JP2022146809A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】複数のアプリケーションにおいて利用される共通の設定を適切かつ容易にアップデートすることができる、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】本発明は、アプリケーションを実現するための設定項目に関する機能定義を作成する作成部と、前記作成部により作成される前記機能定義と、当該機能定義を利用する前記アプリケーションと、を紐付けて保存する保存部と、前記保存部に保存された前記機能定義を、当該機能定義と紐付けて保存される前記アプリケーションに対して、アプリ設定情報として適用する適用部と、を備える。【選択図】図４

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。

特許文献１には、一連のプログラム（アプリケーションの一例）を含むワークフロー（処理フロー）を定義するワークフロー定義情報（機能定義の一例）を編集する場合に、ＵＩ（User Interface）を用いてワークフローの編集条件をユーザに設定させ、当該編集条件に従って、ワークフロー定義情報を更新（編集）する技術が開示されている。

しかしながら、上記の技術では、ワークフロー定義情報のうち、複数のプログラム（以下、アプリ情報と言う）に利用される共通の機能定義を適切かつ容易にアップデートすることが困難である。例えば、特許文献１記載の技術では、ユーザにより編集条件が設定された場合に、当該編集条件をいずれのワークフロー定義情報に反映させるかについては記載されていない。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のアプリケーションにおいて利用される共通の設定を適切かつ容易にアップデートすることができる、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、アプリケーションを実現するための設定項目に関する機能定義を作成する作成部と、前記作成部により作成される前記機能定義と、当該機能定義を利用する前記アプリケーションと、を紐付けて保存する保存部と、前記保存部に保存された前記機能定義を、当該機能定義と紐付けて保存される前記アプリケーションに対して、アプリ設定情報として適用する適用部と、を備える。

本発明によれば、複数のアプリケーションにおいて利用される共通の設定を適切かつ容易にアップデートすることができる、という効果を奏する。

図１は、本実施の形態にかかる情報処理システムの構成の一例を示す図である。 図２は、本実施の形態にかかるＰＣ端末およびサービス提供システムのハードウェア構成図である。 図３は、本実施の形態にかかる機器の一例であるＭＦＰのハードウェア構成図である。 図４は、本実施の形態にかかるサービス提供システムの機能構成の一例を示す図である。 図５は、本実施の形態にかかるサービス提供システムが有する機能定義登録部の機能構成の一例を示す図である。 図６は、本実施の形態にかかるサービス提供システムが有する機能定義管理部の機能構成の一例を示す図である。 図７は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける機能定義の更新処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図８は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにより提供される機能定義の登録に用いるＵＩの一例を示す図である。 図９は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにより提供される機能定義の適用に用いるＵＩの一例を示す図である。 図１０は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにより提供される機能定義の編集に用いるＵＩの一例を示す図である。 図１１は、本実施の形態にかかるサービス提供システムの保管部が記憶する機能定義情報保管テーブルの一例を示す図である。 図１２Ａは、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおいて定義等を行う機能定義の一例を示す図である。 図１２Ｂは、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおいて定義等を行う機能定義の一例を示す図である。 図１３は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける複数のアプリ情報に対する機能定義の一括適用の一例を説明するための図である。 図１４は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける複数のアプリ情報に対する機能定義の一括適用の一例を説明するための図である。 図１５は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける複数のアプリ情報に対する機能定義の一括適用の一例を説明するための図である。 図１６は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける複数のアプリ情報に対する機能定義の一括適用の一例を説明するための図である。

以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。

図１は、本実施の形態にかかる情報処理システムの構成の一例を示す図である。本実施の形態にかかる情報処理システムは、図１に示すように、サーバ等でありサービス提供システム１０（情報処理装置の一例）と、複数の機器９－１，９－２，．．．，９－ｎ（ここで、ｎは、１以上の整数である。以下の説明では、複数の機器９－１，９－２，．．．，９－ｎを区別しない場合には、機器９と記載する。）と、複数のＰＣ（Personal Computer）端末５－１，５－２，．．．，５－ｎ（以下の説明では、複数のＰＣ端末５－１，５－２，．．．，５－ｎを区別しない場合にはＰＣ端末５と記載する）と、を有する。そして、サービス提供システム１０と、機器９と、ＰＣ端末５とは、インターネット等のネットワークＮ１を介して互いに通信可能に接続されている。

図２は、本実施の形態にかかるＰＣ端末およびサービス提供システムのハードウェア構成図である。ここでは、サービス提供システム１０の一例であるサーバのハードウェア構成について説明するが、ＰＣ端末５も同様のハードウェア構成を有している。

