JP2020122647A - 冷媒サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、冷媒サイクル装置の一実施形態としての空気調和装置1の概略構成図である。冷暖同時運転ができる空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、ビル等の室内の冷暖房を実現する。
利用側ユニット120は、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げ等、又は、室内の壁面に壁掛け等により設置されている。利用側ユニット120は、冷媒連絡管7、8、9及び切換ユニット70を介して熱源側ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。利用側ユニット120と切換ユニット70とは、冷媒連絡管としての液管LP及びガス管GPによって接続される。
熱源側ユニット2は、ビル等の屋上等に設置されており、冷媒連絡管7、8、9を介して利用側ユニット120に接続される。熱源側ユニット2は、冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路12を有している。熱源側冷媒回路12は、主として、圧縮機21と、複数(ここでは、2つ)の熱交換器切換機構22、23と、熱源側熱交換器と、冷媒冷却器36と、熱源側流量調節弁26、27と、冷媒冷却側流量調節弁37と、レシーバ28と、ブリッジ回路29と、高低圧切換機構30と、液側閉鎖弁31と、高低圧ガス側閉鎖弁32と、低圧ガス側閉鎖弁33と、を有している。熱源側熱交換器は、2つの熱源側熱交換器24、25と、予冷熱交換器35と、から成る。熱源側流量調節弁26、27は、2つの熱源側熱交換器24、25に対応する弁である。冷媒冷却側流量調節弁37は、予冷熱交換器35及び冷媒冷却器36に対応する弁である。
圧縮機21は、ここでは、冷媒を圧縮するための機器である。圧縮機21は、例えば、圧縮機モータ21aをインバータ制御することで運転容量を可変することが可能なスクロール型等の容積式圧縮機からなる。
第1熱交換器切換機構22は、熱源側冷媒回路12内における冷媒の流路を切り換えることが可能な機器である。第1熱交換器切換機構22は、例えば、四路切換弁からなる。第1熱交換器切換機構22は、第1熱源側熱交換器24を冷媒の放熱器として機能させる場合(以下、「放熱運転状態」とする)には、圧縮機21の吐出側と第1熱源側熱交換器24のガス側とを接続する(図2の第1熱交換器切換機構22の実線を参照)。第1熱交換器切換機構22は、第1熱源側熱交換器24を冷媒の蒸発器として機能させる場合(以下、「蒸発運転状態」とする)には、圧縮機21の吸入側と第1熱源側熱交換器24のガス側とを接続する(図2の第1熱交換器切換機構22の破線を参照)。
第1熱源側熱交換器24は、冷媒と室外空気との熱交換を行うための機器である。第1熱源側熱交換器24は、例えば、多数の伝熱管及びフィンによって構成されたフィン・アンド・チューブ型熱交換器からなる。第1熱源側熱交換器24は、そのガス側が第1熱交換器切換機構22に接続され、その液側が第1熱源側流量調節弁26に接続されている。また、第2熱源側熱交換器25は、冷媒と室外空気との熱交換を行うための機器である。第2熱源側熱交換器25は、例えば、多数の伝熱管及びフィンによって構成されたフィン・アンド・チューブ型熱交換器からなる。第2熱源側熱交換器25は、そのガス側が第2熱交換器切換機構23に接続され、その液側が第2熱源側流量調節弁27に接続されている。
冷媒冷却器36は、予冷熱交換器35において放熱した冷媒と電装品20aとの熱交換を行うことで電装品20aを冷却する機器である。冷媒冷却器36は、予冷熱交換器35の液側に接続されている。言い換えると、冷媒冷却器36は、予冷熱交換器35の下流側に接続されている。冷媒冷却器36は、例えば、内部に冷媒流路が形成された金属製の部材を電装品20aに接触させることによって構成されている。ここで、電装品20aは、熱源側ユニット2を構成する各部を制御するための電気部品であり、後述の熱源側制御部20を構成している。そして、冷媒冷却器36によって冷却が必要な電装品20aとしては、圧縮機モータ21aを制御するためのインバータを構成するパワー素子やリアクタ等の高発熱電気部品が挙げられる。このような高発熱電気部品は、圧縮機21の運転容量が大きくなるにつれて、発熱量が大きくなる傾向にある。
