JP2022136336A - シガトカ病の防除方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バショウ科植物、特にバナナに発生するシガトカ病を防除するための防除剤組成物およびその防除方法を提供する。【解決手段】ピラプロポイン又はその塩を有効成分として含有することを特徴とするバショウ科植物のシガトカ病防除剤組成物。【選択図】 なし
Description
本発明は、バショウ科植物、特にバナナに発生するシガトカ病の防除のためのピラプロポインを有効成分とするシガトカ病防除剤組成物及びその防除方法に関するものである。
本発明のシガトカ病防除剤組成物の有効成分であるピラプロポインはオキシム置換アミド化合物として有害生物防除剤に関わる活性が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、特定のオキシム置換アミド化合物又はその塩と、特定の殺菌活性若しくは殺バクテリア活性を有する化合物とを含有する殺菌又は殺バクテリア剤用組成物(特許文献3及び特許文献6参照。)、並びに特定のオキシム置換アミド化合物又はその塩と、特定の殺線虫活性を有する化合物とを含有する殺線虫剤用組成物(特許文献4及び特許文献5参照。)が知られている。
バナナ栽培には機能葉(健全に機能している葉)を何枚残すかが重要であり、機能葉の枚数が不充分な場合には、栽培途中で植物は切り倒される。
バナナ栽培の主要病害としてシガトカ病があり、特にブラックシガトカ病は降温多湿時に発生し、バナナの葉を黒く変色させ、光合成を阻害して収穫量を半減させる。シガトカ病に罹患したバナナは、張葉から4~5枚下の古葉の葉裏に小斑点が現れ、やがて葉脈に沿って黄色の条班を生じ、次第に拡大して暗褐色になる。被害がひどくなると、ほとんどの葉が枯死する。
上記のように、シガトカ病防除はバナナ栽培にとって最重要課題であり、シガトカ病防除剤組成物及び防除方法の開発が進められ、いくつかの薬剤が実用に供されている。しかしながら、その効力は満足できるものではない。
本発明者らは、上記の課題解決を目標に鋭意研究を重ねた結果、バナナのシガトカ病を防除するために、ピラプロポインを有効成分とする薬剤を用いることでシガトカ病を効果的に、より長期にわたって防除できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は下記〔1〕~〔4〕の組成物(以下、本発明組成物と略称する)、及び〔5〕~〔9〕の防除方法(以下、本発明方法と略称する)に関するものである。
〔1〕
ピラプロポイン又はその塩を有効成分として含有することを特徴とするバショウ科植物のシガトカ病防除用組成物。
〔2〕
前記バショウ科植物がバナナである〔1〕に記載のシガトカ病防除用組成物。
〔3〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病またはイエローシガトカ病である〔1〕又は〔2〕に記載のシガトカ病防除用組成物。
〔4〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病である〔1〕又は〔2〕に記載のシガトカ病防除用組成物。
〔5〕
シガトカ病が発生している又は発生が予測されるバショウ科植物の植物体に〔1〕に記載のシガトカ病防除剤組成物を処理することを特徴とするバショウ科植物のシガトカ病の防除方法。
〔6〕
前記バショウ科植物がバナナである〔5〕に記載のシガトカ病の防除方法。
〔7〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病またはイエローシガトカ病である〔5〕又は〔6〕に記載のシガトカ病の防除方法。
〔8〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病である〔5〕又は〔6〕に記載のシガトカ病の防除方法。
〔9〕
処理方法が前記植物体への薬剤散布である〔5〕~〔8〕のいずれか一項に記載のシガトカ病の防除方法。
すなわち、本発明は下記〔1〕~〔4〕の組成物(以下、本発明組成物と略称する)、及び〔5〕~〔9〕の防除方法(以下、本発明方法と略称する)に関するものである。
〔1〕
ピラプロポイン又はその塩を有効成分として含有することを特徴とするバショウ科植物のシガトカ病防除用組成物。
〔2〕
前記バショウ科植物がバナナである〔1〕に記載のシガトカ病防除用組成物。
〔3〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病またはイエローシガトカ病である〔1〕又は〔2〕に記載のシガトカ病防除用組成物。
〔4〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病である〔1〕又は〔2〕に記載のシガトカ病防除用組成物。
〔5〕
シガトカ病が発生している又は発生が予測されるバショウ科植物の植物体に〔1〕に記載のシガトカ病防除剤組成物を処理することを特徴とするバショウ科植物のシガトカ病の防除方法。
〔6〕
前記バショウ科植物がバナナである〔5〕に記載のシガトカ病の防除方法。
〔7〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病またはイエローシガトカ病である〔5〕又は〔6〕に記載のシガトカ病の防除方法。
〔8〕
前記シガトカ病がブラックシガトカ病である〔5〕又は〔6〕に記載のシガトカ病の防除方法。
〔9〕
処理方法が前記植物体への薬剤散布である〔5〕~〔8〕のいずれか一項に記載のシガトカ病の防除方法。
シガトカ病の病原菌にさらされている時間が長くなるほどシガトカ病に感染しやすくなるが、本発明組成物及び本発明方法は、バショウ科植物、特にバナナに発生している又は発生が予想されるシガトカ病を防除するために、ピラプロポインを有効成分とする薬剤を植物体への散布処理等により、バナナ栽培において植物体の成長に十分な枚数の機能葉を残し、長期にわたってシガトカ病への優れた防除効果を示す。
本発明におけるシガトカ病には黄色のイエローシガトカ病(Yellow Sigatoka)と黒色のブラックシガトカ病(Black Sigatoka)がある。
イエローシガトカ病はマイコスファエレラ ムシコラ(Mycosphaerell musicola)を病原菌とする病害で、ブラックシガトカ病はマイコスファエレラ フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)を病原菌とする病害である。
また、近年、既存の薬剤に対して抵抗性を獲得した病原菌が出てきているが、本発明組成物および本発明方法で防除できるシガトカ病は、抵抗性を獲得した病原菌に起因するシガトカ病も包含する。
本発明組成物の有効成分であるピラプロポインは、化合物名(Z)-N-(2-[3-クロロ-5-(シクロプロピルエチニル)-2-ピリジル]-2-(イソプロポキシイミノ)エチル)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミドであり、式(1)で表される化合物[CAS No.:1803108-03-3、一般名:ピラプロポイン(pyrapropoyne)]である。ピラプロポインは前記特許文献1及び特許文献2に記載の公知化合物である。
ピラプロポインは、E体を任意の割合で含む幾何異性体混合物を包含する場合がある。
ピラプロポインは、常法に従って酸付加塩にすることができるものは、例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸等のハロゲン化水素酸の塩、硝酸、硫酸、燐酸、塩素酸、過塩素酸等の無機酸の塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のスルホン酸の塩、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、マンデル酸、アスコルビン酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸等のカルボン酸の塩又はグルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸の塩とすることができる。
或いは、ピラプロポインは、常法に従って金属塩にすることができるものは、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属の塩、カルシウム、バリウム、マグネシウムといったアルカリ土類金属の塩又はアルミニウムの塩とすることができる。
