JP2022161554A - 車両用部品の取付構造及びリテーナ - Google Patents

車両用部品の取付構造及びリテーナ Download PDF

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壮平 三浦
Sohei Miura
尚史 谷亀
Hisashi Tanikame
浩二 徳山
Koji Tokuyama
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Abstract

【課題】保持部材を介して車体に複数の車両用部材を取り付ける構造において、車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止できる車両用部品の取付構造を提供する。【解決手段】車両用部品の取付構造は、第1方向に延びる第1溝部24と、前記第1溝部24に並列された第2溝部30とを有し、車体に取り付けられる保持部材20と、前記第1溝部24に挿入されて保持される第1板部を有する第1車両用部材と、前記第2溝部30に挿入されて保持される第2板部を有する第2車両用部材と、を備え、前記第1溝部24及び前記第2板部の少なくとも一方には、前記第1溝部24に前記第2板部が挿入されるのを阻止する阻止部が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用部品の取付構造及びリテーナに関する。
特許文献1には、クリップを用いてバンパとフェンダを連結する連結構造が開示されている。この連結構造で用いられるクリップは、幅広の下部溝と、幅狭の上部溝とを有している。そして、バンパのフランジがクリップの下部溝に嵌入され、フェンダのフランジが上部溝に嵌入されることにより、バンパとフェンダがクリップを介して連結されている。
実用新案登録第2509931号公報
特許文献1のクリップは、下部溝が上部溝よりも幅広である。このため、フェンダのフランジを誤って下部溝に嵌入してしまう虞がある。
本発明は、保持部材を介して車体に複数の車両用部材を取り付ける構造において、車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止できる車両用部品の取付構造及びリテーナを提供することを目的とする。
本発明の第1態様の車両用部品の取付構造は、第1方向に延びる第1溝部と、前記第1溝部に並列された第2溝部とを有し、車体に取り付けられる保持部材と、前記第1溝部に挿入されて保持される第1板部を有する第1車両用部材と、前記第2溝部に挿入されて保持される第2板部を有する第2車両用部材と、を備え、前記第1溝部及び前記第2板部の少なくとも一方には、前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止する阻止部が設けられている。
第1態様の車両用部品の取付構造では、車体に取り付けられた保持部材の第1溝部に第1車両用部材の第1板部を挿入することによって、保持部材の第1溝部内で第1車両用部材の第1板部が保持される。また保持部材の第2溝部に第2車両用部材の第2板部を挿入することによって、保持部材の第2溝部内で第2車両用部材の第2板部が保持される。このようにして、保持部材を介して第1車両用部材と第2車両用部材が車体に取り付けられる。
ここで、上記車両用部品の取付構造では、保持部材の第1溝部及び第2車両用部材の第2板部の少なくとも一方に、第1溝部に第2板部が挿入されるのを阻止する阻止部が設けられている。このため、第2車両用部材の第2板部を保持部材の第1溝部に誤って挿入しようとしても、阻止部によって第2板部が第1溝部に挿入されるのが阻止される。これにより、第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
本発明の第2態様の車両用部品の取付構造は、第1態様の車両用部品の取付構造において、前記第1板部の先端面には、凹部が設けられ、前記第1溝部の底面には、該底面から突出し、前記凹部に挿入される前記阻止部としての凸部が設けられ、前記凸部は、前記第2板部の先端面に当接することによって前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止する。
第2態様の車両用部品の取付構造では、第1板部の先端面に凹部が設けられ、第1溝部の底面に凹部に挿入される凸部が設けられている。ここで、上記車両用部品の取付構造では、第2車両用部材の第2板部を保持部材の第1溝部に誤って挿入しようとしても、第1溝部の凸部が第2板部の先端面に当接する。これにより第1溝部に第2板部が挿入されるのが阻止される。このように上記車両用部品の取付構造では、第1溝部の底面に凸部を設ける簡単な構造で、第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
本発明の第3態様の車両用部品の取付構造は、第1態様の車両用部品の取付構造において、前記第1溝部及び前記第2板部の少なくとも一方には、前記阻止部としての第1阻止部が設けられ、前記第2溝部及び前記第1板部の少なくとも一方には、前記第2溝部に前記第1板部が挿入されるのを阻止する第2阻止部が設けられている。
第3態様の車両用部品の取付構造では、保持部材の第1溝部及び第2車両用部材の第2板部の少なくとも一方に、第1溝部に第2板部が挿入されるのを阻止する第1阻止部が設けられている。また、第2溝部及び第1板部の少なくとも一方には、第2溝部に第1板部が挿入されるのを阻止する第2阻止部が設けられている。このため、第2車両用部材の第2板部を保持部材の第1溝部に誤って挿入しようとしても、第1阻止部によって第2板部が第1溝部に挿入されるのが阻止される。これにより、第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。また、第1車両用部材の第1板部を保持部材の第2溝部に誤って挿入しようとしても、第2阻止部によって第1板部が第2溝部に挿入されるのが阻止される。これにより、第1車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
