JP2022154190A - 提供装置、情報処理システムおよび提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両と障害物との接触を防止することができる提供装置、情報処理システムおよび提供方法を提供する。【解決手段】歩道を走行する車両のユーザに情報を提供する車載装置は、提供部を備える。提供部は、車両の行先までの走行予定通路に混雑が発生する場合、走行予定通路の変更に関する通路変更情報および行先の変更に関する行先変更情報の少なくともいずれかを提供する。また、提供部は、混雑が発生する走行予定通路に車両が走行することが可能な場所がある場合、走行予定通路内における走行可能な場所に関する走行場所情報を提供する。【選択図】図1A
Description
本発明は、提供装置、情報処理システムおよび提供方法に関する。
従来、例えば1人乗りのコンパクトな車両であるパーソナルモビリティに関する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかるパーソナルモビリティは、例えば高齢者や身体障害者などのユーザの移動を支援するものとして普及が進んでいる。
ところで、パーソナルモビリティなどの車両においては、例えば大型商業施設や商店街などの歩道を走行することができる。かかる歩道には、歩道を通行する通行者などを含む障害物が存在するため、例えば歩道の混雑状況等によっては、車両と障害物とが接触するおそれがある。
しかしながら、従来技術には、上記したような車両と障害物との接触を防止するという点で、さらなる改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両と障害物との接触を防止することができる提供装置、情報処理システムおよび提供方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、歩道を走行する車両のユーザに情報を提供する提供装置であって、提供部を備える。提供部は、前記車両の行先までの走行予定通路に混雑が発生する場合、前記走行予定通路の変更に関する通路変更情報および前記行先の変更に関する行先変更情報の少なくともいずれかを提供する。また、前記提供部は、混雑が発生する前記走行予定通路に前記車両が走行することが可能な場所がある場合、前記走行予定通路内における走行可能な場所に関する走行場所情報を提供する。
本発明によれば、車両と障害物との接触を防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する提供装置、情報処理システムおよび提供方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<提供装置による提供方法の概要>
以下では先ず、実施形態に係る提供装置による提供方法の概要について図1A~図1Dを参照して説明する。図1A~図1Dは、実施形態に係る提供装置による提供方法の概要を説明する図である。
以下では先ず、実施形態に係る提供装置による提供方法の概要について図1A~図1Dを参照して説明する。図1A~図1Dは、実施形態に係る提供装置による提供方法の概要を説明する図である。
なお、以下において、実施形態に係る車両Vは、例えば高齢者や身体障害者などのユーザUによって利用され、ユーザUの移動を支援するパーソナルモビリティや比較的小型のモビリティであるものとする。また、以下では、実施形態に係る提供装置が、車両Vに搭載される車載装置10である場合を例に挙げて説明を行う。
図1Aに示すように、実施形態に係る車両Vは、例えば1人乗りの電動車両であるが、2人以上が乗車可能な車両であってもよい。車両Vには、同図に示すようなカート型の他、車椅子型や立ち乗り型など様々なタイプのものがある。なお、上記では、車両Vを動力としてモータを用いる電動車両としたが、これに限られず、例えば内燃機関などその他の動力を用いる車両であってもよい。
また、以下の例において、車両Vは、例えば大型商業施設などの施設内を走行するものとする、詳しくは施設における歩道(通路)を走行するものとする。なお、施設は、上記した大型商業施設に限定されるものではなく、例えば医療介護施設、空港や駅などの公共交通機関の施設などその他の施設であってもよい。また、車両Vが走行する歩道は、施設の歩道に限られず、例えば商店街や公園などその他の場所の歩道であってもよい。
ところで、車両Vが走行する歩道には、歩道を通行する通行者(歩行者)などを含む障害物が存在する。従って、例えば歩道に混雑が発生するなどの混雑状況によっては、車両Vと障害物とが接触するおそれがある。なお、障害物は、上記した通行者に限られず、例えば歩道上の物や他のユーザが使用する車両(パーソナルモビリティ)などを含んでもよい。
本実施形態に係る車載装置10にあっては、上記したような車両Vと障害物との接触を防止することができるような構成とした。
具体的に説明すると、情報処理システム1は、情報処理装置100と、端末装置50と、車載装置10を備えた車両Vとを含む。情報処理装置100は、施設に関する情報の処理など各種の処理を実行可能なサーバであり、例えば施設内に設けられる。なお、情報処理装置100は、クラウドサーバとして実現され、例えば施設外に設けられてもよい。
端末装置50は、ユーザUに所持されて使用される装置である。端末装置50は、車載装置10および情報処理装置100などと通信可能に接続される。なお、端末装置50としては、例えばスマートフォンやタブレット端末などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
車両Vの車載装置10は、後述する制御部20(図6参照)を備え、例えばユーザUの運転操作による手動運転制御によって車両Vを制御することができる。
また、車載装置10は、情報処理装置100で生成された各種の情報をユーザUに提供することができ、これにより車両Vと障害物との接触の防止を図る。詳説すると、先ず、情報処理装置100は、車両Vに関する車両情報を端末装置50から取得する(ステップS1)。車両情報には、例えば車両Vの位置情報、車両Vの制御に関する車両制御情報(例えば操舵角や車速など)などが含まれる。
ここで、情報処理装置100は、上記したように、車両情報を端末装置50から取得することから、例えば車両Vの制御に関する車両制御情報などについては、車載装置10から端末装置50を介して取得することとなる。なお、車両情報の取得方法は、上記に限られず、例えば情報処理装置100が車載装置10と通信可能に接続され、車載装置10から車両制御情報を取得するように構成してもよい。
また、車両情報には、例えば車両Vの行先情報、行先までの走行予定通路情報などが含まれてもよい。情報処理装置100は、行先情報等について、例えばユーザUの施設の利用履歴情報などに基づいて推定して取得してもよいし、端末装置50から取得してもよく、これについては後に詳説する。また、車両情報には、上記した車両Vの位置情報、車両制御情報、行先情報および走行予定通路情報のうちの一部が含まれてもよいし、上記した各情報以外の情報が含まれてもよい。
次いで、情報処理装置100は、障害物の状況に関する状況情報を取得する(ステップS2)。状況情報には、例えば歩道において障害物である通行者による混雑の発生状況を示す混雑情報、歩道において障害物(例えば通行者)が存在している位置を示す障害物位置情報などの情報が含まれるが、これに限定されるものではない。
