JP2022133489A - モータ制御装置、移動体、モータ制御方法及びプログラム - Google Patents

モータ制御装置、移動体、モータ制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】モータの制御の応答性を改善させることができるモータ制御装置、移動体、モータ制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】モータ制御装置2は、取得部26と、モータ制御部21と、を備える。取得部26は、プロペラ4とプロペラ4を回転させるモータ3との間で発生するトルクに相当するトルク検出値T1を取得する。モータ制御部21は、取得部26で取得されたトルク検出値T1に基づいて、モータ3を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は一般にモータ制御装置、移動体、モータ制御方法及びプログラムに関し、より詳細には、プロペラを回転させるモータを制御するモータ制御装置、このモータ制御装置を備える移動体、モータ制御方法及びプログラムに関する。
従来、ドローン等の移動体が備えているモータを制御する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の無人機(移動体)は、姿勢制御ループを有している。姿勢制御ループは、角速度制御ループを含んでいる。角速度制御ループは、PI補正器を使用して、無人機の角速度設定点を計算する。角速度制御ループは、角速度設定点と、ジャイロメータによって有効に測定された角速度との間の差を計算する。この情報に基づいて、モータの回転速度について(したがって、揚力について)種々の設定点を計算し、その設定点は、無人機の運動操作を実行するために、モータに送信される。
特表2015-514263号公報
特許文献1記載の無人機(移動体)では、無人機の姿勢を修正するためにモータの制御の補正を行うためには、まず、無人機の姿勢が変動してから、無人機の姿勢の変動をジャイロメータにより測定することを要するため、モータの制御の応答性に課題があった。
本開示は、モータの制御の応答性を改善させることができるモータ制御装置、移動体、モータ制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るモータ制御装置は、取得部と、モータ制御部と、を備える。前記取得部は、プロペラと前記プロペラを回転させるモータとの間で発生するトルクに相当するトルク検出値を取得する。前記モータ制御部は、前記取得部で取得された前記トルク検出値に基づいて、前記モータを制御する。
本開示の一態様に係る移動体は、前記モータ制御装置と、前記モータと、前記プロペラと、移動体本体と、を備える。前記移動体本体には、前記モータ、前記プロペラ及び前記モータ制御装置が搭載される。
本開示の一態様に係るモータ制御方法は、プロペラと前記プロペラを回転させるモータとの間で発生するトルクに相当するトルク検出値を取得する第1のステップと、前記第1のステップで取得した前記トルク検出値に基づいて、前記モータを制御する第2のステップと、を備える。
本開示の一態様に係るプログラムは、前記モータ制御方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本開示は、モータの制御の応答性を改善させることができるという利点がある。
図1は、一実施形態に係る移動体のモータ制御装置のブロック図である。 図2は、同上の移動体のブロック図である。 図3は、同上の移動体の概略形状を示す斜視図である。 図4は、同上の移動体の動作例を示すフローチャートである。 図5は、変形例1に係る移動体のモータ制御装置のブロック図である。
以下、実施形態に係るモータ制御装置2、移動体1、モータ制御方法及びプログラムについて、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する図3は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図2に示すように、本実施形態の移動体1は、複数(図2では4つ)のモータ制御装置2と、複数(図2では4つ)のモータ3と、複数(図2では4つ)のプロペラ4(回転翼)と、移動体本体5と、を備えている。すなわち、本実施形態の移動体1は、3つ以上のモータ3及び3つ以上のプロペラ4を備えている。複数のモータ3、複数のプロペラ4及び複数のモータ制御装置2は、移動体本体5に搭載されている。
複数のモータ3と複数のプロペラ4とは、一対一で対応している。各プロペラ4は、対応するモータ3から与えられる力により回転する。これにより、各モータ3と対応するプロペラ4との間で、トルクが発生する。また、各プロペラ4が対応するモータ3により回転させられることで、移動体1を移動させる推力が発生する。
複数のモータ制御装置2と複数のモータ3とは、一対一で対応している。各モータ制御装置2は、対応するモータ3を制御する。
図1に示すように、本実施形態の各モータ制御装置2は、モータ制御部21と、電流センサ25と、取得部26と、を備えている。
各モータ制御装置2において、電流センサ25は、モータ3に流れる電流を測定する。取得部26は、電流センサ25で測定された電流に基づいて、モータ3に流れるトルク電流の検出値であるトルク検出値T1を算出する。トルク検出値T1は、プロペラ4とモータ3との間で発生するトルクに相当する値である。各モータ制御装置2において個別に、取得部26がトルク検出値T1を算出する。
モータ制御部21は、取得部26で取得されたトルク検出値T1に基づいて、モータ3を制御する。
このようなモータ制御装置2では、プロペラ4とモータ3との間で発生するトルクの変化後であれば、トルクの変化の結果として移動体1の姿勢及び速度等が変化する前であっても、変化したトルク検出値T1に基づいてモータ3の制御を変更することができる。そのため、移動体1の姿勢及び速度等の検出結果に基づいてモータ3の制御を行う場合と比較して、モータ3の制御の応答性を改善させることができる。例えば、移動体1の姿勢が崩れ始めた場合に、姿勢の崩れが大きくなる前に、変化したトルク検出値T1に基づいてモータ3を制御することで、姿勢を補正することができる。
