JP2022131929A - 錠剤保管容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】錠剤を直接手で触れずにのむことができる錠剤保管容器を提供する。【解決手段】上端に開口部13を有する、口頸部102内への嵌入用の有底筒状の中栓10と、中栓10の下端側に着脱自在かつ中心軸О回りの回転不能に装備させた底部材2と、前記開口部13を閉塞する頂壁32の蓋周壁34に、口頸部102の外面へ係脱可能に係着させる第1係着部36を設けた蓋体30とを具備する。有底筒状の中栓10の下部で形成する錠剤保持部22に通液孔24を穿設する。前記錠剤保持部22の上方で口頸部102の内面へ嵌着させるための垂直面部Aを、前記中栓10の外周面14の筒長方向の一部で形成する。前記頂壁32に中栓10へ連係する取付部38を設ける。この取付部38は、口頸部102への蓋周壁34の係着及び係脱操作により中栓10に対して着脱可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、錠剤保管容器に関する。
錠剤容器として、口頸部を起立する容器体と、口頸部の外面へ嵌合する装着筒部の上端に錠剤取出し孔を開口する頂板を付設したキャップ本体と、キャップ本体の一部にヒンジを介して連結された蓋体とを具備し、前記錠剤取出し孔の縁部から錠剤を一個ずつ取り出すための錠剤受けを上方へ突設したものが知られている(特許文献1)。
特開2006-103700
特許文献1の錠剤容器は、錠剤受けの上に載せた錠剤を利用者の手の平の上に移動させ、手の平を介して錠剤を口へ運んでのみ、口の中に錠剤を含んだ状態で飲料水を飲むことで、水と一緒に錠剤をのみ込むという用い方をしていた。
この使用法では、錠剤に手で直接触れなければならず、衛生面で問題がある。
また手の平に載せた状態を別の手で摘まんで口に入れる場合もあるが、錠剤のように小さいものは、摘まみづらくなり、錠剤をのむ際に落下させるおそれがある。
さらに何錠もの錠剤をコップ一杯の水とともにのむ場合には、飲む水の量が増えるという問題がある。
本発明の第1の目的は、錠剤を直接手で触れずにのむことができる錠剤保管容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、使い勝手がよい錠剤保管容器を提供することである。
第1の手段は、液体容器100の口頸部102へ装着して用いられる錠剤保管容器であり、
上端に開口部13を有する、口頸部102内への嵌入用の有底筒状の中栓10と、
前記開口部13を閉塞する頂壁32を有し、この頂壁32の周端側から垂下する蓋周壁34に、口頸部102の外面へ係脱可能に係着させるための第1係着部36を設けた蓋体30と、を具備し、
有底筒状の中栓10の下部で形成する錠剤保持部22に通液孔24が穿設されており、
前記錠剤保持部22の上方で前記口頸部102の内面へ嵌着させるための垂直面部Aを、前記中栓10の外周面14の筒長方向の一部で形成しており、
前記頂壁32に中栓10へ連係する取付部38を設け、当該取付部38は、口頸部102への蓋周壁34の係着及び係脱操作により中栓10に対して着脱可能である。
本手段では、図1に示す如く、口頸部102内への嵌入用の有底筒状の中栓10を有し、この中栓10の開口部13を閉塞する蓋体30の頂壁32の周端側から垂下する蓋周壁34を、口頸部102の外面へ係着可能に設けている。
そして有底筒状の中栓10の下部で形成する錠剤保持部22に通液孔24が穿設されている。
また図3(B)に示す如く、口頸部102にセットされた状態で、前記錠剤保持部22の上方で前記口頸部102の内面へ嵌着させるための垂直面部Aを、前記中栓10の外周面14の筒長方向の一部で形成している。
また前記頂壁32に、中栓10へ連係する取付部38を設け、当該取付部38は、口頸部102への蓋周壁34の係着及び係脱操作により中栓10に対して着脱可能としている。
この構造によれば、図3(A)に示す如く、口頸部102へ蓋周壁34を係着させることで中栓10を口頸部102内へ嵌入させ、次に図4(A)に示す如く、蓋周壁34を係脱させることで、開口部13が開放された中栓10を口頸部102内に残して蓋体30を除去することができる。
そして、図4(B)に示す如く、別途用意した錠剤容器110内から開口部13を介して中栓10内へ錠剤を投入し、図5に示す如く、液体容器を傾けて、容器内の水などとともに錠剤を利用者の口へ流し込むことで、錠剤をのむことができる。
