JP2022133415A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2022133415A
JP2022133415A JP2022109383A JP2022109383A JP2022133415A JP 2022133415 A JP2022133415 A JP 2022133415A JP 2022109383 A JP2022109383 A JP 2022109383A JP 2022109383 A JP2022109383 A JP 2022109383A JP 2022133415 A JP2022133415 A JP 2022133415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment instrument
distal end
standing
stand
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022109383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7282240B2 (ja
Inventor
高志 原田
Takashi Harada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2019037790A external-priority patent/JP7141963B2/ja
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2022109383A priority Critical patent/JP7282240B2/ja
Publication of JP2022133415A publication Critical patent/JP2022133415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7282240B2 publication Critical patent/JP7282240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】当接部材と先端部本体との位置ずれを防止できる内視鏡を提供する。【解決手段】処置具導出口に連通する起立台収容空間が形成された先端部本体と、起立台収容空間に配置され、倒伏位置と起立位置との間で回転自在で、かつ処置具誘導面を有する起立台と、先端部本体の先端面の側に配置される当接部材であって、起立台が起立位置にある場合、処置具誘導面に対向する位置に設けられた当接部材と、を備え、当接部材は、先端部本体の先端面に対向する後端面に被ストッパ部を有し、先端部本体はストッパ部を有し、ストッパ部は、処置具導出口から導出され起立台により起立させられた処置具が押圧固定された際に処置具から受ける力で、起立台の起立方向を上方向とする場合の上方向に移動することを規制し、ストッパ部が、起立台の側に向かって、回転軸の側を向いた先端部本体の長手軸の方向と平行な平行面で構成される規制面を有する。【選択図】図9

Description

本発明は内視鏡に係り、特に挿入部の先端側に処置具の導出方向を変更する起立台を備える内視鏡に関する。
内視鏡では、操作部に設けられた処置具導入口から各種の処置具を導入し、この処置具を、挿入部の先端部に開口した処置具導出口から外部に導出して処置に用いている。例えば、十二指腸鏡ではガイドワイヤ又は造影チューブ等の処置具が使用される。超音波内視鏡では穿刺針等の処置具が使用される。その他の直視鏡及び斜視鏡においては鉗子又はスネア等の処置具が使用される。このような処置具は、被検体内の所望の位置を処置するために先端部において導出方向を変更する必要がある。このため、先端部には、処置具の導出方向を変更する起立台が設けられる。また内視鏡には、起立台の姿勢を起立位置と倒伏位置との間で変位させる処置具起立機構が設けられる。
特許文献1には起立台を備える内視鏡の構造が開示されている。特許文献1には、絶縁性材料の当接部材が設けられた硬質の先端部本体を備える内視鏡が開示されている。起立台が処置具を起立操作させるのに応じて、処置具が起立台と当接部材とにより押圧され、固定される。
特許第4970877号公報
ところで、当接部材は、起立台の起立操作に伴い、処置具を介して力を受ける。特許文献1では、当接部材が力を受けた場合、当接部材が起立台の起立方向にめくれるように変形し、先端部本体から移動して、当接部材と先端部本体とに位置ずれが生じる懸念がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、当接部材の変形を防止し、位置ずれを抑制できる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の第1態様の内視鏡は、操作部材が設けられた操作部と、操作部の先端側に設けられ、被検体内に挿入される挿入部と、挿入部の先端に位置し、処置具導出口が少なくとも形成された先端面、及び処置具導出口に連通する起立台収容空間が形成された先端部本体と、起立台収容空間に配置され、回転軸を中心に倒伏位置と起立位置との間で回転自在で、かつ処置具誘導面を有する起立台と、先端部本体の先端面の側に配置される当接部材であって、起立台が起立位置にある場合、処置具誘導面に対向する位置に設けられた当接部材と、を備え、当接部材は、先端部本体の先端面に対向する後端面に被ストッパ部を有し、先端部本体は、先端面に被ストッパ部と係合するストッパ部を有し、ストッパ部は、処置具導出口から導出される処置具を起立台により起立させた際に、当接部材が移動することを少なくとも規制する。第1態様は、当接部材の変形を防止し、先端部本体と当接部材との位置ずれを抑制する。
本発明の第2態様は、ストッパ部が、起立台の側に向かって、回転軸の側を向いた傾斜面からなる規制面を有する。第2態様は、ストッパ部の好ましい形態の一つを規定する。
本発明の第3態様は、ストッパ部が、起立台の側に向かって、回転軸の側を向いた先端部本体の長手軸の方向と平行な平行面で構成される規制面を有する。第3態様は、ストッパ部の好ましい形態の一つを規定する。
本発明の第4態様は、ストッパ部が先端面に設けられた窪みであり、被ストッパ部が後端面に設けられた突起である。第4態様は、ストッパ部の好ましい形態の一つを規定する。
本発明の第5態様は、ストッパ部が先端面に設けられた突起であり、被ストッパ部が後端面に設けられた窪みである。第5態様は、ストッパ部の好ましい形態の一つを規定する。
本発明の第6態様は、当接部材が先端部本体に着脱自在に装着される。第6態様は、当接部材の交換を可能にする。
