JP2022159131A - アンテナ装置 - Google Patents

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龍治 小林
Ryuji Kobayashi
茂樹 工藤
Shigeki Kudo
義久 須田
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Abstract

Figure 2022159131000001
【課題】複数のモノポールアンテナが並設されるアンテナ装置において、特定の周波数帯域のアイソレーションを劣化させずに広帯域に良好な特性を確保可能な技術を提供する。
【解決手段】アンテナ装置1は、グラウンド領域を有する回路基板12と、回路基板12に設けられた第1給電点に基端側が接続され、第1のモノポールアンテナを形成する第1アンテナエレメント18aと、回路基板12に設けられた第2給電点に基端側が接続され、第2のモノポールアンテナを形成する第2アンテナエレメント18bと、第1アンテナエレメント18aの先端部と第2アンテナエレメント18bの先端部とを接続する接続部20と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のモノポールアンテナが並設されるアンテナ装置に関する。
車両の高機能化および高性能化に伴い、共通の筐体に複数のアンテナを収容したアンテナ装置が普及している(特許文献1参照)。位置情報を提供するGPS(Global Positioning System)、ITS(Intelligent Transport Systems)を実現するためのETC(Electronic Toll Collection System)やVICS(Vehicle Information and Communication System)などの各用途に対応したアンテナが車両に標準装備されつつある。それら複数のアンテナが一つの筐体に収容される。なお、ETCおよびVICSは登録商標であるが、以下の説明においてはその表記を省略する。
特許文献1に記載のアンテナ装置では、共通の筐体の中央にETCアンテナとGPSアンテナが配置され、それらの左右両側に一対のTELアンテナ(モノポールアンテナ)が配置されている。複数のTELアンテナを設けることで、MIMO(Multiple Input Multiple Output)にも対応し易くなる。MIMOは、複数の送受信アンテナを用いて信号を空間多重伝送する技術であり、通信データの伝送速度および品質の向上を実現できる。
ところで、車両の高機能化に伴って車載機器の数も増大するため、アンテナ装置をできるだけ小型化して省スペースを実現することが求められる。上述のような一対のTELアンテナについても、アンテナエレメントの間隔を可能な限り小さくできるのが望ましい。一方、複数のアンテナを並設する場合、両者間で広帯域にアイソレーションを確保する必要がある。
従来、このように2つのアンテナのアイソレーションを確保するために、アンテナエレメント間の給電点付近に回路や素子等を介在させることでアイソレーションを調整する技術(特許文献2,3参照)、アンテナエレメントの先端同士を近接させて容量結合させることで互いの影響を軽減する技術(特許文献4参照)などが提案されていた。これ以外にも、隣接するアンテナエレメントを直交するように配置することでアイソレーションを確保する手法もある。
特開2009-218799号公報 特開2014-112824号公報 特開2012-175317号公報 国際公開第2019/107553号
しかしながら、特許文献2~4に記載の技術は一般に、良好なインピーダンス特性(放射効率)と、良好なアイソレーションとを両立している周波数帯域が限定的となる傾向にある。一方、隣接するアンテナエレメントを直交配置させることは機器構成上の制約につながり、アンテナ装置の小型化の要請に応え難いといった問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、複数のモノポールアンテナが並設されるアンテナ装置において、特定の周波数帯域のアイソレーションを劣化させずに広帯域に良好な特性を確保可能な技術を提供することにある。
本発明のある態様はアンテナ装置である。このアンテナ装置は、グラウンド領域を有する回路基板と、回路基板に設けられた第1給電点に基端側が接続され、第1のモノポールアンテナを形成する第1アンテナエレメントと、回路基板に設けられた第2給電点に基端側が接続され、第2のモノポールアンテナを形成する第2アンテナエレメントと、第1アンテナエレメントの先端部と第2アンテナエレメントの先端部とを接続する接続部と、を備える。
本発明によれば、複数のモノポールアンテナが並設されるアンテナ装置において、特定の周波数帯域のアイソレーションを劣化させずに広帯域に良好な特性を確保できる。
