JP2022155788A - 配線架 - Google Patents

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Takaya Yamauchi
広幸 佐藤
Hiroyuki Sato
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Abstract

【課題】進退可能なカセット内で光ファイバケーブルを接続する場合であっても、光ファイバケーブルに過度な曲げが生じないようにする。【解決手段】成端部は、内部にリボンファイバ120を収容する心線収容空間が形成され、前後方向に所定の範囲を移動可能な複数のカセット320を有し、カセット320の横方向一方の側壁部362Aには、リボンファイバ120を心線収容空間に導入することができる開口部が形成され、カセット320は、導入されたリボンファイバ120の端部が接続されるとともに、ジャンパケーブル150の端部が接続されるアダプタ322を備え、開口部にはガイド部材380が設けられ、ガイド部材380は横方向一方に向かって前後に広がるようなガイド空間を形成する前後のガイド壁384Aを有し、前後のガイド壁384Aは平面視においてガイド空間に向かって凸な湾曲形状に形成されている。【選択図】図11

Description

本発明は配線架に関する。
複数のサーバが配置されたデータセンターでは、通信会社などの外部から延びる複数の光ファイバケーブルを各サーバに分配するために配線架が用いられている。配線架内では、通信会社側の光ファイバケーブルを、サーバ側の他の光ファイバケーブルに接続するためのファイバ接続部が設けられている。
このようなファイバ接続部の構成としては、例えば、特許文献1、2に記載されているようにラックに収納可能なカセットタイプのものが広く用いられている。具体的には、ラックに対して前後方向に進退可能なカセットを設けておき、このカセット内に一側から通信会社側の光ファイバケーブルを導入し、他側からサーバ側の光ファイバケーブルを導入し、カセット内の空間において、これら通信会社側の光ファイバケーブルと、サーバ側の光ファイバケーブルとをアダプタを介して接続している。
特許第4795884号 特許第3883113号
ここで、光ファイバに過度な曲げが加わるとデータ伝送に障害が生じるため、光ファイバには許容曲げ半径が規定されている。しかしながら、上記のような前後に進退可能なカセットを用いて光ファイバを接続すると、カセットの引き出し、押し込みにより、光ファイバのカセットへの導入部で許容曲げ半径以下となるような曲げが生じるおそれがある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、進退可能なカセット内で光ファイバを接続する場合であっても、光ファイバに過度な曲げが生じないようにすることを目的としている。
本発明は、配線架であって、
第1の光ファイバ(120)の端部と、第2の光ファイバ(150)の端部とを接続する接続部(30)を備え、
接続部(30)は、内部に第1の光ファイバ(120)の一端部を収容する第1の収容空間(366)が形成され、前後方向に所定の範囲を移動可能な複数のカセット(320)を有し、
カセット(320)は、横方向に対向する一対の側壁(362A、362B)を有し、一対の側壁(362A、362B)のうちの一方の側壁(362A)には、第1の光ファイバ(120)を第1の収容空間(366)に導入することができる第1の導入口(364A)が形成され、
カセット(320)は、第1の導入口(364A)から導入された第1の光ファイバ(120)の端部が接続されるとともに、第2の光ファイバ(150)の端部が接続されるアダプタ(322)を備え、
第1の導入口(364A)にはガイド部(380)が形成され、
ガイド部材(380)は横方向一方に向かって前後に広がるようなガイド空間を形成する前後のガイド壁(384A)を有し、
前後のガイド壁(384A)は平面視においてガイド空間に向かって凸な湾曲形状に形成されている、
ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、第1の光ファイバが導入される第1の導入口に、ガイド空間に向かって凸な湾曲形状の前後のガイド壁を有するガイド部材が設けられているため、カセットを前後方向に移動させたとしても、第1の光ファイバが過度に湾曲するのを防止できる。
本発明において、好ましくは、ガイド部(380)は、ガイド空間の上方を延びる腕部(384B)を有する。
上記構成の本発明によれば、カセットを前後方向に移動させたとしても、腕部により第1の光ファイバが上方に湾曲することを防止し、第1の光ファイバに過度な湾曲や上下方向の撓みが生じるのを防止できる。
本発明において、好ましくは、複数のカセット(320)の横方向一方の側壁(362A)の側方に設けられ、平面視において前方が湾曲形状に形成された側方ガイド部材(330)を備え、第1の光ファイバ(120)は、側方ガイド部材(330)の側面に沿うように案内され、第1の導入口に導入されている。
上記構成の本発明によれば、第1の光ファイバのカセットの外側部分においても過度な湾曲が生じるのを防止できる。
本発明において、好ましくは、側方ガイド部材(330)の最前面が、最前方まで移動したカセット(320)の第1の導入口(364A)よりも後方に位置し、かつ、最後方まで移動したカセット(320)の第1の導入口(364A)よりも前方に位置するように、側方ガイド部材(330)は配置されている。
上記構成の本発明によれば、カセットの移動による第1の光ファイバのカセットの外側部分の移動を抑えることができる。
本発明において、好ましくは、側方ガイド部材(330)の側方かつ後方に設けられ、第1の光ファイバ(120)の一部を固定することができる光ファイバ固定部材(340)をさらに備える。
上記構成に本発明によれば、確実に第1の光ファイバを側方ガイド部材に沿うように案内することができる。
本発明において、好ましくは、カセット(320)のアダプタ(322)の前方には第2の光ファイバ(150)の一端部を収容する第2の収容空間(375)が形成され、カセット(320)の横方向他方の側壁のアダプタ(322)よりも前方には第2の収容空間(375)に第2の光ファイバ(150)を導入する第2の導入口(365B)が形成されている。
上記構成の本発明によれば、第2の光ファイバがカセットの前方に収容されるため、第1の光ファイバと収容空間が分離され、第1の光ファイバと第2の光ファイバとが干渉するのを防止できる。
本発明において、好ましくは、カセット(320)は左右対称であり、第1の導入口(364A)に対して対称な位置に設けられた第2の導入口(364B)を有し、第2の導入口(364B)には、第2の光ファイバ(150)をガイドする第2の支持部材(390)が設けられている。
上記構成の本発明によれば、一つのカセットで第1の光ファイバが左右いずれから導入される場合にも対応することができる。また、左右対称に形成された第1の導入口及び第2の導入口を利用して第1の光ファイバの導入及び、第2の支持部材の設置を行うことができる。
本発明において、好ましくは、第2の支持部材(390)は、第2の光ファイバ(150)を上下方向に拘束するように構成されている拘束部(392D)を有する。
上記構成の本発明によれば、第2の光ファイバが拘束部により上下方向に拘束されるため、カセットを前後方向に移動したとしても、第2の光ファイバが上下に撓むのを防止できる。
本発明において、好ましくは、カセット(320)の前方には第2の収容空間(375)を画成するとともに横方向に延びる回転軸周りに回動可能な回動部(370)を有し、回動部(370)は第2の光ファイバ(150)を上下に拘束するように構成されている拘束部(376)を有する。
上記構成の本発明によれば、回動部を回動させることにより、第2の光ファイバを第2の収容空間内に容易に収容することができるとともに、カセットを前後方向に移動したとしても、第2の光ファイバが第2の収容空間外に出るのを防止できる。
本発明において、好ましくは、複数のカセット(320)の横方向他方の側壁(362B)の側方に設けられ、第2の光ファイバ(150)の一部を固定することができる第2の固定部(350)を備える。
上記構成の本発明によれば、カセットを移動したとしても、第2の光ファイバがカセットの移動にともない移動してしまうのを防止できる。
本発明によれば、進退可能なカセット内で光ファイバを接続する場合であっても、光ファイバに過度な曲げが生じないようにすることができる。
