JP2022144608A - 貸付システム及び貸付方法 - Google Patents

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Takenao Akitsu
和也 原
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Abstract

【課題】店舗における売上金を早期に運転資金として利用することを課題とする。【解決手段】入金機は入金されたならば(S1)、入金データに電子署名して第1の署名データを生成し(S2)、携帯端末に受け渡す(S3)。電子通貨管理装置は、携帯端末から第1の署名データを受け取り(S4)、第1の署名データを復元処理して正当性を認証する(S5)。携帯端末は、第1の署名データに電子署名して第2の署名データを生成し(S6)、第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置に送信する(S7)。口座情報管理装置は、第2の署名データを復元処理して正当性を認証し(S8)、電子通貨管理装置に要求して(S9)、入金データ及び第1の署名データを取得する(S10)。その後、第1の署名データを復元処理して正当性を認証し(S11)、口座に融資金額を加算する(S12)。【選択図】図1

Description

本発明は、店舗における売上金を早期に運転資金として利用することができる貸付システム及び貸付方法に関する。
従来、小売店等の店舗の売上金を収納する入金機が知られている。警送会社は、定期的に入金機から売上金を回収して現金センタに運搬し、現金センタにおいて売上金が計数されたならば、この売上金の金額が店舗の金融口座に振込処理される(例えば、特許文献1を参照)。
店舗では、この金融口座の預貯金を運転資金として利用するため、できるだけ早期に金融口座に売上金の金額が振込処理されることが望ましい。このため、警送会社は、売上金を回収して計数する前に売上金の金額データを受信し、この売上金の金額を店舗の金融口座に立替入金する運用が行われている。
特開2020-077217号公報
しかしながら、警送会社が立替入金を行うためには、金融機関から多額の借り入れを行う必要があり、警送会社の財務効率を悪化させるという問題が生ずる。また、仮に警送会社が立替入金を行ったとしても、警送会社が立替入金を行うまでには一定の時間を要し、店舗が運転資金として利用するうえでの大きな制約条件となっている。
本発明は、上記従来技術の課題(問題)を解決するためになされたものであり、店舗における売上金を早期に運転資金として利用することができる貸付システム及び貸付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、前記入金機又は前記携帯端末は、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、前記第1の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記電子通貨管理装置は、前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記口座情報管理装置は、前記第1の署名データを受信したならば、前記第1の署名データを復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記携帯端末は、前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段とをさらに備え、前記第2の送信手段は、前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、前記口座情報管理装置は、前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の署名データは、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額、入金場所、号機番号、入金日時、入金者を含む入金データを電子署名したデータであることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の生成手段は、前記入金データを前記入金機の秘密鍵で電子署名して第1の署名データを生成し、前記第2の生成手段は、前記第1の署名データを前記携帯端末の秘密鍵で電子署名して前記第2の署名データを生成することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の認証処理手段は、前記第1の署名データを前記入金機の公開鍵で復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理し、前記第2の認証処理手段は、前記第2の署名データを前記入金機の公開鍵及び前記携帯端末の公開鍵で復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理し、前記第3の認証処理手段は、前記第1の署名データを前記入金機の公開鍵で復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理することを特徴とする。
また、本発明は、利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、前記入金機又は前記携帯端末は、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、前記第2の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記電子通貨管理装置は、前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記口座情報管理装置は、前記第1の署名データを受信したならば、前記第1の署名データを復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記入金機又は前記携帯端末は、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段をさらに備え、前記第2の送信手段は、前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、前記口座情報管理装置は、前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記入金機と通信可能であり、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、前記入金機は、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、前記第1の署名データを前記電子通貨管理装置及び前記利用者により所持された携帯端末に送信する第1の送信手段とを備え、前記電子通貨管理装置は、前記入金機から受信した前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記口座情報管理装置は、前記第1の署名データに基づいて生成され、前記携帯端末から受信した第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段と、前記第1の署名データを受信したならば、該第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記利用者により所持された携帯端末は、前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段とを備え、前記第2の送信手段は、前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、前記口座情報管理装置は、前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者の記憶媒体から読み取ったデータを送信する送信装置と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、前記入金機は、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、前記第1の署名データを記憶媒体に書き込む書込手段とを備え、前記記憶媒体は、前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、前記第2の署名データを記憶する記憶手段とを備え、前記送信装置は、前記記憶媒体から前記第2の署名データを読み取る読取手段と、前記第2の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記電子通貨管理装置は、前記送信装置から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記第2の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記口座情報管理装置は、前記第1の署名データを受信したならば、該第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記送信装置は、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段をさらに備え、前記第2の送信手段は、前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、前記口座情報管理装置は、前記送信装置から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、前記入金機は、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段を備え、前記携帯端末は、前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記電子通貨管理装置は、前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記第2の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、前記口座情報管理装置による入金データの要求に応じて、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記口座情報管理装置は、前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記第2の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムにおける貸付方法であって、前記入金機又は前記携帯端末が、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成工程と、前記入金機又は前記携帯端末が、前記第1の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信工程と、前記電子通貨管理装置が、前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理工程と、前記電子通貨管理装置が、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理工程と、前記電子通貨管理装置が、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信工程と、前記口座情報管理装置が、前記第1の署名データを受信したならば、前記第1の署名データを復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理工程と、前記口座情報管理装置が、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記入金機又は前記携帯端末が、前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成工程と、前記入金機又は前記携帯端末が、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信工程と、前記口座情報管理装置が、前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理工程と、前記口座情報管理装置が、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求工程とをさらに含み、前記第2の送信工程は、前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、店舗における売上金を早期に運転資金として利用することが可能となる。
