JP2022155729A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Hidetaka Azuma
司 稲葉
Tsukasa Inaba
哲郎 ▲濱▼田
Tetsuo Hamada
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Abstract

【課題】容易な製造で、できるだけ着座姿勢に近い状態で乗員を拘束することができるエアバッグ装置を提供する。【解決手段】車両の座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、インフレータと、互いに対向する第1固定部及び第2固定部を有する第1パネルと、前記第1パネルとエアバッグを形成する第2パネルと、前記エアバッグ内部に設けられ、前記第1固定部及び前記第2固定部にそれぞれ固定された第1部位及び第2部位を有する規制部材と、を備え、前記第1パネルの前記第1固定部から前記第2固定部までの長さは、前記規制部材の前記第1部位から前記第2部位までの長さよりも長く、前記エアバッグは、メインバッグと、前記第1パネル及び前記規制部材によって形成されたサブ膨張部と、を有し、膨張展開時、前記インフレータからのガスは前記メインバッグに導入され、前記第2パネルは乗員に面し、前記サブ膨張部が車両と当接する。【選択図】 図3

Description

本発明は、エアバッグ装置に関する。より詳しくは、自動車等の車両の側面衝突時に膨張展開し、乗員を保護するエアバッグ装置に関するものである。
自動車等の車両の側面衝突時に膨張展開し、乗員を保護するエアバッグ装置として、車両の車内側の側壁(以下、単に「車両側壁」という)と座席に着座した乗員との間で膨張展開するサイドエアバッグ装置や、車両側壁の上方から下方へ膨張展開するカーテンエアバッグ装置が知られている。
例えば、特許文献1には、複数あるチャンバ(気室)のうちの少なくとも一つを折り返し、膨張時の厚みを厚くすることで、乗員をできるだけ車内側の位置で拘束するカーテンエアバッグ装置が開示されている。
特開2012-096628号公報
しかしながら、特許文献1に記載のカーテンエアバッグ装置は、チャンバを折り返し、その折り返した状態で折り畳む必要があるため、製作作業が煩雑であり、かつ折り畳んだ後のカーテンエアバッグ装置は、折り返しチャンバ部分の径が大きくなってしまう。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、容易な製造で、できるだけ着座姿勢に近い状態で乗員を拘束することができるエアバッグ装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、車両の座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、ガスを発生するインフレータと、縁部と、第1固定部と、前記第1固定部と対向する部位である第2固定部とを有する第1パネルと、前記第1パネルの前記縁部に結合された縁部を有し、前記第1パネルとともに袋状のエアバッグを形成する第2パネルと、前記エアバッグ内部に設けられ、前記第1固定部に固定された第1部位と、前記第2固定部に固定された第2部位とを有する規制部材と、を備え、前記第1固定部及び前記第2固定部の少なくとも一方は、前記第1パネルの前記縁部と異なる位置に設けられ、前記第1パネルの前記第1固定部から前記第2固定部までの長さは、前記規制部材の前記第1部位から前記第2部位までの長さよりも長く、前記エアバッグは、前記第1固定部及び前記第2固定部の間を除く前記第1パネルと、前記第2パネルと、前記規制部材とによって形成されたメインバッグと、前記第1固定部及び前記第2固定部の間の前記第1パネルと、前記規制部材とによって形成されたサブ膨張部と、を有し、エアバッグの膨張展開時において、前記インフレータからのガスは前記メインバッグに導入され、前記第2パネルは前記乗員に面し、前記サブ膨張部が車両と当接するエアバッグ装置である。
本発明によれば、容易な製造で、できるだけ着座姿勢に近い状態で乗員を拘束することができるエアバッグ装置を提供することができる。
実施形態1のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、車両側壁を車内側から正面視した図である。 実施形態1のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した図であり、車両外側から見た状態を示す。 図2中の線分A1-A2に対応する部分を示す断面模式図であり、前方から見た状態を示す。 実施形態1の変形例1のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した断面図であり、前方から見た状態を示す。 実施形態1の変形例2のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した断面図であり、前方から見た状態を示す。 実施形態2の変形例3のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した図であり、車両外側から見た状態を示す。 図6中の線分B1-B2に対応する部分を示す断面模式図であり、上方から見た状態を示す。 実施形態2のエアバッグ装置について、サイドエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、側方から見た状態を示す。 実施形態2のエアバッグ装置について、サイドエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、前方から見た状態を示す。 実施形態2のエアバッグ装置について、エアバッグの膨張展開後の状態を示す模式図であり、側方から見た状態を示す。 図10中の線分C1-C2に対応する部分を示す断面模式図であり、前方から見た状態を示す。 (a)~(c)は、実施形態2のサイドエアバッグの製造工程を説明する図であり、第1パネル、第2パネル、第1規制部材及び第2規制部材の断面模式図である。
(実施形態1)
以下、図面を参照しながら、実施形態1のエアバッグ装置について説明する。本明細書中の方向に関する記載は、特に断りのない限り、車両を基準としたものであり、例えば、「前方」は車両前方向を示し、「後方」は車両後方向を示し、「上方」は車両上方向を示し、「下方」は車両下方向を示し、「側方」は車両幅方向における外側方向を示す。また、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印OUTは車両幅方向における外側方向を示す。なお、車両用座席の内部に配置される部材は、車両用座席を透視した状態で図示されている。
図1は、実施形態1のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、車両側壁を車内側から正面視した図である。
