JP2022143557A - 吊込装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成でありながら使い勝手の優れた吊込装置を提供する。【解決手段】本発明の吊込装置においては、ガイドレールに沿って走行するランナ体と、ガイドレールに沿って開閉する扉の上端部に埋設された状態で固定されるケース体と、ケース体に収容され、ケース体と一体化されるホルダ体と、ランナ体とホルダ体とを連結する連結体と、ホルダ体の内部で回動自在に取り付けられる操作レバー体とを備え、ホルダ体は、その内部に操作レバー体と係合される被係止部分を有し、操作レバー体は、ホルダ体に対して操作レバー体が回動自在に軸支される回動軸と、ホルダ体がケース体と一体化される際、ホルダ体の被係止部分と係止される係止部分と、操作レバー体を回動させるための操作片と、操作レバー体が回動したとき、ケース体の内部の壁面と接触しホルダ体をケース体から外部へ押し出すように作用する突起部分とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、扉に用いられる吊込装置に関する。
従来、吊込装置としては、吊戸の戸パネルの上隅に埋設した状態で固定された保持ケースにランナ台が差し込み装填され、そのランナ台とランナ軸を介して連結されたランナ本体を走行レールに沿って走行させる構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の吊込装置においては、解除レバーのロック解除動作に連動してロック体が傾斜カム面から受ける反力の分力によってランナ台が保持ケースから強制的に押し出される。
また、吊込装置としては、上ガイドレールに沿って走行するランナ本体と、ランナ本体から下方に突出した連結軸と、連結軸と連結されるランナ取付具とから構成されているものがある。また、このランナ取付具は、吊戸に固定されるアウターケースと、連結軸に取り付けられるインナーケースとからなり、アウターケースに対してインナーケースが着脱自在とされている(例えば、特許文献2参照。)。
この特許文献2に記載の吊込装置においては、プラスドライバーなどの棒状物によりロック部材を没入操作すると、突出軸がアウターケースの傾斜辺に接触し、突出軸が傾斜辺を摺動する。これにより、反作用的にインナーケース自体が手前側に押し出され、インナーケースがアウターケースから抜脱方向へ引き出される。
ところで、特許文献1および特許文献2に記載の吊込装置においては、双方とも部品点数が多く構成が複雑である。
特許文献1の吊込装置においては、解除レバーの操作に強い力が必要とされ、操作性が良好とはいえなかった。特許文献2の吊込装置においては、別途プラスドライバーなどの工具を必要とする構成であり、使い勝手が良いとはいえなかった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でありながら使い勝手の優れた吊込装置を提供することを目的としている。
かかる課題を解決するため本発明の吊込装置においては、ガイドレールに沿って走行するランナ体と、前記ガイドレールに沿って開閉する扉の上端部に埋設された状態で固定されるケース体と、前記ケース体に収容され、当該ケース体と一体化されるホルダ体と、前記ランナ体と前記ホルダ体とを連結する連結体と、前記ホルダ体の内部で回動自在に取り付けられる操作レバー体とを備え、前記ホルダ体は、その内部に操作レバー体と係合される被係止部分を有し、前記操作レバー体は、前記ホルダ体に対して前記操作レバー体が回動自在に軸支される回動軸と、前記ホルダ体が前記ケース体と一体化される際、前記ホルダ体の前記被係止部分と係止される係止部分と、当該操作レバー体を回動させるための操作片と、当該操作レバー体が回動したとき、前記ケース体の内側の壁面と接触し前記ホルダ体を前記ケース体から外部へ押し出すように作用する突起部分とを有する。
本発明において、前記ホルダ体は、付勢体を有し、前記操作レバー体は、前記付勢体の付勢力によって、前記ホルダ体の前記被係止部分と当該操作レバー体の前記係止部分との係止状態が保持されることが好ましい。
本発明において、前記ホルダ体は、前記ケース体に収容された状態で外部に露出し、当該ケース体を閉塞する蓋部を有し、前記蓋部は、前記ホルダ体が前記ケース体に収容されたときに露出する側端面にテーパー面が形成されていることが好ましい。
簡易な構成でありながら使い勝手の優れた吊込装置を実現することができる。
(1)実施の形態の概要
