JP2022137934A - 歩行検出装置、歩行検出方法、歩行検出プログラム及び記録媒体 - Google Patents

歩行検出装置、歩行検出方法、歩行検出プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

Figure 2022137934000001
【課題】
ユーザの歩行の検出漏れを抑制して高精度で歩数を検出することを可能とする歩行検出装置、歩行検出方法、歩行検出プログラム及び記録媒体を提供することを目的の1つとしている。
【解決手段】
ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得部と、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出部と、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩行検出装置、歩行検出方法、歩行検出プログラム及び記録媒体に関し、特に、歩数を検出することが可能である歩行検出装置、歩行検出方法、歩行検出プログラム及び記録媒体に関する。
ユーザに携帯されて、ユーザが歩行した際の歩行に関する検出を行う装置が知られている。
例えば、特許文献1には、加速度センサを用いて得られる加速度の波形の積分処理及び移動平均処理によって得られる位置の波形に基づいて、左足又は右足の各々の1歩に対応する区間又は時刻を特定する移動運動解析装置が開示されている。
特開2016-220923
例えば、ユーザが歩行した際の歩数を用いて当該ユーザの移動距離を算出する場合、正確な移動距離を得るためには、歩数を正確に把握することが必要である。当該ユーザの歩数を検出する際に、歩き始めや歩き終わり等のユーザの体の動きが小さい歩行の検出が困難であり、そのようなユーザの体の動きが小さい歩行があった場合に歩数を正確に計数できず、算出されたユーザの移動距離が不正確となることが課題の1つとして挙げられる。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、ユーザの歩行の検出漏れを抑制して高精度で歩数を検出することを可能とする歩行検出装置、歩行検出方法、歩行検出プログラム及び記録媒体を提供することを目的の1つとしている。
請求項1に記載の発明は、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得部と、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出部と、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出部と、を有することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得部と、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出部と、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出部と、を有することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、歩行検出装置によって実行される歩行検出方法であって、加速度取得部が、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、第1歩行検出部が、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、第2歩行検出部が、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、歩行検出装置によって実行される歩行検出方法であって、加速度取得部が、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、第1歩行検出部が、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、第3歩行検出部が、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、コンピュータを備える歩行検出装置によって実行される歩行検出プログラムであって、前記コンピュータに、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出ステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、コンピュータを備える歩行検出装置によって実行される歩行検出プログラムであって、前記コンピュータに、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出ステップと、を実行させることを特徴とする。
実施例に係る歩行検出装置による歩行検出の概略を示す模式図である。 実施例に係る端末TMの構成を示すブロック図である。 歩行時の加速度を示す波形の一例を示す図である。 実施例に係る歩行検出装置による歩行検出に用いられる加速度データ及び判断基準を模式的に示す図である。 実施例に係る歩行検出装置による歩行検出に用いられる加速度データ及び判断基準を模式的に示す図である。 実施例に係る歩行検出装置によって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例に係る歩行検出装置によって実行されるサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面においては、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符号を付している。
図1は、本実施例に係る歩行検出装置10による歩行検出の概略を示す図である。図1に示すように、歩行検出装置10は、ユーザAが携帯する端末TMに内蔵されている。
端末TMは、例えばスマートフォンである。端末TMは、ディスプレイ及びタッチパネルからなるタッチパネルディスプレイを有している。端末TMは、スマートフォンに限られず、例えば、タブレット、ウェアラブル端末等の他のスマートデバイスを含む端末装置であってもよい。
端末TMは、慣性計測装置(IMU(Inertial Measurement Unit))11を備えている。IMU11は、加速度センサ及びジャイロセンサ(角速度センサ)を含む。また、IMU11は、磁場の大きさや方向を測定する地磁気センサを備えていてもよい。
端末TMは、例えば、IMU11から取得したセンサ情報に基づいて、常に端末TMの姿勢を取得している。換言すれば、端末TMは、一般的なスマートフォンに内蔵されているセンサを備えている。
端末TMは、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機(図示せず)を有している。端末TMは、GNSS受信機を介してGNSSデータを受信すると、当該GNSSデータに基づいて、端末TMの現在位置、すなわち端末TMを携帯するユーザAの現在位置を取得する。端末TMは、取得した現在位置を地図上に示した画像をディスプレイに表示可能に構成されている。
