JP2022161823A - 写損判断支援装置、写損判断支援システム、写損判断支援方法及びプログラム - Google Patents

写損判断支援装置、写損判断支援システム、写損判断支援方法及びプログラム Download PDF

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Amai Shimizu
良平 伊藤
Ryohei Ito
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Abstract

【課題】写損判定処理による判定結果に対するユーザーの納得性を向上させる。【解決手段】コンソールの制御部によれば、撮影装置から受信した放射線画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する。そして、判定結果及び判定根拠を示す情報を表示部24により出力させる。【選択図】図4

Description

本発明は、写損判断支援装置、写損判断支援システム、写損判断支援方法及びプログラムに関する。
従来、医用画像の撮影が失敗したか否か(医用画像が写損であるか否か)を判定する写損判定技術が知られている。
例えば特許文献1には、放射線画像が適切なポジショニングで撮影された画像であるか否かを判定し、放射線画像の特定領域の画像データから所定の特徴量を抽出し、所定の学習アルゴリズムによる特徴量に関する学習結果に基づいて、特定部位が欠落しているか否かを判定するポジショニング判定装置について記載されている。
特開2011-255061号公報
ところで、医用画像が写損であるか否かを判定するための観点は、ポジショニングに限らず多様である。そのため、1画像に対して複数種類の写損判定処理を実施することも想定される。このような場合、特許文献1に記載のように写損であるか否かの判定結果や判定した画像の表示をするだけでは、どの写損判定処理を用いてどのような理由に基づき写損と判定したのかという判定根拠がわからず、ユーザーから判定結果に対する納得性が得られにくい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、写損判定処理による判定結果に対するユーザーの納得性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る写損判断支援装置は、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力手段と、
を備える。
また、本発明に係る写損判断支援装置は、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御手段と、
を備える。
また、本発明に係る写損判断支援システムは、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力手段と、
を備える。
また、本発明に係る写損判断支援システムは、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御手段と、
を備える。
また、本発明に係る写損判断支援方法は、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定工程と、
前記判定工程において生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力工程と、
を含む。
また、本発明に係る写損判断支援方法は、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定工程と、
前記判定工程において生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御工程と、
を含む。
また、本発明に係るプログラムは、
コンピューターを、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段、
前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力手段、
として機能させる。
また、本発明に係るプログラムは、
コンピューターを、
医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段、
前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御手段、
として機能させる。
本発明によれば、写損判定処理による判定結果に対するユーザーの納得性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る放射線撮影システムの一例を示すブロック図である。 図1のコンソールの機能的構成を示すブロック図である。 図2の制御部により実行される撮影制御処理の流れを示すフローチャートである。 写損判定処理の判定結果及び判定根拠の表示例を示す図である。 図4に示す領域表示のマーカーのON・OFFを切り替えるための切り替えボタンの一例を示す図である。 図4に示す領域表示のマーカーのON・OFFを切り替えるための切り替えボタンの一例を示す図である。 図4に示す領域表示のマーカーのON・OFFを切り替えるための切り替えボタンの一例を示す図である。 図4に示す領域表示のマーカーのON・OFFを切り替えるための切り替えボタンの一例を示す図である。 図4に示す領域表示のマーカーのON・OFFを切り替えるための切り替えボタンの一例を示す図である。 アラートの表示例を示す図である。 放射線画像に対する回転操作が行われた場合に、図4に示す領域表示が追従して回転した様子を示す図である。 領域表示が小さい場合に、拡大して領域表示を表示させた様子を示す図である。 目標画像の表示の一例を示す図である。 判定根拠を示す情報を画像情報として出力する場合の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、以下の実施形態及び図示例に限定されるものではない。
<1.放射線撮影システム>
はじめに、本実施形態に係る放射線撮影システム(以下、システム100)の概略構成について説明する。
図1は、システム100を示すブロック図である。
