JP2022160235A - ネイル記録装置 - Google Patents

ネイル記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022160235A
JP2022160235A JP2021064867A JP2021064867A JP2022160235A JP 2022160235 A JP2022160235 A JP 2022160235A JP 2021064867 A JP2021064867 A JP 2021064867A JP 2021064867 A JP2021064867 A JP 2021064867A JP 2022160235 A JP2022160235 A JP 2022160235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger
hand
nail
recording device
hand holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021064867A
Other languages
English (en)
Inventor
聡明 時沢
Somei Tokizawa
友香 岩▲崎▼
Yuka Iwasaki
颯馬 中井
Soma Nakai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021064867A priority Critical patent/JP2022160235A/ja
Publication of JP2022160235A publication Critical patent/JP2022160235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】画像品位の低下を抑制し、ユーザの疲労を低減することができるネイル記録装置を提供する。【解決手段】指を載置する指載置部と、指載置部に載置された指の爪に対して記録を行う記録部と、指載置部に指を載置した手を保持する手保持部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、爪に画像を記録するネイル記録装置に関する。
特許文献1には、爪に画像を記録する記録装置において、記録する際に指を載せる部材が設けられた記録装置が開示されている。
特開2012-120759号公報
記録装置で爪に画像を記録する際、部材に指を載せただけの状態では、手のひらを支える部分が無く手のひらを浮かせた状態となる。爪に画像を記録する際は、爪を動かさないように指の姿勢の維持が必要であるが、手のひらを浮かせた状態では指の姿勢の維持が難しく、手の姿勢の変化に伴って指の姿勢が変化してしまう。その結果、爪が動いてしまい、記録する画像の品位が下がる虞がある。また、手のひらを浮かせた状態を維持することからユーザの疲労につながるという課題もある。
よって本発明は、画像品位の低下を抑制し、ユーザの疲労を低減することができるネイル記録装置を提供することを目的とする。
そのため本発明のネイル記録装置は、爪に対して記録を行う記録部と、記録時に指を載置する指載置部と、を備えたネイル記録装置であって、前記指載置部に指を載置した手を保持する手保持部を更に備えていることを特徴とする。
本発明によれば、画像品位の低下の抑制およびユーザの疲労を低減することができるネイル記録装置を提供することができる。
ネイル記録装置を示した図である。 記録装置の正面図である。 記録装置の右側面図である。 記録装置の概略構成を示すブロック図である。 左手の親指が手載置部に載せられた記録装置を示した図である。 記録装置の記録動作とユーザによる動作とを示したフローチャートである。 手載置部が引き出された状態の記録装置を示す図である。 手載置部が収容された記録装置の側面図である。 手載置部が引き出された記録装置の側面図である。 シャッターの動作を示した図である。 その他の実施形態における記録装置を示した図である。 操作部を示した斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るネイル記録装置(以下、単に記録装置ともいう)20を示した上面図であり、図2は、ネイル記録装置20の正面図であり、図3は記録装置20の右側面図である。
記録装置20は、インクジェット記録方式によって記録媒体である爪に画像を記録する記録装置である。記録装置20は、爪に対して記録を行う記録部203と、記録する際に指および手を置くための手載置部205と、矢印X方向および矢印Y方向における爪の位置を認識する撮影部204と、を備えている。更に記録装置20は、記録装置20の全体の動作を制御する制御部206を備えている。
<記録部>
