JP2022161261A - 船舶用バラスト水処理装置及び船舶用バラスト水処理方法 - Google Patents

船舶用バラスト水処理装置及び船舶用バラスト水処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロプラスチックを原水から捕集可能な船舶用バラスト水処理装置を提供する。【解決手段】船舶用バラスト水処理装置は、原水を取水して送水するポンプと、ポンプの下流において、原水に対してバラスト水処理を行うとともに、マイクロプラスチックを捕集するバラスト水処理部とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、船舶用バラスト水処理装置及び船舶用バラスト水処理方法に関する。
船舶のバラストタンクに収容されるバラスト水に含まれる水生生物を殺菌するバラスト水処理技術は、液体処理技術の一例としてよく知られている。一方、海水、汽水又は淡水の原水に含まれるマイクロプラスチックは環境汚染源となることから、マイクロプラスチックを原水から捕集する液体処理技術が必要とされている。
再公表2005-77833号 再公表2014-73619号 特許第6818199号公報 特許第6811370号公報 特開2020-101022号公報 特許第6792758号公報
しかし、マイクロプラスチックを捕集するために固有の技術を開発するのは効率的ではない。また、マイクロプラスチックを捕集するために、費用対効果を度外視するのも現実的でない。
本発明は、マイクロプラスチックを原水から捕集可能な船舶用バラスト水処理装置及び船舶用バラスト水処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る船舶用バラスト水処理装置は、原水を取水して送水するポンプと、ポンプの下流において、原水に対してバラスト水処理を行うとともに、マイクロプラスチックを捕集するバラスト水処理部とを有する。
本発明の一実施形態に係る船舶用バラスト水処理方法は、原水を取水して送水する送水工程と、送水される原水に対してバラスト水処理を行うとともに、マイクロプラスチックを捕集する処理工程とを有する。
本発明によれば、マイクロプラスチックを原水から捕集可能な船舶用バラスト水処理装置及び船舶用バラスト水処理方法が提供される。
図1は、第一実施形態に係るバラスト水処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図2は、図1に示す一次処理部が有するろ過装置の構成を概略的に示す断面図である。 図3は、図1に示すマイクロプラスチック回収装置の構成を概略的に示す断面図である。 図4は、図1に示すバラスト水処理装置において、第一運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。 図5は、図1に示すバラスト水処理装置において、第二運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。 図6は、第二実施形態に係るバラスト水処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図7は、図6に示すバラスト水処理装置において、第一運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。 図8は、図6に示すバラスト水処理装置において、第二運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。 図9は、第三実施形態に係るバラスト水処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図10は、図9に示すバラスト水処理装置において、第一運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。 図11は、図9に示すバラスト水処理装置において、第二運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る船舶用バラスト水処理装置及び船舶用バラスト水処理方法について説明する。各実施形態に係る船舶用バラスト水処理装置及び船舶用バラスト水処理方法は、原水を取水し処理してバラスト水として船舶のバラストタンクへ供給するバラスト水処理装置及びバラスト水処理方法である。ここで、原水は、海水、汽水又は淡水を指す。また、マイクロプラスチックは、たとえば、直径が5mm以下のプラスチック粒子を指す。
各実施形態に係る船舶用バラスト水処理装置は、船舶に搭載される船舶搭載型のバラスト水処理装置である。以下では、船舶用バラスト水処理装置を単にバラスト水処理装置と称する。バラスト水処理装置は、船舶のどこに搭載されてもよい。バラスト水処理装置は、船内(たとえば機関室内)に搭載されてもよいし、船舶のデッキに搭載されてもよい。
