以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
(実施の形態)
<情報処理システム1の構成>
実施の形態に係る情報処理システム1の構成を説明する。図1は、実施の形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ10と、端末20と、機器30とを含む。
サーバ10と、端末20と、機器30とは、互いに通信する。本実施の形態では、サーバ10と、端末20と、機器30とは、通信網50を介して通信するが、いかなる有線通信又は無線通信を介して通信してもよい。また、サーバ10、端末20及び機器30は、通信網50を介して、外部サービスによって提供される外部サーバ40と通信する。
情報処理システム1において、1つのサーバ10に対して、1つ以上の端末20と、1つ以上の機器30とが、配置され得る。情報処理システム1は、1つ以上のサーバ10と、1つ以上の端末20と、1つ以上の機器30とを含んでもよい。
例えば、通信網50は、インターネット、イントラネット、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、モバイル通信網、電話回線通信網、又は、その他の有線若しくは無線通信を用いる通信網であってもよい。これに限定されないが、本実施の形態では、通信網50はインターネットであり、サーバ10及び外部サーバ40はクラウドサーバを構成する。
また、サーバ10、端末20及び機器30の各装置は、1つ以上の装置で構成されてもよい。装置が2つ以上の装置で構成される場合、当該2つ以上の装置は、1つの装置内に配置されてもよく、分離した2つ以上の装置内に分かれて配置されてもよい。本明細書及び特許請求の範囲では、「装置」とは、1つの装置を意味し得るだけでなく、複数の装置からなるシステムも意味し得る。
サーバ10は、通信機能を有する情報処理装置である。サーバ10の例は、コンピュータ装置である。サーバ10は、サービス提供システムを構成する。サーバ10は、通信網50を介して、種々の機能をそれぞれ実現する複数の処理のうちの1つ以上の処理を組み合わせた一連の処理により実現される種々のサービスを提供する。
ここで、機能とは、文書ファイル及び画像ファイル等の電子ファイルに関する機能である。例えば、このような機能は、プリント、スキャン、ファクシミリ送信、データ形式の変換、メール配信、OCR(Optical Character Recognition)処理、データ加工、データ圧縮、データ解凍、及びリポジトリへの格納等を含んでもよい。以下において、上記のような一連の処理を「処理フロー」又は「ワークフロー」とも表記する。処理フロー及びワークフローにおいて、一連の処理は、フローに従い各処理を行うように構成されてもよい。
これに限定されないが、本実施の形態では、外部サーバ40は、ファイル共有サービス(「オンラインストレージサービス」とも呼ばれる)を提供する。例えば、ファイル共有サービスは、外部サーバ40にアクセス可能である装置に対して、外部サーバ40へのファイルの保存、及び、外部サーバ40に格納されたファイルの共有を可能にする。ファイル共有サービスの例は、Dropbox(登録商標)、Google Drive(登録商標)及びOneDrive(登録商標)等である。外部サーバ40は、端末20から出力されたファイル、機器30から出力されたファイル、及びサーバ10によって処理されたファイル等を保存する。そして、外部サーバ40は、端末20、機器30及びサーバ10等の指令又は要求に応答して、保存したファイルを指定された送信先に送信する。外部サーバ40は必須でない。
機器30は、通信機能を有する情報処理装置である。機器30は、サーバ10が提供する各種サービスを利用することができる。本実施の形態では、機器30は、画像形成装置であるとして説明する。なお、機器30は、画像形成装置に限定されず、サーバ10と接続されるいかなる機器であってもよい。
画像形成装置は、データの内容を示す画像を記録媒体上に形成する装置である。画像形成装置の例は、MFP(多機能周辺装置:Multifunction Peripheral/Printer/Product)、ファクシミリ、スキャナ、プリンタ、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)及びデジタルサイネージなどの出力装置、HUD(Head Up Display)装置、並びに、ディスプレイ装置等である。本実施の形態では、画像形成装置は、ファクシミリ、スキャナ及びプリンタ機能を有するMFPであるとして説明する。例えば、画像形成装置は、スキャンデータ等の出力データを、通信網50を介して、サーバ10及び外部サーバ40を経由して、端末20等の他の装置へ送信する。
なお、画像形成装置を除く機器30の例は、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC及びデスクトップPC等であるが、これに限定されない。
記録媒体の例は、紙、布、フィルム又は板等のシート材であるが、これに限定されない。本実施の形態では、記録媒体は紙であるとする。よって、機器30は、紙上に印刷することによって、画像を形成する。また、機器30は、サーバ10が提供するサービスを利用して、自身に対して、アプリケーションの設定、並びに、設定されているアプリケーションの変更及び削除等を行うことができる。
端末20は、通信機能を有する情報処理装置である。端末20は、サーバ10が提供する各種サービスを利用することができる。端末20は、記録媒体上に形成する画像のデータを、機器30へ送信する。端末20は、当該データを生成してもよく、外部機器から取得してもよい。本実施の形態では、端末20は、当該データを、通信網50を介して、サーバ10及び外部サーバ40を経由して、機器30へ送信する。また、端末20は、サーバ10が提供するサービスを利用して、機器30に対して、アプリケーションの設定、並びに、設定されているアプリケーションの変更及び削除等を行うことができるように構成されてもよい。
端末20の例は、ノートPC、携帯電話、スマートフォン及びタブレット端末などのスマートデバイス、ゲーム機、PDA、デジタルカメラ、ウェアラブルPC、デスクトップPC、テレビ会議端末、並びにIWB等である。本実施の形態では、端末20は、ノートPCであるとして説明する。
上述したように、端末20及び機器30はいずれも、サーバ10が提供するサービスを利用して、出力データの処理、並びに、端末20及び機器30に対するアプリケーションの設定、変更及び削除等を行うことができる。このような端末20及び機器30をまとめて、デバイス60とも表現する。デバイス60は、情報処理装置の一例である。
<サーバ10のハードウェア構成>
サーバ10のハードウェア構成を説明する。図2は、実施の形態に係るサーバ10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、HD(Hard Disk)104と、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ105と、ディスプレイ106と、外部機器接続I/F(インタフェース:Interface)108と、ネットワークI/F109と、データバス110と、キーボード111と、ポインティングデバイス112と、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ114と、メディアI/F116とを構成要素として含む。
CPU101は、サーバ10全体の動作を制御する。ROM102は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HD104は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ105は、CPU101の制御にしたがってHD104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ106は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字及び画像等の各種情報を表示する。外部機器接続I/F108は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びプリンタ等である。ネットワークI/F109は、通信網50を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。バスライン110は、CPU101等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス又はデータバス等である。
