JP2022131545A - 変圧器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で発熱による温度上昇を抑えたカレントダブラー型の変圧器の提供。【解決手段】本変圧器2では、順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rは、1又は2以上の基準電極16のいずれかと繋がっている。順方向2次コイル14fは、順方向鉄心10fに巻かれた第一巻き部58と第二巻き部60とを備えている。逆方向2次コイル14rは、逆方向鉄心10fに巻かれた第三巻き部68と第四巻き部70とを備えている。第一1次コイル12aが、第一巻き部58及び第一巻き部58の周りに形成されている。第二1次コイル12bが、第三巻き部68及び第四巻き部70の周りに形成されている。基準電極16は、いずれもプレート状を呈している。【選択図】図1

Description

本発明は、変圧器に関する。詳細には、本発明は、カレントダブラー型の変圧器に関する。
近年、カレントダブラー型の変圧器が、DC-DCコンバータやAC-DCコンバータとして使用されている。この変圧器では、1次コイルへの入力電圧の変化により、互いに反転した電圧を出力する二つの2次コイル(ここでは、一方が順方向2次コイルと称され、他方が逆方向2次コイルと称される)を備える。例えば、順方向2次コイルの出力が正電圧となっているときは、逆方向2次コイルの出力は、負電圧となる。それぞれの2次コイルからの出力は、ダイオード等の整流素子に接続され、これらが出力端子に接続される。これにより、例えば順方向2次コイルの出力が出力端子から出力され、逆方向2次コイルは、出力端子とは絶縁された状態となる。
この変圧器では、一方の2次コイルが出力端子と絶縁状態となっている期間に、この2次コイルにエネルギーが蓄積される。前記の例では、逆方向2次コイルにエネルギーが蓄積される。1次コイルへの入力電圧が変化し、逆方向2次コイルの出力電圧が正電圧になると、逆方向2次コイルからの電圧が、出力端子から出力される。このとき、誘導起電力によるエネルギーと、蓄積されたエネルギーとにより、出力される電流は大きくなる。カレントダブラー型の変圧器についての検討が、「"A Novel Integrated Current Doubler Rectifier" APEC2000. Fifteenth Annual IEEE AppliedPower Electronics Conference and Exposition.」に開示されている。
"A Novel Integrated Current Doubler Rectifier" APEC2000. Fifteenth Annual IEEE AppliedPower Electronics Conference and Exposition.
カレントダブラー型の変圧器では、大きな電流が流れるため、発熱が大きくなる。発熱による温度上昇を抑制するために、放熱フィン等を筐体に付加することは、変圧器の大型化や高コスト化の要因となる。簡易な構成で発熱による温度上昇を抑えた変圧器が求められている。
本発明の目的は、簡易な構成で発熱による温度上昇を抑えたカレントダブラー型の変圧器の提供にある。
本発明に係る変圧器は、正側入力電極、負側入力電極、出力電極、1又は2以上の基準電極、順方向鉄心、逆方向鉄心、第一1次コイル、第二1次コイル、順方向2次コイル、逆方向2次コイル、第一整流素子及び第二整流素子を備える。前記第一1次コイルにおいて、第一端子が前記正側入力電極と繋がり、第二端子が前記負側入力電極と繋がっている。前記第二1次コイルにおいて、第一端子が前記正側入力電極と繋がり、第二端子が前記負側入力電極と繋がっている。前記順方向2次コイルにおいて、第一端子が前記第一整流素子の第一端子と繋がり、第二端子がいずれかの基準電極と繋がっている。前記逆方向2次コイルにおいて、第一端子が前記第二整流素子の第一端子と繋がり、第二端子がいずれかの基準電極と繋がっている。前記第一整流素子の第二端子及び前記第二整流素子の第二端子が、前記出力電極と繋がっている。前記順方向2次コイルは、いずれもが前記順方向鉄心に巻かれた第一巻き部と第二巻き部とを備えている。前記逆方向2次コイルは、いずれもが前記逆方向鉄心に巻かれた第三巻き部と第四巻き部とを備えている。前記第一1次コイルは、前記第一巻き部及び前記第三巻き部の周りに形成されている。前記第二1次コイルは、前記第二巻き部及び前記第四巻き部の周りに形成されている。前記基準電極は、いずれもプレート状を呈している。前記正側入力電極と前記負側入力電極との間の電圧が変動したときに、前記順方向2次コイルの第一端子と前記逆方向2次コイルの第一端子とに、互いに反転した電圧が発生するように、前記第一1次コイル、前記第二1次コイル、前記第一巻き部、前記第二巻き部、前記第三巻き部及び前記第四巻き部の巻く方向が決められている。前記第一整流素子及び前記第二整流素子の一方が導通状態となり他方が遮断状態となることで、前記順方向2次コイルの第一端の電圧及び前記逆方向2次コイルの第一端の電圧のいずれか一方が、前記出力電極から出力される。
好ましくは、前記順方向鉄心は切断部を有しており、前記第一巻き部又は第二巻き部が、この切断部を覆うように順方向鉄心に巻かれている。
前記順方向鉄心は、外周面の輪郭と内周面の輪郭とが矩形である環状を呈しており、これにより前記順方向鉄心が、互いに対向して平行に延びる第一柱部及び第二柱部と、互いに対向して平行に延びる第三柱部及び第四柱部とを備えている。好ましくは、前記第一巻き部が前記第一柱部に巻かれ、前記第二巻き部が前記第二柱部に巻かれている。
好ましくは、前記順方向2次コイルが、前記第一巻き部と前記第二巻き部とを繋ぐ接続部をさらに備えており、前記接続部が、前記第三柱部及び第四柱部に平行に延びている。
好ましくは、前記接続部はプレート状を呈している。
好ましくは、前記基準電極の数は1であり、前記基準電極は、主部と、前記順方向2次コイルの第二端子と繋がる第一引き出し部と、前記逆方向2次コイルの第二端子と繋がる第二引き出し部とを備えている。前記主部は、前記第四柱部に沿って延びている。
好ましくは、前記基準電極の数は1であり、前記基準電極は、平面視において、前記順方向鉄心と前記逆方向鉄心との間であって、前記順方向2次コイルと前記逆方向2次コイルとの間に位置している。
好ましくは、前記基準電極は、前記順方向鉄心と前記逆方向鉄心との間から外側に突出した突出部を備えている。
変圧器が順方向基準電極と逆方向基準電極とを備え、前記順方向2次コイルの第二端子が順方向基準電極と繋がり、前記逆方向2次コイルの第二端子が前記逆方向基準電極と繋がっており、前記順方向基準電極が前記第一巻き部と前記第二巻き部との間から外側に突出しており、前記逆方向基準電極が前記第三巻き部と前記第四巻き部との間から外側に突出していてもよい。
好ましくは、前記順方向2次コイルはキンクを備える。
好ましくは、前記第一巻き部及び第二巻き部は、いずれもプレート状の導電体を巻いた形状を呈している。前記第一1次コイルは、前記第一巻き部の外側において、前記第一巻き部の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。前記第二1次コイルは、前記第二巻き部の外側において、前記第二巻き部の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。