記録部203は、記録の際に液体(以下、インクともいう)を吐出する記録ヘッド207と、記録ヘッド207を搭載し矢印X方向に移動可能なキャリッジ208と、を備えている。記録ヘッド207は、インクジェット方式の吐出原理でインクを吐出する。記録ヘッド207は、シアンインクが吐出されるシアンインク吐出用ノズル209と、マゼンタインクが吐出されるマゼンタインク吐出用ノズル210と、イエローインクが吐出されるイエローインク吐出用ノズル211と、を備えている。ネイル記録装置20には、矢印Y方向に延在しキャリッジ208を矢印Y方向に移動させるレールガイド212、213と、矢印X方向に延在しキャリッジ208を矢印X方向に移動させるレールガイド214とが設けられている。キャリッジ208およびキャリッジ208に搭載された記録ヘッド207は、不図示の2つのモータを用いることで矢印X、Y方向にレールガイド212、213、214に沿って移動することができる。なお、記録ヘッド207から吐出するインクの色は一例であり、これらに限定されない。
記録装置20は、キャリッジ208に搭載された記録ヘッド207を矢印X方向に移動させながら、爪に対してインクを吐出させて1走査分の画像を記録する吐出動作と、矢印Y方向に記録ヘッド207を移動させる移動動作と、を交互に繰り返し実行する。これによって記録装置20は、爪に対する記録を完成させる。
<撮影部>
撮影部204は、記録時に指載置部215に載置された指の爪と対向する位置であり、ネイル記録装置20の天井部内側に設置された、爪を撮影するためのカメラ216を備えている。カメラ216の下部には、撮影レンズ217が配置されている。撮影部204は、記録装置20に据え付けられているものでもよいし、別途、ユーザが、例えばカメラ機能付のスマートフォンなどを取り付けたものでもよい。手載置部205に手が載置された状態で撮影部204から撮影することで、記録媒体である爪の概略的な位置を特定することができる。
<制御部>
図4は、記録装置20の概略構成を示すブロック図である。図4に示すように、記録装置20は、制御部206、記録ヘッド207、カメラ216、モータ406、およびセンサ410を有する。また、ネイル記録装置20は、コンピュータ、スマートフォン、またはタブレット端末などのホスト10と通信可能に構成されている。
制御部40は、CPU401、ROM402、コントローラ403、RAM404、モータドライバ405、記録ヘッドドライバ407、およびEEPROM409を有する。
CPU(中央処理装置)401は、ROM402に記憶された各種プログラムに従って、コントローラ403を介して記録装置20における各機構の制御を行う。ROM402は、各種のプログラムを記憶する。RAM404は、各種データの一時的な保存をしたり処理を実行したりする際のワークエリアとして使用される。CPU401は、ホスト10から受信した画像データを、記録装置20で記録可能な記録信号に変換するための画像処理を行う。そして、CPU401は、画像処理した情報などに基づいて、モータドライバ405を介してモータ406を駆動するとともに、記録ヘッドドライバ407を介して記録ヘッド207を駆動して、記録媒体に画像を記録する。なお、図4では、理解を容易にするために、記録装置20における各種モータをモータ406で示し、各モータを駆動するモータドライバをモータドライバ405として示している。
また、制御部40は、電気的に書き込み可能なEEPROM409を備えている。EEPROM409には、各種の設定値または更新されるデータが格納されている。EEPROM409に格納されたデータは、コントローラ403またはCPU401によって制御パラメータとして用いられる。なお、図4では、理解を容易にするために、記録装置20に設けられたエンコーダセンサなどの各種センサをセンサ410として示している。CPU401は、例えば、エンコーダセンサがスリットをカウントしたカウント情報を、随時RAM404のリングバッファにインクリメントする。CPU401は、センサ410で得た情報を基に、各種の制御を行う。
ホスト10にはカメラ216が接続されている。ホスト10は、カメラ216で取得した画像情報をもとに爪の位置情報に関する画像処理を行う。CPU401は、ホスト10から得た爪の位置情報を基に、各種の制御を行う。
尚、図4は、概略的な構成を示したものであり、他の構成が含まれていてもよい。また、図4では、記録装置20とホスト10とが別装置である例を示しているが、ホスト10が記録装置20に組み込まれていてもよい。
<手載置部>
爪に記録を行う際には指を記録装置にセットするが、記録装置に手のひらを支持する部分が無い場合、手のひらは浮いた状態となり、手を水平に維持することが難しい。そのため、手のひらが傾くことによって、指の姿勢も傾いた状態となる。指の角度が傾くことによって、記録する爪が水平ではなくなり、記録する画像の品位が低下する虞がある。
そこで、本実施形態の記録装置20では、手載置部205に、手のひらを載せる手のひら載置部(手保持部)300と、指を載せる指載置部215と、が設けられている。手載置部205は、矢印Z方向における記録装置20の下部内側に配置され、手のひらを載せる手のひら載置部300と、指を載せる指載置部215と、指載置部215に設けられ各指を昇降させる複数の指昇降部301、302、303、304とを備えている。指昇降部301、302、303、304は、指載置部215に載せられた指を個別に矢印Z方向に昇降させて、爪と記録ヘッド207との距離を調整可能であり、不図示のモータを駆動させることで各指を昇降させる。指昇降部301、302、303、304を昇降させることで、記録ヘッド207と指載置部215に載置された指との矢印Z方向における位置を相対的に変化させて調整することができる。
