JP2022160082A - ムーブメントおよび時計 - Google Patents

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崇也 正木
Soya Masaki
美樹 松井
Miki Matsui
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Abstract

【課題】裏蓋が設けられないワンピース型の外装ケースを採用した時計と、裏蓋が設けられる外装ケースを採用した時計とで共通化することができるムーブメントおよび時計を提供する。【解決手段】ムーブメントは、溝部を有し、軸方向に移動可能に構成される巻真51と、溝部に係合する係合位置と、溝部との係合が解除される解除位置とに移動可能に構成されるおしどり52と、巻真51を支持する巻真支持部と、を有し、巻真支持部には、側面に開口し、おしどり52を係合位置から解除位置へと移動させる治具Tをおしどり52が配置される空間111に挿通可能な通路部112が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ムーブメントおよび時計に関する。
特許文献1には、巻真とおしどりとの係合を解除させるおしどりレバーを備えた時計が開示されている。
特許文献1では、おしどりレバーをムーブメントの外縁の外側に突出させ、外装ケースの段部に配置させている。これにより、裏蓋が設けられないワンピース型の外装ケースにおいて、ムーブメントから巻真を取り外す際に、文字板側からおしどりレバーを操作して、巻真とおしどりとの係合状態を解除できるようにしている。
特開平7-270547号公報
特許文献1では、おしどりレバーがムーブメントの外縁から外側に突出しているので、裏蓋が設けられた外装ケースにおいて、裏蓋側からムーブメントを外装ケースに挿入しようとすると、おしどりレバーと外装ケースとが干渉してしまうので、ムーブメントを外装ケースに挿入できない。そのため、裏蓋が設けられないワンピース型の外装ケースを採用した時計、裏蓋が設けられた外装ケースを採用した時計とで、ムーブメントを共通化することができないといった問題があった。
本開示のムーブメントは、溝部を有し、軸方向に移動可能に構成される巻真と、前記溝部に係合する係合位置と、前記溝部との係合が解除される解除位置とに移動可能に構成されるおしどりと、前記巻真を支持する巻真支持部と、を有し、前記巻真支持部には、側面に開口し、前記おしどりを前記係合位置から前記解除位置へと移動させる治具を前記おしどりが配置される空間に挿通可能な通路部が形成されていることを特徴とする。
本開示の時計は、前記ムーブメントと、前記ムーブメントを収納する外装ケースと、を備え、前記外装ケースには、前記通路部に対応する位置に切欠き部が形成されていることを特徴とする。
本開示の第1実施形態に係る時計の概略を示す正面図。 第1実施形態の時計の要部の概略を示す拡大正面図。 第1実施形態のムーブメントの概略を示す斜視図。 第1実施形態のムーブメントの要部の概略を示す平面図。 第1実施形態のムーブメントの要部の概略を示す断面図。 おしどりを操作する治具を示す図。 第2実施形態の時計の要部の概略を示す拡大正面図。 第3実施形態の時計の要部の概略を示す拡大正面図。 第4実施形態の時計の要部の概略を示す断面図。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の時計1の概略を示す平面図である。
図1に示すように、時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、文字板2と、時針41、分針42、秒針43と、外装ケース30と、カバーガラス33と、図示略の裏蓋と、外装ケース30に収納されるムーブメント10(図3参照)とを備えている。外装ケース30は、金属で形成された円筒状のケース本体31を有している。そして、円盤状に形成されている文字板2とが配置されている。そして、ダイヤルリング32は、文字板2の視認面の外縁に配置されている。
外装ケース30の側面には、文字板2の平面中心より3時方向の位置にりゅうず5が設けられている。りゅうず5は、後述する巻真51(図3参照)の先端に取り付けられている。外装ケース30の2つの開口のうち、表面側の開口は、パッキン34を介してカバーガラス33に塞がれている。また、外装ケース30の裏面側の開口は金属で形成された図示略の裏蓋で塞がれている。
すなわち、本実施形態の時計1は、裏蓋が設けられた外装ケース30を採用している。
また、本実施形態では、文字板2には、カレンダー小窓21が設けられており、カレンダー小窓21から、日車15が視認可能となっている。
図2は、時計1の要部の概略を示す拡大正面図である。なお、図2では、ダイヤルリング32、カバーガラス33、および、パッキン34を外した状態の時計1を示している。
