JP2022154187A - 昇降制御システム及び昇降制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡単にバトンの高さの調整を行うことができる昇降制御システム及び昇降制御装置を提供する。【解決手段】照明器具又は美術セットを吊るすためのバトンと、前記バトンを昇降させる巻き上げ機と、前記巻き上げ機の動作を制御する昇降制御装置と、前記バトンの高さを表すバトン高さ情報を含むレイアウトデータの生成を行い、生成した前記レイアウトデータを前記昇降制御装置に送信する仕込み装置と、を備え、前記昇降制御装置は、受信した前記レイアウトデータに含まれる前記バトン高さ情報を基に、前記巻き上げ機の動作を制御することにより、前記バトン高さ情報の表す前記バトンの高さとなるように、前記バトンの高さを調整する昇降制御システムが提供される。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、昇降制御システム及び昇降制御装置に関する。
テレビスタジオや舞台などにおいて、照明器具や美術セットの昇降制御を行う昇降制御システムが用いられている。昇降制御システムは、照明器具又は美術セットを吊るすためのバトンと、バトンを昇降させる巻き上げ機と、巻き上げ機の動作を制御する昇降制御装置と、を備える。昇降制御装置は、ユーザからの操作指示の入力を受け付けるための操作部を有し、操作部の操作に基づいて巻き上げ機の動作を制御することにより、バトンの高さを調整する。
昇降制御システムでは、ユーザが、スタジオフロアや舞台上などに設けられた昇降制御装置の操作部を操作しながらバトンの高さを目視で確認し、バトンに吊り下げられた照明器具や美術セットを適切な高さに配置することが行われている。
しかしながら、このように目視で確認しながらの高さ調整では、非常に煩わしく、ユーザに手間がかかってしまうとともに、バトンの高さを調整する仕込みの作業に時間がかかってしまう。このため、昇降制御システム及び昇降制御装置では、より簡単にバトンの高さの調整を行うことができるようにすることが望まれる。
本発明の実施形態は、より簡単にバトンの高さの調整を行うことができる昇降制御システム及び昇降制御装置を提供する。
実施形態によれば、照明器具又は美術セットを吊るすためのバトンと、前記バトンを昇降させる巻き上げ機と、前記巻き上げ機の動作を制御する昇降制御装置と、前記バトンの高さを表すバトン高さ情報を含むレイアウトデータの生成を行い、生成した前記レイアウトデータを前記昇降制御装置に送信する仕込み装置と、を備え、前記昇降制御装置は、受信した前記レイアウトデータに含まれる前記バトン高さ情報を基に、前記巻き上げ機の動作を制御することにより、前記バトン高さ情報の表す前記バトンの高さとなるように、前記バトンの高さを調整する昇降制御システムが提供される。
より簡単にバトンの高さの調整を行うことができる昇降制御システム及び昇降制御装置が提供される。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る昇降制御システムを模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、昇降制御システム2は、昇降制御装置10と、照明バトン21と、美術バトン22と、照明バトン巻き上げ機31と、美術バトン巻き上げ機32と、仕込み装置40と、を備える。昇降制御システム2は、例えば、テレビスタジオや舞台などに用いられる。
図1に表したように、昇降制御システム2は、昇降制御装置10と、照明バトン21と、美術バトン22と、照明バトン巻き上げ機31と、美術バトン巻き上げ機32と、仕込み装置40と、を備える。昇降制御システム2は、例えば、テレビスタジオや舞台などに用いられる。
照明バトン21は、照明器具51を吊るすためのバトンである。照明器具51は、スタジオや舞台などに対して光を照射し、スタジオや舞台などの照明を行うものである。照明器具51は、例えば、照射する光の明るさを変化させる調光機能を有する。美術バトン22は、美術セット52を吊るすためのバトンである。美術セット52は、例えば、テレビ番組や舞台などの演出上必要な看板、国旗、背景幕、パネルなどである。
照明バトン21は、例えば、耐荷重の範囲内において複数の照明器具51を吊るす。但し、照明バトン21に吊るされる照明器具51の数は、1つでもよい。照明バトン21に吊るされる照明器具51の数は、任意の数でよい。同様に、美術バトン22に吊るされる美術セット52の数は、任意の数でよい。