上記車両用部品の取付構造によれば、第1車両用部材と第2車両用部材の取付順序に関わらず、第1車両用部材及び第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを確実に防止することができる。
本発明の第4態様の車両用部品の取付構造は、第3態様の車両用部品の取付構造において、前記第1板部の先端面には、第1凹部が設けられ、前記第1溝部の底面には、該底面から突出し、前記第1凹部に挿入される前記第1阻止部としての第1凸部が設けられ、前記第2板部の先端面には、第2凹部が設けられ、前記第2溝部の底面には、該底面から突出し、前記第2凹部に挿入される前記第2阻止部としての第2凸部が設けられており、前記第1凸部は、前記第2板部の先端面に当接することによって前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止し、前記第2凸部は、前記第1板部の先端面に当接することによって前記第2溝部に前記第1板部が挿入されるのを阻止する。
第4態様の車両用部品の取付構造では、第1板部の先端面に第1凹部が設けられ、第1溝部の底面に第1凹部に挿入される第1凸部が設けられている。ここで、上記車両用部品の取付構造では、第2車両用部材の第2板部を保持部材の第1溝部に誤って挿入しようとしても、第1溝部の第1凸部が第2板部の先端面に当接する。これにより第1溝部に第2板部が挿入されるのが阻止される。このように上記車両用部品の取付構造では、第1溝部の底面に第1凸部を設ける簡単な構造で、第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
また、上記車両用部品の取付構造では、第2板部の先端面に第2凹部が設けられ、第2溝部の底面に第2凹部に挿入される第2凸部が設けられている。ここで、上記車両用部品の取付構造では、第1車両用部材の第1板部を保持部材の第2溝部に誤って挿入しようとしても、第2溝部の第2凸部が第1板部の先端面に当接する。これにより第2溝部に第1板部が挿入されるのが阻止される。このように上記車両用部品の取付構造では、第2溝部の底面に第2凸部を設ける簡単な構造で、第1車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
本発明の第5態様の車両用部品の取付構造は、第4態様の車両用部品の取付構造において、前記第1凸部の前記第1方向における位置と前記第2凸部の前記第1方向における位置が異なる。
第5態様の車両用部品の取付構造では、第1凸部の第1方向における位置と第2凸部の第1方向における位置が異なる。このため、第1板部を誤って第2溝部に挿入しようとした場合、第2凸部が第1凹部に入らずに第1板部の先端面に当接する。これにより、第2溝部に第1板部が挿入されるのが阻止される。一方、第2板部を誤って第1溝部に挿入しようとした場合、第1凸部が第2凹部に入らずに第2板部の先端面に当接する。これにより、第1溝部に第2板部が挿入されるのが阻止される。このように上記車両用部品の取付構造では、第1凸部の第1方向における位置と第2凸部の第1方向における位置を異ならせるという簡単な構造で、第1車両用部材及び第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
本発明の第6態様の車両用部品の取付構造は、第4態様又は第5態様の車両用部品の取付構造において、前記第1凸部の大きさが前記第2凹部の大きさよりも大きい、又は、前記第2凸部の大きさが前記第1凹部の大きさよりも大きい。
第6態様の車両用部品の取付構造では、第1凸部の大きさが第2凹部の大きさよりも大きい場合、第2車両用部材の第2板部を保持部材の第1溝部に誤って挿入しようとしても、第1溝部の第1凸部が第2板部の第2凹部に入らずに第2凹部の開口縁部に当接する。これにより、第1溝部に第2板部が挿入されるのが阻止される。この場合には、第1溝部の底面に第2凹部よりも大きい第1凸部を設ける簡単な構造で、第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。なお、第2板部の先端面には、第2凹部の開口縁部が含まれる。
一方、第2凸部の大きさが第1凹部の大きさよりも大きい場合、第1車両用部材の第1板部を保持部材の第2溝部に誤って挿入しようとしても、第2溝部の第2凸部が第1板部の第1凹部に入らずに第1凹部の開口縁部に当接する。これにより、第2溝部に第1板部が挿入されるのが阻止される。この場合には、第2溝部の底面に第1凹部よりも大きい第2凸部を設ける簡単な構造で、第1車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。なお、第1板部の先端面には、第1凹部の開口縁部が含まれる。
本発明の第7態様の車両用部品の取付構造は、第4態様~第6態様のいずれか一態様の車両用部品の取付構造において、前記第1凸部を突出方向から見た形状と前記第2凸部を突出方向から見た形状が異なる。
第7態様の車両用部品の取付構造では、第1凸部を突出方向から見た形状と第2凸部を突出方向から見た形状が異なるため、第1凹部が第1凸部に対応した形状の場合、第2凸部が第1凹部に入らずに第1板部の先端面に当接する。これにより、第1溝部に第2板部が挿入されるのが阻止される。一方、第2凹部が第2凸部に対応した形状の場合、第1凸部が第2凹部に入らずに第2板部の先端面に当接する。これにより、第2溝部に第1板部が挿入されるのが阻止される。このように上記車両用部品の取付構造では、第1凸部を突出方向から見た形状と第2凸部を突出方向から見た形状を異ならせるという簡単な構造で、第1車両用部材及び第2車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
本発明の第8態様の車両用部品の取付構造は、第4態様~第7態様のいずれか一態様の車両用部品の取付構造において、前記第1凸部は、前記第1溝部の両溝壁に亘っている。