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態にかかる吊込装置(100)は、ガイドレールに沿って走行するランナ体(10)と、ガイドレールに沿って開閉する扉(D)の上端部に埋設された状態で固定されるケース体(20)と、ケース体(20)に収容され、当該ケース体(20)と一体化されるホルダ体(30)と、ランナ体(10)とホルダ体(30)とを連結する連結体(40)と、ホルダ体(30)の内部で回動自在に取り付けられる操作レバー体(50)とを備え、ホルダ体(30)は、その内部に操作レバー体(50)と係合される被係止部分(23s)を有し、操作レバー体(50)は、ホルダ体(30)に対して操作レバー体(50)が回動自在に軸支される回動軸(50p)と、ホルダ体(30)がケース体(20)と一体化される際、ホルダ体(30)の被係止部分(23s)と係止される係止部分(51s)と、操作レバー体(50)を回動させるための操作片(55)と、操作レバー体(50)が回動したとき、ケース体(20)の内側の壁面(22a)と接触しホルダ体(30)をケース体(20)から外部へ押し出すように作用する突起部分(530)とを有する。
〔2〕上記吊込装置(100)において、ホルダ体(30)は、付勢体(60)を有し、操作レバー体(50)は、付勢体(60)の付勢力によって、ホルダ体(30)の被係止部分(23s)と操作レバー体(50)の係止部分(51s)との係止状態が保持される。
〔3〕上記吊込装置(100)において、ホルダ体(30)は、ケース体(20)に収容された状態で外部に露出し、ケース体(20)を閉塞する蓋部(32)を有し、蓋部(32)は、ホルダ体(30)がケース体(20)に収容されたときに露出する側端面にテーパー面(37)が形成されている。
(2)本実施の形態
以下、本実施の形態にかかる吊込装置の構成について図1乃至図10を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施の形態における吊込装置の構成を示す分解斜視図である。図2は、本実施の形態における吊込装置の構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態におけるホルダ体が扉に収容された状態(A)、ホルダ体が扉から僅かに飛び出した状態(B)における蓋部の構成を示す側面図である。図4は、本実施の形態における吊込装置の操作レバー体の構成を示す斜視図である。図5は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との外側部分における構成を示す側面図である。図6は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との外側部分における係合状態の説明に供する側面図である。図7は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との内側部分における構成を示す側面図である。図8は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との内側部分における係合状態の説明に供する側面図である。図9は、本実施の形態における吊込装置の操作レバー体とケース体との係止状態の説明に供する側面図である。図10は、本実施の形態における吊込装置の操作レバー体とケース体との係止解除状態の説明に供する側面図である。
以下、本実施の形態にかかる吊込装置の構成について図1乃至図10を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施の形態における吊込装置の構成を示す分解斜視図である。図2は、本実施の形態における吊込装置の構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態におけるホルダ体が扉に収容された状態(A)、ホルダ体が扉から僅かに飛び出した状態(B)における蓋部の構成を示す側面図である。図4は、本実施の形態における吊込装置の操作レバー体の構成を示す斜視図である。図5は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との外側部分における構成を示す側面図である。図6は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との外側部分における係合状態の説明に供する側面図である。図7は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との内側部分における構成を示す側面図である。図8は、本実施の形態における吊込装置のケース体とホルダ体との内側部分における係合状態の説明に供する側面図である。図9は、本実施の形態における吊込装置の操作レバー体とケース体との係止状態の説明に供する側面図である。図10は、本実施の形態における吊込装置の操作レバー体とケース体との係止解除状態の説明に供する側面図である。
図1に示すように、本実施の形態における扉Dは、建物等の構造物における開口の周縁部に固定された引戸枠(図示せず)の上下枠に設けられた上下レールをスライド移動する引戸や折戸を対象とする。