また、キーボード111は、文字、数値及び各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス112は、各種指示の選択及び実行、処理対象の選択、並びに、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ114は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW113に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、記録媒体は、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F116は、フラッシュメモリ等の記録メディア115に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<端末20のハードウェア構成>
端末20のハードウェア構成を説明する。図3は、実施の形態に係る端末20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HD204と、HDDコントローラ205と、ディスプレイ206と、外部機器接続I/F208と、ネットワークI/F209と、データバス210と、キーボード211と、ポインティングデバイス212と、DVD-RWドライブ214と、メディアI/F216とを構成要素として含む。端末20の上記構成要素の構成及び機能はサーバ10の構成要素と同様であるため、その説明を省略する。
<機器30のハードウェア構成>
機器30のハードウェア構成を説明する。図4は、実施の形態に係る機器30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、機器30は、コントローラ310と、近距離通信回路320と、エンジン制御部330と、操作パネル340と、ネットワークI/F350とを構成要素として含む。
コントローラ310は、コンピュータの主要部であるCPU301と、システムメモリ(MEM-P)302と、ノースブリッジ(NB)303と、サウスブリッジ(SB)304と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)306と、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)307と、HDDコントローラ308と、記憶部であるHD309とを含む。NB303とASIC306とは、AGP(Accelerated Graphics Port)バス321によって接続されるように構成されている。
CPU301は、機器30の全体制御を行う制御部である。NB303は、CPU301と、MEM-P302、SB304及びAGPバス321とを接続するためのブリッジである。NB303は、MEM-P302に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタと、AGPターゲットとを含む。
MEM-P302は、ROM302aとRAM302bとを含む。ROM302aは、コントローラ310の各機能を実現させるプログラム及びデータの格納用メモリである。RAM302bは、プログラム及びデータの展開並びにメモリ印刷時の描画用メモリ等として用いられる。なお、ROM302aに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R及びDVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供されるように構成されてもよい。
SB304は、NB303と、PCIデバイス及び周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC306は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)である。ASIC306は、AGPバス321、PCIバス322、HDDコントローラ308及びMEM-C307をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC306は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC306の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM-C307を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、スキャナ部331及びプリンタ部332との間でPCIバス322を介したデータ転送を行うPCIユニットとを含む。なお、ASIC306は、USB(Universal Serial Bus)のインタフェース、及び、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースと接続されるように構成されてもよい。
MEM-C307は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いられるローカルメモリである。HD309は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、及び、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDDコントローラ308は、CPU301の制御にしたがってHD309に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス321は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。AGPバス321は、MEM-P302に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路320は、近距離通信回路320aを備える。近距離通信回路320は、NFC(Near Field Communication)及びBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に適合した通信回路である。
エンジン制御部330は、スキャナ部331及びプリンタ部332を含む。また、操作パネル340は、パネル表示部340aと、操作パネル340bとを備えている。パネル表示部340aは、現在の設定値及び選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等で構成されてもよい。操作パネル340bは、印刷濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー、及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等を含む。コントローラ310は、機器30全体の制御を行い、例えば、描画、通信、及び操作パネル340からの入力等を制御する。スキャナ部331又はプリンタ部332は、誤差拡散及びガンマ変換等の画像処理部分を含む。
なお、機器30は、操作パネル340のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能である。機器30は、ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードで動作し、コピー機能の選択時にはコピーモードで動作し、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードで動作し、スキャナ機能の選択時にはスキャナモードで動作し、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードで動作する。
ネットワークI/F350は、通信網50を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路320及びネットワークI/F350は、PCIバス322を介して、ASIC306と電気的に接続されている。
<サーバ10の機能的構成>
サーバ10の機能的な構成を説明する。図5は、実施の形態に係るサーバ10の機能的構成の一例を示すブロック図である。具体的には、サーバ10におけるサービス提供システムの機能的な構成を説明する。図5に示すデバイス60は、端末20又は機器30である。デバイス60は、例えばCPU等により実行されるブラウザ610を有する。デバイス60のユーザは、ブラウザ610を用いて、各種サービスを利用するためのアプリケーションをサーバ10に登録し、登録したアプリケーションを起動し実行させることができる。デバイス60は、ブラウザ610を有していればよく、例えば、サーバ10が提供する各種サービスを利用するための専用のアプリケーションプログラム等を有している必要はない。