また、バラスト水の供給先であるバラストタンクは、バラスト水処理装置が搭載された船舶のバラストタンクであってもよいし、バラスト水処理装置が搭載された船舶とは別の船舶のバラストタンクであってもよい。言い換えれば、バラスト水処理装置は、注水の対象のバラストタンクを有する船舶に搭載されてもよいし、注水の対象のバラストタンクを有する船舶とは異なる船舶(バラスト水処理専用船舶)に搭載されてもよい。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係るバラスト水処理装置1の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示された各要素は、図中に矢印によって示される配管によって流体的に連結されている。つまり、図1に示された矢印は、要素間を連結する配管を表している。また、別の見方によれば、図1に示された矢印は、原水(ろ過水、バラスト水、及び洗浄水)の流路を表している。また、矢印の方向は、配管内を流れる原水(ろ過水、バラスト水、及び洗浄水)の流れの方向を表している。実際のバラスト水処理装置1は、たとえば、流量計、流速計、温度計等のセンサ、バルブ、ポンプ、ミキサーを備えているが、図1では、バラストポンプを除いて、これらの要素の図示は省略してある。
図1に示すように、バラスト水処理装置1は、バラストポンプ3(P3)と、バラストポンプ3の下流に設けられたバラスト水処理部4(BWTS4)とを有する。
バラストポンプ3は、原水供給源2から原水を取水してバラスト水処理部4へ送り出すポンプである。原水供給源2は、バラスト水処理装置1が搭載された船舶が浮かぶ海や川や運河などである。バラストポンプ3は、バラスト水処理部4への原水の流れと、バラスト水処理部4を通過した後の原水の流れを作り出す。バラストポンプ3は、主には、バラストタンク5(BT5)にバラスト水を注水するために使用される。
バラスト水処理部4は、原水に対して、バラストタンク5に収容されるバラスト水のためのバラスト水処理を行うとともに、原水に含まれる微細物を捕集する機能を有する。ここで、微細物は、水生生物とマイクロプラスチックを含む。バラスト水処理部4はまた、船舶のバラストタンク5に収容されるバラスト水に含まれる水生生物を殺菌する機能を有する。
たとえば、バラスト水処理は、原水をろ過するろ過処理と、原水を殺菌する殺菌処理を有する。殺菌処理は、原水中に含まれる水生生物を分離・除去する処理あるいは死滅させる処理を有する。
たとえば、バラスト水処理部4は、原水をろ過する一次処理部41と、一次処理部41によってろ過された原水(ろ過水)を殺菌する二次処理部42を有する。バラスト水処理部4は、必ずしも、一次処理部41と二次処理部42の両方を有する必要はなく、一次処理部41だけを有する構成であってもよい。すなわち、バラスト水処理部4は、二次処理部42が省かれた構成であってもよい。
たとえば、一次処理部41は、ろ過装置を有する。ろ過装置は、原水をろ過するフィルタ要素と、フィルタ要素を洗浄する逆洗浄機構を有する。たとえば、フィルタ要素は、50マイクロメートル以下の微細物をろ過可能である。逆洗浄機構は、フィルタ要素の目詰まりによる性能低下を防ぐために、フィルタ要素を洗浄する機構である。詳しくは、逆洗浄機構は、原水をろ過するときとは逆方向に原水をフィルタ要素に流すことによって、フィルタ要素に捕集された微細物を除去する。このため、ここでは、原水を逆方向に流して洗浄することを逆洗浄と称し、逆洗浄を実施する機構を逆洗浄機構と称する。ろ過装置については後述する。
たとえば、二次処理部42は、原水中に含まれる水生生物を分離・除去あるいは死滅させる殺菌装置である。殺菌の方式は多々あり、二次処理部42による殺菌には、どのような殺菌の方式が採用されてもよい。たとえば、二次処理部42は、紫外線の照射、電気分解、オゾンガス・薬剤の注入等を使用して、一次処理部41を通過した原水を殺菌する。また、二次処理部42は、殺菌装置に限らず、除菌装置であってもよい。たとえば、除菌装置は、ろ過装置である。
バラストタンク5は、船舶に安定性を提供するためのバラスト水を収容するための船舶内のコンパートメントである。バラストタンク5は、バラスト水処理部4における水生生物の分離・除去あるいは死滅の処理が施された後の原水(バラスト水)を収容するものである。
バラスト水処理装置1は、逆洗浄機構によって洗浄された原水(洗浄水)に含まれるマイクロプラスチックを回収するマイクロプラスチック回収装置6(MP回収装置6)をさらに有する。マイクロプラスチック回収装置6については後述する。
マイクロプラスチック回収装置6を通過した原水(洗浄水)は、言い換えれば、マイクロプラスチック回収装置6によってマイクロプラスチックが回収された原水(洗浄水)は、洗浄水排出先7に送られる。洗浄水排出先7は、一例では、船外であり、別の例では、船舶内にある貯蔵タンクである。
バラスト水処理装置1は、バラスト水処理部4によって処理された原水の流路を、原水排出先9とバラストタンク5との間で切り替える流路切替装置81を有する。流路切替装置81は、バラスト水処理部4の下流、つまり、二次処理部42の下流に配置されている。バラスト水処理装置1は、必ずしも、流路切替装置81を有する必要はない。すなわち、バラスト水処理装置1は、流路切替装置81が省略された構成であってもよい。この場合、バラスト水処理部4によって処理された原水は、バラストタンク5に供給される。
たとえば、流路切替装置81は、第一運転モードにおいては、バラスト水処理部4を通過した原水をバラストタンク5に導き、第二運転モードにおいては、バラスト水処理部4を通過した原水を原水排出先9に導く。第一運転モードは、バラスト水の注水を行う運転モードである。第二運転モードは、一次処理部41においてろ過と逆洗浄を行う運転モードである。第二運転モード時は、二次処理部42は駆動されない。つまり、二次処理部42は殺菌処理を実施せず、原水は二次処理部42を単に通過する。