また、上記した混雑情報には、現在および将来の混雑の発生状況が含まれる。例えば、情報処理装置100は、施設に設置される定点カメラ60(図3参照)によって撮像されるカメラ画像を解析して現在の混雑の発生状況を推定することができる。また、例えば情報処理装置100は、過去に施設で発生した混雑の状況などを含む過去データ、当日の天候などの環境情報などに基づいて、歩道における人流のシミュレーションを行うことで、将来の混雑の発生状況を推定することができる。
なお、混雑の発生状況である混雑情報としては、例えば歩道の混雑度の情報を用いることができる。混雑度は、歩道での混雑の度合いを示す指標値であり、例えば歩道を通行する通行者の数等(人の密度)に応じた数段階のレベルで示される情報である。
次いで、情報処理装置100は、車両情報および状況情報などに応じた情報を生成して出力する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、車両情報および状況情報に基づいて、車両Vの走行予定通路に混雑が発生すると判定された場合、通路変更情報や行先変更情報、走行場所情報(いずれも後述)などを生成して車載装置10へ出力する、正確には端末装置50を介して車載装置10へ出力する。
ここで、例えば情報処理装置100は、走行予定通路に混雑が発生するか否かの判定、詳しくは、走行予定通路に混雑が発生して車両Vと障害物とが接触する可能性があるか否かの判定を、状況情報の混雑度に基づいて行うことができる。すなわち、情報処理装置100は、走行予定通路などに混雑度が所定値以上となる領域(地点)がある場合、当該領域において混雑が発生し車両Vと障害物とが接触する可能性があると判定する。なお、所定値は、混雑が発生して接触の可能性があると推定される値に設定されるが、これに限られず、任意の値に設定可能である。また、以下では、走行予定通路などにおいて、混雑が発生して接触の可能性がある領域を「混雑領域」と記載する場合がある。
次いで、車載装置10は、車両Vの行先までの走行予定通路に混雑が発生する場合、走行予定通路の変更に関する通路変更情報、および、行先の変更に関する行先変更情報の少なくともいずれかをユーザUに提供する。また、車載装置10は、混雑が発生する走行予定通路に車両Vが走行することが可能な場所がある場合、走行予定通路内における走行可能な場所に関する走行場所情報を提供する(ステップS4)。
なお、以下では、車載装置10は、端末装置50を介して各種情報をユーザUに提供する例を挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、例えば車載装置10に表示部が接続される場合、かかる表示部を介して各種情報を提供してもよい。
ここで、ステップS4の処理について、図1B~図1Dを参照して詳説する。図1Bでは、通路変更情報を提供する例を示し、図1Cでは、行先変更情報を提供する例を示している。また、図1Dでは、走行場所情報を提供する例を示している。なお、図1B等では、理解の便宜のため、混雑が発生して接触の可能性がある混雑領域Cを二点鎖線で囲んで示している。また、図1B等の例では、車両Vの行先が「店舗A」であり、車両Vはかかる行先まで走行予定通路Bを走行予定であるものとする。
図1Bに示すように、走行予定通路Bに混雑が発生する混雑領域Cがあり、また、走行予定通路Bを迂回する通路Baが存在する場合、車載装置10は、通路Baを新たな走行予定通路として変更することを提案する通路変更情報をユーザUに提供する。
このように、通路変更情報の提供を受けた車両VのユーザUは、混雑を回避するため、走行予定通路Bから、通路Baを新たな走行予定通路として変更して走行することが可能になる。これにより、車両Vは、混雑が発生して障害物(通行者W)と接触の可能性があった走行予定通路Bを走行しないため、車両Vと障害物との接触を防止することができる。
なお、障害物は、通行者Wの他に、例えば自車(車両V)と同じような歩道を走行可能な車両を含んでもよい。この場合、例えば情報処理装置100は、混雑度(言い換えると車両Vと障害物との接触の可能性)を算出する際、人である通行者Wよりも車両の方を混雑しやすい(すなわち接触しやすい)ものとして算出するようにしてもよい。例えば、混雑度を算出する係数において、人と車両とが同じ数であっても車両の方が、混雑度が大きくなるように係数が設定されるなどしてもよい。
次に、図1Cについて説明する。図1Cに示すように、走行予定通路Bに混雑領域Cがあり、また、走行予定通路Bを迂回する通路で混雑していない通路が存在しない場合、車載装置10は、行先の変更に関する行先変更情報をユーザUに提供する。ここでの行先変更情報の例は、店舗Aとは異なる店舗Axを新たな行先として変更することを提案する情報である。
このように、行先変更情報の提供を受けた車両VのユーザUは、混雑を回避するため、行先を店舗Aから店舗Axに変更するとともに、店舗Axへ向かう通路Xを新たな走行予定通路として変更して走行することが可能になる。これにより、車両Vは、混雑が発生して障害物と接触の可能性があった走行予定通路Bを走行しないため、車両Vと障害物との接触を防止することができる。
また、車載装置10は、店舗Aの属性に応じた店舗Axを新たな行先とする行先変更情報を提供してもよい。例えば、店舗Aの属性がラーメン屋などの飲食店である場合、車載装置10は、店舗Aと同一あるいは類似する属性の店舗Ax(例えば別のラーメン屋)を新たな行先とする行先変更情報を提供する。
このように、車載装置10は、行先(ここでは店舗A)の属性に応じて変更された新たな行先(ここでは店舗Ax)を行先変更情報として提供することで、ユーザUに対して行先の変更を効果的に促すことができる。
次に、図1Dについて説明する。図1Dに示すように、例えば走行予定通路Bに混雑領域Cがあるものの、走行予定通路B内において、通行者Wが比較的少なく、車両Vが障害物(通行者W)との接触を回避しつつ走行可能な場所(走行場所D)が存在する場合がある。このような場合、車載装置10は、走行予定通路B内における走行可能な場所(走行場所D)に関する走行場所情報を提供する。言い換えると、車載装置10は、走行予定通路B内において、混雑状況に応じた走行可能な走行場所Dを走行することを提案する走行場所情報をユーザUに提供する。
このように、走行場所情報の提供を受けた車両VのユーザUは、混雑が発生する走行予定通路Bを車両Vで走行するが、矢印Eで示すように、通行者Wが比較的少ない走行場所Dを走行することが可能になる。これにより、車両Vと障害物との接触を防止することができる。
上記したように、本実施形態に係る車載装置10は、例えば走行予定通路Bの混雑状況、新たな走行予定通路(迂回通路)の有無、新たな行先の有無、走行予定通路B内の走行場所Dの有無などに応じて、通路変更情報や行先変更情報、走行場所情報をユーザUに提供することで、車両Vと障害物との接触を効果的に防止することができる。
<車載装置を備えた情報処理システムの構成>
次に、実施形態に係る車載装置10を備えた情報処理システム1の構成について、図2を用いて説明する。図2は、情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。
