JP2022142191A - 界面検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で界面を検出できる界面検出センサを提供する。【解決手段】界面検出センサ1は、第1検出光L1を投光する第1投光素子11と第2検出光L2を投光する第2投光素子12とを有する投光部10と、第1検出光及び第2検出光を受光し、受光信号SG1を出力する受光部20と、第1検出光と第2検出光との双方を受光部が同時に受光するように投光する投光パターン、第1検出光のみを受光部が受光するように投光する投光パターン、第2検出光のみを受光部が受光するように投光する投光パターンのうち、2つの投光パターンで投光するように、投光部を制御する制御部40と、を備え、制御部は、試料の層数と識別ラベル52の上端位置と識別ラベルの下端位置との組み合わせパターンであるラベルパターンを示す特徴量を受光信号から抽出し、特徴量に基づいてラベルパターンを判定し、ラベルパターンに基づいて受光信号から試料の界面を検出する。【選択図】図1

Description

本開示は、界面検出センサに関する。
界面検出センサは、容器に収容される試料の界面を検出するために用いられる。界面検出センサは、波長の異なる2つの検出光を投光する投光部と、容器を透過した検出光を受光し、受光した検出光に基づいて受光信号を出力する受光部とを備える。検出光の透過率は、試料の層ごとに異なる。そのため、試料の界面近傍を検出光が透過すると、受光信号に強度変化が生じる。このように、計測装置は、受光信号に基づいて、容器に収容される試料の界面を検出する。
容器に識別ラベルが貼り付けられていると、投光部から投光された光が識別ラベルを透過することによって、受光信号の強度が小さくなる。すなわち、識別ラベルによって、受光信号に強度変化が生じる。そのため、受光信号に基づいて試料の界面を検出するにあたって、識別ラベルと試料の界面との区別が難しくなる。
特許文献1に記載される界面検出センサは、識別ラベルの位置を計測するラベル位置計測部を別途備える。これにより、識別ラベルと試料の界面とを区別できるため、受光信号に基づいて試料の界面が検出される。
特開2017-211288号公報
特許文献1に記載される界面検出センサでは、試料の界面を検出するために、識別ラベルの位置を別途計測する構成が必要となる。そのため、界面検出センサの構成が複雑になる。
上記課題を解決する界面検出センサは、識別ラベルが貼り付けられた容器に収容される試料の界面を検出するための界面検出センサであって、第1波長の第1検出光を投光する第1投光素子と、前記第1波長と異なる第2波長の第2検出光を投光する第2投光素子と、を有する投光部と、前記第1検出光及び前記第2検出光を受光し、受光量に応じた受光信号を出力する受光部と、前記第1検出光と前記第2検出光との双方を前記受光部が同時に受光するように投光する投光パターン、前記第1検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターン、及び、前記第2検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターンのうち、2つの投光パターンで投光するように、前記投光部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記試料の層数と、前記識別ラベルの上端位置と、前記識別ラベルの下端位置との組み合わせパターンであるラベルパターンを示す特徴量を前記受光信号から抽出し、前記特徴量に基づいて、前記ラベルパターンを判定し、前記ラベルパターンに基づいて、前記受光信号から前記試料の界面を検出する。
上記課題を解決する界面検出センサは、識別ラベルが貼り付けられた容器に収容される試料の界面を検出するための界面検出センサであって、第1波長の第1検出光を投光する第1投光素子と、前記第1波長と異なる第2波長の第2検出光を投光する第2投光素子とを有する投光部と、前記第1検出光及び前記第2検出光を受光し、受光量に応じた受光信号を出力する受光部と、前記第1検出光と前記第2検出光との双方を前記受光部が同時に受光するように投光する投光パターン、前記第1検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターン、及び、前記第2検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターンのうち、2つの投光パターンで投光するように、前記投光部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記受光信号を入力とし前記試料の界面を示す値を出力とする写像を規定する写像データに前記受光信号を入力することによって、前記試料の界面を検出する。
本開示の界面検出センサによれば、簡易な構成で界面を検出できる。
第1実施形態の界面検出センサを示すブロック図。 2層で構成される血液サンプルを収容する試験管の断面図。 3層で構成される血液サンプルを収容する試験管の断面図。 識別ラベルが貼り付けられた試験管の正面図。 血液サンプルの波長-透過率特性を示す図。 検出光と受光信号とのタイミングチャート。 2層の血液サンプルに対する受光量データを示す図。 3層の血液サンプルに対する受光量データを示す図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 ラベルパターンの例を示す試験管の断面図。 制御部が実行する処理の手順を示すフローチャート。 バッファした受光量データを示す図。 識別ラベルが貼り付けられた試験管が収容する血液サンプルに対する受光量データを示す図。 第2実施形態の制御部が実行する処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態の制御部が実行する処理の手順を示すフローチャート。 受光信号の変更例を示すタイミングチャート。 受光信号の変更例を示すタイミングチャート。 受光部の変更例を示す模式図。 受光信号の変更例を示すタイミングチャート。
以下、界面検出センサの一実施形態について図を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、界面検出センサ1は、容器の一例である試験管50に収容された試料の界面を検出するためのセンサである。試料は、例えば、血液サンプル60である。そのため、試験管50は、例えば、採血管である。血液サンプル60は、試験管50に対して施された遠心分離によって、複数の層から構成される。界面検出センサ1は、検出光を試験管50に投光することにより、非接触にて試験管50に収容された血液サンプル60の界面を検出する。
図2及び図3は、試験管50に収容される血液サンプル60の例を示す。血液サンプル60は、例えば、2層又は3層で構成される。試験管50には、キャップ51が装着されている。キャップ51は、試験管50の開口を塞ぐ。
図2に示す血液サンプル60は、第1層61と第2層62とを含む。第1層61は、例えば血清の層であり、第2層62は、例えば血餅の層である。試験管50の底面からキャップ51に向かって、第2層62、第1層61は、この順で並ぶ。
図3に示す血液サンプル60は、第1層61と、第2層62と、第3層63とを含む。第3層63は、分離剤の層である。分離剤は、例えば有機性分離ゲルである。第3層63は、第1層61と第2層62との間に位置する。すなわち、血清と血餅との間に分離剤が位置する。試験管50の底面からキャップ51に向かって、第2層62、第3層63、第1層61は、この順で並ぶ。
図2及び図3に示す例では、試験管50は、例えば、血液サンプル60の他に、空気を収容する。そのため、試験管50内には、空気層64が形成される。試験管50の底面からキャップ51に向かって、血液サンプル60、空気層64は、この順で並ぶ。
図2に示す血液サンプル60に対して、界面検出センサ1は、第1層61と空気層64との界面65と、第1層61と第2層62との界面66とを検出する。界面65は、第1層61の上面である。界面66は、第1層61の下面であり、第2層62の上面である。
図3に示す血液サンプル60に対して、界面検出センサ1は、第1層61と空気層64との界面65と、第1層61と第3層63との界面67と、第3層63と第2層62との界面68とを検出する。界面67は、第1層61の下面であり、第3層63の上面である。界面68は、第3層63の下面であり、第2層62の上面である。
図4に示すように、試験管50には、通常、1枚又は複数枚の識別ラベル52が貼り付けられる。第1実施形態では、最大3枚の識別ラベル52が試験管50に貼り付けられることを想定している。識別ラベル52は、試験管50の種類、検査項目、検体である血液サンプル60、などの識別に用いられる。識別ラベル52は、例えばバーコードラベルである。