本発明組成物及び本発明方法で防除できるバショウ科の植物としては、例えば生食及び調理用バナナのサブグループとして、イナニバル(Inarnibal)、ラカタン(Lakatan)、ピサンリリン(Pisang Lilin)、スクリエ(Sucrier)、チンガン(Chingan)、カマランガセンゲ(Kamarangasenge)、ネイプーバン(Ney Poovan)、グロス ミッチェル(Gros Michel)、キャベンディッシュ(Cavendish){栽培種例として:ドワーフ キャベンディッシュ(Dwarf Cavendish)、ジャイアント キャベンディッシュ(Giant Cavendish)、エクストラ ドワーフ キャベンディッシュ(Extra Dwarf Cavendish)、ダブル(Double)、グランド ナイン(Grande Naine)、マサク ヒジャウ(Masak Hijau)、GTCVC-218}、イボタ(Ibota)、ムチカ(Mutika)、レッド(Red)、レッドダッカ(Red Dacca)、ドワーフ レッド(Dwarf Red)、フロルバン920(Flhorban 920)、イースト アフリカン ハイランド(East African Highland)、イホレナ(Iholena)、マオリ ポポウル(Maoli-Popo‘ulu)、ミソレ(Mysore)、ピサン ラジャ(Pisang Raja)、プランテーン(Plantain)、ポム(Pome)、シルク(Silk)、ブルゴエ(Bluggoe)、モンサン(Monthan)、クルー テパロッド(Klue Teparod)、ネイ マナン(Ney Manan)、ペリピタ(Pelipita)、ピサン アワク(Pisang Awak)、サバ(Saba)、ブルー ジャワ(Blue Java)、およびフェイ(Fe’i)、セニョリータ等のバショウ科植物のバナナを例示することができるがこれらのバショウ科植物に限定されるものではない。特に好ましくは一般に食用として栽培されているジャイアント キャベンディッシュ、ドワーフ キャベンディッシュ、キャベンディッシュ、グランド ナイン、プランテーン、レッド、ラカタン、ポム、シルク、セニョリータ等を含むすべてのバナナである。なお、本発明におけるバナナとはバショウ科バショウ属に属する植物のうち、果実を食用とする植物体のことである。
また、本発明組成物及び本発明方法の対象であるバショウ科植物には、除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含有増強形質などの有用形質について、遺伝子変換を行った遺伝子組換え体(GMO)である同植物も包含されるものである。
また、本発明組成物及び本発明方法は、対象植物の生育障害、生育抑制、シガトカ病とは異なる変色などの薬害がほとんど発生しない。
本発明における「機能葉」とは、植物体の成長のために十分に機能している葉の事を言い、例えば1枚の葉の総面積のうち、病斑がない部分(以下、健全部ともいう)の面積の割合が50%を超えているものをいう。
本発明方法としては、シガトカ病の発生した又は発生が予測されるバショウ科植物の植物体への薬剤散布等が挙げられるが、通常当業者が利用する一般的な施用方法においても有効である。
散布時期はシガトガ病害が発病する前でも発病した後でも良いが、発病前が好ましい。発病前に散布することにより、飛散してきた病原体を効率よく防除することができる。
また散布は、航空機、有人ヘリコプター、無人ヘリコプター等を用いて上空から植物体全体に散布してもよいが、背負噴霧機、噴霧タンク、ブームスプレーヤー、スピードスプレーヤー等の公知の農薬散布装置を用いて地上から植物体全体に、或いは葉のみに直接散布してもよい。また散布回数は1回だけでも良いが、2回以上散布することが好ましい。
2回以上散布する場合、散布間隔に特に制限はないが、好ましくは3日~2週間間隔であり、さらにより好ましくは5日~10日間隔である。また、シガトカ病の病原体は常時飛散しているため、常に感染が起こり得る。したがって、1年を通して上記間隔で定期的に散布し続けることが好ましい。
本発明組成物及び本発明方法における、ピラプロポインの好ましい使用量は種々の因子、例えば、ピラプロポインの配合割合、気象条件、剤型、施用方法、施用場所、施用時期等により変動するが、通常は、1回の施用において、1ヘクタール(ha)当たり0.005~0.100kgである。
本発明組成物を使用するにあたっては、有効成分であるピラプロポイン又はその塩をそのまま使用することもできるが、通常、適当な固体担体又は液体担体と混合し、更に所望により、界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤、崩壊剤、消泡剤、防腐剤、分解防止剤等を添加して、液剤(soluble concentrate)、乳剤(emulsifiable concentrate)、水和剤(wettable powder)、水溶剤(water soluble powder)、顆粒水和剤(water dispersible granule)、顆粒水溶剤(water soluble granule)、懸濁剤(suspension concentrate)、乳濁剤(concentrated emulsion)、サスポエマルジョン(suspoemulsion)、マイクロエマルジョン(microemulsion)、粉剤(dustable powder)、粒剤(granule)、錠剤(tablet)、乳化性ゲル剤(emulsifiable gel)等の、任意の剤型の製剤にて実用に供することができる。また、省力化及び安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を、水溶性カプセル、水溶性フィルムの袋等の水溶性包装体に封入して供することもできる。
固体担体としては、例えば、石英、方解石、海泡石、ドロマイト、チョーク、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、ハロサイト、メタハロサイト、木節粘土、蛙目粘土、陶石、ジークライト、アロフェン、シラス、きら、タルク、ベントナイト、活性白土、酸性白土、軽石、アタパルジャイト、ゼオライト、珪藻土等の天然鉱物質;焼成クレー、パーライト、シラスバルーン、バーミキュライト、アタパルガスクレー、焼成珪藻土等の天然鉱物質の焼成品;炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、塩化カリウム等の無機塩類;ブドウ糖、果糖、しょ糖、乳糖などの糖類;澱粉、粉末セルロース、デキストリン等の多糖類;尿素、尿素誘導体、安息香酸、安息香酸の塩等の有機物;木粉、コルク粉、トウモロコシ穂軸、クルミ殻、タバコ茎等の植物類;フライアッシュ、ホワイトカーボン(例えば、含水合成シリカ、無水合成シリカ、含水合成シリケート等)、肥料;等が挙げられる。
液体担体としては、例えば、キシレン、アルキル(C9又はC10等)ベンゼン、フェニルキシリルエタン、アルキル(C1又はC3等)ナフタレン等の芳香族炭化水素類;マシン油、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、ナフテン等の脂肪族炭化水素類;ケロシン等の芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素の混合物;エタノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール等のアルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール;プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等のエーテル;アセトフェノン、シクロヘキサノン、γ-ブチロラクトン等のケトン;脂肪酸メチルエステル、コハク酸ジアルキルエステル、グルタミン酸ジアルキルエステル、アジピン酸ジアルキルエステル、フタル酸ジアルキルエステル等のエステル;N-アルキル(C1、C8、C12等)ピロリドン等の酸アミド;大豆油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油、綿実油、ヒマシ油等の油脂;ジメチルスルホキシド、水;等が挙げられる。
