JP2022159623A - X線検査装置およびx線検査方法 - Google Patents

X線検査装置およびx線検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査対象に収容される複数物品のそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要検査精度のX線検査を実行できるX線検査装置および方法を提供する。【解決手段】所定品種の複数の物品A-Dを含む検査対象Pに対し、これを透過するX線を発生するX線発生器21と、透過X線を検出するX線検出器24と、X線検出器24の出力に基づいて製品PのX線検査画像を生成する画像処理部32と、その画像を基に検査対象Pの品質状態を判定する判定部33とを備えるX線検査装置で、複数物品A-Dの単体の幾何学的特徴を記憶する記憶部42と、単体の幾何学的特徴および複数の物品A-DのX線検査画像を基に複数の物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成部41とをさらに備えており、判定部33が、複数の物品A-Dに対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて検査対象Pの品質状態の判定を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、X線検査装置およびX線検査方法に関し、特にX線画像の画像処理データを用いて検査対象物品の形状等を検査するのに好適な物品検査用のX線検査装置およびX線検査方法、ならびに同検査に用いる学習モデル作成方法に関する。
X線により被検査物に要求される品質状態を検査するX線検査装置、特に搬送中の被検査物に照射したX線の所定期間毎の累積透過量を透過領域毎のX線検出器により検出し、X線画像を生成するようにしたX線検査装置が、従前より知られている。
また、このようなX線検査装置における検査方法として、X線検出器で取得したX線画像(原画像)に対し何らかの画像処理を施すことで、検査項目に係る検査対象の特徴を明確化したX線画像を生成し、X線検査の精度を高めるようにしたものが知られている。
従来のこの種のX線検査装置およびX線検査方法としては、例えば同一の容器類に所定形状の複数物品を封入または収容した製品をX線検査する検査装置であって、複数物品が重なり合っている状態の製品検査画像を少なくとも教師画像として記憶し、記憶済み教師画像を用いる機械学習によって複数の物品が重なり合っている状態の製品に関する特徴を取得することで、複数物品が重なり合う製品における異物検出精度の低下を抑制するようにしたものがある(特許文献1参照)。
国際公開2019/159440号
しかしながら、上記従来のX線検査装置およびX線検査方法にあっては、複数物品が収容された被検査物の全体画像を基に多様な形態の重なり部の機械学習を行っていたため、被検査物の全体についての良否判定ができたとしても、検査対象となる製品中の物品の単品でのX線検査やその結果出力ができないという問題があった。
また、教師画像として膨大な検査画像が必要になるにもかかわらず、重なり合った複数物品のそれぞれの形状やサイズ等の特徴を精度よく検出できないという問題があった。
本発明は、上述のような従来の課題を解決すべくなされたものであり、検査対象に収容される複数物品のそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することのできるX線検査装置およびX線検査方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るX線検査装置は、上記目的達成のため、所定品種の複数物品を含む検査対象に対して該検査対象を透過するX線を発生するX線発生器と、前記複数物品を透過したX線を検出してX線検出信号を出力するX線検出器と、前記X線検出器の出力に基づいて前記検査対象のX線検査画像を生成する画像処理部と、前記複数物品のX線検査画像を基に前記検査対象の品質状態を判定する判定部と、を備えるX線検査装置であって、前記所定品種の複数物品の単体の幾何学的特徴を記憶する記憶部と、前記複数物品の単体の幾何学的特徴および前記複数物品のX線検査画像を基に、前記複数物品のそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成部と、をさらに備えており、前記判定部が、前記複数物品に対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて前記検査対象の品質状態の判定を実行することを特徴とする。
この発明装置では、分離画像生成部により、検査対象の複数物品のそれぞれに対応する物品単体画像が分離生成されることで、X線検査画像が複数物品の重なりの有無や重なり状態に応じた多様なものとならずに済み、画像判定のための画像処理が大幅に容易化されることになる。したがって、検査対象となる複数物品のそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することができる。
(2)本発明の好ましい実施形態においては、前記記憶部に前記所定品種の複数物品のそれぞれに対応する単体の教師画像を記憶させるとともに、該教師画像を用いる機械学習によって前記所定品種の物品の形状に関する特徴を取得する学習部をさらに備える構成とすることができる。
このように構成すると、学習部での機械学習によって、所定品種の物品に対応する単体の教師画像を基に、所定品種の物品の形状に関する特徴(例えば形状やサイズ等)が情報幾何学的に分析され、多数の特徴パラメータで記述される学習アルゴリズムが構築されることになる。したがって、複数物品が重なり合うことの無いシンプルな教師画像を基に各物品の単体形状に関連付けた効果的な機械学習を行うことができ、画像判定精度を高めることができる。
(3)本発明の好ましい実施形態において、前記分離画像生成部は、前記学習部で取得した前記所定品種の物品の形状に関する特徴を基に、前記複数物品のそれぞれの形状および位置を特定して、前記複数物品のそれぞれに対応する物品単体画像を生成するようにしてもよい。このようにすると、各物品の形状や位置に応じて、各物品の物品単体画像を精度よく抽出したり加工したりすることができ、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することができる。
(4)本発明の好ましい実施形態においては、前記記憶部が、前記複数物品のX線検査画像から前記分離画像生成部で分離して生成された前記複数物品の少なくとも一部に対応する物品単体画像を、前記所定品種の物品の単体の教師画像として追加記憶するように構成されてもよい。このように構成すると、例えばシンプルな教師画像をより容易に多数取得可能となり、学習効率を高めることができる。また、複数物品の少なくとも一部を重なりの無い物品に限定すれば、簡単な処理で精度の良い教師画像を得ることができる。
