JP2022132034A - 熱交換部材、熱交換器及び熱伝導部材 - Google Patents

熱交換部材、熱交換器及び熱伝導部材 Download PDF

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Abstract

【課題】熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、ハニカム構造体のクラックの発生も抑制することが可能な熱交換部材を提供する。【解決手段】外周壁11と、外周壁11の内側に配設され、第1端面13から第2端面14まで延びる第1流体の流路となる複数のセル15を区画形成する隔壁12とを有するハニカム構造体10と、外周壁11の外周面を被覆する被覆部材20とを備える熱交換部材100とする。第1流体の流路方向に直交するハニカム構造体10の断面において、隔壁12は、放射方向に延びる第1隔壁12aと、周方向に延びる第2隔壁12bとを含む。外周壁11及び第2隔壁12bの少なくとも一方の一部にスリット30が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換部材、熱交換器及び熱伝導部材に関する。
近年、自動車の燃費改善が求められている。特に、エンジン始動時などのエンジンが冷えている時の燃費悪化を防ぐため、冷却水、エンジンオイル、オートマチックトランスミッションフルード(ATF:Automatic Transmission Fluid)などを早期に暖めて、フリクション(摩擦)損失を低減するシステムが期待されている。また、排ガス浄化用触媒を早期に活性化するために触媒を加熱するシステムが期待されている。
上記のようなシステムとして、例えば、熱交換器がある。熱交換器は、内部に第1流体を流通させるとともに外部に第2流体を流通させることにより、第1流体と第2流体との間で熱交換を行う装置である。このような熱交換器では、高温の流体(例えば、排ガスなど)から低温の流体(例えば、冷却水など)へ熱交換することにより、熱を有効利用することができる。
例えば、特許文献1には、第1端面から第2端面まで貫通して第1流体の流路となるセルを区画成形する隔壁及び外周壁を有するハニカム構造体と、ハニカム構造体の外周壁を被覆する被覆部材とを備え、第1流体の流路方向に垂直な柱状ハニカム構造体の断面において、隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と周方向に延びる第2隔壁とを有し、且つ中心部側の第1隔壁の数が、外周壁側の第1隔壁の数よりも少ない熱交換部材、及び当該熱交換部材を備える熱交換器が提案されている。
特開2019-120488号公報
特許文献1に記載の熱交換部材は、ハニカム構造体の中心部側の第1隔壁の数を外周壁側の第1隔壁の数よりも少なくしているため、ハニカム構造体の中心部側にもセルを形成することが容易になり、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立することができる。
しかしながら、この熱交換部材に用いられるハニカム構造体は、放射方向に延びる第1隔壁に比べて周方向に延びる第2隔壁及び外周壁に熱応力が集中し、クラックが発生し易いという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、ハニカム構造体のクラックの発生も抑制することが可能な熱交換部材及び熱交換器を提供するものである。また、本発明は、上記の熱交換部材及び熱交換器に搭載することが可能な熱伝導部材を提供するものである。
上記の課題は、以下の本発明によって解決されるものであり、本発明は以下のように特定される。
本発明は、外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体と、
前記外周壁の外周面を被覆する被覆部材と
を備え、
前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
前記外周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一方の一部にスリットが設けられている熱交換部材である。
また、本発明は、外周壁、内周壁、及び前記外周壁と前記内周壁との間に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁を有する中空型のハニカム構造体と、
前記外周壁の外周面を被覆する被覆部材と
を備え、
前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
前記外周壁、前記内周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一つの一部にスリットが設けられている熱交換部材である。
また、本発明は、前記熱交換部材と、
前記被覆部材の外周を第2流体が流通可能となるように、前記被覆部材の径方向外側に間隔をおいて配置される外筒と
を備える熱交換器である。
また、本発明は、外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体を備える熱伝導部材であって、
前記外周壁及び前記隔壁が、骨材としてSiC粒子を主体とし、前記SiC粒子間に金属Siを含むSi-SiC質の材料で構成されており、
前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
前記外周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一方の一部にスリットが設けられている熱伝導部材である。
さらに、本発明は、外周壁、内周壁、及び前記外周壁と前記内周壁との間に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁を有する中空型のハニカム構造体を備える熱伝導部材であって、
前記外周壁、前記内周壁及び前記隔壁が、骨材としてSiC粒子を主体とし、前記SiC粒子間に金属Siを含むSi-SiC質の材料で構成されており、
前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
前記外周壁、前記内周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一つの一部にスリットが設けられている熱伝導部材である。