流路切替装置81は、一個又は複数個のバルブにより構成される。一個のバルブにより構成される流路切替装置81の代表例は三方弁である。
一例では、原水排出先9は、船外である。この場合、一次処理部41によってろ過された原水(ろ過水)は、船外に排出される。
別の例では、原水排出先9は、バラスト水処理装置1が搭載された船舶内の熱源の冷却系統における冷却水の取入口である。たとえば、熱源は、エンジンやボイラーである。この場合、一次処理部41によってろ過された原水(ろ過水)は、熱源の冷却水として利用され、熱源との熱交換後に船外に排出される。
また別の例では、原水排出先9は、バラスト水処理装置1が搭載された船舶内の造水装置における原料水の取入口である。造水装置は、一次処理部41によってろ過された原水(ろ過水)から低塩分濃度の水を作り出す装置である。作り出された低塩分濃度の水は、低塩分濃度の水が求められる、たとえば風呂やトイレなどの生活用水として使用される。また、作り出された水は、必要に応じて更なる処理を行うことにより、食器や食品洗浄用に用いたり、飲料水として用いたりすることができる。
<ろ過装置401>
図2は、図1に示す一次処理部41が有するろ過装置401の構成を概略的に示す断面図である。
図2に示すように、ろ過装置401は、フィルタ筐体410、流入口411、流出口437、フィルタ取付部431、複数のフィルタ要素450、及び逆洗浄機構470を備えている。
流入口411と流出口437はフィルタ筐体410に設けられ、フィルタ取付部431と複数のフィルタ要素450は、フィルタ筐体410の内部に設置されている。
流入口411は、フィルタ筐体410の下部領域に形成されており、流出口437は、円柱状のフィルタ取付部431が形成されたフィルタ筐体410の側面に形成されている。
個々のフィルタ要素450は、その両端に開口部を有する中空形状をしており、長軸が垂直方向になるようにフィルタ取付部431内に収容されている。各フィルタ要素450は、複数のフィルタ孔453を有している。たとえば、各フィルタ孔453は50マイクロメートル以下であり、フィルタ要素450の内側領域に流入する原水をろ過する過程で、その原水に含まれる50マイクロメートル超の微細物aを通過させずに捕集する。
フィルタ取付部431の下部及び上部には個々のフィルタ要素450の両端の開口部に対応して複数の流路貫通部433が形成されている。
流入口411からフィルタ筐体410内に流入した原水が、フィルタ要素450の両端の開口部の各々からフィルタ要素450に供給されように構成されている。
フィルタ取付部431によってフィルタ筐体410の内部には、下部流入部414、上部流入部415、及び流入通路部417が形成されている。下部流入部414と上部流入部415は、フィルタ取付部431の内側に位置する流入通路部417によって連通されている。下部流入部414は、フィルタ取付部431の下部に位置し、流入口411を通じて流入した原水を下方から開口部を通じてフィルタ要素450に供給する。上部流入部415は、フィルタ取付部431の上部に位置し、流入口411を通じて流入した原水を上方から開口部を通じて個々のフィルタ要素450に供給する。そのため、流入口411を通って流入した原水は、下部流入部414、フィルタ取付部431の下部の流路貫通部433、及びフィルタ要素450の下端の開口部を通じてフィルタ要素450に供給されるとともに、下部流入部414、流入通路部417、フィルタ取付部431の上部の流路貫通部433、及びフィルタ要素450の上端の開口部を通じてフィルタ要素450に供給され、フィルタ要素450のフィルタ孔453を通過する過程でろ過される。
流出口437は、複数のフィルタ要素450によりろ過された原水(ろ過水)をフィルタ筐体410外へ、二次処理部42(図1参照)に向けて排出する。
<逆洗浄機構470>
逆洗浄機構470は、複数のフィルタ要素450のうち、少なくとも1つの両側に連結され、フィルタ要素450によりろ過された微細物aをフィルタ要素450から逆洗浄してフィルタ筐体410外へ流出させる機構である。
逆洗浄機構470は、連結管471、連結管駆動部475、連結部476、排出管479、及び逆洗浄バルブ477を備えている。連結管471は、複数のフィルタ要素450のうちの少なくとも1つと連結可能であるように、回転可能に設けられている。連結管駆動部475は、連結管471が複数のフィルタ要素450のうちの少なくとも1つと連結されるように連結管471を回転させる。排出管479は、フィルタ筐体410の下側に設けられており、連結部476を介して連結管471と連通している。逆洗浄バルブ477は、排出管479に設置され、排出管479を開閉させる。
連結管471は、下部流入部414内に位置する下部連結管472、上部流入部415内に位置する上部連結管473、及び流入通路部417内に位置する中央連結管474を備えている。中央連結管474は、下部連結管472と上部連結管473とを連結している。中央連結管474は、排出管479が連結された連結部476に回転可能に連結されている。
