JP2022135187A - 無線通信システムおよび制御方法 - Google Patents

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義顕 大藤
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Abstract

【課題】複数のビームを用いるセルを動的に増減させる無線通信システムおよび無線通信システムの制御方法を提供する。【解決手段】無線通信システムにおいて、セル分割監視/構成ノードは、複数のビームを用いるセルを、基地局装置またはOPS装置から受信するセルの混雑情報に基づいて、複数のセルに動的に分割させる。複数のビームのそれぞれは、分割された複数のセルの一つに割り当てられる。基地局装置に含まれる制御リソースの数は、動的に分割される複数のセルの数に基づいて変更される。また基地局装置は、端末に対して、在圏セルの変更を指示するセルチェンジ指示を、送信する。在圏セルの変更を指示するセルチェンジ指示を受信した端末は、セルチェンジ指示に従って在圏セルを変更する。【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信システムおよび無線通信システムの制御方法に関する。
セル分割とは、輻輳状態にあるセルを分割することで、セルを小さくして、少数のユーザ装置と通信することにより、ユーザ装置毎のスループットを向上させ、輻輳状態を緩和する一つの手法である。しかし、セルを分割するために無線機RRH(Remote Radio Head)を物理的に増設することにより設置コストは増える。RRHを物理的に増設することなく、ビームフォーミングを利用して、ビームに対応する通信領域を仮想的なセルとみなして通信制御を行う通信制御装置が提案されている(特許文献1)。
国際公開第2014/083927号
上記通信制御装置では、セルを動的に増減させる制御は行われていない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、セルを動的に増減させる技術を提供することを目的とする。
開示の技術によれば、複数のビームを用いるセルを、複数のセルに分割させる制御部を有し、前記複数のビームのそれぞれは、前記複数のセルの一つに割り当てられ、前記セルは、前記複数のセルに、動的に分割される、無線通信システムが提供される。
開示の技術によれば、セルを動的に増減させる技術が提供される。
本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるセル分割の一例を説明する図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムの他の動作例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるセル分割時のビームのセル割り当ての一例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるセル分割監視/構成ノードの機能ブロック図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおける制御リソースの分割の一例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるLLS(Lower Layer Split)又はHLS(Higher Layer Split)の場合の制御リソースの配置の一例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるLLS(Lower Layer Split)又はHLS(Higher Layer Split)の場合の制御リソースの配置の一例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるビームスウィーピング時の各ビームの時間割り当ての一例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる端末、基地局装置、無線通信管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られるわけではない。
以下の実施形態における無線通信システムは基本的にNRに準拠することを想定しているが、それは一例であり、本実施形態における無線通信システムはその一部又は全部において、NR以外の無線通信システム(例:LTE)に準拠していてもよい。
図1は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるセル分割の一例を説明する図である。本実施形態に無線通信システムでは、無線通信システムの混雑状況に応じて、1以上のビームを用いるセルが、複数のセルに動的に分割される。1以上のビームのそれぞれは、動的に分割された複数のセルの1つに割り当てられる。図1に示すように、1以上のビームを用いるセルが、1つのRU(Radio Unit:無線ユニット)を用いて複数のセル(セル1及びセル2)に分割される。
図1(a)は、セル分割前の状態を示している。セル分割前には、4つのビームのすべてがセル1に割り当てられている。端末10A、10B、10C、10Dは、それぞれ異なるビームを用いて通信を行っている。端末10A、10B、10C、10Dのすべてがセル1に在圏している。
