JP2022150675A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱媒体回路のポンプ停止中に液熱交換器から熱媒体回路内に冷媒が侵入した場合に熱媒体回路の圧力弁から冷媒が漏洩し難くすることができるヒートポンプ装置を提供する。【解決手段】ヒートポンプ装置は、熱媒体配管の内部圧力が予め設定された動作圧以上になった場合に熱媒体配管を開放する圧力弁24と、熱媒体配管内における循環方向と反対方向の液状熱媒体の流通を禁止する逆止弁26とを備える。圧力弁24及び逆止弁26は、熱媒体配管内を循環方向に流通する液状熱媒体が、負荷側空気熱交換器、圧力弁24、逆止弁26、ポンプ25、液熱交換器の順で通過する位置にそれぞれ設けられる。逆止弁26は、循環方向で液熱交換器から圧力弁24に至る流路と循環方向で圧力弁24から液熱交換器に至る流路とのうち流路長が短い方の流路の途中に設けられる。【選択図】図1

Description

本開示は、ヒートポンプ装置に関するものである。
ヒートポンプ装置においては、冷媒が循環する冷媒回路と、流体(液状熱媒体)が循環する流体回路(熱媒体回路)とを有するヒートポンプ装置において、冷媒回路では、圧縮機と熱源熱交換器と膨張機構と中間熱交換器とが順次配管により接続され、流体回路では、中間熱交換器(液熱交換器)と負荷熱交換器と屋内空間に設けられた負荷安全弁(圧力弁)とポンプと逆止弁とが順次配管により接続されているものが従来において知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2018/105102号
しかしながら、特許文献1に示されるようなヒートポンプ装置においては、ポンプの停止中に液熱交換器で冷媒回路と熱媒体回路との絶縁が破れ熱媒体回路に冷媒が侵入した場合、液熱交換器の熱媒体入力口とポンプとの間に逆止弁があるため、液熱交換器の熱媒体入力口側には侵入した冷媒がほとんど移動せずに、侵入した冷媒が負荷安全弁にまで到達して負荷安全弁から屋内空間に冷媒が漏洩する可能性がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、熱媒体回路のポンプの停止中において、液熱交換器で冷媒回路と熱媒体回路との絶縁が破れ、熱媒体回路内に冷媒が侵入した場合に、熱媒体回路の圧力弁から冷媒が漏洩し難くすることができるヒートポンプ装置を提供することにある。
本開示に係るヒートポンプ装置は、冷媒が封入された冷媒配管と、液状熱媒体が封入された熱媒体配管と、前記冷媒配管を流通する前記冷媒と前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体との間で熱を交換させる液熱交換器と、前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体と空気との間で熱を交換させる負荷側空気熱交換器と、前記熱媒体配管内の前記液状熱媒体を前記液熱交換器と前記負荷側空気熱交換器との間で予め定められた循環方向に循環させるポンプと、を備え、前記循環方向は、前記液状熱媒体が、前記ポンプ、前記液熱交換器、前記負荷側空気熱交換器の順で通過する方向であり、前記熱媒体配管の内部圧力が予め設定された動作圧以上になった場合に前記熱媒体配管を開放する圧力弁と、前記熱媒体配管内における前記循環方向と反対方向の前記液状熱媒体の流通を禁止する逆止弁と、をさらに備え、前記圧力弁及び前記逆止弁は、前記熱媒体配管内を前記循環方向に流通する前記液状熱媒体が、前記負荷側空気熱交換器、前記圧力弁、前記逆止弁、前記ポンプ、前記液熱交換器の順で通過する位置にそれぞれ設けられ、前記逆止弁は、前記循環方向で前記液熱交換器から前記圧力弁に至る流路と前記循環方向で前記圧力弁から前記液熱交換器に至る流路とのうち、流路長が短い方の流路の途中に設けられる。
本開示に係るヒートポンプ装置は、冷媒が封入された冷媒配管と、液状熱媒体が封入された熱媒体配管と、前記冷媒配管を流通する前記冷媒と前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体との間で熱を交換させる液熱交換器と、前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体と空気との間で熱を交換させる負荷側空気熱交換器と、前記熱媒体配管内の前記液状熱媒体を前記液熱交換器と前記負荷側空気熱交換器との間で予め定められた循環方向に循環させるポンプと、を備え、前記循環方向は、前記液状熱媒体が、前記ポンプ、前記液熱交換器、前記負荷側空気熱交換器の順で通過する方向であり、前記熱媒体配管の内部圧力が予め設定された動作圧以上になった場合に前記熱媒体配管を開放する圧力弁と、前記ポンプの運転中に前記熱媒体配管内における前記液状熱媒体の流通を許可し、前記ポンプの停止中に前記熱媒体配管内における前記液状熱媒体の流通を禁止する遮断弁と、をさらに備え、前記遮断弁は、前記循環方向で前記液熱交換器から前記圧力弁に至る流路と前記循環方向で前記圧力弁から前記液熱交換器に至る流路とのうち、流路長が短い方の流路の途中に設けられる。
