JP2022146144A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに異なる色光の入射位置の入れ替えが可能な小型の照明装置を提供する。【解決手段】本発明の照明装置は、光源装置と、光源装置からの色光の位相を変調することで偏光方向を時間的に切り替える位相変調部と、位相変調部からの色光の偏光方向に応じて色光を射出する領域を時間的に入れ替える光路入れ替え部と、を備える。位相変調部は、電気光学材料を電気的に駆動することで位相を変調する。光路入れ替え部は、第1期間において、第1領域から入射する第1色光を第2領域から射出し、第2領域から入射する第2色光を第1領域から射出し、第2期間において、第1領域から入射する第1色光を第1領域から射出し、第2領域から入射する第2色光を第2領域から射出する。【選択図】図8A
Description
本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
投写画像の解像度を液晶パネル等の光変調装置の解像度よりも高くする目的で、光変調装置から射出される光の光路をシフトさせることによって画素をシフトさせる画素シフト機構を備えるプロジェクターが従来から知られている。
下記の特許文献1に、光変調素子と、画素シフト機構と、投写光学系と、を備えるプロジェクターが開示されている。このプロジェクターの場合、画像の投写位置が第1位置にある第1表示工程、および画像の投写位置が第2位置にある第2表示工程のそれぞれにおいて、青色光が入射するサブ画素と赤色光が入射するサブ画素とを入れ替えている。このように、このプロジェクターにおいては、画素シフト動作と、青色光と赤色光との入射位置の入れ替えと、を組み合わせることによって画像の高解像度化を図っている。
特許文献1には、青色光の入射位置と赤色光の入射位置とを入れ替えるための光源装置として、以下の2つの構成例が挙げられている。第1の構成例は、青色光を射出する発光素子と赤色光を射出する発光素子とを有する光源部を2組備え、各組の青色光用発光素子と赤色光用発光素子とを交互に発光させる構成である。第2の構成例は、半円位相差板付き透明回転板、反射偏光板等の構成要素を備え、半円位相差板付き透明回転板によって青色光の偏光方向と赤色光の偏光方向とを交互に入れ替えて反射偏光板に入射させることで各色光の光路を切り替える構成である。
ところが、第1の構成例においては、互いに異なる色光を射出する発光素子を有する2組の光源部を備える必要があるため、各色光用の発光素子が必要となり、さらに発光素子の点灯制御が必要となる。また、第2の構成例においては、画像表示に同期させて半円位相差板付き透明回転板を高速に回転させる必要がある。しかし、透明回転板を機械的に回転させる構成では、透明回転板の回転と画像表示の切り替えとを正確に同期させることが難しく、高解像度化の効果が十分に得られないおそれがある。
以上、画素シフト機構を備えるプロジェクターの例を挙げて課題を説明したが、この課題は、必ずしも画素シフト機構を備えるプロジェクターに限るものではない。画素シフト機構を備えていないプロジェクターであっても、各色光用の発光素子を必要とすることなく、互いに異なる色光の入射位置の入れ替えが可能な照明装置の提供が望まれている。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の照明装置は、第1領域から第1色光を射出し、前記第1領域とは異なる第2領域から前記第1色光とは異なる色の第2色光を射出する光源装置と、第1偏光方向の前記第1色光と前記第1偏光方向の前記第2色光とが前記光源装置から入射し、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調することにより、前記第1色光および前記第2色光を、前記第1偏光方向の光として射出するか、前記第1偏光方向とは異なる前記第2偏光方向の光として射出するかを時間的に切り替え、前記第1領域から前記第1色光を射出し、前記第2領域から前記第2色光を射出する位相変調部と、前記位相変調部から射出された前記第1色光および前記第2色光の偏光方向に応じて、前記第1色光および前記第2色光のそれぞれを前記第1領域から射出するか、前記第2領域から射出するかを時間的に入れ替える光路入れ替え部と、を備え、前記位相変調部は、電気光学材料を電気的に駆動することにより、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調し、前記光路入れ替え部は、偏光分離部を有し、第1期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第1偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部により反射して前記第2領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第1偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部により反射して前記第1領域から射出し、前記第1期間とは異なる第2期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第2偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第1領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第2偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第2領域から射出する。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置から射出される光を画像信号に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記光変調装置によって生成される前記画像光を投写する投写光学装置と、を備える。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図11を用いて説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図11を用いて説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態に係るプロジェクター1は、照明装置3から射出された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成された画像をスクリーン等の被投写面上に拡大して投写する。換言すると、プロジェクター1は、照明装置3から射出された光を1つの液晶パネル61を含む1つの光変調装置6により変調して画像を形成し、形成された画像を投写する。プロジェクター1は、いわゆる、単板方式の液晶プロジェクターである。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置3と、均一化装置4と、画素シフトデバイス8と、フィールドレンズ5と、光変調装置6と、投写光学装置7と、制御部10(図11参照)と、を備える。照明装置3、均一化装置4、画素シフトデバイス8、フィールドレンズ5、光変調装置6、および投写光学装置7は、照明光軸Axに沿う所定の位置に配置されている。照明光軸Axは、照明装置3から射出される光束Lの主光線の進行方向に沿う軸と定義する。
照明装置3は、光源装置2と、位相変調部11と、光路入れ替え部12と、を備える。なお、照明装置3の詳細な構成については後で詳しく説明する。また、均一化装置4についても後で詳しく説明する。
フィールドレンズ5は、均一化装置4と光変調装置6との間に配置されている。フィールドレンズ5は、均一化装置4から射出される光束Lを平行化し、光変調装置6に導く。
投写光学装置7は、光変調装置6によって変調された光、すなわち、画像を形成する光をスクリーンなどの被投写面(図示略)上に投写する。投写光学装置7は、単数または複数の投写レンズを有する。
以下の説明においては、照明光軸Axに沿って照明装置3から射出された光束Lの進行方向に平行な軸をZ軸とし、光束Lの進行方向を+Z方向とする。また、Z軸にそれぞれ直交し、かつ、互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする。これらの軸に沿う方向のうち、プロジェクター1を設置した空間における鉛直方向上方を+Y方向とする。また、+Y方向が鉛直方向上方を向くように、+Z方向に沿って光が入射される対象物を見た場合の水平方向右方を+X方向とする。図示を省略するが、+X方向の反対方向を-X方向とし、+Y方向の反対方向を-Y方向とし、+Z方向の反対方向を-Z方向とする。
[光源装置の構成]
図2は、本実施形態の光源装置2の斜視図である。図3は、+Y方向から見た光源装置2の平面図である。
図2および図3に示すように、光源装置2は、光変調装置6を照明する光束Lを、照明光軸Axに平行な方向、すなわち+Z方向に射出する。光源装置2が射出する光束Lは、偏光方向が揃った直線偏光であり、空間的に分離された複数の色光を含む。本実施形態では、光源装置2が射出する光束Lは、それぞれがS偏光からなる4つの光を含む。4つの光は、青色光BLs、黄色光YLs、緑色光GLs、および赤色光RLsである。
図2は、本実施形態の光源装置2の斜視図である。図3は、+Y方向から見た光源装置2の平面図である。
図2および図3に示すように、光源装置2は、光変調装置6を照明する光束Lを、照明光軸Axに平行な方向、すなわち+Z方向に射出する。光源装置2が射出する光束Lは、偏光方向が揃った直線偏光であり、空間的に分離された複数の色光を含む。本実施形態では、光源装置2が射出する光束Lは、それぞれがS偏光からなる4つの光を含む。4つの光は、青色光BLs、黄色光YLs、緑色光GLs、および赤色光RLsである。
光源装置2は、光源部21と、第1偏光分離素子22と、第2偏光分離素子23と、第1位相差素子24と、第1集光素子25と、拡散装置26と、第2集光素子27と、波長変換素子28と、第1色分離素子29と、第4位相差素子30と、反射素子31と、第2位相差素子32と、第2色分離素子33と、を有する。
後述するように、第1偏光分離素子22および第2偏光分離素子23と、第1色分離素子29および第2色分離素子33とでは、偏光成分または色光を分離する膜の向きが異なっている。したがって、P偏光成分およびS偏光成分という表記は、第1偏光分離素子22および第2偏光分離素子23に対する偏光方向で表しており、第1色分離素子29および第2色分離素子33に対する偏光方向では逆になる。すなわち、第1偏光分離素子22および第2偏光分離素子23に対するP偏光成分は、第1色分離素子29および第2色分離素子33に対するS偏光成分であり、第1偏光分離素子22および第2偏光分離素子23に対するS偏光成分は、第1色分離素子29および第2色分離素子33に対するP偏光成分である。ただし、説明を混乱させないため、以下では、P偏光成分およびS偏光成分を、第1偏光分離素子22および第2偏光分離素子23に対する偏光方向として表記する。
[光源部の構成]
光源部21は、+X方向に沿って第1偏光分離素子22に入射される青色光BLsを射出する。光源部21は、複数の発光素子211と、複数のコリメーターレンズ212と、回転位相差装置213と、を有する。発光素子211は、青色光BLsを射出する固体光源で構成されている。具体的には、発光素子211は、S偏光の青色光BLsを射出する半導体レーザーで構成されている。青色光BLsは、例えば440~480nmの青色波長帯を有し、例えば450~460nmの範囲内にピーク波長を有するレーザー光である。すなわち、光源部21は、青色波長帯を有する青色光BLsを射出する。
光源部21は、+X方向に沿って第1偏光分離素子22に入射される青色光BLsを射出する。光源部21は、複数の発光素子211と、複数のコリメーターレンズ212と、回転位相差装置213と、を有する。発光素子211は、青色光BLsを射出する固体光源で構成されている。具体的には、発光素子211は、S偏光の青色光BLsを射出する半導体レーザーで構成されている。青色光BLsは、例えば440~480nmの青色波長帯を有し、例えば450~460nmの範囲内にピーク波長を有するレーザー光である。すなわち、光源部21は、青色波長帯を有する青色光BLsを射出する。
複数の発光素子211は、Z軸に沿って配列されている。本実施形態の光源部21は2個の発光素子211を有しているが、発光素子211の数は限定されず、発光素子211の数は1個であってもよい。また、複数の発光素子211の配置も限定されない。また、発光素子211は、S偏光成分の青色光BLsを射出するように配置されているが、回転位相差装置213によってS偏光とP偏光の光量比が任意に設定できるため、P偏光成分の青色光を射出するように配置されていてもよい。すなわち、発光素子211は、射出光軸を中心として90°回転していてもよい。
複数のコリメーターレンズ212は、複数の発光素子211と回転位相差装置213との間に設けられている。1つのコリメーターレンズ212は、1つの発光素子211に対応して設けられている。コリメーターレンズ212は、発光素子211から射出された光束Lを平行化する。
回転位相差装置213は、第3位相差素子2131と、回転装置2132と、を有する。第3位相差素子2131は、第3位相差素子2131に入射する光の進行方向に沿う回転軸、すなわち、X軸と平行な回転軸を中心として回転可能とされている。回転装置2132は、モーター等から構成され、第3位相差素子2131を回転させる。
第3位相差素子2131は、青色光BLsの波長に対する1/2波長板で構成されている。第3位相差素子2131に入射されたS偏光成分の青色光BLsの一部は、第3位相差素子2131によってP偏光成分の青色光BLpに変換される。このため、第3位相差素子2131を透過した青色光は、S偏光成分の青色光BLsと、P偏光成分の青色光BLpと、が所定の割合で混在した光となる。すなわち、第3位相差素子2131は、発光素子211から射出される青色光BLsが入射され、S偏光成分とP偏光成分とを含む青色光を射出する。
回転装置2132によって第3位相差素子2131の回転角が調整されることにより、第3位相差素子2131を透過した光に含まれるS偏光成分の青色光BLsの光量とP偏光成分の青色光BLpの光量との割合が調整される。なお、青色光BLsの光量と青色光BLpの光量との割合を調整する必要がない場合、第3位相差素子2131を回転させる回転装置2132は、設けられていなくてもよい。その場合には、青色光BLsの光量と青色光BLpの光量との割合が予め設定された光量の割合になるように、第3位相差素子2131の回転角が設定された後、第3位相差素子2131の回転位置が固定される。