照明バトン巻き上げ機31及び美術バトン巻き上げ機32は、例えば、スタジオや舞台などの天井に設置される。照明バトン巻き上げ機31は、照明バトン21を昇降させる。照明バトン巻き上げ機31は、例えば、ワイヤーロープを介して照明バトン21と接続され、ワイヤーロープの巻き上げ及び繰り出しを行うことにより、照明バトン21を昇降させる。同様に、美術バトン巻き上げ機32は、美術バトン22を昇降させる。
昇降制御システム2は、例えば、複数の照明バトン21と、複数の美術バトン22と、を有する。また、昇降制御システム2は、例えば、複数の照明バトン21のそれぞれに対応した複数の照明バトン巻き上げ機31と、複数の美術バトン22のそれぞれに対応した複数の美術バトン巻き上げ機32と、を有する。これにより、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22のそれぞれの高さを個別に制御することが可能となる。
昇降制御システム2に設けられる照明バトン21の数及び美術バトン22の数は、任意の数でよい。照明バトン巻き上げ機31の数は、照明バトン21の数に応じて設ければよい。美術バトン巻き上げ機32の数は、美術バトン22の数に応じて設ければよい。
また、昇降制御システム2は、必ずしも照明バトン21及び美術バトン22の双方を備えていなくてもよい。昇降制御システム2は、照明バトン21及び美術バトン22の一方のみを備えるものでもよい。換言すれば、昇降制御システム2は、照明バトン21及び美術バトン22の少なくとも一方を備えるものでよい。昇降制御システム2は、照明バトン21及び美術バトン22に応じて、照明バトン巻き上げ機31及び美術バトン巻き上げ機32の少なくとも一方を備えるものでよい。
昇降制御装置10は、例えば、スタジオフロアや舞台上などに設置される。昇降制御装置10は、照明バトン巻き上げ機31及び美術バトン巻き上げ機32の動作を制御することにより、照明バトン21及び美術バトン22の高さを調整する。昇降制御装置10は、例えば、複数の照明バトン巻き上げ機31及び複数の美術バトン巻き上げ機32のそれぞれの動作を個別に制御することにより、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22のそれぞれの高さを個別に調整する。
仕込み装置40は、例えば、昇降制御装置10とは別の場所に設置される。仕込み装置40は、例えば、調整室(サブコントロールルーム)や調光室などに設置される。仕込み装置40は、テレビ局やホールなどにおいてスタジオや舞台などと別の部屋に設置してもよいし、テレビ局やホールなどとは別の建物内に設置してもよい。仕込み装置40の設置場所は、任意の場所でよい。
仕込み装置40は、昇降制御装置10と通信を行う。仕込み装置40は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワークを介して昇降制御装置10と通信を行う。昇降制御装置10と仕込み装置40との間の通信は、有線でもよいし、無線を介してもよい。
昇降制御システム2は、例えば、複数の仕込み装置40を備える。昇降制御装置10は、複数の仕込み装置40のそれぞれと通信を行う。但し、昇降制御システム2に設けられる仕込み装置40の数は、1つでもよい。昇降制御システム2に設けられる仕込み装置40の数は、任意の数でよい。
図2は、実施形態に係る仕込み装置を模式的に表すブロック図である。
図2に表したように、仕込み装置40は、例えば、制御部41と、記憶部42と、操作部43と、表示部44と、通信部45と、を有する。仕込み装置40は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末などである。
図2に表したように、仕込み装置40は、例えば、制御部41と、記憶部42と、操作部43と、表示部44と、通信部45と、を有する。仕込み装置40は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末などである。
仕込み装置40は、レイアウトデータ60の生成を行う。レイアウトデータ60は、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを表すバトン高さ情報61を含む。昇降制御システム2が、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22を備える場合、仕込み装置40は、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22のそれぞれの高さを表すバトン高さ情報61を含むレイアウトデータ60の生成を行う。仕込み装置40は、昇降制御装置10と通信を行うことにより、生成したレイアウトデータ60を昇降制御装置10に送信する。
