JP2022135244A - 自動取引装置および自動取引装置における現金補充方法 - Google Patents

自動取引装置および自動取引装置における現金補充方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022135244000001
【課題】自動取引装置に現金を補充する際の手間または自動取引装置に現金を補充するために要する時間を削減する。
【解決手段】自動取引装置は、スタッカ、カセット、計数部、判定部、および移動部を備え、現金の出金取引および入金取引を行う。スタッカは、現金を収納する。カセットは、自動取引装置に着脱可能であり、現金を収納する。計数部は、スタッカ内の現金の量およびカセット内の現金の量を計数する。判定部は、スタッカ内の現金の量が所定の閾値以下であるときに、カセット内に現金が残っているか否かを判定する。移動部は、スタッカ内の現金の量が前記閾値以下であり、且つ、カセット内に現金が残っていると判定されたときに、カセット内に残っている現金をスタッカに移動させてカセットを空にする。
【選択図】図12

Description

本発明は、自動取引装置および自動取引装置における現金補充方法に係わる。
顧客からの指示に応じて現金の出金取引および入金取引を行う自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)は、例えば、スタッカおよびカセットを備える。スタッカは「金庫」として使用される。すなわち、ATMは、顧客から受け付ける出金指示に応じて、スタッカ内に収納されている現金を出力する。また、ATMは、顧客から受け付ける入金指示に応じて、投入された現金をスタッカ内に収納する。カセットは「補充/回収庫」として使用される。すなわち、スタッカに収納されている現金の量が所定量よりも少なくなると、カセットからスタッカに現金が補充される。また、スタッカに収納されている現金の量が所定量よりも多くなると、スタッカからカセットに現金が回収される。
なお、ATM内の紙幣量を適切な量に保ち、入金取引の縮退の発生を防ぐことにより、ATMの管理コストの増大を回避することができる自動取引装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2017-021428号公報
上述したように、スタッカとカセットとの間で現金の補充/回収を行うことで、スタッカ内に収納される現金の量が調節される。ただし、ATMへの入金量よりもATMからの出金量が多い状態が継続すると、ATM内の現金の合計量が減少してしまう。そして、ATM内の現金の合計量が所定の閾値より少なくなると、例えば、カセットの交換が行われる。すなわち、ATM内に設置されているカセットが、十分な現金を収納している交換用カセットに置き換えられる。これにより、新たに設置されたカセットからスタッカに現金が補充される。
カセットの交換は、多くのケースにおいて、人手で行われる。例えば、ATMが金融機関の店舗内に設置されているときは、その金融機関の従業員またはその金融機関から委託された作業者がカセットの交換を行う。ところが、ATMから取り出されるカセット内に現金が残っているときは、金融機関の出納部門でそのカセットを回収して残金の金額を確認する必要がある。このため、カセットの交換に係わる手間が増加し、また、カセットの交換に要する時間が長くなることがある。
本発明の1つの側面に係わる目的は、自動取引装置に現金を補充する際の手間または自動取引装置に現金を補充するために要する時間を削減することである。
本発明の1つの態様に係わる自動取引装置は、現金の出金取引および入金取引を行う自動取引装置であって、現金を収納するスタッカと、現金を収納する、前記自動取引装置に着脱可能なカセットと、前記スタッカ内の現金の量および前記カセット内の現金の量を計数する計数部と、前記スタッカ内の現金の量が所定の閾値以下であるときに、前記カセット内に現金が残っているか否かを判定する判定部と、前記スタッカ内の現金の量が前記閾値以下であり、且つ、前記カセット内に現金が残っていると判定されたときに、前記カセット内に残っている現金を前記スタッカに移動させて前記カセットを空にする移動部と、を備える。
