JP2022151149A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】割型の移動に要する駆動力を低減できる射出成形機を提供する。【解決手段】本発明による射出成形機は、固定金型を支持する固定プラテンと、固定プラテンに対して進退可能に設けられるとともに、進退方向に直交する方向40に分割可能な一対の割型210を支持する可動プラテン301bと、を備え、可動プラテン301bは、割型210の移動を案内するガイド5を有し、ガイド5は、進退方向に直交する方向40に延びるように可動プラテン301bに取り付けられたガイドレール50と、一対の割型210にそれぞれ取り付けられたスライダ51と、スライダ51に保持された転動要素52とを有し、ガイドレール50に設けられた転動面上を転動要素52が転動することにより、スライダ51及び転動要素52とともに割型210が進退方向に直交する方向40に移動可能に構成される。【選択図】図6

Description

本発明は、射出成形機に関する。
従来用いられていたこの種の射出成形機としては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来の射出成形機は、固定金型を支持する固定プラテンと、可動金型を支持する可動プラテンと、固定プラテンと可動プラテンとの間に配設され、中間金型を回転自在に支持する中間金型支持枠とを有している。可動プラテン及び中間金型支持枠は、固定プラテンに対して進退可能に設けられている。中間金型の前後両面の一方に複数個の第1コア金型が突設され、他方に複数個の第2コア金型が突設されている。型締状態で、第1コア金型と固定金型の空所に樹脂が充填され、プリフォームの射出成形が行われる。樹脂が所定温度に冷却されると、型開が行われ、中間金型が180°回転される。その後、型締が再び行われ、プリフォームを装着している第1コア金型が吹込み用の可動金型に挿入され、空気が噴出されて吹込み成形が行われる。このとき、第2コア金型と固定金型との空所に樹脂が充填され、プリフォームの射出成形が行われる。吹込み成形と射出成形とは同時に行われ得る。
可動金型は、金型幅方向に分割可能な複数の割型を有している。下記の特許文献2には、割型の移動をガイドする構造が示されている。すなわち、複数の割型は、第1部分型と、第2部分型とをそれぞれ有している。第1及び第2部分型は、各割型が分割される際に金型幅方向に沿って互いに逆方向に移動される。各割型の第1部分型は第1連結ロッドにより互いに連結され、各割型の第2部分型は第2連結ロッドにより互いに連結されている。第1及び第2連結ロッドは、金型幅方向に延びる長手状の部材であり、互いの対向面に段部が設けられている。第1及び第2連結ロッドは、それぞれの段部が互いにかみ合うとともに、対向面が互いに面接触するように配置されており、それぞれの金型幅方向への移動を互いにガイドし合うように構成されている。
特開2018-167579号公報 特開昭59-67020号公報
上記のような従来の射出成形機では、第1及び第2連結ロッドにより割型の移動を案内するように構成されている。しかしながら、第1及び第2連結ロッドの対向面が互いに面接触されているので、比較的大きな摺動抵抗が生じ、割型の移動に要する駆動力が大きくなっている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、割型の移動に要する駆動力を低減できる射出成形機を提供することである。
本発明に係る射出成形機は、固定金型を支持する固定プラテンと、固定プラテンに対して進退可能に設けられるとともに、進退方向に直交する方向に分割可能な一対の割型を支持する可動プラテンと、を備え、可動プラテンは、割型の移動を案内するガイドを有し、ガイドは、進退方向に直交する方向に延びるように可動プラテンに取り付けられたガイドレールと、一対の割型にそれぞれ取り付けられたスライダと、スライダに保持された転動要素とを有し、ガイドレールに設けられた転動面上を転動要素が転動することにより、スライダ及び転動要素とともに割型が進退方向に直交する方向に移動可能に構成される。
本発明の射出成形機によれば、ガイドレールに設けられた転動面上を転動要素が転動することにより、スライダ及び転動要素とともに割型が金型幅方向に移動可能とされているので、割型の移動に要する駆動力を低減できる。
