JP2022158476A - 運搬方法及び運搬システム - Google Patents

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大器 濱田
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Abstract

Figure 2022158476000001
【課題】運搬に係るエネルギー効率を高める運搬方法及び運搬システムを提供する。
【解決手段】複数の運搬車と、各運搬ルートを決定するためのコンピュータとを有する運搬システムにおいて、複数の運搬車を用いて複数の荷物をそれぞれ出発地から目的地に運搬するための運搬方法であって、複数の運搬車のそれぞれが、荷物を一か所の中継地点又は複数か所の中継地点K1~K12のいずれかまで運搬する中継運搬工程と、中継運搬工程にて中継地点に運搬された荷物を一の運搬車から他の運搬車に積み替える積替工程と、を含み、複数の荷物のそれぞれに対して積替工程が行われることにより、複数の荷物をそれぞれ出発地から目的地まで運搬する。
【選択図】図2

Description

本発明は、荷物を出発地から目的地まで運搬するための運搬方法及び運搬システムに関する。
例えばコンビニエンスストアの店頭商品を倉庫から所定のコンビニエンスストアまで運搬する場合、そのコンビニエンスストアを経営する会社が所有する運搬車が倉庫にてその商品を荷物として積載する。そして、積載した荷物を所定のコンビニエンスストア(運搬先)まで運搬し、そのコンビニエンスストアに配送する。荷物を運搬し終えた運搬車は、荷台が空になった状態で倉庫に帰還し、倉庫にて新たな荷物を積載し、新たな運搬先に向かう。このように、従来の運搬方法では、運搬車が倉庫と運搬先とを往復することにより、運搬が継続的に行われる。
また、例えばインターネットを通じて商品を販売業者から購入した場合、販売業者は生産業者に発注書を送り、運送会社の運搬車が、その商品を荷物として積載し、荷物を商品購入者の所在地まで運搬し、その商品購入者に配送する。荷物を運搬し終えた運搬車は、荷台が空になった状態で、運送会社に帰還する。このとき例えば特許文献1では、販売業者が、商品購入者の個人情報を秘匿した発注書を生産業者に受け渡す。これにより生産業者への商品購入者の個人情報の漏洩が防止される。
特開2011-237843号公報
(発明が解決しようとする課題)
上記に示したように、荷物を運搬し終えた運搬車は、荷台が空の状態で、倉庫或いは運送会社に帰還する。このような従来の運搬方法では、荷台が空の運搬車を走行させることによるエネルギーロスが大きく、運搬に係るエネルギー効率が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、運搬に係るエネルギー効率を高めることができる、運搬方法及び運搬システムを提供することを、目的とする。
本発明は、複数の運搬車を用いて複数の荷物をそれぞれ出発地から目的地に運搬するための運搬方法であって、複数の運搬車のそれぞれが、荷物を一か所の中継地点又は複数か所の中継地点のいずれかまで運搬する中間運搬工程と、中間運搬工程にて中継地点に運搬された荷物を一の運搬車から他の運搬車に積み替える積替工程と、を含み、複数の荷物に対して積替工程が行われることにより、複数の荷物をそれぞれ出発地から目的地まで運搬する、運搬方法を提供する。
本発明によれば、中継地点にて一の運搬車から他の運搬車に荷物が積み替えられ、このような荷物の積替えを行いながら、荷物が出発地から目的地まで運搬される。こうした荷物の運搬が複数の荷物について行われることにより、複数の荷物の運搬に複数の運搬車が関与することとなる。言い換えれば、複数の運搬車のそれぞれが、複数の荷物の運搬に部分的に関与することとなる。そのため、ある地点から別の地点まで荷物を運搬する際に、その区間の運搬に最も適した運搬車を適宜選択することができ、効率的に運搬車を活用することができる。これにより、運搬に係るエネルギー効率を向上させることができ、加えて荷物当たりの車両、人の使用時間の低減を図ることもできる。また、運搬車が中継地点にて別の運搬車から荷物を補給することもできる。これにより、運搬車が新たな荷物を補給するために倉庫に帰還することなく、運搬を継続することができる。さらに、運搬車が運搬先に荷物を運搬しながら、中継地点にて新たな荷物を受け取ることにより、荷台が空になることを極力減らすことができる。よって、荷物の運搬に係るエネルギー効率をさらに高めることができる。
上記発明において、「中継地点」は、積み替えられる荷物の出発地及び目的地(運搬先)に応じて任意の位置に設定することができる。例えば、二台の運搬車により荷物を出発地から目的地まで運搬する場合、中継地点を出発地と目的地との間の中間地点に設定することができる。また、中継地点では、典型的には二台の運搬車により積替えが行われるが、三台以上の運搬車が同一の中継地点で荷物の積替えを行っても良い。また、中継地点として利用することができる場所としては、荷物の運搬先(例えば運搬先のコンビニエンスストア)であることが好ましいが、少なくとも二台の運搬車が駐車できるスペースを有する場所であれば、どのような場所であっても良い。例えば、中継地点は、コンビニエンスストアの駐車場であってもよいし、駐車することが承諾された私有地又は公共施設の駐車場であってもよい。さらに、中継地点には、積替え作業用の簡易な倉庫や仮置き場を設置してもよい。また、中継地点は、例えばコインロッカーのような、不特定多数の人が利用できる仮置き設備であっても良い。この場合、仮置き設備を開閉するための暗証番号を通信により連絡することができる。
また、上記発明において、「積み替える」とは、同一の中継地点にて、一の運搬車から荷物が積み下ろされるとともに、積み下ろされた荷物を他の運搬車に積み上げる動作を意味する。同一の中継地点での一の運搬車からの荷物の積み下ろしと他の運搬車へのその荷物の積み上げは、ほぼ同時に行われても良いし、異なるタイミングで行われても良い。また、運搬車が荷物の積み上げ及び積み下ろしを行う場合、同一の中継地点にて荷物の積み上げ及び積み下ろしを行っても良いし、荷物を積み下ろした中継地点とは異なる中継地点で荷物を積み上げても良い。
また、本発明に係る運搬方法に用いられる運搬車は、複数の運搬車が関与するべき荷物とともに、単独で運搬する荷物を合わせて運搬することができる。この場合、その運搬車は、単独で荷物を運搬しながら、複数の運搬車が関与する荷物の運搬に部分的に関与することになる。
また、複数の運搬車は、それぞれ異なる運搬エリア内をその都度最適に定められた運搬ルートに従って巡回しながら運搬エリア内の運搬先に荷物を運搬しており、中継地点は、互いに隣接する運搬エリア内の運搬ルートが共に通過する地点に適宜設定され、積替工程は、上記のように設定された中継地点にて、互いに隣接する運搬エリアの一方の運搬エリア内の運搬ルートに従って巡回する運搬車から積み下ろされた荷物を、他方の運搬エリア内の運搬ルートに従って巡回する運搬車に積み上げることにより、荷物を一の運搬車から他の運搬車に積み替える工程であるとよい。
これによれば、隣接する運搬エリアの境界付近に中継地点を設定することができる。このため、中継地点に移動するまでの距離をより短くすることができ、それにより、荷物の運搬に関与した運搬車の総走行距離を短縮することもできる。よって、よりエネルギー効率を高めることができる。また、各運搬車は各運搬エリア内の運搬先に荷物を運搬しながら、中継地点にて荷物を積み替えることになるため、効率的に荷物の積み替えを行うことができ、より一層、運搬に係るエネルギー効率を向上させることができる。