第1実施形態に係るアンテナ装置の概要を表す斜視図である。 アンテナユニットの構成を表す平面図である。 TELアンテナの周波数特性を解析した結果を表す図である。 第2実施形態に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。 変形例に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。 ミアンダ構造の線幅と周波数特性との関係を表す図である。 ミアンダ構造の蛇行幅と周波数特性との関係を表す図である。 第3実施形態に係るアンテナユニットの構成を表す斜視図である。 変形例に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。 他の変形例に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。 第1実施形態の作用効果に関する解析およびその結果を示す。 第1実施形態の作用効果に関する解析およびその結果を示す。 第2実施形態の作用効果に関する解析およびその結果を示す。 変形例6に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。 変形例6の構成による効果を表す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
以下の実施形態では、2つのモノポールアンテナが並設された車両用アンテナ装置(以下、単に「アンテナ装置」という)を例示する。ここで例示されるモノポールアンテナはTELアンテナである。2つのモノポールアンテナのアイソレーションを広帯域に確保するために、2つのアンテナエレメントが、それぞれの給電点とは反対側の端部で互いに接続される。以下、その詳細について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るアンテナ装置の概要を表す斜視図である。なお、以下の説明では便宜上、アンテナ装置における位置関係について、車両搭載状態を基準に前後、上下、左右方向を表現することがある。
アンテナ装置1は、複数のアンテナを含むアンテナユニット10を備える。アンテナユニット10は、図示略のケースに収容される。このケースは、アンテナユニット10を載置させる下ケースと、アンテナユニット10を上方から覆うように下ケースに取り付けられる上ケースを備える。上ケースおよび下ケースともに電波透過性の樹脂からなる。
アンテナユニット10は、回路基板12に単一のGPSアンテナ14および一対のTELアンテナ16a,16bを搭載して構成される。以下、TELアンテナ16a,16bを特に区別しない場合には、単に「TELアンテナ16」と称す。回路基板12は、後述のグラウンド領域を有し、地板として機能する。
GPSアンテナ14は、GPS用のパッチアンテナである。TELアンテナ16a,16bは電話用のモノポールアンテナであり、それぞれアンテナエレメント18a,18bを含む。アンテナエレメント18aは「第1アンテナエレメント」として機能し、第1のモノポールアンテナを形成する。アンテナエレメント18bは「第2アンテナエレメント」として機能し、第2のモノポールアンテナを形成する。以下、アンテナエレメント18a,18bを特に区別しない場合には、単に「アンテナエレメント18」と称す。アンテナエレメント18a,18bは、回路基板12に対して左右対称に配設されている。
このように複数のTELアンテナ16を設けることで、MIMOに対応できる。アンテナエレメント18aとアンテナエレメント18bは、アイソレーションを向上させるため、互いの先端部が接続部20によって接続されている(詳細後述)。回路基板12の前端部下面には、各アンテナの給電ポートを有するコネクタ22が突設されている。アンテナ装置1は、図示しない車両のインストルメントパネル内等に取り付けられる。
図2は、アンテナユニットの構成を表す平面図である。図2(A)は本実施形態の構成を示し、図2(B)は比較例の構成を示す。
図2(A)に示すように、回路基板12は、平面視多角形状のプリント配線基板であり、その前半部の幅が後半部の幅よりも大きい段付形状を有する。回路基板12は、中心線Lに対して対称な形状を有する。アンテナユニット10は、全体として中心線Lに対して対称な形状を有する。回路基板12の表面にグラウンド領域24が設けられている。グラウンド領域24は、一対のTELアンテナ16に共通のものである。
回路基板12の後半部小幅領域にGPSアンテナ14が配設されている。GPSアンテナ14は、誘電体型パッチアンテナであり、誘電体層26の表面に放射電極28を配置して構成される。その放射電極28は、回路基板12の上面と平行に設けられている。放射電極28には給電点が設けられる。誘電体層26を貫通する挿通孔が設けられ、回路基板12の裏面に設けられた給電ラインと給電点とをつなぐ給電ピンが挿通されている。本実施形態では、GPSアンテナ14として一点給電型の円偏波パッチアンテナを採用するが、二点給電型のパッチアンテナとしてもよい。なお、GPSアンテナ14については公知のパッチアンテナが採用されるため、その詳細な説明は省略する。
回路基板12の前半部大幅領域の左右両端部に給電点P1,P2が設けられ、アンテナエレメント18a,18bのそれぞれの基端部が接続されている。給電点P1が「第1給電点」として機能し、給電点P2が「第2給電点」として機能する。一対のTELアンテナ16は、GPSアンテナ14を挟んで左右両サイドに配置されている。一対のアンテナエレメント18は、中心線Lに対して対称な構造を有する。