膨張機構としての第1熱源側流量調節弁26は、第1熱源側熱交換器24を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、第1熱源側熱交換器24の液側に接続された開度調節が可能な電動膨張弁である。また、膨張機構としての第2熱源側流量調節弁27は、第2熱源側熱交換器25を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、第2熱源側熱交換器25の液側に接続された開度調節が可能な電動膨張弁である。言い換えると、熱源側熱交換器24、25、35のうち予冷熱交換器35を除いた部分である熱源側熱交換器24、25の液側に、各熱源側熱交換器24、25を流れる冷媒の流量を調節する熱源側流量調節弁26、27が接続されている。
レシーバ28は、熱源側熱交換器24、25と利用側冷媒回路RC2との間を流れる冷媒を一時的に溜めるための容器である。レシーバ28の上部には、レシーバ入口管28aが設けられており、レシーバ28の下部には、高圧冷媒が流れる高圧冷媒配管としてのレシーバ出口管28bが設けられている。また、レシーバ入口管28aには、開閉制御が可能なレシーバ入口開閉弁28cが設けられている。そして、レシーバ入口管28a及びレシーバ出口管28bは、ブリッジ回路29を介して、熱源側熱交換器24、25と液側閉鎖弁31との間に接続されている。
ブリッジ回路29は、冷媒が熱源側熱交換器24、25側から液側閉鎖弁31側に向かって流れる場合、及び、冷媒が液側閉鎖弁31側から熱源側熱交換器24、25側に向かって流れる場合のいずれにおいても、レシーバ入口管28aを通じてレシーバ28内に冷媒を流入させ、レシーバ出口管28bを通じてレシーバ28内から冷媒を流出させる。ブリッジ回路29は、4つの逆止弁29a、29b、29c、29dを有している。そして、入口逆止弁29aは、熱源側熱交換器24、25側からレシーバ入口管28aへの冷媒の流通のみを許容する逆止弁である。入口逆止弁29bは、液側閉鎖弁31側からレシーバ入口管28aへの冷媒の流通のみを許容する逆止弁である。入口逆止弁29a、29bは、熱源側熱交換器24、25側又は液側閉鎖弁31側からレシーバ入口管28aに冷媒を流通させる機能を有している。出口逆止弁29cは、レシーバ出口管28bから液側閉鎖弁31側への冷媒の流通のみを許容する逆止弁である。出口逆止弁29dは、レシーバ出口管28bから熱源側熱交換器24、25側への冷媒の流通のみを許容する逆止弁である。出口逆止弁29c、29dは、レシーバ出口管28bから熱源側熱交換器24、25側又は液側閉鎖弁31側に冷媒を流通させる機能を有している。
また、ブリッジ回路29には、熱源側熱交換器24、25の液側を流れる冷媒との熱交換を行う液管熱交換器としての過冷却熱交換器45が設けられ、熱源側熱交換器24、25の液側と利用側熱交換器52の液側との間を流れる冷媒の一部を圧縮機21の吸入側の吸入配管21bに戻す吸入戻し管46が接続されている。吸入戻し管46は、高圧冷媒を圧縮機21の吸入側に戻すバイパス配管として機能する。過冷却熱交換器45は、レシーバ出口管28bに設けられており、吸入戻し管46を流れる冷媒を冷却源としてレシーバ出口管28bを流れる冷媒(熱源側熱交換器24、25の液側と利用側熱交換器52の液側との間を流れる冷媒)を冷却する冷却器である。ここで、過冷却熱交換器45は、吸入戻し管46とレシーバ出口管28bとを接触させることによって構成される配管熱交換器や二重管熱交換器等からなる。吸入戻し管46は、レシーバ出口管28bから分岐されるように設けられており、過冷却熱交換器45を介してレシーバ出口管28bと圧縮機21の吸入側とを接続している。吸入戻し管46には、レシーバ出口管28bから分岐される冷媒の流量の調節等を行うために、吸入戻し側流量調節弁47が設けられている。吸入戻し側流量調節弁47は、吸入戻し管46の過冷却熱交換器45の上流側の部分に設けられている。ここで、吸入戻し側流量調節弁47は、開度調節が可能な電動膨張弁からなる。
高低圧切換機構30は、熱源側冷媒回路12内における冷媒の流路を切り換えることが可能な機器である。高低圧切換機構30は、例えば、四路切換弁からなる。高低圧切換機構30は、圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒を利用側冷媒回路RC2に送る場合(以下、「放熱負荷運転状態」とする)には、圧縮機21の吐出側と高低圧ガス側閉鎖弁32とを接続する(図2の高低圧切換機構30の破線を参照)。高低圧切換機構30は、圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒を利用側冷媒回路RC2に直接は送らない場合(以下、「蒸発負荷運転状態」とする)には、高低圧ガス側閉鎖弁32と圧縮機21の吸入側とを接続する(図2の高低圧切換機構30の実線を参照)。