昇降制御装置10は、仕込み装置40からレイアウトデータ60を受信すると、受信したレイアウトデータ60に含まれるバトン高さ情報61を基に、照明バトン巻き上げ機31及び美術バトン巻き上げ機32の動作を制御することにより、バトン高さ情報61の表す照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さとなるように、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを調整する。
昇降制御装置10は、例えば、バトン高さ情報61を基に、複数の照明バトン巻き上げ機31及び複数の美術バトン巻き上げ機32のそれぞれの動作を制御することにより、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22のそれぞれの高さを調整する。
このように、昇降制御システム2では、仕込み装置40から昇降制御装置10にレイアウトデータ60を送信することで、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを簡単に調整することができる。
記憶部42には、レイアウトデータ60の生成を行うためのレイアウトプログラム42aが記憶されている。換言すれば、仕込み装置40には、レイアウトプログラム42aがインストールされている。制御部41は、記憶部42からレイアウトプログラム42aを読み出し、レイアウトプログラム42aを逐次処理することにより、レイアウトデータ60の生成に係る各種の動作を実行する。
操作部43は、制御部41と接続されている。操作部43は、ユーザの操作指示の入力を受け付け、入力された操作指示に応じた操作信号を制御部41に入力する。操作部43には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなどの周知の入力装置を用いることができる。制御部41は、例えば、操作部43から操作指示の入力に基づいて、レイアウトプログラム42aに基づく動作を実行する。
表示部44は、制御部41と接続されている。表示部44は、制御部41から入力された映像信号を表示する。表示部44には、液晶ディスプレイなどの周知の表示装置を用いることができる。制御部41は、例えば、レイアウトプログラム42aに基づく種々の操作画面などを表示部44に表示する。
通信部45は、制御部41と接続されている。通信部45は、昇降制御装置10と通信を行うための通信部である。換言すれば、通信部45は、仕込み装置40をネットワークに接続するための通信部である。制御部41は、通信部45を介して昇降制御装置10と通信を行う。
レイアウトプログラム42aは、例えば、三次元CAD(Computer-Aided Design)のプログラムである。レイアウトデータ60は、例えば、レイアウトプログラム42aに基づいて生成された三次元データである。レイアウトデータ60は、例えば、照明バトン21及び美術バトン22が設けられたスタジオや舞台などの演出空間を疑似的に再現した三次元データである。
仕込み装置40のユーザは、例えば、操作部43を操作してレイアウトプログラム42aを起動させ、操作部43を操作して所定の処理を実行することにより、レイアウトデータ60を生成する。
三次元データのレイアウトデータ60は、例えば、スタジオや舞台などの周囲環境の形状、周囲環境の天井から吊るされる照明バトン21及び美術バトン22の形状及び配置、照明バトン21に吊るされる照明器具51の形状及び配置、及び美術バトン22に吊るされる美術セット52の形状及び配置などを含む。
仕込み装置40のユーザは、換言すれば、レイアウトプログラム42aを起動させ、操作部43を操作することにより、演出空間のモデリングを行う。レイアウトデータ60は、換言すれば、演出空間の三次元モデルのデータである。これにより、スタジオや舞台などの実際の演出空間を仕込み装置40で疑似的に再現することができる。そして、このように実際の演出空間を再現することにより、実際に吊るす照明器具51や美術セット52の状態(形状及び配置)を考慮し、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを事前に計算することが可能となる。
制御部41は、例えば、照明バトン21や美術バトン22のモデリングの際の入力情報を基に、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを求める。制御部41は、例えば、入力情報をそのまま照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さとして用いるか、あるいは、入力情報を基に自動的に計算を行うことにより、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを求める。これにより、制御部41は、求めた照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さをバトン高さ情報61としてレイアウトデータ60に含める。