本発明の一実施形態による配線架を含むデータセンターにおける配線システムの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による配線架を示す正面図である。 本発明の一実施形態による配線架を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による配線架における図2における左側のケーブル固定部を示す斜視図であり、ケーブルが配置された状態を示す。 本発明の一実施形態による配線架における図2における左側のケーブル固定部を示す斜視図であり、ケーブルを省略した状態を示す。 本発明の一実施形態による配線架のケーブル固定部のガイド部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による配線架のケーブル固定部のガイド部材を示す側面図である。 図6に示すガイド部材に光ファイバケーブルを固定する様子を示す斜視図である。 図2に示す配線架の左側成端部の構成を示す拡大斜視図である。 図9に示す左側成端部を構成するカセットを示す斜視図である。 図9に示す左側成端部のカセットの近傍を示す平面図であり、カセットを収容した状態を示す。 図9に示す左側成端部のカセットの近傍を示す平面図であり、カセットを引き出した状態である。 図10に示すカセットの心線ガイド部材の近傍を拡大して示す斜視図である。 図10に示すカセットの心線ガイド部材の近傍を拡大して示す平面図である。 図15は、図2に示す配線架のジャンパマネジメント部を拡大して示す正面図である。 図15に示すジャンパマネジメント部を構成するケーブルマネージャを示す斜視図である。 図2に示す配線架の左側少心ケーブル固定部の基礎フレームを示す斜視図である。 図2に示す配線架の左側少心ケーブル固定部の少心ケーブルを固定した状態を拡大して示す斜視図である。 左側少心ケーブル固定部に用いられるクリップ部材を示す斜視図であり、カバーを開いた状態を示す。 左側少心ケーブル固定部に用いられるクリップ部材を示す斜視図であり、カバーを閉じて光ファイバケーブルを固定した状態を示す。 別の構成のクリップを示す斜視図である。 図2に示す配線架の少心ケーブルマネジメント部を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態による配線架について図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、図面では、説明のために一部の光ファイバケーブルを省略して示している。
<配線システム>
図1は、本発明の一実施形態による配線架を含むデータセンターにおける配線システムの一例を示す図である。この配線システム1は、通信会社から延びる複数の光ファイバを含むケーブルを、様々なフロアに配置されたサーバに接続するためのシステムである。図1に示すように、データセンター2には、通信会社からのケーブルC1の束が延びており、このケーブルC1に含まれる光ファイバは配線架10A、10B、10C、10Dにより各フロアに設置されたサーバS11~S34に分配される。図1に示すように、第1の配線架10Aは、通信会社から延びる複数の光ファイバを含むケーブルC1の束の一部と、第2の配線架10B及び第3の配線架10Cから延びる複数の光ファイバを含むケーブルの束C2、C3とを接続している。また、第2の配線架10Bは、第1の配線架10Aから延びるケーブルC2の束と、複数のサーバS11~S14から延びる光ファイバを含むケーブルC5とを連結している。また、第3の配線架10Cは、第1の配線架10Aから延びるケーブルC3の束と、複数のサーバS21~S24から延びる光ファイバを含むケーブルC6及び第4の配線架10Dから延びるケーブルC4の束とを連結している。また、第4の配線架10Dは、第3の配線架10Cから延びるケーブルC4の束と、複数のサーバから延びる光ファイバを含むケーブルC7とを連結している。なお、光ファイバケーブルとしては、複数の心線を含む多心ケーブルと、一の心線を含む少心ケーブルとが含まれる。
このような構成により、第1の配線架10Aにおいて、通信会社から延びるケーブルC1の光ファイバのうちの一部の光ファイバが第2の配線架10Bを介してサーバS11~S14と通信可能に接続され、一部の光ファイバが第3の配線架10Cを介してサーバS21~S24と通信可能に接続され、残りの光ファイバが第3の配線架10C及び第4の配線架10Dを介してサーバS31~S34と通信可能に接続される。配線架に送られるケーブルや配線架から延びるケーブルは、例えば、システムフロアやシステム天井などの床下や天井裏に配置される。
<配線架>
図2及び図3は、本発明の一実施形態による配線架を示し、図2は正面図であり、図3は斜視図である。図2及び図3に示すように、配線架10はフレーム90を有しており、このフレーム90内に横方向中央に設けられたジャンパマネジメント部20と、ジャンパマネジメント部20の横方向両側に設けられた左側成端部30及び右側成端部40と、成端部30、40の横方向外側に配置された左側ケーブル固定部50及び右側ケーブル固定部60と、底部の左側に設けられた左側少心ケーブル固定部70と、左側少心ケーブル固定部(ケーブル固定部)70の上方に設けられた少心ケーブルマネジメント部80と、が構成されている。
配線架10は、フレーム90の左側の天部又は底部から挿入された光ファイバケーブルの光ファイバと、フレーム90の右側の天部又は底部から挿入された光ファイバケーブルの光ファイバとを接続するものである。なお、フレームの左側の上部から挿入された光ファイバケーブルの光ファイバと、左側又は右側の底部から挿入された光ファイバケーブルの光ファイバを、フレーム90の左側又は右側の天部又は底部から挿入された光ファイバケーブルの光ファイバと接続することも可能である。
なお、以下の説明では、図2の左側の上方から配線架10に入る複数の多心ケーブル及び図2の左側の下方から入る少心ケーブルの心線と、図2の右側の下方から入る多心ケーブルの心線とが配線架10内で連結される場合について説明する。
左側ケーブル固定部50は、フレーム90の天部の左側部から挿入された光ファイバケーブル100の束110を固定し、光ファイバケーブルを異なる高さで左側成端部30に送る部位である。光ファイバケーブルは、左側ケーブル固定部50においてシースが除去され、リボンファイバのみが左側成端部30に延びている。
左側成端部30は、左側ケーブル固定部50から延びるファイバ心線と、ジャンパケーブル150又は左側少心ケーブル固定部70から延びる単心ケーブルの一端とを接続する部位である。ジャンパケーブル150の一端は、アダプタにより光ファイバケーブル100の光ファイバ心線と接続されている。
ジャンパマネジメント部20は、ジャンパケーブル150が撓んだ状態で左右にかけ渡されている。
右側ケーブル固定部60は、フレーム90の底部の左側部から挿入された光ファイバケーブル100の束110を固定し、光ファイバケーブルを異なる高さで右側成端部40に送る部位である。光ファイバケーブルは、右側ケーブル固定部60においてシースが除去され、リボンファイバのみが右側成端部40に延びている。
右側成端部40は、右側ケーブル固定部60から延びる光ファイバ心線と、ジャンパケーブル150の他端とを接続する部位である。ジャンパケーブル150の他端は、アダプタにより光ファイバ心線と接続されている。
左側少心ケーブル固定部70は、フレーム90の底部の左側の部分から挿入された光ファイバケーブルを固定し、単心ケーブルとしてジャンパマネジメント部を経由して左側成端部30に延びている。左側少心ケーブル固定部70は、配線架10の底部のみならず、下部に設けられていればよい。
少心ケーブルマネジメント部80は、左側少心ケーブル固定部70から延びる光ファイバを支持する。
フレーム90は、長方形状の前方フレーム91と、前方フレーム91と同形状の後方フレーム92と、前方フレーム91と後方フレーム92の間にかけ渡された複数の横材93(図5)とを備える。横材93により前方フレーム91と後方フレーム92は所定の間隔で平行に保持されている。
<ケーブル固定部>
以下、図2に示す配線架におけるケーブル固定部について説明する。なお、以下の説明では、左側ケーブル固定部について説明するが、右側ケーブル固定部についても左右対称で同様な構成である。
図4及び図5は、本発明の一実施形態による配線架における図2における左側のケーブル固定部を示す斜視図であり、図4はケーブルが配置された状態を示し、図5はケーブルを省略した状態を示す。図4及び図5に示すように、左側ケーブル固定部50には、複数の光ファイバケーブル100の束110が挿入されている。左側ケーブル固定部50には、上下方向に並ぶように複数のガイド部材502A~502Hが配置されている。各ガイド部材502A~502Hは、配線架10を構成するフレーム90の後方フレーム92内に横方向に間隔をあけて配置され、鉛直方向に延びる一対の柱部材92A、92Bにかけ渡されて固定されている。
図6及び図7は、本発明の一実施形態による配線架のケーブル固定部のガイド部材を示し、図6は斜視図、図7は側面図である。図6及び図7に示すように、ガイド部材502は、前後方向に延びる基部504と、基部504の後端部から横方向に延びる取付部508と、基部504から延びる複数の腕部510A、510B、510C、510D、510Zと、を含む。
基部504は取付状態で表面が鉛直面となる板状であり、前後方向に延びている。基部504の中間部504Cは一定の上下方向幅で延びており、前端部504Bは中間部504Cに対して上方に傾斜して延びており、後端部504Aは上方に向かって上下方向幅が広がっている。
取付部508は、取付状態で表面が鉛直な板状であり、基部504の後端部504Aの上部から横方向内方に向かって延びている。