図1は、ユーザAが、建物B内を移動中であり、端末TMのディスプレイに表示されている地図を頼りに目的の部屋に向かっている様子を示している。建物B内は、端末TMが、位置の検出のための十分なGNSS信号を受信できないエリアである。従って、端末TMは、ユーザAが建物B内に居る間は、GNSSデータに基づく現在位置の表示を行うことができない。
端末TMは、GNSSデータが受信できない場合、歩行者自立航法(PDR(Pedestrian Dead Reckoning))によって推定されたユーザAの現在位置を地図上に示した画像をディスプレイに表示する。具体的には、PDRにおいて、端末TMの移動方向及び移動距離に基づいて、ユーザAの現在位置が推定される。当該PDRによる現在位置の推定に、歩行検出装置10によるユーザAの歩行に関する検出の結果が用いられる。当該検出結果は例えば、歩行時の歩行の方向及び歩行時の歩数である。
歩行検出装置10は、端末TMに備えられたIMU11に含まれる加速度センサ(図示せず)から加速度データを取得し、加速度データに基づいて、ユーザAの歩行期間を検出し、当該歩行期間における歩数を検出して出力する。
ここで、歩行期間とは、ユーザが歩行を連続的に行っている期間である。例えば、歩行期間は、加速度データから、所定の条件を満たす加速度の周期的な変化が継続する期間を検出することで特定される。
さらに、本実施例において、歩行検出装置10は、歩行が検出された際の初期位置が分かっていれば、ユーザAの現在位置を推定して出力することが可能である。具体的には、歩行検出装置10は、IMU11から取得したセンサ情報に基づいて端末TMに生じる角速度及び端末TMの姿勢を取得し、角速度及び姿勢からユーザAの移動方向を推定する。歩行検出装置10は、検出した歩数に加えて、ユーザAの歩幅を示す値を用いて移動距離を算出する。
歩行検出装置10は、歩行が検出された際の初期位置と、1歩毎の移動方向及び移動距離から、端末TMの現在位置を推定して当該推定した現在位置を示す情報を出力する。歩行検出装置10によって出力された現在位置は、例えば地図上に示された地点として、端末TMの表示画面上に表示される。
従って、ユーザAは、建物B内の目的の部屋に向かう際に、端末TMが十分なGNSS信号を受信できなくても、現在位置を地図で確認しながら目的の部屋に向かって歩行することができる。
歩行検出装置10は、ユーザAの歩数を検出する際に、歩き始めの1歩や歩き終わりの1歩等の通常の歩行よりもユーザAの動きが小さい歩行を検出することができ、正確な歩数を出力することができる。従って、歩行検出装置10は、歩行者自立航法によって推定した現在位置の、実際の現在位置からのずれが抑制された正確な位置情報を出力することができる。
図2は、端末TMの構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末TMに含まれる歩行検出装置10は、システムバス13を介して各部が接続されて構成されている。
入力部15は、歩行検出装置10と端末TMに備えられたIMU11とを通信可能に接続するインターフェースである。IMU11は、ジャイロセンサGY及び加速度センサACを含む。また、IMU11は、地磁気センサ(図示せず)等のセンサを含んでいてもよい。
加速度センサACは、例えば3軸加速度センサであって、端末TMに生じる加速度の3軸方向の各成分を検出する。重力は端末TMに対して常に働いているため、3軸方向の各成分の経時変化から重力方向に対する端末TMの姿勢を特定可能であり、これにより、重力方向の成分である加速度Az、および端末TMに生じる加速度の水平方向の成分である加速度Ax、Ayを検出することが可能となっている。
ジャイロセンサGYは、例えば3軸ジャイロセンサであって、端末TMに生じる3軸方向の角速度を検出するセンサである。すなわち、端末TMの回転方向、および回転速度を検出することが可能となっている。
歩行検出装置10は、IMU11内の加速度センサACから加速度データを取得する。また、歩行検出装置10は、ジャイロセンサGYから角速度データを取得する。
記憶部17は、例えば、ハードディスク装置、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等により構成されており、歩行検出装置10において実行される各種プログラムを記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしてもよい。また、各種プログラムは、記録媒体に記録されて各種ドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。すなわち、記憶部17に記憶される各種プログラムは、ネットワークを介して伝送可能であり、また、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することが可能である。
記憶部17は、例えば、加速度データに基づいて、ユーザAの歩行に係る歩行期間を検出し、歩行期間における歩数を検出するための歩行検出プログラムを記憶している。また、記憶部17は、歩行検出装置10が歩行検出プログラムによって歩数を検出するための判定基準となる加速度の大きさに関する閾値を記憶している。
また、記憶部17は、例えば、加速度データ及び角速度データに基づいてユーザAの歩行に係る移動方向及び移動距離を算出するためのプログラムが記憶されている。また、記憶部17は、歩数、歩幅及び移動方向に基づいて、端末TMの現在位置を算出するためのプログラムを記憶していてもよい。
記憶部17は、例えば、ユーザAの移動距離を算出するための歩幅として、標準的な歩幅(例えば、60cm~70cm程度)の値を予め記憶してもよい。例えば、記憶部17は、身長毎の複数の歩幅を予め記憶してもよい。なお、歩行検出装置10は、ユーザAによる身長又は歩幅の入力を受け付けて、入力された身長からユーザAの歩幅を算出するか又は入力された歩幅を用いて移動距離を算出してもよい。
制御部19は、CPU(Central Processing Unit)19A、ROM(Read Only Memory)19B、RAM(Random Access Memory)19C等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU19Aが、ROM19Bや記憶部17に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。
制御部19は、記憶部17に記憶された歩行検出プログラムを読み出して実行することで、ユーザAの歩行における歩数を検出する。
制御部19は、入力部15を介して、端末TMに内蔵されたIMU11内の加速度センサACから加速度データを取得する。制御部19は、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得部として機能する。
制御部19は、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、加速度データ中のユーザAの歩行期間を検出しかつ当該歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出部として機能する。
制御部19は、第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出部として機能する。
制御部19は、第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の加速度データから第3の歩数を算出する第3歩行検出部として機能する。