好ましくは、前記順方向鉄心と前記順方向2次コイルとが、熱伝導性の絶縁体を介して接触している。
好ましくは、平面視において、前記順方向鉄心と前記逆方向鉄心とが平行となるように並列され、前記第一巻き部と前記第三巻き部とが並列され、前記第二巻き部と前記第四巻き部とが並列されていている。
好ましくは、平面視において、前記順方向2次コイルと前記逆方向2次コイルとが対称の形状を呈する。
好ましくは、この変圧器は、熱伝導性の材質よりなるトップカバー、熱伝導性の材質よりなるボトムカバー及び熱伝導性の材質よりなるジョイントをさらに備える。前記順方向鉄心、前記逆方向鉄心、前記第一1次コイル、前記第二1次コイル、前記順方向2次コイル、及び逆方向2次コイルが、前記トップカバーと前記ボトムカバーとの間に位置している。前記トップカバーと前記ボトムカバーとが、前記ジョイントで接続されている。
好ましくは、前記トップカバー、前記ボトムカバー及び前記ジョイントの少なくとも一つは、その内部に冷却液を有する。
好ましくは、前記ボトムカバーが導電性であり、前記基準電極と接続されている。
本発明に係る変圧器は、順方向2次コイル、逆方向2次コイル、順方向2次コイルが巻かれた順方向鉄心、逆方向2次コイルが巻かれた逆方向鉄心及び1又は2以上の基準電極を備える。基準電極はいずれも、プレート状を呈している。この基準電極では、熱伝導に寄与する断面積及び放熱に寄与する表面積を、容易に大きくできる。この基準電極は、これらの2次コイル及び鉄心で発生した熱を、効果的に排出する。この変圧器では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
図1は、本発明の一実施形態に係る変圧器が示された、斜視図である。 図2は、図1の変圧器の、トップカバー、ボトムカバー及びシャフトを外した状態が示された平面図である。 図3は、図1の変圧器の等価回路図である。 図4(a)は図1の変圧器の鉄心が示された斜視図であり、図4(b)はこの鉄心が示された分解図である。 図5は、図1の変圧器の2次コイルが示された斜視図である。 図6は、図1の変圧器の2次コイル、鉄心及び基準電極が示された斜視図である。 図7は、図6の2次コイル、鉄心及び基準電極の平面図である。 図8は、図1の変圧器の基準電極が示された斜視図である。 図9(a)は図1の変圧器の1次コイルが示された斜視図であり、図9(b)は図9(a)のIXb-IXb線に沿った断面図である。 図10は、図1の変圧器のトップカバー、ボトムカバー及びシャフトが示された斜視図である。 図11は、本発明の他の実施形態に係る2次コイルが示された平面図である。 図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る変圧器の、鉄心、1次コイル、2次コイル及び基準電極が示された、斜視図である。 図13は、図12の変圧器の、2次コイル及び基準電極が示された平面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る変圧器2が示された斜視図である。図1において、矢印Xで示されるのがこの変圧器2の前方であり、この逆の方向が後方である。矢印Yで示されるのがこの変圧器2の右方向であり、この逆の方向が左方向である。矢印Zで示されるのがこの変圧器2の上方であり、この逆の方向が下方である。この変圧器2は、トップカバー4、ボトムカバー6、ジョイント8、鉄心10、1次コイル12及び2次コイル14を備える。図2は、図1の変圧器2から、トップカバー4、ボトムカバー6及びジョイント8を取り外した状態が示された、平面図である。この変圧器2は、基準電極16をさらに備える。
図1及び2で示されるように、この変圧器2は、二つの鉄心10、二つの2次コイル14及び二つの1次コイル12を備える。後述するとおり、一方の2次コイル14の出力電圧と、他方の2次コイル14の出力電圧とは、互いに反転している。このため、この明細書では、二つの2次コイル14の一方が順方向2次コイル14fと称され、他方が逆方向2次コイル14rと称される。ここでは、図1及び2の右側の2次コイル14を「順方向」としているが、二つの2次コイル14のうち、いずれを「順方向」と称してもよい。順方向2次コイル14fが巻かれた鉄心10が順方向鉄心10fと称され、逆方向2次コイル14rが巻かれた鉄心10が逆方向鉄心10rと称される。二つの1次コイル12のうち、一方が第一1次コイル12aと称され、他方が第二1次コイル12bと称される。
図3は、図1の変圧器2の、等価回路である。図1及び2には表れていないが、この変圧器2は、正側入力電極18、負側入力電極20、第一整流素子22、第二整流素子24及び出力電極26をさらに備える。図3の回路図には、トップカバー4、ボトムカバー6及びジョイント8は、現れていない。図3の回路図には、本変圧器2の正側入力電極18及び負側入力電極20と繋がる交流電源25、及び本変圧器2の出力電極26及び基準電極16と繋がる容量30と負荷32も示されている。
図4(a)は、図1の順方向鉄心10fが示された斜視図である。順方向鉄心10fは、外周面の輪郭と内周面の輪郭とが矩形である環状を呈している。これにより順方向鉄心10fは、互いに対向して平行に延びる第一柱部34及び第二柱部36と、これらに垂直に延び、互いに対向して平行に延びる第三柱部40及び第四柱部42とを備える。
図4(b)に示されるとおり、順方向鉄心10fは、半環状の第一ハーフ44と半環状の第二ハーフ46とを組み合わせることで形成されている。第一ハーフ44と第二ハーフ46との間には、隙間が設けられている。換言すれば、順方向鉄心10fは2つの切断部48を備えている。この実施形態では、一方の切断部48は第一柱部34に位置しており、他方の切断部48は第二柱部36に位置している。順方向鉄心10fは、磁性体よりなる。典型的には、順方向鉄心10fはフェライトよりなる。順方向鉄心10fが、アモルファス磁性体又は珪素鋼よりなっていてもよい。
逆方向鉄心10rは、順方向鉄心10fと同じ構造を有する。すなわち、逆方向鉄心10rは、外周面の輪郭と内周面の輪郭とが矩形である環状を呈している。これにより逆方向鉄心10rは、互いに対向して平行に延びる第一柱部50及び第二柱部52と、これらに垂直に延び、互いに対向して平行に延びる第三柱部54及び第四柱部56とを備える(後述する図6参照)。図示されないが、逆方向鉄心10rは、半環状の第一ハーフと半環状の第二ハーフとを組み合わせることで形成されている。第一ハーフと第二ハーフとの間には、隙間が設けられている。逆方向鉄心10rは2つの切断部を備えている。この実施形態では、一方の切断部は第一柱部50に位置しており、他方の切断部は第二柱部52に位置している。逆方向鉄心10rは、磁性体よりなる。典型的には、逆方向鉄心10rはフェライトよりなる。逆方向鉄心10rが、アモルファス磁性体又は珪素鋼よりなっていてもよい。図2に示されるように、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとは、並列して配置されている。平面視において、逆方向鉄心10rは、順方向鉄心10fと平行に配置されている。
