JP2022150897A - 車両 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022150897000001
【課題】フロントシートとフロアパネルとの間の限られたスペースに、リアフットダクトを配置する。
【解決手段】
車両は、フロントシート及びフロントシートの後方に位置するリアシートを有する車両であって、フロントシート及びリアシートの下方に広がるフロアパネルと、フロアパネルの上面に沿って、車両の左右方向に延在するフロアクロスメンバと、フロアパネル及びフロアクロスメンバに沿って設けられたカーペットと、フロアクロスメンバの前方において、フロントシートとフロアパネルとの間に配置されているとともに、カーペットよりも上方で車両の後方に向けて開口する吹出口を有するリアフットダクトとを備える。車両の前後方向に関して、吹出口とフロアクロスメンバとの間に位置する範囲の少なくとも一部では、カーペットが車両の後方に向かうにつれて上方へ傾斜している。
【選択図】図2

Description

本明細書が開示する技術は、車両に関する。
特許文献1に、車両のフロア構造が開示されている。この車両のフロア構造は、フロントシートと、リアシートと、フロアパネルと、カーペットと、リアフットダクトとを備える。リアフットダクトは、車両の後方に向かって開口する吹出口を有しており、その吹出口は、車両の上下方向において、フロントシートとフロアパネルとの間に配置されている。このようなフロア構造では、リアフットダクトによって、空調ユニットから送り出された空調風を車両の後方(即ち、リアシートに座るユーザの足元)へ送風する。
特開2020-029242号公報
上記のような車両において、フロアパネルの上面には、通常、左右方向に延びるフロアクロスメンバが設けられ、そのフロアクロスメンバにフロントシートが取り付けられる。この場合、リアフットダクトの後方に存在するフロアクロスメンバによって、リアフットダクトからの空調風が遮られるおそれがある。これを避けるためには、リアフットダクトの吹出口を、フロアクロスメンバの最上面よりも上方に配置する必要がある。しかしながら、例えばバッテリユニットを備える電動車両では、バッテリユニットがフロアパネルの下方に配置されることも多い。そのため、電動車両では、従来の車両よりもフロアパネルが上方へ配置される傾向がある。その一方で、フロントシート及びリアシートの上下方向の位置については、その乗り降りのしやすさ(いわゆる、乗降性)の観点から、フロアパネルが上方へ配置された場合でも、その位置を維持することが求められる。その結果、電動車両においては、フロントシートからフロアパネルまでの上下方向におけるスペースが、比較的に狭くなる傾向がある。この場合、リアフットダクトの吹出口を、フロアクロスメンバの最上面よりも上方に配置することが困難となる。このような問題は、例えばクーペやスポーツカー等の設計において、フロントシートを下方に配置することが求められる場合にも、同様の事象が起こり得る。
上記の実情を鑑み、本明細書は、フロントシートとフロアパネルとの間の限られたスペースに、リアフットダクトを配置するための技術を提供する。
本明細書が開示する技術は、車両に具現化される。この車両は、フロントシート及び前記フロントシートの後方に位置するリアシートを有する車両であって、前記フロントシート及び前記リアシートの下方に広がるフロアパネルと、前記フロアパネルの上面に沿って、前記車両の左右方向に延在するフロアクロスメンバと、前記フロアパネル及び前記フロアクロスメンバに沿って設けられたカーペットと、前記フロアクロスメンバの前方において、前記フロントシートと前記フロアパネルとの間に配置されているとともに、前記カーペットよりも上方で前記車両の後方に向けて開口する吹出口を有するリアフットダクトとを備える。前記車両の前後方向に関して、前記吹出口と前記フロアクロスメンバとの間に位置する範囲の少なくとも一部では、前記カーペットが前記車両の後方に向かうにつれて上方へ傾斜している。
上記した車両では、リアフットダクトの吹出口と、その後方に位置するフロアクロスメンバとの間で、カーペットに傾斜が設けられている。このような構成によると、リアフットダクトの吹出口から車両の後方へ送られる空調風が、カーペットの傾斜に沿って、フロアクロスメンバの上方に向けて誘導される。これにより、リアフットダクトの吹出口からの空調風をユーザの足元まで誘導することができる。この場合、例えば、リアフットダクトの吹出口の位置を、ユーザの足元に合わせて上方へ配置するといった付加的な構成は必要とされない。カーペットに設ける傾斜の位置、面積、及び傾斜角度については、リアシートに座るユーザの足元の位置を想定して、適宜設計することができる。従って、電動車両のように、フロントシートからフロアパネルまでの上下方向におけるスペースが比較的に狭く、かつ、フロアクロスメンバがリアフットダクトの後方に配置されている場合でも、リアフットダクトの吹出口からの空調風を、ユーザの足元まで誘導することができる。同様に、例えばクーペやスポーツカー等の設計において、フロントシートを下方に配置することが求められる場合にも、当該吹出口からの空調風をユーザの足元まで誘導することができる。