本開示に係るヒートポンプ装置によれば、熱媒体回路のポンプの停止中において、液熱交換器で冷媒回路と熱媒体回路との絶縁が破れ、熱媒体回路内に冷媒が侵入した場合に、熱媒体回路の圧力弁から冷媒が漏洩し難くすることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の1次回路及び2次回路の構成を示す図である。 実施の形態1に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の制御系統の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の動作の一例を示すフロー図である。 実施の形態1に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の別例における1次回路及び2次回路の構成を示す図である。 実施の形態1に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の別例における1次回路及び2次回路の構成を示す図である。 実施の形態2に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の1次回路及び2次回路の構成を示す図である。 実施の形態2に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の制御系統の構成を示すブロック図である。
本開示に係るヒートポンプ装置を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1から図5を参照しながら、本開示の実施の形態1について説明する。図1はヒートポンプ装置が適用された空気調和機の1次回路及び2次回路の構成を示す図である。図2はヒートポンプ装置が適用された空気調和機の制御系統の構成を示すブロック図である。図3はヒートポンプ装置が適用された空気調和機の動作の一例を示すフロー図である。図4及び図5はヒートポンプ装置が適用された空気調和機の別例における1次回路及び2次回路の構成を示す図である。
以下においては、この開示に係るヒートポンプ装置を空気調和機に適用した場合を例にして説明する。なお、この開示は、ルームエアコン及び業務用のパッケージエアコン等を含む空気調和機の他に、例えば、給湯器、ショーケース、冷蔵庫、チラーシステム等に適用され、冷媒が循環する1次回路(冷媒回路)と液状熱媒体(例えば水)が循環する2次回路(熱媒体回路)とを備えたヒートポンプ装置に利用できる。
この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機は、図1に示すように、室外機10及び室内機20を備えている。室内機20は、空気調和の対象となる部屋の室内2に設置される。室外機10は、当該部屋の室外1に設置される。室外機10は、冷媒配管11、圧縮機12、四方弁13、室外熱交換器14、室外ファン15、膨張弁16、水熱交換器17及びポンプ25を備えている。室内機20は、室内熱交換器21及び室内ファン22を備えている。
冷媒配管11は、室外機10の室外熱交換器14と水熱交換器17との間で循環的に設けられている。冷媒配管11内には冷媒が封入されている。冷媒配管11内に封入される冷媒は、地球温暖化係数(GWP)の小さいものを用いることが地球環境保護上の観点からいって望ましい。この冷媒は空気よりも平均分子量が大きく(空気よりも密度が大きく)、空気中では重力方向(鉛直方向)の下方へと沈んでいく性質を持っている。
このような冷媒として、具体的に例えば、テトラフルオロプロペン(CF3CF=CH2:HFO-1234yf)、ジフルオロメタン(CH2F2:R32)、プロパン(R290)、プロピレン(R1270)、エタン(R170)、ブタン(R600)、イソブタン(R600a)、1.3.3.3-テトラフルオロ-1-プロペン(CF3-CH=CHF:HFO-1234ze)等の中から選ばれる1つ以上の冷媒からなる(混合)冷媒を用いることができる。これらの冷媒には、可燃性(微燃性又は強燃性)を有するものが含まれる。
冷媒配管11は、圧縮機12、膨張弁16、室外熱交換器14及び水熱交換器17を環状に接続している。したがって、室外熱交換器14と水熱交換器17との間で冷媒が循環する冷媒回路が形成されている。圧縮機12は、供給された冷媒を圧縮して当該冷媒の圧力及び温度を高める機器である。圧縮機12は、例えば、ロータリ圧縮機、あるいは、スクロール圧縮機等を用いることができる。
膨張弁16は、流入した冷媒を膨張させ、当該冷媒の圧力を低下させる。すなわち、膨張弁16は、冷媒を減圧させる減圧装置である。ここで説明する構成例では、膨張弁16は、リニア電子膨張弁(LEV:Linear Electric expansion Valve)である。したがって、膨張弁16を閉じることで、冷媒の流通を阻止できる。
室外熱交換器14は、室外熱交換器14に流入した冷媒と空気との間で熱を交換させる熱源側空気熱交換器である。室外ファン15は、後述する室外機筐体内の風路の中に気流を発生させ、外気が室外熱交換器14の周囲を通過するように送風する。室外熱交換器14は、流入した冷媒を蒸発又は凝縮することにより、室外ファン15から送られる室外1の空気と熱交換をし、空気を冷却又は加熱する。このように、室外ファン15は、熱源側空気熱交換器である室外熱交換器14の周囲を通過する空気流を生成する送風ファンである。
室外機10と室内機20とは水配管23で接続されている。水配管23は、室外機10の水熱交換器17と室内機20の室内熱交換器21との間で循環的に設けられている。水配管23内には、液状熱媒体である水が封入されている。すなわち、水配管23は、内部に液状熱媒体である水が入れられた熱媒体配管である。なお、水は、液状熱媒体の一例である。液状熱媒体としては、他にブライン等を用いることも可能である。
水熱交換器17は、水熱交換器17に流入した冷媒と水(液状熱媒体)との間で熱を交換させる液熱交換器である。水熱交換器17は、例えば、熱交換効率が高いプレート熱交換器又は二重管熱交換器等が用いられる。
