JP2022150641A - 物体認識システム - Google Patents

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Joonyoung Roh
聡美 國松
Satomi Kunimatsu
博史 坂本
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Abstract

【課題】作業機械の作業現場の環境が変化しても画像認識精度の低下を抑制できる物体認識システムを提供すること。【解決手段】制御装置21と通信可能に接続された送信指令出力装置8を有し,送信指令出力装置はカメラ19により撮影された所定期間の映像(学習用映像)を学習サーバ9に送信する指示である送信指令を作業現場1の地形変化に基づいて制御装置21に出力し,学習サーバは,制御装置から送信指令を受信し,制御装置から送信される学習用映像に基づいて第2画像認識モデルを生成し,生成した第2画像認識モデルを制御装置21に送信し,制御装置21は,第2画像認識モデルを学習サーバから受信した場合には,カメラの映像と第2画像認識モデルとに基づいて作業現場1における物体(作業員4)を認識する。【選択図】 図2

Description

本発明は作業機械の周囲に存在する物体を認識する物体認識システムに関する。
近年,計算機性能の向上より,ディープニューラルネットワーク等を用いた機械学習の画像認識技術が著しく発展している。そのため,土木・建築の作業現場においても,現場に設置されたサイト設置装置や作業機械の車載装置で,機械学習を用いて取得画像から物体を認識するなどの周辺環境の認識を行うソリューションの導入が進んでいる。さらに,サイト設置装置や作業機械の車載装置の出荷後においても,画像認識精度を向上させることに対して大きな期待が向けられている。特に,作業現場においては,それぞれの現場の環境(地形や現場周囲の物体)が大きく異なるため,作業現場が変わった際に,画像認識精度が悪くなることが考えられ,現場が変わっても利用可能な画像認識技術に大きな期待が向けられている。
特許文献1は,自動車の車載装置と学習サーバからなる学習システムを提案している。当該学習システムは,自動車の走行位置と走行時の取得映像とを車載装置から学習サーバに送信し,学習サーバで学習を行って,学習結果を車載装置に反映することができるように構成されており,製品の出荷後にも,認識精度が向上できるシステムとなっている。具体的には,車載装置は,車載装置に保存されているパラメータを用いて画像認識処理を行い,使用した画像データを学習データとして学習サーバに送信する。学習サーバは,各車載装置からの学習データに基づき画像認識処理についての学習処理を行ってパラメータを更新し,更新後のパラメータを各車載装置に提供する。また,各車載装置は自動車の走行地域のデータを画像データと一緒にサーバに送ることによって,学習サーバは走行地域毎にパラメータを更新することができ,走行地域に適合したパラメータを更新することができる。
特開2015-135552号公報
特許文献1は自動車の車載装置を前提とした技術であり,画像認識処理に用いるパラメータを走行地域を基準にして更新する。一方で,作業現場のような例えば地形が時々刻々変化する場所では,地形変化の前と後で,現場で取得した画像(主に背景)が大きく変わってしまうことがある。そのため,地形変化の前と後では同じ場所でも画像認識処理に用いられるパラメータの最適値が異なる可能性があり,画像認識精度が悪化する可能性がある。この点に関して,特許文献1の技術は道路を走行する自動車を想定しており,自動車での利用に関連性の低い周囲の地形変化の問題は考慮されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的は作業機械の作業現場の環境が変化しても画像認識精度の低下を抑制できる物体認識システムを提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが,その一例を挙げるならば,記憶装置に保存されている作業現場の映像に基づいて第1画像認識モデルを生成する学習サーバと,前記作業現場の映像を撮影するカメラと,前記カメラ及び前記学習サーバと通信可能に接続され,前記カメラの映像を記憶し,前記学習サーバで生成された前記第1画像認識モデルと前記カメラの映像とに基づいて前記作業現場における物体を認識する処理を行う制御装置と,を備えた物体認識システムにおいて,前記制御装置と通信可能に接続された送信指令出力装置をさらに有し,前記送信指令出力装置は,前記カメラにより撮影された所定期間の映像を前記学習サーバへ送信指示する送信指令を、前記作業現場の地形変化に基づき前記制御装置に出力し,前記学習サーバは,前記制御装置より前記送信指令を受信して前記所定期間の映像に基づき第2画像認識モデルを生成し,生成した前記第2画像認識モデルを前記制御装置に送信し,前記制御装置は,前記第2画像認識モデルを前記学習サーバから受信した場合には,前記カメラの映像と前記第2画像認識モデルとに基づいて前記作業現場における物体を認識する処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば,作業現場の環境が変化しても,その環境に適した画像認識モデルを利用できるので精度良く物体を認識できる。
実施形態1の物体認識システムが導入される作業現場1の概略図。 実施形態1に係る物体認識システムの要素を示す構成図。 実施形態1における作業機械2の概略図。 作業機械2の車載装置7のシステム構成図。 画像認識処理部32a(第1制御装置21)が行う処理のフローチャート。 画像認識処理のプロセスの一例を示す図。 映像保存処理部32b(第1制御装置21)が行う処理のフローチャートの一例。 学習サーバ9の概略構成図。 送信指令出力装置8の概略構成図。 実施形態1における送信指令出力装置8の外観図。 3つの場所(平地,土砂を盛った場所,構造物が立てられた場所)で撮影されたカメラの画像例を示す図。 作業現場1に設置された現場監視装置22の概略図。 実施形態2の物体認識システムが導入される作業現場1の概略図。 実施形態2に係る物体認識システムの要素を示す構成図。 現場監視装置22の概略構成図。 実施形態3に係る物体認識システムの要素を示す構成図。 実施形態3の現場地形管理システム24の概略構成図。 画面生成部92d(第3制御装置83)によって生成される表示装置82の表示画面101の一例を示す図。 実施形態3の送信指令出力装置8Aの概略構成図。 実施形態4に係る物体認識システムの要素を示す構成図。 実施形態4の作業機械2に搭載された車載装置7Aのシステム構成図。 実施形態4の作業機械2の側面図。 実施形態4の表示装置82の表示画面の一例を示す図。 実施形態5に係る物体認識システムの要素を示す構成図。 実施形態5の作業機械2の側面図。 実施形態5の送信指令出力装置8Bの概略構成図。
以下,本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態(実施形態1)に係る作業現場の物体認識システムについて図1から図11を用いて説明する。
図1は,本実施形態の物体認識システムが導入される作業現場1の概略図である。作業現場1には,作業機械2,運搬機械3,作業員4,現場管理者5などが存在する。
作業機械2は,例えば油圧ショベルであって,予め決められた場所において,整地作業や掘削作業,運搬機械3へ作業対象物6の積込み作業などを行う。運搬機械3は,例えばダンプトラックであって,作業現場1を出入りしながら作業対象物(例えば土砂)6等を運搬する。
作業員4は,作業機械2の周辺で各種機械の誘導作業や作業機械2からこぼれた作業対象物6の清掃,各種小道具の運搬など細かい作業を行う。現場管理者5は,作業現場1の管理責任を負う作業員であって,作業現場1或いは作業現場1に設定された事務所などで,作業進捗管理等を行う。