本発明によれば、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、ハニカム構造体のクラックの発生も抑制することが可能な熱交換部材及び熱交換器を提供することができる。また、本発明によれば、上記の熱交換部材及び熱交換器に搭載することが可能な熱伝導部材を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る熱交換部材の、ハニカム構造体の軸方向に平行な断面図である。 図1に示す熱交換部材のa-a’線の断面図である。 図2に示す熱交換部材を構成するハニカム構造体の部分拡大図である。 図1及び2に示す熱交換部材に用いることが可能な別のハニカム構造体の部分拡大図である。 図1及び2に示す熱交換部材に用いることが可能な別のハニカム構造体の部分拡大図である。 図1及び2に示す熱交換部材に用いることが可能な別のハニカム構造体の部分拡大図である。 本発明の実施形態1に係る熱交換器の、ハニカム構造体の第1流体の流路方向に平行な断面図である。 図7に示す熱交換器のb-b’線の断面図である。 本発明の実施形態2に係る熱交換部材の、中空型のハニカム構造体の軸方向に平行な断面図である。 図9に示す熱交換部材のc-c’線の断面図である。 実施例1~3で作製したハニカム構造体のスリットの位置を説明するための図である。 実施例4及び5で作製した中空型のハニカム構造体のスリットの位置を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施形態に対し変更、改良などが適宜加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
<実施形態1>
(1)熱交換部材及び熱伝導部材
図1は、本発明の実施形態1に係る熱交換部材の、ハニカム構造体の軸方向に平行な断面図である。また、図2は、図1に示す熱交換部材のa-a’線の断面図、すなわち、本発明の実施形態1に係る熱交換部材の、ハニカム構造体の第1流体の流路方向(軸方向)に直交する断面図である。また、図3は、図2に示す熱交換部材を構成するハニカム構造体の部分拡大図である。
本発明の実施形態1に係る熱交換部材100は、外周壁11と、外周壁11の内側に配設され、第1端面13から第2端面14まで延びる第1流体の流路となる複数のセル15を区画形成する隔壁12とを有するハニカム構造体10と、外周壁11の外周面を被覆する被覆部材20とを備える。このような構造を有する熱交換部材100では、セル15内を流通可能な第1流体と被覆部材20の外周を流通可能な第2流体との間の熱交換が、ハニカム構造体10の外周壁11及び被覆部材20を介して行われる。なお、図1において、第1流体は、紙面の左右のいずれの方向にも流れることができる。第1流体としては、特に限定されず、種々の液体又は気体を用いることができる。例えば、自動車に搭載される熱交換器に熱交換部材100が用いられる場合には、第1流体は排ガスであることが好ましい。
また、本発明の実施形態1に係る熱交換部材100の構成のうち、被覆部材20を除いた部材を熱伝導部材という。すなわち、本発明の実施形態1に係る熱伝導部材は、外周壁11と、外周壁11の内側に配設され、第1端面13から第2端面14まで延びる第1流体の流路となる複数のセル15を区画形成する隔壁12とを有するハニカム構造体10を備える。
ハニカム構造体10を構成する隔壁12は、第1流体の流路方向に直交するハニカム構造体10の断面(すなわち、図2に示す断面)において、放射方向(径方向)に延びる第1隔壁12aと周方向に延びる第2隔壁12bとを有する。このような構造とすることにより、第1隔壁12aを介して第1流体の熱を放射方向に伝達することができるため、ハニカム構造体10の外部に第1流体の熱を効率良く伝達することができる。
上記のような構造を有するハニカム構造体10では、ハニカム構造体10全体が放射方向に熱膨張した際に、周方向に引張られる熱応力が第2隔壁12b及び外周壁11にかかる。周方向に引張られる熱応力は、放射方向に引張られる熱応力に比べて大きいため、第2隔壁12b及び外周壁11に熱応力が集中し、クラックが発生し易い。
そこで、ハニカム構造体10を構成する外周壁11及び第2隔壁12bの少なくとも一方の一部に、スリット30が設けられる。このようにスリット30を設けることにより、第2隔壁12b及び外周壁11の少なくとも一方の熱応力が緩和されるため、クラックの発生を抑制することが可能となる。
スリット30は、図2~5に示されるように熱応力が集中してクラックが発生し易い外周壁11若しくは第2隔壁12bの一部、又は図6に示されるように外周壁11及び第2隔壁12bの一部に設けることができる。その中でも、(i)外周壁11及び第2隔壁12bの一部、又は(ii)第2隔壁12bの一部にスリット30を設けることが好ましく、特に外周壁11及び第2隔壁12bの両方のクラックを抑制する観点から、(i)外周壁11及び第2隔壁12bの一部にスリット30を設けることがより好ましい。なお、図4~6は、図3と同様に、熱交換部材100及び熱伝導部材に用いることが可能なハニカム構造体の部分拡大図を表す。
ハニカム構造体10の軸方向(第1流体の流路方向)におけるスリット30の長さは、特に限定されず、ハニカム構造体10の軸方向長さと同じにしてもよいし、ハニカム構造体10の軸方向長さよりも小さくしてもよい。
また、第1流体の流路方向に直交するハニカム構造体10の断面におけるスリット30の幅は、特に限定されず、2つの第1隔壁12aの間の長さと同じにしてもよいし、2つの第1隔壁12aの間の長さよりも小さくしてもよい。
外周壁11及び第2隔壁12bの少なくとも一方の一部に設けられるスリット30の数は、特に限定されないが、多いほど熱応力を緩和する効果を高めることができる。ただし、スリット30の数が多すぎると、ハニカム構造体10の強度が低下する恐れがある。したがって、ハニカム構造体10のサイズや隔壁12の数に応じてスリット30の数を設定することが望ましい。
スリット30は、第2隔壁12bの一部に設けられる、放射方向に連続するスリット30であることが好ましい。このようなスリット30であれば、一般的な加工方法によって容易に形成することができるため、熱交換部材100及び熱伝導部材の生産性が向上する。
ここで、「放射方向に連続するスリット30」とは、図3に示されるように、第1流体の流路方向に直交するハニカム構造体10の断面において、放射方向に延びる線L1上に連続した複数のスリット30が位置していることを意味する。
放射方向に連続するスリット30は、図6に示されるように、外周壁11にも連続していてもよい。このような構成とした場合でも、一般的な加工方法によって容易に形成することができるため、熱交換部材100及び熱伝導部材の生産性が向上する。
放射方向に連続するスリット30は、放射方向における第2隔壁12bの数がn個である場合に、外周壁11側からn×0.3個以上(ただし、小数点以下は切り捨てる)の第2隔壁12bに設けられていることが好ましく、n×0.4個以上(ただし、小数点以下は切り捨てる)の第2隔壁12bに設けられていることがより好ましい。このような構成とすることにより、第2隔壁12bのクラックを安定して抑制することができる。また、放射方向に連続するスリット30が設けられる第2隔壁12bの数が多いほど、圧力損失を低減することができる。圧力損失を低減すると、セル15を流通する第1流体の流速が遅くなり、隔壁12と第1流体とが接触する時間が増加するため、熱回収性能も向上する。なお、放射方向に連続するスリット30が設けられる第2隔壁12bの数の上限は、特に限定されず、n個以下とすることができ(すなわち、全ての第2隔壁12bに、放射方向に連続するスリット30を設けてもよい)、n×0.7個以下(ただし、小数点以下は切り捨てる)であることが好ましい。また、放射方向における第2隔壁12bの数は、ハニカム構造体10の外径にもよるが、5~30個が好ましく、10~20個がより好ましい。
