JP2022132033A - コンテンツ証明システム及びコンテンツ証明方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンテンツのメタデータの改竄を抑制しつつ、メタデータを適切に取得することを可能にするコンテンツ証明システム及びコンテンツ証明方法を提供する。【解決手段】 コンテンツ証明システムは、コンテンツのメタデータと対応付けられた証明書データを生成する生成部と、前記証明書データの唯一性を証明する第1トークンの発行を要求するメッセージを送信する第1送信部と、を備え、前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツを特定するための情報要素を含み、前記第1トークンを特定するための特定情報は、前記証明書データのハッシュ値を含む。【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテンツ証明システム及びコンテンツ証明方法に関する。
従来、NFT(Non-Fungible Token)などのトークンを用いたブロックチェーン技術によって、画像などのコンテンツの唯一性を証明する技術が知られている。例えば、トークンは、トークンURI(token Uniform Resource Identifier)によって管理される。
例えば、上述したブロックチェーン技術をデジタル証明書に適用する技術として、デジタル証明書のハッシュ値を発行する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特表2020-511017号公報
上述した背景下において、コンテンツのメタデータが記載されたURI(以下、メタデータURI)をトークンURIに埋め込むことが考えられるが、メタデータURIによって特定されるリソース(サーバ)の管理者が悪意を持つケース、メタデータURIによって特定されるリソース(サーバ)が第三者にハッキングされるケースなどにおいて、メタデータが改竄されてしまう可能性がある。一方で、トークンURIとして、コンテンツのハッシュ値を用いることが考えられるが、コンテンツのハッシュ化によってメタデータが失われてしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、コンテンツのメタデータの改竄を抑制しつつ、メタデータを適切に取得することを可能にするコンテンツ証明システム及びコンテンツ証明方法を提供することを目的とする。
第1の特徴は、コンテンツ証明システムであって、コンテンツのメタデータと対応付けられた証明書データを生成する生成部と、前記証明書データの唯一性を証明する第1トークンの発行を要求するメッセージを送信する第1送信部と、を備え、前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツを特定するための情報要素を含み、前記第1トークンを特定するための特定情報は、前記証明書データのハッシュ値を含む、ことを要旨とする。
第2の特徴は、第1の特徴において、前記コンテンツのメタデータは、前記第1トークンの発行元アドレスを含む、ことを要旨とする。
第3の特徴は、第1の特徴又は第2の特徴において、前記証明書データは、前記コンテンツのメタデータを表現するメタデータ画像を含む、ことを要旨とする。
第4の特徴は、第1の特徴乃至第3の特徴のいずれかにおいて、前記証明書データは、前記コンテンツの要約画像を含む、ことを要旨とする。
第5の特徴は、第1の特徴乃至第4の特徴のいずれかにおいて、前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツのハッシュ値を含む、ことを要旨とする。
第6の特徴は、第1の特徴乃至第5の特徴のいずれかにおいて、前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツに関する属性データを含む、ことを要旨とする。
第7の特徴は、第1の特徴乃至第6の特徴のいずれかにおいて、前記コンテンツ証明システムは、前記コンテンツの唯一性を証明する第2トークンの発行を要求するメッセージを送信する第2送信部を備える、ことを要旨とする。
第8の特徴は、第1の特徴乃至第7の特徴のいずれかにおいて、前記メタデータは、前記コンテンツの希少性を示す情報要素を含む、ことを要旨とする。
第9の特徴は、コンテンツ証明方法であって、コンテンツのメタデータと対応付けられた証明書データを生成するステップと、前記証明書データの唯一性を証明する第1トークンの発行を要求するメッセージを送信するステップと、を備え、前記コンテンツを特定するための情報要素を含み、前記第1トークンを特定するための特定情報は、前記証明書データのハッシュ値を含む、ことを要旨とする。
本発明によれば、コンテンツのメタデータの改竄を抑制しつつ、メタデータを適切に取得することを可能にするコンテンツ証明システム及びコンテンツ証明方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係るコンテンツ証明システム100を示す図である。 図2は、実施形態に係る販売サーバ20を示す図である。 図3は、実施形態に係るブロックチェーンシステム30を示す図である。 図4は、実施形態に係るコンテンツの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る証明書データの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る動作例1を示す図である。 図7は、実施形態に係る動作例2を示す図である。 図8は、実施形態に係る動作例3を示す図である。 図9は、変更例1に係る動作例1を示す図である。 図10は、変更例1に係る動作例2を示す図である。 図11は、変更例1に係る動作例3を示す図である。 図12は、変更例6に係る第1利用態様を示す図である。 図13は、変更例6に係る第2利用態様を示す図である。
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
[実施形態]
(コンテンツ証明システム)
以下において、実施形態に係るコンテンツ証明システムについて説明する。図1は、実施形態に係るコンテンツ証明システム100を示す図である。
図1に示すように、コンテンツ証明システム100は、ユーザ端末10と、販売サーバ20と、ブロックチェーンシステム30と、を有する。ユーザ端末10、販売サーバ20及びブロックチェーンシステム30は、ネットワーク110によって接続される。特に限定されるものではないが、ネットワーク110は、インターネットを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよい。