ここで、手載置部205に対する手の載置方法について説明する。手載置部205への手の載置方法は、親指以外の指の爪に記録を行う場合と、親指の爪に記録を行う場合と、に分かれる。
まず、親指以外の指の爪に記録する場合について説明する。図1に示すように、右手の手のひら260を手のひら載置部300に載せる。そして、右手の親指以外の指である人差し指261を指昇降部304と指載置部215、中指262を指昇降部303と指載置部215、薬指263を指昇降部302と指載置部215、小指264を指昇降部301と指載置部215に載せる。
このように、手のひら載置部300の上に手のひら260を置くことによって、手のひら260の姿勢が安定し、それに伴って、指載置部215および指昇降部301に載せた指の姿勢を安定させることができる。指の姿勢が安定することで、記録媒体となる爪の姿勢も安定させることができ、爪の姿勢が安定することで、記録ヘッド207と爪との相対距離を記録に適した距離に維持することができ、記録品位の低下を抑制することができる。
なお、指昇降部において、人差し指261または小指264に対応する指昇降部301、304は、中指262または薬指263に対応する指昇降部302、303に対して幅が広く構成されている。これは、手の小さなユーザが使用する際には、手の大きな人よりも手を開いた状態で使用することになり、人差し指261と小指264とが、手の大きな人よりも斜めに傾いた状態で指昇降部301、304に載置される。このように、人差し指261と小指264とが斜めに傾いて指昇降部301、304に載置されても、指の昇降が可能なように、外側両端の指昇降部301、304は、幅広に構成されている。
その他の指昇降部301、302、303、304に関する構成は同様であるため、以下では特に区別が必要ない限り、指昇降部301を例に説明する。
次に、親指の爪に画像を記録する場合について説明する。図5(a)、(b)は、左手の親指265が手載置部205に載せられた記録装置20を示した図であり、図5(a)は上面図、図5(b)は、図5(a)のVb-Vbにおける部分断面図である。左手の親指265の爪に記録を行う際には、図5(a)のように、親指265は、指昇降部304および指載置部215に載せ、手のひら(左手の母指球)266は、手のひら載置部300の左端に載せる。そして、手のひら載置部300は、親指以外の人差し指、中指、薬指、小指の4本の指を収容する収容空間290を備えており、図5(b)に示すように、親指以外の4本の指は、手のひら載置部300の収容空間290に折り返して入れる。そして、手のひら載置部300の内側には、親指以外の人差し指、中指、薬指、小指の4本の指で挟持可能な被挟持部253が設けられており、図のように各指で挟持させる。このようにすることで、親指265を指載置部215および指昇降部304に載せて姿勢を安定させることができる。
収容空間290および被挟持部253は、手のひら載置部300の矢印X方向の両端部にそれぞれ設けられている。そして、手載置部205は、中心線C(図5(a)参照)に対して左右対象の形状となっている。そのため、右手の爪に記録する場合も、左手の爪に記録する場合も、同様に手を載置することができる。
なお、左手の親指の爪と右手の親指の爪との両方が載置された状態で記録することもできる。ただし、両手が使えなくなることから、装置の操作等ができなくなる。その場合は、別の人が装置の操作を行えばよい。または、音声入力可能なデバイスを通じて装置の操作を行ってもよい。
また、本実施形態では指の姿勢を安定させるために、手のひら載置部300を設けて手のひらを載せる説明をしたが、手のひらだけではなく、手首や肘から下の腕を載せる部材を備えていてもよい。また、手のひらは保持することなく手首を保持する部材を備えた構成でも指の姿勢を安定させることができる。また、このように手首や肘から下の腕を載せる部材を備えた場合には、手のひら載置部を設けなくてもよい。
<手載置部の動作>
図6は、記録装置20による記録動作とユーザによる動作とを示したフローチャートであり、図7は、手載置部205が引き出された状態の記録装置20を示す図である。以下、図7を参照しつつ図6のフローチャートを用いて、本実施形態における記録装置20による記録動作を説明する。なお、図6で示される記録装置20が行う一連の処理は、記録装置20のCPU401がROM402に記憶されているプログラムコードをEEPROM409に展開し実行することにより行われる。あるいはまた、図6におけるステップの一部または全部の機能をASICまたは電子回路等のハードウェアで実現してもよい。
まず、親指以外の指の爪に記録する場合について説明する。手載置部205は、記録装置20の矢印Y方向における装置手前側に、装置の外装から外へ引き出し可能に構成されている。手載置部205は、記録装置20に対して、指載置部215が記録装置20から引き出される。手載置部205が引き出されると、ユーザは指載置部215を目視可能となる。これによりユーザは、指載置部215を目視しつつ、指載置部215に指を置くことができ、指をセットする作業が容易になり作業性が向上する。