例えば、画像形成装置である機器30について、デバイス60は、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の各機能を設定するためのアプリケーションをサーバ10に登録することができる。この場合、アプリケーションは、端末20及び機器30のいずれによって登録されてもよい。
サーバ10は、入出力サービス処理部1100と、Webサービス処理部1200と、ドキュメントサービス部1300と、ポータルサービス部1400とを機能的構成要素として含む。各機能的構成要素は、サーバ10にインストールされた1つ以上のプログラムが、CPU101に実行させる処理により実現される。
また、サーバ10は、アプリ情報記憶部1500と、アプリ画面情報記憶部1600と、ポータル画面情報記憶部1700とを機能的構成要素として含む。各記憶部は、HDD104等を用いて実現可能である。なお、各記憶部のうちの少なくとも1つの記憶部が、サーバ10と通信網50等を介して接続される記憶装置等を用いて実現されてもよい。例えば、少なくとも1つの記憶部が、外部サーバ40に備えられてもよい。これにより、サーバ10の負荷が低減され、さらに、当該記憶部に記憶される情報が共有化される。ここで、アプリ情報記憶部1500は第一記憶部の一例であり、ポータル画面情報記憶部1700は第二記憶部の一例である。
入出力サービス処理部1100は、サーバ10が提供するサービスに関する処理を行う。入出力サービス処理部1100は、アプリ管理部1101と、ロジック処理部1102とを含む。
アプリ管理部1101は、アプリ情報記憶部1500に記憶されているアプリ情報1510を管理する。なお、アプリ情報1510とは、一連の処理により実現されるサービスを利用するためのアプリケーションである。換言すれば、サーバ10が提供する各種サービスは、アプリ情報1510により提供される。
また、アプリ管理部1101は、ロジック処理部1102からの要求に応じて、アプリ情報1510に含まれる処理フロー情報1511を返信する。なお、処理フロー情報1511とは、アプリ情報1510により提供されるサービスを実現する一連の処理が定義された情報である。
さらに、アプリ管理部1101は、ポータルサービス部1400からの要求に応じて、アプリ情報1510をアプリ情報記憶部1500に記憶させる。これにより、サービスを提供するアプリ情報1510(アプリケーション)がサーバ10に登録される。
ロジック処理部1102は、Webサービス処理部1200からの要求に応じて、アプリ情報1510に含まれる処理フロー情報1511をアプリ管理部1101から取得する。そして、ロジック処理部1102は、アプリ管理部1101から取得した処理フロー情報1511に基づいて、当該アプリ情報1510が提供するサービスを実現する一連の処理(処理フロー)を実行する。これにより、各種サービスの提供が可能になる。
Webサービス処理部1200は、ユーザがデバイス60のブラウザ610を用いて各種サービスを利用するための処理を行う。すなわち、Webサービス処理部1200は、ブラウザ610に対してWebアプリケーション(アプリ情報1510)を提供するアプリケーションサーバとして機能する。Webサービス処理部1200は、画面構成部1201と、アプリ実行部1202とを含む。
画面構成部1201は、ブラウザ610からの要求に応じて、アプリ画面情報記憶部1600に記憶されているアプリ画面情報1610と、アプリ情報記憶部1500に記憶されているアプリ情報1510に含まれるアプリ設定情報1512とを返信する。
なお、アプリ画面情報1610とは、アプリ情報1510により提供されるサービスを利用するための画面(アプリ画面)の雛形が定義された情報である。アプリ画面情報1610は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)、XHTML(Extensible HyperText Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets)、又はJavaScript(登録商標)等でアプリ画面の雛形が定義された情報である。
また、アプリ設定情報1512は、アプリケーション(アプリ情報1510)の各種設定が定義された情報である。例えば、アプリ設定情報1512には、一連の処理の実行に用いられるパラメータ情報のうち、ユーザにより入力されるパラメータ情報及びデフォルトで設定されるパラメータ情報等が定義されている。また、例えば、アプリ設定情報1512には、ユーザがアプリ画面においてパラメータ情報を入力するための入力項目及びアプリ画面における表示情報(例えば、アプリケーション名)等が定義されている。アプリ設定情報1512は、例えば、JSON(JavaScript Object Notation)等でアプリケーションの各種設定が定義された情報である。
これにより、デバイス60には、ブラウザ610により、サーバ10が提供するサービスを利用するためのアプリ画面が表示される。
アプリ実行部1202は、ブラウザ610からの要求に応じて、入出力サービス処理部1100に対して、アプリケーション(アプリ情報1510)の実行要求を送信する。
ドキュメントサービス部1300は、処理フロー情報1511に基づく一連の処理(処理フロー)に含まれる所定の処理を実行する。ドキュメントサービス部1300は、OCR処理部1301及びメール配信部1302等を含む。OCR処理部1301は、スキャン画像等の電子ファイルに対してOCR処理を行う。メール配信部1302は、電子ファイルを添付したメールを作成して、当該メールを指定されたメールアドレス宛に配信する。ドキュメントサービス部1300は、処理後の電子ファイルを外部サーバ40に送信してもよい。
なお、ドキュメントサービス部1300には、これら以外にも、例えば、電子ファイルの圧縮又は解凍するための圧縮・解凍処理部、電子ファイルのデータ形式を変換するためのデータ形式変換部等、種々の機能部が含まれていてもよい。
ポータルサービス部1400は、ユーザがデバイス60のブラウザ610を用いてアプリケーションの登録及び変更等を行うための処理を行う。アプリケーションの変更は、アプリケーションの入れ替え、及び、アプリケーションの内容の編集等を含んでもよい。ポータルサービス部1400は、UI(User Interface)提供部1401と、アプリ登録部1402とを含む。提供部の一例であるUI提供部1401は、ブラウザ610からの要求に応じて、ポータル画面情報記憶部1700に記憶されているポータル画面情報1710を返信する。ここで、ポータルとは、ブラウザ610を用いて、アプリケーションの登録及び変更等を行うことができるWebサイトである。
なお、ポータル画面情報1710とは、ポータルのトップ画面(ポータルトップ画面)、並びに、アプリケーション登録画面及び変更画面等の各種画面が定義された情報である。ポータル画面情報1710は、例えば、HTML、XML、CSS又はJavaScript等のブラウザ610で各種画面が定義された情報である。
これにより、デバイス60には、ブラウザ610により、ポータルトップ画面、アプリケーション登録画面、又は、アプリケーション変更画面が表示される。したがって、ブラウザ610のユーザは、アプリケーション登録画面又は変更画面において、アプリケーション(アプリ情報1510)の登録操作又は変更操作を行うことができる。
アプリ登録部1402は、UI提供部1401からの要求に応じて、アプリケーション(アプリ情報1510)の登録又は変更をアプリ管理部1101に要求する。すなわち、アプリ登録部1402は、アプリケーション登録画面において、アプリケーションの登録操作が行われると、アプリケーションの登録をアプリ管理部1101に要求する。
アプリ情報記憶部1500は、アプリ情報1510を記憶する。アプリ情報1510は、当該アプリ情報1510を識別するアプリIDと関連付けてアプリ情報記憶部1500に記憶されている。なお、アプリIDは、例えば、アプリ情報1510のURL(Uniform Resource Locator)又はアプリ情報1510のURLに含まれる識別情報等である。
アプリ情報1510は、処理フロー情報1511と、アプリ設定情報1512と含む。例えば、処理フロー情報1511では、アプリ情報1510によって提供されるサービスを実現する一連の処理が定義されてもよい。アプリ設定情報1512では、アプリ情報1510の各種設定が定義されてもよい。なお、アプリ情報1510は、2つ以上の処理フロー情報1511と2つ以上のアプリ設定情報1512とを含んでもよい。