図1は、実施形態1に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。 図2は、図1に示した入金機の外観構成を示す図である。 図3は、図2に示した紙幣処理ユニットの構成を示す図である。 図4は、図2に示した硬化処理ユニットの構成を示す図である。 図5は、図1に示した入金機における制御系の構成を示す図である。 図6は、図5に示した在高データ、入金データ及び秘密鍵データの一例を示す図である。 図7は、図1に示した携帯端末の構成を示す図である。 図8は、図7に示した秘密鍵データ及び融資申込データの一例を示す図である。 図9は、図1に示した電子通貨管理装置の構成を示す図である。 図10は、図9に示した公開鍵データ、入金データ及び入金残高データの一例を示す図である。 図11は、図1に示した口座情報管理装置の構成を示す図である。 図12は、図11に示した公開鍵データ、融資データ及び口座残高データの一例を示す図である。 図13は、実施形態1に係る口座情報管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、変形例に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。 図15は、図14に示した電子通貨管理装置の構成を示す図である。 図16は、実施形態2に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。 図17は、実施形態3に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。 図18は、図17に示した入金機における制御系の構成を示す図である。 図19は、図17に示した送信機の構成を示す図である。 図20は、実施形態4に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。 図21は、図20に示した電子通貨管理装置の構成を示す図である。
[実施形態1]
以下に、本実施形態1に係る貸付システム及び貸付方法について詳細に説明する。なお、本実施形態1では、RSA暗号と呼ばれる公開鍵暗号を本発明に適用した場合を中心に説明することとする。
<実施形態1に係る貸付システムの概要>
まず、本実施形態1に係る貸付システムの概要について説明する。図1は、本実施形態1に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。小売店等の店舗には、POSレジ及び釣銭機が設置され、店舗内又はその近傍には入金機100が設置されている。釣銭機に収納された売上金となる貨幣は、レジ担当者等によって入金機100に運搬され、入金機100に入金される。具体的には、釣銭機に収納された売上金となる紙幣は、例えば釣銭機の取り外し可能な紙幣カセットを介して入金機100に入金され、釣銭機に収納された売上金となる硬貨は、袋詰めにされた状態で入金機100に運搬され、入金機100に入金される。その後、入金機100内の貨幣は、警送会社等によって現金センタに運搬された後、入金機100に入金された入金金額を店舗の銀行口座に振込処理する。
ここで、レジ担当者等によって入金機100に入金された売上金は、警送会社等が現金センタに運搬した後、定められた期日に所定の金融口座に振込処理されるわけであり、店舗では売上があるにも関わらず、この売上を店舗運営資金に速やかに充当することができないという問題がある。
このため、入金機100に入金された売上金をいかに早くかつ安全に所定の金融口座に振込処理されるかが重要となる。
そこで、本実施形態1に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機100への入金データを電子署名した第1の署名データをレジ担当者等が所持する携帯端末300に受け渡し、この携帯端末300からデジタル通貨発行及び精算を行う会社に設置された電子通貨管理装置400に第1の署名データを送信し、この電子通貨管理装置400において入金データの正当性を認証するとともに、携帯端末300は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、金融機関に設置される口座情報管理装置500に第2の署名データを含む融資申込データを送信し、口座情報管理装置500は、第2の署名データ及び電子通貨管理装置400から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算するよう構成している。
これにより、入金データに基づいて発行された電子通貨を担保として現金を貸し付けることが可能になるため、警送会社による立替を伴うことなく、店舗における売上金を早期に運転資金として利用することができる。
次に、各装置の概要について説明するが、事前準備として、入金機100及び携帯端末300には、それぞれ事前に公開鍵及び秘密鍵が割り当てられているものとする。具体的には、入金機100には秘密鍵d1と公開鍵e1とが割り当てられ、携帯端末300には秘密鍵d2と公開鍵e2とが割り当てられたものとする。
入金機100は、小売店等の店舗に設置され、オフライン運用において貨幣の入金を受け付ける装置である。この入金機100の記憶部には秘密鍵d1を格納し、秘密鍵d1を用いて電子署名を行う電子署名プログラムがインストールされている。
この入金機100は、貨幣の入金を受け付けたならば入金データを生成するとともに、秘密鍵d1を用いて入金データに電子署名を行って第1の署名データを生成し、BLUETOOTH(登録商標)等の近距離無線通信により、この第1の署名データを携帯端末300に受け渡す。
携帯端末300は、店舗のレジ担当者等が所持するスマートフォン等の携帯通信端末装置であり、無線通信網を介して電子通貨管理装置400及び口座情報管理装置500と通信可能に接続される。この携帯端末300の記憶部には秘密鍵d2を格納し、秘密鍵d2を用いて電子署名を行う電子署名アプリがインストールされている。
携帯端末300は、入金機100から第1の署名データを取得したならば、秘密鍵d2を用いて該第1の署名データに電子署名を行って第2の署名データを生成し、該第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信する。
電子通貨管理装置400は、デジタル通貨発行及び精算を行う会社に設置され、入金機100が生成した入金データを認証する装置であり、インターネット等の通信網を介して携帯端末300及び口座情報管理装置500と通信可能に接続される。この電子通貨管理装置400の記憶部には公開鍵e1を格納し、公開鍵e1を用いて署名データの復元処理を行う復元処理プログラムがインストールされている。
電子通貨管理装置400は、携帯端末300から第1の署名データを受信したならば、公開鍵e1を用いて該第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを条件として、入金データに基づく金額を入金残高データに加算する。
電子通貨管理装置400は、口座情報管理装置500から入金データの要求を受け付けたならば、該入金データ及び該入金データに該当する第1の署名データを口座情報管理装置500に送信するとともに、該入金データに基づく金額を入金残高データから減算する。
口座情報管理装置500は、金融機関に設置され、店舗等の保有する口座を管理する装置であり、インターネット等の通信網を介して携帯端末300及び電子通貨管理装置400と通信可能に接続される。この口座情報管理装置500の記憶部には公開鍵e1及びe2を格納し、公開鍵e1及びe2を用いて署名データの復元処理を行う復元処理プログラムがインストールされている。
口座情報管理装置500は、携帯端末300から第2の署名データを受信したならば、公開鍵e2を用いて該第2の署名データの復元処理を行い、融資申込データが正当であることを条件として、電子通貨管理装置400に入金データの要求を送信する。
口座情報管理装置500は、電子通貨管理装置400から入金データ及び第1の署名データを受信したならば、公開鍵e1を用いて該第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを条件として、融資申込データに基づく金額を所定の口座に加算する。
次に、図1を用いて本実施形態1に係る入金機100への入金から口座情報管理装置500における融資までの処理の流れについて説明する。レジ担当者は、図示しない店舗の釣銭機から取り外した紙幣カセットを入金機100に装着して入金する(S1)。なお、ここでは紙幣カセットを用いる場合について説明するが、紙幣カセットを使用するのではなく、レジ担当者が釣銭機から紙幣を手作業で取り出し、取り出した紙幣を手作業で入金機100に入金しても良い。
入金機100は、紙幣の入金を受け付けたならば、紙幣の入金額を含む入金データを生成し、入金機100に割り当てられた秘密鍵d1で電子署名を行って第1の署名データを生成する(S2)。なお、入金データからハッシュ値を求め、求めたハッシュ値を秘密鍵d1で電子署名するよう構成することもできるが、ここでは入金データそのものを秘密鍵d1で電子署名して署名データを生成することとする。その後、入金機100は、BLUETOOTH(登録商標)等の近距離無線通信により、この第1の署名データを携帯端末300に受け渡す(S3)。
携帯端末300は、入金機100から受け取った第1の署名データを電子通貨管理装置400に送信し(S4)、電子通貨管理装置400は、公開鍵e1を用いて受信した第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S5)、入金データに基づく金額を入金残高データに加算する。
携帯端末300は、秘密鍵d2を用いて入金機100から受け取った第1の署名データに電子署名を行って第2の署名データを生成し(S6)、該第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信する(S7)。
口座情報管理装置500は、公開鍵e2を用いて携帯端末300から受信した第2の署名データの復元処理を行い、融資申込データが正当であることを認証したならば(S8)、電子通貨管理装置400に入金データの要求を送信する(S9)。
電子通貨管理装置400は、口座情報管理装置500から要求された入金データ及び第1の署名データを口座情報管理装置500に送信するとともに(S10)、該入金データに基づく金額を入金残高データから減算する。
口座情報管理装置500は、公開鍵e1を用いて電子通貨管理装置400から受信した第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S11)、融資申込データに基づく金額を所定の口座に加算する(S12)。
このように、本実施形態1に係る貸付システムでは、入金機100への入金データを電子署名した第1の署名データをレジ担当者等が所持する携帯端末300に受け渡し、この携帯端末300からデジタル通貨発行及び精算を行う会社に設置された電子通貨管理装置400に第1の署名データを送信し、この電子通貨管理装置400において入金データの正当性を認証するとともに、携帯端末300は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、金融機関に設置される口座情報管理装置500に第2の署名データを含む融資申込データを送信し、口座情報管理装置500は、第2の署名データ及び電子通貨管理装置400から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算するよう構成している。これにより、店舗における売上金を早期に運転資金として利用することができる。