腕部510A、510B、510C、510D、510Zは、取付状態で表面が鉛直面となる板状であり、基部504から横方向外方に向かって延びている。腕部510A、510B、510C、510D、510Z同士の前後方向の間隔は略等しくなっている。また、左側ケーブル固定部50の全てのガイド部材502の腕部510の前後方向の間隔は等しくなっている。なお、配線するケーブルの太さや本数により、任意に間隔を設定してもよい。
最前部の腕部510Aは、前端部504Bの前端に接続されている。最前部の腕部510Aの上縁及び下縁は、連続して凹凸が形成された波形に形成されている。
前方から2番目の腕部510Bは、中間部504Cと前端部504Bとの境界部に接続されている。前方から2番目の腕部510Bの上縁及び下縁は、連続して凹凸が形成された波形に形成されている。
最後部の腕部510Zは、基部504の後端部504Aの下部から横方向外方に向かって延びている。
このような構成により、各腕部510A、510B、510C、510D、510Zの間には、横方向外方が開放された収容空間512A、512B、512C、512Zが形成される。これら収容空間512A、512B、512C、512Zは、側方に開口している。
図5に示すように、左側ケーブル固定部50には、第1~第8のガイド部材502が、上方から下方に向かって略等間隔で取り付けられている。各ガイド部材502は、最後部の腕部510Z及び他方の取付部508の端部が一対の柱部材92A、92Bにビス止めされることにより固定されている。また、上方から光ファイバケーブルが延びる左側ケーブル固定部50では、下方に位置するガイド部材502の腕部510の本数は、上方のガイド部材502の腕部510の本数に比べて、等しいか少なくなっている。
図5に示すように、第1のガイド部材502A及び第2のガイド部材502Bは8本の腕部510を有し、第3のガイド部材502Cは7本の腕部510を有し、第4のガイド部材502Dは6本の腕部510を有し、第5のガイド部材502Eは5本の腕部510を有し、第6のガイド部材502Fは4本の腕部510を有し、第7のガイド部材502Gは3本の腕部510を有し、第8のガイド部材502Hは2本の腕部510を有している。
図4に示すように、左側ケーブル固定部50には上方から左右方向に複数行、前後方向に複数列に整列されて、光ファイバケーブルが下方に向かって延びている。各収容空間512には、光ファイバケーブル100が前後方向に1列又は2列、左右方向に3~5行に整列された状態で収容されている。各光ファイバケーブル100は、それぞれのガイド部材502の上下方向に対応する収容空間512内に収容されている。
後方から1列目の光ファイバケーブル100は、第1~第8のガイド部材502A~502Hの最後部の収容空間512Z内に収容されて案内されており、第8のガイド部材502Hに固定されるとともに、第8のガイド部材502Hの下方でシースが剥離されている。
後方から2列目及び3列目の光ファイバケーブル100は、第1~第7のガイド部材502A~502Gの後方から2番目の収容空間512内に収容されて案内されており、第7のガイド部材502Gに固定されるとともに、第7のガイド部材502Gの下方でシースが剥離されている。
後方から4列目及び5列目の光ファイバケーブル100は、第1~第6のガイド部材502A~502Fの後方から3番目の収容空間512内に収容されて案内されており、第6のガイド部材502Fに固定されるとともに、第6のガイド部材502Fの下方でシースが剥離されている。
後方から6列目及び7列目の光ファイバケーブル100は、第1~第5のガイド部材502A~502Eの後方から4番目の収容空間512内に収容されて案内されており、第5のガイド部材502Eに固定されるとともに、第5のガイド部材502Eの下方でシースが剥離されている。
後方から8列目及び9列目の光ファイバケーブル100は、第1~第4のガイド部材502A~502Dの後方から5番目の収容空間512内に収容されて案内されており、第4のガイド部材502Dに固定されるとともに、第4のガイド部材502Dの下方でシースが剥離されている。
後方から10列目及び11列目の光ファイバケーブル100は、第1~第3のガイド部材502A~502Cの後方から6番目の収容空間512内に収容されて案内されており、第33のガイド部材502Cに固定されるとともに、第3のガイド部材502Cの下方でシースが剥離されている。
後方から12列目及び13列目の光ファイバケーブル100は、第1~第2のガイド部材502A~502Bの後方から7番目の収容空間512内に収容されて案内されており、第2のガイド部材502Bに固定されるとともに、第2のガイド部材502Bの下方でシースが剥離されている。
図8は、図6に示すガイド部材に光ファイバケーブルを固定する様子を示す斜視図である。図8では、説明のため、最前の収容空間512A内における前列の一本の光ファイバケーブル100A及び後列の一本の光ファイバケーブル100Bのみを示し、他の光ファイバケーブル100については省略している。
光ファイバケーブル100は、コアおよびクラッドからなるガラス製の裸ファイバをUV被覆等で被覆した光ファイバ心線120と、1又は複数の光ファイバ心線の周りを包囲する外部被覆とを備える。本実施形態では複数の光ファイバ心線を整列させてテープ状にしたテープ心線(リボンファイバ)の形態でファイバ心線がケーブル化されている。
最前の収容空間512Aに収容された光ファイバケーブル100のうちの前列の光ファイバケーブル100Aは、最前部の腕部510Aに結束バンド520により固定されている。この際、最前部の腕部510Aの上下の縁に凹凸が形成されているため、光ファイバケーブル100Aが横方向に移動するのを拘束できる。そして、前列の光ファイバケーブル100Aは、最前部の腕部510Aの下方位置において、シース115が削除されており、リボンファイバ120が露出している。
また、最前の収容空間512Aに収容された光ファイバケーブル100のうちの後列の光ファイバケーブル100Bは、前方から2番目の腕部510Bに結束バンド520により固定されている。この際、2番目の腕部510Bの上下の縁に凹凸が形成されているため、光ファイバケーブル100Bが横方向に移動するのを拘束できる。そして、前列の光ファイバケーブル100Bは、2番目の腕部510Bの下方位置において、シース115が削除されており、リボンファイバ120が露出している。なお、図8では単心の光ファイバケーブルを示すが、多心光ファイバケーブルであっても同様に固定することができる。
このようにしてシースが剥離された光ファイバケーブル100のリボンファイバ120は、左側成端部30の略同じ高さに位置するカセット320に送られる。
なお、右側ケーブル固定部60の構成は、左側ケーブル固定部50の構成と左右対称な点を除き同一である。
本実施形態によれば、左側ケーブル固定部50の第1~第8のガイド部材502が、腕部510A、510B、510C、510D、510Zを有し、これら腕部の間に横方向外方が開放された収容空間512A、512B、512C、512Zが形成されている。これにより、複数の収容空間512A、512B、512C、512Zに、側方から光ファイバケーブル100を配置し、光ファイバケーブル100を腕部に固定することにより、容易に光ファイバケーブル100を固定することができる。
また、本実施形態によれば、前後方向に1列で光ファイバケーブル100が配置されている場合には、この光ファイバケーブル100を最前の腕部510Aに固定し、前後方向に複数列で光ファイバケーブル100が配置されている場合には、最前の腕部510A及び前から2番目の腕部510Bに分けて光ファイバケーブル100を固定することができ、高密度に光ファイバケーブル100が配列されている場合であっても、光ファイバケーブル100を容易に固定することができる。
また、本実施形態によれば、最前の腕部510Aは、第2の腕部510Bよりも上方に設けられている。これにより、同一の収容空間に配列された複数列の光ファイバケーブル100を固定する場合に、各列の光ファイバケーブル100を異なる高さで腕部に固定することができる。また、第2の腕部510Bにケーブルを固定する場合に、第2の腕部510Bが最前の腕部510Aに隠れることなく、固定作業の作業性が向上する。
また、本実施形態によれば、最前の腕部510A及び第2の腕部510Bの上縁及び下縁には凹凸が形成されている。これにより、光ファイバケーブル100を結束バンド520などのバンドで固定したとしても、光ファイバケーブル100が側方に移動するのを防止できる。なお、凹凸は上縁及び下縁の一方飲みに設けてもよいし、最前の腕部510A及び第2の腕部510Bの何れかのみに設けてもよい。
また、本実施形態によれば、第1~第8のガイド部材502は、下方ほど腕部の本数が少なくなっている。これにより、前方の列の光ファイバケーブル100を上方において腕部に固定し、後方の列の光ファイバケーブル100を下方において腕部に固定することができ、光ファイバケーブル100の固定作業を容易に行うことができる。
<成端部>
以下、左側成端部の構成を説明する