図２に示されているように、サービス提供システム１０は、コンピュータによって構築されており、図２に示されているように、ＣＰＵ５０１、ＲＯＭ５０２、ＲＡＭ５０３、ＨＤ５０４、ＨＤＤ(Hard Disk Drive)コントローラ５０５、ディスプレイ５０６、外部機器接続Ｉ／Ｆ(Interface)５０８、ネットワークＩ／Ｆ５０９、データバス５１０、キーボード５１１、ポインティングデバイス５１２、ＤＶＤ－ＲＷ(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ５１４、メディアＩ／Ｆ５１６を備えている。

これらのうち、ＣＰＵ５０１は、サービス提供システム１０全体の動作を制御する。ＲＯＭ５０２は、ＩＰＬ等のＣＰＵ５０１の駆動に用いられるプログラムを記憶する。ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１のワークエリアとして使用される。ＨＤ５０４は、プログラム等の各種データを記憶する。ＨＤＤコントローラ５０５は、ＣＰＵ５０１の制御にしたがってＨＤ５０４に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ５０６は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続Ｉ／Ｆ５０８は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、ＵＳＢ(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークＩ／Ｆ５０９は、通信ネットワーク１００を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。データバス５１０は、図２に示されているＣＰＵ５０１等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。

また、キーボード５１１は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス５１２は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。ＤＶＤ－ＲＷドライブ５１４は、着脱可能な記録媒体の一例としてのＤＶＤ－ＲＷ５１３に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、ＤＶＤ－ＲＷに限らず、ＤＶＤ－Ｒ等であってもよい。メディアＩ／Ｆ５１６は、フラッシュメモリ等の記録メディア５１５に対するデータの読み出し又は書き込み（記憶）を制御する。

図３は、本実施の形態にかかる機器の一例であるＭＦＰのハードウェア構成図である。図３に示されているように、ＭＦＰ（Ｍulti-function Peripheral/Product/Printer）９は、コントローラ９１０、近距離通信回路９２０、エンジン制御部９３０、操作パネル９４０、ネットワークＩ／Ｆ９５０を備えている。

これらのうち、コントローラ９１０は、コンピュータの主要部であるＣＰＵ９０１、システムメモリ（ＭＥＭ－Ｐ）９０２、ノースブリッジ（ＮＢ）９０３、サウスブリッジ（ＳＢ）９０４、ＡＳＩＣ(Application Specific Integrated Circuit)９０６、記憶部であるローカルメモリ（ＭＥＭ－Ｃ）９０７、ＨＤＤコントローラ９０８、及び、記憶部であるＨＤ９０９を有し、ＮＢ９０３とＡＳＩＣ９０６との間をＡＧＰ(Accelerated Graphics Port)バス９２１で接続した構成となっている。

これらのうち、ＣＰＵ９０１は、ＭＦＰ９の全体制御を行う制御部である。ＮＢ９０３は、ＣＰＵ９０１と、ＭＥＭ－Ｐ９０２、ＳＢ９０４、及びＡＧＰバス９２１とを接続するためのブリッジであり、ＭＥＭ－Ｐ９０２に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、ＰＣＩ(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びＡＧＰターゲットとを有する。

ＭＥＭ－Ｐ９０２は、コントローラ９１０の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるＲＯＭ９０２ａ、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるＲＡＭ９０２ｂとからなる。なお、ＲＡＭ９０２ｂに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ－ＲＯＭ、ＣＤ－Ｒ、ＤＶＤ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。

ＳＢ９０４は、ＮＢ９０３とＰＣＩデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ＡＳＩＣ９０６は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのＩＣ(Integrated Circuit)であり、ＡＧＰバス９２１、ＰＣＩバス９２２、ＨＤＤ９０８およびＭＥＭ－Ｃ９０７をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このＡＳＩＣ９０６は、ＰＣＩターゲットおよびＡＧＰマスタ、ＡＳＩＣ９０６の中核をなすアービタ（ＡＲＢ）、ＭＥＭ－Ｃ９０７を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のＤＭＡＣ(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部９３１及びプリンタ部９３２との間でＰＣＩバス９２２を介したデータ転送を行うＰＣＩユニットとからなる。なお、ＡＳＩＣ９０６には、ＵＳＢ(Universal Serial Bus)のインターフェースや、ＩＥＥＥ１３９４(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394）のインターフェースを接続するようにしてもよい。