(2)構成
以下、本実施形態の移動体1及びモータ制御装置2について、より詳細に説明する。本実施形態では、移動体1(図3参照)がドローン(空中ドローン)である場合を代表例として説明する。ドローンは、無人航空機の一種である。また、ドローンは、3つ以上のプロペラ4を有したマルチコプターの一種である。ドローンは、自律的に飛行する機能を有している。ドローンは、3つ以上のプロペラ4の各々の回転数を制御することで、機体(移動体本体5)の姿勢を制御する。また、機体の姿勢の変化に応じて、機体の移動方向が変化する。
図3では、移動体本体5のロール軸、ピッチ軸及びヨー軸を、X軸、Y軸及びZ軸として図示している。図3に示すように、移動体本体5には、4つのプロペラ4が取り付けられている。より詳細には、移動体本体5は、4方に延びる4つのアーム51を有し、各アーム51の先端にプロペラ4が取り付けられている。以下では、4つのプロペラ4を区別するために、4つのプロペラ4をそれぞれプロペラ41、42、43、44と称することがある。4つのプロペラ41~44は、移動体本体5を囲む周方向において(ヨー軸(Z軸)の周りに)この順に並んでいる。
4つのプロペラ4のうち2つのプロペラ41、43は、第1の向きに回転し、残りの2つのプロペラ42、44は、第1の向きとは反対向きの第2の向きに回転する。互いに対角に位置する2つのプロペラ4は、同じ向きに回転する。
4つのプロペラ4の各々が、対応するモータ3の駆動力により回転力し、推力を発生させる。図3では、各プロペラ4の推力を表す矢印f1~f4と、移動体本体5の推力を表す矢印f5と、を図示している。各プロペラ4の推力の方向は、ヨー軸方向(上向き)である。4つのプロペラ4において、推力は互いに異なり得る。
4つのプロペラ4の各々では、回転数が大きいほど、推力が大きい。4つのプロペラ4の各々の推力に応じて、移動体本体5の推力及び姿勢が変化する。例えば、移動体1の前半分(X軸の正の側)に設けられた2つのプロペラ41、42の回転数を、移動体1の後ろ半分に設けられた2つのプロペラ43、44の回転数よりも小さくすることで、移動体1が前傾するので、移動体1に上向き前寄りの推力が発生して移動体1が前進する。
また、4つのプロペラ4から移動体本体5に作用するトルクも、4つのプロペラ4の各々の回転数により決まる。例えば、互いに対角に位置する2つのプロペラ41、43の回転数を、残りの2つのプロペラ42、44の回転数よりも小さく又は大きくしたとする。すると、2つのプロペラ41、43のトルクと2つのプロペラ42、44のトルクとの差分に相当するトルクが移動体本体5に作用するので、移動体本体5がヨー軸(Z軸)を中心に回転する。
図2に示すように、移動体1は、上位部6と、中位部7と、4つのモータ制御装置2と、4つのモータ3と、4つのプロペラ4と、移動体本体5と、運動検出部9と、を備えている。各モータ3は、例えばブラシレスモータである。移動体1は、例えば、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、上位部6、中位部7及びモータ制御装置2の少なくとも一部の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
運動検出部9は、移動体1の運動に関する情報を検出する。運動検出部9の検出結果を示す検出信号は、上位部6及び中位部7に出力される。運動検出部9は、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ、GPS(Global Positioning System)センサ及び、気圧センサ等を含む。ジャイロセンサは、移動体1の姿勢(傾き)を検出する。加速度センサは、移動体1の加速度を検出する。地磁気センサは、移動体1の方位を検出する。GPSセンサは、移動体1の現在位置を検出する。気圧センサは、移動体1の現在位置の気圧を検出する。
運動検出部9は、ジャイロセンサ等の各種のセンサの出力に基づいて、移動体1の座標、速度、角度及び、角速度を算出する。
運動検出部9で算出される移動体1の座標は、X座標、Y座標及びZ座標である。ここでは、移動体1が傾いておらず4つのプロペラ4の回転軸が鉛直方向に対して平行であるときのロール軸、ピッチ軸及びヨー軸の方向を、X、Y、Z軸方向とする。運動検出部9で算出される移動体1の速度は、X軸方向の速度及びY軸方向の速度である。
運動検出部9で算出される移動体1の角度は、ロール軸、ピッチ軸、ヨー軸(X、Y、Z軸)周りの移動体1の回転位置である。運動検出部9で算出される移動体1の角速度は、ロール軸、ピッチ軸、ヨー軸周りの回転の角速度である。
上位部6は、4つのモータ3の制御に関する第1の指示信号を中位部7に送信する。第1の指示信号は、例えば、移動体本体5の位置(高度及び水平方向の座標)を指示する位置指示信号及び、移動体本体5の姿勢(角度)を指示する姿勢指示信号のうち、少なくとも一方を含む。例えば、移動体1が地上で停止しているとき、上位部6には、移動体1の目的地の座標の情報が、移動体1の外部の装置から、無線通信又は有線通信により入力される。また、例えば、移動体1の飛行中において、上位部6には、移動体1の目的地の座標の更新情報が、移動体1の外部の装置から、無線通信により入力される。上位部6は、移動体1の目的地の座標の情報と、運動検出部9のジャイロセンサ及びGPSセンサ等の検出信号とに基づいて、位置指示信号及び姿勢指示信号を生成する。これにより、上位部6は、移動体1を目的地に向かわせるように4つのモータ3を制御する。
中位部7は、上位部6から受信した第1の指示信号と、運動検出部9から受信した移動体1の運動に関する情報と、に基づいて、第2の指示信号を生成する。第2の指示信号は、例えば、4つのモータ3の各々のトルク目標値Tr1(又はTr2、Tr3、Tr4)及び推力目標値Fr1(又はFr2、Fr3、Fr4)を含む。中位部7は、4つの第2の指示信号を生成し、4つのモータ制御装置2に送信する。4つの第2の指示信号は、それぞれ異なり得る。つまり、中位部7は、4つのモータ制御装置2を介して、4つのモータ3にそれぞれ異なる指示を行い得る。これにより、4つのモータ3の各々の回転数を制御して、移動体1の姿勢、移動方向、移動速度及び加速度等を制御できる。
