JP2022137906A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバ要求トルクの増大に伴ってハイブリッド走行に移行する場合であっても、触媒の暖機時間を確保でき、排出ガス性能の悪化を抑制できる車両の制御装置を提供すること。【解決手段】ECUは、ドライバ要求トルクからバッテリの充電状態に少なくとも応じたモータジェネレータの最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出する。そして、ECUは、電動走行モードの実施中に、トルク差分値が第1の所定値以上の場合、ハイブリッド走行モードへの切り替えを行う。また、ECUは、電動走行モードの実施中に(ステップS1でYES)、触媒温度が所定の温度閾値以下で、かつ、トルク差分値が第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場合(ステップS2でYES)、エンジンを始動させて触媒を暖機する触媒暖機制御を実施する(ステップS3)。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
特許文献1には、走行用の動力を出力可能な内燃機関と電動機とを備えるハイブリッド車両において、電動走行優先モード時に触媒が活性温度以下である場合、内燃機関を始動させて触媒の暖機を行うことで、排出ガス性能の悪化を抑制する技術が記載されている。
国際公開第2010/134163号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、電動走行中にドライバ要求トルクが電動機の最大トルクを上回ったことにより内燃機関を始動してハイブリッド走行に移行する状況では、触媒の暖機を行う時間が確保されないため、排出ガス性能が悪化してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ドライバ要求トルクの増大に伴ってハイブリッド走行に移行する場合であっても、触媒の暖機時間を確保でき、排出ガス性能の悪化を抑制できる車両の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明は、駆動源としてのエンジンおよび電動機と、前記エンジンの排気ガスを浄化する触媒と、前記電動機との間で電力をやりとりするバッテリと、を備える車両を制御する車両の制御装置であって、前記エンジンの運転を停止して前記電動機の動力で走行する電動走行モードと、前記エンジンの動力および前記電動機の動力で走行するハイブリッド走行モードと、の間の切り替えを行う制御部を備え、前記制御部は、ドライバ要求トルクから前記バッテリの充電状態に少なくとも応じた前記電動機の最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出し、前記電動走行モードの実施中に、前記トルク差分値が第1の所定値以上の場合、前記ハイブリッド走行モードへの切り替えを行い、前記電動走行モードの実施中に、前記触媒の触媒温度が所定の温度閾値以下で、かつ、前記トルク差分値が前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場合、前記エンジンを始動させて前記触媒を暖機する触媒暖機制御を実施することを特徴とする。
このように、本発明によれば、ドライバ要求トルクの増大に伴ってハイブリッド走行に移行する場合であっても、触媒の暖機時間を確保でき、排出ガス性能の悪化を抑制できる車両の制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る車両の構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両の触媒暖機動作の手順を示すフローチャートである。 図3は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置において、触媒暖機動作の実行後にハイブリッド走行に移行する場合の車両状態の推移を示すタイムチャートである。 図4は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置において、触媒暖機動作の実行後にハイブリッド走行に移行することなくエンジンが停止される場合の車両状態の推移を示すタイムチャートである。