作業機械2には,当該作業機械2の周辺を撮影可能なカメラ(映像取得装置)19が搭載されており,カメラ19で撮影された映像に基づいて画像認識を利用することで作業員4や現場管理者5など人物の認識を行う。すなわち,作業機械2は,作業機械2の周辺の画像を用いて,作業機械2の周辺に人が存在するか否かの認識を行っている。
<作業現場における物体認識システム>
図2は,本実施形態に係る物体認識システムの要素を示す構成図である。物体認識システムは,作業機械2に搭載されたカメラ19及び第1制御装置21と,学習サーバ9と,送信指令出力装置8を備えている。第1制御装置21,学習サーバ9,送信指令出力装置8は,例えば無線通信装置を介して同じネットワークに繋がっており,相互に通信可能である。なお,各装置21,9,8が同じネットワークに接続されていれば,その通信形式は無線通信に限定されず,例えば銅線や光ファイバーによる有線通信でも良い。
<作業機械>
図3は,本実施形態における作業機械2の概略図である。作業機械2には,車載装置7(図4参照)として,上部旋回体12上に搭載されたカメラ(映像取得装置)19と,ネットワークを介して学習サーバ9や送信指令出力装置8と通信するための通信装置20と,カメラ19の映像を記憶し,学習サーバ9で生成された画像認識モデルと当該記憶したカメラ19の映像とに基づいて作業現場1における物体を認識する処理を行う第1制御装置(コントローラ)21とが搭載されている。
作業機械2は,下部走行体11と,下部走行体11の上に左右に旋回可能に設けられた上部旋回体12と,上部旋回体12に回動可能に設けられたブーム15と,ブーム15の先端に回動可能に設けられたアーム16と,アーム16の先端に回動可能に設けられたバケット17と,オペレータが乗り込み作業機械2を操作する運転席18とを備えている。これらのうちブーム15,アーム16及びバケット17は多関節型のフロント作業装置13を構成している。
図4は,作業機械2の車載装置7のシステム構成図である。車載装置7には,カメラ19と,通信装置20と,第1制御装置21とが含まれる。図中,第1制御装置21の処理装置32の内部には,第1制御装置21で実行される処理が機能ごとに複数のブロックに分割されて示されている。
<カメラ(映像取得装置)19>
カメラ19は,例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを備えたデジタルカメラが用いられる。少ないカメラ19で作業機械2の周囲を漏れなく撮影するためには,カメラ19のレンズは広角のものを選択することが好ましい。
カメラ19は,上部旋回体12に搭載され,例えば図3に示すように上部旋回体12の後方を映すように設置される。なお,カメラ19の向きは上部旋回体12の後方のみに限らない。上部旋回体12に搭載されるカメラ19の台数は一台でも複数台でも良い。そのため,例えば上部旋回体12の左右や前方にカメラ19を搭載し,作業機械2の周囲に死角が無くなるように各カメラ19の向きを設定しても良い。
<通信装置20>
通信装置20としては,種類の限定はしないが,例えばLTE-Advancedに対応可能なアンテナや,WiFiアンテナなどを備えた無線通信装置が用いられる。
<第1制御装置21>
第1制御装置21は,例えばコントローラであり,処理装置32(例えば,CPU(Central Processing Unit)とGPU(Graphics Processing Unit)の組み合わせ)と,処理装置32によって実行されるプログラムや各種データが格納される記憶装置33(例えば,半導体メモリ(ROM,RAM),磁気記憶装置(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD))と,カメラ19や通信装置20などの入出力装置と制御装置21とを通信可能に接続するための入出力インターフェース31とを備えている。
第1制御装置21は,処理装置32によってプログラムが実行されることで,画像認識処理部32a,映像保存処理部32b,認識モデル更新部32cとして機能する。
<画像認識処理部32a>
画像認識処理部32aは,カメラ19で撮影され記憶装置33に格納された映像と,学習サーバ9で生成された画像認識モデルとに基づいて物体の認識を行う処理を行う。認識対象の種類は限定しないが,例えば現場管理者5を含む作業員4である。
図5は,画像認識処理部32a(第1制御装置21)が行う処理のフローチャートである。
フローが開始されると,ステップS101で画像認識処理部32aは,カメラ19からの映像入力の有無の確認を行う。映像入力が有る場合には処理をステップS102へ進め,映像入力が無い場合には再びステップS101の処理を実行する。
ステップS102で画像認識処理部32aは,カメラ19が撮影した映像の中から1枚の画像を取得する。例えば,カメラ19が取得した映像の最新のフレームを取得することができる。画像の取得が完了したら,ステップS103に処理を進める。
ステップS103で画像認識処理部32aは,ステップS102で取得した画像と,記憶装置33に格納されている画像認識モデルとを用いて,取得した画像内に認識対象が存在するか否かを推論する認識処理を行う。認識処理のプロセスの一例を図6に示す。例えば,ステップS102で作業員の映っている画像41が取得された場合には,ステップS103で認識処理を行うことで,画像41における認識対象(作業員)の存在有無と,画像41における認識対象(作業員)の位置を求めることができる。画像認識処理部32aは,ステップS103において画像41内に認識対象(作業員)を検出したら,当該認識対象(作業員)を取り囲むように長方形のバウンディングボックス44を生成する。画像認識処理部32aは,バウンディングボックス44の左上の点Pltの座標値(x0,y0)と右下の点Prbの座標値(x1,y1)によって検出された認識対象(作業員)の位置を演算できる。なお,この2点Plt,Prbの座標値は画像41の左上の点を原点(0,0)にして決定される。画像認識処理部32aは,作業員が映っている画像41にバウンディングボックス44を重畳表示した画像(バウンディングボックス付き画像)43を生成することもできる。
<映像保存処理部32b>
映像保存処理部32bは,カメラ19の映像の学習サーバ9への送信を第1制御装置21に対して指示する送信指令を送信指令出力装置8から受信したら,学習サーバ9が新たな画像認識モデルを生成する際に利用する学習用映像(カメラ19による所定期間の映像)をカメラ19の映像から生成する処理と,その生成した学習用映像を学習サーバ9に送信する処理を行う。映像保存処理部32b(第1制御装置21)が行う処理のフローチャートの一例を図7に示す。
フローが開始されると,ステップS202で,映像保存処理部32bは,送信指令出力装置8から送信指令と映像取得時間データを受信したか否かを判定する。映像保存処理部32bは,ステップS202で送信指令を受信した場合には地形変化があったと判断し,送信指令を受信しなかった場合には地形変化はなかったと判断する。映像取得時間データは,学習サーバ9に送信される学習用映像の時間(所定期間)を規定するデータである。ただし,学習用映像の時間を第1制御装置21側で予め決定しておけば,映像取得時間データを送信指令出力装置8から第1制御装置21に送信する必要はない。すなわち,この場合にはステップS202では送信指令出力装置8から送信指令を受信したか否かが判定される。
映像保存処理部32bは,ステップS202で送信指令を受信した場合(地形変化があった場合)には処理をステップS203に進め,送信指令を受信しなかった場合(地形変化がなかった場合)にはステップS202に戻る。