次に、実施形態に係る車載装置10を備えた情報処理システム1の構成について、図2を用いて説明する。図2は、情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、車載装置10が搭載された車両Vと、端末装置50と、情報処理装置100とを含む。本実施形態においては、端末装置50および情報処理装置100は、インターネット網などの通信ネットワークNを介して通信可能に接続される。
なお、図2に想像線で示すように、車載装置10も、通信ネットワークNを介して情報処理装置100と通信可能に接続されてもよい。また、図2では、図示の簡略化のため、車両Vおよび端末装置50をそれぞれ1つ示したが、複数であってもよい。
車載装置10は、端末装置50と例えば近距離無線通信を介して通信可能に接続される。近距離通信方式としては、例えばBluetooth(登録商標)等を用いることができるが、これに限定されるものではない。なお、車載装置10の詳細な構成については、図6を用いて後述する。
端末装置50は、上記したように車両VのユーザUによって所持(携帯)される装置である。端末装置50は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星からの信号に基づいて車両Vの位置(正確には端末装置50の位置)を示す位置情報を検出するGPS受信機などが含まれる。端末装置50は、検出した位置情報を情報処理装置100へ車両情報として送信することができる。
また、端末装置50は、車載装置10から、車両Vの制御に関する車両制御情報などを受信し、受信した情報を車両情報として情報処理装置100へ送信することができる。
また、端末装置50は、ユーザUのユーザ情報を情報処理装置100へ送信してもよい。例えば、ユーザUが車両Vに乗車して施設を利用する際、ユーザUの端末装置50に対する操作によって氏名や連絡先などのユーザ情報が入力され、端末装置50は入力されたユーザ情報を情報処理装置100へ送信してもよい。なお、ユーザ情報には、ユーザUが施設内で利用を所望する店舗(場所)などの情報が含まれてもよい。
<情報処理装置の構成>
次いで、情報処理装置100の構成について図3等を参照して具体的に説明する。図3は、情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。なお、図3等のブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
次いで、情報処理装置100の構成について図3等を参照して具体的に説明する。図3は、情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。なお、図3等のブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図3等のブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部101と、制御部110と、記憶部120とを備える。また、情報処理装置100には、定点カメラ60が通信可能に接続される。
定点カメラ60は、施設の歩道や施設内の店舗などに複数台設定される。定点カメラ60は、施設の歩道等を撮像し、撮像されたカメラ画像を情報処理装置100へ送信することができる。なお、定点カメラ60のカメラ画像は、動画データであるが、これに限られず、静止画データなどであってもよい。かかるカメラ画像は、情報処理装置100において現在の混雑の発生状況を示す混雑情報として取得されるが、これについては後述する。
なお、定点カメラ60は、歩道等の人を検知する人体検知センサを有していてもよい。人体検知センサとしては、例えば赤外線信号を用いた焦電センサなどを採用することができる。
情報処理装置100の通信部101は、例えばNIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部101は、通信ネットワークNに双方向通信可能に接続され、端末装置50等との間で情報の送受信を行う。
制御部110は、取得部111と、推定部112と、生成部113と、出力部114とを備え、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部110の取得部111、推定部112、生成部113および出力部114として機能する。
また、制御部110の取得部111、推定部112、生成部113および出力部114の少なくともいずれか一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部120は、例えば、不揮発性メモリやデータフラッシュ、ハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。かかる記憶部120には、施設情報121、車両情報122、状況情報123および各種プログラムなどが記憶される。
施設情報121は、施設に関する情報である。なお、施設情報121は、記憶部120に予め記憶されてもよいし、図示しない外部サーバから取得されてもよい。施設情報121には、地図情報121aと、店舗情報121bとが含まれる。
地図情報121aは、例えば車両Vが走行する施設の歩道の場所や施設内の店舗の場所などを示す情報(ダイナミックマップ等)である。
店舗情報121bは、例えば施設内にある店舗に関する情報である。なお、店舗は、車両Vの行先情報として設定可能な場所の一例である。ここで、図4を用いて、店舗情報121bについて説明する。
図4は、店舗情報121bの一例を示す図である。図4に示すように、店舗情報121bには、「店舗ID」、「店舗名」、「店舗位置」、「属性」および「特典」等の項目が含まれ、各項目は互いに関連付けられている。
「店舗ID」は、店舗情報を識別する識別情報である。「店舗名」は、店舗の名称を示す情報である。なお、図4に示す例では、便宜上、「店舗名」を「店舗名K01」といったように抽象的な記載とするが、「店舗名K01」には具体的な情報が記憶されるものとする。以下、他の情報についても抽象的に記載する場合がある。
「店舗位置」は、店舗の位置を示す情報であり、詳しくは、施設内における店舗の位置(場所)を示す情報である。
「属性」は、店舗の属性に関する情報である。店舗の属性は、例えば店舗の種別などを含んでもよい。従って、「属性」には、例えばラーメン店、和食料理店、男性用衣料品、女性用衣料品、家電量販店等の情報が含まれる。また、「属性」には、例えば高齢者向け、幼児向けなど店舗が対象とする客層などの情報が含まれてもよい。なお、上記した「属性」に含まれる情報は、あくまでも例示であって限定されるものではない。
「特典」は、特典に関する情報である。「特典」には、例えばユーザUなどに対して付与する特典の内容を示す情報が含まれる。なお、特典の一例としては、対応する店舗で利用可能なクーポンであるが、これに限られず、店舗で利用可能なポイントなどその他の種類の特典であってもよい。また、上記したクーポンやポイントなどの特典は、例えば店舗での決済に利用することができるが、これに限定されるものではなく、サービスなどに利用してもよい。
本実施形態では、例えば車両Vと障害物(通行者W)との接触回避や、通路の混雑緩和などに貢献する行動をとったユーザUに対して、上記したクーポンなどの特典を付与するように構成されるが、これについては後述する。
図4に示す例では、店舗ID「J01」で識別される店舗情報は、店舗名が「店舗名K01」、店舗位置が「位置L02」、属性が「属性M01」、特典が「特典N01」であることを示している。