(5)本発明の好ましい実施形態においては、前記記憶部が、前記所定品種の物品のそれぞれに対応する単体の教師画像として、少なくとも不良品ラベル付きの教師画像を記憶しており、前記判定部が、少なくとも前記複数物品に対応するそれぞれの物品単体画像と前記不良品ラベル付きの教師画像とに基づいて、前記複数物品のそれぞれについて前記品質状態を判定するように構成することもできる。
このような構成にすると、不良品ラベル付きの教師画像を用いる機械学習を実行することで、検査対象の複数物品の品質状態を単品でそれぞれ的確に判定可能となり、それらの結果を踏まえた、総合判定も可能となる。また、所定品種の物品の様々な検査画像データに対して検査対象の画像判定に精通した人手によりラベル付けすることで、有効な事前学習モデルを作成可能となる。
(6)本発明の好ましい実施形態においては、前記画像処理部が、前記所定品種の複数物品のそれぞれに対応する前記物品単体画像について、前記品質状態をそれぞれに判定するための所定の画像処理を実行するものとなっていてもよい。
この場合、元画像である複数物品のX線検査画像から分離した物品単体画像を原画像として、例えばエッジを強調する微分処理を実行することで、形状検査以外の検査項目についての検査を併せて実行する場合等に、品質状態の判定精度を高めることができる。
(7)本発明の好ましい実施形態においては、前記分離画像生成部が、前記X線検査画像の特定階調濃度の画素群と前記所定品種の単体の物品形状に関する学習データとに基づいて、前記物品形状の少なくとも一部に対応する各物品の主要輪郭形状の特徴を抽出するとともに、前記複数物品の間の重なり部分がある場合に該重なり部分の形状を検出し、前記各物品の主要輪郭形状および前記重なり部分のうち少なくとも前記主要輪郭形状を含むよう、前記物品単体画像を生成するものであってもよい。
この場合、複数物品の間の重なり部分が無い場合、ラベリング処理等によって各物品がその全体に及ぶ主要輪郭形状のみの物品単体画像として生成されるか、あるいは欠損や折損、包装不良によるかみ込み等が生じたときには、一部が欠けた主要輪郭形状のみの物品単体画像が生成されることになる。一方、複数物品の間の重なり部分がある場合には、それぞれの物品がその主要輪郭形状および重なり部分を含む物品単体画像で表示される。したがって、欠損や折損等の形状不良を容易に判定可能となる。
(8)本発明に係るX線検査方法は、所定品種の複数物品を含む検査対象に対してX線を透過させ、該透過したX線を検出して前記検査対象のX線検査画像を生成するとともに、前記X線検査画像を基に前記検査対象の品質状態を判定するX線検査方法であって、前記複数物品の単体の幾何学的特徴および前記複数物品のX線検査画像を基に、前記複数物品のそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成ステップと、前記複数物品に対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて前記検査対象の品質状態を判定する単体品質状態判定ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明方法では、検査対象のX線検査画像から、複数物品のそれぞれに対応する物品単体画像が分離生成されることで、検査対象の画像において、複数物品の重なりの有無や重なり状態が多様に変化するようなことが無くなり、検査に要する画像判定処理が大幅に容易化されることになる。したがって、検査対象となる複数物品のそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行可能となる。
(9)本発明に係る学習モデル作成方法は、所定品種の複数物品を含む検査対象の品質状態を該検査対象のX線検査画像を基に判定するX線検査用の学習モデルを作成する方法であって、前記所定品種の物品の教師画像を基に、前記所定品種の物品単体の幾何学的特徴に関する教師データをメモリに記憶させる教師データ記憶段階と、前記検査対象のX線検査画像の入力データおよび前記教師データを基に、前記検査対象の入力データから前記複数物品のそれぞれに対応する物品単体画像を個別に生成するための複数の特徴パラメータを含む画像分離アルゴリズムを設定するアルゴリズム設定段階と、を含み、前記画像分離アルゴリズム設定段階が、前記検査対象のX線検査画像中の前記複数の物品について各物品の輪郭形状を含む単体の幾何学的特徴を抽出する特徴量抽出ステップと、前記特徴量抽出ステップで抽出した各物品の単体の幾何学的特徴を設定済みの画像分離アルゴリズムに適用した結果の出力データを、対応する教師データとの誤差に応じて評価し、該誤差を縮小するよう前記複数の特徴パラメータを調整するパラメータ調整段階と、を含んでいることを特徴とする。
この発明方法では、検査対象の入力データから複数の物品の単体画像を個別に生成するための画像分離アルゴリズムを設定する際、検査対象のX線検査画像中の複数の物品について各物品の輪郭形状を含む単体の幾何学的特徴が抽出され、その特徴量を設定済みの画像分離アルゴリズムに適用した結果の出力データが対応する教師データとの誤差に応じて評価され、その誤差を縮小するよう複数の特徴パラメータが調整される。したがって、画像分離アルゴリズムの精度が有効に高められる。
(10)本発明のX線検査方法は、前記学習モデル作成方法により作成された学習モデルを用いて、前記所定品種の複数の物品を含む検査対象の品質状態を該検査対象のX線検査画像を基に判定するX線検査方法であって、前記学習モデルを用いる画像処理を実行することで前記複数の物品のX線検査画像を基に前記複数の物品のそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成ステップと、前記複数の物品に対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて前記検査対象の品質状態を判定する単体品質状態判定ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明方法では、検査対象のX線検査画像から複数の物品の物品単体画像が学習モデルを用いる画像処理によって分離生成され、検査対象画像中に複数物品の多様な重なり状態が含まれずに済み、検査に要する画像判定のための処理が大幅に容易化される。したがって、検査対象に収容される複数物品のそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することができる。