なお、制御部41によるバトン高さ情報61の求め方は、上記に限ることなく、例えば、操作部43の操作に基づく任意の方法でよい。また、バトン高さ情報61は、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを直接的に表す情報に限ることなく、例えば、昇降制御装置10側で演算を行うことによって照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを求めることができる間接的な情報などでもよい。バトン高さ情報61は、昇降制御装置10において照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを認識することが可能な任意の情報でよい。
レイアウトデータ60は、例えば、照明器具情報62及び美術セット情報63をさらに含む。照明器具情報62は、照明バトン21に吊るされる照明器具51を表す情報である。照明器具情報62は、例えば、複数の照明バトン21に吊るされる複数の照明器具51を表す。
照明器具情報62は、例えば、照明器具51の形状及び配置を表す三次元モデルの情報である。また、照明器具情報62は、例えば、照明器具51の型番の情報、照明器具51の重量の情報、照明器具51から照射する光の明るさ(調光度)の情報などをさらに含む。
美術セット情報63は、美術バトン22に吊るされる美術セット52を表す情報である。美術セット情報63は、例えば、複数の美術バトン22に吊るされる複数の美術セット52を表す。
美術セット情報63は、例えば、美術セット52の形状及び配置を表す三次元モデルの情報である。美術セット情報63は、例えば、美術セット52の重量の情報などをさらに含む。
照明器具情報62に含まれる情報は、上記に限ることなく、照明器具51に関する任意の情報でよい。美術セット情報63に含まれる情報は、上記に限ることなく、美術セット52に関する任意の情報でよい。
レイアウトデータ60に含まれる情報は、上記に限定されるものではない。レイアウトデータ60は、必ずしも照明器具情報62や美術セット情報63を含まなくてもよい。レイアウトデータ60は、演出空間に関する別の情報をさらに含んでもよい。また、レイアウトデータ60は、必ずしも三次元データに限定されるものではない。レイアウトデータ60は、例えば、正面又は側方から演出空間を見た二次元の図面データなどでもよい。二次元の図面データでも、スタジオや舞台の床面からレイアウトデータ60(バトン高さ情報61)は、例えば、照明バトン21及び美術バトン22の識別情報と、バトンの高さの情報と、を関連付けて記憶したテーブルデータなどでもよい。レイアウトデータ60は、少なくともバトン高さ情報61を含む任意のデータでよい。
図1及び図2に表したように、仕込み装置40は、例えば、照明制御装置70と、さらに通信を行う。昇降制御システム2は、例えば、照明制御装置70をさらに備える。但し、照明制御装置70は、昇降制御システム2とは別に設けられた装置としてもよい。仕込み装置40の制御部41は、例えば、通信部45を介して照明制御装置70と通信を行う。仕込み装置40は、例えば、昇降制御装置10に対してレイアウトデータ60を送信する際に、同じレイアウトデータ60を照明制御装置70にも送信する。
照明制御装置70は、例えば、スタジオフロアや舞台上などに設置される。照明制御装置70は、例えば、調光操作卓などと呼ばれる場合もある。照明制御装置70は、照明バトン21に吊るされた照明器具51と通信を行う。照明制御装置70は、例えば、複数の照明バトン21に吊るされた複数の照明器具51のそれぞれと通信を行う。
照明制御装置70は、複数の照明器具51と通信を行い、照明器具51から照射される光の明るさを表す調光信号を複数の照明器具51のそれぞれに送信することにより、複数の照明器具51のそれぞれから照射される光の明るさを制御する。
照明制御装置70と照明器具51との間の通信は、有線でもよいし、無線を介してもよい。また、照明制御装置70と照明器具51との間の通信は、直接的に行ってもよいし、照明バトン21を介して行ってもよい。照明制御装置70と照明器具51との間の通信の態様は、照明制御装置70から照明器具51に対して調光信号を適切に入力することができる任意の態様でよい。