第8態様の車両用部品の取付構造では、第1凸部が第1溝部の両溝壁に亘っているため、例えば、第1凸部が第1溝部の片方の溝壁周りにのみ設けられる構成と比べて、第2板部の厚みが薄くても、第1凸部が第2板部に当接する。これにより、第1溝部に第2板部が挿入されるのを確実に阻止することができる。
本発明の第9態様の車両用部品の取付構造は、第4態様~第8態様のいずれか一態様の車両用部品の取付構造において、前記第2凸部は、前記第2溝部の両溝壁に亘っている。
第9態様の車両用部品の取付構造では、第2凸部が第2溝部の両溝壁に亘っているため、例えば、第2凸部が第2溝部の片方の溝壁周りにのみ設けられる構成と比べて、第1板部の厚みが薄くても、第2凸部が第1板部に当接する。これにより、第2溝部に第1板部が挿入されるのを確実に阻止することができる。
本発明の第10態様の車両用部品の取付構造は、第4態様~第9態様のいずれか一態様の車両用部品の取付構造において、前記第1凸部の側面が前記第1凹部の凹壁に接触する。
第10態様の車両用部品の取付構造では、第1溝部に第1板部を挿入した状態において、第1凸部の側面が第1凹部の凹壁に接触するため、例えば、第1凸部の側面が第1凹部の凹壁に接触しない構成と比べて、第1板部が第1溝部の延在方向(第1の方向)に移動するのを制限することができる。
本発明の第11態様の車両用部品の取付構造は、第4態様~第10態様のいずれか一態様の車両用部品の取付構造において、前記第2凸部の側面が前記第2凹部の凹壁に接触する。
第11態様の車両用部品の取付構造では、第2溝部に第2板部を挿入した状態において、第2凸部の側面が第2凹部の凹壁に接触するため、例えば、第2凸部の側面が第2凹部の凹壁に接触しない構成と比べて、第2板部が第2溝部の延在方向(第1の方向)に移動するのを制限することができる。
本発明の第12態様の車両用部品の取付構造は、第4態様~第11態様のいずれか一態様の車両用部品の取付構造において、前記第1溝部には、複数の前記第1凸部が前記第1方向に間隔をあけて設けられ、前記第2溝部には、複数の前記第2凸部が前記第1方向に間隔をあけて設けられている。
第12態様の車両用部品の取付構造では、第1溝部に複数の第1凸部が第1方向に間隔をあけて設けられ、第2溝部に複数の第2凸部が第1方向に間隔をあけて設けられている。このため、上記車両用部品の取付構造では、第1溝部に第2板部が挿入されるのを確実に阻止し、かつ、第2溝部に第1板部が挿入されるのを確実に阻止することができる。
本発明の第13態様のリテーナは、車体に取り付けられるリテーナであって、第1方向に延び、かつ、第1板部を有する第1車両用部材の前記第1板部が挿入される第1溝部と、前記第1溝部に並列され、かつ、第2板部を有する第2車両用部材の前記第2板部が挿入される第2溝部と、を有し、前記第1溝部には、前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止する阻止部が設けられている。
第13態様のリテーナは、車体に取り付けられた後、第1溝部に第1車両用部材の第1板部が挿入され、第2溝部に第2車両用部材の第2板部が挿入される。そして、リテーナを介して第1車両用部材と第2車両用部材が車体に取り付けられる。
ここで、上記リテーナの第1溝部には、第2板部が挿入されるのを阻止する阻止部が設けられている。このため、第2車両用部材の第2板部をリテーナの第1溝部に誤って挿入しようとしても、阻止部によって第2板部が第1溝部に挿入されるのが阻止される。これにより、第2車両用部材をリテーナの誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
本発明によれば、保持部材を介して車体に複数の車両用部材を取り付ける構造において、車両用部材を保持部材の誤った位置に取り付けるのを防止できる車両用部品の取付構造及びリテーナを提供することができる。
本発明の第1実施形態に車両用部品の取付構造に用いられるリテーナを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に車両用部品の取付構造を示す正面図である。 図2の3X-3X線端面図である。 図2の4X-4X線端面図である。 図2の5X-5X線端面図である。 図2の6X-6X線端面図である。 図1のリテーナが車体に取り付けられた状態を示すリテーナの正面図である。 図7のリテーナに第2車両用部材が取り付けらえた状態を示す正面図である。 図8のリテーナに第1車両用部材が取り付けらえた状態を示す正面図である。 その他の実施形態の要部を示す平面図である。 図10の11AX-11AX線端面図である。 図10の11BX-11BX線端面図である。 その他の実施形態の要部を示す平面図である。 図12の13AX-13AX線端面図である。 図12の13BX-13BX線端面図である。 その他の実施形態の要部を示す平面図である。 その他の実施形態の要部を示す平面図である。 その他の実施形態の要部を示す側面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用部品の取付構造及びリテーナを図1~図9を用いて説明する。
本実施形態の車両用部品の取付構造10(以下、適宜「取付構造10」と略称する。)は、車体12に取り付けられたリテーナ20を介して、第1車両用部材50と第2車両用部材60とを車体12に取り付ける構造である。なお、本実施形態のリテーナ20は、本発明における「保持部材」の一例である。
図2に示されるように、取付構造10は、リテーナ20と、第1車両用部材50と、第2車両用部材60と、を有している。
[リテーナ20]
図1及び図7に示されるように、リテーナ20は、車体12に取り付けられる。そして、リテーナ20には、第1車両用部材50及び第2車両用部材60がそれぞれ取り付けられる。したがって、第1車両用部材50及び第2車両用部材60がリテーナ20を介して車体12に取り付けられる。
本実施形態のリテーナ20は、一例として、車体12のうち、フロントサイドメンバに取り付けられている。なお、本発明はこの構成に限定されない。
