JP2022131338A - 報知制御方法、作業機械、管理システム、管理プログラム - Google Patents

報知制御方法、作業機械、管理システム、管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】作業機械におけるイベントの発生の報知に関するデータ通信の通信量又は頻度を必要に応じて抑制することが可能な報知制御方法、作業機械、管理システム、及び管理プログラムを提供する。【解決手段】管理システム(1)では、作業機械(10)について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力し、前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限する。【選択図】図1

Description

本発明は、作業機械における異常などのイベントの発生を報知する技術に関する。
関連技術として、作業機械で故障などのイベントが発生した場合にその旨が作業機械から管理サーバーに報知される技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第6302391号公報
しかしながら、作業機械で同じイベントが繰り返し発生する度に報知が行われると、データ通信の通信量が多くなること、又はデータ通信の頻度が高くなること等が問題になることがある。
本発明の目的は、作業機械におけるイベントの発生の報知に関するデータ通信の通信量又は頻度を必要に応じて抑制することが可能な報知制御方法、作業機械、管理システム、及び管理プログラムを提供することにある。
本発明に係る報知制御方法は、作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力することと、前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限することと、を実行する方法である。
本発明に係る作業機械は、作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力する出力処理部と、前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限する制限処理部と、を備える。
本発明に係る管理プログラムは、一又は複数のプロセッサーに、作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力することと、前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限することと、を実行させるためのプログラムである。
本発明に係る管理システムは、作業機械及び情報処理装置を備えるシステムである。前記作業機械は、前記作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に第1報知情報を出力する第1出力処理部と、前記第1報知情報が出力された後、当該第1報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該第1報知情報の出力を制限する制限処理部と、を備える。前記情報処理装置は、前記第1報知情報を受信した場合に、前記情報処理装置と通信可能な通信端末に第2報知情報を出力する第2出力処理部を備える。
本発明によれば、作業機械におけるイベントの発生の報知に関するデータ通信の通信量又は頻度を必要に応じて抑制することが可能な報知制御方法、作業機械、管理システム、及び管理プログラムが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る管理システムのシステム構成の一例を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る作業機械の一例を示す外観図である。 図3は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられるイベント情報の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される制限期間情報の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される管理情報の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる優先度情報の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される報知制御処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される管理制御処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される報知制御処理の他の例を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される管理制御処理の他の例を示すフローチャートである。 図11は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される管理制御処理の他の例を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[管理システム1の概略構成]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る作業機械の管理システム1は、一又は複数の作業機械10と、一又は複数の管理サーバー20と、一又は複数の通信端末30とを備える。
作業機械10、管理サーバー20、及び通信端末30は、電話回線網又はデータ通信網などの通信網N1を介して通信可能である。前記電話回線網は、公衆電話回線網又は携帯電話回線網などである。前記データ通信網は、パケット通信網又は無線LANなどである。
以下、本実施形態では、作業機械10がトラクタである場合を例に挙げて説明する。なお、他の実施形態として、作業機械10は、田植機、コンバイン、建設機械、及び除雪車などの作業車両、又は、薬剤散布作業用のドローンなどの飛行体であってもよい。
管理サーバー20は、作業機械10から離れた遠隔地に設けられており、当該作業機械10を遠隔で管理するために用いられる情報処理装置の一例である。具体的に、管理システム1では、作業機械10に関する位置情報及び稼働情報などが作業機械10から管理サーバー20に出力され、管理サーバー20によって管理される。また、作業機械10で予め設定された種別のイベントが発生した場合には、その旨が作業機械10から管理サーバー20に報知され、管理サーバー20から通信端末30に報知される。前記イベントは、作業機械10で発生し得る異常又は不具合などである。
前記位置情報は、予め設定されるサンプリング間隔で取得される作業機械10の位置を示す情報であって、当該位置情報は、例えば作業機械10の走行軌跡の再現に用いられる。前記稼働情報は、予め設定されるサンプリング間隔で取得される作業機械10の稼働状況を示す情報であって、当該稼働情報は、例えば作業機械10に設けられる各種のセンサの検出結果及び各種の電気部品の駆動状態などを示す情報である。また、作業機械10が穀物などを収穫するものである場合には、前記稼働情報に、作業機械10による収穫量などを示す収穫量情報が含まれてもよい。
通信端末30は、例えば作業機械10の利用者、又は、作業機械10のメンテナンスを担当するサービスマン等によって用いられる可搬型の端末である。例えば、通信端末30では、管理サーバー20で管理される作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを表示することが可能である。また、通信端末30では、管理サーバー20から出力される後述の第2報知情報を表示することが可能である。
ところで、作業機械10で同じイベントが繰り返し発生する度に報知が行われると、データ通信の通信量が多くなること、又はデータ通信の頻度が高くなること等が問題になることがある。これに対し、本実施形態に係る管理システム1では、作業機械10におけるイベントの発生の報知に関するデータ通信の通信量又は頻度を必要に応じて抑制することが可能である。
[作業機械10の概略構成]
図1及び図2に示されるように、作業機械10は、制御部11、走行装置12、作業装置13、エンジン駆動切替部14、及び通信装置16などを備える。制御部11は、走行装置12、作業装置13、エンジン駆動切替部14、及び通信装置16と接続されている。
制御部11は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶部とを備えるコンピュータシステムである。制御部11は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって作業機械10の動作を制御する。