上述の態様によれば、自動取引装置に現金を補充する際の手間または自動取引装置に現金を補充するために要する時間を削減できる。
ATMの外観の一例を示す図である。 ATMのハードウェア構成の一例を示す図である。 ATMに搭載される紙幣ユニットの一例を示す図である。 入金取引時における紙幣の収納方法の一例を示す図である。 出金取引時における紙幣の繰り出し方法の一例を示す図である。 スタッカ内の紙幣量の変化の一例を示す図である。 スタッカに紙幣を補充する手順の実施例(ケース1)を示す図である。 スタッカに紙幣を補充する手順の実施例(ケース2)を示す図である。 スタッカに紙幣を補充する手順の実施例(ケース3)を示す図である。 スタッカに紙幣を補充する手順の実施例(ケース4)を示す図である。 スタッカ内の紙幣量を制御する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係わるATMの機能ブロック図である。
図1は、本発明の実施形態に係わるATMの外観の一例を示す。本発明の実施形態に係わるATM10は、図1に示すように、カード出入口11、通帳出入口12、紙幣出入口13、硬貨出入口14、ユーザ操作部15、スピーカ16、自動機サブディスプレイ本体17、自動機サブディスプレイ18を備える。なお、ATM10は、本発明に係わる自動取引装置の一例である。
カード出入口11は、キャッシュカード、クレジットカード等の各種カードを挿入するために設けられている。挿入されたカードは、取引終了後にカード出入口11から排出される。このとき、カードと共にレシートが排出されることもある。通帳出入口12は、通帳を挿入するために使用される。挿入された通帳は、取引終了後に通帳出入口12から排出される。紙幣出入口13は、入金する紙幣の投入および出金する紙幣の排出に使用される。硬貨出入口14は、入金する硬貨の投入および出金する硬貨の排出に使用される。
ユーザ操作部15は、タッチパネルを備えるユーザインタフェース装置である。すなわち、ユーザ操作部15は、顧客に対して必要な情報を提供し、また、顧客の指示を受け付ける。例えば、出金指示は、出金金額および暗証番号を含む。そして、出金指示が与えられると、ATM10は、暗証番号を照合した後、紙幣出入口13および/または硬貨出入口14を介して指定された金額の現金を排出する。スピーカ16は、顧客に対して、各種取引の遂行に必要な案内音声などを出力する。自動機サブディスプレイ本体17は、自動機サブディスプレイ18を備え、ユーザに対して付加的な情報を表示する。なお、図1に示す構成は一例であり、ATM10は、例えば、手のひらの静脈を読み取って生体認証する静脈認証部などを備えていてもよい。
図2は、ATM10のハードウェア構成の一例を示す。ATM10は、図2に示すように、ATM制御ユニット20、内部メモリ21、記憶部22、カード処理ユニット23、通帳処理ユニット24、紙幣処理ユニット25、硬貨処理ユニット26、表示ユニット27、音声出力ユニット28、対ホスト通信ユニット29を備える。
ATM制御ユニット20は、例えばCPU(Central Processor Unit)により実現され、ATM10全体を統括的に制御する。このとき、ATM制御ユニット20は、内部メモリ21を作業領域として使用しながら、ATM10の処理を行うためのプログラムを実行する。このプログラムは、例えば、記憶部22に記憶されている。
ATM制御ユニット20は、ユーザが表示ユニット27を操作して指示する取引を実現するための制御を行う。具体的には、ATM制御ユニット20は、表示ユニット27が有するユーザ操作部15に表示される取引メニューからユーザが所望の取引を選択し、カードおよび/または通帳が挿入されると、対ホスト通信ユニット29を介して、ユーザの口座情報、暗証番号、預金額などの各種情報を管理するホストコンピュータ100との間で取引サービスを提供するために必要な通信を行う。