これら一連の手順において、錠剤を手指で直接触る必要がないから、衛生的である。
また錠剤を手で摘まんで口に運ぶ必要がないから、小さな錠剤を摘まみにくいという不都合を生じず、使い勝手がよい。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記取付部38は、前記頂壁32から垂設されかつ前記中栓10の上部12eの内面へ挿入される取付筒部とし、
前記中栓10の上部12eの内面に付設された第2被係着部16と、前記取付筒部38の外面に付設された第2係着部40とが、相互にかみ合うように設けられており、
第1係着部36は、口頸部102側へ螺着させることが可能に形成されており、
当該取付筒部38は、口頸部102への蓋周壁34の螺着及び螺脱操作により中栓10に対して着脱可能である。
本手段では、前記取付部38は、図1に示す如く、前記頂壁32から垂設されかつ前記中栓10の上部12eの内面へ挿入される取付筒部としている。
そして前記中栓10の上部12eの内面に第2被係着部16を、前記取付筒部38の外面に、第2被係着部16とかみ合わせるための第2係着部40をそれぞれ形成している。
この構造によれば、図4(A)に示す如く、口頸部102からの蓋周壁34を螺脱させながら、取付部38も中栓10から螺脱させることができ、使い勝手がよい。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記中栓10の下端側に対して着脱自在に装備された底部材2を具備する。
本手段では、図1に示す如く、前記中栓10の下端側に対して、着脱自在に底部材2を取り付けた。
この構造によれば、例えば本願の錠剤保管容器の組立作業において中栓10を手で支える必要があるときに、底部材2を介して中栓10を支持することができ、通液孔24が形成された中栓10の下部に手で触れる必要がないから、衛生的である。
また本願の錠剤保管容器を適当な置き場所(机の甲板など)に載置するときにも、底部材2がカバーとなり、前記中栓10の下部が置き場所に直接触れないので、衛生的である。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ前記底部材2は、前記中栓10の底板18の下面を覆う底壁4と、底壁4から起立する把持用筒6とで形成されており、
前記蓋周壁34は、前記取付部38を介して蓋体30が中栓10に組み付けられた状態で、前記把持用筒6の上端付近まで垂下されている。
本手段では、前記底部材2は、図2(B)に示す如く、前記中栓10の底板18の下面を覆う底壁4と、底壁4から起立する把持用筒6とで形成されている。
そして、前記蓋周壁34は、図1に示す如く、前記取付部38を介して蓋体30が中栓10に組み付けられた状態で、前記把持用筒6の上端付近まで垂下されている。
この構造によれば、図1の状態で塵埃が中栓10の外面に付着したり、或いは通液孔24を介して中栓10の内部に入ることを防止できる。
第5の手段は、第3の手段又は第4の手段を有し、かつ中栓10に対する底部材2の回り止め手段Tを、前記底部材2から中栓10側へ突設された係止リブ8と、この係止リブ8と係合する通液孔24とで形成した。
本手段では、図1に示す如く、中栓10に対する底部材2の回り止め手段Tを、前記底部材2から中栓10側へ突設された係止リブ8と、この係止リブ8と係合する通液孔24とで形成している。
この構造によれば、通液孔24を係止リブ8の受手段として兼用することができる。
第1の手段に係る発明によれば、液体容器100の口頸部102へ嵌入する有底筒状の中栓10の下部である錠剤保持部22に通液孔24を穿設しており、前記口頸部102へ係着する蓋体30の頂壁32で中栓10の開口部13を閉塞させ、当該頂壁32に設けた取付部38を中栓10に対して着脱可能に連係させたから、口頸部102へ蓋周壁34を係着させ、次に蓋周壁34を係脱させると、中栓10を口頸部102に残して蓋体30を除去できる。この状態で別の錠剤容器から中栓10内へ錠剤を投入し、開口部13に口をつけて液体容器を傾けると、通液孔24を通る水と共に錠剤を摂取でき、一連の手順中で錠剤を手指で触る必要が全くないから、衛生的であり、使い勝手もよい。