連結管471の回転によって、下部連結管472と上部連結管473は、それぞれ、フィルタ取付部431の下部と上部に形成された複数の流路貫通部433のうちの一つに選択的に結合可能である。そのため、フィルタ要素450に捕集された微細物aは、そのフィルタ要素450が下部連結管472と上部連結管473と連通しているとき、下部連結管472と上部連結管473を通じて、フィルタ要素450外へ排出可能になる。
逆洗浄バルブ477が開状態にあるとき、上部連結管473及び下部連結管472を通じて移送される微細物aは、中央連結管474と連結部476と排出管479を通じて、マイクロプラスチック回収装置6(図1参照)に向けて排出される。
連結管駆動部475は、フィルタ筐体410の上側に設置され、中央連結管474、上部連結管473及び下部連結管472を一体として回動させるモータである。
<ろ過工程>
流入口411を通って原水がフィルタ筐体410に供給される。フィルタ筐体410に供給された原水は、下部流入部414、流入通路部417、及び上部流入部415に移送され、フィルタ取付部431の流路貫通部433を通って複数のフィルタ要素450に供給される。フィルタ要素450に供給された原水は、フィルタ要素450のフィルタ孔453を通過しながらろ過され、流出口437から排出される。
<逆洗浄工程>
逆洗浄バルブ477が閉状態にあるとき、流入口411を通ってフィルタ筐体410に供給された原水に含まれる微細物aがフィルタ孔453に捕集され、所定値以上に圧力を上昇させる。連結管駆動部475は、上部連結管473及び下部連結管472が複数のフィルタ要素450のうち、微細物aが捕集されたフィルタ要素450に連結されるように、中央連結管474、上部連結管473、及び下部連結管472を一体として回動させる。その後、逆洗浄バルブ477を開状態にすると、排出管479側は大気圧になるので、相対的に圧力の高いフィルタ筐体410内において、上部連結管473及び下部連結管472が連結されたフィルタ要素450のフィルタ孔453に原水が逆流し、その原水によりフィルタ要素450が逆洗浄される。これにより、フィルタ要素450に捕集された微細物aがフィルタ要素450から除去される。
フィルタ要素450から除去された微細物aを含む原水(洗浄水)は、上部連結管473、下部連結管472、中央連結管474、及び連結部476を通って、開状態にある排出管479からフィルタ筐体410外へ、マイクロプラスチック回収装置6(図示されていない)に向けて排出される。
この逆洗浄工程は、逆洗浄の対象のフィルタ要素450を変更しながら、間欠的に行われる。すなわち、ろ過工程と逆洗浄工程は交互に繰り返し行われる。
<マイクロプラスチック回収装置6>
図3は、図1に示すマイクロプラスチック回収装置6の構成を概略的に示す断面図である。
図3に示すように、マイクロプラスチック回収装置6は、上流側配管61Aと中間配管61Bと下流側配管61Cと、上流側バルブ62Aと下流側バルブ62Bと、マイクロプラスチックを捕集するストレーナ64とを有する。
上流側配管61Aと中間配管61Bと下流側配管61Cは、ろ過装置401の逆洗浄機構470(いずれも図2参照)によって洗浄された原水(洗浄水)を移送する配管を構成している。
上流側配管61Aと中間配管61Bと下流側配管61Cはいずれも、たとえば円筒形状で、両端にフランジを有する。ストレーナ64は、たとえば有底円筒形状で、開口端にフランジを有する。ストレーナ64は、ほとんど、中間配管61Bの中に配置されている。ストレーナ64は、これに限らず、どのような形状であってもよい。たとえば、ストレーナ64は円板状であってもよい。
上流側配管61Aとストレーナ64と中間配管61Bは、フランジの部分がガスケット66を介してボルト67によって連結されている。中間配管61Bと下流側配管61Cは、フランジの部分がガスケット66を介してボルト67によって連結されている。
上流側バルブ62Aは、上流側配管61Aの上流側に設けられている。上流側バルブ62Aはまた、ろ過装置401の逆洗浄機構470の排出管479(いずれも図2参照)に連結された配管61Dに連結されている。
下流側バルブ62Bは、下流側配管61Cの下流側に設けられている。下流側バルブ62Bは、洗浄水排出先7(図1参照)に連結された配管61Eに連結されている。
ストレーナ64は、円筒部と底部に複数のストレーナ孔65を有する。各ストレーナ孔65は、原水に含まれるマイクロプラスチックを通過させずに捕集する。詳しくは、各ストレーナ孔65は、水生生物とマイクロプラスチックを含む微細物aを捕集する。
たとえば、各ストレーナ孔65の直径は、ろ過装置401のフィルタ要素450の各フィルタ孔453(いずれも図2参照)の直径と同程度である。しかし、これに限定されることなく、すなわち、各ストレーナ孔65の直径は、各フィルタ孔453の直径と同程度である必要はなく、各フィルタ孔453の直径よりも小さくてもよいし、各フィルタ孔453の直径よりも大きくてもよい。各ストレーナ孔65の直径は、回収目的とするマイクロプラスチックの大きさに応じて、適宜、設定されてよい。
上流側配管61Aは、配管(上流側配管61Aと中間配管61Bと下流側配管61C)内の原水(洗浄水)を排出するためのドレン用分岐管63を有する。ドレン用分岐管63は、下方すなわち重力方向に延びている。ドレン用分岐管63の下端には、ドレン用分岐管63を流れる原水の流れを制御するドレン用バルブ62Cが設けられている。ドレン用バルブ62Cは、図示しない回収容器に連結される配管61Fに連結されている。
<第一運転モード:バラスト水の注水>