照明制御装置70は、例えば、複数の照明器具51のそれぞれに対応した複数の操作部を有し、複数の操作部の操作に応じて、複数の照明器具51のそれぞれに対する複数の調光信号を生成する。これにより、ユーザによる複数の操作部の操作に基づいて、複数の照明器具51のそれぞれから照射される光の明るさを個別に制御することができる。
また、照明制御装置70は、例えば、仕込み装置40からレイアウトデータ60を受信すると、受信したレイアウトデータ60を記憶する。照明制御装置70は、例えば、レイアウトデータ60を記憶する記憶部、記憶したレイアウトデータ60を表示するための表示部、及び記憶されたレイアウトデータ60の選択などを行うための操作部などをさらに有する。
照明制御装置70のユーザは、例えば、表示部の表示を参照しながら操作部を操作することにより、記憶されたレイアウトデータ60を選択する。照明制御装置70は、レイアウトデータ60が選択された場合には、レイアウトデータ60の照明器具情報62に含まれる照明器具51から照射する光の明るさの情報を基に、複数の照明器具51のそれぞれに対する複数の調光信号を自動的に生成し、複数の照明器具51に送信する。これにより、照明制御装置70は、照明器具情報62に含まれる照明器具51から照射する光の明るさの情報に応じた明るさで、複数の照明器具51を点灯させる。換言すれば、仕込み装置40は、照明器具51から照射する光の明るさの情報を照明制御装置70に送信することにより、照明器具51から照射する光の明るさの情報に応じた明るさとなるように、照明制御装置70に照明器具51から照射される光の明るさを制御させる。
これにより、例えば、ユーザが照明制御装置70の操作部を操作し、照明器具51から照射される光の明るさを設定する手間を抑制することができる。例えば、複数の照明器具51が設けられている場合にも、レイアウトデータ60の選択を行うだけでよく、複数の照明器具51のそれぞれから照射される光の明るさを手動で設定する場合と比べて、ユーザの手間を大幅に抑制することができる。
このように、昇降制御システム2では、照明制御装置70にもレイアウトデータ60を送信することで、照明器具51から照射される光の明るさの設定も簡単に行うことができる。例えば、照明器具51から照射される光の明るさの設定に係る手間を抑制し、明るさの設定などを行う仕込みの作業にかかる時間を短縮することができる。
なお、照明制御装置70に送信するデータは、必ずしも昇降制御装置10に送信するものと同じレイアウトデータ60でなくてもよい。例えば、照明制御装置70に対しては、照明器具情報62のみを送信してもよい。照明制御装置70に対しては、照明制御装置70において必要となる照明器具51から照射する光の明るさの情報を少なくとも送信すればよい。
図3は、実施形態に係る昇降制御装置を模式的に表すブロック図である。
図3に表したように、昇降制御装置10は、例えば、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、通信部15と、を有する。
図3に表したように、昇降制御装置10は、例えば、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、通信部15と、を有する。
記憶部12には、昇降制御システム2に係る動作を実行するためのプログラムやデータなどが記憶されている。制御部11は、記憶部12から所定のプログラムを読み出し、プログラムを逐次処理することにより、昇降制御システム2に係る各種の動作を実行する。
操作部13は、制御部11と接続されている。操作部13は、ユーザの操作指示の入力を受け付け、入力された操作指示に応じた操作信号を制御部11に入力する。操作部13は、例えば、複数の照明バトン21の高さ及び複数の美術バトン22の高さを調整するための複数のスライド式のスイッチなどを有する。操作部13は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなどを含んでもよい。操作部13の構成は、制御部11に対して必要な操作指示を入力可能な任意の構成でよい。
制御部11は、例えば、操作部13の操作に応じて、複数の照明バトン巻き上げ機31及び複数の美術バトン巻き上げ機32のそれぞれの動作を制御することにより、操作部13の操作に応じた所定の照明バトン21又は美術バトン22を昇降させる。これにより、操作部13の操作に応じて、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22のそれぞれの高さを調整することができる。