第2の手段に係る発明によれば、前記取付部38は、前記頂壁32から垂設されかつ前記中栓10の上部12eの内面へ挿入される取付筒部とし、前記中栓10の上部12eの内面に付設された第2被係着部16と、前記取付筒部38の外面に付設された第2係着部40とが、相互にかみ合うように設けており、口頸部102からの蓋周壁34を螺脱させながら、取付部38も中栓10から螺脱させることができるので、使い勝手がよい。
第3の手段に係る発明によれば、前記中栓10の下端側に対して着脱自在に底部材2を取り付けたから、中栓10を手で支える必要があるときに底部材2を介して中栓10を支持することができ、通液孔24が形成された中栓10の下部に手で触れる必要がないので、衛生的である。
第4の手段に係る発明によれば、前記底部材2は、前記中栓10の底板18の下面を覆う底壁4と、底壁4から起立する把持用筒6とで形成されており、前記蓋周壁34は、前記取付部38を介して蓋体30が中栓10に組み付けられた状態で、前記把持用筒6の上端付近まで垂下されているから、塵埃が中栓10に付着することを防止できる。
第5の手段に係る発明によれば、中栓10に対する底部材2の回り止め手段Tを、前記底部材2から中栓10側へ突設された係止リブ8と、この係止リブ8と係合する通液孔24とで形成しているから、通液孔24を係止リブ8の受手段として兼用することができる。
本発明の実施形態に係る錠剤保管容器の断面図である。 図1に示す錠剤保管容器の各部材の構造を示しており、同図(A)は、中栓の断面図、同図(B)は、底部材図の断面図である。 図1の錠剤保管容器の使用状態の説明図であり、同図(A)は、底部材を除去した後に中栓を液体容器の口頸部内へ挿入する途中の段階を、同図(B)は、口頸部内への中栓の挿入が完了した段階をそれぞれ示している。 図3に続く、前記錠剤保管容器の使用状態の説明図であり、同図(A)は、中栓に対して蓋体30を螺脱させる途中の段階を、同図(B)は、蓋体を螺脱させた後に中栓内に錠剤を入れる段階を、それぞれ示している。 図4に続く、前記錠剤保管容器の使用状態の説明図であり、容器を傾けて中栓内の錠剤を液体(水)とともに外部へ流し出す段階をそれぞれ示している。
図1から図5は、本発明の実施形態に係る錠剤保管容器を示している。
この錠剤保管容器は、液体容器100の口頸部102へ装着して用いられるものであり、図1(A)に示す如く、底部材2と、中栓10と、蓋体30とからなる。
これら各部材は例えば合成樹脂で形成することができる。
本明細書において、液体容器100とは、錠剤を摂取するときに同時に飲む飲料(主として水)を収納する容器(例えばペットボトル)を指すものとする。前記口頸部102の外面には、第1被係着部である第1オネジ部104が形成されている。
底部材2は、前記中栓10の下端側に着脱自在かつ中心軸О回りの回転不能に装備させた部材である。
本実施形態の底部材2は、図2(B)に示す如く、底壁4の周端から把持用筒6を起立している。
前記底壁4の中心部からは、中栓への取付用突子7であるボスが起立されている。図示例の取付用突子7は、上端部がやや大径に形成されている。
また底壁4の上面には、前記底壁4の内周部から上方から見て放射線状に延びる複数の垂直板状の係止リブ8が付設されている。
これらの係止リブ8は、後述の第2通液孔24Bと係止させるためのものであり、係止リブ8の個数及び配置は、第2通液孔24Bに対応させる。
本実施形態では、これら係止リブ8と第2通液孔24Bとにより、底部材2に対する中栓10の回り止め手段Tが形成されている。もっとも、回り止め手段Tの構造は適宜変更することができる。
図示例では、前記係止リブ8は、把持用筒6と同じ高さであり、各係止リブ8の外端は把持用筒6に連設されている。
また周方向から見た図示例の係止リブ8は、矩形である。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
中栓10は、液体容器100の口頸部102内へ嵌入させるための有底筒状の部材であり、その上端には、利用者が口をつけるための開口部13を有する。
この有底筒状の中栓10の下部で形成する錠剤保持部22には、液体容器100内の液体を前記開口部13に導くための通液孔24が穿設されている。
本実施形態では、前記中栓10は、前記開口部13を縦向きの栓筒12に開口するとともに、この栓筒12の下端に底板18を付設してなる。
前記底板18は、錠剤を支えるための支持板としての役割を有する。
本実施形態では、底板18と栓筒12の下部(後述の下方筒部12a)とで前記錠剤保持部22が形成されている。