図9は、図2に示す配線架の左側成端部の構成を示す拡大斜視図である。また、図10は、図9に示す左側成端部を構成するカセットを示す斜視図である。また、図11及び図12は、図9に示す左側成端部のカセットの近傍を示す平面図であり、図11はカセットを収容した状態を示し、図12はジャンパケーブル側のコネクタを着脱できるようにカセットを引き出した状態である。
図9に示すように、左側成端部は、横方向に所定の間隔をあけてフレーム90に固定されたレール架構310と、レール架構310に支持された複数のカセット320と、レール架構310の左側ケーブル固定部50側の手前に設けられた側方ガイド部材330と、側方ガイド部材330の側部に配置された心線固定部(光ファイバケーブル固定部材)340と、レール架構310のジャンパマネジメント部20側の右側手前に配置されたジャンパケーブル固定部350と、を備える。
レール架構310は、左右対となるレール310A、310Bが、上下方向に間隔をあけて配置されて構成されている。各レール310A、310Bは、前後方向に延びるように形成された部材からなり、対向する面に前後方向に延びる溝が形成されている。
カセット320は例えばステンレスなどの金属や樹脂などからなり、本体部360と、本体部360の前方に回動可能に取り付けられた回動部370と、を有する。カセット320は、スライド部363A、363Bが、レール310A、310Bにより、前後方向に摺動可能に支持されている。カセット320は、レール架構310から取り外した取り外し状態と、レール310A、310Bに支持されて引き出した引き出し状態と、レール310A、310Bに支持されて、押し込まれた押し込み状態とを取ることができる。カセット320内部に光ファイバを配線するときは、カセット320をレール架構310から取り出した状態で行うとよい。
本体部360は、底板部361と、底板部361の両側に立設された一対の側壁部362A、362Bと、底板部361の後縁に立設された後方壁部363と、を備える。
底板部361は略長方形状の板状に形成された領域である。
一対の側壁部362A、362Bは、それぞれ底板部361の横方向側縁に沿って前後方向に延びるように立設されている。側壁部362A、362Bの前後方向の長さは底板部361の前後方向長さよりも長く、側壁部362A、362Bの一部は底板部361よりも前方まで延びている。側壁部362A、362Bの上縁には横方向外方に向かってスライド部363A、363Bが立設されている。スライド部363A、363Bは側壁部362A、362Bの前後方向長さの全長にわたって、略一定の幅で形成されている。一対の側壁部362A、362Bのアダプタ322の後部に当たる位置には、それぞれ開口部(第1及び第2の導入口)364A、364Bが形成されている。なお、後に詳述するように、左側ケーブル固定部50側の開口部364Aは、光ファイバケーブル100の心線を、導入するための開口として機能し、心線ガイド部材380が取り付けられている。また、ジャンパマネジメント部20側の開口部364Bは、ジャンパ支持部材326を取り付けるための部位として機能する。
また、一対の側壁部362A、362Bの前端部には、上方に開口する切り欠き部365A、365Bがそれぞれ形成されている。
後方壁部363は、一対の側壁部362A、362Bの間にわたって設けられている。
底板部361の前縁にはアダプタ保持部322Aが前後方向に回動可能に設けられており、このアダプタ保持部322Aには底板部361の全幅にわたって横方向に並ぶように複数のアダプタ322が取り付けられている。カセット320内には、複数のアダプタ322と、一対の側壁部362A、362Bと、後方壁部363とにより囲まれた心線収容空間366が画成されている。
心線収容空間366内の底板部361には、左側前方ガイド突部361Aと、左側中間ガイド突部361Bと、左側後方ガイド突部361Cと、右側前方ガイド突部361Dと、右側中間ガイド突部361Eと、右側後方ガイド突部361Fと、が形成されている。これらガイド突部361A、361B、361C、361D、361E、361Fは底板部361に対して垂直に立設された板状の部材からなる。
左側前方ガイド突部361A及び右側前方ガイド突部361Dは、開口部364A、364Bよりも後方に位置している。左側前方ガイド突部361A及び右側前方ガイド突部361Dの後部は前後方向に延びる板状となっており、前部は前方に向かって中央側に湾曲している。
左側後方ガイド突部361C及び右側後方ガイド突部361Fは、底板部361の後方の角部に位置している。左側後方ガイド突部361C及び右側後方ガイド突部361Fの前部は前後方向に延びる板状となっており、後部は後方に向かって中央側に湾曲している。
左側中間ガイド突部361Bは、左側前方ガイド突部361Aの後部と、左側後方ガイド突部361Cの前部との間に、前後方向に整列して位置している。右側中間ガイド突部361Eは、右側前方ガイド突部361Dの後部と、右側後方ガイド突部361Fの前部との間に、前後方向に整列して位置している。
回動部370は、底板部371と、底板部371の両側の縁に沿って立設された一対の側壁部372と、底板部371の前縁に沿って底板部371に対して直角に立設された前面形成部373と、前面形成部373の上縁から後方に向かって立設された折り返し部374とを備える。回動部370は、一対の側壁部372の後端部が、それぞれ、カセット320の側壁部362A、362Bのアダプタ322の前方の位置に、回動可能に接続されている。回動部370は、底板部371が水平となりカセット320の底板部361と同一平面に位置する状態と、前方に向かって下方に傾斜した状態の間で回動可能になっている。
回動部370を水平状態にすることにより、一対の側壁部372と、前面形成部373と、折り返し部374と、アダプタ322により囲まれたジャンパ収容空間375が形成される。
図13及び図14は、図10に示すカセットの心線ガイド部材の近傍を拡大して示し、図13は斜視図、図14は平面図である。
図13及び図14に示すように、心線ガイド部材380は、基端部382と、基端部382から横方向に向かって前後に広がる拡幅部384と、を有する。
基端部382は、幅が略一定で延びる部位であり、取付状態において心線収容空間366内に位置する部位である。基端部382には、幅方向中心を先端部から延びる切り込み部382Aが形成されている。また、基端部382の先端部382Bは、基端部の拡幅部384側の部分よりも幅広に形成されている。基端部382の拡幅部384側の部分には、両側の縁に一対のガイド壁382Cが形成されている。
拡幅部384は、横方向外側に向かって前後方向の幅が広がるように形成されている。拡幅部384の幅が広がっている部分の前後方向の両縁には、一対のガイド壁384Aが形成されている。一対のガイド壁384Aはそれぞれ横方向前方及び横方向後方に延びている。ガイド壁384Aは前後方向中央に向かって凸になるような湾曲形状に形成されている。また、拡幅部384には、上部を覆うように伸びる一対の腕部384Bが設けられている。
底板部361の開口部364Aの近傍には、一対の押え突起361Gが前後方向に対向するように形成されている。押え突起361Gは、底板部361から立ち上がり、互いに向かって屈曲して延びている。基端部382を外方から開口部364Aに挿入し、一対の押え突起361Gの間に差し込むことにより、先端部382Bが押え突起361Gの内側に位置し、基端部382の上面が一対の押え突起361Gに覆われた状態となり、心線ガイド部材380を本体部360に固定することができる。
また、底板部361の心線収容空間366の前後方向中間部に当たる部分には、後述するスリーブ保持部361Iと、分岐部130を保持するための分岐部保持部361Hが形成されている。分岐部保持部361Hは、スリーブ保持部361Iの横方向両側に設けられている。
ジャンパ支持部材390は、切り欠き部365Bの横方向外方に位置する本体部392と、本体部392から側壁部362Bに沿って延びる取付部394と、を有する。
取付部394は、側壁部362Bの外面に沿って前後方向に延びており、先端がカセット320に向かって折り曲げられている。取付部394の先端部は、心線ガイド部324の基端部382と同様の形状になっており、取付部394を開口部364Bに挿入することにより、ジャンパ支持部材390が本体部360に固定されている。
本体部392は、取付状態において、切り欠き部365Bの側方に位置している。本体部は、ジャンパマネジメント部20に向かって延びる底板部392Aと、底板部392Aのジャンパマネジメント部20側の縁から上方に立ち上がる立上部392Bと、立上部392Bから回動部370側に向かって延びる折り返し部392Cとを有する。
カセット320は、本体部360のスライド部363A、363Bが、レール310A、310Bの溝内にそれぞれ配置されることにより前後方向に移動可能に保持されている。そして、カセット320は、後方に押し込んだ収容状態と、前方に引き出した引き出し状態と、レール架構310から取り外した取り外し状態とを取ることができる。また、引き出し状態では、回動部370を本体部360に対して回動させることができる。光ファイバケーブル100のリボンファイバ120を配置する際にはカセット320を取り外し状態として行うとよく、ジャンパケーブル150を配置する際には、カセット320を引き出し状態とし、さらに回動部370を回動させた状態で行うとよい。