これら固体及び液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル(モノ又はジ)フェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、アクリルグラフトコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸(モノ又はジ)エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(モノ、ジ、トリ又はテトラ)エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸(モノ、ジ、トリ、テトラ、ペンタ又はヘキサ)エステル、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物、アルキルグリコシド等のノニオン性界面活性剤;アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸又は燐酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モノ又はジ)アルキルフェニルエーテル硫酸又は燐酸エステル塩、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル硫酸又は燐酸エステル塩、ポリカルボン酸塩(例えば、ポリアクリル酸塩、ポリマレイン酸塩及びマレイン酸とオレフィンとの共重合物等)、ポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アルキル4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤、アミノ酸型、ベタイン型等の両性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等が挙げられる。
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明組成物の製剤100重量部に対し、通常0.05~20重量部の範囲が望ましく、0.1~15重量部がより望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
次に本発明組成物に係る製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、これらのみに限定されるものではない。尚、以下の配合例において「部」は質量部を意味する。
水和剤
ピラプロポイン 0.1~80部
固体担体 5~98.9部
界面活性剤 1~10部
その他 0~ 5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
乳 剤
ピラプロポイン 0.1~30部
液体担体 45~95部
界面活性剤 4.9~15部
その他 0~10部
その他として、例えば展着剤、分解防止剤等が挙げられる。
フロアブル(flowable)剤
ピラプロポイン 0.1~70部
液体担体 15~98.89部
界面活性剤 1~12部
その他 0.01~30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
ドライフロアブル(dry flowable)剤
ピラプロポイン 0.1~90部
固体担体 0~98.9部
界面活性剤 1~20部
その他 0~10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
液 剤
ピラプロポイン 0.01~70部
液体担体 20~99.99部
その他 0~10部
その他として、例えば凍結防止剤、展着剤等が挙げられる。
粒 剤
ピラプロポイン 0.01~80部
固体担体 10~99.99部
その他 0~10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
粉 剤
ピラプロポイン 0.01~30部
固体担体 65~99.99部
その他 0~10部
その他として、例えばドリフト防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
水和剤
ピラプロポイン 0.1~80部
固体担体 5~98.9部
界面活性剤 1~10部
その他 0~ 5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
乳 剤
ピラプロポイン 0.1~30部
液体担体 45~95部
界面活性剤 4.9~15部
その他 0~10部
その他として、例えば展着剤、分解防止剤等が挙げられる。
フロアブル(flowable)剤
ピラプロポイン 0.1~70部
液体担体 15~98.89部
界面活性剤 1~12部
その他 0.01~30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
ドライフロアブル(dry flowable)剤
ピラプロポイン 0.1~90部
固体担体 0~98.9部
界面活性剤 1~20部
その他 0~10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
液 剤
ピラプロポイン 0.01~70部
液体担体 20~99.99部
その他 0~10部
その他として、例えば凍結防止剤、展着剤等が挙げられる。
粒 剤
ピラプロポイン 0.01~80部
固体担体 10~99.99部
その他 0~10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
粉 剤
ピラプロポイン 0.01~30部
固体担体 65~99.99部
その他 0~10部
その他として、例えばドリフト防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
使用に際しては上記製剤をそのままで、又は水で1~10000倍に希釈して散布する。
次に本発明組成物に係る製剤の具体的な処方例を示すがこれらのみに限定されるものではない。尚、以下の配合例において「部」は質量部を意味する。
〔配合例1〕水和剤
ピラプロポイン 20部
パイロフィライト 76部
ソルポール5039 2部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例2〕乳 剤
ピラプロポイン 5部
キシレン 75部
N-メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
〔配合例3〕フロアブル剤
ピラプロポイン 15部
Atplus UEP-100 13部
(非イオン性界面活性剤:Croda社商品名)
プロピレングリコール 10部
スメクタイトクレー 0.3部
シリコーン系消泡剤 0.3部
水 61.4部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕してフロアブル剤とする。
〔配合例4〕ドライフロアブル剤
ピラプロポイン 75部
ハイテノールNE-15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80 10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥してドライフロアブル剤とする。
〔配合例5〕粒 剤
ピラプロポイン 1部
ベントナイト 55部
タルク 44部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
〔配合例1〕水和剤
ピラプロポイン 20部
パイロフィライト 76部
ソルポール5039 2部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例2〕乳 剤
ピラプロポイン 5部
キシレン 75部
N-メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
〔配合例3〕フロアブル剤
ピラプロポイン 15部
Atplus UEP-100 13部
(非イオン性界面活性剤:Croda社商品名)
プロピレングリコール 10部
スメクタイトクレー 0.3部
シリコーン系消泡剤 0.3部
水 61.4部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕してフロアブル剤とする。
〔配合例4〕ドライフロアブル剤
ピラプロポイン 75部
ハイテノールNE-15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80 10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥してドライフロアブル剤とする。
〔配合例5〕粒 剤
ピラプロポイン 1部
ベントナイト 55部