エアバッグ装置100は、カーテンエアバッグ装置であり、車両の車両側壁50の上方に内装材に覆われて収納されている。エアバッグ装置100は、車内の乗員に視認されないように、車両側壁50と内装材との間に形成された空間(車両側壁50の収納部)に収納されているが、図1では、説明の便宜上、エアバッグ装置100が特化して図示されている。
車両側壁50は、座席に着座した乗員の側方に位置する車体部分であれば特に限定されず、サイドドア、ピラー、サイドウインドウ等を総称している。車両側壁50としては、車両上方のルーフサイドレール51、車両前方のフロントピラー(Aピラー)54、車両中央のセンターピラー(Bピラー)52、車両後方のリアピラー(Cピラー)(図示せず)、サイドウインドウ53、ドアトリム(図1では図示せず)等が挙げられる。なお、図1では、車両側壁50のうち、車両前方部分、車両後方部分及び車両下方部分の図示が省略されている。
内装材は、車両側壁50を覆う部材であれば特に限定されず、例えば、ルーフサイドレール51を覆う天井材51A、フロントピラーを覆うフロントピラートリム54A、センターピラー52を覆うセンターピラートリム52A、リアピラーを覆うリアピラートリム(図示せず)等が挙げられる。
本実施形態では、国際統一側面衝突ダミー(World-SID:World Side Impact Dummy)40が車両用座席(図示せず)に着座している。国際統一側面衝突ダミー40の着座姿勢は、現在、日本及び欧州で採用されている側面衝突試験法(ECE R95)、又は、米国で採用されている側面衝突試験法(FMVSS214)で定められたものである。エアバッグの膨張展開時の位置及び大きさは、図1に示すような国際統一側面衝突ダミー40の頭部41等の位置に応じて設定される。以下では、国際統一側面衝突ダミー40を「乗員40」と称する。
エアバッグ装置100は、車両の座席に着座した乗員40の側方で膨張展開するカーテンエアバッグ装置であり、ガスを発生させるインフレータ110と、膨張展開可能に折り畳まれた袋状のカーテンエアバッグ120と、を備えている。
インフレータ110は、シリンダー状(円柱状)のガス発生装置であり、車両長手方向の一端にガス噴出孔を有している。ガス噴出孔は、筒状に縫合されて形成されたカーテンエアバッグ120のガス導入部123に挿入されている。
インフレータ110は、車両の緊急時(例えば、車両の側面衝突時)に作動する。具体的には、まず、車両に搭載された衝突検知センサが車両の側面衝突を検知すると、衝突検知センサから送られた信号をECU(Electroric Control Unit)が演算し、衝突のレベルが判定される。そして、判定された衝突のレベルがカーテンエアバッグ120を膨張させる場合に該当すると、インフレータ110が着火され、燃焼による化学反応でガスが発生する。その結果、インフレータ110から発生したガスは、インフレータ110のガス噴出孔から、カーテンエアバッグ120のガス導入部123を通じて、カーテンエアバッグ120の内部に導入される。
インフレータ110の種類は特に限定されず、例えば、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスを利用するパイロ式インフレータ、圧縮ガスを利用するストアード式インフレータ、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスと圧縮ガスとの混合ガスを利用するハイブリッド式インフレータ等が挙げられる。
カーテンエアバッグ120は、インフレータ110から発生したガスが導入されるガス導入部123を有している。ガス導入部123は、インフレータ110から発生したガスが漏れ出さないように、挿入されたインフレータ110とともにバンド112で締め付けられている。インフレータ110は、センターピラー52の上方で、ルーフサイドレール51に取り付けられている。一方、ガス導入部123は、カーテンエアバッグ120の上縁(車両高さ方向の上端)に配置されている。ガス導入部123が車両の前後方向の中央付近に配置されていることから、カーテンエアバッグ120の内部では、車両の前後方向の中央付近から前端へ向かうガスの流れと、車両の前後方向の中央付近から後端へ向かうガスの流れとが生じることになる。
カーテンエアバッグ120は、袋状体であり、膨張展開前において、車両長手方向に沿って、ルーフサイドレール51及びフロントピラー54に配置されている。そして、カーテンエアバッグ120は、棒状に折り畳まれ、膨張時に破断可能なラッピング材等(図示せず)で巻かれた状態で収納されている。車両の緊急時には、インフレータ110から発生したガスがカーテンエアバッグ120の内部に導入されることで、カーテンエアバッグ120が膨張し、その折り畳みが解ける。そして、膨張したカーテンエアバッグ120から加わる力によって内装材が押し開けられると、カーテンエアバッグ120は車内に降下して更に膨張し、車両側壁50の上方から下方へ向かってカーテン状に膨張展開する。その結果、膨張展開したカーテンエアバッグ120が、車両の前後方向に沿って車両側壁50を車内側から覆うため、車内の乗員40は、頭部41を中心に保護される。
次に、エアバッグ装置100の展開状態について、図2及び図3を参照して以下に説明する。
図2は、実施形態1のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した図であり、車両外側から見た状態を示す。図3は、図2中の線分A1-A2に対応する部分を示す断面模式図であり、前方から見た状態を示す。
図2及び図3に示すように、カーテンエアバッグ120は、第1パネル130、第2パネル140及び規制部材150を有している。
第1パネル130は、縁部131と、第1固定部132と、第1固定部132と対向する部位である第2固定部133とを有している。ここでは、第1固定部132及び第2固定部133は、それぞれ縁部131と異なる部位であり、縁部131と異なる位置に設けられている。
第1固定部132及び第2固定部133は、所定の方向(以下、延伸方向とする。ここでは前後方向)に沿った線状の部位であり、縁部131の内方に位置している。また、第1固定部132及び第2固定部133は、図2に示したように互いに略平行であってもよいし、互いに非平行であってもよく、例えば両者の間隔が徐々に変化してもよい。更に、第1固定部132及び第2固定部133は、図2に示したように直線状であってもよいし、少なくとも一方が、曲線状(例えば円弧)、ジグザグ状、波型等のように非直線状であってもよい。
図2及び図3に示すように、第1パネル130の縁部131は、第1固定部132の外方に位置する第1縁部131aと、第2固定部133の外方に位置する第2縁部131bを含んでいる。すなわち、第1縁部131a、第1固定部132、第2固定部133及び第2縁部131bがこの順に並んでいる。