例えば、出金取引または入金取引が選択された場合、ATM10は、対ホスト通信ユニット29を介してホストコンピュータ100に取引要求を送信する。ホストコンピュータ100は、ATM10からの取引要求に基づいて口座認証などを行い、取引の可否を判定する。取引が可能であるときは、ホストコンピュータ100は、ユーザの口座残高などの更新を行い、判定結果をATM10へ送信する。そして、ATM10は、出金または入金の処理を実行する。
内部メモリ21には、OS(Operating System)プログラムおよびアプリケーションプログラムの一部が一時的に保存される。また、内部メモリ21には、ATM10による処理に必要な各種データが保存される。なお、内部メモリ21は、例えば、半導体メモリにより実現される。記憶部22には、ATM10の処理を記述したアプリケーションプログラムおよびATM10の処理に必要なデータなどが保存される。なお、記憶部22は、例えば、ハードディスク装置により実現される。
カード処理ユニット23は、図1に示すカード出入口11に加えて、不図示の磁気データ読取部、カードイメージ読取部、レシート印字部などを備える。そして、カード処理ユニット23は、カード出入口11から挿入されたカードの磁気データから口座情報およびカードイメージなどを取得する。また、カード処理ユニット23は、取引終了後に、カードおよび取引処理の内容を印字したレシートをカード出入口11から排出する。
通帳処理ユニット24は、図1に示す通帳出入口12に加えて、不図示の磁気データ読取部および光学データ読取部などを備える。そして、通帳処理ユニット24は、通帳出入口12から挿入された通帳に取引処理の内容を記帳する。
紙幣処理ユニット25および硬貨処理ユニット26は、それぞれ、図1に示す紙幣出入口13および硬貨出入口14から挿入された紙幣および硬貨を計数する。また、紙幣処理ユニット25および硬貨処理ユニット26は、それぞれ、ユーザにより選択された出金取引に応じて、紙幣出入口13および硬貨出入口14から紙幣および硬貨を排出する。
表示ユニット27は、図1に示すユーザ操作部15を備え、取引に関する画面およびメッセージをユーザ操作部15に表示すると共に、ユーザによる操作を受け付ける。音声出力ユニット28は、図1に示すスピーカ16を備え、ユーザが指定する取引を実現するために必要な音声案内を出力する。対ホスト通信ユニット29は、ユーザが指定する取引を実現するために必要な通信をホストコンピュータ100と行う。
図3は、ATM10に搭載される紙幣ユニットの一例を示す。紙幣ユニット300は、図3に示すように、シャッタ301、入出金部302、返却保留部303、一時保留部304、万券スタッカ305~306、千券スタッカ307、計数用スタッカ308、カセットF309、カセットR310、リジェクト311~313、カセットF補充リジェクト部314、カセットR補充リジェクト部315、鑑別部316、およびテスト券セット部317を備える。なお、紙幣ユニット300は、図2に示す紙幣処理ユニット25に相当する。
シャッタ301は、入出金部302に設置されたユーザ側のシャッタであり、紙幣の入金時および出金時に開く。入出金部302は、ユーザにより入金される紙幣を一時的に収納し、また、スタッカから送られてくる出金紙幣を一時的に収納する。返却保留部303は、入金された紙幣の金種を識別できなかったときに、その紙幣を一時的に収納する。一時保留部304は、入金された紙幣または出金紙幣を一時的に収納する。
万券スタッカ305~306および千券スタッカ307は、それぞれ対象の金種の紙幣を収納する紙幣保管庫である。具体的には、万券スタッカ305~306はそれぞれ1万円札を収納し、千券スタッカ307は千円札を収納する。万券スタッカ305~306および千券スタッカ307は、それぞれ、所定枚数の紙幣を収納できる。なお、ATM10が備えるスタッカの個数は、図3に示す例に限定されるものではない。計数用スタッカ308は、通常時は空であり、紙幣ユニット300内の紙幣を計数する場合に使用される。
カセットF309およびカセットR310は、それぞれATM10に対して着脱可能であり、紙幣の充填および回収を行うために使用される。なお、ATM10が備えるカセットの個数は、図3に示す例に限定されるものではない。また、各カセットは、所定の1つの金種の紙幣を収納してもよいし、複数の金種の紙幣を収納してもよい。