出力部21は、端末TMに備えられたタッチパネルディスプレイ23に接続されている。出力部21は、制御部19からの命令に従って、歩行検出装置10における検出結果を示す情報をタッチパネルディスプレイ23に供給するためのインターフェースである。
例えば、出力部21は、歩行検出装置10において検出された歩数を示す情報をタッチパネルディスプレイ23に供給する。例えば、出力部21は、歩行検出装置10において検出された歩数に基づいて推定されたユーザAの現在位置を示す情報をタッチパネルディスプレイ23に供給する。例えば、タッチパネルディスプレイ23のディスプレイに表示されている地図の画像に、ユーザAの現在位置を示す画像が重畳して表示される。
図3は、加速度センサによって検出される加速度を時系列に示す波形の一例を示す図である。図3は、人が加速度センサを携帯して歩行及び足踏みを行った際の加速度データが示す加速度を示している。図3において、横軸を時間(msec)とし、縦軸を重力方向の加速度Azとした波形を示している。
なお、図3に示す波形は、加速度のデータについて重力成分を減じた後に、ローパスフィルタによってノイズを除去して得られた波形である。当該ノイズ除去の処理は、例えば、歩行検出装置10の制御部19によって行われる。
図3において、0~8000msec付近(図中、「C」の範囲)に現れている波形は歩行動作時の波形である。図3中、8000~15000msec付近(図中、「D」の範囲)に現れている波形は足踏み動作時の波形である。
図3において、「C」の範囲には、「D」の範囲と比較して大きいピークが周期的に現れている。特に、Azのマイナス側、すなわち鉛直下向きの加速度に着目すると、より絶対値が大きく、鋭いピークが周期的に表れている。「D」の範囲には、「C」の範囲と比較して小さいピークが短い周期で表れている。
このような歩行動作時の加速度の波形の特徴から、例えば、加速度データが示す加速度に所定の周期的なパターンが現れる期間を歩行期間として検出することができる。当該所定の周期的なパターンは、例えば、当該所定の周期で所定の大きさのピークが現れている期間を歩行期間として検出することができる。
例えば、図中に一点鎖線で示したTH1を閾値として、絶対値がTH1の絶対値を超えるピークが周期的に表れている期間を歩行期間Wとして検出することができる。例えば、当該ピークの周期の長さが600msec程度の所定の範囲内である場合に、当該ピークが現れている期間を歩行期間Wとしてもよい。
例えば、閾値TH1を、足踏み動作時のピークを拾わない程度の絶対値の大きい値に設定することで、足踏み動作等の他の動作と区別することができ、加えてノイズの影響も受け難く、効率よく歩行期間を検出することができる。
また、1つの周期は1歩に対応しているので、歩行期間における加速度の周期の数を数えることで、歩数を計数することができる。例えば、ピークの数を数えることで、歩数を計数できる。
図3において、「E」で示した部分は、歩行開始時の1歩の移動によって現れた波形である。また、図3において「F」で示した部分は、歩行終了時の1歩の移動によって現れた波形である。図3からわかるように、歩行開始時の1歩や歩行終了時の1歩によって現れる波形のピーク値の絶対値は、歩行期間W内のピーク値の絶対値よりも小さく、閾値TH1では検出できない。
そこで、図中に破線で示した閾値TH2のように、絶対値の小さい閾値を設けて、「E」や「F」のピークも検出できるようにすることが考えられる。絶対値の小さい閾値を設ける場合、ノイズの影響を受けやすくなり、足踏み動作等の他の動作との区別もつきにくくなることが懸念される。
本実施例において、歩行検出装置10は、閾値TH1と、閾値TH1よりも小さい閾値との両方を用いて、歩行開始時の1歩や歩行終了時の1歩についても検出漏れの少ない精度の高い検出を実現する。
図4~7を参照しつつ、本実施例の歩行検出装置10による歩行検出について説明する。図4は、歩行検出装置10による歩行検出に用いられる加速度データ及び判断基準を模式的に示す図である。歩行検出装置10の制御部19は、例えば、加速度センサACから加速度データを取得する際に、所定のデータ期間P(k)(kは任意の正の整数)毎に取得する。図4は、1つのデータ期間P(k)分の重力成分を減じた後の加速度データPD(k)について、鉛直下向きの加速度Azを正の値として、波形を模式的に示している。図4において、一例として、データ期間P(k)が十数秒(すなわち、一万数千msec)程度である場合について示している。
図4中の閾値TH1は、歩行を検出するための閾値である。歩行周期CYは、上述したように、加速度の所定の周期的なパターンにおける1周期の長さである。
制御部19は、例えば、重力方向の加速度の絶対値が閾値TH1を超えた際のピークの出現周期を歩行周期CYとする。また、例えば、重力方向の加速度の絶対値が閾値TH1を超えたタイミングの出現周期を歩行周期CYとしてもよい。歩行周期CYは、重力方向の加速度の絶対値が閾値TH1を超えるピークが複数回出現した際の各インターバル時間の平均値としてもよい。
なお、本実施例において、1つの歩行周期CYは、1歩あたりの期間に対応する。例えば、右足による1歩及び左足による1歩の一連の2歩は2つの歩行周期となる。
制御部19は、例えば、重力方向の加速度について、周期的に閾値TH1を超えるピークが出現し続ける期間を歩行期間W(k)として検出する。例えば、閾値TH1を周期的に超える加速度のピークのうち、最初に現れたピークの時点を歩行期間の開始時点NSとする。また、閾値TH1を周期的に超える加速度のピークのうち、最後に現れたピークの時点を歩行期間の終了時点NEとする。そして、開始時点NSから終了時点NEまでの期間を歩行期間として特定する。
なお、歩行期間の開始時点NSの判断基準は上記のようにピーク値の時点に限られない。例えば、加速度が最初に閾値TH1を超えた時点を歩行期間の開始時点NSとしてもよい。例えば、歩行期間の終了時点NEについて、加速度が最後に閾値TH1を超えた時点を歩行期間の終了時点NEとしてもよく、加速度が最後に閾値TH1を下回った時点を歩行期間の終了時点NEとしてもよい。
制御部19は、歩行期間W(k)における歩数を検出する。例えば、制御部19は、歩行期間W(k)内の閾値TH1を超える加速度のピークの数を計数して歩数とする。例えば、図4においては歩行期間W(k)内の閾値TH1を超えるピークの数は8つであり、8歩の歩数が検出される。
制御部19は、歩行期間の開始時点から時間T1だけ遡って、閾値TH2を基準にして歩数を計数する。閾値TH2は、閾値TH1よりも絶対値が小さい閾値である。時間T1として、例えば、歩行周期CYを基準時間として、基準時間以上、且つ基準時間の2倍の時間未満の時間を設定する。
図4において、時間T1の間に歩行期間の開始時点NSより前の時点HSに閾値TH2を超えるピーク値を示す1歩が検出される。これによって、閾値TH1によっては検出されないユーザAの体の動きが小さい歩行開始時の歩行を漏れなく検出することができる。
制御部19は、時間T1の間に閾値TH2を基準に検出した歩数、すなわち歩き始めの歩行の歩数を、歩行期間における閾値TH1に基づく歩数に加算する。歩き始めの歩行は歩幅が小さい傾向があり、制御部19は、歩数の加算の際に、歩幅に関する補正を行うことができる。
