JP2022131770A - 作業機械の姿勢復旧方法、姿勢復旧システムおよび姿勢復旧装置 - Google Patents

作業機械の姿勢復旧方法、姿勢復旧システムおよび姿勢復旧装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる姿勢復旧装置を実現する。【解決手段】設定部(11)は、作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する。取得部(12)は、動作中の作業機械の姿勢情報を取得する。復旧部(13)は、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械に復旧動作を行わせる。【選択図】図1

Description

本発明は、作業機械の姿勢復旧方法に関する。
従来、作業機械の姿勢に関する情報に基づいて、作業機械を制御する技術が知られている。これに関連する技術として、下記の特許文献1および特許文献2に開示された発明がある。
特許文献1は、通信ネットワークの通信性能に応じて適切に自動施工の継続実行を行うことができる作業機械に関する。作業機械は、通信ネットワークの通信に係る応答時間および通信帯域からなる通信性能情報を取得して予め定めた通信性能情報の基準範囲と比較するとともに、車体姿勢情報および作業機による施工対象である施工面に関する情報である施工面状態情報からなる施状態情報を取得して予め定めた施工状態の基準範囲と比較し、通信性能情報の比較結果と施工状態情報の比較結果とに応じて自動施工処理における作業機の動作への介入度合いを決定する介入度決定処理を行う少なくとも1つの車載制御ユニット又は外部制御ユニットを有する。車載制御ユニット又は外部制御ユニットは、介入度決定処理で決定された介入度合いに応じて作業機の動作を自動または半自動で制御する。
特許文献2は、油圧ショベルやダンプトラックなどの建設機械を遠隔で操縦するための遠隔操縦システムに関する。動作制御装置は、建設機械の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測手段と、位置姿勢計測手段で計測された位置および姿勢を時系列に記憶する位置姿勢記憶手段と、無線リモコン装置から送信される電波の受信状況を判断する受信状況判断手段と、姿勢記憶手段で記憶された姿勢情報に基づいて建設機械の姿勢を過去の任意の時点まで戻す自動復帰手段とを備える。自動復帰手段は、受信状況判断手段が無線リモコン装置から送信される電波が受信できないと判断したときは、位置姿勢記憶手段に記憶された位置姿勢記録情報に基づいて、建設機械の姿勢を、電波を受信できた時点まで戻す。
日本国特開2020-002709号公報 日本国特開2015-191249号公報
自律制御される作業機械の通常動作によって当該作業機械の姿勢が変化した場合、当該姿勢が、安全上好ましくない範囲となる場合があり得る。このような場合、当該作業機械の姿勢を自動的に回復するよう復旧動作を行うことが好ましい。
特許文献1に記載の発明は、通信性能情報を参照して作業機の動作への介入度合いを決定するものであるが、作業機械の通常動作による姿勢の変化に伴う上記課題の解決策を提供するものではない。
また、特許文献2に記載の発明は、電波が受信できない場合に、建設機械の姿勢を電波を受信できた姿勢まで復帰させるものであるが、本文献も、作業機械の通常動作による姿勢の変化に伴う上記課題の解決策を提供するものではない。
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、作業機械の通常動作に起因して変化した当該作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる技術を提供することである。
本発明の一態様に係る作業機械の姿勢復旧方法は、作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定し、動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得し、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械の復旧動作を行う。
本発明の一態様に係る姿勢復旧システムは、作業機械の姿勢情報を検知する第1の検知手段と、作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する設定手段と、第1の検知手段から取得した動作中の作業機械の姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械に復旧動作を行わせるよう指示する復旧手段とを備える。
本発明の一態様に係る姿勢復旧装置は、作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する設定手段と、動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得する取得手段と、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械に復旧動作を行わせる復旧手段とを備える。
本発明の一態様によれば、作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる。
本発明の例示的実施形態1に係る姿勢復旧装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態1に係る姿勢復旧方法の流れを示すフロー図である。 例示的実施形態2に係る姿勢復旧システムの機能的構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態3に係る姿勢復旧装置の機能的構成を示すブロック図である。 掘削装置の傾き情報を説明するための図である。 掘削装置の位置情報を説明するための図である。 掘削中の掘削装置の傾き情報の変化の一例を示すグラフである。 掘削装置の復旧動作の一例を示す図である。 掘削装置の復旧動作の他の一例を示す図である。 掘削装置の復旧動作のさらに他の一例を示す図である。 復旧動作によって掘削装置の姿勢が復旧しなかった場合を説明するための図である。 復旧動作によって姿勢が復旧した場合における掘削装置の再開掘削動作を説明するための図である。 例示的実施形態3に係る姿勢復旧方法の流れを示すフロー図である。 例示的実施形態4に係る姿勢復旧システムの機能的構成を示すブロック図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
〔例示的実施形態1〕
本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。
(姿勢復旧装置の構成)
本例示的実施形態に係る姿勢復旧装置10の構成について、図1を参照して説明する。図1は、姿勢復旧装置10の機能的構成を示すブロック図である。姿勢復旧装置10は、設定部11と、取得部12と、復旧部13とを含む。本例示的実施形態においては、姿勢復旧装置10が作業機械に内蔵される、重機内蔵型の一例である。
設定部11は、作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定し、安全姿勢範囲を復旧部13に出力する。安全姿勢範囲とは、作業機械の姿勢が、復旧動作が必要な姿勢であるか否かを判定するための、作業機械の動作前の姿勢を基準とした姿勢の範囲である。
ここで、本例示的実施形態において、「作業機械の姿勢」との表現には、
・作業機械自体の向き、又は当該作業機械が備える各部の少なくとも何れかの向き、及び
・作業機械自体の位置、又は当該作業機械が備える各部の少なくとも何れかの位置
が含まれる。換言すれば、「作業機械の姿勢」との文言は、「作業機械の空間的状態」とも表現できるものであり、当該文言には一例として、
・作業機械の傾き
・作業機械の位置
が少なくとも含まれる。