なお、荷物の積み下ろし及び積み上げに関与する二台の運搬車が同じ中継地点に到着する時刻は、ほぼ同一時刻であっても良いし、異なる時刻であってもよい。ほぼ同一時刻に二台の運搬車が中継地点に到着する場合、二台の運搬車どうしでほぼ同時に荷物の積み下ろし及び積み上げを行うことができる。異なる時刻に二台の運搬車が到着する場合、異なるタイミングで荷物の積み下ろし及び積み上げが行われる。この場合、中継地点で荷物を積み下ろす運搬車が先に到着し、その中継地点で荷物を積み上げる運搬車が後に到着するのが良い。また、先に到着した運搬車は、その中継地点で後に到着する運搬車を待っていても良いし、あるいはその中継地点に設営される仮置き場等に積み下ろした荷物を仮置きして、後に到着する運搬車の到着を待つことなく、先に次の運搬先に向かって出発しても良い。
また、隣接する運搬エリアは、完全に同一のエリアでなければ、一部重複したエリアであっても良い。さらに、隣接する運搬エリア内の各運搬車の運搬ルートは、部分的に重複していても良い。
また、本発明は、荷物を積載可能であり、積載した荷物を運搬するための複数の運搬車と、運搬車の運搬ルートを決定する運搬ルート決定手段と、を備え、運搬ルート決定手段は、複数の運搬車のそれぞれが、積載した荷物を一か所の中継地点又は複数か所の中継地点のいずれかまで運搬する中間運搬処理と、中間運搬処理にて中継地点まで運搬した荷物をその中継地点にて他の運搬車に積み替える積替処理と、を実行することができるように、複数の運搬車の運搬ルートを決定する、運搬システムを提供する。
本発明によれば、運搬ルート決定手段により決定された運搬ルートに従って運搬車が巡回することにより、運搬車は所定の中間地点を経由する。この中間地点にて荷物を一の運搬車から他の運搬車に積み替えることにより、複数の荷物の運搬のそれぞれに複数の運搬車を関与させることができる。このため荷物の運搬に係るエネルギー効率を高めることができる。
この場合、複数の運搬車の運搬ルートは、複数の運搬車がそれぞれ異なる運搬エリア内を巡回するように設定されているとよい。そして、運搬ルート決定手段は、互いに隣接する運搬エリア内の運搬ルートが共に同一の中継地点を通過するように、中継地点及び複数の運搬車の運搬ルートを決定するとよい。これによれば、隣接する運搬エリアの境界付近に中継地点を設定することができる。このため運搬に係るエネルギー効率をより高めることができる。また、各運搬車は各運搬エリア内の運搬先に荷物を運搬しながら、中継地点にて荷物を積み替えることになるため、効率的に荷物の積み替えを行うことができ、より一層、運搬に係るエネルギー効率を向上させることができる。なお、複数の中継地点がある場合、運搬ルート決定手段は、最適な中継地点をその都度決定することができる。
また、複数の運搬車は、それぞれ荷物を積載する荷台を備え、荷台内には、荷台内に積載された複数の荷物を荷台内で移動させるための移動手段が設けられているとよい。これによれば、移動手段を用いて運搬車の荷台内の荷物を移動させることにより、その荷台から積み下ろされる順に荷物を整列させることができる。
図1は、本実施形態に係る運搬システムの構成の一例を示す概略図である。 図2は、各トラックの運搬ルートの一例を示す概略図である。 図3は、同一の中継地点に集合した2台のトラックにより荷物が積み替えられる様子を示す概略図である。 図4は、分割エリアA1内の倉庫SA1に保管されている荷物A1を、分割エリアC3内のコンビニエンスストアLC3に運搬するまでのルートを示す図である。 図5は、分割エリアC1内の倉庫SC1に保管されている荷物C1を、分割エリアA3内のコンビニエンスストアLA3に運搬するまでのルートを示す図である。 図6Aは、一つの中継地点を利用することにより、複数のトラックのそれぞれが複数の荷物の運搬に部分的に関与する例を示す図である。 図6Bは、トラックごとに荷物がそれぞれ運搬される例を示す図である。 図7は、複数の中継地点を利用して、複数のトラックのそれぞれが、複数の荷物の運搬に部分的に関与する例を示す図である。 図8Aは、荷物Aが倉庫SAから店舗LDに運搬されるまでのルートを示す図である。 図8Bは、荷物Bが倉庫SBから店舗LCに運搬されるまでのルートを示す図である。 図8Cは、荷物Cが倉庫SCから店舗LBに運搬されるまでのルートを示す図である。 図8Dは、荷物Dが倉庫SDから店舗LAに運搬されるまでのルートを示す図である。 図9は、トラックの荷台の内部を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、倉庫からコンビニエンスストアまで店頭商品(荷物)を運搬するための運搬システム及び運搬方法について説明する。図1は、本実施形態に係る運搬システムの構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態に係る運搬システム1は、複数の運搬車としてのトラックTと、各トラックTの運搬ルートを決定するためのコンピュータ2とを有する。コンピュータ2は、例えばトラックTを所持する会社等の建物の内部に設置されている。
複数のトラックTは、それぞれ、荷物を積載可能な荷台を有しており、積載した荷物を運搬先(この例ではコンビニエンスストア)に運搬するために用いられる。また、複数のトラックTには、それぞれ、コンピュータ2から、荷物の運搬に必要な情報(例えば運搬ルート、運搬先、運搬時刻、及び、後述する中継地点の場所及び到着時刻)が無線通信により複数のトラックTに送信される。この場合、インターネットを利用して、必要な情報を複数のトラックTに送信することができる。そして、各トラックTは、コンピュータ2から送信されてきた情報を基に、運搬ルートを巡回して運搬先に荷物を運搬する。また、各トラックTの位置、運搬する荷物の納入状況等は、常時、GPS信号や、荷物ごとの納入情報等により全てコンピュータ2の監視管理下にある。そして、指示された時刻に対して規定時間以上の運搬時間のずれが生じた場合には、コンピュータ2は全体の運搬が最適になるように荷物の運搬に必要な情報を再計算し、再度、インターネットを通じて変更の生じるトラックに指示が送信される。このような運搬ルートの最適化(経路最適化)を短時間で解くために、コンピュータ2として、例えば量子コンピュータ等を用いることができる。
図2は、各トラックの運搬ルートの一例を示す概略図である。この例では、例えば9台のトラックの運搬ルートが示される。9台のトラックは、それぞれ、異なる運搬エリア内を巡回する。具体的には、図2に示すように、全体の運搬エリアが3行3列に9分割されている。各分割されたそれぞれの運搬エリアに1台のトラックが割り当てられ、各トラックは、割り当てられた運搬エリア内の運搬ルートを巡回する。各トラックTの運搬ルートは、コンピュータ2により決定される。つまり、コンピュータ2は、複数のトラックTがそれぞれ異なる運搬エリア内を巡回するように、複数のトラックTの運搬ルートを設定する。ここで、各分割された運搬エリアを、分割エリアと呼ぶ。分割エリアを個別に表す場合、各分割エリアの行(1,2,3)と列(A,B,C)の番号で表現する。図2に示す場合、9個の分割エリアは、それぞれA1、A2、A3,B1、B2、B3、C1、C2,C3と表すことができる。また、図2において、各分割エリアに割り当てられたトラックは、割り当てられた分割エリアの行列番号の前にTを付して示される。例えば、分割エリアA1にはトラックTA1が割り当てられ、分割エリアC3にはトラックTC3が割り当てられる。
