JP2022152698A - 遊技用装置及び遊技用システム - Google Patents

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佑太 栗原
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Abstract

【課題】 携帯端末で店員の呼出し等が可能な遊技用装置を提供する。【解決手段】 遊技場の店員に対して所定の情報出力手段を通じて所定情報を出力するための制御を実行可能な制御手段を有する遊技用装置において、遊技者が所持する携帯端末における操作に基づいて出力される操作情報を受信可能な受信手段を備え、受信手段が受信可能な操作情報には、複数種類の操作情報が含まれ、制御手段は、受信手段によって受信した操作情報の種類に応じて、所定の情報出力手段によって出力される情報が異なる情報となるように制御可能な構成としてある。【選択図】図5

Description

本発明は、遊技用装置及び遊技用システムに関する。
遊技台ごとに設けられ、店員の呼出し機能を有する呼出ランプにおいて、二次元コードを表示し、この二次元コードを遊技者所有のスマートフォン等で読み取ることで、遊技情報を閲覧できる遊技用システムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2015-037512号公報
しかしながら、従来の遊技用装置には、改良すべき余地があった。
上記課題を達成するため、本発明の遊技用装置は、遊技場の店員に対して所定の情報出力手段を通じて所定情報を出力するための制御を実行可能な制御手段を有する遊技用装置において、遊技者が所持する携帯端末における操作に基づいて出力される操作情報を受信可能な受信手段を備え、前記受信手段が受信可能な前記操作情報には、複数種類の操作情報が含まれ、前記制御手段は、前記受信手段によって受信した前記操作情報の種類に応じて、所定の情報出力手段によって出力される情報が異なる情報となるように制御可能な構成としてある。
スマホ呼出システムの概略構成図である。 スマホ呼出システムの制御構成を示すブロック図である。 二次元コードが掲示された台間機を示す外観斜視図である。 呼出し機能における一連の動作を説明するためのタイムチャートである。 携帯端末の表示部に表示される呼出しサービス画面の一例を示す図である。 休憩機能における方法1を説明するためのフローチャートである。 休憩機能における方法2を説明するためのフローチャートである。 休憩機能における方法3を説明するためのフローチャートである。 駐車場管理システムの一態様である第1システムの全体構成図である。 第1システムにおける車内センサの主な使用パターンを示すイメージ図である。 第1システムに係る車内センサのブロック図である。 管理装置のブロック図である。 車内センサ管理テーブルの一例である。 車内センサ情報の一例である。 車内放置の警告画面の一例である。 駐車場管理システムの一態様である第2システムの全体構成図である。 第2システムにおける各検知部の主な使用パターンを示すイメージ図である。 第2システムに係る車内センサのブロック図である。 第2システムに係る駐車ステーションのブロック図である。 駐車ステーション管理テーブルの一例である。 車内センサ未設置の警告画面の一例である。 駐車場管理システムが設けられた遊技場における遊技用システムの全体構成図である。 センサIDの入力画面の一例である。 第1のセルフ景品交換システムの全体構成図である。 景品交換装置及び関連機器のブロック図である。 景品情報の一例である。 景品選択画面の一例である。 景品選択画面において景品が選択された状態を示す図である。 景品選択画面において貯玉が選択され、かつ、余りが0になった状態を示す図である。 セルフ端末及びセルフ棚の正面図である。 セルフ端末及びセルフ棚のブロック図である。 物量検出部の一例を示す図である。(a)~(c)は重量検出部の一例であり、(d)は数量検出機構の一例である。 対象景品情報の一例である。 景品保管部管理表の一例である。 棚ランプ管理表の一例である。 重量検出部管理表の一例である。 セルフ端末のタッチパネルにおける表示情報の一例である。 第1のセルフ景品交換システムに係る、景品交換装置側における前半の処理を示すフローチャートである。 第1のセルフ景品交換システムに係る、セルフ端末側における後半の処理を示すフローチャートである。 鍵部を備えたセルフ棚のブロック図である。 鍵部管理表の一例である。 消毒液自動噴射装置の一例を示す図である。 第2のセルフ景品交換システムの全体構成図である。 会員によるカードレス遊技の手順を示すシーケンス図である。 会員によるカードレス遊技における画面遷移等を示す図である。 一般遊技者によるカードレス遊技の手順を示すシーケンス図である。 一般遊技者によるカードレス遊技における画面遷移等を示す図である。 持玉情報の一例である。 第2のセルフ景品交換システムに係る、景品交換装置側における前半の処理を示すフローチャートである。
本発明の遊技用装置及び関連するシステムについて、それぞれ実施形態を分けて説明する。
以下、「スマホ呼出システム」、「駐車場管理システム」及び「セルフ景品交換システム」について、順に説明する。
[スマホ呼出システム]
まず、スマホ呼出システム1について説明する。
本実施形態に係るスマホ呼出システム1の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
スマホ呼出システム1は、遊技用システムの一例であり、従来、遊技台10周辺に設置されている呼出ランプ30等を介して行っていた各種サービスを、遊技台10ごとに設けられる二次元コードQRを遊技者所有の携帯端末70によって読み取ることで、提供できるようにしたものである。
図1は、スマホ呼出システム1の構成を概略化した図であり、図2は、スマホ呼出システム1の構成を示すブロック図である。
スマホ呼出システム1は、遊技場外の通信サーバ60、遊技者が所有する携帯端末70、遊技場内の遊技台10、台間機20、呼出ランプ30、代表ランプ40及び店舗サーバ50等によって構成される。
なお、スマホ呼出システム1は、呼出ランプ30が設置されていない遊技場でも使用できるが、以下の説明では、呼出ランプ30が設置されている遊技場を一例として説明する。
[通信サーバ]
通信サーバ60は、専用サイトを介して、遊技場や遊技台10に関する種々の情報を、閲覧できるように提供するWebサーバである。
専用サイトを介して通信サーバ60が提供する情報としては、例えば、遊技者に対し提供する各種サービスや各遊技台10の遊技情報等がある。
通信サーバ60は、通信部61、記憶部62、表示部63、操作部64及び制御部65を備えている。
通信部61は、店舗サーバ50や遊技者が所有する携帯端末70との通信を行うための通信インタフェースであり、インターネット通信網等の通信手段を介して、店舗サーバ50及び携帯端末70との間で必要な情報の送受信を行う。
例えば、店舗サーバ50からは、遊技場や遊技台10に関する情報(以下、遊技情報ともいう)、携帯端末70からは、遊技者による携帯端末70の操作に基づき送信される情報(以下、操作情報ともいう)等を受信し、要求される必要な情報を送信する。
記憶部62は、例えば、ROM、RAM、HDD等で構成することができ、通信サーバ60の有する各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
記憶部62が記憶するデータとしては、遊技者情報テーブル、遊技情報テーブル、呼出しサービステーブル及びポイント参照テーブル等がある。
遊技者情報テーブルは、遊技者の識別情報を登録したものであり、具体的には、遊技者が所持する携帯端末70に付された固有のIDを遊技者の識別情報として利用するものである。
この識別情報としては、携帯端末70が保持する端末識別番号、IPアドレス等の携帯端末70を特定できる固有の識別情報を用いることができる。
また、遊技者情報テーブルには、携帯端末70に表示される遊技情報の表示形式を特定するための表示情報等が携帯端末70を特定できる識別情報と紐付けて登録される。
遊技情報テーブルは、店舗サーバ50から所定のタイミングで送信される遊技情報を、店舗名、店舗サーバ50のIPアドレス、URL等の固有の情報と紐付け、蓄積して登録したものである。
この遊技情報は、遊技に関するデータであり、例えば、大当り発生回数等の遊技台10ごとの稼働に関する情報や遊技者が遊技している遊技台10を特定できる台番号等の店舗に関する情報である。
呼出しサービステーブルは、遊技者に対し、遊技場が提供するサービスを登録したものであり、店員を呼び出すことができる呼出しサービスには、例えば、「遊技終了」、「玉箱補給」等がある(図5参照)。
ポイント参照テーブルは、来店時等に付与されるポイントを登録したものであり、遊技者が貯めたポイントと景品等と交換する際に参照され、必要に応じて閲覧できる。
表示部63は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成できる。
操作部64は、キーボードやマウス等からなり、所定のデータや指示、命令等を選択、入力できる。
制御部65は、例えば、CPUにより構成することができ、記憶部62に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、通信サーバ60の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、通信サーバ60の有する各種機能を制御する。
[携帯端末]
携帯端末70は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の公衆通信回線への接続機能を有する通信端末機器である。
本実施形態においては、携帯端末70として、画面へのタッチ操作に応じて各種機能を実行できるスマートフォンに適用した一例について説明する。
携帯端末70は、携帯端末70を特定できる固有の識別情報(例えば、端末識別番号等)を、操作情報とともに通信サーバ60に送信する。
そのため、通信サーバ60は、携帯端末70から送信される識別情報に基づいて、どの携帯端末70から操作情報が送信されたのかを識別できる。
携帯端末70は、画像読取部71、GPS受信部72、記憶部73、通信部74、表示部75、操作部76及び制御部77を備えている。
なお、携帯端末70は、遊技場にて貸し出されるスマートフォン等であっても良い。
画像読取部71は、例えば、撮像機能を有するカメラ等をかざして読み取ったQRコード(登録商標)等の二次元コードQRの画像から、二次元コードに含まれる情報を抽出する。
具体的には、遊技者による携帯端末70の操作に応じて、画像読取部71が、台間機20に掲示された二次元コードQRを読み取る。
この二次元コードQRには、その遊技台10の台番号等の遊技情報の他、通信サーバ60へアクセスするためのアクセス情報等が含まれている。
このため、携帯端末70は、読み取った二次元コードQRから遊技台10の遊技情報や通信サーバ60へのアクセス情報等を抽出できる。
GPS受信部72は、地球の軌道上を周回する複数のGPS衛星からGPS情報を受信し、このGPS情報に基づき携帯端末70の正確な位置情報(緯度経度情報)を求める。
記憶部73は、例えば、ROM、RAM等で構成することができ、携帯端末70の有する各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
その他、記憶部73は、携帯端末70固有の識別情報を記憶する。
通信部74は、通信サーバ60との通信を行うための通信インタフェースである。
具体的には、通信部74は、操作情報、識別情報、遊技情報及び位置情報等からなるデータを通信サーバ60に送信する。
表示部75は、例えば、液晶パネル等で構成することができ、確認や操作に用いる文字、図形、データその他の画像を画面上に表示できる。
例えば、携帯端末70の画像読取部71が台間機20に貼付されるシールに印字された二次元コードQRの画像を読み取り、表示部75は、この二次元コードQRから抽出した通信サーバ60のアクセス情報を画面表示できる。
そして、表示部75は、通信サーバ60へのアクセスを促す情報を表示し、その情報に通信サーバ60のURLをリンクさせ、遊技者がその情報を選択するだけで携帯端末70と通信サーバ60とを接続する。
操作部76は、英数字、かな、記号等を入力し、又は入力を決定するための種々の操作キー等からなり、データや指示、命令などを入力できる。
制御部77は、例えば、CPUにより構成することができ、記憶部73に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、携帯端末70の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、携帯端末70の有する各種機能を制御する。
[遊技台]
遊技台10は、遊技場に設置されているパチンコ機やパチスロ機等の遊技装置である。
遊技台10は、遊技信号の外部出力機能を有し、遊技の進行に伴って以下の遊技信号を店舗サーバ50に出力する。
アウト信号は、例えば、パチンコ機の場合、遊技球が10玉投入されるごとに1回出力され、パチスロ機の場合、メダルが1枚投入されるごとに1回出力される。
セーフ信号は、例えば、パチンコ機の場合、入賞により遊技球が10玉払い出されるごとに1回出力され、パチスロ機の場合、メダルが1枚払い出されるごとに1回出力される。
状態信号は、例えば、パチンコ機の場合、確変中又は時短中に出力され、パチスロ機の場合、BB又はRB等のボーナス中に出力される。
スタート信号は、例えば、パチンコ機の場合、始動口への入賞又は図柄変動により出力され、パチスロ機の場合、スタートレバーを押下するごとに出力される。
[台間機]
台間機20は、各遊技台10に個別に対応するよう、隣り合う遊技台10との台間スペースに設置され、遊技媒体を貸し出す装置である。
図3は、二次元コードQRが掲示された台間機20を示す図である。
台間機20の前面パネルには、遊技媒体である遊技球等の貸出代金となる貨幣を投入する貨幣投入口(不図示)、会員カード等を挿入するカード挿入口21等が設けられている。
台間機20は、現金や会員カード等が投入されることにより、投入金額に応じた遊技媒体の貸出数を示す貸出信号を店舗サーバ50に出力するとともに、対応する遊技台10へ貸出数分の遊技媒体を貸し出す。
貸出信号は、遊技者により台間機20に現金が投入されると、例えば、パチンコ機の場合、25玉の遊技球の貸出しが行われるごとに1回出力され、パチスロ機の場合、5枚のメダルの貸出しが行われるごとに1回出力される。
また、台間機20には、対応する遊技台10の台番号等の遊技情報や通信サーバ60のアクセス情報からなる二次元コードQRが設けられている。
この二次元コードQRは、台間機20のカード挿入口21付近に、遊技者が二次元コードQRにかざし易いよう、遊技者側に角度を付けて設けられている。
これにより、遊技者以外の者が通過しながら二次元コードQRの読み取りを防止している。
なお、二次元コードQRの取り付け場所は、台間機20以外にも、遊技台10の周辺であれば何処でも良く、例えば、椅子C、幕板P、遊技台10自体等にも取り付けることができる。
[呼出ランプ]
呼出ランプ30は、遊技情報表示装置の一例であり、発光手段32を点灯又は点滅させることによって、大当りの発生、確変中、店員の呼出中等を遊技者に告知するとともに、大当り回数、確変回数、スタート回数等の遊技情報を表示する表示装置である。
この呼出ランプ30は、遊技台10の上方に設置されており、遊技者等の操作により、遊技場の店員を呼び出すための呼出スイッチ31と、この呼出スイッチ31が操作されたことを外部に告知するための発光手段32とを有している。
また、呼出ランプ30は、遊技台10から出力される各種遊技信号を受信する。
[代表ランプ]
代表ランプ40は、遊技情報出力装置の一例であり、各遊技島の島端に設置され、呼出ランプ30と同様に、複数の発光手段を点灯又は点滅する装置である。
代表ランプ40は、各遊技島に設置されている遊技台10のうち1台でも、その対応する呼出ランプ30の呼出スイッチ31が操作された状態であれば、代表して点灯等される。
そのため、店員は、代表ランプ40の点灯等をもって、該当する遊技島に設置された遊技台10が呼出状態であることを把握できる。
そして、代表ランプ40の点灯等により呼出状態にある遊技台10を把握した店員が、遊技台10に出向くとともに、遊技者が要求する各種サービスを提供し、店員自らが呼出スイッチ31を操作することで、呼出ランプ30及び代表ランプ40を消灯させるようになっている。
[店舗サーバ]
店舗サーバ50は、遊技用装置の一例であり、遊技場の管理者が操作可能な場所、例えば、カウンター奥の管理室等に設置されている。
店舗サーバ50は、LAN等のネットワークを介して遊技場に配置されている各遊技台10や台間機20等と接続され、遊技台10や台間機20から出力される遊技信号(例えば、アウト信号、セーフ信号、状態信号、スタート信号、貸出信号等)を収集して遊技台10ごとの遊技情報を集計する。
そして、店舗サーバ50は、この集計された遊技情報を、リアルタイムに順次、記憶及び蓄積するため、機種、台番号等、所定のカテゴリーに応じて編集し、提供できる。
店舗サーバ50は、遊技情報を、所定のタイミング(例えば、閉店時、開店時、一定の周期ごと等)で、通信サーバ60に送信する。
このような店舗サーバ50は、通信部51、記憶部52、表示部53、操作部54及び制御部55を備えている。
通信部51は、インターネット通信網を介して通信サーバ60と通信を行うための通信インタフェースである。
具体的には、通信部51が受信手段として動作することにより、遊技者による携帯端末70の操作に基づき送信される操作情報を受信し、制御部55は、その受信した操作情報を台番号等の遊技情報とともに呼出ランプ30や代表ランプ40等に送信する。
これにより、制御部55は、代表ランプ40を点灯又は点滅させるように制御でき、さらに、受信した台番号と同一の遊技台10に対応する呼出ランプ30を点灯又は点滅するよう制御できる。
記憶部52は、例えば、ROM、RAM、HDD等で構成することができ、店舗サーバ50の有する各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
記憶部52は、遊技台10及び台間機20から出力される遊技信号を、各遊技台10を特定できる遊技情報とともに記憶する。
表示部53は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成することで、必要な情報を画面表示できる。
例えば、Webブラウザを介し、通信サーバ60から送信される各種Webページを画面上に表示できる。
操作部54は、キーボードやマウス等からなり、所定のデータや指示、命令等を入力できる。
例えば、通信サーバ60に対してWebページの閲覧を、操作部54の操作によって要求でき、携帯端末70の表示部75の表示形式に際し、表示する遊技情報の表示形式を指定する操作を行うことができる。