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、駆動源としてのエンジンおよび電動機と、エンジンの排気ガスを浄化する触媒と、電動機との間で電力をやりとりするバッテリと、を備える車両を制御する車両の制御装置であって、エンジンの運転を停止して電動機の動力で走行する電動走行モードと、エンジンの動力および電動機の動力で走行するハイブリッド走行モードと、の間の切り替えを行う制御部を備え、制御部は、ドライバ要求トルクからバッテリの充電状態に少なくとも応じた電動機の最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出し、電動走行モードの実施中に、トルク差分値が第1の所定値以上の場合、ハイブリッド走行モードへの切り替えを行い、電動走行モードの実施中に、触媒の触媒温度が所定の温度閾値以下で、かつ、トルク差分値が第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場合、エンジンを始動させて触媒を暖機する触媒暖機制御を実施することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、ドライバ要求トルクの増大に伴ってハイブリッド走行に移行する場合であっても、触媒の暖機時間を確保でき、排出ガス性能の悪化を抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る制御装置を搭載した車両について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施例に係る車両1は、駆動源としてのエンジン2と、駆動源としての電動機であるモータジェネレータ3と、モータジェネレータ3との間で電力をやりとりするバッテリ31と、変速機4と、ディファレンシャル5と、駆動輪6と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)10と、を含んで構成されている。
エンジン2には、複数の気筒が形成されている。本実施例において、エンジン2は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。
エンジン2は、排気ガスを浄化する触媒2Aを備えている。触媒2Aは、触媒温度が活性温度以上のときに浄化性能を発揮するという特性を有する。
エンジン2には、ISG(Integrated Starter Generator)20が連結されている。ISG20は、ベルト21などを介してエンジン2のクランクシャフトに連結されている。ISG20は、電力が供給されることにより回転することでエンジン2を回転駆動させる電動機の機能と、クランクシャフトから入力された回転力を電力に変換する発電機の機能とを有する。
モータジェネレータ3は、インバータ30を介してバッテリ31から供給される電力によって駆動する機能と、ディファレンシャル5から入力される逆駆動力によって回生発電を行う機能とを有する。
インバータ30は、ECU10の制御により、バッテリ31から供給された直流電力を三相の交流電力に変換してモータジェネレータ3に供給したり、モータジェネレータ3によって生成された三相の交流電力を直流電力に変換してバッテリ31を充電したりする。バッテリ31は、例えばリチウムイオン電池などの二次電池によって構成されている。
変速機4は、エンジン2から出力された回転を複数の変速段のいずれかに応じた変速比で変速して出力する。本実施例では、変速機4は、平行軸歯車式の手動変速機の構造を元に変速操作を自動化したAMT(Automated Manual Transmission)により構成されている。
変速機4の変速段は、シフトアクチュエータ44によって切り替えられる。シフトアクチュエータ44は、ECU10に接続され、ECU10によって制御されるようになっている。変速機4の出力軸は、ディファレンシャル5を介して左右の駆動輪6に接続されている。モータジェネレータ3の出力軸は、変速機4の出力軸に接続されている。このように、車両1は、エンジン2とモータジェネレータ3との少なくとも一方の駆動力により走行可能なハイブリッド車両として構成されている。
変速機4で成立可能な変速段としては、例えば低速段である1速段から高速段である5速段までの前進用の変速段と、後進用の変速段とがある。走行用の変速段の段数は、車両1の諸元により異なり、上述の1速段から5速段に限られるものではない。変速機4は、前進用の変速段だけでなく、後進用の変速段にも同期機構(シンクロメッシュ)を備えている。