ポンプ25は、水配管23に設けられている。ポンプ25は、水熱交換器17に液状熱媒体である水を流れさせるためのものである。水配管23は、室内熱交換器21、水熱交換器17及びポンプ25を環状に接続している。したがって、ポンプ25によって室内熱交換器21と水熱交換器17との間で水が循環される水回路が形成されている。
ポンプ25は、このようにして環状に形成された水配管23(熱媒体配管)に予め定められた循環方向で水(液状熱媒体)を流れさせる。この循環方向は、液状熱媒体である水が、ポンプ25、液熱交換器である水熱交換器17、負荷側空気熱交換器である室内熱交換器21の順で通過する方向である。
室内熱交換器21は、室内熱交換器21に流入した水(液状熱媒体)と空気との間で熱を交換させる負荷側空気熱交換器である。室内ファン22は、後述する室内機筐体内の風路の中に気流を発生させ、室内熱交換器21の周囲を通過するように送風する。室内熱交換器21は、流入した高温又は低温の水を、室内ファン22から送られる室内2の空気と熱交換させることで室内2の空気を加熱又は冷却する。
室外機10は、室外機筐体を備えている。室外機筐体は熱源側筐体である。室外機筐体の内部には、冷媒配管11、圧縮機12、四方弁13、室外熱交換器14、室外ファン15、膨張弁16、水熱交換器17及びポンプ25と、水配管23の一部が収容されている。また、室内機20は、室内機筐体を備えている。室内機筐体の内部には、室内熱交換器21及び室内ファン22と、水配管23の一部が収容されている。
室外機筐体には、室外機筐体の内部と外部とを連通する吸込口及び吹出口が形成されている。室外機筐体の内部には、吸込口から室外熱交換器14及び室外ファン15を通過して吹出口へと通じる風路が形成されている。すなわち、この風路は、室外機筐体の外部から取り込んだ空気を室外熱交換器14で熱交換させた後に室外機筐体の外部へと放出するためのものである。なお、室内機筐体についても同様に、吸込口、吹出口及び風路が形成されている。
このようにして構成された冷媒回路及び水回路は、室外熱交換器14において冷媒と空気の間で熱交換を行い、水熱交換器17において冷媒と水の間で熱交換を行い、さらに、室内熱交換器21において水と空気の間で熱交換を行うことにより、室内機20と室外機10との間で熱を移動させるヒートポンプとして働く。すなわち、可燃性冷媒が循環する1次回路(冷媒回路)と非可燃性の熱媒体(ここでは水)が循環する2次回路とを用いた間接方式のヒートポンプ装置である。この際、四方弁13を切り換えることにより、冷媒回路における冷媒の循環方向を反転させて冷房運転と暖房運転とを切り換えることができる。
まず、冷房運転時においては、1次側の冷媒回路では、圧縮機12により冷媒は高温・高圧となり、四方弁13を通り室外熱交換器14へ流入する。この際、室外熱交換器14は、凝縮器として機能し、流入した冷媒を凝縮させる。すなわち、室外熱交換器14に流入した高温の冷媒は、低温の外気と熱交換して凝縮し液冷媒となる。
液冷媒は、膨張弁16を通り膨張し、低温・低圧で気相と液相が混じった気液二相状態の冷媒となる。この低温の気液二相冷媒は、水熱交換器17に流入し、水回路を循環する水と熱交換して蒸発してガス冷媒となる。この熱交換により水回路の水は冷却される。すなわち、水熱交換器17は、水回路の水から吸熱する吸熱器として働き水を冷却する。ガス冷媒は四方弁13を通り、再度圧縮機12に流入し高温・高圧の冷媒となる。
水回路では、ポンプが生成した圧力により水を循環させる。水熱交換器17で冷却され低温になった水は、低温のまま室外機筐体内の水配管23から室内機筐体内の水配管23へと流れる。室内機筐体内の水配管23を流れる低温の水は、室内熱交換器21に流入する。
室内熱交換器21に流入した水は室内空気と熱交換され加熱される。この際、室内空気は冷却される。加熱された水は室外機筐体内の水配管23に進み、ポンプ25を通過し、再度水熱交換器17に流入し冷却され低温の水となる。
次に暖房運転時においては、1次側の冷媒回路では、圧縮機12により冷媒は高温・高圧となり、四方弁13を通り水熱交換器17へ流入する。水熱交換器17に流入した冷媒は、水回路を循環する水と熱交換して凝縮し液冷媒となる。この際に、水回路を循環する水は加熱される。すなわち、水熱交換器17は、放熱器として機能して水回路に流れる水を加熱する。
液冷媒は、膨張弁16を通り膨張して低温・低圧の気液二相冷媒となる。気液二相冷媒は、室外熱交換器14へ流入する。この際、室外熱交換器14は、蒸発器として機能し、流入した冷媒を蒸発させる。すなわち、室外熱交換器14へ流入した気液二相冷媒は、外気と熱交換して蒸発してガス冷媒となる。ガス冷媒は、四方弁13を通り再度圧縮機12に流入し高温・高圧の冷媒となる。
水回路では、ポンプ25の生成した圧力により、水回路の水を循環させる。まず、水熱交換器17で冷却された低温の水は、高温のまま室外機筐体内の水配管23から室内機筐体内の水配管23へと流れる。室内機筐体内の水配管23を流れる高温の水は、室内熱交換器21に流入する。
室内熱交換器21に流入した水は室内空気と熱交換され冷却される。この際、室内空気は加熱される。冷却された水は室外機筐体内の水配管23に進み、ポンプ25を通過し、再度水熱交換器17に流入し加熱され高温の水となる。