図3の説明に戻ると、車両情報122は、車両Vに関する情報である。具体的には、車両情報122は、施設の歩道を走行する車両V、あるいは走行予定の車両Vに関する情報であるが、これに限定されるものではない。
ここで、図5を用いて、車両情報122について説明する。図5は、車両情報122の一例を示す図である。図5に示すように、車両情報122には、「車両ID」、「位置情報」、「車両制御情報」、「行先」および「走行予定通路」等の項目が含まれ、各項目は互いに関連付けられている。
「車両ID」は、車両情報を識別する識別情報である。「位置情報」は、車両Vの位置を示す情報であり、詳しくは、施設内における車両Vの現在の位置を示す情報である。
「車両制御情報」は、車両Vの制御に関する情報である。「車両制御情報」には、例えば車両Vの操舵角や車速などの情報が含まれるが、これらに限定されるものではない。
「行先」は、車両Vの行先を示す行先情報であり、言い換えると、車両Vの目的地点を示す情報である。例えば、「行先」には、施設内において車両VのユーザUが所望する(あるいは所望すると推定される)店舗や場所、移動方向を示す情報が含まれる。
「走行予定通路」は、車両Vが走行を予定する通路を示す情報である。具体的に「走行予定通路」には、施設の歩道のうち、車両Vの現在位置から行先までの経路を示す情報が含まれる。
図5に示す例では、車両ID「W01」で識別される車両情報は、位置情報が「位置P01」、車両制御情報が「車両制御Q01」、行先が「行先R01」、走行予定通路が「通路T01」であることを示している。なお、図5では、車両情報122が1台の車両Vに対応する情報を含む例を示したが、例えば施設内の車両Vが複数である場合、車両情報122には、複数の車両Vに対する情報が含まれることとなる。
図3の説明に戻ると、状況情報123は、障害物の状況に関する情報である。状況情報123には、上記したように、例えば歩道における現在および将来の混雑の発生状況を示す混雑情報、歩道において障害物(例えば通行者W)が存在している位置を示す障害物位置情報などが情報含まれる。
制御部110の取得部111は、通信部101を介して各種の情報を取得する。例えば、取得部111は、車両Vの位置情報を端末装置50から取得し、記憶部120に車両情報122(図5参照)として記憶させる。
また、取得部111は、車載装置10から端末装置50を介して車両制御情報(例えば操舵角や車速など)を取得し、記憶部120に車両情報122(図5参照)として記憶させる。
また、取得部111は、ユーザUが施設を利用する際に端末装置50にユーザ情報が入力された場合、かかるユーザ情報を取得することができる。また、ユーザUが過去に施設を訪れたことがある場合、取得部111は、そのとき取得された車両Vの位置情報からユーザUが行った店舗(場所)等を推定し、ユーザUの利用履歴情報としてユーザ情報と対応付けて記憶部120に記憶しておくことができる。従って、取得部111は、今回ユーザUが施設を利用する際に端末装置50に入力されたユーザ情報を取得すると、ユーザ情報と対応する利用履歴情報を読み出して、ユーザUが所望する店舗(場所)を推定し、記憶部120の車両情報122の行先情報として登録してもよい。すなわち、行先情報は、施設内におけるユーザUの過去の行動傾向に基づいて登録されてもよい。
なお、取得部111は、ユーザ情報にユーザUが施設内で利用を所望する店舗の情報が含まれる場合、かかる店舗を行先情報として登録してもよい。また、取得部111は、車両制御情報に含まれる車両Vの操舵角や、車両Vの位置情報の時系列での推移等に基づいて、車両Vの移動方向(例えば北方向や南方向など)を算出し、かかる移動方向を行先情報として登録してもよい。
取得部111は、上記した行先情報とともに、車両情報122の走行予定通路情報を登録することができる。例えば、取得部111は、車両Vの位置情報と、行先情報と、地図情報121aや店舗情報121bを含む施設情報121とに基づいて、車両Vの現在位置から行先までの経路を検索し、検索された経路を走行予定通路情報として記憶部120に登録する。なお、取得部111は、例えばユーザUによって経路が指定(選択)された場合、かかる経路を走行予定通路情報として登録してもよい。
また、取得部111は、定点カメラ60によって撮影されたカメラ画像を取得し、取得されたカメラ画像を推定部112へ出力する。
推定部112は、歩道に存在する障害物の状況に関する状況情報を推定する。例えば、推定部112は、定点カメラ60のカメラ画像の解析や人流のシミュレーションを行うことで、混雑情報や障害物位置情報を含む状況情報を推定する。
例えば、推定部112は、カメラ画像を解析して、歩道を区画した所定領域ごとに存在する通行者Wの数を計測し、計測された人数に応じた混雑度を含む混雑情報を、現在の混雑の発生状況として推定してもよい。また、推定部112は、例えばカメラ画像を解析して、歩道において障害物(例えば通行者W)が存在している位置を障害物位置情報として推定してもよい。
また、推定部112は、例えば過去に施設で発生した混雑の状況などを含む過去データ、現在発生している混雑の状況、当日の天候などの環境情報、時間帯情報や曜日情報などに基づいて、将来の混雑の発生状況を推定してもよい、言い換えると、歩道における将来の人流を推定してもよい。
一例として、推定部112は、任意のアルゴリズムを用いて予め生成された推定モデルを利用して人流を推定する。推定モデルは、例えば現在の混雑の発生状況、環境情報、時間帯情報や曜日情報等における静的および動的な各種の情報を入力することによって、歩道における人流を推定して出力する予測モデルである。なお、推定モデルは、過去に施設で計測結果として得られた人流データや環境情報等に基づき予め生成されて記憶部120に格納される。なお、上記した人流(将来の混雑の発生状況)の推定手法は、あくまでも例示であって限定されるものではない。
推定部112は、現在および将来の混雑の発生状況を示す混雑情報や障害物位置情報を、記憶部120に状況情報123として記憶させる。そして、取得部111は、記憶部120に記憶された車両情報および状況情報を読み出して取得し、取得された情報を生成部113へ出力する。
生成部113は、車両情報、状況情報および施設情報に基づいて各種の情報を生成する。例えば、生成部113は、車両Vの走行予定通路Bに混雑が発生する場合(図1B参照)、上記した通路変更情報を生成することができる。生成部113は、通路変更情報を生成した場合、かかる通路変更情報に対応する特典情報(後述)を生成してもよい。
また、生成部113は、車両の行先までの走行予定通路Bに混雑が発生する場合(図1C参照)、上記した行先変更情報を生成することができる。生成部113は、行先変更情報を生成した場合、かかる行先変更情報に対応する特典情報(後述)を生成してもよい。
また、生成部113は、混雑が発生する走行予定通路Bに車両Vが走行することが可能な場所がある場合(図1D参照)、上記した走行場所情報を生成することができる。生成部113は、走行場所情報を生成した場合、かかる走行場所情報に対応する特典情報(後述)を生成してもよい。
なお、生成部113が生成する情報は、上記に限定されるものではない。例えば、生成部113は、走行予定通路Bの混雑状況に基づいて、ユーザUに対して一時的に待機することを促す待機情報を生成してもよく、これについては図8を用いて後に詳説する。また、生成部113は、待機情報を生成した場合、かかる待機情報に対応する特典情報(後述)を生成してもよい。