ユーザは作業を開始すると、S601において、記録装置20から引き出された指載置部215に指を載せてセットする。前述の通り、指載置部215では、指昇降部301に載せられた指の先端を矢印Z方向に移動させることができる。また、ユーザによって指の長さは異なるため、指昇降部301は、矢印Y方向にスライド可能な構成になっている。ユーザは、指載置部215に指を載せることで、指昇降部301が指の長さに合わせて矢印Y方向に移動することで位置調整され、爪が指昇降部301の上に位置するように指がセットされる。その際、ユーザは手のひらを、手のひら載置部300の上面に設けられた抵抗体(抵抗手段)254の上に載せる。これで、ユーザの手を手載置部205にセットする作業は完了する。
次にユーザはS602で、手載置部205を記録装置20内に移動させる。手載置部205は記録装置20に対して不図示のスライドレールで取り付けられており、手載置部205はユーザが手動で容易に移動することができる。抵抗体254は、手のひら載置部300に設けられ、矢印Z方向に窪む凹部と突出する凸部とが矢印XY平面に設けられた凹凸部を備えており、凹凸部が手のひらに対して滑り止め効果を有する。ユーザは、手のひらを抵抗体254の上に載せた状態で、手載置部205を記録装置20内に向けて押すことで記録装置20内部に移動させる。抵抗体254に凹凸部が設けられていることで、手が手のひら載置部300に対して矢印Y方向にすべることなく、手載置部205を記録装置20内に移動させることができる。
なお、抵抗体254は、手のひらと、手のひら載置部300との間に抵抗力あるいは摩擦力を生じさせる物であればよい。また、手の甲と、手のひら載置部300との間に抵抗力あるいは摩擦力を生じさせる物でもよい。
また、抵抗体254は、手のひら載置部300に載置された手の甲を押圧する押圧手段でもよく、例えば、手の甲を締めるバンド部材であってもよい。また、押圧手段は、ゴムのような弾性部材やバネ部材であってもよい。
手載置部205がスライドレール上を移動する際の抵抗力よりも、抵抗体254による、手のひらと、手のひら載置部300との間の抵抗力の方が、はるかに大きい。そのため、ユーザが指載置部215を目視しつつセットした指の位置がずれることなく手載置部205を記録装置20内に移動させることができる。
ユーザが手載置部205を押して記録装置内に移動させると、記録装置20内部に設けられた不図示の引き込み機構により手載置部205は引き込まれて、記録装置20に対する矢印Y方向の位置が決まる。そしてCPU401はS603で、手載置部205が記録装置20に対して引き込まれて位置決めされたことを不図示のセンサで検知する。手載置部205が記録装置20に入ったことをセンサで検知すると、CPU401はS604で、記録する爪の指を記録部203で記録するために、矢印Z方向に指昇降部301を上昇させる。指昇降部301を上昇させることで、記録ヘッド207と爪との距離が記録に適正な距離となる。そして、CPU401はS605で、カメラ216により記録する爪を撮影して、記録する爪の領域(矢印XY方向の領域)を読み取る。
その後、CPU401はS606で、記録部203を矢印X方向および矢印Y方向に移動させ、記録する爪の領域に向けて記録ヘッド207の各ノズルからインクを吐出することで爪に記録を行う。記録動作では、上述したレールガイド212、213、214に沿ってキャリッジ208を記録する爪の位置に移動して記録動作を実行する。爪の記録が終了したら、CPU401はS607で、指昇降部301を下降させ、次に記録部203を記録動作前の位置に移動させる。これで記録装置20による一連の記録動作は終了する。
記録動作の終了後、ユーザはS608で、手載置部205を記録装置20外に移動させる。この作業は、手載置部205を記録装置20内に移動したときと逆の作業となり、ユーザが手動によって行う。ユーザは、抵抗体254に載せた手の手のひらと抵抗体254との摩擦を利用して、手載置部205を記録装置20から引き出す。その際、不図示の引き込み機構により手載置部205を装置奥側(矢印Y方向)に引き込む力が作用している。しかし、抵抗体254と手のひらとの摩擦力により引き込み機構による力に反し手載置部205を引くことで、手載置部205を引き込み機構から外すことができる。引き込み機構から外れた手載置部205は、スライドレールにより滑らかに移動可能となり、ユーザの手によって手載置部205を容易に記録装置20から引き出すことができる。
手載置部205の引き出しが完了すると、ユーザはS609で手載置部205から手を外して、記録に関する一連の動作は終了となる。
次に、親指の爪に記録する場合について説明する。親指の爪に記録する場合、手のひらは、上述したように手のひら載置部300の矢印X方向の両端部に設けられた被挟持部253のいずれか一方を挟持している。指昇降部301に対する指先端の位置は上述した親指以外の指の爪に記録する際と同様である。手載置部205への手のセットが完了したら、記録装置20内へ手載置部205を移動させる。親指の爪への記録時は、親指以外の指で被挟持部253(図5(b)参照)を挟持しているため、手は手載置部205と一体的に動作することが可能となり、指昇降部301に対する指先端の位置がずれることを抑制することが可能となる。その後の動作については、上述した親指以外の指の爪に記録する時と同様であるため省略する。