アンテナエレメント18は、細長い長方形状(帯状)の本体30を有する導体板であり、本体30の一端が内側(中心線L側)に延出して幅広の基端部32を構成する。基端部32の内側端部が上方に直角に折り曲げられて給電部34を構成している。アンテナエレメント18aの給電部が給電点P1に接続され、アンテナエレメント18bの給電部34が給電点P2に接続されている。本実施形態において、これらの接続は半田付けによりなされる。アンテナエレメント18aの先端部36とアンテナエレメント18bの先端部36が接続部20を介して一体に接続されている。接続部20は、本体30と同程度の幅を有する導体板であり、アンテナエレメント18a,18bに対して直角方向に接続されている。
すなわち、アンテナエレメント18aは、回路基板12に接続される基端部32(「第1基端部」に対応する)と、基端部32から回路基板12の後方に延出する本体30(「第1延在部」に対応する)を有する。アンテナエレメント18bは、回路基板12に接続される基端部32(「第2基端部」に対応する)と、基端部32から回路基板12の後方に延出する本体30(「第2延在部」に対応する)を有する。接続部20は、アンテナエレメント18aの先端部36とアンテナエレメント18bの先端部36とを、回路基板12の左右方向に接続している。
なお、アンテナユニット10の作製に際しては、導体板を一辺が開放された正方形枠形状に打ち抜き、その開放端を曲げ成形することで、アンテナエレメント18a,18bおよび接続部20を一体に成形している。変形例においては、アンテナエレメント18a,18bを個別に成形し、接続部20を溶接等により接合してもよい。
各給電点P1,P2は、回路基板12に実装された給電ラインに接続される。各アンテナの給電ラインは、回路基板12の裏面にマイクロストリップラインとして設けられ、コネクタ22の各給電ポートに接続されている。
図示しない車載器につながる3本のケーブルが、コネクタ22(図1参照)に接続される。これらのケーブルは、いずれも同軸ケーブルからなり、コネクタ22を介してGPSアンテナ14および一対のTELアンテナ16のそれぞれの給電ラインと接続される。TELアンテナ16用の同軸ケーブルの内部導体がコネクタ22を介して給電点(P1,P2)に接続され、外部導体がコネクタ22を介してグラウンド領域24に接続される。
本実施形態では図示のように、アンテナエレメント18a,18bがそれぞれの基端部32において回路基板12に接続される一方、それぞれの本体30が回路基板12から外側に延出している。それにより、アンテナエレメント18aとアンテナエレメント18bとの間隔を適正に調整している。
左右に並設されるアンテナエレメント18a,18bの間隔を適度に設定することで、平面視においてアンテナエレメント18a,18bと接続部20とに囲まれる領域(これらの投影領域の輪郭の内側)に回路基板12を収めることができる。言い換えれば、回路基板12がアンテナエレメント18aとアンテナエレメント18bとの間に収まる幅を有し、上記領域に収まる大きさを有する。アンテナエレメント18aとアンテナエレメント18bとの間隔は、両者間に実質的に容量結合を生じない程度とされている。GPSアンテナ14は、平面視において、アンテナエレメント18a,18bの投影面とオーバラップしないよう両アンテナエレメントと離隔している。
図2(B)に示すように、比較例に係るアンテナユニット110は、一対のアンテナエレメント18a,18bを接続する接続部を有しない点で本実施形態と異なる。この接続部20の有無が左右のTELアンテナ16のアイソレーションに影響を与える。以下、これを検証するために行った解析結果について説明する。
図3は、TELアンテナ16の周波数特性を解析した結果を表す図である。図3(A)はアイソレーション(dB)の解析結果を示し、図3(B)は放射効率(dB)の解析結果を示す。各図において実線が本実施形態の特性を示し、破線が比較例の特性を示す。各図の横軸は周波数を示す。
アイソレーションについては一般に、絶対値で10dB以上を確保できれば良好とされる。この点、比較例では1200MHz以下の周波数領域において10dBを確保できていないのに対し、本実施形態では1200MHz以下を含む図示の全周波数領域にわたって10dBを確保できている。
一方、放射効率については、数値が大きいほど良好とされる。この点、1600MHz以上の周波数領域においては、本実施形態と比較例ともに良好となっている。一方、1600MHzよりも低い周波数領域では、本実施形態において顕著な改善がみられる。本実施形態によれば、800MHz以上1200MHz以下の領域において、アイソレーションのみならず放射効率も改善されることが分かる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、隣接配置される2つのモノポールアンテナについて、アンテナエレメントの先端部(給電点とは反対側)を物理的に接続することで、低い周波数帯域においてアイソレーションを劣化させずに、広帯域に良好な特性(放射効率)を確保できる。2つのモノポールアンテナ間(より詳細には、2つのアンテナエレメントと接続部に囲まれる領域)に回路基板12を配置することで、スペースを有効活用することもできる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。
本実施形態のアンテナユニット210では、接続部220が電気長を増大させる電気長増大構造を有する。この「電気長増大構造」は、接続部220の延在方向に複数の折り返し部222を有するミアンダ構造を含み、そのミアンダ構造の線幅w1と蛇行幅w2の設定によりアンテナ特性が調整された「アンテナ特性調整構造」として機能する。接続部220の延在方向に沿った長さ(ミアンダ形状に沿った長さ)は、第1実施形態のようにアンテナエレメント18a,18bの両先端部36を直線状に接続した接続部20の長さよりも大きい。本実施形態では線幅w1=5mm、蛇行幅w2=20mmに設定している。