図5は、順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rが示された斜視図である。図6は、順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rが、順方向鉄心10f及び逆方向鉄心10rと組み合わされた斜視図である。図7は、図6で示された順方向2次コイル14f、逆方向2次コイル14r、順方向鉄心10f及び逆方向鉄心10rの平面図である。なお、図6及び7には、基準電極16も示されている。
順方向2次コイル14fは、導電性の材料(導電体)からなる。順方向2次コイル14fは、典型的には銅合金又はアルミニウム合金からなる。図5に示されるように、順方向2次コイル14fは、第一巻き部58、第二巻き部60、接続部62、第一端子64及び第二端子66を備えている。第一巻き部58及び第二巻き部60は、プレート状の導電体が巻かれた構造をしている。図6及び7で示されるように、第一巻き部58は、順方向鉄心10fの第一柱部34の周りに巻かれている。第一巻き部58は、第一柱部34の切断部48を覆っている。第二巻き部60は、順方向鉄心10fの第二柱部36の周りに巻かれている。第二巻き部60は、第二柱部36の切断部48を覆っている。なお、本明細書では「導電性」とは、電気抵抗率が1.0×10-5Ω/m以下であることを指す。
この実施形態では、順方向鉄心10fと第一巻き部58との間、及び順方向鉄心10fと第二巻き部60との間には隙間が存在する。図示されないが、第一柱部34において、第一巻き部58と順方向鉄心10fの外周面又は内周面との間に、熱伝導性の絶縁体が存在していてもよい。すなわち、第一巻き部58は、第一柱部34において、順方向鉄心10fの外周面又は内周面と、熱伝導性の絶縁体を介して接触してもよい。第二柱部36において、第二巻き部60と順方向鉄心10fの外周面又は内周面との間に、熱伝導性の絶縁体が存在していてもよい。すなわち、第二巻き部60は、第二柱部36において、順方向鉄心10fの外周面又は内周面と、熱伝導性の絶縁体を介して接触していてもよい。なお、本明細書では「熱伝導性」とは、熱伝導率が1.0W/m・K以上であることを指す。
接続部62は、第一巻き部58と第二巻き部60を繋いでいる。接続部62は、順方向鉄心10fの第三柱部40及び第四柱部42に、平行に延びている。第一端子64は、プレート状である。第一端子64は、第二巻き部60から前方に突出している。第二端子66は、プレート状である。第二端子66は、第一巻き部58と第二巻き部60との間に位置している。第二端子66、第一巻き部58、接続部62、第二巻き部60及び第一端子64は、この順に直列に繋がっている。
図5及び7で示されるように、第一巻き部58の巻く方向と第二巻き部60の巻く方向とは、逆である。第一柱部34と第二柱部36とは対向しているため、第一柱部34内での磁束の向きと、第二柱部36内での磁束の向きとは逆である。このため、順方向鉄心10f内の磁束が変化したとき、第一巻き部58に発生する誘導起電力の方向と、第二巻き部60に発生する誘導起電力の方向とは同じとなる。誘導起電力により生じた順方向2次コイル14fの第一端子64と第二端子66との間の電圧は、第一巻き部58で生じた電圧と第二巻き部60で生じた電圧との和となる。このため、図3の回路図では、順方向2次コイル14fは、第一巻き部58に対応するコイルと、第二巻き部60に対応するコイルとが直列に繋がれた構造として、描かれている。
逆方向2次コイル14rは、導電体からなる。逆方向2次コイル14rは、典型的には銅合金又はアルミニウム合金からなる。図5に示されるように、逆方向2次コイル14rは、第三巻き部68、第四巻き部70、接続部72、第一端子74及び第二端子76を備えている。第三巻き部68及び第四巻き部70は、プレート状の導電体が巻かれた構造をしている。図6及び7で示されるように、第三巻き部68は、逆方向鉄心10rの第一柱部50の周りに巻かれている。第三巻き部68は、第一柱部50の切断部を覆っている。第四巻き部70は、逆方向鉄心10rの第二柱部52の周りに巻かれている。第四巻き部70は、第二柱部52の切断部を覆っている。
この実施形態では、逆方向鉄心10rと第三巻き部68との間、及び逆方向鉄心10rと第四巻き部70との間には隙間が存在する。図示されないが、第一柱部50において、第三巻き部68と逆方向鉄心10rの外周面又は内周面との間に、熱伝導性の絶縁体が存在していてもよい。すなわち、第三巻き部68は、第一柱部50において、逆方向2次コイル14rの外周面及び内周面と、熱伝導性の絶縁体を介して接触していてもよい。第二柱部52において、第四巻き部70と逆方向鉄心10rの外周面又は内周面との間に、熱伝導性の絶縁体が存在していてもよい。すなわち、第四巻き部70は、第二柱部52において、逆方向2次コイル14rの外周面及び内周面と、熱伝導性の絶縁体を介して接触していてもよい。
接続部72は、第三巻き部68と第四巻き部70を繋いでいる。接続部72は、逆方向鉄心10rの第三柱部54及び第四柱部56に、平行に延びている。第一端子74は、プレート状である。第一端子74は、第四巻き部70から前方に突出している。第二端子76は、プレート状である。第二端子76は、第三巻き部68と第四巻き部70との間に位置している。第二端子76、第三巻き部68、接続部72、第四巻き部70及び第一端子74は、この順に直列に繋がっている。
図5及び7で示されるように、第三巻き部68の巻く方向と第四巻き部70の巻く方向とは、逆である。第一柱部50と第二柱部52とは対向しているため、第一柱部50内での磁束の向きと、第二柱部52内での磁束の向きとは逆である。このため、逆方向鉄心10r内の磁束が変化したとき、第三巻き部68に発生する誘導起電力の方向と、第四巻き部70に発生する誘導起電力の方向とは同じとなる。誘導起電力により生じた逆方向2次コイル14rの第一端子74と第二端子76との間の電圧は、第三巻き部68で生じた電圧と第四巻き部70で生じた電圧との和となる。このため、図3の回路図では、逆方向2次コイル14rは、第三巻き部68に対応するコイルと、第四巻き部70に対応するコイルとが直列に繋がれた構造として、描かれている。
図6及び7に示されるように、平面視において、逆方向2次コイル14rは、順方向2次コイル14fとこれらの中央において前後に延びる線に対して対称な形状を呈している。すなわち、第一巻き部58の巻く方向と、第三巻き部68の巻く方向とは逆である。第二巻き部60の巻く方向と、第四巻き部70の巻く方向とは逆である。
図8は、基準電極16が示された斜視図である。基準電極16は、導電体からなる。基準電極16は、典型的には銅合金又はアルミニウム合金からなる。基準電極16は、全体としてプレート状を呈している。図6及び7に示されるように、平面視において、基準電極16は、順方向2次コイル14fと逆方向2次コイル14rとの間に位置している。平面視において、基準電極16は、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとの間に位置している。図8に示されるように、基準電極16は、主部78と、第一引き出し部80と、第二引き出し部82と、第一側部84と第二側部86とを備える。