この実施の形態に係るヒートポンプ装置は、圧力弁24と逆止弁26とをさらに備えている。圧力弁24は、水配管23の内部圧力が予め設定された動作圧以上になると水配管23を開放して水配管23の内部圧力を一定にすることが可能な制御弁である。なお、圧力弁24は、水配管23に直接に設けられるのではなく、水配管23から分岐した分岐配管30に設けられてもよい。図示の構成例では、圧力弁24は室内2に配置されている。
逆止弁26は、水配管23内における前述の循環方向と反対方向の水の流通を禁止する弁である。逆止弁26により、水配管23内においては前述の循環方向にのみ水が流れることができる。
圧力弁24及び逆止弁26を含む水回路の各要素は、水配管23内を前述の循環方向に流通する水が、室内熱交換器21、圧力弁24、逆止弁26、ポンプ25、水熱交換器17の順で通過する位置にそれぞれ設けられている。なお、圧力弁24が水配管23から分岐した分岐配管30に設けられている場合、本開示において水配管23内を流通する水が圧力弁24を通過するというのは、分岐配管30の水配管23からの分岐部を通過することを含んでいるとする。
また、水回路における水の流路は前述のように環状である。このため、水回路における任意の2点を指定することで、水の流路は2つの部分に分割できる。ここで、水回路における2点として水熱交換器17と圧力弁24とを指定した場合、水の流路は次の2つの部分に分割される。すなわち、前述の循環方向で水熱交換器17から圧力弁24に至る流路Aと、前述の循環方向で圧力弁24から水熱交換器17に至る流路Bの2つである。そして、この実施の形態においては、逆止弁26は、流路Aと流路Bとのうちで、流路長が短い方の流路の途中に設けられている。
以上のように構成されたヒートポンプ装置が適用された空気調和機においては、前述したように、圧力弁24とポンプ25との間に逆止弁26が設けられている。そして、水熱交換器17から循環方向と反対方向に遡ってポンプ25と逆止弁26とをこの順序で通過して圧力弁24に至る流路の方が、水熱交換器17から循環方向に従って室内熱交換器21を通過して圧力弁24に至る流路よりも短くなっている。
1次回路(冷媒回路)と2次回路とを用いた間接方式のヒートポンプ装置が適用された空気調和機においては、冷房運転時等には低温の冷媒が水熱交換器17へ流入する。この際、摂氏0度(水の凍結点)以下の冷媒が水熱交換器17へ流入することがあり、水回路を循環する水が凍結してしまい、凍結による水の体積膨張により水熱交換器17が損傷してしまう可能性がある。また、例えば、経年劣化、外部応力等により水熱交換器17が損傷してしまう場合もある。
水熱交換器17が損傷すると、水熱交換器17内の冷媒の流路と水の流路とが通じてしまうことがある。そして、この場合には、冷媒配管11の内部圧力の方が水配管23の内部圧力よりも高いため、冷媒回路の冷媒配管11内の冷媒が、水回路の水配管23内に侵入してしまう可能性がある。
暖房運転時に水熱交換器17に流入する冷媒は、圧縮機12で圧縮された高温・高圧のガス冷媒である。したがって、暖房運転時に水熱交換器17が損傷して水熱交換器17内の冷媒の流路と水の流路とが通じてしまった場合、水回路の水配管23内に気体状態の冷媒が侵入し、侵入した冷媒は気体のまま水回路内を流れる。
また、冷房運転時に水熱交換器17に流入する冷媒は低温の気液二相冷媒である。したがって、冷房運転時に水熱交換器17が損傷して水熱交換器17内の冷媒の流路と水の流路とが通じてしまった場合、水回路の水配管23内に気液二相状態の冷媒が侵入する。このうち、液相の冷媒は、水配管23内に侵入した際に水により加熱されて気化する。一方、気相の冷媒はそのまま気体である。したがって、冷房運転時においても水配管23内に侵入した冷媒は気体の状態で水回路内を流れる。すなわち、暖房運転時及び冷房運転時のいずれにおいても、水配管23内に侵入した冷媒は気体の状態で水回路内を流れることになる。
水熱交換器17で水回路に侵入したガス冷媒は、ポンプ25の生成した圧力によって前述した循環方向に沿って水配管23内を流れる。水熱交換器17において冷媒が水回路中に侵入すると、水回路の水配管23の内部圧力が全体的に上昇する。冷媒が水回路中に侵入したことで水配管23の内部圧力が上昇し、水配管23の内部圧力が予め設定された動作圧以上になると、圧力弁24が作動して水配管23が開放される。
冷媒の水回路への侵入がポンプ25の運転中だった場合、ポンプ25の生成した圧力によって前述した循環方向に沿って水配管23内の水を押しながら流れる。そして、内部圧力が予め設定された動作圧以上になると、圧力弁24が作動して水配管23が開放され、水が圧力弁24から漏洩する。このとき、冷媒は循環方向に沿って水を圧力弁24まで押し流しながら移動していく。したがって、水熱交換器17で水配管23内に冷媒が侵入を開始した時点において、前述の流路A(循環方向で水熱交換器17から圧力弁24に至る流路)にあった水が最初に圧力弁24から漏洩し、その後に圧力弁24にまで到達した冷媒が圧力弁24から漏洩する。
このため、前述の流路Aの水配管23内の容積よりも水配管23内に侵入した冷媒の体積が小さい場合つまりは侵入冷媒量が少ない場合は、圧力弁24からは、水のみが漏洩し、冷媒は漏洩せずに流路Aの水配管23内に留まる。一方、流路Aの水配管23内の容積よりも水配管23内に侵入した冷媒の体積が大きい場合つまりは侵入冷媒量が多い場合は、圧力弁24から水が漏洩した後に圧力弁24まで冷媒が到達して冷媒が漏洩する。