例えば、図1~4に示されるようなハニカム構造体10では、第2隔壁12bの放射方向における数が9個(n=9)であるため、外周壁11側から2個以上の第2隔壁12bに、放射方向に連続するスリット30が設けられていることが好ましい。なお、図2及び3では、外周壁11側から4個の第2隔壁12bに、放射方向に連続するスリット30が設けられている場合を一例として示している。また、図6では、外周壁11及び外周壁11側から4個の第2隔壁12bに、放射方向に連続するスリット30が設けられている場合を一例として示している。
周方向におけるスリット30の数は、特に限定されないが、3~10個であることが好ましく、4~8個であることがより好ましい。このような数に制御することにより、ハニカム構造体10の強度を確保しつつ、クラックを抑制する効果を高めることができる。また、周方向におけるスリット30の数が多いほど、圧力損失を低減することができる。圧力損失を低減すると、セル15を流通する第1流体の流速が遅くなり、隔壁12と第1流体とが接触する時間が増加するため、熱回収性能も向上する。
ここで、「周方向におけるスリット30の数」とは、2つの第1隔壁12aの間に位置する領域の第2隔壁12bを1個とした場合の周方向におけるスリット30の数である。例えば、図2では、周方向におけるスリット30の数が4個の場合を一例として示している。
ハニカム構造体10の外形は、第1端面13から第2端面14まで第1流体がセル15内を流通することができれば特に限定されない。ハニカム構造体10の外形の例としては、円柱、楕円柱、四角柱又はその他の多角柱などが挙げられる。したがって、第1流体の流路方向に直交する断面において、ハニカム構造体10の外形は、円形、楕円形、四角形又はその他の多角形などとすることができる。なお、図1及び2では、ハニカム構造体10の外形が円柱状であり、その断面形状が円形の場合を一例として示している。
ハニカム構造体10の中心部側の第1隔壁12aの数は、ハニカム構造体10の外周壁11側の第1隔壁12aの数よりも少ないことが好ましい。このような構成とすることにより、ハニカム構造体10の中心部側にもセル15を容易に形成することができる。そのため、ハニカム構造体10の中心部側にセル15が形成され難くなることに起因する熱交換部材100及び熱伝導部材の圧力損失の増大を抑制することができる。
ここで、ハニカム構造体10の中心部側の第1隔壁12aの数とは、図2に示す断面において、ハニカム構造体10の中心部に最も近い(すなわち外周壁11から最も遠い)、周方向に並んだ複数のセル15を有する領域(以下、「周方向領域」という)中の複数のセル15を形成する第1隔壁12aの総数を意味する。また、ハニカム構造体10の外周壁11側の第1隔壁12aの数とは、図2に示す断面において、ハニカム構造体10の中心部から最も遠い(すなわち、外周壁11から最も近い)周方向領域中の複数のセル15を形成する第1隔壁12aの総数を意味する。
また、ハニカム構造体10の外周壁11側の第1隔壁12aの数は、熱回収効率の観点から、100~500個であることが好ましく、200~300個であることがより好ましい。さらに、ハニカム構造体10の第2隔壁12bの数は、熱応力緩和及び強度確保の観点から、500~4000個であることが好ましく、1000~3000個であることが好ましい。
第1隔壁12aの厚みは、第2隔壁12bの厚みよりも大きいことが好ましい。隔壁12の厚みは熱伝達量と相関するため、このような構成とすることにより、第1隔壁12aの熱伝達量を第2隔壁12bの熱伝達量よりも大きくすることができる。その結果、ハニカム構造体10の中心部側のセル15を流通する第1流体の熱をハニカム構造体10の外部に効率良く伝達することができる。
なお、隔壁12(第1隔壁12a及び第2隔壁12b)の厚みは、特に限定されず、用途などに応じて適宜調整すればよい。隔壁12の厚みは、0.1~1mmとすることが好ましく、0.2~0.6mmとすることが更に好ましい。隔壁12の厚みを0.1mm以上とすることにより、ハニカム構造体10の機械的強度を十分なものとすることができる。また、隔壁12の厚さを1mm以下とすることにより、開口面積の低下によって圧力損失が大きくなったり、第1流体との接触面積の低下によって熱回収効率が低下したりすることを防止することができる。
熱交換部材100及び熱伝導部材において、ハニカム構造体10の外周壁11は、外部からの衝撃、第1流体と第2流体との間の温度差による熱応力などにさらされる。そのため、これらの外力に対する耐性を確保する観点から、外周壁11の厚みを隔壁12(第1隔壁12a及び第2隔壁12b)の厚みよりも大きくすることが好ましい。このような構成とすることにより、外力による外周壁11の破壊(例えば、ひび、割れなど)を抑制することができる。
なお、外周壁11の厚みは、特に限定されず、用途などに応じて適宜調整すればよい。例えば、外周壁11の厚みは、熱交換部材100及び熱伝導部材を一般的な熱交換用途に用いる場合は、0.3mm超過10mm以下とすることが好ましく、0.5~5mmとすることがより好ましく、1~3mmとすることが更に好ましい。また、熱交換部材100及び熱伝導部材を蓄熱用途に用いる場合は、外周壁11の厚みを10mm以上として外周壁11の熱容量を増大させることも好ましい。
ハニカム構造体10の隔壁12及び外周壁11は、セラミックスを主成分とする。「セラミックスを主成分とする」とは、隔壁12及び外周壁11の全質量に占めるセラミックスの質量比率が50質量%以上であることをいう。
隔壁12及び外周壁11の気孔率は、10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましく、3%以下であることが更に好ましい。また、隔壁12及び外周壁11の気孔率は0%とすることもできる。隔壁12及び外周壁11の気孔率を10%以下とすることにより、熱伝導率を向上させることができる。
隔壁12及び外周壁11は、熱伝導性が高いSiC(炭化珪素)を主成分として含むことが好ましい。「SiC(炭化珪素)を主成分として含む」とは、隔壁12及び外周壁11の全質量に占めるSiC(炭化珪素)の質量比率が50質量%以上であることを意味する。
