JP2022146259A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、通風抵抗による吸引力の低下を抑制し、集塵部の重量増加を抑制することができる電気掃除機を提供する。【解決手段】本発明の電気掃除機10は、送風機110と、送風機110の吸引力により塵埃を集塵する集塵部112とを備える。集塵部112は、外筒1121と、外筒1121に内部に配置され複数の支柱1122cを有する内筒フィルタ1122と、塵埃を含んだ空気が流入する流入口1121aと、外筒1121の開口部を開閉する蓋体1129とを備える。内筒フィルタ1122は、外筒1121に対して回転可能に備えられ、蓋体1129を開いた状態において流入口1121aから流入した空気を複数の支柱で受けて回転する。内筒フィルタ1122には、蓋体1129を閉じた状態において蓋体1129と接触し、内筒フィルタ1122の回転を阻止する回転阻止手段を備えた。【選択図】 図11

Description

本発明は電気掃除機に関する。
電気掃除機は、吸込んだ塵埃を含む空気をフィルタで濾過し、塵埃を除去した空気を外部に排出している。このため、電気掃除機を繰り返し使用すると、フィルタに目詰まりが発生する。この課題を解決するために、例えば特許文献1及び特許文献2に記載の技術が提案されている。
特許文献1は、塵埃を含む空気が吸入される吸入口及び浄化された空気が排出される排出口が形成されたケーシングと、ケーシングの内部空間に装着されて吸入口に吸入される空気中の埃を濾過するフィルタとを備えている。フィルタには、その外周面を取り囲むようにフィルタ掃除ユニットが配置されている。フィルタ掃除ユニットは、吸入口から吸入された空気の送風力により回転しながらフィルタを掃除するようにしている。
また、特許文献2は、サイクロン集塵装置を備え、サイクロン集塵装置の内筒フィルタの内側に回転可能に設けた内筒内パイプと、この内筒内パイプを回転駆動する除塵駆動モータと、内筒内パイプと一体に回転する除塵部材とを備え、除塵駆動モータの回転駆動力によって内筒内パイプ及び除塵部材を回転させて、内筒フィルタ及び他のフィルタに付着した塵埃を除去するようにしている。
特開2005-296623号公報 特許第4798637号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、掃除中において吸入口から吸入された空気の送風力によりフィルタ掃除ユニットを回転させながらフィルタを掃除するようにしているので、フィルタ掃除ユニットが通風抵抗となって掃除機の吸引力が低下し、集塵性能が低下するといった課題があった。
また、特許文献2に記載の技術においては、フィルタ清掃にあたって除塵駆動モータが必要となり、また、除塵駆動モータの搭載により、集塵部の重量が増加するといった課題があった。さらには、除塵駆動モータは電気的部品であるので、水洗いによるお手入れが困難となる課題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、通風抵抗による吸引力の低下を抑制し、集塵部の重量増加を抑制することができる電気掃除機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、送風機と、前記送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵部とを備え、前記集塵部は、外郭を形成する外筒と、前記外筒に内部に配置された内筒フィルタと、空気が流入する流入口と、前記外筒の開口部を開閉する蓋体とを備え、前記内筒フィルタは、前記外筒に対して一端は回転可能に備えられ、他端は前記内筒フィルタの回転を阻止する回転阻止手段を備えたことを特徴とする。
本発明よれば、通風抵抗による吸引力の低下を抑制し、集塵部の重量増加を抑制することができる電気掃除機を提供することができる。
本発明の実施例1に係る充電台に載置した電気掃除機の外観斜視図である。 操作スイッチ部のスイッチボタンの一例を示す図である。 操作スイッチ部のスイッチボタンの他の例を示す図である。 本発明の実施例1に係る掃除システムの制御ブロック図である。 本発明の実施例1に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。 本発明の実施例1に係る自動操作による集塵部の自動掃除モードの動作フローチャートである。 本発明の実施例1に係る手動操作による集塵部の自動掃除モードの動作フローチャートである。 本発明の実施例1に係る集塵部112の分解斜視図である。 外筒及び内筒を下方斜めから見た斜視図である。 内筒フィルタを上方斜めから見た斜視図である。 本発明の実施例1に係る集塵部を流入口側から見た正面図である。 本発明の実施例1に係る電気掃除機の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る連通筒部と塵埃容器収容部の側面図である。 本発明の実施例2に係る連通筒部を上方斜めから見た斜視図である。 図12を上下方向に切断した断面図である。 連通筒部の蓋体収容部に蓋体が収容された状態を示す図である。