処理フロー情報1511は、上述したように、アプリ情報1510により提供されるサービスを実現する一連の処理(処理フロー)が定義された情報である。また、アプリ設定情報1512は、上述したように、アプリケーション(アプリ情報1510)の各種設定が定義された情報である。
アプリ画面情報記憶部1600は、アプリ画面情報1610を記憶する。アプリ画面情報1610は、アプリIDと関連付けられてアプリ画面情報記憶部1600に記憶されている。
ポータル画面情報記憶部1700は、ポータル画面情報1710を記憶する。ポータル画面情報1710は、ポータルトップ画面並びにアプリケーション登録画面及び変更画面等のURLと関連付けられてポータル画面情報記憶部1700に記憶されている。
また、上述のような入出力サービス処理部1100、Webサービス処理部1200、ドキュメントサービス部1300及びポータルサービス部1400等はそれぞれ、異なる情報処理装置により実現されてもよい。
<デバイス60の機能的構成>
端末20及び機器30の機能的な構成は同様であるため、端末20及び機器30をまとめたデバイス60の機能的な構成を説明する。図6は実施の形態に係るデバイス60の機能的構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、デバイス60は、通信部620と、操作受付部630と、表示制御部640と、ブラウザ610とを機能的構成要素として含む。
通信部620は、ネットワークI/F209又は350等によって実現される。通信部620は、通信網50を介した他の装置との通信を制御する。
操作受付部630は、キーボード211、ポインティングデバイス212又は操作パネル340等によって実現される。操作受付部630は、操作パネル340等を介して入力された情報及び指令等を示す信号を、当該情報及び指令等を示す情報に変換し、他の構成要素に出力する。
表示制御部640及びブラウザ610は、CPU301等によって実現される。表示制御部640は、各構成要素から取得される情報を、ディスプレイ206又はパネル表示部340aでの表示に適した画像データに変換し、ディスプレイ206又はパネル表示部340aに表示させる。
ブラウザ610は、サーバ10から送信されるデータ及びプログラム等を、画面上に文字及び画像として表示するためのプログラムである。デバイス60のユーザは、ブラウザ610を用いることで、サーバ10へのアプリケーションの登録及び登録されたアプリケーションの設定、サーバ10に登録されたアプリケーションの実行等を行うことができる。
判定定義一覧画面管理部611、判定定義登録画面管理部612、登録部613及び登録結果受付部614が、ブラウザ610上で、サーバ10のアプリケーションのプログラムに従ってそれぞれの機能を実現する。なお、判定定義一覧画面管理部611、判定定義登録画面管理部612、登録部613及び登録結果受付部614の少なくとも1つを実行させるプログラムは、デバイス60にインストールされていてもよい。
登録部613は、サーバ10に対して種々の事項の登録の要求を送信する。
登録結果受付部614は、登録部613による登録の要求に対するサーバ10での登録結果を、サーバ10から受け付ける。
判定定義一覧画面管理部611は、アプリケーションの設定を開始するための開始画面と、アプリケーションの設定のための雛形であるテンプレートを判定する判定定義を登録するための判定定義一覧画面とを管理する。開始画面及び判定定義一覧画面は、デバイス60のブラウザ610上で表示される画面である。例えば、判定定義一覧画面管理部611は、図7に示すような開始画面S1の表示及び管理を行い、図8に示すような判定定義一覧画面S2の表示及び管理を行う。図7は、実施の形態に係るデバイス60の開始画面の一例を示す図である。図8は、実施の形態に係るデバイス60におけるテンプレートの推奨判定定義を登録するための画面の一例を示す図である。
例えば、アプリケーションを設定するための設定用アプリケーションが、ユーザによってブラウザ610を介して起動されると、判定定義一覧画面管理部611は、図7の開始画面S1を表示する。開始画面S1では、判定定義一覧表示ボタンLが選択されており、判定定義一覧表示の対象であるアプリケーションWFの一覧が示されている。本例では、アプリケーションWFは、ワークフローを含むワークフローアプリケーションである。ワークフローは、フローに従い処理を行う処理フローで構成される。開始画面S1は、各アプリケーションWFの名前WFaと、当該アプリケーションの説明WFbと、当該アプリケーションの登録日時WFcとを表す。
開始画面S1に示されるアプリケーションWFの内容は、設定済みであってもよく、未設定であってもよい。前者の場合、ユーザの操作を介してアプリケーションが指定されることで、判定定義一覧画面管理部611は、設定済みの内容の変更つまり編集を可能にする。後者の場合、ユーザの操作を介してアプリケーションが指定されることで、判定定義一覧画面管理部611は、未設定の内容の入力つまり編集を可能にする。また、判定定義一覧画面管理部611は、ユーザの操作を介して、開始画面S1におけるアプリケーションWFの追加を可能にしてもよい。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「編集」とは、変更、削除及び入力等を意味し、例えば、既に入力されている事項の変更及び削除、並びに、未入力の事項の入力を意味する。
判定定義一覧画面管理部611は、開始画面S1のアプリケーションWFのうちから1つのアプリケーションが指定されると、当該アプリケーションに関する判定定義の一覧を示す図8に示すような判定定義一覧画面S2を表示する。判定定義一覧画面S2は、当該アプリケーションの設定において推奨すべきテンプレート(以下、「推奨テンプレート」とも呼ぶ)を判定するための判定定義Dの一覧を示す画面である。各判定定義Dは、当該判定定義Dを選択するためのチェックボックスDsと、当該判定定義Dの内容を示すテキストDcとを含む。テキストDcの内容は、当該テキストDcを選択することで、編集可能である。
チェックボックスDsは、チェックが入れられたチェックボックスDsを含む定義Dに対する処理の実行を許可する機能を有する。
判定定義一覧画面S2内で上下方向に配列された複数の判定定義Dは、ドラッグ・アンド・ドロップを受けることで、配列中の順番の変更を受ける。判定定義Dの配列の順番は、推奨テンプレートの判定の際の優先度を示し、上から下に向かって判定の優先度を低くする。つまり、判定定義Dの配列の順番は、推奨テンプレートの判定の際の判定順序を示す。
例えば、図8では、第一判定は、「免責事項有り+パラメータ数が多い」ことであり、第二判定は、「免責事項有り+パラメータ数が少ない」ことであり、第三判定は、「パラメータ数が多い」ことであり、第四判定は、「パラメータ数が少ない」ことである。例えば、第一判定に該当する場合、「免責事項有り+パラメータ数が多い」判定定義に対応するテンプレートが推奨テンプレートとされる。第一判定に該当せず第二判定に該当する場合、「免責事項有り+パラメータ数が少ない」判定定義に対応するテンプレートが推奨テンプレートとされる。
また、判定定義一覧画面S2は、登録ボタンAaと、削除ボタンAbと、決定ボタンAcとを含む。
削除ボタンAbが押下又はクリック等の操作を受けると、判定定義一覧画面管理部611は、判定定義一覧画面S2に示されており且つチェックボックスDsにチェックが入れられている判定定義Dを、判定定義一覧画面S2から削除する。
登録ボタンAaが押下又はクリック等の操作を受けると、判定定義一覧画面管理部611は、判定定義一覧画面S2に示されており且つチェックボックスDsにチェックが入れられている判定定義Dを、判定定義一覧画面S2に登録する。例えば、判定定義一覧画面管理部611は、複数の判定定義Dの配列に加えられた新たな判定定義を判定定義一覧画面S2に登録してもよい。なお、新たな判定定義は、複数の判定定義Dの上下方向の配列の下部等を指定し入力することで、追加されてもよい。また、判定定義一覧画面管理部611は、テキストDcが編集された後の判定定義Dを、判定定義一覧画面S2に登録してもよい。
決定ボタンAcが押下又はクリック等の操作を受けると、判定定義一覧画面管理部611は、チェックボックスDsにチェックが入れられている判定定義Dに関連する判定定義登録画面を、判定定義登録画面管理部612に表示させる。判定定義一覧画面管理部611は、判定定義一覧画面S2において指定された判定定義Dに関連する判定定義登録画面を、判定定義登録画面管理部612に表示させる。よって、判定定義一覧画面S2に示される判定定義それぞれについて、判定定義登録画面が表示され得る。なお、判定定義一覧画面管理部611は、判定定義一覧画面S2のデータをポータル画面情報記憶部1700に記憶させてもよい。