例えば、制御部19は、検出した歩数から移動距離を算出する場合、閾値TH2に基づく歩数については、閾値TH1に基づく歩数よりも小さい歩幅の値を用いて算出する。例えば、閾値TH2に基づいて検出された歩行の歩幅を、閾値TH1に基づいて検出された歩行期間内の歩行の歩幅の半分に設定する。または、制御部19は、歩数を加算する場合に、閾値TH2に基づく歩数の計数については、閾値TH1に基づいて検出された歩行期間内の歩数よりも小さい歩数となるように補正してもよい。例えば、閾値TH2に基づく歩数には所定の係数(例えば0.5)を掛けることで計数を補正してもよい。そのようにすることで、歩き始めの歩幅が小さいことを反映して、より正確な距離を算出できる。
制御部19は、歩行期間の終了時点NE後の時間T2について、閾値TH3を基準にして、歩数を計数する。閾値TH3は、閾値TH1よりも絶対値が小さい閾値である。閾値TH3は、例えば閾値TH2と同等の値であってもよい。時間T2として、例えば、歩行周期CYを基準時間として、基準時間以上、且つ基準時間の2倍の時間未満の時間を設定する。時間T2は、時間T1と同じ長さであってもよく、異なる長さであってもよい。
また、閾値TH3は、例えば閾値TH2よりも絶対値が小さい値であってもよい。例えば、歩き終わりの1歩は、足を揃えるだけの動作であり、歩きはじめの1歩よりも加速度が小さくなる可能性がある。閾値TH3をより小さく設定することで、歩き終わりの小さい歩行も精度よく検出することができる。
図4において、時間T2の間に歩行期間の終了時点NE後の時点HEに閾値TH2を超えるピーク値を示す1歩が検出される。これによって、閾値TH1によっては検出されないユーザAの体の動きが小さい歩行終了時の歩行を漏れなく検出することができる。
制御部19は、時間T2の間に閾値TH3を基準に検出した歩数、すなわち歩き終わりの歩行の歩数を、歩行期間における閾値TH1に基づく歩数に加算する。歩き終わりの1歩についても歩幅が小さい傾向があり、制御部19は、歩数の加算の際に、歩幅に関する補正を行うことができる。
例えば、制御部19は、検出した歩数から移動距離を算出する場合、閾値TH3に基づく歩数については、閾値TH1に基づく歩数よりも小さい歩幅の値を用いて算出する。例えば、閾値TH3に基づいて検出された歩行の歩幅を、閾値TH1に基づいて検出された歩行期間内の歩行の歩幅の半分に設定する。または、制御部19は、歩数を加算する場合に、閾値TH3に基づく歩数の計数については、閾値TH1に基づいて検出された歩行期間内の歩数よりも小さい歩数となるように補正してもよい。例えば、閾値TH2に基づく歩数には所定の係数(例えば0.5)を掛けることで計数を補正してもよい。そのようにすることで、歩き終わりの歩幅が小さいことを反映して、より正確な距離を算出できる。
なお、制御部19は、加速度データを取得する際に、重力方向の加速度Azに加えて、水平方向の加速度を取得してもよい。例えば、ユーザAの進行方向に沿った方向の加速度Ay、又はこれに加えてユーザAの進行方向に垂直な方向の加速度Axを取得して、歩行期間の検出に用いてもよい。これによって、重力方向の加速度Azの周期的なパターンに加えて、水平方向の加速度の特徴を歩行期間の検出の手がかりとすることができ、歩行期間の検出をより精度よく行うことができる。また、水平方向の加速度を用いてユーザAの移動方向を取得することができ、ユーザAの現在位置の推定に役立てることができる。
また、例えば、上記のような歩行期間の直前の歩行又は歩行期間の直後の歩行を検出する際にのみ、重力方向の加速度Azに加えて水平方向の加速度Ax、Ayを用いてもよい。
すなわち、歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間内の加速度データが示す重力方向の加速度及び水平方向の加速度から第2の歩数を検出してもよい。また、歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間内の加速度データが示す重力方向の加速度及び水平方向の加速度から第3の歩数を検出してもよい。
これによって、例えば歩行以外の動作との区別が明確になり、歩行期間直前の歩行又は歩行期間終了直後の歩行を精度よく検出することができる。
図5は、図4に示した加速度データと同様の加速度データについて、制御部19が、図4の場合よりも短いデータ期間P(k)毎に取得した例を示している。図5において、データ期間P(k)が数秒(すなわち、数千msec)程度である場合について、P(1)~P(4)を模式的に示している。
図5の加速度データについても、歩行検出装置10は、図4において説明した歩行検出と同様の歩行検出を行う。例えば、制御部19は、データ期間P(1)の加速度データPD(1)についての歩行期間W(1)を検出しかつ当該歩行期間における歩数を検出した後、次のデータ期間P(2)の加速度データPD(2)を取得して、データ期間P(2)についての歩行期間の検出及び当該歩行期間における歩数の検出を行う。その後、データ期間P(3)及びデータ期間P(4)の加速度データPD(3)及びPD(4)についても同様に歩行期間の検出及び当該歩行期間における歩数の検出を行う。
例えば、図5に示す例において、制御部19は、データ期間P(1)の加速度データPD(1)を取得して、閾値TH1を基準に歩行期間W(1)及び歩行期間W(1)における歩数を検出する。
制御部19は、データ期間P(1)に歩行の開始時点HSが含まれているので、開始時点HSから時間T1だけ遡って、時間T1の間に閾値TH2を基準に歩数を検出して、W(1)の歩数に加算する。データ期間P(1)には、歩行の終了時点HEが含まれていないので、歩行終了時の歩行の検出は行わず、次のデータ期間P(2)の加速度データPD(2)を取得する。
制御部19は、データ期間P(2)について、閾値TH1を基準に歩行期間W(2)を検出して歩行期間W(2)における歩数を検出する。データ期間P(2)には歩行の開始時点HS及び終了時点HEが含まれていないので、歩行開始時及び歩行終了時の歩行の検出は行わず、次のデータ期間P(3)の加速度データPD(3)を取得する。
制御部19は、データ期間P(3)について、閾値TH1を基準に歩行期間W(3)を検出して歩行期間W(3)における歩数を検出する。データ期間P(3)には、歩行の開始時点HSが含まれていないので、制御部19は、歩行開始時の歩行の検出は行わない。
データ期間P(3)には終了時点HEが含まれているので、制御部19は、終了時点HE後の時間T2について、閾値TH3を基準に歩数を検出してW(3)の歩数に加算する。その後、制御部19は、次のデータ期間P(4)の加速度データPD(4)を取得する。
制御部19は、データ期間P(4)について、閾値TH1を超えるピークが存在しないので、歩行期間を検出することはなく、次のデータ期間(図示せず)の加速度データを取得して歩行検出を継続する。
図5において、歩行期間W(k)は、開始時点NSから終了時点NEまでの一連の歩行期間Wの一部である。歩行検出装置10は、加速度データをデータ期間P(k)毎に取得して、歩行期間Wにおける歩数に加えて、歩行期間Wの開始時点NSから時間T1だけ遡って閾値TH2に基づく歩数の検出を行うことができる。また、歩行期間Wの終了時点NEの後の時間T2の期間の加速度データから、閾値TH3に基づく歩数の検出を行うことができる。