さらに具体的には、隔壁12及び外周壁11の材料としては、Si含浸SiC、(Si+Al)含浸SiC、金属複合SiC、再結晶SiC、Si34、及びSiCなどの材料を採用することができる。その中でも、安価に製造でき、高熱伝導であることから、骨材としてSiC粒子を主体とし、SiC粒子間に金属Siを含むSi-SiC質の材料(焼結体)が好ましい。具体的には、Si含浸SiC、(Si+Al)含浸SiCを材料として採用することが好ましい。なお、本明細書において「骨材としてSiCを主体とし」とは、骨材の全質量に占めるSiC粒子の割合が50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、特に好ましくは95質量%以上であることを意味する。
第1流体の流路方向に直交する断面におけるセル密度(即ち、単位面積当たりのセル15の数)は、特に限定されず、用途などに応じて適宜調整すればよいが、4~320セル/cm2の範囲であることが好ましい。セル密度を4セル/cm2以上とすることにより、隔壁12の強度、ひいてはハニカム構造体10自体の強度及び有効GSA(幾何学的表面積)を十分に確保することができる。また、セル密度を320セル/cm2以下とすることにより、第1流体が流れる際の圧力損失の増大を防止することができる。
ハニカム構造体10のアイソスタティック強度は、5MPa超過が好ましく、10MPa以上がより好ましく、100MPa以上が更に好ましい。ハニカム構造体10のアイソスタティック強度が、5MPa超過であると、耐久性に優れたハニカム構造体10とすることができる。ハニカム構造体10のアイソスタティック強度は、社団法人自動車技術会発行の自動車規格であるJASO規格M505-87に規定されているアイソスタティック強度の測定方法に準じて測定することができる。
第1流体の流路方向に直交する断面におけるハニカム構造体10の直径は、20~200mmであることが好ましく、30~100mmであることがより好ましい。このような直径とすることにより、熱回収効率を向上させることができる。なお、当該断面におけるハニカム構造体10の形状が円形でない場合には、ハニカム構造体10の断面の形状に内接する最大内接円の直径を、当該断面におけるハニカム構造体10の直径とする。
ハニカム構造体10の長さ(第1流体の流路方向の長さ)は、特に限定されず、用途などに応じて適宜調整すればよい。例えば、ハニカム構造体10の長さは、3~200mmとすることが好ましく、5~100mmとすることがより好ましく、10~50mmとすることが更に好ましい。
ハニカム構造体10の熱伝導率は、25℃において、50W/(m・K)以上であることが好ましく、100~300W/(m・K)であることがより好ましく、120~300W/(m・K)であることが更に好ましい。ハニカム構造体10の熱伝導率を、このような範囲とすることにより、熱伝導性が良好となり、ハニカム構造体10内の熱を外部に効率良く伝達させることができる。なお、熱伝導率の値は、レーザーフラッシュ法(JIS R1611-1997)により測定した値である。
ハニカム構造体10のセル15に、第1流体として排ガスを流す場合、ハニカム構造体10の隔壁12に触媒を担持させてもよい。隔壁12に触媒を担持させると、排ガス中のCO、NOx、HCなどを触媒反応によって無害な物質にすることが可能になるとともに、触媒反応の際に生じる反応熱を熱交換に用いることも可能になる。触媒としては、貴金属(白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウム、インジウム、銀、及び金)、アルミニウム、ニッケル、ジルコニウム、チタン、セリウム、コバルト、マンガン、亜鉛、銅、スズ、鉄、ニオブ、マグネシウム、ランタン、サマリウム、ビスマス、及びバリウムからなる群から選択された元素を少なくとも一種を含有するものであることが好ましい。上記元素は、金属単体、金属酸化物、又はそれ以外の金属化合物として含有されていてもよい。
被覆部材20は、ハニカム構造体10の外周壁11の外周面を被覆し得るものであれば特に限定されない。例えば、ハニカム構造体10の外周壁11の外周面に嵌合してハニカム構造体10の外周壁11を周回被覆する管状部材を用いることができる。また、緩衝作用の観点から、ハニカム構造体10と被覆部材20との間に無機マットなどを介在させてもよい。
ここで、本明細書において、「嵌合」とは、ハニカム構造体10と被覆部材20とが、相互に嵌まり合った状態で固定されていることをいう。したがって、ハニカム構造体10と被覆部材20との嵌合においては、すきま嵌め、締まり嵌め、焼き嵌めなどの嵌め合いによる固定方法の他、ろう付け、溶接、拡散接合などにより、ハニカム構造体10と被覆部材20とが相互に固定されている場合なども含まれる。
被覆部材20は、ハニカム構造体10の外周壁11に対応した内面形状を有することができる。被覆部材20の内面がハニカム構造体10の外周壁11に直接接触することで、熱伝導性が良好となり、ハニカム構造体10内の熱を被覆部材20に効率良く伝達することができる。
熱回収効率を高めるという観点からは、ハニカム構造体10の外周壁11の外周面の全面積に対する、被覆部材20によって周回被覆されるハニカム構造体10の外周壁11の外周面の面積の割合は高いほうが好ましい。具体的には、当該面積割合は80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%(すなわち、ハニカム構造体10の外周壁11の外周面の全部が被覆部材20によって周回被覆される。)であることが更により好ましい。
なお、ここでいう「外周壁11」とは、ハニカム構造体10の第1流体の流路方向に平行な面を指し、ハニカム構造体10の第1流体の流路方向と直交する面(第1端面13及び第2端面14)は含まれない。
被覆部材20は、製造性の観点から金属製であることが好ましい。また、被覆部材20が金属製であると、後述する外筒40(ケーシング)との溶接が容易に行える点でも優れている。被覆部材20の材料としては、例えば、ステンレス、チタン合金、銅合金、アルミ合金、真鍮などを用いることができる。その中でも、耐久信頼性が高く、安価という理由により、ステンレスが好ましい。
被覆部材20の厚みは、耐久信頼性の理由により、0.1mm以上が好ましく、0.3mm以上がより好ましく、0.5mm以上が更により好ましい。被覆部材20の厚みは、熱抵抗を低減して熱伝導性を高めるという理由により、10mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、3mm以下が更により好ましい。
被覆部材20の長さ(第1流体の流路方向の長さ)は、特に限定されず、ハニカム構造体10のサイズなどに応じて適宜調整すればよい。例えば、被覆部材20の長さは、ハニカム構造体10の長さよりも大きいことが好ましい。具体的には、被覆部材20の長さは、5mm~250mmとすることが好ましく、10mm~150mmとすることがより好ましく、20mm~100mmとすることが更に好ましい。