ユーザ端末10は、ユーザによって使用される端末である。ユーザは、コンテンツの購入者であってもよく、コンテンツの譲渡者であってもよく、コンテンツの譲受者であってもよい。特に限定されるものではないが、ユーザ端末10は、スマートフォンであってもよく、パーソナルコンピュータであってもよい。図1では、ユーザ端末10として、ユーザ端末10A及びユーザ端末10Bが例示されている。
販売サーバ20は、コンテンツを管理するエンティティである。例えば、販売サーバ20は、コンテンツを販売してもよく、コンテンツの譲渡を仲介してもよい。実施形態では、コンテンツのメタデータの正当性は、コンテンツのメタデータと対応付けられた証明書データによって管理される。
ブロックチェーンシステム30は、証明書データの唯一性を証明する第1トークンを管理するシステムである。第1トークンとしては、NFT(Non-Fungible Token)が用いられてもよい。第1トークンは、ERC721規格に準拠するトークンであってもよい。以下においては、第1トークンが証明書データに関するNFTであるケースについて例示する。
ここで、ブロックチェーンシステム30は、NFTのトランザクションをブロックチェーン技術によって管理する。トランザクションは、NFTの発行トランザクション、NFTの譲渡トランザクションなどを含む。従って、ブロックチェーンシステム30は、ブロックチェーンシステムと称されてもよい。
図1に示すように、ブロックチェーンシステム30は、ブロックチェーンに参加する2以上のサーバ又は端末によって構成される。トランザクションの履歴を管理する台帳は、分散型台帳と称されてもよい。
(販売サーバ)
以下において、実施形態に係る販売サーバについて説明する。図2は、実施形態に係る販売サーバ20を示す図である。図2に示すように、販売サーバ20は、通信部21と、管理部22と、制御部23と、を有する。
通信部21は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
通信部21は、ネットワーク110を介して、ユーザ端末10及びブロックチェーンシステム30と通信を実行する。例えば、通信部21は、コンテンツの購入(販売)に関する通信をユーザ端末10と実行してもよい。通信部21は、NFTのトランザクションに関する通信をブロックチェーンシステム30と実行してもよい。
実施形態では、通信部21は、証明書データの唯一性を証明するNFTを発行するブロックチェーンシステム30に対して、NFTの発行を要求するメッセージを送信する第1送信部を構成してもよい。
管理部22は、記憶媒体によって構成される。記憶媒体は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)、不揮発性メモリ、磁気メモリなどを含んでもよい。
管理部22は、コンテンツを管理する。コンテンツは、デジタルデータで表現可能であればよい。例えば、コンテンツは、静止画であってもよく、動画であってもよく、音声であってもよく、音楽であってもよい。コンテンツは、ゲーム等で用いるキャラクタ又はアイテムであってもよい。
例えば、コンテンツ200は、図3に示すように、静止画であってもよい。特に限定されるものではないが、静止画は、イラストであってもよく、写真であってもよい。
管理部22は、コンテンツのメタデータと対応付けられた証明書データを管理する。証明書データは、デジタルデータで表現可能であればよい。例えば、証明書データは、静止画であってもよく、動画であってもよく、HTMLファイルであってもよい。
実施形態では、証明書データは、コンテンツのメタデータを表現するメタデータ画像を含んでもよい。メタデータ画像は、メタデータをユーザが視認できるように構成された画像であればよい。例えば、メタデータ画像は、メタデータの文字列そのものの画像であってもよく、メタデータがコード化された画像(例えば、QRコード(登録商標))であってもよい。
実施形態では、証明書データは、コンテンツの要約画像を含んでもよい。要約画像は、証明書データが対応付けられたコンテンツをユーザが特定できるように構成されていればよい。例えば、コンテンツが静止画又は動画である場合には、要約画像は、コンテンツのサムネイル画像であってもよい。コンテンツが音声などである場合には、要約画像は、音声を表すアイコンであってもよい。
実施形態では、証明書データは、NFTを識別する識別情報(NFT ID)、NFTの発行元アドレス等、NFTを特定できる何らかの情報要素を1つ又は複数含んでもよい。
例えば、コンテンツ200が図3に示す静止画であるケースについて例示する。図4に示すように、証明書データ300は、コンテンツ200のサムネイル画像301を要約画像として含んでもよい。証明書データ300は、コンテンツ200のメタデータをコード化したQRコード302を含んでもよい。
ここで、メタデータは、コンテンツを特定するための情報要素、すなわち、コンテンツと証明書データとを対応付けるための情報要素を含む。メタデータは、コンテンツを特定するための情報要素として、コンテンツ200のハッシュ値を含んでもよい。このような構成によれば、ユーザがコンテンツ200を取得した場合に、取得されたコンテンツ200のハッシュ値とメタデータに含まれるハッシュ値とが一致するか否かによって、取得されたコンテンツ200の正当性を判断することができる。すなわち、2つのハッシュ値が一致すれば、取得されたコンテンツ200が正当であると判断することができる。一方で、2つのハッシュ値が一致しなければ、取得されたコンテンツ200が不当であると判断することができる。
メタデータは、NFTの発行元アドレスを含んでもよい。NFTの発行元アドレスは、ブロックチェーンシステム30によってNFTが管理されるアドレス空間を特定するためのアドレスであると考えてもよい。NFTの発行元アドレスは、NFTを最初に発行するエンティティ(例えば、販売サーバ20)によって管理されるアドレスであってもよい。
メタデータは、コンテンツ200に関する属性データを含んでもよい。特に限定されるものではないが、属性データは、コンテンツ200のタイトル、コンテンツ200の作成者、コンテンツ200の公開日などを含んでもよい。
制御部23は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路など)によって構成されてもよい。
制御部23は、販売サーバ20を制御する。実施形態では、制御部23は、コンテンツ200のメタデータと対応付けられた証明書データ300を生成する生成部を構成する。
(ブロックチェーンシステム)
以下において、実施形態に係るブロックチェーンシステムについて説明する。図5は、実施形態に係るブロックチェーンシステム30を示す図である。ここでは、便宜的に、ブロックチェーンシステム30を構成する1つのサーバ40を例に挙げて説明する。図5に示すように、サーバ40は、通信部41と、管理部42と、制御部43と、を有する。