側方ガイド部材330は、カセット320を収容状態とした状態で心線ガイド部材380の横方向外側に隣接するように配置されている。側方ガイド部材330は水平団面形状が一定で、鉛直方向に延びている。
側方ガイド部材330は、カセット320を収容状態とした状態で心線ガイド部材380の拡幅部384の先端部に沿うように延びる平面部332と、平面部332の前端から心材固定部340まで円弧状に延びる湾曲面部334とを含む。
平面部332の前端部は、カセット320を収容状態とした状態で心線ガイド部材380の拡幅部384の前端部と前後方向に略整列している。
心材固定部340は、水平断面において側方ガイド部材330の湾曲面部334の後方に連続して設けられている。心材固定部340は、水平方向側方及び前後に開口する複数の切り込み342が所定の間隔で設けられている。
ジャンパケーブル固定部350は、ジャンパ支持部材390の後方に配置されている。ジャンパケーブル固定部350、水平方向側方及び前後に開口する複数の切り込み352が所定の間隔で設けられている。切り込み352は、ジャンパケーブル固定部350の前後及びジャンパマネジメント部20側が開放されている。
左側ケーブル固定部50において、シースが除去された光ファイバケーブル100のリボンファイバ120は、心材固定部340に向かって延び、心材固定部340の切り込み342に挟み込まれることにより、心材固定部340に固定される。なお、リボンファイバ120が固定される心材固定部340の切り込み342の高さ位置は、次にリボンファイバ120が導入されるカセット320の高さに対応する高さがよい。
心材固定部340に固定されたリボンファイバ120は、側方ガイド部材330に沿うように導かれ、心線ガイド部材380の拡幅部384の一対のガイド壁384Aの間に導かれる。そして、リボンファイバ120は、カセット320の開口部364Aから心線収容空間366内に導入される。図13及び図14に示すように、心線収容空間366内に導入されたリボンファイバ120は右方向に延び、右側前方ガイド突部361Dに沿うように後方に導かれる。そして、リボンファイバ120は、後方に延び、右側後方ガイド突部361Fにより横方向外方(左方)に導かれる。そして、リボンファイバ120は横方向外方に延び、左側後方ガイド突部361Cにより前方に導かれる。そして、リボンファイバ120は前方に延び、左側前方ガイド突部361Aにより横方向内方(右方)に導かれる。そして、リボンファイバ120は横方向内方に延び、右側前方ガイド突部361Dにより後方に導かれる。そして、リボンファイバ120は後方に延び、右側後方ガイド突部361Fにより心線収容空間366の中央に向かってに導かれ、融着スリーブ132でファンアウトの分岐部130からのテープ心線122に接続される。
ファンアウトの分岐部130は、融着スリーブ132でリボンファイバ120に接続されたテープ心線122を複数の単心ファイバ140に分割する。各単心ファイバ140は保護チューブやシースに囲まれてなり、先端にはコネクタ140Aが取り付けられている。単心ファイバ140は、それぞれ分岐部130から前方に延び、単心ファイバ140の先端のコネクタ140Aがアダプタ322に後方から接続される。
また、アダプタ322には前方からジャンパケーブル150のコネクタ152が接続されている。ジャンパケーブル150は、ジャンパマネジメント部20から延びており、ジャンパケーブル固定部350の、導入されるカセット320の高さに応じた切り込み342に挟み込まれている。そして、ジャンパケーブル150は、ジャンパケーブル固定部350から、ジャンパ支持部材390に後方から導入される。ジャンパケーブル150は、ジャンパ支持部材390の立上部392B及び折り返し部392Cにより保持されて切り欠き部365B内に案内される。そして、ジャンパケーブルは、切り欠き部365Bからジャンパ収容空間375内に案内され、先端のコネクタがアダプタ322に前方から接続される。
リボンファイバ120をカセット320内に配線する際には、カセット320を前方に移動させて取り出した取り出し状態で行う。
カセット320をレール架構310から取り外した状態で、リボンファイバ120をカセット320の開口部364Aから、心線収容空間366内に導入する。そして、心線収容空間366内に導入されたリボンファイバ120を、右側前方ガイド突部361D、右側後方ガイド突部361F、左側後方ガイド突部361C、及び左側前方ガイド突部361Aに沿うように心線収容空間366を必要なだけ周回させ、さらに、右側前方ガイド突部361D及び右側後方ガイド突部361Fに沿って心線収容空間366の中央に向けて屈曲させ、リボンファイバ120をテープ心線122に接続して融着スリーブ132で補強する。なお、ファンアウトの分岐部130及び分岐部130に接続される単心ファイバ140及びテープ心線122は予めカセット320に取り付けておき、単心ファイバ140のコネクタ140Aをアダプタに接続しておけばよい。
このようにリボンファイバ120を心線収容空間366内に配置した後、カセット320をレール架構310に取り付け、引き出し状態にする。そして、この引き出し状態で、リボンファイバ120を側方ガイド部材330に沿うように、かつ、過度な曲げが加わらないように配置し、リボンファイバ120を心材固定部340の切り込み342にリボンファイバ120を挟み込む。
これにより、カセット320を前後に移動したとしても、リボンファイバ120は、心材固定部340から側方ガイド部材330の外面に沿うように延び、心線ガイド部材380の後方のガイド壁384Aに沿って開口部364Aに案内される。このため、リボンファイバ120に過度の屈曲が生じるのを防止できる。
また、ジャンパケーブル150を配線する際には、カセット320を前方に移動させ、さらに、回動部370を回動させて本体部360に対して下方に傾斜させた状態で行う。
ジャンパマネジメント部20から延びるジャンパケーブル150は、まず、ジャンパケーブル固定部350の、配線されるカセット320に対応する切り込み352に挟み込む。そして、ジャンパケーブル150をジャンパケーブル固定部350から前方に案内し、ジャンパ支持部材390上に載置し、切り欠き部365B内に案内する。この際、ジャンパケーブル150は、ジャンパ支持部材390の底板部392A、立上部392B及び折り返し部392Cにより構成される拘束部392Dで囲まれることにより、高さ方向に広がらず、側方に広がらないように保持することができる。そして、ジャンパケーブル150の先端のコネクタ152をアダプタ322に前方から接続する。そして、このカセット320に収容される全てジャンパケーブル150を同様に配置し後、回動部370を本体部360と平行になるように回動させる。この際、ジャンパケーブル150が回動部370の底板部371、前面形成部373及び折り返し部374により構成される拘束部376で囲まれるようにしておく。これにより、ジャンパケーブル150が上下に広がることなく、ジャンパ収容空間375内に収容される。
そして、カセット320を押し込み、収容状態へと戻す。この際、リボンファイバ120が心線ガイド部材380の前方のガイド壁384Aに沿って湾曲するように案内されるため、リボンファイバ120に過度の屈曲が生じるのを防止できる。
このように心線ガイド部材380が設けられているため、カセット320を前方に引き出した配線状態にした場合には、リボンファイバ120は側方ガイド部材330及び後方のガイド壁384Aに案内され、カセット320を後方に押し込んだ収容状態では、リボンファイバ120は側方ガイド部材330及び前方のガイド壁384Aに案内されることにより、過度の湾曲を防止することができる。なお、本実施形態では、心線ガイド部材380をカセット320と別体として形成されているが、カセット320と一体に形成してもよい。
本実施形態によれば、リボンファイバ120が導入される開口部364Aに、ガイド空間に向かって凸な湾曲形状の前後のガイド壁384Aを有する心線ガイド部材380が設けられているため、カセット320を前後方向に移動させたとしても、リボンファイバ120が過度に湾曲するのを防止できる。
また、本実施形態によれば、心線ガイド部材380は、ガイド空間の上方を延びる腕部384Bを有するため、カセット320を前後方向に移動させたとしても、腕部384Bによりリボンファイバ120が上方に湾曲することを防止し、リボンファイバ120に過度な湾曲や上下方向の撓みが生じるのを防止できる。
また、本実施形態によれば、複数のカセット320の横方向一方の側壁部362Aの側方に設けられ、平面視において前方が湾曲形状に形成された側方ガイド部材330を備え、リボンファイバ120は、側方ガイド部材330の側面に当接し、開口部364Aに導入されている。これにより、リボンファイバ120のカセット320の外側部分においても過度な湾曲が生じるのを防止できる。
