JP2022161661A - 避雷器 - Google Patents

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Tomikazu Ajiki
靖宣 春日
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成彦 後藤
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和長 金谷
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Abstract

【課題】十分な機械的強度を有し、かつ構造が簡略である避雷器を提供することである。【解決手段】実施形態の避雷器は、非直線抵抗体と、電極と、1または複数の絶縁板と、を持つ。前記電極は、前記非直線抵抗体の一端および他端にそれぞれ設けられる。前記絶縁板は、前記非直線抵抗体の一端に設けられた前記電極と、前記非直線抵抗体の他端に設けられた前記電極とを連結する。前記電極の側面に、突起部が形成される。前記絶縁板に、前記突起部が嵌合する嵌合孔が形成される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、避雷器に関する。
避雷器は、電力機器などを高電圧から保護するために用いられる。避雷器は、例えば、非直線抵抗体と、電極と、絶縁ロッドと、外被とを備える。電極は、非直線抵抗体の両端にそれぞれ設けられる。絶縁ロッドは、電極同士を連結する。外被は、内部要素(非直線抵抗体、電極、絶縁ロッドなど)を覆う。電極は、挿入孔を有する。挿入孔は、傾斜した内周面を有する。絶縁ロッドと電極とは、挿入孔に楔形状のスペーサが圧入されることよって固定される。避雷器の機械的強度を確保するため、絶縁ロッドと電極との固定構造は、高い強度を有することが望まれている。
前記避雷器は、絶縁ロッドと電極との固定構造が複雑であるため、組み立てが容易でなかった。前記避雷器は、構造が複雑であるため製造コストの低減は難しかった。
特開2013-229362号公報 特開2014-22632号公報
本発明が解決しようとする課題は、十分な機械的強度を有し、かつ構造が簡略である避雷器を提供することである。
実施形態の避雷器は、非直線抵抗体と、電極と、1または複数の絶縁板と、を持つ。前記電極は、前記非直線抵抗体の一端および他端にそれぞれ設けられる。前記絶縁板は、前記非直線抵抗体の一端に設けられた前記電極と、前記非直線抵抗体の他端に設けられた前記電極とを連結する。前記電極の側面に、突起部が形成される。前記絶縁板に、前記突起部が嵌合する嵌合孔が形成される。
第1の実施形態の避雷器を示す断面図。 第1の実施形態の避雷器を示す平面図。 第1の実施形態の避雷器の一部を示す断面図。 第1の実施形態の避雷器の内部構造を示す側面図。 第2の実施形態の避雷器を示す平面図。 第2の実施形態の避雷器の一部を示す断面図。 第3の実施形態の避雷器を示す断面図。 前図のA-A断面の一部を示す図。
以下、実施形態の避雷器を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の避雷器100を示す断面図である。図2は、避雷器100を示す平面図である。図3は、避雷器100の一部を示す断面図である。図4は、避雷器100の内部構造を示す側面図である。
以下の説明では、図1に即して避雷器100の位置関係を仮に規定する。図1に示すように、複数の非直線抵抗体1は上下方向に積み重なっている。非直線抵抗体群20は上下方向に延在する。上下方向から見ることを平面視という。
図1に示すように、避雷器100は、複数の非直線抵抗体1と、一対のスペーサ2と、一対の電極3と、一対の固定具4と、複数の絶縁板5と、一対の押さえ板7と、外被10とを備える。
非直線抵抗体1は、電圧の上昇に従って抵抗が減少する非直線的な電圧/電流特性を有する素子である。非直線抵抗体1は、例えば、酸化亜鉛を主成分とする。非直線抵抗体1は、例えば、円板状または円柱状に形成されている。複数の非直線抵抗体1は、厚さ方向(中心軸方向)に積み重ねられて非直線抵抗体群20を形成している。
スペーサ2は、非直線抵抗体群20の上端(一端)および下端(他端)にそれぞれ設けられている。非直線抵抗体群20の上端(一端)に設けられたスペーサ2は、第1スペーサ2Aである。非直線抵抗体群20の下端(他端)に設けられたスペーサ2は、第2スペーサ2Bである。スペーサ2は、非直線抵抗体群20と同軸に配置されている。スペーサ2は、金属などの導体で形成されている。