データ期間P(k)は任意の長さに設定することができる。また、歩行検出装置10において、例えばデータ期間P(k)毎に検出結果を出力することとしてもよい。データ期間P(k)を短く設定し、データ期間P(k)毎に検出結果を出力することで、リアルタイムで検出結果を出力することができる。データ期間P(k)を短く設定するほど、高いリアルタイム性が得られる。
例えば、歩行検出装置10は、検出した歩数をデータ期間P(k)毎に出力してもよい。また、例えば、歩行検出装置10は、歩数を用いて算出した移動距離をデータ期間P(k)毎に出力してもよい。また、例えば、歩行検出装置10は、歩数に加えて移動方向を取得して、端末TMの現在位置をデータ期間P(k)毎に出力してもよい。
例えば、ユーザAは、端末TMのディスプレイに表示された歩数又は端末TMの現在位置をリアルタイムで確認することができる。
図6は、歩行検出装置10によって実行されるルーチンの一例である歩行検出ルーチンRT1を示すフローチャートである。歩行検出装置10の制御部19は、例えば、端末TMの電源がONになると、歩行検出ルーチンRT1を開始する。
制御部19は、歩行検出ルーチンRT1を開始すると、端末TMが必要な精度のGNSS測位が可能な程度のGNSS信号を受信しているか否かを判定する(ステップS101)。例えば、入力部15が端末TMのGNSSセンサに接続されていてもよく、制御部19は、入力部15を介して、端末TMがGNSS測位が可能な程度の、例えば3つ以上、好ましくは4つ以上の衛星からのGNSS信号を受信しているか否かを判定する。
ステップS101において、制御部19は、端末TMがGNSS信号を受信していると判定する(ステップS101:YES)と、ステップS101を繰り返し、端末TMがGNSS信号を受信しているか否かを再び判定する。
ステップS101において、制御部19は、端末TMがGNSS信号を受信していないと判定する(ステップS101:NO)と、データ期間P(k)の加速度データPD(k)を取得する(ステップS102)。
ステップS102において、ユーザAが携帯する端末TMに備えられたIMU11に含まれる加速度センサACから加速度データが取得される。ステップS102において、制御部19は、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップを実行する加速度取得部として機能する。
ステップS102において、例えば、制御部19は、図4に示したような、十数秒程度の比較的長いデータ期間P(k)の加速度データPD(k)を取得する。また、例えば、当該データ期間P(k)は、制御部19は、図5に示したような、数秒(数千msec)程度の比較的長いデータ期間P(k)の加速度データPD(k)を取得する。
ステップS102において、例えば、制御部19は、加速度データPD(k)として数値データ又は波形データを取得する。また、ステップS102において、例えば、制御部19は、加速度データPD(k)として数値データを取得し、当該取得した数値データを波形データに変換してもよい。
制御部19は、ステップS102の実行後、歩行期間W(k)を検出したか否かを判定する(ステップS103)。ステップS103において、例えば、制御部19は、加速度データPD(k)が閾値TH1を超えるタイミングに周期性が認められると判定した場合に、当該周期性のある加速度波形が現れているデータ期間を歩行期間W(k)として検出する。
なお、ステップS103において、周期性のある加速度波形が無くとも歩行期間を特定してもよい。例えば、制御部19は、加速度データPD(k)が示す加速度の波形に、閾値TH1を超えるピークが1つ以上存在する場合に、当該ピークを含む所定期間を歩行期間W(k)としてもよい。この場合、例えばユーザAが1歩だけ歩行したような場合の歩行についても検出可能となる。
制御部19は、ステップS103において、歩行期間W(k)を検出したと判定すると、歩行検出サブルーチンを実行し、歩行期間W(k)における歩数を検出する(ステップS104)。
ステップS104において、制御部19は、閾値TH1に基づく歩数を計数する。例えば、ステップS104において、制御部19は、歩行期間W(k)に一連の歩行期間の開始時点が含まれる場合に、当該開始時点から所定時間T1だけ遡って、閾値TH1よりも絶対値が小さい閾値である閾値TH2に基づく歩数を計数して、閾値TH1に基づく歩数に加算する。
例えば、ステップS104において、制御部19は、歩行期間W(k)に一連の歩行期間の終了時点が含まれる場合に、当該終了時点の後、所定時間T2について、閾値TH1よりも絶対値が小さい閾値である閾値TH3に基づく歩数を計数して、閾値TH1及び閾値TH2に基づく歩数に加算する。
制御部19は、ステップS104の実行後、歩数を出力する(ステップS105)。ステップS105において、例えば、データ期間P(k)について検出された歩数が端末TMのディスプレイに表示される。ステップS105において、例えば、データ期間P(k)について検出された歩数を用いて推定されたユーザAの位置を示す画像が端末TMのディスプレイに表示される。
また、例えば、ステップS105において、検出された歩数又は推定されたユーザAの位置を示す情報が外部に送信されてもよい。例えば、ユーザAとは別の場所でユーザAの位置をモニタしている別のユーザMが所持している端末に、歩行検出装置10の検出結果である歩数又は位置を示す情報が送信されてもよい。
制御部19は、ステップS105の実行後、又はステップS103において、歩行期間W(k)を検出していないと判定した場合、GNSS信号を受信できたか否かを判定する(ステップS106)。
ステップS106において、制御部19は、GNSS信号を受信できていないと判定する(ステップS106:NO)と、kをインクリメントしてk+1をkとする(ステップS107)。
制御部19は、ステップS107の実行後、ステップS102に戻り、次のデータ期間P(k)の加速度データPD(k)を取得する。
ステップS106において、制御部19は、GNSS信号を受信できていると判定する(ステップS106:YES)と、歩行検出ルーチンRT1を終了し、その後、歩行検出ルーチンRT1を繰り返し実行する。
なお、歩行期間W(k)は、一連の歩行の開始時点から終了時点までを一連の歩行期間Wとした場合の、当該歩行期間Wの一部であってもよい。また、例えば1歩のみの歩行であっても歩行期間を検出してもよく、その場合の歩行期間は、ピーク値が現れた時点でもよく、当該ピーク値が現れた時点を含む期間でもよい。
なお、図6において、GNSS信号が受信できない場合に歩行検出装置10による検出を行う例について説明したが、これに限られない。例えば、GNSS信号が受信できている状況下でも常に歩行期間を検出して当該歩行期間における歩数の検出を行っていてもよい。なお、この時、GNSS測位により得られた移動距離と、歩行検出装置10により得られた歩行の歩数とに基づいて1歩あたりの歩幅を算出しておき、その後に歩行検出装置10が移動距離を算出する際の歩幅として、記憶部17に記憶させてもよい。
図7は、歩行検出ルーチンRT1において実行されるサブルーチンの一例である歩行検出サブルーチンRT2を示すフローチャートである。
制御部19は、歩行検出サブルーチンRT2を開始すると、閾値TH1を基準として歩行期間W(k)における歩数を検出する(ステップS201)。ステップS201において、制御部19は、例えば、閾値TH1を超えるピークの数をカウント(計数)し、計数した結果を歩数とする。また、例えば、ステップS201において、制御部19は、閾値TH1を超えるタイミングの回数を計数して、計数した結果を歩数としてもよい。