制御部55は、制御手段の一例であり、例えば、CPUにより構成することができ、記憶部52に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、店舗サーバ50の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、店舗サーバ50の有する各種機能を制御する。
制御部55が制御する機能には、例えば、呼出し機能、休憩機能、データ表示機能等がある。
また、制御部55は、遊技していないと判定した遊技台10に対応する二次元コードQRの読み取り(休憩機能時の操作以外)は受け付けないため、これらの機能も動作しない構成になっている。
そして、遊技者が遊技しているか否かの判定は、遊技台10から店舗サーバ50に出力されるアウト信号が5分間以上継続して出力されているか否かによって、判定される。
なお、携帯端末70のGPS受信部72を用いて位置情報を活用するときには、休憩機能時の操作以外は、遊技者が遊技場外に出た時点をもって、遊技者による遊技台10の占有が終了したと判定して解除することもできる。
この場合、詳細な位置情報を得られるときは、遊技者が遊技している遊技台10付近でないことをもって、遊技者による遊技台10の占有が終了したと判定しても良い。
以下、図4~図8を参照しながら、店舗サーバ50が有する各種機能について説明する。
[呼出し機能]
はじめに、呼出し機能について説明する。
呼出し機能は、遊技者が要求する各種サービスを提供するために、携帯端末70を用いて遊技場の店員を呼び出すための機能である。
通常、遊技者は、遊技台10の上方に設置される呼出ランプ30の呼出スイッチ31を操作することで、店員を呼び出すことになるが、これでは遊技者の呼び出し目的を把握できないが、呼出し機能によれば事前に遊技者の呼び出し目的を把握できる。
図4を参照しながら、呼出し機能における一連の動作について説明する。
遊技者は、遊技する遊技台10が決まると、その遊技台10に対応する台間機20に掲示される二次元コードQRを携帯端末70により読み取る。
これにより、携帯端末70は、二次元コードQRを解釈し、通信手段を介して通信サーバ60が提供しているWebページにアクセスする。
携帯端末70と通信サーバ60とが接続されると、通信サーバ60は、携帯端末70からのアクセスに対し、携帯端末70の識別情報や遊技台10の台番号等の遊技情報を受信する(S1)。
携帯端末70は、通信サーバ60から呼出しサービス情報を受信すると、図5に示す呼出しサービス画面を表示する(S2)。
遊技者が選択できるサービスには、例えば、「遊技終了」、「玉箱補給」、「おつかい」、「台故障」及び「休憩」等があり、遊技者は、要求したいサービスを携帯端末70から選択できる。
なお、予め遊技場に会員登録された遊技者のみが各種機能を利用できるようにすることが好ましく、この場合、会員登録された遊技者情報と携帯端末70が保持する端末識別番号等の識別情報とを関連付けて記憶される。
遊技者が選択したサービスは、操作情報として、遊技台10の台番号等の遊技情報とともに、通信サーバ60に送信した後、通信サーバ60から店舗サーバ50の通信部51に送信される(S3)。
制御部55は、遊技者が呼出しサービス画面で「遊技終了」、「玉箱補給」、「おつかい」、「台故障」等の何れかを選択したことを示す操作情報を受信すると、呼出ランプ30、代表ランプ40及び店員(インカム等)等に、台番号等の遊技情報とともにその操作情報を送信する(S4)。
店員は、所定の情報出力手段、例えば、所持するインカムやウェアラブル端末等の無線通信手段によって、台番号とともに遊技者からの操作情報を把握できる。
このときの情報出力手段には、インカムやウェアラブル端末等の無線通信手段以外にも、ホールコンピュータ、代表ランプ40及び店員が所持する携帯端末70等、店員が視覚、聴覚及び触覚等で操作情報(要件)の種類を区別できるものであれば、何でも良い。
例えば、遊技者が呼出しサービス画面で「遊技終了」を選択した場合、店員には、台番号とともに「遊技終了」を選択したことを示す操作情報(遊技終了希望情報)がインカム等に送信される。
具体的には、店員には、「台番号〇〇〇番の遊技者より、遊技終了の連絡が来ました。」というメッセージがインカムで再生される。
この結果、店員は、遊技者の遊技者の呼び出し目的を把握したうえで、呼出状態にある遊技台10をダイレクトに特定することができ、迷うことなく呼出状態にある遊技台10に出向くことができる。
なお、制御部55は、サービスによって、呼出ランプ30には、操作情報等を送信して動作させる一方で、代表ランプ40には、操作情報等を送信せずに動作しないように制御することもできる。
これにより、サービス内容によっては、多数の店員に知らせる必要がないときにも対応でき、店員の無駄な動作がなくなり作業効率が向上する。
ここで、遊技者が選択できるサービスの一例について説明する。
「遊技終了」は、遊技を終了する際、獲得した遊技媒体の景品交換時や計数時に遊技媒体を収納した玉箱Bを景品カウンター等に移動するときに選択され、選択されると操作情報として遊技終了希望情報が通信サーバ60等に送信される。
「玉箱補給」は、大当り中等に大量の遊技媒体を獲得したとき、その遊技媒体を収納するための玉箱Bを要求するときに選択され、選択されると操作情報として玉箱補給希望情報が通信サーバ60等に送信される。
「おつかい」は、飲物、タバコ等のおつかいを依頼するときに選択され、選択されると操作情報としておつかい希望情報が通信サーバ60等に送信される。
これにより、遊技者は、離席することなく、希望する商品を受け取ることができる。
例えば、携帯端末70の表示部75にメニューまで表示するときには、遊技者は、具体的に商品名まで指定したうえで呼び出しを行うことになる。
支払いは、遊技媒体や現金等との交換となるため、おつかいで呼び出された店員は、遊技媒体を預かる入れ物等を持参する(メモリにより計数する方法でも良い)。
また、支払いを台間機20で対応させるときには、データ上で対応する遊技媒体や現金等を徴収して、遊技者が指定した商品を店員が持参して提供することになる。
「台故障」は、遊技媒体が払い出されないときの払出異常や補給不足、遊技盤内の球止まり等の遊技台10に異常が起きたときに選択され、選択されると操作情報として台故障希望情報が通信サーバ60等に送信される。
この他にも、図5に示す呼出しサービス画面に表示していない呼出し機能として、「ゴミ回収」、「衛生対応」、「レンタル品」等がある。
「ゴミ回収」は、遊技中に発生したゴミの依頼や前の遊技者の残置物の回収を依頼するときに選択され、選択されると操作情報としてゴミ回収希望情報が通信サーバ60等に送信される。
「衛生対応」は、おしぼりの依頼や遊技台10周辺の消毒を依頼するときに選択され、選択されると操作情報として衛生対応希望情報が通信サーバ60等に送信される。
例えば、おしぼりの入れ物に「消毒済」の印字を行い、空き台の消毒が完了した後、おしぼりを遊技台10周辺に置く遊技場があるが、遊技者が遊技後、未使用のおしぼりを元の場所に戻すことがあり、店員は消毒済と誤解してしまい、消毒されずにこのおしぼりが放置されることがある。
このような場合でも、遊技者から積極的に消毒を依頼することで、感染症対策となる。
「レンタル品」(会員向けに限定しても良い)は、携帯端末70等の充電ケーブルやブランケット等のレンタル品の貸し出しを依頼するときに選択され、選択されると操作情報としてレンタル品希望情報が通信サーバ60等に送信される。
こういったサービスは、遊技者のニーズに合わせて、携帯端末70の呼出しサービス画面に適宜追加して表示できる。
[休憩機能]
次に、休憩機能について説明する。
休憩機能は、遊技者が遊技を中断して休憩を取りたいことを携帯端末70によって伝える機能である。
「休憩」は、食事等の理由により、遊技している遊技台10を確保した状態で、ある程度まとまった休憩を取りたいときに選択され、選択されると操作情報として休憩希望情報が通信サーバ60等に送信される。
制御部55は、遊技者が呼出しサービス画面で「休憩」を選択したことを示す操作情報(休憩希望情報)を受信すると、上述した呼出し機能とは異なり、代表ランプ40を除いた呼出ランプ30、店員(インカム等)等に、台番号等の遊技情報とともにその操作情報を送信する。
そして、店員は、所持するインカム等に送信された台番号の遊技台10のところへ出向き、その遊技台10が確保されたまま休憩中であることを明らかにするため、休憩札を取り付けたり、対応する呼出ランプ30に休憩中である旨を表示させる。
この場合、遊技者が呼出しサービス画面で「休憩」を選択したことを示す操作情報に、第1操作情報(第1休憩希望情報)と、第1操作情報とは異なる第2操作情報(第2休憩希望情報)とを含ませることができる。
制御部55は、第1操作情報を受信した場合には、店員が所持するインカム等(情報出力手段)に台番号等の遊技情報とともに第1操作情報を送信し、一方、第2操作情報を受信した場合には、店員が所持するインカム等に送信しないように制御する。
これにより、例えば、食事等の長時間のときには、遊技媒体の保護や休憩札を取り付けたりと、店員が遊技台10のところまで出向く必要があるため、店員に通知し、一方、短時間の休憩のときには、店員に通知しないようにできる。
また、制御部55は、操作情報(休憩希望情報)を受信すると、呼出ランプ30に対しても、台番号等の遊技情報とともにその操作情報を送信することから、遊技者が「休憩」を選択すると自動で呼出ランプ30を点灯、点滅又は休憩中である旨を表示させることもできる。
店員は、確保する遊技台10に必要に応じて休憩札を取り付けたりするが、その休憩札を遊技者が取り付けるようにすれば、店員が一切作業することなく、休憩を開始できる。
このとき、休憩を取る遊技者の携帯端末70に、遊技台10に休憩札を取り付けることをお願いする旨を通知すれば良い。
なお、休憩の時間が超過した場合には、店内放送で遊技者を呼び出したり、遊技台10を空き台として開放される等の終了対応が行われるとともに、休憩中の遊技者の携帯端末70への通知が自動で行われる。
以下、休憩機能における方法について説明する。
図6のフローチャートを参照しながら、休憩機能の方法1を説明する。
方法1は、携帯端末70で休憩開始の操作を行うだけで、休憩開始となり、休憩解除も携帯端末70で休憩終了の操作を行うだけで、休憩解除となる方法である。
遊技者が携帯端末70に表示された呼出しサービス画面で「休憩」を選択すると(S10)、通信部51が操作情報(休憩希望情報)を受信するため、制御部55は、遊技者が休憩を開始したと判定する(S11)。
休憩の終了時は、遊技者が携帯端末70に表示された休憩終了を操作すると(S12)、通信部51が操作情報(休憩解除情報)を受信するため、制御部55は、遊技者が休憩を終了したと判定して解除する(S13)。
このとき、呼出しサービス画面で「休憩」を選択した携帯端末70と同一の携帯端末70でのみ、休憩終了の操作ができ、制御部55は、携帯端末70固有の識別情報(例えば、端末識別番号等)によって、携帯端末70が同一か否かを判定する。
このような方法1では、店員は、呼出ランプ30の操作は不要で、必要に応じて確保する遊技台10に休憩札等を取り付けるだけで良い。
図7のフローチャートを参照しながら、休憩機能の方法2を説明する。
方法2は、確保する遊技台10周辺で二次元コードQRを読み取らなければならない点で、方法1と異なる。
遊技者が携帯端末70に表示された呼出しサービス画面で「休憩」を選択すると(S20)、呼出ランプ30や台間機20に二次元コードQRが表示される(S21)。
そして、携帯端末70でこの二次元コードQRを読み取ると(S22)、制御部55は、遊技者が休憩を開始したと判定する(S23)。
また、休憩の終了時も、遊技者が携帯端末70に表示された休憩終了を操作すると(S24)、呼出ランプ30や台間機20に二次元コードQRが表示される(S25)。
携帯端末70その二次元コードQRを読み取ると(S26)、制御部55は、遊技者が休憩を終了したと判定して解除する(S27)。
方法2においても、方法1と同様に、休憩開始時に二次元コードQRを読み取った携帯端末70、休憩終了時に二次元コードQRを読み取る必要があるが、方法2では、確保する遊技台10周辺で二次元コードQRを読み取る必要があるため、セキュリティ面において、方法1より高い信頼性を得られる。
図8のフローチャートを参照しながら、休憩機能の方法3を説明する。
方法3は、携帯端末70で休憩開始の操作を行うと、携帯端末70に解除コードとなる二次元コードQRが表示される点で、他の方法と異なる。
遊技者が携帯端末70に表示された呼出しサービス画面で「休憩」を選択すると(S30)休憩の解除コードとなる二次元コードQRが携帯端末70に表示される(S31)。
このとき、制御部55は、遊技者が休憩を開始したと判定する(S32)。
休憩の終了時は、携帯端末70に表示された二次元コードQRの読み取りができる読取手段を備えた周辺機器(呼出ランプ30や台間機20にこの機能を搭載しても良い)で読み取ることによって(S33)、制御部55は、遊技者が休憩を終了したと判定して解除する(S34)。
なお、携帯端末70で休憩開始の操作を行うと、解除コードとなる二次元コードQRが携帯端末70に表示される例について説明したが、携帯端末70で二次元コードQRを読み取ることで解除コードを取得できるようにして、その解除コードを周辺機器で読み取ることによって、制御部55は、遊技者の休憩が終了したと判定して解除しても良い。
また、短時間の離席(例えば、喫煙、電話等)の場合には、上述した方法によらず、簡易な方法で休憩機能を動作させることが好ましく、例えば、メダルレス遊技台10等が導入されている遊技場で、携帯端末70で休憩開始の操作を行うと、台間機20にロックがかかる方法等が挙げられる。
このような呼出し機能や休憩機能を有することで、店員は、例えば、「玉箱補給」が選択されたときは玉箱Bを所持して、「おつかい」が選択されたときはその品物を所持して、迷うことなく、呼出状態にある遊技台10に向かうことができる。
この結果、呼出し機能では、店員は、一度、遊技者のところに出向いて呼出し目的を確認しなくても、遊技者が要求するサービスを把握できるので、直ちに遊技者の要求するサービスを提供できる。
また、休憩機能では、休憩内容や休憩時間等によって、操作情報(休憩希望情報)等を店員に通知したり通知しないように制御でき、さらに呼出ランプ30に対してもその操作情報等を送信するため、店員が関与することなく休憩サービスを提供できるようになる。
これにより、店員は、呼び出した遊技者を待たせる時間を短縮できるとともに、無駄な動作がなくなり、サービスや作業効率の向上を図ることができる。
[データ表示機能]
次に、データ表示機能について説明する。
データ表示機能は、二次元コードQRの読み取りにより、遊技台10の遊技情報を、携帯端末70の表示部75に表示する機能である。
以下、データ表示機能における一連の動作について説明する。
遊技者が遊技する遊技台10に対応する台間機20に掲示された二次元コードQRを携帯端末70によって読み取ると、通信サーバ60への接続が行われ、通信サーバ60は、携帯端末70からのアクセスに対し認証処理を行う。
例えば、ログイン画面が携帯端末70の表示部75に表示され、ここで入力した認証情報(例えば、ユーザーID、パスワード)が通信サーバ60に送信されて照合される。
認証処理で認証を得ると、通信サーバ60は、ブラウザが終了されるまで保持されるセッションIDを携帯端末70に送信する。
そして、遊技者が携帯端末70を用いて店舗サーバ50にアクセスすると、店舗サーバ50は、セッションIDの有無を確認し、セッションIDが有りと判定すると、携帯端末70に遊技者が遊技する遊技台10の遊技情報を送信する。
これにより、遊技者は、遊技している遊技台10の遊技情報を携帯端末70から閲覧できるようになる。
遊技者が携帯端末70から選択(閲覧)できる遊技情報としては、例えば、パチスロ機の場合には、ゲーム数、BB回数、RB回数、払出数から投入数を差し引いた差メダル数(出玉)等があり、パチンコ機の場合には、スタート回数、大当り回数、払出数から投入数を差し引いた差玉数(出玉)等がある。
なお、遊技者が閲覧できる遊技情報は、遊技している遊技台10の他にも、遊技していない遊技台10の遊技情報においても閲覧できるようにしても良い。
また、表示部75には、遊技場のレイアウト(島レイアウト)を表示して、遊技情報が閲覧できるときには、そのレイアウト上でランニング演出を行い、大当りが多く発生している遊技島を閲覧することもできる。
さらに、遊技者は、このような遊技情報の携帯端末70における表示形式に際し、好みの表示形式を初期画面として表示できる。
初期画面としては、例えば、スランプグラフや当日以前の複数営業日の総回転数等を表示する画面等が挙げられ、遊技者は蓄積された遊技情報を所望の表示形式に設定できる。
具体的には、1又は複数のカテゴリーに基づき、遊技情報のデータ配列の変更、グラフ化、数値化等を行い、編集前後又は編集中の表示形式は、表示部75に表示できる。
このとき、店舗サーバ50は、通信サーバ60を介し、遊技者が選択した遊技情報を抽出し、設定された表示形式に加工して、携帯端末70に送信する。
そして、遊技者が設定した表示形式を特定するための表示情報は、通信サーバ60の記憶部62に記憶される遊技者情報テーブルに登録される。
これにより、遊技者は、一度、好みの表示形式を設定することにより、次回遊技場に来たときにも、その設定した表示形式で遊技情報を閲覧できる。
[その他の機能]
次に、スマホ呼出システム1のその他の機能について説明する。
・機種サイトへの接続機能
携帯端末70から二次元コードQRを読み取ることで、その遊技台10のメーカーサイトや攻略サイトにアクセスできるリンクが提供される。
・ながら遊技支援機能
携帯端末70から二次元コードQRを読み取ることで、遊技場が契約したWeb雑誌、Web漫画、動画サイト等の閲覧ができる。
・カードレス遊技機能
スマホ呼出システム1と台間機20とを連携させ、遊技終了時に、遊技媒体の貯玉数や残数、投入された現金やその残高等の稼働情報を読み取り、さらにその読み取った稼働情報を二次元コードQRで表示できる専用端末を台間機20に設ける。
そして、携帯端末70で二次元コードQRを読み取り、この読み取った二次元コードQRを携帯端末70に表示して他の専用端末や景品カウンターに読み取らせる。
これにより、特にカード(例えば、ICカード等)を必要とすることなく、二次元コードQRの表示により、遊技台間の移動や景品カウンターでの景品交換等ができるようになるため、カード使用時と同様のサービスを提供できる。
なお、台間機20に設けた専用端末によって遊技媒体の貯玉数や残数、投入された現金やその残高等の過去の推移も確認できるようにしても良い。
また、遊技者の来店する機会を増やしたり、遊技者の来店を確認するために、来店時に来店ポイントを付与している遊技場において、遊技開始時に、二次元コードQRを携帯端末70で読み取ることで、来店確認として来店ポイントを付与する。
これにより、来店ポイントを付与する専用機を必要とせず、携帯端末70で二次元コードQRの読み取る(位置情報を併用しても良い)だけで、来店ポイントを付与、確認及び来店ポイント交換等を一括して対応できる。
・のめり込み防止機能
携帯端末70で二次元コードQRを読み取ることで、依存症対策として依存症診断テストや遊技制限(自己申告プログラム)の申し込みができる。
このとき、依存症診断テストの結果と会員カード等とを紐付けて記憶すれば、依存症診断テストで異常が発見された場合でも、特定が容易ですぐに治療できる。
