JP2022156648A - 通気工法用モルタル薄塗仕上げ用下地材と該下地材を使用したモルタル薄塗仕上げ工法 - Google Patents

通気工法用モルタル薄塗仕上げ用下地材と該下地材を使用したモルタル薄塗仕上げ工法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、調合モルタルを使用してのモルタル塗布厚を約15mm厚にして確実に塗れるリブラスからなる下地材を提供し、前記下地材を使用しての外壁軽量モルタル薄塗仕上げ工法を提供する。【解決手段】本発明は、既調合モルタル9を塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられる通気工法用モルタル薄塗用下地材1であって、該下地材1は、リブラス2と該リブラス2の裏面に接着される裏打ち材3とを有して構成され、前記リブラス2は、原板規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯又は溶融亜鉛メッキ鋼帯と約同等品で鋼板厚が0.3mmの原板をプレス加工し、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/m2に構成され、前記裏打ち材3は、厚みが20μm及び30g/m2の質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、モルタル薄塗仕上げ用下地材と該モルタル薄塗仕上げ用下地材を使用した住宅の外壁通気工法用軽量モルタル薄塗仕上げ工法に関するものである。
近年、既調合のモルタルを用いての外壁モルタル塗布厚については、15mm以上の塗り厚で認定されており、前記規格内において従来のモルタル塗り厚よりなるべく薄いモルタル塗り厚にすること、すなわち、なるべく15mmの塗り厚に近い塗り厚にして軽量モルタル外壁にすることが要請されている。
従来のモルタル塗り厚より薄いモルタル塗り厚であっても所定の品質が維持でき、規格内に収まるモルタル塗り厚施工であれば、施工スピードの向上と施工コストの低減が図れるからである。そして、既調合モルタルを用いての塗り厚15mmのモルタル塗布は、下塗10mm(ラス面が隠れる程度)、上塗り5mmが好ましいとされる。すなわち、ラス面より5mmほどの上塗り厚が要請されている。
ここで、従来のリブラスは、板厚0.3mm、リブ高5mm、リブ間が150mmで構成され、裏打ち材はターポリン紙、ポリミック紙が採用され、裏打ち材のリブラスへの接着は糊付け又は、ステッチング留めで構成されていた。
しかし、前記のリブラスを使用し、モルタル塗布厚約15mmで施工した場合、クラックが入りやすいとの課題があった。
クラックの要因としては、山高5mmで形成されたリブの剛性が強すぎ、リブ方向(横方向)へのクラックが発生しやすいこと、特に、出入隅部、開口補強では施工上、リブラスのリブがクロスして重なり乗っかる形になるのでリブ高5mm+5mm(10mm)になってしまう。さらに、この10mmのリブ高さの上に、板厚の厚みも考慮しなければならない。すると、前記上塗り厚み5mmは確保できないものとなる。
またリブラスの貼り方は一般的にレンガ張りのように貼るため施工上、リブラス端部において2枚重ねあるいは3枚重ねの箇所が発生する。するとその部分はさらに厚くなり下塗時に特に3枚重ねのラス面を覆うには更に塗り付けしなければならない。すると、必然的に上塗り部分が薄くなってしまいクラックが発生しやすいとの課題がある。
特に、前述の如く2枚重ねや3枚重ねの箇所を有することによりモルタル薄塗での塗布厚が不均一になった場合、モルタル塗布の薄い箇所ではモルタルの硬化が早くまた弱くなるがモルタル塗布の厚い箇所では硬化が遅く、強くなるために、前記厚い箇所に薄い箇所が引っ張られる形でクラックが入ることがある。
また、従来のリブラスを使用したモルタル薄塗り工法では、モルタル壁表面を平滑に仕上げられないことが前記の理由の他にも多々あり、平滑に塗るには技術と材料費(調整)と手間がかかりコストアップにつながっていたとの課題もあった。
例えば、仕上げ時に平滑に施工できない要因として、通気胴縁(柱・間柱上)に本留め(ステープル留め等)の際、リブがつぶれる場合がある。その際、リブが表面へアーチ状に反るため、ラス面が波を打ったようになり塗りづらくなることが挙げられる。
また、モルタル下塗、養生時でのモルタルの下垂れが発生し、該下垂れの発生により垂れた箇所の表面が浮き上がる傾向があること(リブラスのリブと裏打ち材が糊付けされており、下がったモルタルが表面へ逃げるため)などが挙げられる。
さらに、従来、リブラスと一体となっている裏打ち材は前述したようにターポリン紙(クラフト紙+ブロン+クラフト紙)又は、ポリミック紙(クラフト紙+PE+クラフト紙)が多く、それらの裏打ち材は透けていないため施工時に下地部分(通気胴縁)が可視することが出来ず、そのため下地部分(通気胴縁)に下地材を固定する施工の効率が落ち、点検時にもわかりづらいとの課題があった。
近年では熟練工の職人数が減少してきており、上記の課題克服には熟練工の職人の育成や確保が急務とされ、施工効率のアップや施工の簡素化を図ると共に、熟練工の職人数を増やさなければならないとの課題があった。
特開2013-185300号公報
かくして、本発明は前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、既調合モルタルを使用してのモルタル塗布厚を約15mm厚にして確実に塗れるリブラスからなる下地材を提供すること、前記の塗布厚キープし、通気層にモルタルが廻りにくい剛性の強いリブラスからなる下地材を提供すること、既調合モルタルの薄塗でもクラックの入りにくいリブラスからなる下地材を提供すること、リブラスを2枚あるいは3枚重ねても約15mmの塗布厚がキープできる下地材を提供すること、モルタル壁の見栄えがよく、かつモルタル壁表面が平滑に仕上げられるリブラスからなる下地材を提供すること、ステープル本留め施工時にもリブラスの反りが少ない下地材を提供すること、モルタルの垂れる量を減らし前ハラミを防ぐことが出来る下地材を提供すること、鋼板厚が0.3mmでリブ山高さを5mmから3mmにし、かつリブピッチを150mmから75mmにすることで鉄切りばさみを用いて切りやすくなり平らかに施工できる下地材を提供すること及び前記のような下地材を使用しての外壁軽量モルタル薄塗仕上げ工法を提供することを目的とするものである。
本発明は、
既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられる通気工法用モルタル薄塗用下地材であって、
該下地材は、リブラスと該リブラスの裏面に接着される裏打ち材とを有して構成され、
前記リブラスは、原板規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯又は溶融亜鉛メッキ鋼帯と約同等品で鋼板厚が0.3mmの原板をプレス加工し、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/mに構成され、