移動体本体5に掛かる力に関するパラメータとしては、ヨー軸(Z軸)方向の加速度と、ロール軸周りの角速度と、ピッチ軸周りの角速度と、ヨー軸周りの角速度と、がある。ヨー軸方向の加速度は、運動検出部9の加速度センサにより検出される。ロール軸周りの角速度、ピッチ軸周りの角速度及びヨー軸周りの角速度は、運動検出部9のジャイロセンサにより検出される。中位部7は、これら4つのパラメータの各々の目標値を、上位部6から送信される第1の指示信号に基づいて算出し、これら4つのパラメータがそれぞれ目標値に近づくようにフィードバック制御する。
中位部7は、高度制御器71と、位置制御器72、73と、速度制御器74、75と、角度制御器76、77、78と、角速度制御器79、80、81と、を有している。これらは、それぞれ、フィードバック制御を行う。中位部7は、指示部82を更に有している。
高度制御器71には、上位部6からの第1の指示信号として、移動体1のZ座標(高度)の目標値(図2では、Zrと表記)を含む信号が入力される。また、高度制御器71には、運動検出部9で算出された移動体1のZ座標(図2では、Zと表記)の算出値が入力される。高度制御器71は、Z座標の目標値と算出値との差分が所定範囲内に収束するように、4つのモータ3のトルクの合算の目標値Trを定める。目標値Trは、ベクトル量である。
位置制御器72には、上位部6からの第1の指示信号として、移動体1のX座標の目標値(図2では、Xrと表記)を含む信号が入力される。また、位置制御器72には、運動検出部9で算出された移動体1のX座標(図2では、Xと表記)の算出値が入力される。位置制御器72は、X座標の目標値と算出値との差分が所定範囲内に収束するように、X軸方向の速度の目標値Vxrを定める。
位置制御器73には、上位部6からの第1の指示信号として、移動体1のY座標の目標値(図2では、Yrと表記)を含む信号が入力される。また、位置制御器73には、運動検出部9で算出された移動体1のY座標(図2では、Yと表記)の算出値が入力される。位置制御器72は、Y座標の目標値と算出値との差分が所定範囲内に収束するように、Y軸方向の速度の目標値Vyrを定める。
速度制御器74には、位置制御器72で定められたX軸方向の速度の目標値Vxrと、運動検出部9で算出されたX軸方向の速度の算出値Vxと、が入力される。速度制御器74は、目標値Vxrと算出値Vxとの差分が所定範囲内に収束するように、Y軸周りの角度の目標値θrを定める。移動体本体5がY軸周りに回転することで、X軸方向の移動体本体5の速度が調整される。
速度制御器75には、位置制御器73で定められたY軸方向の速度の目標値Vyrと、運動検出部9で算出されたY軸方向の速度の算出値Vyと、が入力される。速度制御器75は、目標値Vyrと算出値Vyとの差分が所定範囲内に収束するように、X軸周りの角度の目標値φrを定める。移動体本体5がX軸周りに回転することで、Y軸方向の移動体本体5の速度が調整される。
角度制御器76には、速度制御器74で定められたY軸周りの角度の目標値θrと、運動検出部9で算出されたY軸周りの角度の算出値(図2では、θと表記)と、が入力される。角度制御器76は、目標値θrと算出値θとの差分が所定範囲内に収束するように、Y軸周りの回転の角速度の目標値ωθrを定める。
角度制御器77には、速度制御器75で定められたX軸周りの角度の目標値φrと、運動検出部9で算出されたX軸周りの角度の算出値(図2では、φと表記)と、が入力される。角度制御器77は、目標値φrと算出値φとの差分が所定範囲内に収束するように、X軸周りの回転の角速度の目標値ωφrを定める。
角度制御器78には、上位部6からの第1の指示信号として、Z軸周りの角度の目標値(図2では、ψrと表記)を含む信号が入力される。また、角度制御器78には、運動検出部9で算出されたZ軸周りの角度の算出値(図2では、ψと表記)が入力される。角度制御器78は、目標値ψrと算出値ψとの差分が所定範囲内に収束するように、Z軸周りの回転の角速度の目標値ωψrを定める。
角速度制御器79には、角度制御器76で定められたY軸周りの回転の角速度の目標値ωθrと、運動検出部9で算出されたY軸周りの回転の角速度の算出値ωθと、が入力される。角速度制御器79は、目標値ωθrと算出値ωθとの差分が所定範囲内に収束するように、Y軸周りの回転の角加速度の目標値τθrを定める。
角速度制御器80には、角度制御器77で定められたX軸周りの回転の角速度の目標値ωφrと、運動検出部9で算出されたX軸周りの回転の角速度の算出値ωφと、が入力される。角速度制御器80は、目標値ωφrと算出値ωφとの差分が所定範囲内に収束するように、X軸周りの回転の角加速度の目標値τφrを定める。
角速度制御器81には、角度制御器78で定められたZ軸周りの回転の角速度の目標値ωψrと、運動検出部9で算出されたZ軸周りの回転の角速度の算出値ωψと、が入力される。角速度制御器80は、目標値ωψrと算出値ωψとの差分が所定範囲内に収束するように、Z軸周りの回転の角加速度の目標値τψrを定める。
指示部82は、高度制御器71で定められた、4つのモータ3のトルクの合算の目標値Trと、角速度制御器79、80、81で定められた、X、Y、Z軸周りの回転の角加速度の目標値τφr、τθr、τψrと、に基づいて、4つのトルク目標値Tr1、Tr2、Tr3、Tr4及び4つの推力目標値Fr1、Fr2、Fr3、Fr4を生成する。4つのトルク目標値Tr1、Tr2、Tr3、Tr4及び4つの推力目標値Fr1、Fr2、Fr3、Fr4はそれぞれ、4つのモータ制御装置2と一対一で対応する。指示部82は、4つのモータ制御装置2にそれぞれ、対応するトルク目標値及び推力目標値を出力する。4つのモータ制御装置2においてそれぞれ、対応するトルク目標値及び推力目標値に基づいてモータ3の制御がされることで、目標値Tr、τφr、τθr、τψrに実測値が近づけられる。
以下では、4つのモータ制御装置2のうちの1つに着目して説明する。図1に示すように、各モータ制御装置2は、モータ制御部21と、制御出力部22と、モータ回転測定部23と、電源回路24と、電流センサ25と、取得部26と、圧力センサ27と、推力算出部28と、出力部29と、を備えている。モータ制御装置2は、例えば、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、モータ制御装置2の少なくとも一部の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