<シャッター>
図8は、手載置部205が収容された記録装置20の側面図であり、図9は、手載置部205が引き出された記録装置20の側面図である。次に、手載置部205が記録装置20の外部に出ている際のユーザの安全性を確保する構成について説明する。記録装置20において手載置部205が出入りする開口には、開口の一部を開閉可能なシャッター280が設けられている。シャッター280は、手載置部205の移動に連動して矢印Z方向に移動する。手載置部205が引き出された際に、シャッター280で開口が閉じられるが、シャッター280に設けられた開口部283によって、開口の一部は開いた状態となり、開口部283から手載置部205が出た状態となる。
図10(a)から(c)は、シャッター280の動作を示した図である。図10(a)、図10(b)は側面図であり、図10(c)は正面図である。手載置部205が記録装置20外部に出ている状態では、シャッター280は下降した位置にある(図10(b)参照)。シャッター280が下降していることで、手載置部205を記録装置20から引き出している状態で、手載置部205と記録装置20との間に生じる隙間から、ユーザが不用意に記録装置内部に手を入れることを防止することができる。
手載置部205を記録装置20内に移動するにつれてシャッター280は上昇し、手載置部205が記録装置20内に収納された状態でシャッター280の上昇が完了する(図10(a)参照)。シャッター280を上昇させることによって、手載置部205が記録装置20内に入り、手が記録装置20内に入った状態でも、手の甲とシャッター280とが干渉するのを防止することができる。つまり、シャッター280が手載置部205と連動して昇降することで、手載置部205が記録装置20外にある時には安全性を確保することができる。更に、手載置部205が記録装置20内に入った時には、手とシャッター280とが干渉しないようにシャッター280を退避させることができる。
手載置部205の矢印X方向の両側には、手載置部右側板256と手載置部左側板258とが設けられており(図10(c)参照)、それぞれに溝部257が斜めに設けられており、溝部257と、シャッター280の凸部281、282とが係合している。これにより、手載置部205が矢印Y方向に移動すると、凸部281、282が溝部257を移動することで、シャッター280が矢印Z方向に昇降する。つまり、手載置部205が記録装置20外部に出ると、溝部257に沿って凸部281と凸部282とが矢印Z方向に下降することで、シャッター280が下降する。逆に、手載置部205が記録装置20内部に入ると、溝部257に沿って凸部281と凸部282とが矢印Z方向に上昇することで、シャッター280が上昇する。
<手の除電>
次に、手の除電方法について説明する。ネイル記録装置では、ユーザが手を記録装置内部に入れる構成であるため、ユーザに静電気が帯電していると、手から記録ヘッド207に静電気が放電して記録ヘッド207が故障する虞がある。
そこで、本実施形態の記録装置20では、手のひら載置部300が導電材料で形成されており、手のひら載置部300は、不図示のスライドレールに接続され、更にスライドレールが、基準電位となる地面に接地(アース)されている。これにより、手に帯電した静電気は、手のひら載置部300に手が触れることで、手のひら載置部300を介して除電される。
なお、手のひら載置部300と記録装置20との導通は、スライドレールを介さなくてもよい。また、手載置部205の移動中に記録装置20と手のひら載置部300の一部とが導通する構成でもよく、手載置部205を記録装置20内に引き込んだ状態で、記録装置20と手のひら載置部300とが導通する構成でもよい。指載置部215と手のひら載置部300の少なくとも一方が基準電位となる地面に接地されていればよい。
このように、手載置部205に、手のひらを載せる手のひら載置部300を設ける。これによって、画像品位の低下の抑制およびユーザの疲労を低減することができるネイル記録装置を提供することができる。
(その他の実施形態)
以下、図面を参照して本発明のその他の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は上記実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成について説明する。
図11は、その他の実施形態における記録装置800を示した図である。本実施形態では、両手を使った手載置部205の動作について説明する。上述した実施形態では、手載置部205の動作説明は、記録する手を使って移動させる場合について説明した。片手で動作させることのメリットとして、例えば右手の記録が完了した後に、左手の記録をする際に、既に爪に記録が行われた右手で作業すると、記録した爪が手載置部205などに不用意に接触する可能性がある。記録した爪が記録装置20の一部と接触することで、記録した部分の破損や、手載置部205を汚してしまう虞がある。そのため、記録装置20では片手で作業することが望ましい。