・駐車券機能
従来、車両を駐車場に駐車する際、駐車券が発行されるが、遊技者が遊技開始時に、携帯端末70で二次元コードQRを読み取るとともに、携帯端末70のGPS受信部72から位置情報も取得することで、駐車券を発行せずに遊技者が遊技場内で遊技しているか否かの確認が容易にできる。
また、上述した呼出し機能で「遊技終了」を遊技者が選択した場合、携帯端末70に二次元コードQRを読み取らせ、遊技時間等を記録し表示することで、駐車券処理を簡略化できる。
なお、携帯端末70に二次元コードQRを表示して、その二次元コードQRを専用端末等で読み取らせるだけで、駐車券を発行できる構成とすることもできる。
・動画撮影許可機能
YouTube(登録商標)への動画投稿のために、遊技風景の撮影を希望する遊技者がいるが、二次元コードQRを読み取った後、携帯端末70の表示部75に「動画撮影許可申請」等の申請画面を表示し、その申請操作を行うと、管理者にその旨が通知され、許可/不許可を返答できる。
この場合、例えば、遊技場の稼働状況に応じて許可/不許可を自動で返答できるようにしても良く、特に、申請された遊技台10の両隣が空き台、店内の稼働率が一定以下、該当する遊技島の稼働率が一定以下、特定の役職者が勤務中等の条件を満たした場合にのみ、自動で「許可」を返答できる。
・トイレの空き状況確認機能
トレイ内の個室のドアの開閉状態を検知するセンサや個室内に人感センサ等を設けることで、個室の空き状況を検知し、その空き状況を携帯端末70から確認できるようにする。
・前の遊技者の伝言機能
前に遊技した遊技者が二次元コードQRを読み取り、本機能を使用していた場合、例えば、「高設定かも」、「低設定かも」、「設定1の否定演出が出現」等の定型文メモや自由文のメモを残すことができ、後から遊技する遊技者も確認できる。
・遊技履歴通知機能
通信サーバ60に接続した携帯端末70のWebブラウザのキャッシュやダウンロードしたアプリ等を用いる場合、二次元コードQRを読み取った後に、携帯端末70に「この遊技台10は〇回目の遊技です」、「この機種は〇回目の遊技です」等、過去に遊技した履歴に基づいて所定のメッセージを通知する。
このとき、制御部55は、新たな遊技者(別の携帯端末70)が二次元コードQRを読み取ったことをもって、遊技者の入れ替わりと判定して遊技回数を計数する。
以上のように、本実施形態に係る店舗サーバ50によれば、遊技台10ごとに設けられる二次元コードQRを遊技者所有の携帯端末70で読み取ることによって、携帯端末70から店員の呼出し等を行うことができる。
これにより、従来、遊技台10周辺に設置されている呼出ランプ30等を介して行っていた各種サービスを、携帯端末70の操作により行うことができる。
この結果、店員は、どの遊技台10の遊技者からの呼び出しで、どのような要件なのかを早期に把握できるため、無駄な動作がなくなり作業効率が向上する。
また、遊技者が所有している携帯端末70を使用するので、不特定多数の人が触ったものを直接触れず、ウィルスの感染リスク等を軽減でき、衛生的である。
さらに、携帯端末70は、遊技者が普段から使い慣れた携帯端末70であるため、呼出ランプ30等を操作するより、操作が容易である。
従来の遊技用装置では、遊技者が所有するスマートフォンに、大当り回数やゲーム回数等の遊技情報を表示することはできるが、スマートフォンを用いて本発明のように店員に対して各種要求を伝えることはできなかった。
本発明の遊技用装置によれば、従来の遊技用装置が改善すべきこのような課題の全部又は一部を解決できる。
以上、本発明の遊技用装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明の遊技用装置は、上述した実施形態にのみに限定されるものではなく、パチンコ機やパチスロ機関係なく、その他の遊技台10にも本発明の範囲で種々の変更実施が可能である。
また、本実施形態では、本発明の遊技用装置を店舗サーバ50に適用して説明したが、これに限るものではなく、例えば、ホールコンピュータ、台間機20、呼出ランプ30、代表ランプ40等、様々な遊技用装置に適用できる。
[駐車場管理システム]
次に、駐車場管理システム100について説明する。
駐車場管理システム100は、店舗の駐車場に駐車した車200の車内に幼い子供などが放置される車内放置を検知・報知することでその監視を行うシステム(車内放置監視システム)である。
店舗としては、ショッピングモールや遊技場などを例示することができるが、これに限るものではなく、様々な商業施設等に適用することができる。
車内放置防止の対象は、子供のほか高齢者や障害者などが該当するが、ペット、小動物などの生物でもよい。
図9に示すように、駐車場管理システム100は、店舗の駐車場に駐車した車200の車内に設置される車内センサ110(検知手段)と、当該車内センサ110から送信される情報を管理可能であって、所定情報を出力可能な出力手段を備えた管理装置300(管理手段)と、を基本構成として備える。
車内センサ110と管理装置300とは、車内センサ親機120を介して通信可能に接続されている。
駐車場は、複数の駐車スペース190に区分され、各々の駐車スペース190にそれぞれ1台の車200を駐車できるようになっている。
各駐車スペース190には、識別情報として駐車番号が付与されている。
ここでは、5台分の駐車スペース190が設けられ、それぞれ1~5の駐車番号が付されているものとする(図9参照)。駐車スペース190は、4台以下でも、6台以上でもよく、どのような配列でもよい。
各駐車スペース190には、駐車ステーション130と称する構造体が設けられている。
車内センサ110は、持ち運び可能な小型の機器であり、利用者自らが車内に設置することを想定している。
このような車内センサ110は、駐車場内に予め配置しておく態様(第1システム)と、駐車場外で利用者に配布する態様(第2システム)とがある。
以下、第1システムと第2システムとに分けて説明する。
(第1システム)
まず、第1システムについて説明する。
図9は、第1システムの全体構成図であり、図10は、第1システムにおける車内センサの主な使用パターンを示すイメージ図である。
これらの図に示すように、各駐車スペース190には、駐車ステーション130が設けられており、各駐車ステーション130には、車内センサ110を格納可能なセンサ格納部170(格納手段)が設けられている。
このため、第1システムにおいては、車200で来店した利用者は、車200を店舗の駐車場の駐車スペース190に駐車した後、その駐車スペース190に設けられてある駐車ステーション130(センサ格納部170)から車内センサ110を取り出して車200の車内に設置するようにしている。
また、店舗の利用を終え、駐車場から退場する際には、利用者は、車内センサ110を車内から取り出し、センサ格納部170に格納するようにしている。
駐車ステーション130には、充電装置160が備えられており、車内センサ110がセンサ格納部170に格納されると、車内センサ110は充電装置160と電気的に接続されて充電装置160から充電されるようになっている。
図11は、車内センサ110のブロック図である。
同図に示すように、車内センサ110は、車内における人間250の存在/非存在を検知可能なセンサ部111と、当該車内センサ110の個体識別情報(固有の識別情報)であるセンサIDを保持するID保持部112と、通信部113と、これら各構成部を制御するコンピュータであり、所定のプログラムに基づいて各種制御動作を行う制御部119と、を備える。
センサ部111は、例えば、24Ghz帯や60Ghz帯のレーダーを利用したレーダーセンサ、赤外線を利用した赤外線センサなどのバイタルセンサ(人感センサ)などからなり、車内センサ110を車内の所定位置に配置した(例えば、ルームミラーに掛けるなど)状態において、車内に人間250がいることを検知することができる。
通信部113は、無線LAN(Wi-Fi(登録商標)ともいう)などの無線通信手段であり、親機である車内センサ親機120に対し所定の情報を無線通信により送信できるようになっている。
無線通信手段は、無線LANのほか、5Gや6Gなどの移動体通信やLPWA(LowPowerWideAria)を用いた通信手段でもよく、これらの組み合わせでもよい。
車内センサ親機120は、車内センサ110と無線通信可能であると共に、管理装置300とも有線又は無線により通信可能に構成されている。
これにより、車内センサ110は、所定の情報を、車内センサ親機120を介して管理装置300に送信できるようになっている。
具体的には、センサ部111が車内に人間250がいることを検知した場合には、制御部119は、車内に人間250がいることを特定可能な情報(センサ情報「オン」)を管理装置300に送信するように通信部113を制御する。
なお、車内センサ110は、センサ部111が車内に人間250がいることを検知しない場合(車内に人間250がいないことを検知した場合)は、車内に人間250がいないことを特定可能な情報(センサ情報「オフ」)を管理装置300に送信する。
このほか、車内センサ110は、バッテリーを内蔵しており、当該バッテリーから供給される電力により駆動(動作)する。
図12は、管理装置300のブロック図である。
管理装置300は、例えば、店舗の事務所等に設けられ、店員や管理者等によって利用される情報処理端末である。
管理装置300は、図12に示すように、各種データを記憶する記憶部301と、車内センサ110から送信されたセンサ情報を受信可能な通信部302と、所定の情報を出力可能な出力部303(出力手段)と、これら各構成部を制御するコンピュータであり、所定のプログラムに基づいて各種制御動作を行う制御部309と、を備える。
図13は、記憶部301に記憶されている車内センサ管理テーブルの一例である。
同図に示すように、車内センサ管理テーブルは、駐車番号と車内センサ110のセンサIDとを対応付けたデータである。
車内センサ管理テーブルによれば、車内センサ110のセンサIDに基づき、対応する駐車番号(つまり、当該車内センサ110が配置されている駐車スペース190の駐車番号)を特定することができる。
出力部303は、制御部309の制御に基づき、所定の文字や映像(静止画又は動画)をモニターなどの表示部303aに表示させたり、所定の音声をスピーカ(非図示)から出力させることが可能な出力手段である。
図10(a)は、駐車スペース190に車200が駐車されていない状況において、車内センサ110が、駐車ステーション130(センサ格納部170)に格納されているケースを示す。
つまり、同図は、車内センサ110も駐車スペース190も使用されていない場合を示している(図9の駐車番号1、3、4が該当)。
この場合、車内センサ110では、センサ機能を無効にすることができる。
具体的には、車内センサ110は、センサ格納部170に格納された状態(充電中)では駆動しないよう制御する。つまり、車内センサ110は、非充電中に限り駆動するようにしている。
したがって、図10(a)に示す状況において、車内センサ110から管理装置300に対しセンサ情報は送信されない。
これにより、駐車スペース190に車200が駐車されていないにもかかわらず、車内センサ110を駆動させることによる無駄や車内放置の誤検知を防ぐことができる。
図10(b)は、駐車スペース190に車200が駐車されている状況において、車内センサ110が、車200の車内に設置されているケースを示す。
また、同図は、車200の車内に人間250がいない状況を示している。
つまり、車内センサ110が車内に設置されており、かつ、車内放置が行われていない場合を示している(図9の駐車番号2が該当)。
この場合、センサ部111は、人間250がいることを検知しないため、車内センサ110は、車内に人間250がいないことを特定可能なセンサ情報(オフ)をセンサIDと共に管理装置300に送信する。
図10(c)は、図10(b)と同様、駐車スペース190に車200が駐車されている状況において、車内センサ110が、車200の車内に設置されているケースを示す。
また、同図は、車200の車内に人間250がいる状況を示している。
つまり、車内センサ110が車内に設置されており、かつ、車内放置が行われている可能性が高い場合を示している(図9の駐車番号5が該当)。
この場合、センサ部111は、人間250がいることを検知するため、車内センサ110は、車内に人間250がいることを特定可能なセンサ情報(オン)をセンサIDと共に管理装置300に送信する。
管理装置300において、車内に人間250がいることを特定可能なセンサ情報(オン)を受信した場合、制御部309が、出力部303に所定情報を出力させるための制御を実行する。
具体的には、センサ情報(オン)と共に受信したセンサIDに基づき特定される駐車番号の駐車スペース190において車内放置が行われている可能性を示す情報を出力する。
図14は、管理装置300において受信しているセンサ情報の一例である。
同図によると、センサ情報(オン)と共にセンサID:「105」を受信していることから、制御部309は、車内センサ管理テーブル(図13)を参照することで、当該センサID:「105」と対応する駐車番号が「5番」であることを特定することができる。
そして、制御部309は、特定した駐車番号:「5」の駐車スペース190に駐車している車200において車内放置が行われている可能性があることを示す警告情報を出力部303に出力させる。
例えば、図15に示す警告情報(「車内放置警告!駐車番号:5番」)を表示部303aに表示することができる。
各駐車スペース190を模した駐車マップを表示すると共に、駐車番号「5」の領域を赤色で表示するなど目立たせることで警告してもよい。
これにより、店員等は、駐車番号「5」の駐車スペース190に駐車されている車200において車内放置が行われている可能性があることを認識することができる。
このため、店員等は、駐車番号「5」の駐車スペース190に行って、そこに駐車している車200で実際に車内放置が行われているか否かを確認したり、店内放送を行うなどして、車内放置を防ぐことができる。
なお、センサ情報(オフ)と共に受信したセンサIDから、当該センサIDと対応する駐車番号の駐車スペース190に駐車されている車200において車内放置が行われていないことを示す情報を出力することができる。
また、センサ情報を受信していないところの駐車スペース190では、車内センサ110が使用されていないことを示す情報を出力することもできる。
例えば、駐車スペース190をマップ形式で表示する場合に、各駐車スペースの領域を、車内センサ110の使用/未使用や車内放置の有無に応じて色分けして表示することもできる。
これにより、店員等は、車内センサ110の使用/未使用や、車内放置の可能性のある車200の有無を、視覚を通じて特定することができる。
車内センサ110の設置時間や搭乗者の降車時間を加味した制御を実行することもできる。
例えば、センサ情報(オン)を受信した後、所定時間(例えば、5分)を経過した後でなければ駐車番号の特定や警告情報の出力を行わないように制御することができる。
また、同様の理由から、車内センサ110において、駆動開始から所定時間を経過した後にセンサ情報を送信するようにしてもよい。
これにより、降車を終えていない搭乗者の存在を、車内放置とみなして誤検知、誤報知する不具合を防ぐことができる。
(第2システム)
次に、第2システムについて説明する。
第2システムは、不特定の車内センサ110を、駐車場外で利用者に配布する態様の駐車場管理システム100であり、例えば、車内センサ110を駐車場入口で配布し、退場時に返却(回収)する仕組みが想定される。車内センサ110を返却しないと、ゲートが開かない(退場できない)ようにしてもよい。予め希望する利用者に無償又は有償で配布しておくこともできる。
このように、第2システムは、不特定の車内センサ110の使用を想定しているため、駐車スペース190と車内センサ110との間に1対1の関係が成立しない。
この点は、駐車スペース190に対応して車内センサ110が固定的に設置されていることで駐車スペース190と車内センサ110とが1対1の関係が成立している第1システムと異なる。
図16は、第2システムの全体構成図であり、図17は、第2システムにおける車内センサ110の主な使用パターンを示すイメージ図である。
これらの図に示すように、第2システムは、車内センサ110が電波発信部114を備え、駐車ステーション130が、駐車検知部131と、電波検知部132と、を備えている点において第1システムと異なる。他の構成は、第1システムと共通する。
図18は、第2システムに係る車内センサ110のブロック図である。
同図に示すように、第2システムに係る車内センサ110は、電波発信部114を備えている。
電波発信部114は、所定の電波を発信する電波発信手段であり、車内センサ110を車200の車内に設置した状態において、当該車200が駐車されている駐車スペース190の駐車ステーション130(電波検知部132)に向けて電波が出射されるようにしている。
電波発信部114から発信される電波として、高指向性(直進性)の電波を用いることができる。
これにより、駐車スペース190に駐車した車200の車内の所定位置に設置(例えば、ルームミラーに固定するなど)された車内センサ110からは、当該駐車スペース190の駐車ステーション130(電波検知部132)に対してのみ電波が出射され、他の駐車ステーション130(電波検知部132)には電波が出射されないようにしている。
すなわち、駐車スペース190に駐車した車200の車内に車内センサ110を適切な位置に設置した場合、当該車内センサ110から出射された電波は当該駐車スペース190の駐車ステーション130(電波検知部132)によってのみ検知され、他の駐車ステーション130(電波検知部132)によって検知されないようにしている。
電波発信部114から発信される電波には、車内センサ110のセンサIDを含めることができる。
電波発信部114以外の構成は、第1システムに係る車内センサ110と同じである。
このため、電波発信部114以外の構成についての説明は省略する。
図19は、第2システムに係る駐車ステーション130のブロック図である。
同図に示すように、駐車ステーション130は、駐車検知部131と、電波検知部132と、当該駐車ステーション130の個体識別情報であるステーションIDを保持するID保持部133と、通信部134と、これら各構成部を制御するコンピュータであり、所定のプログラムに基づいて各種制御動作を行う制御部139と、を備える。
駐車検知部131は、駐車スペース190に車200が駐車していることを検知可能なセンサであり、マイクロ波センサ、超音波センサなどからなる公知の車両検知センサにより構成することができる。
電波検知部132は、車内センサ110の電波発信部114から発信された電波を検知可能な電波検知手段である。
通信部134は、管理装置300と有線又は無線により通信可能な通信手段である。
これにより、駐車ステーション130は、管理装置300に対し所定の情報を送信できるようになっている。
このような構成の各駐車ステーション130においては、制御部139が、以下の制御動作を行う。