識別ラベル52は、試験管50を覆うように貼り付けられることがある。そのため、界面検出センサ1が投光する検出光は、識別ラベル52に照射されることがある。検出光は、識別ラベル52を透過する性質を有するが、識別ラベル52を透過する場合に少なからず減衰する。検出光の一部は、識別ラベル52で反射することもある。
図1に示すように、界面検出センサ1は、投光部10と、受光部20とを備える。第1実施形態において、投光部10と受光部20とは、試験管50を間に挟むように配置される。さらに、第1実施形態の界面検出センサ1は、投光部10と試験管50との間に配置された光合流部30を備える。
界面検出センサ1と試験管50とは、血液サンプル60において複数の層が積層する方向、すなわち第1実施形態では高さ方向(Z方向)に相対的に移動可能である。第1実施形態では、界面検出センサ1は、移動機構80によって試験管50に対して高さ方向(Z方向)に移動される。移動機構80は、界面検出センサ1に対して試験管50を高さ方向(Z方向)に移動させてもよい。
投光部10は、第1波長の第1検出光L1と、第2波長の第2検出光L2とを投光するように構成される。投光部10は、例えば、第1投光素子11と、第2投光素子12とを備える。投光部10は、第1投光素子11を駆動する第1ドライバ13と、第2投光素子12を駆動する第2ドライバ14とを備える。
第1投光素子11は、第1検出光L1を投光する。第2投光素子12は、第2検出光L2を投光する。第1ドライバ13は、パルス状の第1検出光L1を投光するように第1投光素子11を制御する。同様に、第2ドライバ14は、パルス状の第2検出光L2を投光するように第2投光素子12を制御する。このように、第1実施形態では、第1投光素子11と第2投光素子12とは、パルス状の検出光を投光する。
第1検出光L1の第1波長と第2検出光L2の第2波長は、検出対象である試料の特性に応じて設定される。第1実施形態での検出対象は血液サンプル60である。第1層61及び第2層62に対する第1検出光L1の透過光量が、第1層61及び第2層62に対する第2検出光L2の透過光量と異なるように、第1検出光L1の第1波長と第2検出光L2の第2波長とが設定される。すなわち、投光部10は、血清及び血餅に対する透過光量が異なる2つの検出光を投光する。もっといえば、投光部10は、血清、血餅及び分離剤に対する透過光量が異なる2つの検出光を投光する。
第1検出光L1と第2検出光L2とは、赤外線領域の波長の光である。第2検出光L2は、第1検出光L1の波長よりも長波長側となる波長領域の波長の光である。第1検出光L1と第2検出光L2とは、近赤外線領域の波長の光であることが好ましい。第1実施形態において、第1検出光L1の第1波長は、800nm以上1100nm以下である。第2検出光L2の第2波長は、1300nm以上2000nm以下である。第1波長は例えば975nmであり、第2波長は例えば1550nmである。
図5は、血液サンプル60における波長-透過率特性を示す。図5に示す透過率は、図1に示す受光素子21で検出光を直接受光したときの受光量と、厚さ16mmの検体を透過した検出光を受光素子21で受光したときの受光量との割合である。図5において、実線の特性線A1は、第1層61、すなわち血清に対する透過率を示す。破線の特性線A2は、第3層63、すなわち分離剤に対する透過率を示す。破線の特性線A3は、第2層62、すなわち血餅に対する透過率を示す。一点鎖線の特性線A4は、識別ラベル52に対する透過率を示す。
図1に示すように、光合流部30は、第1検出光L1と第2検出光L2とを同一光路に合流させる。同一光路は、光合流部30から試験管50を透過することによって受光部20に向かう光路である。
第1実施形態の光合流部30は、反射ミラー31とダイクロイックミラー32とを有する。光合流部30は、反射ミラー31とダイクロイックミラー32とにより、第1検出光L1と第2検出光L2とを同一光路に合流させる。合流された第1検出光L1及び第2検出光L2は、試験管50を透過した後に受光部20に入射する。
受光部20は、単一の受光素子21と増幅器22とを有する。受光素子21は、第1検出光L1と第2検出光L2とを受光する受光特性を有する。受光素子21は、受光した光量に応じたレベルの信号を出力する。増幅器22は、受光素子21から出力される信号を増幅した受光信号SG1を出力する。受光素子21が出力する信号を受光信号SG1としてもよい。
界面検出センサ1は、制御部40を備える。制御部40は、投光部10を制御する機能を有する。制御部40は、受光部20が出力する受光信号SG1に基づいて、試料の界面を検出する機能を有する。
制御部40は、CPU41、出力部42、増幅器43、A/D変換器44、出力部45、メモリ46を備える。CPU41は、出力部42、第1ドライバ13及び第2ドライバ14を介して、第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。CPU41は、第1検出光L1と第2検出光L2とについて3つの投光パターンで投光部10が投光するように、投光部10を制御可能である。すなわち、投光部10は、第1検出光L1と第2検出光L2とについて3つの投光パターンで投光可能である。
CPU41は、第1検出光L1と第2検出光L2とについて、第1検出光L1と第2検出光L2との双方を受光部20が同時に受光するように投光する第1投光パターン、第1検出光L1のみを受光部20が受光するように投光する第2投光パターン、第2検出光L2のみを受光部20が受光するように投光する第3投光パターンで投光するように、投光部10を制御可能である。そのため、受光部20は、第1検出光L1と第2検出光L2とについて、双方を同時に受光することができる一方、それぞれ単独で受光することもできる。
CPU41は、第1検出光L1と第2検出光L2とについて、3つの投光パターンのうち、2つの投光パターンで投光部10が投光するように、投光部10を制御する。第1実施形態では、CPU41は、第1投光パターンと第3投光パターンとで投光部10が投光するように、投光部10を制御する。
第1実施形態では、CPU41は、受光部20が第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光した後に第2検出光L2のみを受光するように、第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。CPU41は、例えば、受光部20による第1検出光L1の受光と、受光部20による第2検出光L2の受光とが同時に開始するように、第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。この場合、受光部20が受光する受光量は、段階的に低減するような波形であらわされる。この例に限らず、例えば、CPU41は、受光部20が第2検出光L2のみを検出した後に第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光するように、第1投光素子11と第2投光素子12とを制御してもよい。この場合、受光部20が受光する受光量は、段階的に増大するような波形であらわされる。CPU41は、第1投光素子11と第2投光素子12とを同期させてもよいし、させなくともよい。
図6に示すように、第1検出光L1と第2検出光L2とは、所定の周期で投光される。第1検出光L1は、第1周期で投光される。第2検出光L2は、第2周期で投光される。第1実施形態では、第1周期は、第2周期と一致する。すなわち、第1実施形態では、第1検出光L1と第2検出光L2とは、同じ周期で投光される。
第1実施形態では、第1検出光L1のパルス幅は、第2検出光L2のパルス幅と異なる。例えば、第1検出光L1のパルス幅は、第2検出光L2のパルス幅よりも短い。第1検出光L1のパルス幅は、第2検出光L2のパルス幅よりも長くてもよい。
第1実施形態では、第1検出光L1と第2検出光L2とに基づいて、図6に示す受光信号SG1が受光部20から出力される。図6に示す受光信号SG1は、投光部10と受光部20との間に試験管50が位置していない場合の信号である。