また、本実施形態によれば、側方ガイド部材330の最前面が、最前方まで移動したカセット320の開口部364Aよりも後方に位置し、かつ、最後方まで移動したカセット320の開口部364Aよりも前方に位置するように、側方ガイド部材330は配置されている。これにより、カセット320の移動によるリボンファイバ120のカセット320の外側部分の移動を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、側方ガイド部材330の側方かつ後方に設けられ、リボンファイバ120の一部を固定することができる心材固定部340をさらに備える。これにより、確実にリボンファイバ120を側方ガイド部材330に沿うように案内することができる。
また、本実施形態によれば、カセット320のアダプタ322の前方にはジャンパケーブル150の一端部を収容するジャンパ収容空間375が形成され、カセット320の横方向他方の側壁部362Bのアダプタ322よりも前方にはジャンパ収容空間375にジャンパケーブルを導入する切り欠き部365Bが形成されている。これにより、ジャンパケーブル150がカセット320の前方に収容されるため、リボンファイバ120と収容空間が分離され、リボンファイバ120とジャンパケーブル150とが干渉するのを防止できる。
また、本実施形態によれば、カセット320は左右対称であり、開口部364Aに対して対称な位置に設けられた開口部364Bを有し、開口部364Bには、ジャンパケーブル150をガイドするジャンパ支持部材390が設けられている。このように、一つのカセット320でリボンファイバ120が左右いずれから導入される場合にも対応することができる。また、左右対称に形成された開口部364A、364Bを利用してリボンファイバ120の導入及び、ジャンパ支持部材390の設置を行うことができる。
また、本実施形態によれば、ジャンパ支持部材390は、ジャンパケーブル150を上下方向に拘束するように構成されている拘束部392Dを有する。これにより、ジャンパケーブル150が拘束部392Dにより上下方向に拘束されるため、カセット320を前後方向に移動したとしても、ジャンパケーブル150が上下に撓むのを防止できる。
また、本実施形態によれば、カセット320の前方にはジャンパ収容空間375を画成するとともに横方向に延びる回転軸周りに回動可能な回動部370を有し、回動部370はジャンパケーブル150を上下に拘束するように構成されている拘束部376を有する。このような構成により、回動部370を回動させることにより、ジャンパケーブル150をジャンパ収容空間375内に容易に収容することができるとともに、カセット320を前後方向に移動したとしても、ジャンパケーブル150がジャンパ収容空間375外に出るのを防止できる。
また、本実施形態によれば、複数のカセット320の横方向他方の側壁部362Bの側方に設けられ、ジャンパケーブル150の一部を固定することができるジャンパケーブル固定部350を備える。これにより、カセット320を移動したとしても、ジャンパケーブル150がカセット320の移動にともない移動してしまうのを防止できる。
<ジャンパマネジメント部>
図15は、図2に示す配線架のジャンパマネジメント部を拡大して示す正面図である。また、図16は、図15に示すジャンパマネジメント部を構成するケーブルマネージャを示す斜視図である。
図15に示すように、ジャンパマネジメント部20は、左右対称に配置された二つの群の複数のケーブルマネージャ210により構成される。図16に示すように、ケーブルマネージャ210は、棒状に延びる中心材212と、中心材212に所定の間隔で設けられた仕切板214と、を有する。
中心材212は、基端部がフレーム90の後部に固定されており、前方に向かって水平方向に延びている。中心材212は、断面形状が略半円形になっており、横方向中央側が下方に位置するように傾斜して設けられている。
複数の仕切板214が、中心材212の前端部から等間隔で設けられている。仕切板214の外形は、中心材212の断面形状と略相似形であり、中心材212の全周を円環状に包囲している。各仕切板214の間及び最後方の仕切板214とフレームの間には凹部216が形成されている。
左側の群のケーブルマネージャは、上方から下方に向かって左に広がるように並んでおり、右側の群のケーブルマネージャは上方から下方に向かって右に広がるように並んでいる。すなわち、左右の群のケーブルマネージャは、上方から下方に向かって幅が広がるように並んでいる。
ジャンパケーブル150は、対応する左右のケーブルマネージャ210の間に撓んだ状態でかけ渡され、左側の端部は左側成端部30に導入されており、右側の端部は右側成端部40に導入されている。
一本のジャンパマネージャ210には、複数のカセット320から延びるジャンパケーブル150がかけ渡されている。例えば、図16における最上段のジャンパマネージャ210には、最上段から6段分のカセット320から延びるジャンパケーブル150がかけ渡されている。そして、例えば、最上段のカセット320Aに接続されるジャンパケーブル150は最前部の凹部216に収容され、上方から二段目のカセット320Bに接続されるジャンパケーブル前方から二番目の凹部216に収容されるなど、各カセット320に対応するジャンパケーブル150が、それぞれ異なる凹部216に収容されている。このようにして、複数のジャンパケーブル150が左側成端部30のカセット320と、右側成端部40のカセット320との間でそれぞれかけ渡されている。
<少心ケーブル固定部>
以下、図2に示す配線架の左側少心ケーブル固定部について説明する。
図17は、図2に示す配線架の左側少心ケーブル固定部の基礎フレームを示す斜視図である。また、図18は、図2に示す配線架の左側少心ケーブル固定部の少心ケーブルを固定した状態を拡大して示す斜視図である。なお、図18では、説明のため、一のスライド支持バー730のみを示している。左側少心ケーブル固定部に固定される少心ケーブル160は、例えば、1本のファイバ心線をアラミド繊維などの抗張力繊維と一括して円形の外部シースで覆ったジャンパケーブルと同じ構造の物や、上記のケーブルが並列に並べられて、中心部分で連結されているもの(メガネ型)や、1本または2本の上記丸型ケーブルが、1本または複数本の抗張力材とともに外装のシースでさらに覆われているものなどである。
図17及び図18に示すように、左側少心ケーブル固定部(ケーブル固定機構)80は、矩形状の基礎フレーム710と、基礎フレーム710の前縁及び後縁に沿うように保持された前方レール722及び後方レール724と、前方レール722及び後方レール724の間にかけ渡された、スライド支持バー730と、を備える。
前方レール722及び後方レール724は、それぞれ、基礎フレーム710との間に高さ方向に隙間が形成されるように、横方向両端部が支持されている。前方レール722及び後方レール724は、板材が断面コの字型に折り曲げられて構成されており、鉛直に延びる鉛直面722A、724Aと、鉛直面722A、724Aの下縁から前後方向内側に延びる下面724Bと、鉛直面722A、724Aの上縁から前後方向内側に延びる上面722C、724Cとを有する。
スライド支持バー730は、板材の両端部732、734が垂直に一方に折り曲げられてなる。また、スライド支持バー730の両端部には、一対のスリット732A、732B、734A、734Bが形成されており、このスリット732A、732B、734A、734Bに前方レール722及び後方レール724の下面722B、724B及び上面722C、724Cの縁が入り込んでいる。これにより、スライド支持バー730は、表面が上下及び前後方向に延びるような状態で、横方向に前方レール722及び後方レール724に沿って移動可能に保持されている。なお、本実施形態では、前方レール722及び後方レール724が左右に延び、スライド支持バー730が前後に延びる構成としているが、前後方向に延びる一対のレールを設け、スライド支持バーをこの一対のレールの間に左右方向にかけ渡し、一対のレールに沿って前後方向に移動可能な構成としてもよい。すなわち、レールを横向きに向けて配置し、レールと交差する方向にスライド支持バーを配置すればよい。
また、左側少心ケーブル固定部70は、クリップ部材740を備える。
図19及び図20は、左側少心ケーブル固定部に用いられるクリップ部材を示す斜視図であり、図19はカバーを開いた状態であり、図20はカバーを閉じて光ファイバケーブルを固定した状態である。図10及び図20に示すように、クリップ部材740は、弾性を有する樹脂などにより形成され、クリップ状の取付部750と、ケーブル保持部760と、を備える。
