JP2022148445A - 玉軸受 - Google Patents

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悠稀 橋詰
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俊宏 川井
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Abstract

【課題】鋲加締め保持器を採用し、安定動作が確保された玉軸受を提供する。【解決手段】内輪2と、内輪2の外周側に、この内輪2と同軸に配置された外輪3と、内輪2と外輪3との間に介在する玉4と、軸方向に分割された分割片5a、5b同士を鋲6で加締めて一体とされ、玉4を周方向に所定間隔をもって保持するポケット7が形成された保持器5と、を有する玉軸受において、玉4の直径である玉径Dと、内輪2に形成された内輪軌道溝8の内輪外径面10からの深さである内輪溝深さdが、玉径D/内輪溝深さd>6の関係を満たし、かつ、内輪軌道溝8の周方向断面における曲率が、1.015≦曲率≦1.08の範囲であることを特徴とした構成とする。【選択図】図1

Description

この発明は、特に軸受自体が公転することにより大きな遠心力が作用する用途に対応可能な玉軸受に関する。
近年、軽量化などの自動車を取り巻く環境の変化に伴い、玉軸受などの自動車部品にも小型化が要求されている。玉軸受を小型化した場合、軸受断面高さが小さくなることから、例えば下記特許文献1に示すように、小さい軸受断面高さに対応しやすい爪曲げ保持器が採用されることが多い。
図5に示すように、この玉軸受20は、内輪21と、内輪21の外周側に、この内輪21と同軸に配置された外輪22と、内輪21と外輪22との間に介在する玉23と、玉23を周方向に所定間隔を持って保持する爪曲げ保持器24とを有する。この爪曲げ保持器24は、軸方向に分割された一対の分割片24a、24bから構成されている。各分割片24a、24bには、玉23を保持するための内面半球状のポケット25が周方向に所定間隔で形成されている。
図6および図7に示すように、一方の分割片24aの各ポケット25間には径方向に屈曲した爪26が形成されており、この爪26を図8および図9に示す他方の分割片24bの各ポケット25間に挟み込んで加締めることで、両分割片24a、24bが一体化する。特に小型の玉軸受20においては、一体化した保持器24が内輪21の外径面によって案内される内輪案内式とされることが多い。
特開2001-165171号公報
特に小径・小型サイズの玉軸受20(例えば、内輪21の内径寸法と外輪22の外径寸法から直径系列指数(=(外径寸法-11)/内径寸法)を定義し、この直径系列指数と内外輪21、22の幅寸法が、直径系列指数×幅寸法≦6(いずれも単位はmm)の関係を満たす軸受)を自動車部品に用いるときに、この玉軸受20自体が公転する使用環境下におかれることがある。このとき、図10に一方の分割片24aに作用する外力の3次元計算結果の一例を示すように、この公転に伴う遠心力が、玉23を介して爪曲げ保持器24の爪26を開く外力として作用し(特に爪26内側の点描の濃淡が濃くなっている箇所)、玉軸受20の動作安定性が損なわれるおそれがある。
このような小径・小型サイズの玉軸受20に鋲加締め保持器を採用した場合、内輪外径と外輪内径との間の径方向隙間が小さくなりやすい。このため、保持器を内輪案内とする必要性が生じるが、保持器と内輪21が干渉することで、摩耗、発熱、案内トルクの発生などの問題が生じ得る。保持器を転動体案内とするには、保持器帯幅を小さくする必要があるが、保持器の強度が低下する問題がある。また、保持器と内輪21が干渉しないようにするためには、限られた軸受断面の中で玉径を大きくする必要があるが、内輪内径と軌道溝との間の肉厚が薄くなり、内輪21の強度を担保できなくなるおそれがある。
そこで、この発明は、鋲加締め保持器を採用した小径・小型サイズの玉軸受の安定動作を確保することを課題とする。
この課題を解決するために、この発明においては、
内輪と、