ＭＥＭ－Ｃ９０７は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。ＨＤ９０９は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。ＨＤ９０９は、ＣＰＵ９０１の制御にしたがってＨＤ９０９に対するデータの読出又は書込を制御する。ＡＧＰバス９２１は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、ＭＥＭ－Ｐ９０２に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。

また、近距離通信回路９２０には、近距離通信回路９２０ａが備わっている。近距離通信回路９２０は、ＮＦＣ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の通信回路である。更に、エンジン制御部９３０は、スキャナ部９３１及びプリンタ部９３２によって構成されている。また、操作パネル９４０は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部９４０ａ、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル９４０ｂを備えている。コントローラ９１０は、ＭＦＰ９全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル９４０からの入力等を制御する。スキャナ部９３１又はプリンタ部９３２には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。

なお、ＭＦＰ９は、操作パネル９４０のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。

また、ネットワークＩ／Ｆ９５０は、通信ネットワーク１００を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路９２０及びネットワークＩ／Ｆ９５０は、ＰＣＩバス９２２を介して、ＡＳＩＣ９０６に電気的に接続されている。

図４は、本実施の形態にかかるサービス提供システムの機能構成の一例を示す図である。図４に示す機器９は、例えばＣＰＵ９０１等により実行されるブラウザ２１０を有し、サービス提供システム１０に対してアプリケーションの実行を要求する機器である。機器９のユーザは、ブラウザ２１０を用いて、「スキャン翻訳サービス」等の各種サービスを利用することができる。すなわち、機器９は、ブラウザ２１０を有していれば良く、例えば、サービス提供システム１０が提供する各種サービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム等を有している必要はない。

図４に示すサービス提供システム１０は、ポータルサービス部４０１、入出力サービス部４０２と、Ｗｅｂサービス処理部４０３と、ドキュメントサービス部４０４と、メールサービス部４０５、外部コンポーネントサービス部４０７と、を有する。これら各機能部は、サービス提供システム１０にインストールされた１以上のプログラムが、ＣＰＵ５０１に実行させる処理により実現される。

また、サービス提供システム１０は、アプリ情報記憶部４０６と、ポータル画面情報記憶部４０８と、を有する。これら各記憶部は、ＨＤＤ５０４を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも１つの記憶部が、サービス提供システム１０とネットワークＮ１を介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。

入出力サービス部４０２は、サービス提供システム１０が提供するサービスに関する処理を行う。ここで、入出力サービス部４０２は、フロー自動生成部４０２ａと、アプリ管理部４０２ｂと、Ｉ／Ｏロジック処理部４０２ｃと、パラメータグループ管理部４０２ｄと、機能定義管理部４０２ｅと、を有する。

アプリ管理部４０２ｂは、アプリ情報記憶部４０６に記憶されているアプリ情報を管理する。なお、アプリ情報とは、一連の処理により実現されるサービスを利用するためのアプリケーションである。換言すれば、サービス提供システム１０が提供する各種サービスは、アプリ情報により提供される。

また、アプリ管理部４０２ｂは、Ｉ／Ｏロジック処理部４０２ｃからの要求に応じて、アプリ情報に含まれる処理フロー情報を返信する。なお、処理フロー情報とは、アプリ情報により提供されるサービスを実現する一連の処理フロー（ワークフロー）が定義された情報である。

更に、アプリ管理部４０２ｂは、ポータルサービス部４０１からの要求に応じて、アプリ情報をアプリ情報記憶部４０６に記憶させる。これにより、サービスを提供するアプリ情報（アプリケーション）がサービス提供システム１０に登録される。

フロー自動生成部４０２ａは、アプリ管理部４０２ｂにより管理されるアプリ情報に含まれる処理フロー情報を生成する。パラメータグループ管理部４０２ｄは、アプリ登録部４０１ａからの要求に応じてパラメータグループの登録または登録済みパラメータグループの取得を行う。機能定義管理部４０２ｅは、アプリ管理部４０２ｂにより管理される処理フロー情報により定義される処理フロー上のコンポーネントのパラメータに紐付けられる機能定義を管理する。言い換えると、機能定義管理部４０２ｅは、後述する機能定義登録部４０１ｃからの要求に応じて、機能定義を含むアプリ設定情報を登録する。

Ｉ／Ｏロジック処理部４０２ｃは、Ｗｅｂサービス処理部４０３からの要求に応じて、アプリ情報に含まれる処理フロー情報をアプリ管理部４０２ｂから取得する。そして、Ｉ／Ｏロジック処理部４０２ｃは、アプリ管理部４０２ｂから取得した処理フロー情報に基づいて、当該アプリ情報が提供するサービスを実現する一連の処理フローを実行する。これにより、本実施の形態に係るサービス提供システム１０は、「スキャン翻訳サービス」等の各種サービスを提供することができる。