なお、上記した特典情報は、例えば店舗情報121b(図4参照)基づいて生成される。すなわち、例えば行先として店舗が設定される場合、かかる店舗に対応する店舗情報121bの「特典」が特典情報として生成されるが、これに限定されるものではない。
出力部114は、生成部113によって生成された通路変更情報、行先変更情報、走行場所情報および待機情報などを車載装置10へ出力する。また、出力部114は、生成部113によって生成された特典情報を車載装置10へ出力してもよい。
<車載装置の構成>
次に、車載装置10などについて図6を参照して説明する。図6は、車載装置10などの構成例を示すブロック図である。
次に、車載装置10などについて図6を参照して説明する。図6は、車載装置10などの構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、車載装置10には、車両機構41と、車載センサ部42と、HMI(Human Machine Interface)部43とが、CAN等を介して通信可能に接続される。
車両機構41は、車両Vの走行系や電力系等を構成する各種の機構である。車載センサ部42は、車両Vに搭載され、車両Vの各種の状況を示す情報を出力するセンサ群である。車載センサ部42には、例えば車速センサや操舵角センサ、ジャイロセンサ、着座センサなどが含まれるが、これらは例示であって限定されるものではない。
HMI部43は、ユーザUと車両Vとが情報をやり取りするための各種のインタフェース部品であって、アクセルやブレーキ、ステアリング、表示部、スピーカ、マイクといったハードウェア部品の他、表示部に表示されるソフトウェア部品を含む。
車載装置10は、通信部11と、制御部20と、記憶部30とを備える。通信部11は、NIC等によって実現される。通信部11は、ユーザUの端末装置50と近距離無線通信方式で接続され、端末装置50を介して、情報処理装置100などとの間で各種情報の送受信を行う。
制御部20は、取得部21と、車両制御部22と、提供部23と、処理部24とを備え、例えば、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部20の取得部21、車両制御部22、提供部23および処理部24として機能する。また、制御部20の取得部21、車両制御部22、提供部23および処理部24の少なくともいずれか一部または全部をASICやFPGA等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部30は、例えば、不揮発性メモリやデータフラッシュ、ハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。かかる記憶部30には、車両制御情報31および各種プログラムなどが記憶される。
車両制御情報31は、車両Vの制御に関する情報である。例えば、車両制御情報31には、車両Vの現在の操舵角や車速などの情報が含まれるが、これらに限定されるものではない。
制御部20の取得部21は、車載センサ部42から車両Vの各種の状況を示す情報(例えば車両Vの現在の操舵角や車速などの情報)を取得し、車両制御部22へ出力する。また、取得部21は、操舵角や車速などの情報を記憶部30に車両制御情報31として記憶させる。
また、取得部21は、情報処理装置100から出力された通路変更情報、行先変更情報、走行場所情報、待機情報および特典情報などを取得し、取得された情報を提供部23へ出力する。
車両制御部22は、車両Vの制御を行う。例えば、車両制御部22は、HMI部43を介して入力されるユーザUの運転操作と、車載センサ部42からの情報とに基づき、ユーザUの運転操作による手動運転制御を行って車両Vを制御する。
提供部23は、各種情報をユーザUに提供する。例えば、提供部23は、走行予定通路Bの混雑状況など応じて、行先変更情報、走行場所情報、待機情報および特典情報などをユーザUに提供することができる。
(通路変更情報について)
先ず、通路変更情報について説明する。提供部23は、車両Vの行先(例えば店舗A)までの走行予定通路Bに混雑が発生し、かつ、走行予定通路Bを迂回する通路Baが存在する場合(図1B参照)、走行予定通路Bの変更に関する通路変更情報をユーザUに提供する。ここでの通路変更情報の例は、通路Baを新たな走行予定通路として変更することを提案する情報である。なお、通路Baには混雑が発生していないものとする。
先ず、通路変更情報について説明する。提供部23は、車両Vの行先(例えば店舗A)までの走行予定通路Bに混雑が発生し、かつ、走行予定通路Bを迂回する通路Baが存在する場合(図1B参照)、走行予定通路Bの変更に関する通路変更情報をユーザUに提供する。ここでの通路変更情報の例は、通路Baを新たな走行予定通路として変更することを提案する情報である。なお、通路Baには混雑が発生していないものとする。
ここで、ユーザU(端末装置50)に提供される通路変更情報の一例について、図7を参照して説明する。図7は、ユーザUに提供される通路変更情報等を説明する図である。なお、図7では、通路変更情報等が、端末装置50の表示画面50aに表示された例を示している。
図7に示すように、端末装置50には、現在の走行予定通路Bと、走行予定通路Bを迂回する通路Baと、混雑領域Cなどが表示される。なお、図7において、混雑領域Cはドットで表示される。
そして、提供部23から提供される通路変更情報は、端末装置50の表示欄51に表示される。ここでは、走行予定通路Bに混雑が発生することが推定され、かかる混雑を回避するため、通路Baで移動することを推奨する通路変更情報が提供された例を示している。
これにより、車両VのユーザUは、混雑を回避するため、走行予定通路Bから通路Baを新たな走行予定通路として変更して走行することが可能になる。これによって車両Vは、混雑領域Cのある走行予定通路Bを走行しなくなるため、車両Vと障害物(例えば通行者W)との接触を防止することができる。
図6の説明を続けると、提供部23は、通路変更情報をユーザUに提供する場合、当該ユーザUに対して所定の特典を付与してもよい。このように、ユーザUに特典を付与することで、ユーザUに対して走行予定通路の変更を効果的に促すことが可能になる。
このとき、特典を付与するタイミングが、ユーザUに提供する情報の内容に即したタイミングに設定されることで、走行予定通路の変更をより効果的に促すことが可能になる。例えば、提供部23は、通路変更情報をユーザUに提供する場合、当該ユーザUの車両Vが変更された新たな走行予定通路(ここでは通路Ba)を走行した後に、当該ユーザUに対して所定の特典を付与する。すなわち、提供部23は、通路変更情報が提供されたユーザUの車両Vが、変更された新たな走行予定通路(通路Ba)を実際に走行した後、特典を付与する、言い換えると、事後に特典を付与する。
これにより、特典付与の条件が、走行予定通路を変更して実際に走行することとなるため、ユーザUに対して走行予定通路の変更を効果的に促すことが可能になる。また、走行予定通路を実際に変更して車両Vと障害物との接触回避や、通路の混雑緩和などに貢献する行動をとったユーザUに対して特典を付与することができる。