ステップS203で,映像保存処理部32bは,受信した映像取得時間データに基づき,映像取得時間の設定を行う。例えば映像取得時間データに10分と規定されている場合には,映像保存処理部32bは映像取得時間として当該時間(10分)を設定する。
ステップS204で,映像保存処理部32bは,ステップS203で設定した時間分の学習用映像をカメラ19の映像から生成する。映像保存処理部32bは,ステップS204の処理が始まった時を時刻0とし,その時刻からステップS203の設定時間分だけ映像を取得し,取得した映像を学習用映像とする。その後,映像保存処理部32bは,生成した学習用映像を第1制御装置21内の記憶装置33に保存する。
なお,学習用映像の開始時刻は,ステップS204の処理が始まった時刻に設定する必要は無く,ステップS204の開示時刻の前又は後に設定しても良い。例えば,カメラ19の映像データを所定時間過去に遡って記憶装置33等に記憶しておき,その映像データに基づいてステップS204の開始時刻よりも前の時刻から学習用映像が開始するようにしても良い。また,ステップS204から所定時間経過後に学習用映像が開始するようにしても良い。
ステップS205で,映像保存処理部32bは,ステップS204で記憶装置33に保存した学習用映像を,通信装置20を介して学習サーバ9に送信する。送信した後は,記憶装置33に保存した学習用映像の削除処理を行い,ステップS202に戻る。
<認識モデル更新部32c>
認識モデル更新部32cは,学習サーバ9の画像認識モデルに更新があった場合には,通信装置20経由して学習サーバ9から新しい画像認識モデルを受信し,当該新しい画像認識モデルを記憶装置33に格納する更新処理を行う。これ以後,画像認識処理部32aは,当該新しい画像認識モデルとカメラ19の映像とに基づいて作業現場1における物体認識処理を行う。
<記憶装置33>
記憶装置33は,RAM(Random Access Memory)などのメモリと,HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージの利用可能である。記憶装置33は,処理装置32によるデータの書き込み処理と読み出し処理が可能なように,処理装置32と接続されている。
<学習サーバ9>
次に図8を用いて,学習サーバ9について説明する。図8は学習サーバ9の概略構成図である。図中,学習サーバ9の処理装置52の内部には,学習サーバ9で実行される処理が機能ごとに複数のブロックに分割されて示されている。
学習サーバ9は,例えばサーバ用コンピュータであり,処理装置52(例えば,CPU(Central Processing Unit)とGPU(Graphics Processing Unit)の組み合わせ)と,処理装置52によって実行されるプログラムや各種データが格納される記憶装置53(例えば,半導体メモリ(ROM,RAM),磁気記憶装置(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD))と,通信装置41などの入出力装置と学習サーバ9とを通信可能に接続するための入出力インターフェース51とを備えている。なお,学習サーバ9の設置場所は,限定はしない。作業現場1外に設置されても,作業現場1内に設置されても良い。
学習サーバ9は,処理装置52によってプログラムが実行されることで,学習用映像受信部52a,認識モデル生成部52bとして機能する。
<通信装置41>
通信装置41は,種類の限定はしないが,例えばLTE-Advancedに対応可能なアンテナや,WiFiアンテナなどを備えた無線通信装置が用いられる。
<学習用映像受信部52a>
学習用映像受信部52aは,第1制御装置21から学習用映像が送信された場合に,通信装置41を介して当該学習用映像を受信する処理と,受信した当該学習用映像を学習サーバ9内の記憶装置53に格納する処理を行う。
<認識モデル生成部52b>
認識モデル生成部52bは,記憶装置53に格納されている学習用映像を活用して,機械学習を行って新しい画像認識モデルを生成し,生成した画像認識モデルを記憶装置53に格納する処理を行う。学習用映像を活用した画像認識モデルの生成方法の種類は限定しないが,例えば,学習サーバ9のオペレータが手動で学習用映像内の認識対象(作業員)にバウンディングボックスを付けて教師データを生成し,当該教師データに基づいて新たな画像認識モデルを生成するものがある。教師データを学習して新たな画像認識モデルを生成するタイミングとしては,学習用映像受信部52aが新たな学習用映像を受信する度に行うものがある。但し,タイミングも限定はせず,新たな学習用映像の更新状況を一定周期で確認し,新規学習用映像が存在する場合に学習を行うことにしても良い。
<記憶装置53>
記憶装置53は,RAM(Random Access Memory)などのメモリと,HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージの利用可能である。記憶装置53は,処理装置52によるデータの書き込み処理と読み出し処理が可能なように,処理装置52と接続されている。
<送信指令出力装置8>
図9は送信指令出力装置8の概略構成図である。送信指令出力装置8は,入力装置61と,通信装置62と,第2制御装置63とを備えている。図中,第2制御装置63の処理装置52の内部には,第2制御装置63で実行される処理が機能ごとに複数のブロックに分割されて示されている。
図10は本実施形態における送信指令出力装置8の外観図であり,この図に示すように本実施形態の送信指令出力装置8はリモコンであり,その入力装置61はスイッチ(地形変化判定ボタン)で構成されている。送信指令出力装置8を所持する人は限定しないが,図1で示したように,現場管理者5が所持しても良いし,作業機械2のオペレータが所持しても,作業現場1の作業員4が所持しても良い。送信指令出力装置8の所持者は,作業現場1の地形に変化があったと認識した場合には入力装置61を操作する(押下する)。これにより送信指令(これに映像取得時間データが加わる場合もある)が送信指令出力装置8から第1制御装置21に対して出力される。
作業現場1では,例えば平地であった場所に,土砂を盛ったり,構造物を建てたりする作業が進むことによって,地形が大きく変化する。地形の変化によって,カメラ19で取得される映像の背景も大きく変化する。平地で取得した画像例,土砂を盛った場所で取得した画像例,構造物が立てられた場所で取得した画像例をそれぞれ図11の(a),(b),(c)に示す。各々の画像において,背景は大きく異なる。そのため,それぞれの画像から作業員を認識する場合,画像ごとに最適な画像認識モデルが異なると考えられる。
<入力装置61>
入力装置61は,所持者の操作に応じて送信指令が出力可能な装置であればその種類は限定しないが,例えば図10で示すように,押しボタン式のスイッチであり,送信指令出力装置8を所持者が任意のタイミングで押下できるようになっている。スイッチ61は,所持者に押下された後にその手が離れると,速やかに押下前の基準位置に戻るようになっている。
<通信装置62>
通信装置62は,種類の限定はしないが,例えばLTE-Advancedに対応可能なアンテナや,WiFiアンテナなどを備えた無線通信装置が用いられる。
<第2制御装置63>
第2制御装置63は,例えばマイクロコントローラであり,処理装置72(例えば,MPU(Micro Processing Unit))と,処理装置72によって実行されるプログラムや各種データが格納される記憶装置73(例えば,半導体メモリ(ROM,RAM),磁気記憶装置(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD))と,入力装置61や通信装置62などの入出力装置と第2制御装置63とを通信可能に接続するための入出力インターフェース71とを備えている。