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
図1は、本発明の実施例1に係る充電台に載置した電気掃除機の外観斜視図である。図2Aは、操作スイッチ部のスイッチボタンの一例を示す図である。図2Bは、操作スイッチ部のスイッチボタンの他の例を示す図である。実施例1において、使用者が掃除を行う視点から、前後・左右・上下と定義する。
図1において、掃除システム1は、電気掃除機10と、電気掃除機10を支持する充電台20を備えている。充電台20は電気掃除機10の充電を行うとともに、塵埃の回収も行う。電気掃除機10を使用しない場合には、充電台20に載置して充電を行う。
電気掃除機10は、掃除機本体11と、一端が掃除機本体11に接続された延長管12と、延長管の他端に接続された吸口体13とを備えている。掃除機本体11は、吸引力を発生させる送風機110を収容するモータケース111と、送風機110の吸引力により吸込んだ塵埃を収容する集塵部112と、使用者が握るハンドル部113と、送風機110に電力を供給するために蓄電池114を備えている。ハンドル部113には、操作スイッチ部115を備えている。
図2Aに示すように、操作スイッチ部115には、送風機110の運転を選択する運転制御ボタン1151aと、自動お掃除を実行するための自動お掃除制御ボタン1151b(手動開始ボタン)と、送風機110の運転を停止させる切ボタン1152と、蓄電池114の残量、フィルタのお手入れ、集塵部112の自動おそうじ状態を表示する表示部1153aが備えられている。実施例1では、運転制御ボタン1151aは「強」「標準」の2つのモードを備えている。また、運転制御ボタン1151aは、自動お掃除制御ボタン1151b(手動開始ボタン)を兼ねており、「標準」のボタンを3秒長押しすることにより、後述する自動おそうじを実行する。
図2Aでは、運転制御ボタン1151aと自動お掃除制御ボタン1151bを兼ねるように構成したが、例えば図2Bに示すように、運転制御ボタン1151aと自動お掃除制御ボタン1151bとを分けて構成するようにしても良い。図2Bでは、運転制御ボタン1151aとは独立させて自動お掃除制御ボタン1151bを構成している。さらに図2Bでは、自動お掃除制御ボタン1151bの周囲に表示部1153bが備えられている。
図3は、本発明の実施例1に係る掃除システムの制御ブロック図である。充電台20には、ACアダプタ21が接続され、交流を直流に変換する。ACアダプタ21には、電源線22を介して雌コネクタ23が接続されている。電気掃除機10には、充電台20に載置した際、充電台20の雌コネクタ23と接続する雄コネクタ116と、雄コネクタ116と電源線117を介して接続された制御部118を備えている。制御部118には、電気掃除機10の運転、充電等に必要な制御プログラムが格納された記憶部と、制御プログラムを実行する中央処理部を備えている。また、制御部118には、蓄電池114、送風機110が接続され、制御部118によって制御される。
床面の掃除を行う場合には、充電台20から電気掃除機10を取り外す。操作スイッチ部115の運転制御ボタン1151を押下すると、送風機110が運転を開始し、吸引力を発生する。床面には、吸口体により、床面の塵埃が吸引される。吸引された塵埃は、吸口体13が接触しており、吸口体13から吸引された塵埃は、延長管12を介して集塵部112に集塵される。実施例1の電気掃除機10は、サイクロン方式の掃除機であり、遠心分離により塵埃と空気が分離され、空気のみが排気口119から排気される。
掃除終了後は、電気掃除機10を充電台20に載置し、充電を開始する。また、実施例1では、電気掃除機10の集塵部112に集塵された塵埃を充電台20の塵埃容器に移送するようにしている。以下、この構成について説明する。