第2パネル140は、第1パネル130の縁部131に結合された縁部141を有しており、第1パネル130とともに袋状のカーテンエアバッグ120を形成する。第1パネル130及び第2パネル140は、それぞれ1枚の基布から形成されており、第1パネル130の縁部131が第2パネル140の縁部141と一致するように略同一形状、例えば帯状に形成されている。
図3に示したように、カーテンエアバッグ120は、膨張展開時、乗員40の少なくとも頭部41に対応して配置されている。
規制部材150は、カーテンエアバッグ120内部に設けられ、第1固定部132に固定された第1部位151と、第2固定部133に固定された第2部位152とを有する。
規制部材150は、後述するサブ膨張部122を形成するために設けられた部材であり、片方のパネル(ここでは第1パネル130)のみに設けられ、膨張展開時に第1パネル130が完全に膨張するのを規制する。規制部材150は、帯状の1枚の基布から形成されており、第1固定部132及び第2固定部133で第1パネル130にそれぞれ結合されている。規制部材150の第1部位151と第1パネル130の第1固定部132とは、カーテンエアバッグ120上の同一箇所に位置しており、規制部材150の第2部位152と第1パネル130の第2固定部133とは、カーテンエアバッグ120上の同一箇所に位置している。
図2に示すように、規制部材150は、第1部位151及び第2部位152が互いに対向する向きに対して側方(延伸方向及びその反対方向、ここでは前後方向)では第1パネル130に固定されておらず、ガスが流通可能となる開口部160がそれぞれ設けられている。これらの開口部160を通して、後述するメインバッグ121と、サブ膨張部122との間をインフレータ110からのガスが流通可能となっている。
規制部材150は、図2に示したように一端及び他端にて第1固定部132及び第2固定部133にそれぞれ固定されてもよいし、端部を除く中間部にて第1固定部132及び第2固定部133にそれぞれ固定されてもよい。なお、後者の場合、規制部材150の一端及び他端は、第1パネル130の縁部131及び第2パネル140の縁部141まで延在するとともに、縁部131及び141とともに結合されてもよい。
図3に示したように、第1パネル130の第1固定部132から第2固定部133までの長さL11は、規制部材150の第1部位151から第2部位152までの長さL12よりも長い。本明細書にて、「第1パネルの第1固定部から第2固定部までの長さ」及び「規制部材の第1部位から第2部位までの長さ」とは、第1固定部上の任意の第1の点(第1固定部の各地点上の点であってもよい)と、第2固定部上の点であって第1の点から最短距離に位置する第2の点とを通る断面(例えば図3の断面)を見た状態においてそれぞれ測定される長さを意味する。
この結果、膨張前の段階で規制部材150を平らにした状態にすると、第1パネル130の第1固定部132から第2固定部133までの部分が弛んだ状態となる。換言すると、膨張前の段階では、規制部材150は、第1パネル130の第1固定部132から第2固定部133までの部分が弛んだ状態で第1固定部132及び第2固定部133に固定されている。
カーテンエアバッグ120は、第1固定部132及び第2固定部133の間を除く第1パネル130と、第2パネル140と、規制部材150とによって形成されたメインバッグ121と、第1固定部132及び第2固定部133の間の第1パネル130と、規制部材150とによって形成されたサブ膨張部122と、を有している。
メインバッグ121は、カーテンエアバッグ120の主要部を構成するチャンバであり、車両側壁50と座席に着座した乗員40との間で膨張展開して乗員40を保護するというカーテンエアバッグ120の基本的な機能を主に担うものである。図3に示したように、メインバッグ121は、カーテンエアバッグ120の全体と同様に、乗員40の少なくとも頭部41に対応して配置される。
また、メインバッグ121には、第1パネル130と第2パネル140とが結合された線状の複数の結合部124が設けられている。結合部124によれば、膨張時のカーテンエアバッグ120の車幅方向における厚みを部分的に規制し、カーテンエアバッグ120の膨張形状を制御することができる。これにより、膨張時のカーテンエアバッグ120の内部容量及び厚みが調整され、乗員40(主に、頭部41)の保護性能を高めることができる。
また、カーテンエアバッグ120(メインバッグ121)には、固定部として複数の固定布(タブ)125がカーテンエアバッグ120(メインバッグ121)の上縁部に設けられている。固定布125は、メインバッグ121の上縁から突出するように結合されている。固定布125は、例えば、ボルト、クリップ等を用いて、車両側部の上部、例えばルーフサイドレール51及びフロントピラー54に固定される。
サブ膨張部122は、メインバッグ121の車両外側(乗員40と反対側)に設けられたチャンバであり、メインバッグ121と車両との間で膨張展開してメインバッグ121を乗員40側に移動させるとともに、カーテンエアバッグ120の膨張展開時に乗員40と車両との間のストロークを稼ぐという、カーテンエアバッグ120の付加的な機能を担うものである。図3に示したように、カーテンエアバッグ120の膨張展開時、サブ膨張部122は、乗員40の頭部41に対応する位置に配置されている。
そして、カーテンエアバッグ120の膨張展開時には、インフレータ110からのガスはメインバッグ121に導入され、第2パネル140は乗員40に面し、サブ膨張部122が車両と当接する。したがって、第1パネル130は乗員40と反対側(車両外側)に面している。
より詳細には、インフレータ110から噴出されたガスは、ガス導入部123を経由してメインバッグ121内に流出し、次いでメインバッグ121から開口部160を通ってサブ膨張部122内に流入し膨張する。本実施形態では、サブ膨張部122が車両側壁50、例えばサイドウインドウ53と当接する。
カーテンエアバッグ120の製造工程は特に限定されないが、例えば、まず、基布から第1パネル130及び第2パネル140をそれぞれ切り出し、次に、基布から規制部材150を切り出し、次に、第1パネル130の第2固定部133に規制部材150の第2部位152を結合し、次に、第1パネル130を中央部で折り縮めた状態で、第1パネル130の第1固定部132に規制部材150の第1部位151を結合し、次に、第1パネル130及び第2パネル140の一対の縁部131及び141を重ね合わせて結合し、そして、第1パネル130及び第2パネル140の所定箇所を結合することで結合部124を設け、袋状のメインバッグ121を製造する。その後、メインバッグ121の所定箇所に固定布125を結合することで、袋状のカーテンエアバッグ120を製造できる。
なお、上記結合の方法としては、例えば、縫製、接着、溶着等やそれらを組み合わせた方法が挙げられ、なかでも縫製が好適である。
