JP2022139960A - 端子部品、及び端子部品取付構造 - Google Patents

端子部品、及び端子部品取付構造 Download PDF

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Jumpei Sawayama
浩二 金子
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Abstract

【課題】防水性能を向上できる端子部品、及び端子部品取付構造を提供する。【解決手段】封止部材4は、第1の本体部2Aに接して、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆うように配置される。従って、封止部材4は、内周側では、端子金具3の胴体部30と密着することができる。従って、封止部材4は、内周側の部分において、第1の本体部2Aと端子金具3との間の水分の侵入経路P2を封止することができる。このように、封止部材4が、第1の本体部2Aと端子金具3との間の防水性を向上できるため、端子部品1の防水性能を向上できる。【選択図】図2

Description

本発明は、端子部品、及び端子部品取付構造
に関する。
例えば、車載コンバータなどにおいて電気回路から出力される電気信号を外部機器に送るワイヤーハーネスを接続させるための手段として出力用の端子部品取付構造が用いられる。出力用の端子部品取付構造は、非導電性の本体部インサート成形された端子金具により電気的導通の機能を果たす。また本体部に溝を設けOリングなどの封止部材を装着した状態で、当該本体部を筐体に組付けることで、Oリングが潰れ、外部からの水分の侵入を防止する防水機能を果たす。このような従来の端子部品取付構造として、例えば特許文献1に挙げられるものが知られている。
特開2019-012590号公報
上述の特許文献1の端子部品取付構造では、Oリングが設置されている箇所については、防水機能が果たされるが、インサートされている端子金具と樹脂の本体部との間の界面に、成形不良や樹脂クラックなどが発生した場合に、防水機能が低下する可能性がある。従って、防水性能を向上できる端子部品、及び端子部品取付構造が求められていた。
本発明は、防水性能を向上できる端子部品、及び端子部品取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係る端子部品は、取付対象物の有する貫通部を貫通して取り付けられる端子部品において、取付対象物を貫通する第1の方向に延びる胴体部を有する端子金具と、非導電性の材料からなり、胴体部の第1方向の一部を全周に亘って覆うように設けられた第1の本体部と、第1の本体部に接して、胴体部の第1の方向の一部を全周に亘って覆うように配置された環状の第1の封止部材と、を備える。
本発明に係る端子部品は、取付対象物の有する貫通部を貫通して取り付けられる。第1の本体部と端子金具との間の界面は、水分の侵入経路となり得る。これに対し、第1の封止部材は、第1の本体部に接して、胴体部の第1の方向の一部を全周に亘って覆うように配置される。従って、第1の封止部材は、内周側では、端子金具の胴体部と密着することができる。従って、第1の封止部材は、内周側の部分において、第1の本体部と端子金具との間の水分の侵入経路を封止することができる。このように、第1の封止部材が、第1の本体部と端子金具との間の防水性を向上できるため、端子部品の防水性能を向上できる。
第1の封止部材は、円筒形状を有してよい。この場合、第1の封止部材は、内周側及び外周側の両方において、(例えば、断面が円形のOリングなどに比して)広範囲にわたって封止構造を設けることができるため、防水性能を向上できる。
第1の封止部材には、内周面及び外周面の少なくとも一方に、環状の突出部が形成されてよい。この場合、突出部が封止対象の面と高い圧力で接触することができるため、防水性能を向上できる。
第1封止部材は、取付対象物の貫通部における内周面に接する位置に配置にされてよい。第1の封止部材は、外周側の部分において、取付対象物と第1の本体部との間の水分の侵入経路を封止することができる。
端子部品は、非導電性の材料からなり、第1の封止部材を第1の本体部と挟む位置において、胴体部の第1の方向の一部を全周に亘って覆うように設けられた、第2の本体部を更に備えてよい。この場合、第1の封止部材は、第1の本体部と第2の本体部との間に挟まれるようにして支持される。