図4は、本発明の実施例1に係る掃除システムを上下方向に沿って切断した一部断面図である。図4では、図面を簡略化している。集塵部112には、集塵部112の外郭を構成する外筒1121と、外筒1121の内部に収容された内筒フィルタ1122と、内筒フィルタ1122の下方の開口部を覆うと共に、中央部の下方凸部に圧縮ばね1125を収容する空間を備えた内筒下部材1124と、内筒フィルタ1122(内筒下部材1124)の下方に配置された傘部1123と、傘部1123から下方に延びた凸部1123aと、内筒フィルタ1122(内筒下部材1124)と傘部1123(凸部1123a)との間に配置され、傘部1123及び凸部1123aを下方に向かって付勢する圧縮ばね1125を備えている。実施例1では、傘部1123、凸部1123a及び圧縮ばね1125によって塵埃排出機構を構成している。
外筒1121の上方にはフィルタ収納室1126が形成されている。フィルタ収納室1126の下方には、内筒フィルタ1122を通過した空気に含まれる塵埃を濾過する第一フィルタ1127が備えられ、さらに第一フィルタ1127の上方(下流側)には、第一フィルタ1127を通過した空気に含まれる塵埃を濾過する第二フィルタ1128が備えられている。
フィルタ収納室1126の上方(下流側)には、送風機110が配置され、フィルタ収納室1126と送風機110の吸込口とが連通している。掃除機本体11には、送風機110の排気風を外部に排気する排気口119が備えられている。
集塵部112(外筒1121)の下方には、下方に向かって開放する蓋体1129が備えられている。蓋体1129は蓋体ヒンジ1129aによって、集塵部112(外筒1121)に回動可能に支持されている。蓋体1129が下方に向かって開放した状態では、傘部1123は圧縮ばね1125の付勢力により下方に移動しており、傘部1123の上部と内筒フィルタ1122(内筒下部材1124)の下部は接触していない。また、傘部1123は圧縮ばね1125を介して内筒フィルタ1122(内筒下部材1124)と接続されている。
外筒1121の上方には、延長管12と連通する流入口1121aが形成されており、流入口1121aから流入した塵埃を含んだ空気が外筒1121内で旋回するようにするため、流入口1121aは外筒1121の中心軸120からずらして配置している。
実施例1の電気掃除機10は、延長管12の中心軸12aと、外筒1121の中心軸120と、送風機110の中心軸110aとが、同方向を向いている。
一方、充電台20には、上方から下方に向かって凹んだ筒状の円筒部201と、円筒部201の下方に配置された円錐部202と、円錐部202の下方に形成され、下面接続部203によって円錐部202と連通する塵埃容器収容部204とを備えている。実施例1では、円筒部201と円錐部202により、連通筒部200を形成している。連通筒部200は、上方から見た形状が、円形状若しくはD形状となっている。D形状とした場合、蓋体ヒンジ1129aに平らな面が位置する。下面接続部203は円筒状に形成され、その直径は内筒フィルタ1122の外径よりも小さく形成されている。実施例1の連通筒部200は、集塵部112に集塵された塵埃を通過させ、塵埃容器205に送る機能を有する。
塵埃容器収容部204の内部には、集塵部112からの塵埃を受ける塵埃容器205が備えられている。また、塵埃容器収容部204には、破線で示すように開閉可能な開閉扉206が備えらており、開閉扉206を開くことにより、塵埃容器205を充電台20から取り外すことができる。塵埃容器収容部204と開閉扉206との間には、図示しないシール部材が備えられており、塵埃容器収容部204内を気密空間としている。
集塵部112と充電台20の接続部分には、気密を保持するための接続シール部材207が備えられている。この接続シール部材207は、充電台20側、若しくは集塵部112側に何れかに設ければよい。
集塵部112は、電気掃除機10を充電台20に載置した状態で連通筒部200の直上に位置する。集塵部112と充電台20が接続されると、蓋体1129のロックが外れ、蓋体ヒンジ1129aを支点として蓋体1129が円筒部201に向かって開く。蓋体1129が開くと、集塵部112に溜まっていた塵埃が重力により円筒部201側へ落下する。さらに実施例1では、傘部1123及び凸部1123aを下方に付勢する圧縮ばね1125の作用により、傘部1123及び凸部1123aの周囲に付着していた塵埃を下方の円筒部201へ押し出す。
さらに実施例1では、送風機110を駆動し、集塵部112に集塵された塵埃を排出する。従来の電気掃除機では、充電台側に吸引用の送風機を設けて、掃除機側に集塵されていた塵埃を吸い出すようにしていたが、実施例1では、掃除機側の送風機を利用して、充電台側に塵埃を排出することを特徴としている。次に、充電台側に塵埃を排出する動作について、図4及び図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施例1に係る自動操作による集塵部の自動掃除モードの動作フローチャートである。実施例1において、自動掃除とは、電気掃除機10が充電台に載置された状態で送風機110を駆動することを意味する。
