JP2022161083A - くつ下 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業の複雑化、生産性の低下を招くことなく、ずり落ちを防止するくつ下を提供する。【解決手段】くつ下1は、口ゴム部2、ヒール部3、フート部4及びトウ部5が丸編により順次連続して編成されるくつ下であって、口ゴム部2が、丸編機のシリンダ100の一部を利用して、目減らし及び目増しによって袋編みに編成されるとともに、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として編成されることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、作業の複雑化、生産性の低下を招くことなく、ずり落ちを防止するくつ下に関する。
パンプス等の靴を履く際に短い靴下を着用すると、靴下のインステップ部が露出し、このインステップ部が外側から視認できてしまうため、見栄えが悪くなってしまう。そのため、素足の状態でパンプス等を履くこともあるが、肌と靴との直接的な接触は着用者に不快感を与えてしまう。
そこで、パンプス等の靴を履くに際して、開口部(履き口部)の大きいフートカバーが使用されつつある。
そこで、パンプス等の靴を履くに際して、開口部(履き口部)の大きいフートカバーが使用されつつある。
しかし、フートカバーは、着用者の歩行等にしたがい、フートカバーのヒール部がずり落ちてしまい、脱げやすくなるという問題があった。
これに対し、特許文献1は、つま先からかかとまでの足先部のみを覆う深さに編み地によって形成され、開口部の周縁部を口ゴムに編成される足部カバーであって、つま先内底部に遠赤外線放射性物質を含む偏平な小片が多数点在させて接着され、かかと部内側に薄い厚みの係止小片を複数点在させて接着されている足部カバーを開示している。
また、特許文献2は、少なくとも、足裏を覆う足底部、および踵を覆う踵部を含む、伸縮性を有する本体部と、踵部の内側に設けられ、該踵部の生地よりも伸縮性が低い滑り止め部とを備え、滑り止め部は、2以上の異なる方向へ略直線的に延伸する複数の帯状部を含み、該帯状部が一連に組み合わされた形状であるレッグウェアを開示している。
しかしながら、上記特許文献1及び2に開示されるくつ下は、係止小片や滑り止め部をヒール部内側に貼着していることから、くつ下を編成する工程とは別に、くつ下に係止小片や滑り止め部をヒール部内側に貼着する工程が必要となるため、作業が複雑化するだけでなく、生産性が低下するといった課題がある。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、作業の複雑化、生産性の低下を招くことなく、ずり落ちを防止するくつ下を提供することを目的とする。
本発明に係るくつ下は、口ゴム部、ヒール部、フート部及びトウ部が丸編により順次連続して編成されるくつ下であって、口ゴム部が、丸編機のシリンダの一部を利用して、目減らし及び目増しによって袋編みに編成されるとともに、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として編成される。
このように本発明においては、丸編機のシリンダの一部を利用して、目減らし及び目増しによって袋編みに編成されるとともに、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として編成される口ゴム部を備えることから、着用者の足首部と口ゴム部との間に働く静止摩擦力を大きくすることとなり、通気性を損なうことなく、使用中におけるくつ下のずり落ちを防止することができる。
また、滑り止め機能を有する口ゴム部を丸編機による一連のくつ下編成の過程で形成することができるため、作業の複雑化や生産性の低下を招くことがない。
さらに、口ゴム部が袋編みとされていることから、生地端部におけるカールを防止することもできる。
また、滑り止め機能を有する口ゴム部を丸編機による一連のくつ下編成の過程で形成することができるため、作業の複雑化や生産性の低下を招くことがない。
さらに、口ゴム部が袋編みとされていることから、生地端部におけるカールを防止することもできる。
本発明に係るくつ下は、必要に応じて、ヒール部、フート部及びトウ部が、パイル編みにより編成される。
このように本発明においては、パイル編みによってヒール部、フート部及びトウ部が編成されることから、保温性を向上させることができる。
本発明に係るくつ下は、必要に応じて、ヒール部が、口ゴム部に隣接して、平編みにより編成される平編部分を有する。