本発明の第7態様は、先端部本体に取り付けられ、起立台収容空間を覆うキャップであって、処置具誘導面と対向する側に開放された開口窓を画定する壁部を有するキャップを有し、キャップと当接部材とが一体成形で構成される。第7態様は、当接部材とキャップとが一体形成で構成されることを規定する。
本発明の第8態様は、キャップが、先端部本体に着脱自在に装着される。第8態様は、キャップを交換することにより当接部材を交換できる。
本発明の第9態様は、先端部本体が金属材料により構成され、当接部材が樹脂材料より構成される。第9態様は、先端部本体、及び当接部材の好ましい材料を規定する。
本発明の第10態様は、当接部材が、処置具導出口から導出された処置具を起立台により起立させる際の支点を含む接触面と、起立台が起立位置にある状態で処置具を押圧固定可能な押圧面と、を備える。第10態様は、当接部材の好ましい形態を規定する。
本発明の第11態様は、起立台の処置具誘導面と当接部材の押圧面とにより処置具を押圧固定する。第11態様は、処置具を処置具誘導面と押圧面とにより押圧固定できる。
本発明の内視鏡によれば、当接部材の変形を防止し当接部材と先端部本体との位置ずれを抑制できる。
図1は第1の実施形態に係る内視鏡を備えた内視鏡システムの構成図である。 図2は先端部を拡大して示した斜視図である。 図3は図2に示した先端部の構成を示した組立斜視図である。 図4はX(+)側から見た先端部本体の斜視図である。 図5は先端部本体と起立台との組み立て斜視図である。 図6は第1の実施形態の内視鏡において起立台により処置具を起立させる状態を示す要部断面図である。 図7は第1の実施形態の内視鏡において起立台によりガイドワイヤを固定する状態を示す要部断面図である。 図8は第2の実施形態の内視鏡において起立台により処置具を起立させる状態を示す要部断面図である。 図9は第3の実施形態の内視鏡において起立台により処置具を起立させる状態を示す要部断面図である。 図10は他の実施形態の内視鏡において起立台により処置具を起立させる状態を示す要部断面図である。 図11は第4の実施形態に係る内視鏡の先端部の構成を示した組立斜視図である。 図12は第4の実施形態の内視鏡において起立台により処置具を起立させる状態を示す要部断面図である。
以下、添付図面にしたがって本発明の内視鏡の好ましい実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る内視鏡10を備えた内視鏡システム12の構成図である。内視鏡システム12は、内視鏡10、プロセッサ装置14、光源装置16及びディスプレイ18を備えている。
内視鏡10は、操作部材である起立操作レバー20が設けられた操作部22と、操作部22の先端側に設けられ、被検体内に挿入される挿入部24と、を備える。
挿入部24は、基端から先端に向かう長手軸Axを有し、基端から先端に向って順に軟性部26と、湾曲部28と、先端部30とを備えている。先端部30の詳細な構成については後述するが、まず、先端部30の概略構成について説明する。
図2は、先端部30を拡大して示した斜視図である。ここで、実施形態の内視鏡10(図1参照)は、例えば十二指腸鏡として用いられる側視内視鏡であり、図2の先端部30は側視内視鏡における構成を有している。
また、図3は、図2に示した先端部30の構成を示した組立斜視図である。図3に示すように、先端部30は、先端部本体32とキャップ34とを有し、先端部本体32にキャップ34を装着することにより構成される。先端部本体32は、挿入部24(図1参照)の先端側に設けられており、この先端部本体32には後述する処置具誘導面36Aを有する起立台36が設けられる。図2及び図3では、起立台36が倒伏位置に位置された状態が示されている。
また、図2及び図3では、内視鏡10(図1参照)の挿入部24の内部に配設される各種の内容物が示されている。具体的には、処置具(不図示)の先端部を、先端部本体32に導く処置具チャンネル38と、先端部本体32から導出される処置具の先端部の導出方向を変更する操作を行うための起立操作ワイヤ40(以下、ワイヤ40と称する。)と、送気送水チューブ42とが設けられる。また、図2及び図3で図示していないが、湾曲部28(図1参照)の湾曲方向を変更する操作を行うためのアングルワイヤと、画像信号を送信する信号ケーブルと、照明用光を伝送するライトガイド等の内容物も設けられる。
なお、本明細書では、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の三次元直交座標系を用いて説明する。例えば、図1から図3において、Z(+)方向は上方向を指し、Z(-)方向は下方向を指す。また、X(+)方向は右方向を指し、X(-)方向は左方向を指す。さらに、Y(+)方向は、先端部30の先端側方向を指し、Y(-)方向は、先端部30の基端側方向を指す。なお、Y(+)方向とY(-)方向を包含するY軸方向は、挿入部24の長手軸Axの方向と平行である。
図1に戻り、操作部22は、全体として略円筒状に構成されている。この操作部22は、起立操作レバー20が回転自在に設けられた操作部本体46と、操作部本体46に連接された把持部48とを有し、把持部48の先端側に挿入部24の基端部が折れ止め管50を介して設けられる。この把持部48は、内視鏡10の操作時に術者によって把持される部分である。
また、操作部本体46には、ユニバーサルケーブル52が備えられる。このユニバーサルケーブル52の先端側には、光源コネクタ54が設けられる。光源コネクタ54には、電気コネクタ56が分岐して設けられる。そして、電気コネクタ56はプロセッサ装置14に接続され、光源コネクタ54は光源装置16に接続される。
また、操作部本体46には、送気送水ボタン57と吸引ボタン59とが並設されている。送気送水ボタン57を操作すると、図2の送気送水チューブ42にエアと水が供給されて、先端部本体32に設けられた送気送水ノズル58からエアと水を噴出することができる。図1の送気送水ボタン57は、2段階の操作となっており、1段階の操作によって送気送水チューブ42にエアを供給することができ、2段階の操作によって送気送水チューブ42に水を供給することができる。
また、図1の吸引ボタン59を操作すると、図2の先端部本体32の先端面61に設けられた処置具導出口60を兼ねる吸引口から血液等の体液を、処置具チャンネル38を介して吸引することができる。先端面61は、先端部本体32において、処置具導出口60を形成できる面である。
図1に示すように、操作部本体46には、湾曲部28を湾曲操作する一対のアングルノブ62、62が配置される。一対のアングルノブ62、62は、同軸上で回動自在に設けられる。