本発明によれば、検査対象に収容される複数物品のそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することのできるX線検査装置およびX線検査方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るX線検査装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置の要部概略構成を示すブロック図であり、元画像である複数物品のX線検査画像から複数の分離画像を生成する段階を示している。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置で実施されるX線検査のための教師データを用いる機械学習の概略の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置で実施される画像取得から判定までの処理で、元の画像から複数の分離画像を生成して良否判定する概略の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るX線検査装置で実施される画像分離のための機械学習の概略の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るX線検査方法の概略の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
(一実施形態)
図1ないし図4は、本発明を、搬送される被検査物(物品)の形状検査が可能な物品検査用のX線検査装置およびX線検査方法の一実施形態を示している。
まず、本実施形態のX線検査装置の構成について説明する。
図1および図2に示すように、X線検査装置1は、搬送部10、X線検査部20およびそれらの制御部30を具備しており、搬送部10によりコンベア搬送される複数の加工食品等を含む検査対象の製品Pに対しX線検査部20でX線を照射し、その透過X線量分布画像データを基に製品Pの品質状態を検査、例えば図2に示す製品P中の複数の物品A、B、C、Dのそれぞれの単体形状が正常であるか否かによって製品Pの品質状態の合否を総合判定するようになっている。
なお、ここでの品質状態とは、複数の物品A-D等の内容物が予め設定されたそれぞれの加工形状やサイズの許容範囲内に入るか否かをいうが、本発明にいう品質状態は、欠品の有無や容器内への異物混入等の他の品質状態を含み得る。
製品Pは、搬送部10によりコンベア搬送される際にはその上下面がコンベア上に広がる略扁平形状をなすように、パウチ、トレイ、パック、ピロー等の包装材や包装容器(以下、単に包装容器という)に収容されている。
また、製品P中の複数の物品A-Dは、同じ包装容器中でそれぞれの単体形状をなすように予め成形された加工食品、例えばウィンナーソーセージ等のソーセージ類であり、その包装袋中に所定正味量となる質量または個数が収容され、コンベア搬送時には、全体として概ね製品Pの前述の上下面の方向に隣り合うよう広がる形態となっている。
ただし、製品P中の複数の物品A-D(物品)は、同一包装容器内に投入され封止される際の状態によっては、概ね製品Pの前述の上下面の方向に隣り合うように広がりながらも上下方向に部分的に重なる形態をとる包装形態となり得るものである。
搬送部10は、ループ状の搬送ベルト11を複数の搬送ローラ12、13に巻回させ、搬送ベルト11の上走区間11aにより製品Pを図1中の右方向に順次搬送することができるコンベアであり、図示しない筐体に支持されている。
X線検査部20は、搬送部10により搬送される製品Pを透過する所定エネルギ帯のX線を発生するX線発生器21(X線源)を有しており、X線発生器21は、公知のX線管22でその管電流および管電圧に応じた波長および強度のX線を発生させるとともに、外囲器23のX線窓部23aを通し、搬送ベルト11上の所定検査区間の製品Pに対して、搬送部10の物品搬送方向とは直交する方向に向かうファンビーム状のX線を照射できるようになっている。
X線検査部20は、さらに、搬送ベルト11の上走区間11aの直下に配置されたX線検出器24を有している。
このX線検出器24は、詳細を図示しないが、例えば蛍光体であるシンチレータとフォトダイオードもしくは電荷結合素子とからなる検出素子を、搬送部10の搬送路の幅員方向にアレイ状に所定ピッチで配設し、所定解像度でのX線検出を行なうようにしたX線ラインセンサカメラで構成されており、X線発生器21からのX線照射位置に対応する搬送方向所定位置に配置されている。
すなわち、X線検出器24は、X線発生器21から照射されて製品Pを透過したX線を前記検出素子に対応する所定透過領域毎に検出し、そのX線の透過量に応じた電気信号に変換して、X線透過画像を生成するためのX線検出信号を出力できるようになっている。
制御部30は、搬送部10での搬送ベルト11による製品Pの搬送速度や搬送間隔等を制御する搬送制御手段と、X線検査部20におけるX線照射強度や照射期間を制御したり製品Pの搬送速度に応じたX線検出器24のX線ラインセンサでのX線検出周期および各製品Pの検出期間等を制御したりする検査制御手段とを含んでいるが、詳細な図示は省略している。
制御部30は、また、各製品Pの検査期間中にX線検出器24からの所定周期毎のX線検出信号を取り込んで製品Pの全体を撮像したX線透過画像を記憶する検査画像記憶部31と、検査画像記憶部31に取り込まれた画像データを基に生成されるX線透過画像を検査画像として取り込んで所定のフィルタ処理等の画像処理を実行する画像処理部32と、その画像処理部32による処理後の画像データを基に所定の判定処理、例えば製品P中の物品A-Dの単体形状がそれぞれ正常か否かを判定し、製品Pの品質状態の合否を判定する判定部33と、判定部33での判定結果を表示出力可能な操作表示部34とを有している。
検査画像記憶部31は、画像入力ユニットであり、例えばX線検出器24の複数の検出素子からの複数透過領域分のX線検出信号をそれぞれA/D変換し、X線検出器24における検出素子サイズに対応する所定の単位搬送時間毎に、その検出素子の数n個(nは1より大きい整数で、例えば640個)すべての検出素子領域について、その単位時間内の累積の透過量のデータを、例えば0から1023までの階調を表す濃度レベルのデジタルデータ(以下、X線ライン検出データという)Lxとして画像メモリに書き込むライン走査を実行するようになっている。
また、検査画像記憶部31は、ライン走査が各製品Pの検査期間に応じた所定走査回数だけ繰り返されるとき、順次メモリに書き込まれた透過濃度データをX線画像データD1として生成し、画像処理部32に出力する機能を発揮するデータ処理プログラムおよび作業メモリ(図示していない)を有している。これにより、検査画像記憶部31は、単体形状に関する特徴その他の幾何学的特徴(輪郭形状、長さ、幅、面積、厚さ、密度分布、等)を含んだ元画像を読み出し可能となる。
画像処理部32および判定部33は、例えば図示しないCPU、ROM、RAMおよびI/Oインターフェースを有するマイクロコンピュータと、後述する複数の処理部の各機能を発揮するための制御プログラムをROMと協働して読み出し可能に記憶した補助記憶装置と、タイマー回路等を含んで構成されており、ROM等に格納された制御プログラムに従って、CPUがRAM等との間でデータを授受しながら所定の演算処理を実行するとともに前記制御プログラムを実行するようになっている。