このようにして、光源部21は、S偏光成分の青色光BLsとP偏光成分の青色光BLpとを含む光を射出する。なお、本実施形態では、複数の発光素子211の全てがS偏光成分の青色光BLsを射出する構成であるが、S偏光成分の青色光BLsを射出する発光素子211と、P偏光成分の青色光BLpを射出する発光素子211と、が混在していてもよい。この構成によれば、回転位相差装置213を省略することもできる。また、発光素子211は、半導体レーザーに代えて、LED(Light Emitting Diode)等の他の固体光源から構成されていてもよい。
[第1偏光分離素子の構成]
第1偏光分離素子22には、S偏光成分の青色光BLsとP偏光成分の青色光BLpとを含む光が、+X方向に沿って入射される。第1偏光分離素子22は、プリズム型の偏光分離素子で構成されている。第1偏光分離素子22は、第1偏光分離層221と、第1偏光分離層221を挟んで設けられる2つの第1基材222と、を有する。具体的には、2つの第1基材222の各々は、略直角二等辺三角柱状の形状を有する。2つの第1基材222は、傾斜面同士が対向するように組み合わされ、全体として略直方体状に形成されている。第1偏光分離層221は、2つの第1基材222の傾斜面の間に設けられている。したがって、第1偏光分離層221は、X軸およびZ軸に対して45°傾斜している。言い換えると、第1偏光分離層221は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
第1偏光分離素子22には、S偏光成分の青色光BLsとP偏光成分の青色光BLpとを含む光が、+X方向に沿って入射される。第1偏光分離素子22は、プリズム型の偏光分離素子で構成されている。第1偏光分離素子22は、第1偏光分離層221と、第1偏光分離層221を挟んで設けられる2つの第1基材222と、を有する。具体的には、2つの第1基材222の各々は、略直角二等辺三角柱状の形状を有する。2つの第1基材222は、傾斜面同士が対向するように組み合わされ、全体として略直方体状に形成されている。第1偏光分離層221は、2つの第1基材222の傾斜面の間に設けられている。したがって、第1偏光分離層221は、X軸およびZ軸に対して45°傾斜している。言い換えると、第1偏光分離層221は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
第1偏光分離層221は、入射される光のうち、P偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する偏光分離特性を有する。さらに、第1偏光分離層221は、青色波長帯の光に対しては、P偏光を透過し、S偏光を反射するとともに、青色波長帯よりも長い波長帯を有する光に対しては、偏光状態に係わらず、光を反射する波長選択性の偏光分離特性を有する。このため、第1偏光分離素子22は、+X方向に沿って入射される青色光のうち、P偏光成分の青色光BLpを+X方向に沿って透過させ、S偏光成分の青色光BLsを-Z方向に反射する。第1偏光分離層221は、例えば誘電体多層膜から構成されている。
[第2偏光分離素子の構成]
第2偏光分離素子23は、第1偏光分離素子22に対して+X方向に配置されている。第2偏光分離素子23には、第1偏光分離素子22を透過したP偏光成分の青色光BLpが入射される。第2偏光分離素子23は、第1偏光分離素子22と同様、プリズム型の偏光分離素子で構成されている。第2偏光分離素子23は、第2偏光分離層231と、第2偏光分離層231を挟んで設けられる2つの第2基材232と、を有する。
第2偏光分離素子23は、第1偏光分離素子22に対して+X方向に配置されている。第2偏光分離素子23には、第1偏光分離素子22を透過したP偏光成分の青色光BLpが入射される。第2偏光分離素子23は、第1偏光分離素子22と同様、プリズム型の偏光分離素子で構成されている。第2偏光分離素子23は、第2偏光分離層231と、第2偏光分離層231を挟んで設けられる2つの第2基材232と、を有する。
具体的には、2つの第2基材232の各々は、略直角二等辺三角柱状の形状を有する。2つの第2基材232は、傾斜面同士が対向するように組み合わされ、全体として略直方体状に形成されている。第2偏光分離層231は、2つの第2基材232の傾斜面の間に設けられている。第2偏光分離層231は、X軸およびZ軸に対して45°傾斜している。言い換えると、第2偏光分離層231は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。また、第2偏光分離層231と第1偏光分離層221とは、平行に配置されている。
第2偏光分離層231は、青色光を反射するとともに、青色波長帯よりも長い波長帯を有する光に対しては、S偏光を反射し、P偏光を透過する波長選択性の偏光分離特性を有する。このため、第2偏光分離素子23は、第1偏光分離素子22から入射されるP偏光成分の青色光BLpを-Z方向に反射する。第2偏光分離層231は、例えば誘電体多層膜から構成されている。
本実施形態の場合、第1偏光分離素子22と第2偏光分離素子23とは、別個の部材として構成されている。そのため、図示を省略するが、第1偏光分離素子22と第2偏光分離素子23とは、互いに対向する面の間に設けられた接合材を介して接合されている。なお、第1偏光分離素子22と第2偏光分離素子23とは、一体化されていてもよい。すなわち、第2偏光分離素子23に隣り合う第1基材222と第1偏光分離素子22に隣り合う第2基材232とは、同一の材料からなる共通の部材であってもよい。
[第1位相差素子の構成]
第1位相差素子24は、第1偏光分離素子22に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1位相差素子24は、Z軸上において第1偏光分離素子22と拡散装置26との間に配置されている。第1位相差素子24は、青色光BLsおよび青色光BLpの波長に対する1/4波長板で構成されている。第1偏光分離素子22で反射されたS偏光成分の青色光BLsは、第1位相差素子24によって例えば右回りの円偏光の青色光BLc1に変換された後、第1集光素子25に向けて射出される。すなわち、第1位相差素子24は、入射される青色光BLsの偏光状態を変換する。
第1位相差素子24は、第1偏光分離素子22に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1位相差素子24は、Z軸上において第1偏光分離素子22と拡散装置26との間に配置されている。第1位相差素子24は、青色光BLsおよび青色光BLpの波長に対する1/4波長板で構成されている。第1偏光分離素子22で反射されたS偏光成分の青色光BLsは、第1位相差素子24によって例えば右回りの円偏光の青色光BLc1に変換された後、第1集光素子25に向けて射出される。すなわち、第1位相差素子24は、入射される青色光BLsの偏光状態を変換する。
[第1集光素子の構成]
第1集光素子25は、第1位相差素子24に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1集光素子25は、Z軸上において第1位相差素子24と拡散装置26との間に配置されている。第1集光素子25は、第1位相差素子24から入射される青色光BLc1を拡散装置26の拡散板261上に集束させる。また、第1集光素子25は、拡散装置26から入射される、後述する青色光BLc2を平行化する。なお、図2の例では、第1集光素子25は、第1レンズ251と第2レンズ252とから構成されているが、第1集光素子25を構成するレンズの数は限定されない。
第1集光素子25は、第1位相差素子24に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1集光素子25は、Z軸上において第1位相差素子24と拡散装置26との間に配置されている。第1集光素子25は、第1位相差素子24から入射される青色光BLc1を拡散装置26の拡散板261上に集束させる。また、第1集光素子25は、拡散装置26から入射される、後述する青色光BLc2を平行化する。なお、図2の例では、第1集光素子25は、第1レンズ251と第2レンズ252とから構成されているが、第1集光素子25を構成するレンズの数は限定されない。
[拡散装置の構成]
拡散装置26は、第1集光素子25に対して-Z方向に配置されている。すなわち、拡散装置26は、第1偏光分離素子22に対して-Z方向に配置されている。拡散装置26は、第1集光素子25から-Z方向に入射される青色光BLc1を、後述する波長変換素子28から射出される黄色光YLと同等の拡散角となるように拡散させつつ+Z方向に反射する。拡散装置26は、拡散板261と、回転装置262と、を備える。拡散板261は、できる限りランバート散乱に近い反射特性を持つことが好ましく、入射された青色光BLc1を広角に反射する。回転装置262は、モーター等から構成され、拡散板261を+Z方向と平行な回転軸Rxを中心として回転させる。
拡散装置26は、第1集光素子25に対して-Z方向に配置されている。すなわち、拡散装置26は、第1偏光分離素子22に対して-Z方向に配置されている。拡散装置26は、第1集光素子25から-Z方向に入射される青色光BLc1を、後述する波長変換素子28から射出される黄色光YLと同等の拡散角となるように拡散させつつ+Z方向に反射する。拡散装置26は、拡散板261と、回転装置262と、を備える。拡散板261は、できる限りランバート散乱に近い反射特性を持つことが好ましく、入射された青色光BLc1を広角に反射する。回転装置262は、モーター等から構成され、拡散板261を+Z方向と平行な回転軸Rxを中心として回転させる。
拡散板261に入射された青色光BLc1は、拡散板261で反射されることにより、回転方向が反対方向の円偏光である青色光BLc2に変換される。すなわち、右回りの円偏光の青色光BLc1は、拡散板261によって左回りの円偏光の青色光BLc2に変換される。拡散装置26から射出された青色光BLc2は、第1集光素子25を+Z方向に通過した後、第1位相差素子24に再び入射する。このとき、第1集光素子25から第1位相差素子24に入射される青色光BLc2は、第1位相差素子24によって、P偏光成分の青色光BLpに変換される。変換された青色光BLpは、第1偏光分離素子22を+Z方向に透過して、第1色分離素子29に入射する。
[第2集光素子の構成]
第2集光素子27は、第2偏光分離素子23に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第2集光素子27は、Z軸上において第2偏光分離素子23と波長変換素子28との間に配置されている。第2集光素子27は、第2偏光分離素子23で反射された青色光BLpを波長変換素子28上に集束させる。また、第2集光素子27は、波長変換素子28から射出される黄色光YLを平行化し、第2偏光分離素子23に向けて射出する。なお、図2の例では、第2集光素子27は、第1レンズ271と第2レンズ272とから構成されているが、第2集光素子27を構成するレンズの数は限定されない。
第2集光素子27は、第2偏光分離素子23に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第2集光素子27は、Z軸上において第2偏光分離素子23と波長変換素子28との間に配置されている。第2集光素子27は、第2偏光分離素子23で反射された青色光BLpを波長変換素子28上に集束させる。また、第2集光素子27は、波長変換素子28から射出される黄色光YLを平行化し、第2偏光分離素子23に向けて射出する。なお、図2の例では、第2集光素子27は、第1レンズ271と第2レンズ272とから構成されているが、第2集光素子27を構成するレンズの数は限定されない。
[波長変換素子の構成]
波長変換素子28は、第2集光素子27に対して-Z方向に配置されている。すなわち、波長変換素子28は、第2偏光分離素子23に対して-Z方向に配置されている。波長変換素子28は、光が入射されることにより励起され、入射された光の波長とは異なる波長を有する光を、光の入射方向とは反対方向に射出する反射型の波長変換素子である。換言すると、波長変換素子28は、入射された光を波長変換し、波長変換された光を光の入射方向とは反対方向に射出する。
波長変換素子28は、第2集光素子27に対して-Z方向に配置されている。すなわち、波長変換素子28は、第2偏光分離素子23に対して-Z方向に配置されている。波長変換素子28は、光が入射されることにより励起され、入射された光の波長とは異なる波長を有する光を、光の入射方向とは反対方向に射出する反射型の波長変換素子である。換言すると、波長変換素子28は、入射された光を波長変換し、波長変換された光を光の入射方向とは反対方向に射出する。
本実施形態では、波長変換素子28は、青色光によって励起されて黄色光を射出する黄色蛍光体を含有している。具体的には、波長変換素子28は、例えば賦活剤としてセリウム(Ce)を含有するイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体を含んでいる。波長変換素子28は、-Z方向に沿って入射される青色光BLpの青色波長帯よりも長い黄色波長帯を有する蛍光、すなわち、非偏光の黄色光YLを+Z方向に射出する。黄色光YLは、例えば500~700nmの波長帯を有する。黄色光YLは、緑色光成分と赤色光成分とを含み、各色光成分においてS偏光成分とP偏光成分とが混在した光である。
波長変換素子28から射出された黄色光YLは、+Z方向に沿って第2集光素子27を透過して平行化された後、第2偏光分離素子23に入射する。本実施形態の波長変換素子28は固定型の波長変換素子であるが、この構成に代えて、Z軸に平行な回転軸を中心として波長変換素子28を回転させる回転装置を備える回転型の波長変換素子が用いられてもよい。この場合、波長変換素子28の温度上昇が抑えられ、波長変換効率を高めることができる。