走行装置12は、作業機械10を走行させる駆動部である。図2に示されるように、走行装置12は、エンジン121、前輪122、後輪123、トランスミッション124、フロントアクスル125、リアアクスル126、ハンドル127などを備える。前輪122及び後輪123は、作業機械10の左右にそれぞれ設けられている。走行装置12は、前輪122及び後輪123を備えるホイールタイプに限らず、作業機械10の左右に設けられるクローラを備えるクローラタイプであってもよい。
エンジン121は、不図示の燃料タンクに補給される燃料を用いて駆動するディーゼルエンジン又はガソリンエンジンなどの駆動源である。走行装置12は、エンジン121と共に、又はエンジン121に代えて、電気モーターを駆動源として備えてもよい。エンジン121には、不図示の発電機が接続されており、当該発電機から作業機械10に設けられた制御部11等の電気部品及びバッテリー等に電力が供給される。なお、前記バッテリーは、作業機械10に設けられており、前記発電機から供給される電力によって充電される。そして、前記バッテリーは、エンジン121の停止中に制御部11及び通信装置16等の電気部品に電力を供給することが可能である。
エンジン121の駆動力は、トランスミッション124及びフロントアクスル125を介して前輪122に伝達され、トランスミッション124及びリアアクスル126を介して後輪123に伝達される。また、エンジン121の駆動力は、不図示のPTO軸を介して作業装置13にも伝達される。
ハンドル127は、ユーザーによって操作される操作部である。走行装置12では、ユーザーによるハンドル127の操作に応じて、不図示の油圧式パワーステアリング機構などによって前輪122の角度が変更され、作業機械10の進行方向が変更される。
走行装置12は、ハンドル127の他に、ユーザーによって操作される不図示のシフトレバー、アクセル、ブレーキ等を備える。走行装置12では、ユーザーによる前記シフトレバーの操作に応じて、トランスミッション124のギアが前進ギア又はバックギアなどに切り替えられ、作業機械10の走行態様が前進又は後進などに切り替えられる。また、制御部11は、ユーザーによる前記アクセルの操作に応じてエンジン121の回転数を制御する。一方、制御部11は、ユーザーによる前記ブレーキの操作に応じて、電磁ブレーキを用いて前輪122及び後輪123の回転を制動する。
また、走行装置12は、当該走行装置12の動作を制御する電子制御部128、エンジン121の回転数を検出する回転センサ129、及び作業機械10の傾き(水平状態)を検出するジャイロセンサ130などを備える。回転センサ129及びジャイロセンサ130による検出結果は、電子制御部128に入力される。
電子制御部128は、回転センサ129及びジャイロセンサ130による検出結果を通信装置16に出力する。なお、前記検出結果は、電子制御部128から制御部11に入力され、当該制御部11から通信装置16に出力されてもよい。さらに、前記検出結果は、回転センサ129及びジャイロセンサ130から通信装置16に出力されてもよい。
また、電子制御部128は、予め設定された検出条件と回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果とに基づいて作業機械10の走行装置12における異常などのイベントの発生を検出する検出処理部として機能する。そして、電子制御部128は、走行装置12に異常が発生した場合に、通信装置16に走行装置12の異常を示す異常情報を出力する。例えば、電子制御部128は、作業機械10の稼働中に回転センサ129により検出されるエンジン121の回転数が、予め設定された特定数以下である場合に、作業機械10のエンジン121の異常を示す異常情報の内容として「エンジン関係警報」を出力する。
なお、制御部11が、回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果に基づいて異常の有無を判断し、当該異常が発生したと判断した場合に、通信装置16に前記異常情報を出力してもよい。また、通信装置16が、回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果に基づいて異常の有無を判断してもよい。
作業装置13は、例えば耕耘機、プラウ、施肥機、草刈機、又は播種機などであって、作業機械10に着脱可能である。これにより、作業機械10は、作業装置13各々を用いて各種の作業を行うことが可能である。
具体的に、図2に示される作業装置13は、エンジン121からの駆動力によって回転軸131を中心に回転して圃場を耕耘する複数の耕耘爪132を備える耕耘機である。また、作業装置13は、作業機械10において、不図示の昇降機構により昇降可能に支持されている。そして、制御部11は、ユーザーによる昇降操作に応じて前記昇降機構を制御して作業装置13を昇降させる。
また、作業装置13は、当該作業装置13の動作を制御する電子制御部133、当該作業装置13の駆動状態を検出する状態検知センサ134などを備える。状態検知センサ134による検出結果は、電子制御部133に入力される。例えば、状態検知センサ134は、例えば、状態検知センサ134は、作業装置13の上昇または下降を指示するためにオペレータが操作するトグルスイッチ構成の昇降スイッチから、昇降機構のコントローラの上昇及び下降用の各端子に供給される制御信号のレベルを監視して、昇降スイッチ及びこの昇降スイッチからコントローラ間でのショート状態の発生等により、両端子に供給される制御信号が共にON(ハイレベル)の場合に異常と判断するセンサである。
電子制御部133は、状態検知センサ134による検出結果を通信装置16に出力する。なお、前記検出結果は、電子制御部133から制御部11に入力され、当該制御部11から通信装置16に出力されてもよい。さらに、前記検出結果は、状態検知センサ134から通信装置16に出力されてもよい。
また、電子制御部133は、予め設定された検出条件と状態検知センサ134による検出結果とに基づいて作業機械10の作業装置13における異常などのイベントの発生を検出する検出処理部として機能する。そして、電子制御部133は、作業装置13に異常が発生した場合に、通信装置16に作業装置13の異常を示す異常情報を出力する。例えば、電子制御部133は、状態検知センサ134により昇降機構のコントローラの上昇及び下降の各端子への制御信号のレベルが共にONであることを検出されると、この異常状態の発生を「作業装置異常」と出力する。
なお、制御部11が、状態検知センサ134による検出結果に基づいて異常の有無を判断し、当該異常が発生したと判断した場合に、通信装置16に前記イベント情報を出力してもよい。また、通信装置16が、状態検知センサ134による検出結果に基づいて異常の有無を判断してもよい。
エンジン駆動切替部14は、走行装置12のエンジン121のオン(始動)及びオフ(停止)を切り替えるためのキースイッチ又はボタンスイッチなどである。制御部11は、エンジン駆動切替部14がオンに切り替えられた場合にエンジン121を始動させ、エンジン駆動切替部14がオフに切り替えられた場合にエンジン121を停止させる。また、制御部11は、エンジン駆動切替部14の状態を示すエンジン駆動切替情報を通信装置16に出力する。
通信装置16は、制御部161、記憶部162、位置検出部163、通信部164などを備える。通信装置16は、図2に示されるように、ユーザーが搭乗するキャビン17内に設けられる。なお、通信装置16の設置場所はキャビン17内に限らない。例えば、通信装置16の制御部161、記憶部162、通信部164、位置検出部163は、作業機械10において異なる位置に分散して配置されていてもよい。また、通信装置16として、例えば携帯電話端末、スマートフォン、又はタブレット端末などが代用されてもよい。
位置検出部163は、GNSS(Global Navigation Satellite System)等の衛星測位システムを用いて、通信装置16が搭載された作業機械10の位置情報を検出する。前記位置情報には、作業機械10の位置を示す緯度及び経度の情報が含まれる。なお、位置検出部163による作業機械10の位置情報の取得手法は特に限定されない。また、前記位置情報は、緯度及び経度に限らず、作業機械10の位置を特定可能な他の形式の情報であってもよい。例えば、他の実施形態として、前記位置情報は、作業機械10の作業開始位置又はエンジン始動位置などの特定の位置を基準位置として、当該基準位置に対する相対的な位置を示す情報であってもよい。
通信部164は、通信網N1を介して管理サーバー20との間で各種のデータの送受信が可能である。具体的に、通信部164は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを管理サーバー20に送信する際に用いられる。