前記裏打ち材は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成され、前記裏打ち材の表面側が前記リブラスの裏面に接着されて構成された、
ことを特徴とし、
または、
既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられる通気工法用モルタル薄塗用下地材であって、
該下地材は、リブラスと該リブラスの裏面に接着される裏打ち材とを有して構成され、前記リブラスは、原板規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯又は溶融亜鉛メッキ鋼帯と約同等品の鋼板厚が0.3mmの原板をプレス加工し、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/mに構成され、前記裏打ち材は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成され、前記裏打ち材の表面側が前記リブラスの裏面に接着されて構成された下地材を複数使用してなり、
前記下地材の敷設は、該下地材の一枚目を外壁面下端部から敷設し、二枚目以降の下地材の敷設は、隣り合う下地材の各々のリブとリブとを重ね合わせながら水平方向に連続敷設し、敷設された下地材上にはモルタルの下塗り厚を10mm、上塗り厚を5mmとし、全体の塗り厚を15mmの厚みにして塗布する、
ことを特徴とし、
または、
前記下地材を上下に敷設するときには、先に敷設された前記下地材の2枚の重ね合わせ部に、上方に敷設する下地材を重ね合わせ、全体で3枚の重ね合わせ部の厚みを10mm以内の厚みにして敷設する、
ことを特徴とし、
または、
住宅躯体の室外側に取り付けた下地材の外側から既調合モルタルの塗り厚を下塗り厚につき10mm、上塗り厚につき5mmの厚みにして塗り、モルタル塗り外壁内に通気部が形成されたモルタル塗り外壁部を形成し、
前記通気部が形成されたモルタル塗り外壁部の上下端面には、前記通気部の厚みを保持する空気流入孔が設けられた、
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、調合モルタルを使用してのモルタル塗布厚を約15mm厚にして確実に塗れるリブラスからなる下地材が提供でき、前記の塗布厚キープし、通気層にモルタルが廻りにくい剛性の強いリブラスからなる下地材が提供でき、既調合モルタルの薄塗でもクラックの入りにくいリブラスからなる下地材が提供でき、リブラスを2枚あるいは3枚重ねても約15mmの塗布厚がキープできる下地材が提供でき、見栄えがよくモルタル壁表面が平滑に仕上げられるリブラスからなる下地材が提供でき、ステープル本留めにもリブラスの反りが少ない下地材が提供でき、モルタルの垂れる量を減らし前ハラミを防ぐことが出来る下地材が提供でき、及び前記のような下地材を使用しての外壁軽量モルタル薄塗仕上げ工法が提供出来るとの優れた効果を奏する。
本発明による下地材の構成を説明する説明図(1)である。 本発明による下地材の構成を説明する説明図(2)である。 本発明を適用した実施例の概約構成を説明する概約構成説明図である。 下地材の2枚重ね、3枚重ねの個所の概約構成を説明する概約構成説明図である。
以下、本発明を図に示す実施例に基づき説明する。
図1に本発明による下地材1の構成を示す。
該下地材1は、既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられるモルタル薄塗用下地材であり、該下地材1は、リブラス2と該リブラス2の裏面に接着される裏打ち材3とを有して構成される。ここで、既調合モルタルとは、セメントに骨材やポリマー樹脂などをあらかじ調合して、水練りだけで使用できる接着力の高いモルタルをいう。
そして、本発明は、この既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられるモルタル薄塗用下地材及び該下地材を使用したモルタル薄塗仕上げ工法に関して創案されたものである。
前記リブラス2は、規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯又は溶融亜鉛メッキ鋼帯と約同等品で鋼板厚が0.3mmの原板を用い、該原板をプレス加工、すなわちパンチ加工すると共にこれを引き延ばし展開して、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/m以上、例えば831g/mに構成されたものが使用される。
前記裏打ち材3は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成されており、前記裏打ち材3の表面側が前記リブラス2の裏面に接着されて下地材1が構成されている。
ここで、本発明のように、リブ山高3mmにすると、リブラス2が2枚重ねの箇所では約6mmの厚みになり、特に出入隅部、開口補強では施工上、リブラス2のリブ4がクロスして重なり乗っかる形になるのでリブ高3mm+3mm(6mm)になる。また、この6mmのリブ高さの上に、各板厚の厚み0.3mmの厚みも考慮すると、約7mm程度となり、前記上塗り厚み5mmは充分確保できる。
また、3枚重ね箇所ではリブの重ね箇所が最悪9mm(但し、横方向はリブが重なることが多いため3mm程度はマイナスになり6mm程度の厚みとなることがある)。これに各板厚の厚みが加わっても、やはり、上塗り厚み5mmは充分に確保できる。
また、リブ山高4mmの場合には、リブラス2が2枚重ね箇所では約8mmの厚さになり、3枚重ね箇所では、リブの重ね箇所が最悪12mmになるが、横方向にリブが重なる場合には3mm程度はマイナスになり約8mm程度の厚みとなる。これに各板厚の厚みが加わっても充分に上塗り厚5mmは確保できる。従って、リブ山高4mmの場合の3枚重ね箇所では、横方向にリブが重なる場合に適用するものとなる。この場合であれば、各板厚の厚みが加わっても充分に上塗り厚5mmは確保できる。
本発明のようにリブ山高を低くすることにより、ステープルでの固定時にリブを潰す恐れがない。さらにリブが潰れないので波打ちない平滑な下地材が形成できて確実な施工が行える。
また、本発明では幅広の逆U字状をなすステープルが採用されており、3mm以上4mm未満のリブ山高の場合、リブ4はステープルを打ち込んだとしても逆U字状をなすステープルの先端部分に隙間が出来、リブ4がつぶされないでリブラス2を止めることが出来る。しかし、リブ山高5mmだと、通常潰れないように調整して施工するが、それでもつぶれることがある。
以上よりモルタルの下塗り厚を10mm厚、上塗り厚を5mmで行えて、不良施工(リブつぶし)からのリブラス2の反り上がりを考察するとラス山高3mm以上4mm未満が最適であると判断出来るのである。