液側閉鎖弁31、高低圧ガス側閉鎖弁32、及び低圧ガス側閉鎖弁33は、外部の機器・配管(具体的には、冷媒連絡管7、8及び9)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁31は、ブリッジ回路29を介してレシーバ入口管28a又はレシーバ出口管28bに接続されている。高低圧ガス側閉鎖弁32は、高低圧切換機構30に接続される。低圧ガス側閉鎖弁33は、圧縮機21の吸入側に接続されている。
また、熱源側ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、圧縮機21の吸入側における冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ91と、圧縮機21の吐出側における冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサ93と、レシーバガス抜き管41を流れる冷媒の温度を検出するガス抜き側温度センサ95と、吸入戻し管46を流れる冷媒の温度を検出する吸入戻し側温度センサ97とが設けられている。ここでは、ガス抜き側温度センサ95は、冷媒加熱器44の出口における冷媒の温度を検出するように、レシーバガス抜き管41に設けられている。吸入戻し側温度センサ97は、過冷却熱交換器45の出口における冷媒の温度を検出するように、吸入戻し管46に設けられている。また、熱源側ユニット2は、熱源側ユニット2を構成する各部21a、22、23、26、27、28c、30、34a、37、42、47の動作を制御する熱源側制御部20を有している(図1参照)。そして、熱源側制御部20は、熱源側ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリを有しており、切換ユニット制御部72a、72b、・・・72pを介して、利用側ユニット120の利用側制御部122a、122b、・・・122pとの間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
切換ユニット70(70a、70b、・・・70p)は、ビル等の室内の近傍、例えば天井裏に、利用側ユニット120とともに設置されている。切換ユニット70は、冷媒連絡管7,8,9とともに、利用側ユニット120と熱源側ユニット2との間に介在しており、冷媒回路10の一部を構成している。切換ユニット70は、熱源側ユニット2及び各利用側ユニット120へ流入する冷媒の流れを切り換える。各切換ユニット70は、利用側ユニット120のいずれかに対応している。例えば、切換ユニット70aは利用側ユニット120aに対応し、切換ユニット70bは利用側ユニット120bに対応し、切換ユニット70pは利用側ユニット120pに対応している。
各利用側ユニット120の中には、その利用側ユニット120が設置される空間(利用側空間)への冷媒の漏洩を検知する冷媒漏洩検知部60(60a、60b、・・・60p)が配置されている。冷媒漏洩検知部60は、例えば、半導体式ガスセンサや、利用側ユニット120内の冷媒配管の冷媒圧力の急激な低下を検知する検知部を採用することができる。半導体式ガスセンサを用いる場合は、半導体式ガスセンサを利用側制御部122と接続する。冷媒圧力の急激な低下を検知する検知部を採用する場合は、冷媒配管に圧力センサを設置し、そのセンサ値の変化から冷媒漏洩を判断する検知アルゴリズムを、利用側制御部122内に具備させる。
次に、空気調和装置1の動作について説明する。
冷房運転の際、例えば、利用側ユニット120の全てが冷房運転(利用側熱交換器52の全てが冷媒の蒸発器として機能する運転)を行い、熱源側熱交換器24、25が冷媒の放熱器として機能する際、空気調和装置1の各アクチュエータ(切換機構や弁)が以下のように制御され、冷媒回路10を冷媒が以下のように流れる。
暖房運転の際、例えば、利用側ユニット120の全てが暖房運転(利用側熱交換器52の全てが冷媒の放熱器として機能する運転)を行い、熱源側熱交換器24、25が冷媒の蒸発器として機能する際、空気調和装置1の各アクチュエータ(切換機構や弁)が以下のように制御され、冷媒回路10を冷媒が以下のように流れる。