Ｗｅｂサービス処理部４０３は、ユーザが機器９のブラウザ２１０を用いて各種サービスを利用するための処理を行う。すなわち、Ｗｅｂサービス処理部４０３は、ブラウザ２１０に対してＷｅｂアプリケーション（アプリ情報）を提供するアプリケーションサーバとして機能する。ここで、Ｗｅｂサービス処理部４０３は、画面構成部４０３ａと、アプリ実行部４０３ｂと、を有する。

画面構成部４０３ａは、ブラウザ２１０からの要求に応じて、アプリ画面情報記憶部に記憶されているアプリ画面情報と、アプリ情報記憶部４０６に記憶されているアプリ情報に含まれるアプリ設定情報とを返信する。

なお、アプリ画面情報とは、アプリ情報により提供されるサービスを利用するための画面（アプリ画面）の雛形が定義された情報である。アプリ画面情報は、例えば、ＨＴＭＬ（HyperText Markup Language）、ＸＨＴＭＬ（Extensible HyperText Markup Language）、ＣＳＳ（Cascading Style Sheets）、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ（登録商標）等でアプリ画面の雛形が定義された情報である。

また、アプリ設定情報は、アプリケーション（アプリ情報）の各種設定が定義された情報である。例えば、アプリ設定情報には、一連の処理フローの実行に用いられるパラメータ情報のうち、ユーザにより入力されるパラメータ情報やデフォルトで設定されるパラメータ情報等が定義されている。また、例えば、アプリ設定情報には、ユーザがアプリ画面においてパラメータ情報を入力するための入力項目やアプリ画面における表示情報（例えば、アプリケーション名）等が定義されている。アプリ設定情報は、例えば、ＪＳＯＮ（JavaScript Object Notation）等でアプリケーションの各種設定が定義された情報である。

これにより、機器９には、ブラウザ２１０により、サービス提供システム１０が提供するサービスを利用するためのアプリ画面が表示される。

アプリ実行部４０３ｂは、ブラウザ２１０からの要求に応じて、入出力サービス部４０２に対して、アプリケーション（アプリ情報）の実行要求を送信する。

ドキュメントサービス部４０４は、処理フロー情報に基づく一連の処理フローに含まれる所定の処理を実行する。ここで、ドキュメントサービス部４０４は、ＯＣＲ処理部４０４ａと、ファイル変換部４０４ｂと、を有する。

ＯＣＲ処理部４０４ａは、電子ファイルに対してＯＣＲ処理を行う。ファイル変換部４０４ｂは、電子ファイルの圧縮又は解凍するための圧縮・解凍処理部、電子ファイルのデータ形式を変換するためのデータ形式変換部である。

メールサービス部４０５は、処理実行部４０５ａと、メール受信部４０５ｂと、を有する。処理実行部４０５ａは、電子ファイルを添付したメールを作成して、当該メールを指定されたメールアドレス宛に配信する。メール受信部４０５ｂは、メールを受信する。

ポータルサービス部４０１は、ユーザがＰＣ端末５のブラウザ２１０を用いてアプリケーションの登録等を行うための処理を行う。ここで、ポータルサービス部４０１は、ＵＩ提供部４０１ｅと、アプリ登録部４０１ａと、共通フロー登録部４０１ｂと、機能定義登録部４０１ｃと、コンポーネント登録部４０１ｄと、を有する。

ＵＩ提供部４０１ｅは、ブラウザ２１０からの要求に応じて、ポータル画面情報記憶部４０８に記憶されているポータル画面情報を返信する。ここで、ポータルとは、ブラウザ２１０を用いて、アプリケーションの登録等を行うことができるＷｅｂサイトである。

なお、ポータル画面情報とは、ポータルのトップ画面（ポータルトップ画面）やアプリケーション登録画面等の各種画面が定義された情報である。ポータル画面情報は、例えば、ＨＴＭＬ、ＸＭＬ、ＣＳＳ、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ等のブラウザ２１０で各種画面が定義された情報である。

これにより、ＰＣ端末５には、ブラウザ２１０により、ポータルトップ画面やアプリケーション登録画面が表示される。したがって、ＰＣ端末５のユーザは、アプリケーション登録画面において、アプリケーション（アプリ情報）の登録操作を行うことができる。