なお、ここでの所定の特典の例としては、ユーザUの行先である店舗Aで利用可能なクーポンであるが、これに限られず、変更された新たな走行予定通路(通路Ba)にある店舗で利用可能なクーポンであってもよい。また、上記では、特典として店舗で利用できるものを例として説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、特典は、施設内の店舗以外の場所で利用できるものであってもよいし、施設外で利用できるものであってもよく、要はユーザUがメリットを享受できるような特典であればよい。
なお、提供部23は、特典の付与を予告する予告情報をユーザUに提供してもよい。例えば、図7において端末装置50の表示欄52で示すように、提供部23は、走行予定通路を変更して実際に走行した場合に限り特典が付与されることを予告する予告情報をユーザUに提供してもよい。これにより、ユーザUに対して、走行予定通路の変更をより効果的に促すことが可能になる。
(行先変更情報について)
次に、行先変更情報について説明する。提供部23は、車両Vの行先(例えば店舗A)までの走行予定通路Bに混雑が発生した場合(図1C参照)、行先の変更に関する行先変更情報をユーザUに提供する。ここでの行先変更情報の例は、行先である店舗Aとは異なる店舗Axを新たな行先として変更することを提案する情報である。
次に、行先変更情報について説明する。提供部23は、車両Vの行先(例えば店舗A)までの走行予定通路Bに混雑が発生した場合(図1C参照)、行先の変更に関する行先変更情報をユーザUに提供する。ここでの行先変更情報の例は、行先である店舗Aとは異なる店舗Axを新たな行先として変更することを提案する情報である。
これにより、車両VのユーザUは、混雑を回避するため、行先を店舗Aから店舗Axに変更するとともに、店舗Axへ向かう通路Xを新たな走行予定通路として変更して走行することが可能になる。これによって車両Vは、混雑領域Cのある走行予定通路Bを走行しなくなるため、車両Vと障害物(例えば通行者W)との接触を防止することができる。
なお、上記では、走行予定通路Bに混雑が発生した場合に行先変更情報が提供されるようにしたが、これに限られず、例えば行先である店舗Aに混雑が発生した場合に行先変更情報が提供されてもよい。また、走行予定通路Bに混雑が発生し、かつ、走行予定通路Bを迂回する通路で混雑していない通路が存在しない場合に行先変更情報が提供されてもよい。
また、提供部23は、行先変更情報をユーザUに提供する場合、行先の属性に応じて変更された新たな行先を行先変更情報として提供してもよい。例えば、提供部23は、行先が店舗Aである場合、店舗Aと同一あるいは類似する属性の店舗Axを新たな行先とする行先変更情報を提供する。
なお、類似する属性は、例えば店舗の種別の内容などによって予め設定される。例えば種別が「ラーメン店」の店舗と「和食料理店」の店舗とは低位の種別で異なるが、上位の種別は「飲食店」で同一であるため、これらの店舗は類似する属性であると設定される。なお、上記した類似する属性の設定は、あくまでも例示であって限定されるものではない。
このように、提供部23は、行先の属性に応じた新たな行先を行先変更情報として提供することで、例えばユーザUは比較的抵抗なく行先を変更することができる、言い換えると、ユーザUに対して行先の変更を効果的に促すことができる。また、行先を変更したユーザUの車両Vは、混雑領域Cのある走行予定通路Bを走行しなくなるため、車両Vと障害物(例えば通行者W)との接触を防止することができる。
また、提供部23は、行先変更情報をユーザUに提供する場合、当該ユーザUに対して所定の特典を付与してもよい。このように、ユーザUに特典を付与することで、ユーザUに対して行先の変更を効果的に促すことが可能になる。
また、提供部23は、行先変更情報をユーザUに提供する場合、変更された新たな行先(例えば店舗Ax)に関する特典を所定の特典として付与してもよい。これにより、ユーザUに対し、新たな行先(店舗Ax)に変更することをより一層効果的に促すことが可能になる。
なお、上記では、新たな行先である店舗Axの特典が付与されるようにしたが、これに限られず、新たな行先である店舗Axへ行く途中の通路にある店舗の特典が付与されるようにしてもよい。また、例えば新たな行先である店舗Axが混雑している場合や、行先の属性に応じた新たな行先がない場合、例えば車両Vの現地位置付近の店舗や、時間を潰せるような店舗(例えばフードコート)の特典が付与されるようにしてもよい。
また、行先変更情報に対応する特典を付与するタイミングについても、ユーザUに提供する情報の内容に即したタイミングに設定されることで、行先の変更をより効果的に促すことが可能になる。
例えば、提供部23は、行先変更情報が提供されたユーザUの車両Vが新たな行先(店舗Ax)へ移動する前に、当該ユーザUに対して前記所定の特典を付与する、言い換えると、事前に特典を付与する。
これにより、ユーザUは新たな行先へ移動する前に、特典の内容を確認することができるため、ユーザUに対して行先の変更を効果的に促すことが可能になる。
なお、上記では、車両Vが新たな行先へ移動する前に特典が付与されるようにしたが、これに限られず、例えば車両Vが新たな行先へ到着する前に特典が付与されるように構成してもよい。
(走行場所情報について)
次に、走行場所情報について説明する。提供部23は、混雑が発生する走行予定通路Bに車両Vが走行することが可能な場所がある場合(図1D参照)、走行予定通路B内における走行可能な場所に関する走行場所情報をユーザUに提供する。言い換えると、提供部23は、走行予定通路B内において走行予定通路Bの混雑状況に応じた走行可能な走行場所に関する走行場所情報をユーザUに提供する。ここでの走行場所情報の例は、通行者Wが比較的少なく、車両Vが障害物(通行者W)との接触を回避しつつ走行可能な走行場所Dを走行することを提案する情報である。
次に、走行場所情報について説明する。提供部23は、混雑が発生する走行予定通路Bに車両Vが走行することが可能な場所がある場合(図1D参照)、走行予定通路B内における走行可能な場所に関する走行場所情報をユーザUに提供する。言い換えると、提供部23は、走行予定通路B内において走行予定通路Bの混雑状況に応じた走行可能な走行場所に関する走行場所情報をユーザUに提供する。ここでの走行場所情報の例は、通行者Wが比較的少なく、車両Vが障害物(通行者W)との接触を回避しつつ走行可能な走行場所Dを走行することを提案する情報である。
これにより、車両VのユーザUは、混雑が発生する走行予定通路Bを車両Vで走行するが、通行者Wが比較的少ない走行場所Dを走行することが可能になるため、車両Vと障害物(例えば通行者W)との接触を防止することができる。
また、提供部23は、走行場所情報をユーザUに提供する場合、当該ユーザUに対して所定の特典を付与してもよい。このように、ユーザUに特典を付与することで、混雑が発生する走行予定通路Bを車両Vが走行する場合であっても、例えばユーザUに対して通行者Wが比較的少ない走行場所Dを走行することを効果的に促すことが可能になる。
また、走行場所情報に対応する特典を付与するタイミングについても、ユーザUに提供する情報の内容に即したタイミングに設定されることで、走行場所Dを走行することをより効果的に促すことが可能になる。
例えば、提供部23は、走行場所情報をユーザUに提供する場合、当該ユーザUの車両Vが走行場所Dを走行した後に、当該ユーザUに対して所定の特典を付与する。すなわち、提供部23は、走行場所情報が提供されたユーザUの車両Vが、走行場所Dを実際に走行した後、特典を付与する、言い換えると、事後に特典を付与する。