第1実施形態では、受光信号SG1は、合同データD1と、単独データD2とを含む。合同データD1及び単独データD2は、受光量を示す値をあらわすデータである。合同データD1は、受光信号SG1のうち、第1検出光L1と第2検出光L2とによる受光量を示す値をあらわすデータである。すなわち、合同データD1は、第1投光パターンによる受光量を示す値をあらわす。単独データD2は、受光信号SG1のうち、第1検出光L1のみによる受光量を示す値をあらわすデータ、又は、第2検出光L2のみによる受光量を示す値をあらわすデータである。第1実施形態では、単独データD2は、第2検出光L2のみによる受光量を示す値、すなわち第3投光パターンによる受光量を示す値をあらわす。したがって、第1実施形態では、受光信号SG1は、投光部10から2つの投光パターンで投光された第1検出光L1と第2検出光L2とを受光部20が受光することによって、受光部20から出力される。
第1実施形態では、CPU41は、受光部20が第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光するように第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。これにより、受光部20は、第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光した後に、第2検出光L2のみを受光する。
図1に示すように、CPU41は、増幅器43及びA/D変換器44を介して、受光部20が出力する受光信号SG1を受信する。具体的には、受光部20が出力する受光信号SG1は、増幅器43及びA/D変換器44によってデジタル値に変換される。このデジタル値は、CPU41に入力される。受光信号SG1が変換されたデジタル値は、受光部20の受光量である。
CPU41は、受光部20の受光量に基づいて、試料の界面を検出する。CPU41は、試料の界面を示す検出信号SG2を出力部45から出力する。第1実施形態では、CPU41は、試料の界面の他に、例えば、試料の層数を検出信号SG2として出力部45から出力してもよい。
CPU41は、メモリ46に記憶されるプログラムを実行することによって、各種構成を制御する。メモリ46は、例えば、ROM、RAM、ストレージなどを含む。メモリ46は、受光部20の受光量と比較されるしきい値を記憶する。CPU41は、しきい値と受光部20の受光量との比較結果に基づいて、試料の界面を検出する。しきい値は、検出対象に応じて設定される。
図2に示す例のように、第1層61と第2層62との界面66を検出する場合では、第1層61と第2層62とで変化する受光量に応じて設定されたしきい値が使用される。第1層61と空気層64との界面65を検出する場合では、第1層61と空気層64とで変化する受光量に応じて設定されたしきい値が使用される。同様に、図3に示す例のように、第1層61と第3層63の界面67、第3層63と第2層62との界面68、及び、第1層61と空気層64との界面65を検出する場合では、各層で変化する受光量に応じて設定されたしきい値が使用される。
次に、しきい値と受光量とを比較することによって試料の界面を検出する手法について説明する。
まず、図7及び図8を用いて、試験管50に識別ラベル52が貼り付けられていない場合について考える。図7及び図8に示す受光量データは、試験管50の底面からキャップ51に向かって受光量の変化を計測したデータである。
図7に示す例では、第1層61と第2層62とを含む血液サンプル60を検出対象とする。図7は、検出対象を透過する第1検出光L1及び第2検出光L2の位置をZ位置とし、各位置における受光量を示す。第2層62では、第1検出光L1及び第2検出光L2が透過し難いために、受光部20における受光量が少ない。第1層61では、第1波長である第1検出光L1の透過率は高く、第2波長である第2検出光L2の透過率は低い。したがって、第1層61での受光部20の受光量は、第2層62での受光部20の受光量よりも多くなる。このため、第2層62における受光量と第1層61における受光量とに応じて設定されたしきい値により、第1層61と第2層62との界面66を検出できる。
空気層64では、第1検出光L1の透過率及び第2検出光L2の透過率が高い。したがって、空気層64での受光部20の受光量は、第1層61での受光部20の受光量よりも多くなる。このため、第1層61における受光量と空気層64における受光量とに応じて設定されたしきい値により、第1層61と空気層64との界面65を検出できる。
図8に示す例では、第1層61と第2層62と第3層63とを含む血液サンプル60を検出対象とする。図8は、検出対象を透過する第1検出光L1及び第2検出光L2の位置をZ位置とし、各位置における受光量を示す。第1層61での受光量及び第2層62での受光量は、図7に示す例と同様である。第3層63では、第1検出光L1の透過率及び第2検出光L2の透過率が高くなる場合がある。したがって、第3層63での受光部20の受光量は、第1層61での受光量、第2層62での受光量よりも多くなる。このため、第2層62と第3層63における受光量、第3層63と第1層61における受光量に応じて設定されたしきい値により、第2層62と第3層63との界面68、第3層63と第1層61との界面67を検出できる。また、図7に示す血液サンプル60と同様に、図8に示す血液サンプル60においても、第1層61と空気層64との界面65を検出できる。
分離剤の種類によって、波長と透過率の関係、例えば透過率が高い波長帯、透過率が低い波長帯などが異なる場合がある。そのため、第1検出光L1と第2検出光L2の波長は、分離剤ごとに、透過、吸収などを考慮して選択される。
上述したように、試料の界面を検出するにあたっては、第1検出光L1の受光量の変化と、第2検出光L2の受光量の変化とが必要になる。そのため、投光部10は、第1検出光L1と第2検出光L2とについて、2つの投光パターンで投光する。これにより、第1検出光L1の受光量の変化と、第2検出光L2の受光量の変化とが把握される。第1実施形態では、第1投光パターンによる受光量から、第3投光パターンによる受光量を差し引くことによって、第2投光パターンによる受光量、すなわち第1検出光L1による受光量が得られる。
次に、試験管50に識別ラベル52が貼り付けられている場合について考える。
試験管50に識別ラベル52が貼り付けられている場合、識別ラベル52を透過する第1検出光L1及び第2検出光L2の光量が減少、つまり受光部20の受光量が減少する。これにより、検出光が識別ラベル52に透過するZ位置と、検出光が識別ラベル52に透過しないZ位置とで、受光量が変化する。具体的には、識別ラベル52の下端であるラベルボトム、及び、識別ラベル52の上端であるラベルトップを境界として、受光量が変化する。
試験管50に識別ラベル52が貼り付けられている場合、受光量が変化する要因は、試料の界面、ラベルボトム、ラベルトップなどである。したがって、試験管50に識別ラベル52が貼り付けられている場合では、受光量の変化、すなわち受光信号SG1の強度変化に基づいて試料の界面を検出するにあたって、試料の界面と識別ラベル52とを区別することが難しくなる。特に、ラベルボトム又はラベルトップが試料の界面と重なる場合では、試料の界面と識別ラベル52との区別が一層難しい。このことから、識別ラベル52の位置を特定することは、試料の界面を検出するにあたって肝要である。
識別ラベル52が試験管50を覆うように貼り付けられていると、検出光は、1枚の識別ラベル52を2回透過する場合がある。すなわち、検出光は、1枚の識別ラベル52につき、2層の識別ラベル52を透過する場合がある。第1実施形態では、試験管50に最大3枚の識別ラベル52が貼り付けられることを想定しているため、検出光は、最大6層の識別ラベル52を透過する。検出光が透過する識別ラベル52の層数が多いほど、受光部20の受光量が減少する。
次に、試料に対する識別ラベル52の位置を示すラベルパターンについて説明する。ラベルパターンは、試料の層数と、識別ラベル52の下端位置であるラベルボトムの位置と、識別ラベル52の上端位置であるラベルトップの位置との組み合わせによって分類されたパターンである。すなわち、ラベルパターンは、試料に対するラベルボトムの位置及びラベルトップの位置によって決定される。図9から図33に、それぞれ異なるラベルパターンの例を示す。
図9から図25に示す例では、血液サンプル60が第1層61、第2層62、第3層63の3層で構成される。図26から図33に示す例では、血液サンプル60が第1層61、第2層62の2層で構成される。第1実施形態では、試験管50に貼り付けられた1枚以上の識別ラベル52のうち、試験管50の底面に最も近い端をラベルボトムとし、試験管50の開口、すなわちキャップ51に最も近い端をラベルトップとする。
図9、図10及び図11に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが第1層61と重なる。3枚の識別ラベル52は、それぞれずれることなく重なって貼り付けられる場合もあれば、それぞれずれて貼り付けられる場合もある。