モータ制御部21は、トルク制御器211と、推力制御器212と、電流制御器213と、を含む。
トルク制御器211には、中位部7の指示部82から、トルク目標値Tr1が入力される。また、トルク制御器211には、取得部26で算出された、モータ3のトルク検出値T1が入力される。
推力制御器212には、中位部7の指示部82から、推力目標値Fr1が入力される。また、推力制御器212には、推力算出部28で算出された、モータ3の推力検出値F1が入力される。
モータ制御部21は、トルク検出値T1に基づいて、モータ3に流れる電流を制御する。より詳細には、モータ制御部21は、トルク検出値T1がトルク目標値Tr1に近づくようにフィードバック制御する。すなわち、モータ制御部21は、トルク目標値Tr1とトルク検出値T1との差分が第1の所定範囲内に収束するように、モータ3に供給される電流の電流目標値Ir1を定める。
モータ制御部21は、プロペラ4により発生する推力に相当する推力検出値F1に更に基づいて、モータ3を制御する。本実施形態では、推力検出値F1は、推力算出部28で算出される値である。モータ制御部21は、推力検出値F1が推力目標値Fr1に近づくようにフィードバック制御する。すなわち、モータ制御部21は、推力目標値Fr1と推力検出値F1との差分が第2の所定範囲内に収束するように、電流目標値Ir1を定める。
要するに、モータ制御部21は、トルク目標値Tr1とトルク検出値T1との差分が第1の所定範囲内に収束し、かつ、推力目標値Fr1と推力検出値F1との差分が第2の所定範囲内に収束するように、電流目標値Ir1を定める。第1の所定範囲は、例えば、トルク目標値Tr1の-3%~+3%の範囲である。第2の所定範囲は、例えば、推力目標値Fr1の-3%~+3%の範囲である。
より詳細には、モータ制御部21は、トルク制御器211と推力制御器212とを含むトルク・推力制御部210を有する。トルク制御器211は、トルク目標値Tr1とトルク検出値T1との差分を出力する。推力制御器212は、推力目標値Fr1と推力検出値F1との差分を出力する。トルク・推力制御部210は、トルク制御器211及び推力制御器212の出力に基づいて、電流目標値Ir1を定める。
ここで、第1の所定範囲及び第2の所定範囲の各々の幅(上限値と下限値との差)を定めることによって、トルクと推力とがそれぞれ重み付けされる。トルクの重み付けが大きいほど、トルク(トルク検出値T1)がトルク目標値Tr1に近づく。推力の重み付けが大きいほど、推力(推力検出値F1)が推力目標値Fr1に近づく。第1の所定範囲の幅が小さいほど、推力の重み付けが大きく、移動体1の高度を精度良く制御できる。第2の所定範囲の幅が小さいほど、トルクの重み付けが大きく、移動体1の姿勢を精度良く制御できる。設計により、トルクと推力との重み付けが適宜定められる。
電流制御器213には、トルク・推力制御部210で定められた電流目標値Ir1と、電流センサ25で測定されたモータ3に流れる電流の測定値I1と、が入力される。電流制御器213(モータ制御部21)は、モータ3に流れる電流(測定値I1)に基づいて、モータ3に流れる電流を制御する電流制御を行う。より詳細には、電流制御器213は、電流目標値Ir1と測定値I1との差分が所定範囲内に収束するように、モータ3に供給する電流を制御する。すなわち、電流制御器213は、測定値I1が電流目標値Ir1に近づくようにフィードバック制御する。
電源回路24は、例えば、スイッチング素子を含むスイッチング電源回路である。電源回路24は、モータ3に電流を流す。モータ制御装置2は、電源回路24からモータ3に流す電流を制御することにより、モータ3を制御する。モータ3に流す電流を制御する手法としては、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御が採用される。すなわち、電流制御器213は、電流目標値Ir1と測定値I1とに基づいて生成したPWM信号P1により、電源回路24のスイッチング素子の動作を制御する。これにより、電流制御器213は、モータ3に流す電流を制御する。
プロペラ4とモータ3との間で発生するトルクと、プロペラ4により発生する推力と、モータ3の回転数との間には、相関がある。なお、トルク、推力及び回転数の相関は、移動体1の周囲の風の影響により変化する。プロペラ4とモータ3との間で発生するトルクは、例えば、モータ3の回転数の2乗に比例する。プロペラ4により発生する推力は、例えば、モータ3の回転数の2乗に比例する。モータ制御装置2では、トルク及び推力に関するフィードバック制御を行うことで、モータ3の回転数を制御する。
モータ回転測定部23、電流センサ25及び圧力センサ27は、モータ3に関する情報を取得する。
モータ回転測定部23は、モータ3の回転角A1を測定する。モータ回転測定部23は、例えば、光電式エンコーダ又は磁気式エンコーダを含む。
電流センサ25は、モータ3に流れる電流を測定する。より詳細には、モータ3には、電源回路24から3相電流(U相電流、V相電流及びW相電流)が供給されており、電流センサ25は、少なくとも2相の電流を測定する。
圧力センサ27は、モータ3とプロペラ4との間で発生する圧力を検出する。すなわち、圧力センサ27は、モータ3のロータが有する回転軸から、回転軸の回転に伴って発生する軸方向の力を受けて、この力を検出する。圧力センサ27としては、例えば、抵抗式ひずみゲージ、又は、半導体式圧力センサ等を採用することができる。半導体圧力センサとしては、ピエゾ抵抗型圧力センサ、及び、静電容量型圧力センサ等がある。