タルク 44部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
本発明組成物及び本発明方法において、必要に応じて製剤時又は施用時に、公知の殺菌剤、殺虫剤等からなる群より1種以上の成分を選択し、混合施用してもよい。
本発明組成物と混合できる成分の種類としては、次の通りであるが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
殺菌剤としては、アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、アシペタックス(acypetacs)、アルジモルフ(aldimorph)、アリルアルコール(allyl alcohol)、アメトクトラジン(ametoctradin)、アミノピリフェン(aminopyrifen)、アミスルブロム(amisulbrom)、アンバム(amobam)、アムプロピルホス(ampropylfos)、アニラジン(anilazine)、アザコナゾール(azaconazole)、アジチラム(azithiram)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、バリウムポリサルファイド(barium polysulfide)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M(benalaxyl-M)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ベンキノックス(benquinox)、ベンタルロン(bentaluron)、ベンチアバリカルブ-イソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、ベンチアゾール(benthiazole)、ベンザマクリル(benzamacril)、ベンザモルフ(benzamorf)、ベンゾビンディフルピル(benzovindiflupyr)、ビナパクリル(binapacryl)、ビフェニル(biphenyl)、ビテルタノール(bitertanol)、ビキサフェン(bixafen)、ブラストサイジン-S(blasticidin-S)、ボルドー液(bordeaux mixture)、ボスカリド(boscalid)、ブロムコナゾール(bromoconazole)、ブピリメート(bupirimate)、ブチオベート(buthiobate)、ブチルアミン(butylamine)、石灰硫黄合剤(calcium polysulfide)、キャプタフォール(captafol)、キャプタン(captan)、カルバモルフ(carbamorph)、カルベンダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルプロパミド(carpropamid)、カルボン(carvone)、チェシュントミクスチャ(cheshunt mixture)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)、クロラニフォルメタン(chloraniformethane)、クロラニル(chloranil)、クロルフェナゾール(chlorfenazole)、クロロネブ(chloroneb)、クロルピクリン(chloropicrin)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クロルキノックス(chlorquinox)、クロゾリネート(chlozolinate)、クリムバゾール(climbazole)、カッパーアセテイト(copper acetate)、塩基性炭酸銅(copper carbonate, basic)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、カッパーナフテネート(copper naphthenate)、カッパーオレエート(copper oleate)、塩基性塩化銅(copper oxychloride)、硫酸銅(copper sulfate)、塩基性硫酸銅(copper sulfate, basic)、カッパージンククロメイト(copper zinc chromate)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、クレゾール(cresol)、クフラネブ(cufraneb)、クプロバム(cuprobam)、シアゾファミド(cyazofamid)、シクラフラミド(cyclafuramid)、シクロヘキシミド(cycloheximide)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、シペンダゾール(cypendazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、シプロジニル(cyprodinil)、シプロフラム(cyprofuram)、ダゾメット(dazomet)、デバカルブ(debacarb)、デカフェンチン(decafentin)、デハイドロアセテイト(dehydroacetic acid)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロン(dichlone)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジクロゾリン(dichlozoline)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジクロシメット(diclocymet)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリム(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M(diniconazole-M)、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)、ジノカップ-4(dinocap-4)、ジノカップ-6(dinocap-6)、ジノクトン(dinocton)、ジノスルフォン(dinosulfon)、ジノテルボン(dinoterbon)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ジピリチオン(dipyrithione)、ジスルフィラム(disulfiram)、ジタリムホス(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、デーエヌオーシー(DNOC)、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、ドラゾキソロン(drazoxolon)、エディフェンホス(edifenphos)、エネストロビン(enestrobin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタボキサム(ethaboxam)、エタコナゾール(etaconazole)、エテム(etem)、エチリモール(ethirimol)、エトキシキン(ethoxyquin)、エトリジアゾール(etridiazole)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナミドン(fenamidone)、フェナミノスルフ(fenaminosulf)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、フェナパニル(fenapanil)、フェナリモル(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェニトロパン(fenitropan)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンピコキサミド(fenpicoxamid)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンピラザミン(fenpyrazamine)、フェンチン(fentin)、ファーバム(ferbam)、フェリムゾン(ferimzone)、フロリルピコキサミド(florylpicoxamid)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルインダピル(fluindapyr)、フルメトベル(flumetover)、フルモルフ(flumorph)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオピモミド(fluopimomide)、フルオピラム(fluopyram)、フルオルイミド(fluoroimide)、フルオトリマゾール(fluotrimazole)、フルオキサピプロリン(fluoxapiprolin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトラニル(flutolanil)、フルチアニル(flutianil)、フルトリアホール(flutriafol)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フォルペット(folpet)、ホセチル-アルミニウム(fosetyl-aluminium)、フサライド(fthalide)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメトピル(furametpyr)、フルカルバニル(furcarbanil)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール-シス(furconazole-cis)、フルメシクロックス(furmecyclox)、フロファネート(furophanate)、グリジン(glyodin)、グリセオフルビン(griseofulvin)、グアザチン(guazatine)、ハラクリネート(halacrinate)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヘキシルチオフォス(hexylthiofos)、硫酸オキシキノリン(8-hydroxyquinoline sulfate)、ヒメキサゾール(hymexazol)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イミノクタジン-アルベシル酸塩(iminoctadine-albesilate)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine-triacetate)、インピルフルキサム(inpyrfluxam)、イオドカルブ(iodocarb)、イプコナゾール(ipconazole)、イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)、イプフルフェノキン(ipflufenoquin)、イプロベンホス(iprobenfos)、イプロジオン(iprodione)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、イソフェタミド(isofetamid)、イソフルシプラム(isoflucypram)、イソチアニル(isotianil)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イソピラザム(isopyrazam)、イソバレジオン(isovaledione)、カスガマイシン(kasugamycin)、クレソキシム-メチル(kresoxim-methyl)、ラミナリン(laminarin)、マンカッパー(mancopper)、マンコゼブ(mancozeb)、マンデストロビン(mandestrobin)、マンジプロパミド(mandipropamid)、マンネブ(maneb)、メベニル(mebenil)、メカルビンジッド(mecarbinzid)、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepronil)、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル-M(metalaxyl-M)、メタム(metam)、メタゾキソロン(metazoxolon)、メトコナゾール(metconazole)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メトフロキサム(methfuroxam)、メチルテトラプロール(metyltetraprole)、メチラム(metiram)、メトミノストロビン(metominostrobin)、メトラフェノン(metrafenone)、メトスルフォバックス(metsulfovax)、ミルネブ(milneb)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ミクロゾリン(myclozolin)、ナーバム(nabam)、ナフティフィン(naftifine)、ナタマイシン(natamycin)、有機ニッケル(nickel bis (dimethyldithiocarbamate))、ニトロスチレン(nitrostyrene)、ニトロタル-イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、ヌアリモール(nuarimol)、オクチノリン(octhilinone)、オフレース(ofurace)、オリサストロビン(orysastrobin)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、オキシキノリン銅(oxine copper)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole fumarate)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、ペンフルフェン(penflufen)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、オルソフェニルフェノール(2-phenylphenol)、ホスダイフェン(phosdiphen)、フサライド(phthalide)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピペラリン(piperalin)、ポリカーバメート(polycarbamate)、ポリオキシン(polyoxins)、ポリオキシン-D(polyoxorim)、ポタシウムアジド(potassium azide)、炭酸水素カリウム(potassium hydrogen carbonate)、プロベナゾール(probenazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、プロキナジド(proquinazid)、プロチオカルブ(prothiocarb)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、ピロキロン(pyroquilon)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)、ピラカルボリド(pyracarbolid)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピリダクロメチル(pyridachlometyl)、ピリジニトリル(pyridinitril)、ピリオフェノン(pyriofenone)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)、ピロキシクロル(pyroxychlor)、ピロキシフル(pyroxyfur)、キナセトール-スルフェート(quinacetol-sulfate)、キナザミド(quinazamid)、キンコナゾール(quinconazole)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キノフメリン(quinofumelin)、キントゼン(quintozene)、ラベンザゾール(rabenzazole)、サリチルアニリド(salicylanilide)、セダキサン(sedaxane)、シルチオファム(silthiofam)、シメコナゾール(simeconazole)、炭酸水素ナトリウム(sodium hydrogen carbonate)、次亜塩素酸ナトリウム(sodium hypochlorite)、スピロキサミン(spiroxamine)、硫黄(sulfur)、テブコナゾール(tebuconazole)、テブフロキン(tebufloquin)、テフロクタラム(tecloftalam)、テクナゼン(tecnazene)、テコラム(tecoram)、テトラコナゾール(tetraconazole)(tebuconazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チアジフルオール(thiadifluor)、チシオフェン(thicyofen)、チフルザミド(thifluzamide)、チオクロ