記憶部162は、制御部161に後述の報知制御処理(図7参照)を実行させるための第1管理プログラムと、作業機械10の位置情報及び稼働情報などの各種の情報とを記憶する不揮発性メモリなどである。例えば、前記第1管理プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して通信装置16にダウンロードされて記憶部162に記憶される。
前記稼働情報は、作業機械10で各種のセンサ等から取得可能な各種の取得対象項目の情報である。例えば、前記取得対象項目には、回転センサ129、ジャイロセンサ130、及び状態検知センサ134などによる検出結果が含まれる。その他、前記取得対象項目には、作業機械10の車速、エンジン負荷率、冷却水の水温、燃料残量、バッテリー電圧、燃料消費量、作業機械10の傾き(水平状態)、アワーメータ、総走行距離、各種クラッチのON/OFF状態、各種スイッチのON/OFF状態、各種モーターの駆動状態、各種部品の位置制御状態、又はエンジン駆動切替部14の切替状態などの他の項目も含まれる。そして、制御部161は、例えば冷却水の水温が正常範囲を逸脱した場合に水温センサ異常のイベントが発生していると判断する。
また、記憶部162には、イベント情報D11(図3)、制限期間情報D12(図4)、及び管理情報D13(図5参照)が記憶されている。
図3に示されるように、イベント情報D11には、作業機械10で発生し得るイベントの種別ごとに対応する制限フラグ及び優先度が含まれる。イベント情報D11は、作業機械10の電源オン時に初期状態にリセットされ、後述の報知制御処理で用いられる。前記初期状態は、前記制限フラグがオフであり、前記優先度が設定なしの状態である。なお、他の実施形態として、作業機械10の電源のオフオンでイベント情報D11がリセットされないことも考えられる。
図4に示されるように、制限期間情報D12では、前記優先度ごとに対応する前記制限期間が予め設定されている。例えば、制御部161は、ユーザー操作に応じて、又は、管理サーバー20からの変更指示に応じて、制限期間情報D12を変更することが可能である。本実施形態では、制限期間情報D12において、前記優先度「中」に対応する前記制限期間が「1時間」、前記優先度「低」に対応する前記制限期間が「24時間」にそれぞれ設定されている。即ち、前記優先度が高いイベントの種別に対応する前記制限期間は、前記優先度が低いイベントの種別に比べて短い。なお、他の実施形態として、前記優先度が低いイベントの種別に対応する前記制限期間が、前記優先度が高いイベントの種別に比べて短いことも考えられる。また、前記制限期間が前記優先度ごとに設定されている場合を例に挙げて説明するが、前記制限期間は複数の前記優先度に共通であってもよい。
図5に示されるように、管理情報D13には、予め設定されたサンプリング間隔で取得される時刻情報、位置情報、及び稼働情報が含まれる。後述するように、管理情報D13は、後述の報知制御処理(図7)におけるステップS3で更新され、その後、ステップS201で管理サーバー20に送信される。
制御部161は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部161は、前記プロセッサーで前記第1管理プログラムなどの制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって通信装置16の動作を制御する。
具体的に、制御部161は、計時処理部171、取得処理部172、出力処理部173、及び制限処理部174などの各種の処理部を含む。なお、制御部161は、前記第1管理プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
計時処理部171は、現在の時刻を計時するための計時処理を実行する。例えば、前記時刻には、年、月、日、時、分、秒が含まれる。また、計時処理部171は、予め設定される任意の期間の経過を計時するタイマー処理を実行することも可能である。なお、通信装置16は、前記バッテリーに接続されており、計時処理部171は、作業機械10のエンジン121がOFF状態でも、前記バッテリーから供給される電力により前記計時処理又は前記タイマー処理を実行することが可能である。
取得処理部172は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報を取得する情報取得処理を実行する。具体的に、取得処理部172は、計時処理部171により計時される時刻に基づいて、予め設定された間隔で、作業機械10の前記位置情報を位置検出部163から取得し、作業機械10の電子制御部128及び電子制御部133等から入力される前記稼働情報を取得する。そして、取得処理部172は、取得した前記位置情報及び前記稼働情報を時刻の情報と共に記憶部162の管理情報D13に記憶する。
出力処理部173は、予め設定されるタイミングで、記憶部162に記憶されている管理情報D13を管理サーバー20に送信する。例えば、出力処理部173は、作業機械10のエンジン121が停止したタイミングで前記管理情報D13を管理サーバー20に送信する。
また、出力処理部173は、予め設定された報知対象の種別のイベントが作業機械10で発生した場合に、前記イベントの種別に対応する第1報知情報を管理サーバー20に出力する。前記イベントは、異常又は不具合に限らず、例えば前記稼働情報に含まれる「アワーメータ」の情報に基づいて導出される作業機械10の積算稼働時間が所定時間に達すること、又は前記稼働情報に含まれる「総走行距離」の情報に基づいて導出される作業機械10の積算走行距離が所定距離に達すること等が含まれてもよい。
前記第1報知情報には、発生したイベントの種別、イベントの発生時刻、及びイベントが発生した作業機械10を識別するための機械識別情報などの情報が含まれる。前記イベントの種別の情報は、例えばエラーコード、又は、エラー名称などである。また、前記イベントの種別の情報は、イベントの種別を個別に識別するためのイベント識別情報に限らず、複数のイベントの種別を包括するグループを識別するためのグループ識別情報などであってもよい。なお、他の実施形態として、出力処理部173は、前記第1報知情報を通信端末30に送信してもよい。
制限処理部174は、任意のイベントの種別について出力処理部173による前記第1報知情報の出力を制限するための処理を実行することが可能である。具体的に、本実施形態において、制限処理部174は、管理サーバー20から後述の制限指示を受信した場合に、前記制限指示で指定されるイベントの種別について、前記第1報知情報の出力を制限する。また、制限処理部174は、イベントの種別の優先度に応じて前記制限期間を設定し、当該制限期間が経過した後、前記第1報知情報の出力の制限を解除する。なお、他の実施形態として、制限処理部174が、各イベントの種別について前記第1報知情報の出力を制限するか否かを判断してもよい。
[管理サーバー20の概略構成]
管理サーバー20は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信部24などを備えるサーバーコンピュータである。なお、管理サーバー20は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。
通信部24は、管理サーバー20を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して一又は複数の作業機械10、通信端末30などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。記憶部22には、制御部21に後述の管理制御処理(図8参照)などを実行させるための第2管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記第2管理プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバー20が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。なお、前記第2管理プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して管理サーバー20にダウンロードされて記憶部22に記憶されてもよい。
さらに、記憶部22には、図6に示されるように、イベントの種別と優先度とが対応付けられた優先度情報D21が記憶されている。制御部21は、ユーザー操作に応じて優先度情報D21におけるイベントの種別と優先度との対応関係を変更することが可能である。なお、優先度情報D21は、制御部21からアクセス可能であれば、管理サーバー20と通信可能な不図示のデータサーバー等に記憶されていてもよい。