前記内輪の外周側に、この内輪と同軸に配置された外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に介在する玉と、
軸方向に分割された分割片同士を鋲で加締めて一体とされ、前記玉を周方向に所定間隔をもって保持するポケットが形成された保持器と、
を有する玉軸受において、
前記玉の直径である玉径と、前記内輪に形成された内輪軌道溝の内輪外径面からの深さである内輪溝深さが、玉径/内輪溝深さ>6の関係を満たし、かつ、前記内輪軌道溝の周方向断面における曲率が、1.015≦曲率≦1.08の範囲であることを特徴とする玉軸受を構成した。
このようにすると、内輪外径面と外輪内径面との間の径方向隙間を極力大きく確保することができ、保持器を転動体案内とすることができる。このため、保持器と内輪の干渉に起因する摩耗、発熱、案内トルクの発生などを回避して、軸受を安定動作させることができる。玉径と内輪溝深さが上記の関係を満たすようにするために内輪外径を小さくすると許容アキシアル荷重が低下するが、内輪軌道溝の曲率を上記の範囲まで上げることによって、内輪軌道溝によって玉を保持しやすくなり、所定の許容アキシアル荷重を確保することができる。
前記構成においては、前記内輪の内径寸法と、前記外輪の外径寸法と、前記内外輪の幅寸法が、((外径寸法-11)/内径寸法)×幅寸法≦6(いずれも単位はmm)の関係を満たす構成とするのが好ましい。
上記のように玉径と内輪溝深さの関係、および、曲率の範囲を規定した玉軸受は、内径寸法、外形寸法、および、幅寸法が前記関係を満たす小径・小型の玉軸受に特に適しており、この玉軸受の安定動作を向上させることができる。
前記各構成においては、前記玉径が3.5mm以上である構成とするのが好ましい。
このようにすると、内輪外径面と外輪内径面との間の径方向隙間を極力大きく確保することができ、保持器を確実に転動体案内とすることができる。
前記各構成においては、前記分割片に形成された前記鋲を通すための鋲穴の内径が前記鋲の軸径よりも小さく、前記鋲と前記鋲穴との間に締め代を有するとともに、前記鋲穴の先端側の内径が前記鋲の軸径よりも大きくなるようにテーパ面が形成されており、前記鋲と前記鋲穴に外力が作用していない状態における前記鋲の外径面と前記鋲穴の内径面の重なりである締め代体積と、前記鋲穴の先端側の内径と前記鋲の外径との間の隙間である隙間体積が、隙間体積<締め代体積の関係を満たす構成とするのが好ましい。
このようにすると、保持器の一対の分割片を鋲で加締めることによって確実に一体化することができ、軸受自体が公転などによって大きな遠心力が作用しても、保持器の分割部分に大きな外力が作用して分割片同士が分離するのを防止することができる。
前記各構成においては、前記保持器の表面に軟窒化被膜が形成されている構成とするのが好ましい。
このようにすると、保持器に高い硬度と適度な靭性を付与することができるため、この保持器の摩耗などを低減して安定動作を確保することができる。
前記各構成においては、前記保持器の素材として冷間圧延鋼板を用いた構成とするのが好ましい。
このようにすると、保持器に十分な引張強度(例えば240MPa)を付与することができるため、動作中のトラブルを抑制することができる。
この発明に係る玉軸受は、鋲加締め保持器を採用するとともに、玉径と内輪溝深さとの関係、および、内輪軌道溝の曲率の範囲を上記のように規定したことにより、保持器を転動体案内として、保持器と内輪の干渉に起因する摩耗、発熱、案内トルクの発生などを回避することができるとともに、所定の許容アキシアル荷重を確保して軸受を安定動作させることができる。
この発明に係る玉軸受の一実施形態を示す断面図 図1に示す玉軸受の保持器の要部を示す正面図 保持器の分割片に形成された鋲穴に鋲を挿通した状態を示す断面図 図2に示す保持器に作用する外力の3次元計算結果の一例を示す図 従来技術に係る玉軸受の断面図 爪曲げ保持器の一方の分割片の要部を示す斜視図 図6に示す一方の分割片の正面図 爪曲げ保持器の他方の分割片の要部を示す斜視図 図8に示す他方の分割片の正面図 図6に示す一方の分割片に作用する外力の3次元計算結果の一例を示す図