本発明の実施の形態による射出成形機を示す部分断面図である。 図1の金型装置の型開状態を示す説明図である。 図1の金型装置の型締状態を示す説明図である。 図3の可動プラテン及び割型を示す正面図である。 図4の線V-Vに沿う可動プラテン及び割型の上部断面図である。 図5の領域VIの拡大図である。 型締状態における図5の可動プラテン及び割型を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は、本発明の実施の形態による射出成形機1を示す部分断面図である。図1に示す射出成形機1は、金型装置2とともに、射出成形により成形品を成形するための装置である。より具体的には、本実施の形態の射出成形機1は、いわゆる射出吹込成形機とも称され得るものであって、射出成形用キャビティに成形材料を射出してプリフォームを成形した後、吹込み成形用キャビティでプリフォームに気体等の流体を供給してプリフォームを膨張させ、成形品を製造する射出吹込成形(インジェクションブロー成形)に用いられる。
金型装置2は、図示の例では、固定金型20、可動金型21及び中間金型22を有している。可動金型21及び中間金型22は、固定金型20に対して進退可能(固定金型20に対して近づく方向及び離れる方向に変位可能)に設けられている。固定金型20及び中間金型22は、上述の射出成形用キャビティを内側(互いの間)に区画形成するための金型である。中間金型22及び可動金型21は、上述の吹込み成形用キャビティを区画形成するための金型である。金型装置2は、製造しようとする成形品の形状等に応じて適宜、射出成形機1に取り付けられ、また交換され得るものである。ここでは、金型装置2は射出成形機1の一部とはみなさない。
射出成形機1は、射出装置100、移動装置200及び型締装置300を有している。
(射出装置)
射出装置100は、成形材料を溶融させて金型装置2内に向けて射出するための装置である。射出装置100は主に、シリンダ101、スクリュ102、ヒータ103及びモータボックス104を備える。
以下、前方側及び後方側との用語を用いて各構成の位置を説明することがある。これら前方側及び後方側との用語は後述する固定プラテン301aを基準とする用語であり、固定プラテン301aに接近する向きを前方側とし、固定プラテン301aから離隔する向きを後方側とする。例えば、図1において固定プラテン301aの右側に位置する射出装置100について見ると、固定プラテン301aに接近する左向きが前方側となり、固定プラテン301aから離隔する右向きが後方側になる。
シリンダ101は、金型装置2に向けて延びる筒状の部材である。シリンダ101の断面形状は、円形であることが好ましいが、他の形状としてもよい。シリンダ101には、供給口101a及びノズル101bが設けられている。供給口101aは、成形材料をシリンダ101内に投入するためのホッパーが取り付けられ得る開口である。供給口101aは、シリンダ101の後方側かつモータボックス104の手前に配置され得る。供給口101aの近傍には水冷等による水冷シリンダ101cを設けることができる。ノズル101bは、金型装置2に近接するシリンダ101の先端部に設けられた開口である。ノズル101bの横断面積は、シリンダ101の後方側の横断面積よりも小さくされている。
スクリュ102は、シリンダ101の内部に挿通された長手状の部材である。スクリュ102の中心軸線は、シリンダ101の中心軸線と平行に延在されていることが好ましい。スクリュ102の周囲にはフライトが螺旋状に設けられている。スクリュ102の回転に応じて成形材料がシリンダ101の先端部に送られ得る。
ヒータ103は、シリンダ101の外周を取り囲んで配置されている。ヒータ103は、ノズル101bの周囲を含むシリンダ101の周囲に配置されている。ヒータ103は、バンド状等の形状を採り得る。ヒータ103は、軸線方向に一体に形成されてもよいが、図示のように軸線方向(図1の左右方向)に互いに分割された複数のヒータ部分を有していてもよい。ヒータ部分の位置毎に、シリンダ101の内部を異なる温度で加熱してもよい。各ヒータ部分には、温度センサーを設けることができる。
モータボックス104は、シリンダ101及びスクリュ102の後方側に配置されている。図示は省略するが、モータボックス104内には、シリンダ101の先端部に所定の量の成形材料を充満させるため、スクリュ102を中心軸線周りに回転させる計量モータや、金型装置2に接近する方向及び金型装置2から離れる方向の各方向へのスクリュ102の前進及び後退変位を行う射出モータ、スクリュ102が成形材料から受ける圧力を検出する圧力検出センサー等が配置されている。