ステップS103及びステップS201において、制御部19は、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、加速度データ中のユーザの歩行期間を検出し、当該検出した歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップを実行する第1歩行検出部として機能する。
制御部19は、ステップS201の実行後、歩行期間W(k)に歩行の開始時点が含まれるか否かを判定する(ステップS202)。ステップS202において、例えば、制御部19は、閾値TH1を超えるピークが現れた時点よりも歩行周期CYに基づく時間だけ遡っても、閾値TH1を超えるピークが無い場合に、当該ピークが現れた時点を開始時点として、歩行期間W(k)に歩行の開始時点が含まれると判定する。
制御部19は、ステップS202において、歩行期間W(k)に歩行の開始時点が含まれると判定する(ステップS202:YES)と、当該開始時点から所定時間T1だけ遡り、閾値TH2を基準に歩数を計数し、ステップS201において計数された歩数に加算する(ステップS203)。
ステップS203において、制御部19は、第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出ステップを実行する第2歩行検出部として機能する。
また、ステップS203において、制御部19は、第1の歩数に第2の歩数を加算する加算部として機能する。
ステップS203において、例えば、歩数の加算をする際に、閾値TH2を基準に計数した歩数に歩幅の大きさを反映した所定の係数をかけた値を加算してもよい。歩行開始時の歩行は、歩幅が小さいことが多く、例えば一定の歩幅を用いて移動距離を算出する際に、閾値TH2を基準に計数した歩数に補正をかけることで、より正確に移動距離を算出することができる。
また、ステップS203において、例えば、閾値TH1を基準とする歩数と閾値TH2を基準とする歩数を区別して記憶してもよい。例えば、当該記憶された歩数を用いて移動距離を算出する際に、閾値TH2を基準とする歩数については閾値TH1を基準とする歩数の場合よりも小さい歩幅の値が用いられてもよい。この場合にも、歩行開始時の歩幅を反映することができ、より正確に移動距離を算出することができる。
ステップS203において、例えば、データ期間P(k)内に歩行期間の開始時点が複数検出されている場合には、複数の開始時点の各々について、閾値TH2を基準に歩数が計数される。
制御部19は、ステップS203の実行後、又は、ステップS202において歩行の開始時点が含まれないと判定した場合(ステップS202:NO)、歩行期間W(k)に歩行の終了時点が含まれるか否かを判定する(ステップS204)。
ステップS204において、例えば、制御部19は、閾値TH1を超えるピークが現れた時点の後、歩行周期CYに基づく時間が経過しても閾値TH1を超えるピークが現れない場合に、当該ピークが現れた時点を歩行の終了時点として、歩行期間W(k)に歩行の終了時点が含まれると判定する。
制御部19は、ステップS204において、歩行期間W(k)に歩行の終了時点が含まれると判定する(ステップS204:YES)と、当該終了時点から所定時間T2経過するまでの間の加速度データについて、閾値TH3を基準に歩数を計数し、ステップS201又はステップS203において計数された歩数に加算する(ステップS205)。
ステップS205において、制御部19は、第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、第1歩行検出部によって検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出ステップを実行する第3歩行検出部として機能する。
ステップS205において、制御部19は、第1の歩数に第3の歩数を加算する加算部として機能する。或いは、ステップS205において、制御部19は、第1の歩数に第2の歩数及び第3の歩数を加算する加算部として機能する。
ステップS205において、例えば、歩数の加算をする際に、閾値TH3を基準に計数した歩数に所定の係数をかけた値が加算されてもよい。歩行終了時の歩行は、歩幅が小さいことが多く、例えば一定の歩幅を用いて移動距離を算出する際に、閾値TH3を基準に計数した歩数に補正をかけることで、より正確に移動距離を算出することができる。
また、ステップS205において、例えば、閾値TH1を基準とする歩数と閾値TH3を基準とする歩数を区別して記憶してもよい。例えば、当該記憶された歩数を用いて移動距離を算出する際に、閾値TH3を基準とする歩数については閾値TH1を基準とする歩数の場合よりも小さい歩幅の値が用いられてもよい。この場合にも、歩行終了時の歩幅を反映することができ、より正確に移動距離を算出することができる。
ステップS205において、例えば、データ期間P(k)内に歩行期間の終了時点が複数検出されている場合には、複数の終了時点の各々について、閾値TH3を基準に歩数が計数される。
制御部19は、ステップS205の終了後、又はステップS204において歩行期間W(k)に歩行の終了時点が含まれないと判定した場合(ステップS204:NO)、歩行検出サブルーチンRT2を終了する。
なお、制御部19は、歩行検出ルーチンRT1のステップS103において、加速度データが示す所定の周期的なパターンの1周期の長さを取得してもよい。その後、歩行検出サブルーチンRT2のステップS203において、閾値TH2を基準に歩数を計数するために歩行期間の開始時点から遡る所定時間T1の長さ(すなわち、第1の時間の長さ)を、ステップS103において取得した1周期の長さに基づいて決定してもよい。
これによって、例えば、歩行周期CYが標準よりも長い場合でも、歩行開始時の歩行を漏れなく検出することができる。従って、例えば、歩行周期の個人差に関わらず、歩行開始時の歩行を確実に検出することができる。
さらに、ステップS203において、閾値TH2を基準に歩数を計数する期間として、歩行期間の開始時点から所定時間T1だけ遡った時点を中心とする所定の時間幅に対応する期間を設定することとしてもよい。すなわち、歩行開始時の歩行は、その後の歩行期間中の歩行に連続する運動であるから、歩行期間中の歩行と略同一の周期性を有する可能性が高い。よって、ステップS103において取得した歩行期間中の歩行周期たけ遡ったタイミングを中心に歩行開始時の歩行の加速度が観察される可能性が高い。このため、このタイミングを中心とする所定時間幅に対応する期間のみを閾値TH2を基準に歩数を計数する期間として設定することにより、歩行開始時の歩行のみをより精度よく検出することができる。
また、制御部19は、歩行検出サブルーチンRT2のステップS205において、閾値TH3を基準に歩数を計数するための歩行期間の終了時点から経過した所定時間T2の長さ(すなわち、第2の時間の長さ)を、ステップS103において取得した1周期の長さに基づいて決定してもよい。
これによって、例えば、歩行周期CYが標準よりも長い場合でも、歩行終了時の歩行を漏れなく検出することができる。従って、例えば、歩行周期の個人差に関わらず、歩行終了時の歩行を確実に検出することができる。