しかし、例えば力の弱いユーザなどにとっては、片手で作業する場合、記録装置20の引き込み機構の力に反した力を作用させて手載置部205を移動させるのが難しい可能性もある。そこで、本実施形態では、操作部255を設けることで、手載置部205に載置していない手で操作部255を操作し、両手を使って手載置部205を移動させる。
記録装置800は、手のひら載置部300の矢印Y方向における、ユーザに対して手前側端部に、手のひら載置部300の手のひらを載置する面から下方向に延びた面を備えた操作部255を備えている。図12は、操作部255を示した斜視図である。このような操作部255を手のひら載置部300に設け、記録する手と逆の手を使って操作部255を用いて操作することで、手載置部205を矢印Y方向に移動させることが可能である。
操作部255を備えた記録装置800では、操作部255によって手載置部205を動かしても、記録される手は、抵抗体254及び被挟持部253を保持している。そのため、片手で移動させる場合と同様に、指昇降部301に対して指先端の位置がずれることを抑制することができる。また、力の弱いユーザでも、両手を使用できることから、容易に手載置部205を移動させることができる。
なお、上述した実施形態は、ユーザが手動で手載置部205を動作させる場合について説明したが、手載置部205をモータ等で移動させる場合にも同様に有効である。
20 記録装置
203 記録部
205 手載置部
207 記録ヘッド
208 キャリッジ
215 指載置部
253 被挟持部
254 抵抗体
255 操作部
280 シャッター
300 手のひら載置部
301 指昇降部

Claims (21)

  1. 指を載置する指載置部と、前記指載置部に載置された指の爪に対して記録を行う記録部と、を備えたネイル記録装置であって、
    前記指載置部に指を載置した手を保持する手保持部を更に備えていることを特徴とするネイル記録装置。
  2. 前記手保持部は、前記指載置部に指を載置した手の、手のひらを保持することを特徴とする請求項1に記載のネイル記録装置。
  3. 前記指載置部と前記手保持部とは、記録される爪の指が延在する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のネイル記録装置。
  4. 前記指載置部と前記手保持部とは、前記ネイル記録装置の外装から外へ引き出し可能であることを特徴とする請求項3に記載のネイル記録装置。
  5. 前記手保持部は、保持する手との間に抵抗力を生じさせる抵抗手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  6. 前記抵抗手段は、前記手保持部と、前記手保持部が保持する手の、手のひらと間に抵抗力を生じさせることを特徴とする請求項5に記載のネイル記録装置。
  7. 前記抵抗手段は、前記手保持部と、前記手保持部が保持する手の、手の甲と間に抵抗力を生じさせることを特徴とする請求項5に記載のネイル記録装置。
  8. 前記手保持部は、保持する手との間に摩擦力を生じさせる摩擦手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  9. 前記手保持部は、前記手保持部が保持する手の、手の甲を押圧する押圧手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  10. 前記押圧手段は、手の甲を締めるバンド部材であることを特徴とする請求項9に記載のネイル記録装置。
  11. 前記押圧手段は、手の甲を押圧する弾性部材であることを特徴とする請求項9に記載のネイル記録装置。
  12. 前記押圧手段は、手の甲を押圧するバネ部材であることを特徴とする請求項9に記載のネイル記録装置。
  13. 前記手保持部は、手を保持する面から下方向に延びる面を備えた操作部を有し、前記操作部が操作されることで、前記指載置部と前記手保持部とが移動可能であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  14. 前記記録部は、液体を吐出する記録ヘッドを備えており、
    前記指載置部は、前記記録ヘッドと、前記指載置部に載置された指の爪との距離を指ごとに調整可能な複数の指昇降部を備えていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  15. 前記手保持部が保持する手の人差し指、中指、薬指、小指に対応して配置された4つの前記指昇降部を備え、人差し指または小指に対応する外側両端に配置された2つの前記指昇降部は、内側に配置された2つの前記指昇降部よりも指を載置する面が幅広であることを特徴とする請求項14に記載のネイル記録装置。
  16. 前記手保持部は、手の母指球を保持した状態で、手の人差し指、中指、薬指、小指を収容する収容空間と、