上述したように、第2偏光分離素子23の第2偏光分離層231は、黄色波長帯の光に対して、波長選択性の偏光分離特性を有する。このため、第2偏光分離層231に入射された非偏光の黄色光YLのうち、S偏光成分の黄色光YLsは、第2偏光分離層231によって-X方向に反射されて、第1偏光分離素子22に入射される。また、上述したように、第1偏光分離素子22の第1偏光分離層221は、偏光状態に係わらず、黄色光YLsを反射する特性を有する。このため、第1偏光分離層221に-X方向に沿って入射された黄色光YLsは、第1偏光分離素子22によって+Z方向に反射され、第1色分離素子29に入射される。
一方、第2偏光分離層231に入射された非偏光の黄色光YLのうち、P偏光成分の黄色光YLpは、第2偏光分離層231を+Z方向に透過して第2偏光分離素子23から射出され、第2位相差素子32に入射する。
[第1色分離素子の構成]
図4は、-X方向から見た光源装置2の側面図である。すなわち、図4は、第1色分離素子29、第4位相差素子30および反射素子31等を-X方向から見た状態を示している。図4においては、図面を見やすくするため、回転位相差装置213、第1位相差素子24、第1集光素子25、および拡散装置26等の図示を省略している。
図4は、-X方向から見た光源装置2の側面図である。すなわち、図4は、第1色分離素子29、第4位相差素子30および反射素子31等を-X方向から見た状態を示している。図4においては、図面を見やすくするため、回転位相差装置213、第1位相差素子24、第1集光素子25、および拡散装置26等の図示を省略している。
図4に示すように、第1色分離素子29は、第1偏光分離素子22に対して+Z方向に配置されている。第1色分離素子29は、ダイクロイックプリズム291と、反射プリズム292と、を有する。ダイクロイックプリズム291と反射プリズム292とは、Y軸に沿って並んで配置されている。第1色分離素子29は、第1偏光分離素子22から+Z方向に射出された光を、青色光BLpと黄色光YLsとに分離する。
ダイクロイックプリズム291には、第1偏光分離素子22から射出された青色光BLpと黄色光YLsとを含む光が入射される。ダイクロイックプリズム291は、略直角二等辺三角柱状の2つの基材を組み合わせて略直方体形状に形成されたプリズム型の色分離素子から構成されている。2つの基材の界面には、色分離層2911が設けられている。色分離層2911は、Y軸およびZ軸に対して45°傾斜している。換言すると、色分離層2911は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
色分離層2911は、入射される光のうち、青色光を反射させ、青色波長帯よりも大きい波長帯を有する色光、すなわち、黄色光を透過させるダイクロイックミラーとして機能する。このため、第1偏光分離素子22からダイクロイックプリズム291に入射した光のうち、黄色光YLsは、色分離層2911を+Z方向に透過して、ダイクロイックプリズム291の外部に射出される。
一方、第1偏光分離素子22からダイクロイックプリズム291に入射した光のうち、青色光BLpは、色分離層2911によって-Y方向に反射される。なお、ダイクロイックプリズム291に代えて、色分離層2911を有するダイクロイックミラーを採用してもよい。
反射プリズム292は、ダイクロイックプリズム291に対して-Y方向に配置されている。反射プリズム292には、色分離層2911で反射された青色光BLpが入射される。反射プリズム292は、略直角二等辺三角柱状の2つの基材を組み合わせて略直方体形状に形成されたプリズム型の反射素子である。2つの基材の界面には、反射層2921が設けられている。反射層2921は、+Y方向および+Z方向に対して45°傾斜している。換言すると、反射層2921は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。すなわち、反射層2921と色分離層2911とは、平行に配置されている。
反射層2921は、ダイクロイックプリズム291から-Y方向に入射される青色光BLpを+Z方向に反射する。反射層2921によって反射された青色光BLpは、反射プリズム292から+Z方向に射出される。なお、反射プリズム292に代えて、反射層2921を有する反射ミラーを採用してもよい。
[第4位相差素子の構成]
第4位相差素子30は、反射プリズム292に対する+Z方向に配置されている。換言すると、第4位相差素子30は、反射プリズム292から射出される青色光BLpの光路上に配置されている。第4位相差素子30は、青色光BLpが有する青色波長帯に対する1/2波長板で構成されている。第4位相差素子30は、反射プリズム292から入射される青色光BLpを、S偏光成分の青色光BLsに変換する。第4位相差素子30によってS偏光成分に変換された青色光BLsは、光源装置2から+Z方向に射出されて、図1に示す均一化装置4に入射する。なお、第4位相差素子30は、ダイクロイックプリズム291の青色光BLpが射出される面に接して設けられていてもよい。
第4位相差素子30は、反射プリズム292に対する+Z方向に配置されている。換言すると、第4位相差素子30は、反射プリズム292から射出される青色光BLpの光路上に配置されている。第4位相差素子30は、青色光BLpが有する青色波長帯に対する1/2波長板で構成されている。第4位相差素子30は、反射プリズム292から入射される青色光BLpを、S偏光成分の青色光BLsに変換する。第4位相差素子30によってS偏光成分に変換された青色光BLsは、光源装置2から+Z方向に射出されて、図1に示す均一化装置4に入射する。なお、第4位相差素子30は、ダイクロイックプリズム291の青色光BLpが射出される面に接して設けられていてもよい。
[反射素子の構成]
反射素子31は、ダイクロイックプリズム291に対して+Z方向に配置されている。換言すると、反射素子31は、ダイクロイックプリズム291から射出される黄色光YLsの光路上に配置されている。反射素子31は、入射される光のうち、一部の光を透過させ、他の光を反射するハーフミラーから構成されている。ただし、ハーフミラーの透過率および反射率は、光源装置2から射出される光束Lのホワイトバランスに応じて任意に設定されていればよく、例えば透過率が80%、反射率が20%に設定されている。
反射素子31は、ダイクロイックプリズム291に対して+Z方向に配置されている。換言すると、反射素子31は、ダイクロイックプリズム291から射出される黄色光YLsの光路上に配置されている。反射素子31は、入射される光のうち、一部の光を透過させ、他の光を反射するハーフミラーから構成されている。ただし、ハーフミラーの透過率および反射率は、光源装置2から射出される光束Lのホワイトバランスに応じて任意に設定されていればよく、例えば透過率が80%、反射率が20%に設定されている。
このため、反射素子31に入射した黄色光YLsのうち、一部の黄色光YLsは、反射素子31を透過して、光源装置2から+Z方向に射出される。すなわち、黄色光YLsは、青色光BLsとは空間的に分離され、光源装置2における青色光BLsの射出位置とは異なる射出位置から射出される。詳述すると、黄色光YLsは、光源装置2における青色光BLsの射出位置から+Y方向に離れた射出位置から射出される。
一方、反射素子31に入射した黄色光YLsのうち、他の一部の黄色光YLsは、反射素子31によって反射され、ダイクロイックプリズム291に再び入射する。ダイクロイックプリズム291に入射した他の一部の黄色光YLsは、色分離層2911を-Z方向に透過し、第1偏光分離素子22、第2偏光分離素子23、および第2集光素子27を経て、波長変換素子28に入射する。
波長変換素子28に含有される黄色蛍光体は、外部から入射した黄色光をほとんど吸収しない。このため、波長変換素子28に入射された黄色光YLsは、波長変換素子28の内部で吸収されることなく、繰り返し反射、もしくは散乱されることによって非偏光の黄色光YLとなる。非偏光の黄色光YLは、黄色蛍光体において新たに生じた黄色光YLとともに波長変換素子28の外部に再度射出される。波長変換素子28から射出された黄色光YLは、上述したように、第2集光素子27を介して第2偏光分離素子23に入射する。上述したように、反射素子31を透過する黄色光YLsの光量と、反射素子31で反射される黄色光YLsの光量と、の割合は予め設定することができる。また、反射素子31は、反射プリズム292の黄色光YLsが射出される面に接して設けられていてもよい。
[第2位相差素子の構成]
図5は、+X方向から見た光源装置2の側面図である。換言すると、図5は、+X方向から見た第2位相差素子32および第2色分離素子33を示している。なお、図5においては、第2集光素子27および波長変換素子28の図示を省略する。
図5は、+X方向から見た光源装置2の側面図である。換言すると、図5は、+X方向から見た第2位相差素子32および第2色分離素子33を示している。なお、図5においては、第2集光素子27および波長変換素子28の図示を省略する。
図3および図5に示すように、第2位相差素子32は、第2偏光分離素子23に対して+Z方向に配置されている。第2位相差素子32には、第2偏光分離素子23を透過した黄色光YLpが入射する。第2位相差素子32は、黄色光YLpの黄色波長帯に対する1/2波長板で構成されている。第2位相差素子32は、P偏光成分の黄色光YLpをS偏光成分の黄色光YLsに変換する。S偏光成分に変換された黄色光YLsは、第2色分離素子33に入射する。
[第2色分離素子の構成]
図5に示すように、第2色分離素子33は、第2位相差素子32に対して+Z方向に配置されている。すなわち、第2色分離素子33は、第2偏光分離素子23に対して+Z方向に配置されている。第2色分離素子33は、ダイクロイックプリズム331と、反射プリズム332と、を有する。ダイクロイックプリズム331と反射プリズム332とは、Y軸に沿って並んで配置されている。第2色分離素子33は、第2偏光分離素子23から+Z方向に射出され、第2位相差素子32によってS偏光成分に変換された黄色光YLsを緑色光GLsと赤色光RLsとに分離する。
図5に示すように、第2色分離素子33は、第2位相差素子32に対して+Z方向に配置されている。すなわち、第2色分離素子33は、第2偏光分離素子23に対して+Z方向に配置されている。第2色分離素子33は、ダイクロイックプリズム331と、反射プリズム332と、を有する。ダイクロイックプリズム331と反射プリズム332とは、Y軸に沿って並んで配置されている。第2色分離素子33は、第2偏光分離素子23から+Z方向に射出され、第2位相差素子32によってS偏光成分に変換された黄色光YLsを緑色光GLsと赤色光RLsとに分離する。
ダイクロイックプリズム331は、ダイクロイックプリズム291と同様、プリズム型の色分離素子で構成されている。2つの基材の界面には、色分離層3311が設けられている。色分離層3311は、+Y方向および+Z方向に対して45°傾斜している。換言すると、色分離層3311は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。色分離層3311と反射層3321とは、平行に配置されている。
色分離層3311は、入射される光のうち、緑色光成分を+Z方向に透過させ、赤色光成分を-Y方向に反射するダイクロイックミラーとして機能する。このため、ダイクロイックプリズム331に入射した黄色光YLsのうち、S偏光の緑色光GLsは、色分離層3311を+Z方向に透過して、ダイクロイックプリズム331の外部に射出される。S偏光の緑色光GLsは、光源装置2から+Z方向に射出される。すなわち、緑色光GLsは、青色光BLsおよび黄色光YLsとは空間的に分離され、青色光BLsおよび黄色光YLsとは異なる位置から射出される。換言すると、緑色光GLsは、光源装置2における黄色光YLsの射出位置から+X方向に離れた射出位置から射出される。
一方、ダイクロイックプリズム331に入射した黄色光YLsのうち、S偏光成分の赤色光RLsは、色分離層3311で-Y方向に反射される。なお、ダイクロイックプリズム331に代えて、色分離層3311を有するダイクロイックミラーが用いられてもよい。
反射プリズム332は、反射プリズム292と同様の構成を有する。すなわち、反射プリズム332は、色分離層2911、色分離層3311、および反射層2921と平行な反射層3321を有する。
反射層3321は、色分離層3311で反射されて入射する赤色光RLsを+Z方向に反射する。反射層3321で反射された赤色光RLsは、反射プリズム332の外部に射出される。赤色光RLsは、光源装置2から+Z方向に射出される。すなわち、赤色光RLsは、青色光BLs、黄色光YLs、および緑色光GLsとは空間的に分離され、青色光BLs、黄色光YLs、および緑色光GLsとは異なる位置から射出される。換言すると、赤色光RLsは、光源装置2における緑色光GLsの射出位置から-Y方向に離れ、青色光BLsの射出位置から+X方向に離れた射出位置から射出される。
[位相変調部の構成]
図1に示すように、位相変調部11は、光源装置2の光射出側に設けられている。すなわち、位相変調部11は、光源装置2と光路入れ替え部12との間に設けられている。また、位相変調部11は、図2に示す光源装置2から射出される4つの光のうち、S偏光成分の青色光BLsの位相、およびS偏光成分の赤色光RLsの位相をそれぞれ変調する。したがって、図1に示すように、位相変調部11は、光源装置2のうち、青色光BLsが射出される位置および赤色光RLsが射出される位置、すなわち照明光軸Axに対して-Y側の位置に対応して設けられている。
図1に示すように、位相変調部11は、光源装置2の光射出側に設けられている。すなわち、位相変調部11は、光源装置2と光路入れ替え部12との間に設けられている。また、位相変調部11は、図2に示す光源装置2から射出される4つの光のうち、S偏光成分の青色光BLsの位相、およびS偏光成分の赤色光RLsの位相をそれぞれ変調する。したがって、図1に示すように、位相変調部11は、光源装置2のうち、青色光BLsが射出される位置および赤色光RLsが射出される位置、すなわち照明光軸Axに対して-Y側の位置に対応して設けられている。
図示を省略するが、位相変調部11は、液晶と、液晶を挟持する一対の基板と、を有する液晶パネルから構成されている。一対の基板のそれぞれには、液晶を駆動するための電極が設けられている。位相変調部11は、各基板の電極を介して液晶に所定の電圧を印加し、液晶分子を電気的に駆動することにより、位相変調部11に入射する青色光BLsの位相および赤色光RLsの位相をそれぞれ変調する。
本実施形態の液晶は、特許請求の範囲の電気光学材料に対応する。
本実施形態の液晶は、特許請求の範囲の電気光学材料に対応する。