<入金機100の構成>
次に、入金機100の構成について図2~図4を用いて説明する。図2等に示すように、本実施形態1に係る入金機100は、略直方体形状の筐体101を備えており、この筐体101の内部には、紙幣の入金処理及び出金処理を行う紙幣処理ユニット110、硬貨の入金処理及び出金処理を行う硬貨処理ユニット150、及び包装硬貨(同一金種の硬貨を一定枚数(例えば、20枚や50枚)だけ棒状にまとめてフィルムや包装紙等により包装したもの)を収納する包装硬貨収納ユニット180がそれぞれ収容されている。図2に示すように、紙幣処理ユニット110及び硬貨処理ユニット150は、入金機100を手前側から見て左右に並ぶよう配置されており、これらの紙幣処理ユニット110及び硬貨処理ユニット150の下方に包装硬貨収納ユニット180が配置されている。
図2及び図3に示すように、紙幣処理ユニット110は、筐体101の前面側の右側領域に設けられた紙幣受入部120と、筐体101の前面側において紙幣受入部120の下方に設けられた紙幣払出部122と、筐体101の内部で紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部130と、筐体101の内部で紙幣を収納するとともに収納されている紙幣を繰出可能な複数の紙幣収納部134、136とを備えている。なお、図3において、筐体101の右側の側面が紙幣処理ユニット110の手前側の面であり、図3における左向きの方向が紙幣処理ユニット110の奥行き方向である。
図3に示すように、搬送部130は、筐体101の上部における中央位置に配置された周回搬送部130a及び複数の接続搬送部130bから構成されている。また、紙幣受入部120、紙幣払出部122、リジェクト部124、釣銭機の紙幣カセットを着脱自在に装着可能なカセット装着部126、回収カセット140及び2つの紙幣収納部134、136が、それぞれ、周回搬送部130aを取り囲むよう配置されている。
また、図3に示すように、複数の接続搬送部130bの各々により、紙幣受入部120、紙幣払出部122、リジェクト部124、カセット装着部126、回収カセット140及び2つの紙幣収納部134、136の各々と、周回搬送部130aとの間がそれぞれ接続されている。また、周回搬送部130aには識別部132が設けられており、この識別部132は、周回搬送部130aにより搬送される紙幣の金種、真偽、正損、表裏、搬送状態等の識別を行う。
周回搬送部130aは、図3における時計回りの方向及び反時計回りの方向の両方向に紙幣を1枚ずつ搬送することができる。また、搬送部130において、周回搬送部130aと各接続搬送部130bとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換部(図示せず)が、周回搬送部130aに沿って配置されている。
図2及び図3に示すように、筐体101の前面には、紙幣受入部120の紙幣受入口120aと、紙幣払出部122の紙幣取出口122aとがそれぞれ設けられている。また、カセット装着部126の前面側には扉126aが設けられており、この扉126aを開くことにより紙幣カセットをカセット装着部126に装着させたり、このカセット装着部126から紙幣カセットを取り出したりすることができる。
また、図5に示すように、カセット装着部126には、当該カセット装着部126に装着された紙幣カセットに付設されたICタグに様々なデータを書き込みまたICタグから様々なデータを読み取るリーダライタ128が設けられている。
紙幣受入部120には紙幣繰出機構121が設けられており、紙幣受入口120aに1枚あるいは複数枚の紙幣が投入されたことが検知されると、紙幣繰出機構121が駆動されることにより、紙幣が接続搬送部130bを介して周回搬送部130a側へ1枚ずつ繰り出される。
紙幣払出部122は、各紙幣収納部134、136から周回搬送部130aに繰り出された紙幣を紙幣取出口122aにより筐体101の外部へ放出する。
リジェクト部124は、出金処理時において各紙幣収納部134、136から繰り出された紙幣のうち、重送や斜行等の搬送異常により識別部132で識別することができない紙幣を出金リジェクト紙幣として収納する。また、紙幣受入部120から筐体101の内部に取り込まれた紙幣のうち、入金処理時において汚損等により識別部132で識別することができない紙幣は入金リジェクト紙幣として紙幣払出部122に返却される。
各紙幣収納部134、136は、識別部132の識別結果に基づいて紙幣を金種別に収納する。これらの紙幣収納部134、136には、釣銭機への釣銭準備金の紙幣として入金機100から出金されるべき紙幣が収納される。例えば、紙幣収納部134には千円札が収納され、紙幣収納部136には五千円札が収納される。なお、一万円札は後述する回収カセット140に収納される。また、各紙幣収納部134、136には、それぞれ紙幣繰出機構135、137が設けられており、これらの紙幣収納部134、136に収納されている紙幣は、各紙幣繰出機構135、137により接続搬送部130bを介して周回搬送部130a側へ1枚ずつ繰り出される。
筐体101の内部における下部領域には回収カセット140が収容されており、警送会社により回収されるべき紙幣が回収カセット140に収納される。具体的には、識別部132により識別された紙幣が周回搬送部130aから接続搬送部130bを経て回収カセット140に送られる。また、回収カセット140の前面側には扉140aが設けられており、この扉140aを開くことにより回収カセット140を筐体101の内部に収容させたり筐体101の内部から回収カセット140を取り出したりすることができる。
次に、硬貨処理ユニット150の構成について説明する。図2及び図4に示すように、硬貨処理ユニット150は、筐体101の前面側の左側領域に設けられた硬貨受入部152と、筐体101の前面側において硬貨受入部152の下方に設けられた硬貨払出部166と、筐体101の内部で硬貨を収納するとともに収納されている硬貨を繰出可能な複数の収納繰出部160とを備えている。
硬貨受入部152は、硬貨投入口を介して受け入れた硬貨を1層1列状態で1枚ずつ筐体101内に取り込む。具体的には、硬貨受入部152には繰出ベルト等からなる硬貨繰出機構153(図5参照)が設けられており、硬貨受入部152に受け入れられた硬貨を検知するとこの硬貨繰出機構153が駆動されることにより、当該硬貨繰出機構153によって硬貨が筐体101の内部に1枚ずつ繰り出される。また、図4に示すように、硬貨受入部152には、当該硬貨受入部152により筐体101の内部に繰り出された硬貨を搬送する入金搬送部154が接続されている。
図4に示すように、入金搬送部154の途中には、硬貨の金種、真偽、正損、表裏、搬送状態等の識別を行う識別部156と、第1分岐部158とがそれぞれ設けられている。第1分岐部158は、識別部156による硬貨の識別結果に基づいて、硬貨払出部166から払い出されるべき硬貨(リジェクト硬貨等)を入金搬送部154から分岐させて出金搬送部162へ案内する。
一方、筐体101内に収納されるべき硬貨(正常硬貨等)は、入金搬送部154により各収納繰出部160へ搬送される。収納繰出部160は、硬貨を金種別に収納するとともに収納されている硬貨を繰出可能に構成されている。例えば、日本国で流通している硬貨の6つの金種(500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨及び1円硬貨)に対応して6つの収納繰出部160が設けられており、入金搬送部154の上流側(すなわち、図4における下側)から低額順に各収納繰出部160に硬貨が金種毎に収納される。また、収納繰出部160には、当該収納繰出部160に収納された硬貨を1枚ずつ出金搬送部162に繰り出す硬貨繰出機構153(図5参照)が設けられている。
出金搬送部162は、収納繰出部160から繰り出された硬貨を硬貨払出部166へ搬送する。また、出金搬送部162は、第1分岐部158により入金搬送部154から分岐させられたリジェクト硬貨等を硬貨払出部166へ搬送する。
筐体101の内部における下部領域には回収カセット170が収容されており、警送会社により回収されるべき硬貨が回収カセット170に収納される。具体的には、図4に示すように、出金搬送部162の途中箇所には第2分岐部164が設けられており、当該第2分岐部164により出金搬送部162から分岐させられた硬貨が回収カセット170に送られて、この回収カセット170に収納される。また、回収カセット170の前面側には扉170aが設けられており、この扉170aを開くことにより回収カセット170を筐体101の内部に収容させたり筐体101の内部から回収カセット170を取り出したりすることができる。
<入金機100の制御系の構成>
次に、入金機100の制御系の構成について説明する。図5は、入金機100における制御系の構成を示すブロック図である。図5に示すように、入金機100の筐体101の内部には制御部102が設けられており、当該制御部102により紙幣処理ユニット110、硬貨処理ユニット150及び包装硬貨収納ユニット180の各々の構成部位が制御される。
具体的には、制御部102には、紙幣処理ユニット110の紙幣繰出機構121、搬送部130、識別部132、紙幣繰出機構135、137、カセット装着部126、リーダライタ128等が接続されており、識別部132による紙幣の識別情報や、紙幣カセットに設けられたICタグからリーダライタ128により読み取られたデータが制御部102に送られるとともに、制御部102は紙幣処理ユニット110の各構成部位に指令信号を送ることにより、これらの構成部位の制御を行う。
また、制御部102には、硬貨処理ユニット150の硬貨繰出機構153、入金搬送部154、識別部156、第1分岐部158、各収納繰出部160、出金搬送部162及び第2分岐部164等が接続されており、識別部156による硬貨の識別情報が制御部102に送られるとともに、制御部102は硬貨処理ユニット150の各構成部位に指令信号を送ることにより、これらの構成部位の制御を行う。
また、制御部102には、包装硬貨収納ユニット180のロック機構184及び重量計186等が接続されており、重量計186による包装硬貨の測定結果が制御部102に送られるとともに、制御部102はロック機構184に指令信号を送ることにより当該ロック機構184の制御を行う。
ロック機構184は、包装硬貨収納ユニット180の引出部を筐体101の内部にロックする機構であり、引出部が筐体101の内部にロックされている状態では当該引出部を筐体101の内部から手前側に引き出すことができず、包装硬貨の収納や取出しが制限される。重量計186は、包装硬貨収納ユニット180に収納されている包装硬貨の重量を測定する。このような重量計186により測定される包装硬貨の重量に基づいて、制御部102において包装硬貨収納ユニット180に収納されている包装硬貨の数が検知される。
また、図5に示すように、制御部102には、操作表示部104及び記憶部105がそれぞれ接続されている。操作表示部104は、筐体101の上部に設けられたタッチパネル等からなり、操作者が操作するための操作画面や、紙幣処理ユニット110、硬貨処理ユニット150及び包装硬貨収納ユニット180の各々に収納されている貨幣の在高に係る情報が操作表示部104に表示される。また、このような操作表示部104において操作者は操作画面における操作ボタンに指を触れることによって制御部102に様々な指令を入力することができる。
記憶部105は、不揮発性のメモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、在高データ105a、入金データ105b及び秘密鍵データ105cを記憶する。在高データ105aは、紙幣処理ユニット110、硬貨処理ユニット150、包装硬貨収納ユニット180、回収カセット140及び回収カセット170の各々に収納されている貨幣の在高を示す。