図1(b)は、セル分割後の状態を示している。セル分割後には、4つのビームのうち2つのビームがセル1に割り当てられ、残りの2つのビームがセル2に割り当てられている。端末10A、10B、10C、10Dは、それぞれ異なるビームを用いて通信を行っている。端末10A、10Bはセル1に在圏し、端末10C、10Dはセル2に在圏している。
図2は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。図2に示されるように、無線通信システムには、セル分割監視/構成ノード21、OPS装置(OPS(EMS))22、基地局装置(gNB(CU/DU))20、無線ユニット(RU)24、端末20A、20B、20C、20Dが含まれる。ここで、OPSは、オペレーションシステム(Operation System)の略称であり、EMSは、要素管理システム(Element Management System)の略称である。図2には、無線通信システムを構成する要素として、1台のセル分割監視/構成ノード21、1台のOPS装置22、1台の基地局装置20、1台の無線ユニット24、4台の端末10が示されているが、各構成要素の台数はこれに限られない。例えば、無線通信システムには、複数台の基地局装置20を含まれていてもよく、1台の基地局装置20に複数台の無線ユニット24が接続されていてもよい。
図2に示すように、セル分割監視/構成ノード21は、セルの混雑情報を、定期的にOPS装置22から受信する(S21)。セル分割監視/構成ノード21は、定期的に受信する混雑情報に基づいて、セル分割の要否を判断する。セル分割監視/構成ノード21は、セル分割が必要と判断した場合には、ビームとセルとのマッピング情報を含むセル分割指示をOPS装置22に送信する(S22)。当該セル分割指示を受信したOPS装置22は、セル分割指示を基地局装置20に送信する(S23)。当該セル分割指示を受信した基地局装置20は、セル分割指示を無線ユニット24に送信する(S24)。当該セル分割指示を受信した無線ユニット24は、端末10A、10B、10C、10Dに対して、ビームとセルのマッピング情報を含む信号を、ビームを用いて送信する。当該マッピング情報を含む信号を、ビームを用いて受信した端末10A、10B、10C、10Dは、受信した信号に応じて、在圏セルを変更する。在圏セルの変更については、端末10A、10B、10C、10Dは、ネットワークから受信する指示に基づいて変更してもよいし、受信する信号に基づいて自律的に変更してもよい。
図3は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムの他の動作例を示す図である。図2の動作例では、セル分割監視/構成ノード21は、セルの混雑情報を、定期的にOPS装置22から受信する(S21)。図3の動作例では、セル分割監視/構成ノード21は、ステップS31において、セルの混雑情報を、定期的に基地局装置20から受信する点で、図2の動作例と相違している。
セル分割監視/構成ノード21は、定期的に受信する混雑情報に基づいて、セル分割の要否を判断する。セル分割監視/構成ノード21は、セル分割が必要と判断した場合には、ビームとセルとのマッピング情報を含むセル分割指示をOPS装置22に送信する(S32)。当該セル分割指示を受信したOPS装置22は、セル分割指示を基地局装置20に送信する(S33)。当該セル分割指示を受信した基地局装置20は、セル分割指示を無線ユニット24に送信する(S34)。当該セル分割指示を受信した無線ユニット24は、端末10A、10B、10C、10Dに対して、ビームとセルのマッピング情報を含む信号を、ビームを用いて送信する。当該マッピング情報を含む信号を、ビームを用いて受信した端末10A、10B、10C、10Dは、受信した信号に応じて、在圏セルを変更する。在圏セルの変更については、端末10A、10B、10C、10Dは、自律的に変更してもよいし、ネットワークからの指示に基づいて変更してもよい。
なお、図2および図3において、セル分割監視/構成ノード21が定期的に受信するセルの混雑情報は、主要性能指標(KPI:Key Performance Indicator)であってもよい。KPIの例としては、アクティブユーザ数、MAC PDU 送受信レート等が挙げられる。
また、セル分割指示に含まれる、ビームとセルとのマッピング情報については、ビームIDと物理セルID(PCI:Physical Cell ID)との対応を示すマッピング情報であってもよい。また、ビームとセルとのマッピング情報については、セル分割指示に含まれていなくてもよい。例えば、ビームとセルとのマッピング情報は、セル分割指示と一緒に送信されてもよい。
図4は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
図4に示されるように、セル分割監視/構成ノード21は、セルの混雑情報を、定期的に、基地局装置(gNB)20またはOPS装置22から受信する(S41またはS42)。セル分割監視/構成ノード21は、定期的に受信する混雑情報に基づいて、セル分割の要否を判断する(S43)。セル分割監視/構成ノード21は、セル分割が必要と判断した場合には、ビームとセルとのマッピング情報を含むセル分割指示をOPS装置22に送信する(S44)。ビームとセルとのマッピング情報については、ビーム毎のユーザ数やトラフィック量に基づいて設定されてもよい。例えば、ユーザ数の多い複数のビームがあった場合、別々のセルにマッピングされてもよい。例えば、ユーザ数の多いビーム1とビーム2があった場合、ビーム1はセル1にマッピングされ、ビーム2はセル2にマッピングされてもよい。当該セル分割指示を受信したOPS装置22は、セル分割指示を基地局装置20に送信する(S45)。当該セル分割指示を受信した基地局装置20は、分割される複数のセルの数に基づいて、基地局装置20の制御リソースの数を増減させる(S46)。また、基地局装置20は、端末10に対して、在圏セルの変更を指示するセルチェンジ指示を、無線ユニット24を介して送信する(S47)。在圏セルの変更を指示するセルチェンジ指示を受信した端末10は、セルチェンジ指示に従って在圏セルを変更する。