システム100は、図1に示すように、放射線画像撮影装置(以下、撮影装置1)と、コンソール2と、を備えている。
また、本実施形態に係るシステム100は、放射線発生装置(以下、発生装置3)と、画像管理装置4と、を更に備えている。
各装置1~4は、例えば通信ネットワークN(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等)を介して互いに通信可能となっている。
なお、システム100は、撮影室内に据え付けられたものであってもよいし、移動可能に構成されたもの(例えば、回診車)となっていてもよい。
また、システム100は、図示しない病院情報システム(Hospital Information System:HIS)や、放射線科情報システム(Radiology Information System:RIS)等と通信可能となっていてもよい。
〔1-1.放射線発生装置〕
発生装置3は、ジェネレーター31と、照射指示スイッチ32と、放射線源33と、を備えている。
ジェネレーター31は、照射指示スイッチ32が操作されたことに基づいて、予め設定された撮影条件に応じた電圧を放射線源33(管球)へ印加するようになっている。
放射線源33は、ジェネレーター31から電圧が印加されると、印加された電圧に応じた線量の放射線R(例えばX線等)を発生させるようになっている。
また、本実施形態に係る発生装置3は、生成しようとする放射線画像の形態(静止画、複数のフレームを有する動態画像)に応じた態様で放射線Rを発生させるようになっている。
静止画の場合には、1回の照射指示スイッチ32の押下につき放射線Rの照射を1回だけ行う。
動態画像の場合には、1回の照射指示スイッチ32の押下につきパルス状の放射線Rの照射を所定時間当たり複数回(例えば1秒間に15回)繰り返す、又は放射線Rの照射を所定時間継続する。
〔1-2.放射線画像撮影装置〕
撮影装置1は、被写体の撮影部位が写った放射線画像のデジタルデータを生成するものである。
本実施形態に係る撮影装置1は、可搬型のFPD(Flat Panel Detector)となっている。
具体的には、本実施形態に係る撮影装置1は、図示を省略するが、放射線Rを受けることで線量に応じた電荷を発生させる撮像素子及び電荷の蓄積・放出を行うスイッチ素子が二次元状(マトリクス状)に配列されたセンサー基板や、各スイッチ素子のオン/オフを切り替える走査部、各画素から放出された電荷の量を信号値として読み出す読み出し部、各部を制御し、読み出し部が読み出した複数の信号値から放射線画像を生成する制御部、生成した放射線画像のデータや各種信号等を他の装置(コンソール2、発生装置3、画像管理装置4等)へ送信したり他の装置から各種情報や各種信号を受信したりする通信部等を備えている。
そして、撮影装置1は、発生装置3から放射線Rが照射されるタイミングと同期して、電荷の蓄積・放出、信号値の読出しを行うことにより、静止画の画像データ(以下、静止画データ)、又は動態画像の画像データ(以下、動態画像データ)を生成するようになっている。
静止画データを生成する場合には、1回の照射指示スイッチ32の押下につき放射線画像の生成を1回だけ行う。
動態画像データを生成する場合には、1回の照射指示スイッチ32の押下につき動態画像を構成するフレームの生成を所定時間当たり複数回(例えば1秒間に15回)繰り返す。
なお、撮影装置1は、発生装置3と一体になったものであってもよい。
〔1-3.コンソール〕
コンソール2は、撮影装置1及び発生装置3の少なくとも一方の装置に各種撮影条件を設定するものである。
また、コンソール2は、PC、専用の装置等で構成されている。
撮影条件は、例えば、被写体Sに関する条件(撮影部位、撮影方向、体格等)と、放射線Rの照射に関する条件(管電圧や管電流、照射時間、電流時間積(mAs値)等)と、撮影装置1の画像読取に関する条件とを含む。
コンソール2は、撮影条件の設定を、他のシステム(HIS、RIS等)から取得した検査オーダー情報に基づいて自動で行うようになっていてもよいし、ユーザー(例えば技師等)によって操作部25になされた操作に基づいて(手動で)行うようになっていてもよい。
また、本実施形態に係るコンソール2は、写損判断支援装置を兼ねている。
すなわち、コンソール2は、ユーザーによる放射線画像を写損とするか否かの判断(写損判断)を支援する機能を有している。
「写損」は、撮影に失敗して再撮影を行うことになった場合に、失敗した放射線画像が診断に使わないよう、当該放射線画像に印(本実施形態ではフラグ)を付すことを指す。
このコンソール2の詳細については後述する。
〔1-4.画像管理装置〕
画像管理装置4は、撮影装置1が生成した画像データを管理するものである。
画像管理装置4は、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication System:以下、PACS)、画像診断ワークステーション(以下、IWS)等である。
<2.コンソールの詳細>
次に、写損判断支援装置としての機能を備えるコンソール2について詳細に説明する。
図2は、コンソール2の機能的構成を示すブロック図、図3はコンソール2における処理の流れを示すフローチャートである。
〔2-1.コンソールの構成〕
コンソール2は、図2示すように、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、表示部24と、操作部25と、を備えて構成されており、各部21~25は、バス等で電気的に接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成されている。
ROMは、CPUが実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメーター等を記憶している。
そして、CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、コンソール2各部の動作を集中制御するようになっている。
制御部21は、後述する撮影制御処理を実行することにより、判定手段、制御手段として機能する。
記憶部22は、不揮発性のメモリーやハードディスク等により構成されている。