具体的には、位相変調部11は、例えば液晶に電圧を印加していない状態では青色光BLsおよび赤色光RLsに位相差を付与せず、青色光BLsおよび赤色光RLsを、偏光方向を変化させることなく透過する。これに対し、位相変調部11は、例えば液晶に所定の電圧を印加した状態では青色光BLsおよび赤色光RLsに対して1/2波長の位相差を付与する。このとき、S偏光成分の青色光BLsおよび赤色光RLsは、位相変調部11を透過することにより偏光方向が変化し、P偏光成分の青色光BLpおよび赤色光RLpに変換される。このようにして、位相変調部11は、位相変調部11に入射する青色光BLsおよび赤色光RLsを、S偏光成分の光として射出するか、P偏光成分の光として射出するかを時間的に切り替える。
したがって、位相変調部11の位相差、すなわち、液晶の屈折率と厚さ(基板間ギャップ)との積は、青色光BLsおよび赤色光RLsに対応する波長の1/2に対応するように設定されている。ただし、青色光BLsおよび赤色光RLsの波長は異なるため、例えば青色光BLsおよび赤色光RLsの波長範囲内の特定波長の1/2に設定されていればよい。その結果、位相変調部が与える位相差が青色光BLsおよび赤色光RLsに対する1/2波長から多少ずれたとしても特に問題ない。または、位相変調部11のうち、青色光BLsが透過する領域と赤色光RLsが透過する領域とで液晶の厚さを異ならせ、一方の領域の位相差を青色光BLsの波長の1/2に設定し、他方の領域の位相差を赤色光RLsの波長の1/2に設定してもよい。
[光路入れ替え部の構成]
図1に示すように、光路入れ替え部12は、位相変調部11の光射出側に設けられている。すなわち、光路入れ替え部12は、位相変調部11と均一化装置4との間に設けられている。光路入れ替え部12は、位相変調部11から射出されるS偏光成分の青色光BLsの光路と赤色光RLsの光路、またはP偏光成分の青色光BLpの光路と赤色光RLpの光路をそれぞれ入れ替える。したがって、光路入れ替え部12は、光源装置2のうち、青色光BLsが射出される位置と赤色光RLsが射出される位置、すなわち照明光軸Axに対して-Y側の位置に対応して設けられている。
図1に示すように、光路入れ替え部12は、位相変調部11の光射出側に設けられている。すなわち、光路入れ替え部12は、位相変調部11と均一化装置4との間に設けられている。光路入れ替え部12は、位相変調部11から射出されるS偏光成分の青色光BLsの光路と赤色光RLsの光路、またはP偏光成分の青色光BLpの光路と赤色光RLpの光路をそれぞれ入れ替える。したがって、光路入れ替え部12は、光源装置2のうち、青色光BLsが射出される位置と赤色光RLsが射出される位置、すなわち照明光軸Axに対して-Y側の位置に対応して設けられている。
図8Aは、第1期間における位相変調部11および光路入れ替え部12の作用を示す平面図である。図8Bは、第1期間の4つの色光の射出位置を示す図である。図9Aは、第2期間における位相変調部11および光路入れ替え部12の作用を示す平面図である。図9Bは、第2期間の4つの色光の射出位置を示す図である。
以下の説明において、位相変調部11および光路入れ替え部12に青色光BLsまたは青色光BLpが入射する側の領域を第1領域A1と称し、位相変調部11および光路入れ替え部12に赤色光RLsまたは赤色光RLpが入射する側の領域を第2領域A2と称する。すなわち、位相変調部11および光路入れ替え部12の中心軸C0に対して-X側の領域が第1領域A1であり、中心軸C0に対して+X側の領域が第2領域A2である。
なお、第1期間は、液晶パネル61での画像表示における1/2フレーム期間に対応する。第2期間は、第1期間の次の期間であって、液晶パネル61での画像表示における1/2フレーム期間に対応する。
なお、第1期間は、液晶パネル61での画像表示における1/2フレーム期間に対応する。第2期間は、第1期間の次の期間であって、液晶パネル61での画像表示における1/2フレーム期間に対応する。
図8Aおよび図9Aに示すように、光路入れ替え部12は、第1ダイクロイックプリズム71と、第1偏光分離プリズム72と、第2偏光分離プリズム73と、第2ダイクロイックプリズム74と、位相差板75と、を有する。第1ダイクロイックプリズム71および第1偏光分離プリズム72は、第1領域A1に設けられている。第2偏光分離プリズム73および第2ダイクロイックプリズム74は、第2領域A2に設けられている。位相差板75は、第1領域A1と第2領域A2との境界に設けられている。
本実施形態の第1偏光分離プリズム72および第2偏光分離プリズム73は、特許請求の範囲の偏光分離部に対応する。
本実施形態の第1偏光分離プリズム72および第2偏光分離プリズム73は、特許請求の範囲の偏光分離部に対応する。
第1ダイクロイックプリズム71は、位相変調部11のうち、青色光BLsまたは青色光BLpが射出される第1領域A1に対向して設けられている。第1ダイクロイックプリズム71は、2つの直角三角柱プリズムに挟まれたダイクロイック膜711を有する。ダイクロイック膜711は、青色波長帯の光を透過し、赤色波長帯の光を反射する。したがって、第1ダイクロイックプリズム71は、青色光BLsを透過し、赤色光RLsを反射する。なお、第1ダイクロイックプリズム71に代えて、青色波長帯の光を透過し、赤色波長帯の光を反射するダイクロイックミラーが用いられてもよい。
第1偏光分離プリズム72は、第1領域A1に設けられた第1ダイクロイックプリズム71の光射出側(+Z側)に設けられている。第1偏光分離プリズム72は、2つの直角三角柱プリズムに挟まれた偏光分離膜721を有する。偏光分離膜721は、青色波長帯の光に対する偏光分離特性を有し、P偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する。また、偏光分離膜721は、青色波長帯以外の光、例えば赤色波長帯の光に対しては、偏光方向に係わらずに透過する特性を有する。したがって、第1偏光分離プリズム72は、青色光BLpを透過し、青色光BLsを反射し、赤色光RLpを透過する。なお、第1偏光分離プリズム72に代えて、第1偏光分離プリズム72と同等の特性を有する偏光分離ミラーが用いられてもよい。
第2偏光分離プリズム73は、位相変調部11のうち、赤色光RLsまたは赤色光RLpが射出される第2領域A2に対向して設けられている。第2偏光分離プリズム73は、2つの直角三角柱プリズムに挟まれた偏光分離膜731を有する。偏光分離膜731は、赤色波長帯の光に対する偏光分離特性を有し、P偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する。また、第2偏光分離プリズム73は、赤色波長帯以外の光に対する光学特性は不問である。したがって、第2偏光分離プリズム73は、赤色光RLpを透過し、赤色光RLsを反射する。なお、第2偏光分離プリズム73に代えて、第2偏光分離プリズム73と同等の特性を有する偏光分離ミラーが用いられてもよい。
第2ダイクロイックプリズム74は、第2領域A2に設けられた第2偏光分離プリズム73の光射出側(+Z側)に設けられている。第2ダイクロイックプリズム74は、2つの直角三角柱プリズムに挟まれたダイクロイック膜741を有する。ダイクロイック膜741は、赤色波長帯の光を透過し、青色波長帯の光を反射する。したがって、第2ダイクロイックプリズム74は、赤色光RLpを透過し、青色光BLpを反射する。なお、第2ダイクロイックプリズム74に代えて、赤色波長帯の光を透過し、青色波長帯の光を反射するダイクロイックミラーが用いられてもよい。
位相差板75は、青色波長帯および赤色波長帯の光に対する1/2波長板から構成されている。したがって、S偏光成分の青色光BLsまたは赤色光RLsは、位相差板75を透過することでP偏光成分の青色光BLpまたは赤色光RLpに変換される。P偏光成分の青色光BLpまたは赤色光RLpは、位相差板75を透過することでS偏光成分の青色光BLsまたは赤色光RLsに変換される。
本実施形態の光路入れ替え部12においては、第1ダイクロイックプリズム71および第2偏光分離プリズム73が光入射側、すなわち、-Z側に配置され、第1偏光分離プリズム72および第2ダイクロイックプリズム74が光射出側、すなわち、+Z側に配置されている。この構成に代えて、第1偏光分離プリズム72および第2ダイクロイックプリズム74が光入射側、すなわち、-Z側に配置され、第1ダイクロイックプリズム71および第2偏光分離プリズム73が光射出側、すなわち、+Z側に配置されていてもよい。
[位相変調部および光路入れ替え部の作用]
本実施形態の場合、第1期間においては、位相変調部11の液晶に電圧を印加せず、位相変調部11を透過する青色光BLsおよび赤色光RLsに位相差が付与されない。したがって、図8Aに示すように、位相変調部11の第1領域A1から光路入れ替え部12の第1ダイクロイックプリズム71に対してS偏光成分の青色光BLsが入射する。また、位相変調部11の第2領域A2から光路入れ替え部12の第2偏光分離プリズム73に対してS偏光成分の赤色光RLsが入射する。
本実施形態の場合、第1期間においては、位相変調部11の液晶に電圧を印加せず、位相変調部11を透過する青色光BLsおよび赤色光RLsに位相差が付与されない。したがって、図8Aに示すように、位相変調部11の第1領域A1から光路入れ替え部12の第1ダイクロイックプリズム71に対してS偏光成分の青色光BLsが入射する。また、位相変調部11の第2領域A2から光路入れ替え部12の第2偏光分離プリズム73に対してS偏光成分の赤色光RLsが入射する。
青色光BLsは、第1ダイクロイックプリズム71を+Z方向に透過し、第1偏光分離プリズム72で+X方向に反射する。第1偏光分離プリズム72で+X方向に反射したS偏光成分の青色光BLsは、位相差板75を透過してP偏光成分の青色光BLpに変換され、第2領域A2に設けられた第2ダイクロイックプリズム74に入射する。青色光BLpは、第2ダイクロイックプリズム74で+Z方向に反射し、光路入れ替え部12の第2領域A2から射出される。
一方、S偏光成分の赤色光RLsは、第2偏光分離プリズム73で-X方向に反射し、位相差板75を透過してP偏光成分の赤色光RLpに変換され、第1領域A1に設けられた第1ダイクロイックプリズム71に入射する。赤色光RLpは、第1ダイクロイックプリズム71で+Z方向に反射し、第1偏光分離プリズム72を+Z方向に透過して、光路入れ替え部12の第1領域A1から射出される。
次に、第2期間においては、位相変調部11の液晶に所定の電圧を印加し、位相変調部11を透過する青色光BLsおよび赤色光RLsに1/2波長の位相差をそれぞれ付与する。これにより、図9Aに示すように、位相変調部11の第1領域A1から光路入れ替え部12の第1ダイクロイックプリズム71に対してP偏光成分の青色光BLpが入射する。また、位相変調部11の第2領域A2から光路入れ替え部12の第2偏光分離プリズム73に対してP偏光成分の赤色光RLpが入射する。
青色光BLpは、第1ダイクロイックプリズム71を+Z方向に透過し、第1偏光分離プリズム72を+Z方向に透過する。したがって、青色光BLpは、光路入れ替え部12の第1領域A1から射出される。
一方、赤色光RLpは、第2偏光分離プリズム73を+Z方向に透過し、第2ダイクロイックプリズム74を+Z方向に透過する。したがって、赤色光RLpは、光路入れ替え部12の第2領域A2から射出される。
このように、第1期間と第2期間とでは、光路入れ替え部12における青色光BLpの射出位置と赤色光RLpの射出位置とが互いに入れ替わる。そのため、図8Bに示すように、4つの色光の射出位置の中心点をOとすると、第1期間においては、中心点Oに対して、-Y側で+X側の位置から青色光Bが射出され、-Y側で-X側の位置から赤色光Rが射出される。次に、第2期間においては、図9Bに示すように、中心点Oに対して、-Y側で+X側の位置から赤色光Rが射出され、-Y側で-X側の位置から青色光Bが射出される。
なお、緑色光GLsおよび黄色光YLsは、位相変調部11および光路入れ替え部12を通らないため、光源装置2から射出される際の射出位置が維持される。したがって、図8Bおよび図9Bに示すように、第1期間および第2期間のいずれにおいても、中心点Oに対して、+Y側で+X側の位置から緑色光Gが射出され、+Y側で-X側の位置から黄色光Yが射出される。このように、第1期間と第2期間とで青色光BLpの位置と赤色光RLpの位置とが互いに入れ替わりつつ、4つの色光BLp,RLp,GLs,YLsが均一化装置4に入射する。
[均一化装置の構成]
図1に示すように、均一化装置4は、光源装置2から射出された光が照射される光変調装置6の画像形成領域における照度を均一化する。均一化装置4は、第1マルチレンズ41と、第2マルチレンズ42と、重畳レンズ43と、を有する。
図1に示すように、均一化装置4は、光源装置2から射出された光が照射される光変調装置6の画像形成領域における照度を均一化する。均一化装置4は、第1マルチレンズ41と、第2マルチレンズ42と、重畳レンズ43と、を有する。
第1マルチレンズ41は、光源装置2から入射される光束Lの中心軸、すなわち、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列された複数のレンズ411を有する。第1マルチレンズ41は、複数のレンズ411によって光源装置2から入射される光を複数の部分光束に分割する。
図6は、-Z方向から見た第1マルチレンズ41における各色光の入射位置を示す模式図である。なお、図6では、上述の第1期間における各色光の入射位置を示している。
図6に示すように、照明装置3から射出された黄色光YLs、青色光BLp、緑色光GLs、および赤色光RLpは、第1マルチレンズ41に入射される。赤色光RLpは、第1マルチレンズ41における-X方向で-Y方向の第1領域A1に含まれる複数のレンズ411に入射される。青色光BLpは、第1マルチレンズ41における+X方向で-Y方向の第2領域A2に含まれる複数のレンズ411に入射される。
図6に示すように、照明装置3から射出された黄色光YLs、青色光BLp、緑色光GLs、および赤色光RLpは、第1マルチレンズ41に入射される。赤色光RLpは、第1マルチレンズ41における-X方向で-Y方向の第1領域A1に含まれる複数のレンズ411に入射される。青色光BLpは、第1マルチレンズ41における+X方向で-Y方向の第2領域A2に含まれる複数のレンズ411に入射される。
黄色光YLsは、第1マルチレンズ41における-X方向で+Y方向の第3領域A3に含まれる複数のレンズ411に入射される。緑色光GLsは、第1マルチレンズ41における+X方向で+Y方向の第4領域A4に含まれる複数のレンズ411に入射される。各レンズ411に入射された各色光は、複数の部分光束となって、第2マルチレンズ42においてレンズ411に対応するレンズ421に入射する。