掃除が終了し、電気掃除機10を充電台20に載置すると、制御部118は集塵部112の自動掃除モードを開始する(ステップS501)。
次に、制御部118は蓄電池114への充電の検知制御を実行(ステップS502)し、蓄電池114への充電が実行されているか否かを検知する(ステップS503)。制御部118は蓄電池114へ充電が実行されていると判断した場合(ステップS503のYes)には、蓄電池114への充電を継続した実行する(ステップS504)。制御部118は蓄電池114への充電が実行されていないと判断した場合(ステップS503のNo)には、ステップS502からの動作を繰り返す。制御部118は、ステップS503において蓄電池114への充電が実行されているか否かにより、電気掃除機10が充電台20に載置されているか否かを判断する。すなわち、蓄電池114へ充電が実行されていれば、電気掃除機10が充電台20に載置されていると判断する。
制御部118は、蓄電池114の残量を検知し、蓄電池114の残量が所定量以上であるか否かを判断する(ステップS505)。蓄電池114の残量が所定量以上である場合(ステップS505のYes)には、制御部118は電気掃除機10が充電台20に載置されてから(集塵部112の自動掃除を開始モード移行から)所定時間経過したか否かを判断する(ステップS506)。この所定時間とは、電気掃除機10を充電台20に載置し、蓋体1129が開いて塵埃が円筒部201に落下するまでの時間、電気掃除機10が充電台20に載置され使用者が充電台20から離れるのに要する時間等を意図して設定された時間である。
蓄電池114の残量が所定量以上ない場合(ステップS505のNo)及び電気掃除機10が充電台20に載置されてから所定時間経過していない場合(ステップS506のNo)には、ステップS504からの動作を繰り返す。
ステップS506において、電気掃除機10が充電台20に載置されてから所定時間経過した場合(ステップS506のYes)には、制御部118は集塵部112が自動掃除中であることを報知する報知モードを実行する(ステップS507)。実施例1の報知モードでは、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを点灯させる(図2A及び図2B参照)。
制御部118は、報知モードを実行した後、送風機110を駆動し(ステップS508)、集塵部112の自動掃除を実行する。
ここで、集塵部112の自動掃除の動作について図4に戻り説明する。送風機110が駆動すると、吸口体13,延長管12を介して塵埃を含んだ空気が吸込まれ、吸込まれた塵埃を含んだ空気が流入口1121aを介して外筒1121に流入する。外筒1121に流入した空気は旋回流となり、外筒1121の内壁に沿って下方、すなわち集塵部112から連通筒部200に向かって空気が流れる。集塵部112内の塵埃は、旋回流によって円筒部201、円錐部202へと移動し、最終的に連通筒部200の下方に位置する塵埃容器205に収容される。
外筒1121を旋回した空気は方向を変更し、連通筒部200から集塵部112に向かう流れを生じ、傘部1123に形成されたメッシュ状のフィルタを通過し、さらに内筒フィルタ1122の外周に設けたメッシュ状フィルタを通過してフィルタ収納室1126に至る。フィルタ収納室1126に流入した空気は、第一フィルタ1127、第二フィルタ1128を通過し、送風機110に吸引され、排気口119から外部に排気される。このようにして、集塵部112の自動掃除が実行される。
図5に戻り、制御部118は送風機110が駆動してから所定時間経過したか否かを判断(ステップS509)し、所定時間経過した場合(ステップS509のYes)には、送風機110の運転を停止する(ステップS510)。ステップS509において、所定時間経過していない場合(ステップS509のNo)には、制御部118はステップS507からの動作を繰り返す。
送風機110が停止した後、制御部118は自動掃除中を報知する報知モードを解除する(ステップS511)。実施例1では、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを消灯させる(図2A及び図2B参照)。