図2において、各分割エリアには、その分割エリアに割り当てられた各トラックの運搬ルートが示されている。各分割エリア内の運搬ルートは、各分割エリアの行列番号の前にRを付して示される。例えば、分割エリアA2内の運搬ルートは運搬ルートRA2と表され、分割エリアB3内の運搬ルートは運搬ルートRB3と表される。
各分割エリアには、商品を保管する倉庫が少なくとも1つ以上存在する。各分割エリアに割り当てられたトラックは、その分割エリア内の倉庫から商品を荷台に積載する。そして、コンピュータ2から送信された各分割エリア内の運搬ルートを巡回し、そのルート上に位置するコンビニエンスストアに商品を運搬し、配送する。決められた運搬ルートを巡回し終えた場合、コンピュータ2から新たな運搬ルートが送信される。そして、新たな運搬ルートに従って分割エリアを巡回する。つまり、従来では、トラックは運搬ルートを巡回し終えたら倉庫に帰還して、倉庫から新たに荷物を積載していたが、本実施形態では、倉庫に帰還することなく、分割エリア内を巡回し続ける。その場合、新たな運搬ルート上の運搬先に運搬する荷物は、後述する中継地点にて他のトラックから補給することができる。なお、図2では各トラックの運搬エリアを明確に区分けしているが、実際の運用においては、分割エリアのエリアサイズは自由であり、さらに、隣接する分割エリアが一部重複し、隣接する分割エリア内の運搬ルートも一部重複することもある。また、倉庫が存在しない分割エリアも想定され得る。この場合、倉庫の存在しない分割エリア内を運搬するトラックは、倉庫が存在する分割エリア(例えば隣接する分割エリア)の倉庫まで走行し、その倉庫から荷物を受け取ることになる。
また、各分割エリア内に系列が異なるコンビニエンスストアが複数存在している場合であっても、そのエリア内に割り当てられたトラックは、複数の系列のコンビニエンスストアにそれぞれ荷物を運搬する。例えば、分割エリアA1内の倉庫が系列Fのコンビニエンスストアの店頭商品(荷物)を保管する倉庫であり、分割エリアA1内に系列Fのコンビニエンスストア、系列Lのコンビニエンスストア、系列Sのコンビニエンスストアがそれぞれ存在する場合、分割エリアA1内のトラックTA1は、各系列F,L,Sのコンビニエンスストアのそれぞれに、荷物を運搬することができるように、運搬ルートが決定される。この場合、系列F以外の系列のコンビニエンスストアに運搬する荷物は、後述する中継地点にて他のトラックから補給することができる。
また、各トラックの運搬ルートは、その運搬ルートに従って走行するトラックが一つ又は複数の中継地点を経由するように、コンピュータ2により設定される。この中継地点は、図2においては、K1乃至K12により表される。これらの中継地点K1乃至K12は、互いに隣接する分割エリア内の運搬ルートを走行するトラックが共に通過する地点として、コンピュータ2により設定される。従って、隣接する分割エリア内の運搬ルートは、共に、同一の中継地点を通過する。具体的には、図2に示すように、分割エリアA1内の運搬ルートRA1と分割エリアB1内の運搬ルートRB1は中継地点K1を通過し、分割エリアB1内の運搬ルートRB1と分割エリアC1内の運搬ルートRC1は中継地点K2を通過し、分割エリアA1内の運搬ルートRA1と分割エリアA2内の運搬ルートRA2は中継地点K3を通過し.分割エリアB1内の運搬ルートRB1と分割エリアB2内の運搬ルートRB2は中継地点K4を通過し、分割エリアC1内の運搬ルートRC1と分割エリアC2内の運搬ルートRC2は中継地点K5を通過し、分割エリアA2内の運搬ルートRA2と分割エリアB2内の運搬ルートRB2は中継地点K6を通過し、分割エリアB2内の運搬ルートRB2と分割エリアC2内の運搬ルートRC2は中継地点K7を通過し、分割エリアA2内の運搬ルートRA2と分割エリアA3内の運搬ルートRA3は中継地点K8を通過し、分割エリアB2内の運搬ルートRB2と分割エリアB3内の運搬ルートRB3は中継地点K9を通過し、分割エリアC2内の運搬ルートRC2と分割エリアC3内の運搬ルートRC3は中継地点K10を通過し、分割エリアA3内の運搬ルートRA3と分割エリアB3内の運搬ルートRB3は中継地点K11を通過し、分割エリアB3内の運搬ルートRB3と分割エリアC3内の運搬ルートRC3は中継地点K12を通過する。
各中継地点は、隣接する分割エリアの境界又は境界に近い位置に設定される。また、各中継地点は、典型的には、隣接する分割エリアのいずれかの運搬ルートを巡回するトラックが商品を運搬するコンビニエンスストアの駐車場であるが、それ以外の場所を中継地点に指定してもよい。
従って、各中継地点には、互いに隣接する分割エリア内の運搬ルートを巡回する2台のトラックが立ち寄る(通過する)ことになる。つまり、互いに隣接する分割エリア内の運搬ルートを巡回する2台のトラックは、同一の中継地点を通過する。例えば、分割エリアA1内のトラックTA1及び分割エリアB1内のトラックTB1が、それぞれ、中継地点K1を通過するように、トラックTA1の運搬ルートRA1、トラックTB1の運搬ルートRB1、及び中継地点K1の位置が、コンピュータ2により決定される。
また、図2からわかるように、運搬ルートA1は、中継地点K1のみならず、中継地点K3をも通過する。中継地点K3は、運搬ルートA1と運搬ルートA2の通過地点である。従って、運搬ルートA1は、運搬ルートA1を巡回するトラックTA1と運搬ルートA2を巡回するトラックTA2がそれぞれ中継地点K3を通過するように、決定される。このように、全ての運搬ルートは、全ての中継地点において、隣接する分割エリア内の運搬ルートを巡回するトラックが通過するように、決定される。
同一の中継地点への2台のトラックの到着時刻は、同一時刻であっても良いし、異なる時刻であっても良い。以下の例では、主に、同一時刻に2台のトラックが同一の中継地点に到着する例について説明する。この場合、各運搬ルートは、互いに隣接する運搬エリア内の運搬ルートを巡回する二台の運搬車が同一時刻に同一の中継地点に到着するように、コンピュータ2により設定される。ここで、「同一時刻」は、必ずしも完全に同一な時刻を意味するものではなく、各運搬ルートを巡回して商品を運搬するトラックの運搬時刻(運搬先に到着する時刻)に支障をきたさない範囲において、所定の時間的誤差を含んでも良い。例えば、中継地点への2台のトラックの到着時刻が15分程度異なる場合でも、同一時刻に2台のトラックが中継地点に到着したと解釈される。
各中継地点では、同一時刻に到着した2台のトラックの少なくとも一方に積載されている荷物の一部又は全部が積み替えられる。また、到着した中継地点に運搬する荷物がある場合(中継地点が運搬先である場合)、その荷物はその中継地点で積み替えることなく運搬先に配送される。また、荷物の一部又は全部が積み替えられる場合、一方のトラックに積載されている荷物のみが他方のトラックに積み替えられても良いし、双方のトラックに積載されている荷物が互いに相手側のトラックに積み替えられても良い(クロスに積み替えられても良い)。どの商品を積み替えるかについての情報も、コンピュータ2から送信される。例えば、運搬ルートA1を巡回するトラックTA1には、中継地点K1にて積み替える荷物に関する情報、中継地点K3にて積み替える荷物に関する情報が、コンピュータ2から送信される。