図6及び7で示されるように、主部78は、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとの間において、前後方向に延びている。主部78は、順方向鉄心10fの第四柱部42及び逆方向鉄心10rの第四柱部56に沿って延びている。主部78は、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとの間から外側に突出した、突出部88を備えている。主部78は、ボトムカバー6に埋め込まれている。このため、図1では主部78は見えていない。主部78は、ボトムカバー6と直接接触している。主部78とボトムカバー6との間に熱伝導性の絶縁体が存在してもよい。主部78がこの絶縁体を介してボトムカバー6と接触していてもよい。
第一引き出し部80、第二引き出し部82、第一側部84及び第二側部86は、ボトムカバー6から上方に突出している。第一引き出し部80は、主部78から順方向2次コイル14fに向けて延びている。第一引き出し部80は、順方向2次コイル14fの第二端子66と接触している。これにより、図3の回路図で示されるように、順方向2次コイル14fが基準電極16と繋がっている。第二引き出し部82は、主部78から逆方向2次コイル14rに向けて延びている。第二引き出し部82は、逆方向2次コイル14rの第二端子76と接触している。これにより、図3の回路図で示されるように、逆方向2次コイル14rが基準電極16と繋がっている。第一側部84は、主部78から上方に延びている。図6で示されるように、第一側部84は、順方向鉄心10fの第二柱部36に沿って延びている。図6では見えていないが、第二側部86は、逆方向鉄心10rの第二柱部52に沿って延びている。
図9(a)は、第一1次コイル12aが示された斜視図である。図9(b)は、図9(b)のIXb-IXb線に沿った断面図である。第一1次コイル12aは、ボビン90とワイヤ92とを備える。図示されないが、第一1次コイル12aは、ワイヤ92の一端と繋がる第一端子と、ワイヤ92の他端と繋がる第二端子とをさらに備える。ボビン90は環状を呈する。ボビン90の外周に、ワイヤ92が多重に巻かれている。図9(b)には、ボビン90の断面及びこれに巻回されたワイヤ92の断面が示されている。ワイヤ92の典型的な材質は銅(Cu)である。
第二1次コイル12bは、第一1次コイル12aと同様に、ボビン、ワイヤ、第一端子及び第二端子を備える。第二1次コイル12bのボビンは、第一1次コイル12aのボビン90と同じ構造である。ボビンの外周に、ワイヤが多重に巻かれている。この実施形態では、第二1次コイル12bでのワイヤの巻く方向は、第一1次コイル12aでのワイヤ92の巻く方向とは逆となっている。
図1及び2に示されるように、この変圧器2では、第一巻き部58及び第三巻き部68が並列している。これらの第一巻き部58及び第三巻き部68を囲むように、環状の第一1次コイル12aが配置されている。換言すれば、第一1次コイル12aは、第一巻き部58及び第三巻き部68の周りに、形成されている。
図9おいて、両矢印C1は、第一1次コイル12aの幅を表す。図5において、両矢印W1は、第一巻き部58の幅を表し、両矢印W3は第三巻き部68の幅を表す。第一1次コイル12aの幅C1は、第一巻き部58の幅W1及び第三巻き部68の幅W3と同等である。第一1次コイル12aは、第一巻き部58の外側において、第一巻き部58の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。第一1次コイル12aは、第三巻き部68の外側において、第三巻き部68の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。なお、本明細書で「二つの幅が同等である」とは、これらの幅の比が0.80以上1.25以下であることを指す。
図1及び2に示されるように、この変圧器2では、第二巻き部60及び第四巻き部70が並列している。これらの第二巻き部60及び第四巻き部70を囲むように、環状の第二1次コイル12bが配置されている。換言すれば、第二1次コイル12bは、第二巻き部60及び第四巻き部70の周りに、形成されている。
図5において、両矢印W2は第二巻き部60の幅を表し、両矢印W4は第四巻き部70の幅を表す。第二1次コイル12bの幅は、第二巻き部60の幅W2及び第四巻き部70の幅W4と同等である。第二1次コイル12bは、第二巻き部60の外側において、第二巻き部60の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。第二1次コイル12bは、第四巻き部70の外側において、第四巻き部70の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。
なお、図3の回路図では、「第一1次コイル12aが第一巻き部58及び第三巻き部68の外側に巻かれている」との構造と論理的に等価となるように、第一1次コイル12aは、順方向鉄心10fに巻かれたコイルと逆方向鉄心10rに巻かれたコイルが並列に繋がれた構造として、描かれている。「第二1次コイル12bが第二巻き部60及び第四巻き部70の外側に巻かれている」との構造と論理的に等価となるように、第二1次コイル12bは、順方向鉄心10fに巻かれたコイルと逆方向鉄心10rに巻かれたコイルが並列に繋がれた構造として、描かれている。
図3に示されるように、第一1次コイル12aにおいて、第一端子が正側入力電極18と繋がり、第二端子が負側入力電極20と繋がっている。第二1次コイル12bにおいて、第一端子が正側入力電極18と繋がり、第二端子が負側入力電極20と繋がっている。正側入力電極18と負側入力電極20の間の電圧が変化したとき、第一1次コイル12aと第二1次コイル12bとは、順方向鉄心10fに対して、同じ方向の磁界を発生させるように、これらと正側入力電極18と負側入力電極20との繋ぎ方が決められている。正側入力電極18と負側入力電極20の間の電圧が変化したとき、第一1次コイル12aと第二1次コイル12bとは、逆方向鉄心10rに対して、同じ方向の磁界を発生させるように、これらと正側入力電極18と負側入力電極20との繋ぎ方が決められている。正側入力電極18と負側入力電極20の間の電圧が変化したとき、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとに、同じ方向の磁界(例えば、図1の右側からこれらの鉄心10を見たとき、同じ右周りの磁界)が発生する。
図3に示されるように、第一整流素子22の第一端子は順方向2次コイル14fの第一端子64と繋がっている。第二整流素子24の第一端子は逆方向2次コイル14rの第一端子74と繋がっている。第一整流素子22の第二端子及び第一整流素子22の第二端子はいずれも出力電極26と繋がっている。この実施形態では、第一整流素子22及び第二整流素子24は、いずれもダイオードである。整流素子が、MOSFET等のスイッチ素子であってもよい。この場合、二つのスイッチ素子の一方を導通状態とし他方を遮断状態とし、これらの導通と遮断とが切り替えられる。なお、前述の通り、図1には、第一整流素子22及び第二整流素子24及び出力電極26は、表れていない。
トップカバー4は、二つの鉄心10、二つの2次コイル14及び二つの1次コイル12を上部から覆っている。トップカバー4は、非磁性体で熱伝導性の金属又は非磁性体で熱伝導性のセラミックスよりなる。好ましいトップカバー4の材質として、アルミニウム合金、アルミナ、酸化マグネシウムが例示される。トップカバー4は、内部に冷却液を有していてもよい。典型的な冷却液は、水である。