アプリ登録部４０１ａは、ＵＩ提供部４０１ｅからの要求に応じて、アプリケーション（アプリ情報）の登録をアプリ管理部４０２ｂに要求する。すなわち、アプリ登録部４０１ａは、アプリケーション登録画面において、アプリケーションの登録操作が行われると、アプリケーションの登録をアプリ管理部４０２ｂに要求する。

共通フロー登録部４０１ｂは、ＵＩ提供部４０１ｅからの要求に応じて、アプリ登録部４０１ａを介して、複数のアプリケーション間において共通する処理フロー情報の登録をアプリ管理部４０２ｂに要求する。

機能定義登録部４０１ｃは、ＵＩ提供部４０１ｅからの要求に応じて、アプリ登録部４０１ａを介して、機能定義を含むアプリ設定情報の登録を機能定義管理部４０２ｅに要求する。

コンポーネント登録部４０１ｄは、ＵＩ提供部４０１ｅからの要求に応じて、コンポーネントの登録をＩ／Ｏロジック処理部４０２ｃに要求する。コンポーネント登録部４０１ｄは、コンポーネントを生成すると共に、生成したコンポーネントをＩ／Ｏロジック処理部４０２ｃに送信する。なお、コンポーネントの生成とは、例えばクラスや関数等で定義されたコンポーネントを、メモリ（例えばＲＡＭ５０３）上に展開することである。

アプリ情報記憶部４０６は、アプリ情報を記憶する。アプリ情報は、当該アプリ情報を識別するアプリＩＤと関連付けてアプリ情報記憶部４０６に記憶されている。なお、アプリＩＤは、例えば、アプリ情報のＵＲＬ（Uniform Resource Locator）、又はアプリ情報のＵＲＬに含まれる識別情報等である。

ここで、アプリ情報には、処理フロー情報と、アプリ設定情報とが含まれる。例えば、スキャン翻訳サービスを提供するアプリ情報には、当該サービスを実現する一連の処理が定義された処理フロー情報と、当該アプリ情報の各種設定が定義されたアプリ設定情報とが含まれる。以降では、スキャン翻訳サービスを提供するアプリ情報を「スキャン翻訳アプリケーション」とも表す。

なお、アプリ情報には、２以上の処理フロー情報と、２以上のアプリ設定情報とが含まれていても良い。

処理フロー情報は、上述したように、アプリ情報により提供されるサービスを実現する一連の処理（処理フロー）が定義された情報である。

また、アプリ設定情報は、上述したように、アプリケーション（アプリ情報）の各種設定が定義された情報である。

ポータル画面情報記憶部４０８は、ポータル画面情報を記憶する。ポータル画面情報は、ポータルトップ画面やアプリケーション登録画面等のＵＲＬと関連付けてポータル画面情報記憶部４０８に記憶されている。

なお、入出力サービス部４０２、Ｗｅｂサービス処理部４０３、ドキュメントサービス部４０４、及びポータルサービス部４０１等は、それぞれが異なる情報処理装置により実現されていても良い。

図５は、本実施の形態にかかるサービス提供システムが有する機能定義登録部の機能構成の一例を示す図である。本実施の形態では、機能定義登録部４０１ｃは、図５に示すように、定義部５２１と、登録部５２２と、編集部５２３と、取得部５２４と、を有する。

定義部５２１は、ユーザ（アプリケーションの開発者）に対して、既存のアプリ設定情報からの新しい機能定義を選択または定義（作成）するＵＩを提供する作成部の一例である。ここで、機能定義は、アプリケーションを実現するための設定項目に関する情報であり、例えば、ＵＩ、用語、入力形式、バリデーション条件等のアプリ設定情報の設定項目を意味している。また、機能定義は、複数のコンポーネントを跨いで依存関係を持つ複数のパラメータと紐付けられる機能定義であっても良い。

登録部５２２は、定義部５２１により選択または定義される機能定義または後述する編集部５２３により編集された機能定義を、機能定義管理部４０２ｅに対して機能定義登録リクエストを行う機能を提供する。

取得部５２４は、機能定義管理部４０２ｅに登録された機能定義の一覧を取得し、取得した機能定義の一覧のうち、確認または編集する機能定義を選択する機能を提供する。

編集部５２３は、取得部５２４により取得される機能定義を確認または編集するＵＩを提供し、当該ＵＩを用いて、登録部５２２を介して編集された機能定義を更新する機能を提供する。