取得部26は、モータ3に流れるd軸電流及びq軸電流を算出する。より詳細には、取得部26は、電流センサ25で測定された少なくとも2相の電流を、モータ回転測定部23で測定されたモータ3の回転角A1に基づいて座標変換し、磁界成分(d軸電流)の電流測定値と、トルク成分(q軸電流)の電流測定値とに変換する。本実施形態において、プロペラ4とモータ3との間で発生するトルクに相当する値であるトルク検出値T1は、取得部26で算出される、トルク成分(q軸電流)の電流測定値である。すなわち、取得部26は、モータ3に流れる電流に基づいて、トルク検出値T1を算出する。電流センサ25で検出された少なくとも2相の電流とトルク検出値T1との関係は、例えば演算式又はデータテーブルの形式で、モータ制御装置2のメモリに記憶されている。
推力算出部28は、圧力センサ27で検出された、モータ3とプロペラ4との間で発生する圧力の検出値に基づいて、プロペラ4により発生する推力(推力検出値F1)を算出する。圧力の検出値と推力検出値F1との関係は、例えば演算式又はデータテーブルの形式で、モータ制御装置2のメモリに記憶されている。圧力の検出値が大きいほど、推力算出部28で算出される推力検出値F1は大きくなる。
出力部29は、トルク検出値T1を出力する。出力部29は、例えば、トルク検出値T1をモータ制御部21のメモリに出力する(記憶させる)。また、出力部29は、例えば、無線通信装置を有し、トルク検出値T1を含む信号を無線通信により外部装置へ出力する(送信する)。
制御出力部22は、モータ制御部21によるモータ3の制御内容に関する情報を出力する。モータ3の制御内容に関する情報とは、例えば、トルク目標値Tr1及び推力目標値Fr1、並びに、その他の各種の目標値である。制御出力部22は、例えば、モータ3の制御内容に関する情報をモータ制御部21のメモリに出力する(記憶させる)。また、制御出力部22は、例えば、無線通信装置を有し、モータ3の制御内容に関する情報を無線通信により外部装置へ出力する(送信する)。なお、制御出力部22と出力部29とで一部又は全部の構成を共有していてもよい。
(3)動作フロー
図4を参照して、モータ制御装置2の動作フローを説明する。
モータ制御装置2の電流センサ25は、モータ3に流れる電流を測定する(ステップST1)。取得部26は、電流センサ25で測定された電流に基づいて、プロペラ4とモータ3との間で発生するトルクに相当するトルク検出値T1を算出(取得)する(ステップST2)。また、モータ制御装置2の圧力センサ27は、モータ3とプロペラ4との間で発生する圧力を検出する(ステップST3)。推力算出部28は、圧力センサ27で検出された圧力の検出値に基づいて、推力検出値F1を算出する(ステップST4)。モータ制御部21は、トルク検出値T1及びプロペラ4の推力検出値F1等に基づいて、モータ3を制御する(ステップST5)。このような処理が、4つのモータ制御装置2の各々で実行される。
(4)小括
以上説明したモータ制御装置2では、トルク検出値T1に基づいてモータ3を制御するので、移動体1の姿勢及び速度等の検出結果に基づいてモータ3の制御を行う場合と比較して、モータ3の制御の応答性を改善させることができる。
また、モータ制御装置2では、推力検出値F1に更に基づいて、モータ3を制御するので、トルク検出値T1のみに基づいてモータ3を制御する場合と比較して、モータ3の制御の精度を改善させることができる。さらに、トルク検出値T1の変動も推力検出値F1の変動も、移動体1の姿勢の変動がジャイロセンサで検出される前に検出することができる。そのため、移動体1の姿勢の崩れが大きくなる前に、変化したトルク検出値T1及び推力検出値F1に基づいてモータ3を制御することで、移動体1の姿勢を補正することができる。
また、仮に、トルク検出値T1及び推力検出値F1がモータ3の回転数に基づいて算出される場合は、移動体1の周囲の風の影響によってモータ3の回転数とトルク検出値T1及び推力検出値F1との相関が変化し、算出の精度が悪化する可能性がある。本実施形態のモータ制御装置2では、トルク検出値T1は、電流センサ25で測定された電流に基づいて算出される。さらに、推力検出値F1は、圧力センサ27で測定された圧力の検出値に基づいて算出される。そのため、トルク検出値T1及び推力検出値F1に対する風の影響を低減できる。よって、モータ3の制御の精度を改善させることができる。
(5)変形例1
以下、実施形態の変形例1に係るモータ制御装置2Aについて、図5を用いて説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。以下では、4つのモータ制御装置2Aのうちの1つに着目して説明する。
本変形例1のモータ制御部21Aは、回転数制御器214を更に備えている。トルク・推力制御部210は、トルク目標値Tr1及び推力目標値Fr1に基づいて、モータ3の回転数を指示する回転数目標値Nr1を生成し、回転数制御器214へ出力する。すなわち、トルク・推力制御部210は、トルク目標値Tr1とトルク検出値T1との差分が第1の所定範囲内に収束し、かつ、推力目標値Fr1と推力検出値F1との差分が第2の所定範囲内に収束するように、回転数目標値Nr1を定める。
モータ制御部21Aは、モータ3の回転数に基づいて、モータ3に流れる電流を制御する回転数制御を行う。より詳細には、回転数制御器214には、トルク・推力制御部210から、回転数目標値Nr1が入力される。また、回転数制御器214には、モータ回転測定部23で測定された、モータ3の回転角A1(測定値)が入力される。回転数制御器214は、回転角A1を時間微分することにより、モータ3の回転数の測定値を算出する。モータ制御部21Aは、回転数の測定値が回転数目標値Nr1に近づくようにフィードバック制御する。すなわち、回転数制御器214は、回転数の測定値と回転数目標値Nr1との差分が所定範囲内に収束するように、電流目標値Ir1を定める。
以上説明したように、モータ制御部21Aは、モータ3の回転数の測定値に基づいて、モータ3に流れる電流を制御する回転数制御を行う。そのため、モータ制御部21Aがモータ3の回転数の測定値を用いずにモータ3を制御する場合と比較して、モータ3の制御の精度を改善させることができる。また、本変形例1でも、トルク検出値T1又は推力検出値F1の変化に応じてモータ3の制御を変化させることができるので、トルク検出値T1及び推力検出値F1のいずれもモータ3の制御に用いない場合と比較して、モータ3の制御の応答性を改善させることができる。