端子部品は、非導電性の材料からなり、第1の本体部及び第2の本体部と離間して、胴体部の第1の方向の一部を全周に亘って覆う様に設けられた第3の本体部を更に備えてよい。この場合、第1の本体部、第2の本体部、及び第3の本体部によって、胴体部の周囲に所望の形状の本体部を形成することができる。
端子部品は、第2の本体部及び第3の本体部に挟まれ、胴体部の第1方向の一部を全周に亘って覆う様に配置された環状の第2の封止部材を更に備えてよい。この場合、第1の封止部材に加え、第2の封止部材の二箇所でシールを行うことができる。
第2の本体部は、第1の封止部材の内部に配置され、第1の封止部材は、第1の本体部と第3の本体部との間、及び第2の本体部と第2の本体部との間において、胴体部を覆ってよい。この場合、第1の封止部材は、二箇所で封止ができるため、防水性能を向上できる。
端子部品は、第1の本体部における外周側に設けられ、取付対象物の貫通部における内周面に接する第3の封止部材を更に備えてよい。この場合、第3の封止部材は、取付対象物の貫通部の内周面をシールすることができる。
端子金具は、取付対象物の貫通部に対応する箇所において、直径が部分的に他の部分と異なる異径部を有し、第1の封止部材は、異径部に配置されてよい。このように、端子金具に直径が異なる部分を設けることによって、本体部と端子金具との間の界面における沿面距離を長くすることができる。更に、端子金具の外周面のうち、第1の封止部材を配置する箇所は、封止面となるため、粗さを小さくするための加工が必要となる。これに対し、第1の封止部材が異径部に配置されることで、加工が必要となる箇所を明確に特定することが可能となる。これにより、加工が容易となる。
第1の本体部は、取付対象物の取付面に対する取付部と、貫通部に対する挿入部と、を有してよい。これにより、第1の本体部は、取付部において取付対象物に取り付け可能となり、挿入部において貫通部へ配置することができる。
本発明に係る端子部品取付構造は、上述の端子部品と、取付対象物と、を備え、第1の本体部の挿入部が取付対象物の貫通部に挿入され、第1の本体部の取付部が取付対象物の取付面に取り付けられる。
この端子部品取付構造によれは、第1の本体部は、取付部において取付対象物に取り付け可能となり、挿入部において貫通部へ配置することができる。
貫通部の内周面には、第1の封止部材を第1の方向から支持する段差部が形成されてよい。この場合、段差部によって第1の封止部材を支持することができる。従って、第1の封止部材の抜け落ちやずれなどを抑制できる。
本発明によれば、防水性能を向上できる端子部品取付構造、及び端子部品取付構造の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る端子部品取付構造を示す展開斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係る端子部品取付構造の概略断面図であり、(b)は変形例に係る端子部品取付構造の概略断面図である。 (a)は封止部材の拡大断面図であり、(b)(c)は封止部材を露出部に配置した様子を示す拡大断面図である。 比較例に係る端子部品取付構造の概略断面図である。 (a)(b)は変形例に係る端子部品取付構造の概略断面図である。 変形例に係る端子部品取付構造の概略断面図である。 変形例に係る端子部品取付構造の概略断面図である。 変形例に係る端子部品取付構造の概略断面図である。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る端子部品取付構造を採用した端子部品について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る端子部品取付構造を示す展開斜視図である。図1に示すように、端子部品取付構造100は、端子部品1と、取付対象物101と、を備える。端子部品取付構造100は、例えば、車載コンバータなどにおいて電気回路から出力される電気信号を外部機器に送るワイヤーハーネスを接続させるための出力用の端子部品取付構造に採用される。その他、端子部品取付構造100は、屋外に設置される無線基地局内の電子機器などに採用されてもよい。取付対象物101は、端子部品1を取り付ける対象物であり、例えば、電気回路を収容する筐体の壁部などによって構成される。