したがって、本例示的実施形態に係る「安全姿勢範囲」との表現は、一例として、作業機械の動作前の傾き及び位置を基準とした、当該作業機械の傾き及び位置の範囲のことを指す。
本例示的実施形態に係る作業機械には車体の傾斜量及び位置を検知する装置等が設けられており、設定部11は、作業機械の動作前における、この装置の検知結果に基づいて、安全姿勢範囲を設定する。
本例示的実施形態において、作業機械が行う動作は、通常動作、及び復旧動作の2つに大別される。通常動作とは、掘削、旋回、均し、持ち上げ等である。また、復旧動作とは、作業機械の姿勢情報が安全姿勢範囲内に収まるように、作業機械に行わせる動作のことである。
なお、本例示的実施形態において、作業機械の具体例として、バックホー、ユンボ、パワーショベル等の掘削装置(油圧ショベル)、クローラークレーン、トラッククレーン、ホイールクレーン等のクレーン、杭打ち機、ディーゼルハンマ、油圧ハンマ等の基礎工事用機械、ブルドーザ等を挙げることができる。これらの作業機械は、通常動作中に姿勢が崩れる可能性があり、復旧動作が必要となる建設機械等である。
取得部12は、動作中の作業機械の姿勢情報を取得し、姿勢情報を復旧部13に出力する。復旧部13は、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械に動作指示を与えることにより復旧動作を行わせる。
姿勢情報とは、作業機械の車体の傾き情報、車体の位置情報等の情報を含み、作業機械の現在の姿勢を判断するための情報である。復旧部13は、作業機械の現在の姿勢情報が、安全姿勢範囲内にない場合に、安全姿勢範囲から逸脱したと判断する。
復旧部13は、作業機械に復旧動作を行わせ、作業機械が安全姿勢範囲内にあることを確認したうえで、作業機械に通常動作を再開させる。
このとき、復旧部13は、作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を作業機械に行わせることによって、作業機械に復旧動作を行わせるようにしてもよい。
なお、上記第1の期間の具体的な時間は本実施形態を限定するものではないが、一例として、0.5秒~1.0秒程度の予め定められた期間とすることができる。また、上記第1の期間は、復旧部13が、作業機械の種別、作業の種別、及び通信環境等に応じて適応的に設定しておく構成としてもよい。
第1の期間は、車体傾きや横滑りを検知するための時間である。第1の期間連続して安全姿勢範囲から逸脱したか否かで復旧動作が必要か否かを判断する。第1の期間が設けられる理由は、作業機械の体勢が一時的に崩れたとしても時間を置くことによって体勢が元に戻ることがあるためである。このように、通常動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から逸脱したとしても、第1の期間逸脱しなければ、自動復旧が可能であるとして、復旧動作は行われない。なお、自動復旧が可能であるか否かを判断するための待機時間は、第1の期間とは別の期間として設定されてもよい。
また、第3の期間として、自然復旧の待機時間を設定するようにしてもよい。第3の期間が経過しても、第2の期間安全姿勢に留まらない場合は、復旧動作が開始されることになる。なお、第3の期間は、第1の期間と同じ期間であっても良いし、別の期間であっても良い。
なお、姿勢復旧装置10の各部が別々の装置にあってもよい。例えば、設定部11と取得部12とが1つの装置であってもよく、復旧部13が1つの装置であってもよい。これらは、1つの装置内に実装されてもよいし、別々の装置に実装されてもよい。例えば、別々の装置に実装される場合、通信ネットワークを介して各部の情報が送受信されて処理が進められる。
(姿勢復旧装置10の効果)
以上のように、本例示的実施形態に係る姿勢復旧装置10においては、復旧部13が、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械に復旧動作を行わせるので、作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる。
また、復旧部13が、作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を作業機械に行わせることによって、作業機械に復旧動作を行わせるので、容易に復旧動作を実施することができる。
(姿勢復旧方法の流れ)
本例示的実施形態に係る姿勢復旧方法の流れについて、図2を参照して説明する。図2は、姿勢復旧方法の流れを示すフロー図である。まず、設定部11は、作業機械の動作前の姿勢を基準とした所定の範囲を設定する(S1)。
次に、取得部12は、動作中の作業機械の姿勢情報を取得する(S2)。そして、復旧部13は、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したか否かを判定する(S3)。
復旧部13が、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱していないことを検出した場合(S3,No)、ステップS2に戻って以降の処理を繰り返す。また、復旧部13が、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合(S3,Yes)、作業機械の復旧動作を行う(S4)。
このとき、復旧部13は、作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を作業機械に行わせることによって、作業機械に復旧動作を行わせるようにしてもよい。
以上のように、本例示的実施形態に係る姿勢復旧方法においては、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械に復旧動作を行わせるので、作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる。
また、作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を作業機械に行わせることによって、作業機械に復旧動作を行わせるので、容易に復旧動作を実施することができる。
〔例示的実施形態2〕
本発明の第2の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1において説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(姿勢復旧システムの構成例)
図3は、本発明の第2の例示的実施形態に係る姿勢復旧システム1の機能的構成を示すブロック図である。姿勢復旧システム1は、設定部11と、復旧部13と、第1の検知装置20と、掘削装置40とを含む。また、本例示的実施形態においては、作業機械の一例として、掘削装置40の場合について説明する。
第1の検知装置20は、作業機械40の姿勢情報を検知する。例えば、第1の検知装置20は、作業機械40に設置されたIMU、スロープセンサ等の車体の傾斜量を検知する装置によって構成され、作業機械40がどの方向に傾いているかを検知する。また、第1の検知装置20は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークに無線で接続され、設定部11および復旧部13との間で通信が可能である。なお、第1の検知装置20と、設定部11および復旧部13との間の通信は、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)等の無線LAN、ビーコン、Small Cell、ローカル5G、ローカルLTE(Long Term Evolution)等の近距離通信であってもよい。
設定部11は、作業機械40の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する。