(リブラス2の剛性について)
従来のリブラスは、板厚0.3mm、リブ山高5mm、リブピッチ150mmで構成されており、その剛性は、6.594である。これに対し、本発明のリブラス2は、板厚0.3mm・リブ山高3mm、リブピッチ150mmで構成するとその剛性は2.017である。
よって、リブ4の剛性が強すぎて、リブ方向(横方向)へのクラックが発生しやすいとの課題を解消すべくリブ4の1本単位での剛性を弱め、クラックの発生を防止するには、リブ山高を3mmないしは4mm未満に低くすることで解消することが出来る。
また、2.017という剛性値は、通気ラスにより適している剛性なのである。
(リブラスのリブ間隔について)
従来のリブ間隔では、モルタルを下塗し養生時にモルタルが垂れ落ちてしまい、リブラス2の表面へ浮き上がる傾向があったことは既に述べた。これは、前記リブラス2のリブと裏打ち材3とを糊付けしており、垂れ下がったモルタルが前記糊付け箇所でリブラス2の表面へ逃げるため、浮き上がってしまうのである。
本発明では、リブ山高さを3mm乃至4mmとしてあるため、リブラス2と裏打ち材3とを糊付けしている間隔を狭めることになりもって、前記間隔が狭くなった分モルタルの塗布量が減るので、表面への浮き上がるハラミ量も少なくなるのである。
また従来は、リブ間隔を150mm間隔にしてあるため、裏打ち材3を糊付けしたリブラス2も裏への廻り(ハラミ量)が多くなるため、柱あるいは間柱の通気胴縁間に補助胴縁を取り付けて施工される場合が多かった。
しかしながら、補助胴縁が取り付けられていない場合にも確実に通気層を確保できる施工を考えなくてはならない。補助胴縁が取り付けられていない場合には、リブ山高を低くしたことによりリブラスの剛性が弱まるからである。
そこで本発明では、リブラス2におけるリブ4とリブ4との間隔を150mm間隔から半分の75mm間隔とした。これにより、前記リブ4の数が倍に増加し、リブ4の方向性が分散されると共に、従来と同様の剛性をも維持できるものとされた。
ここで、最適なリブ間隔を75mm間隔とした理由は、リブ間隔が75mm未満の場合は、リブ4が多すぎてしまい、逆にリブ方向へ力が増すことによりクラックの発生につながる。また、リブ間隔が75mm超過の場合は、モルタルのハラミ量が増え、モルタル薄塗での塗布厚が不均一となってしまい、均一なモルタル塗布に影響が生ずる。さらに、リブラス2の基本的寸法は3×6で巾900mmの場合、リブ間150mm以下で割り切れるのは100mm・90mm・75mm・60mm・45mm・・・・であり、上記内容を勘案するとリブ間隔を75mmにすることが最適である。
(リブラス2のリブ間網目数について)
従来のリブ間隔150mmのリブラスは、該リブラスの真ん中部分につなぎの小リブ状のリブが設けられている。そして小リブ状のリブの両側にはリブ間隔を75mmにして形成し、その間隔内に網目を4つ目にして構成してあった。
本発明のリブ間75mmにしたリブラス2も網目数を4つ目にして形成してある。リブ間75mmにしたリブラス2につき、この網目数にすると、モルタル下地ラスとしてモルタルの食いつきがよく、裏への廻りも相性が良く丈夫なモルタル壁を形成できることが確認されている。例えばリブ間75mmにしたリブラス2につき網目数を5つ目に増えた場合には網目の開口が小さくなってモルタルが裏へ廻りづらくなりしっかりリブラスを被覆できない。また、3つ目にした場合は、モルタルがリブラス2に引っ掛からずモルタルの垂れが多くなる。
ところで、リブラス2の網目は、前述したように薄板の原板をパンチングで刻み引き伸ばし製造するが、その際、形成される網目は幅広で平らでよじれているためモルタルが絡みやすくダレにくくなっているのである。
(リブラス2の板厚について)
本発明のリブラス2の板厚0.3mmとしてある。板厚0.3mm以上のリブラス2を使用するとリブ剛性が強すぎリブ方向へのクラックが発生しやすくなるからである。
また、板厚0.3mm以上のリブラスであると、施工時で3枚のリブラス2が重なった場合、本留めステープルが板厚に負けてしまい、重なっているリブ4を留付けしにくい。さらに、鉄切ハサミで切断する場合、硬くて切りにくい。
逆に、板厚0.3mm以下のリブラス2の場合、リブラス2の剛性が著しく弱るため通気ラスで使用した場合通気層を塞ぐ可能性が大きい。以上により板厚は0.3mmが適正なのである。
(リブラス2の重量について)
モルタル外壁通気工法での日本建築学会基準ではラス下地材の重量は800g/m以上となっていることに合わせたものである
次に、本発明によるリブラス2を使用した下地材1の貼り付け施工につき説明する、
下地材1の一面側には裏打ち材3が貼着される。ここで、裏打ち材3の種類について説明すると、従来は主にポリミック紙とターポリン紙が使用されていた。ポリミック紙は、ポリエチレンシートの両面をクラフト紙でサンドイッチ状にしたもので、ターポリン紙は、アスファルト防水層の両面をクラフト紙でサンドイッチ状にして形成したものである。
しかし、従来使用されていた防水紙である裏打ち材3はターポリン紙やポリミック紙のようにクラフト紙など半透明でない部材が材料であるので、リブラス2で構成された下地材1を止め付ける木下地(通気胴縁など)が可視できず、ステープルで止め付ける際に、職人の感に頼ることが多々あった。
しかし、本発明では、約半透明なポリエステル不織布からなる防水紙である裏打ち材3を使用しているので、止付ける際にも木下地(通気胴縁など)の影を確認しながら作業出来ることとなった。
さらに、本発明の裏打ち材3は前記したように、厚みが20μm及び30g/mの質量のポリエステル不織布で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されていることが特徴である。厚みが20μm及び30g/mの質量のポリエステル不織布であれば、半透明な部材となり、巾の細い木下地であっても裏側での前記木下地の影が確認でき、作業が確実、容易となる。
そして、粗面に形成された裏打ち材3の表面側が前記リブラス2の裏面に接着されるのである。よって、塗布されるモルタルは表面が粗面に構成された裏打ち材3によく絡まり、この点からも、確実でスピードのある施工が出来ることとなっている。
次に、前記下地材1を使用してのモルタル塗り外壁の下地形成につき説明する。
まず、前記下地材1の裏打ち材3側を木造住宅の構造躯体7室外側に添接する。
なお、構造躯体7室外側には、透湿の防水シート6が貼着されており、その透湿の防水シート6の上には縦方向に延びる通気胴縁8が外側へ向かって突出するよう取り付けられている。そして、前記通気胴縁8は、横方向に所定の間隔を有して複数本設けられ、通気胴縁8と通気胴縁8との間には空間部が形成されるが、該空間部は通気部として機能するものとなる。
ここで、通気胴縁8の表面側には、リブ4の凸部先端が添接するようにして下地材1が敷設される。