図9、図10及び図11に示す例では、試験管50に識別ラベル52が3枚貼り付けられているが、識別ラベル52が2枚貼り付けられる場合、識別ラベル52が1枚だけ貼り付けられる場合も考えられる。第1実施形態では、図9に示す例、図10に示す例、図11に示す例の何れも、同一のラベルパターンとして分類する。すなわち、第1実施形態では、識別ラベル52の枚数によらず、試料に対するラベルボトムの位置と試料に対するラベルトップの位置とでラベルパターンを分類する。
図12から図33に示す例では、ラベルボトムの位置とラベルトップの位置とを単に示すために、識別ラベル52を1枚で図示している。
図12に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第3層63と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図13に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが空気層64と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図14に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図15に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第3層63と重なり、ラベルトップが第1層61と重なる。
図16に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第1層61と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図17に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが第1層61と重なる。
図18に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが界面67、すなわち第1層61の下面と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図19に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第1層61と重なり、ラベルトップが第1層61と重なる。
図20に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第3層63と重なり、ラベルトップが界面65、すなわち第1層61の上面と重なる。
図21に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが界面67、すなわち第1層61の下面と重なり、ラベルトップが第1層61と重なる。
図22に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが界面65、すなわち第1層61の上面と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図23に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが界面65、すなわち第1層61の上面と重なる。
図24に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第1層61と重なり、ラベルトップが界面65、すなわち第1層61の上面と重なる。
図25に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが界面67、すなわち第1層61の下面と重なり、ラベルトップが界面65、すなわち第1層61の上面と重なる。
血液サンプル60が3層で構成されるラベルパターンの他の例としては、例えば、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが第2層62と重なるパターン、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが第3層63と重なるパターンなどが挙げられる。
図26に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが空気層64と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図27に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図28に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第1層61と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図29に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが第1層61と重なる。
図30に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第1層61と重なり、ラベルトップが第1層61と重なる。
図31に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが界面65、すなわち第1層61の上面と重なり、ラベルトップが空気層64と重なる。
図32に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが界面65、すなわち第1層61の上面と重なる。
図33に示すラベルパターンでは、ラベルボトムが第1層61と重なり、ラベルトップが界面65、すなわち第1層61の上面と重なる。
血液サンプル60が2層で構成されるラベルパターンの他の例としては、例えば、ラベルボトムが第2層62と重なり、ラベルトップが第2層62と重なるパターン、ラベルボトムが第2層62の上面と重なり、ラベルトップが空気層64と重なるパターンなどが挙げられる。
次に、受光信号SG1から試料の界面を検出する具体的な処理について記載する。制御部40は、メモリ46に記憶されるプログラムにしたがって、図34に示す処理を実行する。このプログラムは、フラッシュメモリ、ハードディスクなどの外部の記憶媒体から制御部40が読み出すことによってメモリ46に記憶されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して接続されるサーバから制御部40が読み出すことによってメモリ46に記憶されてもよい。図34に示す処理は、試料の界面を検出するための処理である。
制御部40は、図34に示す処理によって、受光信号SG1の強度、すなわち受光部20の受光量に基づいて識別ラベル52の位置を特定する。すなわち、制御部40は、試料の界面を検出するための信号をもとに、識別ラベル52を検出する。第1実施形態では、制御部40は、図34に示す処理を常に実行している。
図34に示すように、制御部40は、ステップS11において、分離処理を実行する。分離処理とは、受信した受光信号SG1を合同データD1と単独データD2とに分離させる処理である。制御部40は、受光信号SG1から合同データD1と単独データD2とを取得する。すなわち、制御部40は、受光信号SG1から、合同データD1が示す受光量、すなわち第1検出光L1と第2検出光L2とによる受光量と、単独データD2が示す受光量、第2検出光L2による受光量とを取得する。
制御部40は、ステップS12において、ステップS11で分離させた合同データD1が示す受光量と、単独データD2が示す受光量とを所定の間隔でバッファする。制御部40は、ステップS12において、例えば1ミリ秒間隔でバッファする。合同データD1が示す受光量と単独データD2が示す受光量とをバッファすることによって、合同データD1及び単独データD2について、図35に示すような受光量データが得られる。この受光量データは、1ミリ秒ごとに更新される。これにより、合同データD1が示す受光量の変化と、単独データD2が示す受光量の変化とが把握される。
制御部40は、ステップS13において、バッファした受光量、すなわちステップS12で得られた受光量データに基づいて、検出処理を実行する。検出処理とは、試験管50を検出する処理である。制御部40は、合同データD1が示す受光量と、試験管50を検出するための検出用しきい値とを比較する。制御部40は、単独データD2が示す受光量と、検出用しきい値とを比較する。