また本実施形態では、前記通液孔24として、底板18に穿設された第1通液孔24Aと、下方筒部12aに穿設された第2通液孔24Bとを設けている。もっとも、第1通液孔24Aと第2通液孔24Bとの一方は省略しても構わない。
図示例では、前記底板18の中央部には、前記取付用突子7を着脱自在に嵌入させるための取付孔20が開口されている。この取付孔20の周囲には、周方向に間隔を存して複数の第1通液孔24Aを配列している。
もっとも、これらの構造は適宜変更することができる。
前記栓筒12は、その筒壁の外周面14の一部である垂直面部Aを、液体容器100の口頸部102内へ嵌着させて、口頸部102へ装着できるように形成されている。
本実施形態の栓筒12は、図2(A)に示す如く、小径の下方筒部12aと、上端大径のテーパ状筒部12bと、中径の中間筒部12cと、拡径部12dと、大径の上方筒部12eからなり、下側から上側へ順次拡開するように形成されている。
このうちで中間筒部12cは、前記口頸部102の内面へ固嵌めさせるための嵌合筒部であり、その外周面として前記垂直面部Aを有する。
前記下方筒部12aは、前記底板18とともに錠剤保持部22を形成する部位であり、錠剤保持部22の側方から液体を流入させるための第2通液孔24Bを有する。
下方筒部12aと中間筒部12cとの間にテーパ状筒部12bを形成した理由は、図3(B)に示す如く、前記中間筒部12cを口頸部102内面に嵌合させた状態で、口頸部102と下方筒部12aとの間に隙間gを設けるためである。
こうすることにより、図5に示すように中栓10を装着した液体容器を傾けたときに、第2通液孔24Bからの水wの流入が可能となる。
前記上方筒部12eは、中栓10の上部であり、図3(B)に示すように、中栓10を液体容器100の口頸部102へ装着させた状態で、口頸部102の上側へ位置させるための部位(口筒部)である。
上方筒部12eと中間筒部12cとの間に拡径部12dを形成した理由は、この拡径部12dの下面に口頸部102の上端面を突き当てさせることで、口頸部102の上端面に前記上方筒部12eを係止させるためである。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
本実施形態において、前記下方筒部12aは、前記底板18の周端部に連設されている。
そして、前記下方筒部12aの周方向に等間隔に複数の前記第2通液孔24Bが開口されている。
好適な図示例では、前述のように、第2通液孔24Bは、通液路としての役割と、前記係止リブ8と係合させる受孔としての役割とを兼備している。
図示例の第2通液孔24Bは、縦方向の長孔に形成されている。
この長孔の長さは係止リブ8の高さ以上とし、また長孔の幅は係止リブ8の厚みに一致するように設計する。
前記中間筒部12cは、前記口頸部102内へ固嵌めさせるための嵌合筒部であり、中栓10を口頸部102へ嵌入した状態で、中栓10が口頸部102から抜けたり、或いは、空回りしないように形成されている。
前記中間筒部12cの外径は、口頸部102の内径とほぼ同じとしている。
そして、図4(A)に示す如く、液体容器100に装着した状態で蓋体30を中栓10から螺脱させるときに、蓋体30と中栓10との螺合箇所に作用する摩擦抵抗に比べて、垂直面部Aと口頸部102の内面との間に作用する摩擦抵抗が大きくなるように設計すればよい。
前記上方筒部12eは、中栓10の上部であり、前記中間筒部12cの上端から拡径部12dを介して起立している。
前記上方筒部12eの内面には、第2被係着部として、蓋体30側へ螺合させるための第2メネジ部16が形成されている。
第2被係着部の構造は適宜変更することができ、メネジの構造に代えて、蓋体側のオネジのネジ溝に沿ってスライド可能な係合突子としても構わない。
本明細書において、「係着」とは、対象物に対して着脱自在な状態で装着することをいう。
「係脱」とは、対象物から再度の装着可能に分離させることをいう。
蓋体30は、前記開口部13を閉塞する頂壁32を有し、この頂壁32の周端側から蓋周壁34を垂設させている。
前記蓋周壁34は、前記口頸部102の外面に螺合可能なネジ筒であり、その内面には、第1係着部として、前記第1オネジ部104とかみ合う第1メネジ部36が形成されている。
第1係着部の構造は適宜変更することができ、口頸部102の第1オネジ部104のネジ溝に沿ってスライド可能な係合突子としても構わない。