通信部41は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
通信部41は、ネットワーク110を介して、ユーザ端末10及び販売サーバ20と通信を実行する。例えば、通信部41は、NFTのトランザクションに関する通信をユーザ端末10と実行してもよい。通信部41は、NFTのトランザクションに関する通信を販売サーバ20と実行してもよい。
管理部42は、記憶媒体によって構成される。記憶媒体は、SSD、HDD、不揮発性メモリ、磁気メモリなどを含んでもよい。
管理部42は、管理部42によって管理されるアドレス空間においてNFTを管理する。NFTは、コンテンツ200のハッシュ値を含んでもよい。NFTを特定するための特定情報(以下、tokenURI(Uniform Resource Identifier))は、証明書データ300のハッシュ値を含む。tokenURIは、上述した発行元アドレスを含んでもよい。tokenURIは、コンテンツ200のハッシュ値を含んでもよい。NFTの仕様にあるtokenURI以外の情報を利用してもよい。tokenURI以外の情報をNFTに新規に定義して、そこに証明書データ300のハッシュ値等を含んでもよい。以下においては、tokenURIに証明書データ300のハッシュ値等を含んだケースについて例示する。
管理部42は、NFTのトランザクションをブロックチェーン技術によって管理する。上述したように、トランザクションは、NFTの発行トランザクション、NFTの譲渡トランザクションなどを含む。このような構成によれば、NFTの取引に関する履歴を追跡することができ、NFTの正当な所有者又は権利者を追跡することができる。NFTは、ブロックチェーン上で管理されるトークンである。NFTは、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含めばよい。NFTは、NFTを識別する識別情報(NFT ID)、tokenURIを含んでもよい。
制御部43は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路など)によって構成されてもよい。
制御部43は、ブロックチェーンシステム30を管理する。例えば、管理部33は、NFTのトランザクションに関する制御を実行する。
(コンテンツ証明方法)
以下において、実施形態に係るコンテンツ証明方法について説明する。以下においては、コンテンツ200が販売サーバ20によって販売される手順、コンテンツ200がユーザ間で譲渡される手順、コンテンツ200の正当性を検証する手順について説明する。ここでは、ユーザ端末10Aが購入者又は譲渡者であり、ユーザ端末10Bが譲受者であるケースについて例示する。
実施形態では、NFTがユーザ端末10で管理されるケースについて想定する。NFTの所有者に関する情報は、NFTに含まれていなくてもよい。NFTを所有しているか否かは、NFTと対応付けられたアドレスに関する秘密鍵を有しているか否かによって特定される。すなわち、実施形態では、NFTと対応付けられたアドレス及びアドレスに関する秘密鍵は、ユーザ端末10によって管理される。
第1に、コンテンツ200が販売サーバ20によって販売される手順について、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、ステップS10において、販売サーバ20は、コンテンツ200を管理する。例えば、販売サーバ20は、コンテンツ200の作成者からコンテンツ200を取得する。
ステップS11において、販売サーバ20は、コンテンツ200のメタデータと対応付けられた証明書データ300を生成する。証明書データ300は、コンテンツのメタデータを表現するメタデータ画像(例えば、QRコード302)を含んでもよく、コンテンツの要約画像(例えば、サムネイル画像301)を含んでもよい。メタデータは、NFTの発行元アドレスを含んでもよい。メタデータは、コンテンツ200のハッシュ値を含んでもよい。メタデータは、コンテンツ200に関する属性データを含んでもよい。
ステップS12において、ユーザ端末10Aは、コンテンツ200の購入要求を販売サーバ20に送信する。
ステップS13において、販売サーバ20は、ブロックチェーンシステム30に対して、証明書データ300に関するNFTの発行を要求するトランザクション(発行トランザクション)を実行する。発行トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスを販売サーバ20のアドレスからユーザ端末10Aに変更するトランザクションであってもよい。発行トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスに関する秘密鍵を有するエンティティ(ここでは、販売サーバ20)しか実行することができなくてもよい。発行トランザクションは、証明書データ300の唯一性を証明するNFTの発行を要求するメッセージの送信と考えてもよい。メッセージは、証明書データ300を含んでもよく、証明書データ300のハッシュ値を含んでもよい。
ステップS14において、ブロックチェーンシステム30は、ユーザ端末10Aに対して、証明書データ300に関するNFTを発行する。このような発行によって、ユーザ端末10Aのアドレスと証明書データ300に関するNFTとが対応付けられる。NFTは、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含む。
ステップS15において、販売サーバ20は、コンテンツ200及び証明書データ300をユーザ端末10Aに送信する。
図6では、ステップS14の後にステップS15が実行されるが、図6に示すシーケンスはこれに限定されるものではない。ステップS15は、ステップS14の前に実行されてもよい。
第2に、コンテンツ200がユーザ間で譲渡される手順について、図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、ステップS20において、ユーザ端末10Aは、コンテンツ200及び証明書データ300をユーザ端末10Bに譲渡する。譲渡がネットワーク110を介して実行される場合には、ユーザ端末10Aは、コンテンツ200及び証明書データ300をユーザ端末10Bに送信してもよい。