スペーサ2は、スペーサ本体11と、筒部12とを備える。スペーサ本体11は、円板状または円柱状とされている。スペーサ本体11の外径は、非直線抵抗体1の外径と同じであってよい。第1スペーサ2Aの筒部12は、スペーサ本体11の上面から上方に延出する。第2スペーサ2Bの筒部12は、スペーサ本体11の下面から下方に延出する。筒部12内の空間は、挿入孔8である。
第1スペーサ2Aの筒部12に形成された挿入孔8は第1挿入孔8Aである。第2スペーサ2Bの筒部12に形成された挿入孔8は第2挿入孔8Bである。第1挿入孔8Aおよび第2挿入孔8Bは、平面視において円形状である。第1挿入孔8Aおよび第2挿入孔8Bの内周面には、第1らせん方向(例えば、左ネジ方向)の雌ネジが形成されている。
電極3は、第1スペーサ2Aの上、および第2スペーサ2Bの下にそれぞれ設けられている。第1スペーサ2Aの上に設けられた電極3は第1電極3Aである。第2スペーサ2Bの下に設けられた電極3は第2電極3Bである。電極3は、例えば、角柱状に形成されている(図2参照)。電極3は、非直線抵抗体群20およびスペーサ2と同軸に配置されている。電極3は、筒部12が挿入される挿入孔を有する。電極3は、金属などの導体で形成されている。電極3の構成材料としては、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などが挙げられる。電極3は、ダイカスト等で作製された鋳造品であってよい。
図2に示すように、本実施形態では、電極3は、平面視において六角形状である。電極3の外側面は、第1側面3aと、第2側面3bと、第3側面3cとを備える。側面3a~3cは、平坦に形成されている。平面視において側面3a~3cのうち2つの側面がなす角度は約120°である。
なお、電極3の平面視形状は、特に限定されない。電極3の平面視形状は、第1側面3a、第2側面3bおよび第3側面3cで形成される三角形状であってもよい。電極3の平面視形状は、四角形、五角形などであってもよい。
電極3の外側面には、1または複数の突起部6が形成されている。本実施形態では、側面3a~3cに、それぞれ1つずつ突起部6が形成されている。突起部6は、側面3a~3cから径方向の外方(電極3の中心軸から離れる方向)に突出する。
図4に示すように、突起部6は、突出方向から見て長円形状である。「長円形状」は、互いに平行かつ向かい合う2つの直線と、2つの直線の端部どうしをそれぞれ結ぶ湾曲凸状(例えば半円形状、楕円弧形状など)の2つの曲線とで構成される形状である。突起部6は、一対の直線状の側縁6aと、一対の湾曲凸状の端縁6bとを有する長円形状である。突起部6は、長手方向(長軸方向)が上下方向に沿う長円形状とされている。一対の側縁6aは、互いに平行かつ向かい合う。一対の端縁6bは、互いに離れる方向に凸となる半円形状である。突起部6の長手方向の寸法は、短手方向(幅方向)の寸法より大きい。突起部6の短手方向は、突起部6の突出方向から見て長手方向に直交する方向である。
図2および図3に示すように、突起部6は、根元部13と、突起主部14とを備える。突起主部14は、長円柱状に形成されている。根元部13は、突起主部14から基端に向けて徐々に拡径する形状とされている。根元部13の高さ寸法(突起部6の突出方向の寸法)は、例えば、5mm以上であってよい。根元部13は、C面取り形状またはR面取り形状であってよい。
突起部6は、拡径形状の根元部13を有するため、基端部分への応力集中を抑えることができる。よって、突起部6の機械的強度を高めることができる。
図1に示すように、電極3の中央には、挿入孔9が形成されている。挿入孔9は、電極3を上下方向に貫通して形成されている。第1電極3Aに形成された挿入孔9は第1挿入孔9Aである。第2電極3Bに形成された挿入孔9は第2挿入孔9Bである。第1挿入孔9Aおよび第2挿入孔9Bは、平面視において円形状である。第1挿入孔9Aおよび第2挿入孔9Bの内周面には、第2らせん方向(例えば、右ネジ方向)の雌ネジが形成されている。第2らせん方向は、第1らせん方向とは反対の方向である。
図3に示すように、電極3には、取付孔15が形成されている。取付孔15は、突起部6の先端面(突出端面)に開口して形成されている。取付孔15の内周面には雌ネジが形成されている。