このように本発明においては、平編部分を口ゴム部に隣接してヒール部に編成することから、ヒール部の口ゴム部近傍の厚みが薄くなることとなり、より口ゴム部が着用者の足首部に密着して、ずり落ちを防止することができる。
本発明に係るくつ下は、必要に応じて、ヒール部に、Y字状のゴアラインが形成される。
このように本発明においては、Y字状のゴアラインをヒール部に形成することから、ヒール部にふくらみを持たせて形成することとなり、着用者の踵部に圧迫感を与えることなく、踵部の形状に合わせて密着性を高めることができる。
本発明に係るくつ下は、必要に応じて、Y字状のゴアラインが、フート部上端からヒール部後端下方向に向かって延在する第1線状部分と、第1線状部分のヒール部側基端から分岐して、第1線状部分の延長線上から上下方向にそれぞれ向かって延在する第2線状部分及び第3線状部分とから構成され、第3線状部分が第2線状部分よりも短く形成される。
このように本発明においては、第3線状部分が第2線状部分よりも短く形成されることから、ヒール部下端の生地のふくらみが小さくなることとなり、着用者の平坦な踵部側足裏部により密着させることができる。
また、ヒール部下端に余計な生地があると、それらが重なった際により大きな静止摩擦力が発生し、くつ下後方がヒール部下端側へ強く引っ張られてずり落ちてしまうことになるが、ヒール部下端の生地のふくらみが小さい、すわなち、余計な生地が少ないために、くつ下後方がヒール部下端側へ強く引っ張られることなく、ずり落ちを防止することができる。
また、ヒール部下端に余計な生地があると、それらが重なった際により大きな静止摩擦力が発生し、くつ下後方がヒール部下端側へ強く引っ張られてずり落ちてしまうことになるが、ヒール部下端の生地のふくらみが小さい、すわなち、余計な生地が少ないために、くつ下後方がヒール部下端側へ強く引っ張られることなく、ずり落ちを防止することができる。
本発明に係るくつ下は、必要に応じて、トウ部が、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として全周にわたって編成される滑り止め部分を有する。
このように本発明においては、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として全周にわたって編成される滑り止め部分をトウ部に有することから、歩行中において、着用者と靴との間に静止摩擦力が働くこととなり、歩行中におけるくつ下のずれを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。また、本実施形態の全体を通して、同じ要素には同じ符号を付している。
第1の実施形態に係るくつを図1ないし図3を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るくつ下の概略構成を示す側面図であり、図2は、本実施形態に係るくつ下の概略構成を示すリンキング前の側面図であり、図3は、本実施形態に係るくつ下を編成する丸編機におけるシリンダの編成動作説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係るくつ下1は、着用者の足甲部が露出するように足首部から下の足部のみを被覆し、全体を丸編機により編成されるフートカバータイプのくつ下であり、基端開口部から先端開口部に向かって口ゴム部2、ヒール部3、フート部4、トウ部5、及びルーズ・コース11(図2参照)が連続して編成され、このルーズ・コース11を縫製してリンキングライン6とされる。
口ゴム部2は、丸編機のシリンダの一部を利用して、目減らし及び目増しによって略台形状の袋編みに編成される。
口ゴム部2は、裏糸をシリコーン糸又はシリコーン加工糸、表糸を、例えば、ポリプロピレンからなる糸として平編みにより編成される。
口ゴム部2は、裏糸をシリコーン糸又はシリコーン加工糸、表糸を、例えば、ポリプロピレンからなる糸として平編みにより編成される。
ここで、シリコーン加工糸とは、芯材となる糸に対してシリコーンをコーティングしたものである。従来、滑り止め機能を付与するために、生地にシリコーン樹脂がベタ塗りされてきたが、ベタ塗りをしてしまうとシリコーン樹脂が編み目を塞いでしまうため、これが通気性の低下の要因となっていた。本実施形態においては、シリコーン糸又は芯材となる糸に対してシリコーンをコーティングしたシリコーン加工糸を編成糸として用いているため、シリコーン樹脂により編み目が塞がれてしまうことがなく、通気性を確保することができる。これにより、蒸れや皮膚障害を解消することができる。
シリコーン加工糸の芯材としては、例えば、ナイロンからなる糸である。