さらに、ステップS205において、閾値TH3を基準に歩数を計数する期間として、歩行期間の終了時点から所定時間T2だけ経過した時点を中心とする所定の時間幅に対応する期間を設定することとしてもよい。すなわち、歩行終了時の歩行は、その前の歩行期間中の歩行に連続する運動であるから、歩行期間中の歩行と略同一の周期性を有する可能性が高い。よって、ステップS103において取得した歩行期間中の歩行周期だけ経過したタイミングを中心に歩行終了時の歩行の加速度が観察される可能性が高い。このため、このタイミングを中心とする所定時間幅に対応する期間のみを閾値TH3を基準に歩数を計数する期間として設定することにより、歩行終了時の歩行のみをより精度よく検出することができる。
制御部19は、歩行検出ルーチンRT1のステップS103において検出した歩行期間における加速度のピークの絶対値に基づいて、歩行検出サブルーチンRT2のステップS203において歩行開始時の歩行を検出するために用いる閾値TH2を決定してもよい。例えば、制御部19は、歩行期間における、閾値TH1を超えるピーク値に基づいて、閾値TH2を決定してもよい。例えば、制御部19は、複数のピーク値の最大値又は平均値に基づいて、閾値TH2を決定してもよい。
例えば、個人差等により、歩行期間における加速度のピークの絶対値が標準的な値よりも低い場合は、歩行開始時の歩行のピークの絶対値も小さい可能性がある。そのような場合でも、当該歩行期間における加速度のピークの絶対値に基づいて閾値TH2を決定することで、個人差等に関わらず、歩行開始時の歩行を確実に検出することができる。
制御部19は、歩行検出ルーチンRT1のステップS103において検出した歩行期間における加速度のピークの絶対値に基づいて、歩行検出サブルーチンRT2のステップS205において歩行終了時の歩行を検出するために用いる閾値TH3を決定してもよい。例えば、制御部19は、歩行期間における、加速度の絶対値の閾値TH1を超える複数のピーク値の最大値又は平均値に基づいて、閾値TH3を決定してもよい。
例えば、個人差等により、歩行期間における加速度のピークの絶対値が標準的な値よりも低い場合は、歩行終了時の歩行のピーク値も小さい可能性がある。そのような場合でも、閾値TH1に基づくピーク値に基づいて閾値TH3を決定することで、個人差等に関わらず、歩行開始時の歩行を確実に検出することができる。
以上、詳細に説明したように、本実施例の歩行検出装置10は、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得し、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、加速度データ中のユーザの歩行期間を検出しかつ当該歩行期間における第1の歩数を検出し、当該第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、当該ユーザの歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の加速度データから第2の歩数を検出することができる。従って、歩き始めの1歩等の、歩行期間の開始前に行われたユーザの体の動きが小さい歩行を検出することができる。
また、本実施例の歩行検出装置10は、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得し、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、加速度データ中のユーザの歩行期間を検出しかつ当該歩行期間における第1の歩数を検出し、第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、当該ユーザの歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の加速度データから第3の歩数を検出することができる。従って、歩き終わりの1歩等の、歩行期間の終了後に行われたユーザの体の動きが小さい歩行を検出することができる。
従って、本実施例の歩行検出装置10によれば、歩行の誤検出を抑制しつつ、ユーザの歩行の検出漏れを抑制して高精度で歩数を検出することを可能とする歩行検出装置、歩行検出方法、歩行検出プログラム及び記録媒体を提供することができる。
さらに、本実施例の歩行検出装置10によって検出された歩数を用いてユーザの移動距離を算出することで、より正確な移動距離を得ることができる。
なお、上記の実施例において、歩行検出装置10及びIMU11が端末TMに備えられている例について説明したが、これに限られない。例えば、歩行検出装置10とIMU11とは別々の端末に備えられてユーザAに携帯されていてもよい。また、例えば、IMU11がユーザAに携帯されており、歩行検出装置10は、ユーザに携帯されていなくてもよい。すなわち、少なくとも加速度センサがユーザに携帯されていればよい。
例えば、歩行検出装置10は、ユーザAから離れた場所において使用される端末内に備えられていてもよい。例えば、加速度センサを携帯しているユーザAの建物内の位置を把握するために、別の建物内に居るユーザMが使用する端末内に歩行検出装置10が備えられていてもよい。
また、歩行検出装置10は、サーバ内に備えられていてもよく、ユーザAが携帯している加速度センサから加速度データを受信して、ユーザAの歩数の検出、ユーザAの移動距離又は現在位置の推定を行って、検出結果又は推定結果を別の建物内に居るユーザMが使用する端末に送信してもよい。例えば、当該ユーザMは、必要な精度のGNSS測位が可能な程度のGNSS信号が受信できない建物内で作業を行っている作業員の位置を把握することができる。
例えば、歩行検出装置10によれば、GNSSを用いた現在位置の把握ができない場合に、加速度センサを携帯しているユーザA又は当該ユーザとは別の場所にいる他のユーザMが、ユーザAの現在位置を把握することが可能である。
例えば、ユーザAが目的の店舗に向かう際、又は、ユーザMがユーザAに関する人員配置や安全確認を行う際に、ユーザAの現在位置を示す情報をユーザA又はユーザMに提供することができる。
また、上述の実施例においては、歩行検出装置10として重力方向の加速度Azの大きさに基づいて歩行動作を検出するものを説明したが、これに代えて、歩行検出装置10は重力方向の加速度Azの偏差に基づいて歩行動作を検出するものであってもよい。
上述した実施例及び変形例における構成は例示に過ぎず、用途等に応じて適宜選択及び変更可能である。
10 歩行検出装置
11 IMU
13 バスライン
15 入力部
17 記憶部
19 制御部
21 出力部
23 タッチパネルディスプレイ

Claims (22)

  1. ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得部と、
    加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出部と、
    前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出部と、
    を有することを特徴とする歩行検出装置。
  2. 前記第1歩行検出部は、前記加速度データが示す加速度に所定の周期的なパターンが現れる期間を前記歩行期間として検出することを特徴とする請求項1に記載の歩行検出装置。