これにより、特典付与の条件が、走行場所Dを実際に走行することとなるため、ユーザUに対して走行場所Dを走行することをより効果的に促すことが可能になる。また、通行者Wが比較的少ない走行場所Dを走行して車両Vと障害物との接触回避や、通路の混雑緩和などに貢献する行動をとったユーザUに対して特典を付与することができる。
なお、ここでの所定の特典の例としては、ユーザUの行先である店舗Aで利用可能なクーポンであるが、これに限定されるものではない。
(待機情報について)
次に、待機情報について説明する。提供部23は、走行予定通路Bの混雑状況に基づいて、ユーザUに対して一時的に待機することを促す待機情報を提供する。これについて図8を参照して説明する。
次に、待機情報について説明する。提供部23は、走行予定通路Bの混雑状況に基づいて、ユーザUに対して一時的に待機することを促す待機情報を提供する。これについて図8を参照して説明する。
図8は、待機情報を説明する図である。図8に示すように、例えば現在の走行予定通路Bには、混雑領域Cがあるものとする。そして、例えば上記した混雑情報に含まれる将来の混雑の発生状況が、走行予定通路Bの混雑が解消されることを示すような場合、提供部23は、ユーザUに対して一時的に待機することを促す待機情報を提供する。すなわち、待機情報は、走行予定通路Bの混雑が解消されることを待つことを提案する情報である。
これにより、車両VのユーザUは、混雑を回避するため、待機することが可能になる。これによって車両Vは、混雑領域Cのある走行予定通路Bを走行しなくなるため、車両Vと障害物(例えば通行者W)との接触を防止することができる。
なお、提供部23は、混雑情報に基づいて、走行予定通路Bの混雑が解消すると推定される時間を算出し、算出された時間を推奨待機時間情報として待機情報に含めて、ユーザUに提供してもよい。
また、提供部23は、待機情報をユーザUに提供する場合、当該ユーザUに対して所定の特典を付与してもよい。このように、ユーザUに特典を付与することで、ユーザUに対して待機することを効果的に促すことが可能になる。
また、待機情報に対応する特典を付与するタイミングについても、ユーザUに提供する情報の内容に即したタイミングに設定されることで、待機をより効果的に促すことが可能になる。
例えば、提供部23は、待機情報を提供する場合、待機情報が提供されたユーザUが一時的に待機した後に、当該ユーザUに対して所定の特典を付与する。すなわち、提供部23は、待機情報が提供されたユーザUの車両Vが、実際に待機した後、特典を付与する、言い換えると、事後に特典を付与する。
これにより、特典付与の条件が、実際に待機することとなるため、ユーザUに対して待機することをより効果的に促すことが可能になる。また、実際に待機して車両Vと障害物との接触回避や、通路の混雑緩和などに貢献する行動をとったユーザUに対して特典を付与することができる。
なお、ここでの所定の特典の例としては、ユーザUの行先である店舗Aで利用可能なクーポンであるが、これに限られない。
また、例えば車両Vの現地位置付近に、待機場所として適した店舗Ay(例えばカフェなど)が存在する場合、提供部23は、かかる店舗Ayの特典を事前に付与してもよい。これにより、ユーザUに対して店舗Ayで待機することを効果的に促すことが可能になる。
図6の説明を続けると、処理部24は、通信部11および端末装置50を介して、情報処理装置100などとの間で各種情報の送受信など各種の処理を行う。例えば、処理部24は、所定の通信タイミングで記憶部30から車両制御情報31を読み出し、読み出した情報(例えば車両Vの現在の操舵角や車速などの情報)を、通信部11を介して端末装置50へ送信する。なお、端末装置50では、受信した車両制御情報を車両情報として情報処理装置100へ送信する。
<実施形態に係る情報処理システムの制御処理>
次に、情報処理装置100および車載装置10を含む情報処理システム1における具体的な処理手順について図9および図10を用いて説明する。図9は、情報処理装置100が実行する処理手順を示すフローチャートである。図10は、車載装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
次に、情報処理装置100および車載装置10を含む情報処理システム1における具体的な処理手順について図9および図10を用いて説明する。図9は、情報処理装置100が実行する処理手順を示すフローチャートである。図10は、車載装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
先ず、図9を参照して情報処理装置100が実行する処理について説明する。図9に示すように、情報処理装置100の制御部110は、車両Vに関する車両情報を端末装置50等から取得する(ステップS10)。
次いで、制御部110は、障害物の状況に関する状況情報を取得する(ステップS11)。状況情報には、上記したように混雑情報や障害物位置情報などの情報が含まれる。次いで、制御部110は、地図情報や店舗情報を含む施設情報を取得する(ステップS12)。
次いで、制御部110は、取得された車両情報、状況情報および施設情報に応じた情報を生成して出力する(ステップS13)。ここでの情報は、例えば行先変更情報、走行場所情報、待機情報および特典情報などの一部あるいは全部を含む。
次に、図10を参照して車載装置10が実行する処理について説明する。図10に示すように、車載装置10の制御部20は、車両Vの走行予定通路に混雑が発生しているか否かを判定する(ステップS100)。制御部20は、車両Vの走行予定通路に混雑が発生していないと判定された場合(ステップS100,No)、以降の処理をスキップする。
他方、制御部20は、車両Vの走行予定通路に混雑が発生していると判定された場合(ステップS100,Yes)、走行予定通路に走行可能な走行場所があるか否かを判定する(ステップS101)。
制御部20は、走行予定通路に走行場所があると判定された場合(ステップS101,Yes)、走行予定通路内において走行可能な走行場所に関する走行場所情報をユーザUに提供する(ステップS102)。すなわち、制御部20は、車両Vが障害物との接触を回避しつつ走行可能な走行場所を走行することを提案する情報を提供する。
次いで、制御部20は、提供した情報(ここでは走行場所情報)に応じた特典をユーザUに付与する(ステップS103)。なお、ステップS103の処理において、特典は、提供した情報に応じた適宜なタイミングで付与される。
制御部20は、走行予定通路に走行場所がないと判定された場合(ステップS101,,No)、混雑情報において走行予定通路の混雑が解消される予測があるか否かを判定する(ステップS104)。
制御部20は、走行予定通路の混雑が解消される予測がないと判定された場合(ステップS104,No)、混雑が発生する走行予定通路を迂回する通路があるか否かを判定する(ステップS105)。
制御部20は、走行予定通路を迂回する通路があると判定された場合(ステップS105,Yes)、走行予定通路の変更に関する通路変更情報をユーザUに提供する(ステップS106)。すなわち、制御部20は、迂回する通路を新たな走行予定通路として変更することを提案する通路変更情報を提供する。そして、制御部20は、ステップS103に進み、提供した情報(ここでは通路変更情報)に応じた特典をユーザUに付与する。