これに対し、冷媒の水回路への侵入がポンプ25の停止中だった場合、侵入した冷媒は、水熱交換器17から前述の循環方向だけでなく、循環方向とは反対方向にも水を押す。この実施の形態においては、逆止弁26を備えているため、循環方向とは反対方向の流れは抑制される。これにより、ポンプ25の停止中においても前述したポンプ25の動作中と同様に、基本的に侵入冷媒は循環方向に沿って水配管23内の水を押しながら流れるようになる。したがって、前述の流路B(循環方向とは反対方向で水熱交換器17から圧力弁24に至る流路)ではなく、前述の流路A(循環方向で水熱交換器17から圧力弁24に至る流路)の方に侵入冷媒を誘導できるため、流路Bよりも長い流路Aの水配管23内の容積と比較して侵入冷媒の体積が小さければ、圧力弁24から冷媒が漏洩しないようにすることが可能である。
ただし、逆止弁26があるとはいえ水熱交換器17から侵入する冷媒の圧力が高ければ、侵入冷媒が水を押し退けつつ循環方向とは反対方向にも移動する。この際、この実施の形態においては逆止弁26がポンプ25と圧力弁24との間にあるため、循環方向と反対方向に移動した冷媒は、逆止弁26に到達する前にポンプ25を通過する。したがって、循環方向とは反対方向で水熱交換器17から逆止弁26に至る流路における容積を、ポンプ25の容積分だけ大きくできるため、より多くの侵入冷媒を流路Bにおける水熱交換器17から逆止弁26までの間に溜めることが可能である。
以上のように構成されたヒートポンプ装置が適用された空気調和機によれば、ポンプ25の停止中において、水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れ、水回路内に冷媒が侵入した場合に、侵入した冷媒が水回路の圧力弁24にまで到達して漏洩を開始するに至る侵入冷媒量を大きくすることができる。したがって、ポンプ25の運転中のみならずポンプ25の停止中においても、水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れ、水回路内に冷媒が流入した場合に、水回路の圧力弁24から冷媒が漏洩し難くすることができる。
次に、図2を参照しながら、この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の制御系統の構成について説明する。同図に示すように、空気調和機は制御装置50を備えている。制御装置50は、空気調和機の運転動作全般を制御する。具体的には、制御装置50は、圧縮機12、室外ファン15、室内ファン22、膨張弁16及びポンプ25の動作を制御する。
制御装置50の制御回路には、例えば、図示しないプロセッサ及びメモリが備えられている。制御装置50は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することによって予め設定された処理を実行し、空気調和機を制御する。制御装置50においてメモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行し、制御装置50のハードウェアとソフトウェアとが協働することによって、制御装置50が備える機能が実現される。
プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM及びEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク及びDVD等が該当する。
なお、制御装置50の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。制御装置50の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、かつ、当該制御回路にプロセッサ及びメモリが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
この実施の形態に係る空気調和機は、前述の冷房運転及び暖房運転に加えて、回収運転が可能である。回収運転とは、冷媒回路中の冷媒を、冷媒回路の室外熱交換器14側に回収する運転である。回収運転においては、制御装置50は、まず、膨張弁16を閉止させる。そして、制御装置50は圧縮機12を動作させる。これにより、冷媒回路の水熱交換器17側の冷媒は、圧縮機12に吸い出される。
圧縮機12から吐出された高温の気相の冷媒は、室外熱交換器14を通過して空気と熱交換される。この熱交換により気相の冷媒は液化する。液化した冷媒は室外熱交換器14を抜け、膨張弁16に到達する。この時、膨張弁16は閉止されているため、液相の冷媒は、主に、圧縮機12と室外熱交換器14との間の冷媒配管11内、室外熱交換器14と膨張弁16との間の冷媒配管11内、及び、室外熱交換器14に回収される。
そして、制御装置50は、回収運転を開始してから予め設定した基準時間が経過した場合に、圧縮機12の動作を停止させて当該回収運転を終了させる。この際の基準時間は、冷媒回路に封入された冷媒の充填量及び圧縮機12の能力等の空気調和機の仕様に基づいて、冷媒を室外熱交換器14側に移動させるために必要な時間を考慮することで決定できる。
圧縮機12の内部には、逆流を防止する弁等の構造が備えられていることが一般的である。このため、回収運転の終了後に圧縮機12を停止したままにしても、圧縮機12から水熱交換器17側に冷媒が逆流しない。なお、水熱交換器17側への冷媒の逆流を阻止するため、圧縮機12と室外熱交換器14との間又は圧縮機12と水熱交換器17との間に逆止弁等を設けてもよい。
この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機は、水回路のポンプ25を停止させる際、回収運転を行なってから水回路のポンプ25を停止させる。すなわち、制御装置50は、ポンプ25を停止させる前に回収運転を行なう。そして、制御装置50は、回収運転の完了後に、ポンプ25を停止させる。