リテーナ20の車体12への取付方法については、特に限定されない。一例として、締結部材(例えば、ねじ)を用いてリテーナ20を車体12に取り付けてもよい。また、クリップ等を用いてリテーナ20を車体12に取り付けてもよい。またさらに、リテーナ20にクリップ部を形成し、このクリップ部を用いてリテーナ20を車体12に取り付けてもよい。
本実施形態のリテーナ20は、樹脂材料によって形成されている。具体的には、リテーナ20は樹脂の一体成型品である。
リテーナ20の詳細については後述する。
[第1車両用部材50]
図2及び図6に示されるように、第1車両用部材50は、リテーナ20を介して車体12に取り付けられる。第1車両用部材50は、一例として、樹脂材料によって形成されている。また、本実施形態の第1車両用部材50は、車両の外装品(一例として、フェンダーアーチモール)である。
図6に示されるように、一例として、第1車両用部材50は、本体部52と、板部54とを有している。本体部52は、車両の外面を形成する部分である。板部54は、本体部52の裏面かつ端部側から該本体部52に対して交差する方向に張り出した部分である。なお、ここでいう本体部52の裏面とは、本体部52の車室内側の面を指す。また、本実施形態の板部54は、本発明における「第1板部」の一例である。
図3及び図4に示されるように、板部54は、後述するリテーナ20の第1溝部24に挿入されて保持される。具体的には、板部54が第1溝部24に挿入されると、板部54に設けられた弾性爪58がリテーナ20に設けられた引掛り部34に引っ掛かる。これにより、板部54は、第1溝部24に挿入された状態が保持される。
図3に示されるように、弾性爪58は、板部54の先端部54Aから突出する爪部である。具体的には、弾性爪58は、板部54の根元側かつ本体部52の外側に向けて突出している。本実施形態では、一例として、板部54の先端部54Aに3つの弾性爪58が設けられている。
[第2車両用部材50]
図2及び図5に示されるように、第2車両用部材60は、リテーナ20を介して車体12に取り付けられる。第2車両用部材60は、一例として、樹脂材料によって形成されている。また、本実施形態の第2車両用部材60は、車両の外装品(一例として、フロントバンパー)である。
図5に示されるように、一例として、第2車両用部材60は、本体部62と、板部64とを有している。本体部62は、車両の外面を形成する部分である。第1板部64は、本体部62の裏面かつ端部側から該本体部62に対して交差する方向に張り出した部分である。なお、ここでいう本体部62の裏面とは、本体部62の車室内側の面を指す。また、本実施形態の板部64は、本発明における「第2板部」の一例である。
図3及び図4に示されるように、板部64は、後述するリテーナ20の第2溝部30に挿入されて保持される。具体的には、板部64が第2溝部30に挿入されると、板部64に設けられた弾性爪68がリテーナ20に設けられた引掛り部36に引っ掛かる。これにより、板部64は、第2溝部30に挿入された状態が保持される。
図3に示されるように、弾性爪68は、板部64の先端部64Aから突出する爪部である。具体的には、弾性爪68は、板部64の根元側かつ本体部62の外側に向けて突出している。本実施形態では、一例として、板部64の先端部64Aに3つの弾性爪68が設けられている。
次に本実施形態のリテーナ20、板部54及び板部64の詳細について説明する。
図1に示されるように、一例として、リテーナ20は、リテーナ本体22と、第1溝部24と、第2溝部30とを有している。
第1溝部24は、リテーナ本体22に設けられた溝である。第1溝部24は、第1方向に延びている。ここで第1方向とは、図1及び図2における矢印X方向のことである。
第2溝部30は、リテーナ本体22に設けられた溝である。第2溝部30は、第1溝部24に並列されている。すなわち、第2溝部30は、第1溝部24と同じ方向に延びている。言い換えると、第2溝部30は、第1方向に延びている。なお、本実施形態の第2溝部30は、図2及び図7において、第1溝部24の下方に位置している。
図1に示されるように、リテーナ本体22の第1溝部24と第2溝部30との間には、仕切壁23が設けられている。仕切壁23は、第1溝部24と第2溝部30とを仕切る。また、仕切壁23は、第1溝部24と同じ方向に延びている。言い換えると、仕切壁23は、第1方向に延びている。
図1及び図6に示されるように、一例として、第1溝部24の底面24Aには、凸部26が設けられている。具体的には、第1溝部24の底面24Aには、複数の凸部26が第1溝部24の延びる方向に間隔をあけて設けられている。本実施形態では、底面24Aには、2つの凸部26が設けられている。凸部26は、底面24Aから第1溝部24の深さ方向と逆向きに突出している部分である。本実施形態の凸部26は、本発明における「阻止部」、「第1阻止部」及び「第1凸部」の一例である。また、以下では、2つの凸部26のうち、図1において左側に位置する凸部26を符号26Lで示し、図1において右側に位置する凸部26を符号26Rで示す。
図1に示されるように、凸部26は、第1溝部24の両溝壁24Bに亘っている。言い換えると、凸部26は、一方の溝壁24Bから他方の溝壁24Bへ向けて延び、両溝壁24Bをつないでいる。ここで両溝壁24Bのうち、片方の溝壁24Bは、仕切壁23の側壁に相当する。以下では、仕切壁23の側壁に相当する片方の溝壁を符号24B1で示す。
図6に示されるように、凸部26は、板部54に設けられた後述する凹部56に挿入される。具体的には、板部54を第1溝部24に挿入した状態において、凸部26は、凹部56に挿入される。
図6に示されるように、板部54の先端面54Bには、凹部56が設けられている。凹部56は、第1溝部24の凸部26に対応した位置に設けられている。具体的には、凹部56は、第1溝部24に板部54を挿入した状態で凸部26が内側に挿入される位置に設けられている。また、一例として、第1溝部24に板部54を挿入した状態において、凸部26の側面26Aが凹部56の凹壁56Aに接触していてもよい。さらに、第1溝部24に板部54を挿入した状態において、凸部26の両側面26Aが凹部56の両凹壁56Aにそれぞれ接触していてもよい。