ステップS21において、ユーザ端末10Aは、ブロックチェーンシステム30に対して、証明書データ300に関するNFTの譲渡を要求するトランザクション(譲渡トランザクション)を実行する。譲渡トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスをユーザ端末10Aのアドレスからユーザ端末10Bに変更するトランザクションであってもよい。譲渡トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスに関する秘密鍵を有するエンティティ(ここでは、ユーザ端末10A)しか実行することができなくてもよい。譲渡トランザクションは、証明書データ300の唯一性を証明するNFTの譲渡を要求するメッセージの送信であると考えてもよい。
ステップS22において、ブロックチェーンシステム30は、ユーザ端末10Bに対して、証明書データ300に関するNFTを譲渡する。このような譲渡によって、ユーザ端末10Bのアドレスと証明書データ300に関するNFTとが対応付けられる。NFTは、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含む。
図7では、ステップS21及びステップS22の前にステップS20が実行されるが、図7に示すシーケンスはこれに限定されるものではない。ステップS20は、ステップS21及びステップS22の後に実行されてもよい。
第3に、コンテンツ200の正当性を検証する手順について、図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、ステップS30において、ユーザ端末10Bは、コンテンツ200及び証明書データ300を管理する。例えば、コンテンツ200及び証明書データ300は、ユーザ端末10Aから譲渡されてもよい(図7を参照)。
ステップS31において、ユーザ端末10Bは、証明書データ300に関するNFTの参照要求をブロックチェーンシステム30に送信する。
ステップS32において、ブロックチェーンシステム30は、参照要求に対する参照応答をユーザ端末10Bに送信する。参照応答は、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含む。参照応答は、NFTの全ての情報を含まなくてもよい。
ここで、ユーザ端末10Bは、証明書データ300のハッシュ値を算出するとともに、算出されたハッシュ値がNFTに含まれるハッシュ値と一致するか否かを判定する。ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致する場合に、NFTと証明書データ300との対応関係が正当である、すなわち、証明書データ300が正当であると判断する。一方で、ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致しない場合に、NFTと証明書データ300との対応関係が正当ではない、すなわち、証明書データ300が正当ではないと判断する。
さらに、ユーザ端末10Bは、証明書データ300が正当であると判定された場合に、ユーザ端末10Bで管理されるコンテンツ200のハッシュ値を算出するとともに、証明書データ300(例えば、QRコード302)から取得されるメタデータに含まれるコンテンツ200のハッシュ値を特定する。ユーザ端末10Bは、算出されたハッシュ値と特定されたハッシュ値とが一致するか否かを判定する。ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致すれば、ユーザ端末10Bで管理されるコンテンツ200が正当であると判断することができる。一方で、ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致しなければ、ユーザ端末10Bで管理されるコンテンツ200が不当であると判断することができる。
(作用及び効果)
実施形態では、コンテンツ200のメタデータと対応付けられた証明書データ300の唯一性を証明するNFTが導入され、証明書データ300に関するNFTを特定するための特定情報(tokenURI)は、証明書データ300のハッシュ値を含む。このような構成によれば、ユーザが特定可能な態様でメタデータをtokenURIが含まないため、コンテンツ200に関する属性データを含み得るメタデータの改竄を抑制することができる。
このような前提下において、証明書データ300と対応付けられたメタデータは、コンテンツ200を特定するための情報要素を含む。NFTによって正当性を確認可能な証明書データ300がどのコンテンツ200に対応するのか特定することができる。
実施形態では、コンテンツ200のメタデータは、証明書データ300に関するNFTの発行元アドレスを含んでもよい。このような構成によれば、証明書データ300に関するNFTを発行したエンティティの信頼度によって、NFTの信頼度を判断することができる。
実施形態では、証明書データ300は、コンテンツ200のメタデータと対応付けられたメタデータ画像(例えば、QRコード302)を含んでもよい。このような構成によれば、メタデータの取得が容易である。
実施形態では、証明書データ300は、コンテンツ200の要約画像(例えば、サムネイル画像301)を含んでもよい。このような構成によれば、証明書データ300がどのコンテンツ200に関するものであるのか容易に特定することができる。
実施形態では、メタデータは、コンテンツ200に関するハッシュ値を含んでもよい。このような構成によれば、コンテンツ200の正当性をハッシュ値によって確認することができる。
実施形態では、メタデータは、コンテンツ200に関する属性データ(例えば、タイトル、作成者、公開日など)を含んでもよい。このような構成によれば、属性データを確認することができ、証明書データ300を鑑定書として適切に用いることができる。
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
実施形態では、証明書データ300に関するNFTがユーザ端末10で管理されるケースを例示した。これに対して、変更例1では、証明書データ300に関するNFTがユーザ端末10で管理されずに、販売サーバ20で管理されるケースについて説明する。すなわち、変更例1では、NFTと対応付けられたアドレス及びアドレスに関する秘密鍵は、販売サーバ20によって管理される。
上述したように、変更例1では、NFTが販売サーバ20で管理されるケースについて想定する。NFTの所有者に関する情報は、NFTに含まれてもよい。NFTを所有しているか否かは、NFTに書き込まれた情報によって特定される。変更例1では、販売サーバ20の信頼性が高いことが前提であってもよい。
(コンテンツ証明方法)
以下において、変更例1に係るコンテンツ証明方法について説明する。以下においては、コンテンツ200が販売サーバ20によって販売される手順、コンテンツ200がユーザ間で譲渡される手順、コンテンツ200の正当性を検証する手順について説明する。ここでは、ユーザ端末10Aが購入者又は譲渡者であり、ユーザ端末10Bが譲受者であるケースについて例示する。