なお、この射出成形機1はインラインスクリュ式のものであるが、可塑化シリンダ及び可塑化スクリュと、射出シリンダ及び射出プランジャとに構造及び機能上分離させたプリプラ式の射出成形機とすることも可能である。
(移動装置)
移動装置200は、射出装置100を金型装置2に対して前進・後退変位させるための装置である。移動装置200は、たとえば射出装置100のモータボックス104の下部等に設けられ、後述の固定プラテン301aに対して射出装置100を前進及び後退変位させる進退駆動機構である。
移動装置200を構成する進退駆動機構としては種々の機構を採用することができるが、図示の移動装置200は、油圧等の液圧ポンプ201と、液圧ポンプ201を作動させる電動等によるポンプ作動用モータ202と、液圧ポンプ201から作動液が供給されて、先端が固定プラテン301aに固定されたピストンロッドを押出・引込運動させる複動型の液圧シリンダ203とを含んでいる。
この移動装置200は、スライドベース204及びガイド205をさらに含む。スライドベース204には、上述の液圧ポンプ201、ポンプ作動用モータ202及び液圧シリンダ203が取り付けられている。ガイド205は、フレームFr上に敷設されており、スライドベース204の直線運動を案内することができる。スライドベース204及びガイド205により、スライドベース204の上部に載置された射出装置100の進退変位を実現する。
移動装置200により、射出装置100を金型装置2から離隔させたり、射出装置100を金型装置2に接近させて、射出装置100のシリンダ101のノズル101bを所定の圧力で金型装置2に押し付ける、いわゆるノズルタッチを行うことが可能になる。
(型締装置)
型締装置300は、金型装置2を型締状態と型開状態との間で開閉させるための装置である。型締装置300は、金型装置2の固定金型20に対して可動金型21及び中間金型22を変位させて金型装置2を開閉し、金型装置2を型締状態、型閉状態または型開状態とする。
この射出成形機1の型締装置300は、主として、金型保持機構301及びプラテン移動機構302を有している。
金型保持機構301は、固定プラテン301a、可動プラテン301b及び中間金型支持枠301cを有している。固定プラテン301aは、射出装置100と金型装置2との間に配置されており、フレームFrに対して固定されている。可動プラテン301bは、固定プラテン301aとの間に金型装置2が位置するように配置されており、固定プラテン301aに対して進退可能に設けられている。中間金型支持枠301cは、固定プラテン301aと可動プラテン301bとの間に配設されており、固定プラテン301aに対して進退可能に設けられている。可動プラテン301b及び中間金型支持枠301cは、互いに独立して進退可能に設けられている。固定プラテン301aは固定金型20を支持し、可動プラテン301bは可動金型21を支持し、中間金型支持枠301cは中間金型22を回転自在に支持している。
固定プラテン301aには、一本又は複数本のタイバー301dの一端が取り付けられている。タイバー301dの他端は後述のリヤプラテン304に取り付けられている。フレームFr上には、可動プラテン301b及び中間金型支持枠301cの進退を案内するガイド部材301eが敷設されている。
固定プラテン301aに対して可動プラテン301b及び中間金型支持枠301cが離隔する位置では、中間金型22が固定金型20及び可動金型21から開いた型開状態となる。
中間金型22が固定金型20及び可動金型21から開いた離隔位置から可動プラテン301b及び中間金型支持枠301cを固定プラテン301aに向けて接近させることで、中間金型22が固定金型20及び可動金型21に対して閉じた型閉状態となる。
型閉状態から可動プラテン301b及び中間金型支持枠301cを固定プラテン301aにてさらに接近させることで、中間金型22が固定金型20及び可動金型21に対して押し付けられた型締状態となる。
なお、型締装置300の固定プラテン301aを除く大部分は、図1において固定プラテン301aの左側に位置するので、型締装置300のその大部分について見れば、固定プラテン301aに接近する右向きが前方側となり、固定プラテン301aから離隔する左向きが後方側になる。