図2に示すように、外装ケース30のケース本体31には、りゅうず5の近傍に切欠き部311が形成されている。本実施形態では、切欠き部311は、ダイヤルリング32に覆われる位置に配置されている。そのため、ダイヤルリング32が取り付けられている状態では、切欠き部311は露出しない。
また、後述するように、切欠き部311は、ムーブメント10の地板11に形成された通路部112に対応する位置に設けられている。
[ムーブメントの構成]
図3は、ムーブメント10の概略を示す斜視図であり、図4は、ムーブメント10の要部の概略を示す平面図であり、図5は、ムーブメント10を図4のV-V線に沿って切断した断面図である。なお、図3では、裏蓋側を図中の上向きにした状態のムーブメント10を示している。また、図4、図5では、りゅうず5および巻真51を2段位置に引き出した状態のムーブメント10を示している。
図3~図5に示すように、ムーブメント10は、地板11と、文字板受座14と、巻真51と、おしどり52とを有する。
地板11は、回路受座12と、補強板13とを有し、巻真51や図示略の輪列等を支持する部材である。すなわち、地板11は、本開示の巻真支持部の一例である。
回路受座12は、樹脂を用いて形成されており、図示略の回路基板を支持する部材である。補強板13は、金属を用いて形成されており、回路受座12を補強する部材である。
また、本実施形態では、地板11には、おしどり52が配置される空間111が形成されている。具体的には、空間111は、補強板13に形成された切欠きとして構成されている。さらに、地板11には、側面に開口し、当該空間111と、ムーブメント10の外部の空間とを連通する通路部112が形成されている。ここで、通路部112は、回路受座12の補強板13が配置される側の表面から裏蓋側の方向に凹んだ空間によって形成されている。そして、回路受座12には、巻真51が挿通される挿通孔(図示せず)が形成されている。巻真51は、この挿通孔に案内されていることで、地板11に対して軸方向に移動可能に支持される。文字板受座14は、文字板2を支持する部材であり、円環状に形成されている。なお、通路部112の形状については、治具Tがおしどり52が配置された空間111に挿入可能な形状であればよく、例えば、ムーブメント10の側面視で、凹形状でも孔のいずれであってもよい。また、地板11は、回路受座12と補強板13による2部品で構成していたが1部品で構成してもよい。また、文字板受座14は使用せずに地板11の上に文字板2を積層配置する構成であってもよい。
巻真51は、先端にりゅうず5が取り付けられた操作軸である。本実施形態では、巻真51は、軸方向に沿って、0段位置、1段位置、および、2段位置に移動可能に構成され、地板11の回路受座12に形成された挿通孔に案内されて回転可能に支持されている。そして、巻真51には、溝部511が形成されている。
おしどり52は、巻真51の軸方向の移動を規制可能な部材であり、回路受座12に支持されている。本実施形態では、おしどり52は、おしどり本体部521と、係合部522と、被操作部523とを有する。
おしどり本体部521は、回路受座12に設けられた支軸121に回動可能、かつ、揺動可能に支持されている。係合部522は、おしどり本体部521から延出されており、巻真51の溝部511に係合可能とされている。具体的には、係合部522は、巻真51の文字板2側を覆うように配置された状態で、巻真51の溝部511に係合可能とされている。被操作部523は、係合部522の先端側に設けられている。本実施形態では、被操作部523には、後述する治具Tと係合可能な凹部524が形成されている。具体的には、被操作部523には、回路受座12側の面に、断面視で三角形状の凹部524が形成されている。
このように、巻真51とおしどり52とは、溝部511と係合部522とで係合している。これにより、巻真51の軸方向の移動、つまり、0段位置、1段位置、および、2段位置への巻真51の移動に伴って、おしどり52は支軸121を中心にして回動する。具体的には、図4において、巻真51が2段位置から0段位置に移動する場合は、被操作部523は反時計回り方向に向かって回動する。また、巻真51が0段位置から2段位置に移動する場合は、被操作部523は時計回り方向に回動する。そのため、巻真51が0段位置にある場合は、被操作部523は通路部112から離れた位置に配置され、巻真51が2段位置にある場合は、被操作部523は平面視で通路部112と重なる位置に配置される。