取付部750は断面がH型であり、前面部752と、後面部754と、回動接続部756とを備える。前面部752及び後面部754は、上下方向に細長い形状である。前面部752及び後面部754は、上下方向中央よりも上側の部分で対向する面の間を回動接続部756により接続されている。前面部752の下端部の内側面には横方向に延びる爪部752Aが形成されている。なお、爪部は後面部754に設けてもよく、前面部752及び後面部754の両方に設けてもよい。このような形状により前面部752及び後面部754の上端を互いに近接するように挟みこむことにより、前面部752及び後面部754が回動接続部756を中心として回動し、前面部752及び後面部754の下端の間を広げることができる。また、挟み込みを解除することにより、変形が元の状態に戻り、前面部752及び後面部754の下端の間が閉じる。なお、本実施形態では取付部750がクリップ状であるが、ここでいう「クリップ状」とは、一対の部材(前面部752と後面部754)が接続部(回動接続部756)の周りに回動可能に設けられており、これら一対の部材の間にスライド支持バー730を挟み込むことができる構成をいう。
図19に示すように、取付部750は、前面部752及び後面部754の上端を挟みこむことにより下端部を開き、前面部752及び後面部754の間にスライド支持バー730が位置するように取付部750を配置し、前面部752及び後面部754の下端部を閉じることにより、スライド支持バー730に取り付けることができる。この状態で取付部750は、スライド支持バー730の上下の縁を回動接続部756と、爪部752Aで挟み込み、両面を前面部752及び後面部754に挟み込むことにより、スライド支持バー730に取り付けられている。
ケーブル保持部760は、上下方向に延びる一対の側壁部762、764と、一方の側壁部762に回動可能に接続されたカバー部766と、を備える。一対の側壁部762、764は、前面部752の表面に垂直に立設されており、上下方向に延びている。カバー部766は、一方の側縁が一方の側壁部762の前縁に沿って接続されており、この上下方向に延びる接続部を中心として回動可能である。カバー部766の側壁部762に接続されたのと逆側の側縁には上下方向に延びる爪部766Aが形成されている。また、他方の側壁部764の外側面の前縁には、爪部764Aが形成されている。また、前面部752の表面には、一対の側壁部762、764の間に横方向に延びる断面三角形状の突部768Aが形成されており、カバー部766の底部には、横方向に延びる断面三角形状の突部768Bが形成されている。
ケーブル保持部760は、少心ケーブル160を一対の側壁部762の間に配置し、カバー部766を閉じることにより、少心ケーブル160を保持することができる。カバー部766を閉じることにより、他方の側壁部764の爪部764Aにカバー部766の爪部766Aが係合し、カバー部766が固定される。そして、少心ケーブル160は、前面部752の表面の突部768Aと、カバー部766の突部768Bとが少心ケーブル160のシースに当接することにより、ケーブル保持部760に対して固定される。
少心ケーブル160を固定する際には、まず、少心ケーブル160を固定するスライド支持バー730の両側のスライド支持バー730を移動させ、固定対象のスライド支持バー730の周囲に隙間を設ける。この状態で、少心ケーブル160を下方から基礎フレーム710内を挿通させる。そして、少心ケーブル160をクリップ部材740の側壁部762、764の間に配置し、カバー部766を閉じ、少心ケーブル160をクリップ部材740に固定する。そして、取付部750の前面部752及び後面部754の上部を押圧して、前面部752及び後面部754の下部を開き、前面部752及び後面部754によりスライド支持バー730を挟み込む。これにより、クリップ部材740がスライド支持バー730に取りけられる。そして、クリップ部材740が取り付けられたスライド支持バー730を適宜前方レール722及び後方レール724に沿って移動させる。
少心ケーブル160は、クリップ部材740で保持された位置よりも上方において、シースが除去され、単心ファイバ170が露出される。そして、単心ファイバ170は上方に向かって延び、左側成端部30に導入され、ジャンパケーブル150と同様にアダプタ322の前方に接続される。なお、本実施形態では、単心ファイバ170を左側成端部30に導入しているが、右側成端部40に導入してもよい。
なお、クリップ部材740の構成は、図19及び図20に示す形状に限定されない。図21は、別の構成のクリップを示す斜視図である。図21に示すようにクリップ部材1740は、取付部750と、ケーブル保持部1760と、を含む。取付部750の構成は、図19及び図20に示すクリップ部材740における取付部750の構成と同様である。ケーブル保持部1760は前面部1752の表面に形成された突部1764と、突部1764に固定された結束バンド部材1770と、を有する。突部1764には、横方向に貫通する開口部1766が形成されている。結束バンド部材1770は、突部1764の開口部1766を挿通した状態で、少心ケーブル160の周囲に巻付けられられている。このような構成によっても、少心ケーブル160を保持することができる。
<少心ケーブルマネジメント部>
以下、図2に示す配線架の少心ケーブルマネジメント部について説明する。
図22は、図2に示す配線架の少心ケーブルマネジメント部を示す正面図である。図22に示すように、少心ケーブルマネジメント部80は、後方フレーム92に取り付けられた基板800と、基板800に取り付けられたケーブルマネージャ802を有する。
基板800は、横方向に延びる横方向部分と、横方向部分800Aと、横方向部分800Aの内側端部から斜め上方に向かって延びる傾斜部800Bとを有する。基板800には、一対の横方向孔800Cが形成されている。そして、この横方向孔800Cに後方フレーム92から前方に向かって立設された支持部材92Cが挿通することにより、基板800が後方フレーム92に横方向移動可能に支持されている。
基板800の横方向部分800Aには、複数のケーブルマネージャ802が横方向に並ぶように立設されている。これら横方向部分800Aに立設されたケーブルマネージャ802は、内側ほど下方に位置するように配列されている。
傾斜部800Bには、複数のケーブルマネージャ802が縦方向に並ぶように立設されている。これら傾斜部800Bに立設されたケーブルマネージャ802は、上方ほど内側に位置するように配列されている。
ケーブルマネージャ802の構成は、ジャンパマネジメント部20におけるケーブルマネージャ210の構成と実質的に同じであり、中心材の複数の仕切板が等間隔で取り付けられて構成されている。
少心ケーブルマネジメント部80は、左側少心ケーブル固定部70から延びる単心ファイバ170を案内する。図22には、単心ファイバ170が左側成端部30に導入される場合を示しており、この場合には、左側少心ケーブル固定部70から延びる単心ファイバ170は、横方向部分800Aのケーブルマネージャ802に案内されて、横方向中央に向かって延び、傾斜部800Bのケーブルマネージャ802にかけられて、一旦下方に撓みを作ったのちジャンパマネジメント部20に導入される。ジャンパマネジメント部20に導入された単心ファイバ170は、ジャンパマネジメント部20のケーブルマネージャ210に案内されて、左側成端部30のカセット320に送られ、アダプタ322に前方から接続される。この撓みにより、単心ファイバ170がジャンパマネジメント部の方向に引っ張る力を受けるため、クリップ部材と横方向部分のケーブルマネージャの間で単心ファイバ170が撓むことを防ぐことができる。
また、例えば、少心ケーブルマネジメント部80が配線架の右側にも設けられている場合には、少心ケーブルマネジメント部80は単心ファイバ170を配線架の右側に送ることも可能である。このような場合には、左側少心ケーブル固定部70から延びる単心ファイバ170を横方向部分800Aのケーブルマネージャ802により、傾斜部800Bに向けて案内し、さらに、傾斜部800Bのケーブルマネージャ802により配線架の右側の向かって送ることができる。そして、右側の少心ケーブル固定部により上方に向かって案内し、右側成端部40のカセットに送ることができる。
本実施形態によれば、ケーブル保持部760により少心ケーブル160を保持させ、取付部750を支持バー730に取り付けることにより、少心ケーブル160を左側少心ケーブル固定部70に固定することができる。このように、予め少心ケーブル160にクリップ部材740を取り付け、クリップ部材740を支持バー730に取り付けることができるため、限られた空間で作業する必要がなく、少心ケーブル160の固定作業を、手間をかけずに行うことができる。また、少心ケーブル160を取り付けた状態のクリップ部材740を支持バー730に取り付けるため、高密度で少心ケーブル160を固定することができる。また、取り外し時には、クリップ部材740を支持バー730から取り外した後、クリップ部材740を少心ケーブル160から取り外せばよく、取外作業も容易に行うことができる。
また、本実施形態では、左側少心ケーブル固定部70は、左右方向に延びる前方レール722及び後方レール724をさらに備え、支持バー730は、前方レール722及び後方レール724に沿って左右方向に移動可能である。このような構成によれば、クリップ部材740により少心ケーブル160を取り付けた状態の支持バー730を移動することにより、高密度に少心ケーブル160を配置することができる。
また、本実施形態では、取付部750は、クリップ状であるため、取付部750によりクリップ留めすることにより、クリップ部材740を支持バー730に取り付けることができる。