図1に示すように、固定具4は、スペーサ2と電極3とを連結する。第1スペーサ2Aと第1電極3Aとを連結する固定具4は第1固定具4Aである。第2スペーサ2Bと第2電極3Bとを連結する固定具4は第2固定具4Bである。固定具4の上部および下部の外周面にはそれぞれ雄ネジが形成されている。固定具4の上部の雄ネジと下部の雄ネジとは、ネジの形成方向(らせん方向)が異なる。固定具4の上部は、上端を含む長さ部分である。固定具4の下部は、下端を含む長さ部分である。固定具4は、金属などの導体で形成されている。
第1固定具4Aの下部の雄ネジは、第1スペーサ2Aの第1挿入孔8Aの雌ネジに嵌合する。第1固定具4Aの上部の雄ネジは、第1電極3Aの第1挿入孔9Aの雌ネジに嵌合する。第2固定具4Bの上部の雄ネジは、第2スペーサ2Bの第2挿入孔8Bの雌ネジに嵌合する。第2固定具4Bの下部の雄ネジは、第2電極3Bの第2挿入孔9Bの雌ネジに嵌合する。
図3に示すように、第1固定具4Aの上端および第2固定具4Bの下端には、受け凹部4aが形成されていてもよい。受け凹部4aは、固定具4の長さ方向から見て、例えば、六角形状に形成されている。トルクレンチなどの工具を受け凹部4aに嵌合させ、回転させることによって、固定具4を軸周りに回転させることができる。
固定具4の上部の雄ネジと下部の雄ネジとは、ネジの形成方向(らせん方向)が異なる。そのため、固定具4を軸周りに回転させることによって、スペーサ2を、電極3から離れる方向に移動させることができる。これにより、非直線抵抗体1に圧縮荷重を加えることができる。したがって、非直線抵抗体群20の接続特性を高めることができる。よって、避雷器100の信頼性を高めることができる。
図4に示すように、絶縁板5は、矩形の平板状とされている。絶縁板5は、上下方向に延在する長方形状であってよい。絶縁板5は、樹脂などの絶縁材料で形成されている。絶縁板5の構成材料は、FRP(繊維強化プラスチック)が好ましい。
図1に示すように、絶縁板5は、第1電極3Aと第2電極3Bとを連結する。絶縁板5の上端(一端)を含む部分は第1電極3Aの側面に対面する。絶縁板5の下端(他端)を含む部分は第2電極3Bの側面に対面する。
図2に示すように、本実施形態では、3つの絶縁板5が用いられる。3つの絶縁板5は、それぞれ電極3の側面3a~3cに対面して設けられている。絶縁板5の厚さは、突起部6の突出高さとほぼ等しい。
図4に示すように、絶縁板5には、突起部6が嵌合する嵌合孔16が形成されている。嵌合孔16は、突起部6が嵌合可能な形状を有する。嵌合孔16は、絶縁板5の上端(一端)を含む部分および上端(一端)を含む部分にそれぞれ形成されている。嵌合孔16は、絶縁板5の内面から外面にかけて、絶縁板5を貫通して形成されている。
なお、嵌合孔16は貫通孔に限らず、絶縁板5の内面に形成された凹部であってもよい。
嵌合孔16は、絶縁板5の厚さ方向から見て長円形状である。嵌合孔16は、一対の直線状の側縁16aと、一対の湾曲凸状の端縁16bとを有する長円形状である。嵌合孔16は、長手方向が上下方向に沿う長円形状とされている。一対の側縁16aは、互いに平行かつ向かい合う。一対の端縁16bは、互いに離れる方向に凸となる半円形状である。嵌合孔16の長径は突起部6の長径とほぼ同じ、または突起部6の長径よりやや大きい。嵌合孔16の短径は突起部6の短径とほぼ同じ、または突起部6の短径よりやや大きい。絶縁板5は、嵌合孔16が突起部6に嵌合することによって、電極3に対して位置決めすることができる。
図2および図3に示すように、押さえ板7は、例えば、長手方向が上下方向に沿う矩形状(長方形状)である。押さえ板7の幅(短手方向の寸法)は、絶縁板5の幅と同じであってよい。押さえ板7は、絶縁板5が電極3から離れる方向に移動するのを規制する。押さえ板7の一部は絶縁板5の外面に対面する。押さえ板7の他の一部は、突起部6の先端面に対面する。
図3に示すように、押さえ板7は、取付孔15にボルト(固定具)17が締結することによって電極3に固定されている。押さえ板7は、絶縁板5を押さえつけた状態で電極3に固定される。
図1および図3に示すように、外被10は、シリコーン樹脂などの樹脂によって形成される。外被10は、非直線抵抗体1、スペーサ2、電極3、絶縁板5および押さえ板7などを覆う。避雷器100は、樹脂製の外被10を有するため、ポリマー形避雷器である。避雷器100は、電力機器などを高電圧から保護するために用いられる。