変速機4における変速段は、運転者により操作されるシフトレバー40の操作位置に応じて切り替えられるようになっている。シフトレバー40の操作位置は、シフトポジションセンサ41により検出される。シフトポジションセンサ41は、ECU10に接続されており、検出結果をECU10に送信するようになっている。
本実施例では、シフトレバー40の操作位置には、駐車位置であるPレンジと、後進位置であるRレンジと、ニュートラル位置であるNレンジと、前進位置であるDレンジとが設けられている。
例えば、ドライバがシフトレバー40をDレンジに設定している場合、ECU10は、アクセル開度センサ91の検出信号等に応じて、シフトアクチュエータ44およびクラッチアクチュエータ70を駆動し、1速段から5速段の前進用の各変速段の間で変速を行う。
また、ドライバがシフトレバー40をDレンジからRレンジに切り替えた場合、ECU10は、シフトアクチュエータ44およびクラッチアクチュエータ70を駆動し、前進用の変速段から後進用の変速段への変速段の切り替えを行う。
本実施例におけるDレンジおよびRレンジは、車両の走行が可能なシフト位置であり、本発明における走行位置を構成する。また、本発明におけるPレンジおよびNレンジは、エンジン2の始動が可能なシフト位置であり、本発明における始動位置を構成する。
変速機4には、ニュートラルスイッチ42が設けられている。ニュートラルスイッチ42は、ECU10に接続されている。ニュートラルスイッチ42は、変速機4においていずれの変速段も成立していない状態、つまりニュートラル状態であることを検出するもので、変速機4がニュートラル状態にあるときにONされるスイッチである。
エンジン2と変速機4との間の動力伝達経路には、クラッチ7が設けられている。クラッチ7としては、例えば摩擦クラッチを用いることができる。エンジン2と変速機4とは、クラッチ7を介して接続されている。クラッチ7は、エンジン2と駆動輪6との間の動力伝達を伝達または非伝達に設定可能である。クラッチ7は、本発明における動力伝達機構を構成している。
このように、変速機4は、クラッチ7を介してエンジン2から動力が伝達され、シフト操作により変速段を切替可能に構成されている。クラッチ7はクラッチディスクを備えており、クラッチディスクと変速機4の入力軸とは、相互に連結されており、等速回転する。したがって、クラッチディスクの回転数(以下、クラッチ7の回転数という)は変速機4の入力軸の回転数と等しい。
クラッチ7は、クラッチアクチュエータ70によって作動され、エンジン2とモータジェネレータ3との間で動力を伝達する係合状態と、動力を伝達しない開放状態と、回転差のある状態でトルクが伝達される半クラッチ状態と、のいずれかに切り替えられるようになっている。クラッチアクチュエータ70は、ECU10に接続され、ECU10によって制御されるようになっている。
クラッチ7には回転数センサ43が設けられており、この回転数センサ43はクラッチ7の回転数を検出する。回転数センサ43は、ECU10に接続されており、検出結果をECU10に送信するようになっている。回転数センサ43はクラッチ7の回転方向は検出しない。
ECU10は、運転者により操作されるクラッチペダル71の踏み込み量に応じてクラッチアクチュエータ70を制御し、マニュアルクラッチと同等の動作となるように制御する。
クラッチペダル71の踏み込み量は、クラッチペダルセンサ72によって検出される。クラッチペダルセンサ72は、ECU10に接続されており、クラッチペダル71の踏み込み量に応じた信号をECU10に送信するようになっている。
車両1は、運転者により操作されるアクセルペダル90を備えている。アクセルペダル90の踏み込み量は、アクセル開度センサ91によって検出される。アクセル開度センサ91は、ECU10に接続されており、アクセルペダル90の踏み込み量をアクセル開度として検出し、当該アクセル開度に応じた信号をECU10に送信するようになっている。
車両1は、運転者により操作されるブレーキペダル92を備えている。ブレーキペダル92の踏み込み量は、ブレーキペダルセンサ93によって検出される。ブレーキペダルセンサ93は、ECU10に接続されており、ブレーキペダル92の踏み込み量に応じた信号をECU10に送信するようになっている。
ECU10は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
コンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU10として機能させるためのプログラムが格納されている。すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、コンピュータユニットは、本実施例におけるECU10として機能する。