さらに、画像処理部32は、製品P毎の複数の物品A-Dの単体の幾何学的特徴および物品A-Dを収容する製品PのX線検査画像を基に、複数の物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成することができる分離画像生成部41を含んでいる。
この分離画像生成部41は、学習データ記憶部42に接続されており、分離画像生成部41に取り込まれる製品PのX線検査画像と、分離画像生成部41で単体分離画像として抽出された製品P中の複数の物品A-Dの単体画像とを、製品Pの品種情報等と関連付けた教師画像データとして学習データ記憶部42に記憶・格納できるようになっている。
また、学習データ記憶部42は、事前学習済みの学習モデル43を含む学習部45に接続されており、学習データ記憶部42に記憶されている製品P毎の複数の物品A-Dの単体画像は、それぞれ学習部45に取り込まれるようになっている。
これら分離画像生成部41、学習データ記憶部42および学習部45は、例えば制御部30に実装されたコンピューター・ビジョン・ライブラリ(他のプログラムから呼出し可能に機能モジュール化した複数のプログラムを集めて1つのファイルに収納したもの)によって構成されているが、少なくとも一部が制御部30と通信接続可能なクラウドまたはオンプレミス(構内)のサーバに実装されたものであってもよい。
具体的には、分離画像生成部41を含む画像処理部32は、製品P毎のX線検査画像であるX線画像データD1が検査画像記憶部31から供給されるとき、これを元画像データとして、機械学習用の物体検出が容易なように画像データのノイズ除去や平滑化、各種フィルタ処理等に加え、学習部45の学習モデル43で想定する行列形式やカラーチャネル(ここではグレースケール)の画像データとして正規化し、スケーリングした所定ピクセルサイズの入力画像データを作成する前処理を実行する。
分離画像生成部41は、学習モデル43と共に、多層のニューラルネットワークに対応する画像生成用のニューラルネットワーク、例えば学習済みの特徴パラメータや重み付け係数等を用いる畳み込みオートエンコーダを構成している。
学習データ記憶部42は、所定品種の検査済みの製品PのX線検査画像とその製品Pに含まれる物品A-Dのそれぞれに対応する各物品の単体画像を、少なくとも不良品ラベル付きの教師画像データ、例えば形状不良品ラベルまたは形状良品ラベルが付された教師画像データとして、記憶している。
学習モデル43は、予め準備された教師データを基に事前学習がなされた多層のニューラルネットワーク構成のモデルであり、入力画像データに対してその画像中の物品の画像領域を抽出するとともに、その抽出領域画像中の物品が検査対象物品であるか、および、その物品形状が良品か否かを、クラス分類することができるように構成されている。
学習部45は、学習データ記憶部42(記憶部)に記憶されている製品P中の複数の物品A-Dと同品種の単品のX線画像を所定ピクセルサイズの教師画像として機械学習を実行することにより学習モデル43を構築するものである。この学習部45は、製品P中の物品A-Dの単品(単体物品)での形状的な特徴(長さ、幅、湾曲形状、厚さの分布等)の幾何学的特徴を、教師画像データに内在する情報幾何学的な多数の特徴(例えば画像を構成する画素群の面積、連結長さ、連結方向、隣接画素間の画素値の変化および変化の方向等に関する特徴パラメータ)の多数組の結合について教師データに近い出力をなし得る結合の重み付けを強化する調整を行うことで、入力される製品PのX線検査画像から製品P中の各物品A-Dの候補画像領域を個別に抽出しクラス識別し得るよう、学習モデル43をトレーニングする機能を有している。
分離画像生成部41は、例えば製品Pの検査用のX線検査画像を入力する検査時に、入力画像データを学習データ記憶部42を介して学習部45の学習モデル43にかけることで、学習部45と協働して所定ピクセルサイズの入力画像データを複数のセルに分割し、所定数のオブジェクト候補画像領域を、セル上のオブジェクトである製品P中の複数の物品A-Dの単体画像領域に対応させるように設定することができる。
また、分離画像生成部41は、各オブジェクト候補画像領域について、輪郭検出処理を実行することで、輪郭線で囲まれる複数の物品A-Dを検出し、学習モデル43を利用して、検査対象の各物品A-Dの単体領域画像の範囲や位置を特定する物品検出処理を実行するとともに、各物品A-Dに対応するクラス(例えば良品形状のソーセージ、折損による不良品形状あるいはかみ込み等の包装不良による不良品形状のソーセージ等)を認識することができるようになっている。
より具体的には、事前学習用の教師画像データは、例えば検査済みのX線画像を基に所定数のオブジェクト候補画像領域について、その領域内のセル上に製品P中の複数の物品A-Dの単体画像のいずれかに対応するオブジェクトやその重心の存在する確率に応じて、各オブジェクト候補画像領域の信頼スコアが設定されたものとなっている。
ここで、学習モデル43を含む学習部45は、教師画像数の水増し(データオーグメンテーション)のために画像のトリミング、回転、左右上下の反転、モザイク処理等により、ピクセル配置を変化させる処理が可能である。
また、分離画像生成部41を含む画像処理部32は、マスク処理や複数画像の合成処理が可能となっており、検査対象の製品Pに含まれる複数の物品A-Dの候補画像領域において、その候補画像領域中のセル上にオブジェクトが高確率に適合し、信頼スコアが所定値を超えた物品A-Dの候補画像領域のいずれかについて、その画像を残し、他の画像領域を全てマスクしてしまう処理を、その処理回数が製品P中の物品A-Dの収容数に達するまで繰り返し実行するようになっている。
このマスキングの処理に際しては、画像処理部32は、例えば元画像を微分処理して同一厚さ領域の輪郭に対応して連続する複数の立体形状線を作成し、立体形状線で囲まれる画素領域のうち面積が最大となる立体形状線を各物品A-Dの輪郭線として検出したり、元画像を所定画素値(例えば輝度値)の閾値で二値化し、複数の物品A-Dに対応する複数の物品透過領域をそれぞれ連続する白画素の集まりに分離するラベリング処理を実行した上で、複数物品A-Dのうち単体の透過領域毎の白画素の集まりに対する複数の輪郭線の追跡処理を実行することにより各物品A-Dの輪郭線を検出したりすることができる。
このようにして、画像処理部32は、複数の物品透過領域の輪郭線内領域から各物品A-Dに対応する所定サイズの単体領域を特定した後、単体分離画像として抽出するための複数の形状の異なるマスクを作成し、得られた複数のマスクにより、例えばマスク内のオブジェクトサイズの大きい順にあるいは重心座標成分の小さい順に、それぞれ対応する物品透過領域以内の画像のみを単体分離画像として抽出する単体画像抽出処理を複数回実行するようになっている。