入金データ105bは、入金機100の入金に関するデータであり、日時、入金者ID及び入金額を含む。秘密鍵データ105cは、入金機100に割り当てられた秘密鍵を示すデータであり、図1に示した秘密鍵d1に相当する。
制御部102は、入金機100の全体制御を行う制御部であり、入金管理部102a、署名処理部102b及び通知部102cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、入金管理部102a、署名処理部102b及び通知部102cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
入金管理部102aは、入金額を管理する処理部である。入金管理部102aは、紙幣カセットが装着されたならば、紙幣処理ユニット110に紙幣の収納を指示する。紙幣処理ユニット110が紙幣カセットから紙幣を繰り出して収納したならば、入金管理部102aは、収納された紙幣の金額により入金データ105bを更新するとともに、入金データ105bに電子署名を行うよう署名処理部102bに指示する。また、入金管理部102aは、入金機100に収納された貨幣の数量を在高データ105aとして管理する。
署名処理部102bは、入金管理部102aの指示を受け付けたならば、秘密鍵データ105cを用いて入金データ105bの電子署名を行い、第1の署名データを生成する。例えば、この貸付システムで共通に使用する素数nが定められており、秘密鍵データ105cが「d1」であり、入金データ105bをMとしたならば、
S=M^d1 mod n (1式)
により署名データSを生成する。なお、本実施形態1において、「^」はべき乗を示し、「mod」は剰余演算を示すものとする。また、本実施形態1に記載された電子署名は、同様の処理が行われるものとする。なお、ここでは入金データ105b全てを電子署名の対象とする場合を示したが、各レジ担当者IDの入金額を加算した総額のみを署名対象とすることもできる。
通知部102cは、第1の署名データ及び入金データ105bを携帯端末300に通知する処理部である。通知部102cは、署名処理部102bによって第1の署名データが生成されたならば、該第1の署名データ及び入金データ105bを携帯端末300に通知する。
次に、図5に示した入金機100の記憶部105に記憶されたデータの一例について説明する。図6は、図5に示した在高データ105a、入金データ105b及び秘密鍵データ105cの一例を示す図である。
図6(a)に示すように、在高データ105aは、入金機100に収納された貨幣の金種別の数量を管理している。図6(a)では、一万円札の数量が「47」枚、五千円札の数量が「3」枚である状態を示している。
また、図6(b)に示すように、入金データ105bには、日時、入金者ID及び入金額が含まれる。具体的には、入金データ105bは、日時「2021/01/01 20:35:00」、入金者ID「U001」及び入金額「213000円」が対応付けられている。また、入金データ105bは、日時「2021/01/01 20:57:00」、入金者ID「U013」及び入金額「365000円」が対応付けられている。
また、図6(c)に示すように、秘密鍵データ105cは、入金機100に割り当てられた秘密鍵が「abcdefg1234567」であることを示している。
<携帯端末300の構成>
次に、図1に示した携帯端末300の構成について説明する。図7は、図1に示した携帯端末300の構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、携帯端末300は、操作表示部301、通信部303、記憶部304及び制御部305を有する。なお、ここでは説明の便宜上、本発明と直接的に関わりの無い部位及び機能部についての説明を省略する。
操作表示部301は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスである。通信部303は、無線通信網を介して他の端末と通信するためのインタフェース部である。
記憶部304は、不揮発性のメモリ等からなる記憶デバイスであり、秘密鍵データ304a及び融資申込データ304bを記憶する。秘密鍵データ304aは、携帯端末300に割り当てられた秘密鍵を示すデータである。融資申込データ304bは、入金者による融資申込金額に関するデータである。
制御部305は、携帯端末300の全体制御を行う制御部であり、融資申込管理部305a、署名処理部305b及び通知部305cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、融資申込管理部305a、署名処理部305b及び通知部305cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
融資申込管理部305aは、入金データに基づく融資申込の処理を行い、融資申込データ304bを管理する処理部である。融資申込管理部305aは、入金機100から第1の署名データ及び入金データを受け取ったならば、該入金データを記憶して融資申込データ304bとして管理するとともに、該第1の署名データに電子署名を行うよう署名処理部305bに指示する。
署名処理部305bは、融資申込管理部305aの指示を受け付けたならば、秘密鍵データ304aを用いて入金機100から受け取った第1の署名データに電子署名を行い、第2の署名データを生成する。
通知部305cは、第1の署名データ等を電子通貨管理装置400等に通知する処理部である。通知部305cは、入金機100から第1の署名データ及び入金データを受け取ったならば、該第1の署名データ及び該入金データを電子通貨管理装置400に通知する。
通知部305cは、署名処理部305bによって第2の署名データが生成されたならば、該第2の署名データ、入金機100から受け取った第1の署名データ及び融資申込データ304bを口座情報管理装置500に通知する。
次に、図7に示した携帯端末300の記憶部304に記憶したデータの一例について説明する。図8は、図7に示した秘密鍵データ304a及び融資申込データ304bの一例を示す図である。
図8(a)に示すように、秘密鍵データ304aは、携帯端末300に割り当てられた秘密鍵が「bcdefgh0123456」であることを示している。また、図8(b)に示すように、融資申込データ304bは、日時「2021/01/01 20:35:00」及び融資申込金額「213000円」を対応付け、日時「2021/01/02 21:25:00」及び融資申込金額「256000円」を対応付けている。
<電子通貨管理装置400の構成>
次に、図1に示した電子通貨管理装置400の構成について説明する。図9は、図1に示した電子通貨管理装置400の構成を示すブロック図である。図9に示すように、電子通貨管理装置400は、表示部401及び入力部402と接続され、通信部403、記憶部404及び制御部405を有する。
表示部401は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部402は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部403は、インターネットに接続するためのインタフェース部である。
記憶部404は、不揮発性のメモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、公開鍵データ404a、入金データ404b及び入金残高データ404cを記憶する。公開鍵データ404aは、入金機100等の装置に割り当てられた公開鍵を示すデータであり、図1に示した公開鍵e1に相当する。
入金データ404bは、携帯端末300から受信した入金データ及び第1の署名データを示すデータである。入金残高データ404cは、入金データを用いて算出した入金者毎の入金残高を示すデータである。
制御部405は、電子通貨管理装置400の全体制御を行う制御部であり、入金管理部405a、認証部405b、復元処理部405c及び通知部405dを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、入金管理部405a、認証部405b、復元処理部405c及び通知部405dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
入金管理部405aは、貸付システムに含まれる全ての入金機100に係る入金額を管理する処理部である。入金管理部405aは、携帯端末300から入金データ及び第1の署名データを受信したならば、該第1の署名データの認証を行うよう認証部405bに指示する。入金管理部405aは、認証部405bによって該第1の署名データの正当性が認証されたならば、該入金データ及び該第1の署名データを入金データ404bに記憶するとともに、該入金データに基づく金額を入金残高データ404cに加算する。
入金管理部405aは、口座情報管理装置500から入金データの要求を受け付けたならば、該入金データに対応する入金残高データ404cの口座から、該入金データに基づく金額を減額し、口座情報管理装置500に通知するよう通知部405dに指示する。
認証部405bは、第1の署名データの正当性の認証を行う処理部である。認証部405bは、入金管理部405aの指示を受け付けたならば、携帯端末300から受信した第1の署名データの復元処理を行うよう復元処理部405cに指示する。認証部405bは、復元処理部405cによって復元処理した結果と携帯端末300から受信した入金データとを比較し、同一であったならば正当であると判定して、該第1の署名データを認証する。
復元処理部405cは、認証部405bの指示を受け付けたならば、入金データの送信元である入金機100に割り当てられた公開鍵である公開鍵データ404aを用いて、携帯端末300から受信した第1の署名データの復元処理を行う。具体的には、入金データをM、署名データをS、公開鍵データ404aの公開鍵をe1としたならば、
M=S^e1 mod n (2式)
により入金データMを復元処理する。
通知部405dは、入金管理部405aの指示を受け付けたならば、第1の署名データを含む入金データ404bを口座情報管理装置500に通知する。
次に、図9に示した電子通貨管理装置400の記憶部404に記憶されたデータの一例について説明する。図10は、図9に示した公開鍵データ404a、入金データ404b及び入金残高データ404cの一例を示す図である。
図10(a)に示すように、公開鍵データ404aは、装置IDが「D001」である装置の公開鍵が「mnbvcxz5678901」であり、装置IDが「D002」である装置の公開鍵が「uytrewq6789012」であることを示している。
また、図10(b)に示すように、入金データ404bは、日時「2021/01/01 20:35:00」、入金機ID「D002」、入金者ID「U001」、入金額「213000円」及び署名データ「mc5x4・・・」を対応付けている。また、入金データ404bは、日時「2021/01/01 20:57:00」」、入金機ID「D001」、入金者ID「U013」、入金額「365000円」及び署名データ「ds72g・・・」を対応付けている。
また、図10(c)に示すように、入金残高データ404cは、入金者ID「U001」及び残高「568000円」を対応付け、入金者ID「U013」及び残高「734000円」を対応付けている。
<口座情報管理装置500の構成>
次に、図1に示した口座情報管理装置500の構成について説明する。図11は、図1に示した口座情報管理装置500の構成を示すブロック図である。図11に示すように、口座情報管理装置500は、表示部501及び入力部502と接続され、通信部503、記憶部504及び制御部505を有する。
表示部501は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部502は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部503は、インターネットに接続するためのインタフェース部である。