前記優先度は、イベントの種別の重要性又は緊急性などに基づいて予め設定される。例えば、重要性又は緊急性が高いイベントの種別ほど前記優先度が高く設定される。本実施形態では、優先度情報D21において、イベントの種別各々の優先度が、「高」、「中」、「低」の3段階で設定されている場合について説明するが、前記優先度は、2段階であってもよく、4段階以上であってもよい。本実施形態において、優先度情報D21は、複数の機種の作業機械10に共通の情報として記憶部22に記憶されており、優先度情報D21では、複数の機種の作業機械10で発生し得るイベントの種別が混合して設定されている。また、他の実施形態として、優先度情報D21が、作業機械10の機種ごとに対応する情報として個別に記憶部22に記憶されており、作業機械10の機種に応じて優先度情報D21が選択され、イベントの種別の優先度が特定されてもよい。
また、優先度情報D21は、制御部21によって自動的に設定されてもよい。具体的に、制御部21は、過去に発生したイベントの種別と実際の作業機械10の状況との対応関係を蓄積して記憶し、当該対応関係に基づいて優先度情報D21を自動的に設定してもよい。例えば、制御部21は、作業機械10各々で発生した前記イベントと当該イベントの発生前後などに作業機械10から取得された前記稼働情報との関係性などに関する教師データを機械学習によって生成する。そして、制御部21は、前記教師データに基づいて、優先度情報D21におけるイベントの種別ごとの優先度を自動的に設定することが考えられる。
制御部21は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部21は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって管理サーバー20の動作を制御する。例えば、制御部21は、作業機械10の通信装置16から送信される管理情報D13を、当該作業機械10を識別可能な識別情報と対応付けて記憶部22に蓄積して記録する。これにより、管理サーバー20、通信端末30などでは、記憶部22に記録された管理情報D13などを参照することが可能である。
また、制御部21は、計時処理部211、出力処理部212、及び制限処理部213などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記第2管理プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
計時処理部211は、現在の時刻を計時するための計時処理を実行する。例えば、前記時刻には、年、月、日、時、分、秒が含まれる。また、計時処理部211は、予め設定される前記制限期間などの任意の期間の経過を計時するタイマー処理を実行することも可能である。
出力処理部212は、作業機械10から受信する前記第1報知情報に基づいて第2報知情報を生成し、当該第2報知情報を出力する。具体的に、出力処理部212は、作業機械10ごとに予め設定されたサービスマン又は当該サービスマンが使用する通信端末30の宛先情報を送信先として前記第2報知情報を送信する。前記宛先情報は、例えばメールアドレス、SNSのID、URL、又はIPアドレスなどである。
制限処理部213は、作業機械10でイベントが発生した後、当該イベントの種別に対応する前記優先度に応じて、当該イベントの種別に対応する前記第1報知情報の出力を制限するための処理を実行する。具体的に、制限処理部213は、作業機械10の出力処理部173から出力された前記第1報知情報を受信した場合に、作業機械10でイベントが発生したと判断する。そして、制限処理部213は、前記第1報知情報を受信した後、当該第1報知情報に対応する前記イベントの種別の前記優先度に応じて、作業機械10による当該イベントの種別に対応する前記第1報知情報の出力の制限の有無を判断する。ここで、制限処理部213は、作業機械10による前記第1報知情報の出力の制限が必要であると判断すると、制限対象となるイベントの種別及び当該イベントの種別の優先度の情報を含む制限指示を作業機械10に送信する。
具体的に、制限処理部213は、優先度情報D21に基づいて、前記イベントの種別に対応する前記優先度が「中」及び「低」のいずれかである場合に、当該イベントの種別に対応する前記第1報知情報の出力の制限が必要であると判断する。一方、制限処理部213は、優先度情報D21に基づいて、前記イベントの種別に対応する前記優先度が「高」である場合には、当該イベントの種別に対応する前記第1報知情報の出力の制限が不要であると判断する。
[通信端末30の概略構成]
図1に示されるように、通信端末30は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信部34などを備える。通信端末30は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターなどである。
通信部34は、通信端末30を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバー20などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム及びメッセージ表示プログラムなどの制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って管理サーバー20などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、管理サーバー20との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
制御部31は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部31は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって通信端末30の動作を制御する。
具体的に、制御部31は、ブラウザ処理部311などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記ブラウザプログラム及び前記メッセージ表示プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
ブラウザ処理部311は、管理サーバー20から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を管理サーバー20に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。即ち、通信端末30は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、管理サーバー20の操作用端末として機能する。
具体的に、通信端末30では、管理サーバー20で提供されるサポートサービスのウェブサイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、ブラウザ処理部311によって操作表示部33に前記ウェブサイトが表示される。なお、前記ウェブサイトは、例えば作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などが表示されるサイトである。また、通信端末30では、制御部31が管理サーバー20から受信するメール又はSNSなどによりメッセージを受信した場合に、当該メッセージを表示することも可能である。
[報知制御方法]
そして、管理システム1では、作業機械10の制御部161及び管理サーバー20の制御部21によって、作業機械10から管理サーバー20への前記第1報知情報の出力を必要に応じて制限するための報知制御方法が実行される。具体的に、前記報知制御方法は、作業機械10について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報(第1報知情報)を出力することと、前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限することとを含む。
より具体的に、本実施形態で説明する前記報知制御方法では、以下に説明するように、作業機械10の制御部161が、作業機械10について予め設定される種別のイベントが発生した場合に、前記第1報知情報を管理サーバー20に出力する。そして、管理サーバー20の制御部21は、前記第1報知情報が出力された後、当該第1報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて、当該第1報知情報の出力を制限するための制限指示を作業機械10に出力する。その後、作業機械10の制御部161は、前記制限指示を受信した場合に、当該制限指示に対応する前記イベントの種別に対応する前記第1報知情報の出力を制限する。また、制御部161は、前記第1報知情報の出力を制限する制限期間を前記優先度に応じて設定し、前記第1報知情報の出力の制限を前記制限期間の経過後に解除する。