端子部品1は、取付対象物101の有する貫通部102を貫通して取り付けられる部品である。端子部品1は、端子金具3を樹脂材料などの絶縁材料で覆った部品である。端子部品1は、本体部2と、端子金具3と、封止部材4(第1の封止部材)と、を備える。本体部2は、取付対象物101に取り付けられる非導電性の部材である。端子金具3は、中心軸CLが延びる方向である軸方向(第1の方向)に延びて本体部2を貫通し、軸方向における両端部が本体部2から突出する部材である。端子金具3は、取付対象物101を貫通する軸方向に延びる胴体部30を有する。端子金具3は、軸方向に延びる金属製の棒状部材によって構成される。本体部2は、端子金具3をインサートした状態でインサート成形することによって形成される。従って、本体部2の樹脂材料は、端子金具3に密着して固定された状態で形成される。
なお、本明細書においては、端子金具3が上下方向に延びており、取付対象物101が下側に配置され、端子部品1が上側に配置された状態を基準として「上」「下」の語を用いる。ただし、端子部品取付構造100の使用時における姿勢は特に限定されるものではなく、端子部品1が下側に配置されてもよいし、端子金具3が横方向に延びるような状態で端子部品取付構造100が使用されてもよい。
本体部2は、挿入部6と、上部構造7と、を備える。挿入部6は、端子金具3を覆った状態で軸方向に延びて、取付対象物101に挿入される部分である。挿入部6は、中心軸CLを中心とした円筒状の形状を有している。封止部材4は、各種ゴム材(ニトリルゴム、ブチルゴムやシリコーンゴム等)などの材料によって構成される環状の部材であり、挿入部6に設けられる。取付対象物101は、本体部2の挿入部6を受容するように貫通する貫通部102を有する。従って、取付時において、挿入部6は、貫通部102に挿入される。このとき、封止部材4は、挿入部6と共に貫通部102に挿入される。
上部構造7は、本体部2を取付対象物101に取り付けた状態において、取付対象物101の上面より上側に配置される構造である。上部構造7は、端子金具3周りに広がるベース部8と、ベース部8から両側に横方向に延びるフランジ部9,10と、を有する。ベース部8は、端子金具3が中央位置に配置されるように、当該端子金具3を取り囲むように形成される。ベース部8の上面からは、端子金具3の上端部である端子部3aが上方へ突出している。あるいは、図2(b)に示す変形例では、端子部3aが端子金具3の上面から内部の方向へ窪むことによって構成されている。端子部3a,3aは、ワイヤーハーネスの接続金具などと接続される箇所である。
フランジ部9,10は、固定用のネジを挿通させるための貫通孔9a,10aを有する。取付対象物101は、フランジ部9,10の貫通孔9a,10aに対応する位置に、ネジを挿通させるための貫通孔103,104を有する。従って、取付時において、フランジ部9,10は、貫通孔9a,10aが貫通孔103,104と連通する位置に配置される。これにより、貫通孔9a,103と貫通孔10a,104にネジが挿入され、端子部品1が取付対象物101に締結される。
次に、図2を参照して、端子部品取付構造100の構造について更に詳細に説明する。図2は、端子部品取付構造100の概略断面図である。図2においては、部品同士の位置関係を明確にするために、各部品の形状を概略的に示している。
図2に示すように、端子金具3が本体部2を軸方向に貫通することで、図2(a)に示す例では、上端部である端子部3aは本体部2の上面から上方へ突出する。また、図2(b)に示す例では、端子金具3の上面が本体部2の上面から上方へ突出して、当該端子金具3の上面にて、端子部3bが内部の方向に窪んでいる。一方、下端部である接続部3bは本体部2の下面から突出する。接続部3bには、例えば取付対象物101の筐体内に配置される電気回路などから引き出されたワイヤーハーネスが接続される。従って、電気回路からの出力は、端子金具3を介して、端子部3a,3aに接続されたワイヤーハーネスへ伝達される。端子金具3のうち、本体部2に埋設された部分における外周面3cは、本体部2の内周面2aと密着し、且つ固定された状態となる。また、本体部2の外周面2bのうち挿入部6に該当する部分は、取付対象物101の貫通部102の内周面102aと密着した状態となる。