この発明に係る玉軸受1の一実施形態を図1から図4に基づいて説明する。この玉軸受1は、内輪2と、内輪2の外周側に、この内輪2と同軸に配置された外輪3と、内輪2と外輪3との間に介在する玉4と、軸方向に分割された分割片5a、5b同士を鋲6で加締めて一体とされ、玉4を周方向に所定間隔をもって保持するポケット7が形成された保持器5と、を有する。
以下においては、この玉軸受1の中心軸に沿った方向を「軸方向」といい、この方向は図1中において左右方向に相当する。また、中心軸に対して直角な方向を「径方向」といい、この方向は図1中において上下方向に相当する。また、中心軸周りの円周方向のことを「周方向」という。
内輪2は、外周に内輪軌道溝8が形成され、軸方向の中心にプーリなどのボス部(図示せず)を挿通する貫通孔9が形成された環状の部材である。内輪軌道溝8の溝深さdは、内輪外径面10から内輪軌道溝8の溝底までの径方向距離によって定義される。外輪3は、内周に外輪軌道溝11が形成された環状の部材である。玉4は、内輪軌道溝8と外輪軌道溝11に案内されて周方向に転動する。内輪2、外輪3、および、玉4の素材として、いずれも軸受鋼が採用されている。
図2に示すように、保持器5を構成する各分割片5a、5bの各ポケット7間には、鋲6を通すための鋲穴12が形成されている。この鋲穴12の内径は鋲6の軸径よりも若干小さく、鋲6と鋲穴12との間に締め代を有している。また、図3に示すように、鋲穴12の先端側(図3では下側)には、その内径が鋲6の軸径よりも次第に大きくなるようにテーパ面13が形成されている。この保持器5の素材として、240MPa以上の引張強度を有する冷間圧延鋼板(SPC)が採用されている。また、保持器5の表面には、高い硬度と適度な靭性を有する軟窒化被膜が形成されている。
この保持器5においては、鋲6と鋲穴12に外力が作用していない状態における鋲6の外径面と鋲穴12の内径面の重なり(図3において二点鎖線で囲った部分)である締め代体積と、鋲穴12の先端側の内径と鋲6の外径との間の隙間である隙間体積が、「隙間体積<締め代体積」の関係を満たしている。このため、保持器4の一対の分割片5a、5bを鋲6で加締めることによって確実に一体化することができ、玉軸受1自体の公転などによって大きな遠心力が作用しても、保持器5の分割部分に大きな外力が作用して分割片5a、5b同士が分離するのを防止することができる。
この実施形態に係る玉軸受1においては、玉径Dと内輪外径面10と内輪軌道輪8の溝底との間の径方向距離である内輪溝深さdとの間に、「玉径D/内輪溝深さd>6」の関係が成立している。このようにすると、内輪外径面10と外輪内径面14との間の径方向隙間を極力大きく確保することができ、保持器5を転動体案内とし易い。このため、保持器5と内輪2の干渉に起因する摩耗、発熱、案内トルクの発生などを回避して、玉軸受1を安定動作させることができる。
また、この実施形態に係る玉軸受1においては、内輪軌道溝8の周方向断面における曲率を、「1.015≦曲率≦1.08」の範囲としている。玉径Dと内輪溝深さdが上記の関係を満たすようにするために内輪外径を小さくすると許容アキシアル荷重が低下するが、曲率を上記の範囲まで上げることによって、内輪軌道溝8によって玉4を保持しやすくなり、所定の許容アキシアル荷重を確保することができる。なお、この曲率を、「1.05≦曲率≦1.07」の範囲とすることにより、所定の許容アキシアル荷重を確保しつつ、玉4を内輪軌道溝8によってさらに円滑に転動させることができる。
また、この実施形態に係る玉軸受1においては、玉径Dを3.5mm以上としている。このため、内輪外径面10と外輪内径面14との間の径方向隙間を極力大きく確保することができ、保持器5を確実に転動体案内とすることができる。このように玉径Dを拡大した場合、所定の許容アキシアル荷重を確保するために内輪溝深さdを大きくするのが一般的であるが、この実施形態においては、曲率を上記の範囲内とすることにより、内輪溝深さdを大きくすることなく所定の許容アキシアル荷重を確保している。このため、内輪内径と内輪軌道溝8との間の十分な肉厚が確保され、内輪2の強度を担保することができる。