図示例の蓋周壁34の外径は、前記把持用筒6の外径とほぼ等しい。
また蓋周壁34の筒長は、蓋体30を中栓10へ組み付けた状態で、蓋周壁34の下端が把持用筒6の上端に当接或いは近接するように設けるとよい。こうすることにより、図1の状態で、外部の塵埃が中栓10に付着することを防止できる。
前記頂壁32からは、中栓10への取付部として、前記中栓10の内面(図示例では上方筒部12eの内面)へ嵌合する取付筒部38が垂設されている。
取付筒部38の外面には、第2係着部として、前記第2メネジ部16とかみ合う第2オネジ部40が形成されている。
第2係着部の構造も適宜変更することができ、オネジの構造に代えて、中栓側のメネジのネジ溝に沿ってスライド可能な係合突子としても構わない。
前記第1メネジ部36と第2メネジ部16とは、螺旋の向き及びピッチが同じであるように形成されている。
こうすることにより、液体容器100に装着した状態で前記蓋周壁34を前記口頸部102から螺脱させると、同時に取付筒部38が前記上方筒部12eから螺脱されるように設計されている。
すなわち、前記口頸部102に対する蓋周壁34の螺下降により、前記第1係着部36が口頸部102の外面に螺着するとともに、前記第2係着部40が第2被係着部16に螺着し、かつ前記口頸部102に対する蓋周壁34の螺上昇により、前記第1係着部36が口頸部102の外面から螺脱するとともに、前記第2係着部40が第2被係着部16から螺脱するように形成されている。
なお、前記蓋体30の構造は適宜変更することができる。中栓への取付部38は、口頸部102への蓋周壁34の係着及び係脱操作により中栓10に対して着脱可能に中栓10に取り付けられていれば、どのような構造でも構わない。
前記構成において、図1に示す錠剤保管容器を組み立てるときには、底部材2の上方に中栓10が在る状態(図示せず)から、取付用突子7を前記取付孔20に対して、また前記係止リブ8を第2通液孔24Bに対して、それぞれ位置合わせした後に、中栓10を底部材2側へ押し下げる。
そうすると、取付用突子7が取付孔20内へ嵌着されるとともに、また係止リブ8が第2通液孔24B内へ挿入される。
次に底部材2の把持用筒6を把持した状態で、前記取付筒部38の下端を前記上方筒部12eの上端に合わせて、蓋周壁34を回しながら下降させていくと、前記取付筒部38が前記上方筒部12e内へ螺合される。その理由は、前記回り止め手段Tにより底部材2に対する中栓10の回転が規制されているためである。
前記組立作業においては、通液孔を開口した中栓10の下部を手で持つ必要がないから、中栓の下部に汚れが付着せず、衛生的である。
なお、蓋体30と中栓10とを先に螺合させておき、底部材2をセットしてもよい。
本発明の錠剤保管容器を使用するときには、図1の状態から一方の手で蓋周壁34を持ち、他方の手で把持用筒6を把持して、真直ぐ下方へ引くと、中栓10から底部材2を離脱させることができる。
次に、水の入った液体容器100の口頸部102を、図3(A)に示す如く、前記蓋周壁34と中栓10との間に挿入し、次に蓋周壁34を口頸部102に対して螺下降させていくと、図3(B)に示す如く、蓋周壁34が口頸部102に螺合され、かつ中栓10の垂直面部Aが口頸部102内に圧入される。
これにより、蓋体30及び中栓10が液体容器100の口頸部102に対してセットされる。
次に、図4(A)に示す如く、前記蓋周壁34を口頸部102から螺脱させると、同時に前記取付筒部38が前記上方筒部12eから螺脱する。
この操作において、前記垂直面部Aと口頸部102の内面との摩擦抵抗により、中栓10は口頸部102に対して回転できないため、中栓10が蓋体30とともに共回りすることが防止され、これにより、前記上方筒部12eからの取付筒部38の螺脱が確実に行われる。
次に、図4(B)に示すように、別途に用意した錠剤容器110の口部112から中栓10の開口部13へ投入するときには、錠剤保持部22内へ錠剤を収納させることができる。
なお、図示はしないが、錠剤を投入するときには、例えばPTP包装(錠剤をプラスチックとアルミとで挟んでシート状とし、プラスチック部分を押すことでアルミが破れ、錠剤が飛び出す包装形式)などの錠剤を包装させたものから、直接中栓に錠剤を投入してもよい。
そして、図5に示すように、開口部13に口をつけるとともに、液体容器を傾けると、液体容器内の水wが通液孔24を介して中栓10内へ流入し、錠剤とともに、利用者の口に入る。