本体部2の挿入部6には、端子金具3の全周において当該端子金具3が露出する露出部11が形成される。露出部11は、挿入部6の上下方向における所定の位置にて、外周面2bから内周面2aに至るまで延びる、環状の溝部によって形成される。露出部11の位置は、環状の上面11a及び環状の下面11bを有する。また、露出部11の内周側の端部の位置では、(封止部材4が設けられていない場合)上面11aと下面11bとの間で端子金具3の外周面3cが露出している。露出部11の外周側の端部の位置では、(封止部材4が設けられていない場合)上面11aと下面11bとの間で貫通部102の内周面102aが露出している。
このような構成により、本体部2は、非導電性の材料からなり、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆うように設けられた第1の本体部2Aを備える。本体部2のうち、露出部11よりも上側の部分が、第1の本体部2Aに該当する。また、封止部材4(第1の封止部材)は、第1の本体部2Aに接して、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆うように配置された状態となる。第1の本体部2Aのうち、上側の部分が取付対象物101の取付面101a(図1参照)に対する上部構造7(取付部)に該当する。第1の本体部2Aのうち、下側の部分が貫通部102に対する挿入部6に該当する部分となる。更に、本体部2は、非導電性の材料からなり、封止部材4を第1の本体部2Aと挟む位置において、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆うように設けられた、第2の本体部2Bを更に備える。本体部2のうち、露出部11よりも下側の部分が、第2の本体部2Bに該当する。
封止部材4は、露出部11に装着される。すなわち、封止部材4は、第1の本体部2Aと第2の本体部2Bとの間に挟まれるように、胴体部30に装着される。封止部材4は、外周側の部分において、本体部2の挿入部6の外周面2bと貫通部102の内周面102aとの間の水分の侵入経路P1を封止する。封止部材4は、内周側の部分において、本体部2の挿入部6の内周面2aと端子金具3の外周面3cとの間の水分の侵入経路P2を封止する。
本実施形態においては、封止部材4は、単品では軸方向に延びる扁平な円筒形状を有する。封止部材4の断面は、露出部11に装着され取付対象物101の貫通部102に挿入された状態では四角形となっている。従って、封止部材4は、内周面4aと、外周面4bと、上端面4cと、下端面4dと、を有する。内周面4aは、露出部11において露出する端子金具3の外周面3c、すなわち胴体部30と密着する。外周面4bは、露出部11において外周側で露出する貫通部102の内周面102aと密着する。上端面4cは、露出部11の上面11aと密着する。下端面4dは、露出部11の下面11bと密着する。これにより、封止部材4は、各面との接触部分における水分の通過を防止し、防水性を確保することができる。
なお、図2においては、封止部材4の内周面4a及び外周面4bが滑らかな面となっていた。ただし、図3(a)に示すように、封止部材4の内周面4a及び外周面4bの少なくとも一方には、環状の突出部14が形成されてよい。ここでは、断面が三角径状の突出部14が採用されており、当該三角径が全周にわたって環状に形成されている。ただし、突出部14の断面形状は特に限定されない。突出部14の突出部14は、図3(a)では、内周面4a及び外周面4bの両方に突出部14が形成されているが、何れか一方の面のみに形成されてもよい。また、各面に複数(図では三つ)の突出部14が形成されているが、数は限定されない。図3(b)に示すように、封止部材4を露出部11に配置すると、各突出部14の先端が接触する各面3c,102aに押しつぶされることで、高い防水性能を発揮することができる。あるいは、図3(c)に示すように、接触する各面3c,102aに、突出部14を受容するような溝部が形成されてもよい。
次に、本実施形態に係る端子部品1の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る端子部品1において、端子金具3は、取付対象物101に取り付けられる非導電性の本体部2を貫通するように設けられる。この場合、取付対象物101と本体部2との間の界面は、水分の侵入経路P1となり得る。また、本体部2と端子金具3との間の界面も水分の侵入経路P2となり得る。ここで、図4に示す比較例に係る端子部品取付構造200では、本体部2の外周面2bの溝部に封止部材204が配置されている。溝部は端子金具3まで達しておらず、封止部材204は、貫通部102の内周面102aとだけ密着している。そのため、インサートされている端子金具3と本体部2の樹脂との間の界面に、成形不良や樹脂クラックなどが発生した場合に、侵入経路P2に対する防水性が低下してしまう場合がある。