制御部40は、ステップS14において、ステップS13での比較結果に基づいて、試験管50の有無を判定する。制御部40は、合同データD1が示す受光量と単独データD2が示す受光量との双方が、検出用しきい値を下回った場合に、試験管50が有ると判定する。この場合、制御部40は、試験管50を検出したと判定し、ステップS15に処理を移行する。合同データD1が示す受光量及び単独データD2が示す受光量の双方を検出用しきい値と比較することによって、合同データD1が示す受光量及び単独データD2が示す受光量の何れか一方と検出用しきい値とを比較する場合と比べ、試験管50の検出感度(検出精度)が向上する。
図35に示すように、投光部10と受光部20との間に試験管50の底面が位置すると、合同データD1が示す受光量及び単独データD2が示す受光量の双方ともが大きく減少する。その理由は、試験管50に血液サンプル60が収容されているためである。すなわち、血液サンプル60によって受光量が減少することを契機として、制御部40は、試験管50を検出する。
図34に示すように、制御部40は、ステップS14において、合同データD1が示す受光量が検出用しきい値以上、又は、単独データD2が示す受光量が検出用しきい値以上である場合に、試験管50が無いと判定する。この場合、制御部40は、試験管50を検出していないと判定し、ステップS11に処理を戻す。すなわち、制御部40は、試験管50を検出するまでステップS11からステップS14の処理を繰り返す。
制御部40は、ステップS15において、受光量データを取得する。受光量データとは、血液サンプル60に対する受光量の変位を示すデータであり、例えば、図7及び図8に示すようなデータである。制御部40は、例えば、ステップS11及びステップS12と同様に、分離処理とバッファとを実行する。ここでは、制御部40は、ステップS12よりも長い間隔でバッファする。制御部40は、例えば10ミリ秒間隔でバッファする。これにより、例えば図36に示すような、試験管50の全長にわたって受光量の変位を示す受光量データが得られる。
制御部40は、ステップS15において、合同データD1による受光量データと、単独データD2とによる受光量データとを取得する。第1実施形態では、合同データD1による受光量データと単独データD2とによる受光量データとの差分をとることによって、第1検出光L1による受光量データを得ることができる。
制御部40は、ステップS15において、取得した受光量データについて、以降の処理に使用するデータ範囲、例えば試料の界面を検出したり、ラベルパターンを判定したりするために使用するデータ範囲を決定する。制御部40は、メモリ46に記憶されるしきい値と受光量データとを比較することによって、試験管50の底面からキャップ51の下端までをデータ範囲として決定する。
図36に示すように、キャップ51では受光量が極端に減少するため、制御部40は、受光量データとしきい値とに基づいてキャップ51を検出できる。ステップS16以降では、受光量データのうちデータ範囲内のデータを、単に受光量データとして表記する。
図34に示すように、制御部40は、ステップS16において、受光量データから特徴量を抽出する。この特徴量は、ラベルパターンを示す特徴量である。すなわち、この特徴量は、試料の層数を示す特徴量、ラベルボトムの位置を示す特徴量、ラベルトップの位置を示す特徴量を含む。ラベルパターンとは、例えば、図9から図33に示すパターンである。
制御部40は、ステップS16において、受光量データに対して、微分、しきい値判定などを行うことによって、特徴量を抽出する。制御部40は、例えば、受光量データを微分することによって得られたピーク値の配列に基づいて、特徴量を抽出する。ピーク値の配列は、受光量変化の配列を示す。受光量変化の配列は、試料の界面とラベルボトムとラベルトップとの配列を示す。このように、受光量データにはラベルパターンを示す情報が含まれているため、受光量データからラベルパターンを示す特徴量を抽出できる。
制御部40は、ステップS17において、抽出した特徴量からラベルパターンを判定する。具体的には、制御部40は、特徴量から試料の層数を判定する。このとき、制御部40は、例えば、試料の層数が2層であるか3層であるかを判定する。また、制御部40は、特徴量からラベルボトムの位置及びラベルトップの位置を判定する。このとき、制御部40は、ラベルボトム及びラベルトップが試料の何れの層と重なるかを判定する。
制御部40は、ステップS17において、試料の層数を判定する処理と、ラベルボトムの位置及びラベルトップの位置を判定する処理とを実行する。これにより、制御部40は、試料を収容する試験管50について、ラベルパターンを判定する。すなわち、制御部40は、特徴量から、血液サンプル60を収容する試験管50について、ラベルパターンが図9から図33に示すラベルパターンの何れに該当するかを判定する。制御部40は、例えば、それぞれのラベルパターンを示す値が格納されたテーブルデータを参照することによって、ラベルパターンを判定する。テーブルデータは、例えばメモリ46に記憶されている。
制御部40は、ステップS18において、判定したラベルパターンと取得した受光量データとに基づいて、試料の界面を検出する。ラベルパターンが特定されると、受光量データに基づいて試料の界面と識別ラベル52との区別ができる。そのため、試験管50に識別ラベル52が貼り付けられていない場合と同様の手法によって、試料の界面を検出できる。例えば、制御部40は、ラベルパターンごとに対応付けられたしきい値と受光量データとを比較することによって、試料の界面を検出する。このしきい値は、例えば、ラベルパターンを示す値に対応付けられた状態でテーブルデータに格納されている。制御部40は、試料の界面を検出することによって、試料の界面位置を算出できる。
制御部40は、ステップS19において、検出信号SG2を出力する。制御部40は、例えば、試料の層数、試料の界面位置などを示す値を出力部45から出力する。制御部40は、ステップS19の処理を終えると、図34に示す処理を再び開始する。
界面検出センサ1においては、遠心分離されていない血液サンプル60がセットされることがある。例えば、制御部40は、ステップS17において、抽出した特徴量から該当するラベルパターンがない場合、すなわちラベルパターンが判定できない場合に、血液サンプル60が遠心分離されていないと判定してもよい。制御部40は、検出信号SG2として、血液サンプル60の遠心分離状態を出力してもよい。
第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1-1)界面検出センサ1は、第1検出光L1を投光する第1投光素子11と、第2検出光L2を投光する第2投光素子12と、を有する投光部10と、第1検出光L1及び第2検出光L2を受光し、受光量に応じた受光信号SG1を出力する受光部20と、第1検出光L1と第2検出光L2との双方を受光部20が同時に受光するように投光する第1投光パターン、第1検出光L1のみを受光部20が受光するように投光する第2投光パターン、及び、第2検出光L2のみを受光部20が受光するように投光する第3投光パターンのうち、2つの投光パターンで投光するように、投光部10を制御する制御部40と、を備える。制御部40は、試料の層数と、識別ラベル52の上端位置と、識別ラベル52の下端位置との組み合わせパターンであるラベルパターンを示す特徴量を受光信号SG1から抽出する。制御部40は、特徴量に基づいて、ラベルパターンを判定する。制御部40は、ラベルパターンに基づいて、受光信号SG1から試料の界面を検出する。
制御部40は、試料の界面を検出するための受光信号SG1に基づいて、ラベルパターンを判定する。ラベルパターンは、試料に対する識別ラベル52の位置を示す。そのため、制御部40は、ラベルパターンを判定することによって、受光信号SG1の強度変化について、識別ラベル52による強度変化なのか、試料の界面による強度変化なのかを区別できる。すなわち、制御部40は、受光信号SG1に基づいて試料の界面を検出するにあたって、識別ラベル52と試料の界面とを区別できる。このように、上記構成によれば、識別ラベル52を検出する構成を別途設ける必要なく、簡易な構成で試料の界面を検出できる。
(1-2)制御部40は、出力部45を有する。制御部40は、試料の界面を検出した後に、試料の層数と試料の界面とを示す検出信号SG2を出力部45から出力する。
上記構成によれば、識別ラベル52によって容器内の試料を視認できなくとも、ユーザは、検出信号SG2によって試料の層数と試料の界面とについて把握できる。