冷暖同時運転(蒸発負荷主体)の際、例えば、利用側ユニット120b、120pが冷房運転し、利用側ユニット120aが暖房運転し、他の利用側ユニット120が停止し、第1熱源側熱交換器24が冷媒の放熱器として機能する際、空気調和装置1の各アクチュエータ(切換機構や弁)が以下のように制御され、冷媒回路10を冷媒が以下のように流れる。
冷暖同時運転(放熱負荷主体)の際、例えば、利用側ユニット120a、120bが暖房運転し、かつ、利用側ユニット120pが冷房運転し、他の利用側ユニット120が停止し、第1熱源側熱交換器24だけが冷媒の蒸発器として機能する際、空気調和装置1の各アクチュエータ(切換機構や弁)が以下のように制御され、冷媒回路10を冷媒が以下のように流れる。
次に、いずれかの利用側ユニット120における冷媒漏洩を冷媒漏洩検知部60が検知したときの制御について説明する。どの利用側ユニット120で冷媒漏洩があっても同様の制御を行うため、ここでは、第1利用側ユニット120aが設置される室内(第1利用側空間Sa1)への冷媒漏洩が検知された場合を例にとって、図4を参照して説明する。なお、以下の冷媒漏洩時の制御は、熱源側制御部20、利用側制御部122及び切換ユニット制御部72によって行われる。
まず、冷暖同時運転(蒸発負荷主体)時について、図5A、図5B、図6A及び図6Bを用いて説明する。
次に、冷暖同時運転(放熱負荷主体)時について、図7、図8A及び図8Bを用いて説明する。
(4−1)
空気調和装置1は、第1利用側ユニット120aと、第2利用側ユニット120bと、熱源側ユニット2と、第1切換ユニット70aと、第2切換ユニット70bと、第1冷媒漏洩検知部60aとを備える。また、空気調和装置1は、熱源側制御部20、利用側制御部122及び切換ユニット制御部72から成る制御部を備える。第1切換ユニット70aは、第1運転と、第3運転とを切り換える。第1運転は、第1利用側ユニット120aを流れる冷媒が放熱する運転(いわゆる暖房運転)である。第3運転は、第1利用側ユニット120aを流れる冷媒が蒸発する運転(いわゆる冷房運転)である。第2切換ユニット70bは、第2運転と、第4運転とを切り換える。第2運転は、第2利用側ユニット120bを流れる冷媒が放熱する運転(いわゆる暖房運転)である。第4運転は、第2利用側ユニット120bを流れる冷媒が蒸発する運転(いわゆる冷房運転)である。第1冷媒漏洩検知部60aは、第1利用側ユニット120aが設置される第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩を検知する。制御部は、第1利用側ユニット120aが第1運転を行い第2利用側ユニット120bが第2運転を行っているときに、第1冷媒漏洩検知部60aが第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩を検知すると、第1運転を第3運転に切り換え、第2運転は継続させる。
空気調和装置1では、上記(3−1)で説明したように、第1冷媒漏洩検知部60aが第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩を検知すると、制御部が、熱源側流量調節弁26、27における冷媒の減圧度合いを大きくして、第1利用側ユニット120aへと流れていく冷媒の圧力を下げる。
空気調和装置1では、第1利用側ユニット120aが第1運転を行い第2利用側ユニット120bが第2運転を行っているときに、制御部は、第1冷媒漏洩検知部60aが第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩を検知すると、第1運転を第3運転に切り換え、第2運転は継続させ、第2利用側ユニット120bを出た冷媒を、熱源側ユニット2を経由させずに第1利用側ユニット120aに流す。より具体的に説明すると、上記の(3−2)の冷暖同時運転(放熱負荷主体)のときには、第1利用側ユニット120aが第1運転(暖房運転)を行い第2利用側ユニット120bが第2運転(暖房運転)を行っている。このとき、熱源側ユニット2においては、第1熱交換器切換機構22を蒸発運転状態に切り換えることによって、第1熱源側熱交換器24だけを冷媒の蒸発器として機能させるようになっている。ここで、第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩が検知されると、第1運転が第3運転に切り換わり、第1利用側ユニット120aを流れる冷媒の圧力が下がる。このときも、熱源側ユニット2においては、第1熱源側熱交換器24が冷媒の蒸発器として機能しており、この第1熱源側熱交換器24に対しても第1利用側ユニット120aに対しても、液冷媒連絡管7を介して他の利用側ユニット120から冷媒が供給される。