そして、巻真51が2段位置にある状態において、おしどり52は、地板11に設けられた図示略の規制凸部によって、時計回り方向の回動が規制される。これにより、巻真51は、おしどり52の係合部522に係合された状態では、2段位置から外側への軸方向の移動が規制される。そのため、例えば、作業者が時計1の分解作業を行う場合、係合部522と溝部511との係合状態を解除しないと、巻真51をムーブメント10から取外すことができない。巻真51をムーブメント10から取り外すことができないと、ムーブメント10を外装ケース30から取り出すことができない。
[おしどりの操作方法]
次に、おしどり52の操作方法について説明する。
先ず、図2に示すように、カバーガラス33およびダイヤルリング32を取り外すと、外装ケース30に形成された切欠き部311が露出する。
そして、図5に示すように、当該切欠き部311は、地板11に形成された通路部112に対応する位置に設けられている。具体的には、切欠き部311は、文字板2の表面側から、通路部112が露出する深さまで設けられている。そのため、例えば、図6に示すような先端側が屈曲した治具Tを、文字板2側から、切欠き部311および通路部112を介して、おしどり52が配置された空間111に挿通させることができる。
そして、図5に示すように、治具Tの先端をおしどり52の被操作部523に形成された凹部524に係合させ、治具Tにより被操作部523を文字板2側に引き上げる。そうすると、回路受座12の支軸121を支点にしておしどり52が揺動することで、係合部522と溝部511との係合状態が解除される。すなわち、おしどり52は、図5の実線で示す係合位置から、図5の一点鎖線で示す解除位置へと移動する。これにより、巻真51の軸方向の移動の規制が解除されるので、巻真51をムーブメント10から取り外すことができるようになる。
この際、本実施形態では、被操作部523には凹部524が形成されているので、当該凹部524に治具Tを係合させた状態で、被操作部523を文字板2側に引き上げることができる。そのため、治具Tによりおしどり52を容易に操作できるので、ムーブメント10から巻真51を取り外す際の作業性を向上できる。
さらに、りゅうず5および巻真51を2段位置に引き出しておけば、前述したように通路部112と被操作部523とが最も近づいた状態となるので、治具Tによる被操作部523の操作を容易にできる。
[第1実施形態の作用効果]
このような本実施形態では、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、ムーブメント10から巻真51を取り外す際に、地板11の側面に開口した通路部112から治具Tを挿通させて、巻真51とおしどり52との係合を解除させることができる。これにより、おしどりレバーのようなムーブメント10の外縁から突出する部材を設けなくても、時計1の文字板2側からおしどり52を操作することができる。そのため、裏蓋が設けられないワンピース型の外装ケースを採用した時計と、裏蓋が設けられた外装ケースを採用した時計1とで、ムーブメント10を共通化することができる。さらに、おしどりレバーのような部材を設ける必要がないので、部品点数を少なくできる。
本実施形態では、治具Tにより被操作部523を操作して、巻真51の溝部511とおしどり52の係合部522との係合状態を解除できる。そのため、おしどり52の操作を容易にすることができる。
本実施形態では、おしどり52の被操作部523には、治具Tと係合可能な凹部524が形成されている。これにより、被操作部523に形成された凹部524に治具Tを係合させておしどり52を操作できるので、ムーブメント10から巻真51を取り外す際の作業性を向上できる。
本実施形態では、外装ケース30には、通路部112に対応する位置に切欠き部311が形成されているので、切欠き部311および通路部112を介して、おしどり52が配置される空間111に治具Tを挿入させる作業を容易にできる。
本実施形態では、ダイヤルリング32により切欠き部311を覆うことができるので、時計1の意匠性を損なうことなく、外装ケース30に切欠き部311を形成することができる。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態に係る時計1Aを図7に基づいて説明する。
第2実施形態の時計1Aは、文字板2Aに切欠き部22Aが形成される点で前述した第1実施形態と相違する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
図7は、第2実施形態の時計1Aの要部の概略を示す拡大正面図である。なお、図7では、ダイヤルリング32、カバーガラス33、および、パッキン34を外した状態の時計1Aを示している。
図7に示すように、文字板2Aには、りゅうず5の近傍に切欠き部22Aが形成されている。そして、本実施形態では、切欠き部22Aは、ダイヤルリング32に覆われる位置に配置されている。そのため、ダイヤルリング32が取り付けられている状態では、切欠き部22Aは露出しない。