なお、説明の都合上、扉Dの開閉方向を左右方向と言う場合があるものとする。すなわち、扉Dを閉じる矢印a方向を閉方向または左方向、扉Dを開く矢印b方向を開方向または右方向とする。また、扉Dの開閉方向(矢印ab方向)と垂直な重力方向(矢印cd方向)を上下方向と言う場合があるものとする。さらに、扉Dの開閉方向(矢印ab方向)と垂直な奥行方向(矢印ef方向)を前後方向と言う場合があるものとする。すなわち扉Dが紙面の手前側から奥側へ押される際の矢印e方向を奥側、扉Dが紙面の奥側から手前側へ引っ張られる際の矢印f方向を手前側とする。但し、この左右方向、上下方向および前後方向は、説明の便宜上用いられるのであって、扉Dの使用状況によっては異なる方向として定義することができる。
扉Dは、平面視略長方形状からなる板状部材である。本実施の形態における吊込装置100は、図示しないガイドレールに沿って走行するランナ体10と、ガイドレールに沿って開閉する扉Dの上端部に埋設された状態で固定されるケース体20と、ケース体20に収容され、当該ケース体20と一体化されるホルダ体30と、ランナ体10とホルダ体30とを連結する連結体40と、ホルダ体30の内部で回動自在に取り付けられる操作レバー体50と、バネ60とを有する。
ランナ体10は、略直方体形状のランナ本体部11と、そのランナ本体部11の開閉方向(矢印ab方向)における両側端部にそれぞれ軸支されたローラ支軸12と、そのローラ支軸12によってランナ本体部11の奥行方向(矢印ef方向)にそれぞれ2個ずつ軸支されたローラ13(合計4個)とを有している。
ランナ体10は、4個のローラ13が上ガイドレールの走行溝を転動することにより当該上ガイドレールに沿って開閉方向(矢印ab方向)へ自在に移動可能となる。また、ランナ体10は、ランナ本体部11において2つのローラ支軸12の間の中央部分から下方(矢印d方向)へ向かって延び、ホルダ体30と連結される棒状の連結体40を有している。
ケース体20は、閉方向(矢印a方向)から見て平面視において略U字形状を有する全体略直方体形状からなり、閉方向(矢印a方向)に設けられた開口部20aから内部空間にホルダ体30を収容した状態で当該ホルダ体30を一体化する収容ケースである。
ケース体20は、U字を形成する2つの側壁21と、2つの側壁21と連なり開口部20aと対向する開方向(矢印b方向)の端部に設けられた壁(以下、これを「奥壁」と言う。)22と、2つの側壁21の間を繋ぐ壁(以下、これを「底壁」と言う。)23と、を有している。ケース体20は、扉Dの上端部に設けられた切欠部Dkに埋設され、奥壁22に設けられた2つの貫通孔25(図2)を介してネジ等によって当該扉Dと一体に固定される。
ケース体20における2つの側壁21は、閉方向(矢印a方向)の単縁から開方向(矢印b方向)へ向かって所定の長さに切り欠かかれた凹状のガイド溝21mを有している。ガイド溝21mは、ケース体20にホルダ体30を収容する際のガイドとしての役割を担う溝であり、かつ、ホルダ体30に設けられたガイド突起39(後述する)が嵌入されるための溝である。
また、ケース体20は、図7および図8に示すように、奥壁22の内側の面(以下、これを「内側面」と言う。)22aのほぼ中央に、内側面22aから閉方向(矢印a方向)に僅かに突出した突出部分に設けられ、ホルダ体30に形成された略直方体形状の係合凸部38(後述する)と係合する係合凹部222を有している。
ケース体20の係合凹部222は、ホルダ体30の係合凸部38と係合するための開口222aを有している。係合凹部222は、奥壁22の内側面22aから閉方向(矢印a方向)に向かって所定の長さだけ突出した突出部分に形成された凹状の空間である。係合凹部222の開口222aは、ホルダ体30の係合凸部38と同一、もしくは、僅かに大きく形成されている。
ケース体20の底壁23は、図8乃至図10に示すように、閉方向(矢印a方向)の端部に上方(矢印c方向)に向かって突出した被係止部分としての土手部23sを有している。底壁23の土手部23sは、操作レバー体50の角部51s(後述する)と接触し、ホルダ体30がケース体20に収容された状態では土手部23sと角部51sとが摩擦力によって係止される部分である。
因みに、土手部23sは、底壁23から上方へ向かって立ち上がる際、閉方向(矢印a方向)かつ上方(矢印c方向)へ向かって傾斜するように形成された傾斜面23sk(図9)を有している。
図1および図2に示すように、ホルダ体30は、ケース体20の内側空間に収容される被収容部31と、その被収容部31の閉方向(矢印a方向)の側の端部と一体に設けられ、ケース体20の開口部20aを閉塞する蓋部32とを有している。
ホルダ体30の被収容部31は、略直方体形状を有する被収容本体310と、その被収容本体310において開方向(矢印b方向)の側の端部から下方(矢印c方向)へ突出した側面視台形状の脚部311とを有している。
被収容本体310は、ホルダ体30の蓋部32と一体に形成されている。また、被収容本体310は、その内部において連結体40の端部40aに取り付けられている。被収容本体310は、ケース体20の側の端面からケース体20側へ向かって突出した略直方体形状の係合凸部38(図2)を有している。