上述のように、判定定義一覧画面管理部611は、判定定義一覧画面S2を表示し、判定定義Dの一覧に加えられた編集を判定定義一覧画面S2に反映する。
判定定義登録画面管理部612は、判定定義登録画面を管理する。判定定義登録画面管理部612は、判定定義登録画面の判定定義に関連付けられ且つ判定定義に設定される設定内容と推奨のテンプレートとを示す判定定義登録画面を表示し、判定定義の設定内容及び推奨のテンプレートに加えられた編集を判定定義登録画面に反映する。
具体的には、判定定義登録画面管理部612は、判定定義一覧画面S2において指定された判定定義に関連する判定定義登録画面に対する設定内容の編集を受け付け、管理する。例えば、判定定義一覧画面管理部611は、図9に示すような判定定義登録画面S3を管理する。図9は、実施の形態に係るデバイス60におけるテンプレートの推奨判定定義を登録するための画面の一例を示す図である。
判定定義登録画面S3は、推奨テンプレートを判定するための判定定義Dに対する設定内容の入力つまり編集を受け付ける画面である。判定定義登録画面S3は、判定定義名の項目Dnと、判定定義に設定される判定関数等の具体的な判定定義の項目Ddと、推奨テンプレートの項目Rtと、表示メッセージの項目Mとを含む。さらに、判定定義登録画面S3は、登録ボタンAdと、仮登録ボタンAeと、「閉じる」と表されたボタンAfとを含む。
判定定義登録画面管理部612は、項目Dnにおいて、判定定義一覧画面S2において指定された判定定義DのテキストDcを示すが、これに限定されず、判定定義Dを表すいかなるテキストを示してもよい。
判定定義登録画面管理部612は、項目Ddにおいて、判定関数等の具体的な判定定義の入力を受け付ける。判定定義は、ユーザの操作によって入力されてもよい。例えば、図9に示す判定定義「SettingParam>4&RequiredParam>1」について、「SettingParam」は、アプリケーションの設定画面に表示されるパラメータの数量を表し、「SettingParam>4」は、パラメータの数量が4超であることを表す。「RequiredParam」は、免責事項の数量を表し、「RequiredParam>1」は、免責事項の数量が1超であることを表す。よって、「SettingParam>4&RequiredParam>1」は、パラメータの数量が4超であり且つ免責事項の数量が1超であることを表す。免責事項は、必須事項のことであり、例えば、必須の入力事項であると設定されたパラメータである。
また、判定定義登録画面管理部612は、項目Rtにおいて、推奨テンプレートの入力を受け付ける。例えば、判定定義登録画面管理部612は、推奨テンプレートのデフォルト値として、「Wizard」等のテンプレートを表示してもよい。判定定義登録画面管理部612は、デフォルト値の維持、及びデフォルト値から「onescreen」等の他のテンプレートへの変更を受け付けてもよい。
判定定義登録画面管理部612は、項目Mにおいて、アプリケーションの設定画面において表示されるメッセージのテキストの入力を受け付ける。例えば、テキストは、ユーザの操作によって入力されてもよい。
なお、項目Dd及びMには、推奨テンプレートを判定するための判定定義及びその詳細が設定済みの場合、設定済みの内容が表示され、設定済みの内容の変更及び削除が可能である。未設定の場合、空白で表示され、空白への入力が可能である。
仮登録ボタンAeが押下又はクリック等の操作を受けると、登録部613は、判定定義登録画面S3の各項目に入力されている内容と、判定定義一覧画面S2に入力されている判定定義及びその順序とを関連付けて、仮登録する。仮登録先は、アプリ情報記憶部1500等のサーバ10の記憶部であってもよく、HD204又は309等のデバイス60の記憶部であってもよい。
さらに、判定定義登録画面管理部612は、表示画面を変更し、判定定義一覧画面管理部611に判定定義一覧画面S2を表示させる。これにより、ユーザは、各判定定義と、各判定定義による判定の順序とを確認することができ、さらに、決定ボタンAcを操作することで判定定義登録画面S3に戻ることができる。
登録ボタンAdが押下又はクリック等の操作を受けると、登録部613は、判定定義登録画面S3の各項目に入力されている内容と、判定定義一覧画面S2に入力されている判定定義及びその順序とを関連付けた情報を登録する要求を、サーバ10へ送信する。このとき、登録部613は、判定定義登録画面S3に含まれる判定定義の内容の登録の要求と、判定定義一覧画面S2に含まれる判定定義の判定順序の登録の要求とを別々に送信してもよい。なお、判定定義登録画面管理部612は、判定定義登録画面S3のデータをポータル画面情報記憶部1700に記憶させてもよく、判定定義登録画面S3及び判定定義一覧画面S2のデータをポータル画面情報記憶部1700に記憶させてもよい。
サーバ10は、アプリ情報記憶部1500等のサーバ10の記憶部に上記情報を登録してもよい。例えば、判定定義登録画面S3に入力されている内容は、図10に示すようなデータでサーバ10に送信され、アプリ管理部1101によってアプリ情報記憶部1500に登録される。図10は、図9において登録されるデータの一例を示す図である。
また、サーバ10は、登録結果をデバイス60に送信し、デバイス60の登録結果受付部614は、受信した登録結果を受け付け取得する。登録結果受付部614は、登録結果の取得後、アプリケーションの設定を終了し、例えば、図7に示す開始画面S1を表示させてもよい。
サーバ10は、判定定義の内容の登録の要求と判定定義の判定順序の登録の要求とが別々に送信される場合、各要求を受信する毎に、登録及び登録結果の送信を行ってもよく、全ての要求を受信した後に、登録及び登録結果の送信を行ってもよい。
ボタンAfが押下又はクリック等の操作を受けると、判定定義登録画面管理部612は、判定定義登録画面S3を閉じる。このとき、判定定義登録画面管理部612は、仮登録の状態の情報を廃棄してもよく、アプリ情報記憶部1500等のサーバ10の記憶部に保持してもよい。
なお、上述した画面S1~S3のデータは、サーバ10のポータル画面情報記憶部1700に記憶されていてもよい。ポータルサービス部1400のUI提供部1401は、デバイス60のブラウザ610の要求に応じて、各画面のデータをブラウザ610に送信し表示させてもよい。
<情報処理システム1の動作>
情報処理システム1の動作を説明する。図11は、実施の形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、本例では、端末20及び機器30をまとめたデバイス60と、サーバ10の入出力サービス処理部1100及びポータルサービス部1400との間の動作を説明する。
図11に示すように、ステップS101において、デバイス60のユーザが、デバイス60に操作を入力することで、アプリケーションの設定用アプリケーションを起動する。アプリケーションの設定用アプリケーションは、推奨テンプレートを設定することができるアプリケーションである。これにより、UI提供部1401は、ポータル画面情報記憶部1700から図7に示すような開始画面S1のデータを抽出する。UI提供部1401は、開始画面S1のデータをブラウザ610に送信し表示させる。
さらに、ユーザが、開始画面S1の判定定義一覧表示ボタンLを選択すると、判定定義一覧表示の対象のアプリケーションの一覧が表示される。ユーザが、アプリケーションの一覧から1つのアプリケーションを指定すると、ブラウザ610は、当該アプリケーションの設定に使用する推奨テンプレートを設定する処理の要求をサーバ10に送信する。つまり、ブラウザ610は、当該アプリケーションに関連する判定定義一覧画面の要求を、ポータルサービス部1400に送信する。
次いで、ステップS102において、UI提供部1401は、図8に示すような判定定義一覧画面S2のデータをポータル画面情報記憶部1700から抽出する。UI提供部1401は、判定定義一覧画面S2のデータをブラウザ610に送信し表示させる。
次いで、ステップS103において、デバイス60のユーザは、判定定義一覧画面S2内の各項目を編集する。編集完了後、ユーザが決定ボタンAcに押下又はクリック等の操作を与えると、ブラウザ610は、チェックボックスDsを介して指定された判定定義に関連する判定定義登録画面の要求を、ポータルサービス部1400に送信する。
次いで、ステップS104において、UI提供部1401は、図9に示すような判定定義登録画面S3のデータをポータル画面情報記憶部1700から抽出する。UI提供部1401は、判定定義登録画面S3のデータをブラウザ610に送信し表示させる。