  3. 前記第1歩行検出部は、前記加速度データが示す加速度に所定の周期でピークが現れる期間を前記歩行期間として検出することを特徴とする請求項1に記載の歩行検出装置。
  4. 前記第2歩行検出部は、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間における前記加速度データが示す前記所定の周期的なパターンの1周期の長さに基づいて、前記第1の時間の長さを決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  5. 前記第2歩行検出部は、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間における前記加速度データが示す加速度のピークの絶対値に基づいて前記第2閾値を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  6. 前記第1の歩数に前記第2の歩数を加算する加算部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  7. 前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  8. 前記第3歩行検出部は、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間における前記加速度データが示す前記所定の周期性を有する加速度の1周期の長さに基づいて、前記第2の時間の長さを決定することを特徴とする請求項7に記載の歩行検出装置。
  9. 前記第3歩行検出部は、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間における前記加速度データが示す加速度のピークの絶対値に基づいて前記第3閾値を決定することを特徴とする請求項7又は8に記載の歩行検出装置。
  10. 前記第1の歩数に前記第3の歩数を加算する加算部を有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  11. 前記第1の歩数に前記第2の歩数及び前記第3の歩数を加算する加算部を有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  12. 前記加速度データは、重力方向の加速度を示すデータであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  13. 前記加速度データは、重力方向の加速度及び水平方向の加速度を示すデータであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  14. 前記第2歩行検出部は、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データが示す重力方向の加速度及び水平方向の加速度から前記第2の歩数を検出することを特徴とする請求項13に記載の歩行検出装置。
  15. 前記第3歩行検出部は、前記第1歩行検出部により検出された歩行の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データが示す重力方向の加速度及び水平方向の加速度から前記第3の歩数を検出することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の歩行検出装置。
  16. ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得部と、
    加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出部と、
    前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出部と、
    を有することを特徴とする歩行検出装置。
  17. 歩行検出装置によって実行される歩行検出方法であって、
    加速度取得部が、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、
    第1歩行検出部が、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、
    第2歩行検出部が、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出ステップと、
    を含むことを特徴とする歩行検出方法。
  18. 歩行検出装置によって実行される歩行検出方法であって、
    加速度取得部が、ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、
    第1歩行検出部が、加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、
    第3歩行検出部が、前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出ステップと、
    を含むことを特徴とする歩行検出方法。
  19. コンピュータを備える歩行検出装置によって実行される歩行検出プログラムであって、前記コンピュータに、
    ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、
    加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、
    前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第2閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の開始時点から第1の時間だけ遡った期間の前記加速度データから第2の歩数を検出する第2歩行検出ステップと、
    を実行させることを特徴とする歩行検出プログラム。
  20. コンピュータを備える歩行検出装置によって実行される歩行検出プログラムであって、前記コンピュータに、
    ユーザが携帯している加速度センサから加速度データを取得する加速度取得ステップと、
    加速度の大きさに関する第1閾値に基づいて、前記加速度データ中の前記ユーザの歩行期間を検出しかつ前記歩行期間における第1の歩数を検出する第1歩行検出ステップと、
    前記第1閾値よりも絶対値が小さい閾値である第3閾値に基づいて、前記第1歩行検出部により検出された歩行期間の終了時点から第2の時間だけ経過した期間の前記加速度データから第3の歩数を検出する第3歩行検出ステップと、
    を実行させることを特徴とする歩行検出プログラム。
  21. 請求項19に記載の歩行検出プログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータが読取可能な記録媒体。
  22. 請求項20に記載の歩行検出プログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータが読取可能な記録媒体。
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