なお、第2期間においては、青色光BLpの入射位置と赤色光RLpの入射位置とが図6とは入れ替わる。すなわち、青色光BLpは、第1領域A1に含まれる複数のレンズ411に入射される。赤色光RLpは、第2領域A2に含まれる複数のレンズ411に入射される。黄色光YLsは、第3領域A3に含まれる複数のレンズ411に入射される。緑色光GLsは、第4領域A4に含まれる複数のレンズ411に入射される。
図1に示すように、第2マルチレンズ42は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列されるとともに、第1マルチレンズ41の複数のレンズ411に対応した複数のレンズ421を有する。各レンズ421には、当該レンズ421に対応するレンズ411から射出された複数の部分光束が入射される。各レンズ421は、入射された部分光束を重畳レンズ43に入射させる。
重畳レンズ43は、第2マルチレンズ42から入射される複数の部分光束を光変調装置6の画像形成領域において重畳する。詳述すると、それぞれが複数の部分光束に分割された青色光BLs、黄色光YLs、緑色光GLs、および赤色光RLsは、第2マルチレンズ42と重畳レンズ43とによって、フィールドレンズ5を介して、光変調装置6の後述するマイクロレンズアレイ62を構成する複数のマイクロレンズ621のそれぞれに異なる角度で入射する。
[光変調装置の構成]
図1に示すように、光変調装置6は、光源装置2から射出された光を変調する。詳述すると、光変調装置6は、光源装置2から射出されて均一化装置4およびフィールドレンズ5を介して入射される各色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、当該画像情報に応じた画像光を形成する。光変調装置6は、1つの液晶パネル61と、1つのマイクロレンズアレイ62と、を備える。
図1に示すように、光変調装置6は、光源装置2から射出された光を変調する。詳述すると、光変調装置6は、光源装置2から射出されて均一化装置4およびフィールドレンズ5を介して入射される各色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、当該画像情報に応じた画像光を形成する。光変調装置6は、1つの液晶パネル61と、1つのマイクロレンズアレイ62と、を備える。
[液晶パネルの構成]
図7は、-Z方向から見た光変調装置6の一部を拡大視した模式図である。換言すると、図7は、液晶パネル61が有する画素PXと、マイクロレンズアレイ62が有するマイクロレンズ621と、の対応関係を示している。
図7に示すように、液晶パネル61は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列された複数の画素PXを有する。
図7は、-Z方向から見た光変調装置6の一部を拡大視した模式図である。換言すると、図7は、液晶パネル61が有する画素PXと、マイクロレンズアレイ62が有するマイクロレンズ621と、の対応関係を示している。
図7に示すように、液晶パネル61は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列された複数の画素PXを有する。
各画素PXは、互いに異なる色の色光を変調する複数のサブ画素SXを有する。本実施形態では、各画素PXは、4つのサブ画素SX(SX1~SX4)を有する。具体的に、1つの画素PX内において、-X方向で+Y方向の位置に、第1サブ画素SX1が配置されている。-X方向で-Y方向の位置に、第2サブ画素SX2が配置されている。+X方向で+Y方向の位置に、第3サブ画素SX3が配置されている。+X方向で-Y方向の位置に、第4サブ画素SX4が配置されている。
[マイクロレンズアレイの構成]
図1に示すように、マイクロレンズアレイ62は、液晶パネル61に対して光入射側である-Z方向に設けられている。マイクロレンズアレイ62は、マイクロレンズアレイ62に入射される色光を個々の画素PXに導く。マイクロレンズアレイ62は、複数の画素PXに対応する複数のマイクロレンズ621を有する。
図1に示すように、マイクロレンズアレイ62は、液晶パネル61に対して光入射側である-Z方向に設けられている。マイクロレンズアレイ62は、マイクロレンズアレイ62に入射される色光を個々の画素PXに導く。マイクロレンズアレイ62は、複数の画素PXに対応する複数のマイクロレンズ621を有する。
複数のマイクロレンズ621は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。換言すると、複数のマイクロレンズ621は、フィールドレンズ5から入射される光の中心軸に対する直交面内にマトリクス状に配列されている。本実施形態では、1つのマイクロレンズ621は、+X方向に配列された2つのサブ画素と、+Y方向に配列された2つのサブ画素と、に対応して設けられている。すなわち、1つのマイクロレンズ621は、XY平面内に2行2列に配列された4つのサブ画素SX1~SX4に対応して設けられている。
マイクロレンズ621には、均一化装置4によって重畳された青色光BLs、黄色光YLs、緑色光GLs、および赤色光RLsがそれぞれ異なる角度で入射される。マイクロレンズ621は、マイクロレンズ621に入射される色光を、当該色光に対応するサブ画素SXに入射させる。これにより、各サブ画素SX1~SX4によって対応する色光がそれぞれ変調される。このように、液晶パネル61によって変調された画像光は、投写光学装置7によって図示しない被投写面上に投写される。
[画素シフトデバイスの構成]
図1に示すように、画素シフトデバイス8は、光変調装置6と投写光学装置7との間に設けられている。画素シフトデバイス8は、公知の構成を有するため、詳細な説明を省略するが、ガラス板等の透光性部材と、透光性部材の姿勢を変更する駆動装置と、を有する。画素シフトデバイス8は、透光性部材の姿勢を変更することにより、透光性部材内の屈折を利用して透過光の光路をシフトさせる。すなわち、画素シフトデバイス8は、画像光の光路を光変調装置6の画素に対応してシフトさせる。
図1に示すように、画素シフトデバイス8は、光変調装置6と投写光学装置7との間に設けられている。画素シフトデバイス8は、公知の構成を有するため、詳細な説明を省略するが、ガラス板等の透光性部材と、透光性部材の姿勢を変更する駆動装置と、を有する。画素シフトデバイス8は、透光性部材の姿勢を変更することにより、透光性部材内の屈折を利用して透過光の光路をシフトさせる。すなわち、画素シフトデバイス8は、画像光の光路を光変調装置6の画素に対応してシフトさせる。
プロジェクター1は、画素シフトデバイス8によって画像光の光路をシフトさせ、いわゆる画素シフトを生じさせることにより、液晶パネル61の解像度よりも高い解像度の画像をスクリーンに表示することができる。
以下、光路のシフトによる高解像度化の原理について、図10を用いて説明する。
図10は、光路のシフトによる画像表示位置のシフト状態を示す説明図である。
図10は、光路のシフトによる画像表示位置のシフト状態を示す説明図である。
画素シフトデバイス8は、透光性部材を入射光の光軸と交差する第1揺動軸回りの第1揺動方向に揺動させる。透光性部材の姿勢を変更することで、屈折を利用して画像光の光軸をシフトさせることができる。プロジェクター1は、このような光軸のシフトを利用して、画像光の光軸を一方側にシフトさせた場合の画像表示位置P1と、画像光の光軸を他方側にシフトさせた場合の画像表示位置P2と、がスクリーン上で斜め方向(図10中の矢印D方向)に半画素分、すなわち、画素Pxの半分ずれるように構成され、画像表示位置P1、P2に交互に画像を表示することにより、見かけ上の画素が増加し、スクリーンに投影される画像の高解像度化を図っている。なお、画像表示位置P1、P2のずれ量としては、半画素分に限定されず、例えば、画素Pxの1/4であってもよいし、3/4であってもよい。
図11は、プロジェクター1の制御に関するブロック図である。
図11に示すように、制御部10は、液晶パネル61、位相変調部11、画素シフトデバイス8、および光源装置2を制御する。具体的には、制御部10は、液晶パネル61に入力する画像信号の同期信号に基づいて、位相変調部11および画素シフトデバイス8を制御する。したがって、位相変調部11は、液晶パネル61に入力する画像信号の同期信号に基づいて、位相変調部11に入射する青色光BLsおよび赤色光RLsをS偏光成分とP偏光成分のいずれかに選択的に切り替えるように、制御部10によって制御される。
図11に示すように、制御部10は、液晶パネル61、位相変調部11、画素シフトデバイス8、および光源装置2を制御する。具体的には、制御部10は、液晶パネル61に入力する画像信号の同期信号に基づいて、位相変調部11および画素シフトデバイス8を制御する。したがって、位相変調部11は、液晶パネル61に入力する画像信号の同期信号に基づいて、位相変調部11に入射する青色光BLsおよび赤色光RLsをS偏光成分とP偏光成分のいずれかに選択的に切り替えるように、制御部10によって制御される。
[第1実施形態の効果]
本実施形態の照明装置3は、第1領域A1から青色光BLsを射出し、第2領域A2から赤色光RLsを射出する光源装置2と、S偏光成分の青色光BLsとS偏光成分の赤色光RLsとが光源装置2から入射し、青色光BLsの位相および赤色光RLsの位相をそれぞれ変調することにより、青色光BLsおよび赤色光RLsを、S偏光成分の光として射出するか、P偏光成分の光として射出するかを時間的に切り替え、第1領域A1から青色光BLsまたは青色光BLpを射出し、第2領域A2から赤色光RLsまたは赤色光RLpを射出する位相変調部11と、位相変調部11から射出された青色光BLs,BLpおよび赤色光RLs,RLpの偏光方向に応じて、青色光BLpおよび赤色光RLpのそれぞれを第1領域A1から射出するか、第2領域A2から射出するかを時間的に入れ替える光路入れ替え部12と、を備える。位相変調部11は、液晶を電気的に駆動することにより、青色光BLsの位相および赤色光RLsの位相をそれぞれ変調する。光路入れ替え部12は、第1偏光分離プリズム72および第2偏光分離プリズム73を有する。光路入れ替え部12は、第1期間において、位相変調部11の第1領域A1から入射するS偏光成分の青色光BLsを、第1偏光分離プリズム72により反射して第2領域A2から射出し、位相変調部11の第2領域A2から入射するS偏光成分の赤色光RLsを、第2偏光分離プリズム73により反射して第1領域A1から射出する。また、光路入れ替え部12は、第2期間において、位相変調部11の第1領域A1から入射するP偏光成分の青色光BLpを、第1偏光分離プリズム72を透過させて第1領域A1から射出し、位相変調部11の第2領域A2から入射するP偏光成分の赤色光RLpを、第2偏光分離プリズム73を透過させて第2領域A2から射出する。
本実施形態の照明装置3は、第1領域A1から青色光BLsを射出し、第2領域A2から赤色光RLsを射出する光源装置2と、S偏光成分の青色光BLsとS偏光成分の赤色光RLsとが光源装置2から入射し、青色光BLsの位相および赤色光RLsの位相をそれぞれ変調することにより、青色光BLsおよび赤色光RLsを、S偏光成分の光として射出するか、P偏光成分の光として射出するかを時間的に切り替え、第1領域A1から青色光BLsまたは青色光BLpを射出し、第2領域A2から赤色光RLsまたは赤色光RLpを射出する位相変調部11と、位相変調部11から射出された青色光BLs,BLpおよび赤色光RLs,RLpの偏光方向に応じて、青色光BLpおよび赤色光RLpのそれぞれを第1領域A1から射出するか、第2領域A2から射出するかを時間的に入れ替える光路入れ替え部12と、を備える。位相変調部11は、液晶を電気的に駆動することにより、青色光BLsの位相および赤色光RLsの位相をそれぞれ変調する。光路入れ替え部12は、第1偏光分離プリズム72および第2偏光分離プリズム73を有する。光路入れ替え部12は、第1期間において、位相変調部11の第1領域A1から入射するS偏光成分の青色光BLsを、第1偏光分離プリズム72により反射して第2領域A2から射出し、位相変調部11の第2領域A2から入射するS偏光成分の赤色光RLsを、第2偏光分離プリズム73により反射して第1領域A1から射出する。また、光路入れ替え部12は、第2期間において、位相変調部11の第1領域A1から入射するP偏光成分の青色光BLpを、第1偏光分離プリズム72を透過させて第1領域A1から射出し、位相変調部11の第2領域A2から入射するP偏光成分の赤色光RLpを、第2偏光分離プリズム73を透過させて第2領域A2から射出する。
本実施形態の構成によれば、特許文献1に記載の光源部のように、互いに異なる色の複数の発光素子を含む複数組の光源装置を備え、互いに異なる色の発光素子を交互に点灯させる必要がない。そのため、照明装置3は、発光色が互いに異なる複数の発光素子を備える必要がない。また、本実施形態では、位相変調部11が電気光学材料である液晶を電気的に駆動することにより、青色光BLpと赤色光RLpとの光路を時間的に入れ替えている。そのため、位相差板を高速回転させる特許文献2に記載の光源装置に比べて、青色光BLpと赤色光RLpとの光路入れ替えの応答速度を安定して高めることができる。
本実施形態の照明装置3において、位相変調部11は、液晶パネルで構成されている。
この構成によれば、青色光BLsおよび赤色光RLsの位相変調の応答速度に優れる小型の位相変調部11を提供することができる。
本実施形態の照明装置3において、光路入れ替え部12は、第1領域A1と第2領域A2との間に設けられた位相差板75を有する。光路入れ替え部12は、第1期間において、位相変調部11の第1領域A1から入射するS偏光成分の青色光BLsを第1偏光分離プリズム72により反射し、位相差板75によりP偏光成分の青色光BLpに変換して第2領域A2から射出し、位相変調部11の第2領域A2から入射するS偏光成分の赤色光RLsを第2偏光分離プリズム73により反射し、位相差板75によりP偏光成分の赤色光RLpに変換して第1領域A1から射出する。