前記下地材1の通気胴縁8への取り付けは、前記下地材1の室外側から例えばステープルや釘などの止着部材を通気胴縁8の表面に打ち込むなどにより行うことが出来、もって非常に簡単な施工で行える様構成されている。
なお、下地材1の通気胴縁8への取り付けは、下地材1の通気胴縁8への取り付ける際に接するリブ4の凹部の内部分内側からも行えるものであり、そのため該リブ4の内側底面は、リブラス2固定用の例えばステープルガンの銃口が容易に入り、しかもステープルを打ち付けられるように形成されるのが好ましい。
そして、木造住宅の構造躯体7室外側に取り付けた前記下地材1の外側には、既調合モルタル9が塗布されてモルタル塗り外壁施工の最終工程となる。
下地材1に外側から塗りつけられた既調合モルタル9は、該下地材1に貼着された裏打ち材3が受け止める形になり、前記下地材1のリブ4及び網目部5の外側部分に既調合モルタル9が塗布され、これによって強靱なラスモルタルが得られ、もって、たとえモルタル塗りが薄塗り施工であっても強度の高いモルタル外壁が形成される。
なお、前記木造住宅の構造躯体においても前述のように室外側に透湿用などの透湿の防水シート6が貼り付けられており、前記下地材1に貼着された裏打ち材3と木造住宅の構造躯体7室外側に貼着された透湿の防水シート6との間にできた空間が、通気部として形成され、その機能を果たすことになる。
また、前記通気部が形成された木造住宅のモルタル塗り外壁部の上端と下端には、それぞれ空気流入孔10が設けられる。
前記通気部が形成された木造住宅のモルタル塗り外壁部の上端と下端は開口されており、該開口部に各々通気端定木を取り付ければ、通気部の厚みを保持することができると共に、通気端定木には複数の貫通する空気流入孔10を設けることで、通気性も充分に確保することが出来る。
次に、下地材1を平面状に連続敷設する木造住宅のモルタル塗り外壁形成方法について説明する。
下地材1の敷設は、例えば、木造住宅の外壁面下端から敷設する。
下地材1の一枚目を敷設した後、二枚目の下地材1は、先に敷設した隣り合う下地材1のリブ4上に二枚目の下地材1のリブ4を上から重ね合わせて水平方向に敷設する。このように、本発明ではリブ4の数か所が重ね合わさるものとなり、隣り合う下地材1の確実なつなぎ合わせができる。本発明の特徴の1つでもある。
次いで、三枚目の下地材1も同様に、二枚目の下地材1のリブ4上に三枚目の下地材1のリブ4上から重ね合わせて敷設する。これが繰り返えされて一段目が形成される。
次に、二段目形成の際には、例えば、下地材1を縦半分、すなわち、リブ4の長手方向長さの約半分となるよう切断し、該切断した通常の下地材1の半分の大きさの下地材1を二段目敷設の一枚目とする。
そして、二枚目以降は切断しない通常の大きさの下地材1を、一段目の場合と同様、先に敷設した隣り合う下地材1のリブ4の上に、隣り合う下地材1のリブ4を重ね合わせて敷設する。
上記の敷設によれば、一段目における下地材1のつなぎ目と二段目における下地材1のつなぎ目が一直線上にならない、つなぎ目が交互になった千鳥張りとなる。
一段目と二段目を千鳥張りではなく普通に敷設していった場合には、下地材1のつなぎ目は最大4枚分が重なることになる。
一方、前記のような千鳥張りに敷設をした場合には、下地材1のつなぎ目は最大で3枚分と枚数を減らすことができ、重ね部分の厚さを低減することができる。
しかも、本発明で使用する下地材1のリブ2の山高さは従来の山高さである5mm以下の3mmから4mmの範囲、好ましくは3mm程度であるので、3枚の重ね部分の厚みは3mmプラス重ね合わせたリブ4の板厚0.3mm及び3枚目は2枚目の網目部5上に重なるので板厚0.3mm程度がプラスされ、トータルで9.6mm程度の厚みになり、もってこの3枚重ねの個所にモルタルを塗ってもモルタル塗り厚の規定である10mmの下塗り厚及び5mmの上塗り厚のトータル15mmの塗り厚を充分にクリアできることとなる。
しかも、本発明による下地材1のリブ4とリブ4との間隔は75mmの間隔としてあるため、網目部5におけるモルタル塗布時の強度も充分に保持できる。すなわち、既調合モルタル9を塗付けるときの鏝圧により内側にたわんでしまい、その内側にたわんだ分だけ通気部の通気スペースが狭くなってしまうとの不都合を起こさない。
従来の山高さである5mmの下地材を使用すると、3枚の重ね部分の厚みは約6mmから8mm以上となり、表面の凸凹をなくしてフラットな面にするためには、モルタル塗り厚は20mm以上の塗り厚にしなければならない。すると、薄いモルタル塗り厚を求めても、全体の外壁面で少なくとも20mm以上の塗り厚にしなくてはならず、施工スピードが遅くなると共に施工コストが高くなってしまう不都合がある。
しかしながら、本発明では充分に15mmの薄塗りにでき、クラックを生じさせることもない。
図4を参照すると、符号11は下地材1が2枚重ねとなっている部分である。符号12は下地材1が最も多く重なっている部分であり、3枚重ねとなっている。
前述したように、下地材1におけるリブ4の山高さを4mmより低い高さとし、具体的には4mm以下の3.6mmから2.6mmの範囲、好ましくは3mmの山高さにし、重ね部分の厚さを極力減らすことで、既調合モルタル9を該下地材1に塗布した際に、既調合モルタル9の塗りつけ厚さを低減できるものとなる。しかも重ね部分からのクラック防止を図ることもできる。
さらに、余分な材料を使用するなど無駄をなくすことが出来、ひいてはモルタル壁面の軽量化も図ることができる。
また、前記の通り、下地材1の連続敷設は、特に2枚重ねの場合は、下地材1のリブ4を重ね合わせて行うため、該リブ4が敷設の目印となり、敷設に際して高度な技術は必要なく、容易に行えるとの効果も期待できる。
1 下地材
2 リブラス
3 裏打ち材
4 リブ
5 網目部
6 防水シート
7 構造躯体
8 通気胴縁
9 既調合モルタル
10 空気流入孔
11 下地材2枚重ねの箇所
12 下地材3枚重ねの箇所
本発明は、モルタル薄塗仕上げ用下地材と該モルタル薄塗仕上げ用下地材を使用した住宅の外壁通気工法用軽量モルタル薄塗仕上げ工法に関するものである。
近年、既調合のモルタルを用いての外壁モルタル塗布厚については、15mm以上の塗り厚で認定されており、前記規格内において従来のモルタル塗り厚よりなるべく薄いモルタル塗り厚にすること、すなわち、なるべく15mmの塗り厚に近い塗り厚にして軽量モルタル外壁にすることが要請されている。
従来のモルタル塗り厚より薄いモルタル塗り厚であっても所定の品質が維持でき、規格内に収まるモルタル塗り厚施工であれば、施工スピードの向上と施工コストの低減が図れるからである。そして、既調合モルタルを用いての塗り厚15mmのモルタル塗布は、下塗10mm(ラス面が隠れる程度)、上塗り5mmが好ましいとされる。すなわち、ラス面より5mmほどの上塗り厚が要請されている。