復旧部13は、第1の検知装置20から取得した動作中の作業機械40の姿勢情報を参照して、動作中の作業機械40の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械40に復旧動作を行わせるよう指示する。
なお、設定部11と復旧部13は、1つの装置内に実装されてもよいし、別々の装置に実装されてもよい。また、各部はクラウド上(すなわち通信ネットワーク上)に分散配置されても良い。例えば、クラウドや別々の装置に実装される場合、通信ネットワークを介して各部の情報が送受信されて処理が進められる。
以上のように、本例示的実施形態に係る姿勢復旧システム1においては、復旧部13が、姿勢情報を参照して、動作中の作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、作業機械に復旧動作を行わせるので、作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる。
〔例示的実施形態3〕
(姿勢復旧装置の構成)
図4は、例示的実施形態3に係る姿勢復旧装置10bの機能的構成を示すブロック図である。姿勢復旧装置10bは、設定部11と、取得部12と、復旧部13と、再開部14と、第1の検知部15と、第2の検知部16とを含む。本例示的実施形態においては、姿勢復旧装置10bが作業機械に内蔵される、重機内蔵型の一例である。再開部14は、復旧部13による作業機械の復旧動作の後、作業機械が安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、作業機械の動作を再開させる。
第2の期間が設けられる理由は、作業機械の復旧動作によって作業機械の体勢が戻ったとしても、それが一時的なものであり、再び作業機械の姿勢が安全姿勢範囲から逸脱する場合もあるためである。第2の期間は、作業機械の復旧動作が成功したか否かを判断するための期間である。
なお、上記第2の期間の具体的な時間は本実施形態を限定するものではないが、一例として、0.5秒~1.0秒程度の予め定められた期間とすることができる。また、上記第2の期間は、復旧部13が、作業機械の種別、作業の種別、及び通信環境等に応じて適応的に設定しておく構成としてもよい。
以下、本例示的実施形態においては、作業機械の一例として、バックホー等の掘削装置の場合について説明する。
第1の検知部15は、掘削装置に設置されたIMU(Inertial Measurement Unit)、スロープセンサ等の車体の傾斜量を検知する装置によって構成され、掘削装置がどの方向に傾いているかを検知する。
図5は、掘削装置40の傾き情報を説明するための図である。掘削装置40に設置された第1の検知部15は、掘削装置40の車体のピッチ方向の傾き(前傾、後傾)およびロール方向の傾き(右傾、左傾)を検知する。姿勢情報は、これらの4方向の傾き情報を含むものとするが、これに限定されるものではない。例えば、ピッチ方向またはロール方向のいずれか一方であってもよいし、4方向よりも多い傾きを姿勢情報としてもよい。
第2の検知部16は、GPS(Global Positioning System)、レーザーセンサ等によって構成され、掘削装置40の車体中心位置の2次元平面座標を検知し、主に掘削装置40の横滑り等を検知する。
図6は、掘削装置40の位置情報を説明するための図である。第2の検知部16は、掘削装置40の旋回中心座標(x,y)を検知する。姿勢情報は、これら2軸(x軸、y軸)の正負方向の合計4方向の位置情報を含む。
設定部11は、掘削装置40の掘削前の姿勢情報に含まれる4方向の傾き情報を基準とし、一定角度以内を車体傾斜の安全姿勢範囲として設定する。また、設定部11は、掘削装置40の掘削前の姿勢情報に含まれる4方向の位置情報を基準とし、一定距離以内を車体位置の安全姿勢範囲として設定する。
なお、上記一定角度の具体的な角度は本実施形態を限定するものではないが、一例として、1.0~2.0deg程度の予め定められた角度とすることができる。また、上記一定角度は、復旧部13が、作業機械の種別、作業の種別、及び通信環境等に応じて適応的に設定しておく構成としてもよい。
取得部12は、第1の検知部15から、掘削中の掘削装置40の4方向の傾き情報を取得し、復旧部13および再開部14に出力する。また、取得部12は、第2の検知部16から、掘削中の掘削装置40の4方向の位置情報を取得し、復旧部13および再開部14に出力する。
復旧部13は、設定部11によって設定された安全姿勢範囲を取得し、この安全姿勢範囲を保持する。また、復旧部13は、取得部12から出力される掘削中の掘削装置40の4方向の傾き情報および4方向の位置情報を入力し、掘削装置40の復旧動作が必要か否かを判定する。
復旧部13は、掘削中の掘削装置40の4方向の傾き情報を参照し、掘削装置40の車体角度が第1の期間連続して安全姿勢範囲から逸脱したことを検出した場合、掘削装置40の復旧動作が必要であると判定する。
また、復旧部13は、掘削中の掘削装置40の4方向の位置情報を参照し、掘削装置40の車体位置が第1の期間連続して安全姿勢範囲から逸脱したことを検出した場合、掘削装置40の車体が横滑りしていると判断し、掘削装置40の復旧動作が必要であると判定する。
図7は、掘削中の掘削装置40の傾き情報の変化の一例を示すグラフである。図7に示すグラフは、横軸を時間(sec)、縦軸を車体角度(deg)とし、掘削装置40の掘削前の基準角度を-0.2degとし、車体角度が約-1.65~+1.25を安全姿勢範囲としている。なお、図6においては、ピッチ方向およびロール方向のいずれか一方のみを示しているが、他方についても同様である。
図7に示すように、12sec近辺において車体角度が安全姿勢範囲から逸脱し、13secまでその状態が続いている。この連続時間が、第1の期間よりも長ければ、復旧部13は、掘削装置40の復旧動作が必要であると判定する。13sec以降は車体角度が安全姿勢範囲内に留まっているので、復旧部13は、第2の期間安全姿勢範囲内に留まっていると判断して、掘削装置40の姿勢が復旧したものと判定する。
図8は、掘削装置40の復旧動作の一例を示す図である。掘削動作軌道A1~A5は、通常の掘削装置40の掘削動作におけるバケットの軌道である。バケットの位置がA5のときに、掘削装置40の姿勢が第1の期間安全姿勢範囲から逸脱し、復旧部13は、掘削装置40の復旧動作が必要であると判定する。
復旧部13は、復旧動作として、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。図7に示すように、掘削中にバケットが通過した領域およびその上部に土砂等の障害物がない場合、例えば、復旧部13は、掘削中におけるバケットのA4からA5への動作軌道とは逆方向であり、かつ高さ方向に徐々にバケットを移動させるように、A5からB1への動作軌道を掘削装置40に行わせる。その後、復旧部13は、B1からB4までの復旧動作軌道に沿うように、バケットを移動させる。これによって、バケットを土から解放することができ、掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲内に戻ることが期待される。
図9は、掘削装置40の復旧動作の他の一例を示す図である。後述のように、掘削装置40による掘削現場には、掘削現場の土砂等を検知する第3の検知装置が設置されており、一定領域の土砂等の高さを検知しているものとする。
姿勢復旧装置10bは、掘削装置40のバケットの動作軌道の近傍に堆積している土砂を検知する第3の検知装置を備え、復旧部13は、一例として、土砂が所定高さ以上堆積している位置に応じて、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道にオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。
掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知し、土砂が掘削装置40のバケットの動作軌道の後方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および前方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。
なお、上記所定高さの具体的な高さは本実施形態を限定するものではないが、一例として、1m程度の予め定められた高さとすることができる。また、上記所定高さは、復旧部13が、作業機械の種別、作業の種別、及び通信環境等に応じて適応的に設定しておく構成としてもよい。また、オフセットは、所定高さが1mであれば、1.5m程度とすることができる。
例えば、第3の検知装置が、掘削装置40のバケットの動作軌道A1~A5における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知する。掘削装置40の車体側から見て、土砂が掘削装置40の通常掘削動作におけるバケットの動作軌道A1~A5の後方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および前方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。なお、通常掘削動作とは、掘削装置40が通常の掘削処理を行っているときの動作である。
図9に示すように、例えば、通常の掘削装置40の掘削動作におけるバケットの軌道A1~A5の後方に所定高さ以上の土砂が堆積している場合、バケットが土砂に接触することを回避するために、復旧部13は、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを加え、さらに前方向のオフセットを加えた復旧動作軌道C1~C4に沿うように、バケットを移動させる。
図10は、掘削装置40の復旧動作のさらに他の一例を示す図である。掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知し、土砂が掘削装置40のバケットの動作軌道の前方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および後方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。
例えば、掘削装置40の車体側から見て、土砂が掘削装置40の通常掘削動作におけるバケットの動作軌道A1~A5の前方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および後方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。
図10に示すように、例えば、通常の掘削装置40の掘削動作におけるバケットの軌道A1~A5の前方に所定高さ以上の土砂が堆積している場合、バケットが土砂に接触することを回避するために、復旧部13は、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを加え、さらに後ろ方向のオフセットを加えた復旧動作軌道D1~D4に沿うように、バケットを移動させる。
上述のバケットを解放する復旧動作は、掘削装置40の車体傾斜が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱している場合に行われ、また掘削装置40に横滑りが発生し、車体位置が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱している場合にも行われる。
上述のバケットを解放する復旧動作によっても掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱していれば、追加の復旧動作を行うようにしてもよい。例えば、掘削装置40のアームを折りたたんだり、バケットが地面に接触するような姿勢にしたりして、掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲内に戻るようにしてもよい。また、復旧動作を複数回行っても掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲内に戻らなければ、掘削装置40のオペレータに何らかの通知を出すようにしても良い。また、掘削装置40に、以下の図11を用いて説明するような動作を行わせるようにしてもよい。
図11は、復旧動作によって掘削装置40の姿勢が復旧しなかった場合を説明するための図である。図11に示すように、掘削装置40に横滑りが発生し、掘削装置40が理想掘削位置から横滑り後位置に移動している場合、掘削装置の復旧動作が行われる。しかしながら、復旧動作を行っても掘削装置40が第2の期間安全姿勢範囲内に留まらなかった場合、掘削装置40を一旦切り返し位置まで移動させ、理想掘削位置まで戻るように掘削装置40を移動させる。
図12は、復旧動作によって姿勢が復旧した場合における掘削装置40の再開掘削動作を説明するための図である。掘削動作軌道E1~E6は、通常の掘削装置40の掘削動作におけるバケットの軌道である。掘削装置40の車体の傾斜や横滑りの再発を防止するために、バケットの掘削動作軌道を浅めに設定する。
再開部14は、掘削装置40の掘削を再開させる場合に、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させる。図11に示すように、再開部14は、通常時の掘削動作軌道E1~E6に対して、高さ方向に僅かなオフセットを付加した掘削動作軌道F1~F6に沿うように、バケットを移動させる。
(姿勢復旧方法の流れ)
本例示的実施形態に係る姿勢復旧方法の流れについて、図13を参照して説明する。図13は、姿勢復旧方法の流れを示すフロー図である。まず、設定部11は、掘削装置40の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する(S11)。
次に、取得部12は、動作中の掘削装置40の姿勢情報を取得する(S12)。そして、復旧部13は、姿勢情報を参照して、動作中の掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したか否かを判定する(S13)。
復旧部13が、動作中の掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱していないことを検出した場合(S13,No)、ステップS12に戻って以降の処理を繰り返す。また、復旧部13が、動作中の掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合(S13,Yes)、掘削装置40の復旧動作を行う(S14)。
次に、再開部14は、復旧部13による掘削装置40の復旧動作の後、掘削装置40が安全姿勢範囲内に第2の期間留まっているか否かを判定する(S16)。掘削装置40が安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていない場合(S16,No)、ステップS14に戻って以降の処理を繰り返す。
また、掘削装置40が安全姿勢範囲内に第2の期間留まっている場合(S16,Yes)、再開部14は、掘削装置40に動作を再開させる(S17)。
以上のように、本例示的実施形態に係る姿勢復旧装置10aにおいては、再開部14が、復旧部13による作業機械の復旧動作の後、作業機械が安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、作業機械の動作を再開させる。したがって、作業機械の動作を自動的に再開させることができる。
また、復旧部13は、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせるので、バケットを土から解放することができ、掘削装置40の姿勢を復旧させることができる。