表示部14は、制御部11と接続されている。表示部14は、制御部11から入力された映像信号を表示する。表示部14には、液晶ディスプレイなどの周知の表示装置を用いることができる。
通信部15は、制御部11と接続されている。通信部15は、仕込み装置40と通信を行うための通信部である。通信部15は、例えば、昇降制御装置10をネットワークに接続するための通信部である。制御部11は、通信部15を介して仕込み装置40と通信を行う。
制御部11は、仕込み装置40と通信を行い、仕込み装置40からレイアウトデータ60を受信すると、受信したレイアウトデータ60を記憶部12に記憶させる。
また、記憶部12には、例えば、照明バトン21の耐荷重及び美術バトン22の耐荷重を表す耐荷重情報66が、さらに記憶されている。換言すれば、昇降制御装置10は、耐荷重情報66を有している。耐荷重情報66は、例えば、複数の照明バトン21のそれぞれの耐荷重及び複数の美術バトン22のそれぞれの耐荷重を表す。
制御部11は、例えば、仕込み装置40からレイアウトデータ60を受信した際に、受信したレイアウトデータ60の照明器具情報62に含まれる照明バトン21に吊るされる照明器具51の重量の情報と、耐荷重情報66と、を基に、照明バトン21に吊るされる照明器具51の重量が、照明バトン21の耐荷重以上か否かを判定する。そして、制御部11は、耐荷重以上であると判定した場合に、警告を行う。制御部11は、例えば、複数の照明バトン21のいずれかにおいて、吊るされる1つ又は複数の照明器具51の重量が、照明バトン21の耐荷重以上である場合に、警告を行う。
同様に、制御部11は、受信したレイアウトデータ60の美術セット情報63に含まれる美術バトン22に吊るされる美術セット52の重量の情報と、耐荷重情報66と、を基に、美術バトン22に吊るされる美術セット52の重量が、美術バトン22の耐荷重以上か否かを判定し、耐荷重以上であると判定した場合に、警告を行う。制御部11は、例えば、複数の美術バトン22のいずれかにおいて、吊るされる1つ又は複数の美術セット52の重量が、美術バトン22の耐荷重以上である場合に、警告を行う。
制御部11は、例えば、表示部14に警告用の画面やメッセージなどを表示することにより、警告を行う。このように、レイアウトデータ60に照明器具51や美術セット52の重量の情報を含め、これらの重量がバトンの耐荷重以上である場合に、警告を行う。これにより、例えば、照明器具51や美術セット52を実際に照明バトン21や美術バトン22に吊るすことなく、耐荷重以上であることを認識することが可能となる。
例えば、耐荷重以上の照明器具51や美術セット52を照明バトン21や美術バトン22に吊るしてしまうことを抑制し、安全性をより向上させることができる。例えば、耐荷重以上の照明器具51や美術セット52を照明バトン21や美術バトン22に吊るす無駄な作業の発生を抑制することもできる。さらには、照明器具51や美術セット52が耐荷重以上であることを事前に認識することで、照明器具51や美術セット52の見直しなどの作業効率を向上させることもできる。
制御部11は、例えば、仕込み装置40に所定の信号を送信し、仕込み装置40の表示部40に表示を行うことにより、仕込み装置40側で警告を行ってもよい。このように、耐荷重以上と判定した場合の警告は、昇降制御装置10側で行ってもよいし、仕込み装置40側で行ってもよいし、昇降制御装置10及び仕込み装置40の双方で行ってもよい。
また、耐荷重以上と判定した場合の警告は、表示部14、44への表示に限ることなく、例えば、音声の出力による警告や、光の点灯又は消灯による警告などでもよい。耐荷重以上と判定した場合の警告の態様は、耐荷重以上であることを昇降制御装置10や仕込み装置40のユーザに対して適切に知らせることが可能な任意の態様でよい。
昇降制御装置10のユーザは、例えば、表示部14の表示を参照しながら操作部13を操作することにより、記憶部12に記憶されたレイアウトデータ60を選択する。制御部11は、レイアウトデータ60が選択された場合には、レイアウトデータ60に含まれるバトン高さ情報61を基に、複数の照明バトン巻き上げ機31及び複数の美術バトン巻き上げ機32のそれぞれの動作を制御することにより、バトン高さ情報61の表す照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さとなるように、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22のそれぞれの高さを調整する。