なお、本変形例1において、回転数制御器214は、トルク・推力制御部210の前段に設けられていてもよい。すなわち、一態様において、中位部7(図2参照)の指示部82(図2参照)は、目標値Tr、τφr、τθr、τψrに基づいて回転数目標値Nr1を算出し、回転数目標値Nr1を回転数制御器214へ出力する。回転数制御器214は、回転数目標値Nr1とモータ3の回転数の測定値との差分が所定範囲内に収束するように、トルク目標値Tr1及び推力目標値Fr1を定める。トルク・推力制御部210は、トルク目標値Tr1とトルク検出値T1との差分が第1の所定範囲内に収束し、かつ、推力目標値Fr1と推力検出値F1との差分が第2の所定範囲内に収束するように、電流目標値Ir1を定める。このような構成であっても、モータ制御部21Aは、モータ3の回転数に基づいた回転数制御ができる。
(6)その他の変形例
以下、実施形態のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
モータ制御装置2及び移動体1と同様の機能の少なくとも一部は、モータ制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係るモータ制御方法は、プロペラ4とプロペラ4を回転させるモータ3との間で発生するトルクに相当するトルク検出値T1を取得する第1のステップと、第1のステップで取得したトルク検出値T1に基づいて、モータ3を制御する第2のステップと、を備える。
一態様に係るプログラムは、上記のモータ制御方法を1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本開示におけるモータ制御装置2及び移動体1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるモータ制御装置2及び移動体1としての機能の少なくとも一部が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、モータ制御装置2及び移動体1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることはモータ制御装置2及び移動体1に必須の構成ではなく、モータ制御装置2及び移動体1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、モータ制御装置2及び移動体1の少なくとも一部の機能、例えば、取得部26の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態において、複数の装置に分散されているモータ制御装置2及び移動体1の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、中位部7とモータ制御装置2とに分散されているモータ制御装置2及び移動体1の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
モータ制御部21は、モータ3に印加される電圧に基づいて、モータ3に印加される電圧を制御する電圧制御を行ってもよい。モータ3に印加される電圧とは、具体的には、モータ3の巻線に印加される電圧である。モータ制御部21が電圧制御を行う場合の一態様において、移動体1が備える電圧センサにより、モータ3に印加される電圧の電圧検出値が取得される。また、モータ制御部21は、電流制御器213に代えて、電圧制御器を含んでいる。トルク・推力制御部210は、モータ3に印加される電圧の目標値(電圧目標値)を含む電圧指示信号を、電圧制御器に送信する。電圧制御器は、電圧目標値と電圧検出値との差分が所定範囲内に収束するように、電源回路24のスイッチング素子の動作を制御する。これにより、電圧制御器は、モータ3に流す電流を制御する。言い換えると、モータ制御部21は、電圧検出値が電圧目標値に近づくようにフィードバック制御する。
モータ制御部21は、トルク検出値T1及び推力検出値F1の両方に基づいてモータ3を制御するのではなく、トルク検出値T1及び推力検出値F1のうち一方に基づいてモータ3を制御してもよい。
移動体1は、ドローン(空中ドローン)に限定されず、例えば、ラジコン機であってもよい。また、移動体1は、ドローン及びラジコン機等の飛行体に限定されない。移動体1は、水上ドローン、水中ドローン、水上ラジコン又は潜水艦ラジコン(水中ラジコン)等の、水上又は水中を移動する機器であってもよい。
移動体1が備えるプロペラ4の個数及びモータ3の個数は、4つに限定されない。移動体1のプロペラ4の個数及びモータ3の個数は、例えば、2つ、3つ、6つ、又は8つであってもよい。
移動体1が備えるモータ制御装置2の個数は、4つに限定されない。また、モータ制御装置2の個数は、プロペラ4の個数及びモータ3の個数とは異なっていてもよい。1つのモータ制御装置2が、複数のモータ3を制御してもよい。
各モータ制御装置2では、制御対象のモータ3に関する情報が、各センサ(モータ回転測定部23、電流センサ25及び圧力センサ27)により取得される。実施形態では、各モータ制御装置2は、複数のモータ3に関する情報のうち、制御対象のモータ3に関する情報のみを用いてモータ3を制御する。これに対して、各モータ制御装置2は、複数のモータ3のうち制御対象のモータ3に関する情報に加えて、制御対象のモータ3以外のモータ3に関する情報を更に用いて、制御対象のモータ3を制御してもよい。
複数のモータ制御装置2間で、一部の構成を共有していてもよい。例えば、複数のモータ制御装置2間で、出力部29、制御出力部22、取得部26及び推力算出部28のうち少なくとも一部を共有していてもよい。
モータ制御装置2は、少なくとも取得部26と、モータ制御部21と、を備えていればよい。例えば、電流センサ25及び圧力センサ27が、モータ制御装置2の外部の構成として移動体1に備えられていてもよい。
取得部26は、トルク検出値T1を自ら算出する構成に限定されない。例えば、移動体1が、トルク検出値T1を算出する算出部をモータ制御装置2の外部の構成として備えている場合に、取得部26は、算出部からトルク検出値T1を取得してもよい。