なお、文字板2Aの切欠き部22Aは、前述した第1実施形態の切欠き部311と同様に、ムーブメント10の地板11に形成された通路部112に対応する位置に設けられている。また、本実施形態では、外装ケース30Aのケース本体31Aには、切欠き部が形成されていない。そのため、本実施形態では、治具Tを、切欠き部22A、および、ムーブメント10とケース本体31Aとの間の隙間を介して、通路部112に挿通させる。
[第2実施形態の作用効果]
このような本実施形態では、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、文字板2Aには、通路部112に対応する位置に切欠き部22Aが形成されているので、切欠き部22Aおよび通路部112を介して、おしどり52が配置される空間111に治具Tを挿入させる作業を容易にできる。
本実施形態では、ダイヤルリング32により切欠き部22Aを覆うことができるので、時計1Aの意匠性を損なうことなく、文字板2Aに切欠き部22Aを形成することができる。
[第3実施形態]
次に、本開示の第3実施形態に係る時計1Bを図8に基づいて説明する。
第3実施形態の時計1Bは、ガラス縁35Bに、切欠き部311Bを覆う凸部351Bが設けられている点で前述した第1、2実施形態と相違する。なお、第3実施形態において、第1、2実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
図8は、第3実施形態の時計1Bの要部の概略を示す拡大正面図である。
図8に示すように、本実施形態では、外装ケース30Bは、ケース本体31Bと、当該ケース本体31Bに設けられ円環状に形成されたガラス縁35Bとを有する。そして、ケース本体31Bの内周側にはダイヤルリング32Bが配置されている。また、カバーガラス33Bは、パッキン34Bを介して、ガラス縁35Bに支持されている。
また、本実施形態では、前述した第1実施形態と同様に、外装ケース30Bのケース本体31Bには、りゅうず5の近傍に切欠き部311Bが形成されている。そして、ガラス縁35Bには、切欠き部311Bを覆う位置に凸部351Bが設けられている。具体的には、凸部351Bは、円環状とされたガラス縁35Bから、時計1Bの中心、つまり、時針41、分針42、秒針43の指針軸に向かって突出するように設けられている。これにより、ガラス縁35Bが取り付けられている状態では、切欠き部311Bは露出しない。
[第3実施形態の作用効果]
このような本実施形態では、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、ガラス縁35Bの凸部351Bにより切欠き部311Bを覆うことができるので、時計1Bの意匠性を損なうことなく、外装ケース30Bに切欠き部311Bを形成することができる。
[第4実施形態]
次に、本開示の第4実施形態に係る時計1Cを図9に基づいて説明する。
第4実施形態の時計1Cは、文字板2Cおよび文字板受座14Cには、おしどり52が配置された空間111に対応する位置に、孔部23Cおよび連通孔141Cが形成されている点で前述した第1~3実施形態と相違する。なお、第4実施形態において、第1~3実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
図9は、第3実施形態の時計1Cの要部の概略を示す断面図である。なお、図9では、巻真51が2段位置にある状態の図を示している。
図9に示すように、本実施形態では、文字板2Cには、地板11の空間111に対応する位置に孔部23Cが形成されている。具体的には、孔部23Cは、巻真51が2段位置にある場合に、平面視で被操作部523と重なる位置に配置されている。また。孔部23Cは、ダイヤルリング32に覆われる位置に配置されている。そして、ムーブメント10Cの文字板受座14Cには、空間111と孔部23Cとを連通させる連通孔141Cが形成されている。なお、孔部23Cおよび連通孔141Cに関しては、孔以外で構成される、例えば、切り欠かれたU字形状であってもよい。
これにより、ダイヤルリング32を取り外した状態で、巻真51を2段位置に移動させれば、孔部23Cおよび連通孔141Cを介して、おしどり52の被操作部523を文字板2Cの表面側から視認可能に露出させることができる。そのため、例えば、時計1Cの分解作業を行う場合、作業者は、孔部23Cおよび連通孔141Cを介して、おしどり52の被操作部523を視認しながら、治具Tにて被操作部523を操作することができる。
また、本実施形態では、孔部23Cおよび連通孔141Cは、巻真51が2段位置にある場合におしどり52の被操作部523が露出するように構成されているので、巻真51が1段以下の位置においてもおしどり52の被操作部523が露出させる構成と比較して孔部23Cおよび連通孔141Cを小さくすることができる。