ここで、従来のリブラスは、板厚0.3mm、リブ高5mm、リブ間が150mmで構成され、裏打ち材はターポリン紙、ポリミック紙が採用され、裏打ち材のリブラスへの接着は糊付け又は、ステッチング留めで構成されていた。
しかし、前記のリブラスを使用し、モルタル塗布厚約15mmで施工した場合、クラックが入りやすいとの課題があった。
クラックの要因としては、山高5mmで形成されたリブの剛性が強すぎ、リブ方向(横方向)へのクラックが発生しやすいこと、特に、出入隅部、開口補強では施工上、リブラスのリブがクロスして重なり乗っかる形になるのでリブ高5mm+5mm(10mm)になってしまう。さらに、この10mmのリブ高さの上に、板厚の厚みも考慮しなければならない。すると、前記上塗り厚み5mmは確保できないものとなる。
またリブラスの貼り方は一般的にレンガ張りのように貼るため施工上、リブラス端部において2枚重ねあるいは3枚重ねの箇所が発生する。するとその部分はさらに厚くなり下塗時に特に3枚重ねのラス面を覆うには更に塗り付けしなければならない。すると、必然的に上塗り部分が薄くなってしまいクラックが発生しやすいとの課題がある。
特に、前述の如く2枚重ねや3枚重ねの箇所を有することによりモルタル薄塗での塗布厚が不均一になった場合、モルタル塗布の薄い箇所ではモルタルの硬化が早くまた弱くなるがモルタル塗布の厚い箇所では硬化が遅く、強くなるために、前記厚い箇所に薄い箇所が引っ張られる形でクラックが入ることがある。
また、従来のリブラスを使用したモルタル薄塗り工法では、モルタル壁表面を平滑に仕上げられないことが前記の理由の他にも多々あり、平滑に塗るには技術と材料費(調整)と手間がかかりコストアップにつながっていたとの課題もあった。
例えば、仕上げ時に平滑に施工できない要因として、通気胴縁(柱・間柱上)に本留め(ステープル留め等)の際、リブがつぶれる場合がある。その際、リブが表面へアーチ状に反るため、ラス面が波を打ったようになり塗りづらくなることが挙げられる。
また、モルタル下塗、養生時でのモルタルの下垂れが発生し、該下垂れの発生により垂れた箇所の表面が浮き上がる傾向があること(リブラスのリブと裏打ち材が糊付けされており、下がったモルタルが表面へ逃げるため)などが挙げられる。
さらに、従来、リブラスと一体となっている裏打ち材は前述したようにターポリン紙(クラフト紙+ブロン+クラフト紙)又は、ポリミック紙(クラフト紙+PE+クラフト紙)が多く、それらの裏打ち材は透けていないため施工時に下地部分(通気胴縁)が可視することが出来ず、そのため下地部分(通気胴縁)に下地材を固定する施工の効率が落ち、点検時にもわかりづらいとの課題があった。
近年では熟練工の職人数が減少してきており、上記の課題克服には熟練工の職人の育成や確保が急務とされ、施工効率のアップや施工の簡素化を図ると共に、熟練工の職人数を増やさなければならないとの課題があった。
特開2013-185300号公報
かくして、本発明は前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、既調合モルタルを使用してのモルタル塗布厚を約15mm厚にして確実に塗れるリブラスからなる下地材を提供すること、前記の塗布厚キープし、通気層にモルタルが廻りにくい剛性の強いリブラスからなる下地材を提供すること、既調合モルタルの薄塗でもクラックの入りにくいリブラスからなる下地材を提供すること、リブラスを2枚あるいは3枚重ねても約15mmの塗布厚がキープできる下地材を提供すること、モルタル壁の見栄えがよく、かつモルタル壁表面が平滑に仕上げられるリブラスからなる下地材を提供すること、ステープル本留め施工時にもリブラスの反りが少ない下地材を提供すること、モルタルの垂れる量を減らし前ハラミを防ぐことが出来る下地材を提供すること、鋼板厚が0.3mmでリブ山高さを5mmから3mmにし、かつリブピッチを150mmから75mmにすることで鉄切りばさみを用いて切りやすくなり平らかに施工できる下地材を提供すること及び前記のような下地材を使用しての外壁軽量モルタル薄塗仕上げ工法を提供することを目的とするものである。
本発明は、
既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられる通気工法用モルタル薄塗用下地材であって、
該下地材は、リブラスと該リブラスのリブ山部先端に接着される裏打ち材とを有して構成され、
前記リブラスは、原板規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯鋼板厚が0.3mmの原板をプレス加工し、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/m 以上に構成され、
前記裏打ち材は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成され、前記裏打ち材の表面側が前記リブラスのリブ山部先端に接着され、前記リブ山部先端間は前記裏打ち材との間にリブ山高に略相当する厚みの空間を有して構成された、
ことを特徴とし、
または、
既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられる通気工法用モルタル薄塗用下地材であって、
該下地材は、リブラスと該リブラスのリブ山部先端に接着される裏打ち材とを有して構成され、前記リブラスは、原板規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯鋼板厚が0.3mmの原板をプレス加工し、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/m 以上に構成され、前記裏打ち材は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成され、前記裏打ち材の表面側が前記リブラスのリブ山部先端に接着され、前記リブ山部先端間は前記裏打ち材との間にリブ山高に略相当する厚みの空間を有して構成された下地材を複数使用してなり、
前記下地材の敷設は、該下地材の一枚目を外壁面下端部から敷設し、二枚目以降の下地材の敷設は、隣り合う下地材の各々のリブとリブとを重ね合わせながら水平方向に連続敷設し、敷設された下地材上にはモルタルの下塗り厚を10mm、上塗り厚を5mmとし、全体の塗り厚を15mmの厚みにして塗布する、
ことを特徴とし、
または、
前記下地材を上下に敷設する際の重ね合わせ部の厚みは、先に敷設された前記下地材の2枚の重ね合わせ部に、上方に敷設する下地材を重ね合わせ、全体で3枚の重ね合わせ部の厚みを10mm以内の厚みにして敷設する、
ことを特徴とし、
または、
住宅躯体の室外側に取り付けた下地材の外側から既調合モルタルの塗り厚を下塗り厚につき10mm、上塗り厚につき5mmの厚みにして塗り、モルタル塗り外壁内に通気部が形成されたモルタル塗り外壁部を形成し、