駐車ステーション130(制御部139)は、駐車スペース検知手段として、各駐車スペース190に駐車される車200に車内センサ110が設置されているか否かを特定可能な情報を管理装置300に送信する。
「駐車スペース190に駐車される車200に車内センサ110が設置されていること」は、電波検知部132が、車内センサ110(電波発信部114)から発信された電波を検知できたことに基づいて特定することができる。
例えば、図16(2)、図17(b)に示すように、駐車番号「2」の駐車スペース190に駐車した車200に車内センサ110が設置されている場合、当該車内センサ110(電波発信部114)からは、当該駐車番号「2」の駐車スペース190の駐車ステーション130(電波検知部132)に向けてのみ電波が出射されるため、駐車番号「2」の駐車スペース190の駐車ステーション130の電波検知部132だけが当該電波を検知することができる。
つまり、ある駐車番号の駐車ステーション130の電波検知部132が電波を検知したことに基づいて、当該駐車番号の駐車スペース190に駐車した車200の車内に車内センサ110が設置されていることを特定することができる。
各駐車ステーション130は、電波検知部132が電波を検知した場合には、「駐車スペース190に駐車される車200に車内センサ110が設置されている」として、そのことを特定可能な情報「車内センサ情報(有)」を管理装置300に送信する。
このとき、駐車ステーション130は、車内センサ情報と共に当該駐車ステーション130のステーションIDを管理装置300に送信する。
図20は、管理装置300の記憶部301に記憶されている駐車ステーション管理テーブルの一例である。
同図に示すように、駐車ステーション管理テーブルは、駐車番号と駐車ステーション130のステーションIDとを対応付けたデータである。
駐車ステーション管理テーブルによれば、駐車ステーション130のステーションIDに基づき、対応する駐車番号(当該駐車ステーション130が設置されている駐車スペース190の駐車番号)を特定することができる。
このため、管理装置300は、車内センサ情報(オン)を受信した場合には、当該車内センサ情報と共に受信したステーションIDに基づき、当該ステーションIDに対応する駐車番号の駐車スペース190に駐車した車200に車内センサ110が設置されていることを特定することができる。
例えば、管理装置300は、車内センサ情報(オン)と共にステーションID「A05」を受信した場合には、駐車番号「5」の駐車スペース190に駐車されている車200には車内センサ110が設置されていることを特定することができる。
また、管理装置300は、車内センサ110が使用されているところの駐車スペース190(駐車番号)を特定することができる。
他方、「駐車スペース190に駐車される車200に車内センサ110が設置されていないこと」は、利用者が駐車した車200の車内に車内センサ110を設置し忘れた場合などに生ずる状態であるが、このような状態は、車内放置を見逃すおそれがあるため問題である。
そこで、このような車内放置の見逃しを防止すべく、「駐車されている車200に車内センサ110が設置されていないこと」を検知する方法について検討する。
例えば、図16(5)、図17(c)に示すように、駐車番号「5」の駐車スペース190に駐車した車200に車内センサ110が設置されていない場合、駐車番号「5」の駐車スペース190の駐車ステーション130の電波検知部132は電波を検知しない。
このため、駐車ステーション130に電波検知部132が電波を検知しない場合、そのことを特定可能な情報(車内センサ情報(オフ))を管理装置300に送信することで、管理装置300側では、その駐車ステーション130の駐車スペース190に駐車されている車200に車内センサ110が設置されていない「可能性」を把握することができる。
しかしながら、図16(1),(3),(4)、図17(a)に示すように、駐車スペース190に車200が駐車されていない場合も、当該駐車スペース190の駐車ステーション130の電波検知部132は電波を検知しない。
つまり、駐車ステーション130の電波検知部132が電波を検知しないことのみをもって、「駐車されている車200に車内センサ110が設置されていないこと」を特定することはできない。
そこで、駐車ステーション130の制御部139は、駐車スペース検知手段として、対象の駐車スペース190に車200が駐車されており、かつ、当該車200に車内センサ110が設置されていないことを特定し、当該特定したことを示す情報(「センサ未設置情報」)を管理装置300に送信するようにした。
「対象の駐車スペース190に車200が駐車されていること」は、駐車ステーション130の駐車検知部131により検知することができる。
このため、駐車ステーション130の制御部139は、駐車検知部131が駐車を検知し、かつ、電波検知部132が電波を検知しない場合に、「対象の駐車スペース190に車200が駐車されており、かつ、当該車200に車内センサ110が設置されていないことを示す情報」である「センサ未設置情報」を管理装置300に送信するようにした。
このとき、駐車ステーション130は、「センサ未設置情報」と共に当該駐車ステーション130のステーションIDを管理装置300に送信する。
これにより、管理装置300の制御部139は、「センサ未設置情報」を受信した場合、当該「センサ未設置情報」と共に受信したステーションIDに基づき、当該ステーションIDに対応する駐車番号を特定することができる(図20参照)。
このため、管理装置300の制御部139は、特定した駐車番号の「駐車スペース190に車200が駐車されており、かつ、当該車200に車内センサ110が設置されていないこと」を特定することができる。
すなわち、管理装置300は、「駐車されている車200に車内センサ110が設置されていない」駐車スペース190(駐車番号)を特定することができる。
図21は、車内センサ110の設置忘れなど車内センサ未設置に関する警告画面の一例である。
同図に示すように、管理装置300は、車内センサ110が車内に設置されていないことに関する警告情報(「車内センサ未設置警告!」及び「駐車番号:5番」)を表示部303aに表示することができる。
これにより、駐車番号「5」の駐車スペース190に駐車されている車200に車内センサ110が設置されていないことを店員等に知らせることができる。
このため、店員等は、駐車番号「5」の駐車スペース190に駐車している車200に車内センサ110が設置されていないか否かを確認したり、当該車200に車内センサ110を設置することを促す情報などを店内放送等により利用者に知らせることができる。
これにより、車内センサ110が設置されていないことで車内放置を見逃してしまうという問題を防止することができる。
なお、上述の例では、車内センサ110の電波発信部114において高指向性の電波を発信させることで、車内センサ110が設置されている車200の駐車スペース190(駐車番号)を特定したが、「無指向性」の電波を用いても、車内センサ110が設置されている駐車スペース190(駐車番号)を特定することが可能である。
具体的には、車内センサ110の電波発信部114及び駐車ステーション130の電波検知部132が共に、Bluetooth(登録商標。以下「BT」と略称する。)と称される近距離無線通信規格(Class2規格)の仕様を備える場合に可能である。
一例として、駐車番号「2」の駐車スペース190に車200が駐車されており、かつ、その車200に車内センサ110が設置されている場合であって、隣接する駐車スペース190に車200が駐車されていない場合について説明する。
この場合、BTの電波(以下、BT電波という)は無指向性であり、電波到達距離は約10mであることから、駐車番号「2」の駐車スペース190に駐車されている車200の車内センサ110から発信されたBT電波は、駐車番号「2」の駐車スペース190の駐車ステーション130(電波検知部132)で検知されるだけでなく、駐車番号「1」及び「3」の駐車スペース190の各駐車ステーション130(電波検知部132)でも検知されることが想定される。
ただし、この車内センサ110との距離が最短の駐車ステーション130は、駐車番号「2」の駐車ステーション130であるため(図16参照)、電波検知部132において検知されるBT電波の強度は、駐車番号「2」の駐車ステーション130が最大となる。
このため、管理装置300においては、各電波検知部132において検知された同一センサIDのBT電波のうち最大強度の電波を検知した電波検知部132の駐車ステーション130(ステーションID)を特定することで、車内センサ110が設置されている駐車スペース190(駐車番号)を特定することができる(図20参照)。
また、この場合、管理装置300においては、各電波検知部132により検知した同一センサIDのBT電波のうち最大強度の電波を検知していない電波検知部132の駐車ステーション130(ステーションID)を特定することで、車内センサ110が設置されていない駐車スペース190(駐車番号)を特定することができる。
隣接する駐車番号「2」及び「3」の各駐車スペース190に車200が駐車されており、かつ、各車200にそれぞれ車内センサ110が設置されている場合についても、同様の方法により、車内センサ110が設置されている駐車スペース190の駐車番号「2」、「3」を特定することができる。
また、BT規格に基づく仕様によれば、BT電波の発信元の方向を受信側で検知できること(方向検知機能)が知られている。
このため、この方向検知機能を利用することで、一の駐車ステーション130の電波検知部132において、対応する駐車スペース190の中心方向(特定方向)からBT電波を検知した場合に限り、当該駐車スペース190に車内センサ110が設置されていると判定することができ、当該特定方向以外の方向からのBT電波を検知したとしても、当該駐車スペース190に車内センサ110が存在すると誤判定しないようにできる。
なお、電波検知部132や駐車検知部131は、それぞれがCPUや通信手段等を備えた単体の機器(IoT機器)であってもよい。
この場合、電波検知部132は、電波を検知したことを特定可能な情報を管理装置300に直接送信し、駐車検知部131は、駐車を検知したことを特定可能な情報を管理装置300に直接送信することができる。
また、駐車検知部131が、駐車の検知/非検知を特定可能な情報を電波検知部132に送信し、電波検知部132において、駐車の検知/非検知と電波の検知/非検知とをそれぞれ特定可能な情報を管理装置300に送信してもよい。
(遊技用システム)
上述した駐車場管理システム100が設けられた店舗を遊技場とした場合における遊技用システムについて説明する。
図22は、駐車場管理システム100が設けられた遊技場における遊技用システムの全体構成図である。
同図に示すように、遊技用システムは、遊技場に設けられる、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機10、及び複数の遊技用装置で構成されている。
遊技機10は、遊技球やメダルなどの遊技媒体を使用して所定の遊技を行う装置である。
遊技用装置としては、各台計数機能付きサンド20a、台管理装置及び島管理装置(非図示)、ホールコンピュータとしての管理装置300、会員や会員の貯玉を管理する会員管理装置310などを備えている。
これらの遊技用装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
管理装置300は、遊技機10、各台計数機能付きサンド20aなどから出力される情報に基づいて遊技機10ごとの遊技データを収集する。
例えば、遊技機10からは、遊技媒体の投入数を示す「アウト情報」、遊技媒体の払出数を示す「セーフ情報」などが出力され、これらが遊技データとして収集される。
また、各台計数機能付きサンド20aからは、対応して設けられる遊技機10において獲得された遊技媒体の計数、計数された遊技媒体の払い戻し、投入金額に応じた遊技媒体の貸し出し、及び計数された遊技媒体の数や投入金額の残高の記録されたカードの返却及び受け入れなどの取引きを実行可能に構成されていることから、それぞれの取引きに対応する「取引情報」が出力され、遊技データとして収集される。「取引情報」には、例えば、「紙幣投入」、「カード挿入」、「カード返却」、「貸出」、「計数」、「払戻」、「カードスタック」、「カードセット」などがある。
また、管理装置300は、これらの遊技データに基づいて、遊技機10や各台計数機能付きサンド20aの動作を管理している。
例えば、各台計数機能付きサンド20aには、固有の識別情報が付されており、それぞれの各台計数機能付きサンド20aにおいて「紙幣投入」や「カード挿入」などの取引動作をリアルタイムに管理している。
なお、「カード」は、会員カード(会員が獲得した遊技媒体を店舗に預け入れ、当日以降においても引き出し可能なカード)や、一般カード(一般遊技者が獲得した遊技媒体を店舗に預け入れ、当日限り引き出し可能なカード)の総称を示す。
各台計数機能付きサンド20aは、遊技機10ごとに設置された装置であって、現金の投入、カードの挿入に基づいて所定量の遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出機能を備えている。
また、各台計数機能付きサンド20aは、対応して設けられる遊技機10において獲得された遊技媒体の計数を行い、計数値を会員管理装置310に送信して貯玉として貯留させる機能や、貯玉数の範囲内において遊技者に遊技媒体を払い出す払出機能(再プレイ機能)や、各装置との間で所定の情報を送受信する通信機能などを備えている。
このような各台計数機能付きサンド20aが設置された遊技場では、遊技者は以下のような遊技の流れに沿って遊技を行うことができる。
例えば、遊技者は、遊技の開始にあたり、各台計数機能付きサンド20aに現金を投入するとともに、所定の貸出操作を行うことにより、遊技媒体の貸し出しを行う。貸し出された遊技媒体は遊技機10に投入され遊技が開始される。遊技の結果、獲得された遊技媒体は、各台計数機能付きサンド20aに投入されることにより計数される。または、各台計数機能付きサンド20aに対して所定の計数操作を行うことにより計数される。計数された遊技媒体を再び遊技に用いるときには、各台計数機能付きサンド20aに対して所定の払戻操作を行うことにより払い戻すことができる。遊技を終了するときには、各台計数機能付きサンド20aに対して所定の返却操作を行うことにより計数された遊技媒体の残数、投入された現金の残高、返却時刻などの記録されたカードが返却される。
また、返却されたカードを上記の各台計数機能付きサンド20aとは異なる他の各台計数機能付きサンド20aに投入することができ、当該カードに記録された遊技媒体の残数、現金の残高に基づいて、他の各台計数機能付きサンド20aに対応して設けられる遊技機10(つまり、台移動後の遊技機10)において上記と同様な手順により遊技を行うことができる。
会員管理装置310は、本発明の会員管理手段であり、会員に関する情報を管理したり、会員が遊技により獲得した遊技媒体の数量である貯玉数を管理する。
会員管理装置310は、会員に関する情報を記録した会員データベースを記憶(管理)する。会員データベースは、会員の住所、電話番号等、会員カードのカードID(会員番号)、貯玉数、現金の残高等によって構成されている。
会員管理装置310は、各台計数機能付きサンド20aから送信されてくるカードIDや各種操作信号に基づいて会員データベースにおける貯玉数や現金の残高等を更新する。
このように、本実施形態の遊技用システムは、上述した遊技機10及び各遊技用装置を備えることで、遊技場における一般的な遊技サービスを提供することができる。
加えて、本実施形態の遊技用システムは、前述した駐車場管理システム100との連携により、車内放置を防止しつつ、遊技サービスが提供されるようにしている。
このため、管理装置300は、上述したホールコンピュータとしての機能も備えると共に、駐車場管理システム100における機能(車内放置防止機能)を備える。
管理装置300は、制御部309が、遊技場制御手段として動作することで、遊技場において遊技者が遊技価値(遊技媒体)を使用するための制御を実行する。
例えば、管理装置300は、各台計数機能付きサンド20aに対し、遊技者が所定の入力手段を用いて車内センサ110のセンサIDを入力したことに基づいて、遊技者が遊技価値を使用するための貸出制御を実行する。
具体的には、玉貸し時や再プレイ時などの遊技開始時に、各台計数機能付きサンド20aの表示部201にID入力画面(図23参照)を表示して、遊技者に対し車内センサ110のセンサIDの入力を求める。
各台計数機能付きサンド20aは、入力されたセンサIDを管理装置300に送信する。
管理装置300は、受信したセンサIDを、当該管理装置300において管理(記憶)しているセンサID(図13参照)と照合する。
管理装置300は、照合の結果、センサIDの一致を確認した場合、当該各台計数機能付きサンド20aに対し遊技媒体の貸し出しを許容する制御を行い、センサIDの一致を確認できなかった場合、貸し出しを制限する(例えば、現金やカードの投入があってもそのまま返却するなどして貸し出しを受け付けない)制御を行う。
管理装置300は、入力されたセンサIDと、管理装置300が現に車内センサ110から受信しているセンサID(図14参照)との照合において一致が確認された場合に、貸し出しを許容する制御を行ってもよい。
また、管理装置300は、入力されたセンサIDと、管理装置300が現に車内センサ110から受信しているセンサIDのうち、センサ情報(オン)と共に受信しているセンサID(例えば図14におけるセンサID:105)との照合において一致が確認された場合に、貸し出しを許容する制御を行ってもよい。
「台移動」後の遊技開始時を、貸出制御(貸出制限)の対象から除外することができる。
例えば、管理装置300は、一の各台計数機能付きサンド20aで使用されていたカードIDのカードが「返却」された後、当該カードIDのカードが他の各台計数機能付きサンド20aで「挿入」されたことを確認した場合などには、これら一連の取引動作を「台移動」とみなして、貯玉数の範囲内において遊技媒体の貸し出しを許容することができる。
車200で来店していない遊技者がいることを考慮し、図23に示すように、「車で来店していない」ボタンを用意し、当該ボタンが押下された場合には、貸し出しを許容するようにしてもよい。
この場合、各台計数機能付きサンド20aにおいて、車内放置防止を啓発するムービーを表示部201に表示したり、音声を出力し、それらの出力が終わった後でないと貸し出しできないようにしてもよい。
特に、仮に車内放置をしている場合には、遊技開始直後に思い直してもらうことが重要となるため、例えば、遊技開始後、所定時間(例えば5分)を経過するまでは、繰り返しムービーや音声を出力するようにしてもよい。
会員を貸出制限の対象から除外することもできる。
すなわち、遊技者が会員であることを特定した場合には、遊技者が所定の操作手段を用いて車内センサ110のセンサIDを入力しない場合であっても、遊技者が遊技価値を使用するための制御を実行する。
具体的には、各台計数機能付きサンド20aにおいて会員カードが挿入された場合には、遊技媒体の貸し出しを許容してもよい。