さらに、本実施形態では、孔部23Cは、ダイヤルリング32に覆われる位置に配置されているので、時計1Cの意匠性を損なうことなく、孔部23Cを形成することができる。
[第4実施形態の作用効果]
このような本実施形態では、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、孔部23Cおよび連通孔141Cを介して、おしどり52の被操作部523を視認しながらおしどり52を操作することができるので、おしどり52の操作を容易にすることができる。
本実施形態では、おしどり52の被操作部523は、巻真51が2段位置にある場合に孔部23Cおよび連通孔141Cを介して露出するので、孔部23Cおよび連通孔141Cを小さくすることができる。
[変形例]
なお、本開示は前述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。
前記各実施形態では、おしどり52の係合部522は、巻真51の文字板2側を覆うように配置された状態で、巻真51の溝部511に係合可能に構成されていたが、これに限定されない。例えば、おしどりの係合部は、巻真の裏蓋側を覆うように配置された状態で、巻真の凹部に係合可能に構成されていてもよい。この場合、治具にておしどりの被操作部を押し下げることで、おしどりの係合部と巻真の凹部との係合状態を解除できる。
前記各実施形態では、巻真51を支持する回路受座12に、おしどり52が配置される空間111に挿通可能な通路部112が形成されていたが、これに限定されない。例えば、回路受座を補強する補強板に、おしどりが配置される空間に挿通可能な通路部が形成されていてもよい。あるいは、回路受座および補強板におしどりが配置される空間に挿通可能な通路部が形成されていてもよい。
前記各実施形態では、おしどり52のおしどり本体部521は、回路受座12に設けられた支軸121に揺動可能に支持されていたが、これに限定されない。例えば、おしどりは、補強板に設けられた支軸に揺動可能に支持されていてもよい。
前記各実施形態では、おしどり52の被操作部523に形成された凹部524は、断面視で三角形状とされていたが、これに限定されない。例えば、おしどりの被操作部に形成される凹部は、断面視で矩形状とされていてもよく、治具と係合可能な形状とされていればよい。また、おしどりの被操作部に複数の凹部が形成されていてもよい。さらに、おしどりの被操作部に凹部が設けられない場合も、本開示に含まれる。
前記各実施形態では、おしどり52には、係合部522の先端側に被操作部523が設けられていたが、これに限定されない。例えば、おしどりには、おしどり本体部に被操作部が設けられていてもよい。
前記第1実施形態では、外装ケース30のケース本体31に切欠き部311が形成され、前記第2実施形態では、文字板2Aに切欠き部22Aが形成されていたが、これに限定されない。例えば、ケース本体および文字板に切欠き部が形成されない場合も、本開示に含まれる。この場合、文字板とケース本体との間の隙間、および、ムーブメントとケース本体との間の隙間を介して、治具を通路部に挿通させる。
前記第3実施形態では、ガラス縁35Bには、外装ケース30Bの切欠き部311Bを覆う位置に凸部351Bが設けられていたが、これに限定されない。例えば、ガラス縁には、文字板の切欠き部を覆う位置に凸部が設けられていてもよい。
[本開示のまとめ]
本開示のムーブメントは、溝部を有し、軸方向に移動可能に構成される巻真と、前記溝部に係合する係合位置と、前記溝部との係合が解除される解除位置とに移動可能に構成されるおしどりと、前記巻真を支持する巻真支持部と、を有し、前記巻真支持部には、側面に開口し、前記おしどりを前記係合位置から前記解除位置へと移動させる治具を前記おしどりが配置される空間に挿通可能な通路部が形成されている。
これにより、ムーブメントから巻真を取り外す際に、巻真支持部の側面に開口した通路部から治具を挿通させて、巻真とおしどりとの係合を解除させることができる。そのため、おしどりレバーのようなムーブメントの外縁から突出する部材を設けなくても、時計の文字板側からおしどりを操作することができるので、裏蓋が設けられないワンピース型の外装ケースを採用した時計と、裏蓋が設けられる外装ケースを採用した時計とで、ムーブメントを共通化することができる。さらに、おしどりレバーのような部材を設ける必要がないので、部品点数を少なくできる。
本開示のムーブメントにおいて、前記おしどりは、おしどり本体部と、前記おしどり本体部から延出され前記溝部と係合する係合部と、前記係合部の先端に設けられる被操作部とを有していてもよい。
これにより、治具により被操作部を操作して、巻真の溝部とおしどりの係合部との係合状態を解除できる。そのため、おしどりの操作を容易にすることができる。
本開示のムーブメントにおいて、前記被操作部には、前記治具と係合可能な凹部が形成されていてもよい。