記憶部504は、不揮発性のメモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、公開鍵データ504a、融資データ504b及び口座残高データ504cを記憶する。公開鍵データ504aは、携帯端末300及び入金機100等の装置に割り当てられた公開鍵を示すデータであり、図1に示した公開鍵e1及びe2に相当する。
融資データ504bは、携帯端末300から受信した融資申込データを示すデータである。口座残高データ504cは、口座情報管理装置500を利用する店舗の保有する口座の残高を示すデータである。
制御部505は、口座情報管理装置500の全体制御を行う制御部であり、融資管理部505a、認証部505b及び復元処理部505cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、融資管理部505a、認証部505b及び復元処理部505cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
融資管理部505aは、融資申込データに基づいて融資を行う処理部である。融資管理部505aは、携帯端末300から第2の署名データを含む融資申込データを受信したならば、該第2の署名データの認証を行うよう認証部505bに指示する。融資管理部505aは、認証部505bによって該第2の署名データの正当性が認証されたならば、電子通貨管理装置400に該融資申込データにかかる入金データの要求を通知する。
融資管理部505aは、電子通貨管理装置400から入金データ及び第1の署名データを受信したならば、該第1の署名データの認証を行うよう認証部505bに指示する。融資管理部505aは、認証部505bによって該第1の署名データの正当性が認証されたならば、携帯端末300から受信した融資申込データを融資データ504bに記憶し、口座残高データ504cの該当する口座に融資金額を加算する。
認証部505bは、署名データの正当性の認証を行う処理部である。認証部505bは、融資管理部505aの指示を受け付けたならば、指示された第1の署名データ又は第2の署名データの復元処理を行うよう復元処理部505cに指示する。
認証部505bは、第1の署名データを認証する場合には、復元処理部505cによって復元処理した結果と電子通貨管理装置400から受信した入金データとを比較し、同一であったならば正当であると判定して、該第1の署名データを認証する。
認証部505bは、第2の署名データを認証する場合には、復元処理部505cによって復元処理した結果と携帯端末300から受信した第1の署名データとを比較し、同一であったならば正当であると判定して、該第2の署名データを認証する。
復元処理部505cは、認証部505bの指示を受け付けたならば、入金データの送信元である入金機100に割り当てられた公開鍵及び携帯端末300に割り当てられた公開鍵を含む公開鍵データ504aを用いて、電子通貨管理装置400から受信した第1の署名データ及び携帯端末300から受信した第2の署名データの復元処理を行う。
次に、図11に示した口座情報管理装置500の記憶部504に記憶されたデータの一例について説明する。図12は、図11に示した公開鍵データ504a、融資データ504b及び口座残高データ504cの一例を示す図である。
図12(a)に示すように、公開鍵データ504aは、装置IDが「C001」である装置の公開鍵が「poiuytr4567890」であり、装置IDが「D001」である装置の公開鍵が「mnbvcxz5678901」であり、装置IDが「D002」である装置の公開鍵が「uytrewq6789012」であることを示している。
また、図12(b)に示すように、融資データ504bは、日時「2021/01/01 20:35:30」、融資先ID「U001」、口座番号「1234567」及び融資金額「213000円」を対応付けている。また、融資データ504bは、日時「2021/01/01 20:57:45」」、融資先ID「U013」、口座番号「3456789」及び融資金額「365000円」を対応付けている。
また、図12(c)に示すように、口座残高データ504cは、利用者ID「U001」、口座番号「1234567」及び残高「5263000円」を対応付け、利用者ID「U013」、口座番号「3456789」及び残高「7569000円」を対応付けている。
<実施形態1に係る口座情報管理装置500の処理手順>
次に、本実施形態1に係る口座情報管理装置500の処理手順について説明する。図13は、本実施形態1に係る口座情報管理装置500の処理手順を示すフローチャートである。
口座情報管理装置500は、携帯端末300から第2の署名データを含む融資申込データを受信したならば(ステップS101;Yes)、該第2の署名データを復元処理する(ステップS102)。
該第2の署名データが正当ではないと判定されたならば(ステップS103;No)、そのまま処理を終了する。該第2の署名データが正当であると判定されたならば(ステップS103;Yes)、電子通貨管理装置400に入金データを要求する(ステップS104)。
電子通貨管理装置400から第1の署名データを受信したならば(ステップS105;Yes)、該第1の署名データを復元処理する(ステップS106)。
該第1の署名データが正当ではないと判定されたならば(ステップS107;No)、そのまま処理を終了する。該第1の署名データが正当であると判定されたならば(ステップS107;Yes)、口座残高データ504cの所定の口座に融資金額を加算し(ステップS108)、処理を終了する。
このように、本実施形態1に係る貸付システムは、入金データに基づいて発行された電子通貨を担保として現金を貸し付けることができる。
上述してきたように、本実施形態1に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機100への入金データを電子署名した第1の署名データをレジ担当者等が所持する携帯端末300に受け渡し、この携帯端末300からデジタル通貨発行及び精算を行う会社に設置された電子通貨管理装置400に第1の署名データを送信し、この電子通貨管理装置400において入金データの正当性を認証するとともに、携帯端末300は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、金融機関に設置される口座情報管理装置500に第2の署名データを含む融資申込データを送信し、口座情報管理装置500は、第2の署名データ及び電子通貨管理装置400から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算するよう構成したので、入金データに基づいて発行された電子通貨を担保として現金を貸し付けることができる。これにより、店舗における売上金を早期に運転資金として利用することが可能となる。
なお、上記の実施形態1では、入金機100に入金した金額と同額を融資する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではく、入金額以下において任意に融資額を設定するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態1では、入金機100に入金した現金を担保として融資する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではく、クレジットカードによる決済を債券担保として融資するよう構成することもできる。
[変形例]
ところで、上記の実施形態1では、携帯端末が電子通貨管理装置に、入金機100から受け取った第1の署名データを送信する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯端末が生成した第2の署名データを電子通貨管理装置に送信するよう構成することもできる。
<変形例に係る貸付システムの概要>
本変形例に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機100への入金データを電子署名した第1の署名データを携帯端末310に受け渡し、この携帯端末310は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを電子通貨管理装置410に送信し、この電子通貨管理装置410において入金データの正当性を認証するとともに、携帯端末310は、第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し、口座情報管理装置500は、受信した第2の署名データ及び電子通貨管理装置410から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算する構成について説明する。
図14は、本変形例に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。図14を用いて本変形例に係る入金機100への入金から口座情報管理装置500における融資までの処理の流れについて説明する。レジ担当者は、図示しない店舗の釣銭機から取り外した紙幣カセットを入金機100に装着して入金する(S21)。
入金機100は、紙幣の入金を受け付けたならば、紙幣の入金額を含む入金データを生成し、入金機100に割り当てられた秘密鍵d1で電子署名を行って第1の署名データを生成する(S22)。その後、入金機100は、BLUETOOTH(登録商標)等の近距離無線通信により、この第1の署名データを携帯端末310に受け渡す(S23)。
携帯端末310は、秘密鍵d2を用いて入金機100から受け取った第1の署名データに電子署名を行って第2の署名データを生成し(S24)、この第2の署名データを電子通貨管理装置410に送信する(S25)。電子通貨管理装置410は、受信した第2の署名データに公開鍵e1及びe2を用いて復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S26)、入金データに基づく金額を入金残高データに加算する。
携帯端末310は、該第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し(S27)、口座情報管理装置500は、受信した第2の署名データを公開鍵e2を用いて復元処理を行い、融資申込データが正当であることを認証したならば(S28)、電子通貨管理装置410に入金データの要求を送信する(S29)。
電子通貨管理装置410は、口座情報管理装置500から要求された入金データ及び第1の署名データを口座情報管理装置500に送信するとともに(S30)、該入金データに基づく金額を入金残高データから減算する。
口座情報管理装置500は、公開鍵e1を用いて電子通貨管理装置410から受信した第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S31)、融資申込データに基づく金額を所定の口座に加算する(S32)。
<変形例に係る電子通貨管理装置410の構成>
次に、図14に示した電子通貨管理装置410の構成について説明する。図15は、図14に示した電子通貨管理装置410の構成を示すブロック図である。なお、図9に示した電子通貨管理装置400と同様の機能部についての説明は省略する。
図15に示すように、電子通貨管理装置410は、表示部401及び入力部402と接続され、通信部403、記憶部404及び制御部411を有する。
制御部411は、電子通貨管理装置410の全体制御を行う制御部であり、入金管理部405a、認証部412、復元処理部413及び通知部405dを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、入金管理部405a、認証部412、復元処理部413及び通知部405dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証部412は、署名データの正当性の認証を行う処理部である。認証部412は、入金管理部405aの指示を受け付けたならば、携帯端末310から受信した第2の署名データの復元処理を行うよう復元処理部405cに指示する。認証部412は、復元処理部413によって復元処理した結果と携帯端末310から受信した入金データとを比較し、同一であったならば正当であると判定して、該第2の署名データを認証する。