ヒール部3、フート部4及びトウ部5は、パイル編みにより編成される。ヒール部3、フート部4(後述する滑り止め部分9を除く)及びトウ部5は、例えば、表糸をポリプロピレン、裏糸をFTY糸(ポリウレタン糸とポリエステル糸又はナイロン糸との合撚糸)として編成される。
このように、パイル編みによってヒール部3、フート部4及びトウ部5が編成されることから、くつ下1の保温性を向上させることができる。
上述したように、ヒール部3はパイル編みにより編成されるが、ヒール部3の口ゴム部2に隣接する部分には、着用者の足首部から踵部における隆起部分(踵骨のアキレス腱付着部)にかけて、略T字状の平編みにより編成される平編部分7が形成される。
平編部分7の形状は、T字状に限定されず、例えば、半球状、三日月状等であってもよい。
平編部分7の形状は、T字状に限定されず、例えば、半球状、三日月状等であってもよい。
このように平編部分7を口ゴム部2に隣接してヒール部3に編成することから、ヒール部3の口ゴム部2近傍の厚みが薄くなることとなり、より口ゴム部2が着用者の足首部に密着して、ずり落ちを防止することができる。
また、ヒール部3には、Y字状のゴアライン(いわゆるYヒール)8が形成されるが、これに限定されず、例えば、ノーマルヒール等であってもよい。
Y字状のゴアライン8は、フート部4上端からヒール部3後端下方向に向かって延在する第1線状部分8aと、第1線状部分8aのヒール部3側基端から分岐して、第1線状部分8aの延長線上から上下方向にそれぞれ向かって延在する第2線状部分8b及び第3線状部分8cとから構成される。
第3線状部分8cは、第2線状部分8bよりも短く形成される。
Y字状のゴアライン8は、フート部4上端からヒール部3後端下方向に向かって延在する第1線状部分8aと、第1線状部分8aのヒール部3側基端から分岐して、第1線状部分8aの延長線上から上下方向にそれぞれ向かって延在する第2線状部分8b及び第3線状部分8cとから構成される。
第3線状部分8cは、第2線状部分8bよりも短く形成される。
このように、第3線状部分8cが第2線状部分8bよりも短く形成されることから、ヒール部3下端の生地のふくらみが小さくなることとなり、着用者の平坦な踵部側足裏部により密着させることができる。
また、ヒール部3下端に余計な生地があると、それらが重なった際により大きな静止摩擦力が発生し、くつ下1後方がヒール部3下端側へ強く引っ張られてずり落ちてしまうことになるが、ヒール部3下端の生地のふくらみが小さい、すわなち、ヒール部3下端に余計な生地が少ないために、くつ下1後方がヒール部3下端側へ強く引っ張られることなく、ずり落ちを防止することができる。
フート部4は、着用者の足甲部が露出するように、着用者の足甲部両端から足裏部にかけて編成される。
フート部4前端側には、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として、着用者の足甲部から足裏部までの全周にわたって、複数のコースが平編みにより編成される滑り止め部分9が形成される。
滑り止め部分9は、裏糸をシリコーン糸又はシリコーン加工糸、表糸を、例えば、ポリプロピレンからなる糸として平編みにより編成される。
滑り止め部分9は、裏糸をシリコーン糸又はシリコーン加工糸、表糸を、例えば、ポリプロピレンからなる糸として平編みにより編成される。
このように、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として全周にわたって編成される滑り止め部分9をトウ部5に有することから、歩行中において、着用者と靴との間に静止摩擦力が働くこととなり、歩行中におけるくつ下1のずれを防止することができる。
口ゴム部2及びフート部4上端にかけて、開口部が形成され、これが履き口部10となる。
トウ部5は、五指すべてを覆うように編成されるが、各指を個別に覆うように編成されてもよく、その形状は特に限定されない。
次に、本実施形態に係るくつ下1の製造方法における編成動作について説明する。
図3では、丸編機における円周上に配列されたシリンダ100の編成位置を、18度ごとにaないしm(aとmとは同位置)、x、yで表示している。
図3では、丸編機における円周上に配列されたシリンダ100の編成位置を、18度ごとにaないしm(aとmとは同位置)、x、yで表示している。
丸編機によるくつ下1の編成は、口ゴム部2、ヒール部3、フート部4及びトウ部5を順次連続して編み立て、このフート部4及びトウ部5に各々連続する先端開口部となるルーズ・コース11を編み立てられることとなる。
まず、くつ下1の口ゴム部2は、口ゴム部2下端(ヒール部3との境界)を丸編の編成開始位置として、丸編機のシリンダ100のうち、口ゴム部2下端から上端までをb-g-l間からc-g-k間に編成範囲を変えつつ、口ゴム部2上端から再度口ゴム部2下端に戻って編地を袋編に編立てることにより形成される(図2における範囲Aに対応)。