避雷器100では、電極3の側面に突起部6が形成されている。絶縁板5は、突起部6が嵌合する嵌合孔16を有する。突起部6と嵌合孔16との嵌合によって絶縁板5を電極3に位置決めすることができるため、絶縁板5および電極3に応力の集中は起こりにくい。よって、避雷器100に十分な機械的強度を与えることができる。絶縁板5と電極3との位置決め構造の機械的強度を高めることができるため、電極3として、アルミニウム(またはアルミニウム合金)などの安価な材料を用いた鋳造品を使用できる。よって、製造コスト低減を図ることもできる。
避雷器100は、突起部6と嵌合孔16とを嵌合させる構造を有するため、楔形状のスペーサによる固定構造を有する場合と比べ、絶縁板5と電極3との位置決め構造を簡略にすることができる。構造が簡略であるため、避雷器100は組み立てが容易である。避雷器100は、楔形状のスペーサによる固定構造を有する場合と異なり、特殊な工具を用いる必要はない。
絶縁板5は、定尺の板材を短冊状に切り出すことで作製することができる。そのため、避雷器100は、絶縁ロッドを用いる場合に比べて製造が容易である。避雷器100は、製造コストを抑えることができる。
避雷器100に曲げ方向の力が加えられると、突起部6と絶縁板5には、上下に相対変位する方向の力が作用する可能性がある。
突起部6は、長手方向が上下方向に沿う長円形状とされている。そのため、突起部6に、上下方向の力に対する高い耐久性を与えることができる。よって、電極3または絶縁板5に上下に相対変位する方向の力が作用した場合に、電極3および絶縁板5の破損は起こりにくい。突起部6は、端縁6bが湾曲形状とされているため、端縁6bに応力が集中しにくい。よって、電極3および絶縁板5の破損は起こりにくい。
避雷器100では、スペーサ2の挿入孔8には固定具4が嵌合する。電極3の突起部6には絶縁板5の嵌合孔16が嵌合する。このように、避雷器100は、構成部材が嵌合により結合されるため、避雷器100に曲げ方向の力が加えられたときに、応力が分散しやすい。よって、電極3を破損しにくくすることができる。
図1に示す避雷器100は、複数の非直線抵抗体1を備えるが、非直線抵抗体の数は1でもよい。すなわち、非直線抵抗体の数は1または複数(2以上の任意の数)であってよい。
避雷器100では、3つの絶縁板5を備えるが、絶縁板5の数は特に限定されない。絶縁板の数は、例えば、3以上の任意の数であってよい。
避雷器100は、電極3に突起部6が形成され、かつ絶縁板5に嵌合孔16が形成されているが、電極3と絶縁板5の構成は特に限定されない。例えば、絶縁板に突起部が形成され、かつ電極に嵌合孔が形成されていてもよい。すなわち、実施形態の避雷器では、電極と絶縁板のうち一方に突起部が形成され、かつ電極と絶縁板のうち他方に嵌合孔が形成されていてもよい。
避雷器100では、突起部6の形状は長円形状とされているが、突起部6の形状は特に限定されない。突出方向から見た突起部の形状は、円形状、楕円形状、矩形状などでもよい。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態の避雷器200を示す平面図である。図6は、避雷器200の一部を示す断面図である。図5および図6に示すように、避雷器200は、電極3の外側面に、絶縁板5および押さえ板7が嵌合可能な嵌合溝21が形成されている。嵌合溝21は、電極3の外側面に上下方向に沿って形成されている。嵌合溝21の形状は、例えば、平面視において矩形状である。嵌合溝21の幅は、絶縁板5および押さえ板7の幅と同じ、または絶縁板5および押さえ板7の幅よりやや大きい。嵌合溝21の深さは、例えば、絶縁板5と押さえ板7の合計厚さと同じであってよい。嵌合溝21以外の構造は、第1の実施形態の避雷器100と同様であってよい。
避雷器200は、電極3の外側面に、絶縁板5および押さえ板7を収容する嵌合溝21が形成されているため、曲げ方向の力が加えられたときに、電極3と絶縁板5との相対変位を抑制することができる。そのため、突起部6および絶縁板5に生じる応力を緩和することができる。よって、避雷器200の機械的強度を高めることができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態の避雷器300を示す平面図である。図8は、図7のA-A断面の一部を示す図である。図7に示すように、避雷器300は、隣り合う非直線抵抗体1の間に仕切板31が設けられている。仕切板31は、少なくとも一組の隣り合う非直線抵抗体1の間に設けられていればよい。仕切板31は、複数の絶縁板5に接触可能に形成されている。そのため、仕切板31は、複数の絶縁板5の相対位置の変化を規制できる。仕切板31は、非直線抵抗体群20と絶縁板5との相対位置の変化を規制できる。仕切板31は、金属などの導体で形成されている。