また、復旧部13は、土砂が掘削装置40のバケットの動作軌道の前方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および後方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。したがって、前方に堆積している土砂を回避して掘削装置40の姿勢を復旧させることができる。
また、復旧部13は、土砂が掘削装置40のバケットの動作軌道の後方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および前方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を掘削装置40に行わせる。したがって、後方に堆積している土砂を回避して掘削装置40の姿勢を復旧させることができる。
また、再開部14は、掘削装置40の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させるので、復旧動作が必要となる状態の再発を防止することができる。
〔例示的実施形態4〕
本発明の第4の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態3において説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(姿勢復旧システムの構成例)
図14は、本発明の第4の例示的実施形態に係る姿勢復旧システム1の機能的構成を示すブロック図である。姿勢復旧システム1は、姿勢復旧装置10cと、第1の検知装置20と、第2の検知装置30と、掘削装置40と、通信ネットワーク50と、第3の検知装置80とを含む。なお、本例示的実施形態においては、姿勢復旧装置10cが掘削装置40とは別に実装される場合の一例である。
第1の検知装置20は、掘削装置40に設けられ、掘削装置40の姿勢情報を検知する。例えば、第1の検知装置20は、掘削装置40に設置されたIMU、スロープセンサ等の車体の傾斜量を検知する装置によって構成され、掘削装置40がどの方向に傾いているかを検知する。また、第1の検知装置20は、LAN等の通信ネットワーク50に無線で接続され、姿勢復旧装置10bとの間で通信が可能である。なお、第1の検知装置20と、姿勢復旧装置10bとの間の通信は、WiFi(登録商標)等の無線LAN、ビーコン、Small Cell、ローカル5G、ローカルLTE等の近距離通信であってもよい。
第2の検知装置30は、GPS、レーザーセンサ等によって構成され、掘削装置40の車体中心位置の2次元平面座標を検知し、主に掘削装置40の横滑り等を検知する。また、第2の検知装置30は、LAN等の通信ネットワーク50に有線または無線で接続され、姿勢復旧装置10bとの間で通信が可能である。
第3の検知装置80は、掘削装置40の上部に配置された3Dセンサ等の計測装置によって構成され、掘削対象である土砂を含むエリアの複数地点における高さを計測する。なお、3Dセンサの一例として、デプスカメラ、ステレオカメラ、ToF(Time-of-Flight)カメラ等のカメラや、2DLiDAR(Light Detection and Ranging)、3DLiDAR等のレーザセンサ、レーダセンサ等が挙げられる。
第3の検知装置80は、掘削装置40の上部に設置されており、掘削対象物を計測することができる。トラック等によって掘削対象物(土砂)が順次足される環境においては、第3の検知装置80を固定とすることができる。
また、第3の検知装置80がクレーン等に取り付けられ、掘削装置40の移動に伴って第3の検知装置80も移動するように構成されてもよい。また、第3の検知装置80が掘削装置40の上部に取付けられ、掘削装置40と一緒に移動するようにしてもよい。また、第3の検知装置80は、天井やエリアを見渡せる柱や梁、高所作業車、ドローンなどの飛行体等に設置してもよい。
また、第3の検知装置80は、LAN等の通信ネットワーク50に有線または無線で接続され、姿勢復旧装置10bとの間で通信が可能である。また、掘削装置40は、LAN等の通信ネットワーク50に無線で接続される。
姿勢復旧装置10cは、設定部11と、取得部12と、復旧部13と、再開部14と、通信部17とを含む。通信部17は、LAN等の通信ネットワーク50に接続され、第1の検知装置20、第2の検知装置30および第3の検知装置80からの情報を受信する。
設定部11は、第1の検知装置20から受信した、掘削装置40の掘削前の姿勢情報に含まれる4方向の傾き情報を基準とし、一定角度以内を車体傾斜の安全姿勢範囲として設定する。また、設定部11は、第2の検知装置30から受信した、掘削装置40の掘削前の姿勢情報に含まれる4方向の位置情報を基準とし、一定距離以内を車体位置の安全姿勢範囲として設定する。
取得部12は、第1の検知装置20から、通信部17を介して掘削中の掘削装置40の4方向の傾き情報を取得し、復旧部13および再開部14に出力する。また、取得部12は、通信部17を介して第2の検知装置30から、掘削中の掘削装置40の4方向の位置情報を取得し、復旧部13および再開部14に出力する。
復旧部13は、設定部11によって設定された安全姿勢範囲を取得し、この安全姿勢範囲を保持する。また、復旧部13は、取得部12から出力される掘削中の掘削装置40の4方向の傾き情報および4方向の位置情報を入力し、掘削装置40の復旧動作が必要か否かを判定する。
復旧部13は、掘削装置40の復旧動作が必要であると判断した場合、上述の復旧動作を行う。このとき、復旧部13は、通信部17を介して掘削装置40に復旧動作に関する指示を送信する。
再開部14は、復旧動作によって、掘削装置40の姿勢が復旧したと判断した場合、上述の再開動作を行う。このとき、再開部14は、通信部17を介して掘削装置40に再開動作に関する指示を送信する。
なお、姿勢復旧装置10bの各部が別々の装置にあってもよい。例えば、設定部11と取得部12とが1つの装置であってもよく、復旧部13と再開部14とが1つの装置であってもよい。これらは、1つの装置内に実装されてもよいし、別々の装置に実装されてもよい。また、各部がクラウド上(すなわち通信ネットワーク上)に分散配置されても良い。例えば、各部がクラウドや別々の装置に実装される場合、通信ネットワーク50を介して各部の情報が送受信されて、各部にて処理が進められる。
以上のように、本例示的実施形態に係る姿勢復旧システム1においては、復旧部13が、姿勢情報を参照して、掘削中の掘削装置40の姿勢が安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、掘削装置40に復旧動作を行わせるので、掘削装置40の姿勢を自動的に復旧させることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
姿勢復旧装置10,10a,10b,10cの一部又は全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、姿勢復旧装置10,10a,10b,10cは、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータ60と記載する)を図15に示す。コンピュータ60は、少なくとも1つのプロセッサ61と、少なくとも1つのメモリ62とを備え、内部バス63を介して接続されている。メモリ62には、コンピュータ60を姿勢復旧装置10,10a,10b,10cとして動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータ60において、プロセッサ61は、プログラムPをメモリ62から読み取って実行することにより、姿勢復旧装置10,10a,10b,10cの各機能が実現される。
プロセッサ61としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリ62としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