また、被収容本体310は、ケース体20の側の端面の上側端部から開方向(矢印b方向)のケース体20側へ向かって側面視三角形状に突出した三角柱状突起35を有している。三角柱状突起35の先端は面取りされている。三角柱状突起35は、被収容本体310の上側の面と面一となるように連設されている(図1)。
係合凸部38は、ホルダ体30がケース体20に収容されて一体化される際、ケース体20の奥壁22の内側面22aに設けられた係合凹部222と係合される部分である。したがって、ホルダ体30の係合凸部38とケース体20の奥壁22の係合凹部222とが係合されることにより、ホルダ体30のケース体20に対する上下方向(矢印cd方向)の位置が定まり、安定した状態で一体化される。
ホルダ体30における被収容部31の脚部311は、下方(矢印d方向)の端部に奥行方向(矢印ef方向)に沿って形成された貫通孔311hを有している。脚部311の貫通孔311hは、後述する操作レバー体50のピン50pを挿入させるために設けられている。
したがって、ホルダ体30の脚部311に対して操作レバー体50がピン50pによって軸支されると、操作レバー体50はピン50pを支点として時計回り方向および半時計回り方向へ回動可能な状態となる。
ホルダ体30の蓋部32は、閉方向(矢印a方向)から見た正面視において略U字形状に貫通された孔(以下、これを「操作孔」と言う。)320(図1)を有している。蓋部32の操作孔320は、作業者の指先が入る程度の幅及び長さに形成されている。
また、操作孔320には、貫通状態を塞ぐように部分的に設けられた略U字形状の壁部分(以下、これを「蓋壁部分」と言う。)321が蓋部32の下方(矢印d方向)の一部として一体に形成されている。この蓋壁部分321には、後述する操作レバー体50を作業者が操作する際の操作部分となる操作片55が係止される。
ホルダ体30の蓋部32は、図3(A)乃至(C)に示すように、開閉方向(矢印ab方向)に沿う両側の端面(以下、これを「側端面」と言う。)33と、その側端面33の途中から開方向(矢印b方向)のケース体20へ向かうに連れて双方が次第に近づくように傾斜されたテーパー面37とを有する。
蓋部32の側端面33およびテーパー面37は、ホルダ体30がケース体20と一体化された状態では露出するが、ホルダ体30およびケース体20が扉Dの切欠部Dkに収容された埋設状態では双方ともに隠蔽される。
このテーパー面37は、扉Dの切欠部Dkに吊込装置100が収容された状態からホルダ体30がケース体20から容易に引き抜かれるように、切欠部Dkの空間を形成している扉Dの内側の面との接触面積を低減するために設けられている。
図4に示すように、操作レバー体50は、金属からなる回動子であり、レバー本体51と、2つの腕52,53と、操作片55とを有している。レバー本体51は、断面逆U字形状からなり、腕52,53および操作片55と一体に形成されている。
レバー本体51および腕52,53は、奥側(矢印e方向)および手前側(矢印f方向)からの側面視において互いに一体に繋がっており、閉方向(矢印a方向)から開方向(矢印b方向)へ向かうに連れて細くなる略三角形状を有している。
レバー本体51は、側面視において閉方向(矢印a方向)の下方(矢印d方向)の端部が角部51sとなっており、その角部51sの先端は面取りが施されている。レバー本体51の角部51sは、上述したケース体20の土手部23sの傾斜面23skと接触し、角部51sと土手部23sとが摩擦力によって係止される係止部分である。
操作レバー体50の腕52は、レバー本体51の奥側(矢印e方向)の端部から開方向(矢印b方向)のケース体20側へ向かって直線状に延びる部分であり、開方向(矢印b方向)の先端にピン50pを挿通させる貫通孔52hを有している。
操作レバー体50の腕53は、レバー本体51の手前側(矢印f方向)の端部から開方向(矢印b方向)のケース体20側へ向かって直線状に延びる部分であり、腕52に対して平行に設けられている。腕53についても、腕52と同様に、開方向(矢印b方向)の先端にピン50pを挿通させる貫通孔53hを有している。
また、操作レバー体50の腕53は、開方向(矢印b方向)の先端から上方(矢印c方向)に向かって所定の長さに延びた平面視三角形状の突起部分530を有している。突起部分530は、腕53に対してのみ設けられているが、これに限るものではなく、腕52に対してのみ設けられていてもよく、また、腕52,53の双方に設けられていても良い。
突起部分530は、ホルダ体30の脚部311に軸支されたピン50pの近傍から上方(矢印c方向)へ向かって突出しているため、ホルダ体30の脚部311に対して操作レバー体50がピン50pを介して時計回り方向(図9)へ回転すると、突起部分530の先端が奥壁22の内側面22aから閉方向(矢印a方向)に突出した部分(以下、これを「段部」と言う。)26の端面26aを押すことになる(図10(B))。ここで、段部26は、上述した係合凹部222と係合凸部38と奥行方向(矢印ef方向)において重ならない位置であって、奥壁22の内側面22aのうち操作レバー体50の突起部分530と対向する位置に設けられている。