図4は、図1に示すバラスト水処理装置1において、第一運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。図4において、原水が通るとともに機能する要素が太線で描かれている。一方、原水が通らない要素と、原水が通るが機能しない要素は、細線で描かれている。
第一運転モード時は、まず、一次処理部41が有するろ過装置401の逆洗浄バルブ477(図2参照)を閉じる。これにより、一次処理部41は、ろ過処理を実施可能な状態となる。次に、流路切替装置81において、原水(バラスト水)の流路をバラストタンク5に切り替える。次いで、二次処理部42を駆動する。これにより、二次処理部42は、殺菌処理を実施可能な状態となる。続いて、バラストポンプ3を駆動する。
これにより、バラストポンプ3によって、原水供給源2から原水が取水され、バラスト水処理部4に送り込まれる。原水は、一次処理部41においてろ過される。その際、原水に含まれる水生生物とマイクロプラスチックを含む微細物が、一次処理部41が有するろ過装置401のフィルタ要素450(図2参照)に捕集される。すなわち、一次処理部41において、原水がろ過されるとともに、マイクロプラスチックが捕集される。一次処理部41においてろ過された原水(ろ過水)は二次処理部42に送られ、二次処理部42において殺菌された後、バラスト水処理部4から送り出される。バラスト水処理部4から送り出された原水(バラスト水)は、流路切替装置81によって、バラストタンク5に導かれる。
<第二運転モード:ろ過及び逆洗浄>
図5は、図1に示すバラスト水処理装置1において、第二運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。図5において、太線と細線による描き分けの意味は、図4と同様である。
バラスト水処理装置1が第二運転モードで運転される状態は、バラスト水の注水後の状態、たとえば、船舶の航行中の状態であり、二次処理部42は停止されているものとする。
第二運転モード時は、二次処理部42は停止状態に維持する。つまり、二次処理部42は駆動せず、殺菌処理を実施しない状態に維持する。まず、流路切替装置81において、原水(ろ過水)の流路を原水排出先9に切り替える。次に、マイクロプラスチック回収装置6のドレン用バルブ62Cを閉じるとともに上流側バルブ62Aと下流側バルブ62B(図3参照)を開く。続いて、バラストポンプ3を駆動する。この状態において、前述したように、一次処理部41が有するろ過装置401の逆洗浄バルブ477(図2参照)の開閉を切り替えることにより、ろ過工程と逆洗浄工程を切り替える。
ろ過工程においては、バラストポンプ3によって、原水供給源2から原水が取水され、バラスト水処理部4に送り込まれる。原水は、一次処理部41においてろ過される。その際、原水に含まれる水生生物とマイクロプラスチックを含む微細物が、一次処理部41が有するろ過装置401のフィルタ要素450(図2参照)に捕集される。すなわち、一次処理部41において、原水がろ過されるとともに、マイクロプラスチックが捕集される。一次処理部41においてろ過された原水(ろ過水)は、殺菌されることなく二次処理部42を通過する。バラスト水処理部4から送り出された原水(ろ過水)は、流路切替装置81によって、原水排出先9に導かれる。
また、逆洗浄工程においては、バラストポンプ3によって、原水供給源2から原水が取水され、バラスト水処理部4に送り込まれる。原水は、一次処理部41が有するろ過装置401のフィルタ要素450(図2参照)を逆洗浄する。その際、フィルタ要素450に捕集された微細物aは、フィルタ要素450から除去され、原水(洗浄水)と一緒にマイクロプラスチック回収装置6に送られる。その後、マイクロプラスチック回収装置6において、原水(洗浄水)に含まれるマイクロプラスチックが捕集される。マイクロプラスチック回収装置6を通過した原水(洗浄水)は、洗浄水排出先7に送られる。
<マイクロプラスチック回収装置6における各種工程>
マイクロプラスチック回収装置6においては、マイクロプラスチックの捕集工程と回収工程、ストレーナ64の交換工程が行われる。以下、それらの工程について順に説明する。
<マイクロプラスチックの捕集工程>
マイクロプラスチックの捕集工程は、一次処理部41の逆洗浄時に行われる工程である。捕集工程においては、図3に示すマイクロプラスチック回収装置6において、ドレン用バルブ62Cを閉じるとともに上流側バルブ62Aと下流側バルブ62Bを開く。一次処理部41(図5参照)から送られて来る原水(洗浄水)は、配管61Dから流入し、上流側配管61Aと中間配管61Bと下流側配管61Cを通り、配管61Eから洗浄水排出先7(図5参照)に送られる。マイクロプラスチック回収装置6を通り抜ける際、原水に含まれるマイクロプラスチックは、ストレーナ64に捕集される。
<マイクロプラスチックの回収工程>