移動体1は、トルクセンサを備えていてもよい。取得部26は、電流センサ25の出力に代えて、トルクセンサの出力に基づいてトルク検出値T1を算出してもよい。ここで言うトルクセンサは、モータ3の動作トルクを測定する。トルクセンサは、例えば、ねじり歪みの検出が可能な磁歪式歪センサである。磁歪式歪センサは、モータ3の回転軸にトルクが加わることにより発生する歪みに応じた透磁率の変化を、モータ3の非回転部分に設置したコイルで検出し、歪みに比例した電圧信号を出力する。
トルク検出値T1に基づいたモータ制御部21の動作は、トルク検出値T1がトルク目標値に近づくようにするフィードバック制御に限定されない。また、推力検出値F1に基づいたモータ制御部21の動作は、推力検出値F1が推力目標値に近づくようにするフィードバック制御に限定されない。モータ制御部21は、例えば、移動体1の周囲の風速が閾値を超える等の特定の条件を満たす場合に、移動体1を不時着させるために、トルク検出値T1及び推力検出値F1が時間経過に伴って低下するようにモータ3の回転数を低下させる制御を行ってもよい。ここで言う「モータ3の回転数を低下させる」とは、モータ3の回転数を0にする(すなわち、モータ3を停止させる)ことを含む。移動体1の周囲の風速は、例えば、移動体1が備えた風速センサにより検出されればよい。
あるいは、モータ制御部21は、特定の条件を満たす場合に、トルク検出値T1のリミット値を設定してもよい。そして、トルク目標値がリミット値よりも大きい場合に、モータ制御部21は、トルク検出値T1がトルク目標値ではなくリミット値に近づくようにモータ3を制御してもよい。そして、モータ制御部21は、特定の条件が満たされなくなると、リミット値の設定を解除する。これにより、特定の条件が満たされなくなった場合に、モータ3のトルクを増加させる余地が残るので、モータ3の制御の柔軟性を高めることができる。例えば、移動体1が乱気流に突入するという特定の条件を満たした場合に、リミット値を設定し、移動体1が乱気流から脱した後に、リミット値の設定を解除して4つのモータ3のトルクをモータ3ごとに適宜増加又は減少させることで、移動体1の姿勢を正すことができる。同様に、モータ制御部21は、特定の条件を満たす場合に、推力検出値F1のリミット値を設定してもよい。移動体1における乱気流への突入の有無は、例えば、移動体1が備えた空気流センサの検出結果に基づいて判定されればよい。空気流センサは、移動体1の周囲の風速と風向きとを検出する。
モータ制御部21は、運動検出部9のジャイロセンサの出力に更に基づいて、モータ3を制御してもよい。例えば、モータ制御部21は、トルク検出値T1に基づいて移動体1の姿勢の乱れの大きさを判定する。モータ制御部21は、トルク検出値T1に基づいて移動体1の姿勢の乱れの大きさが所定値を超えていると判定すると、まず、トルク検出値T1に基づいてモータ3を制御する。その後、所定時間が経過すると、モータ制御部21は、トルク検出値T1とジャイロセンサとのうち、ジャイロセンサの出力に基づいて、モータ3を制御する。要するに、モータ制御部21は、トルク検出値T1に基づいて移動体1の姿勢の乱れを検出した場合に、まずはトルク検出値T1に基づいた姿勢の修正を行う。その後、姿勢の乱れがジャイロセンサの出力に反映されるタイミング以降には、モータ制御部21は、ジャイロセンサの出力に基づいた姿勢の修正を行う。これにより、モータ3に対する制御の精度の向上を図ることができる。
(7)まとめ
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係るモータ制御装置(2;2A)は、取得部(26)と、モータ制御部(21;21A)と、を備える。取得部(26)は、プロペラ(4)とプロペラ(4)を回転させるモータ(3)との間で発生するトルクに相当するトルク検出値(T1)を取得する。モータ制御部(21;21A)は、取得部(26)で取得されたトルク検出値(T1)に基づいて、モータ(3)を制御する。
上記の構成によれば、プロペラ(4)とモータ(3)との間で発生するトルクの変化後であれば、トルクの変化の結果として移動体(1)の姿勢及び速度等が変化する前であっても、変化したトルク検出値(T1)に基づいてモータ(3)の制御を変更することができる。そのため、移動体(1)の姿勢及び速度等の検出結果に基づいてモータ(3)の制御を行う場合と比較して、モータ(3)の制御の応答性を改善させることができる。
また、第2の態様に係るモータ制御装置(2;2A)では、第1の態様において、モータ制御部(21;21A)は、プロペラ(4)により発生する推力に相当する推力検出値(F1)に更に基づいて、モータ(3)を制御する。
上記の構成によれば、モータ制御部(21;21A)がトルク検出値(T1)のみに基づいてモータ(3)を制御する場合と比較して、モータ(3)の制御の精度を改善させることができる。
また、第3の態様に係るモータ制御装置(2;2A)では、第1又は2の態様において、モータ制御部(21;21A)は、電流制御を行う。電流制御では、モータ制御部(21;21A)は、モータ(3)に流れる電流に基づいて、モータ(3)に流れる電流を制御する。
上記の構成によれば、モータ制御部(21;21A)がトルク検出値(T1)のみに基づいてモータ(3)を制御する場合と比較して、モータ(3)の制御の精度を改善させることができる。
また、第4の態様に係るモータ制御装置(2;2A)では、第1又は2の態様において、モータ制御部(21;21A)は、電圧制御を行う。電圧制御では、モータ制御部(21;21A)は、モータ(3)に印加される電圧に基づいて、モータ(3)に印加される電圧を制御する。
上記の構成によれば、モータ制御部(21;21A)がトルク検出値(T1)のみに基づいてモータ(3)を制御する場合と比較して、モータ(3)の制御の精度を改善させることができる。
また、第5の態様に係るモータ制御装置(2A)では、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、モータ制御部(21A)は、回転数制御を行う。回転数制御では、モータ制御部(21A)は、モータ(3)の回転数に基づいて、モータ(3)に流れる電流を制御する
上記の構成によれば、モータ制御部(21A)がトルク検出値(T1)のみに基づいてモータ(3)を制御する場合と比較して、モータ(3)の制御の精度を改善させることができる。