本実施形態では、板部54において2つの凸部26に対応した位置に凹それぞれ凹部56が設けられている。以下では、2つの凹部56のうち、凸部26Lが挿入される凹部56を符号56Lで示し、凸部26Rが挿入される凹部56を符号56Rで示す。
図1及び図5に示されるように、一例として、第2溝部30の底面30Aには、一つの凸部32が設けられている。凸部32は、底面30Aから第2溝部30の深さ方向と逆向きに突出している部分である。本実施形態の凸部32は、本発明における「阻止部」、「第2阻止部」及び「第2凸部」の一例である。
図1に示されるように、凸部32は、第2溝部30の両溝壁30Bに亘っている。言い換えると、凸部32は、一方の溝壁30Bから他方の溝壁30Bへ向けて延び、両溝壁30Bをつないでいる。ここで両溝壁30Bのうち、片方の溝壁30Bは、仕切壁23の側壁に相当する。以下では、仕切壁23の側壁に相当する片方の溝壁を符号30B1で示す。
図5に示されるように、凸部32は、板部64に設けられた後述する凹部66に挿入される。具体的には、板部64を第2溝部30に挿入した状態において、凸部32は、凹部66に挿入される。
図5に示されるように、板部64の先端面64Bには、凹部66が設けられている。凹部66は、第2溝部30の凸部32に対応した位置に設けられている。具体的には、凹部66は、第2溝部30に板部64を挿入した状態で凸部32が内側に挿入される位置に設けられている。また、一例として、第2溝部30に板部64を挿入した状態において、凸部32の側面32Aが凹部66の凹壁66Aに接触していてもよい。さらに、第2溝部30に板部64を挿入した状態において、凸部32の両側面32Aが凹部66の両凹壁66Aにそれぞれ接触していてもよい。
図1に示されるように、一例として、凸部26の第1方向における位置と凸部32の第1方向における位置が異なる。具体的には、第1方向において、凸部32は、凸部26Lと凸部26Rとの間に位置している。このため、板部54を第2溝部30に挿入しようとすると、凸部32が板部54の先端面54Bに当接する。これにより、第2溝部30に板部54が挿入されるのが阻止される。また、板部64を第1溝部24に挿入しようとすると、凸部26が板部64の先端面64Bに当接する。これにより、第1溝部24に板部64が挿入されるのが阻止される。
本実施形態では、一例として、凸部26Rの大きさが凸部26Lの大きさよりも大きい。また、凸部32の大きさは、凸部26Rの大きさよりも小さく、凸部26Lの大きさよりも大きい。なお、ここでいう凸部26及び凸部32の大きさは、凸部26及び凸部32を第1溝部24と第2溝部30の並列方向から見た場合の大きさである。
図3に示されるように、一例として、仕切壁23の一方の側壁には、弾性爪58が引っ掛かる引掛り部34が設けられている。具体的には、仕切壁23の一方の側壁に相当する溝壁24B1には、複数の弾性爪58が仕切壁23の延びる方向に間隔をあけて設けられている。また、引掛り部34は、第1溝部24に板部54を挿入した場合に、弾性爪58が引っ掛かる位置(すなわち、弾性爪58に対応する位置)に設けられている。本実施形態では、3つの弾性爪58に対応させて3つの引掛り部34が溝壁24Bに設けられている。
図3に示されるように、一例として、仕切壁23の他方の側壁には、弾性爪68が引っ掛かる引掛り部36が設けられている。具体的には、仕切壁23の他方の側壁に相当する溝壁30B1には、複数の弾性爪68が仕切壁23の延びる方向に間隔をあけて設けられている。また、引掛り部36は、第1溝部30に板部64を挿入した場合に、弾性爪68が引っ掛かる位置(すなわち、弾性爪68に対応する位置)に設けられている。本実施形態では、3つの弾性爪68に対応させて3つの引掛り部36が溝壁24Bに設けられている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
取付構造10では、車体12に取り付けられたリテーナ20の第1溝部24に第1車両用部材50の板部54を挿入することによって、リテーナ20の第1溝部24内で板部54が保持される。またリテーナ20の第2溝部30に第2車両用部材60の板部64を挿入することによって、リテーナ20の第2溝部30内で第2車両用部材60の板部64が保持される。このようにして、リテーナ20を介して第1車両用部材50と第2車両用部材60が車体12に取り付けられる。
ここで、取付構造10では、板部54の先端面54Bに凹部56が設けられ、第1溝部24の底面24Aに凹部56に挿入される凸部26が設けられている。ここで、取付構造10では、第2車両用部材60の第2板部64をリテーナ20の第1溝部24に誤って挿入しようとしても、第1溝部24の凸部26が板部64の先端面64Bに当接する。これにより第1溝部24に板部64が挿入されるのが阻止される。これにより、第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。また、取付構造10では、第1溝部24の底面24Aに凸部26を設ける簡単な構造で、第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
また、取付構造10では、板部64の先端面64Bに凹部66が設けられ、第2溝部30の底面30Aに凹部66に挿入される凸部32が設けられている。ここで、取付構造10では、第1車両用部材50の板部54をリテーナ20の第2溝部30に誤って挿入しようとしても、第2溝部30の凸部32が板部54の先端面54Bに当接する。これにより第2溝部30に板部54が挿入されるのが阻止される。これにより、第1車両用部材50をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。また、取付構造10では、第2溝部30の底面30Aに凸部32を設ける簡単な構造で、第1車両用部材50をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