なお、在圏セルの変更方法については、端末10は、セルチェンジ指示に従って変更する方法に限られない。端末10は、受信する信号に基づいて自律的に在圏セルを変更してもよい。
図5は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるセル分割時のビームのセル割り当ての一例を示す図である。
図5(a)は、セル分割前のビームとセルとのマッピング情報を示している。セル分割前には、4つのビームのビームID(#B1、#B2、#B3、#B4)のすべてがセル1(PCI=1)に割り当てられている。
図5(b)は、セル分割時のビームとセルとのマッピング情報を示している。セル分割時には、4つのビームのビームID(#B1、#B2、#B3、#B4)のうち2つのビームID(#B1、#B2)がセル1(PCI=1)に割り当てられ、残りの2つのビームID(#B3、#B4)がセル2(PCI=2)に割り当てられている。
図4のステップS44において、OPS装置22は、セル分割監視/構成ノード21から、2つのビームID(#B1、#B2)がセル1(PCI=1)に割り当てられ、2つのビームID(#B3、#B4)がセル2(PCI=2)に割り当てられたマッピング情報を受信する。ステップS45において、OPS装置22は、受信したマッピング情報に基づいて、各ビームを対応するセルに割り当てることを指示するセル分割指示を、基地局装置20に送信する。基地局装置20は、受信したセル分割指示に基づいて、各ビームを対応するセルに割り当てるとともに、セル分割後の複数のセルの数に応じて、基地局装置20の制御リソースの数を増減させる(S46)。
基地局装置20は、端末10に対して、在圏セルの変更を指示するセルチェンジ指示を、無線ユニット24を介して送信する(S47)。セルチェンジ指示を受信した端末10は、ハンドオーバ又はセルチェンジにより、分割後のセルに遷移する。
なお、これまでに説明した例は、分割後にセル数が増加するケースであったが、本発明の実施形態はこれに限られない。すなわち、本発明の実施形態は、セルが分割されてセルの数が増加するケースだけでなく、複数のセルが統合されてセルの数が減少するケースにも適用し得る。セルの数が減少するケースでは、例えば、図4のステップS46において、基地局装置20は、基地局装置20の制御リソースの数を減少させる。
図6は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるセル分割監視/構成ノード21の機能ブロック図である。
図6に示すように、セル分割監視/構成ノード21は、KPI取得部211、セル分割判断部212、分割セル構成設定部213、設定情報送信部214を備える。
KPI取得部211は、OPS装置22又は基地局装置20から、混雑情報としてKPIを周期的に受信する。KPI取得部211は、受信したKPIをセル分割判断部212に送信する。
セル分割判断部212は、KPI取得部211から受信したKPIに基づいて、セル分割の要否を判断する。例えば、KPIが、予め決められた閾値を超えた場合は、セル分割が必要と判断する。セル分割が必要と判断された場合、セル分割判断部212は、分割セル構成設定部213にセル分割の指示を送信する。
分割セル構成設定部213は、ビーム毎の干渉量、ビーム毎のユーザ数、等に基づいて、分割した場合のセルの利得が最も大きくなるように、又はKPIが最も良い値となるように、ビームとセル(PCI)との割り当てを行い、当該割り当て情報を設定情報送信部214に送信する。
設定情報送信部214は、分割セル構成設定部213から受信した分割後のビームとセルの割り当て情報とともに、セル分割指示をOPS装置22に送信する。
本発明の実施形態にかかる無線通信システムでは、分割されたセルの数に合わせて制御リソースの数を増減させる(スケーリングする)ことにより、動的なセル分割を低コストで実現することができる。
図7は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおける制御リソースの分割の一例を示す図である。また、図8A及び図8Bは、本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるLLS(Lower Layer Split)及びHLS(Higher Layer Split)の場合の制御リソースの配置の一例を示す図である。図7、図8A、及び図8Bでは、基地局装置gNBの各レイヤの機能が、集約ノードCU(Central Unit)及び分散ノードDU(Distributed Unit)に分離して実現されている。基地局装置gNBの各レイヤ機能をCU/DUに分離する際に、低いレイヤで分離する場合がLLSであり、高いレイヤで分離する場合がHLSである。レイヤには、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、PHYレイヤ、RFレイヤ、等が含まれる。制御リソースは、各レイヤ機能を実現するエンティティを意味し、図8A及び図8Bの例では、PDCPエンティティ、PLCエンティティ、MACエンティティ、PHYエンティティ、High PHYエンティティ、Lower PHYエンティティ、等の制御リソースが示されている。