以下、前記報知制御方法を実現するために制御部161及び制御部21によって実行される報知制御処理及び管理制御処理の一例について説明する。なお、本発明は、制御部161又は制御部21が、前記報知制御処理及び前記管理制御処理の一部又は全部を実行する報知制御方法の発明として捉えてもよく、当該報知制御方法の一部又は全部を制御部161又は制御部21に実行させるための管理プログラムの発明として捉えてもよい。なお、前記報知制御処理及び前記管理制御処理各々は、一又は複数のプロセッサーによって実行されてもよい。
[通信装置16の報知制御処理]
まず、図7を参照しつつ、作業機械10各々の制御部161によって実行される報知制御処理の一例について説明する。例えば、前記報知制御処理は、作業機械10のエンジン121がオンにされた場合に制御部161によって開始され、例えば0.1秒間隔又は1秒間隔などの予め定められた所定時間ごとに繰り返し実行される。その後、前記報知制御処理は、エンジン121がオフにされた場合に終了する。また、前記報知制御処理は、作業機械10又は通信装置16に対する所定のユーザー操作に応じて開始されてもよい。なお、前記報知制御処理は、制御部11によって実行されてもよい。
<ステップS1>
ステップS1において、制御部161の取得処理部172は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報を取得する情報取得処理を実行する。具体的に、取得処理部172は、位置検出部163から前記位置情報を取得し、制御部11、走行装置12、作業装置13などから前記稼働情報を取得する。また、取得処理部172は、計時処理部171から前記位置情報及び前記稼働情報を取得した時刻を示す時刻情報を取得し、当該時刻情報と前記位置情報及び前記稼働情報とを対応付けて制御部161のRAM等に一時記憶する。また、取得処理部172は、位置検出部163から能動的に送信される前記位置情報を受信し、制御部11、走行装置12、作業装置13などから能動的に送信される前記稼働情報を受信することにより、前記位置情報及び前記稼働情報を取得してもよい。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部161は、作業機械10のエンジン121がオフであるか否かを判断する。具体的に、制御部161は、エンジン駆動切替部14がオンである場合に作業機械10のエンジン121がオンであり、エンジン駆動切替部14がオフである場合に作業機械10のエンジン121がオフであると判断する。そして、作業機械10のエンジン121がオフであると判断されると(S2:Yes)、処理がステップS201に移行し、作業機械10のエンジン121がオフでなければ(S2:No)、処理がステップS3に移行する。
<ステップS3>
エンジン121がオフでない場合、続くステップS3において、制御部161の取得処理部172は、前記ステップS1で取得した前記位置情報、前記稼働情報、及び前記時刻情報を、記憶部162に記憶されている管理情報D13に記録する。なお、このとき制御部161は、前記ステップS1でRAMに一時記録された前記稼働情報のうち予め設定された記録対象項目の情報のみを稼働情報として管理情報D13に記録してもよい。
<ステップS201>
一方、エンジン121がオフである場合、ステップS201において、制御部161の出力処理部173は、記憶部162に記録されている管理情報D13を管理サーバー20に送信し、前記報知制御処理を終了する。なお、管理サーバー20は、制御部161から管理情報D13を受信した場合に受信確認信号を制御部161に送信する。そして、制御部161は、管理サーバー20から管理情報D13の受信確認信号を受信すると、当該管理情報D13を記憶部162から消去する。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部161の出力処理部173は、報知対象として予め設定された種別のイベントが作業機械10で発生したか否かを判断する。例えば、前記報知対象のイベントの種別は、イベント情報D11に予め登録されたイベントの種別である。そして、出力処理部173は、制御部11、走行装置12、作業装置13などから前記報知対象のイベントの種別について前記異常情報を受信した場合に、前記報知対象のイベントが発生したと判断する。なお、出力処理部173は、前記ステップS1で取得される前記稼働情報に基づいてイベントの発生の有無を判断してもよい。そして、報知対象のイベントが発生したと判断された場合(S4:Yes)、処理はステップS5に移行し、報知対象のイベントが発生していないと判断された場合(S4:No)、処理はステップS7に移行する。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部161の制限処理部174は、前記ステップS4で発生したと判断された前記イベントの種別について、前記第1報知情報の出力制限が設定されているか否かを判断する。具体的に、制限処理部174は、イベント情報D11において前記イベントの種別について前記制限フラグがオンに設定されている場合に、当該イベントの種別について前記第1報知情報の出力制限が設定されていると判断する。なお、前記制限フラグは、後述のステップS8でオンに設定される。
そして、制限処理部174は、前記出力制限が設定されていると判断すると(S5:Yes)、処理をステップS7に移行させる。即ち、制限処理部174は、前記出力制限が設定されている場合には、ステップS6における前記第1報知情報の出力処理の実行を制限する。即ち、本実施形態では、出力制限の対象となっているイベントの種別について、1回目の前記第1報知情報の出力は実行されるが、前記第1報知情報が前記制限期間内に2回以上出力されることが制限されることになる。これにより、前記第1報知情報の出力を必要に応じて制限することができ、作業機械10と管理サーバー20との間のデータ通信の通信量又は頻度を抑制することができる。また、前記出力制限が設定されていないと判断されると(S5:No)、処理がステップS6に移行する。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部161の出力処理部173は、前記ステップS4で発生したと判断された前記イベントの種別、当該イベントの発生時刻、及び作業機械10の機械識別情報などを含む第1報知情報を管理サーバー20に報知する第1報知処理を実行する。これにより、管理サーバー20の制御部21は、作業機械10におけるイベントの発生を知得可能である。なお、前記ステップS6の出力処理を実行するときの出力処理部173が本発明に係る第1出力処理部の一例である。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部161の制限処理部174は、管理サーバー20から制限指示を受信したか否かを判断する。前述したように、前記制限指示には、制限対象となるイベントの種別及び当該イベントの種別の優先度の情報が含まれる。ここで、前記制限指示を受信したと判断されると(S7:Yes)、処理がステップS8に移行し、前記制限指示を受信していないと判断されると(S7:No)、処理がステップS10に移行する。
<ステップS8>
ステップS8において、制御部161の制限処理部174は、前記制限指示に基づいて、当該制限指示で指定されたイベントの種別について、前記第1報知情報の出力制限を設定する。具体的に、制限処理部174は、イベント情報D11において、前記制限指示で指定された制限対象のイベントの種別に対応する前記制限フラグをオンに設定する。
<ステップS9>
ステップS9において、制限処理部174は、前記制限指示で示された前記イベントの種別に対応する前記優先度と制限期間情報D12とに基づいて、当該優先度に対応する前記制限期間を設定し、計時処理部171に前記制限期間の計時を開始させる。例えば、前記優先度が「中」である場合には前記制限期間として1時間が設定され、前記優先度が「低」である場合には前記制限期間として24時間が設定される。そして、計時処理部171では、前記制限期間の経過を判断するためのカウントダウン又はカウントアップなどのタイマー処理が開始される。
<ステップS10>
ステップS10において、制御部161の制限処理部174は、前記イベントの種別のいずれかについて、前記制限期間が経過したか否かを判断する。ここで、前記イベントの種別のいずれかについて前記制限期間が経過したと判断されると(S10:Yes)、処理がステップS11に移行し、前記制限期間が経過していないと判断されると(S10:No)、処理が前記ステップS1に戻される。なお、制限処理部174は、前記制限期間の経過を判断することができればその手法はこれに限らない。例えば、制限処理部174は、現在時刻から前記制限期間の経過後の時刻を制限解除時刻として設定し、計時処理部171によって計時される現在時刻が前記制限解除時刻に達した場合に前記制限期間が経過したと判断してもよい。
<ステップS11>