したがって、取付構造10によれば、第1車両用部材50と第2車両用部材60の取付順序に関わらず、第1車両用部材50及び第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを確実に防止することができる。
また、取付構造10では、凸部26L及び凸部26Rの第1方向における位置と凸部32の第1方向における位置が異なる。このため、板部54を誤って第2溝部30に挿入しようとした場合、凸部32が凹部66に入らずに板部54の先端面54Bに当接する。これにより、第2溝部30に板部54が挿入されるのが阻止される。一方、板部64を誤って第1溝部24に挿入しようとした場合、凸部26が凹部66に入らずに板部64の先端面64Bに当接する。これにより、第1溝部24に板部64が挿入されるのが阻止される。このように取付構造10では、凸部26の第1方向における位置と凸部32の第1方向における位置を異ならせるという簡単な構造で、第1車両用部材50及び第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
また、取付構造10では、凸部26が第1溝部24の両溝壁24Bに亘っているため、例えば、凸部26が第1溝部24の片方の溝壁24B周りにのみ設けられる構成と比べて、板部54の厚みが薄くても、凸部26が板部64に当接する。これにより、第1溝部24に板部64が挿入されるのを確実に阻止することができる。
さらに、取付構造10では、凸部32が第2溝部30の両溝壁30Bに亘っているため、例えば、凸部32が第2溝部30の片方の溝壁30B周りにのみ設けられる構成と比べて、板部54の厚みが薄くても、凸部32が板部54に当接する。これにより、第2溝部30に板部54が挿入されるのを確実に阻止することができる。
さらに、取付構造10では、第1溝部24に板部54を挿入した状態において、凸部26の側面26Aが凹部56の凹壁56Aに接触するため、例えば、凸部26の側面26Aが凹部56の凹壁56Aに接触しない構成と比べて、板部54が第1溝部24の延在方向(第1の方向)に移動するのを制限することができる。
またさらに、取付構造10では、第2溝部30に板部64を挿入した状態において、凸部32の側面32Aが凹部66の凹壁66Aに接触するため、例えば、凸部32の側面が凹部66の凹壁66Aに接触しない構成と比べて、板部64が第2溝部30の延在方向(第1の方向)に移動するのを制限することができる。
そして取付構造10では、第1溝部24に複数の凸部26が第1方向に間隔をあけて設けられている。このため、取付構造10では、第1溝部24に板部64が挿入されるのを確実に阻止することができる。
前述の実施形態の取付構造10では、複数の凸部26が第1溝部24に設けられ、一つの凸部32が第2溝部30に設けられているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、一つの凸部26が第1溝部24に設けられ、複数の凸部32が第2溝部30に設けられてもよい。この場合には、第2溝部30に複数の凸部32が第1方向に間隔をあけて設けられているため、第2溝部30に板部54が挿入されるのを確実に阻止することができる。また、例えば、複数の凸部26が第1溝部24に設けられ、複数の凸部32が第2溝部30に設けられてもよい。この場合には、第1溝部24に板部64が挿入されるのを確実に阻止し、かつ、第2溝部30に板部54が挿入されるのを確実に阻止することができる。
前述の実施形態では、凸部26の第1方向における位置と凸部32の第1方向における位置が異なる構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図10、図11A及び図11Bに示される取付構造70のように、第1溝部24に設けられる凸部72の第1方向における位置と第2溝部30に設けられる凸部74の第1方向における位置が同じ位置であって、凸部72の大きさが、凸部74が挿入される凹部75の大きさよりも大きい構成でもよい。このように凸部72の大きさが凹部75の大きさよりも大きい場合、第2車両用部材60の板部64をリテーナ20の第1溝部24に誤って挿入しようとしても、第1溝部24の凸部72が板部64の凹部75に入らずに凹部75の開口縁部に当接する。これにより、第1溝部24に板部64が挿入されるのが阻止される。この場合には、第1溝部24の底面24Aに凹部75よりも大きい凸部74を設ける簡単な構造で、第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。なお、板部64の先端面64Bには、凹部75の開口縁部が含まれる。また、図11Aにおける符号73は、板部54において凸部72が挿入される凹部である。
また、例えば、図12、図13A及び図13Bに示される取付構造80のように、第1溝部24に設けられる凸部82の第1方向における位置と第2溝部30に設けられる凸部84の第1方向における位置が同じ位置であって、凸部84の大きさが、凸部82が挿入される凹部83の大きさよりも大きい構成でもよい。このように凸部84の大きさが凹部83の大きさよりも大きい場合、第1車両用部材50の板部54をリテーナ20の第2溝部30に誤って挿入しようとしても、第2溝部30の凸部84が板部54の凹部83に入らずに凹部83の開口縁部に当接する。これにより、第2溝部30に板部54が挿入されるのが阻止される。この場合には、第2溝部30の底面30Aに凹部83よりも大きい凸部84を設ける簡単な構造で、第1車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。なお、板部54の先端面54Bには、凹部83の開口縁部が含まれる。また、図13Bにおける符号85は、板部64において凸部84が挿入される凹部である。