口ゴム部2は、シリンダ100の略半周を編成範囲として使用し、このシリンダ100の編成範囲以外の編成範囲b-a-l間にあるバットニードルを非編成レベル(センター・カムの上面)に上げるとともに、シリンダ100の編成範囲b-g-l間にあるバットニードルにてシリンダ100の正逆往復回転により針上げピッカー及び針下げによる目減らしと目増しとを行って、袋状の編地を編成する。
口ゴム部2は、シリンダ100の略半周を編成範囲として使用し、このシリンダ100の編成範囲以外の編成範囲b-a-l間にあるバットニードルを非編成レベル(センター・カムの上面)に上げるとともに、シリンダ100の編成範囲b-g-l間にあるバットニードルにてシリンダ100の正逆往復回転により針上げピッカー及び針下げによる目減らしと目増しとを行って、袋状の編地を編成する。
ヒール部3は、丸編機のシリンダ100のうち、ヒール部3上端から第1線状部分8aのヒール部3側基端までをb-g-l間からd-g-j間(図2における範囲Bに対応)に、第1線状部分8aのヒール部3側基端から第2線状部分8bのヒール部3側基端までをd-g-j間からf-g-h間(図2における範囲Cに対応)に、第2線状部分8bのヒール部3側基端から第2線状部分8bの第1線状部分8a側基端までをf-g-h間からd-g-j間(図2における範囲Dに対応)に、第2線状部分8bの第1線状部分8a側基端から第3線状部分8cのヒール部3側基端までをd-g-j間からe-g-i間(図2における範囲Eに対応)に、第3線状部分8cのヒール部3側基端から第3線状部分8cの第1線状部分8a側基端までをe-g-i間からd-g-j間(図2における範囲Fに対応)に、第3線状部分8cの第1線状部分8a側基端からヒール部3前端(フート部4との境界)まではd-g-j間からb-g-l間(図2における範囲Gに対応)に編成範囲を変えつつ編地を編立てることにより形成される。
ヒール部3は、丸編機におけるシリンダ100の略半周を編成範囲として使用し、このシリンダ100の編成範囲以外の編成範囲b-a-l間にあるバットニードルを非編成レベル(センター・カムの上面)に上げるとともに、シリンダ100の編成範囲b-g-l間にあるバットニードルにてシリンダ100の正逆往復回転により針上げピッカー及び針下げによる目減らしと目増しとを行って編地を編成する。
ヒール部3は、丸編機におけるシリンダ100の略半周を編成範囲として使用し、このシリンダ100の編成範囲以外の編成範囲b-a-l間にあるバットニードルを非編成レベル(センター・カムの上面)に上げるとともに、シリンダ100の編成範囲b-g-l間にあるバットニードルにてシリンダ100の正逆往復回転により針上げピッカー及び針下げによる目減らしと目増しとを行って編地を編成する。
フート部4は、フート部4後端(ヒール部3との境界)から丸編機におけるシリンダ100のb-g-l間を編成範囲として使用して複数のコースを順次繰り返し(図2における範囲Hに対応)、続けてフート部4前端までシリンダ100の全周を編成範囲として使用して複数のコースを順次繰り返す(図2における範囲Iに対応)ことにより編成される。
トウ部5は、丸編機のシリンダ100のうち、トウ部5後端からトウ部5前端までをc-g-k間からd-g-j間(図2における範囲Jに対応)に、トウ部5前端からルーズ・コース11までをd-g-j間からc-g-k間(図2における範囲Kに対応)に編成範囲を変えつつ編地を編立てることにより形成され、これによりゴアライン12が形成される。
トウ部5は、丸編機におけるシリンダ100の略半周を編成範囲として使用し、このシリンダ100の編成範囲以外の編成範囲c-a-k間にあるバットニードルを非編成レベル(センター・カムの上面)に上げるとともに、シリンダ100の編成範囲c-g-k間にあるバットニードルにてシリンダ100の正逆往復回転により針上げピッカー及び針下げによる目減らしと目増しとを行って編地を編成する。
トウ部5は、丸編機におけるシリンダ100の略半周を編成範囲として使用し、このシリンダ100の編成範囲以外の編成範囲c-a-k間にあるバットニードルを非編成レベル(センター・カムの上面)に上げるとともに、シリンダ100の編成範囲c-g-k間にあるバットニードルにてシリンダ100の正逆往復回転により針上げピッカー及び針下げによる目減らしと目増しとを行って編地を編成する。