図5は、変形例に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。図5(A)は変形例1を示し、図5(B)は変形例2を示す。
変形例1は、第2実施形態と比較してミアンダ構造の蛇行幅w2は変えずに線幅w1を変更するものである(図5(A))。アンテナユニット212は、ミアンダ構造を有する接続部230を備える。図示の例では、ミアンダ構造について線幅w1=2mm、蛇行幅w2=20mmに設定されている。
一方、変形例2は、第2実施形態と比較してミアンダ構造の線幅w1は変えずに蛇行幅w2を変えるものである(図5(B))。アンテナユニット214は、ミアンダ構造を有する接続部232を備える。図示の例では、ミアンダ構造について線幅w1=5mm、蛇行幅w2=40mmに設定されている。以上のように、ミアンダ構造の線幅w1と蛇行幅w2を適宜設定することで、アンテナ特性を調整できる。以下、これを検証するための解析結果を示す。
図6は、ミアンダ構造の線幅と周波数特性との関係を表す図である。図6(A)はアイソレーション(dB)の解析結果を示し、図6(B)は放射効率(dB)の解析結果を示す。各図において実線がミアンダ構造を採用しない第1実施形態の特性を示し、それ以外がミアンダ構造を有する第2実施形態およびその変形例の特性を示す。蛇行幅w2は20mmで一定とする。線幅w1に関し、点線が5mm(第2実施形態に対応)、破線が3mm、一点鎖線が2mm(変形例1に対応)の場合をそれぞれ示す。各図の横軸は周波数を示す。
本解析結果によれば、ミアンダ構造を採用することで、1000MHz以下の低周波領域においてアイソレーションおよび放射効率ともに顕著に改善できる。1700~6000MHzの周波数領域においてもアイソレーションを10dB以上に確保でき、放射効率についてもミアンダ構造なしの場合と同程度に良い結果が得られている。いずれの周波数領域においても、線幅w1によってアイソレーションに多少の差がみられる。
図7は、ミアンダ構造の蛇行幅と周波数特性との関係を表す図である。図7(A)はアイソレーション(dB)の解析結果を示し、図7(B)は放射効率(dB)の解析結果を示す。線幅w1は5mmで一定とする。各図の蛇行幅w2に関し、実線が20mm(第2実施形態に対応)、点線が30mm、破線が35mm、一点鎖線が40mm(変形例2に対応)の場合をそれぞれ示す。各図の横軸は周波数を示す。
本解析結果より、ミアンダ構造の蛇行幅w2の調整によってもアイソレーションおよび放射効率の調整ができることが分かる。いずれの周波数領域においても、蛇行幅w2によってアイソレーションに多少の差がみられる。1200MHz以下の周波数領域においては、蛇行幅w2が大きくなるほどアイソレーションが低下することが分かる。蛇行幅w2を35mm以上とすると、アイソレーションを10dB以上に確保できなくなっている。
本実施形態によれば、接続部にミアンダ構造を採用してその線幅および蛇行幅を調整することで、一対のモノポールアンテナについてアイソレーションと放射効率のバランスを調整でき、その周波数特性の改善を図れることを確認できた。言い換えれば、線幅および蛇行幅のバランスによっては、特定の周波数領域においてミアンダ構造なし(第1実施形態)よりも特性が低下することもある。このため、モノポールアンテナの仕様(周波数帯)に応じてこれらを調整するのが好ましい。本実施形態に関しては、線幅w1を2mm以上5mm以下、蛇行幅w2を20mm以上35mm以下に設定することで、特に低周波領域においてアイソレーションの改善を図れることが分かった。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係るアンテナユニットの構成を表す斜視図である。
本実施形態のアンテナユニット310は、接続部320の構造が第2実施形態の接続部220と若干異なる。接続部320は、アンテナエレメント18の本体30(第1延在部,第2延在部)よりも高位置に維持されるよう、両端に段差部322を有する。それにより、車載器につながるケーブルを接続部320に下方に通してコネクタ22に接続できる。
本実施形態によれば、ケーブルの引き回しについて設計自由度を高めることができる。その場合、接続部320とケーブルとの間には十分な隙間が形成されるようにし、アンテナ性能の劣化を防止する。なお、本実施形態では、段差部322の高さを10mm以上としている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
[変形例]
図9は、変形例に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。
変形例3のアンテナユニット410は、上記実施形態と比較して大きな回路基板412を備える。回路基板412は、平面視長方形状のプリント配線基板であり、アンテナエレメント418a(第1アンテナエレメント)、アンテナエレメント418b(第2アンテナエレメント)および接続部20が、平面視において回路基板412の外縁に沿うように配置されている。