起立操作レバー20は、アングルノブ62、62と同軸上で回転自在に設けられる。起立操作レバー20は、把持部48を把持する術者の手によって回転操作される。起立操作レバー20が回転操作されると、起立操作レバー20の回転操作に連動して図2のワイヤ40が押し引き操作される。このようなワイヤ40の操作によって、ワイヤ40の先端側に連結された起立台36の姿勢が、図2の倒伏位置と起立位置(不図示)との間で変更される。
図1に示すように、操作部22の把持部48には、処置具を導入する処置具導入口64が設けられる。処置具導入口64から先端部を先頭にして導入された処置具(不図示)は、図2の処置具チャンネル38に挿通されて、先端部本体32に設けられた処置具導出口60から外部に導出される。
図1に示すように、挿入部24の軟性部26は、弾性を有する薄い金属製の帯状板を螺旋状に巻回してなる螺旋管(不図示)を有する。軟性部26は、この螺旋管の外部に、金属線で編んだ筒状の網体を被覆し、この網体の外周面に樹脂からなる外皮を被覆することによって構成される。
挿入部24の湾曲部28は、複数のアングルリング(不図示)が相互に回動可能に連結されてなる構造体を有する。湾曲部28は、この構造体の外周に金属線で編んだ筒状の網体を被覆し、この網体の外周面にゴム製の筒状の外皮を被覆することによって構成される。このように構成された湾曲部28からアングルノブ62、62にかけて、例えば4本のアングルワイヤ(不図示)が配設されており、アングルノブ62、62の回動操作によって、これらのアングルワイヤが押し引き操作されることにより湾曲部28が上下左右に湾曲される。
上記の如く構成された実施形態の内視鏡10は、例えば十二指腸鏡として用いられる側視内視鏡であり、挿入部24が口腔を介して被検体内に挿入される。挿入部24は、食道から胃を経て十二指腸まで挿入されて、所定の検査又は治療等の処置が行われる。
なお、実施形態の内視鏡10で使用される処置具としては、先端部に生体組織を採取可能なカップを有する生検鉗子、EST(Endoscopic Sphincterotomy:内視鏡的乳頭切開術)用ナイフ又は造影チューブ等の処置具を例示することができる。
次に、図2及び図3に示した先端部30の構造について詳説する。
説明が重複するが、先端部30は、先端部本体32と、先端部本体32に着脱自在に装着されるキャップ34と、を備えている。キャップ34は、先端側が封止された略筒状に形成された壁部34Bを備え、その外周面の一部には、略矩形状の開口窓34Aが壁部34Bにより画定されている。図2に示すようにキャップ34が先端部本体32に装着されると、キャップ34が起立台収容空間66を覆い、開口窓34Aがキャップ長手軸Axの方向に直交する第1方向であるZ(+)方向に向けて開口される。これにより、先端部本体32の処置具導出口60が起立台収容空間66を介して開口窓34Aに連通される。
キャップ34は、弾性力のある材質、例えばフッ素ゴム又はシリコンゴム等のゴム材料、ポリサルフォン、又はポリカーボネート等の樹脂材料によって構成される。キャップ34の基端側には、先端部本体32に形成された溝状の被係合部(不図示)に係合する凸条の係合部(不図示)が備えられ、この係合部を被係合部に係合させることにより先端部本体32にキャップ34が着脱自在に装着される。
キャップ34は、壁部34Bと一体成形された当接部材37を備える。当接部材37は樹脂材料で構成される。当接部材37は、開口窓34Aの基端の側で、処置具導出口60に対しZ(+)方向に配置される。当接部材37は、全体としてY(+)方向の側に突出する。当接部材37は、起立台36が起立位置にある場合、処置具誘導面36Aに対向する位置に設けられる。一体成形とは、接着や機械的接合を用いないで,部材の接合と同時に製品(キャップ34)を一体で成形することを意味する。
図2に示されるように、当接部材37は、2つの側面37Aと、2つ側面37Aの間に位置する突出面37Bと、を有する。2つの側面37Aは、Y(+)方向から見て、突出面37Bに対して、X(+)の側とX(-)の側とに位置し、かつ突出面37Bの先端からY(-)の側にむかって、それぞれX(+)とX(-)の方向に広がる向きに傾斜する。
突出面37Bは、Z(-)の側からZ(+)の側に向かい、接触面37B、押圧面37B、及び上面37Bを含む。接触面37Bは、処置具導出口60から導出された処置具(不図示)を起立台36により起立させる際の支点を含む面である。押圧面37Bは、起立台36が起立位置にある状態で、処置具を押圧固定可能な面である。上面37Bは、起立台36により起立された処置具(不図示)と接触しない面である。押圧面37Bは、Y(+)方向から見て、丸みを帯びた四角形状を有している。接触面37Bは、処置具導出口60の形状に沿って、湾曲状に窪んだ形状を有している。但し、当接部材37の形状に、特に、限定されない。当接部材37は、先端部本体32の先端面61に対向する後端面37Cを備え、後端面37Cには被ストッパ部37Dが設けられる(図6参照)。
キャップ34は、内視鏡10の処置が終了すると、先端部本体32から取り外されて洗浄消毒もしくは滅菌されるか、もしくはディスポーザブルとして廃棄される。
先端部本体32は、耐食性を有する金属材料で構成される。先端部本体32は、図3に示すようにY(+)側に向けて突設された一対の隔壁68、70を有し、これらの隔壁68、70は、X軸方向において対向して配置されている。また、隔壁68と隔壁70との間には、起立台36を収容する上記の起立台収容空間66が備えられる。この起立台収容空間66は、長手軸Axの方向に直交する第1方向であるZ(+)方向、及びZ(-)方向に開口されている。
隔壁68と起立台収容空間66との位置関係について説明すると、隔壁68は、X方向において起立台収容空間66に隣接して配置されている。そして、隔壁68のZ(+)側の上面68Aには、照明窓74と観察窓76とがY方向に隣接して配設されている。この観察窓76によって、起立台収容空間66が開口するZ(+)方向の視野領域を観察することができる。
観察窓76と起立台収容空間66との位置関係について説明すると、観察窓76と起立台収容空間66とは、X方向に隣接して配置されている。X方向は、長手軸Axの方向に直交し、かつ第1方向であるZ(+)方向に直交する第2方向である。なお、前述した送気送水ノズル58は、観察窓76に向けて先端部本体32に設けられており、これによって、観察窓76は、送気送水ノズル58から噴射されるエアと水とによって洗浄される。
隔壁68の内部には、光学系収容室72が備えられる。光学系収容室72の内部には、照明部(不図示)と撮影部(不図示)とが収容されている。照明部は、照明窓74の光学系収容室72側に配置された照明レンズ(不図示)と、この照明レンズに先端面が臨むように配置されたライトガイド(不図示)とを備えている。ライトガイドは、内視鏡10(図1参照)の挿入部24から操作部22を介してユニバーサルケーブル52に配設され、その基端が光源コネクタ54に接続されている。これにより、光源コネクタ54が光源装置16に接続されると、光源装置16からの照射光がライトガイドを介して照明レンズに伝達され、照明窓74からZ(+)方向に存する視野領域に照射される。