なお、コンピュータ60は、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAM(Random Access Memory)を更に備えていてもよい。また、コンピュータ60は、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータ60は、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
また、プログラムPは、コンピュータ60が読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体70に記録することができる。このような記録媒体70としては、例えば、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、又はプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータ60は、このような記録媒体70を介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、又は放送波などを用いることができる。コンピュータ60は、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
〔付記事項1〕
本発明は、上述した例示的実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した例示的実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる例示的実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
〔付記事項2〕
上述した例示的実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
(付記1)
作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定し、
動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得し、
前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械の復旧動作を行う、作業機械の姿勢復旧方法。
上記の構成により、作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる。
(付記2)
前記復旧動作を行う工程において、
前記作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を前記作業機械に行わせる、
付記1に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
上記の構成により、容易に復旧動作を実施することができる。
(付記3)
前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
前記復旧動作の後、前記作業機械が前記安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、前記作業機械の動作を再開させる、
付記1または2に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
上記の構成により、作業機械の動作を自動的に再開させることができる。
(付記4)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記復旧動作を行う工程において、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、
付記1~3のいずれかに記載の作業機械の姿勢復旧方法。
上記の構成により、バケットを土から解放することができ、掘削装置の姿勢を復旧させることができる。
(付記5)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
前記掘削装置のバケットの動作軌道の近傍に堆積している土砂を検知し、
前記復旧動作を行う処理において、前記土砂が堆積している位置に応じて、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道にオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、
付記1~4のいずれかに記載の作業機械の姿勢復旧方法。
上記の構成により、堆積している土砂を回避して掘削装置の姿勢を復旧させることができる。
(付記6)
前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
前記掘削装置の掘削を再開させる場合に、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させる、
付記4または5に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
上記の構成により、復旧動作が必要となる状態の再発を防止することができる。
(付記7)
作業機械の姿勢情報を検知する第1の検知手段と、
前記作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する設定手段と、
前記第1の検知手段から取得した動作中の前記作業機械の前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械に復旧動作を行わせるよう指示する復旧手段とを備える、姿勢復旧システム。
上記の構成により、作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる。
(付記8)
前記復旧手段は、前記作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を前記作業機械に行わせる、付記7に記載の作業機械の姿勢復旧システム。
上記の構成により、容易に復旧動作を実施することができる。
(付記9)
前記姿勢復旧システムはさらに、前記復旧動作の後、前記作業機械が前記安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、前記作業機械の動作を再開させる第1の再開手段を備える、付記7または8に記載の姿勢復旧システム。
上記の構成により、作業機械の動作を自動的に再開させることができる。
(付記10)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記復旧手段は、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記7~9のいずれかに記載の姿勢復旧システム。
上記の構成により、バケットを土から解放することができ、掘削装置の姿勢を復旧させることができる。
(付記11)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記姿勢復旧システムはさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道の近傍に堆積している土砂を検知する第2の検知手段を備え、
前記復旧手段は、前記土砂が堆積している位置に応じて、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道にオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記7~10のいずれかに記載の姿勢復旧システム。
上記の構成により、堆積している土砂を回避して掘削装置の姿勢を復旧させることができる。
(付記12)
前記姿勢復旧システムはさらに、前記掘削装置の掘削を再開させる場合に、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させる第2の再開手段を備える、付記10または11に記載の姿勢復旧システム。