ECU10には、上述したセンサ類のほか、車速センサ11が接続されている。車速センサ11は、車両1の車速を検出し、検出結果をECU10に送信するようになっている。
ECU10は、車両1の制御モードを切り替えるようになっている。本実施例における制御モードとしては、電動走行モードとハイブリッド走行モードとが設定されている。
電動走行モードは、エンジン2の運転を停止してモータジェネレータ3の動力で走行する制御モードである。この電動走行モードでは、クラッチ7が開放状態にされる。
ハイブリッド走行モードは、エンジン2の動力およびモータジェネレータ3の動力で走行する制御モードである。このハイブリッド走行モードでは、エンジン2、またはエンジン2およびモータジェネレータ3の動力により車両1が走行する。ハイブリッド走行モードでは、クラッチ7が係合状態にされる。
ECU10は、アクセル開度とエンジン回転数とから決定されるドライバ要求トルクに基づいて、電動走行モードとハイブリッド走行モードとを切り替える。
ECU10は、ドライバ要求トルクからバッテリ31の充電状態に少なくとも応じたモータジェネレータ3の最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出する。
ここで、モータジェネレータ3の最大トルクは、その時点のバッテリ31の充電状態(SOC:State of Charge)、バッテリ31の劣化度合(SOH:State of Health)、バッテリセル温度、インバータ30の素子温度、モータジェネレータ3の回転数等に応じて決定される変動値である。例えば、バッテリセル温度が高いほど、バッテリ31の放電可能能力が大きくなり、モータジェネレータ3の最大トルクが大きくなる。ECU10は、モータジェネレータ3の最大トルクの算出に用いるマップを記憶している。最大トルクの算出に用いるマップには、モータジェネレータ3の回転数を車速に換算して表した値と、最大トルクを車軸トルクに換算して表した値との相関を定めたマップが含まれている。
ECU10は、電動走行モードの実施中に、トルク差分値が第1の所定値以上の場合、ハイブリッド走行モードへの切り替えを行う。ハイブリッド走行モードへの切り替えが行われると、エンジン2が始動される。ハイブリッド走行モードでは、エンジン2のエンジントルクと、モータジェネレータ3のモータトルクとの合算トルクが、ドライバ要求トルクを満たすように、エンジン2およびモータジェネレータ3が制御される。
このように、本実施例の車両1は、電動走行モードとハイブリッド走行モードとを切り替えて走行するハイブリッド車両であるため、エンジン2が間欠運転される。そのため、電動走行モードからハイブリッド走行モードへの切り替えが行われてエンジン2が始動されたときに、必ずしも触媒2Aが活性温度まで昇温しているとは限らず、ハイブリッド走行の開始時に触媒2Aの温度が低い場合は、排出ガス性能を悪化させることがある。ここで、排出ガス性能とは、排出ガス(排気ガス)を浄化する性能をいう。
したがって、排出ガス性能の悪化を抑制するため、ドライバ要求トルクが大きい等の状況のときは、その後に電動走行モードからハイブリッド走行モードへの切り替えがされることが想定されるため、ハイブリッド走行モードへの切り替えの前に、予め触媒2Aを活性温度まで昇温させておく(以下、触媒2Aの暖機ともいう)ことが望ましい。
そこで、本実施例では、ECU10は、電動走行モードの実施中に、触媒2Aの触媒温度が所定の温度閾値以下で、かつ、トルク差分値が第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場合、エンジン2を始動させて触媒2Aを暖機する触媒暖機制御を実施する。
触媒2Aの温度閾値は、例えば触媒2Aの活性温度に基づいて決定される値である。触媒2Aの触媒温度が所定の温度閾値以下とは、触媒2Aが活性温度以下の状態である。
第2の所定値は、現時点の触媒温度に基づいて決定される変動値である。ECU10は、触媒温度と第2の所定値との相関を定めたマップを記憶しており、このマップを参照して第2の所定値を算出する。第2の所定値の算出用のマップにおいて、第2の所定値は、触媒温度が低いほど小さくなるように設定されている。したがって、現時点の触媒温度が高いほど、トルク差分値が第2の所定値以上となる条件が成立しにくくなり、触媒2Aの暖機のためにエンジン2を始動させる触媒暖機制御が実施されにくくなる。