次いで、ステップS105において、ブラウザ610は、デバイス60のユーザによる、判定定義登録画面S3内の各項目へ入力を受け付ける。例えば、判定定義の入力事項及び推奨テンプレート等の推奨判定定義、並びに、表示メッセージ(推奨メッセージ)等が入力される。
次いで、ステップS106において、ステップS105での入力完了後、ユーザが登録ボタンAdに押下又はクリック等の操作を与えると、ブラウザ610は、判定定義登録画面S3の内容に基づく判定定義の内容の登録の要求を、ポータルサービス部1400に送信する。つまり、ブラウザ610は、推奨される判定定義の内容の登録の要求を、ポータルサービス部1400に送信する。判定定義の内容は、推奨テンプレートを含む判定定義登録画面S3内の全ての項目に入力されている情報であってもよい。判定定義の内容は、判定定義の設定内容と推奨テンプレートとを含んでもよい。なお、判定定義の設定内容は、判定定義登録画面S3に含まれる判定定義名の項目Dn、判定関数等の具体的な判定定義の項目Dd、及び、表示メッセージの項目Mへの入力内容を含んでもよい。
次いで、ステップS107において、アプリ登録部1402は、デバイス60から受信した判定定義の内容の登録の要求を、入出力サービス処理部1100に送信する。
次いで、ステップS108において、アプリ管理部1101は、アプリ登録部1402から受信した判定定義の内容を登録する。具体的には、アプリ管理部1101は、当該判定定義の内容を、設定中のアプリケーションと関連付けてアプリ情報記憶部1500に記憶させる。よって、判定定義の内容に含まれる判定定義の設定内容と、判定定義の内容に含まれる推奨テンプレートと、アプリケーションとが関連付けられて記憶される。
次いで、ステップS109において、アプリ管理部1101は、アプリ情報記憶部1500への判定定義の内容の登録完了を示す登録結果をポータルサービス部1400に送信する。
次いで、ステップS110において、アプリ登録部1402は、受信した登録結果をデバイス60に送信する。
次いで、ステップS111において、ブラウザ610は、判定定義一覧画面S2の内容に基づく判定定義の順序の登録の要求を、ポータルサービス部1400に送信する。つまり、ブラウザ610は、推奨される判定定義の判定順序の登録の要求を、ポータルサービス部1400に送信する。
次いで、ステップS112において、アプリ登録部1402は、デバイス60から受信した判定定義の判定順序の登録の要求を、入出力サービス処理部1100に送信する。
次いで、ステップS113において、アプリ管理部1101は、アプリ登録部1402から受信した判定定義の判定順序を登録する。具体的には、アプリ管理部1101は、当該判定定義の判定順序を、設定中のアプリケーションと関連付けてアプリ情報記憶部1500に記憶させる。これにより、当該アプリケーションの判定定義の判定順序と判定定義の内容とが対応付けられる。
次いで、ステップS114において、アプリ管理部1101は、アプリ情報記憶部1500への判定定義の判定順序の登録完了を示す登録結果をポータルサービス部1400に送信する。
次いで、ステップS115において、アプリ登録部1402は、受信した登録結果をデバイス60に送信する。これにより、ブラウザ610は、アプリケーションの設定に使用する推奨テンプレートを設定する処理を終了する。
<アプリケーションの設定画面の例示>
以下において、推奨テンプレートを示すアプリケーションの設定画面、つまり、アプリケーションの設定におけるテンプレートの設定画面を例示する。
図12は、設定パラメータ数が多い場合での実施の形態に係るワークフローアプリケーションの設定画面の一例を示す図である。図12に示す設定画面S4は、判定定義登録画面S3の内容を用いた判定定義の登録内容である第一判定定義の登録内容に基づき、サーバ10のUI提供部1401によってデバイス60のブラウザ610に提供される。
第一判定定義の登録内容は、判定定義名の項目Dn「パラメータ数が多い」と、推奨テンプレートの項目Rt「onescreen」と、表示メッセージの項目M「パラメータ数が多いので、OneScreenが推奨されます。」とを含む。設定画面S4では、項目Rt「onescreen」が推奨される画面テンプレートとしてデフォルト表示され、ユーザは画面テンプレートを「onescreen」から任意に変更し選択することができる。さらに、項目Mが推奨理由として表示されている。例えば、OneScreen形式のテンプレートは、1つの画面に、必要な設定項目及び入力すべき事項等の全てを表示することで、全ての入力を完了させるテンプレートであってもよい。
図13は、設定パラメータ数が少ない場合での実施の形態に係るワークフローアプリケーションの設定画面の一例を示す図である。図13に示す設定画面S5は、判定定義登録画面S3の内容を用いた第二判定定義の登録内容に基づき、UI提供部1401によってブラウザ610に提供される。なお、本例では、設定パラメータ数が多いとは、5以上であり、設定パラメータ数が少ないとは、4以下であるとするが、これに限定されない。
第二判定定義の登録内容は、判定定義名の項目Dn「パラメータ数が少ない」と、推奨テンプレートの項目Rt「wizard」と、表示メッセージの項目M「パラメータ数が少ないので、wizardが推奨されます。」とを含む。設定画面S5では、項目Rtが推奨される画面テンプレートとしてデフォルト表示され、項目Mが推奨理由として表示される。例えば、wizard形式のテンプレートは、画面に表示される必要な設定項目又は入力すべき事項への入力が完了すると、次の項目又は事項を表示する画面に切り替える動作を繰り返すことで、必要な設定項目及び入力すべき事項等の全ての入力を完了させるテンプレートであってもよい。例えば、wizard形式のテンプレートは、必要な設定項目及び入力すべき事項等の1つを案内と共に第1の画面に表示し、当該項目又は事項への入力が完了すると、次の項目又は事項を案内と共に第2の画面に表示し、このような画面の切り替え動作を繰り返すテンプレートであってもよい。
図14は、免責事項がある場合での実施の形態に係るワークフローアプリケーションの設定画面の一例を示す図である。図14に示す設定画面S6は、判定定義登録画面S3の入力内容を用いた第三判定定義の登録内容に基づき、UI提供部1401によってブラウザ610に提供される。
第三判定定義の登録内容は、判定定義名の項目Dn「免責有り」と、推奨テンプレートの項目Rt「wizard」と、表示メッセージの項目M「免責があるのでwizardが推奨されます。その他のテンプレートの場合、ユーザが入力を忘れる可能性があります。」とを含む。設定画面S6では、項目Rtが推奨される画面テンプレートとしてデフォルト表示され、項目Mが推奨理由として表示される。
図15は、免責事項があり且つ設定パラメータ数が少ない場合での実施の形態に係るワークフローアプリケーションの設定画面の一例を示す図である。図15に示す設定画面S7は、判定定義登録画面S3の入力内容を用いた第四判定定義の登録内容に基づき、UI提供部1401によってブラウザ610に提供される。
第四判定定義の登録内容は、判定定義名の項目Dn「免責あり+パラメータ数が少ない」と、推奨テンプレートの項目Rt「onescreen」と、表示メッセージの項目M「免責事項がありますが、パラメータ数が少ないので、OneScreenが推奨されます。」とを含む。設定画面S7では、項目Rtが推奨される画面テンプレートとしてデフォルト表示され、項目Mが推奨理由として表示される。
図16は、他のアプリケーションでの使用頻度に基づく実施の形態に係るワークフローアプリケーションの設定画面の一例を示す図である。図16に示す設定画面S8は、判定定義登録画面S3の入力内容を用いた第五判定定義の登録内容に基づき、UI提供部1401によってブラウザ610に提供される。
第五判定定義の登録内容は、判定定義名の項目Dn「使用頻度が多い」と、推奨テンプレートの項目Rt「wizard」と、表示メッセージの項目M「wizard形式は他のアプリで多く使用されています。」とを含む。設定画面S8では、項目Rtが推奨される画面テンプレートとしてデフォルト表示され、項目Mが推奨理由として表示される。
図17は、使用地域に基づく実施の形態に係るワークフローアプリケーションの設定画面の一例を示す図である。図17に示す設定画面S9は、判定定義登録画面S3の入力内容を用いた第六判定定義の登録内容に基づき、UI提供部1401によってブラウザ610に提供される。
第六判定定義の登録内容は、判定定義名の項目Dn「欧州での使用頻度が多い」と、推奨テンプレートの項目Rt「wizard」と、表示メッセージの項目M「wizard形式はヨーロッパで多く使用されています。」とを含む。設定画面S9では、項目Rtが推奨される画面テンプレートとしてデフォルト表示され、項目Mが推奨理由として表示される。