上記の構成により、復旧動作が必要となる状態の再発を防止することができる。
(付記13)
作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する設定手段と、
動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得する取得手段と、
前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械に復旧動作を行わせる復旧手段とを備える、姿勢復旧装置。
上記の構成により、作業機械の姿勢を自動的に復旧させることができる。
(付記14)
前記復旧手段は、前記作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を前記作業機械に行わせる、付記13に記載の姿勢復旧装置。
上記の構成により、容易に復旧動作を実施することができる。
(付記15)
前記姿勢復旧装置はさらに、前記復旧手段による前記作業機械の復旧動作の後、前記作業機械が前記安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、前記作業機械の動作を再開させる第1の再開手段を備える、付記13または14に記載の姿勢復旧装置。
上記の構成により、作業機械の動作を自動的に再開させることができる。
(付記16)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記復旧手段は、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記13~15のいずれかに記載の姿勢復旧装置。
上記の構成により、バケットを土から解放することができ、掘削装置の姿勢を復旧させることができる。
(付記17)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記姿勢復旧装置はさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道の近傍に堆積している土砂を検知する第2の検知手段を含み、
前記復旧手段は、前記土砂が堆積している位置に応じて、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道にオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記13~16のいずれかに記載の姿勢復旧装置。
上記の構成により、堆積している土砂を回避して掘削装置の姿勢を復旧させることができる。
(付記18)
前記姿勢復旧装置はさらに、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させる第2の再開手段を備える、付記16または17に記載の姿勢復旧装置。
上記の構成により、復旧動作が必要となる状態の再発を防止することができる。
(付記19)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
前記掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知し、
前記復旧動作を行う処理において、前記土砂が前記掘削装置の前記バケットの動作軌道の前方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および後方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、
付記に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
(付記20)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
前記掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知し、
前記復旧動作を行う処理において、前記土砂が前記掘削装置の前記バケットの動作軌道の後方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および前方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、
付記に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
(付記21)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記姿勢復旧システムはさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知する第2の検知手段を備え、
前記復旧手段は、前記土砂が前記掘削装置の前記バケットの動作軌道の前方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および後方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記に記載の姿勢復旧システム。
(付記22)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記姿勢復旧システムはさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知する第2の検知手段を備え、
前記復旧手段は、前記土砂が前記掘削装置の前記バケットの動作軌道の後方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および前方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記に記載の姿勢復旧システム。
(付記23)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記姿勢復旧装置はさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知する検知手段を含み、
前記復旧手段は、前記検知手段によって前記土砂が前記掘削装置の前記バケットの動作軌道の前方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および後方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記に記載の姿勢復旧装置。
(付記24)
前記作業機械は、掘削装置であり、
前記姿勢復旧装置はさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道における前方および後方の少なくともいずれか一方に堆積している土砂を検知する検知手段を含み、
前記復旧手段は、前記検知手段によって前記土砂が前記掘削装置の前記バケットの動作軌道の後方に所定高さ以上堆積していることが検知された場合、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向および前方へのオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、付記に記載の姿勢復旧装置。
(付記25)
コンピュータを姿勢復旧装置として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する設定手段、
動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得する取得手段、
前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械に復旧動作を行わせる復旧手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
(付記26)