プラテン移動機構302は、主に可動プラテン301bを移動させるための機構である。プラテン移動機構302は、フレームFr上で移動可能に載置されたリヤプラテン304と、リヤプラテン304上に設けた型締モータ305と、型締モータ305の回転運動を可動プラテン301bの変位方向の直線運動に変換する運動変換機構306と、運動変換機構306に伝達された力を増大させて可動プラテン301bに伝えるトグル機構307とを備える。
このうち、運動変換機構306は、回転運動を直線運動に変換できる種々の機構とすることができるが、この例では、型締モータ305により回転駆動されるねじ軸306a及び、ねじ軸306aに羅合するナット306bを含んで構成されるものとしている。運動変換機構306をボールねじとすることも可能である。
そして、運動変換機構306からの伝達力を増大させるトグル機構307は、リヤプラテン304及びナット306bと可動プラテン301bとをつなぐ複数のリンク307a~307cをジョイントで揺動可能に接続してなるものである。リンク及びジョイントの個数ならびにその形状は適宜変更することが可能であるが、図1に示すところでは、ナット306bに接続されて上下方向に延びるクロスヘッド307dに、該クロスヘッド307dを隔てて上下に位置するリンク307a~307cからなる一対のリンク群が、揺動可能に接続されて設けられている。
なお、リヤプラテン304上には、上述した型締モータ305の他、型厚調整モータ308も設けることができる。この型厚調整モータ308は、各タイバー301dの他端に形成されたねじ部に螺合するナットに回転駆動力を付与することにより、固定プラテン301aとリヤプラテン304との間隔を調整するべく機能する。これにより、金型装置2の交換や、温度変化に起因する金型装置2の厚みの変更等の際にも、金型装置2に所期したとおりの型締力を与えることができるように型厚の調整を行うことができる。図示は省略するが、フレームFr上で固定プラテンを移動可能とし、リヤプラテンを固定としても、型厚の調整を実現可能である。
図示の型締装置300は、可動プラテン301bの移動方向が水平方向と平行な横型のものであるが、該移動方向を垂直方向とした竪型のものとすることも可能である。
次に、図2及び図3を参照しながら、金型装置2及び型締装置300についてより詳細に説明する。図2は図1の金型装置2の型開状態を示す説明図であり、図3は図1の金型装置2の型締状態を示す説明図である。なお、図2及び図3の(a)は金型装置2の拡大側面図であり、図2及び図3の(b)は(a)の線B-Bに沿う金型装置2の断面図である。
中間金型22は、回転軸220を介して中間金型支持枠301cに回転自在に支持されている。回転軸220には図示しない駆動手段が接続されており、駆動手段の駆動力により前後が反転するよう中間金型22が回転可能とされている。型締装置300は、固定プラテン301aに対して中間金型支持枠301cを進退させるための中間金型移動機構309を有している。中間金型移動機構309は、固定プラテン301aに取り付けられた液圧シリンダ309a、及びその液圧シリンダ309aにより進退可能にされるとともに一端が中間金型支持枠301cに固定されたピストンロッド309bを有している。この中間金型移動機構309により、中間金型支持枠301c及び中間金型22は、プラテン移動機構302による可動プラテン301b及び可動金型21の進退とは独立して進退可能とされている。なお、中間金型移動機構309の液圧シリンダ309aが可動プラテン301bに固定され、中間金型支持枠301cが、可動プラテン301bと一体に進退可能であるとともに、可動プラテン301bに対してさらに進退可能とされていてもよい。
前後方向における中間金型22の両側には、複数の凸型部221が突設されている。図2の(b)に特に表れているように、固定金型20には複数の固定側凹型部20aが設けられている。図3に示す型締状態では、この固定側凹型部20a内に中間金型22の凸型部221が挿入されて、固定側凹型部20aと凸型部221との間に、プリフォームPFの形状に対応する射出成形用キャビティが区画される。図2の(a)に現れているように、型開状態では、固定側凹型部20aから引き抜かれた凸型部221の外面にプリフォームPFが保持される。