第1に、コンテンツ200が販売サーバ20によって販売される手順について、図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、ステップS40において、販売サーバ20は、上述したステップS10と同様に、コンテンツ200を管理する。
ステップS41において、販売サーバ20は、上述したステップS11と同様に、コンテンツ200のメタデータと対応付けられた証明書データ300を生成する。
ステップS42において、ユーザ端末10Aは、上述したステップS12と同様に、コンテンツ200の購入要求を販売サーバ20に送信する。
ステップS43において、販売サーバ20は、上述したステップS13と同様に、ブロックチェーンシステム30に対して、証明書データ300に関するNFTの発行を要求するトランザクション(発行トランザクション)を実行する。発行トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスを販売サーバ20のアドレス間で変更するトランザクションであってもよい。発行トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスに関する秘密鍵を有するエンティティ(ここでは、販売サーバ20)しか実行することができなくてもよい。
ステップS44において、ブロックチェーンシステム30は、販売サーバ20に対して、証明書データ300に関するNFTを発行する。NFTは、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含む。NFTは、NFTの所有者がユーザ端末10Aであることを示す情報を含む。
ステップS45において、販売サーバ20は、上述したステップS15と同様に、コンテンツ200及び証明書データ300をユーザ端末10Aに送信する。
図9では、ステップS44の後にステップS45が実行されるが、図9に示すシーケンスはこれに限定されるものではない。ステップS45は、ステップS44の前に実行されてもよい。
第2に、コンテンツ200がユーザ間で譲渡される手順について、図10を参照しながら説明する。
図10に示すように、ステップS50において、ユーザ端末10Aは、コンテンツ200の譲渡申請を販売サーバ20に送信する。
ステップS51において、販売サーバ20は、ブロックチェーンシステム30に対して、証明書データ300に関するNFTの再発行を要求するトランザクション(再発行トランザクション)を実行する。再発行トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスを販売サーバ20のアドレス間で変更するトランザクションであってもよい。再発行トランザクションは、NFTと対応付けられたアドレスに関する秘密鍵を有するエンティティ(ここでは、販売サーバ20)しか実行することができなくてもよい。再発行トランザクションは、証明書データ300の唯一性を証明するNFTの再発行を要求するメッセージの送信であると考えてもよい。
ステップS52において、ブロックチェーンシステム30は、販売サーバ20に対して、証明書データ300に関するNFTを再発行する。NFTは、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含む。NFTは、NFTの所有者がユーザ端末10Bであることを示す情報を含む。
ステップS53において、販売サーバ20は、コンテンツ200及び証明書データ300をユーザ端末10Bに譲渡する。譲渡がネットワーク110を介して実行される場合には、販売サーバ20は、コンテンツ200及び証明書データ300をユーザ端末10Bに送信してもよい。
図10では、ステップS51及びステップS52の後にステップS53が実行されるが、図10に示すシーケンスはこれに限定されるものではない。ステップS53は、ステップS51及びステップS52の前に実行されてもよい。
第3に、コンテンツ200の正当性を検証する手順について、図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、ステップS60において、ユーザ端末10Bは、上述したステップS30と同様に、コンテンツ200及び証明書データ300を管理する。例えば、コンテンツ200及び証明書データ300は、販売サーバ20から譲渡されてもよい(図10を参照)。但し、コンテンツ200及び証明書データ300は、ユーザ端末10Aから譲渡されてもよい。
ステップS61において、ユーザ端末10Bは、証明書データ300に関するNFTの参照要求を販売サーバ20に送信する。
ステップS62において、販売サーバ20は、証明書データ300に関するNFTの参照要求をブロックチェーンシステム30に送信する。
ステップS63において、ブロックチェーンシステム30は、参照要求に対する参照応答を販売サーバ20に送信する。参照応答は、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含む。参照応答は、NFTの全ての情報を含まなくてもよい。
ステップS64において、販売サーバ20は、参照要求に対する参照応答をユーザ端末10Bに送信する。参照応答は、少なくとも証明書データ300のハッシュ値を含む。参照応答は、NFTの全ての情報を含まなくてもよい。
ここで、ユーザ端末10Bは、上述したステップS32と同様に、証明書データ300のハッシュ値を算出するとともに、算出されたハッシュ値が参照応答に含まれるハッシュ値と一致するか否かを判定する。ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致する場合に、NFTと証明書データ300との対応関係が正当である、すなわち、証明書データ300が正当であると判断する。一方で、ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致しない場合に、NFTと証明書データ300との対応関係が正当ではない、すなわち、証明書データ300が正当ではないと判断する。
さらに、ユーザ端末10Bは、証明書データ300が正当であると判定された場合に、ユーザ端末10Bで管理されるコンテンツ200のハッシュ値を算出するとともに、証明書データ300(例えば、QRコード302)から取得されるメタデータに含まれるコンテンツ200のハッシュ値を特定する。ユーザ端末10Bは、算出されたハッシュ値と特定されたハッシュ値とが一致するか否かを判定する。ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致すれば、ユーザ端末10Bで管理されるコンテンツ200が正当であると判断することができる。一方で、ユーザ端末10Bは、2つのハッシュ値が一致しなければ、ユーザ端末10Bで管理されるコンテンツ200が不当であると判断することができる。