ステップS11において、制御部161の制限処理部174は、前記ステップS10で前記制限期間が経過したと判断された前記イベントの種別について、前記第1報知情報の出力制限を解除する。具体的に、制限処理部174は、イベント情報D11において、前記イベントの種別に対応する前記制限フラグをオフに設定する。これにより、次に前記ステップS5が実行される場合には、前記イベントの種別については出力制限が設定されていないと判断されることになる。
[管理サーバー20の管理制御処理]
続いて、図8を参照しつつ、管理サーバー20の制御部21によって実行される管理制御処理の一例について説明する。例えば、前記管理制御処理は、管理サーバー20の電源がオンにされた場合、又は、操作表示部23に対する所定のユーザー操作が行われた場合に制御部21によって開始される。なお、制御部21は、前記管理制御処理を作業機械10各々に対応して並行して実行することが可能である。
<ステップS21>
ステップS21において、制御部21の出力処理部212は、作業機械10でイベントが発生したか否かを判断する。具体的に、出力処理部212は、作業機械10の通信装置16から前記第1報知情報を受信した場合に、当該第1報知情報で示された種別のイベントが発生したと判断する。そして、前記イベントが発生したと判断された場合は(S21:Yes)、処理がステップS22に移行し、前記イベントが発生したと判断されるまでの間は(S21:No)、処理が前記ステップS21で待機する。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部21の出力処理部212は、前記イベントに対応するために予め設定された各種の情報を含む第2報知情報を、作業機械10の利用者又はサービスマンなどが所有する通信端末30に報知する。具体的に、前記第2報知情報には、前記イベントが発生した作業機械10の機械識別情報、前記イベントの種別、前記イベントの発生時刻、及び前記イベントに対応するための対応情報などが含まれる。前記対応情報は、例えば作業機械10のユーザーの連絡先、作業機械10の過去のイベントの履歴、前記イベントを復旧させるための処置情報などが含まれる。前述したように、前記第2報知情報は、メール又はSNSなどを用いて、予め設定された利用者又はサービスマンに対応する宛先に送信される。なお、前記ステップS22の出力処理を実行するときの出力処理部212が本発明に係る第2出力処理部の一例である。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部21の制限処理部213は、前記ステップS21で発生したと判断されたイベントの種別が制限対象に該当するか否かを判断する。具体的に、制限処理部213は、優先度情報D21で設定された前記イベントの種別に対応する優先度が「中」及び「低」のいずれかに該当する場合に、前記制限対象に該当すると判断する。ここで、前記制限対象に該当すると判断した場合(S23:Yes)、処理がステップS24に移行し、前記制限対象に該当しないと判断した場合(S23:No)、処理が前記ステップS21に戻される。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部21の制限処理部213は、前記ステップS21で発生したと判断されたイベントの種別に対応する前記第1報知情報の出力を制限するための制限指示を、前記第1報知情報の送信元の作業機械10に送信し、処理を前記ステップS21に戻す。即ち、制限処理部213は、前記第1報知情報が出力された後、当該第1報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて当該第1報知情報の出力を制限する。制限指示には、前記ステップS23で制限対象であると判断された前記イベントの種別及び前記イベントの種別に対応する優先度などが含まれる。これにより、前述したように、作業機械10では、制御部161の制限処理部174が、前記制限指示で指定されたイベントの種別についての前記第1報知情報の出力を制限する。
以上説明したように、本実施形態に係る管理システム1では、作業機械10でイベントが発生して前記第1報知情報が出力された後、同じ種別のイベントが発生した場合には、前記第1報知情報の出力が必要に応じて制限される。これにより、作業機械10と管理サーバー20との間のデータ通信の通信量又は通信頻度を必要に応じて抑制することができる。さらに、前記第1報知情報の出力が制限される場合には、管理サーバー20から通信端末30への前記第2報知情報の出力も同時に抑制されることになり、管理サーバー20と通信端末30との間のデータ通信の通信量又は通信頻度も抑制される。
また、管理システム1では、管理サーバー20によってイベントの種別と優先度とが対応付けられた優先度情報D21が管理されている。そのため、管理サーバー20によって優先度情報D21が変更されると、当該管理サーバー20で管理される複数の作業機械10について、当該優先度情報D21の変更内容が反映されて前記第1報知情報の出力制限が実行される。したがって、作業機械10各々に優先度情報D21が記憶される場合に比べて、当該優先度情報D21におけるイベントの種別と優先度との対応関係の設定又は変更などの管理が容易である。さらに、管理サーバー20によって管理される優先度情報D21に、複数の機種の作業機械10で発生し得るイベントの種別と優先度との対応関係が混同して設定されていれば、機種ごとに異なる優先度情報D21を管理する必要もなく、作業機械10各々に当該作業機械10の機種に応じた優先度情報D21を準備する必要もない。
なお、本実施形態では、出力制限の対象となっているイベントの種別について、1回目の前記第1報知情報の出力は実行され、当該第1報知情報の2回目以降の出力が制限される場合を例に挙げて説明した。一方、前記第1報知情報の出力を制限するまでの出力回数は1回に限らない。即ち、他の実施形態として、前記第1報知情報の出力の制限は、同一種別の前記イベントが特定期間内に特定回数だけ発生した場合に、当該イベントの種別に対応する前記第1報知情報について実行されてもよい。例えば、前記特定期間は、10分、1時間、1日、又は1週間などの予め設定された期間であり、前記特定回数は、2回又は3回以上などの予め設定された回数である。なお、この点は、後述の第2実施形態及び第3実施形態でも同様である。
[第2実施形態]
前記第1実施形態では、管理サーバー20で優先度情報D21が管理される場合について説明した。以下、第2実施形態では、管理システム1において、優先度情報D21が作業機械10各々で管理される場合について説明する。なお、本実施形態について、前記第1実施形態と同様の構成及び処理については説明を省略する。
本実施形態において、優先度情報D21は、管理サーバー20の記憶部22に記憶されているとともに、作業機械10の通信装置16の記憶部162にも記憶されている。なお、優先度情報D21は、記憶部162に限らず、制御部161がアクセス可能であれば、通信装置16と通信可能な不図示のデータサーバー等に記憶されていてもよい。
そして、作業機械10の制御部161は、図7に示される報知制御処理に代えて、図9に示される報知制御処理を実行する。また、管理サーバー20の制御部21は、図8に示される管理制御処理に代えて、図10に示される管理制御処理を実行する。具体的に、図9に示されるように、本実施形態に係る報知制御処理では、前記ステップS6の実行後、制御部161の制限処理部174が、前記ステップS7(図7参照)に代えてステップS71を実行する。また、前記ステップS4でイベントが発生していないと判断された場合(S4:No)、又は前記ステップS5で制限設定ありと判断された場合(S5:Yes)、処理がステップS10に移行する。
<ステップS71>
ステップS71において、制御部161の制限処理部174は、前記ステップS4で発生したと判断されたイベントの種別が制限対象に該当するか否かを判断する。具体的に、制限処理部174は、記憶部162に記憶されている優先度情報D21に基づいて、前記ステップS4で発生したと判断された前記イベントの種別の優先度を特定する。そして、優先度が「中」又は「低」である場合に当該イベントの種別が制限対象であると判断された場合に(S71:Yes)、前記第1報知情報の出力を制限すると判断し、処理をステップS8に移行させて制限設定を実行する。即ち、制限処理部174は、前記第1報知情報が出力された後、当該第1報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて当該第1報知情報の出力を制限する。
一方、図10に示されるように、本実施形態に係る管理制御処理では、制御部21の制限処理部213が、前記ステップS23及びS24(図8参照)に代えてステップS231及びS241を実行する。
<ステップS231>
ステップS231において、制限処理部213は、記憶部22に記憶されている優先度情報D21が変更されたか否かを判断する。例えば、制限処理部213は、ユーザー操作に応じて優先度情報D21の内容を変更することが可能である。ここで、優先度情報D21が変更されたと判断されると(S231:Yes)、処理がステップS241に移行し、優先度情報D21が変更されていないと判断されると(S231:No)、処理が前記ステップS21に移行する。