図3は、同一時刻に同一中継地点に到着した2台のトラックT1,T2により荷物が積み替えられる様子を示す概略図である。図3は、2台のトラックT1,T2を上方から見た概略図である。図3に示すように、2台のトラックT1,T2は、それぞれの荷台が対面するように、反対向きに並列駐車される。そして、それぞれの荷台を橋渡しするように、2つの梯子A,Bが架け渡される。梯子Aを経由して、トラックT1の荷台から積み荷がトラックT2の荷台に積み替えられ、梯子Bを経由して、トラックT2の荷台から積み荷がトラックT1の荷台に積み替えられる。なお、荷物の積み替え方法は、この例に限られない。例えば、トラックのドライバーが荷物を直接運んで積替えを行っても良いし、パレット等を用いて荷物を積み替えても良い。
なお、異なる時刻に同一の中継地点に2台のトラックが到着する場合、その中継地点にて荷物を積み下ろすトラックが先にその中継地点に到着する。先着したトラックは、例えばその中継地点に設営される仮置き場に積み下ろした荷物を仮置きすることができる。そして、先着したトラックは、後に到着するトラックの到着を待つことなく、次の運搬先に出発することができる。この場合であっても、荷物は、中継地点にて、一のトラックから別のトラックに積み替えられる。
このようにして中継地点にて荷物を積み替えることにより、荷物がバケツリレーのように別のトラックに積み替えられながら、目的地(運搬先)まで運搬される。
図4は、分割エリアA1内の倉庫SA1に保管されている荷物A1(商品)を、分割エリアC3内のコンビニエンスストアLC3に運搬するまでのルートを示す図である。図4において、荷物A1が運搬されるルートが太線で示される。図4に示すように、荷物A1は、まず倉庫SA1にてトラックTA1に積載される。荷物A1を積載したトラックTA1は、運搬ルートRA1を通って倉庫SA1から中継地点K1まで移動する。これにより、荷物A1は、倉庫SA1から中継地点K1まで、トラックTA1により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K1には、同一時刻に、トラックTA1とトラックTB1が到着する。そして、中継地点K1にて、荷物A1がトラックTA1から積み下ろされるとともにトラックTB1に積み上げられる。これにより、荷物A1がトラックTA1からトラックTB1に積み替えられる(積替工程、積替処理)。中継地点K1にて荷物A1を積み上げたトラックTB1は、運搬ルートRB1に従い中継地点K1から中継地点K4まで移動する。これにより、荷物A1は、中継地点K1から中継地点K4まで、トラックTB1により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K4には、同一時刻に、トラックTB1とトラックTB2が到着する。そして、中継地点K4にて、荷物A1がトラックTB1から積み下ろされるとともにトラックTB2に積み上げられる。これにより、荷物A1がトラックTB1からトラックTB2に積み替えられる(積替工程、積替処理)。中継地点K4にて荷物A1を積み上げたトラックTB2は、運搬ルートRB2に従い中継地点K4から中継地点K7まで移動する。これにより、荷物A1は、中継地点K4から中継地点K7まで、トラックTB2により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K7には、同一時刻に、トラックTB2とトラックTC2が到着する。そして、中継地点K7にて、荷物A1がトラックTB2から積み下ろされるとともにトラックTC2に積み上げられる。これにより、荷物A1がトラックTB2からトラックTC2に積み替えられる(積替工程、積替処理)。中継地点K7にて荷物A1を積み上げたトラックTC2は、運搬ルートRC2に従い中継地点K7から中継地点K10まで移動する。これにより、荷物A1は、中継地点K7から中継地点K10まで、トラックTC2により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K10には、同一時刻に、トラックTC2とトラックTC3が到着する。そして、中継地点K10にて、荷物A1がトラックTC2から積み下ろされるとともにトラックTC3に積み上げられる。これにより、荷物A1がトラックTC2からトラックTC3に積み替えられる(積替工程、積替処理)。中継地点K10にて荷物A1を積み上げたトラックTC3は、運搬ルートRC3に従い中継地点K10から目的地であるコンビニエンスストアLC3まで移動する。これにより、荷物A1が、中継地点K10からコンビニエンスストアLC3まで、トラックTC3により運搬される。こうして運搬された荷物A1が、コンビニエンスストアLC3に配送される。
図5は、分割エリアC1内の倉庫SC1に保管されている荷物C1(商品)を、分割エリアA3内のコンビニエンスストアLA3に運搬するまでのルートを示す図である。図5において、荷物C1が運搬されるルートが太線で示される。図5に示すように、荷物C1は、まず倉庫SC1にてトラックTC1に積載される。荷物C1を積載したトラックTC1は、運搬ルートRC1を通って倉庫SC1から中継地点K2を経由して中継地点K5まで移動する。これにより、荷物C1は、倉庫SC1から中継地点K5まで、トラックTC1により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K5には、同一時刻に、トラックTC1とトラックTC2が到着する。そして、中継地点K5にて、荷物C1がトラックTC1から積み下ろされるとともにトラックTC2に積み上げられる。これにより、荷物C1がトラックTC1からトラックTC2に積み替えられる(積替工程、積替処理)。中継地点K5にて荷物C1を積み上げたトラックTC2は、運搬ルートRC2に従い中継地点K5から中継地点K7まで移動する。これにより、荷物C1は、中継地点K5から中継地点K7まで、トラックTC2により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K7には、同一時刻に、トラックTC2とトラックTB2が到着する。そして、中継地点K7にて、荷物C1がトラックTC2から積み下ろされるとともにトラックTB2に積み上げられる。これにより、荷物C1がトラックTC2からトラックTB2に積み替えられる(積替工程、積替処理)。なお、上記した荷物A1の運搬の際にもトラックTC2とトラックTB2が中継地点K7に同一時刻に到着して、荷物A1をトラックTB2からトラックTC2に積み替える。従ってこの場合、中継地点K7では、荷物A1がトラックTB2からトラックTC2に積み替えられるとともに、荷物C1がトラックTC2からトラックTB2に積み替えられる。
中継地点K7にて荷物C1を積み上げたトラックTB2は、運搬ルートRB2に従い中継地点K7から中継地点K9まで移動する。これにより、荷物C1は、中継地点K7から中継地点K9まで、トラックTB2により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K9には、同一時刻に、トラックTB2とトラックTB3が到着する。そして、中継地点K9にて、荷物C1がトラックTB2から積み下ろされるとともにトラックTB3に積み上げられる。これにより、荷物C1がトラックTB2からトラックTB3に積み替えられる(積替工程、積替処理)。中継地点K9にて荷物C1を積み上げたトラックTB3は、運搬ルートRB3に従い中継地点K9から中継地点K11まで移動する。これにより、荷物C1は、中継地点K9から中継地点K11まで、トラックTB3により運搬される(中間運搬工程、中間運搬処理)。