図18は、使用業界に基づく実施の形態に係るワークフローアプリケーションの設定画面の一例を示す図である。図18に示す設定画面S10は、判定定義登録画面S3の入力内容を用いた第七判定定義の登録内容に基づき、UI提供部1401によってブラウザ610に提供される。
第七判定定義の登録内容は、判定定義名の項目Dn「ファッション業界の使用頻度が多い」と、推奨テンプレートの項目Rt「wizard」と、表示メッセージの項目M「wizard形式はファッション業界で多く使用されています。」とを含む。設定画面S10では、項目Rtが推奨される画面テンプレートとしてデフォルト表示され、項目Mが推奨理由として表示される。
なお、上述のようなワークフローアプリケーションの設定画面の雛形は、ポータル画面情報記憶部1700に記憶されている。UI提供部1401は、判定定義登録画面の内容を用いた判定定義の登録内容を適用した当該雛形を、ブラウザ610に提供する。
また、各テンプレートについての他のアプリケーションでの使用頻度、欧州等の地域毎の使用頻度、及び、業界毎の使用頻度等の統計的な情報は、予めサーバ10の記憶部に記憶されていてもよい。そして、予め記憶されている統計的な情報に基づき、ブラウザ610を用いて推奨テンプレートが決定されてもよい。
又は、例えば、アプリ管理部1101等が、アプリ情報記憶部1500に記憶されたアプリ情報から、使用されるテンプレートを抽出し、抽出したテンプレートから上記のような統計的な情報を生成してもよい。
例えば、図19は、実施の形態に係るアプリ情報のデータの一例を示す図である。図19のデータには、「スキャン」及び「プリント」の2つのアプリ情報が含まれている。各アプリ情報は、当該アプリの利用対象を示す利用情報を含む。例えば、「スキャン」のアプリ情報は、使用テンプレート「onescreen」、使用地域「米国(us)」及び使用業界「ファッション(fashion)」の利用情報を含む。「プリント」のアプリ情報は、使用テンプレート「wizard」、使用地域「欧州(eu)」及び使用業界「教育(education)」の利用情報を含む。
<推奨テンプレートの決定処理>
アプリケーションの設定における推奨テンプレートの決定処理を説明する。図20は、実施の形態に係る推奨テンプレートの決定処理の一例を示すシーケンス図である。図20に示すように、ステップS201において、デバイス60のユーザが、デバイス60に操作を入力することで設定用アプリケーションを起動し、ブラウザ610を利用してアプリケーションの登録つまり設定を開始する。ブラウザ610は、アプリケーションを登録するための登録画面の表示の要求を、サーバ10のポータルサービス部1400に送信する。
次いで、ステップS202において、UI提供部1401は、ポータル画面情報記憶部1700から当該登録画面のデータを抽出し、ブラウザ610に送信する。
次いで、ステップS203において、デバイス60のユーザは、受信した登録画面に情報を入力する。例えば、図12~図18の設定画面S4~S10が登録画面として表示される。設定画面S4~S10の上段には、4つの項目「1.タイプ選択」、「2.基本設定」、「3.詳細設定」及び「4.登録」が表示されている。各項目が指定されることで、指定された項目に対応する画面が表示される。
ステップS203では、ユーザは、項目「1.タイプ選択」及び「2.基本設定」に対応する画面への入力を行う。項目「1.タイプ選択」の画面は、アプリケーションのタイプを選択するための画面である。項目「2.基本設定」の画面は、選択されたタイプのアプリケーションに対して基本的な情報を設定するための画面である。例えば、項目「2.基本設定」の画面では、アプリケーションに設定されるパラメータの数量、及びパラメータに設定される免責事項等が設定される。
次いで、ステップS204において、項目「2.基本設定」の画面への入力完了後、ユーザが操作を入力することで、ブラウザ610は、項目「3.詳細設定」の画面の表示の要求をポータルサービス部1400に送信する。項目「3.詳細設定」の画面は、図12~図18に示すようなテンプレートの設定画面である。
次いで、ステップS205において、UI提供部1401は、登録処理中のアプリケーションに関連する判定定義の一覧の要求を、入出力サービス処理部1100に送信する。
次いで、ステップS206において、アプリ管理部1101は、アプリ情報記憶部1500から、登録処理中のアプリケーションに関連する判定定義を抽出し、当該判定定義の一覧のデータをポータルサービス部1400に送信する。
次いで、ステップS207において、UI提供部1401は、パラメータの数量及び免責事項等のアプリケーションに設定されている条件であるアプリ条件と、判定定義の一覧の各判定定義とを比較する。このとき、UI提供部1401は、判定定義の配列順である優先度が高い判定定義から順に、アプリ条件と比較する。そして、UI提供部1401は、判定定義の一覧から、アプリ条件が適合する判定定義を抽出する。例えば、アプリ条件が最初に適合する判定定義が抽出されてもよい。さらに、UI提供部1401は、抽出した判定定義と関連付けられた判定定義の内容を取得する。
なお、UI提供部1401は、当該判定定義の内容の要求を入出力サービス処理部1100に送信し、入出力サービス処理部1100のアプリ管理部1101から取得してもよい。このとき、アプリ管理部1101は、アプリ情報記憶部1500から判定定義の内容を抽出する。
又は、UI提供部1401は、ステップS206において、判定定義の一覧の判定定義それぞれに関連付けられた判定定義の内容を、入出力サービス処理部1100に要求してもよい。そして、UI提供部1401は、取得された判定定義の内容から、アプリ条件が適合する判定定義と関連付けられた判定定義の内容を抽出してもよい。
さらに、UI提供部1401は、ポータル画面情報記憶部1700から、項目「3.詳細設定」の画面の雛形を抽出し、当該雛形に、判定定義の内容を適用する。UI提供部1401は、適用後の項目「3.詳細設定」の画面のデータをブラウザ610に送信する。これにより、ブラウザは、項目「3.詳細設定」の画面を表示し、当該画面には、推奨テンプレート及び推奨メッセージ等が表示される。ユーザは、当該画面において、使用するテンプレートを決定した後、項目「4.登録」の画面を表示する指令を入力する。その後、項目「4.登録」の画面を用いたユーザの操作により、ブラウザ610は、これまでに入力及び設定された内容を、アプリケーションの登録情報としてサーバ10に登録する。
<効果等>
上述したように、実施の形態に係る情報処理システム1は、アプリケーションの画面の雛形データを判定するための判定定義の一覧を示す画面である判定定義一覧画面を表示し、判定定義の一覧に加えられた編集を判定定義一覧画面に反映する判定定義一覧画面管理部611と、判定定義一覧画面の判定定義に関連付けられ且つ判定定義に設定される設定内容と推奨の雛形データとを示す画面である判定定義登録画面を表示し、判定定義の設定内容及び推奨の雛形データに加えられた編集を判定定義登録画面に反映する判定定義登録画面管理部612と、第一記憶部としてのアプリ情報記憶部1500と、判定定義登録画面に示される判定定義の設定内容及び推奨の雛形データを関連付けてアプリ情報記憶部1500に登録する登録部613とを備える。
上記構成によると、アプリ情報記憶部1500に登録された判定定義の設定内容及び推奨の雛形データから、アプリケーションに対応する判定定義の設定内容及び推奨の雛形データを取得することが可能である。そして、このような判定定義の設定内容及び推奨の雛形データを用いることによって、アプリケーションの画面の設定を簡易に行うことが可能になる。
また、実施の形態に係る情報処理システム1は、アプリケーションの内容に対応する判定定義の設定内容及び推奨の雛形データをアプリ情報記憶部1500から抽出し、判定定義の設定内容及び推奨の雛形データを適用したアプリケーションの画面を提供する提供部としてのUI提供部1401を備えてもよい。上記構成によると、UI提供部1401によって、アプリケーションに対応する判定定義の設定内容及び推奨の雛形データが適用されたアプリケーションの画面が提供されることができる。
また、実施の形態に係る情報処理システム1において、雛形データは、アプリケーションを設定するための画面の雛形データであり、判定定義は、アプリケーションに設定されるパラメータの数量、パラメータに設定される免責事項、及びアプリケーションの使用頻度の少なくとも1つに基づく定義であってもよい。上記構成によると、パラメータの数量、免責事項、及びアプリケーションの使用頻度はいずれも、雛形データの形式と関連する。よって、パラメータの数量、免責事項、及びアプリケーションの使用頻度の少なくとも1つに基づき、推奨の雛形データを適切に設定することが可能である。