また、第6の態様に係るモータ制御装置(2;2A)では、第1~5の態様のいずれか1つにおいて、モータ制御部(21;21A)は、トルク検出値(T1)がトルク目標値(Tr1)に近づくようにフィードバック制御する。
上記の構成によれば、モータ(3)の制御の精度を改善させることができる。
また、第7の態様に係るモータ制御装置(2;2A)は、第1~6の態様のいずれか1つにおいて、出力部(29)を更に備える。出力部(29)は、トルク検出値(T1)を出力する。
上記の構成によれば、トルク検出値(T1)をモータ制御装置(2;2A)の外部で用いることができる。例えば、モータ制御装置(2;2A)の外部の装置は、出力部(29)から出力されるトルク検出値(T1)をモニタすることで、モータ(3)の動作状態を判定することができる。
また、第8の態様に係るモータ制御装置(2;2A)は、第1~7の態様のいずれか1つにおいて、制御出力部(22)を更に備える。制御出力部(22)は、モータ制御部(21;21A)によるモータ(3)の制御内容に関する情報を出力する。
上記の構成によれば、モータ(3)の制御内容をユーザ等が把握できる。
また、第9の態様に係るモータ制御装置(2;2A)では、第1~8の態様のいずれか1つにおいて、取得部(26)は、モータ(3)に流れる電流に基づいて、トルク検出値(T1)を算出する。
上記の構成によれば、磁歪式歪センサ等のトルクセンサを用いることなくトルク検出値(T1)を算出することができる。
第1の態様以外の構成については、モータ制御装置(2;2A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、第10の態様に係る移動体(1)は、第1~9の態様のいずれか1つに係るモータ制御装置(2;2A)と、モータ(3)と、プロペラ(4)と、移動体本体(5)と、を備える。移動体本体(5)には、モータ(3)、プロペラ(4)及びモータ制御装置(2;2A)が搭載される。
上記の構成によれば、モータ(3)の制御の応答性を改善させることができる。
また、第11の態様に係る移動体(1)は、第10の態様において、モータ(3)及びプロペラ(4)の各々を3つ以上備える。
また、第12の態様に係るモータ制御方法は、プロペラ(4)とプロペラ(4)を回転させるモータ(3)との間で発生するトルクに相当するトルク検出値(T1)を取得する第1のステップと、第1のステップで取得したトルク検出値(T1)に基づいて、モータ(3)を制御する第2のステップと、を備える。
上記の構成によれば、モータ(3)の制御の応答性を改善させることができる。
また、第13の態様に係るプログラムは、第12の態様に係るモータ制御方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
上記態様に限らず、実施形態に係るモータ制御装置(2;2A)及び移動体(1)の種々の構成(変形例を含む)は、モータ制御方法及びプログラムにて具現化可能である。
1 移動体
2、2A モータ制御装置
21、21A モータ制御部
22 制御出力部
26 取得部
29 出力部
3 モータ
4 プロペラ
5 移動体本体
F1 推力検出値
T1 トルク検出値
Tr1 トルク目標値

Claims (13)

  1. プロペラと前記プロペラを回転させるモータとの間で発生するトルクに相当するトルク検出値を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された前記トルク検出値に基づいて、前記モータを制御するモータ制御部と、を備える、
    モータ制御装置。
  2. 前記モータ制御部は、前記プロペラにより発生する推力に相当する推力検出値に更に基づいて、前記モータを制御する、
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータ制御部は、前記モータに流れる電流に基づいて、前記モータに流れる電流を制御する電流制御を行う、
    請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータ制御部は、前記モータに印加される電圧に基づいて、前記モータに印加される電圧を制御する電圧制御を行う、
    請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御部は、前記モータの回転数に基づいて、前記モータに流れる電流を制御する回転数制御を行う、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記モータ制御部は、前記トルク検出値がトルク目標値に近づくようにフィードバック制御する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記トルク検出値を出力する出力部を更に備える、
    請求項1~6のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記モータ制御部による前記モータの制御内容に関する情報を出力する制御出力部を更に備える、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記取得部は、前記モータに流れる電流に基づいて、前記トルク検出値を算出する、
    請求項1~8のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    前記モータと、
    前記プロペラと、
    前記モータ、前記プロペラ及び前記モータ制御装置が搭載された移動体本体と、を備える、
    移動体。
  11. 前記モータ及び前記プロペラの各々を3つ以上備える、
    請求項10に記載の移動体。
  12. プロペラと前記プロペラを回転させるモータとの間で発生するトルクに相当するトルク検出値を取得する第1のステップと、
    前記第1のステップで取得した前記トルク検出値に基づいて、前記モータを制御する第2のステップと、を備える、
    モータ制御方法。
  13. 請求項12に記載のモータ制御方法を、1以上のプロセッサに実行させるための、
    プログラム。
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