図7(a)に示されるセル分割前の例では、一つの無線ユニット(RU)に対して一つの制御リソース(制御リソース1)が割り当てられている。図7(b)に示されるセル分割後の例では、一つの無線ユニット(RU)に対して二つの制御リソース(制御リソース1および制御リソース2)が割り当てられている。
制御リソースの増減の例として、Lower-PHYエンティティより上位に位置する制御リソースである、High-PHYエンティティ、 MACエンティティ、RLCエンティティ、およびPDCPエンティティの数を、それぞれ、分割されたセルの数に応じて増減させてもよい。
増減される制御リソースの対象が、Lower-PHYエンティティより上位に位置する制御リソースである、High-PHYエンティティ、 MACエンティティ、RLCエンティティ、およびPDCPエンティティである場合、図8Aに示すLLSでは、分割される制御リソースとして、CUの制御リソースの数が増減される。また、図8Bに示すHLSでは、CUの制御リソースおよびDUの制御リソースが増減される。
なお、制御リソースの増減は、CUとDUをそれぞれ専用ハードウェアで実現するRAN(Radio Access Network)構成を用いて実装してもよいし、CU/DUの機能を汎用ハードウェア上のソフトウェアによって実現するvRAN(virtual RAN)構成を用いて実装してもよい。vRAN構成の方が、制御リソースの増減の実装が容易である。
図9は、本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおけるビームスウィーピング時の各ビームの時間割り当ての一例を示す図である。図9(a)に示すように、1つのRUに1つのセル(セル1(PCI=1))が対応する場合には、ビームスウィーピング時に、各ビーム(#B1、#B2、#B3、#B4)は順番に出力される。一方、図9(b)に示すように、2つのセルに分割され、1つのRUに2つのセル(セル1(PCI=1)、セル2(PCI=2))が対応する場合には、ビームスウィーピング時に、順番に出力される2つのビーム(#B1、#B2)と、順番に出力される他の2つのビーム(#B3、#B4)とが、並行して出力される。
なお、上記実施形態にかかる無線通信システムにおいては、セル分割監視/構成ノード21は、OPS装置22とは別々の装置として分離されていたが、OPS装置22の内部機能として組み込まれていてもよい。セル分割監視/構成ノード21は、基地局装置(gNB)20の内部機能として組み込まれていてもよい。
なお、本発明の実施形態にかかる無線通信システムにおける動的なセル分割をMU-MIMOと比較した場合、MU-MIMOでは、ユーザ選択およびスケジューリング処理が多重ユーザ数分必要となるのに対し、動的なセル分割では、分割された異なるセルにユーザを分けることにより、そのような必要がなくなる。
(ハードウェア構成)
上述の本発明の実施形態の説明に用いた機能構成図(図6)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に複数要素が結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
また、例えば、本発明の一実施の形態におけるユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、および、OPS装置22はいずれも、本発明の実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図10は、本発明の実施形態に係るユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、または、OPS装置22のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、および、OPS装置22はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007等を含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。ユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、または、OPS装置22のハードウェア構成は、図に示した1001~1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、または、OPS装置22における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、補助記憶装置1003及び/又は通信装置1004から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図6に示したセル分割監視/構成ノード21のKPI取得部211、セル分割判断部212、分割セル構成設定部213、設定情報送信部214は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つで構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本発明の一実施の形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つで構成されてもよい。