この構成によれば、第1領域A1と第2領域A2との間に設けられた位相差板75によって、光路入れ替え部12に入射した青色光BLs,BLpおよび赤色光RLs,RLpを各偏光分離プリズム72,73で適切に分離することができ、小型の光路入れ替え部12を構成することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、照明装置3と、照明装置3から射出される光を画像信号に応じて変調して画像光を生成する光変調装置6と、光変調装置6によって生成される画像光を投写する投写光学装置7と、を備える。
本実施形態のプロジェクター1は、1枚の液晶パネル61を備えたプロジェクター、いわゆる単板方式のプロジェクターである。そのため、本実施形態のプロジェクター1は、赤色光、緑色光、および青色光のそれぞれを変調する3枚の液晶パネルを備えたプロジェクターに比べて、液晶パネル61の各画素に照射される光のエネルギー密度が高くなる。特に青色光は、赤色光および緑色光に比べて、当該青色光が照射されるサブ画素に対して光照射によるダメージを及ぼしやすい。そのため、液晶パネル61の青色サブ画素がダメージを受け、液晶パネル61の信頼性が低下するおそれがある。この課題に対し、本実施形態のプロジェクター1によれば、青色光BLpが入射するサブ画素と赤色光RLpが入射するサブ画素とが時間的に入れ替わるため、青色光の照射によるダメージが軽減され、液晶パネル61の信頼性低下を抑制することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、光変調装置6から射出される画像光の光路を光変調装置6の画素に対応してシフトさせる画素シフトデバイス8をさらに備える。
この構成によれば、上述した画素シフトデバイス8による画素シフトの作用と、青色光BLpが入射するサブ画素と赤色光RLpが入射するサブ画素との時間的な入れ替えと、を組み合わせることにより、投写画像の高解像度化を図ることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図12Aは、第1期間における位相変調部11および光路入れ替え部14の作用を示す平面図である。図12Bは、第1期間の4つの色光の射出位置を示す図である。図13Aは、第2期間における位相変調部11および光路入れ替え部14の作用を示す平面図である。図13Bは、第2期間の4つの色光の射出位置を示す図である。
以上の図面において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図12Aは、第1期間における位相変調部11および光路入れ替え部14の作用を示す平面図である。図12Bは、第1期間の4つの色光の射出位置を示す図である。図13Aは、第2期間における位相変調部11および光路入れ替え部14の作用を示す平面図である。図13Bは、第2期間の4つの色光の射出位置を示す図である。
以上の図面において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図12Aおよび図13Aに示すように、本実施形態の光路入れ替え部14は、第1プリズム77と、第2プリズム78と、位相差板75と、を有する。第1プリズム77には、位相変調部11の第1領域A1から青色光BLsまたは青色光BLpが入射する。第2プリズム78には、位相変調部11の第2領域A2から赤色光RLsまたは赤色光RLpが入射する。
第1プリズム77は、偏光分離膜721とダイクロイック膜711とが互いに直交するように4つの直角三角柱プリズムの間に設けられた構成を有する。偏光分離膜721は、第1実施形態の第1偏光分離プリズム72の偏光分離膜721と同一の光学特性を有する。ダイクロイック膜711は、第1実施形態の第1ダイクロイックプリズム71のダイクロイック膜711と同一の光学特性を有する。これにより、第1プリズム77は、第1実施形態の第1偏光分離プリズム72の作用と、第1ダイクロイックプリズム71の作用と、を兼ね備える。
同様に、第2プリズム78は、偏光分離膜731とダイクロイック膜741とが互いに直交するように4つの直角三角柱プリズムの間に設けられた構成を有する。偏光分離膜731は、第1実施形態の第2偏光分離プリズム73の偏光分離膜731と同一の光学特性を有する。ダイクロイック膜741は、第1実施形態の第2ダイクロイックプリズム74のダイクロイック膜741と同一の光学特性を有する。これにより、第2プリズム78は、第1実施形態の第2偏光分離プリズム73の作用と、第2ダイクロイックプリズム74の作用と、を兼ね備える。
位相差板75は、第1領域A1と第2領域A2との間に設けられている。すなわち、位相差板75は、第1プリズム77と第2プリズム78との間に設けられている。位相差板75は、青色波長帯および赤色波長帯の光に対する1/2波長板から構成されている。
位相変調部11および光路入れ替え部14の作用は、第1実施形態と同様である。
すなわち、第1期間においては、図12Aに示すように、位相変調部11の第1領域A1から光路入れ替え部14の第1プリズム77に対してS偏光成分の青色光BLsが入射する。また、位相変調部11の第2領域A2から光路入れ替え部14の第2プリズム78に対してS偏光成分の赤色光RLsが入射する。
すなわち、第1期間においては、図12Aに示すように、位相変調部11の第1領域A1から光路入れ替え部14の第1プリズム77に対してS偏光成分の青色光BLsが入射する。また、位相変調部11の第2領域A2から光路入れ替え部14の第2プリズム78に対してS偏光成分の赤色光RLsが入射する。
青色光BLsは、第1プリズム77のダイクロイック膜711を透過するとともに、偏光分離膜721で+X方向に反射した後、位相差板75を透過してP偏光成分の青色光BLpに変換され、第2プリズム78に入射する。青色光BLpは、第2プリズム78の偏光分離膜731を透過するとともに、ダイクロイック膜741で+Z方向に反射し、光路入れ替え部14の第2領域A2から射出される。
一方、赤色光RLsは、第2プリズム78のダイクロイック膜741を透過するとともに、偏光分離膜731で-X方向に反射し、位相差板75を透過してP偏光成分の赤色光RLpに変換され、第1プリズム77に入射する。赤色光RLpは、第1プリズム77のダイクロイック膜711で+Z方向に反射し、光路入れ替え部14の第1領域A1から射出される。
次に、第2期間においては、図13Aに示すように、位相変調部11の第1領域A1から光路入れ替え部14の第1プリズム77に対してP偏光成分の青色光BLpが入射する。また、位相変調部11の第2領域A2から光路入れ替え部14の第2プリズム78に対してP偏光成分の赤色光RLpが入射する。
青色光BLpは、第1プリズム77の偏光分離膜721およびダイクロイック膜711を+Z方向に透過し、光路入れ替え部14の第1領域A1から射出される。一方、赤色光RLpは、第2プリズム78の偏光分離膜731およびダイクロイック膜741を+Z方向に透過し、光路入れ替え部14の第2領域A2から射出される。
このように、第1期間と第2期間とでは、光路入れ替え部14における青色光BLpの射出位置と赤色光RLpの射出位置とが互いに入れ替わる。そのため、第1期間では、図12Bに示すように、中心点Oに対して、-Y側で+X側の位置から青色光Bが射出され、-Y側で-X側の位置から赤色光Rが射出される。次に、第2期間においては、図13Bに示すように、中心点Oに対して、-Y側で+X側の位置から赤色光Rが射出され、-Y側で-X側の位置から青色光Bが射出される。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、青色光BLsおよび赤色光RLsの位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置6を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
第2実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、青色光BLsおよび赤色光RLsの位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置6を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態の場合、第1プリズム77が、第1実施形態の第1偏光分離プリズム72および第1ダイクロイックプリズム71を兼ね、第2プリズム78が、第1実施形態の第2偏光分離プリズム73および第2ダイクロイックプリズム74を兼ねるため、光路入れ替え部14を第1実施形態よりも小型化でき、照明装置3の小型化を図ることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図14を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、位相変調部および光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図14は、第3実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部16を示す斜視図である。
以下、本発明の第3実施形態について、図14を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、位相変調部および光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図14は、第3実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部16を示す斜視図である。
図14において、光源装置の図示は省略するが、4つの色光の射出位置の中心点をOとすると、中心点Oに対して、-X側で+Y側の第1領域A1から青色光Bが射出され、+X側で+Y側の第2領域A2から赤色光Rが射出され、+X側で-Y側の第3領域A3から黄色光Yが射出され、-X側で-Y側の第4領域A4から緑色光Gが射出される。
本実施形態の黄色光Yは、特許請求の範囲の第3色光に対応する。本実施形態の緑色光Gは、特許請求の範囲の第4色光に対応する。
本実施形態の黄色光Yは、特許請求の範囲の第3色光に対応する。本実施形態の緑色光Gは、特許請求の範囲の第4色光に対応する。
位相変調部11は、青色光B、赤色光R、黄色光Y、および緑色光Gの光射出側に設けられている。したがって、本実施形態の場合、4つの色光の全てが位相変調部11に入射し、各色光の位相が変調される。これにより、青色光B、赤色光R、黄色光Y、および緑色光Gは、第1期間において、P偏光成分として位相変調部11から射出され、第2期間においては、S偏光成分として位相変調部11から射出される。
図14に示すように、本実施形態の光路入れ替え部16は、第1ダイクロイックプリズム81と、第1偏光分離プリズム82と、第2偏光分離プリズム83と、第2ダイクロイックプリズム84と、位相差板85と、を有する。光路入れ替え部16は、位相変調部11の光射出面11aに当接しているが、位相変調部11の光射出面11aから離間していてもよい。
第1ダイクロイックプリズム81および第1偏光分離プリズム82は、青色光Bが入射する第1領域A1と、緑色光Gが入射する第4領域A4と、に対応して設けられている。第2偏光分離プリズム83および第2ダイクロイックプリズム84は、赤色光Rが入射する第2領域A2と、黄色光Yが入射する第3領域A3と、に対応して設けられている。位相差板85は、第1ダイクロイックプリズム81と第2偏光分離プリズム83との間、および第1偏光分離プリズム82と第2ダイクロイックプリズム84との間に設けられている。
第1実施形態の場合、光路入れ替え部に青色光と赤色光のみが入射するため、各偏光分離プリズムの偏光分離膜、および各ダイクロイックプリズムのダイクロイック膜は、青色光と赤色光のみに対する光学特性を有していた。
これに対して、本実施形態の場合、光路入れ替え部16は、Y軸方向に並ぶ青色光Bと緑色光G、赤色光Rと黄色光Yをそれぞれ1つの光束とし、青色光Bと緑色光Gとを含む第1光束K1の光路と、赤色光Rと黄色光Yとを含む第2光束K2の光路と、を時間的に入れ替える。そのため、各偏光分離プリズム82,83の偏光分離膜、および各ダイクロイックプリズム81,84のダイクロイック膜は、青色波長帯と緑色波長帯とを含む第1光束K1の波長帯と、赤色波長帯と黄色波長帯とを含む第2光束K2の波長帯と、に対応して光学特性が設定されている。これにより、青色光Bと緑色光Gとが同一の光路を進み、赤色光Rと黄色光Yとが同一の光路を進むため、第1光束K1の光路と第2光束K2の光路とが時間的に入れ替わる。
本実施形態の場合、第1期間T1において、位相変調部11からP偏光成分の光として射出された青色光Bと緑色光Gとを含む第1光束K1と、位相変調部11からP偏光成分の光として射出された赤色光Rと黄色光Yとを含む第2光束K2とは、各偏光分離プリズム82,83および各ダイクロイックプリズム81,84を全て透過するため、光路が入れ替わることなく、光路入れ替え部16から射出される。
次に、第2期間T2において、位相変調部11からS偏光成分の光として射出された青色光Bと緑色光Gとを含む第1光束K1と、位相変調部11からS偏光成分の光として射出された赤色光Rと黄色光Yとを含む第2光束K2とは、第1偏光分離プリズム82または第2偏光分離プリズム83で反射するため、光路が入れ替わって光路入れ替え部16から射出される。
照明装置のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
照明装置のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、青色光および赤色光の位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置6を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
第3実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、青色光および赤色光の位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置6を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態の照明装置において、光源装置は、青色光Bおよび赤色光Rに加えて、第3領域A3から黄色光Yを射出し、第4領域A4から緑色光Gを射出し、位相変調部11には、青色光Bおよび赤色光Rに加えて、S偏光成分の黄色光Yおよび緑色光Gが光源装置からさらに入射する。青色光Bの波長帯は、赤色光Rの波長帯、黄色光Yの波長帯、緑色光Gの波長帯のいずれよりも短波長である。