空気調和装置1では、第1利用側ユニット120aが第1運転(暖房運転)を行い第2利用側ユニット120bが第4運転(冷房運転)を行っているときに、第1冷媒漏洩検知部60aが第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩を検知すると、制御部は、第1運転を第3運転(冷房運転)に切り換え、第4運転(冷房運転)は継続させる。
空気調和装置1では、第1冷媒漏洩検知部60aが第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩を検知すると、制御部は、第1運転を第3運転に切り換え、その後、遮断弁として機能する第1切換ユニット70aの第1電動弁Ev1、第2電動弁Ev2及び電磁弁Sv1を閉める。これらの3つの弁を閉状態にすることで、第1利用側ユニット120aの利用側冷媒回路RC2が、空気調和装置1の他の冷媒回路10から分離される。
空気調和装置1では、第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩の検知に伴い、第1運転を第3運転に切り換えると、所定時間経過後、或いは、第1利用側ユニットの冷媒の圧力が低下したことに関する所定条件を満たしてから、第1利用側ユニット120aの利用側冷媒回路RC2を、空気調和装置1の他の冷媒回路10から分離している。これにより、まだ第1利用側ユニット120aの冷媒の圧力が高い状態で第1切換ユニット70aの3つの弁Ev1、Ev2、Sv1が閉まって、第1利用側ユニット120aの冷媒の圧力が下がらなくなるという不具合、を回避することができている。
(5−1)変形例1A
上記実施形態の空気調和装置1のステップS5において、さらに、バイパス配管としての吸入戻し管46を使って、より多くの圧縮機21の吐出側の高圧冷媒を、圧縮機21の吸入側の吸入配管21bに戻すように制御し、第1利用側ユニット120aを流れる冷媒の圧力を早く低下させることも可能である。運転状況によるが、第1利用側空間Saへの冷媒の漏洩を検知したときに、熱源側ユニット2のレシーバ出口管28bを流れる高圧冷媒を、バイパス流量調節弁としての吸入戻し側流量調節弁47の開度を大きくすることによって、より多く圧縮機21の吸入側の吸入配管21bに戻せば、熱源側ユニット2から利用側ユニット120へと流れていく冷媒の量が減る。これにより、第1利用側ユニット120aを流れる冷媒の圧力の低下速度を上げることができる。
上記実施形態の空気調和装置1では、冷媒としてR32を用いているが、R32、R1234yf、R1234ze若しくはR744の単一冷媒または該冷媒を含む混合冷媒が用いられる場合は、上記の(3)の冷媒漏洩を検知したときの空気調和装置の制御が特に有効に機能する。
2 熱源側ユニット
20 熱源側制御部(制御部)
21 圧縮機
21b 吸入配管
24 第1熱源側熱交換器
25 第2熱源側熱交換器
26 第1熱源側流量調節弁(熱源側膨張機構)
27 第2熱源側流量調節弁(熱源側膨張機構)
28b レシーバ出口管(高圧冷媒配管)
46 吸入戻し管(バイパス配管)
47 吸入戻し側流量調節弁(バイパス流量調節弁)
60 冷媒漏洩検知部
60a 第1冷媒漏洩検知部
70 切換ユニット
70a 第1切換ユニット(第1切換部)
70b 第2切換ユニット(第2切換部)
72 切換ユニット制御部(制御部)
120 利用側ユニット
120a 第1利用側ユニット
120b 第2利用側ユニット
122 利用側制御部(制御部)
Ev1 第1電動弁(第1遮断弁)
Ev2 第2電動弁(第1遮断弁)
Sv1 電磁弁(第1遮断弁)
Sa 第1利用側空間
Claims (7)
- 第1利用側ユニット(120a)と第2利用側ユニット(120b)を含む複数の利用側ユニット(120)と、
複数の前記利用側ユニットと接続される熱源側ユニット(2)と、
前記第1利用側ユニットを流れる冷媒が放熱する第1運転と、前記第1利用側ユニットを流れる冷媒が蒸発する第3運転と、を切り換える第1切換部(70a)と、