第2制御装置71は,処理装置72によってプログラムが実行されることで,映像取得時間設定部72a,地形変化判定部72b,送信指令送信部72cとして機能する。
<映像取得時間設定部72a>
映像取得時間設定部72aは,第1制御装置21が送信指令を受信した場合に生成する学習用映像の時間を設定する部分であり,設定した時間を映像取得時間データとして記憶装置73に保存する。学習用映像の時間(設定時間)は例えば,「10分」のような固定値で設定され得る。
<地形変化判定部72b>
地形変化判定部72bは,作業現場1において,作業機械2周辺の地形が変化したか否かの判定を行う。本実施形態では,入力装置61の押しボタンが押された場合に,地形が変化したと判断する。また,入力装置61の押しボタンが押されていない場合は,地形変化はないと判定する。地形変化判定部72bはその判定結果(地形変化の有無)を記憶装置73に地形変化データとして保存する。
送信指令送信部72cは,記憶装置73に保存されている地形変化データに基づいて地形変化の有無を監視し,地形変化が有った場合には,送信指令と映像取得時間データを作業機械2の第1制御装置21に送信する。
<記憶装置73>
記憶装置73は,RAM(Random Access Memory)などのメモリと,HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージの利用可能である。記憶装置73は,処理装置72によるデータの書き込み処理と読み出し処理が可能なように,処理装置72と接続されている。
<動作>
上記のように構成される物体認識システムにおいて,作業機械2による作業が進展して送信指令出力装置8の所持者(例えば作業員4)が作業機械2の周囲の地形に変化があったと認識した場合には,当該所持者は送信指令出力装置8の入力装置61(押しボタン)を操作する。この操作により送信指令出力装置8から送信指令と映像取得時間データが作業機械2の第1制御装置21に送信される。
送信指令と映像取得時間データを受信した作業機械2の第1制御装置21は,映像取得時間データで規定された設定時間(例えば10分)の分だけカメラ19の映像から学習用映像を生成し,当該学習用映像を学習サーバ9に送信する。
学習サーバ9が学習用映像を受信した場合,例えば学習サーバ9のオペレータが当該学習用映像にバウンディングボックスを付与して教師データを生成する。学習サーバ9は当該教師データに基づいて新たな画像認識モデル(第2画像認識モデル)を生成し,当該新たな画像認識モデルを通信装置41を介して第1制御装置21に送信する。
新たな画像認識モデルを受信した第1制御装置21は,当該新たな画像認識モデルを記憶装置33に保存し,当該新たな画像認識モデルとカメラ19で撮影された映像とに基づいて物体(作業員4)の認識を行う。つまりそれまでに利用していた画像認識モデル(第1画像認識モデル)の利用を中断し,当該新たな画像認識モデル(第2画像認識モデル)の利用を開始する。これにより作業機械2の周囲の地形が変化した後には,その変化後の地形を撮影した学習用映像に基づいて新たな画像認識モデルが生成され,その新たな画像認識モデルに基づいて物体認識を行うことができるので,地形変化に伴う物体認識精度の低下を抑制できる。
<効果>
実施形態1の物体認識システムを用いれば,作業現場1の地形が時々刻々変化した場合においても,その作業現場1にいる人(例えば作業員4)の判断によって,作業機械2に搭載されたカメラ19の映像を基に新たな画像認識モデル(第2画像認識モデル)が学習サーバ9で生成される。そして,第1制御装置21は当該新たな画像認識モデルに基づいて物体認識を行うことができるので,地形変化後も物体認識精度の低下を抑制できる。すなわち本実施形態によれば,作業現場1の環境が変化しても,その環境に適した画像認識モデルを利用できるので精度良く物体を認識できる。
<その他>
上記の説明では,送信指令出力装置8はリモコン(図10参照)であったが,この他にも例えば作業員4が携帯するスマートフォンやタブレット端末等が利用できる。また,運転室18に例えば図10に示したようなスイッチを搭載し,当該スイッチを操作することで送信指令を出力するように構成しても良い。運転室18に送信指令出力装置8を設けた場合,通常,その操作者は作業機械2のオペレータとなる。作業機械2のオペレータは第1制御装置21による物体認識を運転室18内に設置されたモニタ等を介して実際に利用しているため,作業の進捗状況によって物体認識精度が低下したことを実際に知覚できる。そのため作業員4よりも適切なタイミングで送信指令出力装置8を操作することができる。
(実施形態2)
次に本発明の第2実施形態(実施形態2)について,図12から図15を用いて説明する。本実施形態は,図12に示すように,作業現場1における所定の場所に現場監視装置22を設置し,そこにカメラ19と第1制御装置21を搭載した点に特徴がある。
図12は,作業現場1に設置された現場監視装置22の概略図である。現場監視装置22の設置場所の限定はしないが,例えば現場監視装置22は,長いポールの上などの高所に設置される。なお,現場監視装置22を電動の回転台(雲台)を介してとポールに設置することで,カメラ19が適宜パン,チルト,ロールのうち少なくとも1つをできるようにしても良い。
現場監視装置22の第1制御装置21は,実施形態1の第1制御装置21と同じように,カメラ19で取得した映像から認識対象物を認識する処理,学習用映像を生成する処理,認識モデルを更新する処理を行う。
図13は,本実施形態の物体認識システムが導入される作業現場1の概略図である。この図の作業現場1には,図1で示した作業現場と比較して,現場監視装置22が追加されている。なお,作業機械2及び運搬機械3は図示していないが,これらは存在していても良い。
図14は,本実施形態に係る物体認識システムの要素を示す構成図である。本実施形態の物体認識システムでは,カメラ19及び第1制御装置21は作業機械2ではなく現場監視装置22に搭載されている。
<現場監視装置>
現場監視装置22の概略構成図を図15に示す。現場監視装置22は,実施形態1の車載装置7(図4参照)と同様な構成となっており,同等な機能を備えている。
<効果>
実施形態2の物体認識システムを用いれば,作業現場1の地形が変化した場合にはその作業現場1にいる人(例えば作業員4)の判断によって,現場監視装置22に搭載されたカメラ19の映像を基に新たな画像認識モデル(第2画像認識モデル)が学習サーバ9で生成され,第1制御装置21は当該新たな画像認識モデルに基づいて物体認識を行うことができる。すなわち本実施形態によれば,カメラを搭載した作業機械2が無くても,作業現場1の環境の変化に適した画像認識モデルを利用できるので精度良く物体を認識できる。
(実施形態3)
次に本発明の第3実施形態(実施形態3)について,図面16から19を用いて説明する。
図16は,本実施形態に係る物体認識システムの要素を示す構成図である。本実施形態の物体認識システムは,作業機械2に搭載されたカメラ19及び第1制御装置21と,学習サーバ9と,送信指令出力装置8Aと,現場地形管理システム24とを備えている。本実施形態のシステムは,送信指令出力装置8Aと,現場地形管理システム24とを備えている点で実施形態1のシステムと異なる。特に,送信指令出力装置8Aが,現場地形管理システム24から入力される作業現場1の地形情報(地形データ)に基づいて作業機械2の周囲の地形の変化の有無を自動的に判断し,作業機械2の周囲の地形に変化が有ったと判断した場合に送信指令を第1制御装置21に出力する点に特徴がある。
<現場地形管理システム24>
図17は本実施形態の現場地形管理システム24の概略構成図である。図中,第3制御装置83の処理装置92の内部には,第3制御装置83で実行される処理が機能ごとに複数のブロックに分割されて示されている。