また、本実施例では、ECU10は、エンジン2の運転中に、トルク差分値が、第2の所定値よりも小さい第3の所定値未満の場合、エンジン2を停止する。そして、第3の所定値は、触媒温度が低いほど小さくなるように設定されている。なお、エンジン2の運転中とは、電動走行モードの実施中に触媒暖機制御によりエンジン2が運転されている場合だけでなく、ハイブリッド走行モードの実施中に駆動源としてエンジン2が運転されている場合であってもよい。
また、本実施例では、ECU10は、最大値の半分以上の所定のアクセル踏み込み量に応じたドライバ要求トルクからバッテリ31の充電状態に少なくとも応じたモータジェネレータ3の最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出してもよい。
つまり、トルク差分値の算出に用いるドライバ要求トルクは、実際の現在のアクセルペダル90の踏み込み量に基づくドライバ要求トルクに限らず、ドライバがアクセルペダル90を大きく踏み込んだ状況を想定した所定のドライバ要求トルクであってもよい。最大値の半分以上の所定のアクセル踏み込み量に応じたドライバ要求トルクは、ドライバがアクセルペダル90を大きく踏み込んだ状況を想定したドライバ要求トルクである。この場合のドライバ要求トルクは、例えば、80%等のアクセル踏み込み量に応じた値となる。
なお、ドライバ要求トルクの算出に用いるアクセル踏み込み量は、車両1の現時点の走行環境等(路面傾斜等)に応じた変動値であってもよい。例えば、車両1が登坂路を走行中の場合は、平坦路を走行中の場合よりもドライバが大きくアクセルペダル90を踏み込むことが想定されるため、80%に代わって90%のアクセル踏み込み量を用いてドライバ要求トルクを算出してもよい。
また、本実施例では、ECU10は、触媒暖機制御の実施中は、動力伝達機構としてのクラッチ7を非伝達に設定する。したがって、触媒暖機制御の実施中は、エンジン2の運転は触媒2Aの暖機のために行われ、エンジン2の動力が走行用の駆動源として用いられることはない。
以上のように構成された本実施例に係る制御装置による触媒暖機動作について、図2を参照して説明する。この触媒暖機動作は短い周期で繰り返し実行される。
ECU10は、ステップS1において、電動走行モードの実施中であるか否かを判別する。
ECU10は、ステップS1で電動走行モードの実施中であると判別した場合、ステップS2で、ドライバ要求トルク(図中、T(D)と記す)からモータジェネレータ3の最大トルク(図中、T(E)と記す)を減算した値であるトルク差分値が第2の所定値(図中、T(TH)と記す)以上であるか否かを判別する。
ECU10は、トルク差分値が第2の所定値以上ではない場合、今回の動作を終了する。
ECU10は、トルク差分値が第2の所定値以上である場合、ステップS3でエンジン2を始動し、今回の動作を終了する。エンジン2が始動されることにより、触媒2Aが活性温度まで暖機される。
ECU10は、ステップS1で電動走行モードの実施中ではないと判別した場合、ステップS4で、エンジン停止条件が成立しているか否かを判別する。ECU10は、エンジン2の運転中に、トルク差分値が第3の所定値未満の場合、エンジン停止条件が成立していると判別する。
ECU10は、ステップS4でエンジン停止条件が成立していないと判別した場合、今回の動作を終了する。
ECU10は、ステップS4でエンジン停止条件が成立していると判別した場合、ステップS5でエンジン2を停止し、今回の動作を終了する。なお、エンジン停止条件の成立によるエンジン2の停止は、電動走行モードの実施中に触媒暖機制御によりエンジン2が運転されている状況だけでなく、ハイブリッド走行モードの実施中に駆動源としてエンジン2が運転されている状況において行うようにしてもよい。
このような触媒暖機動作の実行時の車両状態の推移について図3、図4を参照して説明する。図3、図4の縦軸は、上から、車速、ドライバ要求トルク、モータジェネレータ3の最大トルク、トルク差分値(図中、トルク値の差分と記す)、触媒温度、エンジン駆動状態および動力伝達状態を表す。図3、図4の横軸は、時間の経過を表す。
図3を参照し、触媒暖機動作の実行後にハイブリッド走行に移行する場合の車両状態の推移を説明する。
時刻t0の初期状態は、電動走行モードにおいて、ドライバがアクセルペダル90を徐々に踏み込んでいる状況である。この時刻t0において、車速およびドライバ要求トルクは増大しており、バッテリ31の充電状態の低下等によりモータジェネレータ3の最大トルクは減少している。トルク差分値は増大している。触媒温度および第2の所定値は徐々に低下している。また、エンジン駆動状態はエンジン停止の状態であり、動力伝達状態は非伝達の状態である。