図６は、本実施の形態にかかるサービス提供システムが有する機能定義管理部の機能構成の一例を示す図である。本実施の形態では、機能定義管理部４０２ｅは、図６に示すように、判定部６０１、保管部６０２、および更新部６０３を有する。

判定部６０１は、機能定義登録部４０１ｃ（登録部５２２）からの機能定義登録リクエストを受け付け、機能定義を保管部６０２に保管（保存）する。また、判定部６０１は、機能定義登録リクエストを受け付けた機能定義を利用している既存のアプリケーションが存在するか否かを判定する。そして、機能定義登録リクエストを受け付けた機能定義を利用している既存のアプリケーションが存在している場合、判定部６０１は、更新部６０３に対して、既存のアプリケーションのアプリ設定情報の更新をリクエストする機能を提供する。

保管部６０２は、機能定義登録リクエストを受け付けた機能定義と、当該機能定義を利用するアプリ情報と、を紐付けて保存する保存部の一例である。本実施の形態では、保管部６０２は、機能定義と、当該機能定義を作成した開発テナントを示すテナント情報と、当該開発テナントで作成したアプリ情報と、を紐付けて保存する。

更新部６０３は、判定部６０１からの更新のリクエストに応じて、機能定義登録リクエストを受け付けた機能定義を利用している既存のアプリケーションのアプリ設定情報を一括更新する機能を提供する。すなわち、更新部６０３は、機能定義登録リクエストを受け付けた機能定義を、当該機能定義と紐付けて保存されるアプリ情報に対して、アプリ設定情報として適用する適用部の一例である。更新部６０３は、機能定義登録リクエストを受け付けた機能定義および当該機能定義を作成した開発テナントを示すテナント情報と紐付けて保存されるアプリ情報に対して、当該機能定義を適用する。

図７は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける機能定義の更新処理の流れの一例を示すシーケンス図である。次に、図７を用いて、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける機能定義の更新処理の流れの一例について説明する。

開発者は、アプリ登録部４０１ａにより登録した既存のアプリ情報を選択し、定義部５２１により提供されるＵＩを用いて、当該選択したアプリ情報のコンポーネントのパラメータに紐付く既存のアプリ設定情報の新規の機能定義を作成し（ステップＳ７０１）、当該新規の機能定義を定義部５２１に定義する（ステップＳ７０２）。定義部５２１は、登録部５２２を介して、判定部６０１に対して新規の機能定義の機能定義登録リクエスト（登録依頼）を行う（ステップＳ７０３，ステップＳ７０４）。判定部６０１は、登録部５２２から機能定義登録リクエストされた機能定義を、選択したアプリ情報およびテナント情報と紐付けて保管部６０２に保存（新規登録）する（ステップＳ７０５）。

また、開発者は、アプリ登録部４０１ａにより既存のアプリ情報を選択し（ステップＳ７０６）、取得部５２４に対して、機能定義管理部４０２ｅに登録された機能定義の一覧の取得を要求する（ステップＳ７０７）。取得部５２４は、保管部６０２に対して、選択したアプリ情報の開発テナントに紐付く機能定義の一覧の取得を要求し（ステップＳ７０８）、機能定義管理部４０２ｅに登録される機能定義の一覧のうち、選択したアプリ情報の開発テナントに紐付けられる機能定義の一覧を取得する（ステップＳ７０９）。次に、取得部５２４は、取得した機能定義の一覧を、アプリ登録部４０１ａに受け渡す（ステップＳ７１０）。アプリ登録部４０１ａは、取得部５２４により取得される機能定義の一覧を、選択したアプリ情報に適用する（ステップＳ７１１）。

さらに、開発者が、定義部５２１により提供されるＵＩを用いて、取得部５２４により取得される機能定義の一覧のうち、更新したい機能定義を選択し（ステップＳ７１２）、当該選択した機能定義の編集を編集部５２３に対して依頼する（ステップＳ７１３）。編集部５２３は、選択された機能定義を編集し（ステップＳ７１４）、登録部５２２を介して、編集した機能定義の更新を判定部６０１に依頼する（ステップＳ７１５、ステップＳ７１６）。判定部６０１は、保管部６０２に記憶されている機能定義を更新するとともに（ステップＳ７１７）、更新した機能定義を利用しているアプリ情報（すなわち、更新した機能定義と紐付けられるアプリ情報）が存在するか否かを判断する（ステップＳ７１８）。そして、編集した機能定義を利用しているアプリケーションが存在している場合、判定部６０１は、更新部６０３を介して、編集した機能定義を利用しているアプリケーションを一括更新する（ステップＳ７１９）。