現場地形管理システム24は,第3制御装置83と,オペレータの操作や第3制御装置83の外部の情報をデータとして第3制御装置83に入力するための入力装置81と,モニタなどの表示装置82と,外部の端末と通信を行うための通信装置84とを備えている。
入力装置81には,第3制御装置83の外部から作業現場1の地形データを入力するためのデータ入力装置(例えば作業現場1の地形データが記憶されたフラッシュメモリ(USBメモリ)用の接続端子)が少なくとも含まれる。その他に,マウス,キーボード,表示装置82と兼用のタッチパネルなどが含まれることもある。
なお,作業現場1の地形データは,入力装置81を介して第3制御装置83に入力される場合に限らず,通信装置84を介して他の端末やインターネットから入力される場合もある。また,作業現場の地形データには,作業現場1の施工前に測量により得られた当初の地形データ,作業現場1の施工中に適宜得られた施工中の地形データ,地形データの完成形を示す設計図データなどが含まれることがある。最新の作業現場1の地形データは好ましくは定期的に第3制御装置83に入力されるものとする。
第3制御装置83は,例えばコンピュータであり,処理装置92(例えば,CPU(Central Processing Unit)とGPU(Graphics Processing Unit)の組み合わせ)と,処理装置92によって実行されるプログラムや各種データが格納される記憶装置93(例えば,半導体メモリ(ROM,RAM),磁気記憶装置(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD))と,入力装置81,表示装置82及び通信装置84などの入出力装置と第3制御装置83とを通信可能に接続するための入出力インターフェース91とを備えている。なお,第3制御装置83の設置場所は,限定はしない。作業現場1外に設置されても,作業現場1内に設置されても良い。
第3制御装置83は,処理装置92によってプログラムが実行されることで,作業現場情報収集部92a,グリッド分割部92b,地形変化量演算部92c,画面生成部92dとして機能する。
作業現場情報収集部92aは,入力装置81や通信装置84から入出力インターフェース91を経由して入力される作業現場1の一部または全部の地形データを収集する処理を行う部分である。
グリッド分割部92bは,作業現場1を一定距離間隔のグリッドに分割する処理を行う部分である。グリッド分割部92bによって作業現場1がどのようなグリッドで分割されたかはグリッドデータとして記憶装置93に格納される。
地形変化量演算部92cは,作業現場情報収集部92aによって収集された地形データと,グリッド分割部92bによって生成されたグリッドデータとを用いて,ある時点を基準とした各グリッドの地形の高さの変化量(地形高さ変化量)を演算する処理を行う部分である。ある時点としては,まず,施工開始前の作業現場1の地形の状態を基準にできる。次のある時点としては,地形変化指標値データ(後述)が示す数値がはじめて所定値に達したときを基準にできる。以後は,地形変化指標値データ(後述)が示す数値が所定値に達するごとにそのタイミングを基準にすることができる。
また,本実施形態の地形変化量演算部92cは,作業現場1の全グリッド数に対して或る時点を基準として地形高さが1m以上変化したグリッド数の割合を演算することができ,ここで演算された当該数値は地形変化指標値データとして送信指令出力装置8Aに送信され得る。なお,ここでは地形高さが1m以上変化したグリッドを変化有りとカウントしているが,1mに代えて他の任意の数値を選択可能であることはいうまでもない。
画面生成部92dは,地形変化量演算部92cで演算されたグリッド毎の地形高さ変化量のデータに基づいて表示装置82の表示画面を生成する処理を行う部分である。
図18は,画面生成部92d(第3制御装置83)によって生成される表示装置82の表示画面101の一例を示す図である。図18の表示画面101には或る作業現場Aの地形変化図(平面図)が表示されている。この図に示すように,現場地形管理システム24は,作業現場1の地形データ102を一定距離間隔のグリッド103を単位として管理することができるようになっており,地形変化量演算部92cによって各グリッドに含まれる地形の高さを演算・管理することによって,作業現場1の地形変化の有無を演算できる。例えば,図18の表示画面101で斜線が付されたグリッド104は,地形変化量演算部92cによってある時点を基準にして1m以上変化したと演算されたグリッドである。当該グリッドを画面生成部92dが斜線を付して表示することで,現場地形管理システム24(第3制御装置83)のオペレータは表示装置82の画面上で地形高さが1m以上変化したグリッドを容易に特定できる。
<送信指令出力装置8A>
図19は本実施形態の送信指令出力装置8Aの概略構成図である。本実施形態の送信指令出力装置8Aは,作業現場1において地形高さが1m以上変化したグリッドの割合を示す地形変化指標値データを現場地形管理システム24から受信し,当該地形変化指標値データが示す割合が所定値(例えば10%)以上の場合に地形変化があったと判定して送信指令を自動的に出力する点に主な特徴がある。そのため,本実施形態の送信指令出力装置8Aは,第2制御装置63Aと通信装置62とを備えており,図9に示した実施形態1のものから入力装置61(押しボタン)が省略されている。送信指令出力装置8Aの設置場所は限定しない。作業現場1内の作業機械2と通信可能であれば,作業現場1外に設置されても作業現場1内に設置されても良い。なお,図9と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
第2制御装置63Aは,例えばマイクロコントローラであり,処理装置74(例えば,MPU(Micro Processing Unit))と,処理装置74によって実行されるプログラムや各種データが格納される記憶装置73(例えば,半導体メモリ(ROM,RAM),磁気記憶装置(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD))と,通信装置62などの入出力装置と第2制御装置63とを通信可能に接続するための入出力インターフェース71とを備えている。
実施形態3の送信指令出力装置8Aの処理装置74は,映像取得時間設定部74a,地形変化判定部74b,送信指令送信部74cとして機能する。
地形変化判定部74bは,作業現場1において,作業機械2周辺の地形が変化したか否かの判定を行う。本実施形態では,地形変化判定部74bは,現場地形管理システム24から通信装置62を経由して地形変化指標値データを受信し,そのデータが示す割合が所定値(10%)以上の場合に,地形が変化したと判定する。それ以外の場合には地形変化は無いと判定する。地形変化判定部74bはその判定結果(地形変化の有無)を記憶装置73に地形変化データとして保存する。
映像取得時間設定部74aは,記憶装置73に保存されている地形変化データに基づいて地形変化の有無を監視し,地形変化が有った場合には,第1制御装置21が送信指令を受信した場合に生成する学習用映像の時間を設定し,その設定した時間を映像取得時間データとして記憶装置73に保存する。映像取得時間データで規定される設定時間は,一定値でも良いし,地形変化指標値データが示す割合に比例して設定しても良い。後者の場合,例えば,受信した割合をp[%],映像取得時間データで規定される設定時間をtとすると,映像取得時間設定部74aは以下の式(1)によって映像取得時間を算出する。
t[分]=10+p・・・ 式(1)