これにより、分離画像生成部41は、製品PをX線撮影した所定ピクセルサイズの同一の入力画像データから、製品P中の物品A-Dのうちいずれか一物品、例えば物品A(B、CまたはDでもよい)の単体画像のみを含み、他の物品B-D(A-DのうちB、CまたはDを除く他物品)の画像を含まない物品単体の検査画像を、製品P中の物品A-Dの収容数に対応する複数枚に分離して作成する画像分離処理を実行することができるようになっている。
分離画像生成部41で作成される製品P毎の複数枚の単品の検査画像には、事前学習済みの学習モデル43によるクラス分類に応じて、良品や不良品等の仮判定のラベル付けが予めなされた上で、画像処理部32から判定部33に順次送信出力される。そして、判定部33では、例えば複数枚の単品の検査画像による個々の物品A-Dの仮判定結果に基づき、あるいは、更に他の画像処理判定手法に基づく仮判定結果を考慮しつつ、製品Aの品質状態について総合判定がなされるようになっている。
したがって、複数枚の単品の検査画像による個々の物品A-Dの仮判定結果に基づき、製品P中の個々の物品A-Dについて少なくとも形状検査が可能となる。
また、分離画像生成部41で分離処理された各物品A-Dの検査画像データに対し、画像処理部32で、いわゆる主成分分析を行う画像処理を実行して通常の異物検出処理を行うことにより、判定部33にて、形状以外の検査項目に関する検査を併せて実行するようにしてもよい。
さらに、製品P中で複数の物品A-Dの重なり部分Lp(図2参照)が生じ、物品A-Dのいずれかの検査画像中に自他複数の輪郭線で囲まれる高輝度部分と通常の輝度部分とが生じる場合に、各物品A-Dの検査画像データに対し大小に異なる閾値処理を施したり更に単体画像中の重なり部の機械学習を行ったりするようにすれば、各検査項目に関する検査判定の精度をさらに高めることができる。
このような場合においても、判定部33は、複数の検査項目について品質状態を総合判定可能となる。また、画像処理部32は、所定品種の製品Pの複数の物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像について、少なくとも1つの検査項目における品質状態をそれぞれに判定するための所定の画像処理を実行することができる。
検査済みのX線画像データとして、事前学習済みの分離画像生成部41によってそれぞれ座標データおよび信頼スコアが設定された所定数のオブジェクト候補画像領域の画像データは、それぞれ領域毎に異なる複数のラベルのうちいずれかを手動設定することで、教師画像データとして利用することができる。すなわち、学習データ記憶部42は、複数の物品A-DのX線検査画像から分離画像生成部41で分離して生成された複数の物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像に対し、手動で所定のラベル付けを行うことにより、所定品種の製品Pに含まれる複数の物品A-Dの単体の教師画像として追加記憶することができる。
このような本実施形態においては、分離画像生成部41が、X線検査画像の特定階調濃度の画素群と所定品種の単体の物品形状に関する学習データとに基づいて、物品形状の少なくとも一部に対応する各物品A-Dの主要輪郭形状Oa-Odの特徴を抽出するとともに、複数の物品A-Dの間の重なり部分Lp(図2参照)がある場合にその重なり部分Lpの形状を検出し、各物品A-Dの主要輪郭形状Oa-Odおよび重なり部分Lpのうち少なくとも主要輪郭形状Oa-Odを含むよう、物品単体画像を生成することができる構成となっている。
次に、上述のように構成された本実施形態の物品検査装置で実施可能なX線検査方法の一実施例について説明する。
(学習段階)
まず、学習時には、図3に示すように、分離画像生成部41からあるいは他の学習データの供給元から供給される教師データを取得して、学習データ記憶部42に記憶させる(ステップS11参照)。
この段階で、教師データを分離画像生成部41から取得する場合には、前述の通り、分離画像生成部41で単体分離画像として抽出された製品P中の複数の物品A-Dの単体画像に手動で所定のラベル付けを行う。
あるいは、製品Pに類似する複数の物品のラベル付けされた単体画像データを、他の学習データの供給元から取得する場合には、画像サイズ等の必要な調整を行う。
次いで、学習部45により、学習データ記憶部42に記憶されている所定品種の製品Pに関する教師画像を用いる機械学習を実行する(ステップS12)。
この機械学習に際しては、製品P中の各物品A-Dの形状その他の幾何学的な特徴量について、X線検査画像データに内在する情報幾何学的な特徴を多数の特徴パラメータとして抽出し、それらの特徴パラメータの複数組の結合や各結合の重み付けを調整することで、入力される製品PのX線検査画像から製品P中の各物品A-Dの単品の候補画像領域を抽出するよう、学習モデル43をトレーニングする。
(検査段階)
このような事前の機械学習が済むと、所定品種の複数の物品A-Dを含む検査対象の製品Pに対して搬送ベルト11による搬送中にX線検査部20でX線を透過させる。また、透過したX線をX線検出器24により検出し、X線ライン検出データLxを作成して、制御部30の検査画像記憶部31に順次書き込むことで、製品Pが検査区間を通過する所定検査期間中に検出された検出データを基に、複数の物品A-Dを含む製品PのX線検査画像であるX線画像データD1を生成する。そして、そのX線画像データD1を基に、検査対象である製品Pの所定検査項目に関する品質状態を判定する。
このような方法で製品PのX線検査を行う際には、図4に示すように、制御部30によって、まず、検査画像記憶部31から画像処理部32に製品PのX線検査画像であるX線画像データD1を元画像として取り込む(ステップS21)。
次いで、学習モデル43と協働する分離画像生成部41により、複数物品A-Dの単体の幾何学的特徴および複数の物品A-DのX線検査画像を基に、複数の物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する(ステップS22)。
次いで、複数の物品A-Dに対応するそれぞれの物品単体画像(複数の分離画像)に基づいて、物品A-D毎の単品での品質状態を判定するとともに、それら複数の物品A-Dの単品毎の品質状態のを判定結果を基に、複数の物品A-Dを含んだ製品Pの全体での品質状態を総合判定する(ステップS23)。
(学習段階の手動ラベル付けの処理例)
具体的には、本実施形態における機械学習は、所定品種の複数の物品A-Dを含む検査対象の製品Pの品質状態をその検査対象のX線画像データD1を基に物品A-D毎に判定可能なX線検査用の学習モデル43を作成するものであり、図3中のステップS11のように学習データ記憶部42に教師データを記憶させる際、具体的には、図5に示すように、学習データ記憶部42に教師データとなり得る画像データを記憶させた後(同図中のステップS31)、必要な手動でのラベル付け等がなされることで、学習用の教師データが取得されるものとなる(同図中のステップS32)。勿論、そのような作業が済んだ学習用の教師データを供給元となるクラウドやオンプレミスのサーバから取り込むこともできる。