ボトムカバー6には、二つの鉄心10、二つの2次コイル14及び二つの1次コイル12が載せられている。前述のとおり、ボトムカバー6には基準電極16の主部78が埋め込まれている。ボトムカバー6は、熱伝導性の材質よりなる。この実施形態では、ボトムカバー6は導電性であり、基準電極16と繋がっている。好ましいボトムカバー6の材質として、アルミニウム合金が例示される。ボトムカバー6が、絶縁性の材料からなっていてもよい。ボトムカバー6は、内部に冷却液を有していてもよい。典型的な冷却液は、水である。
図10に、トップカバー4、ボトムカバー6及びジョイント8が示されている。この実施形態では、二つのジョイント8が存在する。それぞれのジョイント8は、トップカバー4とボトムカバー6との間に位置している。ジョイント8は、トップカバー4とボトムカバー6とを繋いでいる。ジョイント8は、非磁性体で熱伝導性の金属又は非磁性体で熱伝導性のセラミックスよりなる。好ましいジョイント8の材質として、アルミニウム合金、アルミナ、酸化マグネシウムが例示される。ジョイント8は、内部に冷却液を有していてもよい。典型的な冷却液は、水である。
以下では、本変圧器2の動作が説明される。
図3に示されるように、この実施形態では、変圧器2の正側入力電極18と、負側入力電極20との間に、交流電源25が接続されている。例えば正側入力電極18の電圧が負側入力電極20の電圧に対して高くなる方向に変化したとき、第一1次コイル12a及び第二1次コイル12bに流れる電流量が変化し、順方向鉄心10f及び逆方向鉄心10rにおいて磁束が変化する。順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rに、誘電起電力が生じる。順方向2次コイル14fと逆方向2次コイル14rとの巻き方が逆であるので、順方向2次コイル14fと逆方向2次コイル14rとに、逆向きの電圧が発生する。第一整流素子22と第二整流素子24の一方に順方向の電圧が付加され、他方に逆方向の電圧が付加される。これにより例えば、第一整流素子22が導通状態となり、第二整流素子24が遮断状態となる。順方向2次コイル14fの出力電圧が、出力電極26に表れる。逆方向2次コイル14rは出力電極26と絶縁状態となり、逆方向2次コイル14rには誘電起電力で生じたエネルギーが蓄えられる。
次いで正側入力電極18の電圧が負側入力電極20の電圧に対して低くなる方向に変化したとき、順方向鉄心10f及び逆方向鉄心10rにおいて、上記とは逆の磁束の変化が発生する。順方向2次コイル14fと逆方向2次コイル14rとに発生する電圧の方向が、上記とは逆になる。第一整流素子22に逆方向の電圧が付加され、第二整流素子24に順方向の電圧が付加される。逆方向2次コイル14rの出力電圧が、出力電極26に表れる。このとき、誘電起電力によるエネルギーと前回蓄積されたエネルギーとにより、高い電圧が発生する。順方向2次コイル14fは出力電極26と絶縁状態となり、順方向2次コイル14fには、誘電起電力で生じたエネルギーが蓄えられる。
この変圧器2では、順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rにおいて、一方の2次コイル14から電圧が出力電極26に出力され、他方の2次コイル14にエネルギーが蓄えられる。順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rのそれぞれにおいて、出力電極26への出力とエネルギーの蓄積とが、繰り返される。この回路は、単相全波整流器として動作している。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係る変圧器2では、順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rが共に繋がる基準電極16は、プレート状を呈している。エネルギーの蓄積と放出が繰り返される順方向2次コイル14f、逆方向2次コイル14r、順方向鉄心10f及び逆方向鉄心10rでは、発熱が起こりやすい。プレート状の基準電極16では、熱伝導に寄与する断面積及び放熱に寄与する表面積を、容易に大きくできる。この基準電極16は、この鉄心10及び2次コイル14からの熱の排出に、効果的に寄与する。この変圧器2では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
この実施形態では、基準電極16は、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとの間であって、順方向2次コイル14fと逆方向2次コイル14rとの間に位置している。プレート状の基準電極16を、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとの間であって順方向2次コイル14fと逆方向2次コイル14rとの間に位置させることで、効果的にこれらからの発熱が排出できる。この変圧器2では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
この実施形態では、基準電極16は順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとの間から外側に突出した突出部88を備えている。突出部88は、基準電極16での放熱を効果的に促進する。この変圧器2では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。また、この突出部88は、二つの鉄心10及び二つの2次コイル14から離れて延びているので、基準電極16のインダクタンスの増加の要因とはならない。この基準電極16では、低いインダクタンスが実現されている。
この実施形態では、基準電極16の主部78は、順方向鉄心10fの第四柱部42及び逆方向鉄心10rの第四柱部56に沿って延びている。基準電極16の主部78を流れる電流は、順方向鉄心10fの磁束の方向及び逆方向鉄心10rの磁束の方向と平行となっている。基準電極16の電流は、順方向鉄心10fの磁束及び逆方向鉄心10rの磁束に影響を与えない。この変圧器2では、高い電力密度が実現されている。
この実施形態では、順方向鉄心10fは、第一柱部34と第二柱部36に切断部48を備えている。第一柱部34の切断部48は、順方向2次コイル14fの第一巻き部58に覆われている。第二柱部36の切断部48は、順方向2次コイル14fの第二巻き部60に覆われている。これにより、順方向鉄心10fでの磁束の漏れが効果的に抑えられている。同様に、逆方向鉄心10rの第一柱部50の切断部は、逆方向2次コイル14rの第三巻き部68に覆われている。逆方向鉄心10rの第二柱部52の切断部は、逆方向2次コイル14rの第四巻き部70に覆われている。これにより、逆方向鉄心10rでの磁束の漏れが効果的に抑えられている。この変圧器2では、高い電力密度が実現されている。
この実施形態では、順方向2次コイル14fの接続部62は、順方向鉄心10fの第三柱部40及び第四柱部42に平行に延びている。接続部62を流れる電流は、順方向鉄心10fの磁束の方向と平行となっている。接続部62の電流は、順方向鉄心10fの磁束に影響を与えない。この変圧器2では、高い電力密度が実現されている。