中継地点K11には、同一時刻に、トラックTB3とトラックTA3が到着する。そして、中継地点K11にて、荷物C1がトラックTB3から積み下ろされるとともにトラックTA3に積み上げられる。これにより、荷物C1がトラックTB3からトラックTA3に積み替えられる(積替工程、積替処理)。中継地点K11にて荷物C1を積み上げたトラックTA3は、運搬ルートRA3に従い中継地点K11から中継地点K8を経由して目的地であるコンビニエンスストアLA3まで移動する。これにより、荷物C1が、中継地点K11からコンビニエンスストアLA3まで、トラックTA3により運搬される。こうして運搬された荷物C1が、コンビニエンスストアLA3に配送される。
このような運搬方法が、複数の荷物のそれぞれについて行われることにより、複数の荷物の運搬に、複数のトラックが関与する。言い換えれば、複数のトラックのそれぞれが、複数の荷物の運搬に部分的に関与する。こうした運搬方法によれば、ある地点から別の地点まで荷物を運搬する際に、その区間の運搬に最も適したトラックを選択することができ、効率的にトラックを活用することができる。これにより、運搬に係るエネルギー効率を向上させることができる。また、各トラックが各分割エリア内の運搬先に運搬する荷物を中継地点にて別のトラックから補給することもできる。これにより、トラックが荷物を補給するために倉庫に帰還することなく、運搬を継続することができる。さらに、各トラックが各分割エリア内の運搬先に荷物を運搬しながら、中継地点にて新たな荷物を受け取ることにより、荷台が空になることを極力減らすことができる。よって、荷物の運搬に係るエネルギー効率をさらに高めることができる。
図6Aは、複数のトラックが一つの中継地点まで荷物を運搬し、その中継地点にて荷物を積み替えることにより、複数のトラックのそれぞれが複数の荷物の運搬に部分的に関与する例を示す図である。この例では、図6Aに示すように、第一地点P1に保管されている荷物Aを第二地点P2に運搬し、第二地点P2に保管されている荷物Bを第一地点P1に運搬する場合について、説明する。この場合、第一地点P1にてトラックT1が荷物Aを積載するとともに、積載した荷物Aを中継地点Kまで運搬する(中間運搬工程、中間運搬処理)。また、第二地点P2にてトラックT2が荷物Bを積載するとともに、積載した荷物Bを中継地点Kまで運搬する(中間運搬工程、中間運搬処理)。ここで、トラックT1とトラックT2は、同一時刻に中継地点Kに到着する。中継地点Kでは、トラックT1から荷物Aが積み下ろされ、積み下ろされた荷物AがトラックT2に積み上げられるとともに、トラックT2から荷物Bが積み下ろされ、積み下ろされた荷物BがトラックT1に積み上げられる。つまり、中継地点Kにて、荷物Aと荷物Bが、同時に別のトラックに積み替えられる(積替工程、積替処理)。そして、中継地点Kにて荷物Bを積み上げたトラックT1は、第一地点P1まで荷物Bを運搬する。同様に、中継地点Kにて荷物Aを積み上げたトラックT2は、第二地点P2まで荷物Aを運搬する。
図6Bは、トラックごとに荷物がそれぞれ運搬される例、すなわち複数のトラックが複数の荷物の運搬に関与しない例を示す図である。この例では、図6Aに示す例と同様に、第一地点P1に保管されている荷物Aを第二地点P2に運搬し、第二地点P2に保管されている荷物Bを第一地点P1に運搬する場合について、説明する。この場合、トラックT1は第一地点P1にて荷物Aを積載し、第一地点P1から第二地点P2まで荷物Aを運搬する。その後、荷台が空になったトラックT1は、第二地点P2から地点P1まで戻る。また、トラックT2は第二地点P2にて荷物Bを積載し、第二地点P2から第一地点P1まで荷物Bを運搬する。その後、荷台が空になったトラックT2は、第一地点P1から第二地点P2まで戻る。
図6Bに示す運搬方法では、一つの荷物を一台のトラックが単独で運搬する。この場合、荷物を運搬し終えたトラックは、荷台が空の状態で元の場所に戻る。これに対し、図6Aに示す本実施形態に係る運搬方法では、荷物の運搬のそれぞれに、複数のトラックが関与している。言い換えれば、複数のトラックのそれぞれは、複数の荷物の運搬に関与している。具体的には、トラックT1は、第一地点P1から中継地点Kまで荷物Aを運搬し、中継地点Kから第一地点P1まで荷物Bを運搬する。また、トラックT2は、第二地点P2から中継地点Kまで荷物Bを運搬し、中継地点Kから第二地点P2まで荷物Aを運搬する。このように、複数のトラックのそれぞれが複数の荷物の運搬に関与することにより、それぞれの荷物の運搬に最適なトラックを選択することができ、さらに荷台が空の状態でトラックを走行させることを防止することができる。よって、運搬に係るエネルギーを従来よりも削減することができ、エネルギー効率を向上させることができる。
また、図6Aに示す運搬方法によれば、トラックT1の走行距離は、第一地点P1と中継地点Kとの間を往復する距離であり、トラックT2の走行距離は、第二地点P2と中継地点Kとの間を往復する距離である。従って、第一地点P1から中継地点Kを経由して第二地点P2まで移動する距離をLとすると、図6Aに示す運搬方法によってトラックT1とトラックT2が走行する距離の総和(総走行距離)は、2Lである。一方、図6Bに示す運搬方法においては、トラックT1の走行距離及びトラックT2の走行距離は、いずれも、第一地点P1と第二地点P2との間を往復する距離である。ここで、中継地点Kが第一地点P1と第二地点P2との間の移動ルートの途中に位置するように設定された場合、図6Bに示す運搬方法によりトラックT1とトラックT2が走行する距離の総和(総走行距離)は、4Lである。このように、本実施形態によれば、トラックの総走行距離を短縮することができる。このため、より一層、運搬に係るエネルギー効率を高めることができる。
図7は、複数のトラックのそれぞれが、複数の中継地点のいずれかまで荷物を運搬し、その中継地点にて荷物を積み替えることにより、複数のトラックのそれぞれが複数の荷物の運搬に部分的に関与する例を示す図である。
図7に示すように、この例では、全体の運搬エリアが2行2列に4分割される。そして、4つの各分割エリアA,B,C,DにそれぞれトラックTA,TB,TC,TDが割り当てられる。各分割エリアに割り当てられたトラックTA,TB,TC,TDが、各分割エリア内の所定の運搬ルートRA,RB,RC,RDに従って巡回している。運搬ルートRAは、トラックTAが分割エリアA内にて倉庫SAから店舗LAまで移動するルートであり、運搬ルートRBは、トラックTBが分割エリアB内にて倉庫SBから店舗LBまで移動するルートであり、運搬ルートRCは、トラックTCが倉庫SCから店舗LCまで移動するルートであり、運搬ルートRDは、トラックTDが倉庫SDから店舗LDまで移動するルートである。
また、隣接する分割エリアの境界又は境界付近に、中継地点が設定される。各中継地点は、隣接する分割エリア内の運搬ルートが共に通過する地点に設定される。具体的には、互いに隣接する分割エリアA内の運搬ルートRAと分割エリアB内の運搬ルートRBは共に中継地点KABを通過し、互いに隣接する分割エリアA内の運搬ルートRAと分割エリアC内の運搬ルートRCは共に中継地点KACを通過し、互いに隣接する分割エリアB内の運搬ルートRBと分割エリアD内の運搬ルートRDは共に中継地点KBDを通過し、互いに隣接する分割エリアC内の運搬ルートRCと分割エリアD内の運搬ルートRDは共に中継地点KCDを通過する。このように各中継地点が設定された場合、運搬ルートRAは、中継地点KAB及び中継地点KACを通過し、運搬ルートRBは中継地点KAB及び中継地点KBDを通過し、運搬ルートRCは、中継地点KAC及び中継地点KCDを通過し、運搬ルートRDは、中継地点KBD及び中継地点KCDを通過する。