可動金型21は、可動プラテン301bの進退方向に直交する方向(金型幅方向)に分割可能な割型210を有している。型締装置300は、割型210を開閉するための割型開閉機構310を有している。割型開閉機構310は、可動金型21の両側に配置された液圧シリンダ310a、その液圧シリンダ310aにより進退可能にされるとともに一端が割型210に固定されたピストンロッド310b、及び金型幅方向で同じ向きに変位される割型210を連結する割型連結部材310cを有している。図3に示す型締状態では、割型210が閉じられるとともに、この割型210内に中間金型22の凸型部221が挿入されて、割型210と凸型部221との間に、成形品MPの形状に対応する吹込み成形用キャビティが区画される。図2の(b)に現れているように、型開状態では、割型210が開かれて、可動金型21で成形された成形品MPが可動金型21から落下する。
(射出成形機の動作)
以上に述べた射出成形機1では、次に述べる各工程を行うように動作する。
図2に示す金型装置2の型開状態で、プラテン移動機構302により可動プラテン301bを固定プラテン301a側に移動させるとともに、中間金型移動機構309により中間金型支持枠301cを固定プラテン301a側に移動させる型閉工程を行う。
次いで、前回の成形時の後述する計量で既に射出装置100の内部に成形材料が所定の量で蓄積されて配置された状態で、型締装置300を用いて、図3に示すように、金型装置2を型締状態とする型締工程が行われる。型締工程では、固定金型20と中間金型22との間に、射出成形用キャビティが区画され、可動金型21と中間金型22との間に、吹込み成形用キャビティが区画される。
そして、スクリュ102の前進により上記の成形材料を、金型装置2の射出成形用キャビティに充填する射出工程を行う。射出工程では、射出成形用キャビティへの成形材料の充填後に、スクリュ102をさらに前進させて射出装置100の先端部の内部にある成形材料を所定の圧力に保持する保圧が行われる。しかる後、射出成形用キャビティに充填された成形材料を冷却させて固化させる。これにより、射出成形用キャビティにプリフォームPFが成形される。この際に、射出装置100内に別途投入した成形材料を、ヒータ103による加熱下でスクリュ102の回転により射出装置100の先端部に向けて送りながら溶融させ、所定の量の成形材料を先端部に配置する計量が行われる。
上記の射出工程と並行して、吹込み成形用キャビティでは吹込み工程が行われる。吹込み成形用キャビティには、中間金型22の反転前に射出成形用キャビティで既に成形されたプリフォームPFが配置されている。吹込み工程では、当該プリフォームPFに対して空気その他の気体等の流体を供給し、吹込み成形用キャビティでプリフォームPFを膨張させて、成形品MPを成形する。
その後、プラテン移動機構302及び中間金型移動機構309を作動させて、可動プラテン301b及び中間金型支持枠301cのそれぞれを固定プラテン301aから離れる側に移動させて、金型装置2を開く型開工程を行う。
型開工程の後は、割型開閉機構310を用いて、可動金型21の割型210を開いて成形品MPを取り出した後、可動金型21の割型210を閉じる割型開閉工程を行う。
ここでは、中間金型22の回転軸220に接続された駆動手段により中間金型22を反転させる中間金型回転工程を行う。これにより、割型開閉工程で成形品MPが回収された側における中間金型22の凸型部221が、固定金型20の固定側凹型部20a側を向くことになる。一方、射出工程でプリフォームPFが成形された側における中間金型22の凸型部221が、プリフォームPFを保持した状態で、可動金型21の割型210を向く。
なお、中間金型回転工程は、割型開閉工程とほぼ同時期又は、割型開閉工程の前もしくは後に行うことができる。
射出成形機1を用いた射出成形では、上述したような型閉工程、型締工程、射出工程、吹込み工程、型開工程、割型開閉工程及び中間金型回転工程が繰り返し行われる。
次に、図4は図3の可動プラテン301b及び割型210を示す正面図であり、図5は図4の線V-Vに沿う可動プラテン301b及び割型210の上部断面図であり、図6は図5の領域VIの拡大図である。図5は可動プラテン301b及び割型210の上部断面のみを示しているが、可動プラテン301b及び割型210の下部断面の構成は上部断面の構成と同様である。