より具体的には、各台計数機能付きサンド20aにおいて会員カードが挿入された場合には、当該会員カードに記録してある会員番号(カードID)を会員管理装置310に送信して照会を行い、照会結果として、会員データベースにおいて一致する会員番号が記録されていることの応答があった場合には、遊技媒体の貸し出しを行うようにできる。
この場合、管理装置300が、会員番号の照会を会員管理装置310に対して行い、会員管理装置300が、照会結果に応じ、各台計数機能付きサンド20aに対し、貸し出しを許容する制御を行ってもよい。
会員の特定だけでなく、「車で来店していない」という認定を受けている場合に遊技媒体の貸し出しを行うようにもできる。
この場合、予め店員に住所や普段の来店方法(交通手段)を説明し、認定を受けた場合には、店員の入力操作により、「車で来店していない」ことを特定可能な情報を、会員データベースの会員番号と紐付けて記録(記憶)する。
これにより、管理装置300は、会員管理装置310に対し、会員番号と共に、「車で来店していない」認定を受けていることの照会を行うことができ、その照会結果に応じて、各台計数機能付きサンド20aに対し、貸し出しを制限するか許容するかを制御することができる。
以上説明したように、本発明に係る駐車場管理システム100においては、店舗の駐車場に駐車される車200に設置される車内センサ110と、管理装置300とを設け、車内センサ110において、車内に人間250がいることを特定可能なセンサ情報(オン)を受信した場合に、管理装置300において所定情報を出力するようにしてある。
これにより、店舗駐車場における利用者による車内放置を巡回することなく検知し防止することができる。
また、各駐車スペース190に駐車される車200に車内センサ110が設置されているか否かを検知したり各駐車スペース190における駐車を検知することが可能な駐車ステーション130を設け、対象の駐車スペース190に車200が駐車されており、かつ、当該車200に車内センサ110が設置されていないことを検知可能にしている。
これにより、車内センサ110が設置されていないことで車内放置を見逃してしまうことを防止することができる。
このため、本発明によれば、駐車場巡回に割く人員を削減しつつ、車内放置をゼロにすることができる。
これに対し、従来は、例えば、遊技場においては、車内放置の禁止を促す情報を表示したり、店員が定期的に駐車場を巡回しているだけで、車内放置をゼロにする対策としては不十分であった。
本発明によれば、従来の技術が有する上記問題の一部又は全部を解決することができる。
本発明に係る駐車場管理システム100及び遊技用システムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、駐車場管理システムに基づく遊技用システムにおいて、車内センサ110を店舗からの無償提供品として半永久的に貸し出しておき、充電が切れた場合には来店時に充電済のものと交換するようにしてもよい。
また、車内センサ110を遊技客に買い取らせたり(有償提供)、一般景品として交換可能にしてもよい。
駐車場管理システム100(特に遊技用システム)を、駐車場の特定エリアだけに限定して運用してもよい。
例えば、店舗から遠い位置や店舗から目視しにくい場所など、巡回に手間がかかる場所や、駐車場のカメラで撮影できない場所を特定エリアとすることができる。
車内センサ110を設置していないことが特定された駐車番号に駐車している車200に対しカメラを向けてズーム(拡大)し、車200のナンバー(車両番号)を記録するなどして利用者を要注意客として記録・管理してもよい。
特に、ズームが完了した段階やズーム後に人の顔の輪郭が検知された場合などは、管理装置300を介して店員に通知を行い、映像を表示部303aに表示して確認させるようにしてもよい。
各駐車スペース190に車200の振動を検知可能な振動センサを埋め込んで、エンジンがかかったままの車200や車内からの揺れを検知する検知手段として車内センサ110と併用してもよい。
これにより、エンジンをかけておけば(エアコンを動作させておけば)車内放置ではないとする誤った認識に基づく車内放置をも検知することができるなど、車内放置を漏れなく検知することができる。
駐車ステーション130の電波検知部132において、対応する駐車スペース190に駐車した車200の車内センサ110からの電波のみを受信できるように、遮蔽物を設けても良い。
これにより、高指向性の電波に限らず、様々なタイプの電波を用いることができる。
クラウドサーバなどの外部装置に管理装置300の機能を持たせることもできる。
この場合、クライアント端末を店舗に設けるだけで、当該クライアント端末を管理装置300として運用・管理することができる。
また、この場合、外部装置に複数の店舗に関する情報を店舗ごとに管理させることで、複数店舗に対しそれぞれの店舗に即したシステムを構築・提供することができる。
今後、自動車に車内センサが標準装備されることも予想される。
その場合は、その車内センサを用いて本発明を構成することができる。
[セルフ景品交換システム]
次に、セルフ景品交換システム400について説明する。
セルフ景品交換システム400は、遊技機10(遊技台ともいう)が設置されている遊技場における景品交換に係るシステムであって、当該景品交換を、店員を介さず遊技者の操作・作業だけで実施可能としたものである。
以下、カード(後記の会員カードや一般カード)を用いた遊技等が可能な現行の遊技システムを前提とした第1のセルフ景品交換システム400と、カードを用いないカードレス遊技を前提とした第2のセルフ景品交換システム400と、に分けて説明を行う。
(第1のセルフ景品交換システム)
第1のセルフ景品交換システム400は、図24に示すように、遊技機10及び複数の遊技用装置からなる遊技用システムにおいて実現される。
遊技機10は、遊技球やメダルなどの遊技媒体を使用して所定の遊技を行うパチンコ機やスロットマシンなどが該当する。
遊技機10が設置される遊技場には、パチンコ機の遊技機島からなるコーナーと、スロットマシンの遊技機島からなるコーナーとがある。
本実施形態では、遊技媒体(遊技球)の貸出単価(貸出レート)が4円/玉である4円パチンコのコーナー、貸出レートが1円/玉である1円パチンコのコーナー、遊技媒体(メダル)の貸出単価(貸出レート)が20円/枚である20円スロットのコーナー、貸出レートが5円/枚である5円スロットのコーナーがあるものとする。
遊技用装置としては、各台計数機能付きサンド20a、台管理装置及び島管理装置(非図示)、ホールコンピュータ300、会員管理装置310、計数装置80、景品交換装置90、並びに、景品交換装置90の関連機器である、景品交換チケット発行機96、景品払出機97、セルフ端末500及びセルフ棚550がある。
これらの遊技用装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
このような遊技用システムにおいて、遊技者は以下のような遊技の流れに沿って遊技を行うことができる。
例えば、遊技者は、遊技の開始にあたり、各台計数機能付きサンド20aに現金を投入するとともに、所定の貸出操作を行うことにより、所定の貸出レートに基づく遊技媒体の貸し出しを行う。貸し出された遊技媒体は遊技機10に投入され遊技が開始される。
遊技を終了するときには、各台計数機能付きサンド20aに対して所定の操作を行うことにより、獲得した遊技媒体の数量を計数する計数処理が実行され、計数結果である計数値、貸出レート、現金の残高などの記録されたカード(一般カード)が発行される。
発行された一般カードは、上記の各台計数機能付きサンド20aとは異なる他の各台計数機能付きサンド20aに投入することができ、当該一般カードに記録された遊技媒体の計数値、貸出レート、現金の残高に基づいて、他の各台計数機能付きサンド20aに対応して設けられる遊技機10(つまり移動台)において上記と同様の手順により遊技を行うことができる。
なお、一般遊技者(非会員)の台移動は、移動元の貸出レートと移動先の貸出レートが同一の場合のみ許容されることが定められているものとする。
会員である遊技者は、遊技の開始にあたり、各台計数機能付きサンド20aに現金又は会員カードを投入するとともに、所定の貸出操作を行うことにより、対応する貸出レートに基づく遊技媒体の貸し出しを受け、当該貸し出された遊技媒体の遊技機10への投入によって遊技を開始することができる。
遊技を終了するときには、各台計数機能付きサンド20aに対して所定の操作を行うことにより、獲得した遊技媒体の数量を計数する計数処理が実行され、計数結果である計数値、現金の残高などの情報が会員管理装置310に送信されると共に会員カードが返却される。
返却された会員カードは、上記の各台計数機能付きサンド20aとは異なる他の各台計数機能付きサンド20aに投入することができ、会員管理装置310において管理されている遊技媒体の計数値、現金の残高に基づいて、他の各台計数機能付きサンド20aに対応して設けられる遊技機10(つまり移動台)において上記と同様の手順により遊技を行うことができる。
計数装置80は、遊技者が獲得した遊技媒体を計数するための遊技用装置である。
つまり、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体の数量は、各台計数機能付きサンド20aや計数装置80により計数することができる。
計数装置80は、遊技機島の島端など貸出レートに対応したコーナー毎に設置されており、区分けされたコーナーごとに設定された、ある一の貸出レートの遊技機10の遊技で獲得された遊技媒体の計数処理を行うように定められている。
計数装置80は、計数値及び貸出レートを特定可能な情報をバーコードに変換したものを紙媒体等に印字してレシートとして発行するレシート発行機81を備えている。
貸出レートを特定可能な情報には、例えば、計数機番号やコーナー番号等がある。
計数機番号の場合、他の遊技用装置(例えば、ホールコンピュータ300や景品交換装置90)において予め計数機番号と貸出レートを対応付けて管理しておけば、景品交換時等、バーコードから読み取った計数機番号に対応した貸出レートを他の遊技用装置から取得することができるため、計数値の貸出レートを特定することができる。
なお、景品交換時に計数機番号等を遊技者に入力させるようにしてもよい。
本実施形態では、便宜上、バーコードには、計数値と貸出レートとが含まれるものとする。
ホールコンピュータ300は、遊技機10や各台計数機能付きサンド20aを管理する管理装置である。
例えば、ホールコンピュータ300は、遊技機10の識別情報(台番号)や各台計数機能付きサンド20aの識別情報(台間機番号)と、貸出レートとを紐付けて記憶(管理)している。
また、ホールコンピュータ300は、遊技機10や各台計数機能付きサンド20aから受信した各種情報(アウト、セーフ等)やその履歴を遊技機10(台番号)毎に管理する。
会員管理装置310は、会員に関する情報や、会員が遊技により獲得した遊技媒体の数量である貯玉数等を管理する。
会員管理装置310は、会員に関する情報を記録した会員データベースを記憶(管理)する。会員データベースは、会員の住所、電話番号、年齢、性別等、会員カードのカードID(会員番号)、貯玉数、現金の残高等によって構成されている。
貯玉数は、各台計数機能付きサンド20aから送信されてくる計数値や、景品交換装置90から送信されてくる貯玉数に基づいて更新される。
貯玉数は、貸出レートに対応して記憶されている。具体的には、1円/玉(1円パチンコ)、4円/玉(4円パチンコ)、5円/枚(5円スロット)、20円/枚(20円スロット)についてそれぞれ貯玉数が管理されている。
景品交換装置90は、遊技者の獲得した有価価値(遊技媒体)を景品に交換するための処理を実行するための遊技用装置である。
図25に示すように、景品交換装置90は、ホールコンピュータ300や会員管理装置310等との間で情報の送受信を行うことや、インターネットを通じて外部装置との間で情報の送受信を行うことが可能な通信部91と、所定のプログラムやデータを記憶可能な記憶部92と、所定の情報を表示する表示部93と、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータとして動作する制御部99と、を備えている。
景品交換装置90は、バーコードスキャナー94と、カードリーダー95と、景品交換チケット発行機96と、景品払出機97と、を備えるほか、セルフ端末500及びセルフ棚550を備えている。
記憶部92は、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等で構成されており、景品交換装置90が備える各種機能を実行するためのプログラムや所定の情報を記憶する。
記憶部92が予め記憶する情報には、例えば、景品に関する情報である景品情報などがある。
図26は、景品情報の一例である。
図26に示すように、景品情報には、景品の名称を示す景品名情報、各景品を一意に特定できる景品コード、景品との交換に必要な遊技媒体数である交換遊技媒体数(以下、「交換数」ともいう)などがあり、これらが対応付けて記憶されている。
なお、図26に示す交換遊技媒体数は、貸出レートが20円/枚の場合における交換数(メダル枚数)であり、他の貸出レート(5円/枚等)における交換数は、必要に応じ、当該交換数とのレート比に基づき換算されたものが参照される。
表示部93は、液晶ディスプレイなどで構成される表示手段である。
表示部93は、タッチパネルで構成されており、タッチ操作可能な操作手段でもある。
表示部93に表示される画面には、景品選択画面がある。
図27は、景品選択画面の一例である。
同図に示すように、景品選択画面は、レート別獲得数表示部A1、一般景品選択キーA2、特殊景品選択キーA3、選択内容表示部A4、総数表示部A5、交換数表示部A6、余り表示部A7、貯玉選択ボタンA8、及び、決定ボタンA9により構成される。
レート別獲得数表示部A1は、遊技者が獲得した遊技媒体の数量(貯玉数又は計数値)を貸出レート別に表示する表示領域である。
図27は、20円スロット、5円スロット、4円パチンコ、1円パチンコの貯玉数が選択可能に表示されており、このうち、20円/枚の貯玉数が景品交換対象の遊技媒体として選択されていることを示している。
遊技者は、表示領域をタッチすることで、対応する貸出レートの貯玉を選択することができる。
景品交換装置90は、会員カードがカードリーダー95により読み込まれた場合、当該会員カードから読み取った会員番号を会員管理装置310に送信することで、当該会員番号に対応して管理されている貸出レート毎の持玉数を当該会員管理装置310から取得してレート別獲得数表示部A1に表示する。
また、景品交換装置90は、一般カードがカードリーダー95により読み込まれた場合、当該一般カードから読み取った計数値及びその貸出レートをレート別獲得数表示部A1に表示する。
なお、貯玉数と計数値との合計値を表示してもよい。
一般景品選択キーA2は、一般景品(例えば、タバコ,お菓子,飲物等)を選択するためのキーであり、特殊景品選択キーA3は、特殊景品(例えば、大,中,小)を選択するためのキーである。
各キーには、景品名情報及び交換数が表示される。
選択内容表示部A4は、選択された景品の内容(景品名及び数量)を表示する。
図28は、景品選択後の景品選択画面を示す図である。
同図は、特殊景品大:16個、特殊景品中:2個、タバコA:10個、お菓子C:1個、飲物B:1個が選択されたことによって、これらの情報が選択内容表示部A4に表示されていることを示している。
総数表示部A5は、総数を表示する。
具体的には、交換対象の獲得遊技媒体数(貯玉又は計数値)を総数として表示する。
図27~図29は、20円スロットの貯玉が交換対象として選択されているため(レート別獲得数表示部A1参照)、その貯玉数「3555枚」が総数として表示されていることを示している(A5参照)。各貸出レートの持玉数を一の貸出レートに換算した合計値を総数とすることもできる。
交換数表示部A6は、景品交換に必要な遊技媒体の数量(交換数)を表示する。
余り表示部A7は、総数から交換数を減算して得られた差を「余り」(余数、余り玉ともいう)として表示する。
貯玉選択ボタンA8は、遊技媒体を貯玉とする場合に選択するボタンである。
貯玉選択ボタンA8を選択することで、図示しないテンキー操作等により貯玉数を指定したり、余りを貯玉とする操作を行うことができる。
図29は、図28において、「余り」が「30枚」であったものが、貯玉選択ボタンA8の選択操作によって、「貯玉」に設定されたこと(「貯玉30枚」)を示している。
決定ボタンA9は、景品選択を確定する場合に選択するボタンである。
決定ボタンA9が選択されると、景品交換装置90は、選択された景品を景品交換の対象景品(交換対象景品)として確定すると共に固有の識別情報(以下、「チケット番号」という)を発行する。
そして、景品交換装置90は、交換対象景品のうち一般景品を特定可能な情報(景品コード、景品名情報、数量。以下「対象景品情報」という)とチケット番号とをセルフ端末500に送信する。
決定ボタンA9は、余りが0の場合にのみ操作可能にすることができる。
決定ボタンA9が選択された場合、貯玉選択ボタンA8により貯玉が設定されているときは、貯玉数を会員管理装置310や一般カードに出力して更新させる貯玉処理を行い、貯玉選択ボタンA8により貯玉が設定されていないときは、会員管理装置310や一般カードにおいて貯玉数を0にする処理を行う。
このように、景品交換装置90は、景品選択画面を介した景品の選択が、交換対象となる景品の種類を決定する決定手段として機能する。
なお、決定ボタンA9が選択されるまでは、選択する景品を変更するようにもできる。
また、余りを放棄する場合に選択するボタンを設けることもできる。
また、選択内容表示部A4において、選択された景品ごとの交換数を表示することもできる。
バーコードスキャナー94は、バーコードを読み込むための機器である。
具体的には、バーコードスキャナー94を、計数装置80により発行されたレシートのバーコードにかざすことで、当該計数装置80により計数された遊技媒体の計数値(遊技者が獲得した遊技媒体の数量)及びその貸出レートを読み取ることができる。
このため、景品交換装置90は、バーコードから読み取った計数値及び貸出レートを取得することができる。
カードリーダー95は、カード(会員カード及び一般カード)を読み込むための機器である。
カードリーダー95には、カード挿入部が設けられており、このカード挿入部にカードが挿入されることで、当該カードに記録されている情報を読み取る。
カード挿入部に会員カードが挿入されると当該会員カードからカードIDである会員番号を読み取る。景品交換装置90は、読み取った会員番号に対応する貯玉数(貸出レート別の貯玉数)を会員管理装置310から取得する。
カード挿入部に一般カードが挿入されると当該一般カードに記録されている計数値と貸出レートを読み取って取得する。
景品交換装置90は、バーコードスキャナー94やカードリーダー95を介して取得した貯玉数や計数値を貸出レート別に記憶部92に記憶しつつ、景品選択画面(レート別獲得数表示部A1、総数表示部A5)に表示する。
これにより、景品交換装置90では、景品選択画面に表示される貯玉数や計数値の範囲内で交換対象となる景品の種類を決定することができる。