アンテナエレメント418a,418bおよび接続部20は、それぞれ細長い長方形状をなし、回路基板412の上方に位置して平面視U字状のエレメントユニット420を構成している。エレメントユニット420は、回路基板412の上面と平行に延在している。各アンテナエレメントの基端部432は、上記実施形態のような幅広形状は有していない。基端部432の内側端部が下方に直角に折り曲げられて給電部34を構成している。給電部34の下端が給電点(P1,P2)に接続されている。
回路基板412の上面において、アンテナエレメント418a,418bと接続部20とに囲まれる領域(エレメントユニット420の投影領域の内側)が十分に大きいため、GPSアンテナ14とは別のパッチアンテナ等を配置できる余裕スペースがある。パッチアンテナ等のアンテナエレメントは、回路基板412上のチップ等の回路構成部品を避けるように配置される。本変形例によれば、上記余裕スペースを活用した回路配置などの設計自由度が高められる。
なお、本変形例では、回路基板412を平面視においてエレメントユニット420よりもやや大きく構成し、その外縁がエレメントユニット420の外側に位置する例を示した。他の変形例では、回路基板412を平面視においてエレメントユニット420よりも小さく構成し、その外縁がエレメントユニット420の内側に位置するようにしてもよい。あるいは、回路基板412を、その外縁がエレメントユニット420の投影面内に位置するような大きさで構成してもよい。いずれにおいても、アンテナエレメント418a,418bおよび接続部20が、平面視において回路基板412の外縁に沿うように配置されることとなる。
また、本変形例では、TELアンテナ(モノポールアンテナ)のアンテナエレメントおよび接続部を、上記実施形態と同様に導体板にて構成しているが、他の変形例においては回路基板412の上面(表面)、下面(裏面)あるいは層構造内に実装した配線パターンにより構成してもよい。すなわち、モノポールアンテナのアンテナエレメントおよび接続部を構成する配線パターンを、回路基板412の外縁に沿うように配設してもよい。
図10は、他の変形例に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。図10(A)は変形例4を示し、図10(B)は変形例5を示す。
これらの変形例では、アンテナエレメントを平面視テーパ形状を有するように構成することで、TELアンテナ(モノポールアンテナ)の周波数特性を調整している。
すなわち、変形例4では、アンテナエレメント518が、その前後方向に関して基端部532の側から先端部36に向けて徐々に幅が小さくなるテーパ形状を有する(図10(A))。アンテナエレメント518は、また、左右方向に関して給電点P1に近づくほど幅が小さくなるテーパ形状を有する。
一方、変形例5では、アンテナエレメント618が、その前後方向に関して基端部632の側から先端部36に向けて徐々に幅が大きくなるテーパ形状を有する(図10(B))。言い換えれば、アンテナエレメント618は、給電点P1に近づくほど幅が小さくなるテーパ形状を有する。
このように、アンテナエレメントを給電点(P1,P2)に近づくほど小幅となるように構成することで、例えば高い周波数帯域のアンテナ性能を改善できる可能性がある。テーパ形状のテーパ角度を調整することにより、特定の周波数帯でアンテナ性能を改善することができる。
なお、本変形例では、アンテナエレメントの具体的形状としてテーパ形状を例示したが、給電点に向けてアンテナエレメントの幅を漸減させる構成であれば、段付形状その他の形状であってもよい。また、改善対象とする周波数帯によっては、アンテナエレメントの幅を漸増させる構成としてもよい。また、上記実施形態のように、給電点の近傍に限定してアンテナエレメントの幅を漸減又は漸増させる構成としてもよい。
図11および図12は、第1実施形態の作用効果に関する解析およびその結果を示す。
図11(A)は第1実施形態の解析モデルを示し、図11(B)は比較例の解析モデルを示す。第1実施形態に係るアンテナユニット10の構成は既に説明したとおりである。一方、比較例に係るアンテナユニット112は、第1実施形態の接続部20の中央にスリットを設けることで左右のアンテナエレメント118a,118bに分断した構造を有する。アンテナエレメント118aが「第1アンテナエレメント」として機能し、アンテナエレメント118bが「第2アンテナエレメント」として機能する。この比較例では、アンテナエレメント118a,118bの先端間のギャップGを1mmとしている。
図12は、周波数特性の解析結果を表す図である。図12(A)はアイソレーション(dB)の解析結果を示し、図12(B)は放射効率(dB)の解析結果を示す。各図において実線が第1実施形態の特性を示し、破線が比較例の特性を示す。各図の横軸は周波数を示す。
本解析によれば、1200MHz以下(特に800MHz以上1200MHz以下)の低い周波数領域において、アイソレーションおよび放射効率について第1実施形態のほうが比較例よりも良好な結果が得られている。一方、高い周波数領域においては、両者の差異はほとんど認められない。この点は、第1実施形態の説明でも述べたとおりである。
図示略の別の解析では、第1アンテナエレメントおよび第2アンテナエレメントの一方の給電点のみに電流を励起したときの電流分布を算出することで、他方のアンテナエレメントに与える影響を検証した。具体的には、アンテナエレメント118bの給電点P2(第2給電点)を励起状態とし、アンテナエレメント118aの給電点P1(第1給電点)を非励起状態とした。