紙幣の充填または回収を行う際には、例えば、ATM10が設置されている金融機関の従業員またはその金融機関から委託された作業者が、ATM10からカセットF309またはカセットR310を取り外す。その後、ATM10に新たな交換用カセットが設置されると、各カセットおよび各スタッカ内の紙幣が計数される。計数された枚数を表す情報は、例えば、記憶部22などに記憶される。
図4は、入金取引時における紙幣の収納方法の一例を示す。このケースでは、入金取引の開始時において、計数用スタッカ308を除く各スタッカおよび各カセットにそれぞれ紙幣が収納されている。なお、カセットF309および千券スタッカ307は、満杯状態である。
入金取引時には、通常、入金される紙幣の金種に対応するスタッカに入金紙幣が収納される。例えば、千円札が入金されると、その千円札は千券スタッカ307に収納される。ただし、図4に示す例では、千券スタッカ307は満杯である。よって、この場合、入金された紙幣は、空きスペースを有するカセットR310に収納される。
図5は、出金取引時における紙幣の繰り出し方法の一例を示す。このケースでも、出金取引の開始時において、計数用スタッカ308を除く各スタッカおよび各カセットにそれぞれ紙幣が収納されている。また、カセットF309および千券スタッカ307は、満杯状態である。そして、出金取引時には、指定された紙幣の金種に対応するスタッカから出金紙幣が繰り出される。例えば、千円札の出金時には、千券スタッカ307から出金紙幣が繰り出される。
取引が完了すると、紙幣の計数が行われる。すなわち、入金取引時には、入金された紙幣の枚数が対応する金種の紙幣の枚数に加算され、加算後の枚数を表す情報が記憶部22に記憶される。また、出金取引時には、出金された紙幣の枚数が対応する金種の紙幣の枚数から減算され、減算後の枚数を表す情報が記憶部22に記憶される。
リジェクト311~313は、出金時に顧客が取り忘れた紙幣または出金時の紙幣の鑑別の際に損券と判定されたリジェクト紙幣を回収するために使用される。カセットF補充リジェクト部314およびカセットR補充リジェクト部315は、カセットからスタッカへ紙幣を供給する際に損券と判定されたリジェクト紙幣を収納するために使用される。なお、リジェクト紙幣は、例えば、カセットに紙幣が補充されるとき或いはカセットから紙幣が回収されるときに、金融機関の従業員またはその金融機関から委託された作業者により回収される。鑑別部316は、紙幣の真偽、状態、および金種を鑑別する。テスト券セット部317は、搬送路のチェックを行うためのテスト券を格納する。
次に、ATM10の基本動作について記載する。ただし、ここでは、紙幣の移動に係わる動作について記載する。
(1)ATM10の立上げ時には、カセットには十分な紙幣が収納されている。そして、カセットからスタッカに紙幣が補充される。このとき、スタッカは、所定の初期枚数まで紙幣が補充される。
(2)顧客待ち時にスタッカ内の紙幣が所定の補充開始枚数まで減少すると、スタッカ内の紙幣を所定のベース枚数まで増加させる(自動補充)。このとき、カセットからスタッカに紙幣を移動させる。一方、スタッカ内の紙幣が所定の回収開始枚数(=ベース枚数+α)まで増加すると、スタッカ内の紙幣をベース枚数まで減少させる(自動回収)。このとき、スタッカからカセットに紙幣を移動させる。
(3)顧客待ち時にスタッカ内の紙幣が補充開始枚数より少ない所定の強制補充開始枚数まで減少すると(即ち、スタッカ内の紙幣が非常に少ない状態になると)、カセットからスタッカに所定時間だけ紙幣を強制的に補充する(強制補充)。
図6は、ATM10のスタッカ内の紙幣量の変化の一例を示す。この実施例では、ATM10の立上げ時に初期設定が行われる。初期設定においてスタッカは、所定の初期枚数まで紙幣が補充される。或いは、ベース枚数までスタッカに紙幣を補充してもよい。