図８は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにより提供される機能定義の登録に用いるＵＩの一例を示す図である。本実施の形態では、定義部５２１は、図８に示すように、機能定義登録用ボタン８０１、パラメータ選択欄８０２、機能登録ボタン８０３、パラメータ一覧表示要求ボタン８０４等を含むＵＩを提供する。ここで、機能定義登録用ボタン８０１は、機能定義の登録の開始を要求するボタンである。パラメータ選択欄８０２は、登録する機能定義と紐付けられるコンポーネントのパラメータを選択する欄である。機能登録ボタン８０３は、機能定義の登録を要求するボタンである。パラメータ表示要求ボタン８０４は、対象コンポーネントのパラメータ一覧表示を要求するボタンである。

図９は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにより提供される機能定義の適用に用いるＵＩの一例を示す図である。本実施の形態では、定義部５２１は、図９に示すように、パラメータ設定ボタン９１１、機能定義取込ボタン９１２等を含むＵＩを提供する。ここで、パラメータ設定ボタン９１１は、従来のコンポーネントのパラメータの表示を要求するボタンである。機能定義取込ボタン９１２は、適用可能な機能定義の取り込みを要求するボタンである。機能定義取込ボタン９１２により機能定義の取り込みが要求されると、定義部５２１は、適用可能な機能定義の一覧９１３を表示し、当該一覧９１３から選択された機能定義の機能定義登録リクエストを、登録部５２２を介して、機能定義管理部４０２ｅに送信する。

図１０は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにより提供される機能定義の編集に用いるＵＩの一例を示す図である。本実施の形態では、編集部５２３は、図１０に示すように、パラメータ設定ボタン１００１、機能定義編集ボタン１００２、機能定義更新ボタン１００３等を含むＵＩを提供する。ここで、パラメータ設定ボタン１００１は、従来のコンポーネントのパラメータの表示を要求するボタンである。機能定義編集ボタン１００２は、機能定義の編集を要求するボタンである。機能定義更新ボタン１００３は、機能定義の更新を要求するボタンである、機能定義更新ボタン１００３により機能定義の更新が要求されると、編集部５２３は、更新する機能定義と紐付けられるアプリケーションの一覧１００４を提供する。

図１１は、本実施の形態にかかるサービス提供システムの保管部が記憶する機能定義情報保管テーブルの一例を示す図である。本実施の形態では、保管部６０２は、図１１に示すように、機能定義と、当該機能定義を作成した開発テナントを示すテナント情報と、当該機能定義を利用するアプリ情報と、を紐付けて記憶する。更新部６０３は、機能定義が編集された場合、機能定義情報保管テーブルにおいて、編集した機能定義と紐付けられるアプリ情報に対して、当該編集した機能定義を一括して適用する。

図１２Ａおよび図１２Ｂは、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおいて定義等を行う機能定義の一例を示す図である。図１３～１６は、本実施の形態にかかるサービス提供システムにおける複数のアプリ情報に対する機能定義の一括適用の一例を説明するための図である。定義部５２１は、例えば、図１２Ａおよび図１２Ｂに示すように、アプリ情報の一例であるＯＣＲ（Optical Character Recognition）のコンポーネントのパラメータに紐付けるＵＩ、用語、入力形式、バリデーション条件等のアプリ設定の項目を機能定義として定義する。この場合、更新部６０３は、ＯＣＲのアプリ情報に対して、定義された機能定義を適用する。さらに、更新部６０３は、図１３～１６に示すように、当該適用した機能定義と紐付けられる他のアプリ情報のＵＩおよび設定（符号１３０１，１３０２，１４０１，１５０１，１６０１）に対しても、定義された機能定義を一括適用する。

このように、本実施の形態にかかるサービス提供システム１０によれば、１つのアプリ情報の機能定義を定義または編集すると、当該定義または編集された機能定義が、当該機能定義を利用する他のアプリケーションに対しても自動的に適用されるので、複数のアプリ情報において利用される共通の設定を適切かつ容易にアップデートすることができる。

上記で説明した実施の形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。

実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施の形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施の形態では、サービス提供システム１０は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、ＰＣ端末５は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。

さらに、サービス提供システム１０およびＰＣ端末５は、開示された処理ステップ、例えば、図４を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニット（例えば、Ｗｅｂサービス処理部４０３、ドキュメントサービス部４０４、メールサービス部４０５、外部コンポーネントサービス部４０７）によって実行されるプロセスは、ＰＣ端末５によって実行され得る。また、サービス提供システム１０とＰＣ端末５の各要素は、１つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。