この例では,地形変化指標値データが示す割合が20%の場合には,設定時間tは30分となる。なお,本実施形態では,地形の変化が大きいほど学習用映像の時間tが長くなる設定としたが,地形の変化と時間tとの間に明確な相関関係はなく,大きな地形変化があった場合であっても比較的短時間の学習用映像で新たな画像認識モデルが生成できる場合もある。
送信指令送信部74cは,記憶装置73に保存されている地形変化データに基づいて地形変化の有無を監視し,地形変化が有った場合には,送信指令と映像取得時間データを作業機械2の第1制御装置21に送信する。
<動作>
上記のように構成される物体認識システムでは,作業機械2による作業(施工)の進展とともに現場地形管理システム24の第3制御装置83に対して作業現場1の地形データが都度入力され,それにより現場地形管理システム24から送信指令出力装置8Aに送信される地形変化指標値データの示す割合(地形高さ変化量が1m以上のグリッドの割合)が徐々に増加していく。
その後,作業機械2による施工開始前の作業現場1の地形の状態を基準にして地形変化指標値データが示す数値が10%以上に達したときに,送信指令出力装置8Aは,作業現場1に地形変化が有ったと判定して,送信指令と映像取得時間データを作業機械2の第1制御装置21に送信する。
これ以後は,第1実施形態などと同様に,第1制御装置21から送信される学習用映像に基づいて学習サーバ9によって新たな画像認識モデル(第2画像認識モデル)が生成され,当該新たな画像認識モデルに基づいて第1制御装置21の物体認識が行われる。これにより作業現場1の地形が変化した場合には,新たな画像認識モデルに基づいて物体認識を行うことができるので,地形変化に伴う物体認識精度の低下を抑制することができる。
<効果>
実施形態3の物体認識システムを用いれば,実施形態1,2と異なり入力装置61を操作しなくても送信指令出力装置8Aから送信指令を出力できるので,作業員4が入力装置61の操作を失念して画像認識モデルの更新タイミングが遅くなるような事態が発生することを回避できる。すなわち本実施形態によれば,作業現場1の環境が変化した場合には,その環境に適した画像認識モデルを速やかに利用でき,物体認識精度の低下を継続的に抑制できる。
<その他>
上記の実施形態では,現場地形管理システム24と送信指令出力装置8Aを異なる装置で構成したが,両者は一体化した装置としても良い。すなわち,例えば,第3制御装置83に第2制御装置63Aの処理機能を追加したものに,入力装置81,表示装置82及び通信装置84を接続した装置(システム)を構成しても良い。
上記の実施形態では,作業現場1の高さ変化を格子状に分割したグリッド単位で管理したが,格子以外の他の形状で作業現場1を分割してその高さ変化を管理しても良い。また,上記の実施形態では,作業現場全体のグリッドに対して地形高さ変化量が1m以上になったグリッドが占める割合から地形変化の有無を判定したが,作業機械2が位置するグリッド及びその周辺の所定のグリッドの地形高さ変化量だけを監視して地形変化の有無を判定しても良い。
上記の実施形態では,表示装置82の画面上に地形高さ変化量が1m以上になったグリッドを明示したが(図18参照),送信指令出力装置8Aによる地形変化指標値データに基づく地形変化の有無の判定には,当該画面表示は必須ではない。そのため,表示装置82は現場地形管理システム24から省略することも可能である。
現場地形管理システム24は,複数の作業現場の地形を管理するものとして構成しても良い。この場合,各作業現場の地形データは各作業現場の識別データとともに主に通信装置84を介して第3制御装置83に入力されることとなる。また,地形変化量演算部92cで演算された各作業現場の地形変化指標値データは,作業現場の識別データに基づいて,対応する作業現場の送信指令出力装置8Aに送信されることになる。
(実施形態4)
次に発明の第4実施形態(実施形態4)について,図20から図23を用いて説明する。
図20は,本実施形態に係る物体認識システムの要素を示す構成図である。本実施形態の物体認識システムは,作業機械2に搭載されたカメラ19,第1制御装置21A,衛星測位用のアンテナ25及び受信機26と,学習サーバ9と,送信指令出力装置8Aと,現場地形管理システム24とを備えている。
本実施形態のシステムは,衛星測位用のアンテナ25と受信機26を作業機械2に搭載して衛星測位システム(例えば,GNSS(Global Navigation Satellite System))を利用することで作業機械2の高さを計測し,その高さの変化から作業機械2の周辺の作業現場1の地形変化の状況を把握するものであり,実施形態3のように施工の進捗とともに最新の地形データをその都度準備し,それを現場地形管理システム24に入力する必要の無い点が主な特徴である。
<車載装置7A>
図21は,本実施形態の作業機械2に搭載された車載装置7Aのシステム構成図である。本実施形態の車載装置7Aは,実施形態1の車載装置7のシステム構成に対して,作業機械2の位置取得装置としてGNSS用のアンテナ25及び受信機26が追加された構成となっている。車載装置7Aの制御装置21Aは,実施形態1の第1制御装置21が備える各部32a,32b,32cに加えて,さらに位置演算部111aとして機能する。
位置演算部111aは,受信機26の出力する作業機械2の測位データを用いて作業現場1における作業機械2の位置を演算し,その演算結果を作業機械2の位置データとして現場地形管理システム24に送信する。当該位置データには作業機械2の高さ方向の位置も含まれている。
<作業機械2>
図22は本実施形態の作業機械2の側面図である。この図において,複数の測位衛星から送信される衛星信号を受信するためのアンテナ25が上部旋回体12の上面に取り付けられており,アンテナ25に接続され,アンテナ25で受信された衛星信号に基づいて作業機械2の位置(高さを含む3次元位置)を演算する受信機26が上部旋回体12に搭載されている。
<現場地形管理システム24>
本実施形態の現場地形管理システム24のハードウェア構成は実施形態3(図17参照)と同じであるので図示は省略する。
地形変化量演算部92cは,第1制御装置21Aから送信される作業機械2の位置データを受信し,当該位置データが示す作業機械2の水平位置に最も近いグリッドの交点を1つ選択する。地形変化量演算部92cは,選択された交点に隣接する4つのグリッドの地形高さを,受信した位置データの高さに設定する。すなわち,作業機械2の高さデータが作業現場の地形の高さデータとなる。図23は本実施形態の表示装置82の表示画面の一例を示す図である。この図の例では,作業機械2と最も近いグリッドの交点に隣接する4つのグリッド46に斜線を付して表示しており,さらに当該交点に作業機械2の画像44を描画している。なお,これらの表示は画面生成部92dによって行われる。
次に,地形変化量演算部92cは,ある時点を基準とした各グリッドの地形の高さの変化量(地形高さ変化量)を演算する。ある時点としては,まず,施工開始前の作業現場1の地形の状態を基準にできる。次のある時点としては,地形変化指標値データが示す数値がはじめて所定値に達したときを基準にできる。以後は,地形変化指標値データが示す数値が所定値に達するごとにそのタイミングを基準にすることができる。
また,本実施形態の地形変化量演算部92cは,選択されたグリッドに隣接する4つのグリッドの地形高さ変化量の合計値を演算できる。ここで演算された合計値は地形変化指標データとして送信指令出力装置8Aに送信され得る。
<送信指令出力装置8A>
本実施形態の送信指令出力装置8Aは,受信機26で演算した作業機械2の高さデータ(具体的には作業機械2の高さデータに基づいて演算された地形変化指標値データ)に基づいて作業機械2の周囲の地形に変化が有ったと判断した場合に送信指令を出力する。送信指令出力装置8Aの構成は,図19に示した実施形態3の構成と同様である。本実施形態の処理装置74も,映像取得時間設定部74a,地形変化判定部74b,送信指令送信部74cとして機能する。