前記通気部が形成されたモルタル塗り外壁部の上下端面は開口しており、前記上下端面の開口部に通気端定木を取り付け、前記通気端定木を取り付けることにより前記通気部の厚みを保持する空気流入孔が設けられた、
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、調合モルタルを使用してのモルタル塗布厚を約15mm厚にして確実に塗れるリブラスからなる下地材が提供でき、前記の塗布厚キープし、通気層にモルタルが廻りにくい剛性の強いリブラスからなる下地材が提供でき、既調合モルタルの薄塗でもクラックの入りにくいリブラスからなる下地材が提供でき、リブラスを2枚あるいは3枚重ねても約15mmの塗布厚がキープできる下地材が提供でき、見栄えがよくモルタル壁表面が平滑に仕上げられるリブラスからなる下地材が提供でき、ステープル本留めにもリブラスの反りが少ない下地材が提供でき、モルタルの垂れる量を減らし前ハラミを防ぐことが出来る下地材が提供でき、及び前記のような下地材を使用しての外壁軽量モルタル薄塗仕上げ工法が提供出来るとの優れた効果を奏する。
本発明による下地材の構成を説明する説明図(1)である。 本発明による下地材の構成を説明する説明図(2)である。 本発明を適用した実施例の概約構成を説明する概約構成説明図である。 下地材の2枚重ね、3枚重ねの個所の概約構成を説明する概約構成説明図である。
以下、本発明を図に示す実施例に基づき説明する。
図1に本発明による下地材1の構成を示す。
該下地材1は、既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられるモルタル薄塗用下地材であり、該下地材1は、リブラス2と該リブラス2の裏面に接着される裏打ち材3とを有して構成される。ここで、既調合モルタルとは、セメントに骨材やポリマー樹脂などをあらかじ調合して、水練りだけで使用できる接着力の高いモルタルをいう。
そして、本発明は、この既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられるモルタル薄塗用下地材及び該下地材を使用したモルタル薄塗仕上げ工法に関して創案されたものである。
前記リブラス2は、規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯又は溶融亜鉛メッキ鋼帯と約同等品で鋼板厚が0.3mmの原板を用い、該原板をプレス加工、すなわちパンチ加工すると共にこれを引き延ばし展開して、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/m以上、例えば831g/mに構成されたものが使用される。
前記裏打ち材3は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成されており、前記裏打ち材3の表面側が前記リブラス2の裏面に接着されて下地材1が構成されている。
ここで、本発明のように、リブ山高3mmにすると、リブラス2が2枚重ねの箇所では約6mmの厚みになり、特に出入隅部、開口補強では施工上、リブラス2のリブ4がクロスして重なり乗っかる形になるのでリブ高3mm+3mm(6mm)になる。また、この6mmのリブ高さの上に、各板厚の厚み0.3mmの厚みも考慮すると、約7mm程度となり、前記上塗り厚み5mmは充分確保できる。
また、3枚重ね箇所ではリブの重ね箇所が最悪9mm(但し、横方向はリブが重なることが多いため3mm程度はマイナスになり6mm程度の厚みとなることがある)。これに各板厚の厚みが加わっても、やはり、上塗り厚み5mmは充分に確保できる。
また、リブ山高4mmの場合には、リブラス2が2枚重ね箇所では約8mmの厚さになり、3枚重ね箇所では、リブの重ね箇所が最悪12mmになるが、横方向にリブが重なる場合には3mm程度はマイナスになり約8mm程度の厚みとなる。これに各板厚の厚みが加わっても充分に上塗り厚5mmは確保できる。従って、リブ山高4mmの場合の3枚重ね箇所では、横方向にリブが重なる場合に適用するものとなる。この場合であれば、各板厚の厚みが加わっても充分に上塗り厚5mmは確保できる。
本発明のようにリブ山高を低くすることにより、ステープルでの固定時にリブを潰す恐れがない。さらにリブが潰れないので波打ちない平滑な下地材が形成できて確実な施工が行える。
また、本発明では幅広の逆U字状をなすステープルが採用されており、3mm以上4mm未満のリブ山高の場合、リブ4はステープルを打ち込んだとしても逆U字状をなすステープルの先端部分に隙間が出来、リブ4がつぶされないでリブラス2を止めることが出来る。しかし、リブ山高5mmだと、通常潰れないように調整して施工するが、それでもつぶれることがある。
以上よりモルタルの下塗り厚を10mm厚、上塗り厚を5mmで行えて、不良施工(リブつぶし)からのリブラス2の反り上がりを考察するとラス山高3mm以上4mm未満が最適であると判断出来るのである。
(リブラス2の剛性について)
従来のリブラスは、板厚0.3mm、リブ山高5mm、リブピッチ150mmで構成されており、その剛性は、6.594である。これに対し、本発明のリブラス2は、板厚0.3mm・リブ山高3mm、リブピッチ150mmで構成するとその剛性は2.017である。
よって、リブ4の剛性が強すぎて、リブ方向(横方向)へのクラックが発生しやすいとの課題を解消すべくリブ4の1本単位での剛性を弱め、クラックの発生を防止するには、リブ山高を3mmないしは4mm未満に低くすることで解消することが出来る。
また、2.017という剛性値は、通気ラスにより適している剛性なのである。
(リブラスのリブ間隔について)
従来のリブ間隔では、モルタルを下塗し養生時にモルタルが垂れ落ちてしまい、リブラス2の表面へ浮き上がる傾向があったことは既に述べた。これは、前記リブラス2のリブと裏打ち材3とを糊付けしており、垂れ下がったモルタルが前記糊付け箇所でリブラス2の表面へ逃げるため、浮き上がってしまうのである。
本発明では、リブ山高さを3mm乃至4mmとしてあるため、リブラス2と裏打ち材3とを糊付けしている間隔を狭めることになりもって、前記間隔が狭くなった分モルタルの塗布量が減るので、表面への浮き上がるハラミ量も少なくなるのである。
また従来は、リブ間隔を150mm間隔にしてあるため、裏打ち材3を糊付けしたリブラス2も裏への廻り(ハラミ量)が多くなるため、柱あるいは間柱の通気胴縁間に補助胴縁を取り付けて施工される場合が多かった。
しかしながら、補助胴縁が取り付けられていない場合にも確実に通気層を確保できる施工を考えなくてはならない。補助胴縁が取り付けられていない場合には、リブ山高を低くしたことによりリブラスの剛性が弱まるからである。
そこで本発明では、リブラス2におけるリブ4とリブ4との間隔を150mm間隔から半分の75mm間隔とした。これにより、前記リブ4の数が倍に増加し、リブ4の方向性が分散されると共に、従来と同様の剛性をも維持できるものとされた。