なお、機器９は、通信機能を備えた装置であれば、画像形成装置に限られない。機器９は、例えば、ＰＪ（Projector：プロジェクタ）、ＩＷＢ（Interactive White Board：相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板）、デジタルサイネージ等の出力装置、ＨＵＤ（Head Up Display）装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車（Connected Car）、ノートＰＣ（Personal Computer）、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、ＰＤＡ（Personal Digital Assistant）、デジタルカメラ、ウェアラブルＰＣまたはデスクトップＰＣ等であってもよい。

なお、本実施の形態のサービス提供システム１０で実行されるプログラムは、ＲＯＭ５０２等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態のサービス提供システム１０で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ－ＲＯＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）、ＣＤ－Ｒ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。

さらに、本実施の形態のサービス提供システム１０で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のサービス提供システム１０で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。

本実施の形態のサービス提供システム１０で実行されるプログラムは、上述した各部（ポータルサービス部４０１、入出力サービス部４０２、Ｗｅｂサービス処理部４０３、ドキュメントサービス部４０４、メールサービス部４０５、外部コンポーネントサービス部４０７）を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはプロセッサの一例であるＣＰＵ５０１が上記ＲＯＭ５０２からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、ポータルサービス部４０１、入出力サービス部４０２、Ｗｅｂサービス処理部４０３、ドキュメントサービス部４０４、メールサービス部４０５、外部コンポーネントサービス部４０７が主記憶装置上に生成されるようになっている。

５ ＰＣ端末
９ 機器
１０ サービス提供システム
４０１ ポータルサービス部
４０１ｃ 機能定義登録部
４０２ 入出力サービス部
４０２ｅ 機能定義管理部
５２１ 定義部
５２２ 登録部
５２３ 編集部
５２４ 取得部
６０１ 判定部
６０２ 保管部
６０３ 更新部

特開２０１８－１８５６８５号公報

Claims (7)

1. アプリケーションを実現するための設定項目に関する機能定義を作成する作成部と、
   前記作成部により作成される前記機能定義と、当該機能定義を利用する前記アプリケーションと、を紐付けて保存する保存部と、
   前記保存部に保存された前記機能定義を、当該機能定義と紐付けて保存される前記アプリケーションに対して、アプリ設定情報として適用する適用部と、
   を備える情報処理装置。
2. 前記保存部は、作成した前記機能定義と、当該機能定義を作成した開発テナントと、当該開発テナントで作成した前記アプリケーションと、を紐付けて保存し、
   前記適用部は、前記機能定義および当該機能定義を作成した前記開発テナントと紐付けて保存される前記アプリケーションに対して、当該機能定義を適用する、請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記機能定義を編集する編集部をさらに備え、
   前記保存部は、さらに、前記編集部により編集される前記機能定義と、当該機能定義を利用する前記アプリケーションと、を紐付けて保存し、
   前記適用部は、さらに、前記編集部により編集される前記機能定義を、当該機能定義と紐付けて保存される前記アプリケーションに対して適用する、請求項１または２に記載の情報処理装置。
4. 前記機能定義は、前記アプリケーションを実現する処理フロー上の複数のコンポーネントを跨いで依存関係を持つ複数のパラメータと紐付けられる機能定義である、請求項１から３のいずれか一に記載の情報処理装置。
5. 情報処理装置と、当該情報処理装置に対してアプリケーションの実行を要求する機器と、を含む情報処理システムであって、
   前記アプリケーションを実現するための設定項目に関する機能定義を作成する作成部と、
   前記作成部により作成される前記機能定義と、当該機能定義を利用する前記アプリケーションと、を紐付けて保存する保存部と、
   前記保存部に保存された前記機能定義を、当該機能定義と紐付けて保存される前記アプリケーションに対して、アプリ設定情報として適用する適用部と、
   を備える情報処理システム。
6. 情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
   作成部が、アプリケーションを実現するための設定項目に関する機能定義を作成する作成ステップと、
   適用部が、前記作成ステップにより作成される前記機能定義を、保存部において当該機能定義と紐付けられ保存される前記アプリケーションに対して、アプリ設定情報として適用する適用ステップと、
   を含む情報処理方法。
7. コンピュータを、
   アプリケーションを実現するための設定項目に関する機能定義を作成する作成部と、
   前記作成部により作成される前記機能定義を、保存部において当該機能定義と紐付けられ保存される前記アプリケーションに対して、アプリ設定情報として適用する適用部と、
   として機能させるためのプログラム。

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