また、記憶部22は、他の装置(撮影装置1、画像管理装置4等)から取得した放射線画像の画像データを記憶することが可能となっている。例えば、記憶部22は、放射線画像に対し、写損であるか否かを示すフラグ、実行された写損判定処理の判定結果、判定根拠を示す情報、部位情報、担当技師の情報等を対応付けて記憶する。
また、本実施形態に係る記憶部22は、複数の学習済モデルMを記憶している。
複数の学習済モデルMは、コンソール2で実行可能な複数種類の写損判定処理のそれぞれに対応するものであり、放射線画像の画像データ及び当該画像データに対応する正しい写損判定結果(正解ラベル)を用いて機械学習(例えば、ディープラーニング等)させることにより生成したものとなっている。
そして、学習済モデルMは、放射線画像の画像データが入力されると、推論を行い、解析結果(詳細後述)を出力するようになっている。
なお、学習済モデルMは、画像データ及び正解ラベルの他に、放射線画像における被写体Sが写っている座標の情報を用いて機械学習させたものであってもよい。このようにすれば、解析結果の精度を向上させることができる。
ここで、放射線画像に適用される写損判定処理の種類(写損判定処理のアルゴリズム)は、撮影部位及び撮影方向ごとに異なる。
例えば、撮影部位が関節(膝関節、肘関節、足関節・・・)の場合、ポジショニング(外側顆と内側顆のずれ)、部位の左右間違い、部位間違いのうちいずれか一つ以上の写損判定処理が実行される。
また、撮影部位が四肢(手、足)の場合、部位の左右間違い、部位間違いのうちいずれか一つ以上の写損判定処理が実行される。
また、撮影部位が体幹部(腹部、腹部、脊椎、股関節)の場合、線量過多による飽和、体動、部位間違いのうちのいずれか一つ以上の写損判定処理が実行される。
また、撮影部位が胸部の場合、肺野欠損、部位間違いのうちのいずれか一つ以上の写損判定処理が実行される。
記憶部22には、撮影部位及び撮影方向に対応付けて、その撮影部位及び撮影方向の放射線画像に対して実行される写損判定処理の種類を示す情報(例えば、写損判定アルゴリズム名)及びその写損判定処理において用いられる学習済みモデルMが記憶されている。なお、撮影部位によっては、金属が埋め込まれている場合があり、この場合は、金属ありの場合と金属なしの場合の写損判定処理が用意されている。記憶部22には、撮影部位、撮影方向及び金属有無に対応付けて、その条件に該当する放射線画像に対して実行する写損判定処理の種類を示す情報及び学習済みモデルMが記憶されている。
また、記憶部22は、RIS等から送信された検査オーダー情報を記憶する。
通信部23は、通信モジュール等で構成されている。
通信部23は、通信ネットワークNを介して有線又は無線で接続された他の装置(撮影装置1、発生装置3、画像管理装置4等)との間で各種信号や各種データを送受信する。
表示部24は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成されている。表示部24は、制御部21から受信した画像信号に応じた放射線画像等を表示する。
操作部25は、キーボード(カーソルキー、数字入力キー、各種機能キー等)、ポインティングデバイス(マウス等)、表示部24の表面に積層されたタッチパネル等を含む。操作部25は、ユーザーによってなされた操作に応じた制御信号を制御部21へ出力する。
なお、コンソール2は、表示部24及び操作部25を備えず、例えば通信部23等を介して、コンソール2とは別に設けられた入力装置から制御信号を受信したり、コンソール2とは別に設けられた表示装置(モニター)へ画像信号を出力したりするようになっていてもよい。
また、他の装置(画像管理装置4等)が表示部及び操作部を備える場合、他の装置の操作部から制御信号を受信したり、他の装置の表示部へ画像信号を出力したりするようになっていてもよい(表示部及び操作部が他の装置と共用になっていてもよい)。
〔2-2.コンソールの動作〕
次に、図3を参照してコンソール2の動作について説明する。
コンソール2は、図3に示す撮影制御処理を実行する。撮影制御処理は、例えば、表示部24に表示された検査リスト画面の中から操作部25により検査オーダー情報が選択された際に、制御部21のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部21は、選択された検査オーダー情報についての検査画面241を表示部24に表示させる(ステップS1)。
検査画面241(例えば、図4参照)には、検査オーダー情報に含まれる各撮影の内容(撮影部位、撮影方向等)が表示された撮影選択ボタン241aの他、選択された撮影の画像読取条件や画像処理条件を設定するための設定領域241b、撮影された放射線画像を表示するための画像表示領域241c、写損ボタン241d、出力ボタン241e等が設けられている。なお、ステップS1の段階では、画像表示領域241cにはまだ放射線画像は表示されていない。
操作部25により撮影選択ボタン241aが押下されることにより、実施する撮影(撮影部位、撮影方向)が選択されると(ステップS2)、制御部21は、撮影装置1や発生装置3に撮影条件(画像読取条件、放射線照射条件)を設定する(ステップS3)。
例えば、制御部21は、押下された撮影選択ボタン241aの撮影部位、撮影方向等に基づいて、自動的に撮影装置1に撮影条件(画像読取条件。例えば、画素サイズ、画像サイズ、フレームレート等。)を設定するとともに、発生装置3に、撮影条件(放射線照射条件。例えば、放射線源の管電圧(kV)、管電流(mA)、照射時間(ms)等。)を設定する。あるいは、検査画面241におけるユーザーの操作部25の操作に応じて、実施する撮影の撮影条件(画像読取条件)を撮影装置1に設定してもよい。また、放射線照射条件については、ユーザーにより発生装置3の操作盤から設定してもよい。
撮影選択ボタン241aの押下及び撮影条件の設定後、ユーザー(技師)は、発生装置3の放射線源33と撮影装置1との間に被写体Sを配置し、ポジショニングを行う。
そして、ユーザーが照射指示スイッチ32を操作すると、発生装置3は、被写体Sの撮影部位に、放射線Rを照射する。
撮影装置1は、発生装置3から放射線Rを受けるタイミングで撮影部位が写った放射線画像(静止画、動態画像)を生成し、その画像データ(静止画データ、動態画像データ)をコンソール2へ送信する。
放射線画像の画像データが通信部23により受信(取得)されると(ステップS4)、制御部21は、受信した放射線画像を検査画面241の画像表示領域241cにプレビュー表示する(ステップS5)。