前述の実施形態では、第1溝部24に凸部26を設け、第2溝部30に凸部32を設けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図14に示される取付構造90のように、第2溝部30に凸部32を設けなくてもよい。また、第2溝部30に凸部32を設けないため、板部64に凹部66を設けなくてもよい。この場合において、第2車両用部材60の板部64をリテーナ20の第1溝部24に誤って挿入しようとした場合に、第1溝部24の凸部26が板部64の先端面64Bに当接する。これにより第1溝部24に板部64が挿入されるのが阻止される。すなわち、第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
前述の実施形態では、凸部26を突出方向から見た形状と凸部32を突出方向から見た形状が同じ矩形状であるが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、凸部26を突出方向から見た形状と凸部32を突出方向から見た形状が異なっていてもよい。なお、ここでいう「形状が異なる」とは、例えば、凸部を突出方向から見た形状が三角形と四角形とのように異なる場合に加えて、図15に示す取付構造100のように、同じ形状の凸部102と凸部104が互いに逆向きに傾斜している(すなわち、傾斜方向が異なる)場合等も含む。ここで、凸部102を突出方向から見た形状と凸部104を突出方向から見た形状が異なるため、第1凹部が凸部102に対応した形状の場合、凸部104が第1凹部に入らずに板部54の先端面54Bに当接する。これにより、第1溝部24に板部64が挿入されるのが阻止される。一方、第2凹部が凸部104に対応した形状の場合、凸部102が第2凹部に入らずに板部64の先端面64Bに当接する。これにより、第2溝部30に板部54が挿入されるのが阻止される。このように取付構造100では、凸部102を突出方向から見た形状と凸部104を突出方向から見た形状を異ならせるという簡単な構造で、第1車両用部材50及び第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
前述の実施形態では、凸部26を第1方向から見た形状と凸部32を第1方向から見た形状が同じ矩形状であるが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、凸部26を第1方向から見た形状と凸部32を第1方向から見た形状が異なっていてもよい。なお、ここでいう「形状が異なる」とは、例えば、凸部を第1方向から見た形状が三角形と四角形のように異なる場合に加えて、図16に示す取付構造110のように、同じ形状の凸部112と凸部114が互いに逆向きに傾斜している(すなわち、傾斜方向が異なる)場合等も含む。ここで、凸部112を第1方向から見た形状と凸部114を第1方向から見た形状が異なるため、第1凹部が凸部112に対応した形状の場合、凸部114が第1凹部に入らない。これにより、第1溝部24に板部64が挿入されるのが阻止される。一方、第2凹部が凸部114に対応した形状の場合、凸部112が第2凹部に入らならい。これにより、第2溝部30に板部54が挿入されるのが阻止される。このように取付構造110では、凸部112を突出方向から見た形状と凸部114を突出方向から見た形状を異ならせるという簡単な構造で、第1車両用部材50及び第2車両用部材60をリテーナ20の誤った位置に取り付けるのを防止することができる。
前述の実施形態では、第1溝部24に凸部26を設け、第2溝部30に凸部32を設けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第1溝部24の底面24Aに凹部56を設け、板部54の先端面54Bに凸部26を設ける構成としてもよい。また、第2溝部30の底面30Aに凹部66を設け、板部64の先端面64Bに凸部32を設ける構成としてもよい。これらの場合でも前述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、例えば、第1溝部24に凸部26を設けると共に追加凹部を設け、板部54に凹部56を設けると共に追加凹部に挿入される追加凸部を設けてもよい。また、例えば、第2溝部30に凸部32を設けると共に追加凹部を設け、板部64に凹部66を設けると共に追加凹部に挿入される追加凸部を設けてもよい。これらの場合でも前述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
前述の実施形態では、第1溝部24及び第2溝部30が第1方向に沿って直線状に延びているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第1方向が途中で曲がっている場合、第1溝部24及び第2溝部30も曲がっている第1方向に沿って曲がっていてもよい。
前述の実施形態では、リテーナ本体22の表面に形成された凹みによって、第1溝部24及び第2溝部30が形成されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、リテーナ本体22の表面に一対の壁部を形成し、一対の壁部間に仕切壁23を設けることで、第1溝部24と第2溝部30を形成してもよい。
前述の実施形態では、リテーナ20が第1溝部24と第2溝部30を備える構成としているが本発明はこの構成に限定されない。例えば、リテーナ20が第1溝部24と第2溝部30とは別に、これらの溝部に並列する第3溝部を備えていてもよい。この第3溝部には、例えば、第3車両用部材の第3板部が挿入されて保持される。
前述の実施形態では、溝壁24B1に引掛り部34が設けられ、溝壁30B1に引掛り部34が設けられているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第1溝部24の溝壁24B1に対向する溝壁24B2に引掛り部34が設けられてもよい。また、第2溝部30の溝壁30B1に対向する溝壁30B2に引掛り部36が設けられてもよい。