前述の撮影部は、観察窓76の内部に配設された撮影光学系(不図示)と、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型又はCCD(charge coupled device)型の撮像素子(不図示)と、を備えている。撮像素子には信号ケーブル(不図示)の先端が接続され、信号ケーブルは、内視鏡10(図1参照)の挿入部24から操作部22を介してユニバーサルケーブル52に配設され、その基端が電気コネクタ56に接続される。これにより、電気コネクタ56がプロセッサ装置14に接続されると、撮影部によって得られた被写体像の撮像信号が、信号ケーブルを介してプロセッサ装置14に送信される。そして、プロセッサ装置14によって画像処理された後、ディスプレイ18に被写体像として表示される。
先端部本体32の先端面61には、ストッパ部63が設けられる。ストッパ部63は、当接部材37の後端面に設けられた被ストッパ部(不図示)と係合する。
次に、図4及び図5を参照して起立台36の構成を説明する。図4は、X(+)側から見た先端部本体32の斜視図であり、図5は、先端部本体32と起立台36との組み立て斜視図である。
起立台36は、起立台収容空間66に回転軸86(図5参照)を中心に回転自在に設けられ、起立操作レバー20(図1参照)の操作によって起立位置と倒伏位置との間で回転される。起立台36が起立位置に向けて回転されると、処置具導出口60から起立台収容空間66に導出された処置具(不図示)は、起立台36の処置具誘導面36Aに当接されてキャップ34(図2参照)の開口窓34Aへと向かう方向に案内され、処置具誘導面36Aと対向する側に開放された開口窓34Aから導出される。処置具誘導面36Aは、起立台36の上面(Z(+))側において基端側から先端側に向かって上方に湾曲する円弧状に形成され、かつX軸とZ軸とに平行な平面で切断してY(+)側から見た断面においてU字形状に形成される。処置具誘導面36Aの形状により、起立台36は処置具を容易にガイドできる。
先端部本体32のX(+)側の側面には、起立レバー収容室78が備えられ、この起立レバー収容室78には、起立レバー80が収容される。起立レバー収容室78は、不図示の保護板に覆われ、密閉される。
起立レバー収容室78は、扇型の凹状形状であり、Y(-)側の側面78Aには、ワイヤ40を貫通して配置するための貫通孔82がY軸方向に沿って備えられている。ワイヤ40の先端は、貫通孔82に挿通されて起立レバー80のレバー部80Aに固定される。
また、隔壁70には、起立レバー収容室78と起立台収容空間66とを貫通する貫通孔84がX軸方向に沿って備えられている。この貫通孔84に起立レバー80の回転軸86が貫通して配置され、かつ回転自在に軸支されている。回転軸86の先端は、起立台36の基端に備えられた孔88に回転可能に嵌合される。これにより、起立レバー80と起立台36とが回転軸86を介して連結される。そして、ワイヤ40が起立操作レバー20(図1参照)によって押し引き操作されると、起立レバー80と共に回転軸86が回転し、これによって起立台36の姿勢が倒伏位置と起立位置(不図示)との間で変更される。なお、回転軸86と貫通孔84との間にはOリング(不図示)が配置され、起立台収容空間66と起立レバー収容室78とは相互に気体及び液体の浸入が防止されている。
起立台36は、処置具誘導面36Aと、処置具誘導面36Aの形成された側と反対の側に位置する反対面36Bと、X(+)側とX(-)側とに位置し対向する2つの側面36Cと、孔88の備えられた基端に位置する基端面36Dと、基端面36Dと対向する側に位置する上面36Eと、を備える。
次に、当接部材の変形を防止し、位置ずれを抑制できる実施形態の内視鏡10の各例について説明する。図6は第1の実施形態の内視鏡において起立台により処置具を起立させる状態を示す要部断面図である。図7は第1の実施形態の内視鏡において起立台によりガイドワイヤを固定する状態を示す要部断面図である。図6、及び図7は、先端部本体32の要部断面図であり、X(+)側から見た先端部本体32の側面図である。
図6に示されるように、当接部材37は、先端部本体32の先端面61の側に配置される。当接部材37は、突出面37Bと反対側の後端面37Cとを有する。後端面37Cは、先端部本体32の先端面61に対向する位置にある。後端面37Cに被ストッパ部37Dが設けられる。先端部本体32の先端面61には、被ストッパ部37Dと係合するストッパ部63とが設けられる。
処置具導出口60から導出された処置具100は、起立台36を矢印Aの方向に起立することにより、起立状態になる。処置具100は、接触面37Bの一部と接触し、接触点CPを支点として起立状態になる。当接部材37は、起立台36の操作に伴い、処置具100を介して接触点CPから矢印Bの方向の力を受ける。力は、矢印Bに示されるように、接触点CPを基準に、Y(-)方向成分の力とZ(+)方向成分の力との合成力となる。Y(-)方向成分の力とZ(+)方向成分の力の大きさは、起立台36の位置により変化する。当接部材37が受ける力は、起立台36が倒伏状態から起立状態に向かうのに伴い、Y(-)の方向成分の力が大きくなり、Z(+)の方向成分の力が小さくなる。
Z(+)の方向成分の力が、当接部材37をZ(+)の方向に、めくれるように変形し、先端部本体32との位置ずれを生じる原因となる。当接部材37と先端部本体32との位置ずれを防止すため、Z(+)の方向成分の力を受けた場合でも、当接部材37がめくれるように変形をしないようにする必要がある。以下の実施形態では、被ストッパ部37Dと係合するストッパ部63と係合することにより、当接部材37がめくれるように変形することが防止され、位置ずれの発生が抑制される。
第1の実施形態において、被ストッパ部37Dは、X方向からの断面視で、Y(-)方向に先細りとなる突起の形状を有している。突起はY軸に対して傾いた傾斜面37Dと傾斜面37Dとを含む。傾斜面37DはY(-)方向に向かってZ(-)の方向に向かう傾斜面で構成され、傾斜面37DはY(-)方向に向かってZ(+)の方向に向かう傾斜面で構成される。
一方、ストッパ部63は、Y(+)方向に先広がりとなる窪みの形状を有し、被ストッパ部37Dと係合する。ストッパ部63は、起立台36の側に向かって回転軸86の側を向く傾斜面63Aと、起立台36の側に開口窓34Aの側を向く傾斜面63Bとを含む。傾斜面63AはY(+)方向に向かって、Z(+)の方向に向かう傾斜面で構成される。傾斜面63BはY(+)方向に向かってZ(-)の方向に向かう傾斜面で構成される。