実施例の車両10の構造を概略的に示す図。 図1におけるII部の拡大断面図。参考として、リアシート20に座るユーザの足元100を破線で示す。 カーペット32上に配置されたリアフットダクト36平面視で示す図。図3中のハッチングが付された範囲Aは、カーペット32が傾斜を有する範囲を示す。
本技術における一実施形態では、吹出口とフロアクロスメンバとの間に位置する範囲の全体では、カーペットが車両の後方に向かうにつれて上方へ傾斜していてもよい。このような構成によると、リアフットダクトの吹出口からの空調風が、カーペットの傾斜に沿って、ユーザの足元までスムーズに誘導されることができる。
本技術における一実施形態では、吹出口の少なくとも一部は、フロアクロスメンバの最上面より下方に配置されていてもよい。このような構成によると、例えば、ユーザの荷重を受けて変位したフロントシートに、リアフットダクトが接触することを抑制、又は回避することができる。但し、他の実施形態として、吹出口の全体が、フロアクロスメンバの最上面より上方に配置されていてもよい。この場合でも、吹出口からの空調風の少なくとも一部は、カーペットに設けられた傾斜によって、ユーザの足元まで誘導されることができる。
上記した実施形態では、吹出口の全体は、フロアクロスメンバの最上面より下方に配置されていてもよい。このような構成によると、例えば、ユーザの荷重を受けて変位したフロントシートに、リアフットダクトが接触することをより確実に抑制、又は回避することができる。従って、例えば、フロントシートからフロアパネルまでのスペースが比較的に狭い電動車両において、リアフットダクトの吹出口を好適に配置することができる。
本技術における一実施形態では、カーペットの傾斜角度は、吹出口とフロアクロスメンバとの間に位置する範囲の少なくとも一部において一定であってもよい。この場合、カーペットの傾斜角度は、吹出口とフロアクロスメンバとの間に位置する範囲の全体に亘って一定であってもよい。これらの構成によると、リアフットダクトの吹出口からの空調風を、カーペットの傾斜に沿って、ユーザの足元までスムーズに誘導することができる。
本技術における一実施形態では、フロントシートは、フロアクロスメンバに対して取り付けられていてもよい。なお、フロントシートは、フロアクロスメンバに対して、直接的に取付けられていてもよいし、又は間接的に取付けられていてもよい。例えば、フロントシートは、シートレールやシートブラケット等を介して、フロアクロスメンバに間接的に取付けられていてもよい。
図面を参照して、本実施例の車両10について説明する。車両10は、いわゆる自動車であって、路面を走行する車両である。ここで、図面における方向FRは、車両10の前後方向における前方を示し、方向RRは車両10の前後方向における後方を示す。また、方向LHは車両10の左右方向における左方を示し、方向RHは車両10の左右方向における右方を示す。また、方向UPは車両10の上下方向における上方を示し、方向DWは車両10の上下方向における下方を示す。なお、本明細書では、車両10の前後方向、車両10の左右方向、車両10の上下方向を、それぞれ単に前後方向、左右方向、上下方向と称することがある。
図1に示すように、車両10は、ボディ12を備える。ボディ12は、キャビン12cと、ロアスペース12uとを有する。キャビン12cは、乗員を乗せる空間である。ロアスペース12uは、キャビン12cの下方に位置しており、後述するバッテリユニット24を含む構成部品を配置するための空間である。ボディ12は、特に限定されないが、スチール材又はアルミニウム合金といった金属で構成されている。
図1に示すように、車両10は、複数の車輪14f、14rとをさらに備える。複数の車輪14f、14rは、ボディ12に対して回転可能に取り付けられている。複数の車輪14f、14rには、ボディ12の前部に位置する一対の前輪14fと、ボディ12の後部に位置する一対の後輪14rとが含まれる。一対の前輪14fは互いに同軸に配置されており、一対の後輪14rも互いに同軸に配置されている。なお、車輪14f、14rの数は、四つに限定されない。