この構成によれば、青色光Bを含む第1光束K1の光路と、青色光Bを含まない第2光束K2の光路と、が少なくとも時間的に入れ替わるため、液晶パネル61の信頼性低下を確実に抑制することができる。
本実施形態の照明装置において、光路入れ替え部16は、第1期間T1において、位相変調部11の第3領域A3から入射する黄色光Yを、第2偏光分離プリズム83を透過させて第3領域A3から射出し、位相変調部11の第4領域A4から入射する緑色光Gを、第1偏光分離プリズム82を透過させて第4領域A4から射出し、第2期間T2において、位相変調部11の第3領域A3から入射する黄色光Yを、第2偏光分離プリズム83で反射させて第4領域A4から射出し、位相変調部11の第4領域A4から入射する緑色光を、第1偏光分離プリズム82で反射させて第3領域A3から射出する。
この構成によれば、青色光Bの光路と赤色光Rの光路に加えて、黄色光Yの光路と緑色光Gの光路も互いに時間的に入れ替えることができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図15を用いて説明する。
第4実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、位相変調部および光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図15は、第4実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部17を示す斜視図である。
図15において、第3実施形態の図14と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の第4実施形態について、図15を用いて説明する。
第4実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、位相変調部および光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図15は、第4実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部17を示す斜視図である。
図15において、第3実施形態の図14と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の光路入れ替え部17は、第1ダイクロイックプリズム87と、第1偏光分離プリズム88と、第2偏光分離プリズム89と、第2ダイクロイックプリズム90と、位相差板91と、を有する。光路入れ替え部17は、位相変調部11の光射出面11aに当接しているが、位相変調部11の光射出面11aから離間していてもよい。本実施形態の光路入れ替え部17の基本構成は第3実施形態の光路入れ替え部16と同様であり、光路を互いに入れ替える各光束を構成する色光の組合せが第3実施形態とは異なる。
第1ダイクロイックプリズム87および第1偏光分離プリズム88は、青色光Bが入射する第1領域A1と、赤色光Rが入射する第2領域A2と、に対応して設けられている。第2偏光分離プリズム89および第2ダイクロイックプリズム90は、黄色光Yが入射する第3領域A3と、緑色光Gが入射する第4領域A4と、に対応して設けられている。本実施形態において、光路入れ替え部17は、X軸方向に並ぶ青色光Bと赤色光R、黄色光Yと緑色光Gをそれぞれ1つの光束とし、青色光Bと赤色光Rとを含む第3光束K3の光路と、黄色光Yと緑色光Gとを含む第4光束K4の光路と、を時間的に入れ替える。
各偏光分離プリズム88,89の偏光分離膜、および各ダイクロイックプリズム87,90のダイクロイック膜は、青色波長帯と赤色波長帯とを含む第3光束K3の波長帯と、黄色波長帯と緑色波長帯とを含む第4光束K4の波長帯と、に対応して光学特性が設定されていればよい。
[第4実施形態の効果]
第4実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、青色光Bおよび赤色光Rの位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
第4実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、青色光Bおよび赤色光Rの位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、青色光Bを含む第3光束K3の光路と、青色光Bを含まない第4光束K4の光路と、が時間的に入れ替わるため、液晶パネル61の信頼性低下を確実に抑制できる、といった第3実施形態と同様の効果が得られる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図16を用いて説明する。
第5実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、位相変調部および光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図16は、第5実施形態の位相変調部および光路入れ替え部を示す斜視図である。
図16において、第3実施形態の図14および第4実施形態の図15と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
以下、本発明の第5実施形態について、図16を用いて説明する。
第5実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、位相変調部および光路入れ替え部の構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターおよび照明装置の全体構成の説明は省略する。
図16は、第5実施形態の位相変調部および光路入れ替え部を示す斜視図である。
図16において、第3実施形態の図14および第4実施形態の図15と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図16に示すように、本実施形態の照明装置は、第1位相変調部11と、第1光路入れ替え部16と、第2位相変調部11と、第2光路入れ替え部17と、を備える。第2位相変調部11は、第1光路入れ替え部16の光射出側に設けられている。
第1位相変調部11および第1光路入れ替え部16は、図14に示す第3実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部16と同様の構成を有する。第2位相変調部11および第2光路入れ替え部17は、図15に示す第4実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部17と同様の構成を有する。すなわち、本実施形態の照明装置は、第3実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部16と、第4実施形態の位相変調部11および光路入れ替え部17と、を直列に配置した構成を有する。
本実施形態においても、第3実施形態と同様、4つの色光の射出位置の中心点Oに対して、-X側で+Y側の第1領域A1から青色光Bが射出され、+X側で+Y側の第2領域A2から赤色光Rが射出され、+X側で-Y側の第3領域A3から黄色光Yが射出され、-X側で-Y側の第4領域A4から緑色光Gが射出される。
第3実施形態で説明したように、第1位相変調部11によって4つの色光の偏光方向を切り替えることにより、第1光路入れ替え部16は、Y軸方向に並ぶ青色光Bと緑色光Gとを含む第1光束K1の光路と、Y軸方向に並ぶ赤色光Rと黄色光Yとを含む第2光束K2の光路と、を時間的に入れ替えることができる。これにより、第1期間T1において、第1光束K1の光路と第2光束K2の光路とを入れ替えない状態では、第1光路入れ替え部16の第1領域A1から青色光Bが射出され、第2領域A2から赤色光Rが射出され、第3領域A3から黄色光Yが射出され、第4領域A4から緑色光Gが射出される。
次に、第4実施形態で説明したように、第2位相変調部11によって4つの色光の偏光方向を切り替えることにより、第2光路入れ替え部17は、X軸方向に並ぶ2つの色光を含む第3光束の光路と、X軸方向に並ぶ他の2つの色光を含む第4光束の光路と、を時間的に入れ替えることができる。
したがって、第1期間T1を2分割した1つの期間であるA期間T1Aにおいて、X軸方向に並ぶ赤色光Rと青色光Bとを含む第3光束K3の光路と、X軸方向に並ぶ黄色光Yと緑色光Gとを含む第4光束K4の光路と、を入れ替えない状態では、第2光路入れ替え部17の第1領域A1から青色光Bが射出され、第2領域A2から赤色光Rが射出され、第3領域A3から黄色光Yが射出され、第4領域A4から緑色光Gが射出される。
次に、第1期間T1を2分割した他の1つの期間であるB期間T1Bにおいて、第3光束K3の光路と第4光束K4の光路とを入れ替えた状態とすると、第2光路入れ替え部17の第1領域A1から緑色光Gが射出され、第2領域A2から黄色光Yが射出され、第3領域A3から赤色光Rが射出され、第4領域A4から青色光Bが射出される。
なお、A期間は、液晶パネル61での画像表示における1/4フレーム期間に対応する。B期間は、A期間の次の期間であって、液晶パネル61での画像表示における1/4フレーム期間に対応する。
なお、A期間は、液晶パネル61での画像表示における1/4フレーム期間に対応する。B期間は、A期間の次の期間であって、液晶パネル61での画像表示における1/4フレーム期間に対応する。
次に、第2期間T2において、第1位相変調部11によって第1光束K1の光路と第2光束K2の光路とを入れ替えた状態とすると、第1光路入れ替え部16の第1領域A1から赤色光Rが射出され、第2領域A2から青色光Bが射出され、第3領域A3から緑色光Gが射出され、第4領域A4から黄色光Yが射出される。
ここで、第2期間T2内のA期間T2Aにおいて、X軸方向に並ぶ青色光Bと赤色光Rを含む第5光束K5の光路と、X軸方向に並ぶ緑色光Gと黄色光Yとを含む第6光束K6の光路と、を入れ替えた状態とすると、第2光路入れ替え部17の第1領域A1から黄色光Yが射出され、第2領域A2から緑色光Gが射出され、第3領域A3から青色光Bが射出され、第4領域A4から赤色光Rが射出される。
次に、第2期間T2内のB期間T2Bにおいて、第5光束K5の光路と第6光束K6の光路とを入れ替えない状態とすると、第2光路入れ替え部17の第1領域A1から赤色光Rが射出され、第2領域A2から青色光Bが射出され、第3領域A3から緑色光Gが射出され、第4領域A4から黄色光Yが射出される。なお、第2期間のB期間の次の期間は、再度、第1期間のA期間に戻り、以降はこれを繰り返す。
したがって、時間的に連続する第1期間T1のA期間T1A、第1期間T1のB期間T1B、第2期間T2のA期間T2A、および第2期間T2のB期間T2Bにおいて、各位相変調部11を制御することにより、4つの色光の射出位置を順次変化させることができる。特に本実施形態の場合、図16に示すように、例えば青色光Bに着目すると、青色光Bの射出位置は、期間の経過に従って、第1領域A1→第4領域A4→第3領域A3→第2領域A2というように、4つの領域をローテーションする。他の色光についても同様である。
[第5実施形態の効果]
第5実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、色光の位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置6を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
第5実施形態においても、発光色が互いに異なる複数の発光素子を用いることなく、色光の位相変調の応答性に優れる小型の位相変調部11を提供できる、光変調装置6を構成する液晶パネル61の信頼性低下を抑制できる、投写画像の高解像度化を図ることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態の照明装置は、第1位相変調部11、第1光路入れ替え部16、第2位相変調部11、および第2光路入れ替え部17をさらに備える。第1光路入れ替え部16は、第1位相変調部11による位相変調に応じて、Y軸方向に並ぶ2つの領域、すなわち、第1領域A1および第4領域A4から射出される2つの色光を含む第1光束K1の光路と、Y軸方向に並ぶ他の2つの領域、すなわち、第2領域A2および第3領域A3から射出される他の2つの色光を含む第2光束K2の光路と、を時間的に入れ替える。第2光路入れ替え部17は、第2位相変調部11による位相変調に応じて、X軸方向に並ぶ2つの領域、すなわち、第1領域A1および第2領域A2から射出される2つの色光を含む第3光束K3または第5光束K5の光路と、X軸方向に並ぶ他の2つの領域、すなわち、第3領域A3および第4領域A4から射出される他の2つの色光を含む第4光束K4または第6光束K6の光路と、を時間的に入れ替える。
この構成によれば、第1位相変調部11および第1光路入れ替え部16からなるユニットと、第2位相変調部11および第2光路入れ替え部17からなるユニットを組み合わせて用いたことにより、4つの色光のそれぞれの射出領域を順次ローテーションさせることができる。これにより、4つの色光のうち、特に青色光Bが4つのサブ画素に対して時間的に均等に入射するため、液晶パネル61の信頼性をより効果的に高めることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態の照明装置は、第1偏光分離素子、第2偏光分離素子、第1色分離素子、および第2色分離素子等を用い、空間的に分離した4つの位置から同一の偏光方向を有する4つの色光を射出可能な光源装置を備えているが、本発明の一つの態様の照明装置は、必ずしもこの種の光源装置を備えていなくてもよく、例えば白色光源と色分離光学系とを備え、より簡易な構成の光源装置を備えていてもよい。
例えば上記実施形態の照明装置は、第1偏光分離素子、第2偏光分離素子、第1色分離素子、および第2色分離素子等を用い、空間的に分離した4つの位置から同一の偏光方向を有する4つの色光を射出可能な光源装置を備えているが、本発明の一つの態様の照明装置は、必ずしもこの種の光源装置を備えていなくてもよく、例えば白色光源と色分離光学系とを備え、より簡易な構成の光源装置を備えていてもよい。
また、本発明は、4つのサブ画素に赤色光、青色光、黄色光、緑色光の4色が互いに異なる色光を用いるだけでなく、例えば2つのサブ画素に緑色光、他のサブ画素に赤色光、青色光を用いてもよい。あるいは、少なくとも異なる2種の色光で構成してもよい。