補助記憶装置1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び/又は補助記憶装置1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等ともいう。例えば、セル分割監視/構成ノード21のKPI取得部211及び設定情報送信部214は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、ユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、および、OPS装置22はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。このとき、専用のハードウェアが用いられてもよいし、汎用的なハードウェアが用いられてもよい。特に、汎用的なハードウェアは、仮想化による柔軟な実装ができるため、本発明における制御リソース数の柔軟な増減(スケーリング)にとって有利である。仮想化による柔軟な実装の例として、CU/DUの機能を汎用ハードウェア上のソフトウェアによって実現するvRAN(virtual RAN)構成が挙げられる。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施形態により、複数のビームを用いるセルを、複数のセルに分割させる制御部を有し、前記複数のビームのそれぞれは、前記複数のセルの一つに割り当てられ、前記セルは、前記複数のセルに、動的に分割される、無線通信システムが提供される。
上記無線通信システムにより、セルを動的に増減させる技術が提供される。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、および、OPS装置22は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施形態に従ってユーザ装置10、基地局装置20、セル分割監視/構成ノード21、および、OPS装置22のそれぞれが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において基地局装置20によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局装置20を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、ユーザ装置10との通信のために行われる様々な動作は、基地局装置20及び/又は基地局装置20以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GW等が考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局装置20以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。
ユーザ装置10は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局装置20は、当業者によって、NB(NodeB)、eNB(evolved NodeB)、gNB、ベースステーション(Base Station)、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、及びそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含み得る。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10 端末
20 基地局装置
21 OPS装置
22 セル分割監視/構成ノード
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (6)

  1. 複数のビームを用いるセルを、複数のセルに分割させる制御部を有し、
    前記複数のビームのそれぞれは、前記複数のセルの一つに割り当てられ、
    前記セルは、前記複数のセルに、動的に分割される、
    無線通信システム。
  2. 前記セルは、前記セルの混雑情報に基づいて、前記複数のセルに、動的に分割される、
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線通信システムは、基地局装置を更に有し、
    前記基地局装置に含まれる制御リソースの数は、動的に分割される前記複数のセルの数に基づいて、変更される、
    請求項1又は2項に記載の無線通信システム。
  4. 前記基地局装置は、第1の基地局装置および第2の基地局装置を含み、
    前記基地局装置に含まれる前記制御リソースは、前記第1の基地局装置および前記第2の基地局装置に分散して配置される、
    請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線通信システムは、端末との間で無線信号を送受信する無線部を更に有する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  6. 複数のビームを用いるセルを、複数のセルに分割させるステップを有し、
    前記複数のビームのそれぞれは、前記複数のセルの一つに割り当てられ、
    前記セルは、前記複数のセルに、動的に分割される、
    無線通信システムの制御方法。
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