<ステップS241>
ステップS241において、制限処理部213は、前記ステップS231で変更されたと判断された優先度情報D21を作業機械10各々の通信装置16に送信する。これにより、作業機械10の通信装置16では、制御部161の制限処理部174が、管理サーバー20から受信した優先度情報D21に基づいて、記憶部162に記憶されている優先度情報D21を変更する。即ち、本実施形態に係る管理システム1では、作業機械10の優先度情報D21が、管理サーバー20の優先度情報D21と同期する。なお、優先度情報D21の作業機械10各々への送信タイミングは、当該作業機械10のエンジン121のオンのタイミングなど、他のタイミングであってもよい。
また、管理サーバー20では、記憶部22に、作業機械10の機種ごとに対応する優先度情報D21が記憶されていてもよい。この場合、制御部21は、特定の機種の優先度情報D21がユーザー操作などによって変更された場合、当該優先度情報D21に対応する特定の機種の作業機械10に変更後の優先度情報D21を送信する。
また、記憶部22に、複数の機種の作業機械10に対応する共通の優先度情報D21が記憶されていてもよい。この場合、制御部21は、優先度情報D21がユーザー操作などによって変更された場合に、機種に関わらず全ての作業機械10各々に変更後の優先度情報D21を送信する。
以上説明したように、本実施形態に係る管理システム1では、作業機械10各々において制御部161によって前記第1報知情報の出力の制限の有無が判断されるため、管理サーバー20の処理負荷が軽減される。
[第3実施形態]
前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、作業機械10から管理サーバー20に出力される前記第1報知情報の出力制限について説明した。以下、第3実施形態では、管理システム1において、管理サーバー20から通信端末30に出力される前記第2報知情報の出力を必要に応じて制限する構成について説明する。
具体的に、本実施形態に係る報知制御方法では、作業機械10の制御部161が、作業機械10について予め設定される種別のイベントが発生した場合に、前記第1報知情報を管理サーバー20に出力する。そして、管理サーバー20の制御部21は、前記第1報知情報を受信した場合に通信端末30に前記第2報知情報を出力する。そして、制御部21は、前記第2報知情報が出力された後、当該第2報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて、当該第2報知情報の出力を制限する。なお、本実施形態について、前記第1実施形態と同様の構成及び処理については説明を省略する。また、前記第1実施形態~第3実施形態の構成を取捨選択して管理システム1が構成されてもよい。
本実施形態では、イベント情報D11及び制限期間情報D12が管理サーバー20の記憶部22に記憶されている。記憶部22に記憶されるイベント情報D11では、前記第2報知情報の出力制限について制限フラグ及び優先度が設定される。そして、管理サーバー20の制御部21は、図8に示される管理制御処理に代えて、図11に示される管理制御処理を実行する。
図11に示されるように、本実施形態に係る管理制御処理では、制御部21の制限処理部213が、前記ステップS24(図8参照)に代えてステップS31~S35を実行する。
<ステップS31>
前記ステップS21でイベントが発生したと判断されると(S21:Yes)、続くステップS31において、制限処理部213は、前記ステップS21で発生したと判断された前記イベントの種別について、前記第2報知情報の出力制限が設定されているか否かを判断する。具体的に、制限処理部213は、記憶部22に記憶されているイベント情報D11において前記イベントの種別について前記制限フラグがオンに設定されている場合に、当該イベントの種別について前記第2報知情報の出力制限が設定されていると判断する。なお、前記制限フラグは、後述のステップS32でオンに設定される。
そして、前記出力制限が設定されていると判断されると(S31:Yes)、ステップS22が実行されることなく、処理がステップS34に移行する。即ち、制限処理部174は、前記出力制限が設定されている場合に、ステップS22における前記第2報知情報の出力処理の実行を制限する。また、前記出力制限が設定されていないと判断されると(S31:No)、処理がステップS22に移行する。
<ステップS32>
前記ステップS23で制限対象であると判断されると(S23:Yes)、続くステップS32において、制限処理部213は、前記イベントの種別について、前記第2報知情報の出力制限を設定する。具体的に、制限処理部213は、イベント情報D11において、制限対象のイベントの種別に対応する前記制限フラグをオンに設定する。即ち、制限処理部213は、前記第2報知情報が出力された後、当該第2報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて当該第2報知情報の出力を制限する。
なお、本実施形態のように前記第2報知情報の出力が必要に応じて制限される構成において、さらに前記第1実施形態又は前記第2実施形態のように、前記第1報知情報の出力が必要に応じて制限されても良い。この場合、前記第1報知情報及び前記第2報知情報の出力制限に関する条件が異なるものであってもよい。例えば、前記第1報知情報の二回目以降の出力は、当該第1報知情報に対応するイベントの種別の優先度が「低」である場合に制限され、前記第2報知情報の二回目以降の出力は、当該第2報知情報に対応するイベントの種別の優先度が、「中」である場合に制限されることが考えられる。これにより、作業機械10から管理サーバー20に対しては、前記優先度が「低」のイベントの種別の前記第1報知情報についてのみ二回目以降の出力が制限され、管理サーバー20から通信端末30に対しては、前記優先度が「中」又は「低」のイベントの種別の前記第1報知情報について二回目以降の出力が制限される。また、前記第1報知情報の出力制限と前記第2報知情報の出力制限について、制限期間情報D12の内容が異なっていてもよい。例えば、前記第1報知情報の出力制限では、前記優先度「中」に対応する前記制限期間が「1時間」であり、前記優先度「低」に対応する前記制限期間が「24時間」であり、前記第2報知情報の出力制限では、前記優先度「中」に対応する前記制限期間が「3時間」であり、前記優先度「低」に対応する前記制限期間が「48時間」であることが考えられる。これにより、作業機械10から管理サーバー20に対する前記第1報知情報の出力制限の期間よりも、管理サーバー20から通信端末30に対する前記第2報知情報の出力制限の期間を長くすることができる。
<ステップS33>
ステップS33において、制限処理部213は、前記イベントの種別に対応する前記優先度と制限期間情報D12とに基づいて、当該優先度に対応する前記制限期間を設定し、計時処理部211に前記制限期間の計時を開始させる。例えば、前記優先度が「中」である場合には前記制限期間として1時間が設定され、前記優先度が「低」である場合には前記制限期間として24時間が設定される。そして、計時処理部211では、前記制限期間の経過を判断するためのカウントダウン又はカウントアップなどのタイマー処理が開始される。
<ステップS34>
ステップS34において、制御部21の制限処理部213は、前記イベントの種別のいずれかについて、前記制限期間が経過したか否かを判断する。ここで、前記イベントの種別のいずれかについて前記制限期間が経過したと判断されると(S34:Yes)、処理がステップS35に移行し、前記制限期間が経過していないと判断されると(S34:No)、処理が前記ステップS21に戻される。なお、制限処理部213は、前記制限期間の経過を判断することができればその手法はこれに限らない。例えば、制限処理部213は、現在時刻から前記制限期間の経過後の時刻を制限解除時刻として設定し、計時処理部211によって計時される現在時刻が前記制限解除時刻に達した場合に前記制限期間が経過したと判断してもよい。
<ステップS35>
ステップS35において、制御部21の制限処理部213は、前記ステップS34で前記制限期間が経過したと判断された前記イベントの種別について、前記第2報知情報の出力制限を解除する。具体的に、制限処理部213は、イベント情報D11において、前記イベントの種別に対応する前記制限フラグをオフに設定する。これにより、次に前記ステップS31が実行される場合には、前記イベントの種別については出力制限が設定されていないと判断されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係る管理システム1では、作業機械10でイベントが発生して前記第2報知情報が出力された後、同じ種別のイベントが発生した場合には、前記第2報知情報の出力が必要に応じて制限される。これにより、管理サーバー20と通信端末30との間のデータ通信の通信量又は通信頻度を抑制することができる。