ストッパ部63の傾斜面63Aと、被ストッパ部37Dの傾斜面37Dとが係合し、ストッパ部63の傾斜面63Bと、被ストッパ部37Dの傾斜面37Dとが係合する。
処置具導出口60から導出される処置具100を起立台36により起立させた際に、少なくともストッパ部63の傾斜面63Aが、当接部材37に加えられるZ(+)の方向成分の力を受ける。傾斜面63Aが、Z(+)の方向成分の力に抗するので、当接部材37が移動することを規制できる規制面となる。傾斜面63Aは、当接部材37の変形を防止し、当接部材37と先端部本体32とが位置ずれを生じることを抑制する。
次に、処置具としてガイドワイヤが使用される場合を説明する。図7に示されるように、起立台36を起立させることにより、起立台36の処置具誘導面36Aと、当接部材37の押圧面37Bとにより、ガイドワイヤ102が押圧固定される。当接部材37が受ける力は、Y(-)の方向成分の力が支配的になる。当接部材37は、Y(-)の方向に略平行の力により、先端部本体32に押圧される。Z(+)の方向成分の力が小さく、かつ傾斜面63AがZ(+)の方向成分の力を受けるので、当接部材37の変形が防止され、当接部材37と先端部本体32との位置ずれは、ほとんど生じない。
ストッパ部63の傾斜面63Aと傾斜面63BのY軸方向に対する角度、及び被ストッパ部37Dの傾斜面37Dと傾斜面37DのY軸方向に対する角度は、本発明を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
(第2の実施形態)
図面を参照して、第2の実施形態の内視鏡について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成には同様に符号を付して、その部分の詳細な説明を省略し、主に第1の実施形態と異なる点を説明する。
図8に示されるように、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様、キャップ34は、壁部34Bと一体に形成された当接部材37を備える。一方、第2の実施形態のストッパ部63及び被ストッパ部37Dの形状が、第1の実施形態のストッパ部63及び被ストッパ部37Dの形状と異なる。
第2の実施形態において、被ストッパ部37Dは、X方向からの断面視で、Y(-)方向に先広がりとなる窪みの形状を有している。窪みはY軸に対して傾いた傾斜面37Dと傾斜面37Dとを含む。傾斜面37DはY(-)方向に向かってZ(+)の方向に向かう傾斜面で構成され、傾斜面37DはY(-)方向に向かってZ(-)の方向に向かう傾斜面で構成される。
一方、ストッパ部63は、Y(+)方向に先細りとなる突起の形状を有し、被ストッパ部37Dと係合する。ストッパ部63は、開口窓34Aの側を向く傾斜面63Aと、起立台36の側に向かって回転軸86の側を向く傾斜面63Bと、を含む。傾斜面63AはY(+)方向に向かってZ(-)の方向に向かう傾斜面で構成され、傾斜面63BはY(+)方向に向かってZ(+)の方向に向かう傾斜面で構成される。
ストッパ部63の傾斜面63Aと、被ストッパ部37Dの傾斜面37Dとが係合し、ストッパ部63の傾斜面63Bと、被ストッパ部37Dの傾斜面37Dとが係合する。
処置具導出口60から導出される処置具100を起立台36により起立させた際に、少なくともストッパ部63の傾斜面63Bが、当接部材37に加えられるZ(+)の方向成分の力を受ける。傾斜面63Bが、Z(+)の方向成分の力に抗するので、当接部材37が移動することを規制できる規制面となる。傾斜面63Bは、当接部材37の変形が防止され、当接部材37と先端部本体32とが位置ずれを生じることを抑制する。
第2の実施形態の当接部材37の突出面37Bは、第1の実施形態の当接部材37の突出面37Bと同じ形状を有している。第2の実施形態においても、図7と同様に、起立台36を起立させることにより、起立台36の処置具誘導面36Aと、当接部材37の押圧面37Bとにより、ガイドワイヤ102が押圧固定される。また、Z(+)の方向成分の力が小さく、かつ傾斜面63BがZ(+)の方向成分の力を受けるので、当接部材37の変形が防止され、当接部材37と先端部本体32との位置ずれは、ほとんど生じない。
ストッパ部63の傾斜面63Aと傾斜面63BのY軸方向に対する角度、及び被ストッパ部37Dの傾斜面37Dと傾斜面37DのY軸方向に対する角度は、本発明を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
(第3の実施形態)
図面を参照して、第3の実施形態の内視鏡について説明する。なお、第1の実施形態、及び第2の実施形態と同様の構成には同様に符号を付して、その部分の詳細な説明を省略し、主に他の実施形態と異なる点を説明する。
図9に示されるように、第3の実施形態では、第1の実施形態と同様、キャップ34は、壁部34Bと一体に形成された当接部材37を備える。一方、第3の実施形態のストッパ部63及び被ストッパ部37Dの形状が、第1の実施形態及び第2の実施形態のストッパ部63及び被ストッパ部37Dの形状と異なる。
第3の実施形態において、被ストッパ部37Dは、X方向からの断面視で、先端部本体32の側に向かって延び、開口窓34Aの側(Z(+))を向いて先端部本体32の長手軸Ax(Y軸方向)と平行な平行面37Dで構成される。
一方、第3の実施形態において、ストッパ部63は、X方向からの断面視で、起立台36の側に向かって延び、回転軸86の側(Z(-))を向いて先端部本体32の長手軸Ax(Y軸方向)と平行な平行面63Cで構成される規制面を有する。
ストッパ部63の平行面63Cと、被ストッパ部37Dの平行面37Dとが係合する。
処置具導出口60から導出される処置具100を起立台36により起立させた際に、少なくともストッパ部63の平行面63Cが、当接部材37に加えられるZ(+)の方向成分の力を受ける。平行面63Cが、Z(+)の方向成分の力に抗するので、当接部材37が移動することを規制できる規制面となる。平行面63Cは、当接部材37の変形が防止され、当接部材37と先端部本体32とが位置ずれを生じることを抑制する。
第3の実施形態の当接部材37の突出面37Bは、第1の実施形態の当接部材37の突出面37Bと同じ形状を有している。第3の実施形態においても、図7と同様に、起立台36を起立させることにより、起立台36の処置具誘導面36Aと、当接部材37の押圧面37Bとにより、ガイドワイヤ102が押圧固定される。また、Z(+)の方向成分の力が小さく、かつ平行面63CがZ(+)の方向成分の力を受けるので、当接部材37の変形が防止され、当接部材37と先端部本体32との位置ずれは、ほとんど生じない。