次いで、制御部21は、放射線画像の撮影部位、撮影方向及び/又は受信した放射線画像に基づいて、受信した放射線画像に対して実行する写損判定処理を決定する(ステップS6)。
上述のように、記憶部22には、撮影部位及び撮影方向に対応付けて、その撮影部位及び撮影方向の放射線画像に対して実行する写損判定処理の種類を示す情報が記憶されており、制御部21は、受信した放射線画像の撮影部位及び撮影方向に基づいて、当該放射線画像に対して実行する写損判定処理を決定するが、中には、例えば、その撮影部位に金属が埋め込まれているか否かに応じて、同じ撮影部位及び撮影方向に対して複数種類の写損判定処理が用意されている場合がある。そこで、このような場合、制御部21は、受信した放射線画像を解析して金属の有無を判定し、判定結果に基づいて、当該放射線画像に対して実行する写損判定処理を決定する。放射線画像から金属の有無を判定する処理は、公知のいずれの手法を用いてもよい。例えば、二値化処理や高度な領域抽出処理であるグラフカット処理等により金属領域を認識し、認識結果に基づいて金属の有無を判定することができる。
なお、受信した放射線画像に対して実行する写損判定処理は、撮影選択ボタン241aが押下され、撮影部位及び撮影方向等が設定された時点で決定してもよい。また、制御部21が自動的に決定するのではなく、ユーザーが操作部25の操作により選択することとしてもよい。この場合、ユーザーによる選択の間違いを防止することが必要となる。そこで、制御部21は、撮影部位及び撮影方向に基づいて、写損判定処理の選択肢を自動的に変更する制御を行うことが好ましい。例えば、撮影部位が膝の場合は、ポジショニングによる写損判定処理で足側面の写損判定処理を選べないように制御する。また、例えば、同じ足関節側面の放射線画像であっても、コンソール2において用意されている写損判定処理で未対応の荷重撮影など他の条件が付されている場合は、いずれの写損判定処理も選択できないように制御する。また、受信した放射線画像の撮影部位及び撮影方向に対応していない写損判定処理の種類を識別可能に表示することとしてもよい。これにより、ユーザーによる選択の間違いを防止することが可能となる。
次いで、制御部21は、決定された写損判定処理を実行する(ステップS7)。すなわち、制御部21は、ステップS6で決定された写損判定処理に対応する学習済みモデルMを読み出して、写損判定処理を実行する。
ステップS7において、制御部21は、具体的には、まず、記憶部22に記憶された複数の学習済モデルMのうち、決定された写損判定処理に対応する学習済モデルMに、受信した放射線画像の画像データを入力し、推論させることにより、撮影部位に応じた解析結果を出力させる。
本実施形態に係る学習済モデルMは、解析結果として、例えば、「被写体Sが右(又は左)から写っている確率が〇%」、「内側顆と外側顆のずれが〇mm」といった数値を出力する。また、学習済モデルMは、推論を行う際、入力された放射線画像から、解析結果を得るために用いる領域(例えば、内側顆と外側顆のずれの部分の領域等、解析結果の数値を計測するために用いられる領域)を抽出するセグメンテーション処理を実施し、抽出された領域の画像を出力する。
次に、制御部21は、学習済モデルMが出力した解析結果に基づいて、写損判定処理の判定結果及び判定根拠を示す情報を生成する。判定根拠を示す情報としては、例えば、判定結果を生成するために実行された写損判定処理の種類を示す情報、写損判定処理において放射線画像を解析することにより取得され判定結果を生成するために用いられた数値、又は、写損判定処理において判定結果を生成するために用いられた放射線画像上の領域のマーカーによる重畳表示を含む。
例えば、部位の左右間違いに関する判定結果を生成する場合、制御部21は、被写体Sが右から写っている確率と左から写っている確率を比較し、確率が高い方の方向から写っていると判定する。
そして、判定された方向が、受信した放射線画像の撮影方向(検査オーダー情報の撮影方向)と異なっている場合には、「左右注意」の文字情報を、写損判定処理の判定結果として生成する。また、実行された写損判定処理の種類を示す情報(例えば、アルゴリズム名)を示す文字情報と、右から写っている確率と左から写っている確率を示す文字情報を判定根拠を示す情報として生成する。「左右注意」を示す文字情報を生成し、そのまま判定根拠を示す情報としてもよい。
また、例えば、内側顆と外側顆のずれに関する判定結果を生成する場合、制御部21は、学習済みモデルMから数値の形で出力された解析結果(ずれ量)に基づいて、写損判定処理の判定結果を、撮影失敗である可能性の高さに応じてランク分けされた形で生成する。
具体的には、制御部21は、予め設定された判定基準(基準値)を参照し、生成された解析結果(内側顆と外側顆のずれ量)を、複数のランクのうちのいずれかに振り分ける。
例えば、制御部21は、生成された解析結果が第一基準値未満である(撮影失敗の可能性が最も低い)場合に「Aランク(良好)」、第一基準値以上第二基準値未満である場合に「Bランク(許容)」、第二基準値以上である(撮影失敗の可能性が最も高い)場合に「Cランク(再撮)」に振り分ける。そして、解析結果のずれ量が振り分けられたランクを示す文字情報を、写損判定処理の判定結果として生成する。
なお、ランクは「A,Bランク」と「Cランク」の2段階(基準値は一つ)であってもよいし、4段階以上(基準値は3つ以上)であってもよい。
そして、制御部21は、実行された写損判定処理の種類を示す文字情報(例えば、アルゴリズム名)と、ずれ量を表す文字情報とを、判定根拠を示す情報として生成する。さらに、制御部21は、内側顆と外側顆のずれ部分を抽出した画像に基づいて、放射線画像の内側顆と外側顆のずれ部分に色を付したマーカーを重畳し、判定根拠を示す情報として生成する。
写損判定処理が終了すると、制御部21は、写損判定処理の判定結果及び判定根拠を表示部24に表示させる(ステップS8)。
図4は、撮影装置1から取得した放射線画像のプレビュー画像と、写損判定処理の判定結果及び判定根拠を示す情報が表示された検査画面241の一例を示す図である。
図4に示すように、ステップS8において、検査画面241の画像表示領域241cには、受信した放射線画像がプレビュー表示されている。また、表示された放射線画像に対して実行された写損判定処理の判定結果及び判定根拠を示す情報が表示されている(図4の符号241f~241j)。また、写損を示す判定結果があることを示すアラート241kが表示されている。