第1パネル130、第2パネル140、規制部材150及び固定布125に使用される基布は、例えば、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の糸で形成することができる。また、耐熱性の向上や、気密性の向上等のために、基布は、シリコン等で表面が被覆されたものであってもよい。
以上のように、本実施形態では、サブ膨張部122を形成する第1パネル130の第1固定部132から第2固定部133までの長さL11が、規制部材150の第1部位151から第2部位152までの長さL12より長いことで、第1パネル130と第2パネル140の一対の縁部131及び141を結合して袋状に形成されたカーテンエアバッグ120のうち、規制部材150によって隔てられたメインバッグ121及びサブ膨張部122は、サブ膨張部122よりもメインバッグ121の方が大きくなり、内圧によって発生するカーテンエアバッグ120の反力も、サブ膨張部122よりもメインバッグ121の方が大きくなる。そのため、サブ膨張部122はメインバッグ121に比べて柔らかくなる。加えて、メインバッグ121及びサブ膨張部122の大きさの違いにより、カーテンエアバッグ120が膨張することでメインバッグ121を形成する第2パネル140の表面に発生するテンションも、第1パネル130に比べて大きくなる。
そして、エアバッグ装置100が作動し、インフレータ110からガスが発生すると、インフレータ110からメインバッグ121にガスが導入され、メインバッグ121が膨張展開する。その際、カーテンエアバッグ120のうち、規制部材150が設けられた部分が膨張展開することにより、サブ膨張部122も展開し、第1パネル130と規制部材150との間(開口部160)からガスが流入しサブ膨張部122が膨張する。この時、サブ膨張部122が車両と当接すると、カーテンエアバッグ120はその反力により乗員40側へと移動する。それにより、メインバッグ121と乗員40との接触を早くすることができ、かつ、サブ膨張部122がメインバッグ121と車両との間にあることで、乗員40と車両との間のストロークが稼げる。
また、上記のように、メインバッグ121と乗員40との接触を早くすることができ、かつ、サブ膨張部122がメインバッグ121と車両との間にあることにより乗員40と車両との間のストロークが稼げることで、できるだけ車内側の位置で乗員40を拘束することができる。すなわち、できるだけ着座姿勢に近い状態で乗員40を拘束することができる。
更に、カーテンエアバッグ120の製造時、第1パネル130に規制部材150を取り付けた後、第1パネル130及び第2パネル140の一対の縁部131及び141を重ね合わせて結合すればいいため、容易に製造することができる。
本実施形態では、長さL12に対する長さL11の比率(L11/L12)は、特に限定されないが、長さL12は開口部160からサブ膨張部122にガスが流通可能な長さであることが好ましい。。
また、本実施形態では、図3に示したように、規制部材150の第1部位151から第2部位152までの長さL12が、第1パネル130の第1固定部132から第1縁部131aまでの長さL13より短く、かつ、第1パネル130の第2固定部133から第2縁部131bまでの長さL14よりも短いことが好ましい。これにより、メインバッグ121の厚みを厚くできる。そのため、カーテンエアバッグ120が車両と乗員40に押しつぶされたときのストロークを稼ぐことができる。
ここで、「第1パネルの第1固定部から第1縁部までの長さ」及び「第1パネルの第2固定部から第2縁部までの長さ」とは、第1固定部上の任意の第1の点(第1固定部の各地点上の点であってもよい)と、第2固定部上の点であって第1の点から最短距離に位置する第2の点とを通る断面(例えば図3の断面)を見た状態においてそれぞれ測定される長さを意味する。
長さL13に対する長さL12の比率(L12/L13)及び長さL14に対する長さL12の比率(L12/L14)は、特に限定されない。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
図4は、実施形態1の変形例1のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した断面図であり、前方から見た状態を示す。図4は、図2中の線分A1-A2に対応する部分を示す。
本実施形態では、図4に示すように、第1パネル130の第2固定部133から第2縁部131bまでの長さL14は、第1パネル130の第1固定部132から第1縁部131aまでの長さL13よりも長いことが好ましい。すなわち、サブ膨張部122の場所が第2縁部131bよりも第1縁部131aの方に偏っていることが好ましい。これにより、図4に示したように、サブ膨張部122がサイドウインドウ53と当接することでカーテンエアバッグ120が乗員40側に移動するため、カーテンエアバッグ120の膨張展開位置を、乗員40との距離や乗員40の体形に合わせて調整できる。更に、第2縁部131b側のカーテンエアバッグ120が車両側壁50側に屈曲する。そのため、第2縁部131b側のカーテンエアバッグ120が車両側壁50(ドアトリム55)と当接しやすくなり、カーテンエアバッグ120の車両側壁50側への移動を規制でき乗員40を確実に受け止めることができる。
このとき、長さL13に対する長さL14の比率(L14/L13)は、特に限定されない。
また、本実施形態では、図4に示したように、第1固定部132と第2固定部133の間の中間部136は、カーテンエアバッグ120の車両高さ方向の中間126よりも上側に位置することが好ましい。これにより、サブ膨張部122の車幅方向における頂点は、カーテンエアバッグ120の上側に位置する。また、車両側壁50は上側に向かうにつれて車両内側に位置するため、サブ膨張部122が車両側部と当接しやすくなり、より早期にカーテンエアバッグ120を乗員40側に移動しやすくなる。
図5は、実施形態1の変形例2のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した断面図であり、前方から見た状態を示す。図5は、図2中の線分A1-A2に対応する部分を示す。
本実施形態では、図5に示すように、サブ膨張部122は、2つ以上設けられていてもよい。図5に示した例では、複数のサブ膨張部122が同一方向(ここでは上下方向)に並んで配置されている。上下方向に並んで配置された複数のサブ膨張部122は、より下側に位置するものほどより大きくてもよい。すなわち、より下側のサブ膨張部122ほど、第1パネル130の第1固定部132から第2固定部133までの長さL11がより長くてもよい。
なお、本実施形態では、カーテンエアバッグ120の1つ当たりのサブ膨張部122の数は、特に限定されず、例えば、1つでもよいし、2つ以上であってもよい。また、座席の列の数に応じた数であってもよい。例えば、座席の列と同じ数だけサブ膨張部122を設けてもよい。すなわち、座席の各列に対して1つずつサブ膨張部122を設けてもよい。また、座席の各列に対して複数のサブ膨張部122を設けてもよい。