このように、バーコードスキャナー94及びカードリーダー95は、遊技者が獲得した遊技価値(遊技媒体の数量)を特定可能な情報(計数値、カードID等)を受け付ける受付手段である。
そして、景品交換装置90は、バーコードスキャナー94及びカードリーダー95などの受付手段によって受け付けた情報(計数値、カードIDなど)に基づいて特定された遊技価値(計数値、貯玉数)の範囲内で交換対象となる景品の種類を決定する決定手段を備えている。
景品交換チケット発行機96は、交換対象景品の確定の際に発行したチケット番号をバーコードに変換したものを印字して景品交換チケットとして発行する。
景品交換チケットには、上記バーコードのほか、交換対象景品の情報(一般景品の景品名や数量など)を印字することもできる。
景品払出機97は、景品選択画面において選択された特殊景品(大、中、小)を自動的に払い出すための装置である。
例えば、図29の選択内容表示部A4に示す景品が選択され確定した場合、景品交換装置90は、景品払出機97に、特殊景品大を16個と、特殊景品中を2個払い出させる。
特殊景品の払い出しタイミングは、制御することができる。
例えば、景品交換チケット発行機96において景品交換チケットが発行されたタイミングで特殊景品を払い出すようにできる。
また、景品交換チケットが、景品交換チケット発行機96から取得されたタイミングや、景品交換チケットがセルフ端末500により読み取られたタイミングで特殊景品を払い出すようにもできる。
セルフ端末500は、景品交換装置90の制御を受ける端末装置であり、セルフ棚550を制御する制御装置でもある。
セルフ棚550には、各種景品を保管する保管部551が複数設けられており、遊技者は、該当する保管部551から交換対象の景品を取得するようになっている。
図30は、セルフ端末500及びセルフ棚550の正面図である。
図31は、セルフ端末500及びセルフ棚550のブロック図である。
セルフ棚550は、複数の保管部551と、各保管部551に対応して設けられる棚ランプ552及び重量検出部553と、を備える。
セルフ棚550の各構成部は、セルフ端末500の制御部509により直接制御できるように所定のインタフェース(I/F)を介して接続されている。
保管部551は、景品を保管するための保管手段であり、それぞれ異なる種類の景品を保管することができる。
各保管部551には、棚番号が付されている
図30に示すセルフ棚550は、19個の保管部551を備え、それぞれ1~19の棚番号が付されている。
セルフ棚550には、各保管部551に扉がある有扉タイプと扉がない無扉タイプなどがあるが、ここでは有扉タイプを前提として説明する。
棚ランプ552は、LEDなどからなる本発明の出力手段の一例であり、扉の開閉にかかわらず視認可能な場所(保管部551の外側)に設けられる。
棚ランプ552は、保管部551毎に設けられる。つまり、各保管部551に、それぞれ棚ランプ552が対応して設けられる(図30等参照)。
各棚ランプ552は、それぞれ固有の識別情報(棚ランプID)を有しており、棚番号に対応付けて管理されている。
これにより、セルフ端末500の制御部509は、棚ランプIDを指定した命令により、指定した棚ランプIDを有する棚ランプ552の点灯/非点灯を制御できるようになっている。
なお、出力手段は、棚ランプ552などの発光手段に限るものではなく、音声、文字、画像を出力するものでもよい。
重量検出部553は、保管部551に保管されている景品の重量を検出する。
重量検出部553は、保管部551に保管されている景品の物量を検出する物量検出手段の一例である。
重量検出部553は、保管部551毎に設けられる。つまり、各保管部551に、それぞれ重量検出部553が対応して設けられる(図30等参照)。
重量検出部553は、具体的には、図32(a)に示すスマートマットと称される重量センサを例示することができる。
スマートマットには、計測最大重量が5kgであって1g単位で重量を検出可能なタイプ、計測最大重量が30kgであって10g単位で重量を検出可能なタイプ、計測最大重量が100kgであって100g単位で重量を検出可能なタイプなどがあり、景品の種類に適したタイプのスマートマットを選択することができる。
図32(b)に示すように、感圧センサを備えた重量検出トレイを重量検出部553として用いることもできる。
この重量検出トレイによれば、10g~30kgの範囲の景品の重量を検出することができる。
図32(c)に示すように、ひずみゲージを有するロードセルを備えた重量検出トレイを重量検出部553として用いることもできる。
各重量検出部553は、それぞれ固有の識別情報(重量検出部ID)を有しており、棚番号に対応して管理されている。
重量検出部553は、検出した重量と重量検出部IDとをセルフ端末500の制御部509に出力する。
これにより、セルフ端末500の制御部509は、入力した重量が、どの重量検出部553で検出された景品の重量であるかを特定することができる。
また、重量検出部553は、例えば、一定間隔(例えば1秒間隔)若しくは重量が変化したタイミング等で検出した重量等を出力するようにしている。
このため、セルフ端末500側では、保管部551に保管されている景品の重量やその変化を常に把握できるようになっている。
セルフ端末500は、タッチパネル501と、バーコードスキャナー502と、スピーカー503と、記憶部504と、制御部509とを備える。
記憶部504は、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等で構成されており、セルフ端末500やセルフ棚550が備える各種機能を実行するためのプログラムや各種情報を記憶する。
記憶部504に記憶される情報には、対象景品情報(図33)、景品保管部管理表(図34)、棚ランプ管理表(図35)、重量検出部管理表(図36)などがある。
対象景品情報は、景品交換装置90における景品選択が確定したことに基づいて当該景品交換装置90から取得した情報である。
対象景品情報は、図33に示すように、交換対象景品の確定の際に発行されたチケット番号と、交換対象景品(一般景品)とその数量を特定可能な情報と、が対応して記憶される。
景品保管部管理表は、図34に示すように、景品を特定可能な情報(景品名情報や景品コード)と、当該景品が保管される保管部551の棚番号と、が対応して記憶されている。
図34に示す景品保管部管理表によれば、例えば、棚番号1の保管部551にはタバコAが保管されることを特定することができる。
棚ランプ管理表は、図35に示すように、棚ランプ552を特定可能な棚ランプIDと、棚番号と、が対応して記憶されている。
図35に示す棚ランプ管理表によれば、例えば、棚番号1の保管部551には、棚ランプIDが「a01」の棚ランプ552が設けられていることを特定することができる。
重量検出部管理表は、図36に示すように、重量検出部553を特定可能な重量検出部IDと、棚番号と、が対応して記憶されている。
図36に示す重量検出部管理表によれば、例えば、棚番号1の保管部551には、重量検出部IDが「d01」の重量検出部553が設けられていることを特定することができる。
タッチパネル501は、各種情報を表示可能な表示手段であり、タッチ操作可能な操作手段でもある。
バーコードスキャナー502は、バーコードを読み込むための機器である。
具体的には、バーコードスキャナー502に、景品交換チケット発行機96により発行された景品交換チケットのバーコードをかざすことで、当該バーコードからチケット番号を読み取ることができる。
セルフ端末500は、読み取ったチケット番号に基づき、記憶部504において当該チケット番号に対応して記憶されている対象景品情報(一般景品の景品コード、景品名称及び数量)を取得する(図33参照)。
セルフ端末500は、取得した対象景品情報、すなわち、交換対象景品の情報(一般景品の景品名、数量等)をタッチパネル501に表示する。
図37は、タッチパネル501に表示された対象景品情報の一例である。
スピーカー503は、所定の情報を音声により出力する出力手段である。
制御部509は、CPUなどで構成されており、記憶部504に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、以下の各種制御動作を行う。
制御部509は、所定条件が成立した場合に決定手段によって決定された景品の種類に対応する保管部551の出力手段を作動させるための制御を実行する。
「所定条件が成立した場合」は、例えば、バーコードスキャナー502により景品交換チケットからチケット番号が読み取られたことが相当する。
「決定手段により決定された景品の種類」は、交換対象景品のそれぞれの種類であり、図33に示される対象景品情報に含まれる各景品の種類(タバコA、お菓子C、飲物B)に相当する。
「景品の種類に対応する保管部551」は、対象景品が保管されている保管部551が相当し、「保管部551の出力手段」は棚ランプ552が相当する。
すなわち、制御部509は、バーコードスキャナー502により景品交換チケットからチケット番号が読み取られた場合、記憶部504に記憶している対象景品情報(図33)に基づき、当該チケット番号に対応する対象景品である一般景品の景品コードを特定し、景品保管部管理表(図34)に基づき、当該景品コードに対応する棚番号を特定し、棚ランプ管理表(図35)に基づき、当該棚番号に対応する棚ランプIDの棚ランプ552を特定して点灯する制御を行う。
例えば、タバコAについては、その景品コード(A1)に対応する棚番号(1)を特定し(図34)、当該棚番号1に対応する棚ランプID(a01)を特定することで、タバコAが保管されている棚番号1の棚ランプ552を点灯させることができる。
これにより、遊技者は、セルフ棚550から対象景品を取得する場合、当該対象景品がどの棚番号の保管部551に保管されているかを点灯している棚ランプ552を見て容易に把握することができ、対象景品を円滑に取得することができる。
制御部509は、重量検出部553の検出結果に基づいて、セルフ棚550から景品が取得されたか否かを判定することができる。
具体的には、制御部509は、重量検出部553が検出した重量に基づいて、保管部551に保管されている景品が取得されたか否かを特定したり、保管部551における景品の数量を特定することができ(数量検知機能)、これにより、対象景品が適切に取得されたか否かを判定することができる。
例えば、1個の重量が10gの景品が保管されている保管部551において、重量検出部553の検出重量がXgの場合は、その保管部551に保管されている景品の個数は(X÷10)個と判定することができる。
保管部551から景品がn個取り出された場合、重量検出部553による検出重量はn×10g減ることから、制御部509は、検出重量がn×10g減った場合には、景品がn個取得されたと判定することができる。
このため、交換対象景品の数量がn個の場合、当該交換対象景品が保管されている棚番号の重量検出部553からの検出重量に基づいてその棚番号に保管されている景品の数量がn個減ったと判定された場合は、対象景品が適切に(正しい数量)取得されたものと判定することができる。
このように、物量検出手段(重量検出部553)の検出結果に基づいて、景品が取得されたか否かを判定することができる。
他方、交換対象景品ではない景品が保管されている棚番号に対応する重量検出部553の検出重量に基づいて当該景品が取得されたことが判定された場合は、対象景品が適切に取得されていない(不適切な景品の取得)と判定することができる。
例えば、タバコAが交換対象景品でないにもかかわらず、タバコAの棚番号1に対応する重量検出部553の検出結果に基づきタバコAが1個以上取得されたことが判定された場合には、交換対象景品以外の景品(不適切な景品)が取得されたものと判定することができる。
また、交換対象景品の数量がn個の場合、当該交換対象景品が保管されている棚番号の重量検出部553からの検出重量に基づいてその棚番号に保管されている景品がn個より多く取得されたものと判定された場合は、交換対象景品が必要以上に不適切に取得されたものと判定することができる。
例えば、交換対象景品のタバコAの数量が2個であるにもかかわらず、3個取得されたことが判定された場合には、不適切に景品が取得されたものと判定することができる。
このように、セルフ端末500では、景品が適切に取得されたかどうかを監視している。
この結果、不適切な景品の取得が行われたと判定された場合には、その判定結果に応じ、タッチパネル501やスピーカー503を介して注意を促す情報や警告(例えば「交換できません」、「タバコAを戻してください」、「タバコAを多く取り過ぎています」、「タバコAを○個戻してください」などの文字や音声)を出力するようにしている。
これにより、遊技者の間違いにより交換対象景品以外の景品が取得されることを防止することができ、交換対象景品を正確に取得させることができる。
制御部509は、景品が取得されたか否かの判定結果に基づいて、棚ランプ552の作動状態を変更するための制御を実行することができる。
具体的には、制御部509は、重量検出部管理表(図36)に基づき、交換対象景品が取得されたことが判定された重量検出部553の重量検出部IDに対応する棚番号を特定し、棚ランプ管理表(図35)に基づき、当該特定した棚番号に対応する棚ランプIDの棚ランプ552を特定して点灯から非点灯に変更する(消灯する)制御を行う。
例えば、図33に示すタバコAのように、交換数量は10個である場合は、タバコAが10個取得されたことが判定された場合に、該当する棚ランプ552を消灯する。
このため、点灯している棚ランプ552がすべて消灯した場合には、交換対象景品がすべて取得されたものと判定することができる。
このように、棚ランプ552が点灯している状態の保管部551から対象景品が取得された場合に当該棚ランプ552を消灯することで、遊技者による景品の取り忘れを防止することができる。
上述した数量検知機能によれば、保管部551に保管されている景品の数量が規定在庫数を下回ったことを検知することができる。
規定在庫数は、例えば、図36に示すように、棚番号に対応付けて記憶している。
制御部509は、例えば、棚番号1の保管部551に保管されているタバコAの数量が在庫規定数:30より少ない29個であると判定された場合には、景品補充を促す情報を報知する。
例えば、セルフ端末500のタッチパネル501に報知情報を表示したり、該当する棚ランプ552の点灯状態を変化(例えば色を変えたり点滅させる)させることで報知したり、景品交換装置90やホールコンピュータ300を介して店員に報知することができる。
図示しない通信手段を介して店員が所持するスマートフォンなどの情報端末に景品補充を促す情報を報知することもできる。
また、インターネット等を介して外部のECサイトに所定数の景品を自動発注することもできる。
なお、景品の数量検出は、図32(d)に示すように、測距センサを用いた数量検出機構を保管部551に設けることによっても実現できる。
具体的には、同図に示すように、傾斜した景品レーンの上に景品を配列するように設け、景品が自重によって常に下流側に溜まるようにしている。
そして、景品レーンの上流側端部において、センサ方向を景品の配列方向に向けた測距センサを設けている。
これにより、測距センサにより計測される景品との距離(対象距離A)に基づいて保管部551に保管されている景品の数量を検出することができる。
例えば、図32(d)において、景品の幅が1cmで、景品が4個の場合の対象距離Aが2cmであることが予め特定できている場合、測距センサの測定結果が3cmのときには、景品の数量は3個であることを検出することができる。
すなわち、このような数量検出機構を、本発明の物量検出手段として適用することもできる。
なお、景品の物量検出は、上述した重量センサや測距センサに限らず、カメラを用いた画像認識等により実現することもできる。
景品交換処理の手順について、図38及び図39を参照して説明する。
図38は、景品交換装置90側における前半の処理を示すフローチャートであり、図39は、セルフ端末500側における後半の処理を示すフローチャートである。
なお、遊技者は、予め、現金やカードを用いて貸し出された遊技媒体により遊技を行い、当該遊技において獲得した遊技媒体の計数処理は完了しているものとする。
図38に示すように、景品交換装置90において、表示部93は初期画面を表示している(S101)。この初期画面には、景品交換の開始を示す「交換開始ボタン」が表示されている。
景品交換装置90の制御部99は、「交換開始ボタン」のタッチ操作が行われたか否かを判定(監視)する(S102)。
「交換開始ボタン」のタッチ操作が行われたことが判定された場合(S102-Yes)、遊技者によるカードリーダー95又はバーコードスキャナー94の操作により、カード又はレシートのバーコードの読み込みを行う(S103)。
これにより、遊技者が獲得した遊技媒体の数量である計数値や貯玉数を取得する。
制御部99は、S103における読み込みが有効か否かを判定する(S104)。
例えば、一般カードやレシートの発行日(記録日)が当日以前の場合は無効と判定し、当日の場合は有効と判定する。
読み込みが無効と判定された場合(S104-No)、制御部99は、処理を終了する。
読み込みが有効と判定された場合(S104-Yes)、制御部99は、景品選択画面(図27)を表示部93に表示する(S105)。
ここで、遊技者は、パチンコ機(P)又はスロットマシン(S)、及び貸出レートを選択したうえで、一般景品、特殊景品、貯玉を選択する操作を行う(S106)。
例えば、図27~28に示すように、遊技者は、獲得した遊技媒体の数量の範囲内で所望の景品を選択する。
景品の選択に応じ、総数から交換数が減算される(S107、図27~図29参照)。
景品の選択は、余りが0になるまで行われる(S108)。
余りが0になり(S108-Yes)、決定ボタンA9が選択されることで交換対象景品が確定する(S109、図29参照)。
交換対象景品が確定すると、貯玉処理(S110)とカード排出(S111)が実行され、景品交換チケットが発行される(S113)。
なお、貯玉処理(S110)は、貯玉が選択された場合(貯玉選択ボタンA8により貯玉数が設定された場合)にのみ実行される。
カード排出(S111)は、カードが使用された場合にのみ、カード挿入部に挿入されたカードを排出する。
このうち一般カードは、遊技者が一般カード回収箱に入れる(S112)。これにより、一般カードは店舗に回収される。
景品交換チケットには、チケット番号のバーコードが印字されている。
チケット番号と対象景品情報(一般景品)とは対応付けた態様で、セルフ端末500の記憶部504に記憶される(図33)。
チケットを取った場合(S114-Yes)、景品払出機97は特殊景品の払い出しを行う(S115)。
なお、「チケットを取った」は、チケットが発行されたことや、チケットのバーコードがセルフ棚550のバーコードスキャナー94により読み込まれたことを含む意味である。
次に、セルフ端末500側の処理について図39を参照して説明する。
図39に示すように、セルフ端末500において、タッチパネル501には初期画面を表示している(S151)。
初期画面には、例えば、「チケットのバーコードを読み込ませてください」など、セルフ景品交換を促す情報を表示することができる。