前述の実施形態では、一例として、第1車両用部材50をフェンダーアーチモールとし、第2車両用部材60をフロントバンパーとしているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第1車両用部材をフロントバンパーとし、第2車両用部材をフェンダーアーチモールとしてもよい。さらに、例えば、第1車両用部材をリテーナのカバーとし、第2車両用部材をリアバンパーとしてもよい。
また、前述の実施形態では、第1車両用部材50及び第2車両用部材60を車両の外装品としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第1車両用部材及び第2車両用部材を車両の内装品としてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用部品の取付構造
12 車体
20 リテーナ(保持部材)
24 溝部(第1溝部の一例)
24A 底面
24B 溝壁
26 凸部(第1凸部及び阻止部の一例)
30 溝部(第2溝部の一例)
30A 底面
30B 溝壁
32 凸部(第2凸部及び阻止部の一例)
50 第1車両用部材
54 板部(第1板部の一例)
54B 先端面
56 凹部
56A 凹壁
60 第2車両用部材
64 板部(第2板部の一例)
64B 先端面
66 凹部
66A 凹壁
70 取付構造
72 凸部(第1凸部及び阻止部の一例)
73 凹部(第1凹部の一例)
74 凸部(第2凸部及び阻止部の一例)
75 凹部(第2凹部の一例)
80 車両用部品の取付構造
82 凸部(第1凸部及び阻止部の一例)
83 凹部(第1凹部の一例)
84 凸部(第2凸部及び阻止部の一例)
85 凹部(第2凹部の一例)
90 車両用部品の取付構造
100 車両用部品の取付構造
102 凸部(第1凸部及び阻止部の一例)
104 凸部(第2凸部及び阻止部の一例)
110 車両用部品の取付構造
112 凸部(第1凸部及び阻止部の一例)
114 凸部(第2凸部及び阻止部の一例)
X 第1方向

Claims (13)

  1. 第1方向に延びる第1溝部と、前記第1溝部に並列された第2溝部とを有し、車体に取り付けられる保持部材と、
    前記第1溝部に挿入されて保持される第1板部を有する第1車両用部材と、
    前記第2溝部に挿入されて保持される第2板部を有する第2車両用部材と、
    を備え、
    前記第1溝部及び前記第2板部の少なくとも一方には、前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止する阻止部が設けられている、車両用部品の取付構造。
  2. 前記第1板部の先端面には、凹部が設けられ、
    前記第1溝部の底面には、該底面から突出し、前記凹部に挿入される前記阻止部としての凸部が設けられ、
    前記凸部は、前記第2板部の先端面に当接することによって前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止する、請求項1に記載の車両用部品の取付構造。
  3. 前記第1溝部及び前記第2板部の少なくとも一方には、前記阻止部としての第1阻止部が設けられ、
    前記第2溝部及び前記第1板部の少なくとも一方には、前記第2溝部に前記第1板部が挿入されるのを阻止する第2阻止部が設けられている、請求項1に記載の車両用部品の取付構造。
  4. 前記第1板部の先端面には、第1凹部が設けられ、
    前記第1溝部の底面には、該底面から突出し、前記第1凹部に挿入される前記第1阻止部としての第1凸部が設けられ、
    前記第2板部の先端面には、第2凹部が設けられ、
    前記第2溝部の底面には、該底面から突出し、前記第2凹部に挿入される前記第2阻止部としての第2凸部が設けられており、
    前記第1凸部は、前記第2板部の先端面に当接することによって前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止し、
    前記第2凸部は、前記第1板部の先端面に当接することによって前記第2溝部に前記第1板部が挿入されるのを阻止する、請求項3に記載の車両用部品の取付構造。
  5. 前記第1凸部の前記第1方向における位置と前記第2凸部の前記第1方向における位置が異なる、請求項4に記載の車両用部品の取付構造。
  6. 前記第1凸部の大きさが前記第2凹部の大きさよりも大きい、又は、前記第2凸部の大きさが前記第1凹部の大きさよりも大きい、請求項4又は請求項5に記載の車両用部品の取付構造。
  7. 前記第1凸部を突出方向から見た形状と前記第2凸部を突出方向から見た形状が異なる、請求項4~請求項6のいずれか1項に記載の車両用部品の取付構造。
  8. 前記第1凸部は、前記第1溝部の両溝壁に亘っている、請求項4~請求項7のいずれか1項に記載の車両用部品の取付構造。
  9. 前記第2凸部は、前記第2溝部の両溝壁に亘っている、請求項4~請求項8のいずれか1項に記載の車両用部品の取付構造。
  10. 前記第1凸部の側面が前記第1凹部の凹壁に接触する、請求項4~請求項9のいずれか1項に記載の車両用部品の取付構造。
  11. 前記第2凸部の側面が前記第2凹部の凹壁に接触する、請求項4~10のいずれか1項に記載の車両用部品の取付構造。
  12. 前記第1溝部には、複数の前記第1凸部が前記第1方向に間隔をあけて設けられ、
    前記第2溝部には、複数の前記第2凸部が前記第1方向に間隔をあけて設けられている、請求項4~11のいずれか1項に記載の車両用部品の取付構造。
  13. 車体に取り付けられるリテーナであって、
    第1方向に延び、かつ、第1板部を有する第1車両用部材の前記第1板部が挿入される第1溝部と、
    前記第1溝部に並列され、かつ、第2板部を有する第2車両用部材の前記第2板部が挿入される第2溝部と、
    を有し、
    前記第1溝部には、前記第1溝部に前記第2板部が挿入されるのを阻止する阻止部が設けられている、リテーナ。
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