これにより、操作レバー体50と一体に取り付けられたホルダ体30がケース体20から押し出されるように閉方向(矢印a方向)へ移動し、レバー本体51の角部51sとケース体20の土手部23sとの係止状態が解消される。
バネ60は、ホルダ体30の被収容本体310と操作レバー体50のレバー本体51との間に配置される付勢体であり、操作レバー体50を常に下方(矢印d方向)へ押し付ける役割を担う。すなわち、バネ60は、操作レバー体50とケース体20とが一体に取り付けられた状態を維持するように機能する。
ここで、バネ60は、ホルダ体30の被収容本体310と操作レバー体50のレバー本体51との間において単に配置されているだけに限らず、被収容本体310またはレバー本体51の何れかまたは両方に固定されていてもよい。
以上の構成において、吊込装置100では、扉Dにランナ体10が取り付けられている場合、図9(A)および(B)に示すように、操作レバー体50の操作片55がホルダ体30の操作孔320の蓋壁部分321に係止され、かつ、レバー本体51の角部51sとケース体20の底壁23の土手部23sの傾斜面23skとが係止された状態がバネ60の付勢力によって維持されている。すなわち、ホルダ体30がケース体20に収容された状態が維持されている。
一方、作業者が必要に応じてランナ体10を扉Dから取り外す場合、ホルダ体30の操作孔320の蓋壁部分321に係止された操作片55を指先で上方(矢印c方向)へ押し上げる。
このとき、図10(A)に示すように、操作レバー体50はバネ60の付勢力に抗して上方(矢印c方向)へ持ち上がり、操作レバー体50の回転と共に、腕53の先端に設けられた突起部分530の先端が奥壁22の段部26の端面26aを押す。
これにより、ピン50pを中心として操作レバー体50の時計回り方向へ回転する力が、ケース体20の土手部23sの傾斜面23skと、操作レバー体50のレバー本体51の角部51sとの摩擦力を上回る。これにより、ケース体20と操作レバー体50との係止状態が解消されると共に、ケース体20からホルダ体30の蓋部32とケース体20との間に隙間G(図10(A))が生まれる。すなわち、蓋部32が扉Dの切欠部32Dkから僅かに飛び出した状態となる(図3)。
このとき、被収容本体310が閉方向(矢印a方向)へ移動しているので、図8(B)に示すように、被収容本体310の三角柱状突起35と奥壁22の上側の角部との接触状態についても解消される。同時に、ホルダ体30の係合凸部38とケース体20の奥壁22の係合凹部222との係合状態が解消されると共に、ホルダ体30のガイド突起39とケース体20のガイド溝21mとの係合状態が解消される。
したがって、ホルダ体30の三角柱状突起35、係合凸部38およびガイド突起39とケ―ス体20との接触抵抗が殆ど無くなり、ホルダ体30がケース体20から容易に引き抜き易い状態が形成される。
この場合、蓋部32は、テーパー面37を有しているため、切欠部32Dkを形成している扉Dの内側の面との接触抵抗が小さくなっている。したがって、作業者は、操作レバー体50の操作片55を指先で引っ掛けたまま閉方向(矢印a方向)に引っ張るだけの軽い力でホルダ体30を取り外すことができる。
このように、作業者は、操作レバー体50の操作片55を指先で上方へ押し上げることにより、ホルダ体30とケース体20との係合状態を解消した後、操作片55を指先で引っ掛けたままの状態で引き抜けば、ホルダ体30をケース体20から閉方向(矢印a方向)へ容易に引き抜くことができる。この結果、ホルダ体30に取り付けられたランナ体10が扉Dから取り外される。
以上の構成によれば、吊込装置100は、主に、ホルダ体30、ケース体20、および、操作レバー体50だけの少ない部品点数および簡易な構成により、ホルダ体30をケース体20から少ない力で容易に取り外すことができる。
また、吊込装置100は、操作レバー体50が回転する際のピン50p(支点)および腕53の突起部分530(作用点)を操作片55(力点)から最も離れた位置、かつ、ケース体20の奥壁22の近傍に配置した。これにより、作業者は指先で操作レバー体50の操作片55を最小限の力で押し上げることができ、かつ、ホルダ体30をケース体20から容易に引き抜くことができる。
(3)他の実施の形態
なお、上述した本実施の形態においては、ケース体20における奥壁22の内側面22aのほぼ中央に、内側面22aから閉方向(矢印a方向)に僅かに突出し、ホルダ体30に設けられた略直方体形状の係合凸部38と係合する係合凹部222を設けるようにした。しかしながら、これに限るものではなく、ケース体20における2つの側壁21の内側面に係合凹部222を設け、ホルダ体30の被収容本体310の側面に係合凸部38を設けてもよく、場所は特に限定されない。