トラックTAは、運搬ルートRAに従って、倉庫SAから、中継地点KAB、中継地点KACをこの順に経由して、店舗LAに移動する。トラックTBは、運搬ルートRBに従って、倉庫SBから、中継地点KBD、中継地点KABをこの順に経由して、店舗LBに移動する。トラックTCは、運搬ルートRCに従って、倉庫SCから、中継地点KAC,中継地点KCDをこの順に経由して、店舗LCに移動する。トラックTDは、運搬ルートRDに従って、倉庫SDから、中継地点KCD、中継地点KBDをこの順に経由して、店舗LDに移動する。
このような運搬網が形成されている場合において、分割エリアA内の倉庫SAに保管されている荷物Aを分割エリアD内の店舗LDに運搬し、分割エリアB内の倉庫SBに保管されている荷物Bを分割エリアC内の店舗LCに運搬し、分割エリアC内の倉庫SCに保管されている荷物Cを分割エリアB内の店舗LBに運搬し、分割エリアD内の倉庫SDに保管されている荷物Dを分割エリアA内の店舗LAに運搬する場合について、以下に説明する。
倉庫SAに保管されている荷物Aは、トラックTAに積載される。荷物Aを積載したトラックTAは、まず中継地点KABに移動する。これによりトラックTAが、荷物Aを中継地点KABまで運搬する(中間運搬工程、中間運搬処理)。また、中継地点KABには、トラックTA及びトラックTBが到着する。ここで、トラックTBは、中継地点KABに到着した時点において、後述するように荷物B、荷物C,及び荷物Dを積載している。つまり、トラックTBは、荷物B、荷物C,荷物Dを、中継地点KABまで運搬する(中間運搬工程、中間運搬処理)。そして、トラックTBは、中継地点KABにて、荷物B及び荷物Dを積み下ろす。また、トラックTAは、中継地点KABにてトラックTBから積み下ろされた荷物B及び荷物Dを積み上げる。これにより、中継地点KABにて、荷物B及び荷物Dが、トラックTBからトラックTAに積み替えられる(積替工程、積替処理)。ここで、トラックTAは、もともと荷物Aを積載しているので、中継地点KABにおける積替処理により、トラックTAには荷物A,荷物B及び荷物Dが積載されていることになる。
中継地点KABにて荷物B及び荷物Dを積み上げたトラックTAは、次に、中継地点KACに移動する。これにより、トラックTAが、荷物A、荷物B、荷物Dを、中継地点KACまで運搬する(中間運搬工程、中間運搬処理)。次いで、トラックTAは、中継地点KACにて荷物A及び荷物Bを積み下ろす。また、中継地点KACには、トラックTA及びトラックTCが到着する。そして、中継地点KACにて、トラックTAから積み下ろされた荷物A及び荷物BがトラックTCに積み上げられる。これにより、中継地点KACにて、荷物A及び荷物Bが、トラックTAからトラックTCに積み替えられる(積替工程、積替処理)。また、トラックTCは、倉庫SCから荷物Cを積載したまま中継地点KACに到着しているので、中継地点KACにおける積替処理により、トラックTCには荷物A、荷物B及び荷物Cが積載されることになる。一方、中継地点KACにおける積替処理によりトラックTAから荷物A及び荷物Bが積み下ろされた結果、トラックTAには荷物Dのみが積載されていることになる。そして、トラックTAは、荷物Dを積載したまま中継地点KACを出発し、店舗LAまで移動する。これにより、トラックTAは、荷物Dを店舗LAまで運搬する。このようにして、店舗LAに荷物Dが配送される。
中継地点KACにて荷物A及び荷物Bを積み上げたトラックTCは、次に、中継地点KCDに移動する。これにより、トラックTCが、荷物A,荷物B、荷物Cを、中継地点KCDまで運搬する(中間運搬工程、中間運搬処理)。次いで、トラックTCは、中継地点KCDにて荷物A及び荷物Cを積み下ろす。また、中継地点KCDには、トラックTC及びトラックTDが到着する。そして、中継地点KCDにて、トラックTCから積み下ろされた荷物A及び荷物CがトラックTDに積み上げられる。これにより、中継地点KCDにて、荷物A及び荷物Cが、トラックTCからトラックTDに積み替えられる(積替工程、積替処理)。また、トラックTDは、倉庫SDから荷物Dを積載したまま中継地点KCDに到着しているので、中継地点KCDにおける積替処理により、トラックTDには荷物A、荷物C及び荷物Dが積載されることになる。一方、中継地点KCDにおける積替処理によりトラックTCから荷物A及び荷物Cが積み下ろされた結果、トラックTCには荷物Bのみが積載されていることになる。そして、トラックTCは、荷物Bを積載したまま中継地点KCDを出発し、店舗LCまで移動する。これにより、トラックTCは、荷物Bを店舗LCまで運搬する。このようにして、店舗LCに荷物Bが配送される。
中継地点KCDにて荷物A及び荷物Cを積み上げたトラックTDは、次に、中継地点KBDに移動する。これにより、トラックTDが、荷物A、荷物B、荷物Dを、中継地点KBDまで運搬する(中間運搬工程、中間運搬処理)。次いで、トラックTDは、中継地点KBDにて荷物C及び荷物Dを積み下ろす。また、中継地点KBDには、トラックTD及びトラックTBが到着する。そして、中継地点KBDにて、トラックTDから積み下ろされた荷物C及び荷物DがトラックTBに積み上げられる。これにより、中継地点KBDにて、荷物C及び荷物Dが、トラックTDからトラックTBに積み替えられる(積替工程、積替処理)。また、トラックTBは、倉庫SBから荷物Bを積載したまま中継地点KBDに到着しているので、中継地点KBDにおける積替処理により、トラックTBには荷物B、荷物C及び荷物Dが積載されることになる。一方、中継地点KBDにおける積替処理によりトラックTDから荷物C及び荷物Dが積み下ろされた結果、トラックTDには荷物Aのみが積載されていることになる。そして、トラックTDは、荷物Aを積載したまま中継地点KBDを出発し、店舗LDまで移動する。これにより、トラックTDは、荷物Aを店舗LDまで運搬する。このようにして、店舗LDに荷物Aが配送される。
中継地点KBDにて荷物C及び荷物Dを積み上げたトラックTBは、次に、中継地点KABに移動することにより、荷物B、荷物C及び荷物Dを中継地点KABまで運搬する。そして、トラックTBは、上述したように中継地点KABにて荷物B及び荷物Dを積み下ろす。積み下ろされた荷物B及び荷物Dは、上述したようにトラックTAに積み替えられる。また、中継地点KABにおける積替処理によりトラックTBから荷物B及び荷物Dが積み下ろされた結果、トラックTBには荷物Cのみが積載されていることになる。そして、トラックTBは、荷物Cを積載したまま中継地点KABを出発し、店舗LBに移動する。これにより、トラックTBは、荷物Cを店舗LBまで運搬する。このようにして、店舗LBに荷物Cが配送される。
図8Aは、荷物Aが倉庫SAから店舗LDに運搬されるまでのルートが示された図である。図8Aにおいて、荷物Aの運搬ルートが太線で示される。図8Aによれば、荷物Aは、トラックTAにより倉庫SAから中継地点KABを経由して中継地点KACまで運搬され、中継地点KACにてトラックTAからトラックTCに積み替えられる。さらに荷物Aは、トラックTCにより中継地点KACから中継地点KCDまで運搬され、中継地点KCDにてトラックTCからトラックTDに積み替えられる。そして、荷物Aは、最終的にトラックTDにより中継地点KCDから中継地点KDBを経由して店舗LDまで運搬されて、店舗LDに配送される。