封止部材4は、第1の本体部2Aに接して、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆うように配置される。従って、封止部材4は、内周側では、端子金具3の胴体部30と密着することができる。従って、封止部材4は、内周側の部分において、第1の本体部2Aと端子金具3との間の水分の侵入経路P2を封止することができる。このように、封止部材4が、第1の本体部2Aと端子金具3との間の防水性を向上できるため、端子部品1の防水性能を向上できる。
封止部材4は、取付対象物101の貫通部102における内周面102aに接する位置に配置にされてよい。封止部材4は、外周側の部分において、取付対象物101と第1の本体部2Aとの間の水分の侵入経路P1を封止することができる。
端子部品取付構造100の本体部2の挿入部6には、端子金具3の全周において当該端子金具3が露出する露出部11が形成される。そして、封止部材4は、露出部11に配置される。従って、封止部材4は、外周側の部分において、取付対象物101と本体部2との間の水分の侵入経路P1を封止することができる。更に、封止部材4は、内周側では、露出部11において露出している端子金具3と密着することができる。従って、封止部材4は、内周側の部分において、本体部2と端子金具3との間の水分の侵入経路P2を封止することができる。このように、封止部材4が、本体部2と端子金具3との間の防水性を向上できるため、端子部品取付構造100の防水性能を向上できる。
封止部材4は、円筒形状を有してよい。この場合、封止部材4は、内周側及び外周側の両方において、(例えば、断面が円形のOリングなどに比して)広範囲にわたって封止構造を設けることができるため、防水性能を向上できる。ただし、封止部材4として、断面が円形のOリングの使用は排除されず、どのような断面形状の部材が使用されてよく、当該Oリングが使用されてもよい。
封止部材4の内周面4a及び外周面4bの少なくとも一方には、環状の突出部14が形成されてよい。この場合、突出部14が封止対象の面3c,102aと高い圧力で接触することができるため、防水性能を向上できる。
端子部品1は、非導電性の材料からなり、封止部材4を第1の本体部2Aと挟む位置において、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆うように設けられた、第2の本体部2Bを更に備える。この場合、封止部材4は、第1の本体部2Aと第2の本体部2Bとの間に挟まれるようにして支持される。
本実施形態に係る端子部品取付構造100の製造方法について説明する。端子部品取付構造100の製造方法は、軸方向に延びる端子金具3を準備する第1の工程と、端子金具3に対して、取付対象物101に取り付けられる非導電性の本体部2を形成する第2の工程と、本体部2に環状の封止部材4を設ける第3の工程と、を備える。第2の工程では、端子金具3が本体部2を貫通し、軸方向における端子金具3の両端部が本体部2から突出するように、本体部2が形成される。また、第2の工程では、本体部2に、端子金具3を覆った状態で軸方向に延びて、取付対象物101に挿入される挿入部6が形成されるように、本体部2が形成される。また、第2の工程では、本体部の挿入部に、軸方向周りの全周において端子金具が露出する露出部が形成されるように、本体部2が形成される。そして、第3の工程では、露出部11に封止部材4が配置される。