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する処理と、
動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得する処理と、
前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械に復旧動作を行わせる処理とを実行する姿勢復旧装置。
なお、この姿勢復旧装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記設定する処理と、前記取得する処理と、前記復旧動作を行わせる処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
1 姿勢復旧システム
10,10a,10b,10c 姿勢復旧装置
11 設定部
12 取得部
13 復旧部
14 再開部
15 第1の検知部
16 第2の検知部
17 通信部
20 第1の検知装置
30 第2の検知装置
40 掘削装置
50 通信ネットワーク
60 コンピュータ
61 プロセッサ
62 メモリ
63 内部バス
70 記録媒体
80 第3の検知装置
P プログラム

Claims (18)

  1. 作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定し、
    動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得し、
    前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械の復旧動作を行う、作業機械の姿勢復旧方法。
  2. 前記復旧動作を行う工程において、
    前記作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を前記作業機械に行わせる、
    請求項1に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
  3. 前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
    前記復旧動作の後、前記作業機械が前記安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、前記作業機械の動作を再開させる、
    請求項1または2に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
  4. 前記作業機械は、掘削装置であり、
    前記復旧動作を行う工程において、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
  5. 前記作業機械は、掘削装置であり、
    前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
    前記掘削装置のバケットの動作軌道の近傍に堆積している土砂を検知し、
    前記復旧動作を行う処理において、前記土砂が堆積している位置に応じて、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道にオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
  6. 前記作業機械の姿勢復旧方法はさらに、
    前記掘削装置の掘削を再開させる場合に、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させる、
    請求項4または5に記載の作業機械の姿勢復旧方法。
  7. 作業機械の姿勢情報を検知する第1の検知手段と、
    前記作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する設定手段と、
    前記第1の検知手段から取得した動作中の前記作業機械の前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械に復旧動作を行わせるよう指示する復旧手段とを備える、姿勢復旧システム。
  8. 前記復旧手段は、前記作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を前記作業機械に行わせる、請求項7に記載の姿勢復旧システム。
  9. 前記姿勢復旧システムはさらに、前記復旧動作の後、前記作業機械が前記安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、前記作業機械の動作を再開させる第1の再開手段を備える、請求項7または8に記載の姿勢復旧システム。
  10. 前記作業機械は、掘削装置であり、
    前記復旧手段は、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、請求項7~9のいずれか1項に記載の姿勢復旧システム。
  11. 前記作業機械は、掘削装置であり、
    前記姿勢復旧システムはさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道の近傍に堆積している土砂を検知する第2の検知手段を備え、
    前記復旧手段は、前記土砂が堆積している位置に応じて、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道にオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、請求項7~10のいずれか1項に記載の姿勢復旧システム。
  12. 前記姿勢復旧システムはさらに、前記掘削装置の掘削を再開させる場合に、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させる第2の再開手段を備える、請求項10または11に記載の姿勢復旧システム。
  13. 作業機械の動作前の姿勢を基準とした安全姿勢範囲を設定する設定手段と、
    動作中の前記作業機械の姿勢情報を取得する取得手段と、
    前記姿勢情報を参照して、動作中の前記作業機械の姿勢が前記安全姿勢範囲から第1の期間逸脱したことを検出した場合に、前記作業機械に復旧動作を行わせる復旧手段とを備える、姿勢復旧装置。
  14. 前記復旧手段は、前記作業機械の動作中における動作軌道と逆方向の動作軌道に沿った動作を前記作業機械に行わせる、請求項13に記載の姿勢復旧装置。
  15. 前記姿勢復旧装置はさらに、前記復旧手段による前記作業機械の復旧動作の後、前記作業機械が前記安全姿勢範囲内に第2の期間留まっていることを検出した場合に、前記作業機械の動作を再開させる第1の再開手段を備える、請求項13または14に記載の姿勢復旧装置。
  16. 前記作業機械は、掘削装置であり、
    前記復旧手段は、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、請求項13~15のいずれか1項に記載の姿勢復旧装置。
  17. 前記作業機械は、掘削装置であり、
    前記姿勢復旧装置はさらに、前記掘削装置のバケットの動作軌道の近傍に堆積している土砂を検知する第2の検知手段を含み、
    前記復旧手段は、前記土砂が堆積している位置に応じて、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道と逆方向の軌道にオフセットを付与して得られる動作軌道を前記掘削装置に行わせる、請求項13~16のいずれか1項に記載の姿勢復旧装置。
  18. 前記姿勢復旧装置はさらに、前記掘削装置の掘削中におけるバケットの動作軌道に高さ方向のオフセットを付与して得られる軌道を用いて掘削を再開させる第2の再開手段を備える、請求項16または17に記載の姿勢復旧装置。
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