図8Bは、荷物Bが倉庫SBから店舗LCに運搬されるまでのルートが示された図である。図8Bにおいて、荷物Bの運搬ルートが太線で示される。図8Bによれば、荷物Bは、トラックTBにより倉庫SBから中継地点KBDを経由して中継地点KABまで運搬され、中継地点KABにてトラックTBからトラックTAに積み替えられる。さらに荷物Bは、トラックTAにより中継地点KABから中継地点KACまで運搬され、中継地点KACにてトラックTAからトラックTCに積み替えられる。そして、荷物Bは、最終的にトラックTCにより中継地点KACから中継地点KCDを経由して店舗LCまで運搬されて、店舗LCに配送される。
図8Cは、荷物Cが倉庫SCから店舗LBに運搬されるまでのルートが示された図である。図8Cにおいて、荷物Cの運搬ルートが太線で示される。図8Cによれば、荷物Cは、トラックTCにより倉庫SCから中継地点KACを経由して中継地点KCDまで運搬され、中継地点KCDにてトラックTCからトラックTDに積み替えられる。さらに荷物Cは、トラックTDにより中継地点KCDから中継地点KBDまで運搬され、中継地点KBDにてトラックTDからトラックTBに積み替えられる。そして、荷物Cは、最終的にトラックTBにより中継地点KBDから中継地点KABを経由して店舗LBまで運搬され、店舗LBに配送される。
図8Dは、荷物Dが倉庫SDから店舗LAに運搬されるまでのルートが示された図である。図8Dにおいて、荷物Dの運搬ルートが太線で示される。図8Dによれば、荷物Dは、トラックTDにより倉庫SDから中継地点KCDを経由して中継地点KBDまで運搬され、中継地点KBDにてトラックTDからトラックTBに積み替えられる。さらに荷物Dは、トラックTBにより中継地点KBDから中継地点KABまで運搬され、中継地点KABにてトラックTBからトラックTAに積み替えられる。そして、荷物Dは、最終的にトラックTAにより中継地点KABから中継地点KACを経由して店舗LAまで運搬されて、店舗LAに配送される。
この例からもわかるように、複数の荷物A,B,C,Dのそれぞれは、積替工程が少なくとも1回以上行われることにより、出発地から目的地まで運搬される。また、複数のトラックTA,TB,TC,TDのそれぞれは、複数の中継地点のいずれかまで荷物を運搬し、その中継地点にて荷物を積み替えることにより、複数の荷物の運搬に部分的に関与する。このように複数の荷物のそれぞれに複数のトラックが関与して、複数の荷物を複数のトラックがバケツリレーのように運搬することにより、ある地点から別の地点まで荷物を運搬する際に、その区間の運搬に最も適したトラックを選択することができ、効率的にトラックを活用することができる。これにより、運搬に係るエネルギー効率を向上させることができる。また、各トラックが各分割エリア内の運搬先に運搬する荷物を中継地点にて別のトラックから補給することもできる。これにより、トラックが荷物を補給するために倉庫に帰還することなく、運搬を継続することができる。さらに、各トラックが各分割エリア内の運搬先に荷物を運搬しながら、中継地点にて新たな荷物を受け取ることにより、荷台が空になることを極力減らすことができる。よって、荷物の運搬に係るエネルギー効率をさらに高めることができる。
また、この例において、複数の荷物の運搬に係る複数のトラックの総走行距離は、複数のトラックがそれぞれ単独で運搬先に荷物を運搬する場合における複数のトラックの総走行距離よりも短い。例えば、図7において、トラックTAが単独で倉庫SAから荷物Aを店舗LDに運搬し、その後に倉庫SDから荷物Dを店舗LAに運搬する場合、分割エリアを超えて運搬先まで荷物を運搬する必要があるために、荷物の運搬に係る総走行距離は長い。これに対し、本例によれば、トラックTAは分割エリアA内の運搬ルートRAを巡回するだけで、荷物Aも荷物Dも所望の運搬先に運搬される。このため総走行距離の短縮化を図ることができ、運搬に係るエネルギー効率をより高めることができる。
なお、図7は、複数のトラックのそれぞれが複数の荷物の運搬に部分的に関与する例を説明するために各トラックの運搬ルート及び中継地点を便宜的に示した図であり、各中継地点での荷物の積替えがトラックの到着タイミングによって実現できない場合もあり得る。そのような場合には、各トラックの運搬ルート及び運搬する荷物を変更し、さらに各中継地点への各トラックの到着時刻、荷物の積み下ろし順及び積み上げ順等を調整して、複数のトラックを複数の荷物の運搬に部分的に関与させつつ、複数の荷物を運搬先に運搬することができる。また、所定の荷物を所定の中継地点に事前に仮置きすることにより、このような運搬を実現することもできる。例えば、図7の中継地点KACに、事前に荷物A,Bを仮置きしておいても良い。この場合、トラックTCは、倉庫SCで荷物Cを積載し、運搬ルートRCを巡回しながら中継地点KACにて事前に仮置きされた荷物A,Bを積み上げ、中継地点KCDで荷物A,Cを積み下ろし、店舗LCに荷物Bを運搬する。トラックTDは、倉庫SDで荷物Dを積載し、運搬ルートRDを巡回しながら中継地点KCDにて荷物A,Cを積み上げ、中継地点KBDで荷物C,Dを積み下ろし、店舗LDに荷物Aを運搬する。トラックTBは、運搬ルートRBを巡回しながら中継地点KBDにて荷物C,Dを積み上げ、中継地点KABにて荷物Dを積み下ろし、店舗LBに荷物Cを運搬する。そして、トラックTAは、巡回ルートRAを巡回しながら、中継地点KABにて荷物Dを積み上げ、店舗LAに荷物Dを運搬する。
以上のように、本実施形態に係る運搬方法は、複数のトラックのそれぞれが、荷物を一か所の中継地点又は複数か所の中継地点のいずれかまで運搬する中間運搬工程と、中間運搬工程にて中継地点に運搬された荷物を一のトラックから他のトラックに積み替える積替工程と、を含む。そして、複数の荷物に対して積替工程が行われることにより、複数の荷物がそれぞれ出発地から目的地まで運搬される。
また、本実施形態に係る運搬システム1は、荷物を積載可能であり、積載した荷物を運搬するための複数のトラックと、トラックの運搬ルートを決定するコンピュータ2と、を備える。そして、コンピュータ2は、複数のトラックのそれぞれが、積載した荷物を一か所の中継地点又は複数か所の中継地点のいずれかまで運搬する中間運搬処理と、中間運搬処理にて中継地点まで運搬した荷物をその中継地点にて他のトラックに積み替える積替処理と、を実行することができるように、複数のトラックの運搬ルートを決定する。
本実施形態に係る運搬方法及び運搬システムによれば、上記したように複数のトラックのそれぞれが、複数の荷物の運搬に部分的に関与する。そのため効率的に複数のトラックを利用することができ、その結果、荷物の運搬に係るエネルギー効率を高めることができる。
また、本実施形態に係る運搬方法において、複数のトラックは、それぞれ異なる分割エリア内を定められた運搬ルートに従って巡回しながら分割エリア内の運搬先に荷物を運搬しており、中継地点は、互いに隣接する分割エリア内の運搬ルートが共に通過する地点に設定される。そして、積替工程では、上記のように設定された中継地点にて、互いに隣接する分割エリアの一方の運搬ルートに従って巡回するトラックから積み下ろされた荷物を、他方の分割エリア内の運搬ルートに従って巡回するトラックに積み上げることにより、荷物を一のトラックから他のトラックに積み替える。また、本実施形態に係る運搬システムにおいて、複数のトラックの運搬ルートは、複数のトラックがそれぞれ異なる分割エリア内を巡回するように設定される。そして、コンピュータ2は、互いに隣接する運搬エリア内の運搬ルートを巡回する二台のトラックが共に同一の中継地点を通過するように、中継地点及び複数のトラックの運搬ルートを決定する。