図6は、実施形態2の変形例3のエアバッグ装置について、カーテンエアバッグの膨張展開後の立体形状を模式的に示した図であり、車両外側から見た状態を示す。図7は、図6中の線分B1-B2に対応する部分を示す断面模式図であり、上方から見た状態を示す。
図6及び図7に示すように、第1固定部132及び第2固定部133が沿う延伸方向は、上下方向であってもよい。この場合は、第1部位151及び第2部位152も上下方向に沿って配置され、規制部材150は、第1部位151及び第2部位152が互いに対向する向きに対して側方(延伸方向及びその反対方向、ここでは上下方向)では第1パネル130に固定されず、ガスが流通可能となる開口部160がそれぞれ設けられることになる。
また、本実施形態では、第1固定部132及び第2固定部133が沿う延伸方向は、特に限定されず、例えば、上下方向及び前後方向に交差する斜め方向であってもよい。
また、本実施形態では、第1固定部132及び第2固定部133の少なくとも一方が第1パネル130の縁部131と異なる位置に設けられていればよく、第1固定部132及び第2固定部133の一方は、縁部131と同じ位置に設けられてもよい。なお、この場合、第1パネル130の縁部131にて、第1固定部132及び第2固定部133の一方と、規制部材150の第1部位151及び第2部位152の一方と、第2パネル140の縁部141とが互いに結合される。
また、本実施形態では、規制部材150に、ガスが流通可能なガス流通孔が少なくとも1つ(例えば1つ)設けられてもよい。
(実施形態2)
以下、図面を参照しながら、実施形態2のエアバッグ装置について説明する。実施形態2のサイドエアバッグ装置は、サブ膨張部を設ける対象のエアバッグが異なる以外、実施形態1のエアバッグ装置と同様であるため、重複する点については説明を適宜省略する。本実施形態では、サブ膨張部をサイドエアバッグに設ける。
図8は、実施形態2のエアバッグ装置について、サイドエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、側方から見た状態を示す。図9は、実施形態2のエアバッグ装置について、サイドエアバッグの膨張展開前の状態を示す模式図であり、前方から見た状態を示す。
図8及び図9に示すように、エアバッグ装置200は、車両用座席(車両の座席)30に着座した乗員40の側方で膨張展開するサイドエアバッグ装置であり、車両用座席30のシートバック(背もたれ部)31の側部(車両幅方向内側の側部)に取り付けられている。
車両用座席30としては、例えば、車両の運転席、助手席等が想定される。
本実施形態では、エアバッグの膨張展開時の位置及び大きさは、図8及び図9に示すような乗員40の頭部41、胸部42、腕部43、肩部44、腹部45、背部46、及び、腰部47の位置に応じて設定される。
車両側壁50としては、車両用座席30に着座した乗員40の車両外側(コンソールボックス60とは反対側)に位置する車体部分であれば特に限定されず、サイドドア、ピラー、サイドウインドウ等を総称している。
コンソールボックス60は、車両用座席30の車両内側に設けられている。例えば、コンソールボックス60は、車内の車両幅方向中央部において、運転席と助手席との間に設けられている。コンソールボックス60は、乗員40の車両内側の腕部43を支持する肘掛け部(アームレスト部)として機能してもよい。
図8及び図9に示すように、エアバッグ装置200は、膨張展開可能に折り畳まれた袋状のサイドエアバッグ220と、サイドエアバッグ220の内部に配置されるインフレータ210と、を有している。
サイドエアバッグ220は、袋状体であり、膨張展開前において、車両用座席30の側部、ここでは、シートバック31の側部に折り畳まれた状態でインフレータ210を介して固定され、クッションパッドとともにシートバック31の表皮に覆われて収納されている。
インフレータ210は、シリンダー状(円柱状)のガス発生装置であり、シートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って配置されている。インフレータ210の上方部分及び下方部分からは一対のボルト211が突出しており、その一対のボルト211は、サイドエアバッグ220を貫通している。インフレータ210は、このような一対のボルト211によって、シートバック31の側部に取り付けられている。
インフレータ210は、実施形態1の場合と同様に、車両の緊急時(例えば、車両の側面衝突時)に作動する。インフレータ210から発生したガスは、サイドエアバッグ220の内部に導入されることになる。
インフレータ210の種類としては、特に限定されず、例えば、実施形態1で例示したものが挙げられる。
図10は、実施形態2のエアバッグ装置について、エアバッグの膨張展開後の状態を示す模式図であり、側方から見た状態を示す。図11は、図10中の線分C1-C2に対応する部分を示す断面模式図であり、前方から見た状態を示す。
車両が障害物(例えば、別の車両)と側面衝突し、インフレータ210が作動すると、インフレータ210から発生したガスがサイドエアバッグ220の内部に導入され、サイドエアバッグ220は、その折り畳みが解かれながら膨張する。そして、膨張したサイドエアバッグ220から加わる力によってシートバック31の表皮が破られると、図10及び図11に示すように、サイドエアバッグ220は、コンソールボックス60の上方、かつ、車両用座席30に着座した乗員40の側方で膨張展開(フル展開)し、乗員40の側部を保護する。このように膨張展開するエアバッグ20は、ファーサイドエアバッグとも呼ばれる。
また、サイドエアバッグ220は、第1パネル230、第2パネル240、第1規制部材250a及び第2規制部材250bを有している。
第1パネル230は、縁部231と、縁部231と異なる部位である第1固定部232と、縁部231と異なる部位であって第1固定部232と対向する部位である第2固定部233とを有している。
第1固定部232及び第2固定部233は、所定の方向(以下、延伸方向とする。ここでは前後方向)に沿った線状の部位であり、縁部231の内方に位置している。また、第1固定部232及び第2固定部233は、図10に示したように互いに略平行であってもよいし、互いに非平行であってもよく、例えば両者の間隔が徐々に変化してもよい。更に、第1固定部232及び第2固定部233は、図10に示したように直線状であってもよいし、少なくとも一方が、曲線状(例えば円弧)、ジグザグ状、波型等のように非直線状であってもよい。
第1パネル230の縁部231は、第1固定部232の外方に位置する第1縁部231aと、第2固定部233の外方に位置する第2縁部231bを含んでいる。すなわち、第1縁部231a、第1固定部232、第2固定部233及び第2縁部231bがこの順に並んでいる。