マイクロプラスチックの回収工程は、ストレーナ64に捕集されたマイクロプラスチックを取り除く工程である。回収工程においては、図3に示すマイクロプラスチック回収装置6において、上流側バルブ62Aと下流側バルブ62Bを閉じる。次に、ドレン用バルブ62Cを開く。これにより、上流側配管61Aと中間配管61Bと下流側配管61Cに溜まっている原水は、ドレン用分岐管63を通り、配管61Fから流れ出る。その際、特に、中間配管61Bと下流側配管61Cに溜まっている原水は、マイクロプラスチックの捕集とは逆方向に、ストレーナ64のストレーナ孔65を通過する。これにより、ストレーナ64に捕集されたマイクロプラスチックが、ストレーナ64から除去される。ストレーナ64から除去されたマイクロプラスチックは、原水と一緒に、配管61Fから排出される。配管61Fから排出された原水及びマイクロプラスチックは、図示しない回収容器に回収され、その後、マイクロプラスチックの処理(廃棄処理、利活用のための処理等)が行わられる。
<ストレーナ64の交換工程>
ストレーナ64の交換工程は、マイクロプラスチックの回収工程の後に行われる工程である。交換工程においては、まず、上流側配管61Aと中間配管61Bと下流側配管61Cを連結しているボルト67を外す。次に、中間配管61Bとストレーナ64を取り外す。その後、ストレーナ64を洗浄して、ストレーナ64に残っているマイクロプラスチックを回収する。マイクロプラスチックの回収後、マイクロプラスチックの処理(廃棄処理、利活用のための処理等)が行わられる。また、取り外しの逆手順によって、洗浄後のストレーナ64または新品のストレーナ64と中間配管61Bを取り付ける。
<効果>
本実施形態によれば、バラスト水の注水の工程を利用して、原水に含まれるマイクロプラスチックを一次処理部41によって捕集することが可能である。また、一次処理部41の逆洗浄の工程を利用して、一次処理部41に捕集されたマイクロプラスチックをマイクロプラスチック回収装置6に回収することが可能である。さらに、マイクロプラスチック回収装置6に回収されたマイクロプラスチックを、ドレン用バルブ62Cを使用して、また、ストレーナ64の取り外しと洗浄によって回収することが可能である。したがって、良好な費用対効果でマイクロプラスチックを原水から捕集し回収する液体処理技術が提供される。
また、第二運転モード時に、一次処理部41によってろ過された原水は、原水排出先9に送られ、熱源の冷却水や、生活用水として利用することが可能である。
[第二実施形態]
図6は、第二実施形態に係るバラスト水処理装置1の構成を概略的に示すブロック図である。図6において、図1に示した部材と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。以下、相違部分に重点をおいて説明する。つまり、以下の説明で触れない部分は、第一実施形態と同様である。
図6に示すように、本実施形態に係るバラスト水処理装置1は、第一実施形態に係るバラスト水処理装置1におけるバラスト水処理部4の下流に配置された流路切替装置81に代えて、一次処理部41と二次処理部42の間に流路切替装置82を設けた構成となっている。
つまり、本実施形態に係るバラスト水処理装置1は、流路切替装置81と流路切替装置82の相違を除いては、第一実施形態に係るバラスト水処理装置1と同様の構成となっている。また、流路切替装置82の構成は、流路切替装置81と同様である。つまり、流路切替装置82は、一例では、一個のバルブ(たとえば三方弁)により構成され、別の例では、複数個のバルブにより構成される。また、バラスト水処理装置1は、流路切替装置82が省略された構成であってもよい。
本実施形態では、流路切替装置82は、一次処理部41と二次処理部42の間に配置されている。流路切替装置82の下流側の二本の流路は、それぞれ、二次処理部42と原水排出先9に連通している。このため、流路切替装置82は、一次処理部41によってろ過された原水(ろ過水)の流路を、原水排出先9と二次処理部42との間で切り替える装置である。また、二次処理部42は、バラストタンク5に連結されている。
図7は、図6に示すバラスト水処理装置1において、第一運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。図7において、太線と細線による描き分けの意味は、図4と同様である。
第一実施形態と同様、第一運転モード時は、まず、一次処理部41が有するろ過装置401の逆洗浄バルブ477(図2参照)を閉じる。これにより、一次処理部41は、ろ過処理を実施可能な状態となる。次に、流路切替装置82において、一次処理部41によってろ過された原水(ろ過水)の流路を、二次処理部42に切り替える。次いで、二次処理部42を駆動する。これにより、二次処理部42は、殺菌処理を実施可能な状態となる。続いて、バラストポンプ3を駆動する。
これにより、バラストポンプ3によって、原水供給源2から原水が取水され、バラスト水処理部4に送り込まれる。原水は、一次処理部41においてろ過される。その際、原水に含まれる水生生物とマイクロプラスチックを含む微細物が、一次処理部41が有するろ過装置401のフィルタ要素450(図2参照)に捕集される。一次処理部41においてろ過された原水(ろ過水)は、流路切替装置82によって、二次処理部42に送られ、二次処理部42において殺菌された後、バラスト水処理部4から送り出される。バラスト水処理部4から送り出された原水(バラスト水)は、バラストタンク5に送られる。
図8は、図6に示すバラスト水処理装置1において、第二運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。図8において、太線と細線による描き分けの意味は、図4と同様である。