なお、被覆部材20の長さがハニカム構造体10の長さよりも大きい場合、被覆部材20の中央部にハニカム構造体10が位置するように設けることが好ましい。
次に、熱交換部材100及び熱伝導部材の製造方法を説明する。但し、熱交換部材100及び熱伝導部材の製造方法は、以下に説明する製造方法に限定されることはない。
まず、セラミックス粉末を含む坏土を所望の形状に押出成形し、ハニカム成形体を作製する。このとき、適切な形態の口金及び治具を選択することにより、セル15の形状及び密度、隔壁12の数、長さ及び厚さ、外周壁11の形状及び厚さなどを制御することができる。また、ハニカム成形体の材料としては、上記のセラミックスを用いることができる。例えば、Si含浸SiC複合材料を主成分とするハニカム成形体を製造する場合、所定量のSiC粉末に、バインダーと、水又は有機溶媒とを加え、得られた混合物を混練して坏土とし、成形して所望形状のハニカム成形体を得ることができる。そして、得られたハニカム成形体を乾燥し、減圧の不活性ガス又は真空中で、ハニカム成形体中に金属Siを含浸焼成することによって、ハニカム構造体10(熱伝導部材)を得ることができる。スリット30の形成は、押出成形時に行ってもよいし、焼成後のハニカム構造体10に行ってもよいし、焼成前のハニカム成形体の乾燥体に対して行ってもよい。押出成形時にスリット30を形成する場合、外周壁11及び第2隔壁12bの少なくとも一方の一部にスリット30が形成されるように口金を加工すればよい。また、焼成後のハニカム構造体10や焼成前のハニカム成形体の乾燥体にスリット30を形成する場合、当該技術分野において公知の加工方法を用いればよい。加工方法としては、特に限定されないが、研削加工、切削加工、レーザー加工、ウォータージェット加工、放電(EDM)加工などを用いることができる。
次に、ハニカム構造体10を被覆部材20に焼き嵌めすることで、被覆部材20の内周面をハニカム構造体10の外周壁11の外周面に嵌合させる。具体的には、被覆部材20を加熱膨張させ、ハニカム構造体10を被覆部材20の中に挿入した後、被覆部材20を冷却収縮させることにより、被覆部材20内にハニカム構造体10を固定することができる。なお、ハニカム構造体10と被覆部材20との嵌合は、上記したように、焼き嵌め以外に、すきま嵌め、締まり嵌めといった嵌め合いによる固定方法、更にはろう付け、溶接、拡散接合などにより行うことができる。このようにして熱交換部材100を得ることができる。
本発明の実施形態1に係る熱交換部材100及び熱伝導部材は、ハニカム構造体10を構成する外周壁11及び第2隔壁12bの少なくとも一方の一部に、スリット30を設けることにより、第2隔壁12b及び外周壁11の少なくとも一方の熱応力を緩和させているため、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、ハニカム構造体10のクラックの発生も抑制することができる。
(2)熱交換器
本発明の実施形態1に係る熱交換器200は、上記の熱交換部材100を有する。熱交換部材100以外の部材については、特に限定されず、公知の部材を用いることができる。例えば、本発明の実施形態1に係る熱交換器200は、熱交換部材100と、熱交換部材100の被覆部材20の外周を第2流体が流通可能となるように、被覆部材20の径方向外側に間隔をおいて配置される外筒40(ケーシング)とを備えることができる。
図7は、本発明の実施形態1に係る熱交換器の、ハニカム構造体の第1流体の流路方向に平行な断面図である。また、図8は、図7に示す熱交換器のb-b’線の断面図であり、本発明の実施形態1に係る熱交換器200の、ハニカム構造体の第1流体の流路方向に直交する断面図である。
本発明の実施形態1に係る熱交換器200は、熱交換部材100と、熱交換部材100の被覆部材20の外周を第2流体が流通可能となるように、被覆部材20の径方向外側に間隔をおいて配置される外筒40とを備える。外筒40は、第2流体の供給管41及び排出管42を有する。また、外筒40は、熱交換部材100の外周全体を周回被覆していることが好ましい。
上記のような構造を有する熱交換器200では、第2流体が供給管41から外筒40内に流入する。次いで、第2流体は、第2流体の流路を通る間に、熱交換部材100の被覆部材20を介してハニカム構造体10のセル15を流通する第1流体と熱交換した後、第2流体の排出管42から排出される。なお、熱交換部材100の被覆部材20の外周面は伝熱効率を調整するための部材によって被覆されていてもよい。
第2流体としては、特に制限はないが、熱交換器200が、自動車に搭載される場合には、第2流体は、水又は不凍液(JIS K2234:2006で規定されるLLC)であることが好ましい。第1流体及び第2流体の温度に関しては、第1流体の温度>第2流体の温度であることが好ましい。その理由としては、熱交換部材100の被覆部材20が低温で膨張せず、ハニカム構造体10がより高温で膨張することで、両者の嵌合が緩み難い条件となるためである。特に、ハニカム構造体10と被覆部材20との嵌合が焼き嵌めの場合、嵌合が緩み、ハニカム構造体10が抜け落ちるリスクを最小限にすることができる。
外筒40の内面は、熱交換部材100の被覆部材20の外周面と嵌合していることが好ましい。このようにすることで、第1流体の流路方向の両端部における被覆部材20の外周面が外筒40の内面と周回状に密接した構造とし、第2流体が外部に漏れないようにすることができる。被覆部材20の外周面と外筒40の内面とを密接させる方法としては、特に限定されないが、溶接、拡散接合、ろう付け、機械的な締結などが挙げられる。これらの中でも、耐久信頼性が高く、構造強度の改善も図ることができるという理由により、溶接が好ましい。
外筒40は、熱伝導性及び製造性の観点から、金属製であることが好ましい。金属としては、例えば、ステンレス、チタン合金、銅合金、アルミ合金、真鍮などを用いることができる。その中でも、安価で耐久信頼性が高いという理由により、ステンレスが好ましい。
外筒40の厚みは、耐久信頼性の理由により、0.1mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、1mm以上が更により好ましい。外筒40の厚みは、コスト、体積、重量などの観点から、10mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、3mm以下が更により好ましい。
外筒40は、一体成形品であってよいが、2つ以上の部材から形成される接合部材であってもよい。外筒40が、2つ以上の部材から形成される接合部材である場合、外筒40の設計自由度を高めることができる。
第2流体の供給管41及び排出管42の位置は、特に限定されず、熱交換器200の設置場所、配管位置、熱交換効率などを考慮して軸方向及び外周方向に適宜変更可能である。例えば、第2流体の供給管41及び排出管42は、ハニカム構造体10の軸方向両端部に対応する位置に設けることができる。また、第2流体の供給管41及び排出管42は、同じ方向に向けて延出されていても、異なる方向に向けて延出されていてもよい。