第2パネル240は、第1パネル230の縁部231に結合された縁部241を有しており、第1パネル230とともに袋状のサイドエアバッグ220を形成する。第1パネル230及び第2パネル240は、それぞれ1枚の基布から形成されており、第1パネル230の縁部231が第2パネル240の縁部241と一致するように略同一形状、例えば矩形状に形成されている。
また、第2パネル240は、縁部241と異なる部位である第1固定部242と、縁部241と異なる部位であって第1固定部242と対向する部位である第2固定部243とを更に有している。
第1固定部242及び第2固定部243は、所定の方向(以下、延伸方向とする。ここでは前後方向)に沿った線状の部位であり、縁部241の内方に位置している。また、第1固定部242及び第2固定部243は、図10に示したように互いに略平行であってもよいし、互いに非平行であってもよく、例えば両者の間隔が徐々に変化してもよい。更に、第1固定部242及び第2固定部243は、図10に示したように直線状であってもよいし、少なくとも一方が、曲線状(例えば円弧)、ジグザグ状、波型等のように非直線状であってもよい。
第2パネル240の縁部241は、第1固定部242の外方に位置する第1縁部241aと、第2固定部243の外方に位置する第2縁部241bを含んでいる。すなわち、第1縁部241a、第1固定部242、第2固定部243及び第2縁部241bがこの順に並んでいる。
以下、第1固定部232及び242を区別しない場合は第1固定部202として説明し、第2固定部233及び243を区別しない場合は第2固定部203として説明する。
図10に示したように、サイドエアバッグ220は、膨張展開時、乗員40の頭部42から肩部44、胸部42及び腹部45を経て腰部47に至る位置に対応して配置されている。
第1規制部材250aは、サイドエアバッグ220内部に設けられ、第1固定部232に固定された第1部位251aと、第2固定部233に固定された第2部位252aとを有する。また、第2規制部材250bは、サイドエアバッグ220内部に設けられ、第1固定部242に固定された第1部位251bと、第2固定部243に固定された第2部位252bとを有する。以下、第1規制部材250a及び第2規制部材250bを区別しない場合は規制部材250として説明し、第1部位251a及び251bを区別しない場合は第1部位251して説明し、第2部位252a及び252bを区別しない場合は第2部位252して説明する。
規制部材250は、後述するサブ膨張部222を形成するために設けられた部材であり、少なくとも一方のパネル(ここでは第1パネル230)に設けられ、第1規制部材250aは、膨張展開時に第1パネル230が完全に膨張するのを規制し、第2規制部材250bは、膨張展開時に第2パネル240が完全に膨張するのを規制する。規制部材250は、矩形状の1枚の基布から形成されている。第1規制部材250aは、第1固定部232及び第2固定部233で第1パネル230にそれぞれ結合されている。第2規制部材250bは、第1固定部242及び第2固定部243で第2パネル240にそれぞれ結合されている。第1規制部材250aの第1部位251aと第1パネル230の第1固定部232とは、サイドエアバッグ220上の同一箇所に位置しており、第1規制部材250aの第2部位252aと第1パネル230の第2固定部233とは、サイドエアバッグ220上の同一箇所に位置している。同様に、第2規制部材250bの第1部位251bと第2パネル240の第1固定部242とは、サイドエアバッグ220上の同一箇所に位置しており、第2規制部材250bの第2部位252bと第2パネル240の第2固定部243とは、サイドエアバッグ220上の同一箇所に位置している。
各規制部材250は、第1部位251及び第2部位252が互いに対向する向きに対して側方(延伸方向及びその反対方向、ここでは前後方向)では第1パネル230又は第2パネル240に固定されておらず、開口部260がそれぞれ設けられている。これらの開口部260を通して、後述するメインバッグ221と、サブ膨張部222との間をインフレータ210からのガスが流通可能となっている。
第1規制部材250aは、図10及び図11に示したように一端及び他端にて第1固定部232及び第2固定部233にそれぞれ固定されてもよいし、端部を除く中間部にて第1固定部232及び第2固定部233にそれぞれ固定されてもよい。なお、後者の場合、第1規制部材250aの一端及び他端の少なくとも一方は、第1パネル230の縁部231及び第2パネル240の縁部241まで延在するとともに、縁部231及び241とともに結合されてもよい。
第2規制部材250bは、(1)図10及び図11に示したように端部を除く中間部と一端にて第1固定部242及び第2固定部243にそれぞれ固定されてもよいし、(2)端部を除く中間部にて第1固定部242及び第2固定部243に固定されてもよいし、(3)一端及び他端にて第1固定部242及び第2固定部243にそれぞれ固定されてもよい。なお、上記(1)及び(2)の場合、第2規制部材250bの一端及び他端の少なくとも一方は、第1パネル230の縁部231及び第2パネル240の縁部241まで延在するとともに、縁部231及び241とともに結合されてもよい。
第1パネル230の第1固定部232から第2固定部233までの長さL21は、第1規制部材250aの第1部位251aから第2部位252aまでの長さL22よりも長い。また、第2パネル240の第1固定部242から第2固定部243までの長さL31は、第2規制部材250bの第1部位251bから第2部位252bまでの長さL32よりも長い。
この結果、膨張前の段階で規制部材250を平らにした状態にすると、第1パネル230又は第2パネル240の第1固定部202から第2固定部203までの部分が弛んだ状態となる。換言すると、膨張前の段階では、規制部材250は、第1パネル230又は第2パネル240の第1固定部202から第2固定部203までの部分が弛んだ状態で第1固定部202及び第2固定部203に固定されている。
サイドエアバッグ220は、第1固定部232及び第2固定部233の間を除く第1パネル230と、第1固定部242及び第2固定部243の間を除く第2パネル240と、規制部材250とによって形成されたメインバッグ221と、第1固定部232及び第2固定部233の間の第1パネル230と、第1規制部材250aとによって形成された第1サブ膨張部222aと、第1固定部142及び第2固定部143の間の第2パネル240と、第2規制部材250bとによって形成された第2サブ膨張部222bと、を有している。以下、第1サブ膨張部222a及び第2サブ膨張部222bを区別しない場合はサブ膨張部222として説明する。
メインバッグ221は、サイドエアバッグ220の主要部を構成するチャンバであり、車両用座席30に着座した乗員40の側方で膨張展開して乗員40を保護するというファーサイドエアバッグの基本的な機能を主に担うものである。図10に示したように、メインバッグ221は、サイドエアバッグ220の全体と同様に、乗員40の頭部42から肩部44、胸部42及び腹部45を経て腰部47に至る位置に対応して配置される。