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
上述した実施形態では特に触れていないが、変更例2では、証明書データ300に関するNFT(第1トークン)と別に発行されるトークンとして、コンテンツ200の唯一性を証明する第2トークンが導入される。
第2トークンとしては、コンテンツ200に関するNFTが用いられてもよい。コンテンツ200に関するNFTは、証明書データ300に関するNFTを管理するブロックチェーンシステム30で管理されてもよく、ブロックチェーンシステム30以外のブロックチェーンシステムで管理されてもよい。
なお、コンテンツ200に関するNFTを特定するための特定情報(以下、tokenURI)は、コンテンツ200のハッシュ値を含んでもよい。コンテンツ200に関するtokenURIは、コンテンツ200に関するNFTの発行元アドレスを含んでもよい。NFTの発行元アドレスは、ブロックチェーンシステムによって、コンテンツ200に関するNFTが管理されるアドレス空間を特定するためのアドレスであると考えてもよい。NFTの発行元アドレスは、コンテンツ200に関するNFTを最初に発行するエンティティによって管理されるアドレスであってもよい。
このようなケースにおいて、販売サーバ20(通信部21)は、コンテンツ200の唯一性を証明する第2トークンの発行を要求するメッセージを送信する第2送信部を構成してもよい。
変更例2においては、コンテンツ200に関するNFTがブロックチェーン上で管理されるため、その正当性はブロックチェーン上で追跡することができる。従って、証明書データ300から取得可能なメタデータは、コンテンツ200のハッシュ値を含まなくてもよい。但し、証明書データ300から取得可能なメタデータは、コンテンツ200を特定するための情報要素を含む。コンテンツ200を特定するための情報要素は、コンテンツ200に関するNFTのIDを含んでもよい。コンテンツ200を特定するための情報要素は、コンテンツ200に関するNFTのIDに加えて、コンテンツ200に関するNFTを管理するブロックチェーンを特定する情報を含んでもよい。
変更例2においては、原則として、コンテンツ200に関するNFT及び証明書データ300に関するNFTが一緒に流通する前提下において、証明書データ300に関するNFTがコンテンツ200のハッシュ値を含まなくても、コンテンツ200の所有者の正当性を検証することができる。
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例3では、証明書データ300と対応付けられたメタデータは、コンテンツ200の希少性を示す情報要素を含んでもよい。実施形態と同様に、証明書データ300は、コンテンツ200のメタデータを表現するメタデータ画像を含んでもよい。
コンテンツ200の希少性を示す情報要素は、コンテンツ200が限定コンテンツである旨を示す情報要素(例えば、「限定品」など)であってもよい。コンテンツ200の希少性を示す情報要素は、コンテンツ200の流通数を示す情報要素(例えば、「限定**部」)であってもよい。コンテンツ200の希少性を示す情報要素は、コンテンツ200の流通数に対するナンバリングを示す情報要素((例えば、「**番目/ **部」))を含んでもよい。
変更例3では、メタデータは、コンテンツ200の希少性を示す情報要素を含む。このような構成によれば、コンテンツ200の販売又は転売を効果的に行うことができる。
[変更例4]
以下において、実施形態の変更例4について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例4では、上述した証明書データ300の適用シーンについて説明する。具体的には、コンテンツ200の作成者(著作権者)に対して、コンテンツ200の譲渡に伴う対価を還元する仕組みについて説明する。
変更例4では、コンテンツ200の譲渡に伴う対価を還元するために、コンテンツ200の譲渡を管理する管理エンティティが導入される。
例えば、変更例1で説明したように、証明書データ300に関するNFTが販売サーバ20で管理される場合には、コンテンツ200及び証明書データ300の譲渡を販売サーバ20で管理可能であるため、販売サーバ20が管理エンティティとして機能してもよい。
但し、実施形態で説明したように、証明書データ300に関するNFTがユーザ端末10で管理される場合であっても、コンテンツ200及び証明書データ300の譲渡について管理エンティティに届け出ることが義務づけられてもよい。
さらに、管理エンティティは、ブロックチェーンシステム30上に実装される仕組みを提供するエンティティであってもよい。このような仕組みは、スマートコントラクトと称される仕組みであってもよい。
変更例4によれば、上述した証明書データ300を用いることによって、コンテンツ200の譲渡を管理することができるため、コンテンツ200の作成者(著作権者)に対価を還元することができる。
[変更例5]
以下において、実施形態の変更例5について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例5では、上述した証明書データ300の適用シーンについて説明する。具体的には、コンテンツ200の海賊版の流通を抑制する仕組みについて説明する。
変更例5では、コンテンツ200の海賊版の流通を抑制するために、証明書データ300に関するNFT及びコンテンツ200に関するNFTの少なくともいずれか1つを管理する管理エンティティが導入される。
例えば、管理エンティティは、コンテンツ200を所持するエンティティ(コンテンツホルダー)が共同で設立する団体であってもよい。管理エンティティは、NFTの発行元アドレスを管理してもよい。各コンテンツホルダーは、コンテンツホルダーの責任でNFTを発行してもよい。
コンテンツホルダーは、コンテンツ200の配信を第三者に委託してもよい。例えば、第三者よって管理されるプラットフォーム上においてコンテンツ200の配信が実行されてもよい。このようなケースにおいて、プラットフォームは、証明書データ300に関するNFTの情報をコンテンツ200とともに提供する。NFTの情報は、管理エンティティによってNFTが発行されていることを示す情報(例えば、「NFTは、管理エンティティによって発行されたもので、コンテンツの配信は管理エンティティによって第三者に許諾されている」など)であってもよい。
変更例5によれば、上述した証明書データ300を用いることによって、コンテンツ200の配信が合法であることを証明することができるため、コンテンツ200の海賊版の流通を抑制することができる。