次に、セルフ端末500でバーコードの読み込みを行う(S152)。
具体的には、遊技者が、景品交換チケットのバーコードを、セルフ端末500のバーコードスキャナー502にかざすことで、当該バーコードからチケット番号を読み取る。
制御部509は、S152における読み込みが有効か否かを判定する(S153)。
例えば、景品交換チケットが発行された時刻から所定時間を経過している場合には無効と判定し、それ以外は有効と判定することができる。
読み込みが無効と判定された場合(S153-No)、制御部509は、処理を終了する。
読み込みが無効と判定された場合、交換対象の遊技媒体や景品交換は放棄されたものとして処理することもできる。また、この場合、交換対象の遊技媒体を所定の施設(児童施設など)への寄付に同意したものとみなす通知を予め行っておき、そのような処理を行ってもよい。
読み込みが有効と判定された場合(S153-Yes)、セルフ端末500の制御部509は、記憶部504においてチケット番号に対応して記憶されている交換対象景品をタッチパネル501に表示する(S154)。
すなわち、交換対象景品である一般景品の名称及び数量等をタッチパネル501に表示する(図37)。
次に、セルフ端末500は、セルフ棚550において、記憶部504においてチケット番号に対応付けて記憶されている交換対象景品(一般景品)が保管されている保管部551の棚ランプ552を点灯する(S155)。
これにより、遊技者は、自らの作業によりセルフ棚550から景品を取得することができる(S156)。
セルフ端末500は、セルフ棚550から取得された景品が交換対象景品か否かを判定(監視)している(S157)。
取得された景品が交換対象景品でない場合(S157-No)、セルフ端末500は、警告(例えば「交換できません」等)、をタッチパネル501に表示する(S158)。
取得された景品が交換対象景品である場合(S157-Yes)、セルフ端末500は、対象の棚ランプ552を消灯する(S158)。
交換対象景品が0になるまでS156~S159の処理を繰り返す(S160-No)。
つまり、点灯している棚ランプ552がすべて消灯するまでS156~S159の処理を実行する。
交換対象景品が0になると(S161-Yes)、景品交換処理の終了の確認を行う。
景品交換処理の終了の確認は、例えば、タッチパネル501に表示される確定ボタン(図37参照)がタッチ操作されることで実行される。
景品交換処理の終了を確認した後(S161-Yes)、セルフ端末500は、セルフ棚550における景品が、規定在庫数あるか否かを判定する(S163)。
なお、規定在庫数の判定は、景品の取得が判定されるたびに実行することもできる。
規定在庫数ない場合(S163-No)、セルフ端末500は、該当する景品の発注(自動発注)を行い(S164)、その後、一連の景品交換処理を終了する。
具体的には、インターネット等を介して外部のECサイトに所定数の景品を自動的に発注する。
規定在庫数ある場合(S163-Yes)、一連の景品交換処理を終了する。
図40に示すように、セルフ棚550の各保管部551に鍵部554を設けることもできる。
各鍵部554は、それぞれ固有の識別情報(鍵部ID)を有している。
図41は、記憶部504に記憶される鍵部管理表の一例である。
同図に示すように、鍵部IDは、棚番号と対応付けて管理されている。
これにより、セルフ端末500の制御部509は、鍵部IDを指定した命令により、指定した鍵部IDを有する鍵部554の施錠/開錠を制御することができる。
つまり、セルフ端末500(制御部509)は、棚番号に基づいて、各保管部551のそれぞれを、景品取得可能な開状態にしたり、景品取得不能な閉状態にすることができる。
すなわち、制御部509は、各保管部551の開閉状態につき、それぞれ独立して閉状態→開状態に変換したり、開状態→閉状態に変換することができる。
このため、制御部509は、所定条件が成立した場合に決定手段によって決定された景品の種類に対応する保管部を閉状態から開状態に変換するための制御を実行可能である。
具体的には、制御部509は、バーコードスキャナー502により景品交換チケットからチケット番号が読み取られた場合(所定条件が成立した場合)、記憶部504に記憶している対象景品情報(図33)に基づき、当該チケット番号に対応する対象景品である一般景品の景品コードを特定し、景品保管部管理表(図34)に基づき、当該景品コードに対応する棚番号を特定し、鍵部管理表(図41)に基づき、当該棚番号に対応する鍵部IDの鍵部554を特定して開錠する制御を行うことができる。
制御部509は、景品が取得されたか否かの判定結果に基づいて、鍵部554の状態を変更するための制御を実行することができる。
具体的には、制御部509は、重量検出部管理表(図36)に基づき、交換対象景品が取得されたことが判定された重量検出部553の重量検出部IDに対応する棚番号を特定し、鍵部管理表(図41)に基づき、当該特定した棚番号に対応する鍵部IDの鍵部554を開錠から施錠に変更することができ、これにより、該当する保管部551の扉を開状態から閉状態に変更することができる。
例えば、図33に示すタバコAのように、交換数量は10個である場合は、タバコAが10個取得されたことが判定された場合に、該当する棚ランプ552を消灯し、保管部551の扉を閉状態にする。
このように、棚ランプ552が点灯している状態の保管部551から交換対象景品が取得された場合に当該棚ランプ552を消灯することで、遊技者による景品の取り忘れを防止することができる。
また、棚ランプ552が消灯している保管部551の扉は施錠されているため盗難も防止することができる。
セルフ景品交換システム400において、感染症対策として以下の(1)~(3)の機能を設けた。
(1)一定数の遊技者が景品交換装置90において操作を行った場合に、店員に消毒を促す機能。
(1)の機能を実現すべく、景品交換装置90は、制御部99の機能として、景品選択の回数を計数する計数手段を設けた。
具体的には、景品選択画面における景品選択の回数(本発明の決定手段における決定の回数)を計数する構成を備えた。
そして、制御部99は、計数手段の計数結果が所定回数に到達した場合に、店員が所持するスマートフォンなどに消毒を促す情報(例えば「景品交換装置を消毒・清掃!」)を送信するようにした。
すなわち、決定手段によって所定回数の決定が行われた場合に、店員が確認可能な情報端末に所定の通知を送信するための処理を実行する構成を備えた。
これにより、景品交換装置90を、その利用回数に応じて適切に消毒することができ、景品交換装置90を媒介した感染症の感染やその拡大を効果的に防止することができる。
(2)セルフ棚550の利用回数によって店員に消毒を促す機能。
(2)の機能を実現すべく、セルフ端末500は、制御部509の機能として、出力手段である棚ランプ552を作動させるための制御の実行回数を計数する計数手段を設けた。
そして、制御部509は、計数手段の計数結果が所定回数に到達した場合に、店員が確認可能な情報端末に所定の通知を送信するための処理を実行する構成を備えた。
例えば、店員が所持するスマートフォンなどに消毒を促す情報(例えば「セルフ棚やセルフ端末を消毒・清掃!」)を送信する。
これにより、セルフ棚550やセルフ端末500を、その利用回数に応じて適切に消毒することができ、セルフ棚550やセルフ端末500を媒介した感染症の感染やその拡大を効果的に防止することができる。
(3)遊技者が予め手指を消毒しないと景品を取得できない構成。
(3)の機能を実現すべく、セルフ景品交換システム400は、図42に示すように、人体の接近を検出することで消毒用物質を排出するための動作を実行可能な装置(手をかざすとアルコール消毒液を自動噴射する消毒液自動噴射機)をセルフ端末500の近くに設け、セルフ端末500において、当該装置の作動状態を検出可能な作動状態検出手段を設けた。
そして、制御部509は、この作動状態検出手段の検出結果に基づいて決定手段によって決定された景品の種類に対応する保管部551に対応する棚ランプ552(出力手段)を作動させるための制御を実行する構成とした。
つまり、消毒液自動噴射機において消毒液が噴射されたことがセルフ端末500において検出されない場合には、遊技者は消毒を行っていないとみなして、対象景品が保管されている保管部551の棚ランプ552を点灯させないようにし、消毒液自動噴射機において消毒液が噴射されたことがセルフ端末500において検出された場合には、遊技者は消毒を行ったとみなして、対象景品が保管されている保管部551の棚ランプ552の点灯を許容するものとした。
これにより、遊技者が消毒しない場合には、景品を取得困難にし、遊技者が消毒した場合には、景品を取得できるため、遊技者に対し効果的に消毒を促すことができる。
消毒液自動噴射機において消毒液が噴射されたことがセルフ端末500において検出されない場合には、対象景品が保管されている保管部551の鍵部554を開錠しないようにし、消毒液自動噴射機において消毒液が噴射されたことがセルフ端末500において検出された場合には、対象景品が保管されている保管部551の鍵部554を開錠するようにもできる。
このようにすると、遊技者が消毒しない場合には、景品を取得できず、遊技者が消毒した場合には、景品を取得できるため、遊技者に対しより効果的に消毒を促すことができる。
(その他の機能)
景品選択画面において余り玉や指定する遊技媒体数を所定の施設(児童施設など)に寄付するためボタンを設けるなど、そのような操作が可能となるように構成してもよい。
保管部551には、保管部内部を保温・保冷することができるタイプのものを設けることもできる。
この場合、温度検出部の検出結果に基づき、飲物Aが冷えていないことや、温まっていないことが判定された場合には、景品選択の際に飲物Aを選択できないようにしてもよい。
また、セルフ棚550に収容できない景品(例えば大型の景品)が選択された場合には、その情報を店員が所持する携帯端末に送信(通知)するようにもできる。この場合、選択された景品を店員から遊技者に届けるようにすればよい。
会員カードを使用している場合には、景品選択時に前回選択したものや、過去の選択履歴に基づきよく交換するものを選択可能に表示してもよい。
また、会員の遊技履歴から、その日勝った遊技機10に関連するグッズなどを交換対象として選択可能に表示してもよく、この場合、例えば、5000発以上勝った場合に限定するなどの条件を設けても良い。
会員カードを使用している場合には、会員の年齢や性別などによって、選択可能な景品を異ならせて表示してもよい。
景品選択画面において、今後入荷予定のおすすめ景品を表示してもよい。特に、今回の勝ち分より少ない交換数で景品交換が可能な景品を優先して表示してもよい。
このようにすると、遊技者に安く景品交換できる印象を与えることができ、再来店を促すことができる。
(第2のセルフ景品交換システム]
カードレス遊技を前提とした第2のセルフ景品交換システム400について説明する。
カードレス遊技は、カード(一般カードや会員カード)を用いず遊技や景品交換を行うことができる遊技システムのことをいう。
図43は、第2のセルフ景品交換システム400の全体構成図である。
同図に示すように、第2のセルフ景品交換システム400は、持玉サーバ320と携帯端末70とを備え、各台計数機能付きサンド20aが表示部201及びカメラ202を備えた点において、第1のセルフ景品交換システム400と異なる。
また、第2のセルフ景品交換システム400は、計数装置80、カードリーダー95、及び景品交換チケット発行機96を備えない点で第1のセルフ景品交換システム400と異なる。
その他の構成について、第2のセルフ景品交換システム400は、第1のセルフ景品交換システム400と共通する。このため、共通の構成については同様の動作等を行うものとして詳細な説明を省略する。
持玉サーバ320は、一般遊技者が遊技で獲得した遊技媒体の数量を含む持玉情報を記憶(管理)するための記憶手段を備える。
持玉サーバ320は、携帯端末70や他の遊技用装置からインターネットを介してWeb接続できるようになっている。
例えば、携帯端末70のブラウザに所定のURLを入力することで携帯端末70と持玉サーバ320とが接続され、所定の情報を相互に送受信できるようになっている。
本実施形態の持玉サーバ320は、各台計数機能付きサンド20aから送信されてくる計数値と持玉IDとを受信し、これらを対応付けたものを持玉情報として記憶するようにしている。
携帯端末70は、遊技者が所持するスマートフォンなどの端末装置である。
携帯端末70は、QRコード(登録商標。以下、二次元コードという)を読み取る機能を有している。
また、携帯端末70は、所定の情報をバーコードに変換して表示する機能を有している。
各台計数機能付きサンド20aは、表示部201及びカメラ202を備える。
なお、本実施形態では、表示部201及びカメラ202が各台計数機能付きサンド20aと一体のものを例示するが、これに限るものではなく、表示部201とカメラ202を備えた小型端末を各台計数機能付きサンド20aに外付けしてもよい。
このような小型端末によれば、各台計数機能付きサンド20a周辺の設置環境(設置スペース等)に柔軟に対応して設置することができる。
各台計数機能付きサンド20aは、遊技媒体の貸し出しや計数処理などの一般的な機能を備えるほか、以下の機能を備えている。
各台計数機能付きサンド20aは、一般遊技者の遊技終了後の計数処理により計数値を得たときに、固有の識別情報として持玉IDを発行する。
この場合、各台計数機能付きサンド20aは、発行した持玉ID及び持玉サーバ320のURLを二次元コードに変換して表示部201に表示すると共に、当該持玉IDと計数値とを持玉サーバ320に送信して当該持玉サーバ320に記憶させる機能を有している。
また、各台計数機能付きサンド20aは、カメラ202によってバーコードを読み取る機能と読み取った情報に基づいて遊技者が獲得した遊技媒体の数量を取得する機能を有している。
具体的には、カメラ202により、会員が所持する携帯端末70の表示画面に表示された会員バーコードから会員番号を読み取った場合、当該会員番号に対応して記憶されている貯玉数を会員管理装置310から取得する。
また、カメラ202により、一般遊技者が所持する携帯端末70の表示画面に表示された一般バーコードから持玉IDを読み取った場合、当該持玉IDに対応して記憶されている計数値を持玉サーバ320から取得する。
景品交換装置90は、バーコードスキャナー94によってバーコードを読み取る機能と読み取った情報に基づいて遊技者が獲得した遊技媒体の数量を取得する機能を有している。
具体的には、バーコードスキャナー94により、会員が所持する携帯端末70の表示画面に表示された会員バーコードから会員番号を読み取った場合、当該会員番号に対応して記憶されている貯玉数を会員管理装置310から取得する。
また、バーコードスキャナー94により、一般遊技者が所持する携帯端末70の表示画面に表示された一般バーコードから持玉IDを読み取った場合、当該持玉IDに対応して記憶されている計数値を持玉サーバ320から取得する。
図44は、会員によるカードレス遊技の手順を示すシーケンス図であり、図45は、会員によるカードレス遊技における表示部201の画面遷移等を示す図である。
図44及び図45に示すように、会員は、遊技開始に際し、まず、各台計数機能付きサンド20aの表示部201の表示画面に表示されている会員ボタンを押下する(S201、図45(a))。
これにより、図45(b)に示すように、表示部201には、会員バーコードの読み取りを促すメッセージ(「バーコードをかざしてください」など)が表示される。
会員は、携帯端末70にバーコード(会員バーコード)を表示する(S202、図45(b))。
会員バーコードは、携帯端末70に予めインストールした専用アプリを立ち上げるなどにより表示することができる。
次に、各台計数機能付きサンド20aにより会員バーコードを読み取る(S203、図45(b))。
具体的には、携帯端末70に表示されている会員バーコードを、カメラ202にかざすことで読み取らせる。
各台計数機能付きサンド20aは、バーコードから読み取った会員番号を会員管理装置310に送信することで、当該会員番号の承認要求を行うと共に、当該会員番号に対応して記憶されている会員の貯玉数を問い合わせる。
会員管理装置310は、各台計数機能付きサンド20aから送信された会員番号が会員データベースに格納されている場合に承認を行う(S204)。
会員管理装置310は、承認に伴い、会員番号に対応して記憶されてある貯玉数を各台計数機能付きサンド20aに送信する。
これにより、遊技者は、貯玉数の範囲内で遊技媒体の貸し出しが可能になり、遊技を行うことができる。
会員は、遊技を終えると、各台計数機能付きサンド20aの表示部201に表示されている終了ボタンを押下する(S205、図45(c))。
これにより、各台計数機能付きサンド20aは獲得した遊技媒体の計数処理を実行し、計数結果である計数値と会員番号を会員管理装置310に送信する。
会員管理装置310は、各台計数機能付きサンド20aから計数値を受信すると、会員番号に対応して記憶している貯玉数を更新する(S206)。
台移動後の遊技も、上記と同様の手順で行うことができる。
具体的には、遊技者は、移動台に対応する各台計数機能付きサンド20aの表示部201に表示されている会員ボタンを押下し(S201、図45(a))、携帯端末70に表示させた会員バーコードを各台計数機能付きサンド20aに読み込ませる(S202~S203、図45(b))。
これにより、各台計数機能付きサンド20aは、会員バーコードから読み取った会員番号に対応する貯玉数を会員管理装置310から取得するため、当該貯玉数の範囲内で貸し出しを行い、遊技を行うことができる。
遊技を終え、各台計数機能付きサンド20aの表示部201に表示されている終了ボタンを押下する(S205、図45(c))と、各台計数機能付きサンド20aは獲得した遊技媒体の計数処理を実行し、計数結果である計数値と会員番号を会員管理装置310に送信する。
会員管理装置310は、各台計数機能付きサンド20aから計数値を受信すると、会員番号に対応して記憶している貯玉数を更新する(S206)。
図46は、一般遊技者によるカードレス遊技の手順を示すシーケンス図であり、図47は、一般遊技者によるカードレス遊技における表示部201の画面遷移等を示す図である。
図46及び図47に示すように、遊技者は、遊技開始に際し、まず、各台計数機能付きサンド20aに現金を投入する(S210、図47(a))。
これにより、遊技者は、投入した現金の範囲内で遊技媒体の貸し出しが可能になり、遊技を行うことができる。
遊技者は、遊技を終えると、各台計数機能付きサンド20aの表示部201の表示画面に表示されている終了ボタンを押下する(S211、図47(b))。
各台計数機能付きサンド20aは、終了ボタンが押下されたことに応じ、表示部201に二次元コードを表示する(S212、図47(c))。
この二次元コードは、終了ボタンの押下に応じて発行された持玉ID(例えば「T001」)と持玉サーバ320のURLとを含む情報を変換したものである。
また、各台計数機能付きサンド20aは、終了ボタンが押下されたことに応じ、上記持玉IDと、獲得した遊技媒体の計数結果である計数値とを持玉サーバ320に送信する。