次に、この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の動作の流れの一例について、図3のフロー図を参照しながら説明する。制御装置50は、空気調和機のユニット停止指示を行う際に(ステップS10)、ステップS11の処理を行い、冷媒回路の冷媒を水熱交換器17側から室外熱交換器14に回収する回収運転を開始させる。回収運転においては、制御装置50は、膨張弁16を閉止させた状態で圧縮機12を動作させる。ステップS11の後、制御装置50は次にステップS12の処理を行う。
ステップS12においては、制御装置50は、回収運転の終了条件が成立したか否かを判定する。回収運転の終了条件は、例えば前述したように回収運転を開始してから基準時間が経過することである。なお、回収運転の終了条件は、この例に限られない。他に例えば、冷媒回路の水熱交換器17側の冷媒圧力を検出する圧力センサを設け、この圧力センサの検出値が基準値以下に低下することを終了条件としてもよい。回収運転の終了条件が成立していなければ、制御装置50はステップS11に戻って処理を継続する。
一方、回収運転の終了条件が成立したら、制御装置50は次にステップS13の処理を行い、圧縮機12を停止させて、回収運転を終了させる。そして、制御装置50はポンプ25を停止させる。ステップS13の処理が完了すれば、一連の動作は終了となる。
以上のように構成されたヒートポンプ装置が適用された空気調和機によれば、ポンプ25の停止中における水熱交換器17側の冷媒残留量を少なくできる。このため、ポンプ25の停止中に水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れた場合に、水回路への冷媒の侵入を抑制し、又は、冷媒の侵入を最小限に抑えることが可能である。
次に、図4を参照しながら、この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和装置の変形例について説明する。同図に示す変形例においても、図1に示した構成と同様に、圧力弁24が室内2に配置されている。なお、圧力弁24が分岐配管30に設けられている場合、分岐配管30の水配管からの分岐部が室内に配置されている。
そして、この変形例においては、圧力弁24の開放口29側に、延長ホース28が接続されている。圧力弁24の開放口29側に接続された延長ホース28により圧力弁24の開放経路が延長されることで、圧力弁24の開放口29が、延長ホース28による延長先の端部に形成されている。延長ホース28による延長先の端部、すなわち、圧力弁24の開放口29は室外1に配置されている。このようにすることで、水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れ、水回路に侵入した冷媒が圧力弁24にまで達したとしても、圧力弁24から水回路の外に出た冷媒を、室内2でなく室外1に放出できる。
また、図4に示す構成例では、延長ホース28による延長先の端部すなわち圧力弁24の開放口29は、室外機10の室外機筐体内における前述した風路中に配置されている。このようにすることで、水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れ、水回路に侵入した冷媒が圧力弁24にまで達したとしても圧力弁24から水回路の外に出た冷媒を、室外ファン15により生成された気流で拡散させることができる。
以上においては、熱源側の1台の室外機10に対し、負荷側の室内機20が1台設けられている場合の構成例について説明した。1台の室外機10に対して設けられる室内機20の台数は1台に限られない。この実施の形態に係るヒートポンプ装置においては、1台の熱源機に対して2台以上の負荷機が接続されていてもよい。図5に示すのは、この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機において、熱源側の1台の室外機10に対し、負荷側の室内機が2台設けられている場合の構成例である。負荷側には、室内機20に加えて第2室内機40がさらに設けられている。第2室内機40は、室内機20と同様の、あるいは類似する構成を有する。図示の例では、第2室内機40は、室内機20と同様に、第2室内熱交換器41及び第2室内ファン42を備えている。水配管23は途中で分岐して、第2水配管43が設けられている。第2水配管43は、第2室内機40の第2室内熱交換器41に接続されている。
この場合、ヒートポンプ装置は、第2圧力弁44と第2逆止弁45とさらに備えるとよい。第2圧力弁44及び第2逆止弁45は、第2水配管43に設けられている。そして、第2圧力弁44及び第2逆止弁45を含む各要素は、第2水配管43内を前述の循環方向に流通する水が、第2室内熱交換器41、第2圧力弁44、第2逆止弁45、ポンプ25、水熱交換器17の順で通過する位置にそれぞれ設けられている。また、前述の循環方向で水熱交換器17から第2圧力弁44に至る流路と、前述の循環方向で第2圧力弁44から水熱交換器17に至る流路とのうちで、流路長が短い方の流路の途中に第2逆止弁45が設けられている。
第2圧力弁44及び第2逆止弁45を、第2水配管43に設けることで、水熱交換器17から循環方向とは反対方向における流路の容積を、水配管23の逆止弁26までに加えて、第2水配管43の第2逆止弁45までの分だけ大きくできるため、より多くの侵入冷媒を流路Bにおける水熱交換器17から逆止弁26及び第2逆止弁45までの間に溜めることが可能である。
実施の形態2.