ストッパ部63が長手軸Axと平行な平行面63Cで構成される場合を示したが、起立台36の側に向かって回転軸86の側を向く傾斜面とすることができる。この傾斜面(不図示)は、Y(+)方向に向かって、Z(+)の方向に向かう傾斜面で構成される。
次に、他の形態の内視鏡について説明する。他の形態は、第1の実施形態から第3の実施形態と同様、壁部と一体に形成された当接部材を備えるキャップを有する。一方、当接部材の構造が一部の構造が第1の実施形態から第3の実施形態とは異なる。
図10に示されるように、当接部材37の後端面37Cには被ストッパ部が設けられていない。また、先端部本体32の先端面61にストッパ部が設けられていない。当接部材37の後端面37Cと先端部本体32の先端面61との装着の際の接合強度が、起立台36の起立操作に伴うZ(+)方向成分の力に抗する大きさであれば、当接部材37の変形が防止され、当接部材37と先端部本体32との位置ずれを防止できる。先端部本体32と当接部材37との装着は、例えば、接着剤等の化学的接合、ねじ止め等の機械的接合、及びその組み合わせを適用できる。
第1の実施形態から第3の実施形態、及び他の形態において、キャップが壁部と一体に形成された当接部材を備える場合、以下の点で有利である。
当接部材37がキャップ34に備わっている場合、例えば、キャップ34を先端部本体32から取り外した場合、当接部材37の部分が開放空間となる。洗浄ブラシが起立台収容空間66にアクセスしやすくなり、先端部本体32の洗浄性が向上する。
当接部材37が処置具100と接する接触面37Bを有する場合、特に接触面37Bは金属部が接触すると傷等の損傷を受けやすい。接触面37Bが損傷を受けた場合でも、新しいキャップ34に交換することにより、当接部材37を新しくできる。
(第4の実施形態)
図11及び図12を参照して、第4の実施形態の内視鏡について説明する。なお、第1の実施形態から第3の実施形態と同様の構成には同様に符号を付して、その部分の詳細な説明を省略し、主に他の実施形態と異なる点を説明する。
第4の実施形態では、図11に示されるように、当接部材37は、第1の実施形態から第3の実施形態と異なり、先端部本体32の先端面61(図12参照)に設けられる。当接部材37は、先端面61の側で、処置具導出口60に対しZ(+)方向に配置される。当接部材37は、全体としてY(+)方向の側に突出する。当接部材37は、起立台36が起立位置にある場合、処置具誘導面36Aに対向する位置に設けられる。
図11に示されるように、当接部材37は、2つの側面37Aと、2つ側面37Aの間に位置する突出面37Bと、を有する。
突出面37Bは、Z(-)の側からZ(+)の側に向かい、接触面37B、押圧面37B、及び上面37Bを含む。接触面37Bは、処置具導出口60から導出された処置具(不図示)を起立台36により起立させる際の支点となる接触点CP(図12参照)を含む面である。
押圧面37Bは、起立台36が起立位置にある状態で、処置具を押圧固定可能な面である。上面37Bは、起立台36により起立された処置具(不図示)と接触しない面である。押圧面37Bは、Y(+)方向から見て、丸みを帯びた四角形状を有している。接触面37Bは、処置具導出口60の形状に沿って、湾曲状に窪んだ形状を有している。但し、当接部材37の形状に、特に、限定されない。
当接部材37は、先端部本体32の先端面61に対向する後端面37C(図12参照)を備える。当接部材37の後端面37Cには被ストッパ部37Dが設けられる。
図12に示されるように、当接部材37は、キャップ34、及び先端部本体32とは別の部材で構成される。また、当接部材37は、キャップ34と同様に、樹脂材料でも、MIM(Metal Injection Molding)等の安価な金属材料でも構成できる。もしくは焼入鋼等を使用し、傷のつきにくい材料で構成できる。
当接部材37は、先端部本体32の先端面61の側に配置される。当接部材37は、突出面37Bと反対側の後端面37Cを有する。後端面37Cは、先端部本体32の先端面61に対向する位置にある。後端面37Cに被ストッパ部37Dが設けられる。先端部本体32の先端面61には、被ストッパ部37Dと係合するストッパ部63が設けられる。
第4の実施形態において、第1の実施形態と同様に、当接部材37の被ストッパ部37Dは、X方向からの断面視で、Y(-)方向に先細りとなる突起の形状を有している。突起はY軸に対して傾いた傾斜面37Dと傾斜面37Dとを含む。傾斜面37DはY(-)方向に向かってZ(-)の方向に向かう傾斜面で構成され、傾斜面37DはY(-)方向に向かってZ(+)の方向に向かう傾斜面で構成される。
一方、先端面61のストッパ部63は、Y(+)方向に先広がりとなる窪みの形状を有し、被ストッパ部37Dと係合する。ストッパ部63は、起立台36の側に向かって回転軸86の側を向く傾斜面63Aと、起立台36の側に開口窓34Aの側を向く傾斜面63Bとを含む。傾斜面63AはY(+)方向に向かって、Z(+)の方向に向かう傾斜面で構成される。傾斜面63BはY(+)方向に向かってZ(-)の方向に向かう傾斜面で構成される。
ストッパ部63の傾斜面63Aと、被ストッパ部37Dの傾斜面37Dとが係合し、ストッパ部63の傾斜面63Bと、被ストッパ部37Dの傾斜面37Dとが係合する。
処置具導出口60から導出される処置具100を起立台36により起立させた際に、少なくともストッパ部63の傾斜面63Aが、当接部材37に加えられるZ(+)の方向成分の力を受ける。傾斜面63Aが、Z(+)の方向成分の力に抗するので、当接部材37が移動することを規制できる規制面となる。傾斜面63Aは、当接部材37の変形が防止され、当接部材37と先端部本体32とが位置ずれを生じることを抑制する。
先端部本体32と当接部材37との装着は、例えば、接着剤等の化学的接合、ねじ止め等の機械的接合、及びその組み合わせを適用できる。先端部本体32と当接部材37とは、着脱自在に装着することが好ましい。当接部材37の接触面37B等が損傷等を受けた場合に、新しい当接部材37に交換することができる。
先端部本体32と当接部材37とを、ねじ止め等の機械的接合することにより、容易に着脱自在の装着を実現できる。ねじ止めする場合、例えば、ねじは、起立台収容空間66の側から、当接部材37を貫通し、先端部本体32に到達し、先端部本体32と当接部材37とを装着する。ねじの頭部は、当接部材37に埋め込まれることが好ましい。ねじと処置具との干渉を防止できる。
第4の実施形態では、第1の実施形態と同様の被ストッパ部37Dとストッパ部63とを示した。しかしながら、この形状に限定されることなく、第2の実施形態及び第3の実施形態と同様の被ストッパ部37Dとストッパ部63とを適用できる。
以上、本発明について説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10 内視鏡