これによれば、隣接する分割エリアの境界付近に中継地点を設定することができる。このため、中継地点に移動するまでの距離をより短くすることができ、それにより、荷物の運搬に関与したトラックの総走行距離を短縮することもできる。よって、よりエネルギー効率を高めることができる。また、各トラックは各分割エリア内の運搬先に荷物を運搬しながら、中継地点にて荷物を積み替えることになるため、効率的に荷物の積み替えを行うことができる。
ところで、1台のトラックが複数の中継地点にて荷物を積み下ろす場合、荷台内の荷物が積み下ろし順に整列していないと、積み下ろしに手間がかかる虞がある。荷物の積み下ろしに予期せず時間を要した場合、次の中継地点に所定の時刻に到着することができずに荷物の積替えを行うことができない事態が生じ得る。よって、荷物の積み下ろしはスムーズに行われるのが好ましい。この点に関し、本実施形態に用いられるトラックの荷台の中には、荷物を移動させるための移動手段が備えられていて、この移動手段により荷物を荷台内で移動して、積み下ろし順に荷物を整列させることができる。
図9は、トラックの荷台の内部を示す概略図である。図9に示すように、トラックの荷台10の内部には、積み上げスペース11と、積み下ろしスペース12と、保管スペース13が形成されている。積み上げスペース11と積み下ろしスペース12との間に保管スペース13が位置する。
積み上げスペース11は、中継地点にて積み上げた荷物を仮置きするスペースである。積み上げスペース11は、荷台10の一側面に形成された積み上げ口14に面しており、積み上げ口14から荷物が荷台10内の積み上げスペース11に積み上げられる。また、積み下ろしスペース12は、次の中継地点にて積み下ろす荷物を仮置きするスペースである。積み下ろしスペース12は、荷台10の一側面に形成された積み下ろし口15に面している。この積み下ろし口15を経由して、荷台10から荷物が積み下ろされる。保管スペース13は、次の中継地点にて積み下ろさない荷物を保管するスペースである。
また、荷台10内には、移動手段20が設けられており、この移動手段20により、積み上げスペース11に仮置きされた荷物を保管スペース13に移動し、保管スペース13内の荷物を保管スペース13内で移動し、或いは、保管スペース13内の荷物を積み下ろしスペース12に移動することができる。移動手段20として、任意の方向に移動可能な車輪が取り付けられたパレットを例示できる。このような車輪付きのパレットを複数個、荷台10内に設けておき、荷台10内の荷物をパレット上に載置しておけば、作業者がパレットごと荷物を移動させることができる。また、移動手段として荷台10内にAGV(無人搬送機)を設置しておき、AGVにより荷物を移動させることもできる。
そして、移動手段20を用いて、積み上げスペース11に仮置きされた荷物を保管スペース13に移動し、保管スペース13内にて荷物を移動させて、積み下ろしスペース12に荷物を移動させる。このとき、積み下ろしスペース12に、積み下ろし順に荷物を整列させておくことにより、次の中継地点にて荷物の積み下ろしをスムーズに行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されて解釈されることはない。例えば上記実施形態では、同一の中継地点にて二台のトラックによる積替えを行う例について説明したが、同一の中継地点に三台以上のトラックが同一時刻に到着し、三台以上のトラック間で荷物の積替えを行うようにしても良い。また、図2においては、各分割エリアが等しい面積であるように示したが、中継地点の設定場所によって、それぞれのトラックの分割エリアを拡大或いは縮小してもよい。また、上記実施形態では、隣接する分割エリアの境界付近に中継地点を設定した例を示したが、そのような位置に中継地点を設定できないような場合には、境界から離れた位置に中継地点を設定してもよい。例えば隣接する分割エリアの一方の内部に入り込んだ位置に中継地点を設置してもよい。この場合、隣接する分割エリアの他方を巡回するトラックは、隣接する分割エリアに侵入して中継地点に移動することになる。また、上記実施形態では、コンビニエンスストアに荷物(商品)を運搬する例について説明したが、本発明は、それ以外の荷物の運搬、例えば、インターネットを用いて商品を購入した場合にその商品を購入者まで運搬する場合、等にも適用することができる。また、本発明に係る運搬方法及び運搬システムは、宅配のみでなく、あらゆる荷物の運搬にも対応できる。例えば、特定の場所(例えば組み立て工場)に、複数の荷物(例えば部品)を各地(例えば部品工場)から運搬する際にも本発明を適用することができる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
1…運搬システム、2…コンピュータ(運搬ルート決定手段)、10…荷台、11…積み上げスペース、12…積み下ろしスペース、13…保管スペース、20…移動手段

Claims (5)

  1. 複数の運搬車を用いて複数の荷物をそれぞれ出発地から目的地に運搬するための運搬方法であって、
    複数の運搬車のそれぞれが、前記荷物を一か所の中継地点又は複数か所の中継地点のいずれかまで運搬する中間運搬工程と、
    前記中間運搬工程にて前記中継地点に運搬された荷物を一の運搬車から他の運搬車に積み替える積替工程と、
    を含み、
    複数の荷物に対して前記積替工程が行われることにより、複数の荷物をそれぞれ出発地から目的地まで運搬する、
    運搬方法。
  2. 請求項1に記載の運搬方法であって、
    複数の前記運搬車は、それぞれ異なる運搬エリア内を定められた運搬ルートに従って巡回しながら前記運搬エリア内の運搬先に荷物を運搬しており、
    前記中継地点は、互いに隣接する運搬エリア内の運搬ルートが共に通過する地点に設定され、
    前記積替工程は、前記設定された中継地点にて、互いに隣接する運搬エリアの一方の運搬エリア内の運搬ルートに従って巡回する運搬車から積み下ろされた荷物を、他方の運搬エリア内の運搬ルートに従って巡回する運搬車に積み上げることにより、前記荷物を一の運搬車から他の運搬車に積み替える工程である、運搬方法。
  3. 荷物を積載可能であり、積載した荷物を運搬するための複数の運搬車と、
    前記複数の運搬車の運搬ルートを決定する運搬ルート決定手段と、
    を備え、
    前記運搬ルート決定手段は、
    前記複数の運搬車のそれぞれが、積載した荷物を一か所の中継地点又は複数か所の中継地点のいずれかまで運搬する中間運搬処理と、
    前記中間運搬処理にて前記中継地点まで運搬した荷物をその中継地点にて他の運搬車に積み替える積替処理と、
    を実行することができるように、前記複数の運搬車の運搬ルートを決定する、運搬システム。
  4. 請求項3に記載の運搬システムであって、
    前記複数の運搬車の運搬ルートは、前記複数の運搬車がそれぞれ異なる運搬エリア内を巡回するように設定されており、
    前記運搬ルート決定手段は、互いに隣接する運搬エリア内の運搬ルートが共に同一の中継地点を通過するように、前記中継地点及び前記複数の運搬車の運搬ルートを決定する、運搬システム。
  5. 請求項3又は4に記載の運搬システムであって、
    前記複数の運搬車は、それぞれ荷物を積載する荷台を備え、
    前記荷台内には、前記荷台内に積載された複数の荷物を前記荷台内で移動させるための移動手段が設けられている、運搬システム。
JP2021063414A 2021-04-02 2021-04-02 運搬方法及び運搬システム Pending JP2022158476A (ja)

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