第一実施形態と同様、第二運転モード時は、二次処理部42は停止状態に維持する。そして、流路切替装置82において、原水(ろ過水)の流路を原水排出先9に切り替える。次に、マイクロプラスチック回収装置6のドレン用バルブ62Cを閉じるとともに上流側バルブ62Aと下流側バルブ62B(図3参照)を開く。続いて、バラストポンプ3を駆動するとともに、一次処理部41が有するろ過装置401の逆洗浄バルブ477(図2参照)の開閉を切り替えることにより、ろ過工程と逆洗浄工程を切り替える。
ろ過工程においては、バラストポンプ3によって、原水供給源2から原水が取水され、バラスト水処理部4に送り込まれる。原水は、一次処理部41においてろ過される。その際、原水に含まれる水生生物とマイクロプラスチックを含む微細物が、一次処理部41が有するろ過装置401のフィルタ要素450(図2参照)に捕集される。一次処理部41においてろ過された原水(ろ過水)は、流路切替装置82によって、二次処理部42を通過することなく、原水排出先9に導かれる。
また、逆洗浄工程においては、バラストポンプ3によって、原水供給源2から原水が取水され、バラスト水処理部4に送り込まれる。原水は、一次処理部41が有するろ過装置401のフィルタ要素450(図2参照)を逆洗浄する。その際、フィルタ要素450に捕集された微細物aは、フィルタ要素450から除去され、原水(洗浄水)と一緒にマイクロプラスチック回収装置6に送られる。その後、マイクロプラスチック回収装置6において、原水(洗浄水)に含まれるマイクロプラスチックが捕集される。マイクロプラスチック回収装置6を通過した原水(洗浄水)は、洗浄水排出先7に送られる。
本実施形態においても、第一実施形態と同様の効果が得られる。
[第三実施形態]
図9は、第三実施形態に係るバラスト水処理装置1の構成を概略的に示すブロック図である。図9において、図1に示した部材と同一の参照符号を付した部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。以下、相違部分に重点をおいて説明する。つまり、以下の説明で触れない部分は、第一実施形態と同様である。
本実施形態に係るバラスト水処理装置1の二次処理部42は、一次処理部41を通過した原水を、薬剤を使用して殺菌する殺菌装置である。このため、二次処理部42は、図9に示すように、殺菌剤タンク421と、殺菌剤ポンプ422と、混合装置423を有する。
殺菌剤タンク421は、殺菌剤を収容しておく容器である。殺菌剤ポンプ422は、殺菌剤タンク421内の殺菌剤を混合装置423に送るポンプである。混合装置423は、殺菌剤ポンプ422から送られて来る殺菌剤を、一次処理部41から流路切替装置81に向かって流れる原水に混合させる装置である。
図10は、図9に示すバラスト水処理装置1において、第一運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。図10において、太線と細線による描き分けの意味は、図4と同様である。
本実施形態に係るバラスト水処理装置1における第一運転モード時の動作は、第一実施形態と同じである。すなわち、バラストポンプ3によって原水供給源2から取水された原水は、バラスト水処理部4に送られてバラスト水処理された後、流路切替装置81によってバラストタンク5に導かれる。
第一運転モード時は、一次処理部41と二次処理部42の両方が動作する。すなわち、一次処理部41は、ろ過処理を実施し、二次処理部42は、殺菌処理を実施する。
このため、二次処理部42において、殺菌剤ポンプ422が駆動される。これにより、殺菌剤タンク421内の殺菌剤が混合装置423に送られる。混合装置423において、混合装置423を通過する原水に殺菌剤が混合される。これにより、原水が殺菌される。殺菌された原水は、バラストタンク5に送られる。
図11は、図9に示すバラスト水処理装置1において、第二運転モード時に原水が通る要素を示す説明図である。図11において、太線と細線による描き分けの意味は、図4と同様である。
本実施形態に係るバラスト水処理装置1における第二運転モード時の動作は、第一実施形態と同じである。すなわち、バラストポンプ3によって原水供給源2から取水された原水は、バラスト水処理部4に送られ、一次処理部41において、ろ過工程と逆洗浄工程が行われる。ろ過工程と逆洗浄工程は、前述した通りである。
第二運転モード時は、一次処理部41は動作するが、二次処理部42は動作しない。すなわち、一次処理部41は、ろ過処理を実施するが、二次処理部42は、殺菌処理を実施しない。
このため、二次処理部42において、殺菌剤ポンプ422は駆動されない。これにより、一次処理部41から送られて来る原水(ろ過水)は、殺菌剤が混合されることなく、混合装置423を通過する。混合装置423を通過した原水は、原水排出先9に送られる。
本実施形態においても、第一実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…バラスト水処理装置、2…原水供給源、3…バラストポンプ、4…バラスト水処理部、41…一次処理部、42…二次処理部、421…殺菌剤タンク、422…殺菌剤ポンプ、423…混合装置、5…バラストタンク、6…マイクロプラスチック回収装置、61A…上流側配管、61B…中間配管、61C…下流側配管、61D…配管、61E…配管、61F…配管、62A…上流側バルブ、62B…下流側バルブ、62C…ドレン用バルブ、63…ドレン用分岐管、64…ストレーナ、65…ストレーナ孔、66…ガスケット、67…ボルト、7…洗浄水排出先、81…流路切替装置、82…流路切替装置、9…原水排出先、401…ろ過装置、410…フィルタ筐体、411…流入口、414…下部流入部、415…上部流入部、417…流入通路部、431…フィルタ取付部、433…流路貫通部、437…流出口、450…フィルタ要素、453…フィルタ孔、470…逆洗浄機構、471…連結管、472…下部連結管、473…上部連結管、474…中央連結管、475…連結管駆動部、476…連結部、477…逆洗浄バルブ、479…排出管。