12 内視鏡システム
14 プロセッサ装置
16 光源装置
18 ディスプレイ
20 起立操作レバー
22 操作部
24 挿入部
26 軟性部
28 湾曲部
30 先端部
32 先端部本体
34 キャップ
34A 開口窓
34B 壁部
36 起立台
36A 処置具誘導面
36B 反対面
36C 側面
36D 基端面
36E 上面
37 当接部材
37A 側面
37B 突出面
37B 接触面
37B 押圧面
37B 上面
37C 後端面
37D 被ストッパ部
37D 傾斜面
37D 傾斜面
37D 平行面
38 処置具チャンネル
40 ワイヤ
42 送気送水チューブ
46 操作部本体
48 把持部
50 折れ止め管
52 ユニバーサルケーブル
54 光源コネクタ
56 電気コネクタ
57 送気送水ボタン
58 送気送水ノズル
59 吸引ボタン
60 処置具導出口
61 先端面
62 アングルノブ
63 ストッパ部
63A 傾斜面
63B 傾斜面
63C 平行面
64 処置具導入口
66 起立台収容空間
68 隔壁
68A 上面
70 隔壁
72 光学系収容室
74 照明窓
76 観察窓
78 起立レバー収容室
78A 側面
80 起立レバー
80A レバー部
82 貫通孔
84 貫通孔
86 回転軸
88 孔
100 処置具
102 ガイドワイヤ
Ax 長手軸
A 矢印
B 矢印
CP 接触点

Claims (9)

  1. 操作部材が設けられた操作部と、
    前記操作部の先端側に設けられ、被検体内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の先端に位置し、処置具導出口が少なくとも形成された先端面、及び前記処置具導出口に連通する起立台収容空間が形成された先端部本体と、
    前記起立台収容空間に配置され、回転軸を中心に倒伏位置と起立位置との間で回転自在で、かつ処置具誘導面を有する起立台と、
    前記先端部本体の前記先端面の側に配置される当接部材であって、前記起立台が起立位置にある場合、前記処置具誘導面に対向する位置に設けられた当接部材と、を備え、
    前記当接部材は、前記先端部本体の前記先端面に対向する後端面に被ストッパ部を有し、
    前記先端部本体は、前記先端面に前記被ストッパ部と係合するストッパ部を有し、
    前記ストッパ部は、前記処置具導出口から導出され前記起立台により起立させられた処置具が押圧固定された際に前記処置具から受ける力で、前記起立台の起立方向を上方向とする場合の上方向に移動することを少なくとも規制し、
    前記ストッパ部が、前記起立台の側に向かって、前記回転軸の側を向いた前記先端部本体の長手軸の方向と平行な平行面で構成される規制面を有する、内視鏡。
  2. 操作部材が設けられた操作部と、
    前記操作部の先端側に設けられ、被検体内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の先端に位置し、処置具導出口が少なくとも形成された先端面、及び前記処置具導出口に連通する起立台収容空間が形成された先端部本体と、
    前記起立台収容空間に配置され、回転軸を中心に倒伏位置と起立位置との間で回転自在で、かつ処置具誘導面を有する起立台と、
    前記先端部本体の前記先端面の側に配置される当接部材であって、前記起立台が起立位置にある場合、前記処置具誘導面に対向する位置に設けられた当接部材と、を備え、
    前記当接部材は、前記先端部本体の前記先端面に対向する後端面にのみ被ストッパ部を有し、
    前記先端部本体は、前記先端面に前記被ストッパ部と係合するストッパ部を有し、
    前記ストッパ部は、前記処置具導出口から導出され前記起立台により起立させられた処置具が押圧固定された際に前記処置具から受ける力で、前記起立台の起立方向を上方向とする場合の上方向に移動することを少なくとも規制し、さらに、前記ストッパ部が、前記起立台の側に向かって、前記回転軸の側を向いた傾斜面からなる規制面と前記起立台の側に開口窓側を向く第1傾斜面とを備え、
    前記ストッパ部が前記先端面に設けられた窪みであり、前記被ストッパ部は前記後端面に設けられた突起であり、
    前記被ストッパ部は突出面を備えた突起であり、
    前記被ストッパ部は、前記処置具導出口から導出された前記処置具を前記起立台により起立させる際の支点を含む面である接触面と、前記起立台が起立位置にある状態で、前記処置具を押圧固定可能な面である押圧面と、前記規制面に係合する第2傾斜面と、前記第1傾斜面と係合する第3傾斜面と、で構成される、内視鏡。
  3. 前記当接部材が前記先端部本体に着脱自在に装着される、請求項1又は2に記載の内視鏡。
  4. 前記先端部本体に取り付けられ、前記起立台収容空間を覆うキャップであって、前記処置具誘導面と対向する側に開放された開口窓を画定する壁部を有するキャップを有し、
    前記キャップと前記当接部材とが一体成形で構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の内視鏡。
  5. 前記キャップが、前記先端部本体に着脱自在に装着される、請求項4に記載の内視鏡。
  6. 前記先端部本体が金属材料により構成され、前記当接部材が樹脂材料より構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の内視鏡。
  7. 前記当接部材が、
    前記処置具導出口から導出された前記処置具を前記起立台により起立させる際の支点を含む接触面と、
    前記起立台が起立位置にある状態で前記処置具を押圧固定可能な押圧面と、を備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の内視鏡。
  8. 前記起立台の前記処置具誘導面と前記当接部材の前記押圧面とにより前記処置具を押圧固定する、請求項7に記載の内視鏡。
  9. 操作部材が設けられた操作部と、
    前記操作部の先端側に設けられ、被検体内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の先端に位置し、処置具導出口が少なくとも形成された先端面、及び前記処置具導出口に連通する起立台収容空間が形成された先端部本体と、
    前記起立台収容空間に配置され、回転軸を中心に倒伏位置と起立位置との間で回転自在で、かつ処置具誘導面を有する起立台と、
    前記先端部本体に着脱自在に装着され、前記起立台収容空間を覆うキャップであって、前記処置具誘導面と対向する側に開放された開口窓を画定する壁部を有する、弾性力のある材質で構成されたキャップと、