    前記収容空間において手の人差し指、中指、薬指、小指で挟持可能な被挟持部と、を備えていることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  17. 前記手保持部は、保持した手の各指が並ぶ方向の両端部それぞれに前記収容空間と、前記被挟持部とを備えていることを特徴とする請求項16に記載のネイル記録装置。
  18. 前記指載置部と前記手保持部とが引き出される開口の一部を開閉可能なシャッターを備え、
    前記指載置部と前記手保持部とが引き出される際に下降することで前記開口の一部を閉じ、前記指載置部と前記手保持部とを前記ネイル記録装置の中に収納する際に、上昇することで前記開口の一部を開くことを特徴とする請求項4に記載のネイル記録装置。
  19. 前記指載置部と前記手保持部との少なくとも一方が、基準電位となる地面に接地されていることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  20. 前記手保持部は、手首を保持する部分を含むことを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
  21. 前記手保持部は、肘から下の手を保持する部分を含むことを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載のネイル記録装置。
JP2021064867A 2021-04-06 2021-04-06 ネイル記録装置 Pending JP2022160235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021064867A JP2022160235A (ja) 2021-04-06 2021-04-06 ネイル記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021064867A JP2022160235A (ja) 2021-04-06 2021-04-06 ネイル記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022160235A true JP2022160235A (ja) 2022-10-19

Family

ID=83657785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021064867A Pending JP2022160235A (ja) 2021-04-06 2021-04-06 ネイル記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022160235A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5348168B2 (ja) ネイルプリント装置
JP6186975B2 (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法
US8075130B2 (en) Work device and image recording apparatus equipped with the work device
US10875324B2 (en) Finger nail printer
JP5145606B2 (ja) 変形性薄物展開装置
CN108618342B (zh) 描绘装置、描绘方法以及记录介质
JP2022160235A (ja) ネイル記録装置
JP7131201B2 (ja) ネイルプリンタ
US7175354B2 (en) Inkjet printing device
US11185143B2 (en) Nail printing device
KR101014051B1 (ko) 네일아트장치
JP2010000560A (ja) 残留変形性薄物把持装置
JP2020116807A (ja) 物品
US20220314638A1 (en) Nail printing apparatus
CN113320297B (zh) 印刷装置、印刷装置的控制方法、记录有控制程序的记录介质以及印刷控制装置
JP2022159727A (ja) ネイル記録装置
JP4992999B2 (ja) ネイルプリント装置
US10913263B2 (en) Control device controlling printer provided with head and carriage capable of moving at a plurality of different speeds
JP2023079949A (ja) 記録装置
JP2022150869A (ja) 記録装置および制御方法
JP2021146040A (ja) 印刷装置、印刷装置の制御方法及び制御プログラム
JP2021030524A (ja) 記録装置
JP6848300B2 (ja) 印刷装置
JP2020055122A (ja) 携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体
JP2020040373A (ja) ハンドヘルド記録装置