次に、熱交換器200の製造方法を説明する。但し、熱交換器200の製造方法は、以下に説明する製造方法に限定されることはない。
熱交換器200は、熱交換部材100の被覆部材20の外周を第2流体が流通可能となるように、被覆部材20の径方向外側に間隔をおいて外筒40を配置して接合することによって製造することができる。具体的には、熱交換部材100の被覆部材20の両端部を外筒40の内面と接合する。接合方法は上記した通り、嵌合を含む種々の方法がある。必要に応じて、接合箇所は溶接などにより接合可能である。これにより、被覆部材20の外周を周回被覆する外筒40が形成され、被覆部材20の外周面と外筒40の内面との間に第2流体の流路が形成される。このようにして熱交換器200を得ることができる。
本発明の実施形態1に係る熱交換器200は、上記の熱交換部材100を備えているため、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、ハニカム構造体10のクラックの発生も抑制することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2に係る熱交換部材、熱交換器及び熱伝導部材は、ハニカム構造体が中空型のハニカム構造体である点で本発明の実施形態1に係る熱交換部材及び熱交換器と異なり、それ以外の構成要素は本発明の実施形態1に係る熱交換部材、熱交換器及び熱伝導部材と同一である。したがって、以下では、同一部分の説明を省略し、相違点のみを詳細に説明する。また、本発明の実施形態1において登場した符号と同一の符号を有する構成要素は、本発明の実施形態2における構成要素と同一である。
図9は、本発明の実施形態2に係る熱交換部材の、中空型のハニカム構造体の軸方向に平行な断面図である。また、図10は、図9に示す熱交換部材のc-c’線の断面図、すなわち、本発明の実施形態2に係る熱交換部材の、中空型のハニカム構造体の第1流体の流路方向(軸方向)に直交する断面図である。
本発明の実施形態2に係る熱交換部材300は、外周壁11、内周壁16、及び外周壁11と内周壁16との間に配設され、第1端面13から第2端面14まで延びる第1流体の流路となる複数のセル15を区画形成する隔壁12を有する中空型のハニカム構造体10aと、外周壁11の外周面を被覆する被覆部材20とを備える。このような構造を有する熱交換部材300では、セル15内を流通可能な第1流体と被覆部材20の外周を流通可能な第2流体との間の熱交換が、中空型のハニカム構造体10aの外周壁11及び被覆部材20を介して行われる。なお、図9において、第1流体は、紙面の左右のいずれの方向にも流れることができる。
また、本発明の実施形態2に係る熱交換部材300の構成のうち、被覆部材20を除いた部材を熱伝導部材という。すなわち、本発明の実施形態2に係る熱伝導部材は、外周壁11、内周壁16、及び外周壁11と内周壁16との間に配設され、第1端面13から第2端面14まで延びる第1流体の流路となる複数のセル15を区画形成する隔壁12を有する中空型のハニカム構造体10aを備える。
中空型のハニカム構造体10aを構成する隔壁12は、第1流体の流路方向に直交する中空型のハニカム構造体10aの断面(すなわち、図10に示す断面)において、放射方向(径方向)に延びる第1隔壁12aと周方向に延びる第2隔壁12bとを有する。このような構造とすることにより、第1隔壁12aを介して第1流体の熱を放射方向に伝達することができるため、中空型のハニカム構造体10aの外部に第1流体の熱を効率良く伝達することができる。
上記のような構造を有する中空型のハニカム構造体10aでは、中空型のハニカム構造体10aの全体が放射方向に熱膨張した際に、周方向に引張られる熱応力が第2隔壁12b、外周壁11及び内周壁16にかかる。周方向に引張られる熱応力は、放射方向に引張られる熱応力に比べて大きいため、第2隔壁12b、外周壁11及び内周壁16に熱応力が集中し、クラックが発生し易い。
そこで、ハニカム構造体10aを構成する外周壁11、内周壁16及び第2隔壁12bの少なくとも一つの一部に、スリット30が設けられる。このようにスリット30を設けることにより、外周壁11、内周壁16及び第2隔壁12bの少なくとも一つの熱応力が緩和されるため、クラックの発生を抑制することが可能となる。
スリット30は、熱応力が集中してクラックが発生し易い、第2隔壁12bの一部、外周壁11の一部、内周壁16の一部、それらの2つの一部、又はそれらの全ての一部に設けることができる。その中でも、(i)外周壁11、内周壁16及び第2隔壁12bの一部、(ii)外周壁11及び第2隔壁12bの一部、(iii)内周壁16及び第2隔壁12bの一部、(iv)第2隔壁12bの一部、又は(v)内周壁16の一部にスリット30を設けることが好ましく、特に外周壁11及び第2隔壁12bの全てのクラックを抑制しつつ強度を確保する観点から、(ii)外周壁11及び第2隔壁12bの一部にスリット30を設けることがより好ましい。
スリット30は、第2隔壁12bの一部に設けられる、放射方向に連続するスリット30であることが好ましい。このようなスリット30であれば、一般的な加工方法によって容易に形成することができるため、熱交換部材300及び熱伝導部材の生産性が向上する。
また、放射方向に連続するスリット30は、外周壁11及び内周壁16の少なくとも一方にも連続していてもよい。このような構成とした場合でも、一般的な加工方法によって容易に形成することができるため、熱交換部材300及び熱伝導部材の生産性が向上する。
中空型のハニカム構造体10aの第1隔壁12aの数は、熱回収効率の観点から、100~500個であることが好ましく、200~400個であることがより好ましい。また、中空型のハニカム構造体10aの第2隔壁12bの数は、熱応力緩和及び強度確保の観点から、100~3000個であることが好ましく、300~2000個であることが好ましい。
内周壁16の厚みや材質などは、外周壁11と同様にすることができる。
第1流体の流路方向に直交する断面における内周壁16の直径は、1~70mmであることが好ましく、30~70mmであることがより好ましい。内周壁16の断面形状が円形でない場合には、内周壁16の断面形状に内接する最大内接円の直径を、内周壁16の直径とする。
内周壁16の内側に形成される中空部の形状は、特に限定されず、例えば、第1流体の流路方向に直交する断面において、円柱、楕円柱、四角柱又はその他の多角柱などとすることができる。したがって、第1流体の流路方向に直交する断面における中空部の形状(すなわち、内周壁16の内形)は、円形、楕円形、四角形又はその他の多角形などとすることができる。中空型のハニカム構造体10aの外周形状と中空部(内周壁16)の形状とは同一であっても異なっていてもよいが、外部からの衝撃、熱応力などに対する耐性の観点から、同一であることが好ましい。