[発明の付記]
以下、本発明に係る上記実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、各付記と各実施形態との対応関係の理解に供するために便宜上符号などを付して説明することがあるが、当該付記に係る発明はその符号を付した具体的構成に限定されるものではない。また、以下で説明する各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[付記1]
作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力することと、
前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限することと、
を実行する報知制御方法。
[付記2]
前記報知情報の出力を制限する制限期間を前記優先度に応じて設定することと、
前記報知情報の出力の制限を前記制限期間の経過後に解除することと、
を更に実行する付記1に記載の報知制御方法。
[付記3]
前記優先度が高いイベントの種別に対応する前記制限期間は、前記優先度が低いイベントの種別に比べて短い、
付記2に記載の報知制御方法。
[付記4]
前記作業機械が、前記作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に、前記報知情報を前記作業機械と通信可能な情報処理装置に出力し、
前記情報処理装置が、前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限するための制限指示を前記作業機械に出力し、
前記作業機械が、前記制限指示を受信した場合に、当該制限指示に対応する前記イベントの種別に対応する前記報知情報の出力を制限する、
付記1~3のいずれかに記載の報知制御方法。
[付記5]
前記作業機械が、前記作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に、前記報知情報として第1報知情報を前記作業機械と通信可能な情報処理装置に出力し、
前記情報処理装置が、前記第1報知情報を受信した場合に、前記情報処理装置と通信可能な通信端末に第2報知情報を出力することと、前記第2報知情報が出力された後、当該第2報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて、当該第2報知情報の出力を制限することとを実行し、
付記1~3のいずれかに記載の報知制御方法。
[付記6]
前記イベントの種別に対応する前記優先度を変更すること、
を実行する付記4又は5に記載の報知制御方法。
[付記7]
前記報知情報の出力の制限は、同一種別の前記イベントが特定期間内に特定回数だけ発生した場合に、当該イベントの種別に対応する前記報知情報について実行される、
付記1~6のいずれかに記載の報知制御方法。
[付記8]
作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力する出力処理部と、
前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限する制限処理部と、
を備える作業機械。
[付記9]
一又は複数のプロセッサーに、
作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力することと、
前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限することと、
を実行させるための管理プログラム。
[付記10]
作業機械及び情報処理装置を備える管理システムであって、
前記作業機械は、前記作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に第1報知情報を出力する第1出力処理部と、前記第1報知情報が出力された後、当該第1報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該第1報知情報の出力を制限する制限処理部と、を備え、
前記情報処理装置は、前記第1報知情報を受信した場合に、前記情報処理装置と通信可能な通信端末に第2報知情報を出力する第2出力処理部を備える、
管理システム。
1 管理システム
10 作業機械
11 制御部
12 走行装置
13 作業装置
14 エンジン駆動切替部
16 通信装置
17 キャビン
171 計時処理部
172 取得処理部
173 出力処理部
174 制限処理部
20 管理サーバー(情報処理装置)
21 制御部
211 計時処理部
212 出力処理部
213 制限処理部
22 記憶部
30 通信端末

Claims (10)

  1. 作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力することと、
    前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限することと、
    を実行する報知制御方法。
  2. 前記報知情報の出力を制限する制限期間を前記優先度に応じて設定することと、
    前記報知情報の出力の制限を前記制限期間の経過後に解除することと、
    を更に実行する請求項1に記載の報知制御方法。
  3. 前記優先度が高いイベントの種別に対応する前記制限期間は、前記優先度が低いイベントの種別に比べて短い、
    請求項2に記載の報知制御方法。
  4. 前記作業機械が、前記作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に、前記報知情報を前記作業機械と通信可能な情報処理装置に出力し、
    前記情報処理装置が、前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限するための制限指示を前記作業機械に出力し、
    前記作業機械が、前記制限指示を受信した場合に、当該制限指示に対応する前記イベントの種別に対応する前記報知情報の出力を制限する、
    請求項1~3のいずれかに記載の報知制御方法。
  5. 前記作業機械が、前記作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に、前記報知情報として第1報知情報を前記作業機械と通信可能な情報処理装置に出力し、
    前記情報処理装置が、前記第1報知情報を受信した場合に、前記情報処理装置と通信可能な通信端末に第2報知情報を出力することと、前記第2報知情報が出力された後、当該第2報知情報に対応するイベントの種別の前記優先度に応じて、当該第2報知情報の出力を制限することとを実行し、
    請求項1~3のいずれかに記載の報知制御方法。
  6. 前記イベントの種別に対応する前記優先度を変更すること、
    を実行する請求項4又は5に記載の報知制御方法。
  7. 前記報知情報の出力の制限は、同一種別の前記イベントが特定期間内に特定回数だけ発生した場合に、当該イベントの種別に対応する前記報知情報について実行される、
    請求項1~6のいずれかに記載の報知制御方法。
  8. 作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力する出力処理部と、
    前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限する制限処理部と、
    を備える作業機械。
  9. 一又は複数のプロセッサーに、
    作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に報知情報を出力することと、
    前記報知情報が出力された後、当該報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該報知情報の出力を制限することと、
    を実行させるための管理プログラム。
  10. 作業機械及び情報処理装置を備える管理システムであって、
    前記作業機械は、前記作業機械について予め設定される種別のイベントが発生した場合に第1報知情報を出力する第1出力処理部と、前記第1報知情報が出力された後、当該第1報知情報に対応するイベントの種別について予め設定された優先度に応じて、当該第1報知情報の出力を制限する制限処理部と、を備え、
    前記情報処理装置は、前記第1報知情報を受信した場合に、前記情報処理装置と通信可能な通信端末に第2報知情報を出力する第2出力処理部を備える、
    管理システム。
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