図4に特に表れているように、可動プラテン301bは、可動プラテン301bの進退方向に直交する方向40(金型幅方向)に分割可能な一対の割型210を支持している。一対の割型210は、可動プラテン301bの前方において進退方向に直交する方向40に互いに離間して配置されている。一対の割型210は、第1部分型41と、第2部分型42とをそれぞれ有している。第1及び第2部分型41,42は、各割型210が分割される際に進退方向に直交する方向40に沿って互いに逆方向に移動される。すなわち、図4において第1部分型41は左方に移動され、第2部分型42は右方に移動される。第1及び第2部分型41,42は、高さ方向中央部に複数の部分キャビティ41a,42aをそれぞれ有している。部分キャビティ41a,42aは、第1及び第2部分型41,42が互いに突き合わされた際に、吹込み成形用キャビティを形成する。
各割型210の第1部分型41は第1連結ロッド410により互いに連結され、各割型210の第2部分型42は第2連結ロッド420により互いに連結されている。第1及び第2部分型41,42の前方上部及び下部には、第1及び第2部分型41,42の高さ方向中央部と比較して後方に窪むように形成された段部43が設けられている。第1及び第2連結ロッド410,420は、金型幅方向に延びる長手状の部材である。第1連結ロッド410は、第1部分型41の段部43の前面に締結されている。同様に、第2連結ロッド420は、第2部分型42の段部43の前面に締結されている。
可動プラテン301bは、割型210(第1及び第2部分型41,42)の移動を案内するガイド5を有している。ガイド5は、進退方向に直交する方向40に係る割型210の移動を案内する。ガイド5は、複数のガイドレール50と、複数のスライダ51と、複数の転動要素52とを有している。
複数のガイドレール50は、進退方向に直交する方向40に延びるように可動プラテン301bに取り付けられている。本実施の形態では、可動プラテン301bの上部及び下部に一対のガイドレール50がそれぞれ配置されている。ガイドレール50は、高さ方向に互いに離間して配置されている。ガイドレール50は、第1及び第2連結ロッド410,420の後方に位置されていてよい。ガイドレール50の本数は任意であり、例えば可動プラテン301bの上部及び下部に1本のガイドレール50がそれぞれ設けられていてもよい。
図5及び図6に特に表れているように、ガイドレール50は、断面T形の長手状部材とすることができる。ガイドレール50には、前方に突出する突部500が設けられている。突部500の上面及び下面は、転動要素52が転動される転動面を構成し得る。転動面には、転動要素52の転動を案内する溝が進退方向に直交する方向40に沿って延在されていてもよい。
複数のスライダ51は、一対の割型210に取りけられている。本実施の形態では、スライダ51は、各割型210の第1及び第2部分型41,42の背面にそれぞれ取り付けられている。また、スライダ51は、第1及び第2部分型41,42の上部及び下部にそれぞれ取り付けられている。すなわち、本実施の形態では8つのスライダ51が用いられている。スライダ51は、第1及び第2部分型41,42に対する第1及び第2連結ロッド410,420の締結位置の後方に配置され得る。
スライダ51は、全体として直方体状の外観を有する部材である。図5及び図6に現れているように、スライダ51は、後方に凹部510を有しており、ガイドレール50の突部500が凹部510内に進入するように配置されている。第1部分型41に取り付けられたスライダ51と、第2部分型42に取り付けられたスライダ51とは、互に異なるガイドレール50に関連付けられていてよい。
複数の転動要素52は、各スライダ51に保持されている。転動要素52は、ガイドレール50の転動面上を転動できるようにスライダ51内に設けられている。転動要素52は、凹部510内の空間に露出するように、凹部510の対向部分に配置されており、凹部510内に進入したガイドレール50の突部500の上面及び下面上を転動可能とされている。
各スライダ51の転動要素52がガイドレール50の転動面上を転動することにより、各スライダ51及び転動要素52とともに割型210(各割型210の第1及び第2部分型41,42)が進退方向に直交する方向40に移動可能に構成される。これにより、割型210の移動時に生じる抵抗を小さくでき、割型210の移動に要する駆動力を低減できる。
ここで、可動プラテン301bは、可動プラテン本体60と、ガイドレール取付部61と、付勢部材62と、移動規制部63とを有する。