符号241fで示される「膝関節側面(金属なし)」は、受信した放射線画像に対して実行されたポジショニングに係る写損判定処理のアルゴリズム名であり、実行された写損判定処理の種類を示す情報である。符号241gで示される「ポジショニング:B」は、実行された写損判定処理の判定結果である。符号241hで示される「ずれ量:約3.4mm」は、内側顆と外側顆のずれ量であり、放射線画像を解析することにより取得された、符号241gで示される判定結果を生成するために用いられた数値(判定根拠を示す情報)である。符号241iで示される「左右注意」は、受信した放射線画像に対して実行された左右間違いに係る写損判定処理のアルゴリズム名及びその判定結果を示している。なお、左右間違いに係る写損判定処理のアルゴリズム名についても、ポジショニングと同様に、「膝関節側面 左右」のように、撮影部位を付加したより詳しいアルゴリズム名を付すこととしてもよい。符号241jで示される表示は、放射線画像上の膝関節(大腿骨)の内側顆と外側顆のずれ部分の領域に色付きのマーカーを付して重畳表示したものであり(領域表示241jと呼ぶ)、ポジショニングのランクがBであると判定した判定根拠を示す情報である。
従来は、写損であるか否かの判定結果や判定した画像の表示は実施されているが、どの写損判定処理を用いて、どのような理由で写損と判定したのかの判定根拠が示されていなかった。そのため、ユーザーから判定結果に対する納得性が得られにくいという問題があった。本実施形態では、判定結果の判定根拠を出力するので、適切な写損判定処理が実行されたのか否かをユーザーが確認することができ、ユーザーの判定結果に対する納得性を向上させることができる。その結果、ユーザーが迅速に写損の有無及び再撮影の要否を判断することを支援することができる。
また、撮影が完了する前のプレビュー表示の段階で判定結果を表示するので、ユーザーが撮影完了前に再撮影の要否を判断することができる。
ユーザーは、放射線画像、判定結果、判定根拠等を確認し、最終的に写損であるか否かを判断し、写損(再撮影要)と判断した場合に、写損ボタン241dを押下する。
ここで、放射線画像上に判定根拠として示される、写損の判定に用いた領域の表示(図4では、領域表示241j)は、常に表示されていると煩わしく、かつ、あくまで参考表示であるため画像確認の邪魔にならないようにすることが望まれる。
そこで、領域表示241jのON・OFF(表示・非表示)を切り替える切り替え手段を設けることが好ましい。
例えば、図5に示すように、領域表示241jに係る判定結果や判定根拠(241f~241h)の近傍に、領域表示241jのON・OFFボタンB1を設け、制御部21は、操作部25によるボタンB1の押下に応じて領域表示241jのON・OFFを切り替えることとしてもよい。
または、図6に示すように、領域表示241jに係る判定結果や判定根拠(241f~241h)の表示自体を領域表示241jのON・OFFボタンとし、制御部21は、操作部25による判定結果や判定根拠(241f~241h)の表示の押下に応じて、領域表示241jのON・OFFを切り替えることとしてもよい。
または、図7に示すように、画像の回転操作等の簡易ボタン241lと同列に、領域表示241jのON・OFFボタンB2を設け、制御部21は、操作部25によるボタンB2の押下に応じて領域表示241jのON・OFFを切り替えることとしてもよい。
または、図8に示すように、設定領域241bに表示された画像濃度や周波数などの画像処理条件の高度調整用ボタン群と同列に、領域表示241jのON・OFFボタンB3を設け、制御部21は、操作部25によるボタンB3の押下に応じて領域表示241jのON・OFFを切り替えることとしてもよい。
または、図9に示すように、画像表示領域241cに表示された放射線画像を領域表示241jのON・OFFボタンとし、制御部21は、操作部25による放射線画像の押下に応じて、領域表示241jのON・OFFを切り替えることとしてもよい。
また、ポジショニングのランクの判定基準は、撮影部位や施設、撮影条件等によって異なるため、常に同じ色で領域表示241jが表示されると、ランクが把握しづらいという問題がある。そこで、制御部21は、判定結果(ランク)に応じて、領域表示241jの色を変えることが好ましい(例えば、Aは青、Bは黄色、Cは赤等)。
また、判定結果が良くない場合には、再撮影を実施する可能性が高いため、ユーザーは直ちに結果を認識する必要がある。そこで、制御部21は、判定結果のランクに応じて、異なる態様でアラートを表示させることが好ましい。例えば、判定結果のランクがBである場合は、図10に示すように、所定のサイズ(被写体が隠れないサイズ)のアラートA1を表示し、判定結果のランクがCである場合は、より大きいサイズ、例えば図10に示すように、画像全面にアラートA2を表示させる。あるいは、判定結果のランクがBである場合は、撮影選択ボタン241aのサムネイル画像上にアラートを表示し(図4等の241k参照)、ランクがCである場合は、より見やすいように、撮影選択ボタン241aの文字側にアラートを表示させるか、又は、図10に示すように、放射線画像上にアラートを表示することとしてもよい。
また、例えば、写損判定処理のアルゴリズムが誤って選択された場合等、判定結果が誤っている場合もあり得る。この場合は、例えば、写損判定処理をやり直す(再処理する)ことが必要となる。そこで、制御部21は、ステップS8において、検査画面241に図示しない再処理ボタン等を表示し、再処理ボタンが押下された場合に、写損判定処理をかけ直すようにすることが好ましい。その際、自動で、或いはユーザー操作に応じて、すでに使用された写損判定処理とは異なる写損判定処理を選択して実行することとしてもよい。
また、コンソール2において予め用意されている写損判定処理に対応していない撮影部位、撮影方向、モダリティー等に係る放射線画像に対して写損判定処理をかけた場合に何かしらの判定結果が出てしまうと、誤った判定結果が表示されてしまい好ましくない。そこで、制御部21は、受信した放射線画像が予め用意された写損判断処理に未対応な未対応画像の場合には、写損判定処理を実行せず、検査画面241上に「解析不可」等の、対応していない画像であることを通知する表示をさせることが好ましい。