また、実施の形態に係る情報処理システム1において、判定定義の設定内容は、推奨の雛形データの推奨理由を含んでもよい。上記構成によると、判定定義の設定内容及び推奨の雛形データが適用されたアプリケーションの画面において、推奨の雛形データの推奨理由を示すことができる。よって、ユーザが、推奨の雛形データを使用するか否かを容易に判断することができる。
また、実施の形態に係る情報処理システム1は、判定定義一覧画面のデータ及び判定定義登録画面のデータを記憶する第二記憶部としてのポータル画面情報記憶部1700を備え、判定定義一覧画面管理部611は、ポータル画面情報記憶部1700から判定定義一覧画面のデータを取得することで、判定定義一覧画面を表示し、判定定義登録画面管理部612は、ポータル画面情報記憶部1700から判定定義登録画面のデータを取得することで、判定定義登録画面を表示してもよい。上記構成によると、判定定義一覧画面管理部611及び判定定義登録画面管理部612は、ポータル画面情報記憶部1700を用いて画面を表示することができる。よって、デバイス60における処理量及び記憶領域の使用量の低減が可能になる。
また、実施の形態に係る情報処理システム1は、判定定義一覧画面管理部611と、判定定義登録画面管理部612と、登録部613と、アプリ情報記憶部1500とを有するサーバ10と、ブラウザ610を有し、ブラウザ610を用いて、判定定義一覧画面管理部611、判定定義登録画面管理部612及び登録部613により実現される機能を利用するデバイス60とを備え、サーバ10及びデバイス60は通信してもよい。上記構成によると、デバイス60は、ブラウザ610を用いて各種機能を実行することができる。よって、デバイス60における処理量及び記憶領域の使用量の低減が可能になる。
また、実施の形態に係る情報処理装置としてのデバイス60は、アプリケーションの画面の雛形データを判定するための判定定義の一覧を示す画面である判定定義一覧画面を表示し、判定定義の一覧に加えられた編集を判定定義一覧画面に反映する判定定義一覧画面管理部611と、判定定義一覧画面の判定定義に関連付けられ且つ判定定義に設定される設定内容と推奨の雛形データとを示す画面である判定定義登録画面を表示し、判定定義の設定内容及び推奨の雛形データに加えられた編集を判定定義登録画面に反映する判定定義登録画面管理部612と、判定定義登録画面に示される判定定義の設定内容及び推奨の雛形データを関連付けて記憶部に登録する登録部613とを備える。このようなデバイス60によれば、情報処理システム1と同様の効果が得られる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態の例について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。例えば、各種変形を実施の形態に施したもの、及び、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態に係る情報処理システム1は、フローに従って行われる複数の処理を含むワークフローを含むアプリケーションの設定を行ったが、これに限定されない。例えば、情報処理システム1は、単に1つ以上の処理を含むアプリケーションの設定を行ってもよい。
また、実施の形態に係る情報処理システム1では、推奨テンプレートとして、wizard形式のテンプレートと、OneScreen形式のテンプレートとが用いられていたが、これに限定されない。例えば、TwoScreen形式及びThreeScreen形式等のテンプレートが用いられてもよい。
TwoScreen形式のテンプレートは、必要な設定項目及び入力すべき事項等を、第1の画面と第2の画面との2つの画面に分割して表示することで、全ての入力を完了させるテンプレートであってもよい。そして、TwoScreen形式のテンプレートは、第1の画面への入力完了後、第2の画面を表示してもよい。
ThreeScreen形式のテンプレートは、必要な設定項目及び入力すべき事項等を、第1の画面と第2の画面と第3の画面との3つの画面に分割して表示することで、全ての入力を完了させるテンプレートであってもよい。そして、ThreeScreen形式のテンプレートは、第1の画面への入力完了後、第2の画面を表示し、第2の画面への入力完了後、第3の画面を表示してもよい。
また、実施の形態に係る情報処理システム1は、アプリケーションの設定のためのテンプレートを推奨するように構成されたが、これに限定されない。例えば、情報処理システム1は、アプリケーションの単なる画面のテンプレートを推奨するように構成されてもよい。
また、実施の形態に係る情報処理システム1では、サーバ10と、端末20又は機器30とは、アプリケーション及びブラウザを用いて、通信網50を介して、種々の情報を送受信していたが、これに限定されない。サーバ10と、端末20又は機器30とは、いかなる有線通信又は無線通信を介して情報を送受信してもよい。また、サーバ10の記憶部が、端末20又は機器30に備えられ、端末20又は機器30が、サーバ10を利用せずに処理を行ってもよい。この場合、判定定義一覧画面管理部611、判定定義登録画面管理部612、登録部613及び登録結果受付部614は、端末20又は機器30に備えられ、端末20又は機器30のCPU等によってその機能が実現されてもよい。
また、本発明は、情報処理方法であってもよい。例えば、本発明に係る情報処理方法は、アプリケーションの画面の雛形データを判定するための定義の一覧を示す画面である判定定義一覧画面を表示するステップと、前記定義の一覧に加えられた編集を前記判定定義一覧画面に反映するステップと、前記判定定義一覧画面の前記定義に関連付けられ且つ前記定義に設定される設定内容と推奨の前記雛形データとを示す画面である判定定義登録画面を表示するステップと、前記定義の設定内容及び前記推奨の雛形データに加えられた編集を前記判定定義登録画面に反映するステップと、前記判定定義登録画面に示される前記定義の設定内容及び前記推奨の雛形データを関連付けて記憶部に登録するステップとを含む。この情報処理方法によれば、上記情報処理システムと同様の効果が得られる。このような情報処理方法は、CPU、LSIなどの回路、ICカード又は単体のモジュール等によって、実現されてもよい。
また、本発明は、プログラムであってもよく、上記プログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
例えば、本発明に係るプログラムは、コンピュータに実行させるプログラムであって、アプリケーションの画面の雛形データを判定するための定義の一覧を示す画面である判定定義一覧画面を表示する処理と、前記定義の一覧に加えられた編集を前記判定定義一覧画面に反映する処理と、前記判定定義一覧画面の前記定義に関連付けられ且つ前記定義に設定される設定内容と推奨の前記雛形データとを示す画面である判定定義登録画面を表示する処理と、前記定義の設定内容及び前記推奨の雛形データに加えられた編集を前記判定定義登録画面に反映する処理と、前記判定定義登録画面に示される前記定義の設定内容及び前記推奨の雛形データを関連付けて記憶させる処理とを含む。このプログラムによれば、上記情報処理システムと同様の効果が得られる。
また、上記で説明した実施の形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、実施の形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施の形態では、第1の装置は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、第2の装置は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
さらに、第1の装置及び第2の装置は、開示された処理ステップ、例えば図11を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、第2の装置によって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、第2の装置によって実行することができる。また、第1の装置及び第2の装置の各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていてもよいし、複数の装置に分けられていてもよい。
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。