中空型のハニカム構造体10aを備える熱交換部材300及び熱伝導部材の製造方法としては、特に限定されず、上記の熱交換部材100及び熱伝導部材の製造方法と同様にして行うことができる。また、内周壁16にスリット30を形成する方法も、外周壁11及び第2隔壁12bにスリット30を形成する方法と同様にして行うことができる。
本発明の実施形態2に係る熱交換部材300及び熱伝導部材は、中空型のハニカム構造体10aを構成する外周壁11、内周壁16及び第2隔壁12bの少なくとも一つの一部に、スリット30を設けることにより、外周壁11、内周壁16及び第2隔壁12bの少なくとも一つの熱応力を緩和させているため、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、中空型のハニカム構造体10aのクラックの発生も抑制することができる。
本発明の実施形態2に係る熱交換器は、上記の熱交換部材300を有する。例えば、本発明の実施形態2に係る熱交換器は、熱交換部材300と、熱交換部材300の被覆部材20の外周を第2流体が流通可能となるように、被覆部材20の径方向外側に間隔をおいて配置される外筒(ケーシング)とを備えることができる。
また、本発明の実施形態2に係る熱交換器の製造方法は、特に限定されず、上記の熱交換器200の製造方法と同様にして行うことができる。
本発明の実施形態2に係る熱交換器は、上記の熱交換部材300を備えているため、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、中空型のハニカム構造体10aのクラックの発生も抑制することができる。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1~3)
SiC粉末を含む坏土を所望の形状に押出成形した後、乾燥させ、所定の外形寸法に加工し、金属Siを含浸させて焼成することにより、SiC粒子間に金属Siを含むSi-SiC質の材料(Si含浸SiC)で構成されたハニカム構造体を作製した。作製したハニカム構造体の特徴は以下の通りである。
第1流体の流路方向(軸方向)に直交する断面における直径:75mm
軸方向長さ:42mm
外周壁側の第1隔壁の数:200個
第2隔壁の数:1500個
第1隔壁の厚み:0.3mm
第2隔壁の厚み:0.3mm
放射方向における第2隔壁の数:15個
外周壁の厚み:1mm
第1隔壁、第2隔壁及び外周壁の気孔率:3%
アイソスタティック強度:200MPa
熱伝導率(25℃):60W/(m・K)
次に、作製したハニカム構造体に対し、切削加工を用いて、放射方向に連続するスリットを図11に示す所定の位置に形成した。なお、図11は、ハニカム構造体の軸方向に直交する断面図であり、スリット以外の詳細な構造は省略している点に留意すべきである。図11において円内の直線がスリットを表す。
ハニカム構造体の軸方向におけるスリットの長さは、ハニカム構造体の軸方向長さと同じとした。また、放射方向に連続するスリットは、外周壁及び外周壁からX個の第2隔壁に設け、周方向におけるスリットの数はY個とした。X及びYの値は表1に示す。
(比較例1)
実施例1~3と同様の条件でハニカム構造体を作製した。比較例1では、ハニカム構造体にスリットを形成しなかった。
次に、上記の実施例及び比較例で得られたハニカム構造体を被覆部材に焼き嵌めすることにより、熱交換部材を作製した。被覆部材としては、ステンレス製の管状部材(厚さ1mm)を用いた。次に、熱交換部材を用い、図7及び8に示される構造の熱交換器に類似した、熱交換部材の外周に第2流体が流れるような試験治具を作製した。
上記のようにして作製した試験治具について、ハニカム構造体のセル内に第1流体、被覆部材の外周側に第2流体をそれぞれ流通させる耐熱試験を行い、ハニカム構造体にクラックが発生したガス(第1流体)の温度を評価した。耐熱試験では、ハニカム構造体のセル内に500℃から100℃ずつ温度を上昇させて最大温度を1000℃としたガス(第1流体)を100g/sの流量で流通させるとともに、被覆部材の外周側に40℃の水(第2流体)を10L/分の流量で流通させた。クラックの発生の有無は、ハニカム構造体を顕微鏡観察することによって評価した。この評価結果を表1に示す。
Figure 2022132034000002
表1に示されるように、スリットを形成しなかったハニカム構造体を用いた熱交換器では、ガス(第1流体)の温度が700℃のときにハニカム構造体にクラックが発生した(比較例1)のに対し、スリットを形成したハニカム構造体を用いた熱交換器では、ハニカム構造体にクラックが発生したガスの温度が高くなるか(実施例1及び2)、又はハニカム構造体にクラックが発生しなかった(実施例3)。したがって、ハニカム構造体にスリットを設けることにより、ハニカム構造体のクラックが発生し難くなると考えられる。
また、実施例1~3からわかるように、周方向のスリットの数と放射方向のスリットの深さとをバランス良く増大させることにより、クラックが発生しないハニカム構造体とすることができる。
(実施例4及び5)
SiC粉末を含む坏土を所望の形状に押出成形した後、乾燥させ、所定の外形寸法に加工し、金属Siを含浸させて焼成することにより、SiC粒子間に金属Siを含むSi-SiC質の材料(Si含浸SiC)で構成された中空型のハニカム構造体を作製した。作製した中空型のハニカム構造体の特徴は以下の通りである。
第1流体の流路方向(軸方向)に直交する断面における直径(外径):75mm
第1流体の流路方向(軸方向)に直交する断面における中空部(内周壁)の直径:57mm
軸方向長さ:20mm
第1隔壁の数:250個
第2隔壁の数:1000個
第1隔壁の厚み:0.3mm
第2隔壁の厚み:0.3mm
放射方向における第2隔壁の数:4個
外周壁及び内周壁の厚み:1mm
第1隔壁、第2隔壁、外周壁及び内周壁の気孔率:3%
アイソスタティック強度:200MPa
熱伝導率(25℃):60W/(m・K)
次に、作製した中空型のハニカム構造体に対し、切削加工を用いて、放射方向に連続するスリットを図12に示す所定の位置に形成した。なお、図12は、中空型のハニカム構造体の軸方向に直交する断面図であり、スリット以外の詳細な構造は省略している点に留意すべきである。図12において円内の直線がスリットを表す。
中空型のハニカム構造体の軸方向におけるスリットの長さは、中空型のハニカム構造体の軸方向長さと同じとした。また、放射方向に連続するスリットは、外周壁及び外周壁からX個の第2隔壁に設け、周方向におけるスリットの数はY個とした。X及びYの値は表2に示す。
(比較例2)
実施例4及び5と同様の条件でハニカム構造体を作製した。比較例2では、中空型のハニカム構造体にスリットを形成しなかった。
次に、上記の実施例及び比較例で得られた中空型のハニカム構造体を被覆部材に焼き嵌めすることにより、熱交換部材を作製した。被覆部材としては、ステンレス製の管状部材(厚さ1mm)を用いた。次に、熱交換部材を用い、図7及び8に示される構造の熱交換器に類似した、熱交換部材の外周に第2流体が流れるような試験治具を作製した。