また、本実施形態によれば、ケーブル保持部760は、横方向の一方の縁部に形成された縦方向に延びる回転軸を中心に回動可能であり、かつ、横方向他端を固定可能なカバー部766を含み、少心ケーブル160は、カバー部766に覆われ、横方向他端を固定することによりケーブル保持部760に保持される。このような構成によれば、カバー部766を回動させるという単純な操作により、少心ケーブル160をクリップ部材740に取り付けることができる。
また、図21に示す実施形態によれば、ケーブル保持部1760は、クリップ部材1740に巻付けられた結束バンド部材1770を保持するように構成されている。このような構成によれば、結束バンド部材1770を少心ケーブル160に巻付け、この結束バンド部材1770をケーブル保持部1760に保持させることにより、容易に少心ケーブル160をクリップ部材1740に取り付けることができる。
また、本実施形態によれば、左側少心ケーブル固定部70は、左側ケーブル固定部50の下方に設けられている。これにより、下方から延びる少心ケーブル160を左側少心ケーブル固定部70により保持した状態で、左側成端部30へ導入することができる。
また、本実施形態によれば、配線架10は、左側少心ケーブル固定部70の上方に設けられ、少心ケーブル160を保持する少心ケーブルマネジメント部80をさらに備える。このような構成によれば、少心ケーブルマネジメント部80により少心ケーブル160の上部が保持され、少心ケーブル160の左側少心ケーブル固定部70への取付作業を容易に行うことができる。
1 配線システム
2 データセンター
10、10A、10B、10C、10D 配線架
20 ジャンパマネジメント部
30 左側成端部
40 右側成端部
50 左側ケーブル固定部
60 右側ケーブル固定部
70 左側少心ケーブル固定部
80 少心ケーブルマネジメント部
90 フレーム
91 前方フレーム
92 後方フレーム
92A、92B 柱部材
92C 支持部材
93 横材
100、100A、100B 光ファイバケーブル
110 光ファイバケーブルの束
115 シース
120 リボンファイバ
122 リボンファイバ
130 分岐部
132 融着スリーブ
140 単心ファイバ
140A、12コネクタ
150 ジャンパケーブル
160 少心ケーブル
170 単心ファイバ
210 ケーブルマネージャ
212 中心材
214 仕切板
216 凹部
310 レール架構
310A、310B レール
320、320A、320B カセット
322 アダプタ
324 心線ガイド部
326 ジャンパ支持部材
330 側方ガイド部材
332 平面部
334 湾曲面部
340 心材固定部
342 切り込み
350 ジャンパケーブル固定部
352 切り込み
360 本体部
361 底板部
361A 左側前方ガイド突部
361B 左側中間ガイド突部
361C 左側後方ガイド突部
361D 右側前方ガイド突部
361E 右側中間ガイド突部
361F 右側後方ガイド突部
361G 押え突起
361H 分岐部保持部
362A、362B 側壁部
363 後方壁部
363A、363B スライド部
364A、346B 開口部
365A、365B 切り欠き部
366 心線収容空間
370 回動部
371 底板部
372 側壁部
373 前面形成部
374 折り返し部
375 ジャンパ収容空間
376 拘束部
380 心線ガイド部材
382 基端部
382A 切り込み部
382B 先端部
382C ガイド壁
384 拡幅部
384A ガイド壁
384B 腕部
390 ジャンパ支持部材
392 本体部
392A 底板部
392B 立上部
392C 折り返し部
392D 拘束部
394 取付部
502、502A、502B、502C、502D、502E、502F、502G、502H ガイド部材
504 基部
504A 後端部
504B 前端部
504C 中間部
508 取付部
510、510A、510B、510C、510D、510Z 腕部
512、512A、512B、512C、512Z 収容空間
520 結束バンド
710 基礎フレーム
722 前方レール
722A 鉛直面
722C 上面
724 後方レール
724A 鉛直面
724B 下面
724C 上面
730 スライド支持バー
732、734 端部
732A、734A、732B、734B スリット
740 クリップ部材
750 取付部
752 前面部
752A 爪部
754 後面部
756 回動接続部
760 ケーブル保持部
762、764 側壁部
764A、766A 爪部
766 カバー部
768A、768B 突部
800 基板
800A 横方向部分
800B 傾斜部
800C 横方向孔
802 ケーブルマネージャ
1740 クリップ部材
1752 前面部
1760 ケーブル保持部
1764 突部
1766 開口部
1770 結束部材

Claims (10)

  1. 配線架であって、
    第1の光ファイバ(120)の端部と、第2の光ファイバ(150)の端部とを接続する接続部(30)を備え、
    前記接続部(30)は、内部に前記第1の光ファイバ(120)の一端部を収容する第1の収容空間(366)が形成され、前後方向に所定の範囲を移動可能な複数のカセット(320)を有し、
    前記カセット(320)は、横方向に対向する一対の側壁(362A、362B)を有し、前記一対の側壁(362A、362B)のうちの一方の側壁(362A)には、前記第1の光ファイバ(120)を前記第1の収容空間(366)に導入することができる第1の導入口(364A)が形成され、
    前記カセット(320)は、前記第1の導入口(364A)から導入された第1の光ファイバ(120)の端部が接続されるとともに、前記第2の光ファイバ(150)の端部が接続されるアダプタ(322)を備え、
    前記第1の導入口(364A)にはガイド部(380)が形成され、
    前記ガイド部(380)は横方向一方に向かって前後に広がるようなガイド空間を形成する前後のガイド壁(384A)を有し、
    前記前後のガイド壁(384A)は平面視において前記ガイド空間に向かって凸な湾曲形状に形成されている、
    ことを特徴とする配線架。
  2. 前記ガイド部(380)は、前記ガイド空間の上方を延びる腕部(384B)を有する、
    請求項1に記載の配線架。
  3. 前記複数のカセット(320)の前記横方向一方の側壁(362A)の側方に設けられ、平面視において前方が湾曲形状に形成された側方ガイド部材(330)を備え、
    前記第1の光ファイバ(120)は、前記側方ガイド部材(330)の側面に沿うように案内され、前記第1の導入口に導入されている、
    請求項1又は2に記載の配線架。
  4. 前記側方ガイド部材(330)の最前面が、最前方まで移動した前記カセット(320)の第1の導入口(364A)よりも後方に位置し、かつ、最後方まで移動した前記カセット(320)の第1の導入口(364A)よりも前方に位置するように、前記側方ガイド部材(330)は配置されている、
    請求項3に記載の配線架。
  5. 前記側方ガイド部材(330)の側方かつ後方に設けられ、前記第1の光ファイバ(120)の一部を固定することができる光ファイバ固定部材(340)をさらに備える、
    請求項3又は4に記載の配線架。
  6. 前記カセット(320)の前記アダプタ(322)の前方には前記第2の光ファイバ(150)の一端部を収容する第2の収容空間(375)が形成され、
    前記カセット(320)の横方向他方の側壁の前記アダプタ(322)よりも前方には前記第2の収容空間(375)に前記第2の光ファイバ(150)を導入する第2の導入口(365B)が形成されている、
    請求項1~5の何れか1項に記載の配線架。
  7. 前記カセット(320)は左右対称であり、前記第1の導入口(364A)に対して対称な位置に設けられた第2の導入口(364B)を有し、
    前記第2の導入口(364B)には、前記第2の光ファイバ(150)をガイドする第2の支持部材(390)が設けられている、
    請求項1~6の何れか1項に記載の配線架。
  8. 前記第2の支持部材(390)は、前記第2の光ファイバ(150)を上下方向に拘束するように構成されている拘束部(392D)を有する、
    請求項7に記載の配線架。
  9. 前記カセット(320)の前方には前記第2の収容空間(375)を画成するとともに横方向に延びる回転軸周りに回動可能な回動部(370)を有し、
    前記回動部(370)は前記第2の光ファイバ(150)を上下に拘束するように構成されている拘束部(376)を有する、
    請求項6に記載の配線架。
  10. 前記複数のカセット(320)の横方向他方の側壁(362B)の側方に設けられ、前記第2の光ファイバ(150)の一部を固定することができる第2の固定部(350)を備える、
    請求項1~9の何れか1項に記載の配線架。
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