以上の工程により、集塵部112の自動掃除が終了する。上述した実施例では、電気掃除機10を充電台20に載置した際に、集塵部112の掃除を自動で行うようにしたが、使用者の意思により手動で行うことも可能である。手動モードについて、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施例1に係る手動操作による集塵部の自動掃除モードの動作フローチャートである。図6では、手動操作であっても、集塵部の掃除が行われる動作を自動掃除モードと称する。手動操作は使用者の意思により、送風機110を駆動させるものである。
掃除が終了し、電気掃除機10を充電台20に載置すると、制御部118は集塵部112の手動掃除モードを開始する(ステップS601)。
次に、制御部118は蓄電池114への充電の検知制御を実行(ステップS602)する。制御部118は、集塵部112の手動開始ボタン(自動お掃除制御ボタン1151b,24)が押下されたか否か判断する(ステップS603)。実施例1では、操作スイッチ部115の運転制御ボタン1151の「標準」を3秒間長押しすることで、手動掃除が開始する。
集塵部112の手動開始ボタン(自動お掃除制御ボタン1151b,24)が押下された場合(ステップS603のYes)には、制御部118は蓄電池114への充電が実行されているか否かを検知する(ステップS604)。
集塵部112の手動開始ボタン(自動お掃除制御ボタン1151b,24)が押下されない場合(ステップS603のNo)には、ステップS602からの動作を繰り返す。
制御部118は蓄電池114への充電が実行されていると判断した場合(ステップS604のYes)には、蓄電池114への充電を継続して実行する(ステップS605)。制御部118は蓄電池114への充電が実行されていないと判断した場合(ステップS604のNo)には、充電が開始できないことを報知(ステップS606)し、ステップS602からの動作を繰り返す。充電が開始できないことを報知する手段は、例えば、図2の受電マーク(電池マーク)を点滅させる。
制御部118は、ステップS604において蓄電池114への充電が実行されているか否かにより、電気掃除機10が充電台20に載置されているか否かを判断する。すなわち、蓄電池114へ充電が実行されていれば、電気掃除機10が充電台20に載置されていると判断する。
制御部118は、蓄電池114の残量を検知し、蓄電池114の残量が所定量以上であるか否かを判断する(ステップS607)。蓄電池114の残量が所定量以上である場合(ステップS607のYes)には、制御部118は電気掃除機10がダ充電台20に載置されてから(集塵部112の手動掃除を開始モード移行から)所定時間経過したか否かを判断する(ステップS608)。この所定時間とは、電気掃除機10を充電台20に載置し、蓋体1129が開いて塵埃が円筒部201に落下するまでの時間、電気掃除機10が充電台20に載置され使用者が充電台20から離れるのに要する時間等を意図して設定された時間である。
蓄電池114の残量が所定量以上ない場合(ステップS607のNo)及び電気掃除機10が充電台20に載置されてから所定時間経過していない場合(ステップS608のNo)には、準備モードであることを報知(ステップS609)し、その後ステップS605からの動作を繰り返す。準備モードは、例えば、表示部1153a,1153bを点滅させる(図2A及び図2B参照)。
ステップS608において、電気掃除機10が充電台20に載置されてから所定時間経過した場合(ステップS608のYes)には、制御部118は集塵部112が掃除中であることを報知する報知モードを実行する(ステップS610)。実施例1の報知モードでは、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを点灯させる(図2A及び図2B参照)。
制御部118は、報知モードを実行した後、送風機110を駆動し(ステップS611)、集塵部112の掃除を実行する。
集塵部112の掃除の動作については、図4を用いて説明した自動掃除と同様であるので、説明は省略する。
制御部118は送風機110が駆動してから所定時間経過したか否かを判断(ステップS612)し、所定時間経過した場合(ステップS612のYes)には、送風機110の運転を停止する(ステップS613)。ステップS612において、所定時間経過していない場合(ステップS612のNo)には、制御部118はステップS610からの動作を繰り返す。
送風機110が停止した後、制御部118は集塵部112が掃除中であることを報知する報知モードを解除する(ステップS614)。実施例1では、電気掃除機10の操作スイッチ部115に設置した表示部1153a,1153bを消灯させる(図2A及び図2B参照)。