前記第2利用側ユニットを流れる冷媒が放熱する第2運転と、前記第2利用側ユニットを流れる冷媒が蒸発する第4運転と、を切り換える第2切換部(70b)と、
前記第1利用側ユニットが設置される第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知する第1冷媒漏洩検知部(60a)と、
前記第1切換部と前記第2切換部とを制御する制御部(20,72,122)と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1利用側ユニットが前記第1運転を行い前記第2利用側ユニットが前記第2運転を行っているときに、前記第1冷媒漏洩検知部が前記第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知すると、
前記第1運転を前記第3運転に切り換え、
前記第2運転は継続させる、
冷媒サイクル装置(1)。 - 前記熱源側ユニット(2)は、圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(24,25)と、熱源側膨張機構(26,27)と、を有し、
前記制御部(20,72,122)は、前記第1冷媒漏洩検知部(60a)が前記第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知すると、前記熱源側膨張機構(26,27)における冷媒の減圧度合いを大きくして、前記第1利用側ユニット(120a)へと流れていく冷媒の圧力を下げる、
請求項1に記載の冷媒サイクル装置(1)。 - 前記制御部(20,72,122)は、
前記第1利用側ユニット(120a)が前記第1運転を行い前記第2利用側ユニット(120b)が前記第2運転を行っているときに、前記第1冷媒漏洩検知部(60a)が前記第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知すると、
前記第1運転を前記第3運転に切り換え、
前記第2運転は継続させ、
前記第2利用側ユニット(120b)を出た冷媒を、前記熱源側ユニット(2)を経由させずに、前記第1利用側ユニット(120a)に流す、
請求項1又は2に記載の冷媒サイクル装置(1)。 - 前記制御部(20,72,122)は、
前記第1利用側ユニット(120a)が前記第1運転を行い前記第2利用側ユニット(120b)が前記第4運転を行っているときに、前記第1冷媒漏洩検知部(60a)が前記第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知すると、
前記第1運転を前記第3運転に切り換え、
前記第4運転は継続させる、
請求項1から3のいずれかに記載の冷媒サイクル装置(1)。 - 前記熱源側ユニット(2)と前記第1利用側ユニット(120a)とを遮断可能な第1遮断弁(Sv1,Ev1,Ev2)、
をさらに備え、
前記制御部(20,72,122)は、前記第1冷媒漏洩検知部(60a)が前記第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知すると、前記第1運転を前記第3運転に切り換え、その後、前記第1遮断弁を閉止する、
請求項1から4のいずれかに記載の冷媒サイクル装置(1)。 - 前記制御部(20,72,122)は、前記第1冷媒漏洩検知部(60a)が前記第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知すると、前記第1運転を前記第3運転に切り換え、所定時間経過後、或いは、前記第1利用側ユニットの冷媒の圧力が低下したことに関する所定条件を満たした後、前記第1遮断弁(Sv1,Ev1,Ev2)を閉止する、
請求項5に記載の冷媒サイクル装置(1)。 - 前記熱源側ユニット(2)は、高圧の冷媒を流す高圧冷媒配管(28b)と、低圧の冷媒を流す低圧冷媒配管(21b)と、前記高圧冷媒配管を流れる冷媒の一部を前記低圧冷媒配管に戻すバイパス配管(46)と、前記バイパス配管を流れる冷媒の量を調節するバイパス流量調節弁(47)と、を有し、
前記制御部(20,72,122)は、前記第1冷媒漏洩検知部(60a)が前記第1利用側空間(Sa)への冷媒の漏洩を検知すると、さらに、前記バイパス流量調節弁(47)によって前記バイパス配管を流れる冷媒の量を増やす、
請求項1から6のいずれかに記載の冷媒サイクル装置(1)。
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