ルフェンヒム(thiochlorfenphim)、チオファネート(thiophanate)、チオファネート-メチル(thiophanate-methyl)、チウラム(thiram)、チアジニル(tiadinil)、チオキシミド(tioxymid)、トルクロホス-メチル(tolclofos-methyl)、トルプロカルブ(tolprocarb)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアミホス(triamiphos)、トリアリモール(triarimol)、トリアズブチル(triazbutil)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリブチル錫オキシド(tributyltin oxide)、トリクラミド(trichlamide)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、バリダマイシン(validamycin)、バリフェナレート(valifenalate)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、ザリラミド(zarilamid)、ジンクナフテネート(zinc naphthenate)、硫酸亜鉛(zinc sulfate)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、ゾキサミド(zoxamide)、シイタケ菌糸体抽出物(shiitake mycelium extract)及びシイタケ子実体抽出物(shiitake fruiting body extract)等。
ルフェンヒム(thiochlorfenphim)、チオファネート(thiophanate)、チオファネート-メチル(thiophanate-methyl)、チウラム(thiram)、チアジニル(tiadinil)、チオキシミド(tioxymid)、トルクロホス-メチル(tolclofos-methyl)、トルプロカルブ(tolprocarb)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアミホス(triamiphos)、トリアリモール(triarimol)、トリアズブチル(triazbutil)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリブチル錫オキシド(tributyltin oxide)、トリクラミド(trichlamide)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、バリダマイシン(validamycin)、バリフェナレート(valifenalate)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、ザリラミド(zarilamid)、ジンクナフテネート(zinc naphthenate)、硫酸亜鉛(zinc sulfate)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、ゾキサミド(zoxamide)、シイタケ菌糸体抽出物(shiitake mycelium extract)及びシイタケ子実体抽出物(shiitake fruiting body extract)等。
殺虫剤としては、アバメクチン(abamectin)、アセフェート(acephate)、アセキノシル(acequinocyl)、アセタミプリド(acetamiprid)、アクリナトリン(acrinathrin)、アシノナピル(acynonapyr)、アフィドピロペン(afidopyropen)、アフォクソラネル(afoxolaner)、アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、アレスリン(allethrin)、アルファ-シペルメトリン(alpha-cypermethrin)、アルファ-エンドスルファン(alpha-endosulfan)、アミドフルメット(amidoflumet)、アミトラズ(amitraz)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホス-エチル(azinphos-ethyl)、アジンホス-メチル(azinphos-methyl)、アゾシクロチン(azocyclotin)、バチルスチューリンゲンシス(bacillus thuringiensis)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフルトリン(benfluthrin)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ベンスルタップ(bensultap)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ベンズピリモキサン(benzpyrimoxan)、ベータ-シフルトリン(beta-cyfluthrin)、ベータ-シペルメトリン(beta-cypermethrin)、ビフェナゼート(bifenazate)、ビフェントリン(bifenthrin)、ビオアレスリン(bioallethrin)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ブロフラニリド(broflanilide)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ブプロフェジン(buprofezin)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、カルタップ(cartap)、チノメチオネート(chinomethionat)、クロルアントラニリプロール(chlorantraniliprole)、クロルエトキシホス(chlorethxyfos)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、クロルメホス(chlormephos)、クロロベンジラート(chlorobezilate)、クロロプラレスリン(chloroprallethrin)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロピリホス-メチル(chlorpyrifos-methyl)、クロマフェノジド(chromafenozide)、クロフェンテジン(clofentezine)、クロチアニジン(clothianidin)、シアノホス(cyanophos)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロジアミド(cyhalodiamide)、シハロトリン(cyhalothrin)、サイヘキサチン(cyhexatine)、シペルメトリン(cypermethrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、シロマジン(cyromazine)、デルタメトリン(deltamethrin)、ジアクロデン(diacloden)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、ジコホール(dicofol)、ジエノクロル(dienochlor)、ジフロビダジン(diflovidazin)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジノテフラン(dinotefuran)、ジオフェノラン(diofenolan)、ジスルフォトン(disulfoton)、デーエヌオーシー(DNOC)、d-T-80-フタルスリン(d-tetramethrin)、エマメクチンベンゾエート(emamectin-benzoate)、エンペントリン(empenthrin)、エンドスルファン(endosulfan)、イーピーエヌ(EPN)、イプシロン-メトフルトリン(epsilon-metofluthrin)、イプシロン-モムフルオロトリン(epsilon-momfluorothrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、エチプロール(ethiprole)、エトフェンプロックス(etofenprox)、エトキサゾール(etoxazole)、エトリムホス(etrimfos)、フェバンテル(Febantel)、フェナザキン(fenazaquin)、フェンブタチンオキシド(fenbutatin