第1サブ膨張部222aは、メインバッグ221の車両内側(乗員40と反対側)に設けられたメインバッグ221より容量が小さいチャンバであり、メインバッグ221と車両との間で膨張展開してコンソールボックス60と当接して、乗員40を受け止めた際のメインバッグ221の移動を規制するという、カーテンエアバッグ220の付加的な機能を担うものである。図10及び図11に示したように、第1サブ膨張部222aは、サイドエアバッグ220の膨張展開時、コンソールボックス60の上面に沿って配置されている。
第2サブ膨張部222bは、メインバッグ221の乗員40側に設けられたメインバッグ221より容量が小さいチャンバであり、メインバッグ221と座席に着座した乗員40との間で膨張展開して乗員40の頭部42を保護するという、サイドエアバッグ220の付加的な機能を担うものである。図10及び図11に示したように、サイドエアバッグ220の膨張展開時、第2サブ膨張部222bは、乗員40の頭部42に対応する位置に配置されている。
そして、サイドエアバッグ220の膨張展開時には、インフレータ210からのガスはメインバッグ221に導入され、第2パネル140は乗員40に面し、第1サブ膨張部222aが車両と当接する。したがって、第1パネル230は乗員40と反対側に面している。
より詳細には、インフレータ210は、メインバッグ221内に設けられており、インフレータ210から噴出されたガスは、メインバッグ221内に流出し、次いでメインバッグ221から開口部260を通ってサブ膨張部222内に流入し膨張する。本実施形態では、第1サブ膨張部222aがコンソールボックス60と当接し、第2サブ膨張部222bが乗員40の頭部41の側面を受け止める。
サイドエアバッグ220の製造工程は特に限定されないが、例えば、図12に示した工程によって製造することができる。本実施形態では、第1パネル230及び第2パネル240を互いに連結して袋状に形成した後に、袋の内部と外部とを反転させる(裏返しにする)方法を用いる。
実施形態1の場合と同様に、まず、基布から第1パネル230及び第2パネル240をそれぞれ切り出す。第1パネル230にはインフレータ210をサイドエアバッグ220内に挿入するための切れ込み(図示せず)と、一対のボルト211を挿入するための一対の孔(図示せず)が形成されている。第2パネル240は、切れ込みと一対の孔が形成されていないことを除いて、第1パネル230と同じものである。
次に、基布から第1規制部材250a及び第2規制部材250bをそれぞれ切り出し、図12(a)に示すように、第1パネル230及び第2パネル240にそれぞれ第1規制部材250a及び第2規制部材250bを結合する。
次に、図12(b)に示すように、規制部材250が外側となるにして第1パネル230及び第2パネル240の一対の縁部231及び241を重ね合わせて結合することで袋状にする。このとき、縁部231及び241の一部を空けて縫い合わせることによって、反転するための開口を設けておく。また、このとき、縁部231及び241に規制部材250の一端及び他端の少なくとも一方を重ね合わせて結合してもよい。
そして、図12(c)に示すように、開口から袋を反転させ、反転後、開口を縫い合わせることで、袋状のサイドエアバッグ220を製造できる。
なお、上記結合の方法としては、例えば、縫製、接着、溶着等が挙げられ、なかでも縫製が好適である。
第1パネル230、第2パネル240及び規制部材250に使用される基布は、例えば、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の糸で形成することができる。また、耐熱性の向上や、気密性の向上等のために、基布は、シリコン等で表面が被覆されたものであってもよい。
以上のように、本実施形態では、第1パネル230の第1固定部232から第2固定部233までの長さL21は、第1規制部材250aの第1部位251aから第2部位252aまでの長さL22よりも長いことで、エアバッグ装置200が作動し、インフレータ210からガスが発生すると、インフレータ210からメインバッグ221にガスが導入され、メインバッグ221が膨張展開するとともに、第1規制部材250aが設けられた部分が膨張展開する。すなわち、第1サブ膨張部222aも展開し、第1パネル230と第1規制部材250aとの間(開口部260)からガスが流入し第1サブ膨張部222aが膨張する。この時、第1サブ膨張部222aが車両、本実施形態ではがコンソールボックス60と当接する。車両の側面衝突時、車両用座席30に着座した乗員40は、腰部47を中心に車両幅方向内側に移動しながら傾く。そして、メインバッグ221が、車両幅方向内側に傾いた乗員40の胴体と接触することによって、車両幅方向内側に傾く。メインバッグ221が車両幅方向内側に傾くと、第1サブ膨張部222aがコンソールボックス60の上面に即座に押し付けられるため、コンソールボックス60の上面からの反力が発生する。そのため、この反力が第1サブ膨張部222aを介してメインバッグ221に加わると、メインバッグ221が車両幅方向外側に戻ろうとする力が働き、結果的に、乗員40の車両幅方向内側への移動が早期に抑制される。すなわち、できるだけ着座姿勢に近い状態で乗員40を拘束することができる。
また、インフレータ210からガスが発生すると、メインバッグ221とともに、第2規制部材250bが設けられた部分も膨張展開する。すなわち、第2サブ膨張部222bも展開し、第2パネル240と第2規制部材250bとの間(開口部260)からガスが流入し第2サブ膨張部222bが膨張する。そして、本実施形態では、第2パネル240の第1固定部242から第2固定部243までの長さL31は、第2規制部材250bの第1部位251bから第2部位252bまでの長さL32よりも長いことから、実施形態1の場合と同様に、第2サブ膨張部222bはメインバッグ221に比べて柔らかくなり、また、第2サブ膨張部222bが乗員40と接触を早くすることができる。そのため、第2パネル240の一部によって形成される柔らかい第2サブ膨張部222bは、硬いメインバッグ221と乗員40との間に介在し乗員40の頭部42を早期に柔らかく受け止めることができる。このことも、乗員40をできるだけ着座姿勢に近い状態で拘束することに寄与する。
また、実施形態1の場合と同様に、サイドエアバッグ220を容易に製造することができる。
また、コンソールボックス60に当接するように、すなわち、サイドエアバッグ220の下方の第2縁部231b側に第1サブ膨張部222aを設けると、サイドエアバッグ220の上方の第1縁部231a側は乗員40と反対側に屈曲しようとするが、第2パネル240の一部によって第2サブ膨張部222bを設けることで、その屈曲が緩和される。