ここで、最適なリブ間隔を75mm間隔とした理由は、リブ間隔が75mm未満の場合は、リブ4が多すぎてしまい、逆にリブ方向へ力が増すことによりクラックの発生につながる。また、リブ間隔が75mm超過の場合は、モルタルのハラミ量が増え、モルタル薄塗での塗布厚が不均一となってしまい、均一なモルタル塗布に影響が生ずる。さらに、リブラス2の基本的寸法は3×6で巾900mmの場合、リブ間150mm以下で割り切れるのは100mm・90mm・75mm・60mm・45mm・・・・であり、上記内容を勘案するとリブ間隔を75mmにすることが最適である。
(リブラス2のリブ間網目数について)
従来のリブ間隔150mmのリブラスは、該リブラスの真ん中部分につなぎの小リブ状のリブが設けられている。そして小リブ状のリブの両側にはリブ間隔を75mmにして形成し、その間隔内に網目を4つ目にして構成してあった。
本発明のリブ間75mmにしたリブラス2も網目数を4つ目にして形成してある。リブ間75mmにしたリブラス2につき、この網目数にすると、モルタル下地ラスとしてモルタルの食いつきがよく、裏への廻りも相性が良く丈夫なモルタル壁を形成できることが確認されている。例えばリブ間75mmにしたリブラス2につき網目数を5つ目に増えた場合には網目の開口が小さくなってモルタルが裏へ廻りづらくなりしっかりリブラスを被覆できない。また、3つ目にした場合は、モルタルがリブラス2に引っ掛からずモルタルの垂れが多くなる。
ところで、リブラス2の網目は、前述したように薄板の原板をパンチングで刻み引き伸ばし製造するが、その際、形成される網目は幅広で平らでよじれているためモルタルが絡みやすくダレにくくなっているのである。
(リブラス2の板厚について)
本発明のリブラス2の板厚0.3mmとしてある。板厚0.3mm以上のリブラス2を使用するとリブ剛性が強すぎリブ方向へのクラックが発生しやすくなるからである。
また、板厚0.3mm以上のリブラスであると、施工時で3枚のリブラス2が重なった場合、本留めステープルが板厚に負けてしまい、重なっているリブ4を留付けしにくい。さらに、鉄切ハサミで切断する場合、硬くて切りにくい。
逆に、板厚0.3mm以下のリブラス2の場合、リブラス2の剛性が著しく弱るため通気ラスで使用した場合通気層を塞ぐ可能性が大きい。以上により板厚は0.3mmが適正なのである。
(リブラス2の重量について)
モルタル外壁通気工法での日本建築学会基準ではラス下地材の重量は800g/m以上となっていることに合わせたものである
次に、本発明によるリブラス2を使用した下地材1の貼り付け施工につき説明する、
下地材1の一面側には裏打ち材3が貼着される。ここで、裏打ち材3の種類について説明すると、従来は主にポリミック紙とターポリン紙が使用されていた。ポリミック紙は、ポリエチレンシートの両面をクラフト紙でサンドイッチ状にしたもので、ターポリン紙は、アスファルト防水層の両面をクラフト紙でサンドイッチ状にして形成したものである。
しかし、従来使用されていた防水紙である裏打ち材3はターポリン紙やポリミック紙のようにクラフト紙など半透明でない部材が材料であるので、リブラス2で構成された下地材1を止め付ける木下地(通気胴縁など)が可視できず、ステープルで止め付ける際に、職人の感に頼ることが多々あった。
しかし、本発明では、約半透明なポリエステル不織布からなる防水紙である裏打ち材3を使用しているので、止付ける際にも木下地(通気胴縁など)の影を確認しながら作業出来ることとなった。
さらに、本発明の裏打ち材3は前記したように、厚みが20μm及び30g/mの質量のポリエステル不織布で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されていることが特徴である。厚みが20μm及び30g/mの質量のポリエステル不織布であれば、半透明な部材となり、巾の細い木下地であっても裏側での前記木下地の影が確認でき、作業が確実、容易となる。
そして、粗面に形成された裏打ち材3の表面側が前記リブラス2の裏面に接着されるのである。よって、塗布されるモルタルは表面が粗面に構成された裏打ち材3によく絡まり、この点からも、確実でスピードのある施工が出来ることとなっている。
次に、前記下地材1を使用してのモルタル塗り外壁の下地形成につき説明する。
まず、前記下地材1の裏打ち材3側を木造住宅の構造躯体7室外側に添接する。
なお、構造躯体7室外側には、透湿の防水シート6が貼着されており、その透湿の防水シート6の上には縦方向に延びる通気胴縁8が外側へ向かって突出するよう取り付けられている。そして、前記通気胴縁8は、横方向に所定の間隔を有して複数本設けられ、通気胴縁8と通気胴縁8との間には空間部が形成されるが、該空間部は通気部として機能するものとなる。
ここで、通気胴縁8の表面側には、リブ4の凸部先端が添接するようにして下地材1が敷設される。
前記下地材1の通気胴縁8への取り付けは、前記下地材1の室外側から例えばステープルや釘などの止着部材を通気胴縁8の表面に打ち込むなどにより行うことが出来、もって非常に簡単な施工で行える様構成されている。
なお、下地材1の通気胴縁8への取り付けは、下地材1の通気胴縁8への取り付ける際に接するリブ4の凹部の内部分内側からも行えるものであり、そのため該リブ4の内側底面は、リブラス2固定用の例えばステープルガンの銃口が容易に入り、しかもステープルを打ち付けられるように形成されるのが好ましい。
そして、木造住宅の構造躯体7室外側に取り付けた前記下地材1の外側には、既調合モルタル9が塗布されてモルタル塗り外壁施工の最終工程となる。
下地材1に外側から塗りつけられた既調合モルタル9は、該下地材1に貼着された裏打ち材3が受け止める形になり、前記下地材1のリブ4及び網目部5の外側部分に既調合モルタル9が塗布され、これによって強靱なラスモルタルが得られ、もって、たとえモルタル塗りが薄塗り施工であっても強度の高いモルタル外壁が形成される。
なお、前記木造住宅の構造躯体においても前述のように室外側に透湿用などの透湿の防水シート6が貼り付けられており、前記下地材1に貼着された裏打ち材3と木造住宅の構造躯体7室外側に貼着された透湿の防水シート6との間にできた空間が、通気部として形成され、その機能を果たすことになる。
また、前記通気部が形成された木造住宅のモルタル塗り外壁部の上端と下端には、それぞれ空気流入孔10が設けられる。
前記通気部が形成された木造住宅のモルタル塗り外壁部の上端と下端は開口されており、該開口部に各々通気端定木を取り付ければ、通気部の厚みを保持することができると共に、通気端定木には複数の貫通する空気流入孔10を設けることで、通気性も充分に確保することが出来る。
次に、下地材1を平面状に連続敷設する木造住宅のモルタル塗り外壁形成方法について説明する。
下地材1の敷設は、例えば、木造住宅の外壁面下端から敷設する。