上記した実施例1によれば、電気掃除機10の集塵部112の塵埃を旋回流を利用して充電台20側に移送するようにしているので、充電台20側に集塵状態によらず、充電台20への塵埃を移送することができる。また、実施例1によれば、充電台20側には、電気掃除機10の集塵部112の塵埃を吸引するための送風機が不要であるため、製造コストを低減することができる。
実施例1の電気掃除機10では、掃除に伴い、内筒フィルタ1122に塵埃が付着し、吸引力の低下を招く。実施例1の電気掃除機10では、内筒フィルタ1122を清掃する機能を有している。以下、具体的な構成について説明する。
図7は、本発明の実施例1に係る集塵部112の分解斜視図である。図8は、外筒及び内筒を下方斜めから見た斜視図である。図9は、内筒フィルタを上方斜めから見た斜視図である。
内筒フィルタ1122は、上方に位置する上リング1122aと、下方に位置する下リング1122bと、上リング1122aと下リング1122bを接続する複数の支柱1122cを備えている。上リング1122aと下リング1122bは各々複数の支柱1122cの上端および下端の両端部に配置されている。複数の支柱1122c間には、メッシュ状のフィルタが備えられている。内筒フィルタ1122の下方には、開口部を覆うように内筒下部材1124が固定される。内筒下部材1124は、中央部が下方に向かって突出しており、この突出した凸部1124aの空間に圧縮ばね1125が収容される。圧縮ばね1125の一端(上方側)は内筒下部材1124に固定される。凸部1124aの下端は、凸部1123aと連通し傘部1123の中央部に形成した挿入孔1123bに挿入される。圧縮ばね1125の他端(下方側)は、挿入孔1123b内に固定される。
外筒1121の下方には、蓋体接続部材134が固定されている。蓋体接続部材134には、蓋体1129の蓋体ヒンジ1129aを支持する支持部134aが備えられており、支持部134aと蓋体ヒンジ1129aにより、蓋体1129が下方に開閉可能となっている。蓋体ヒンジ1129aには、蓋体1129を下方に付勢するコイルばねが備えられている。蓋体1129は蓋体接続部材134を介して集塵部112(外筒1121)の下方を覆う。蓋体1129には、蓋体1129を閉じた状態の保持する回動可能なクランプ1129bが備えられている。また、蓋体接続部材134には、クランプ1129bの爪を引掛ける引掛け部134bを備えており、クランプ1129bの爪を引掛け部134bに引掛けることにより、蓋体1129が集塵部112(外筒1121)の下方を閉じるように保持する。実施例1の蓋体1129は、集塵部112(外筒1121)の下方を閉じた状態において、中央部が下方に向けって突出するように湾曲して形成されている。
次に、外筒1121と内筒フィルタ1122の接続方法について図8及び図9を用いて説明する。
外筒1121には、外筒1121の上下方向(側壁)と直交する方向に延びた仕切壁131が形成されている。仕切壁131の中央部には開口部132が形成されており、この開口部132がフィルタ収納室1126に繋がる通風路となっている。開口部132の外周側(仕切壁131の内周)には、仕切壁131よりも板厚が薄い複数の回転支持部133が形成されている。実施例1では回転支持部133が2つ形成されている。
内筒フィルタ1122の上リング1122aの外周には、外周から内周に向かって凹んだ溝部1122dが形成されている。この溝部1122dは上リング1122aの周囲全周に亘って形成されている。
内筒フィルタ1122を外筒1121に接続するにあたっては、内筒フィルタ1122に形成した溝部1122dに、外筒1121の仕切壁131の内周に形成された回転支持部133を挿入する。溝部1122dの外径は、回転支持部133(開口部132)の内径よりも小さく、上リング1122aの外径は回転支持部133(開口部132)の内径よりも大きく形成している。このため、内筒フィルタ1122に形成した溝部1122dに、外筒1121の仕切壁131の内周に形成された回転支持部133を挿入すると、内筒フィルタ1122は外筒1121内で回転可能となり、また、外筒1121から抜け出すことがない。このようにして、内筒フィルタ1122は外筒1121内で回転可能に保持される。
次に、内筒フィルタ1122を回転させるための動作について説明する。図10は、本発明の実施例1に係る集塵部を流入口側から見た正面図である。
外筒1121に備えられた流入口1121aは、外筒1121の中心位置からずれた位置に形成されている。外筒1121を正面から見て、流入口1121aの奥側(外筒1121の内部)には、内筒フィルタ1122の支柱1122cが位置している。支柱1122cは、周方向に厚みを有しており、側面部1122eを形成している。