可動プラテン本体60には、取付部収容空間600が設けられている。取付部収容空間600は、前後方向に奥行を有する空間である。取付部収容空間600は、進退方向に直交する方向40に係る割型210(第1及び第2部分型41,42)の可動範囲の全体に全域に渡って延在されている。取付部収容空間600は、可動プラテン本体60の上部及び下部に配置されている。
取付部収容空間600は、内方壁部601、外方壁部602、後方壁部603、及び側壁部604によって囲まれている。内方壁部601は高さ方向に係る取付部収容空間600の内側に配置された可動プラテン本体60の壁部であり、外方壁部602は高さ方向に係る取付部収容空間600の外側に配置された可動プラテン本体60の壁部である。例えば、上部の取付部収容空間600を区画する内方壁部601はその取付部収容空間600の下方に位置されている。同様に、上部の取付部収容空間600を区画する外方壁部602は、その取付部収容空間600の上方に位置されている。後方壁部603は、前後方向に係る取付部収容空間600の奥に配置された可動プラテン本体60の壁部である。側壁部604は、進退方向に直交する方向40に係る取付部収容空間600の両側に配置された可動プラテン本体60の壁部である。内方壁部601、外方壁部602、後方壁部603、及び側壁部604の少なくとも1つが可動プラテン本体60に取り付けられた別個の部材とされていてもよい。
ガイドレール取付部61は、ガイドレール50が取り付けられる部分であり、可動プラテン301bの進退方向(前後方向)に進退可能に取付部収容空間600に配置されている。すなわち、取付部収容空間600は、ガイドレール取付部61を可動プラテン301bの進退方向に進退可能に収容する。可動プラテン本体60は、ガイドレール取付部61を可動プラテン301bの進退方向に進退可能にする。ガイドレール取付部61は、上部及び下部の取付部収容空間600にそれぞれ配置されている。ガイドレール取付部61は、全体として進退方向に直交する方向40に長く延びる板状の部材とすることができ、可動プラテン本体60とは別の部材によって構成し得る。ガイドレール取付部61の前面にガイドレール50が取り付けられている。ガイドレール取付部61の高さ及び幅は、取付部収容空間600の高さ(内方壁部601の外面と外方壁部602の内面との離間距離)及び幅(側壁部604の内面間距離)と同程度することができる。前後方向に係るガイドレール取付部61の進退は、内方壁部601、外方壁部602及び側壁部604によって案内され得る。
付勢部材62は、固定プラテン301aに近づく方向(前方)にガイドレール取付部61を付勢するためのものである。本実施の形態の付勢部材62は、バネ620と、バネ620の前端に取り付けられたスペーサ621とを有している。バネ620及びスペーサ621は、後方壁部603に設けられた穴603aに挿通されている。バネ620の後端は穴603aの底部に当接されており、スペーサ621の前面はガイドレール取付部61の背面に当接されている。
移動規制部63は、ガイドレール取付部61よりも固定プラテン301aに近い位置(ガイドレール取付部61の前方)に配置され、所定位置よりも固定プラテン301aに近づこうとするガイドレール取付部61の移動を規制するための部分である。本実施の形態では、移動規制部63は、内方壁部601の内面及び外方壁部602の前面に固定された板状の部材によって構成されている。本実施の形態の移動規制部63は、進退方向に直交する方向40に係る取付部収容空間600の全域に渡って進退方向に直交する方向40に延在する長手状の部材とされている。しかしながら、移動規制部63は、進退方向に直交する方向40に互いに離間して配置された短手状の部材であってもよい。移動規制部63は、内方壁部601の内面及び外方壁部602と一体の部分であってもよい。
次に、図7を参照しながら、ガイドレール取付部61が進退可能に設けられていることの作用について説明する。図7は、型締状態における図5の可動プラテン301b及び割型210を示す説明図である。型締状態では、可動プラテン301b及び割型210が中間金型22(図3等参照)を押付ける。この時、その押付力で可動プラテン301bと割型210とが弾性変形する。これにより、図6において二点鎖線で示すように可動プラテン301bと割型210とが圧縮され、ガイドレール50等が相対的に後方に移動する。