仕切板31は、複数の絶縁板5の相対位置の変化、および、非直線抵抗体群20と絶縁板5との相対位置の変化を抑制することができる。避雷器300に曲げが生じると、曲げ方向の外側の絶縁板5には長さ方向の引張応力が生じる。曲げ方向の内側の絶縁板5には圧縮応力が生じる。避雷器300では、仕切板31によって、例えば、曲げ方向の外側の絶縁板5に生じた応力を内側の絶縁板5に分散させることができる。そのため、応力の集中を抑制することができる。よって、避雷器300の機械的強度を高めることができる。
実施例として、図1に示す避雷器100の曲げ特性の解析を行った。詳しくは、下端を固定した避雷器100の上端に径方向(曲げ方向)の力を加えたときの上端の変位量(変位距離)を算出した。結果を表1に示す。避雷器100に加える曲げモーメントは、1000,2000,3000,4000[N・m]とした。表1において、カッコ内の数字は、曲げモーメント増加前に対する変位量の増加分(変化量)を示す。
比較例として、絶縁板5に代えて絶縁ロッドを用いた避雷器について、実施例と同様の曲げ特性の解析を行った。比較例の避雷器は、非直線抵抗体と、非直線抵抗体の両端に設けられた電極と、絶縁ロッドと、外被とを備える。絶縁ロッドは、電極同士を連結する。電極には、傾斜した内周面を有する挿入孔が形成されている。絶縁ロッドと電極とは、挿入孔に楔形状のスペーサが圧入されることよって固定される。
Figure 2022161661000002
表1に示すように、実施例では、比較的高い曲げモーメント(2000~4000N・m)を加えた場合に、変位量の増加分(変化量)は、比較例と同等となった。この結果より、実施例は十分な機械的強度を示すことがわかる。実施例の避雷器は、絶縁ロッドを用いた比較例の避雷器に比べて構造が簡略であるため低コスト化が可能である。よって、実施例の避雷器は、経済性の点で優れている。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、電極の側面に突起部が形成されている。絶縁板は、突起部が嵌合する嵌合孔を有する。実施形態の避雷器は、突起部と嵌合孔との嵌合によって絶縁板を電極に位置決めすることができるため、絶縁板および電極に応力の集中は起こりにくい。よって、避雷器に十分な機械的強度を与えることができる。実施形態の避雷器は、突起部と嵌合孔とを嵌合させる構造を有するため、楔形状のスペーサによる固定構造を有する場合と比べ、絶縁板と電極との位置決め構造を簡略にすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…非直線抵抗体、3…電極、4…固定具、5…絶縁板、6…突起部、13…根元部、16…嵌合孔、21…嵌合溝、31…仕切板。

Claims (5)

  1. 非直線抵抗体と、
    前記非直線抵抗体の一端および他端にそれぞれ設けられた電極と、
    前記非直線抵抗体の一端に設けられた前記電極と、前記非直線抵抗体の他端に設けられた前記電極とを連結する1または複数の絶縁板と、
    を備え、
    前記電極の側面に、突起部が形成され、
    前記絶縁板に、前記突起部が嵌合する嵌合孔が形成されている、
    避雷器。
  2. 前記突起部は、長手方向が前記非直線抵抗体の延在方向に沿う長円形状である、請求項1記載の避雷器。
  3. 前記突起部は、基端に向けて拡径する根元部を有する、請求項1または2に記載の避雷器。
  4. 前記電極の側面に、前記絶縁板が嵌合する嵌合溝が形成されている、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の避雷器。
  5. 前記非直線抵抗体を複数備え、
    前記少なくとも一組の隣り合う前記非直線抵抗体の間に、仕切板が設けられている、請求項1~4のうちいずれか1項に記載の避雷器。
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