この実施形態では、逆方向2次コイル14rの接続部72は、逆方向鉄心10rの第三柱部54及び第四柱部56に平行に延びている。接続部72を流れる電流は、逆方向鉄心10rの磁束の方向と平行となっている。接続部72の電流は、逆方向鉄心10rの磁束に影響を与えない。この変圧器2では、高い電力密度が実現されている。
この実施形態では、第一1次コイル12aは、第一巻き部58の外側において、第一巻き部58の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。第一1次コイル12aは、第三巻き部68の外側において、第三巻き部68の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。これにより、第一1次コイル12aと順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rとの、高い結合係数が実現されている。この変圧器2では、高い電力密度が実現されている。
この実施形態では、第二1次コイル12bは、第二巻き部60の外側において、第二巻き部60の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。第二1次コイル12bは、第四巻き部70の外側において、第四巻き部70の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている。これにより、第二1次コイル12bと順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rとの、高い結合係数が実現されている。この変圧器2では、高い電力密度が実現されている。
順方向鉄心10fと順方向2次コイル14fとは、熱伝導性の絶縁体を介して接触しているのが好ましい。このようにすることで、順方向鉄心10fでの発熱が、順方向2次コイル14fを介して効果的に排出される。逆方向鉄心10rと逆方向2次コイル14rとは、熱伝導性の絶縁体を介して接触しているのが好ましい。このようにすることで、逆方向鉄心10rでの発熱が、逆方向2次コイル14rを介して効果的に排出される。この変圧器2では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
この実施形態では、トップカバー4及びボトムカバー6は、いずれも熱伝導性の材料で形成されている。トップカバー4及びボトムカバー6は、鉄心10及び2次コイル14からの熱を、効果的に排出する。さらに、トップカバー4及びボトムカバー6を繋ぐジョイント8が設けられている。ジョイント8は、熱伝導性の材料で形成されている。このジョイント8は、熱の排出に効果的に寄与する。この変圧器2では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
トップカバー4、ボトムカバー6及びジョイント8の少なくとも一つが、冷却液を含むのが好ましい。このようにすることで、さらに効果的に熱が排出される。この変圧器2では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
この実施形態では、平面視において、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとが平行となるように並列され、第一巻き部58と第三巻き部68とが並列され、第二巻き部60と第四巻き部70とが並列されていている。これにより、第一巻き部58と第三巻き部68を覆う第一1次コイル12aを、小さく形成することができる。第二巻き部60と第四巻き部70を覆う第二1次コイル12bを、小さく形成することができる。この変圧器2では、小型化が達成されている。
この実施形態では、平面視において、順方向2次コイル14fと逆方向2次コイル14rとが、これらの中央において前後に延びる線に対して対称の形状を呈している。これにより、順方向2次コイル14fからの出力電圧と、逆方向2次コイル14rからの出力電圧とは、精度良く反転した波形となる。さらに図2のとおり、この変圧器2では、平面視において、順方向鉄心10f、逆方向鉄心10r、第一1次コイル12a、第二1次コイル12b、順方向2次コイル14f及び逆方向2次コイル14rを組み合わせた状態で、これらは左右対称な形状となっている。これにより、順方向2次コイル14fからの出力電圧と、逆方向2次コイル14rからの出力電圧とは、さらに精度良く反転した波形となる。この変圧器2では、精度の良い全波整流が可能となっている。
前述の実施形態では、順方向鉄心10f及び順方向2次コイル14fのペアと、逆方向鉄心10r及び逆方向2次コイル14rのペアとが、平面視において並列して配置されている。順方向鉄心10f及び順方向2次コイル14fのペアと、逆方向鉄心10r及び逆方向2次コイル14rのペアとが並列して配置されていなくてもよい。例えば、順方向鉄心10fと逆方向鉄心10rとが垂直となるように、これらが配置されていてもよい。この変圧器2では、接地される場所に適した形状となるように、順方向鉄心10f及び順方向2次コイル14fのペアと逆方向鉄心10r及び逆方向2次コイル14rのペアと配置位置を決めることができる。
図11は、本発明の他の実施形態に係る変圧器94の、2次コイル96が示された平面図である。図11で示されるように、順方向2次コイル96f及び逆方向2次コイル96rは、それぞれ接続部100にキンク98を備えている。順方向2次コイル96f及び逆方向2次コイル96rは、大きな電流が流れるため、発熱し易い。順方向2次コイル96f及び逆方向2次コイル96rは、熱膨張による変形が起こることがある。順方向2次コイル96f又は逆方向2次コイル96rが変形すると、これが周囲の構成部品と接触することが起こりうる。キンク98を設けた2次コイル96では、キンク98が熱膨張により変形することで、他の部分の変形が抑えられている。なお、キンク98を設ける位置は、接続部100に限られない。接続部100以外の部分にキンク98が設けられてもよい。
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る変圧器110の、鉄心112、1次コイル114、2次コイル116、及び基準電極118が示された斜視図である。図示されないが、この変圧器110は、これらを覆うカバーをさらに備えている。図12において、矢印Xで示されるのがこの変圧器2の前方であり、この逆の方向が後方である。矢印Yで示されるのがこの変圧器110の右方向であり、この逆の方向が左方向である。矢印Zで示されるのがこの変圧器110の上方であり、この逆の方向が下方である。図13は、図12の2次コイル116及び基準電極118が示された、平面図である。
図12及び13で示されるように、この変圧器110は、二つの鉄心112、二つの2次コイル116、二つの1次コイル114及び二つの基準電極118を備える。鉄心112及び1次コイル114は、それぞれ図1の変圧器2の鉄心10及び1次コイル12と同じである。二つの2次コイル116の一方が順方向2次コイル116fと称され、他方が逆方向2次コイル116rと称される。順方向2次コイル116fに接続する基準電極118が順方向基準電極118fと称され、逆方向2次コイル116rに接続する基準電極118が逆方向基準電極118rと称される。