仮にガイドレール50等が可動プラテン301bに固定されているとした場合、押付力が大きい場合にガイドレール50等が破損する虞が生じる。本実施の形態では、ガイドレール取付部61が可動プラテン301bの進退方向(前後方向)に進退可能とされているので、ガイドレール取付部61が押付力を受けた際にガイドレール50等とともにガイドレール取付部61が後方に下がる。これにより、ガイドレール50等が破損する虞を低減できる。前後方向に係る取付部収容空間600の奥行は、型締時のガイドレール取付部61の変位幅よりも広くされている。換言すると、取付部収容空間600の奥行は、型締時にガイドレール取付部61の背面が後方壁部603の前面に到達しないように設定される。
型締めが解放されたとき、付勢部材62の付勢により、固定プラテン301aに近づく方向(前方)にガイドレール取付部61が移動される。これにより、ガイドレール取付部61の位置が戻される。特に、前方へのガイドレール取付部61の移動を移動規制部63が規制することにより、ガイドレール取付部61の位置がより正確に戻される。
このような射出成形機1では、ガイドレール50に設けられた転動面上を転動要素52が転動することにより、スライダ51及び転動要素52とともに割型210が進退方向に直交する方向40に移動可能とされているので、割型210の移動に要する駆動力を低減できる。
また、ガイドレール50が取り付けられるガイドレール取付部61が可動プラテン301bの進退方向に進退可能とされているので、型締時にガイドレール50等が破損する虞を低減できる。
また、可動プラテン本体60が、ガイドレール取付部61を可動プラテン301bの進退方向に進退可能に収容する取付部収容空間600を有するので、型締時にガイドレール50等が破損する虞をより確実に低減できる。
また、付勢部材62が固定プラテン301aに近づく方向にガイドレール取付部61を付勢するので、型締めが解放されたときにガイドレール取付部61の位置をより確実に戻すことができる。
また、移動規制部63がガイドレール取付部61の移動を規制するので、型締めが解放されたときにガイドレール取付部61の位置をより正確に戻すことができる。
1 :射出成形機
5 :ガイド
20 :固定金型
21 :可動金型
41 :第1部分型
42 :第2部分型
50 :ガイドレール
51 :スライダ
52 :転動要素
60 :可動プラテン本体
61 :ガイドレール取付部
62 :付勢部材
63 :移動規制部
210 :割型
301a :固定プラテン
301b :可動プラテン
600 :取付部収容空間
620 :バネ

Claims (5)

  1. 固定金型を支持する固定プラテンと、
    前記固定プラテンに対して進退可能に設けられるとともに、前記進退方向に直交する方向に分割可能な一対の割型を支持する可動プラテンと、
    を備え、
    前記可動プラテンは、前記割型の移動を案内するガイドを有し、
    前記ガイドは、前記進退方向に直交する方向に延びるように前記可動プラテンに取り付けられたガイドレールと、前記一対の割型にそれぞれ取り付けられたスライダと、前記スライダに保持された転動要素とを有し、前記ガイドレールに設けられた転動面上を前記転動要素が転動することにより、前記スライダ及び前記転動要素とともに前記割型が前記進退方向に直交する方向に移動可能に構成される、
    射出成形機。
  2. 前記可動プラテンは、
    前記ガイドレールが取り付けられるガイドレール取付部と、
    前記ガイドレール取付部を前記可動プラテンの進退方向に進退可能にする可動プラテン本体と、
    を有する、
    請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記可動プラテン本体は、前記ガイドレール取付部を前記進退方向に進退可能に収容する取付部収容空間を有する、
    請求項2に記載の射出成形機。
  4. 前記可動プラテンは、
    前記固定プラテンに近づく方向に前記ガイドレール取付部を付勢する付勢部材
    をさらに有する、
    請求項2または3に記載の射出成形機。
  5. 前記可動プラテンは、
    所定位置よりも前記固定プラテンに近づこうとする前記ガイドレール取付部の移動を規制する移動規制部
    をさらに有している、
    請求項2~4の何れか1項に記載の射出成形機。
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