トウ部5を編成した後、丸編機におけるシリンダ100の全周に相当する編成範囲を使って、少なくとも1コース分を度粗にしてルーズ・コース11を編み立てる。このルーズ・コース11はダイヤルリンキング機によって目差しをしてリンキングライン6で縫い合わせることにより全体を袋状のくつ下1として形成する。
以上のように、丸編機のシリンダの一部を利用して、目減らし及び目増しによって袋編みに編成されるとともに、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として編成される口ゴム部2を備えることから、着用者の足首部と口ゴム部2との間に働く静止摩擦力を大きくすることとなり、通気性を損なうことなく、使用中におけるくつ下1のずり落ちを防止することができる。
また、滑り止め機能を有する口ゴム部2を丸編機による一連のくつ下編成の過程で形成することができるため、作業の複雑化や生産性の低下を招くことがない。
さらに、口ゴム部2が袋編みとされていることから、生地端部におけるカールを防止することもできる。
なお、上記実施形態では、リンキングライン6がトウ部5の上部に形成されるように編成したが、リンキングライン6がトウ部5の下部(着用者の足裏部側)に形成されるように編成してもよい。
具体的には、トウ部5は、丸編機のシリンダ100のうち、トウ部5後端からトウ部5前端までをb-a-l間からx-a-y間に、トウ部5前端からルーズ・コースまでをx-a-y間からb-a-l間に編成範囲を変えつつ編地を編立てることにより形成され、これによりゴアラインが形成される。
このように、トウ部の下部にゴアラインが形成されることから、着用者の爪等へのゴアラインの接触を避けることとなり、着用者が巻き爪などの症状がある場合に、くつ下を着用することでのゴアラインによる爪への刺激を回避することができる。
具体的には、トウ部5は、丸編機のシリンダ100のうち、トウ部5後端からトウ部5前端までをb-a-l間からx-a-y間に、トウ部5前端からルーズ・コースまでをx-a-y間からb-a-l間に編成範囲を変えつつ編地を編立てることにより形成され、これによりゴアラインが形成される。
このように、トウ部の下部にゴアラインが形成されることから、着用者の爪等へのゴアラインの接触を避けることとなり、着用者が巻き爪などの症状がある場合に、くつ下を着用することでのゴアラインによる爪への刺激を回避することができる。
1 くつ下
2 口ゴム部
3 ヒール部
4 フート部
5 トウ部
6 リンキングライン
7 平編部分
8 ゴアライン
8a 第1線状部分
8b 第2線状部分
8c 第3線状部分
9 滑り止め部分
10 履き口部
11 ルーズ・コース
12 ゴアライン
100 シリンダ
2 口ゴム部
3 ヒール部
4 フート部
5 トウ部
6 リンキングライン
7 平編部分
8 ゴアライン
8a 第1線状部分
8b 第2線状部分
8c 第3線状部分
9 滑り止め部分
10 履き口部
11 ルーズ・コース
12 ゴアライン
100 シリンダ
Claims (6)
- 口ゴム部、ヒール部、フート部及びトウ部が丸編により順次連続して編成されるくつ下であって、
前記口ゴム部が、丸編機のシリンダの一部を利用して、目減らし及び目増しによって袋編みに編成されるとともに、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として編成されることを特徴とするくつ下。 - 請求項1に記載のくつ下において、
前記ヒール部、前記フート部及び前記トウ部が、パイル編みにより編成されることを特徴とするくつ下。 - 請求項2に記載のくつ下において、
前記ヒール部が、前記口ゴム部に隣接して、平編みにより編成される平編部分を有することを特徴とするくつ下。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のくつ下において、
前記ヒール部に、Y字状のゴアラインが形成されることを特徴とするくつ下。 - 請求項4に記載のくつ下において、
前記Y字状のゴアラインが、前記フート部上端から前記ヒール部後端下方向に向かって延在する第1線状部分と、前記第1線状部分の前記ヒール部側基端から分岐して、前記第1線状部分の延長線上から上下方向にそれぞれ向かって延在する第2線状部分及び第3線状部分とから構成され、前記第3線状部分が前記第2線状部分よりも短く形成されることを特徴とするくつ下。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のくつ下において、
前記トウ部が、シリコーン糸又はシリコーン加工糸を編成糸として全周にわたって編成される滑り止め部分を有することを特徴とするくつ下。
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