図6及び図7を参照しながら、本開示の実施の形態2について説明する。図6はヒートポンプ装置が適用された空気調和機の1次回路及び2次回路の構成を示す図である。図7はヒートポンプ装置が適用された空気調和機の制御系統の構成を示すブロック図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、水回路に設ける弁を逆止弁に代えて、開閉を制御可能な遮断弁にしたものである。以下、この実施の形態2に係るヒートポンプ装置について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1と基本的に同様である。以降の説明においては、実施の形態1と同様の又は対応する構成について、原則として実施の形態1の説明で用いたものと同じ符号を付して記載する。
この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機は、図6に示すように、遮断弁27を備えている。遮断弁27は、例えば電磁弁、電動弁等である。遮断弁27は、水配管23内の水の流路を開閉可能である。
実施の形態1と同様に、水回路における2点として水熱交換器17と圧力弁24とを指定した場合、水の流路は次の2つの部分に分割される。すなわち、前述の循環方向で水熱交換器17から圧力弁24に至る流路Aと、前述の循環方向で圧力弁24から水熱交換器17に至る流路Bの2つである。そして、この実施の形態においては、遮断弁27は、流路Aと流路Bとのうちで、流路長が短い方の流路の途中に設けられている。
以上のように構成されたヒートポンプ装置が適用された空気調和機においては、水熱交換器17から循環方向と反対方向に遡って遮断弁27を通過して圧力弁24に至る流路の方が、水熱交換器17から循環方向に従って室内熱交換器21を通過して圧力弁24に至る流路よりも短くなっている。
次に、図7を参照しながら、この実施の形態に係るヒートポンプ装置が適用された空気調和機の制御系統の構成について説明する。同図に示すように、空気調和機は制御装置50を備えている。制御装置50は、空気調和機の運転動作全般を制御する。具体的には、制御装置50は、圧縮機12、室外ファン15、室内ファン22、膨張弁16、ポンプ25及び遮断弁27の動作を制御する。
制御装置50は、ポンプ25の運転中に遮断弁27を開放させる。また、制御装置50は、ポンプ25の停止中に遮断弁27を閉止させる。したがって、遮断弁27は、ポンプ25の運転中に水配管23内における水の流通を許可する。そして、遮断弁27は、ポンプ25の停止中に水配管23内における水の流通を禁止する。
以上のように構成されたヒートポンプ装置において、ポンプ25の停止中に水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れ、水回路内に冷媒が侵入した場合、侵入した冷媒は、水熱交換器17から前述の循環方向だけでなく、循環方向とは反対方向にも水を押す。この実施の形態においては、ポンプ25の停止中には遮断弁27が閉止される。特に、遮断弁27は、前述の流路B(循環方向とは反対方向で水熱交換器17から圧力弁24に至る流路)における水の流通を禁止するため、圧力弁24が作動した場合に循環方向とは反対方向の流れは抑制され、侵入冷媒は循環方向に沿って水配管23内の水を押しながら流れるようになる。したがって、前述の流路Bではなく、前述の流路A(循環方向で水熱交換器17から圧力弁24に至る流路)の方に侵入冷媒を誘導できるため、流路Bよりも長い流路Aの水配管23内の容積と比較して侵入冷媒の体積が小さければ、圧力弁24から冷媒が漏洩しないようにすることが可能である。
したがって、以上のように構成されたヒートポンプ装置によれば、実施の形態1と同様に、ポンプ25の停止中において、水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れ、水回路内に冷媒が侵入した場合に、侵入した冷媒が水回路の圧力弁24にまで到達して漏洩を開始するに至る侵入冷媒量を大きくすることができる。そして、ポンプ25の運転中のみならずポンプ25の停止中においても、水熱交換器17で冷媒回路と水回路との絶縁が破れ、水回路内に冷媒が流入した場合に、水回路の圧力弁24から冷媒が漏洩し難くすることができる。
なお、図6に示した構成例では、圧力弁24及び遮断弁27を含む水回路の各要素は、水配管23内を前述の循環方向に流通する水が、室内熱交換器21、圧力弁24、遮断弁27、ポンプ25、水熱交換器17の順で通過する位置にそれぞれ設けられている。すなわち、圧力弁24とポンプ25との間に遮断弁27が設けられている。このようにすることで、実施の形態1と同様に、ポンプ25の容積分だけ侵入した冷媒を溜めることができるため、圧力弁24からの冷媒漏洩をさらに発生し難くすることが可能である。ただし、この実施の形態においては、遮断弁27は、圧力弁24とポンプ25との間に限らず、水熱交換器17から圧力弁24に至る、循環方向と反対方向の2つの流路のうちで流路長が短い方に設けられていればよい。