なお、上記では、車両Vの走行経路を変更する場合として、走行予定通路内で変更するとき(ステップS102参照)と、走行予定通路自体を変更して別経路とするとき(ステップS106参照)とで同じ特典が付与されるように構成にしたが、これに限られず、特典内容を異ならせるようにしてもよい。すなわち、例えば、車両Vの走行経路が別経路に変更される場合(ステップS106参照)の方が、より良い内容の特典が付与されるようにしてもよい。また、他の例としては、車両Vの走行経路が別経路に変更される場合(ステップS106参照)に特典が付与され、走行予定通路内で変更する場合(ステップS102参照)には特典が付与されないようにしてもよい。
図10の説明を続けると、制御部20は、走行予定通路を迂回する通路がないと判定された場合(ステップS105,No)、行先の変更に関する行先変更情報をユーザUに提供する(ステップS107)。すなわち、制御部20は、行先を新たな行先に変更することを提案する行先変更情報を提供する。そして、制御部20は、ステップS103に進み、提供した情報(ここでは行先変更情報)に応じた特典をユーザUに付与する。
また、制御部20は、走行予定通路の混雑が解消される予測があると判定された場合(ステップS104,Yes)、ユーザUに対して一時的に待機することを促す待機情報を提供する(ステップS108)。すなわち、制御部20は、走行予定通路の混雑の解消を待つことを提案する待機情報を提供する。そして、制御部20は、ステップS103に進み、提供した情報(ここでは待機情報)に応じた特典をユーザUに付与する。
上述してきたように、実施形態において、歩道を走行する車両Vのユーザに情報を提供する車載装置10(提供装置の一例)は、提供部23を備える。提供部23は、車両Vの行先までの走行予定通路に混雑が発生する場合、走行予定通路の変更に関する通路変更情報および行先の変更に関する行先変更情報の少なくともいずれかを提供する。また、提供部23は、混雑が発生する走行予定通路に車両Vが走行することが可能な場所がある場合、走行予定通路内における走行可能な場所に関する走行場所情報を提供する。これにより、車両Vと障害物との接触を防止することができる。
なお、上記では、情報処理装置100が、通路変更情報や行先変更情報、走行場所情報、待機情報、特典情報を生成する処理など各種の処理を行うようにしたが、各種の処理が行われる装置は、情報処理装置100に限定されるものではない。すなわち、情報処理装置100で行われる処理の一部あるいは全部が、車載装置10など他の装置で行われるようにしてもよい。すなわち、例えば車載装置10は、通路変更情報や行先変更情報、走行場所情報、待機情報、特典情報の一部あるいは全部を生成し、ユーザUへ提供してもよい。
また、上記では、ユーザUが所持する端末装置50を用いて位置情報の送信など各種の処理が行われるようにしたが、これに限られない。すなわち、例えば車両Vがタブレット端末やスマートフォンなどの端末装置を備える場合、端末装置50で行われる処理の一部あるいは全部が、車両Vの端末装置で行われるようにしてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 情報処理システム
10 車載装置
23 提供部
100 情報処理装置
113 生成部
114 出力部
10 車載装置
23 提供部
100 情報処理装置
113 生成部
114 出力部
Claims (10)
- 歩道を走行する車両のユーザに情報を提供する提供装置であって、
前記車両の行先までの走行予定通路に混雑が発生する場合、前記走行予定通路の変更に関する通路変更情報および前記行先の変更に関する行先変更情報の少なくともいずれかを提供する提供部
を備え、
前記提供部は、
混雑が発生する前記走行予定通路に前記車両が走行することが可能な場所がある場合、前記走行予定通路内における走行可能な場所に関する走行場所情報を提供すること
を特徴とする提供装置。 - 前記車両は、施設内を走行する車両であること
を特徴とする請求項1に記載の提供装置。 - 前記提供部は、
前記通路変更情報、前記行先変更情報および前記走行場所情報の少なくともいずれかを前記ユーザに提供する場合、当該ユーザに対して所定の特典を付与すること
を特徴とする請求項1または2に記載の提供装置。 - 前記提供部は、
前記通路変更情報を前記ユーザに提供する場合、当該ユーザの前記車両が変更された新たな走行予定通路を走行した後に、当該ユーザに対して前記所定の特典を付与すること
を特徴とする請求項3に記載の提供装置。 - 前記提供部は、
前記行先変更情報を前記ユーザに提供する場合、変更された新たな行先に関する特典を前記所定の特典として付与すること
を特徴とする請求項3または4に記載の提供装置。 - 前記提供部は、
前記行先変更情報が提供された前記ユーザの前記車両が前記新たな行先へ移動する前に、当該ユーザに対して前記所定の特典を付与すること
を特徴とする請求項5に記載の提供装置。 - 前記提供部は、
前記行先変更情報を前記ユーザに提供する場合、前記行先の属性に応じて変更された新たな行先を前記行先変更情報として提供すること
を特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の提供装置。 - 前記提供部は、
前記走行予定通路の混雑状況に基づいて、前記ユーザに対して一時的に待機することを促す待機情報を提供すること
を特徴とする請求項1~7のいずれか一つに記載の提供装置。 - 情報処理装置と、歩道を走行する車両のユーザに情報を提供する提供装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記車両の行先までの走行予定通路に混雑が発生する場合、前記走行予定通路の変更に関する通路変更情報および前記行先の変更に関する行先変更情報の少なくともいずれかを生成する生成部と、
前記生成部によって生成された前記通路変更情報および前記行先変更情報を前記提供装置へ出力する出力部と
を備え、
前記生成部は、
混雑が発生する前記走行予定通路に前記車両が走行することが可能な場所がある場合、前記走行予定通路内における走行可能な場所に関する走行場所情報を生成し、
前記出力部は、
前記生成部によって生成された前記走行場所情報を出力し、
前記提供装置は、
前記走行予定通路に混雑が発生する場合、前記通路変更情報および前記行先変更情報の少なくともいずれかを提供する提供部
を備え、
前記提供部は、
混雑が発生する前記走行予定通路に前記車両が走行することが可能な場所がある場合、前記走行場所情報を提供すること
を特徴とする情報処理システム。 - 歩道を走行する車両のユーザに情報を提供する提供方法であって、
前記車両の行先までの走行予定通路に混雑が発生する場合、前記走行予定通路の変更に関する通路変更情報および前記行先の変更に関する行先変更情報の少なくともいずれかを提供する提供工程
を含み、
前記提供工程は、
混雑が発生する前記走行予定通路に前記車両が走行することが可能な場所がある場合、前記走行予定通路内における走行可能な場所に関する走行場所情報を提供すること
を特徴とする提供方法。
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2021
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