図1に示すように、車両10は、フロアパネル16と、フロントシート18と、リアシート20とをさらに備える。フロアパネル16は、キャビン12cの床板を構成するパネル部材である。このフロアパネル16によって、前述したキャビン12cとロアスペース12uとが区分される。フロントシート18及びリアシート20は、乗員の座席である。フロントシート18及びリアシート20は、キャビン12c内に配置されている。詳しくは、フロントシート18は、キャビン12c内の前部に配置されており、リアシート20は、キャビン12c内の後部に配置されている。即ち、リアシート20は、フロントシート18よりも後方に位置している。そして、フロアパネル16が、フロントシート18及びリアシート20の下方に広がっている。なお、フロアパネル16、フロントシート18、リアシート20との具体的な構成については、特に限定されない。
図1に示すように、車両10は、モータ22と、バッテリユニット24と、電力制御ユニット26(以下、PCU26と称する)と、電子制御ユニット28(以下、ECU28と称する)とをさらに備える。一例ではあるが、モータ22は、ドライブシャフト(不図示)を介して、一対の後輪14rに接続されている。そのため、モータ22は、一対の後輪14rを駆動することができる。バッテリユニット24は、複数の二次電池セルを内蔵しており、外部の電力によって繰り返し充電可能に構成されている。バッテリユニット24は、フロアパネル16の下方に配置されている。即ち、バッテリユニット24は、ロアスペース12u内に配置されている。バッテリユニット24は、PCU26を介してモータ22に接続されており、モータ22へ電力を供給する。PCU26は、DC-DCコンバータ及び/又はインバータを内蔵しており、バッテリユニット24とモータ22との間で伝達される電力を制御する。ECU28は、プロセッサを有しており、例えばユーザの操作に応じてPCU26へ制御指令を与える。
なお、モータ22は、一対の後輪14rに限られず、複数の車輪14f、14rの少なくとも一つを駆動するように構成されていればよい。車両10は、モータ22に代えて、又は加えて、エンジンといった他の原動機をさらに備えてもよい。また、車両10は、バッテリユニット24に加えて、又は代えて、燃料電池ユニットや太陽電池パネルといった他の電源を備えてもよい。このように、車両10は、電動車両に限定されることなく、エンジン車両、ハイブリッド車両、燃料電池車両、ソーラーカー等も含む。
図2、図3に示すように、車両10は、フロアクロスメンバ30をさらに備える。フロアクロスメンバ30は、フロアパネル16の剛性や強度を向上するための部材である。フロアクロスメンバ30は、U字状の断面を有する。フロアクロスメンバ30は、フロアパネル16の上面に沿って、即ち、フロアパネル16の上側に突出するように設けられている。フロアクロスメンバ30は、車両10の左右方向に延在しており、フロアパネル16との間に、車両10の左右方向に延びる閉空間を形成している。特に限定されないが、フロアクロスメンバ30は、フロアパネル16に対して溶接等により接合されている。
図2、図3に示すように、車両10は、一対のシートレール40と、複数のシートブラケット42とをさらに備える。一対のシートレール40は、フロントシート18を前後方向に関して、移動可能に支持する。一対のシートレール40は、複数のシートブラケット42を介して、フロアクロスメンバ30に固定されている。そのため、フロントシート18は、フロアクロスメンバ30に取り付けられている。但し、一対のシートレール40及びシートブラケット42の具体的な構成は、特に限定されない。加えて、フロントシート18をフロアクロスメンバ30に取り付けるための具体的な構成は、特に限定されない。即ち、フロントシート18は、フロアクロスメンバ30に対して、直接的に、又は間接的に取付けられていればよい。フロントシート18が、フロアクロスメンバ30に対して間接的に取付けられる実施形態では、一対のシートレール40や複数のシートブラケット42に代えて、又は加えて、別の構成部品が使用されてもよい。
図2に示すように、車両10は、カーペット32と、吸音材34とをさらに備える。カーペット32は、キャビン12cの静粛性及び意匠性を向上するための部材である。カーペット32は、車両10のフロアパネル16及びフロアクロスメンバ30に沿って配置されている。吸音材34は、キャビン12cの静粛性を向上するための部材である。吸音材34は、カーペット32とフロアパネル16との間に位置しており、車両10のフロアパネル16に沿って配置されている。なお、吸音材34は、必ずしも必要とされない。即ち、車両10の構成等に応じて、カーペット32の一部又は全部が、フロアパネル16又はフロアクロスメンバ30に対して直接的に配置されていてもよい。
図2、図3に示すように、車両10は、リアフットダクト36をさらに備える。リアフットダクト36は、空調ユニット(不図示)に接続されており、空調ユニットから送り出された空調風Fをキャビン12c内へ導入する。車両10の前後方向に関して、リアフットダクト36は、フロアクロスメンバ30の前方に配置されている。また、車両10の上下方向に関して、リアフットダクト36は、フロントシート18と、フロアパネル16との間に配置されている。