時刻T1~T2において、出金取引が行われる。そして、この出金取引により、スタッカ内の紙幣量が強制補充開始枚数以下に減少している。したがって、ATM10は強制補充を行う。強制補充においては、所定時間(図6では、時刻T2~T3)だけ、カセットからスタッカに紙幣が補充される。なお、強制補充が行われるときは、ATM10は、顧客からの取引リクエストを受け付けない状態に保持される。例えば、図1に示すユーザ操作部15の表示画面に「しばらくお待ちください」とのメッセージが表示される。
時刻T3~T4において、出金取引が行われる。そして、この出金取引が終了した時点で、スタッカ内の紙幣量は補充開始枚数より少ない。したがって、顧客待ち期間(図6では、時刻T4~T5)におて、自動補充が行われる。自動補充においてスタッカは、ベース枚数まで補充される。この後、ATM10は次の取引のリクエストを待ち受ける。図6に示す例では、時刻T5の後に入金取引が行われている。
図7~図10は、カセットからスタッカに紙幣を補充する手順の実施例を示す。この実施例では、ATM10は、スタッカ401、402、およびカセット411、412を備える。なお、以下の記載では、説明を簡潔にするために、各スタッカおよび各カセットには、1種類の紙幣が収納されるものとする。また、各スタッカおよび各カセットに収納可能な紙幣量は「9」である。そして、ある時刻において、ATM10は、図7(a)に示す状態となっている。すなわち、スタッカ401、402には十分な紙幣が収納されている。一方、カセット411、412はそれぞれ空状態である。
「ニアエンド通知枚数」は、上述した「補充開始枚数」に相当する。この例では、ニアエンド通知枚数を表す紙幣量は「4」である。そして、スタッカ401、402に収納されている紙幣の量がニアエンド通知枚数以下になると、カセット411、412からスタッカ401、402への紙幣の補充が行われる。このとき、ATM10は、ATM10内の紙幣量が十分でないことを表すアラーム信号を出力してもよい。アラーム信号は、例えば、金融機関の従業員またはその金融機関から委託された作業者に通知される。なお、以下の記載では、金融機関の従業員またはその金融機関から委託された作業者を、単に「従業員」と呼ぶことがある。
ケース1においては、図7(b)に示すように、出金取引によりスタッカ401、402内の紙幣量が減少している。具体的には、スタッカ401、402の紙幣量がそれぞれ「4」「0」まで減少している。すなわち、スタッカ401、402に収納されている紙幣の量がニアエンド通知枚数まで減少している。この場合、ATM10からアラーム信号が出力され、従業員は、カセット交換を行う。具体的には、紙幣が満杯まで収納されているカセット(図7(b)では、カセット412x)が用意される。そして、従業員は、カセット412とカセット412xとを交換する。この結果、図7(c)に示す状態が得られる。
この後、自動補充が実行される。すなわち、カセット412xからスタッカ401、402に紙幣が補充される。この例では、図7(d)に示すように、スタッカ401は満杯状態まで補充され、スタッカ402は「4」まで補充されている。なお、自動補充は、取引が行われていない期間に実行される。一例としては、自動補充は、顧客待ち期間に実行される。
ケース2においても、図8(a)に示すように、出金取引によりスタッカ401、402内の紙幣量が減少している。具体的には、スタッカ401、402の紙幣量がそれぞれ「3」「1」まで減少している。そして、この場合もケース1と同様の補充が行われる。すなわち、図8(b)~図8(c)に示すように、カセット412がカセット412xに交換され、カセット412xからスタッカ401、402に紙幣が補充される。
ケース3においても、図9(a)に示すように、出金取引によりスタッカ401、402内の紙幣量が減少している。ただし、ケース3では、スタッカ401、402に収納されている紙幣の量がニアエンド通知枚数以下に減少したときに、カセット(図9では、カセット411)内に紙幣が残っている。この場合、図9(a)において破線矢印で示すように、カセット内に残っている紙幣をスタッカに移動させることが好ましい。ただし、上述した自動補充は、基本的に、顧客待ち期間に行われる。このため、顧客による取引が連続するときは、カセットからスタッカへの自動補充を実行できないことがある。