(1-3)制御部40は、第1検出光L1をパルス状にて投光するように第1投光素子11を制御する。制御部40は、第2検出光L2をパルス状にて投光するように第2投光素子12を制御する。制御部40は、受光部20が第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光した後に第2検出光L2のみを受光するように、第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。
上記構成によれば、第1投光パターンと第3投光パターンとで投光された第1検出光L1及び第2検出光L2を、受光部20が受光する。第1検出光L1と第2検出光L2とについて、異なる2つの投光パターンにて受光部20が受光できる。
(1-4)第1投光素子11は、第1検出光L1を第1周期で投光する。第2投光素子12は、第2検出光L2を第1周期と一致する第2周期で投光する。第2検出光L2のパルス幅は、第1検出光L1のパルス幅よりも長い。制御部40は、受光部20による第1検出光L1の受光と受光部20による第2検出光L2の受光とが同時に開始するように第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。
受光部20は、第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光する。第2検出光L2のパルス幅よりも第1検出光L1のパルス幅が長いため、次に受光部20は、第1検出光L1を受光しなくなる一方で、第2検出光L2を受光し続ける。すなわち、第1投光パターンと第3投光パターンとで投光された第1検出光L1及び第2検出光L2を、受光部20が受光する。上記構成によれば、周期が一致する第1検出光L1と第2検出光L2とについてパルス幅を異ならせるだけで、2つの投光パターンによる第1検出光L1及び第2検出光L2を受光部20が受光できる。
(1-5)制御部40は、受光信号SG1に基づいて容器を検出し、その後に、特徴量を受光信号SG1から抽出する。
検出光を受光部20が直接受光する場合と、試料を収容する容器を透過する検出光を受光部20が受光する場合とで、受光信号SG1の強度が変化する。そのため、制御部40は、受光信号SG1に基づいて容器を検出できる。上記構成によれば、容器がセットされていないにもかかわらず、界面検出センサ1が試料の界面を検出しようと動作するおそれを低減できる。
<第2実施形態>
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と比較して、制御部40が試料の界面を検出するために実行する処理の内容が異なるのみである。そのため、第2実施形態では、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
第2実施形態では、制御部40は、スタート信号が入力されることによって、試料の界面を検出するための処理を開始する。例えば、投光部10と受光部20との間に試験管50がセットされたことを契機として、制御部40にスタート信号が入力されてもよい。例えば、界面検出センサ1のユーザがコントローラを操作することによって、制御部40にスタート信号が入力されてもよい。制御部40は、スタート信号の入力を契機として、図37に示す処理を開始する。
第2実施形態では、投光部10は、第1実施形態と異なり、常に所定周期で投光するのではなく、スタート信号が制御部40に入力された場合に、受光部20への投光を開始する。すなわち、制御部40は、スタート信号が入力された場合に、投光部10を動作させる。投光部10は、制御部40にスタート信号が入力されると、検出光を所定周期で投光する。
図37に示すように、制御部40は、ステップS21において、ステップS15と同様に、受光量データを取得する。すなわち、第2実施形態では、第1実施形態と比べて、ステップS11からステップS14までの処理がない。その理由は、第2実施形態では、試験管50の検出を契機として処理を開始するのではなく、スタート信号の入力を契機として処理を開始するためである。制御部40は、例えば、受光量データを取得すると、投光部10を停止させる。
制御部40は、ステップS22において、ステップS16と同様に、特徴量を抽出する。
制御部40は、ステップS23において、ステップS17と同様に、ラベルパターンを判定する。
制御部40は、ステップS24において、ステップS18と同様に、試料の界面を検出する。
制御部40は、ステップS25において、検出信号SG2を出力する。制御部40は、ステップS25の処理を終えると、図37に示す処理を終了する。
第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2-1)制御部40は、試料の界面を検出するための処理を開始するスタート信号が入力された場合に、投光部10を動作させる。
上記構成によれば、第1実施形態と比べ、投光部10の動作時間を低減できる。したがって、界面検出センサ1の消費電力を低減できる。また、別の効果として、投光部10を長寿命化できる。
<第3実施形態>
次に第3実施形態について説明する。第3実施形態では、第1実施形態と比較して、試料の界面を検出するための処理の内容が異なるのみである。そのため、第3実施形態では、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
第3実施形態では、第1実施形態と同様に、制御部40は、常にパルス状の検出光を所定周期で投光部10に投光させている。第3実施形態では、制御部40は、試験管50を検出するまでの間、第1実施形態よりも小さい光量で検出光を投光部10に投光させている。
図38に示すように、制御部40は、ステップS30において、ステップS11と同様に、分離処理をする。
制御部40は、ステップS31において、ステップS12と同様に、バッファする。
制御部40は、ステップS32において、ステップS13と同様に、検出処理をする。
制御部40は、ステップS33において、ステップS14と同様に、試験管50の有無を判定する。制御部40は、試験管50が有ると判定した場合に、ステップS34に処理を移行する。制御部40は、試験管50が無いと判定した場合に、ステップS30に処理を戻す。
制御部40は、ステップS34において、投光部10が投光する検出光の光量をアップさせる。このとき、制御部40は、試料の界面を検出するにあたって適切な受光量データが得られる程度に、検出光の光量をアップさせる。これにより、第1投光素子11が投光する第1検出光L1の光量と、第2投光素子12が投光する第2検出光L2の光量とが、増加する。
制御部40は、ステップS35において、ステップS15と同様に、受光量データを取得する。このとき、制御部40は、光量がアップされた第1検出光及び光量がアップされた第2検出光による受光量データを取得する。制御部40は、受光量データを取得した後、投光部10が投光する検出光の光量をダウンさせてもよい。
制御部40は、ステップS36において、ステップS16と同様に、特徴量を抽出する。
制御部40は、ステップS37において、ステップS17と同様に、ラベルパターンを判定する。
制御部40は、ステップS38において、ステップS18と同様に、試料の界面を検出する。
制御部40は、ステップS39において、ステップS19と同様に、検出信号SG2を出力する。制御部40は、ステップS39の処理を終えると、図38に示す処理を再び開始する。
第3実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(3-1)制御部40は、容器を検出した場合に、第1投光素子11が投光する第1検出光L1の光量と第2投光素子12が投光する第2検出光L2の光量とを増加させる。制御部40は、その後に、制御部40は、光量が増加した第1検出光L1と光量が増加した第2検出光L2とによる受光信号SG1から特徴量を抽出する。
上記構成によれば、試料の界面を検出するときと比べて小さい光量で容器を検出するため、界面検出センサ1の消費電力を低減できる。また、別の効果として、投光部10を長寿命化できる。
第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態は、以下のように変更して実施できる。第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
・図39に示すように、受光信号SG1が変更されてもよい。図39に示す変更例では、第1検出光L1のパルス幅は、第2検出光L2のパルス幅と一致する。第2検出光L2の周期は、第1検出光L1の周期の1/2である。すなわち、第2周期は、第1周期の1/2である。第1周期が、第2周期の1/2であってもよい。制御部40は、受光部20が第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光するように、第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。これにより、受光部20は、第1検出光L1と第2検出光L2を同時に受光した後に、第2検出光L2のみを受光する。