なお、上述した本実施の形態においては、ケース体20における奥壁22の内側面22aのほぼ中央に、内側面22aから閉方向(矢印a方向)に僅かに突出し、ホルダ体30に設けられた略直方体形状の係合凸部38と係合する係合凹部222を設けるようにした。しかしながら、これに限るものではなく、ケース体20における2つの側壁21の内側面に係合凹部222を設け、ホルダ体30の被収容本体310の側面に係合凸部38を設けてもよく、場所は特に限定されない。
また、上述した本実施の形態においては、4個のローラ13が上ガイドレールの走行溝を転動しながら走行するランナ体10を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上ガイドレールを摺動しながら走行するランナ体であってもよい。
その他、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の吊込装置100を適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
100…吊込装置、10…ランナ体、11…ランナ本体部、12…ローラ支軸、13…ローラ、20…ケース体、20a…開口部、21…側壁、21m…ガイド溝、22…奥壁、22a…内側面、222…係合凹部、222a…開口、23…底壁、23s…土手部、23sk…傾斜面、25…貫通孔、26…段部、26a…端面、30…ホルダ体、31…被収容部、310…被収容本体、311…脚部、32…蓋部、320…貫通孔、321…蓋壁部分、35…三角柱状突起、37…テーパー面、38…係合凸部、39…ガイド突起、40…連結体、50…操作レバー体、50p…ピン、51…レバー本体、51s…角部、52,53…腕、52h,53h…貫通孔、530…突起部分、55…操作片、60…バネ。
Claims (3)
- ガイドレールに沿って走行するランナ体と、
前記ガイドレールに沿って開閉する扉の上端部に埋設された状態で固定されるケース体と、
前記ケース体に収容され、当該ケース体と一体化されるホルダ体と、
前記ランナ体と前記ホルダ体とを連結する連結体と、
前記ホルダ体の内部で回動自在に取り付けられる操作レバー体と
を備え、
前記ホルダ体は、
その内部に操作レバー体と係合される被係止部分を有し、
前記操作レバー体は、
前記ホルダ体に対して前記操作レバー体が回動自在に軸支される回動軸と、
前記ホルダ体が前記ケース体と一体化される際、前記ホルダ体の前記被係止部分と係止される係止部分と、
当該操作レバー体を回動させるための操作片と、
当該操作レバー体が回動したとき、前記ケース体の内側の壁面と接触し前記ホルダ体を前記ケース体から外部へ押し出すように作用する突起部分と
を有する吊込装置。 - 前記ホルダ体は、付勢体を有し、
前記操作レバー体は、前記付勢体の付勢力によって、前記ホルダ体の前記被係止部分と当該操作レバー体の前記係止部分との係止状態が保持される
請求項1に記載の吊込装置。 - 前記ホルダ体は、前記ケース体に収容された状態で外部に露出し、当該ケース体を閉塞する蓋部を有し、
前記蓋部は、前記ホルダ体が前記ケース体に収容されたときに露出する側端面にテーパー面が形成されている
請求項1または2に記載の吊込装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021044116A JP2022143557A (ja) | 2021-03-17 | 2021-03-17 | 吊込装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021044116A JP2022143557A (ja) | 2021-03-17 | 2021-03-17 | 吊込装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022143557A true JP2022143557A (ja) | 2022-10-03 |
Family
ID=83454856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021044116A Pending JP2022143557A (ja) | 2021-03-17 | 2021-03-17 | 吊込装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022143557A (ja) |
-
2021
- 2021-03-17 JP JP2021044116A patent/JP2022143557A/ja active Pending
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RD07 | Notification of extinguishment of power of attorney |
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