図9(b)~図9(d)に示す手順は、図8(a)~図8(c)に示す手順と実質的に同じである。すなわち、カセット412がカセット412xに交換され、カセット412xからスタッカ401、402に紙幣が補充される。
ケース4においても、図10(a)に示すように、出金取引によりスタッカ401、402内の紙幣量が減少している。また、ケース3と同様に、スタッカ401、402に収納されている紙幣の量がニアエンド通知枚数以下に減少したときに、カセット内に紙幣が残っている。ただし、ケース4においては、スタッカ401、402の紙幣量がニアエンド通知枚数以下に減少したときに、すべてのカセット(図10では、カセット411、412)内に紙幣が残っている。
この場合、カセットの交換に手間がかかる。具体的には、ATM10からカセットを取り外すときに、そのカセット内に紙幣が残っている場合には、多くの金融機関において、出納部門でそのカセットを回収して残っている紙幣の金額を確認する。このため、カセットの交換に係わる手間が増加し、また、カセットの交換に要する時間が長くなることがある。すなわち、カセット内に紙幣が残っている状態でカセット交換を行うことは好ましくない。
そこで、本発明の実施形態に係わるATM10においては、スタッカ401、402に収納されている紙幣の量がニアエンド通知枚数以下に減少したときに、カセット内に紙幣が残っている場合には、少なくとも1つのカセットが空状態になるように、カセットからスタッカへの紙幣の移動を実行する。図10(a)に示す例では、カセット411、412からスタッカ401にそれぞれ紙幣を補充させている。この結果、図10(b)に示すように、カセット411、412はそれぞれ空状態になる。
ATM10に設置されているカセットが空状態であれば、従業員がカセット交換を行ったときに、出納部門でそのATM10から取り出したカセット内に残っている紙幣の金額を確認する必要はない。このため、カセットの交換に要する時間が長くなることはない。よって、従業員は、図10(b)~図10(c)に示すように、出納部門による確認なしでカセット412をカセット412xに交換することができる。この後、図10(d)に示すように、カセット412xからスタッカ401、402に紙幣が補充される。
なお、図10に示す例では、スタッカの紙幣量がニアエンド通知枚数以下に減少したときに、全てのカセット内に紙幣が残っていれば、カセットからスタッカに強制的に紙幣を移動させるが、本発明はこの手順に限定されるものではない。すなわち、スタッカの紙幣量がニアエンド通知枚数以下に減少したときに、1以上のカセット内に紙幣が残っていれば、カセットからスタッカに強制的に紙幣を移動させてもよい。
また、図10に示す例では、全てのカセットが空状態になるようにカセットからスタッカに強制的に紙幣を移動させるが、本発明はこの手順に限定されるものではない。すなわち、少なくとも1つのカセットが空状態になるようにカセットからスタッカに強制的に紙幣を移動させるようにしてもよい。この場合、空状態になったカセットが従業員により満杯のカセットに交換される。
さらに、カセット内に残っている紙幣をスタッカに移動させる処理は、ある取引の終了時から、次の取引を受け付ける顧客待ち状態に遷移するまでの期間内に行われることが好ましいが、本発明はこの手順に限定されるものではない。すなわち、スタッカの紙幣量がニアエンド通知枚数以下に減少し、且つ、1以上のカセット内に紙幣が残っていることが検出されたときに、即座に且つ強制的に、カセットからスタッカへの紙幣の移動を行ってもよい。この場合、ATM10は、一時的に、顧客からの取引リクエストを受け付けない状態に遷移してもよい。
さらに、カセットに残っている紙幣をスタッカに移動させる処理は、ATM10の外部から与えられるリモート指示に基づいて実行してもよい。この場合、スタッカの紙幣量がニアエンド通知枚数以下に減少したときに生成されるアラーム信号は、例えば、図2に示すホストコンピュータ100に送信される。そうすると、ホストコンピュータ100は、アラーム信号に応じて、カセットに残っている紙幣をスタッカに移動させるリモート指示をATM10に与える。そして、ATM10は、このリモート指示に従って、カセットに残っている紙幣をスタッカに移動させる。