本実施形態において、長さL22に対する長さL21の比率(L21/L22)及び長さL32に対する長さL31の比率(L31/L32)は、特に限定されないが、長さL22及びL32は開口部260からサブ膨張部222にガスが流通可能な長さであることが好ましい。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
また、本実施形態では、第1規制部材250a及び第2規制部材250bの少なくとも一方に、ガスが流通可能なガス流通孔が少なくとも1つ(例えば1つ)設けられてもよい。
また、本実施形態では、第2パネル240の第1固定部142及び第2固定部143が沿う延伸方向は、特に限定されず、例えば、上下方向であってもよいし、上下方向及び前後方向に交差する斜め方向であってもよい。
また、本実施形態では、第1パネル230及び第2パネル240の少なくとも一方に、ガスを排出するためのベントホールを少なくとも1つ(例えば1つ)設けることが好ましい。膨張展開したサイドエアバッグ220が押し潰されると内圧が上昇するため、サイドエアバッグ220の反力が高くなる。すなわち、サイドエアバッグ220が硬くなるが、ベントホールからガスを適度に排出することで、サイドエアバッグ220の吸収特性を制御することができる。
また、本実施形態では、サイドエアバッグ220の1つ当たりのサブ膨張部222の数は、特に限定されず、例えば、1つの第1サブ膨張部222aのみを設けてもよいし、3つ以上のサブ膨張部222を設けてもよい。
本発明は、上記実施形態に記載された内容に限定されるものではない。実施形態に記載された各構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜削除されてもよいし、追加されてもよいし、変更されてもよいし、組み合わされてもよい。
30:車両用座席
31:シートバック
40:乗員(国際統一側面衝突ダミー)
41:頭部
42:胸部
43:腕部
44:肩部
45:腹部
46:背部
47:腰部
50:車両側壁
51:ルーフサイドレール
51A:天井材
52:センターピラー(Bピラー)
52A:センターピラートリム
53:サイドウインドウ
54:フロントピラー(Aピラー)
60:コンソールボックス
100、200:エアバッグ装置
110、210:インフレータ
112:バンド
120:カーテンエアバッグ
121、221:メインバッグ
122、222:サブ膨張部
123:ガス導入部
124:結合部
125:固定布(タブ)
126:カーテンエアバッグの車両高さ方向の中間
130、230:第1パネル
131、231:縁部
131a、231a、241a:第1縁部
131b、231b、241b:第2縁部
132、202、232、242:第1固定部
133、203、233、243:第2固定部
136:第1固定部と第2固定部の間の中間部
140、240:第2パネル
141、241:縁部
150、250:規制部材
151、251a、251b、251:第1部位
152、252a、252b、252:第2部位
160、260:開口部
220:サイドエアバッグ
211:ボルト
250a:第1規制部材
250b:第2規制部材
L11、L21:第1パネルの第1固定部から第2固定部までの長さ
L12:規制部材の第1部位から第2部位までの長さ
L13:第1パネルの第1固定部から第1縁部までの長さ
L14:第1パネルの第2固定部から第2縁部までの長さ
L22:第1規制部材の第1部位から第2部位までの長さ
L31:第2パネルの第1固定部から第2固定部までの長さ
L32:第2規制部材の第1部位から第2部位までの長さ

Claims (5)

  1. 車両の座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、
    ガスを発生するインフレータと、
    縁部と、第1固定部と、前記第1固定部と対向する部位である第2固定部とを有する第1パネルと、
    前記第1パネルの前記縁部に結合された縁部を有し、前記第1パネルとともに袋状のエアバッグを形成する第2パネルと、
    前記エアバッグ内部に設けられ、前記第1固定部に固定された第1部位と、前記第2固定部に固定された第2部位とを有する規制部材と、
    を備え、
    前記第1固定部及び前記第2固定部の少なくとも一方は、前記第1パネルの前記縁部と異なる位置に設けられ、
    前記第1パネルの前記第1固定部から前記第2固定部までの長さは、前記規制部材の前記第1部位から前記第2部位までの長さよりも長く、
    前記エアバッグは、前記第1固定部及び前記第2固定部の間を除く前記第1パネルと、前記第2パネルと、前記規制部材とによって形成されたメインバッグと、
    前記第1固定部及び前記第2固定部の間の前記第1パネルと、前記規制部材とによって形成されたサブ膨張部と、を有し、
    エアバッグの膨張展開時において、前記インフレータからのガスは前記メインバッグに導入され、前記第2パネルは前記乗員に面し、前記サブ膨張部が車両と当接することを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載のエアバッグ装置であって、
    前記第1固定部及び前記第2固定部は、前記第1パネルの前記縁部と異なる位置に設けられ、
    前記第1パネルの前記縁部は、前記第1固定部の外方に位置する第1縁部と、前記第2固定部の外方に位置する第2縁部を有し、
    前記規制部材の前記第1部位から前記第2部位までの長さは、前記第1パネルの前記第1固定部から前記第1縁部までの長さより短く、かつ、前記第1パネルの前記第2固定部から前記第2縁部までの長さよりも短いことを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエアバッグ装置であって、
    前記第1固定部及び前記第2固定部は、前記第1パネルの前記縁部と異なる位置に設けられ、
    前記第1パネルの前記縁部は、前記第1固定部の外方に位置する第1縁部と、前記第2固定部の外方に位置する第2縁部を有し、
    前記第1パネルの前記第2固定部から前記第2縁部までの長さは、前記第1パネルの前記第1固定部から前記第1縁部までの長さよりも長いことを特徴とするエアバッグ装置。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載のエアバッグ装置であって、
    前記サブ膨張部は、2つ以上設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載のエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、その上縁部に車両側部の上部に取り付けられる固定部を有し、
    前記第1固定部と前記第2固定部の間の中間部は、前記エアバッグの車両高さ方向の中間よりも上側に位置することを特徴とするエアバッグ装置。
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