上記のようにして作製した試験治具について、上記と同様にして耐熱試験を行い、ハニカム構造体にクラックが発生したガス(第1流体)の温度を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2022132034000003
表2に示されるように、スリットを形成しなかった中空型のハニカム構造体を用いた熱交換器では、ガス(第1流体)の温度が700℃のときに中空型のハニカム構造体にクラックが発生した(比較例2)のに対し、スリットを形成した中空型のハニカム構造体を用いた熱交換器では、中空型のハニカム構造体にクラックが発生したガスの温度が高くなるか(実施例4)、又は中空型のハニカム構造体にクラックが発生しなかった(実施例5)。したがって、中空型のハニカム構造体にスリットを設けることにより、中空型のハニカム構造体のクラックが発生し難くなると考えられる。
以上の結果からわかるように、本発明によれば、熱回収効率の向上と圧力損失の増大抑制とを両立しつつ、ハニカム構造体のクラックの発生も抑制することが可能な熱交換部材及び熱交換器を提供することができる。また、本発明によれば、上記の熱交換部材及び熱交換器に搭載することが可能な熱伝導部材を提供することができる。
10 ハニカム構造体
10a 中空型のハニカム構造体
11 外周壁
12 隔壁
12a 第1隔壁
12b 第2隔壁
13 第1端面
14 第2端面
15 セル
16 内周壁
20 被覆部材
30 スリット
40 外筒
41 供給管
42 排出管
100,300 熱交換部材
200 熱交換器

Claims (17)

  1. 外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体と、
    前記外周壁の外周面を被覆する被覆部材と
    を備え、
    前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
    前記外周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一方の一部にスリットが設けられている熱交換部材。
  2. 前記スリットが、(i)前記外周壁及び前記第2隔壁の一部、又は(ii)前記第2隔壁の一部に設けられている、請求項1に記載の熱交換部材。
  3. 前記第2隔壁の一部に、放射方向に連続するスリットが設けられている、請求項1又は2に記載の熱交換部材。
  4. 前記放射方向に連続するスリットが、前記外周壁にも連続している、請求項3に記載の熱交換部材。
  5. 外周壁、内周壁、及び前記外周壁と前記内周壁との間に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁を有する中空型のハニカム構造体と、
    前記外周壁の外周面を被覆する被覆部材と
    を備え、
    前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
    前記外周壁、前記内周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一つの一部にスリットが設けられている熱交換部材。
  6. 前記第2隔壁の一部に、放射方向に連続するスリットが設けられている、請求項5に記載の熱交換部材。
  7. 前記放射方向に連続するスリットが、前記外周壁及び前記内周壁の少なくとも一方にも連続している、請求項6に記載の熱交換部材。
  8. 前記放射方向における前記第2隔壁の数がn個である場合に、前記外周壁側からn×0.3個以上(ただし、小数点以下は切り捨てる)の前記第2隔壁に前記連続するスリットが設けられている、請求項1~7のいずれか一項に記載の熱交換部材。
  9. 前記周方向における前記スリットの数が3~10個である、請求項1~8のいずれか一項に記載の熱交換部材。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の熱交換部材と、
    前記被覆部材の外周を第2流体が流通可能となるように、前記被覆部材の径方向外側に間隔をおいて配置される外筒と
    を備える熱交換器。
  11. 外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体を備える熱伝導部材であって、
    前記外周壁及び前記隔壁が、骨材としてSiC粒子を主体とし、前記SiC粒子間に金属Siを含むSi-SiC質の材料で構成されており、
    前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
    前記外周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一方の一部にスリットが設けられている熱伝導部材。
  12. 前記スリットが、(i)前記外周壁及び前記第2隔壁の一部、又は(ii)前記第2隔壁の一部に設けられている、請求項11に記載の熱伝導部材。
  13. 前記第2隔壁の一部に、放射方向に連続するスリットが設けられており、
    前記放射方向に連続するスリットが、前記外周壁にも連続している、請求項11又は12に記載の熱伝導部材。
  14. 外周壁、内周壁、及び前記外周壁と前記内周壁との間に配設され、第1端面から第2端面まで延びる第1流体の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁を有する中空型のハニカム構造体を備える熱伝導部材であって、
    前記外周壁、前記内周壁及び前記隔壁が、骨材としてSiC粒子を主体とし、前記SiC粒子間に金属Siを含むSi-SiC質の材料で構成されており、
    前記第1流体の流路方向に直交する前記ハニカム構造体の断面において、前記隔壁が、放射方向に延びる第1隔壁と、周方向に延びる第2隔壁とを含み、
    前記外周壁、前記内周壁及び前記第2隔壁の少なくとも一つの一部にスリットが設けられている熱伝導部材。
  15. 前記第2隔壁の一部に、放射方向に連続するスリットが設けられており、
    前記放射方向に連続するスリットが、前記外周壁及び前記内周壁の少なくとも一方にも連続している、請求項14に記載の熱伝導部材。
  16. 前記放射方向における前記第2隔壁の数がn個である場合に、前記外周壁側からn×0.3個以上(ただし、小数点以下は切り捨てる)の前記第2隔壁に前記連続するスリットが設けられている、請求項11~15のいずれか一項に記載の熱伝導部材。
  17. 前記周方向における前記スリットの数が3~10個である、請求項11~16のいずれか一項に記載の熱伝導部材。
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