持玉サーバ320は、各台計数機能付きサンド20aから送信された持玉IDと計数値を受信すると、これらを対応付けて持玉情報として記憶する(S213)。
図48は、持玉サーバ320の記憶手段に記憶されている持玉情報の一例である。計数値は、当日のみ使用可能な持玉として管理される。
遊技者は、携帯端末70に付属されているカメラで、表示部201に表示されている二次元コードを読み取る(S214、図47(c))。
これにより、携帯端末70は、二次元コードから持玉IDと持玉サーバ320のURLとを取得する。
そして、携帯端末70は、取得したURLに基づいて持玉サーバ320とWeb接続し、取得した持玉IDを持玉サーバ320に送信する(受け渡す)ことで、当該持玉IDの承認要求を行う。
持玉サーバ320は、携帯端末70から受信した(受け付けた)持玉IDが、記憶手段に記憶している持玉情報に含まれている場合、承認する(S215)と共に、持玉IDに対応付けて記憶されている計数値を携帯端末70に送信(Web転送)する。
携帯端末70は、持玉サーバ320から計数値を受信すると、計数値をバーコードに変換した一般バーコードを取得する(S216、図47(d))。
一般遊技者における台移動後の遊技も、会員の場合と同様の手順で行うことができる。
具体的には、遊技者は、移動台に対応する各台計数機能付きサンド20aの表示部201に表示されている会員ボタンを押下する(S201、図45(a))。
また、遊技者は、携帯端末70に一般バーコードを表示させ、これを各台計数機能付きサンド20aに読み込ませる(S202~S203、図45(b))。
これにより、各台計数機能付きサンド20aは、一般バーコードから計数値を読み取ることができるため、当該計数値の範囲内で貸し出しを行い、遊技を行うことができる。
遊技を終えた後の処理は、前述した一般遊技者のカードレス遊技の手順と同様である。
すなわち、遊技者は、遊技を終えると、各台計数機能付きサンド20aの表示部201に表示されている終了ボタンを押下する(S211、図47(b))。
各台計数機能付きサンド20aは、終了ボタンが押下されたことに応じ、表示部201に二次元コードを表示する(S212、図47(c))。
この二次元コードは、新たに発行した持玉ID(例えば「T002」)と持玉サーバ320のURLとを含む情報を変換したものである。
また、各台計数機能付きサンド20aは、終了ボタンが押下されたことに応じ、上記持玉IDと、獲得した遊技媒体の計数結果である計数値とを持玉サーバ320に送信する。
持玉サーバ320は、各台計数機能付きサンド20aから送信された上記持玉IDと計数値を受信すると、これらを対応付けて持玉情報として記憶する(S213)。
遊技者は、携帯端末70のカメラで、表示部201に表示されている二次元コードを読み取る(S214、図47(c))。
これにより、携帯端末70は、二次元コードから上記持玉IDと持玉サーバ320のURLとを取得する。
そして、携帯端末70は、取得したURLに基づいて持玉サーバ320とWeb接続し、取得した上記持玉IDを持玉サーバ320に送信することで、持玉サーバ320から、当該持玉IDに対応付けて記憶されている計数値を受信(Web転送)する。
これにより、携帯端末70は、持玉サーバ320から受信した計数値をバーコードに変換した一般バーコードを取得する(S216、図47(d))。
第2のセルフ景品交換システム400における景品交換処理の手順について説明する。
図49は、景品交換装置90側における前半の処理を示すフローチャートである。
なお、セルフ端末500側における後半の処理は、第1のセルフ景品交換システム400の場合と同様である。
このため、セルフ端末500側における後半の処理は、図39を参照しながら説明する。
なお、遊技者は、予め、カードレス遊技を行い、当該遊技において獲得した遊技媒体の計数処理は完了しているものとする。
図49に示すように、景品交換装置90において、表示部93は初期画面を表示している(S301)。この初期画面には、景品交換の開始を示す「交換開始ボタン」が表示されている。
景品交換装置90の制御部99は、「交換開始ボタン」のタッチ操作が行われたか否かを判定(監視)する(S302)。
「交換開始ボタン」のタッチ操作が行われたことが判定された場合(S302-Yes)、遊技者によるバーコードスキャナー94の操作により、携帯端末70に表示したバーコードの読み込みを行う(S303)。
会員の場合、携帯端末70に表示された会員バーコードから会員番号が読み取られる。
景品交換装置90は、読み取った会員番号を、会員管理装置310に送信し、当該会員番号と対応して管理されている貯玉数を取得する。
一般遊技者の場合、携帯端末70に表示された一般バーコードから計数値を読み取って取得する。
これにより、景品交換装置90は、遊技者が獲得した遊技媒体の数量である貯玉数や計数値を取得する。
制御部99は、S303における読み込みの結果が有効か否かを判定する(S304)。
読み込み結果が無効と判定された場合(S304-No)、制御部99は、処理を終了する。
読み込み結果が有効と判定された場合(S304-Yes)、制御部99は、景品選択画面(図27参照)を表示部93に表示する(S305)。
ここで、遊技者は、パチンコ機(P)又はスロットマシン(S)、及び貸出レートを選択したうえで、一般景品、特殊景品、貯玉を選択する操作を行う(S306)。
例えば、図27~28に示すように、遊技者は、所望の景品を選択する。
景品の選択に応じ、総数から交換数が減算される(S307)。
景品の選択は、余りが0になるまで行われる(S308)。
余りが0になり(S308-Yes)、決定ボタンA9が選択されることで交換対象景品が確定する(S309)。
交換対象景品が確定すると、貯玉処理が実行される(S310)。なお、貯玉処理は、貯玉がある場合にのみ実行される。
また、交換対象景品が確定すると、景品払出機97から特殊景品が払い出される(S311)。
景品交換装置90は、交換対象景品が確定すると、会員の場合は、会員番号と対象景品情報(選択された一般景品とその数量)とを対応付けた態様で、セルフ端末500の記憶部504に記憶させる。
景品交換装置90は、交換対象景品が確定すると、一般遊技者の場合は、チケット番号を発行し、当該チケット番号と対象景品情報(選択された一般景品とその数量)とを対応付けた態様で、セルフ端末500の記憶部504に記憶させると共に、当該チケット番号をバーコードに変換した景品交換用バーコードを取得する。
次に、セルフ端末500側の処理について図39を参照して説明する。
図39に示すように、セルフ端末500において、タッチパネル501には初期画面を表示している(S151)。
初期画面には、例えば、「携帯端末70にバーコードを表示させて読み込ませてください」など、セルフ交換の補助情報を表示することができる。
次に、セルフ端末500でバーコードの読み込みを行う(S152)。
具体的には、会員の場合、携帯端末70に表示させた会員バーコードをセルフ端末500のバーコードスキャナー502にかざすことで会員番号を読み取り、一般遊技者の場合、携帯端末70に表示させた景品交換用バーコードをセルフ端末500のバーコードスキャナー502にかざすことでチケット番号を読み取る。
制御部509は、S152における読み込みの結果が有効か否かを判定する(S153)。
読み込み結果が無効と判定された場合(S153-No)、制御部509は、処理を終了する。
読み込み結果が有効と判定された場合(S153-Yes)、セルフ端末500の制御部509は、記憶部504において会員番号又はチケット番号に対応付けて記憶されている交換対象景品をタッチパネル501に表示する(S154)。
すなわち、交換対象景品である一般景品の名称及び数量等をタッチパネル501に表示する。
次に、セルフ端末500は、セルフ棚550において、記憶部504において会員番号又はチケット番号に対応付けて記憶されている対象景品である一般景品が保管されている対象棚(保管部551)の棚ランプ552を点灯する(S155)。
遊技者は、自らの作業によりセルフ棚550から景品を取得する(S156)。
ここで、セルフ端末500は、セルフ棚550から取得された景品が交換対象景品か否かを判定(監視)している(S157)。
S157において、取得された景品が交換対象景品でない場合(S157-No)、セルフ端末500は、警告をタッチパネル501に表示する(S158)。
S157において、取得された景品が交換対象景品である場合(S157-Yes)、セルフ端末500は、対象の棚ランプ552を消灯する(S159)。
交換対象景品が0になるまでS156~S159の処理を繰り返す(S160-No)。
S156~S160の処理は、景品交換処理が確定するまで行われる(S161-No)。
景品交換処理の確定は、例えば、タッチパネル501に表示される確定ボタン(図37参照)が遊技者によりタッチ操作されることで実行される。
景品交換処理が確定した後(S161-Yes)、セルフ端末500は、セルフ棚550における景品が、規定在庫数あるか否かを判定する(S163)。
なお、規定在庫数の判定は、景品の取得が判定されるたびに実行することもできる。
規定在庫数ない場合(S163-No)、セルフ端末500は、該当する景品の発注(自動発注)を行う(S164)。
具体的には、インターネット等を介して外部のECサイトに所定数の景品を自動的に発注することもできる。
規定在庫数ある場合(S163-Yes)、及び、自動発注の後、一連の景品交換処理を終了する。
以上説明したように、本発明に係る景品交換装置90、セルフ端末500、セルフ棚550などの遊技用装置は、遊技者が獲得した遊技価値を景品に交換するための処理を実行可能な遊技用装置であって、遊技者の操作に基づいて交換対象となる景品の種類を決定する決定手段(景品選択画面等)と、それぞれ異なる種類の景品を保管可能な複数の保管部551を有する保管手段(セルフ棚550)と、前記保管手段を制御可能な制御手段(制御部99、制御部509)と、を備え、前記保管手段は、複数の保管部551にそれぞれ対応する所定の出力手段(棚ランプ552)を備え、前記制御手段は、所定条件が成立した場合に前記決定手段によって決定された景品の種類に対応する保管部の出力手段を作動させるための制御を実行可能にしてある。
また、本発明に係るセルフ景品交換システム400は、遊技者が獲得した遊技価値を景品に交換するための処理を実行可能な遊技用システムであって、遊技者の操作に基づいて交換対象となる景品の種類を決定する決定手段(景品選択画面等)と、それぞれ異なる種類の景品を保管可能な複数の保管部551を有する保管手段(セルフ棚550)と、保管手段を制御可能な制御手段(制御部99、制御部509)と、を備え、保管手段は、複数の保管部551にそれぞれ対応する所定の出力手段(棚ランプ552)を備え、前記制御手段は、所定条件が成立した場合に前記決定手段によって決定された景品の種類に対応する保管部551の出力手段を作動させるための制御を実行可能にしてある。
本発明によれば、店員を介さず遊技者だけで全ての景品交換処理を行う、いわゆるセルフ景品交換を実現することができ、かつ、その際、遊技者の間違いにより交換対象景品以外の景品が取得されることを防止することができ、交換対象景品を正確に取得させることができる。
これにより、遊技場の省人化を実現することができる。
また、人と人との接触を減らすことで感染症対策も実現できる。
これに対し、従来は、全ての景品交換処理を遊技者だけで行うことはしていないため、遊技場の省人化や感染症対策の観点で不十分であった。
本発明によれば、従来の技術が有する上記問題の一部又は全部を解決することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、特殊景品を、一般景品と同様、セルフ景品交換の対象景品としてもよい。
また、一般遊技者の台移動は、移動元の貸出レートと移動先の貸出レートが同一の場合のみ許容されることが定められている旨説明したが、これに限るものではない。
例えば、第1のセルフ景品交換システム400において、会員管理装置310と同様、貸出レート毎に獲得した遊技媒体の数量を管理する構成を備えた持玉管理装置を設けることで、会員/非会員や貸出レートの同一/非同一にかかわらず、台移動を行うようにできる。
セルフ端末500は、交換対象景品の情報として、一般景品の景品名や数量のほか、棚番号をタッチパネル501に表示してもよい。
景品交換装置90の表示部93において、店員用の画面を設けることもできる。
これにより、セルフ景品交換に慣れない遊技者やセルフ景品交換を望まない遊技者がいる場合に、一部又は全部の操作を店員がサポートできる。
一般バーコードには、計数値と持玉IDの両方を含めるようにしてもよい。
具体的には、携帯端末70が、持玉サーバ320から計数値を取得したときに、持玉IDと計数値を含む情報を一般バーコードとして取得してもよい。
このようにすることで、景品選択時や台移動時には、一般バーコードから計数値を読み取り、景品取得時には一般バーコードから持玉IDを読み取って景品やその保管部551等を特定することができる。
携帯端末70における一般バーコードの表示態様として、計数値を示すバーコードと持玉IDを示すバーコードを2つ並べて表示したり、いずれか一方を選択して表示するようにもできる。
また、遊技機(遊技台)10は、スロットマシンやパチンコ機に限るものではない。
例えば、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機を遊技機10として用いることができる。
また、スマホ呼出システム1、駐車場管理システム100、セルフ景品交換システム400の一部又は全部の構成・機能を組み合わせて発明を構成することができる。
また、一の装置が備える構成・機能の一部又は全部を他の装置が備えてもよく、複数の装置にそれぞれ備えられている構成・機能の一部又は全部を一の装置が備えてもよい。
1 スマホ呼出システム(遊技用システム)
10 遊技機(遊技台)
20 台間機
20a 各台計数機能付きサンド
201 表示部
202 カメラ
30 呼出ランプ(遊技情報表示装置、情報出力手段)
40 代表ランプ(遊技情報出力装置、情報出力手段)
50 店舗サーバ(遊技用装置)
51 通信部(受信手段)
52 記憶部
53 表示部
54 操作部
55 制御部(制御手段)
60 通信サーバ
70 携帯端末
QR 二次元コード
80 計数装置
81 レシート発行機
90 景品交換装置
91 通信部
92 記憶部
93 表示部
94 バーコードスキャナー
95 カードリーダー
96 景品交換チケット発行機
97 景品払出機
100 駐車場管理システム
110 車内センサ
111 センサ部
112 ID保持部
113 通信部
114 電波発信部
119 制御部
120 車内センサ親機
130 駐車ステーション
131 駐車検知部
132 電波検知部
133 ID保持部
134 通信部
139 制御部
160 充電装置
170 センサ格納部
190 駐車スペース
200 車
250 人間
300 管理装置(ホールコンピュータ)
301 記憶部
302 通信部
303 出力部
303a 表示部
309 制御部
310 会員管理装置
320 持玉サーバ
400 セルフ景品交換システム
500 セルフ端末
501 タッチパネル
502 バーコードスキャナー
503 スピーカー
504 記憶部
509 制御部
550 セルフ棚
551 保管部
552 棚ランプ
553 重量検出部
554 鍵部

Claims (7)

  1. 遊技場の店員に対して所定の情報出力手段を通じて所定情報を出力するための制御を実行可能な制御手段を有する遊技用装置において、
    遊技者が所持する携帯端末における操作に基づいて出力される操作情報を受信可能な受信手段を備え、
    前記受信手段が受信可能な前記操作情報には、複数種類の操作情報が含まれ、
    前記制御手段は、前記受信手段によって受信した前記操作情報の種類に応じて、所定の情報出力手段によって出力される情報が異なる情報となるように制御可能である
    ことを特徴とする遊技用装置。
  2. 前記制御手段は、前記受信手段によって受信した前記操作情報の種類に応じて、前記遊技者が遊技する遊技台に対応して設置されている遊技情報表示装置に所定情報を出力するための制御を実行可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。
  3. 前記制御手段は、前記受信手段によって受信した前記操作情報の種類に応じて、前記遊技者が遊技する遊技台が設置されている遊技島に対応して設置されている遊技情報出力装置に所定情報を出力するための制御を実行可能である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技用装置。
  4. 前記操作情報には、前記遊技者が休憩を希望する旨を特定可能な休憩希望情報が含まれ、
    前記制御手段は、
    前記受信手段によって前記休憩希望情報を受信した場合には、前記遊技者が遊技する遊技台に対応して設置されている遊技情報表示装置に所定情報を出力するための処理を実行可能である一方で、
    前記遊技台に設置されている遊技島に対応して設置されている遊技情報出力装置に所定情報を出力するための制御を実行しない
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技用装置。
  5. 前記操作情報には、前記遊技者が休憩を希望する旨を特定可能な休憩希望情報として、第1休憩希望情報と、前記第1休憩希望情報とは異なる第2休憩希望情報と、が含まれ、
    前記制御手段は、
    前記受信手段によって前記第1休憩希望情報を受信した場合には、所定の情報出力手段が所定情報を出力するための制御を実行可能である一方で、
    前記受信手段によって前記第2休憩希望情報を受信した場合には、所定の情報出力手段が所定情報を出力するための制御を実行しない
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技用装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技用装置と、
    前記遊技者が所持する携帯端末と、
    前記携帯端末が通信可能な通信サーバと、
    を備える遊技用システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記遊技者が遊技する遊技台に対応して設けられる二次元コードを読み取ることで前記通信サーバと通信を実行可能であり、
    前記通信サーバは、前記携帯端末との通信により、前記遊技者が遊技する前記遊技台を特定可能な情報を前記遊技用装置に出力可能とし、
    前記遊技用装置は、前記通信サーバから出力された情報に基づいて、前記遊技者が遊技する前記遊技台を特定可能である
    ことを特徴とする遊技用システム。
  7. 前記遊技用装置は、前記通信サーバを介して、前記携帯端末に前記遊技者が遊技する前記遊技台の遊技情報と、前記遊技情報の表示形式を特定するための表示情報を出力可能である
    ことを特徴とする請求項6に記載の遊技用システム。
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