    前記先端部本体の前記先端面の側に配置される当接部材であって、前記開口窓の基端の側で、前記起立台収容空間内に位置するように、前記キャップと一体成形で構成され、前記起立台が起立位置にある場合、前記処置具誘導面に対向する位置に設けられた当接部材と、を備え、
    前記当接部材は、前記先端部本体の前記先端面に対向する後端面にのみ被ストッパ部を有し、
    前記先端部本体は、前記先端面に前記被ストッパ部と係合するストッパ部を有し、
    前記ストッパ部は、前記処置具導出口から導出され前記起立台により起立させられた処置具が押圧固定された際に前記処置具から受ける力で、前記起立台の起立方向を上方向とする場合の上方向に移動することを少なくとも規制し、さらに、前記ストッパ部が、前記起立台の側に向かって、前記回転軸の側を向いた傾斜面からなる規制面と前記起立台の側に開口窓側を向く第1傾斜面とを備え、
    前記ストッパ部が前記先端面に設けられた窪みであり、前記被ストッパ部は前記後端面に設けられた突起であり、
    前記被ストッパ部は突出面を備えた突起であり、
    前記被ストッパ部は、前記処置具導出口から導出された前記処置具を前記起立台により起立させる際の支点を含む面である接触面と、前記起立台が起立位置にある状態で、前記処置具を押圧固定可能な面である押圧面と、前記規制面に係合する第2傾斜面と、前記第1傾斜面と係合する第3傾斜面と、で構成される、内視鏡。
JP2022109383A 2019-03-01 2022-07-07 内視鏡 Active JP7282240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022109383A JP7282240B2 (ja) 2019-03-01 2022-07-07 内視鏡

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019037790A JP7141963B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 内視鏡
JP2022109383A JP7282240B2 (ja) 2019-03-01 2022-07-07 内視鏡

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019037790A Division JP7141963B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022133415A true JP2022133415A (ja) 2022-09-13
JP7282240B2 JP7282240B2 (ja) 2023-05-26

Family

ID=87846601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022109383A Active JP7282240B2 (ja) 2019-03-01 2022-07-07 内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7282240B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08243071A (ja) * 1995-03-09 1996-09-24 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP2008536579A (ja) * 2005-04-15 2008-09-11 ウィルソン−クック・メディカル・インコーポレーテッド 起上台を有する内視鏡器具
JP2011136193A (ja) * 2000-04-17 2011-07-14 Olympus Corp 内視鏡
JP4970877B2 (ja) * 2006-05-17 2012-07-11 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08243071A (ja) * 1995-03-09 1996-09-24 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP2011136193A (ja) * 2000-04-17 2011-07-14 Olympus Corp 内視鏡
JP2008536579A (ja) * 2005-04-15 2008-09-11 ウィルソン−クック・メディカル・インコーポレーテッド 起上台を有する内視鏡器具
JP4970877B2 (ja) * 2006-05-17 2012-07-11 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP7282240B2 (ja) 2023-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11925316B2 (en) Endoscope
US11389054B2 (en) Endoscope, wire attaching method for endoscope, and wire detaching method for endoscope
US11564555B2 (en) Endoscope
CN111526798A (zh) 内窥镜
JP7141963B2 (ja) 内視鏡
JP7282240B2 (ja) 内視鏡
US20220400934A1 (en) Treatment tool elevating mechanism and ultrasonic endoscope
JP7463233B2 (ja) 内視鏡、及び装着部品
JP7097860B2 (ja) 内視鏡
WO2020179909A1 (ja) 内視鏡
CN110831484B (zh) 内窥镜
JP7270745B2 (ja) 内視鏡
JP7074700B2 (ja) 内視鏡
JP7149913B2 (ja) 内視鏡
WO2022191108A1 (ja) 内視鏡および先端キャップ
JP7246539B2 (ja) 内視鏡
WO2019017112A1 (ja) 内視鏡
JP7317774B2 (ja) 先端キャップ取外し治具
CN218606545U (zh) 钳道口组件、操作部及电子内窥镜
JP2022180048A (ja) 先端キャップ取外し治具及び内視鏡
JP2024033891A (ja) 内視鏡および先端キャップ
CN113490448A (zh) 内窥镜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7282240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150