地形変化判定部74bは,作業現場1において,作業機械2周辺の地形が変化したか否かの判定を行う。本実施形態では,地形変化判定部74bは,現場地形管理システム24から通信装置62を経由して地形変化指標値データを受信し,そのデータが示す地形高さ変化量の合計値が所定値(例えば3m)以上の場合に,地形が変化したと判定する。それ以外の場合には地形変化は無いと判定する。地形変化判定部74bはその判定結果(地形変化の有無)を記憶装置73に地形変化データとして保存する。
映像取得時間設定部74aは,記憶装置73に保存されている地形変化データに基づいて地形変化の有無を監視し,地形変化が有った場合には,第1制御装置21Aが送信指令を受信した場合に生成する学習用映像の時間を設定し,その設定した時間を映像取得時間データとして記憶装置73に保存する。映像取得時間データで規定される設定時間は,一定値でも良いし,地形変化指標値データが示す地形高さ変化量の合計値に比例して設定しても良い。後者の場合,例えば,受信した地形高さ変化量の合計値をΣΔh[m],映像取得時間データで規定される設定時間をtとすると,映像取得時間設定部74aは以下の式(2)によって映像取得時間を算出する。
t[分]=10×ΣΔh ・・・ (式2)
この例では,地形変化指標値データが示す割合が5mの場合には,設定時間tは15分となる。なお,本実施形態では,地形の変化が大きいほど学習用映像の時間tが長くなる設定としたが,地形の変化と時間tとの間に明確な相関関係はなく,大きな地形変化があった場合であっても比較的短時間の学習用映像で新たな画像認識モデルが生成できる場合もある。
送信指令送信部74cは,記憶装置73に保存されている地形変化データに基づいて地形変化の有無を監視し,地形変化が有った場合には,送信指令と映像取得時間データを作業機械2の第1制御装置21Aに送信する。
<効果>
本実施形態の物体認識システムでは,作業機械2の衛星測位により作業現場1の高さ変化を演算でき,それにより実施形態3のように現場地形管理システム24にオペレータが地形データを入力しなくても最新の地形の高さ変化データを取得できる。これによりオペレータ等が現場地形管理システム24への地形データの入力を失念して画像認識モデルの更新タイミングが遅くなるような事態が発生することを回避できる。すなわち本実施形態によれば,作業現場1の環境が変化した場合には,その環境に適した画像認識モデルを速やかに利用でき,物体認識精度の低下を継続的に抑制できる。
<その他>
本実施形態においても,現場地形管理システム24と送信指令出力装置8Aは一体化した装置としても良い。
上記の実施形態では,作業現場1の高さ変化を格子状に分割したグリッド単位で管理したが,格子以外の他の形状で作業現場1を分割してその高さ変化を管理しても良い。
(実施形態5)
以下,発明の第5実施形態(実施形態5)について,図24から図26を用いて説明する。
図24は,本実施形態に係る物体認識システムの要素を示す構成図である。本実施形態の物体認識システムは,作業機械2に搭載されたカメラ19,第1制御装置21A,2本のアンテナ25a,25b,受信機26,地形計測装置28,傾斜角センサ30及び送信指令出力装置8Bと,学習サーバ9とを備えている。本実施形態では送信指令出力装置8Bが作業機械2に搭載されている。
図25は,本実施形態の作業機械2の側面図である。上部旋回体12の上面には,衛星測位用の2本のアンテナ25a,25bが取り付けられている。受信機26により2本のアンテナ25a,25bの測位を行うことで上部旋回体12の位置だけでなく方位(ヨー角)も演算できる。上部旋回体12には,その傾斜角度(上部旋回体12のピッチ角及びロール角)を検出するための傾斜角センサ30(例えば,慣性計測装置)が取り付けられている。また,上部旋回体12の前後左右の4箇所の側面には,作業現場1において作業機械2の周囲の地形データを取得するための地形計測装置28(例えば,ステレオカメラやLiDAR)が取り付けられている。これらの装置26,28,30は図26に示すように第2制御装置63Bと通信可能に接続されている。
<送信指令出力装置8B>
図26は,本実施形態の送信指令出力装置8Bの概略構成図である。送信指令出力装置8Bのハードウェア構成は図19に示した実施形態3と同じであるが,処理装置76の機能としては,映像取得時間設定部76a,地形変化判定部74b,送信指令送信部74cに加えて,位置演算部76a,姿勢演算部76b,地形演算部76cを備えている。
位置演算部76aは,受信機26から入力されるアンテナ25a,25bの位置データに基づいて上部旋回体12の位置(例えば地理座標系における上部旋回体の3次元位置)を求める。なお,2本あるアンテナ25a,25bのいずれか一方の位置データを用いることで上部旋回体12の位置を求めることができる。
姿勢演算部76bは,受信機26から入力されるアンテナ25a,25bの位置データに基づいて上部旋回体12の方位角(例えば地理座標系における上部旋回体12の方位角)を演算する。また姿勢演算部76bは,傾斜角センサ30から入力されるデータに基づいて上部旋回体12の傾斜角(例えばピッチ角及びロール角)を演算する。
地形演算部76cは,地形計測装置28から取得した作業機械2周囲の地形データと,位置演算部76aで演算した上部旋回体12(作業機械2)の位置データと,姿勢演算部76bで演算した上部旋回体(作業機械2)の方位及び姿勢データとを用いることで,作業機械2の周囲の地形データを生成する。次に,地形演算部76cは,生成した地形データを例えば一定間隔のグリッドに分割して各グリッドの高さを演算する。上部旋回体12の位置,方位及び姿勢が判明すれば,上部旋回体12に取り付けられている各地形計測装置28の位置,方位及び姿勢も判明するので,各地形計測装置28で計測された地形データを所定の座標系(例えば地理座標系)上に精度良く配置することができ,それに基づいて各グリッドの高さを精度良く演算できる。
次に,地形演算部76cは,ある時点を基準とした各グリッドの地形の高さの変化量(地形高さ変化量)を演算する。ある時点としては,まず,施工開始前の作業現場1の地形の状態を基準にできる。次のある時点としては,地形変化指標値データが示す数値がはじめて所定値に達したときを基準にできる。以後は,地形変化指標値データが示す数値が所定値に達するごとにそのタイミングを基準にすることができる。
また,本実施形態の地形演算部76cは,作業機械2を基準にした所定範囲に含まれるグリッド(例えば,作業機械2に最も近い4つのグリッド)の地形高さ変化量の合計値を演算できる。ここで演算された合計値は地形変化指標データとして地形変化判定部74bに送信され得る。
地形変化判定部74bは,作業現場1において,作業機械2周辺の地形が変化したか否かの判定を行う。本実施形態では,地形変化判定部74bは,地形演算部76cから送信される地形変化指標値データを受信し,そのデータが示す地形高さ変化量の合計値が所定値(例えば3m)以上の場合に,地形が変化したと判定する。それ以外の場合には地形変化は無いと判定する。地形変化判定部74bはその判定結果(地形変化の有無)を記憶装置73に地形変化データとして保存する。
映像取得時間設定部74aは,記憶装置73に保存されている地形変化データに基づいて地形変化の有無を監視し,地形変化が有った場合には,第1制御装置21Aが送信指令を受信した場合に生成する学習用映像の時間を設定し,その設定した時間を映像取得時間データとして記憶装置73に保存する。映像取得時間データで規定される設定時間は,一定値でも良いし,地形変化指標値データが示す地形高さ変化量の合計値に比例して設定しても良い。後者の場合,例えば,受信した地形高さ変化量の合計値をΣΔh[m],映像取得時間データで規定される設定時間をtとすると,映像取得時間設定部74aは上記の式(2)によって映像取得時間を算出する。