電気掃除機10を充電台20に載置し、送風機110を駆動させて自動掃除を開始すると、送風機110の吸引力によって吸引された空気が、吸口体13、延長管12を介して流入口1121aから外筒1121内に流入する。流入口1121aから流入した空気は、内筒フィルタ1122の支柱1122cの側面部1122eに当たり、支柱1122cが押されることにより内筒フィルタ1122が回転を開始する。流入口1121aから継続して空気が流入し続けると、内筒フィルタ1122が高速で回転する。内筒フィルタ1122が回転すると、内筒フィルタ1122に接続された内筒下部材1124、傘部1123も同時に回転する。
内筒フィルタ1122が高速回転すると遠心力が発生し、内筒フィルタ1122の側面に付着した塵埃は、遠心力により外方に引き剥がされる。このようにして、自動掃除中に内筒フィルタ1122の清掃も行うことができる。
電気掃除機10を充電台20から取り外し、床面等の掃除を行う際には、内筒フィルタ1122が回転してしまうと通風抵抗となり、集塵性能が低下する。そこで、実施例1では、床面等の掃除を行う際には、内筒フィルタ1122の回転を停止させるようにしている。これを実現するための手段について説明する。
図11は、本発明の実施例1に係る電気掃除機の使用状態を示す断面図である。図11では、図4と対比し易くするために送風機の中心軸110aを鉛直方向にした状態で説明する。
電気掃除機10を充電台20から取り外し、電気掃除機10を使用する状態においては、蓋体1129が閉じ、集塵部112(外筒1121)の下方を覆っている。
蓋体1129が閉じた状態では、凸部1123aの下端が蓋体1129の接触部1129c(図7参照)と接触し、傘部1123が上方に移動する。接触部1129cは、蓋体1129の裏面から立ち上がった円環状のリブで形成され、凸部1123aの下端が円環状のリブの内側に位置するように構成されている。このように構成することにより、蓋体1129を閉じた際、凸部1123aの下端の位置ずれを抑制し、凸部1123aの下端の位置ずれによって内筒フィルタ1122が回転することを抑止することができる。傘部1123が上方に移動すると、傘部1123の上方と内筒下部材1124が接触する。流入口1121aから空気が流入すると、内筒フィルタ1122の支柱1122cに空気があたり、内筒フィルタ1122が回転しようとし、その回転力が内筒下部材1124、傘部1123、凸部1123aへと伝達されるが、凸部1123aの下端が蓋体1129と接触することによって摩擦抵抗を受け、凸部1123aの回転が阻止される。その結果、回転阻止力が凸部1123aから傘部1123,内筒下部材1124へと伝達され、内筒フィルタ1122の回転が阻止される。すなわち、内筒下部材1124、傘部1123、凸部1123aは、蓋体1129を閉じた状態において蓋体1129と接触し、内筒フィルタ1122の回転を阻止する回転阻止手段として機能する。実施例1の内筒フィルタ1122には、上記の回転阻止手段が備えられている。
実施例1によれば、電気掃除機10の使用中は、内筒フィルタ1122の回転が阻止されるので、通風抵抗の増加を抑制でき、集塵効率を維持することができる。一方、電気掃除機10を充電台20に装着した場合には、蓋体1129が開放し、内筒フィルタ1122の回転を阻止するものが無くなるので、内筒フィルタ1122を回転させ、内筒フィルタ1122に付着した塵埃を除去することができる。
次に図12から図15を用いて実施例2について説明する。図12は、本発明の実施例2に係る連通筒部と塵埃容器収容部の側面図である。図13は、本発明の実施例2に係る連通筒部を上方斜めから見た斜視図である。図14は、図12を上下方向に切断した断面図である。図15は、連通筒部の蓋体収容部に蓋体が収容された状態を示す図である。
電気掃除機10を充電台20に載置した際、集塵部112の蓋体1129は下方、すなわち連通筒部200側に向かって開く。自動掃除を実行する際、連通筒部200内においても旋回流が発生するので、連通筒部200側に開いた蓋体1129が旋回流の流れを妨げないことが望ましい。これを解決するための手段について説明する。
連通筒部200の円筒部201には、円筒部201の内周面から凹んだ蓋体収容部201aが形成されている。蓋体収容部201aは連通筒部200を外側から見て、外部に向かって突出するように形成されている。また、蓋体収容部201aは、円筒部201の周方向に湾曲して形成されている。
そして、蓋体1129が連通筒部200側に開き、円筒部201側へ移動すると、蓋体1129が蓋体収容部201aに収容される。蓋体1129は、蓋体収容部201aに収容した状態において円筒部201の周方向に沿って湾曲して形成されている。