その後、時刻t1において、トルク差分値が第2の所定値以上となったことにより、エンジン2が始動される。エンジン駆動状態が暖機運転の状態となる。これにより、触媒温度の低下が止まり、触媒温度は、僅かな時間一定で推移した後に上昇する。触媒温度が一定で推移する期間は、第2の所定値も一定で推移する。なお、触媒温度が下げ止まってから一定で推移しているのは、触媒2Aへの熱の出入りが釣り合っている等の理由からであるため、外気温等の状況によっては触媒温度および第2の所定値が低下から直ちに上昇に転じることもある。
その後、時刻t2において、触媒温度が所定の温度閾値(図中、単に閾値と記す)以上に上昇する。
その後、時刻t3において、トルク差分値が第1の所定値以上となったことにより、動力伝達状態が伝達の状態にされる。これにより、エンジン2の駆動力が駆動輪6に伝達される。また、エンジン駆動状態が駆動源使用の状態にされ、エンジン2の運転が、触媒2Aの暖機のための運転から、走行用の駆動源に用いるための運転に移行する。このように、時刻t3では、ハイブリッド走行に移行する。
図4を参照し、触媒暖機動作の実行後にハイブリッド走行に移行することなくエンジンが停止される場合の車両状態の推移を説明する。
時刻t10の初期状態は、図3と同様に、電動走行モードにおいて、ドライバがアクセルペダル90を徐々に踏み込んでいる状況である。この時刻t10において、車速およびドライバ要求トルクは増大しており、バッテリ31の充電状態の低下等によりモータジェネレータ3の最大トルクは減少している。トルク差分値は増大している。触媒温度、第2の所定値および第3の所定値は徐々に低下している。また、エンジン駆動状態はエンジン停止の状態であり、動力伝達状態は非伝達の状態である。
その後、時刻t11において、トルク差分値が第2の所定値以上となったことにより、エンジン2が始動される。エンジン駆動状態が暖機運転の状態となる。これにより、触媒温度の低下が止まり、触媒温度が一定で推移する。触媒温度が一定で推移しているため、第2の所定値および第3の所定値も一定で推移する。なお、触媒温度が下げ止まってから一定で推移しているのは、触媒2Aへの熱の出入りが釣り合っている等の理由からであるため、外気温等の状況によっては触媒温度、第2の所定値および第3の所定値が低下から直ちに上昇に転じることもある。
その後、時刻t12において、ドライバ要求トルクおよび車速が減少し、モータジェネレータ3の最大トルクが増加し、トルク差分値が減少する。また、触媒温度が上昇する。
その後、時刻t13において、トルク差分値が第3の所定値未満となったことにより、エンジン2が停止される。
以上のように、本実施例では、ECU10は、ドライバ要求トルクからバッテリ31の充電状態に少なくとも応じたモータジェネレータ3の最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出する。そして、ECU10は、電動走行モードの実施中に、トルク差分値が第1の所定値以上の場合、ハイブリッド走行モードへの切り替えを行う。また、ECU10は、電動走行モードの実施中に、触媒2Aの触媒温度が所定の温度閾値以下で、かつ、トルク差分値が第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場合、エンジン2を始動させて触媒2Aを暖機する触媒暖機制御を実施する。
これにより、触媒温度が温度閾値以下であり排気ガスの浄化能力が発揮されない状態では、電動走行モードからハイブリッド走行モードへの切り替え前に、予めエンジン2を始動させて触媒2Aを暖機することができる。また、ハイブリッド走行の開始時に触媒2Aの暖機を完了させておくことができる。
この結果、ドライバ要求トルクの増大に伴ってハイブリッド走行に移行する場合であっても、触媒2Aの暖機時間を確保でき、排出ガス性能の悪化を抑制できる。
また、本実施例では、第2の所定値は、触媒温度が低いほど小さくなるように設定されている。
これにより、触媒温度が低いほど、トルク差分値が第2の所定値以上になりやすくなり、触媒暖機制御が早いタイミングで開始される。このため、ハイブリッド走行への切り替え前に、触媒2Aの暖機に要する時間を確実に確保できる。
また、本実施例では、ECU10は、エンジン2の運転中に、トルク差分値が、第2の所定値よりも小さい第3の所定値未満の場合、エンジン2を停止する。そして、第3の所定値は、触媒温度が低いほど小さくなるように設定されている。