また、領域表示241jを常に表示していると、画像表示領域241cに表示された放射線画像に対する画像処理操作(例えば、画像濃度や周波数等の調整操作、拡大操作等)の邪魔になる。そこで、領域表示241jの表示中にユーザーが所定の操作(例えば、画像濃度や周波数等の調整操作、拡大操作等)を開始した場合、制御部21は、領域表示241jの表示を自動的にOFF(非表示)にする制御を行うことが好ましい。
なお、所定の操作が終了した場合、制御部21は、領域表示241jを自動的にONに切り替えてもよいし、OFFのままとしてもよい。
また、画像回転、反転、拡大、縮小、パン、移動等の、画像の形状、サイズ、又は位置を変更する操作が行われた場合、ユーザーは変更後も領域表示241jを見る可能性がある。そこで、制御部21は、操作部25により画像表示領域241cに表示された放射線画像の形状、サイズ、又は位置を変更する操作が行われた場合、画像の変更に追従して領域表示241jが表示されるように制御する。例えば、図11に示すように、放射線画像を回転させた場合、放射線画像の回転に追従して領域表示241jも同じ角度回転させる。なお、画像を変更している最中は領域表示241jを表示させず、変更後に画像の変更に追従して領域表示241jを表示させることとしてもよい。これにより、処理の負担を低減することができる。また、例えば、パンなど、画像を変更している最中に領域表示241jを画像の変更に追従させて表示させても処理負担が小さい場合は、画像を変更している間においても領域表示241jを画像の変更に追従させて表示させることとしてもよい。
また、領域表示241jが被写体領域と重なると異物などがあった場合に見にくい。そこで、制御部21は、領域表示241jの透過度を所定の閾値以上(例えば、30%以上)として表示することが好ましい。
また、背景濃度によっては領域表示241jが見にくい場合がある。例えば、領域表示241jの色は、低信号領域(白色)と比べて高信号領域(黒色)の方が見にくい。そこで、制御部21は、領域表示241jの背景の濃度に応じて、領域表示241jの色や透過度を変更することが好ましい。例えば、領域表示241jの背景の信号値が高信号領域である(信号値が所定の閾値より高い)場合は、自動で領域表示241jの透過度を下げるか、領域表示241jに縁取りをするか、又は濃度を上げる制御を行う。
また、領域表示241jに縁取り(枠線)をする場合、太さが一定であると拡大縮小した際に縁取りの太さによっては領域が潰れて見えづらい。そこで、制御部21は、拡大縮小率に応じて縁取りの太さを自動的に調整するようにすることが好ましい。
また、見やすい濃度や色は人によって異なるので、領域表示241jの濃度や色は変更できることが好ましい。そこで、領域表示241jの濃度、縁取りの太さ、色をユーザーが設定変更するための設定手段を備える構成とし、制御部21は、設定された濃度、縁取りの太さ、色で領域表示241jを表示することとしてもよい。この場合、複数の領域表示が同じ色だとわかりにくい。そこで、ユーザーが色を変更可能な場合、既に選択されている色とそれに近い色が選択できないように、選択肢として表示されないように制御することが好ましい。
また、ポジショニングを判定した際に計測されたずれ量がどこを計測した値なのかがわからないと、ユーザーの納得感が低くなる。そこで、制御部21は、図12に示すように、放射線画像上に、ずれ量の計測位置を矢印等のマーカーmlで表示させることが好ましい。
また、領域表示241jが小さい場合は、領域表示241jやマーカーmlの重畳表示が見えづらい。そこで、制御部21は、領域表示241jが小さい場合(例えば、領域表示241jの面積が所定の閾値以下の場合)は、図12に示すように、ポップアップなどの、領域表示241jが表示された領域部分にフォーカスした拡大画像241m上に領域表示241jやマーカーmlを重畳表示させることとしてもよい。
図3に戻り、制御部21は、操作部25により写損ボタン241dが押下されたか否かを判断する(ステップS9)。
操作部25により写損ボタン241dが押下されたと判断した場合(ステップS9;YES)、制御部21は、写損が発生したと判断された放射線画像に、写損であることを示すフラグ、実行された写損判定処理の判定結果及び判定根拠、部位情報、担当技師の情報等を対応付けて記憶部22に保存させる(ステップS10)。写損が発生した放射線画像に、実行された写損判定処理の判定結果や判定根拠、担当技師の情報等を対応付けて蓄積保存しておくことで、後の撮影者の教育に役立てたりすることができる。
ユーザーは、写損ボタン241dを押下した後、撮影条件の設定のし直しやポジショニングのし直しを行って、再撮影を行う。
制御部21は、ステップS4(S3)に戻り、ステップS4(S3)~S8を繰り返し実施する。
ここで、再撮影時に目標となる画像が無いと、ユーザーがどのようにポジショニングや撮影条件を変更したらよいかわからない場合がある。そこで、制御部21は、再撮影時の参考として、GAN(Generative Adversarial Networks、機械学習手法の一つ)などを用いて、図13に示すように、正しく撮られた場合の目標画像241nを生成し、検査画面241上に提示することとしてもよい。例えば、ポジショニングにずれのある画像とそのポジショニングを修正してずれ量0となった画像のデータパターンをGAN等の機械学習を用いて学習させて学習済みモデルを作成しておき、この学習済みモデルに写損と判断された放射線画像を入力して、正しく撮られた場合の目標画像241nを生成し、放射線画像に並べて表示する。これにより、ユーザーは、目標画像を参照しながら再撮影を行うことができる。
ステップS9において、操作部25により写損ボタン241dが押下されていないと判断した場合(ステップS9;NO)、制御部21は、放射線画像に所定の画像処理を施して最終画像として画像表示領域241cに表示する(ステップS11)。
なお、ユーザーにより設定領域241bの画像処理条件等が操作された場合、制御部21は、操作に応じて画像処理を行う。
制御部21は、操作部25により出力ボタン241eが押下されたか否かを判断し、出力ボタン241eが押下されていないと判断した場合(ステップS12;NO)、処理はステップS9に戻る。