これにより、例えば、ユーザが昇降制御装置10の操作部13を操作し、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さを調整する手間を抑制することができる。例えば、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22が設けられている場合にも、レイアウトデータ60の選択を行うだけでよく、複数の照明バトン21及び複数の美術バトン22のそれぞれの高さを手動で調整する場合と比べて、ユーザの手間を大幅に抑制することができる。
このように、昇降制御システム2では、昇降制御装置10にレイアウトデータ60を送信することで、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さの調整を簡単に行うことができる。例えば、照明バトン21の高さ及び美術バトン22の高さの調整に係る手間を抑制し、高さの調整などを行う仕込みの作業にかかる時間を短縮することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…昇降制御システム、 10…昇降制御装置、 11…制御部、 12…記憶部、 13…操作部、 14…表示部、 15…通信部、 21…照明バトン、 22…美術バトン、 31…照明バトン巻き上げ機、 32…美術バトン巻き上げ機、 40…仕込み装置、 41…制御部、 42…記憶部、 43…操作部、 44…表示部、 45…通信部、 60…レイアウトデータ、 61…バトン高さ情報、 62…照明器具情報、 63…美術セット情報、 66…耐荷重情報、 70…照明制御装置
Claims (5)
- 照明器具又は美術セットを吊るすためのバトンと、
前記バトンを昇降させる巻き上げ機と、
前記巻き上げ機の動作を制御する昇降制御装置と、
前記バトンの高さを表すバトン高さ情報を含むレイアウトデータの生成を行い、生成した前記レイアウトデータを前記昇降制御装置に送信する仕込み装置と、
を備え、
前記昇降制御装置は、受信した前記レイアウトデータに含まれる前記バトン高さ情報を基に、前記巻き上げ機の動作を制御することにより、前記バトン高さ情報の表す前記バトンの高さとなるように、前記バトンの高さを調整する昇降制御システム。 - 前記バトンは、複数設けられ、
前記巻き上げ機は、複数の前記バトンのそれぞれに対応して複数設けられ、
前記バトン高さ情報は、複数の前記バトンのそれぞれの高さを表し、
前記昇降制御装置は、前記バトン高さ情報を基に、複数の前記巻き上げ機のそれぞれの動作を制御することにより、複数の前記バトンのそれぞれの高さを調整する請求項1記載の昇降制御システム。 - 前記レイアウトデータは、前記バトンに吊るされる前記照明器具又は前記美術セットの重量の情報を含み、
前記昇降制御装置は、前記バトンの耐荷重を表す耐荷重情報を有し、前記レイアウトデータに含まれる前記重量の情報と、前記耐荷重情報と、を基に、前記バトンに吊るされる前記照明器具又は前記美術セットの重量が、前記バトンの前記耐荷重以上か否かを判定し、前記耐荷重以上であると判定した場合に、警告を行う請求項1又は2に記載の昇降制御システム。 - 前記バトンは、前記照明器具を吊るすためのバトンであり、
前記レイアウトデータは、前記照明器具から照射する光の明るさの情報を含み、
前記仕込み装置は、前記照明器具から照射される光の明るさを制御する照明制御装置と通信を行い、前記レイアウトデータを前記昇降制御装置に送信するとともに、前記照明器具から照射する光の明るさの情報を前記照明制御装置に送信することにより、前記照明器具から照射する光の明るさの情報に応じた明るさとなるように、前記照明制御装置に前記照明器具から照射される光の明るさを制御させる請求項1~3のいずれか1つに記載の昇降制御システム。 - 照明器具又は美術セットを吊るすためのバトンを昇降させる巻き上げ機の動作を制御する昇降制御装置であって、
前記バトンの高さを表すバトン高さ情報を含むレイアウトデータの生成を行う仕込み装置と通信を行う通信部と、
前記仕込み装置から受信した前記レイアウトデータに含まれる前記バトン高さ情報を基に、前記巻き上げ機の動作を制御することにより、前記バトン高さ情報の表す前記バトンの高さとなるように、前記バトンの高さを調整する制御部と、
を備えた昇降制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021057094A JP2022154187A (ja) | 2021-03-30 | 2021-03-30 | 昇降制御システム及び昇降制御装置 |
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Family Applications (1)
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