これにより、トルク差分値の減少または触媒温度の上昇によって、トルク差分値が第3の所定値未満になった場合に、エンジン2を停止することができるため、排出ガス性能の悪化を抑制できる。
また、本実施例では、ECU10は、最大値の半分以上の所定のアクセル踏み込み量に応じたドライバ要求トルクからバッテリ31の充電状態に少なくとも応じたモータジェネレータ3の最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出する。
これにより、実際のアクセル踏み込み量が所定のアクセル踏み込み量よりも小さい場合であっても、所定のアクセル踏み込み量に基づくトルク差分値を用いて、触媒暖機制御の実行の可否の判断を行うことができる。このため、例えば、所定のアクセル踏み込み量として80%のアクセル踏み込み量が推測される場合、この推測されるアクセル踏み込み量に基づいて触媒暖機制御を早いタイミングで開始することができるので、ハイブリッド走行モードへの切り替え前に触媒2Aの暖機に要する時間を確保できる。
また、本実施例では、車両1は、エンジン2と駆動輪6との間の動力伝達を伝達または非伝達に設定可能な動力伝達機構としてのクラッチ7を備えている。そして、ECU10は、触媒暖機制御の実施中は、クラッチ7を非伝達に設定する。
これにより、触媒暖機制御の実施中はクラッチ7を非伝達に設定することにより、エンジン2の動力を走行に用いないようにすることができるので、電動走行を維持したまま触媒2Aの暖機に最適な状態でエンジン2を運転することができ、排出ガス性能の悪化を抑制できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン
2A 触媒
3 モータジェネレータ(電動機)
6 駆動輪
7 クラッチ(動力伝達機構)
10 ECU(制御部)
31 バッテリ

Claims (5)

  1. 駆動源としてのエンジンおよび電動機と、
    前記エンジンの排気ガスを浄化する触媒と、
    前記電動機との間で電力をやりとりするバッテリと、を備える車両を制御する車両の制御装置であって、
    前記エンジンの運転を停止して前記電動機の動力で走行する電動走行モードと、前記エンジンの動力および前記電動機の動力で走行するハイブリッド走行モードと、の間の切り替えを行う制御部を備え、
    前記制御部は、ドライバ要求トルクから前記バッテリの充電状態に少なくとも応じた前記電動機の最大トルクを減算した値をトルク差分値として算出し、
    前記電動走行モードの実施中に、前記トルク差分値が第1の所定値以上の場合、前記ハイブリッド走行モードへの切り替えを行い、
    前記電動走行モードの実施中に、前記触媒の触媒温度が所定の温度閾値以下で、かつ、前記トルク差分値が前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上の場合、前記エンジンを始動させて前記触媒を暖機する触媒暖機制御を実施することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記第2の所定値は、前記触媒温度が低いほど小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記エンジンの運転中に、前記トルク差分値が、前記第2の所定値よりも小さい第3の所定値未満の場合、前記エンジンを停止し、
    前記第3の所定値は、前記触媒温度が低いほど小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御部は、最大値の半分以上の所定のアクセル踏み込み量に応じた前記ドライバ要求トルクから前記バッテリの充電状態に少なくとも応じた前記電動機の最大トルクを減算した値を前記トルク差分値として算出することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両の制御装置。
  5. 前記車両は、前記エンジンと駆動輪との間の動力伝達を伝達または非伝達に設定可能な動力伝達機構を備え、
    前記制御部は、前記触媒暖機制御の実施中は、前記動力伝達機構を前記非伝達に設定することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両の制御装置。
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