この実施形態に係る玉軸受1のサイズは特に限定されないが、内輪2の内径寸法Dinと外輪3の外径寸法Doutから直径系列指数(=(外径寸法Dout-11)/内径寸法Din)を定義したときに、この直径系列指数と内外輪2、3の幅寸法wが、「直径系列指数×幅寸法w≦6(いずれも単位はmm)」の関係を満たす小径・小型サイズのものを主な対象としている。この小径・小型サイズの玉軸受1は、内輪外径面10と外輪内径面14との間の径方向隙間を大きくすることが難しく、保持器5を内輪案内とせざるを得ないことが多いが、玉径Dと内輪溝深さdの関係、および、内輪軌道溝8の曲率の範囲を上記のように規定することにより、保持器5が玉4によって安定的に案内される転動体案内とすることができる。
この実施形態に係る玉軸受1自体が自転する使用環境下におかれ、大きな遠心力が作用したときの保持器5に作用する外力の3次元計算結果の一例を図4に示す。この計算結果は、点描の濃淡によって外力の大きさを表示しており、鋲穴12の周囲で最大応力となっている。この最大応力は、図10において示した爪曲げ保持器24における最大応力よりも十分小さく(爪曲げ保持器24の60%程度)、この保持器5の素材(冷間圧延鋼板)の引張強度である240MPaを超えることはない。このため、このような使用環境下においても、外力によって保持器5の分割片5a、5bが分離せず、玉軸受1の安定動作を確保することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びすべての変更が含まれることが意図される。
1 玉軸受
2 内輪
3 外輪
4 玉
5 保持器
5a、5b 分割片
6 鋲
7 ポケット
8 内輪軌道溝
10 内輪外径面
12 鋲穴
13 テーパ面
d 内輪溝深さ
D 玉径
in (内輪の)内径寸法
out (外輪の)外径寸法
w (内外輪の)幅寸法

Claims (6)

  1. 内輪(2)と、
    前記内輪(2)の外周側に、この内輪(2)と同軸に配置された外輪(3)と、
    前記内輪(2)と前記外輪(3)との間に介在する玉(4)と、
    軸方向に分割された分割片(5a、5b)同士を鋲(6)で加締めて一体とされ、前記玉(4)を周方向に所定間隔をもって保持するポケット(7)が形成された保持器(5)と、
    を有する玉軸受において、
    前記玉(4)の直径である玉径(D)と、前記内輪(2)に形成された内輪軌道溝(8)の内輪外径面(10)からの深さである内輪溝深さ(d)が、玉径D/内輪溝深さd>6の関係を満たし、かつ、前記内輪軌道溝(8)の周方向断面における曲率が、1.015≦曲率≦1.08の範囲であることを特徴とする玉軸受。
  2. 前記内輪(2)の内径寸法(Din)と、前記外輪(3)の外径寸法(Dout)と、前記内外輪(2、3)の幅寸法(w)が、((外径寸法Dout-11)/内径寸法Din)×幅寸法w≦6(いずれも単位はmm)の関係を満たす請求項1に記載の玉軸受。
  3. 前記玉径(D)が3.5mm以上である請求項1または2に記載の玉軸受。
  4. 前記分割片(5a、5b)に形成された前記鋲(6)を通すための鋲穴(12)の内径が前記鋲(6)の軸径よりも小さく、前記鋲(6)と前記鋲穴(12)との間に締め代を有するとともに、前記鋲穴(12)の先端側の内径が前記鋲(6)の軸径よりも大きくなるようにテーパ面(13)が形成されており、前記鋲(6)と前記鋲穴(12)に外力が作用していない状態における前記鋲(6)の外径面と前記鋲穴(12)の内径面の重なりである締め代体積と、前記鋲穴(12)の先端側の内径と前記鋲(6)の外径との間の隙間である隙間体積が、隙間体積<締め代体積の関係を満たす請求項1から3のいずれか1項に記載の玉軸受。
  5. 前記保持器(5)の表面に軟窒化被膜が形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の玉軸受。
  6. 前記保持器(5)の素材として冷間圧延鋼板を用いた請求項1から5のいずれか1項に記載の玉軸受。
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