復元処理部413は、認証部412の指示を受け付けたならば、入金データの送信元である入金機100に割り当てられた公開鍵及び携帯端末310に割り当てられた公開鍵を含む公開鍵データ404aを用いて、携帯端末310から受信した第2の署名データの復元処理を行う。
このように、本変形例に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機100への入金データを電子署名した第1の署名データを携帯端末310に受け渡し、この携帯端末310は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを電子通貨管理装置410に送信し、この電子通貨管理装置410において入金データの正当性を認証するとともに、携帯端末310は、第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し、口座情報管理装置500は、受信した第2の署名データ及び電子通貨管理装置410から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算するよう構成したので、入金データに基づいて発行された電子通貨を担保として現金を貸し付けることができる。
[実施形態2]
ところで、上記の実施形態1では、オフライン運用される入金機が生成した入金データを電子通貨管理装置に通知するため、携帯端末を介して通知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、入金機がオンライン運用される場合に、入金機から電子通貨管理装置に直接に通知するよう構成することもできる。
<実施形態2に係る貸付システムの概要>
本実施形態2に係る貸付システムでは、オンライン運用されている入金機220への入金データを電子署名した第1の署名データを電子通貨管理装置420に送信し、この電子通貨管理装置420において入金データの正当性を認証するとともに、入金機220から第1の署名データを携帯端末320に受け渡し、この携帯端末320は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し、口座情報管理装置500は、第2の署名データ及び電子通貨管理装置400から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算する構成について説明する。
図16は、本実施形態2に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。図16を用いて本実施形態2に係る入金機220への入金から口座情報管理装置500における融資までの処理の流れについて説明する。レジ担当者は、図示しない店舗の釣銭機から取り外した紙幣カセットを入金機220に装着して入金する(S41)。
入金機220は、紙幣の入金を受け付けたならば、紙幣の入金額を含む入金データを生成し、入金機220に割り当てられた秘密鍵d1で電子署名を行って第1の署名データを生成する(S42)。その後、入金機220は、この第1の署名データを電子通貨管理装置420に送信する(S43)。
電子通貨管理装置420は、受信した第1の署名データに公開鍵e1を用いて復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S44)、入金データに基づく金額を入金残高データに加算する。
また、入金機220は、BLUETOOTH(登録商標)等の近距離無線通信により、生成した第1の署名データを携帯端末320に受け渡す(S45)。携帯端末320は、秘密鍵d2を用いて入金機220から受け取った第1の署名データに電子署名を行って第2の署名データを生成し(S46)、この第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信する(S47)。
口座情報管理装置500は、受信した第2の署名データに公開鍵e2を用いて復元処理を行い、融資申込データが正当であることを認証したならば(S48)、電子通貨管理装置420に入金データの要求を送信する(S49)。
電子通貨管理装置420は、口座情報管理装置500から要求された入金データ及び第1の署名データを口座情報管理装置500に送信するとともに(S50)、該入金データに基づく金額を入金残高データから減算する。
口座情報管理装置500は、公開鍵e1を用いて電子通貨管理装置420から受信した第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S51)、融資申込データに基づく金額を所定の口座に加算する(S52)。
このように、本実施形態2に係る貸付システムでは、オンライン運用されている入金機220への入金データを電子署名した第1の署名データを電子通貨管理装置420に送信し、この電子通貨管理装置420において入金データの正当性を認証するとともに、入金機220から第1の署名データを携帯端末320に受け渡し、この携帯端末320は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し、口座情報管理装置500は、第2の署名データ及び電子通貨管理装置400から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算するよう構成したので、入金データに基づいて発行された電子通貨を担保として現金を貸し付けることができる。
[実施形態3]
ところで、上記の実施形態1では、オフライン運用される入金機が生成した入金データを電子通貨管理装置に通知するため、携帯端末を介して通知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子署名機能を有するカードを介して通知するよう構成することもできる。
<実施形態3に係る貸付システムの概要>
本実施形態3に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機230への入金データを電子署名した第1の署名データをカード600に受け渡し、このカード600は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを送信機700に受け渡し、この送信機700は、この第2の署名データを電子通貨管理装置410に送信し、この電子通貨管理装置410において入金データの正当性を認証するとともに、送信機700は、第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し、口座情報管理装置500は、受信した第2の署名データ及び電子通貨管理装置410から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算する構成について説明する。
図17は、本実施形態3に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。図17を用いて本実施形態3に係る入金機230への入金から口座情報管理装置500における融資までの処理の流れについて説明する。レジ担当者は、図示しない店舗の釣銭機から取り外した紙幣カセットを入金機230に装着して入金する(S61)。
入金機230は、紙幣の入金を受け付けたならば、紙幣の入金額を含む入金データを生成し、入金機230に割り当てられた秘密鍵d1で電子署名を行って第1の署名データを生成する(S62)。その後、入金機230は、カードリーダライタに翳されたカード600にこの第1の署名データを受け渡す(S63)。
カード600は、秘密鍵d2を用いて入金機230から受け取った第1の署名データに電子署名を行って第2の署名データを生成し(S64)、この第2の署名データを送信機700に受け渡す(S65)。
送信機700は、カード600から受け取った第2の署名データを電子通貨管理装置410に送信する(S66)。電子通貨管理装置410は、受信した第2の署名データに公開鍵e1及びe2を用いて復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S67)、入金データに基づく金額を入金残高データに加算する。
送信機700は、カード600から受け取った第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し(S68)、口座情報管理装置500は、受信した第2の署名データに公開鍵e2を用いて復元処理を行い、融資申込データが正当であることを認証したならば(S69)、電子通貨管理装置410に入金データの要求を送信する(S70)。
電子通貨管理装置410は、口座情報管理装置500から要求された入金データ及び第1の署名データを口座情報管理装置500に送信するとともに(S71)、該入金データに基づく金額を入金残高データから減算する。
口座情報管理装置500は、公開鍵e1を用いて電子通貨管理装置410から受信した第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S72)、融資申込データに基づく金額を所定の口座に加算する(S73)。
<実施形態3に係る入金機230の制御系の構成>
次に、図17に示した入金機230の制御系の構成について説明する。図18は、図18に示した入金機230の制御系の構成を示すブロック図である。なお、図5に示した入金機100と同様の機能部についての説明は省略する。
図18に示すように、入金機230の筐体101の内部には制御部232が設けられており、当該制御部232により紙幣処理ユニット110、硬貨処理ユニット150、包装硬貨収納ユニット180及びカードリーダライタ231の各々の構成部位が制御される。
カードリーダライタ231は、非接触無線通信を用いてデータを受け渡すデバイスである。カードリーダライタ231は、翳されたカード600に対して、署名処理部102bで生成された第1の署名データを受け渡す。
制御部232は、入金機230の全体制御を行う制御部であり、入金管理部102a、署名処理部102b及び通知部233を有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、入金管理部102a、署名処理部102b及び通知部233にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
通知部233は、第1の署名データ及び入金データ105bをカード600に受け渡す処理部である。通知部233は、署名処理部102bによって第1の署名データが生成され、カード600がカードリーダライタ231に翳されたならば、該第1の署名データ及び入金データ105bをカード600に受け渡す。
<実施形態3に係る送信機700の構成>
次に、図17に示した送信機700の構成について説明する。図19は、図17に示した送信機700の構成を示すブロック図である。図19に示すように、送信機700は、操作表示部701、カードリーダライタ702、通信部703及び制御部705を有する。
操作表示部701は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスである。カードリーダライタ702は、非接触無線通信を用いてカード600からデータを受け取るデバイスである。通信部703は、無線通信網を介して他の端末と通信するためのインタフェース部である。
制御部705は、送信機700の全体制御を行う制御部であり、読取部705a、申請処理部705b及び通知部705cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、読取部705a、申請処理部705b及び通知部705cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
読取部705aは、カードリーダライタ702に翳されたカード600から、データの読取を行う。申請処理部705bは、操作表示部701から融資申請の操作を受け付ける。
通知部705cは、読取部705aによってカード600から第2の署名データが読み取られたならば、この第2の署名データを電子通貨管理装置410に送信する。また、通知部705cは、申請処理部705bによって融資申請を受け付けたならば、第2の署名データを含む融資申請データを口座情報管理装置500に送信する。