操作部25により出力ボタン241eが押下されたと判断した場合(ステップS12;YES)、制御部21は、最終画像として生成された放射線画像に、写損ではないことを示すフラグ、実行された写損判定処理の判定結果及び判定根拠、部位情報、担当技師の情報等を対応付けて記憶部22に保存させる。また、最終画像として生成された放射線画像に患者情報及び検査情報(検査ID、検査日付、撮影部位、撮影方向等)を対応付けて通信部23により画像管理装置4に送信し(ステップS13)、撮影制御処理を終了する。
以上説明したように、コンソール2の制御部21によれば、撮影装置1から受信した放射線画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する。そして、判定結果及び前記判定根拠を示す情報を表示部24により出力させる。
したがって、適切な写損判定処理が実行されたのか否かをユーザーが確認することができ、ユーザーの判定結果に対する納得性を向上させることができる。その結果、ユーザーが迅速に写損の有無及び再撮影の要否を判断することを支援することができる。
なお、本発明は上記の実施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、機械学習を用いて放射線画像を解析することにより写損判定処理を実施する場合を例にとり説明したが、画像処理により放射線画像を解析することにより写損判定処理を実施することとしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の写損判断支援装置の機能をコンソール2に搭載した場合を例にとり説明したが、写損判断支援装置の機能は、コンソール2とは別の装置に搭載されていてもよいし、専用の装置であってもよい。
また、上記実施形態では、コンソール2の制御部21は、写損の判定結果や判定根拠を示す情報を出力手段としての表示部24に表示させることとして説明したが、コンソール2とは別体の表示装置に表示させることとしてもよい。すなわち、本発明の判定手段と出力手段は、それぞれ異なる装置に搭載されて写損判断支援システムとして構成されていてもよい。
また、写損の判定結果や判定根拠を示す情報は、表示だけでなく、図示しない音声出力装置により音声として出力することとしてもよい。
また、コンソール2の制御部21は、出力制御手段として、生成された判定結果及び判定根拠を示す情報を出力手段の他、外部装置(外部システム)へ出力するように制御をしてもよい。外部装置としては、例えば、画像管理装置4(PACS)、線量管理システム、RIS、業務用PDA(Personal Digital Assistant)などが含まれる。
例えば、制御部21は、判定結果及び判定根拠を示す情報を示す文字情報や数値情報(例えば、ずれ量の長さやずれ部分の領域の座標情報)を通信部23により外部装置へ出力させる。
または、判定結果及び判定根拠を示す情報を画像情報として出力させることとしてもよい。例えば、図14(a)に示すように、判定に用いた画像上に判定結果231や判定根拠を示す情報232、233を重ね合わせた画像を生成して通信部23により外部装置へ出力させることとしてもよい。または、図14(b)に示すように、判定に用いた画像上に判定根拠を示す情報(判定根拠となる領域を示す情報)233を重畳した画像を生成し、判定結果や判定根拠を示す文字情報(例えば、判定結果C、ずれ量8mm)とともに通信部23により外部装置へ出力させることとしてもよい。または、図14(c)に示すように、判定根拠を示す情報233の背景透過画像を生成し、判定結果、判定根拠を示す文字情報(例えば、判定結果C、ずれ量8mm)、及び判定に用いた画像とともに通信部23により外部装置へ出力させることとしてもよい。出力する画像情報のファイル形式は、例えば、JPEG、BMP、PNG、TIFF、GIF等が挙げられるが、特に限定されない。
また、判定結果に応じて、判定結果及び判定根拠を示す情報の出力先や出力の有無、出力する情報を変更できるように設定を設けても良い。そして、制御部21は、設定に基づき、写損判定処理における判定結果に応じて、判定結果及び判定根拠を示す情報の出力を制御することとしてもよい。
例えば、制御部21は、最終的に写損とされた画像についての写損判定処理の判定結果及び判定根拠を示す情報だけを線量管理システムに出力するように設定を設けてもよい。また、判定に失敗していると思われる撮影(例えば、写損判定処理では写損相当(例えば、ランクBやランクC)と判定されているが、実際に写損とされていないなど)があれば、操作者に許可を求めたうえで、カスタマーサポートなどの新たな出力先に、判定結果及び判定根拠を示す情報を出力しても良い。また、判定根拠を示す情報として、解析に用いた(判定に用いた)画像を出力しても良い。また、動画撮影や複数の画像を結合した長尺撮影など同一検査で複数の画像を撮影した場合は、判定を行った画像の中から判定結果を決める根拠となった画像のみを出力するように制御しても良い。画像中で被写体が写っていないなど判定に不要な領域がある場合は、画像をトリミングして一部分のみを出力するようにしても良い。また、出力先で再度写損判定処理を実行することが出来るように、写損判定のプログラムや判定に用いた閾値などのパラメーターを併せて出力しても良い。
判定結果及び判定根拠を示す情報を外部装置に出力するタイミングとしては、例えば、出力ボタン241eが押下されたタイミングや、検査終了ボタン(図4等参照)が押下されたタイミングが挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、プレビュー表示とともに写損の判定結果や判定根拠を示す情報を表示することとしたが、画像処理済みの最終画像とともに写損の判定結果や判定根拠を示す情報を表示することとしてもよい。なお、撮影完了後、検査リストからの画像再表示時は、判定結果のみ表示し、画像上の重畳表示は行わない。
また、上記実施形態では、本発明を放射線画像の写損判定に適用した場合を例にとり説明したが、放射線画像に限定されず、他の医用画像(例えば、MRI画像や超音波画像)の写損判定に本発明を適用してもよい。
また、例えば、経過撮影の場合、前回撮影した際のポジショニング(体位など)や部位が左だったのか右だったのかを撮影時に確認することができない。そのため、撮影した画像が、前回とポジショニングや左右が異なっている恐れがある。