本実施形態に係る端子部品取付構造100の製造方法によれば、上述の端子部品取付構造100と同様な作用・効果を得ることができる。また、第2の工程において、予め露出部11を形成しておき、第3の工程において当該露出部11に封止部材4を配置するだけで、上述のような防水性能の高い端子部品取付構造を容易に製造することができる。また、本実施形態の端子部品取付構造100の製造方法は、本体部2の外周面の溝部を成型した後で、封止部材204を設けるような、比較例に係る端子部品取付構造200の製造方法と同様なプロセスを採用できる。そのため、従来の製造プロセスから大幅な変更をする必要がない。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、端子金具3は、挿入部6に対応する箇所において、直径が部分的に他の部分と異なる異径部20を有し、封止部材4は、異径部20に配置されてよい。具体的に、図5(a)に示すように端子金具3は、挿入部6に対応する箇所において、直径が小さくされた小径部21と、直径が大きくされた大径部22と、を備える。挿入部6の上側と下側の領域に小径部21が形成され、これらの小径部21の間に大径部22が形成される。露出部11と対応する箇所には、大径部22が設けられている。従って、封止部材4は、小径部21に対して直径が異なる(直径が大きい)異径部20に配置される。図5(b)に示す例では、挿入部6の上側と下側の領域に大径部22が形成され、これらの大径部22の間に小径部21が形成される。露出部11と対応する箇所には、小径部21が設けられている。従って、封止部材4は、大径部22に対して直径が異なる(直径が小さい)異径部20に配置される。
このように、端子金具3に直径が異なる部分(21,22)を設けることによって、例えば図5(b)の事例では、本体部2と端子金具3との間の界面における沿面距離を長くすることができる。更に、端子金具3の外周面3cのうち、封止部材4を配置する箇所は、封止面となるため、粗さを小さくするための加工が必要となる。これに対し、封止部材4が異径部20に配置されることで、加工が必要となる箇所を明確に特定することが可能となる。これにより、加工が容易となる。
また、図6に示すように、挿入部6において、端子金具3を覆う箇所、すなわち露出部11が形成されていない箇所の外周面2bには、環状の封止部材204(第3の封止部材)が設けられてよい。封止部材204は、取付対象物101の貫通部102の内周面102aをシールすることができる。この場合、取付対象物101と本体部2との界面における防水性を向上できる。
また、図7(a)に示すように、端子部品1は、非導電性の材料からなり、第1の本体部2A及び第2の本体部2Bと離間して、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆う様に設けられた第3の本体部2Cを更に備えてよい。この場合、第1の本体部2A、第2の本体部2B、及び第3の本体部2Cによって、胴体部30の周囲に所望の形状の本体部2を形成することができる。
また、第2の本体部2Bは、第1の封止部材54(第1の封止部)の内部に配置される。封止部材54は、第1の本体部2Aと第2の本体部2Bとの間、及び第2の本体部2Bと第3の本体部2Cとの間において、胴体部30を覆ってよい。この場合、第1の封止部材54は、二箇所で封止ができるため、防水性能を向上できる。
上述のような図7(a)の構成によれば、挿入部6には、軸方向の複数箇所(ここでは二箇所)において、露出部が形成されるような構成となる。具体的に、挿入部6には、上下方向に異なる位置に、露出部11A,11Bが形成されている。なお、各露出部11A,11Bの外周側には、露出部11A,11B同士を連結する連結溝部11Cも形成されている。これに対して、封止部材54(第1の封止部材)は、露出部11Aに配置される封止部54Aと、露出部11Bに配置される封止部54Bと、連結溝部11Cに配置される封止部54Cと、を備える。封止部54A,54Bは、本体部2と端子金具3との界面を封止し、封止部54Cは、本体部2と取付対象物101との界面を封止する。この場合、挿入部6の軸方向の複数箇所にて封止部材54による封止ができるため、防水性能を向上できる。なお、複数の露出部に対して、一つの封止部材が配置されていたが、別体の封止部材が配置されてもよい。
また、図7(b)に示すように、取付対象物101は、本体部2の挿入部6を受容するように貫通する貫通部102を有し、貫通部102の内周面102aには、封止部材4を軸方向から支持する段差部108が形成されてよい。この変形例においては、本体部2が第2の本体部2Bを有していない。これにより、露出部61は、上面61aよりも下側の領域全体に広がっている。すなわち、図2に示すような、下面11bを形成する樹脂部が存在しておらず、端子金具3の下側の全体が露出している。これに対し、段差部108は、封止部材4を下側から支えるように、配置されている。封止部材4は、露出部61の上面61aと、段差部108の段差面108aに軸方向に挟まれることによって、支持される。この場合、露出部61の範囲を広くした場合などに、段差部108によって封止部材4を支持することができる。従って、封止部材4の抜け落ちやずれなどを抑制できる。