oxide)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フェンチオン(fenthion)、フェンバレレート(fenvalerate)、フィプロニル(fipronil)、フロメトキン(flometoquin)、フロニカミド(flonicamid)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルアズロン(fluazuron)、フルベンジアミド(flubendiamide)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェネリム(flufenerim)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、フルフェンプロックス(flufenprox)、フルフィプロール(flufiprole)、フルヘキサホン(fluhexafon)、フルメトリン(flumethrin)、フルピラジフロン(flupyradifurone)、フルピリミン(flupyrimin)、フルララネル(fluralaner)、フルバリネート(fluvalinate)、フルキサメタミド(fluxametamide)、ホノホス(fonophos)、ホルメタネート(formetanate)、フォルモチオン(formothion)、フラチオカルブ(furathiocarb)、ガンマ-シハロトリン(gamma-cyhalothrin)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ハロフェノジド(halofenozide)、ヘプタフルトリン(heptafluthrin)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、イミダクロプリド(imidacloprid)、イミプロトリン(imiprothrin)、インドキサカルブ(indoxacarb)、インドキサカルブ-MP(indoxacarb-MP)、イソシクロセラム(isocycloseram)、イソフェンホス(isofenphos)、イソプロカルブ(isoprocarb)、イソキサチオン(isoxathion)、カッパ-ビフェントリン(kappa-bifenthrin)、カッパ-テフルトリン(kappa-tefluthrin)、ラムダ-シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、レピメクチン(lepimectin)、ルフェヌロン(lufenuron)、マラチオン(malathion)、メペルフルスリン(meperfluthrin)、メタフルミゾン(metaflumizone)、メタルカルブ(metalcarb)、メタルデヒド(metaldehyde)、メタクリホス(methacrifos)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メソミル(methomyl)、メソプレン(methoprene)、メトキシクロル(methoxychlor)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、臭化メチル(methyl bromide)、メトフルトリン(metofluthrin)、ミルベメクチン(milbemectin)、モムフルオロトリン(momfluorothrin)、モノクロトホス(monocrotophos)、ムスカルア(muscalure)、ニテンピラム(nitenpyram)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、オメトエート(omethoate)、オキサゾスルフィル(oxazosulfyl)、オキシデメトン-メチル(oxydemeton-methyl)、オキシデプロホス(oxydeprofos)、パラチオン(parathion)、パラチオン-メチル(parathion-methyl)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン(phenothrin)、フェントエート(phenthoate)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホキシム(phoxim)、ピリミカーブ(pirimicarb)、ピリミホス-メチル(pirimiphos-methyl)、プラジクアンテル(Praziquantel)、プロフェノホス(profenofos)、プロフルトリン(profluthrin)、プロパホス(propaphos)、プロパルギット(propargite)、プロチオホス(prothiofos)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピフルブミド(pyflubumide)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピレトリン(pyrethrins)、ピリダベン(pyridaben)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、ピリプロール(pyriprole)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、レスメトリン(resmethrin)、ロテノン(rotenone)、シラフルオフェン(silafluofen)、スピネトラム(spinetoram)、スピノサド(spinosad)、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロピジオン(spiropidion)、スピロテトラマート(spirotetramat)、スピロメシフェン(spyromesifen)、スルホテップ(sulfotep)、スルホキサフロル(sulfoxaflor)、スルプロホス(sulprofos)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinate)、テブフェノジド(tebfenozide)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、テフルトリン(tefluthorin)、テルブホス(terbufos)、テトラクロラントラニリプロール(tetrachlorantraniliprole)、テトラクロロビンホス(tetrachlorvinphos)、テトラメトリン(tetramethrin)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、テトラニリプロール(tetraniliprole)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チオシクラム(thiocyclam)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン(thiometon)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、トリアザメート(triazamate)、トリアズロン(triazuron)、トリクロルホン(trichlorfon)、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、トリフルムロン(triflumuron)、チクロピラゾフロル(tyclopyrazoflor)、バミドチオン(vamidothion)及びゼタ-シペルメトリン(zeta-cypermethrin)等。
次に、本発明の有用性を具体的に明らかにするため、以下の実施例及び試験例を示すが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、試験例中、「病斑面積率」は、1枚の葉の総面積中の病斑がある部分の面積の割合であり、0~100%の尺度に基づいて数値化したものである。例えば「100%」は葉全面に病斑がある状態(枯死状態)を表す。また「0%」は全く病斑がない状態を表す。すなわち、数字が小さいほどブラックシガトカ病の感染度が小さいことを表している。
[実施例1]:薬剤の調製