図13に示されるように、順方向2次コイル116fは、第一巻き部120、第二巻き部122、接続部124、第一端子126及び第二端子128を備えている。第一巻き部120及び第二巻き部122は、プレート状の導電体が巻かれた構造をしている。第一巻き部120は、順方向鉄心112fの第一柱部130の周りに巻かれている。図示されないが、第一巻き部120は、第一柱部130の切断部を覆っている。第二巻き部122は、順方向鉄心112fの第二柱部134の周りに巻かれている。第二巻き部122は、第二柱部134の切断部を覆っている。
接続部124は、第一巻き部120と第二巻き部122を繋いでいる。接続部124は、順方向鉄心112fの第三柱部136及び第四柱部138に、平行に延びている。接続部124は、プレート状を呈している。接続部124は、左右方向(順方向2次コイル116fから逆方向2次コイル116rに向かう方向)を幅方向として、第一巻き部120から第二巻き部122に向かう方向に、延びている。
第一端子126は、プレート状を呈している。第一端子126は、第二巻き部122から前方に突出している。第二端子128は、プレート状を呈している。第二端子128は、第一巻き部120と第二巻き部122との間に位置している。第二端子128、第一巻き部120、接続部124、第二巻き部122及び第一端子126は、この順に直列に繋がっている。
図13に示されるように、逆方向2次コイル116rは、第三巻き部140、第四巻き部142、接続部144、第一端子146及び第二端子148を備えている。第三巻き部140及び第四巻き部142は、プレート状の導電体が巻かれた構造をしている。図12で示されるように、第三巻き部140は、逆方向鉄心112rの第一柱部150の周りに巻かれている。図示されないが、第三巻き部140は、第一柱部150の切断部を覆っている。第四巻き部142は、逆方向鉄心112rの第二柱部152の周りに巻かれている。第四巻き部142は、第二柱部152の切断部を覆っている。
接続部144は、第三巻き部140と第四巻き部142を繋いでいる。接続部144は、逆方向鉄心112rの第三柱部154及び第四柱部156に、平行に延びている。接続部144は、プレート状を呈している。接続部144は、左右方向(順方向2次コイル116fから逆方向2次コイル116rに向かう方向)を幅方向として、第三巻き部140から第四巻き部142に向かう方向に延びている。
第一端子146は、プレート状である。第一端子146は、第四巻き部142から前方に突出している。第二端子148は、プレート状である。第二端子148は、第三巻き部140と第四巻き部142との間に位置している。第二端子148、第三巻き部140、接続部144、第四巻き部142及び第一端子146は、この順に直列に繋がっている。
順方向基準電極118fは、図13に示されるように、第一巻き部120と第二巻き部122との間に位置している。順方向基準電極118fは、第一巻き部120と第二巻き部122との間から、この変圧器110の外側に向けて突出している。順方向基準電極118fは、プレート状を呈する。順方向基準電極118fは、順方向2次コイル116fの第二端子128と接触している。この実施形態では、順方向基準電極118fは、第二端子128と一体として形成されている。
逆方向基準電極118rは、図13に示されるように、第三巻き部140と第四巻き部142との間に位置している。逆方向基準電極118rは、第三巻き部140と第四巻き部142との間から、この変圧器110の外側に向けて突出している。逆方向基準電極118rは、プレート状を呈する。逆方向基準電極118rは、逆方向2次コイル116rの第二端子148と接触している。この実施形態では、逆方向基準電極118rは、第二端子148と一体として形成されている。
図12及び図13で示されるように、この変圧器110では、二つの基準電極118を備える。これらは、いずれもが外部の負荷の同じ端子と繋がる。順方向基準電極118fと逆方向基準電極118rとは、この変圧器110の外側において、接続される。この変圧器110の回路は、使用時には図3で示された回路図と等価となる。
本発明に係る変圧器110では、順方向2次コイル116fが繋がる順方向基準電極118fは、プレート状を呈している。さらに逆方向2次コイル116rが繋がる逆方向基準電極118rも、プレート状を呈している。プレート状の基準電極118では、熱伝導に寄与する断面積及び放熱に寄与する表面積を、容易に大きくできる。これらの基準電極118は、鉄心112及び2次コイル116からの熱の排出に、効果的に寄与する。この変圧器110では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
この実施形態では、変圧器110は、順方向基準電極118fと逆方向基準電極118rとを備える。これらは、変圧器110の内部では接続されていない。例えば装置の筐体のような、大きな基準電極(グランド)が存在する場合には、順方向基準電極118fと逆方向基準電極118rを容易にこの基準電極に接続することができる。順方向基準電極118fと逆方向基準電極118rとが変圧器110の内部では接続されていないため、この変圧器110の構造は簡易である。この変圧器110は、小さく実現されうる。
この実施形態では、順方向2次コイル116fの接続部124は、プレート状を呈している。この接続部124は、熱の排出に寄与する。この接続部124は、順方向2次コイル116fから逆方向2次コイル116rに向かう方向を幅方向としている。順方向2次コイル116fと逆方向2次コイル116rとの間隔を調整することで、接続部124の幅も調整しうる。この変圧器110では、容易に熱の排出性能が調整されうる。この変圧器110では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
この実施形態では、逆方向2次コイル116rの接続部144は、プレート状を呈している。この接続部144は、熱の排出に寄与する。この接続部144は、順方向2次コイル116fから逆方向2次コイル116rに向かう方向を幅方向としている。順方向2次コイル116fと逆方向2次コイル116rとの間隔を調整することで、接続部144の幅も調整しうる。この変圧器110では、容易に熱の排出性能が調整されうる。この変圧器110では、簡易な構成で発熱による温度上昇が抑えられている。
以上説明されたとおり、本発明によれば、簡易な構成で発熱による温度上昇を抑えたカレントダブラー型の変圧器が提供できる。このことから、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された変圧器は、AC-DCコンバータ、DC-DCコンバータ等の種々の電気機器に使用される。
2、94、110・・・変圧器
4・・・トップカバー
6・・・ボトムカバー
8・・・ジョイント
10、112・・・鉄心
10f・・・順方向鉄心
10r・・・逆方向鉄心
12、114・・・1次コイル
12a・・・第一1次コイル
12b・・・第二1次コイル
14、96、116・・・2次コイル
14f、96f、116f・・・順方向2次コイル
14r、96r、116r・・・逆方向2次コイル
16、118・・・基準電極
118f・・・順方向基準電極
118r・・・逆方向基準電極
18・・・正側入力電極
20・・・負側入力電極
22・・・第一整流素子
24・・・第二整流素子
25・・・交流電源