また、図8に示すように、端子部品1は、本体部2は、第1の本体部2A、第2の本体部2B、第3の本体部2C、封止部材4A(第1の封止部材)、及び封止部材4B(第2の封止部材)を有してよい。封止部材4Bは、第2の本体部2B及び第3の本体部3Bに挟まれ、胴体部30の軸方向の一部を全周に亘って覆う様に配置された環状の封止部材である。この場合、封止部材4Aに加え、封止部材4Bの二箇所でシールを行うことができる。
なお、本発明の端子部品取付構造が適用される部品は、図1に示す端子部品1に限定されない。すなわち、端子部品取付構造が採用される部品の構造は、適宜変更されてよい。
1…端子部品、2…本体部、2A…第1の本体部、2B…第2の本体部、2C…第3の本体部、3…端子金具、4,4A,54…封止部材(第1の封止部材)、4B…封止部材(第2の封止部材)、6…挿入部、11,11A,11B,61…露出部、14…突出部、20…異径部、100…端子部品取付構造、101…取付対象物、102…貫通部、108…段差部、204…封止部材(第3の封止部材)。

Claims (13)

  1. 取付対象物の有する貫通部を貫通して取り付けられる端子部品において、
    前記取付対象物を貫通する第1の方向に延びる胴体部を有する端子金具と、
    非導電性の材料からなり、前記胴体部の前記第1方向の一部を全周に亘って覆うように設けられた第1の本体部と、
    前記第1の本体部に接して、前記胴体部の前記第1の方向の一部を全周に亘って覆うように配置された環状の第1の封止部材と、を備えた、端子部品。
  2. 前記第1の封止部材は、円筒形状を有する、請求項1に記載の端子部品。
  3. 前記第1の封止部材には、内周面及び外周面の少なくとも一方に、環状の突出部が形成される、請求項1又は2に記載の端子部品。
  4. 前記第1の封止部材は、前記取付対象物の前記貫通部における内周面に接する位置に配置にされる、請求項1~3の何れか一項に記載の端子部品。
  5. 非導電性の材料からなり、前記第1の封止部材を前記第1の本体部と挟む位置において、前記胴体部の前記第1の方向の一部を全周に亘って覆うように設けられた、第2の本体部を更に備える、請求項1~4の何れか一項に記載の端子部品。
  6. 非導電性の材料からなり、前記第1の本体部及び前記第2の本体部と離間して、前記胴体部の前記第1の方向の一部を全周に亘って覆う様に設けられた第3の本体部を更に備える、請求項5に記載の端子部品。
  7. 前記第2の本体部及び前記第3の本体部に挟まれ、前記胴体部の前記第1の方向の一部を全周に亘って覆う様に配置された環状の第2の封止部材を更に備える、請求項6に記載の端子部品。
  8. 前記第2の本体部は、前記第1の封止部材の内部に配置され、
    前記第1の封止部材は、前記第1の本体部と前記第2の本体部との間、及び前記第2の本体部と前記第3の本体部との間において、前記胴体部を覆う、請求項6に記載の端子部品。
  9. 前記第1の本体部における外周側に設けられ、前記取付対象物の前記貫通部における内周面に接する第3の封止部材を更に備える、請求項1~8の何れか一項に記載の端子部品。
  10. 前記端子金具は、前記取付対象物の前記貫通部に対応する箇所において、直径が部分的に他の部分と異なる異径部を有し、前記第1の封止部材は、前記異径部に配置される、請求項1~9の何れか一項に記載の端子部品。
  11. 前記第1の本体部は、前記取付対象物の取付面に対する取付部と、前記貫通部に対する挿入部と、を有する、請求項1~10の何れか一項に記載の端子部品。
  12. 請求項1~11の何れか一項に記載の端子部品と、
    前記取付対象物と、を備え、
    前記第1の本体部の挿入部が前記取付対象物の前記貫通部に挿入され、前記第1の本体部の取付部が前記取付対象物の取付面に取り付けられる、端子部品取付構造。
  13. 前記貫通部の内周面には、前記第1の封止部材を前記第1の方向から支持する段差部が形成される、請求項12に記載の端子部品取付構造。

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