また、図3中のステップS12のように学習モデル43をトレーニングする機械学習に際しては、図5に示すように、所定のラベル付けがなされた状態で学習データ記憶部42に記憶されている教師データを基に、学習部45で、まず、検査対象の製品P中の複数の物品A-Dについて各物品の輪郭形状を含む単体の幾何学的特徴を、各物品A-Dの単体画像データ中に内在する情報幾何学的な特徴パラメータとして抽出し、抽出した特徴パラメータを基に分離画像生成部41を作動させるための画像分離アルゴリズムを学習モデル43に設定する特徴量抽出および画像分離アルゴリズム設定ステップ(同図中のステップS33)を実行する。
次いで、学習部45で学習モデル43に設定した画像分離アルゴリズムを用いて分離画像生成部41を作動させ、同画像分離アルゴリズムに教師データを含む学習データを適用した結果の出力データを、対応する単体画像の教師データと比較し、対応する出力データおよび教師データ間の誤差に応じて学習効果を評価し、その誤差を縮小するよう複数の特徴パラメータを複数回調整するパラメータ調整ステップ(同図中のステップS34)を実行するものとすることができる。
(検査段階の処理例)
本実施形態のX線検査方法は、より具体的には、図6に示すように、製品Pの全体のX線画像データD1を分離画像生成部41に入力すると(データ入力ステップS41)、その入力画像データを基に複数の物品A-Dに対応する物品単体画像Pg1-Pg4のいずれかを分離した分離画像を生成する(分離画像生成ステップS42)。
次いで、判定部33により、入力画像データD1から分離生成された分離画像、例えば分離画像Pg1を基に、物品Aについて所定検査項目の品質状態を判定する(単品品質状態判定ステップS43)。
この判定ステップS43およびその判定に用いる分離画像の生成ステップS42は、製品P中の物品A-Dの収容数に等しい所定数の分離画像Pg1-Pg4の作成が全て完了するまで(ステップS44でYESとなるまで)、繰り返し実行される。
次いで、製品P中の物品A-Dの収容数分に等しい複数の分離画像Pg1-Pg4の作成と、それを用いる単体画像での品質状態の検査判定とが終了すると(ステップS44でYESとなると)、次いで、複数の分離画像Pg1-Pg4の単体画像での品質状態の検査判定結果を基に、製品Pについての総合判定がなされる(総合判定ステップS45)。
したがって、例えば分離画像Pg1-Pg4の単体画像での品質状態の検査結果が不良判定であれば、製品Pの品質状態も不良(NG)となる。もっとも、判定条件によっては、あるいは、併用する他の検査手段や検査方法に単体の品質状態の判定結果や全体の品質状態判定結果がある場合には、それらを含めた総合判定がなされる。
次に、作用について説明する。
以上のような本実施形態のX線検査装置1およびそれを用いるX線検査方法においては、製品Pに収容される複数物品A-Dの単体の幾何学的特徴および製品PのX線検査画像を基に、複数物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像Pg1-Pg4が個別に分離生成され、複数物品A-Dのそれぞれを物品単体画像Pg1-Pg4に基づいて検査対象の品質状態の判定が収容される複数物品A-Dについて個別に実行される。
したがって、検査対象の製品PのX線検査画像が複数物品A-Dの重なりの有無や重なり状態に応じた多様なものとならずに済み、画像判定のための画像処理が大幅に容易化されることになる。したがって、検査対象となる複数物品A-Dのそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査が実行可能となる。
また、本実施形態では、所定品種の複数物品A-Dのそれぞれに対応する単体の教師画像を記憶させるとともに、それら教師画像データを用いる事前の更には追加の機械学習によって、所定品種の物品A-Dの形状等に関する幾何学的特徴を多数の特徴パラメータで記述する情報幾何を用いて学習モデル43を構築しおよび強化する。したがって、学習部45で、所定品種の物品A-Dに対応する単体の教師画像を基に、その教師画像データを用いる機械学習によって所定品種の物品A-Dの形状に関する特徴パラメータが的確に取得されるので、複数物品が重なり合うことの無いシンプルな教師画像を容易に多数取得可能となり、画像判定のための処理および学習処理が共に大幅に容易化できることになる。
さらに、本実施形態では、分離画像生成部41が、学習部45で取得した所定品種の物品A-Dに関する幾何学的特徴を基に、複数物品A-Dのそれぞれの形状および位置を特定して、複数物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像を生成するので、各物品A-Dの形状や位置に応じて、各物品単体画像を精度よく抽出したり加工したりすることができ、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することが可能となる。
加えて、本実施形態では、製品PのX線検査画像から分離生成された複数物品A-Dの少なくとも一部に対応する物品単体画像を、所定品種の物品A-Dの単体の教師画像として追加記憶できるようにしているので、例えばシンプルな教師画像データをより容易に多数取得可能となり、機械学習の学習効率を高めることができる。また、輪郭検出データを基に、複数物品A-Dのうち重なりの無い少なくとも一部の物品に対して、ラベリング等の簡単な処理で精度の良い教師画像を得ることができる。
また、本実施形態では、所定品種の物品A-Dのそれぞれに対応する単体の教師画像として、少なくとも不良品ラベル付きの教師画像を記憶しており、少なくとも複数物品A-Dに対応するそれぞれの物品単体画像と不良品ラベル付きの教師画像とに基づいて、複数物品のそれぞれについて品質状態を判定することができる。したがって、不良品ラベル付きの教師画像を用いる機械学習を実行することで、検査対象の複数物品A-Dの品質状態を単品でそれぞれ的確に判定可能となり、それらの結果を踏まえた、製品Pの品質状態の総合判定も可能となる。また、所定品種の物品A-Dの様々な検査画像データに対して検査対象の画像判定に精通した人手によりラベル付けすることで、有効な事前学習モデルを作成可能となる。
本実施形態においては、画像処理部32が、所定品種の複数物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像について、品質状態をそれぞれに判定するための所定の画像処理を実行するようにすれば、元画像である複数物品A-DのX線検査画像から分離した物品単体画像を原画像として、例えば単体形状の輪郭(エッジ)の強調処理を施す特徴抽出フィルタによる微分処理を行ったり、単品での注目画素の近傍領域に所定の演算式に基づく微分処理等を施して異物のエッジを強調したりするようにすれば、形状検査以外の検査項目についての検査を併せて実行する場合等に、品質状態の判定精度を高めることができる。