26・・・出力電極
30・・・容量
32・・・負荷
34、130・・・順方向鉄心の第一柱部
36、134・・・順方向鉄心の第二柱部
40、136・・・順方向鉄心の第三柱部
42、138・・・順方向鉄心の第四柱部
44・・・第一ハーフ
46・・・第二ハーフ
48・・・切断部
50、150・・・逆方向鉄心の第一柱部
52、152・・・逆方向鉄心の第二柱部
54、154・・・逆方向鉄心の第三柱部
56、156・・・逆方向鉄心の第四柱部
58、120・・・第一巻き部
60、122・・・第二巻き部
62、124・・・順方向2次コイルの接続部
64、126・・・順方向2次コイルの第一端子
66、128・・・順方向2次コイルの第二端子
68、140・・・第三巻き部
70、142・・・第四巻き部
72、144・・・逆方向2次コイルの接続部
74、146・・・逆方向2次コイルの第一端子
76、148・・・逆方向2次コイルの第二端子
78・・・主部
80・・・第一引き出し部
82・・・第二引き出し部
84・・・第一側部
86・・・第二側部
88・・・突出部
90・・・ボビン
92・・・ワイヤ
98・・・キンク

Claims (17)

  1. 正側入力電極、負側入力電極、出力電極、1又は2以上の基準電極、順方向鉄心、逆方向鉄心、第一1次コイル、第二1次コイル、順方向2次コイル、逆方向2次コイル、第一整流素子及び第二整流素子を備え、
    前記第一1次コイルにおいて、第一端子が前記正側入力電極と繋がり、第二端子が前記負側入力電極と繋がっており、
    前記第二1次コイルにおいて、第一端子が前記正側入力電極と繋がり、第二端子が前記負側入力電極と繋がっており、
    前記順方向2次コイルにおいて、第一端子が前記第一整流素子の第一端子と繋がり、第二端子がいずれかの基準電極と繋がっており、
    前記逆方向2次コイルにおいて、第一端子が前記第二整流素子の第一端子と繋がり、第二端子がいずれかの基準電極と繋がっており、
    前記第一整流素子の第二端子及び前記第二整流素子の第二端子が、前記出力電極と繋がっており、
    前記順方向2次コイルが、いずれもが前記順方向鉄心に巻かれた第一巻き部と第二巻き部とを備えており、
    前記逆方向2次コイルが、いずれもが前記逆方向鉄心に巻かれた第三巻き部と第四巻き部とを備えており、
    前記第一1次コイルが、前記第一巻き部及び前記第三巻き部の周りに形成されており、
    前記第二1次コイルが、前記第二巻き部及び前記第四巻き部の周りに形成されており、
    前記基準電極がいずれもプレート状を呈しており、
    前記正側入力電極と前記負側入力電極との間の電圧が変動したときに、前記順方向2次コイルの第一端子と前記逆方向2次コイルの第一端子とに、互いに反転した電圧が発生するように、前記第一1次コイル、前記第二1次コイル、前記第一巻き部、前記第二巻き部、前記第三巻き部及び前記第四巻き部の巻く方向が決められており、
    前記第一整流素子及び前記第二整流素子の一方が導通状態となり他方が遮断状態となることで、前記順方向2次コイルの第一端の電圧及び前記逆方向2次コイルの第一端の電圧のいずれか一方が、前記出力電極から出力される、変圧器。
  2. 前記順方向鉄心が切断部を有しており、
    前記第一巻き部又は第二巻き部が、この切断部を覆うように前記順方向鉄心に巻かれている、請求項1に記載の変圧器。
  3. 前記順方向鉄心が、外周面の輪郭と内周面の輪郭とが矩形である環状を呈しており、これにより前記順方向鉄心が、互いに対向して平行に延びる第一柱部及び第二柱部と、互いに対向して平行に延びる第三柱部及び第四柱部とを備え、
    前記第一巻き部が前記第一柱部に巻かれ、前記第二巻き部が前記第二柱部に巻かれている、請求項1又は2に記載の変圧器。
  4. 前記順方向2次コイルが、前記第一巻き部と前記第二巻き部とを繋ぐ接続部をさらに備えており、
    前記接続部が、前記第三柱部及び第四柱部に平行に延びている、請求項3に記載の変圧器。
  5. 前記接続部がプレート状を呈している、請求項4に記載の変圧器。
  6. 前記基準電極の数が1であり、
    前記基準電極が、主部と、前記順方向2次コイルの第二端子と繋がる第一引き出し部と、前記逆方向2次コイルの第二端子と繋がる第二引き出し部とを備え、
    前記主部が、前記第四柱部に沿って延びている、請求項3から5のいずれかに記載の変圧器。
  7. 前記基準電極の数が1であり、
    前記基準電極が、平面視において、前記順方向鉄心と前記逆方向鉄心との間であって、前記順方向2次コイルと前記逆方向2次コイルとの間に位置している、請求項1から6のいずれかに記載の変圧器。
  8. 前記基準電極が、前記順方向鉄心と前記逆方向鉄心との間から外側に突出した突出部を備えている、請求項7に記載の変圧器。
  9. 順方向基準電極と逆方向基準電極とを備え、
    前記順方向2次コイルの第二端子が順方向基準電極と繋がり、前記逆方向2次コイルの第二端子が前記逆方向基準電極と繋がっており、
    前記順方向基準電極が前記第一巻き部と前記第二巻き部との間から外側に突出しており、
    前記逆方向基準電極が前記第三巻き部と前記第四巻き部との間から外側に突出している、請求項1から5のいずれかに記載の変圧器。
  10. 前記順方向2次コイルがキンクを備える、請求項1から9のいずれかに記載の変圧器。
  11. 前記第一巻き部及び第二巻き部がいずれもプレート状の導電体を巻いた形状を呈しており、
    前記第一1次コイルが、前記第一巻き部の外側において、前記第一巻き部の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回され、
    前記第二1次コイルが、前記第二巻き部の外側において、前記第二巻き部の実質的に幅方向の全体にわたって巻き回されている、請求項1から10のいずれかに記載の変圧器。
  12. 前記順方向鉄心と前記順方向2次コイルとが、熱伝導性の絶縁体を介して接触している、請求項1から11のいずれかに記載の変圧器。
  13. 平面視において、前記順方向鉄心と前記逆方向鉄心とが平行となるように並列され、前記第一巻き部と前記第三巻き部とが並列され、前記第二巻き部と前記第四巻き部とが並列されていている、請求項1から12のいずれかに記載の変圧器。
  14. 平面視において、前記順方向2次コイルと前記逆方向2次コイルとが対称の形状を呈する請求項13に記載の変圧器。
  15. 熱伝導性の材質よりなるトップカバー、熱伝導性の材質よりなるボトムカバー及び熱伝導性の材質よりなるジョイントをさらに備え、
    前記順方向鉄心、前記逆方向鉄心、前記第一1次コイル、前記第二1次コイル、前記順方向2次コイル、及び逆方向2次コイルが、前記トップカバーと前記ボトムカバーとの間に位置しており、
    前記トップカバーと前記ボトムカバーとが、前記ジョイントで接続されている、請求項1から14のいずれかに記載の変圧器。
  16. 前記トップカバー、前記ボトムカバー及び前記ジョイントの少なくとも一つが、その内部に冷却液を有する、請求項15に記載の変圧器。
  17. 前記ボトムカバーが導電性であり、前記基準電極と接続されている、請求項15又は16に記載の変圧器。
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