このように、本実施形態3に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機230への入金データを電子署名した第1の署名データをカード600に受け渡し、このカード600は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを送信機700に受け渡し、この送信機700は、この第2の署名データを電子通貨管理装置410に送信し、この電子通貨管理装置410において入金データの正当性を認証するとともに、送信機700は、第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置500に送信し、口座情報管理装置500は、受信した第2の署名データ及び電子通貨管理装置410から受信した第1の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算するよう構成したので、入金データに基づいて発行された電子通貨を担保として現金を貸し付けることができる。
[実施形態4]
ところで、上記の実施形態1では、携帯端末が口座情報管理装置に、融資申込データを直接に送信する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子通貨管理装置を介して口座情報管理装置に融資申込データを送信するよう構成することもできる。
<実施形態4に係る貸付システムの概要>
本実施形態4に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機100への入金データを電子署名した第1の署名データを携帯端末340に受け渡し、この携帯端末340は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを電子通貨管理装置440に送信し、この電子通貨管理装置440において入金データの正当性を認証したならば、この電子通貨管理装置440は、第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置540に送信し、口座情報管理装置540は、受信した第2の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算する構成について説明する。
図20は、本実施形態4に係る貸付システムの概要を説明するための説明図である。図20を用いて本実施形態4に係る入金機100への入金から口座情報管理装置540における融資までの処理の流れについて説明する。レジ担当者は、図示しない店舗の釣銭機から取り外した紙幣カセットを入金機100に装着して入金する(S81)。
入金機100は、紙幣の入金を受け付けたならば、紙幣の入金額を含む入金データを生成し、入金機100に割り当てられた秘密鍵d1で電子署名を行って第1の署名データを生成する(S82)。その後、入金機100は、BLUETOOTH(登録商標)等の近距離無線通信により、この第1の署名データを携帯端末340に受け渡す(S83)。
携帯端末340は、秘密鍵d2を用いて入金機100から受け取った第1の署名データに電子署名を行って第2の署名データを生成し(S84)、この第2の署名データを含む融資申込データを電子通貨管理装置440に送信する(S85)。電子通貨管理装置440は、受信した第2の署名データに公開鍵e1及びe2を用いて復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S86)、入金データ及び第1の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置540に送信する(S87)。
口座情報管理装置540は、公開鍵e1を用いて電子通貨管理装置440から受信した第1の署名データの復元処理を行い、入金データが正当であることを認証したならば(S88)、融資申込データに基づく金額を所定の口座に加算する(S89)。
<実施形態4に係る電子通貨管理装置440の構成>
次に、図20に示した電子通貨管理装置440の構成について説明する。図21は、図20に示した電子通貨管理装置440の構成を示すブロック図である。なお、図9に示した電子通貨管理装置400と同様の機能部についての説明は省略する。
図21に示すように、電子通貨管理装置440は、表示部401及び入力部402と接続され、通信部403、記憶部404及び制御部441を有する。
制御部441は、電子通貨管理装置440の全体制御を行う制御部であり、入金管理部405a、認証部442、復元処理部443及び通知部444を有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、入金管理部405a、認証部442、復元処理部443及び通知部444にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証部442は、署名データの正当性の認証を行う処理部である。認証部442は、入金管理部405aの指示を受け付けたならば、携帯端末340から受信した第2の署名データの復元処理を行うよう復元処理部405cに指示する。認証部442は、復元処理部443によって復元処理した結果と携帯端末340から受信した入金データとを比較し、同一であったならば正当であると判定して、該第2の署名データを認証する。
復元処理部443は、認証部442の指示を受け付けたならば、入金データの送信元である入金機100に割り当てられた公開鍵及び携帯端末340に割り当てられた公開鍵を含む公開鍵データ404aを用いて、携帯端末340から受信した第2の署名データの復元処理を行う。
通知部444は、入金管理部405aの指示を受け付けたならば、第1の署名データを含む入金データ404b及び融資申込データを口座情報管理装置540に通知する。
このように、本実施形態4に係る貸付システムでは、オフライン運用されている入金機100への入金データを電子署名した第1の署名データを携帯端末340に受け渡し、この携帯端末340は、第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成して、この第2の署名データを電子通貨管理装置440に送信し、この電子通貨管理装置440において入金データの正当性を認証したならば、この電子通貨管理装置440は、第2の署名データを含む融資申込データを口座情報管理装置540に送信し、口座情報管理装置540は、受信した第2の署名データから、融資申込データ及び入金データが正当であることを条件として、所定の口座に融資金額を加算するよう構成したので、入金データに基づいて発行された電子通貨を担保として現金を貸し付けることができる。
なお、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る貸付システム及び貸付方法は、店舗における売上金を早期に運転資金として利用可能とする場合に適している。
100 入金機
101 筐体
102 制御部
102a 入金管理部
102b 署名処理部
102c 通知部
104 操作表示部
105 記憶部
105a 在高データ
105b 入金データ
105c 秘密鍵データ
110 紙幣処理ユニット
120 紙幣受入部
120a 紙幣受入口
121、135、137 紙幣繰出機構
122 紙幣払出部
122a 紙幣取出口
124 リジェクト部
126 カセット装着部
126a、140a、170a 扉
128 リーダライタ
130 搬送部
130a 周回搬送部
130b 接続搬送部
132、156 識別部
134、136 紙幣収納部
140、170 回収カセット
150 硬貨処理ユニット
152 硬貨受入部
153 硬貨繰出機構
154 入金搬送部
156 識別部
158 第1分岐部
160 収納繰出部
162 出金搬送部
164 第2分岐部
166 硬貨払出部
180 包装硬貨収納ユニット
184 ロック機構
186 重量計
220 入金機
230 入金機
231 カードリーダライタ
232 制御部
233 通知部
300 携帯端末
301 操作表示部
303 通信部
304 記憶部
304a 秘密鍵データ
304b 融資申込データ
305 制御部
305a 融資申込管理部
305b 署名処理部
305c 通知部
310 携帯端末
320 携帯端末
340 携帯端末
400 電子通貨管理装置
401 表示部
402 入力部
403 通信部
404 記憶部
404a 公開鍵データ
404b 入金データ
404c 入金残高データ
405 制御部
405a 入金管理部
405b 認証部
405c 復元処理部
405d 通知部
410 電子通貨管理装置
411 制御部
412 認証部
413 復元処理部
420 電子通貨管理装置
440 電子通貨管理装置
441 制御部
442 認証部
443 復元処理部
444 通知部
500 口座情報管理装置
501 表示部
502 入力部
503 通信部
504 記憶部
504a 公開鍵データ
504b 融資データ
504c 口座残高データ
505 制御部
505a 融資管理部
505b 認証部
505c 復元処理部
540 口座情報管理装置
600 カード
700 送信機
701 操作表示部
702 カードリーダライタ
703 通信部
705 制御部
705a 読取部
705b 申請処理部
705c 通知部

Claims (14)

  1. 利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、
    前記入金機又は前記携帯端末は、
    前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、
    前記第1の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信手段と
    を備え、
    前記電子通貨管理装置は、
    前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、
    前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、
    前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、
    前記口座情報管理装置は、
    前記第1の署名データを受信したならば、前記第1の署名データを復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、
    前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段と
    を備えたことを特徴とする貸付システム。
  2. 前記携帯端末は、
    前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、
    前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段と
    をさらに備え、
    前記第2の送信手段は、
    前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、
    前記口座情報管理装置は、
    前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の貸付システム。
  3. 前記第1の署名データは、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額、入金場所、号機番号、入金日時、入金者を含む入金データを電子署名したデータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の貸付システム。
  4. 前記第1の生成手段は、
    前記入金データを前記入金機の秘密鍵で電子署名して第1の署名データを生成し、
    前記第2の生成手段は、