従って、利用者は水wとともに錠剤を摂取することができる。
一連の手順中で錠剤を手指で触る必要がないから、衛生的である。
また錠剤を摘まんでのむ必要がないから、指先を器用に動かすことができない利用者でも問題なく扱え、使い勝手がよい。
また水とともに錠剤をのむときに、予め、コップに水に入れて何錠もの錠剤とともにのむ場合には、摂取する水の量が多くなる傾向がある。
本発明の錠剤管理容器を使用したときには、口に入る水の量は液体容器の傾き具合で加減できることができ、水とともに錠剤が喉を通過したら、液体容器を正立状態に戻せばよいから、飲む水の量が必要以上に多くなることもない。
2…底部材 4…底壁 6…把持用筒 7…取付用突子(ボス) 8…係止リブ
10…中栓 12…栓筒 12a…下方筒部 12b…テーパ状筒部
12c…中間筒部 12d…拡径部 12e…上方筒部(中栓上部) 13…開口部
14…外周面 16…第2被係着部(第2メネジ部) 18…底板 20…取付孔
22…錠剤保持部
24…通液孔 24A…第1通液孔 24B…第2通液孔
30…蓋体 32…頂壁 34…蓋周壁 36…第1係着部(第1メネジ部)
38…取付部(取付筒部) 40…第2係着部(第2オネジ部)
100…液体容器 102…口頸部 104…第1被係着部(第1オネジ部)
110…錠剤容器 112…口部
A…垂直面部 g…隙間 О…中心軸(筒軸) T…回り止め手段 W…水






Claims (5)

  1. 液体容器(100)の口頸部(102)へ装着して用いられる錠剤保管容器であり、
    上端に開口部(13)を有する、口頸部(102)内への嵌入用の有底筒状の中栓(10)と、
    前記開口部(13)を閉塞する頂壁(32)を有し、この頂壁(32)の周端側から垂下する蓋周壁(34)に、口頸部(102)の外面へ係脱可能に係着させるための第1係着部(36)を設けた蓋体(30)と、を具備し、
    有底筒状の中栓(10)の下部で形成する錠剤保持部(22)に通液孔(24)が穿設されており、
    前記錠剤保持部(22)の上方で前記口頸部(102)の内面へ嵌着させるための垂直面部(A)を、前記中栓(10)の外周面(14)の筒長方向の一部で形成しており、
    前記頂壁(32)に中栓(10)へ連係する取付部(38)を設け、当該取付部(38)は、口頸部(102)への蓋周壁(34)の係着及び係脱操作により中栓(10)に対して着脱可能であることを特徴とする、錠剤保管容器。
  2. 前記取付部(38)は、前記頂壁(32)から垂設されかつ前記中栓(10)の上部(12e)の内面へ挿入される取付筒部とし、
    前記中栓(10)の上部(12e)の内面に付設された第2被係着部(16)と、前記取付筒部(38)の外面に付設された第2係着部(40)とが、相互にかみ合うように設けられており、
    第1係着部(36)は、口頸部(102)側へ螺着させることが可能に形成されており、
    当該取付筒部(38)は、口頸部(102)への蓋周壁(34)の螺着及び螺脱操作により中栓(10)に対して着脱可能である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の錠剤保管容器。
  3. 前記中栓(10)の下端側に対して着脱自在に装備された底部材(2)を具備することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の錠剤保管容器。
  4. 前記底部材(2)は、前記中栓(10)の底板(18)の下面を覆う底壁(4)と、底壁(4)から起立する把持用筒(6)とで形成されており、
    前記蓋周壁(34)は、前記取付部(38)を介して蓋体(30)が中栓(10)に組み付けられた状態で、前記把持用筒(6)の上端付近まで垂下されていることを特徴とする、請求項3に記載の錠剤保管容器。
  5. 中栓(10)に対する底部材(2)の回り止め手段(T)を、前記底部材(2)から中栓(10)側へ突設された係止リブ(8) と、この係止リブ(8)と係合する通液孔(24)とで形成したことを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載の錠剤保管容器。



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