図11は、スタッカ内の紙幣量を制御する処理の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、図6に示す初期設定が完了した後に実行されるものとする。また、このフローチャートの処理は、例えば、図2に示すATM制御ユニット20により実行されるものとする。
S1~S2において、ATM制御ユニット20は、顧客からの取引リクエストを待ち受ける。このとき、ATM制御ユニット20は、図1に示すユーザ操作部15を利用して顧客と対話するための操作画面を表示する。この場合、操作画面上で顧客により取引が指定されると、取引リクエストが生成される。
取引リクエストが生成されると、S3において、ATM制御ユニット20は、顧客により指定された取引を実行する。たとえば、出金取引においては、ATM制御ユニット20は、顧客により指定された金額の現金をスタッカから取り出し、紙幣出入口13を介して排出する。
S4において、ATM制御ユニット20は、紙幣処理ユニット25を利用して、取引終了後にスタッカ内に収納されている紙幣の枚数を計数する。このとき、紙幣処理ユニット25は、S3の取引の直前にスタッカ内に収納されていた紙幣の枚数を、取引に係わる紙幣の枚数で補正することで、取引後の枚数を算出してもよい。例えば、S3において出金取引が行われたときは、出金取引の直前にスタッカ内に収納されていた紙幣の枚数から出金取引でスタッカから取り出された枚数を引算することで、取引後の枚数を算出してもよい。
S5において、ATM制御ユニット20は、スタッカ内に収納されていた紙幣の枚数と所定の閾値とを比較する。閾値は、図6に示す例では補充開始枚数であり、図7~図10に示す例ではニアエンド通知枚数に相当する。そして、スタッカ内の紙幣の枚数が閾値より多いときは、ATM制御ユニット20の処理はS1に戻る。すなわち、スタッカに十分な量の紙幣が収納されているときは、ATM制御ユニット20は、次の取引のリクエストを待ち受ける。
スタッカ内の紙幣の枚数が閾値以下であるときは、S6において、ATM制御ユニット20は、ATM10内の紙幣量が十分でないことを表すアラーム信号を出力する。アラーム信号は、図2に示す対ホスト通信ユニット29によりホストコンピュータ100に送信される。これにより、金融機関の従業員は、ATM10内の紙幣量が十分でないことを認識する。したがって、従業員は、十分な量の紙幣が収納されたカセット(図7~図10では、カセット412x)を用意することができる。
S7において、ATM制御ユニット20は、ATM10内の各カセットに紙幣が残っているか否かを判定する。そして、1以上のカセット内に紙幣が残っているときは、S8において、ATM制御ユニット20は、その紙幣をスタッカに移動させる。図10に示す例では、カセット411、412にそれぞれ紙幣が残っている。そして、カセット411、412内に残っている紙幣は、それぞれスタッカ401に移動している。この結果、各カセットは空状態になる。なお、ATM10内のいずれのカセットにも紙幣が残っていないときは、S8の処理はスキップされる。
S9において、従業員は、ATM10のカセットを交換する。具体的には、ATM10内で空状態となっているカセットが、十分な量の紙幣が収納された新たなカセットに交換される。図10に示す例では、カセット412がカセット412xに交換されている。この後、ATM制御ユニット20の処理はS1に戻る。すなわち、ATM制御ユニット20は、次の取引のリクエストを待ち受ける。
なお、上述の実施例では、スタッカ内の紙幣の量が閾値以下になったときにS6以降の処理が実行されるが、本発明はこの手順に限定されるものではない。例えば、スタッカ内の紙幣の量およびカセット内の紙幣の量の和が閾値以下になったときにS6以降の処理を実行してもよい。すなわち、ATM10内の紙幣量が閾値以下になったときに、アラームを出力すると共に、カセット内に紙幣が残っていればカセットからスタッカへの紙幣の移動を行ってもよい。