図39に示す変更例では、受光部20は、第1投光パターンと第3投光パターンとで投光された第1検出光L1及び第2検出光L2を受光する。そのため、受光信号SG1は、合同データD1と単独データD2とで構成される。
この変更例によれば、以下のような効果が得られる。
受光部20は、第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光する。第2周期は第1周期の1/2であるため、次に、受光部20は、第2検出光L2のみを受光する。すなわち、第1投光パターンと第3投光パターンとで投光された第1検出光L1及び第2検出光L2を、受光部20が受光する。上記変更例によれば、パルス幅が一致する第1検出光L1と第2検出光L2とについて第2周期を第1周期の1/2にするだけで、2つの投光パターンによる第1検出光L1及び第2検出光L2を受光部20が受光できる。
・図40に示すように、受光信号SG1が変更されてもよい。図40に示す変更例では、第1検出光L1のパルス幅と第2検出光L2のパルス幅とが同じである。第1検出光L1の周期は、第2検出光L2の周期と一致する。すなわち、第2周期は、第1周期と一致する。制御部40は、第1検出光L1と第2検出光L2とを交互に受光部20が受光するように、第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。制御部40は、例えば、第1検出光L1の投光タイミングと第2検出光L2の投光タイミングとをずらすように第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。これにより、受光部20は、第1検出光L1と第2検出光L2と交互に受光する。
図40に示す変更例では、受光部20は、第2投光パターンと第3投光パターンとによる第1検出光L1及び第2検出光L2を受光する。受光信号SG1は、単独データD2で構成される。この変更例では、単独データD2は、第1単独データD21と第2単独データD22とを含む。詳述すると、受光信号SG1は、第1検出光L1による受光量を示す値をあらわす第1単独データD21と、第2検出光L2による受光量を示す値をあらわす第2単独データD22とで構成される。制御部40は、第1検出光L1による受光量データと、第2検出光L2による受光量データとの和をとることによって、第1検出光L1と第2検出光L2とによる受光量データを得る。
この変更例によれば、以下の効果が得られる。
第2投光パターンと第3投光パターンとで投光された第1検出光L1及び第2検出光L2を、受光部20が受光する。上記変更例によれば、第1検出光L1と第2検出光L2とについて、異なる2つの投光パターンにて受光部20が受光できる。
受光部20は、第1検出光L1を受光する。次に、受光部20は、第2検出光L2を受光する。すなわち、受光部20は、第2投光パターンによる第1検出光L1と第3投光パターンによる第2検出光L2とを交互に受光する。上記変更例によれば、第1検出光L1と第2検出光L2とを受光部20に交互に受光させるだけで、2つの投光パターンによる第1検出光L1及び第2検出光L2を受光部20が受光できる。
・図41に示すように、受光部20は、受光素子21を複数有してもよい。この変更例では、受光素子21を第1受光素子21と称する。受光部20は、第1検出光L1を受光する第1受光素子21と、第2検出光L2を受光する第2受光素子23とを有する。第1検出光L1と第2検出光L2とは、それぞれ違う光路によって、受光部20に受光される。すなわち、第1投光素子11から第1受光素子21に向かう光路は、第2投光素子12から第2受光素子23に向かう光路と別の光路である。制御部40は、第1検出光L1の投光タイミングと第2検出光L2の投光タイミングとをずらして第1検出光L1と第2検出光L2とを交互に受光部20が受光するように第1投光素子11と第2投光素子12とを制御する。
図42に示すように、図41に示す変更例では、受光信号SG1が複数出力される。第1受光素子21は、第1検出光L1を受光することによって、受光信号SG1として第1受光信号を出力する。第2受光素子23は、第2検出光L2を受光することによって、受光信号SG1として第2受光信号を出力する。第1受光信号は、第1検出光L1による第1単独データD21で構成される。第2受光信号は、第2検出光L2による第2単独データD22で構成される。すなわち、受光部20は、第2投光パターンと第3投光パターンとによる第1検出光L1及び第2検出光L2を受光する。制御部40は、第1検出光L1による受光量データと、第2検出光L2による受光量データとの和をとることによって、第1検出光L1と第2検出光L2とによる受光量データを得る。
この変更例によれば、以下の効果が得られる。
第2投光パターンと第3投光パターンとで投光された第1検出光L1及び第2検出光L2を、受光部20が受光する。上記変更例によれば、第1検出光L1と第2検出光L2とについて、異なる2つの投光パターンにて受光部20が受光できる。
第1受光素子21が第1検出光L1を受光する。次に、第2受光素子23が第2検出光L2を受光する。すなわち、受光部20は、第2投光パターンによる第1検出光L1と第3投光パターンによる第2検出光L2とを交互に受光する。上記変更例によれば、第1検出光L1と第2検出光L2とについて、第1受光素子21と第2受光素子23とが交互に受光するだけで、2つの投光パターンによる第1検出光L1及び第2検出光L2を受光部20が受光できる。
別の効果として、上記変更例では、単一の受光素子21で異なる2つの波長の検出光を受光する必要がない。そのため、第1波長の受光に特化した受光素子を第1受光素子21として採用でき、第2波長の受光に特化した受光素子を第2受光素子23として採用できる。
・受光部20は、第1投光パターンと第2投光パターンとで投光された第1検出光L1及び第2検出光L2を受光してもよい。例えば、受光部20は、第1検出光L1と第2検出光L2とを同時に受光した後に、第1検出光L1のみを受光してもよい。例えば、受光部20は、第1検出光L1のみを受光した後に、第1検出光L1と第2検出光L2とを受光してもよい。
・制御部40は、受光信号SG1を入力とし、試料の界面を示す値を出力とする写像を規定する写像データに基づいて、試料の界面を検出してもよい。写像データは、受光信号SG1を入力とし検出信号SG2を出力とする写像を規定するデータでもよい。写像データは、受光信号SG1を入力とし、ラベルパターンを示す値を出力とする写像を規定するデータでもよい。写像データは、例えば、メモリ46に記憶されるが、外部の記憶媒体から読み出されてもよい。写像データは、機械学習によって得ることができる。
写像データを得るための学習手法として、例えば、ニューラルネットワークを用いた教師有り学習が挙げられる。受光信号SG1と試料の界面を示す値とが対応付けられた教師データを用いて、受光信号SG1と試料の界面を示す値との相関を学習させることによって、写像データが得られる。
この変更例によれば、以下の効果が得られる。
制御部40は、識別ラベル52が容器に貼り付けられている場合でも、試料の界面を検出するための受光信号SG1から試料の界面を検出できる。したがって、識別ラベル52を検出する構成を別途設ける必要なく、簡易な構成で試料の界面を検出できる。
・試験管50に識別ラベル52が複数枚貼り付けられている場合、制御部40は、それぞれの識別ラベル52についてラベルボトムの位置とラベルトップの位置とを特定してもよい。すなわち、制御部40は、受光量データに基づいて、より細分化されたラベルパターンを判定してもよい。識別ラベル52が2枚重なっている部分と、識別ラベル52が1枚だけの部分とでは、受光量に差が生じる。したがって、検出光が透過する識別ラベル52の層数に基づいて、受光量が変化する。
・図1に示すように、増幅器43から受光量を示す信号SG3を出力するようにしてもよい。なお、受光部20の増幅器22から信号SG3を出力するようにしてもよい。例えば、信号SG3が界面検出センサ1の外部に出力されてもよい。
・受光部20の受光量としきい値とにより試料の界面を検出することに限らず、受光量の変化量又は変化率により試料の界面を検出するようにしてもよい。例えば、図7に示す血液サンプル60では、Z位置に対して受光量の変化量又は変化率が所定値以上の場合、そこに界面があることが検出できる。そして、第1検出光L1及び第2検出光L2と試験管50との相対位置(Z位置)により、検出した界面が第2層62と第1層61との界面66か、第1層61と空気層64との界面65かを判定できる。この場合、ラベルパターンごとに所定値を用意すればよい。