また、本実施形態では、分離画像生成部41が、X線検査画像の特定階調濃度の画素群と所定品種の単体の物品形状に関する学習データとに基づいて、物品形状の少なくとも一部に対応する各物品A-Dの主要輪郭形状Oa-Odの特徴を抽出するとともに、複数物品A-Dの間の重なり部分Lpがある場合にその形状を検出し、各物品A-Dの主要輪郭形状Oa-Odおよび重なり部分Lpのうち少なくとも主要輪郭形状Oa-Odを含むよう、物品単体画像を生成する。
したがって、複数物品A-Dの間の重なり部分が無い場合、ラベリング処理等によって各物品A-Dがその全体に及ぶ主要輪郭形状Oa-Odのみの物品単体画像として生成される(図2中のPg1、Pg4参照)か、あるいは欠損や折損、包装不良によるかみ込み等が生じたときには、一部が欠けた主要輪郭形状のみの物品単体画像(例えば、図2中のPg1における物品Aの折損部a1より左側部分の輪郭)が生成されることになる。
一方、複数物品の間の重なり部分Lpがある場合には、それぞれの物品A-Dがその主要輪郭形状Oa-Odおよび重なり部分Lpを含む物品単体画像で表示される(図2中のPg2、Pg3参照)。したがって、欠損や折損等の形状不良を容易に判定可能となる。このような場合、専ら、単品形状を示す輪郭線Oa-Odの全体中で、形状不良部分を示す輪郭線(例えば図2中の折損部a1)が占める比率よりも、正常な輪郭形状を示す輪郭線(例えば図2中の輪郭線Oaのうち折損部a1より左側部分)の占める比率が高くなるからである。
また、本実施形態のX線検査方法では、製品PのX線検査画像および収容される複数物品A-Dの単体の幾何学的特徴を基に、複数物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像を分離生成する(分離画像生成ステップ)とともに、複数物品A-Dに対応する物品単体画像に基づいてそれぞれの品質状態を判定して(単体品質状態判定ステップ)、製品Pの品質状態を判定する。
したがって、製品PのX線検査画像から、複数物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像Pg1-Pg4が分離生成されることで、検査対象画像が複数物品の重なりの有無や重なり状態に応じて多様に変化するようなことが無くなり、検査に要する画像判定処理や機械学習が大幅に容易化されることになる。その結果、検査対象となる複数物品A-Dのそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行可能となる。
特に、本実施形態における学習モデル作成方法では、所定品種の物品A-Dの教師画像を基に、所定品種の物品A-Dの単体の幾何学的特徴に関する教師データを学習データ記憶部42に記憶させる段階(教師データ記憶段階)と、検査対象の製品PのX線検査画像の入力データおよび教師データを基に、製品PのX線画像データD1から複数物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像を分離画像生成部41により個別に生成するための複数の特徴パラメータを含む画像分離アルゴリズムを学習モデル43に設定する段階(アルゴリズム設定段階)とを含み、その画像分離アルゴリズム設定段階が、製品PのX線画像データD1中の各物品A-Dの輪郭形状を含む単体の幾何学的特徴を抽出し(特徴量抽出ステップ)、抽出した各物品A-Dの単体の幾何学的特徴を設定済みの画像分離アルゴリズムに適用した結果の出力データを誤差逆伝播法等により対応する教師データとの誤差に応じて評価し、その誤差を縮小するよう複数の特徴パラメータを調整するパラメータ調整段階と、を含んでいる。
したがって、このモデル作成方法では、検査対象の入力データから複数の物品A-Dの単体画像を個別に生成するための画像分離アルゴリズムを設定する際、検査対象の線品PのX線検査画像中の複数の物品A-Dについて各物品A-Dの輪郭形状を含む単体の幾何学的特徴が情報幾何学的な特徴量(特徴パラメータの結合)として抽出され、その特徴量を設定済みの画像分離アルゴリズムに適用した結果の出力データが対応する教師データとの誤差に応じて評価され、その誤差を縮小するよう複数の特徴パラメータが調整されることになる。したがって、画像分離アルゴリズムの精度が有効に高められる。
また、このような学習モデルを用いる本実施形態のX線検査方法は、分離画像生成部41および学習モデル43を用いる画像処理が、複数の物品A-DのX線検査画像を基に複数の物品A-Dのそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成ステップと、複数の物品A-Dに対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて検査対象の品質状態を判定する単体品質状態判定ステップと、を含むものとなる。
したがって、検査対象の製品PのX線検査画像から複数物品A-Dの単体画像が分離画像生成部41および学習モデル43を用いて分離生成され、検査対象画像中に複数の物品A-Dの多様な相互姿勢や重なり状態が含まれずに済み、検査に要する画像判定のための処理が大幅に容易化される。したがって、製品Pに収容される複数物品A-Dのそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することができる。
このように、本実施形態においては、検査対象の製品Pに収容される複数物品A-Dのそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することのできるX線検査装置およびX線検査方法を提供することができる。
なお、一実施形態の説明においては、検査対象の製品Pをソーセージ類とし、その製品中に複数、例えば4つのウィンナーソーセージ等の物品A-Dが収容されているものとしたが、その物品A-Dの品種はソーセージ類のような特定品種に限定されるものでなく、製品P中の物品収容数も4つに限定されるものでないことはいうまでもない。また、物品A-Dは、特定形状を有する1品種として説明したが、同一品種物品の形状が概ね類似する所定形状範囲に入るのであれば、製品P中の物品A-Dが例えば相互に類似形状または非類似形状となる2品種の多数物品であってもよく、収容物品数同様に品種数が1種類に限定されないことも勿論である。
さらに、製品Pは、上下面がコンベア上に広がる略扁平形状をなす包装容器に収容されているものとしたが、整列されて収納されているものであっても、包装容器中への投入状態に応じて不規則な相互姿勢で収容されているものであってもよい。
以上説明したように、本発明は、検査対象に収容される複数物品のそれぞれについて特徴検出精度を高め、低コストで所要の検査精度を有するX線検査を実行することのできるX線検査装置およびX線検査方法を提供することができるものであり、かかる本発明は、X線画像の画像処理データを用いて検査対象物品の形状等を検査するのに好適な物品検査用のX線検査装置およびX線検査方法、ならびに同検査に用いる学習モデル作成方法全般に有用である。