配合例3の製剤処方のうち、ピラプロポインを14.75部に変更し、非イオン性界面活性剤を13質量部から10質量部に減量し、減量した3質量分をアクリルコポリマー溶液(商品名:Atlox 4913、Croda社製)1.50質量部及びブチルブロックコポリマー(商品名:Atlas G-5002L、Croda社製)1.50質量部に変更した。また、スメクタイトクレーはR. T. Vanderbilt社製の「VEEGUM R」(商品名)を用いて、シリコーン系消泡剤はDOW CORNING社製の「Xiameter AFE-1530 Antifoam Emulsion」(商品名)を用いた。さらに、1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(商品名:PROXEL GXL、Lonza社製)0.10質量部及びキサンタンガム(商品名:KELZAN、CP Kelco社製)0.15質量部を加えて、ピラプロポインのフロアブル剤を調製した。
[実施例1]:薬剤の調製
配合例3の製剤処方のうち、ピラプロポインを14.75部に変更し、非イオン性界面活性剤を13質量部から10質量部に減量し、減量した3質量分をアクリルコポリマー溶液(商品名:Atlox 4913、Croda社製)1.50質量部及びブチルブロックコポリマー(商品名:Atlas G-5002L、Croda社製)1.50質量部に変更した。また、スメクタイトクレーはR. T. Vanderbilt社製の「VEEGUM R」(商品名)を用いて、シリコーン系消泡剤はDOW CORNING社製の「Xiameter AFE-1530 Antifoam Emulsion」(商品名)を用いた。さらに、1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン(商品名:PROXEL GXL、Lonza社製)0.10質量部及びキサンタンガム(商品名:KELZAN、CP Kelco社製)0.15質量部を加えて、ピラプロポインのフロアブル剤を調製した。
以下の試験例1~3における薬剤の散布において、散布1回あたりのピラプロポインの散布量が散布面積1ヘクタール当たり75gとなるようにピラプロポインのフロアブル剤の量を調製し、そこに、散布面積1ヘクタール当たり3Lとなる量の展着剤[商品名「Banole」(Total社製)]および、該展着剤に対して1質量%の乳化剤[商品名「Lutensol A8」(BASF社製)]を加えた後、散布1回あたりの薬剤の量が散布面積1ヘクタール当たり300Lになるように水を加えて、薬剤を調製した。
比較例として、以下の薬剤を調製した。
アゾキシストロビンを有効成分とする市販のフロアブル剤[商品名:BANKIT 250SC(有効成分量:250g/L、Syngenta社製)]を用い、以下の試験例1~3における薬剤の散布において、1回散布あたりのアゾキシストロビンの散布量が1ヘクタール当たり100gとなるようにアゾキシストロビンのフロアブル剤の量を調製し、そこにピラプロポインの薬剤調製と同様の方法で、該展着剤、該乳化剤および水を加えて薬剤を調製した。
[試験例1:各薬剤の薬害試験]
植物体として、定植後5か月のバナナ(栽培種名:GTCVC-218)を用いて試験を実施した。試験前に、試験に使用する植物体の葉を目視にて確認し、ブラックシガトカ病に自然感染した葉のうち、病斑面積率が5%を超えている葉を取り除いた。その後、実施例1に記載の各薬剤を、植物体全体に均一となるように噴霧散布した。散布は10日間隔で、合計4回散布した。試験は1つの薬剤に対して15株の植物体を用いて実施した(以下、薬剤を散布した箇所を処理区ともいう)。また、無処理の処理区を対照として用いた(以下、対照区ともいう)。
[試験例1:各薬剤の薬害試験]
植物体として、定植後5か月のバナナ(栽培種名:GTCVC-218)を用いて試験を実施した。試験前に、試験に使用する植物体の葉を目視にて確認し、ブラックシガトカ病に自然感染した葉のうち、病斑面積率が5%を超えている葉を取り除いた。その後、実施例1に記載の各薬剤を、植物体全体に均一となるように噴霧散布した。散布は10日間隔で、合計4回散布した。試験は1つの薬剤に対して15株の植物体を用いて実施した(以下、薬剤を散布した箇所を処理区ともいう)。また、無処理の処理区を対照として用いた(以下、対照区ともいう)。
4回目の散布をしてから1日後、3日後及び7日後において、各薬剤を散布した植物体に、薬害の症状が現れていないか目視にて確認したが、実施例1に記載の各薬剤において、薬害の症状は確認されなかった。
[試験例2:各薬剤の防除効果試験]
自然感染でのブラックシガトカ病の感染に対して試験をした。試験例1と同じ条件で各薬剤を散布し、4回目の散布をしてから7日後、14日後、21日後及び28日後の葉の状態を目視で確認し、各処理区及び対照区の植物体の葉の病斑面積率を算出した。
[試験例2:各薬剤の防除効果試験]
自然感染でのブラックシガトカ病の感染に対して試験をした。試験例1と同じ条件で各薬剤を散布し、4回目の散布をしてから7日後、14日後、21日後及び28日後の葉の状態を目視で確認し、各処理区及び対照区の植物体の葉の病斑面積率を算出した。
試験結果を第1表~第4表にまとめた。表中、「第1葉」~「第9葉」は1つの植物体において葉が伸びてきた順番を表しており、「第1葉」が最初に伸びてきた葉(すなわち、最も古い葉)であることを表し、「第2葉」「第3葉」と数字が大きくなるにつれて、より後から伸びてきた葉(すなわち、より新しい葉)であることを表す。表中の数字は、各処理区又は対照区における、各葉の病斑面積率の平均値を表す。例えば、第1表の「処理区1」「第1葉」の欄に記載の「57.0」は、ピラプロポインの薬剤を散布した15株の植物体、それぞれの「第1葉」の病斑面積率を算出し、その平均値が「57.0%」であることを表している。また、表中「ha」はヘクタールを表し、「g ai/ha」は1ヘクタールあたりの有効成分のグラム数を表す。
〔第1表〕
〔第1表〕
シガトカ病の病原菌にさらされている時間が長くなるほどシガトカ病に感染しやすいが、4回目の散布をしてから7日後及び14日後では、第1葉~第6葉において、ピラプロポインを散布した処理区はアゾキシストロビンを処理した処理区と比較してより低薬量で高い防除効果を示した。さらに4回目の散布をしてから21日後及び28日後で、第4葉~第9葉において、ピラプロポインを散布した処理区はアゾキシストロビンを処理した処理区と比較してより低薬量で高い防除効果を示した。。すなわち、本試験結果は、ピラプロポインを散布した処理区は他の処理区と比べて、長期に渡ってブラックシガトカ病の発病及び進展を抑制することを示している。
〔試験例3〕
試験例1と同様の方法で各薬剤を散布し、4回目の散布をしてから14日後、21日後及び28日後において、各植物体の機能葉の枚数を測定し、その平均値を算出した。結果を第5表にまとめた。なお、機能葉は健全部が50%を超えている葉のことをいう。
〔第5表〕
試験例1と同様の方法で各薬剤を散布し、4回目の散布をしてから14日後、21日後及び28日後において、各植物体の機能葉の枚数を測定し、その平均値を算出した。結果を第5表にまとめた。なお、機能葉は健全部が50%を超えている葉のことをいう。
〔第5表〕
本試験結果から、ピラプロポイン処理区では、アゾキシストロビンを処理した処理区と比較してより低薬量で充分な機能葉の枚数を維持した。
Claims (9)
- ピラプロポイン又はその塩を有効成分として含有することを特徴とするバショウ科植物のシガトカ病防除用組成物。
- 前記バショウ科植物がバナナである請求項1に記載のシガトカ病防除用組成物。
- 前記シガトカ病がブラックシガトカ病またはイエローシガトカ病である請求項1又は2に記載のシガトカ病防除用組成物。
- 前記シガトカ病がブラックシガトカ病である請求項1又は2に記載のシガトカ病防除用組成物。
- シガトカ病が発生している又は発生が予測されるバショウ科植物の植物体に請求項1に記載のシガトカ病防除剤組成物を処理することを特徴とするバショウ科植物のシガトカ病の防除方法。
- 前記バショウ科植物がバナナである請求項5に記載のシガトカ病の防除方法。
- 前記シガトカ病がブラックシガトカ病またはイエローシガトカ病である請求項5又は6に記載のシガトカ病の防除方法。
- 前記シガトカ病がブラックシガトカ病である請求項5又は6に記載のシガトカ病の防除方法。
- 処理方法が前記植物体への薬剤散布である請求項5~8のいずれか一項に記載のシガトカ病の防除方法。
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