そこで、コンソール2において、制御部21は、検査オーダー情報が入ってきた(受信した)時点で同一患者の同一部位の過去画像を画像管理装置4等から取得し、過去画像に、撮影部位の左右を判定する学習済みモデルMを用いて左右を判定し、今回の検査オーダー情報と左右が逆であったら表示や音声によりアラートを出力することとしてもよい。これにより、過去画像からの経過撮影の場合に、医師のオーダーミスを曝射する前に未然に防ぐことができる。
また、稀に検査オーダー情報の体位とは違う撮影を行われることがあるが、過去に検査オーダーと違う撮影が行われていても技師がそれに気づかないというケースもある。そこで、過去画像のポジショニングの写損判定処理の判定結果と撮影した放射線画像のポジショニングの写損判定処理の判定結果を比較して写損を判定することとしてもよい。これにより、過去画像に基づきポジショニングの良否(写損か否か)の判定を補強することが可能となる。
また、例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
100 放射線撮影システム
1 放射線画像撮影装置
2 コンソール(写損判断支援装置)
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 表示部
25 操作部
3 放射線発生装置
31 ジェネレーター
32 照射指示スイッチ
33 放射線源
4 画像管理装置
N 通信ネットワーク
R 放射線
S 被写体

Claims (16)

  1. 医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
    前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力手段と、
    を備える写損判断支援装置。
  2. 前記写損判定処理は、前記医用画像を解析することにより前記判定結果を生成する請求項1に記載の写損判断支援装置。
  3. 前記出力手段は、表示手段である請求項1又は2に記載の写損判断支援装置。
  4. 前記表示手段は、前記判定根拠を示す情報を文字情報又は前記医用画像上へのマーカーの重畳表示として表示する請求項3に記載の写損判断支援装置。
  5. 前記判定根拠を示す情報は、前記判定結果を生成するために実行された前記写損判定処理の種類を示す情報、前記写損判定処理において前記医用画像を解析することにより取得され前記判定結果を生成するために用いられた数値、又は、前記写損判定処理において前記判定結果を生成するために用いられた前記医用画像上の領域のマーカーによる重畳表示を含む請求項3又は4に記載の写損判断支援装置。
  6. 前記表示手段において前記医用画像上に表示された前記マーカーの表示/非表示を切り替える切り替え手段を備える請求項4又は5に記載の写損判断支援装置。
  7. 前記表示手段に表示された前記医用画像に対する画像処理操作が行われている間、前記医用画像上に表示された前記マーカーが非表示となるよう制御する制御手段を備える請求項4~6のいずれか一項に記載の写損判断支援装置。
  8. 前記表示手段に表示された前記医用画像の形状、サイズ又は位置を変更する操作が行われた後、前記マーカーを前記医用画像の変更に追従させて表示するよう制御する制御手段を備える請求項4~7のいずれか一項に記載の写損判断支援装置。
  9. 前記制御手段は、さらに、前記表示手段に表示された前記医用画像の形状、サイズ又は位置を変更する操作が行われている間、前記マーカーを前記医用画像の変更に追従させて表示するよう制御する請求項8に記載の写損判断支援装置。
  10. 医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
    前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御手段と、
    を備える写損判断支援装置。
  11. 医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
    前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力手段と、
    を備える写損判断支援システム。
  12. 医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段と、
    前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御手段と、
    を備える写損判断支援システム。
  13. 医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定工程と、
    前記判定工程において生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力工程と、
    を含む写損判断支援方法。
  14. 医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定工程と、
    前記判定工程において生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御工程と、
    を含む写損判断支援方法。
  15. コンピューターを、
    医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段、
    前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報を出力する出力手段、
    として機能させるためのプログラム。
  16. コンピューターを、
    医用画像に対して複数種類の写損判定処理のうち一つ以上の写損判定処理を実行して、判定結果及び当該判定結果の判定根拠を示す情報を生成する判定手段、
    前記判定手段により生成された前記判定結果及び前記判定根拠を示す情報の出力を制御する出力制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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