1 X線検査装置
10 搬送部
11 搬送ベルト
11a 上走区間
12、13 搬送ローラ
20 X線検査部
21 X線発生器
22 X線管
23 外囲器
23a X線窓部
24 X線検出器
30 制御部
31 検査画像記憶部
32 画像処理部
33 判定部
34 操作表示部
41 分離画像生成部
42 学習データ記憶部
43 学習モデル
45 学習部
A、B、C、D 物品(食品、ソーセージ、検査対象の収容物品)
a1 折損部
D1 入力画像データ(X線画像データ)
Lp 重なり部分
Oa、Ob、Oc、Od 主要輪郭形状
P 製品(検査対象)
Pg1、Pg2、Pg3、Pg4 物品単体画像(分離画像)

Claims (10)

  1. 所定品種の複数の物品を含む検査対象に対して該検査対象を透過するX線を発生するX線発生器と、前記複数の物品を透過したX線を検出してX線検出信号を出力するX線検出器と、前記X線検出器の出力に基づいて前記検査対象のX線検査画像を生成する画像処理部と、前記複数の物品のX線検査画像を基に前記検査対象の品質状態を判定する判定部と、を備えるX線検査装置であって、
    前記所定品種の複数物品の単体の幾何学的特徴を記憶する記憶部と、
    前記複数物品の単体の幾何学的特徴および前記複数の物品のX線検査画像を基に、前記複数の物品のそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成部と、をさらに備えており、
    前記判定部が、前記複数の物品に対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて前記検査対象の品質状態の判定を実行することを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記記憶部に前記所定品種の複数の物品のそれぞれに対応する単体の教師画像を記憶させるとともに、該教師画像を用いる機械学習によって前記所定品種の物品の形状に関する特徴を取得する学習部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記分離画像生成部は、前記学習部で取得した前記所定品種の物品の形状に関する特徴を基に、前記複数の物品のそれぞれの形状を特定して、前記複数の物品のそれぞれに対応する物品単体画像を生成することを特徴とすることを特徴とする請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記記憶部が、前記複数物品のX線検査画像から前記分離画像生成部で分離して生成された前記複数物品の少なくとも一部に対応する物品単体画像を、前記所定品種の物品の単体の教師画像として追加記憶することを特徴とすることを特徴とする請求項2または3に記載のX線検査装置。
  5. 前記記憶部が、前記所定品種の物品のそれぞれに対応する単体の教師画像として、少なくとも不良品ラベル付きの教師画像を記憶しており、
    前記判定部が、少なくとも前記複数の物品に対応するそれぞれの物品単体画像と前記不良品ラベル付きの教師画像とに基づいて、前記複数の物品のそれぞれについて前記品質状態を判定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載のX線検査装置。
  6. 前記画像処理部が、前記所定品種の複数の物品のそれぞれに対応する前記物品単体画像について、前記品質状態をそれぞれに判定するための所定の画像処理を実行することを特徴とする請求項5に記載のX線検査装置。
  7. 前記分離画像生成部が、前記X線検査画像の特定階調濃度の画素群と前記所定品種の単体の物品形状に関する学習データとに基づいて、前記物品形状の少なくとも一部に対応する各物品の主要輪郭形状の特徴を抽出するとともに、前記複数の物品の間の重なり部分がある場合に該重なり部分の形状を検出し、前記各物品の主要輪郭形状および前記重なり部分のうち少なくとも前記主要輪郭形状を含むよう、前記物品単体画像を生成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のX線検査装置。
  8. 所定品種の複数の物品を含む検査対象に対してX線を透過させ、該透過したX線を検出して前記検査対象のX線検査画像を生成するとともに、前記複数の物品のX線検査画像を基に前記検査対象の品質状態を判定するX線検査方法であって、
    前記複数物品の単体の幾何学的特徴および前記複数の物品のX線検査画像を基に、前記複数の物品のそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成ステップと、
    前記複数の物品に対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて前記検査対象の品質状態を判定する単体品質状態判定ステップと、を含むことを特徴とするX線検査方法。
  9. 所定品種の複数の物品を含む検査対象の品質状態を該検査対象のX線検査画像を基に判定するX線検査用の学習モデルを作成する方法であって、
    前記所定品種の物品の教師画像を基に、前記所定品種の物品単体の幾何学的特徴に関する教師データをメモリに記憶させる教師データ記憶段階と、
    前記検査対象のX線検査画像の入力データおよび前記教師データを基に、前記検査対象の入力データから前記複数物品のそれぞれに対応する物品単体画像を個別に生成するための複数の特徴パラメータを含む画像分離アルゴリズムを設定するアルゴリズム設定段階と、を含み、
    前記画像分離アルゴリズム設定段階が、
    前記検査対象のX線検査画像中の前記複数の物品について各物品の輪郭形状を含む単体の幾何学的特徴を抽出する特徴量抽出ステップと、
    前記特徴量抽出ステップで抽出した各物品の単体の幾何学的特徴を設定済みの画像分離アルゴリズムに適用した結果の出力データを、対応する教師データとの誤差に応じて評価し、該誤差を縮小するよう前記複数の特徴パラメータを調整するパラメータ調整段階と、を含んでいることを特徴とする学習モデル作成方法。
  10. 請求項9の学習モデル作成方法により作成された学習モデルを用いて、前記所定品種の複数の物品を含む検査対象の品質状態を該検査対象のX線検査画像を基に判定するX線検査方法であって、
    前記学習モデルを用いる画像処理を実行することで前記複数の物品のX線検査画像を基に前記複数の物品のそれぞれに対応する物品単体画像を分離して生成する分離画像生成ステップと、
    前記複数の物品に対応するそれぞれの物品単体画像に基づいて前記検査対象の品質状態を判定する単体品質状態判定ステップと、を含むことを特徴とするX線検査方法。
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