この解析によれば、周波数を900MHzとして一方の給電点P2に電流を励起した場合、第1実施形態では他方の給電点P1付近の電流振幅が小さくなり、つまり電流波形を節とすることができ、その結果、アイソレーションが良好となることが分かった。一方、比較例では給電点P1付近の電流振幅が大きくなり、つまり電流波形が腹となり、その結果、良好なアイソレーションが得られないことが分かった。この結果は図12の解析結果と整合する。
なお、本解析では一方の給電点P2を励起、他方の給電点P1を非励起としたが、励起状態を入れ替えた場合も同様である。同じ周波数であれば、非励起側の給電点における電流波形(腹と節の位置関係)は同様となる。
言い換えれば、第1実施形態では、低い周波数領域について、給電点P1にて励起された電流の波形が給電点P2の付近において節となり、給電点P2にて励起された電流の波形が給電点P1の付近において節となるよう、アンテナエレメント18a、アンテナエレメント18bおよび接続部20のそれぞれの長さが設定されている。
図13は、第2実施形態の作用効果に関する解析およびその結果を示す。図13(A)はアイソレーション(dB)の解析結果を示し、図13(B)は放射効率(dB)の解析結果を示す。各図において実線が第2実施形態(詳細には図5(A)の変形例1)の特性を示し、破線が比較例の特性を示す。各図の横軸は周波数を示す。
第2実施形態(変形例1)に係るアンテナユニット212の構成は既に説明したとおりである。一方、比較例に係るアンテナユニットは、変形例1の接続部230の中央にスリットを設けることで左右のアンテナエレメントに分断した構造を有する。その一方のアンテナエレメントが「第1アンテナエレメント」として機能し、他方のアンテナエレメントが「第2アンテナエレメント」として機能する。この比較例でも左右のアンテナエレメントの先端間のギャップを1mmとしている。
本解析によれば、1200MHz以下(特に800MHz以上1200MHz以下)の周波数領域において、アイソレーションおよび放射効率について第2実施形態(変形例1)のほうが比較例よりも良好な結果が得られている。
図示略の別の解析では、第1アンテナエレメントおよび第2アンテナエレメントの一方の給電点のみに電流を励起したときの電流分布を算出することで、他方のアンテナエレメントに与える影響を検証した。この解析によれば、周波数を900MHzとして一方の給電点P2に電流を励起した場合、第2実施形態(変形例1)では他方の給電点P1付近の電流波形を節とすることができ、アイソレーションが良好となることが分かった。一方、比較例では給電点P1付近の電流波形が腹となり、良好なアイソレーションが得られないことが分かった。この結果は図13の解析結果と整合する。
言い換えれば、第2実施形態(変形例1)では、低い周波数領域について、給電点P1にて励起された電流の波形が給電点P2の付近において節となり、給電点P2にて励起された電流の波形が給電点P1の付近において節となるよう、アンテナエレメント18a、アンテナエレメント18bおよび接続部230のそれぞれの長さが設定されている。
なお、図11~図13には特定の形態における解析結果の一例を示したが、これ以外の形態についても同様の結果を得ることができる。すなわち、接続部がミアンダ構造であり線幅や蛇行幅が異なる様々な形態、接続部の端部が丸みをおびたR形状となった形態、接続部が端部から中央に向けて傾斜する形態(左右のアンテナエレメントに対して鋭角又は鈍角をなす形態、端部から中央に向けてパッチアンテナに近接する又パッチアンテナから離間する形態)その他の形態にもあてはまる。
つまり、第1給電点にて励起された電流の波形が第2給電点の付近において節となり、第2給電点にて励起された電流の波形が第1給電点の付近において節となるよう、第1アンテナエレメント、第2アンテナエレメントおよび接続部のそれぞれの長さが設定されていれば、アイソレーションおよび放射効率を改善できる。
図14は、変形例6に係るアンテナユニットの構成を表す平面図である。
本変形例では、第1実施形態のアンテナユニット10に対し、金属板710を追加する。金属板710は、回路基板12のパッチアンテナ(GPSアンテナ14)とは反対側面と対向するように設けられた板金部品である。
金属板710は、平面視において中心線Lに対して対称な構造を有し、アンテナエレメント18aとアンテナエレメント18bと接続部20とに囲まれる領域内に配置される。金属板710は、アンテナエレメント18a,18bと同じ高さ位置に配置されてもよい。このような構成により、パッチアンテナの利得特性や軸比特性を向上させることができる。
図15は、変形例6の構成による効果を表す図である。図15(A)は仰角-平均利得特性(周波数:1575MHz)を示し、図15(B)は周波数-天頂利得特性を示し、図15(C)は周波数-天頂軸比特性を示す。各図において実線が変形例6の特性を示し、破線が比較例の特性を示す。各図の横軸は周波数を示す。なお、ここでいう比較例は、金属板710を有しない構成であり、第1実施形態に対応する。天頂軸比は、パッチアンテナが人工衛星からGNSS周波数帯の電波を受信したときの受信電波の真円度、いいかえれば、歪みの少なさを示す指標である。