・界面検出センサ1は、第1投光素子11及び第2投光素子12は、それぞれ別の光路で単一の受光素子21に投光してもよい。この場合、界面検出センサ1は、光合流部30を有しなくてもよい。この変更例において、投光部10から投光される第1検出光L1と第2検出光L2は、それぞれの光路にて受光部20の受光素子21に受光される。本実施形態において、第1投光素子11は、受光素子21に向けて第1検出光L1を投光するように配置され、第2投光素子12は、受光素子21に向けて第2検出光L2を投光するように配置される。つまり、第1投光素子11及び第2投光素子12は、単一の受光素子21に向けて第1検出光L1及び第2検出光L2を投光するように配置される。この変更例では、図1に示す光合流部30を備えていないため、簡略化された構成により、試料の界面を検出できる。
・第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態では、第1層61と第2層62とを含む血液サンプル60又は第1層61と第2層62と第3層63とを含む血液サンプル60を検出対象とした。界面は、空気等の気体と液体又は固体との間の境界にも形成される。したがって、界面検出センサ1は、1層のみからなる試料を検出対象とし、その検出対象と外部雰囲気との境界を界面として検出するようにしてもよい。
1 界面検出センサ
10 投光部
11 第1投光素子
12 第2投光素子
13 第1ドライバ
14 第2ドライバ
20 受光部
21 受光素子(第1受光素子)
22 増幅器
23 第2受光素子
30 光合流部
31 反射ミラー
32 ダイクロイックミラー
40 制御部
41 CPU
42 出力部
43 増幅器
44 A/D変換器
45 出力部
46 メモリ
50 試験管
51 キャップ
52 識別ラベル
60 血液サンプル
61 第1層
62 第2層
63 第3層
64 空気層
65 界面
66 界面
67 界面
68 界面
80 移動機構
D1 合同データ
D2 単独データ
D21 第1単独データ
D22 第2単独データ
L1 第1検出光
L2 第2検出光
SG1 受光信号
SG2 検出信号
SG3 信号

Claims (12)

  1. 識別ラベルが貼り付けられた容器に収容される試料の界面を検出するための界面検出センサであって、
    第1波長の第1検出光を投光する第1投光素子と、前記第1波長と異なる第2波長の第2検出光を投光する第2投光素子と、を有する投光部と、
    前記第1検出光及び前記第2検出光を受光し、受光量に応じた受光信号を出力する受光部と、
    前記第1検出光と前記第2検出光との双方を前記受光部が同時に受光するように投光する投光パターン、前記第1検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターン、及び、前記第2検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターンのうち、2つの投光パターンで投光するように、前記投光部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記試料の層数と、前記識別ラベルの上端位置と、前記識別ラベルの下端位置との組み合わせパターンであるラベルパターンを示す特徴量を前記受光信号から抽出し、
    前記特徴量に基づいて、前記ラベルパターンを判定し、
    前記ラベルパターンに基づいて、前記受光信号から前記試料の界面を検出する
    界面検出センサ。
  2. 前記制御部は、出力部を有し、
    前記制御部は、前記試料の界面を検出した後に、前記試料の層数と前記試料の界面とを示す検出信号を前記出力部から出力する
    請求項1に記載の界面検出センサ。
  3. 前記制御部は、前記第1検出光と前記第2検出光とをパルス状とするとともに、前記受光部が前記第1検出光と前記第2検出光とを同時に受光した後に前記第2検出光のみを受光するように、前記第1投光素子と前記第2投光素子とを制御する、請求項1又は請求項2に記載の界面検出センサ。
  4. 前記第1投光素子は、前記第1検出光を第1周期で投光し、
    前記第2投光素子は、前記第2検出光を前記第1周期と一致する第2周期で投光し、
    前記第2検出光のパルス幅は、前記第1検出光のパルス幅よりも長く、
    前記制御部は、前記受光部が前記第1検出光と前記第2検出光とを同時に受光するように、前記第1投光素子と前記第2投光素子とを制御する
    請求項3に記載の界面検出センサ。
  5. 前記第1投光素子は、前記第1検出光を第1周期で投光し、
    前記第2投光素子は、前記第2検出光を前記第1周期の1/2である第2周期で投光し、
    前記第2検出光のパルス幅は、前記第1検出光のパルス幅と一致し、
    前記制御部は、前記受光部が前記第1検出光と前記第2検出光とを同時に受光するように、前記第1投光素子と前記第2投光素子とを制御する
    請求項3に記載の界面検出センサ。
  6. 前記制御部は、前記第1検出光と前記第2検出光とをパルス状とするとともに、前記受光部が前記第1検出光と前記第2検出光とを交互に受光するように、前記第1投光素子と前記第2投光素子とを制御する、請求項1又は請求項2に記載の界面検出センサ。
  7. 前記第1投光素子は、前記第1検出光を第1周期で投光し、
    前記第2投光素子は、前記第2検出光を前記第1周期と一致する第2周期で投光し、
    前記第2検出光のパルス幅は、前記第1検出光のパルス幅と一致し、
    前記制御部は、前記第1検出光の投光タイミングと前記第2検出光の投光タイミングとをずらして前記第1検出光と前記第2検出光とを交互に前記受光部が受光するように、前記第1投光素子と前記第2投光素子とを制御する
    請求項6に記載の界面検出センサ。
  8. 前記受光部は、前記第1検出光を受光する第1受光素子と、前記第2検出光を受光する第2受光素子とを有し、
    前記第1投光素子は、前記第1検出光を第1周期で投光し、
    前記第2投光素子は、前記第2検出光を前記第1周期と一致する第2周期で投光し、
    前記第2検出光のパルス幅は、前記第1検出光と一致し、
    前記制御部は、前記第1検出光の投光タイミングと前記第2検出光の投光タイミングとをずらして前記第1検出光と前記第2検出光とを交互に前記受光部が受光するように、前記第1投光素子と前記第2投光素子とを制御する
    請求項6に記載の界面検出センサ。
  9. 前記制御部は、前記受光信号に基づいて前記容器を検出し、その後に、前記特徴量を前記受光信号から抽出する請求項1から請求項8の何れか一項に記載の界面検出センサ。
  10. 前記制御部は、前記容器を検出した場合に、前記第1投光素子が投光する前記第1検出光の光量と前記第2投光素子が投光する前記第2検出光の光量とを増加させ、その後に、光量が増加した前記第1検出光と光量が増加した前記第2検出光とによる前記受光信号から前記特徴量を抽出する請求項9に記載の界面検出センサ。
  11. 前記制御部は、前記試料の界面を検出するための処理を開始するスタート信号が入力された場合に、前記投光部を動作させる請求項1から請求項8の何れか一項に記載の界面検出センサ。
  12. 識別ラベルが貼り付けられた容器に収容される試料の界面を検出するための界面検出センサであって、
    第1波長の第1検出光を投光する第1投光素子と、前記第1波長と異なる第2波長の第2検出光を投光する第2投光素子と、を有する投光部と、
    前記第1検出光及び前記第2検出光を受光し、受光量に応じた受光信号を出力する受光部と、
    前記第1検出光と前記第2検出光との双方を前記受光部が同時に受光するように投光する投光パターン、前記第1検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターン、及び、前記第2検出光のみを前記受光部が受光するように投光する投光パターンのうち、2つの投光パターンで投光するように、前記投光部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記受光信号を入力とし前記試料の界面を示す値を出力とする写像を規定する写像データに前記受光信号を入力することによって、前記試料の界面を検出する
    界面検出センサ。
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