下地材1の一枚目を敷設した後、二枚目の下地材1は、先に敷設した隣り合う下地材1のリブ4上に二枚目の下地材1のリブ4を上から重ね合わせて水平方向に敷設する。このように、本発明ではリブ4の数か所が重ね合わさるものとなり、隣り合う下地材1の確実なつなぎ合わせができる。本発明の特徴の1つでもある。
次いで、三枚目の下地材1も同様に、二枚目の下地材1のリブ4上に三枚目の下地材1のリブ4上から重ね合わせて敷設する。これが繰り返えされて一段目が形成される。
次に、二段目形成の際には、例えば、下地材1を縦半分、すなわち、リブ4の長手方向長さの約半分となるよう切断し、該切断した通常の下地材1の半分の大きさの下地材1を二段目敷設の一枚目とする。
そして、二枚目以降は切断しない通常の大きさの下地材1を、一段目の場合と同様、先に敷設した隣り合う下地材1のリブ4の上に、隣り合う下地材1のリブ4を重ね合わせて敷設する。
上記の敷設によれば、一段目における下地材1のつなぎ目と二段目における下地材1のつなぎ目が一直線上にならない、つなぎ目が交互になった千鳥張りとなる。
一段目と二段目を千鳥張りではなく普通に敷設していった場合には、下地材1のつなぎ目は最大4枚分が重なることになる。
一方、前記のような千鳥張りに敷設をした場合には、下地材1のつなぎ目は最大で3枚分と枚数を減らすことができ、重ね部分の厚さを低減することができる。
しかも、本発明で使用する下地材1のリブ2の山高さは従来の山高さである5mm以下の3mmから4mmの範囲、好ましくは3mm程度であるので、3枚の重ね部分の厚みは3mmプラス重ね合わせたリブ4の板厚0.3mm及び3枚目は2枚目の網目部5上に重なるので板厚0.3mm程度がプラスされ、トータルで9.6mm程度の厚みになり、もってこの3枚重ねの個所にモルタルを塗ってもモルタル塗り厚の規定である10mmの下塗り厚及び5mmの上塗り厚のトータル15mmの塗り厚を充分にクリアできることとなる。
しかも、本発明による下地材1のリブ4とリブ4との間隔は75mmの間隔としてあるため、網目部5におけるモルタル塗布時の強度も充分に保持できる。すなわち、既調合モルタル9を塗付けるときの鏝圧により内側にたわんでしまい、その内側にたわんだ分だけ通気部の通気スペースが狭くなってしまうとの不都合を起こさない。
従来の山高さである5mmの下地材を使用すると、3枚の重ね部分の厚みは約6mmから8mm以上となり、表面の凸凹をなくしてフラットな面にするためには、モルタル塗り厚は20mm以上の塗り厚にしなければならない。すると、薄いモルタル塗り厚を求めても、全体の外壁面で少なくとも20mm以上の塗り厚にしなくてはならず、施工スピードが遅くなると共に施工コストが高くなってしまう不都合がある。
しかしながら、本発明では充分に15mmの薄塗りにでき、クラックを生じさせることもない。
図4を参照すると、符号11は下地材1が2枚重ねとなっている部分である。符号12は下地材1が最も多く重なっている部分であり、3枚重ねとなっている。
前述したように、下地材1におけるリブ4の山高さを4mmより低い高さとし、具体的には4mm以下の3.6mmから2.6mmの範囲、好ましくは3mmの山高さにし、重ね部分の厚さを極力減らすことで、既調合モルタル9を該下地材1に塗布した際に、既調合モルタル9の塗りつけ厚さを低減できるものとなる。しかも重ね部分からのクラック防止を図ることもできる。
さらに、余分な材料を使用するなど無駄をなくすことが出来、ひいてはモルタル壁面の軽量化も図ることができる。
また、前記の通り、下地材1の連続敷設は、特に2枚重ねの場合は、下地材1のリブ4を重ね合わせて行うため、該リブ4が敷設の目印となり、敷設に際して高度な技術は必要なく、容易に行えるとの効果も期待できる。
1 下地材
2 リブラス
3 裏打ち材
4 リブ
5 網目部
6 防水シート
7 構造躯体
8 通気胴縁
9 既調合モルタル
10 空気流入孔
11 下地材2枚重ねの箇所
12 下地材3枚重ねの箇所

Claims (4)

  1. 既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられる通気工法用モルタル薄塗用下地材であって、
    該下地材は、リブラスと該リブラスの裏面に接着される裏打ち材とを有して構成され、
    前記リブラスは、原板規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯又は溶融亜鉛メッキ鋼帯と約同等品で鋼板厚が0.3mmの原板をプレス加工し、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/mに構成され、
    前記裏打ち材は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成され、前記裏打ち材の表面側が前記リブラスの裏面に接着されて構成された、
    ことを特徴とするモルタル薄塗仕上げ用下地材。
  2. 既調合モルタルを塗布してモルタル外壁を形成する際に用いられる通気工法用モルタル薄塗用下地材であって、
    該下地材は、リブラスと該リブラスの裏面に接着される裏打ち材とを有して構成され、前記リブラスは、原板規格が溶融亜鉛メッキ鋼帯又は溶融亜鉛メッキ鋼帯と約同等品の鋼板厚が0.3mmの原板をプレス加工し、リブ山高が3mm以上4mm未満、リブピッチが75mm、リブ間の網目数が4つ目、質量が約800g/mに構成され、前記裏打ち材は、厚みが20μm及び30g/mの質量で、表面が粗面に裏面が滑面に形成されたポリエステル不織布で構成され、前記裏打ち材の表面側が前記リブラスの裏面に接着されて構成された下地材を複数使用してなり、
    前記下地材の敷設は、該下地材の一枚目を外壁面下端部から敷設し、二枚目以降の下地材の敷設は、隣り合う下地材の各々のリブとリブとを重ね合わせながら水平方向に連続敷設し、敷設された下地材上にはモルタルの下塗り厚を10mm、上塗り厚を5mmとし、全体の塗り厚を15mmの厚みにして塗布する、
    ことを特徴とする住宅の外壁通気工法用軽量モルタル薄塗仕上げ工法。
  3. 前記下地材を上下に敷設するときには、先に敷設された前記下地材の2枚の重ね合わせ部に、上方に敷設する下地材を重ね合わせ、全体で3枚の重ね合わせ部の厚みを10mm以内の厚みにして敷設する、
    ことを特徴とする請求項2記載の住宅の外壁通気工法用軽量モルタル薄塗仕上げ工法。
  4. 住宅躯体の室外側に取り付けた下地材の外側から既調合モルタルの塗り厚を下塗り厚につき10mm、上塗り厚につき5mmの厚みにして塗り、モルタル塗り外壁内に通気部が形成されたモルタル塗り外壁部を形成し、
    前記通気部が形成されたモルタル塗り外壁部の上下端面には、前記通気部の厚みを保持する空気流入孔が設けられた、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の住宅の外壁通気工法用軽量モルタル薄塗仕上げ工法。
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