本変形例によれば、金属板710を追加したことにより、GNSSアンテナ(GPSアンテナ14)の仰角を如何様に設定しても平均利得特性が向上することが分かる(図15(A))。また、GNSS周波数帯に対応する周波数領域付近において天頂利得特性および天頂軸比特性が向上することが分かる(図15(B),(C))。
なお、他の変形例では、「導電部材」として、金属板710に代えて導電樹脂その他の導電性材料からなる部材を設けてもよい。
上記第1実施形態では、単一の導体板を打ち抜いてアンテナエレメント18および接続部20を一体成形し、接続部20の幅や厚みをアンテナエレメント18の本体30と同等とする例を示した。変形例においては、接続部20の幅および厚みの少なくとも一方を本体30のそれと異ならせてもよい。アンテナエレメントおよび接続部を個別に成形して接合してもよく、その場合、両者の素材として厚みの異なるものを採用してもよい。また、接続部20の幅や厚みをその延在方向に変化させてもよい。接続部20の形状を平面視長方形以外の形状に変更してもよい。
上記実施形態では、アンテナエレメント18が回路基板12の後方に向けて延在する構成を示したが、回路基板12の前方に向けて延在する構成としてもよい。あるいは、回路基板12の前方および後方に延在する構成としてもよい。「回路基板の前後方向」は、回路基板の前方および後方の双方を含みうる。
上記第2実施形態および変形例では、接続部の一端から他端にかけた全域をミアンダ構造とする構成を示した。また、そのミアンダ構造として周期的な矩形波状のものを例示した。他の変形例においては、ミアンダ構造を接続部の全域ではなく、例えば中央領域に限定する、端部近傍に限定する、あるいは所定の間隔で配置するなど、部分的に設けてもよい。また、ミアンダ構造が曲線波形状のものであってもよいし、周期性を有しないものであってもよい。ミアンダ形状に沿って厚みを部分的に異ならせてもよい。
上記第2実施形態では、接続部220をアンテナエレメント18と同種の金属にて構成し、さらにミアンダ構造とすることで電気長を増大させる例を示した(電気長増大構造)。変形例においては、接続部とアンテナエレメントとを一体成形することなく、接続部をアンテナエレメントとは異種の金属にて構成することで電気長を調整してもよい。あるいは、接続部を金属板とチップインダクタ等の回路素子とを連結して構成することで電気長を調整してもよい。逆に、接続部について、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとを直線状に接続した場合よりも電気長を短くする電気長縮小構造を採用してもよい。すなわち、接続部が、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとを直線状に接続した場合と電気長を異ならせる「電気長調整構造」を有してもよい。
上記実施形態では、GPSアンテナ14のエレメントをTELアンテナ16のエレメントよりも高位置としたが、GPSアンテナ14のエレメントをTELアンテナ16のエレメントよりも低位置としてもよい。その場合、アンテナエレメント18の基端部32において給電部34を下方に折り曲げ、回路基板12に対して上方から接続してもよい。
上記実施形態では、回路基板12に設けるパッチアンテナとして、GPSアンテナ14を例示したが、これに代えてGLONASS(Global Navigation Satellite System)その他のGNSS(Global Navigation Satellite Systems)に対応したパッチアンテナを設けてもよい。あるいは、SiriusXMなどの衛星ラジオを受信可能なパッチアンテナを設けてもよい。ETCやVICS用のパッチアンテナを設けてもよい。
図2に示したように、平面視において第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントと接続部とに囲まれる領域に余裕がある場合、回路基板12を前後方向に大きくすることにより、複数のパッチアンテナを前後に配設してもよい。その場合も、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントと接続部とに囲まれる領域(これらの投影領域の輪郭の内側)に回路基板12を収めるようにする。
なお、複数のパッチアンテナにETCアンテナを含める場合、指向性の観点からそのETCアンテナのアンテナエレメントを回路基板12に対して傾斜させることがある。そのような場合には、ETCアンテナを他のパッチアンテナよりも前方に配置するのが好ましい。
上記実施形態では、アンテナエレメントを金属からなるものとしたが、導電樹脂その他の導電性材料からなるものとしてもよい。
上記実施形態では、2つのモノポールアンテナとして、いわゆる逆Lアンテナを例示したが、逆Fアンテナとしてもよい。また、棒状のモノポールアンテナやテーパ状のモノポールアンテナとしてもよい。
上記変形例3~5では、接続部20の形状として第1実施形態と同様の長方形状のものを例示したが、第2実施形態およびその変形例のようにミアンダ構造(電気長調整構造)としてもよいことは言うまでもない。
上記実施形態では、アンテナ装置をインストルメントパネル内に設置するものとして説明したが、車体のその他の位置に設置してもよい。また、車両用に限らず、船舶その他の移動手段に設置されるアンテナ装置としてもよい。