    前記第1の署名データを前記携帯端末の秘密鍵で電子署名して前記第2の署名データを生成することを特徴とする請求項2に記載の貸付システム。
  5. 前記第1の認証処理手段は、
    前記第1の署名データを前記入金機の公開鍵で復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理し、
    前記第2の認証処理手段は、
    前記第2の署名データを前記入金機の公開鍵及び前記携帯端末の公開鍵で復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理し、
    前記第3の認証処理手段は、
    前記第1の署名データを前記入金機の公開鍵で復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理する
    ことを特徴とする請求項4に記載の貸付システム。
  6. 利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、
    前記入金機又は前記携帯端末は、
    前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、
    前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、
    前記第2の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信手段と
    を備え、
    前記電子通貨管理装置は、
    前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、
    前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、
    前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、
    前記口座情報管理装置は、
    前記第1の署名データを受信したならば、前記第1の署名データを復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、
    前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段と
    を備えたことを特徴とする貸付システム。
  7. 前記入金機又は前記携帯端末は、
    前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段をさらに備え、
    前記第2の送信手段は、
    前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、
    前記口座情報管理装置は、
    前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の貸付システム。
  8. 利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記入金機と通信可能であり、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、
    前記入金機は、
    前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、
    前記第1の署名データを前記電子通貨管理装置及び前記利用者により所持された携帯端末に送信する第1の送信手段と
    を備え、
    前記電子通貨管理装置は、
    前記入金機から受信した前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、
    前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、
    前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、
    前記口座情報管理装置は、
    前記第1の署名データに基づいて生成され、前記携帯端末から受信した第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段と、
    前記第1の署名データを受信したならば、該第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、
    前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段と
    を備えたことを特徴とする貸付システム。
  9. 前記利用者により所持された携帯端末は、
    前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、
    前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段と
    を備え、
    前記第2の送信手段は、
    前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、
    前記口座情報管理装置は、
    前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の貸付システム。
  10. 利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者の記憶媒体から読み取ったデータを送信する送信装置と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、
    前記入金機は、
    前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段と、
    前記第1の署名データを記憶媒体に書き込む書込手段と
    を備え、
    前記記憶媒体は、
    前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、
    前記第2の署名データを記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記記憶媒体から前記第2の署名データを読み取る読取手段と、
    前記第2の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信手段と
    を備え、
    前記電子通貨管理装置は、
    前記送信装置から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記第2の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、
    前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、
    前記口座情報管理装置は、
    前記第1の署名データを受信したならば、該第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、
    前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段と
    を備えたことを特徴とする貸付システム。
  11. 前記送信装置は、
    前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信手段をさらに備え、
    前記第2の送信手段は、
    前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信し、
    前記口座情報管理装置は、
    前記送信装置から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載の貸付システム。
  12. 利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムであって、
    前記入金機は、
    前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成手段を備え、
    前記携帯端末は、
    前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成手段と、
    前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、
    前記電子通貨管理装置は、
    前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記第2の署名データから復元処理された入金データを管理する管理手段と、
    前記口座情報管理装置による入金データの要求に応じて、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信手段と
    を備え、
    前記口座情報管理装置は、
    前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して該第2の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理手段と、
    前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記第2の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付手段と
    を備えたことを特徴とする貸付システム。
  13. 利用者が貨幣の入金を行う入金機と、前記利用者により所持された携帯端末と、前記利用者の所定の金融機関における口座情報を管理する口座情報管理装置と、電子通貨の管理を行う電子通貨管理装置とを備えた貸付システムにおける貸付方法であって、
    前記入金機又は前記携帯端末が、前記入金機が受け付けた貨幣の入金額を含む入金データを電子署名した第1の署名データを生成する第1の生成工程と、
    前記入金機又は前記携帯端末が、前記第1の署名データを前記電子通貨管理装置に送信する第1の送信工程と、
    前記電子通貨管理装置が、前記第1の署名データを復元処理して該第1の署名データの正当性を認証処理する第1の認証処理工程と、
    前記電子通貨管理装置が、前記第1の署名データが正当であると判定された場合に、前記第1の署名データから復元処理された入金データを管理する管理工程と、
    前記電子通貨管理装置が、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第2の送信工程と、
    前記口座情報管理装置が、前記第1の署名データを受信したならば、前記第1の署名データを復元処理して前記第1の署名データの正当性を認証処理する第2の認証処理工程と、
    前記口座情報管理装置が、前記第1の署名データから復元処理された入金データに含まれる入金額を前記利用者の口座に貸し付ける貸付工程と
    を含むことを特徴とする貸付方法。
  14. 前記入金機又は前記携帯端末が、前記第1の署名データを電子署名した第2の署名データを生成する第2の生成工程と、
    前記入金機又は前記携帯端末が、前記第2の署名データを前記口座情報管理装置に送信する第3の送信工程と、
    前記口座情報管理装置が、前記携帯端末から受信した前記第2の署名データを復元処理して前記第2の署名データの正当性を認証処理する第3の認証処理工程と、
    前記口座情報管理装置が、前記第2の署名データが正当であると判定された場合に、前記電子通貨管理装置に対して前記第1の署名データを要求する要求工程と
    をさらに含み、
    前記第2の送信工程は、
    前記口座情報管理装置からの要求に応じて、前記第1の署名データを前記口座情報管理装置に送信する
    ことを特徴とする請求項13に記載の貸付方法。
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