[変更例6]
以下において、実施形態の変更例6について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例6では、上述した開示で説明した証明書データ300及び第1トークン(以下、NFT)の利用態様の一例について説明する。具体的には、証明書データ300及びNFTの利用によってコンテンツ200が流通する場合に、コンテンツ200の作成者に対してロイヤリティが支払われるケースについて説明する。
このようなケースにおいて、コンテンツ200の作成者は、証明書データ300及びNFTを利用せずにコンテンツ200を販売してもよい。例えば、コンテンツ200の作成者は、販売サーバ20を管理するエンティティに対してコンテンツ200を販売してもよく、他の購入者に対してコンテンツ200を販売してもよい。
以下において、証明書データ300及びNFTの利用態様として、第1利用態様及び第2利用態様について説明する。
第1利用態様では、販売サーバ20を管理するエンティティに対してコンテンツ200をコンテンツ200の作成者が販売した後の手順について説明する。ここでは、ユーザ端末10Aが購入者であり、ユーザ端末10Bが譲受者であるケースについて例示する。
図12に示すように、ステップS80において、ユーザ端末10Aと販売サーバ20との間でコンテンツ200の購入手順が行われる。購入手順は、上述した実施形態で説明した手順(図6を参照)であってもよく、上述した変更例1で説明した手順(図9を参照)であってもよい。コンテンツ200の作成者から見ると、コンテンツ200を販売した後の手順であるため、このような購入手順は、転売手順であると考えてもよい。
ステップS81において、販売サーバ20は、コンテンツ200の作成者に対して、コンテンツ200に関するロイヤリティを支払う。図12では、ロイヤリティを販売サーバ200が支払うが、ロイヤリティは、購入者によって支払われてもよく、コンテンツ200の転売を管理する他のエンティティによって支払われてもよい。
第1利用態様によれば、作成者と販売サーバ20との間では、証明書データ及びNFTを利用しない第1経済圏(例えば、FIAT経済圏)が形成され、販売サーバ20と購入者との間では、証明書データ及びNFTを利用する第2経済圏(例えば、Crypto経済圏)が形成されるといえる。すなわち、証明書データ及びNFTは、第1経済圏及び第2経済圏の橋渡し的な役割を担うといえる。
第2利用態様では、販売サーバ20を管理するエンティティに対してコンテンツ200の作成者がコンテンツ200を販売し、譲渡者に対して販売サーバ20がコンテンツ200を転売した後の手順について説明する。なお、コンテンツ200の作成者は、販売サーバ20を経由せずに、譲渡者に対してコンテンツ200を販売してもよい。ここでは、ユーザ端末10Aが譲渡者であり、ユーザ端末10Bが譲受者であるケースについて例示する。
図13に示すように、ステップS90において、ユーザ端末10Aとユーザ端末10Bとの間でコンテンツ200の譲渡手順が行われる。譲渡手順は、上述した実施形態で説明した手順(図7を参照)であってもよく、上述した変更例1で説明した手順(図10を参照)であってもよい。コンテンツ200の作成者から見ると、コンテンツ200を販売した後の手順であるため、このような譲渡手順は、転売手順であると考えてもよい。
ステップS91において、販売サーバ20は、コンテンツ200の作成者に対して、コンテンツ200に関するロイヤリティを支払う。図12では、ロイヤリティを販売サーバ200が支払うが、ロイヤリティは、譲渡者によって支払われてもよく、譲受者によって支払われてもよく、コンテンツ200の転売を管理する他のエンティティによって支払われてもよい。
第2利用態様によれば、作成者と販売サーバ20(又は譲渡者)との間では、証明書データ及びNFTを利用しない第1経済圏(例えば、FIAT経済圏)が形成され、販売サーバ20(又は譲渡者)と譲受者との間では、証明書データ及びNFTを利用する第2経済圏(例えば、Crypto経済圏)が形成されるといえる。すなわち、証明書データ及びNFTは、第1経済圏及び第2経済圏の橋渡し的な役割を担うといえる。
ここで、第1経済圏は、第2経済圏とは別にコンテンツ200の価格が設定され得る非NFT市場であると考えてもよい。同様に、第2経済圏は、第1経済圏とは別にコンテンツ200の価格が設定され得るNFT市場であると考えてもよい。
このような前提下において、NFT市場で設定されるコンテンツ200の価格(以下、NFT市場価格)の変動に応じて、非NFT市場で設定されるコンテンツ200の価格(以下、非NFT市場価格)が変動してもよい。例えば、NFT市場価格の上昇に応じて、非NFT市場価格が上昇してもよい。NFT市場価格の下降に応じて、非NFT市場価格が下降してもよい。このようなケースにおいて、NFT市場価格の変動に応じて非NFT市場価格を自動的に変動させる仕組み(サーバなど)が設けられてもよい。
以上説明したように、コンテンツ200の作成者がNFTに興味を持っていなくても、証明書データ及びNFTによって第1経済圏及び第2経済圏を結び付けることができるため、第2経済圏で生じる売買の効果をコンテンツ200の作成者にフィードバックすることができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した開示によって説明したが、上述した開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した開示では、コンテンツ200の販売を例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。上述した開示は、コンテンツ200の正当性を証明するために証明書データ300を用いる仕組みに適用することができる。
上述した開示では、証明書データ300を生成する生成部が販売サーバ20に設けられるケースを例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。生成部は、コンテンツ200の作成者(著作権者)のユーザ端末10、コンテンツホルダーのユーザ端末10、ネットワーク110上に実装されるクラウドシステムなどに設けられていてもよい。生成部は、ブロックチェーンなどの分散台帳技術上などに設けられてもよい。
上述した開示では、証明書データ300に関するNFTの発行を要求するメッセージを送信する第1送信部が販売サーバ20に設けられるケースを例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。第1送信部は、コンテンツ200の作成者(著作権者)のユーザ端末10、コンテンツホルダーのユーザ端末10、ネットワーク110上に実装されるクラウドシステムなどに設けられていてもよい。第1送信部は、ブロックチェーンなどの分散台帳技術上などに設けられてもよい。