なお,本実施形態では,地形の変化が大きいほど学習用映像の時間tが長くなる設定としたが,地形の変化と時間tとの間に明確な相関関係はなく,大きな地形変化があった場合であっても比較的短時間の学習用映像で新たな画像認識モデルが生成できる場合もある。
送信指令送信部74cは,記憶装置73に保存されている地形変化データに基づいて地形変化の有無を監視し,地形変化が有った場合には,送信指令と映像取得時間データを作業機械2の第1制御装置21Aに送信する。
<効果>
実施形態5の物体認識システムを用いれば,実施形態1,2と異なり入力装置61を操作しなくても送信指令出力装置8Bから送信指令を出力できるので,作業員4が入力装置61の操作を失念して画像認識モデルの更新タイミングが遅くなるような事態が発生することを回避できる。すなわち本実施形態によれば,作業現場1の環境が変化した場合には,その環境に適した画像認識モデルを速やかに利用でき,物体認識精度の低下を継続的に抑制できる。特に本実施形態では実施形態3,4のような現場地形管理システム24が不要なので,小規模な作業現場でも適用が容易であることがメリットとなる。
<その他>
上記の実施形態では,第1制御装置21Aと送信指令出力装置8Bを異なる装置で構成したが,両者は一体化した装置としても良い。
上記の実施形態では,作業現場1の高さ変化を格子状に分割したグリッド単位で管理したが,格子以外の他の形状で作業現場1を分割してその高さ変化を管理しても良い。
なお,本発明は,上記の各実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず,その構成の一部を削除したものも含まれる。また,ある実施の形態に係る構成の一部を,他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
また,上記の制御装置21,21A,63,63A,63B,83やサーバ9に係る各構成や当該各構成の機能及び実行処理等は,それらの一部又は全部をハードウェア(例えば各機能を実行するロジックを集積回路で設計する等)で実現しても良い。また,上記の制御装置やサーバに係る構成は,処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることで当該制御装置やサーバの構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は,例えば,半導体メモリ(フラッシュメモリ,SSD等),磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク,光ディスク等)等に記憶することができる。
また,上記の各実施の形態の説明では,制御線や情報線は,当該実施の形態の説明に必要であると解されるものを示したが,必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
1…作業現場,2…作業機械,3…運搬機械,4…作業員,5…現場管理者,6…作業対象物,8…送信指令出力装置,9…学習サーバ,11…下部走行体,12…上部旋回体,13…フロント作業装置,19…カメラ(映像取得装置),21…第1制御装置(コントローラ),22…現場監視装置,24…現場地形管理システム,25…アンテナ,26…受信機,28…地形計測装置,30…傾斜角センサ,52…処理装置,52a…学習用映像受信部,52b…認識モデル生成部,53…記憶装置,61…入力装置(スイッチ),62…通信装置,63…第2制御訴追,71…第2制御装置,71…入出力インターフェース,72…処理装置,72a…映像取得時間設定部,72b…地形変化判定部,72c…送信指令送信部,73…記憶装置,74…処理装置,74a…映像取得時間設定部,74b…地形変化判定部,74c…送信指令送信部,76…処理装置,76a…映像取得時間設定部,76a…位置演算部,76b…姿勢演算部,76c…地形演算部,83…第3制御装置,92…処理装置,92a…作業現場情報収集部,92b…グリッド分割部,92c…地形変化量演算部,92d…画面生成部,93…記憶装置,101…表示画面,111a…位置演算部

Claims (8)

  1. 記憶装置に保存されている作業現場の映像に基づいて第1画像認識モデルを生成する学習サーバと,
    前記作業現場の映像を撮影するカメラと,
    前記カメラ及び前記学習サーバと通信可能に接続され,前記カメラの映像を記憶し,前記学習サーバで生成された前記第1画像認識モデルと前記カメラの映像とに基づいて前記作業現場における物体を認識する処理を行う制御装置と,
    を備えた物体認識システムにおいて,
    前記制御装置と通信可能に接続された送信指令出力装置をさらに有し,
    前記送信指令出力装置は,前記カメラにより撮影された所定期間の映像を前記学習サーバへ送信指示する送信指令を、前記作業現場の地形変化に基づき前記制御装置に出力し,
    前記学習サーバは,前記制御装置より前記送信指令を受信して前記所定期間の映像に基づき第2画像認識モデルを生成し,生成した前記第2画像認識モデルを前記制御装置に送信し,
    前記制御装置は,前記第2画像認識モデルを前記学習サーバから受信した場合には,前記カメラの映像と前記第2画像認識モデルとに基づいて前記作業現場における物体を認識する処理を行うことを特徴とする作業現場の物体認識システム。
  2. 請求項1の物体認識システムにおいて,
    前記送信指令出力装置は,前記作業現場における作業員の操作によって前記送信指令を出力することを特徴とする物体認識システム。
  3. 請求項2の物体認識システムにおいて,
    前記送信指令出力装置は,前記作業現場における作業員が携帯するスマートフォン,タブレット端末,リモコン,及び前記作業現場で稼働する作業機械の運転席に搭載されたスイッチのいずれかであることを特徴とする物体認識システム。
  4. 請求項2の物体認識システムにおいて,
    前記カメラと前記制御装置とを有し,前記作業現場に設置された現場監視装置を備えることを特徴とする物体認識システム。
  5. 請求項1の物体認識システムにおいて,
    前記カメラと前記制御装置とが搭載された作業機械をさらに備え,
    前記送信指令出力装置は,前記作業現場の地形データに基づいて前記作業機械の周囲の地形の変化の有無を判断し,前記作業機械の周囲の地形に変化が有ったと判断した場合に前記送信指令を出力することを特徴とする物体認識システム。
  6. 請求項5の物体認識システムにおいて,
    前記作業機械には,複数の測位衛星から送信される衛星信号を受信するためのアンテナと,前記作業現場の地形データとして,前記アンテナで受信された衛星信号に基づいて前記作業機械の高さデータを演算する受信機と,前記送信指令出力装置とが搭載されており,
    前記送信指令出力装置は,前記作業機械の高さデータに基づいて前記作業機械の周囲の地形に変化が有ったと判断した場合に前記送信指令を出力することを特徴とする物体認識システム。
  7. 請求項5の物体認識システムにおいて,
    前記作業機械には,作業機械の周囲の地形データを取得する地形計測装置と,前記送信指令出力装置とが搭載されており,
    前記送信指令出力装置は,前記地形データに基づいて前記作業機械の周囲の地形に変化が有ったと判断した場合に前記送信指令を出力することを特徴とする物体認識システム。
  8. 請求項7の物体認識システムにおいて,
    前記地形計測装置は,ステレオカメラ,またはLiDARであることを特徴とする物体認識システム。
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