また、上述の実施例では紙幣の補充について記載したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、硬貨の補充にも適用可能である。
図12は、本発明の実施形態に係わるATMの機能ブロック図である。本発明の実施形態に係わるATM(自動取引装置)10は、スタッカ501、カセット502、計数部503、判定部504、移動部505、出力部506を備え、現金の出金取引および入金取引を行う。
スタッカ501およびカセット502は、それぞれ現金を収納することができる。ただし、カセット502は、ATM10に着脱可能に構成されている。計数部503は、スタッカ501内の現金の量およびカセット502内の現金の量をそれぞれ計数する。判定部504は、スタッカ501内の現金の量が所定の閾値以下であるときに、カセット502内に現金が残っているか否かを判定する。移動部505は、スタッカ501内の現金の量が閾値以下であり、且つ、カセット502内に現金が残っていると判定されたときに、カセット502内に残っている現金をスタッカ501に移動させてカセット502を空にする。出力506は、スタッカ501内の現金の量が閾値以下となったときにアラーム信号を出力する。
上記構成において、スタッカ501内の現金の量が所定の閾値以下であるときは、ATM10への現金の補充が必要と考えられる。このとき、カセット502内に現金が残っていれば、カセット502からスタッカ501に現金の移動が行われ、カセット502が空状態になる。よって、金融機関の従業員がカセットを交換する際の手間が少なくなる。
10 自動取引装置(ATM)
20 ATM制御ユニット
25 紙幣処理ユニット
100 ホストコンピュータ
305、306 万券スタッカ
307 千券スタッカ
308 計算用スタッカ
309、310 カセット
401、402 スタッカ
411、412、412x カセット
501 スタッカ
502 カセット
503 計数部
504 判定部
505 移動部
506 出力部

Claims (4)

  1. 現金の出金取引および入金取引を行う自動取引装置であって、
    現金を収納するスタッカと、
    現金を収納する、前記自動取引装置に着脱可能なカセットと、
    前記スタッカ内の現金の量および前記カセット内の現金の量を計数する計数部と、
    前記スタッカ内の現金の量が所定の閾値以下であるときに、前記カセット内に現金が残っているか否かを判定する判定部と、
    前記スタッカ内の現金の量が前記閾値以下であり、且つ、前記カセット内に現金が残っていると判定されたときに、前記カセット内に残っている現金を前記スタッカに移動させて前記カセットを空にする移動部と、
    を備える自動取引装置。
  2. 前記移動部は、前記自動取引装置による取引が終了したときから、次の取引を受け付ける顧客待ち状態に遷移するまでの期間内に、前記カセット内に残っている現金を前記スタッカに移動させて前記カセットを空にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記スタッカ内の現金の量が前記閾値以下となったときにアラーム信号を出力する出力部、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
  4. 現金の出金取引および入金取引を行う自動取引装置における現金補充方法であって、
    現金を収納するスタッカ内の現金の量および前記自動取引装置に着脱可能なカセット内の現金の量を計数し、
    前記スタッカ内の現金の量が所定の閾値以下であるときに、前記カセット内に現金が残っているか否かを判定し、
    前記スタッカ内の現金の量が前記閾値以下であり、且つ、前記カセット内に現金が残っていると判定されたときに、前記カセット内に残っている現金を前記スタッカに移動させて前記カセットを空にする
    ことを特徴とする現金補充方法。
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