上述した開示では、コンテンツ200に関するNFTの発行を要求するメッセージを送信する第2送信部が販売サーバ20に設けられるケースを例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。第2送信部は、コンテンツ200の作成者(著作権者)のユーザ端末10、コンテンツホルダーのユーザ端末10、ネットワーク110上に実装されるクラウドシステムなどに設けられていてもよい。第2送信部は、ブロックチェーンなどの分散台帳技術上などに設けられてもよい。
上述した開示では、販売サーバ20が便宜的にサーバであるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。販売サーバ20は、ネットワーク110上に実装されるクラウドシステムによって実現されてもよい。販売サーバ20は、ブロックチェーンなどの分散台帳技術上などに設けられてもよい。
上述した開示では特に触れていないが、証明書データ300に関するtokenURIについて文字列制限が定められていてもよい、NFTの発行元アドレス及び証明書データ300のハッシュ値が文字列制限を守れない場合には、証明書データ300のハッシュ値の一部(例えば、末尾の所定文字列)が削除されたものとして扱われてもよい。
上述した開示では特に触れていないが、コンテンツ200に関するtokenURIについて文字列制限が定められていてもよい、NFTの発行元アドレス及びコンテンツ200のハッシュ値が文字列制限を守れない場合には、コンテンツ200のハッシュ値の一部(例えば、末尾の所定文字列)が削除されたものとして扱われてもよい。
上述した開示では、証明書データ300の唯一性を証明する第1トークンとしてNFTを例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。第1トークンとして、NFT以外のトークンが用いられてもよい。
上述した開示では、コンテンツ200の唯一性を証明する第2トークンとしてNFTを例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。第2トークンとして、NFT以外のトークンが用いられてもよい。
上述した開示では特に触れていないが、コンテンツ証明システム100が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、コンテンツ証明システム100が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
10…ユーザ端末、20…販売サーバ、21…通信部、22…管理部、23…制御部、30…ブロックチェーンシステム、40…サーバ、41…通信部、42…管理部、43…制御部、100…コンテンツ証明システム、110…ネットワーク、200…コンテンツ、300…証明書データ、301…サムネイル画像、302…QRコード

Claims (9)

  1. コンテンツのメタデータと対応付けられた証明書データを生成する生成部と、
    前記証明書データの唯一性を証明する第1トークンの発行を要求するメッセージを送信する第1送信部と、を備え、
    前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツを特定するための情報要素を含み、
    前記第1トークンを特定するための特定情報は、前記証明書データのハッシュ値を含む、コンテンツ証明システム。
  2. 前記コンテンツのメタデータは、前記第1トークンの発行元アドレスを含む、請求項1に記載のコンテンツ証明システム。
  3. 前記証明書データは、前記コンテンツのメタデータを表現するメタデータ画像を含む、請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ証明システム。
  4. 前記証明書データは、前記コンテンツの要約画像を含む、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコンテンツ証明システム。
  5. 前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツのハッシュ値を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコンテンツ証明システム。
  6. 前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツに関する属性データを含む、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のコンテンツ証明システム。
  7. 前記コンテンツの唯一性を証明する第2トークンの発行を要求するメッセージを送信する第2送信部を備える、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のコンテンツ証明システム。
  8. 前記メタデータは、前記コンテンツの希少性を示す情報要素を含む、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のコンテンツ証明システム。
  9. コンテンツのメタデータと対応付けられた証明書データを生成するステップと、
    前記証明書データの唯一性を証明する第1トークンの発行を要求するメッセージを送信するステップと、を備え、
    前記コンテンツのメタデータは、前記コンテンツを特定するための情報要素を含み、
    前記第1トークンを特定するための特定情報は、前記証明書データのハッシュ値を含む、コンテンツ証明方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024052845A1 (en) * 2022-09-09 2024-03-14 C.R.F. Societa' Consortile Per Azioni Method and system for recording data relating to a tangible asset in association with a subject through the creation of a non-counterfeitable digital certificate adapted to certify ownership or possession, usage and maintenance of the asset

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