上記実施形態では、隣接配置(並設)される2つのモノポールアンテナをTELアンテナとしたが、MIMOに対応する他のアンテナとしてもよい。また、上記実施形態では、2つのモノポールアンテナを回路基板に平行な前後方向に延在させる構成を例示したが、回路基板に対して垂直に延在させてもよい。その場合も、回路基板が、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの間に収まる幅を有するものとしてよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 アンテナ装置、10 アンテナユニット、12 回路基板、14 GPSアンテナ、16 TELアンテナ、18 アンテナエレメント、20 接続部、22 コネクタ、24 グラウンド領域、32 基端部、34 給電部、36 先端部、110 アンテナユニット、212 アンテナユニット、214 アンテナユニット、220 接続部、222 折り返し部、230 接続部、232 接続部、310 アンテナユニット、320 接続部、322 段差部、410 アンテナユニット、412 回路基板、420 エレメントユニット、432 基端部、518 アンテナエレメント、532 基端部、618 アンテナエレメント、632 基端部、P1 給電点、P2 給電点。

Claims (13)

  1. グラウンド領域を有する回路基板と、
    前記回路基板に設けられた第1給電点に基端側が接続され、第1のモノポールアンテナを形成する第1アンテナエレメントと、
    前記回路基板に設けられた第2給電点に基端側が接続され、第2のモノポールアンテナを形成する第2アンテナエレメントと、
    前記第1アンテナエレメントの先端部と前記第2アンテナエレメントの先端部とを接続する接続部と、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1アンテナエレメントは、前記第1給電点に接続された第1基端部と、前記第1基端部から前記回路基板の前後方向に延出する第1延在部とを有し、
    前記第2アンテナエレメントは、前記第2給電点に接続された第2基端部と、前記第2基端部から前記回路基板の前後方向に延出する第2延在部とを有し、
    前記接続部が、前記第1延在部と前記第2延在部とを各基端部とは反対側において前記回路基板の左右方向に接続することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記回路基板が、前記第1アンテナエレメントと前記第2アンテナエレメントとの間に収まる幅を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記回路基板が、平面視において、前記第1アンテナエレメントと前記第2アンテナエレメントと前記接続部とに囲まれる領域に収まる大きさを有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記回路基板にパッチアンテナが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1アンテナエレメントおよび前記第2アンテナエレメントが、それぞれ前記回路基板の外縁に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記接続部は、前記第1アンテナエレメントと前記第2アンテナエレメントとを直線状に接続した場合と電気長を異ならせる電気長調整構造を有することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記接続部は、電気長を増大させる電気長増大構造を有することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記電気長増大構造が、前記接続部の延在方向に複数の折り返し部を有するミアンダ構造を含むことを特徴とする請求項8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記ミアンダ構造の線幅と蛇行幅の設定によりアンテナ特性が調整されたアンテナ特性調整構造を備えることを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
  11. 前記ミアンダ構造について、前記線幅が2mm以上5mm以下、前記蛇行幅が20mm以上35mm以下に設定されていることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ装置。
  12. 前記第1給電点にて励起された電流の波形が前記第2給電点の付近において節となり、前記第2給電点にて励起された電流の波形が前記第1給電点の付近において節となるよう、前記第1アンテナエレメント、前記第2アンテナエレメントおよび前記接続部のそれぞれの長さが設定されていることを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載のアンテナ装置。
  13. 前記回路基板の前記パッチアンテナとは反対側面と対向するように設けられた導電部材をさらに備え、
    前記導電部材は、平面視において、前記第1アンテナエレメントと前記第2アンテナエレメントと前記接続部とに囲まれる領域内に配置されることを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
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