自動掃除を実行すると、連通筒部200内において旋回流が発生するが、連通筒部200側に開いた蓋体1129は蓋体収容部201a内に収容され、しかも蓋体1129は、円筒部201の周方向に湾曲して形成されているので、旋回流の流れの妨げを抑制することができ、自動掃除の清掃性低下を抑制することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1…掃除システム、10…電気掃除機、11…掃除機本体、12…延長管、12a…延長管の中心軸、13…吸口体、110…送風機、110a…送風機の中心軸、111…モータケース、112…集塵部、1121…外筒、1121a…流入口、1122…内筒フィルタ、1122a…上リング、1122b…下リング、1122c…支柱、1122d…溝部、1122e…側面部、1123…傘部、1123a…凸部、1124…内筒下部材、1124a…凸部、1125…圧縮ばね、1126…フィルタ収納室、1127…第一フィルタ、1128…第二フィルタ、1129…蓋体、1129a…蓋体ヒンジ、1129b…クランプ、1129c…接触部、113…ハンドル部、114…蓄電池、115…操作スイッチ部、1151…運転制御ボタン、1152…切ボタン、1153a,1153b…表示部、116…雄コネクタ、117…電源線、118…制御部、119…排気口、120…外筒1121の中心線、133…回転支持部、134…蓋体接続部材、134a…支持部、134b…引掛け部、20…充電台、21…ACアダプタ、22…電源線、23…雌コネクタ、200…連通筒部、201…円筒部、201a…蓋体収容部、202…円錐部、203…下面接続部、204…塵埃容器収容部、205…塵埃容器、206…開閉扉、207…接続シール部材。

Claims (7)

  1. 送風機と、前記送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵部とを備え、
    前記集塵部は、外郭を形成する外筒と、前記外筒の内部に配置された内筒フィルタと、塵埃を含んだ空気が流入する流入口と、前記外筒の下方の開口部を開閉する蓋体と、を備え、
    前記内筒フィルタは、前記外筒に対して一端は回転可能に備えられ、他端は前記内筒フィルタの回転を阻止する回転阻止手段を備えたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 請求項1において、
    前記内筒フィルタは、複数の支柱を有し、前記支柱に前記流入口から流入した空気が当たることによって回転するように構成され、
    前記回転阻止手段は、前記蓋体を閉じた状態において前記蓋体と接触することによって前記内筒フィルタの回転を阻止することを特徴とする電気掃除機。
  3. 請求項2において、
    前記外筒は、側壁と直交する方向に延びた仕切壁と、前記仕切壁の中央部の形成された上方の開口部と、前記上方の開口部に形成された回転支持部と、を備え、
    前記内筒フィルタは、前記複数の支柱の上端部に配置されたリング状の上リングを備え、
    前記上リングの周囲には、前記回転支持部が挿入される溝部が形成されていることを特徴とする電気掃除機。
  4. 請求項3において、
    前記回転阻止手段は、前記内筒フィルタの下方を覆う内筒下部材と、前記内筒下部材の下方に配置された傘部と、前記傘部から下方に延びた凸部とから構成されたことを特徴とする電気掃除機。
  5. 請求項4において、
    前記内筒下部材と前記傘部の間には、前記傘部を下方向に向かって付勢する圧縮ばねが備えられていることを特徴とする電気掃除機。
  6. 請求項5において、
    前記蓋体には、前記蓋体の裏面から立ち上がった円環状のリブで形成され、前記凸部の下端が前記円環状のリブの内側に位置するように構成された接触部を備えたことを特徴とする電気掃除機。
  7. 送風機と、前記送風機の吸引力により塵埃を集塵する集塵部とを備えた電気掃除機であって、
    前記電気掃除機は、前記集塵部に集塵された塵埃を通過若しくは回収する連通筒部を有する充電台に載置され、
    前記集塵部は、前記電気掃除機を前記充電台に載置した状態で前記連通筒部の直上に位置すると共に、前記連通筒部と連通する開閉可能な蓋体を備え、
    前記蓋体は、前記連通筒部側に開いた状態において前記連通筒部に形成された蓋体収容部に収容され、
    前記蓋体は、前記蓋体収容部に収容した状態において前記連通筒部の周方向に沿うように湾曲して形成されたことを特徴とする電気掃除機。
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