これにより、被操作部に形成された凹部に治具を係合させておしどりを操作できるので、ムーブメントから巻真を取り外す際の作業性を向上できる。
本開示の時計は、前記ムーブメントと、前記ムーブメントを収納する外装ケースと、を備え、前記外装ケースには、前記通路部に対応する位置に切欠き部が形成されていてもよい。
これにより、外装ケースには、通路部に対応する位置に切欠き部が形成されているので、切欠き部および通路部を介して、おしどりが配置される空間に治具を挿入させる作業を容易にできる。
本開示の時計において、前記切欠き部を覆う位置に配置されるダイヤルリングを備えていてもよい。
これにより、ダイヤルリングにより切欠き部を覆うことができるので、時計の意匠性を損なうことなく、切欠き部を形成することができる。
本開示の時計において、前記切欠き部を覆う凸部を有するガラス縁を備えていてもよい。
これにより、ガラス縁の凸部により切欠き部を覆うことができるので、時計の意匠性を損なうことなく、切欠き部を形成することができる。
本開示の時計は、前記おしどりが配置される空間に対応する位置に孔部が形成されている文字板を備え、前記ムーブメントには、前記おしどりが配置される空間と前記孔部とを連通する連通孔が形成されていてもよい。
これにより、孔部および連通孔を介して、おしどりを視認しながらおしどりを操作することができるので、おしどりの操作を容易にすることができる。
本開示の時計は、前記おしどりは、前記巻真が2段位置にある場合に、前記孔部および前記連通孔を介して露出してもよい。
これにより、おしどりは、巻真が2段位置にある場合に孔部および連通孔を介して露出するので、孔部および連通孔を小さくすることができる。
1,1A,1B,1C…時計、2,2A,2C…文字板、5…りゅうず、10,10C…ムーブメント、11…地板(巻真支持部)、12…回路受座、13…補強板、14,14C…文字板受座、15…日車、21…カレンダー小窓、22A…切欠き部、23C…孔部、30,30A,30B…外装ケース、31,31A,31B…ケース本体、32,32B…ダイヤルリング、33,33B…カバーガラス、34,34B…パッキン、35B…ガラス縁、41…時針、42…分針、43…秒針、51…巻真、52…おしどり、111…空間、112…通路部、121…支軸、141C…連通孔、311,311B…切欠き部、341B…凸部、511…溝部、521…おしどり本体部、522…係合部、523…被操作部、524…凹部、T…治具。

Claims (8)

  1. 溝部を有し、軸方向に移動可能に構成される巻真と、
    前記溝部に係合する係合位置と、前記溝部との係合が解除される解除位置とに移動可能に構成されるおしどりと、
    前記巻真を支持する巻真支持部と、を有し、
    前記巻真支持部には、側面に開口し、前記おしどりを前記係合位置から前記解除位置へと移動させる治具を前記おしどりが配置される空間に挿通可能な通路部が形成されている
    ことを特徴とするムーブメント。
  2. 請求項1に記載のムーブメントにおいて、
    前記おしどりは、おしどり本体部と、前記おしどり本体部から延出され前記溝部と係合する係合部と、前記係合部の先端に設けられる被操作部とを有する
    ことを特徴とするムーブメント。
  3. 請求項2に記載のムーブメントにおいて、
    前記被操作部には、前記治具と係合可能な凹部が形成されている
    ことを特徴とするムーブメント。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のムーブメントと、
    前記ムーブメントを収納する外装ケースと、を備え、
    前記外装ケースには、前記通路部に対応する位置に切欠き部が形成されている
    ことを特徴とする時計。
  5. 請求項4に記載の時計において、
    前記切欠き部を覆う位置に配置されるダイヤルリングを備える
    ことを特徴とする時計。
  6. 請求項4に記載の時計において、
    前記切欠き部を覆う凸部を有するガラス縁を備える
    ことを特徴とする時計。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の時計において、
    前記おしどりが配置される空間に対応する位置に孔部が形成されている文字板を備え、
    前記ムーブメントには、前記おしどりが配置される空間と前記孔部とを連通する連通孔が形成されている
    ことを特徴とする時計。
  8. 請求項7に記載の時計において、
    前記おしどりは、前記巻真が2段位置にある場合に、前記孔部および前記連通孔を介して露出する
    ことを特徴とする時計。
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