Claims (16)

  1. 原水を取水して送水するポンプと、
    前記ポンプの下流において、原水に対してバラスト水処理を行うとともに、マイクロプラスチックを捕集するバラスト水処理部とを有する、
    船舶用バラスト水処理装置。
  2. 前記バラスト水処理部は、原水をろ過する一次処理部と、前記一次処理部によってろ過された原水を殺菌する二次処理部とを有する、
    請求項1に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  3. 前記一次処理部は、原水をろ過するフィルタ要素と、前記フィルタ要素を洗浄する逆洗浄機構とを有するろ過装置を有し、
    前記逆洗浄機構によって洗浄された原水に含まれるマイクロプラスチックを回収する回収装置をさらに有する、
    請求項2に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  4. 前記回収装置は、
    前記逆洗浄機構によって洗浄された原水を移送する配管と、
    前記配管の中に配置された、マイクロプラスチックを捕集するストレーナとを有する、
    請求項3に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  5. 前記配管は、取り外し可能に連結された複数の配管部材を有し、前記複数の配管部材を取り外すことにより、前記ストレーナを前記配管から取り出し可能になる、
    請求項4に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  6. 前記配管は、前記ストレーナの上流側に、前記配管の中の原水を排出するための分岐管を有し、
    前記分岐管を流れる原水の流れを制御するバルブをさらに有する、
    請求項4または5に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  7. 前記バラスト水処理部によって処理された原水の流路を、原水排出先とバラストタンクとの間で切り替える流路切替装置を有する、
    請求項1に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  8. 前記バラスト水処理部は、原水をろ過する一次処理部と、前記一次処理部によってろ過された原水を殺菌する二次処理部とを有し、
    前記流路切替装置は、前記二次処理部の下流に配置されている、
    請求項7に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  9. 前記バラスト水処理部は、原水をろ過する一次処理部と、前記一次処理部によってろ過された原水を殺菌する二次処理部とを有し、
    前記流路切替装置は、前記一次処理部と前記二次処理部の間に配置されている、
    請求項7に記載の船舶用バラスト水処理装置。
  10. 前記原水排出先は、この船舶用バラスト水処理装置が搭載された船舶内の熱源の冷却系統における冷却水の取入口である、
    請求項7から請求項9までのいずれかひとつに記載の船舶用バラスト水処理装置。
  11. 前記原水排出先は、この船舶用バラスト水処理装置が搭載された船舶内の造水装置における原料水の取入口である、
    請求項7から請求項9までのいずれかひとつに記載の船舶用バラスト水処理装置。
  12. 前記バラスト水処理部によって処理されたバラスト水を、この船舶用バラスト水処理装置が搭載された船舶のバラストタンクへ供給する、
    請求項1から請求項11までのいずれかひとつに記載の船舶用バラスト水処理装置。
  13. 前記バラスト水処理部によって処理されたバラスト水を、この船舶用バラスト水処理装置が搭載された船舶とは別の船舶のバラストタンクへ供給する、
    請求項1から請求項11までのいずれかひとつに記載の船舶用バラスト水処理装置。
  14. 原水を取水して送水する送水工程と、
    送水される原水に対してバラスト水処理を行うとともに、マイクロプラスチックを捕集する処理工程とを有する、
    船舶用バラスト水処理方法。
  15. 前記処理工程は、原水をろ過する一次処理工程と、前記一次処理工程によってろ過された原水を殺菌する二次処理工程とを有する、
    請求項14に記載の船舶用バラスト水処理方法。
  16. 前記一次処理工程において使用される原水をろ過するフィルタ要素を洗浄する逆洗浄工程と、
    前記逆洗浄工程によって洗浄された原水に含まれるマイクロプラスチックを回収する回収工程とを有する、
    請求項15に記載の船舶用バラスト水処理方法。
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