リアフットダクト36は、吹出口38を有する。吹出口38は、車両10の上下方向に関して、カーペット32よりも上方に位置しており、車両10の左右方向に関して、一対のシートレール40間に配置されている。吹出口38は、車両10の後方に向けて開口している。これにより、空調ユニットから送り出された空調風Fは、リアフットダクト36の吹出口38から、車両10の後方(即ち、リアシート20に座るユーザの足元100)へ向かって送風される。なお、リアフットダクト36の一部又は全体が、カーペット32の下方に配置されてもよい。この場合、カーペット32には、吹出口38を露出させる開口が形成されるとよい。これにより、吹出口38は、カーペット32よりも上方で車両10の後方に向けて開口することができる。また、一対のシートレール40間において、吹出口38が配置される位置は、特に限定されない。加えて、空調ユニット(不図示)から吹出口38までの区間に関して、リアフットダクト36が配置される位置も、特に限定されない。例えば、リアフットダクト36の吹出口38が、一対のシートレール40間に配置される一方で、リアフットダクト36の中間部分が、シートレール40とセンターコンソール(不図示)との間に配置されてもよい。
図2に示すように、カーペット32は、吹出口38とフロアクロスメンバ30との間に位置する範囲Aの全体において、車両10の後方に向かうにつれて上方へ傾斜している。なお、カーペット32は、吹出口38とフロアクロスメンバ30との間に位置する範囲Aの全体において、当該傾斜を必ずしも有する必要はない。即ち、カーペット32は、吹出口38とフロアクロスメンバ30との間に位置する範囲Aの少なくとも一部において、車両10の後方に向かうにつれて上方へ傾斜していればよい。
上記した車両10では、リアフットダクト36の吹出口38と、その後方に位置するフロアクロスメンバ30との間で、カーペット32に傾斜が設けられている。このような構成によると、リアフットダクト36の吹出口38から車両10の後方へ送られる空調風Fが、カーペット32の傾斜に沿って、フロアクロスメンバ30の上方に向けて誘導される。これにより、リアフットダクト36の吹出口38からの空調風Fをユーザの足元100まで誘導することができる。この場合、例えば、リアフットダクト36の吹出口38の位置を、フロアクロスメンバ30に合わせて上方へ配置するといった付加的な構成は必要とされない。
カーペット32に設ける傾斜の位置、面積、及び傾斜角度θについては、リアシート20に座るユーザの足元100の位置を想定して、適宜設計することができる。従って、電動車両である本実施例の車両10のように、フロントシート18からフロアパネル16までの上下方向におけるスペースが比較的に狭く、かつ、フロアクロスメンバ30がリアフットダクト36の後方に配置されている場合でも、リアフットダクト36の吹出口38からの空調風Fを、ユーザの足元100まで誘導することができる。同様に、例えばクーペやスポーツカー等の設計において、フロントシート18を下方に配置することが求められる場合にも、当該吹出口38からの空調風Fをユーザの足元100まで誘導することができる。
一例ではあるが、本実施例の車両10では、図2に示すように、リアフットダクト36の吹出口38の全体は、フロアクロスメンバ30の最上面30aより下方に配置されている。この最上面30aは、フロアクロスメンバ30において、最も上方に位置する部分である。このような構成によると、リアフットダクト36の全体を、フロアクロスメンバ30の最上面30aよりも下方に配置することができ、例えば、ユーザの荷重を受けて変位したフロントシート18に、リアフットダクト36が接触することを抑制、又は回避することができる。リアフットダクト36の吹出口38の全体が、フロアクロスメンバ30の最上面30aより下方に配置されている場合でも、カーペット32に設けられた傾斜によって、リアフットダクト36の吹出口38からの空調風Fを、ユーザの足元100まで誘導することができる。但し、リアフットダクト36の吹出口38の全体が、フロアクロスメンバ30の最上面30aより必ずしも下方に配置されている必要はない。即ち、吹出口38の少なくとも一部が、フロアクロスメンバ30の最上面30aより下方に配置されていてもよい。あるいは、吹出口38の全体が、フロアクロスメンバ30の最上面30aよりも上方に配置されていてもよい。この場合でも、吹出口38からの空調風Fの少なくとも一部は、カーペット32に設けられた傾斜によって、ユーザの足元100まで誘導されることができる。