また、上記実施形態のプロジェクターは、画素シフトデバイスを備え、画素シフトデバイスと色光の入れ替えとを組み合わせることにより、液晶パネルの信頼性向上に加え、投写画像の高解像度化の効果も奏する。ただし、本発明の一つの態様のプロジェクターは、必ずしも画素シフトデバイスを備えていなくてもよい。その場合であっても、液晶パネルの信頼性に優れるプロジェクターを実現することができる。
その他、照明装置およびプロジェクターの各構成要素の形状、数、配置等の具体的な記載については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
本発明の一つの態様の照明装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置は、第1領域から第1色光を射出し、前記第1領域とは異なる第2領域から前記第1色光とは異なる色の第2色光を射出する光源装置と、第1偏光方向の前記第1色光と前記第1偏光方向の前記第2色光とが前記光源装置から入射し、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調することにより、前記第1色光および前記第2色光を、前記第1偏光方向の光として射出するか、前記第1偏光方向とは異なる前記第2偏光方向の光として射出するかを時間的に切り替え、前記第1領域から前記第1色光を射出し、前記第2領域から前記第2色光を射出する位相変調部と、前記位相変調部から射出された前記第1色光および前記第2色光の偏光方向に応じて、前記第1色光および前記第2色光のそれぞれを前記第1領域から射出するか、前記第2領域から射出するかを時間的に入れ替える光路入れ替え部と、を備え、前記位相変調部は、電気光学材料を電気的に駆動することにより、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調し、前記光路入れ替え部は、偏光分離部を有し、第1期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第1偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部により反射して前記第2領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第1偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部により反射して前記第1領域から射出し、前記第1期間とは異なる第2期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第2偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第1領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第2偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第2領域から射出する。
本発明の一つの態様の照明装置は、第1領域から第1色光を射出し、前記第1領域とは異なる第2領域から前記第1色光とは異なる色の第2色光を射出する光源装置と、第1偏光方向の前記第1色光と前記第1偏光方向の前記第2色光とが前記光源装置から入射し、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調することにより、前記第1色光および前記第2色光を、前記第1偏光方向の光として射出するか、前記第1偏光方向とは異なる前記第2偏光方向の光として射出するかを時間的に切り替え、前記第1領域から前記第1色光を射出し、前記第2領域から前記第2色光を射出する位相変調部と、前記位相変調部から射出された前記第1色光および前記第2色光の偏光方向に応じて、前記第1色光および前記第2色光のそれぞれを前記第1領域から射出するか、前記第2領域から射出するかを時間的に入れ替える光路入れ替え部と、を備え、前記位相変調部は、電気光学材料を電気的に駆動することにより、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調し、前記光路入れ替え部は、偏光分離部を有し、第1期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第1偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部により反射して前記第2領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第1偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部により反射して前記第1領域から射出し、前記第1期間とは異なる第2期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第2偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第1領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第2偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第2領域から射出する。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記位相変調部は、液晶パネルで構成されていてもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光路入れ替え部は、前記第1領域と前記第2領域との間に設けられた位相差板を有し、前記第1期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第1偏光方向の前記第1色光を前記偏光分離部により反射し、前記位相差板により前記第2偏光方向の前記第1色光に変換して前記第2領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第1偏光方向の前記第2色光を前記偏光分離部により反射し、前記位相差板により前記第2偏光方向の前記第2色光に変換して前記第1領域から射出してもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光源装置は、前記第1領域および前記第2領域とは異なる第3領域から第3色光を射出し、前記第1領域、前記第2領域、および前記第3領域とは異なる第4領域から第4色光を射出し、前記位相変調部には、前記第1偏光方向の前記第3色光と前記第1偏光方向の前記第4色光とが前記光源装置からさらに入射し、前記第1色光の波長帯は、前記第2色光の波長帯、前記第3色光の波長帯、前記第4色光の波長帯のいずれよりも短波長であってもよい。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記光路入れ替え部は、前記第1期間において、前記位相変調部の前記第3領域から入射する前記第2偏光方向の前記第3色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第3領域から射出し、前記位相変調部の前記第4領域から入射する前記第2偏光方向の前記第4色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第4領域から射出し、前記第2期間において、前記位相変調部の前記第3領域から入射する前記第1偏光方向の前記第3色光を、前記偏光分離部により反射して前記第4領域から射出し、前記位相変調部の前記第4領域から入射する前記第1偏光方向の前記第4色光を、前記偏光分離部により反射して前記第3領域から射出してもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置から射出される光を画像信号に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記光変調装置によって生成される前記画像光を投写する投写光学装置と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の照明装置と、前記照明装置から射出される光を画像信号に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記光変調装置によって生成される前記画像光を投写する投写光学装置と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、前記照明装置から射出される光の光路を前記光変調装置の画素に対応してシフトさせる画素シフトデバイスをさらに備えてもよい。
1…プロジェクター、2…光源装置、3…照明装置、6…光変調装置、7…投写光学装置、8…画素シフトデバイス、11…位相変調部(第1位相変調部、第2位相変調部)、12,14,16,17…光路入れ替え部、72,82,88…第1偏光分離プリズム(偏光分離部)、73,83,89…第2偏光分離プリズム(偏光分離部)、75,85,91…位相差板、77…第1プリズム(偏光分離部)、78…第2プリズム(偏光分離部)、A1…第1領域、A2…第2領域、A3…第3領域、A4…第4領域、B,BLp,BLs…青色光(第1色光)、R,RLp,RLs…赤色光(第2色光)、Y,YLs…黄色光(第3色光)、G,GLs…緑色光(第4色光)。
Claims (7)
- 第1領域から第1色光を射出し、前記第1領域とは異なる第2領域から前記第1色光とは異なる色の第2色光を射出する光源装置と、
第1偏光方向の前記第1色光と前記第1偏光方向の前記第2色光とが前記光源装置から入射し、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調することにより、前記第1色光および前記第2色光を、前記第1偏光方向の光として射出するか、前記第1偏光方向とは異なる第2偏光方向の光として射出するかを時間的に切り替え、前記第1領域から前記第1色光を射出し、前記第2領域から前記第2色光を射出する位相変調部と、
前記位相変調部から射出された前記第1色光および前記第2色光の偏光方向に応じて、前記第1色光および前記第2色光のそれぞれを前記第1領域から射出するか、前記第2領域から射出するかを時間的に入れ替える光路入れ替え部と、
を備え、
前記位相変調部は、電気光学材料を電気的に駆動することにより、前記第1色光の位相および前記第2色光の位相をそれぞれ変調し、
前記光路入れ替え部は、偏光分離部を有し、
第1期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第1偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部により反射して前記第2領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第1偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部により反射して前記第1領域から射出し、
前記第1期間とは異なる第2期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第2偏光方向の前記第1色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第1領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第2偏光方向の前記第2色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第2領域から射出する、照明装置。 - 前記位相変調部は、液晶パネルで構成される、請求項1に記載の照明装置。
- 前記光路入れ替え部は、前記第1領域と前記第2領域との間に設けられた位相差板を有し、
前記第1期間において、前記位相変調部の前記第1領域から入射する前記第1偏光方向の前記第1色光を前記偏光分離部により反射し、前記位相差板により前記第2偏光方向の前記第1色光に変換して前記第2領域から射出し、前記位相変調部の前記第2領域から入射する前記第1偏光方向の前記第2色光を前記偏光分離部により反射し、前記位相差板により前記第2偏光方向の前記第2色光に変換して前記第1領域から射出する、請求項1または請求項2に記載の照明装置。 - 前記光源装置は、前記第1領域および前記第2領域とは異なる第3領域から第3色光を射出し、前記第1領域、前記第2領域、および前記第3領域とは異なる第4領域から第4色光を射出し、
前記位相変調部には、前記第1偏光方向の前記第3色光と前記第1偏光方向の前記第4色光とが前記光源装置からさらに入射し、
前記第1色光の波長帯は、前記第2色光の波長帯、前記第3色光の波長帯、前記第4色光の波長帯のいずれよりも短波長である、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の照明装置。 - 前記光路入れ替え部は、
前記第1期間において、前記位相変調部の前記第3領域から入射する前記第2偏光方向の前記第3色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第3領域から射出し、前記位相変調部の前記第4領域から入射する前記第2偏光方向の前記第4色光を、前記偏光分離部を透過させて前記第4領域から射出し、
前記第2期間において、前記位相変調部の前記第3領域から入射する前記第1偏光方向の前記第3色光を、前記偏光分離部により反射して前記第4領域から射出し、前記位相変調部の前記第4領域から入射する前記第1偏光方向の前記第4色光を、前記偏光分離部により反射して前記第3領域から射出する、請求項4に記載の照明装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置と、
前記照明装置から射出される光を画像信号に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
前記光変調装置によって生成される前記画像光を投写する投写光学装置と、
を備える、プロジェクター。 - 前記照明装置から射出される光の光路を前記光変調装置の画素に対応してシフトさせる画素シフトデバイスをさらに備える、請求項6に記載のプロジェクター。
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