1 室外
2 室内
10 室外機
11 冷媒配管
12 圧縮機
13 四方弁
14 室外熱交換器
15 室外ファン
16 膨張弁
17 水熱交換器
20 室内機
21 室内熱交換器
22 室内ファン
23 水配管
24 圧力弁
25 ポンプ
26 逆止弁
27 遮断弁
28 延長ホース
29 開放口
30 分岐配管
40 第2室内機
41 第2室内熱交換器
42 第2室内ファン
43 第2水配管
44 第2圧力弁
45 第2逆止弁
50 制御装置

Claims (6)

  1. 冷媒が封入された冷媒配管と、
    液状熱媒体が封入された熱媒体配管と、
    前記冷媒配管を流通する前記冷媒と前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体との間で熱を交換させる液熱交換器と、
    前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体と空気との間で熱を交換させる負荷側空気熱交換器と、
    前記熱媒体配管内の前記液状熱媒体を前記液熱交換器と前記負荷側空気熱交換器との間で予め定められた循環方向に循環させるポンプと、を備え、
    前記循環方向は、前記液状熱媒体が、前記ポンプ、前記液熱交換器、前記負荷側空気熱交換器の順で通過する方向であり、
    前記熱媒体配管の内部圧力が予め設定された動作圧以上になった場合に前記熱媒体配管を開放する圧力弁と、
    前記熱媒体配管内における前記循環方向と反対方向の前記液状熱媒体の流通を禁止する逆止弁と、をさらに備え、
    前記圧力弁及び前記逆止弁は、前記熱媒体配管内を前記循環方向に流通する前記液状熱媒体が、前記負荷側空気熱交換器、前記圧力弁、前記逆止弁、前記ポンプ、前記液熱交換器の順で通過する位置にそれぞれ設けられ、
    前記逆止弁は、前記循環方向で前記液熱交換器から前記圧力弁に至る流路と前記循環方向で前記圧力弁から前記液熱交換器に至る流路とのうち、流路長が短い方の流路の途中に設けられるヒートポンプ装置。
  2. 冷媒が封入された冷媒配管と、
    液状熱媒体が封入された熱媒体配管と、
    前記冷媒配管を流通する前記冷媒と前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体との間で熱を交換させる液熱交換器と、
    前記熱媒体配管を流通する前記液状熱媒体と空気との間で熱を交換させる負荷側空気熱交換器と、
    前記熱媒体配管内の前記液状熱媒体を前記液熱交換器と前記負荷側空気熱交換器との間で予め定められた循環方向に循環させるポンプと、を備え、
    前記循環方向は、前記液状熱媒体が、前記ポンプ、前記液熱交換器、前記負荷側空気熱交換器の順で通過する方向であり、
    前記熱媒体配管の内部圧力が予め設定された動作圧以上になった場合に前記熱媒体配管を開放する圧力弁と、
    前記ポンプの運転中に前記熱媒体配管内における前記液状熱媒体の流通を許可し、前記ポンプの停止中に前記熱媒体配管内における前記液状熱媒体の流通を禁止する遮断弁と、をさらに備え、
    前記遮断弁は、前記循環方向で前記液熱交換器から前記圧力弁に至る流路と前記循環方向で前記圧力弁から前記液熱交換器に至る流路とのうち、流路長が短い方の流路の途中に設けられるヒートポンプ装置。
  3. 前記圧力弁は、室内に配置され、
    前記圧力弁の開放口は、室外に配置された請求項1又は請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記圧力弁は、前記熱媒体配管から分岐した分岐配管に設けられ、
    前記分岐配管の前記熱媒体配管からの分岐部は、室内に配置され、
    前記圧力弁の開放口は、室外に配置された請求項1又は請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記冷媒配管を流通する前記冷媒と空気との間で熱を交換させる熱源側空気熱交換器と、前記熱源側空気熱交換器の周囲を通過する空気流を生成する送風ファンとを内部に収容し、内部に前記送風ファンにより生成された空気流が通過する風路が形成された熱源側筐体をさらに備え、
    前記圧力弁の開放口は、前記熱源側筐体内の前記風路中に配置された請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
  6. 前記ポンプを停止させる前に、前記冷媒配管により圧縮機と熱源側空気熱交換器と膨張弁と前記液熱交換器とが順に接続された冷媒回路の前記熱源側空気熱交換器側に前記冷媒を回収する回収運転を行った後、前記ポンプを停止させる制御手段をさらに備えた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
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