一例ではあるが、本実施例の車両10では、図2に示すように、カーペット32の傾斜角度θは、吹出口38とフロアクロスメンバ30との間に位置する範囲の全体に亘って、一定である。ここで傾斜角度θとは、水平面とカーペット32とのなす角度を意味する。水平面は、車両10の前後方向及び左右方向に平行であるとともに、車両10の上下方向に鉛直である面を指す。なお、図2では、傾斜角度θを規定する水平面は、吸音材34の上面と一致している。このような構成によると、リアフットダクト36の吹出口38からの空調風を、カーペット32の傾斜に沿って、ユーザの足元100までスムーズに誘導することができる。また、車両10の製造においても、カーペット32に対して容易に傾斜を設けることができる。但し、カーペット32の傾斜角度θは、吹出口38とフロアクロスメンバ30との間に位置する範囲の全体に亘って、必ずしも一定である必要はない。即ち、カーペット32の傾斜角度θは、吹出口38とフロアクロスメンバ30との間に位置する範囲の少なくとも一部において一定であってもよい。あるいは、カーペット32の傾斜角度θは、吹出口38とフロアクロスメンバ30との間において、連続的に変化してもよいし、又は段階的に変化してもよい。
なお、本実施例の車両10では、カーペット32が傾斜を有する範囲Aの左右方向における寸法について、特に限定されない。カーペット32が傾斜を有する範囲Aは、少なくとも、リアフットダクト36の吹出口38からフロアクロスメンバ30に向けて、後方に広がっていればよい。一例ではあるが、カーペット32が傾斜を有する範囲は、左右方向に関して、一対のシートレール40間の一部に設けられてもよいし、又は全体に亘って設けられてもよい。後者の構成によると、リアフットダクト36の吹出口38からの空調風Fのより多くを、カーペット32の傾斜に沿ってスムーズに誘導することができる。また、車両10の製造においても、カーペット32に対して容易に傾斜を設けることができる。なお、一対のシートレール40間において、カーペット32が傾斜を有する範囲の左右方向における寸法が大きいほど、吹出口38からの空調風Fをより多く誘導することができる。
以上、いくつかの具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは組み合わせによって技術的有用性を発揮するものである。
10:車両
12:ボディ
12c:キャビン
12u:ロアスペース
14f、14r:車輪
16:フロアパネル
18:フロントシート
20:リアシート
22:モータ
24:バッテリユニット
26:電力制御ユニット
28:電子制御ユニット
30:フロアクロスメンバ
30a:最上面
32:カーペット
34:吸音材
36:リアフットダクト
38:吹出口
40:シートレール
42:シートブラケット
100:足元
A:範囲
θ:傾斜角度

Claims (7)

  1. フロントシート及び前記フロントシートの後方に位置するリアシートを有する車両であって、
    前記フロントシート及び前記リアシートの下方に広がるフロアパネルと、
    前記フロアパネルの上面に沿って、前記車両の左右方向に延在するフロアクロスメンバと、
    前記フロアパネル及び前記フロアクロスメンバに沿って設けられたカーペットと、
    前記フロアクロスメンバの前方において、前記フロントシートと前記フロアパネルとの間に配置されているとともに、前記カーペットよりも上方で前記車両の後方に向けて開口する吹出口を有するリアフットダクトと、
    を備え、
    前記車両の前後方向に関して、前記吹出口と前記フロアクロスメンバとの間に位置する範囲の少なくとも一部では、前記カーペットが前記車両の後方に向かうにつれて上方へ傾斜している、
    車両。
  2. 前記吹出口と前記フロアクロスメンバとの間に位置する前記範囲の全体では、前記カーペットが前記車両の後方に向かうにつれて上方へ傾斜している、請求項1に記載の車両。
  3. 前記吹出口の少なくとも一部は、前記フロアクロスメンバの最上面より下方に配置されている、請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記吹出口の全体は、前記フロアクロスメンバの前記最上面より下方に配置されている、請求項3に記載の車両。
  5. 前記カーペットの傾斜角度は、前記吹出口と前記フロアクロスメンバとの間に位置する前記範囲の少なくとも一部において一定である、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両。
  6. 前記カーペットの前記傾斜角度は、前記吹出口と前記フロアクロスメンバとの間に位置する前記範囲の全体に亘って一定である、請求項5に記載の車両。
  7. 前記フロントシートは、前記フロアクロスメンバに対して取り付けられている、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両。
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