JP2022131139A - 中継コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】金型内において、端子の変形を抑制しつつ、端子を保持する部品をより確実に位置決めできるようにすることを目的とする。【解決手段】中継コネクタ20は、第1コネクタ端子部32と第2コネクタ端子部34と中間部36とを含む端子30と、前記端子を保持する第1樹脂部40と、前記第1樹脂部をインサート部として金型成形された第2樹脂部60とを備え、前記第1樹脂部は、前記第2樹脂部内に配置される第1樹脂本体部41と、前記第2樹脂部から露出する露出部50とを含み、前記第1樹脂本体部は、前記中間部の一部を覆い、前記露出部は、前記第1コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第1コネクタハウジング部52を含み、前記第2樹脂部は、前記第1樹脂本体部と前記中間部の他の一部とを覆う第2樹脂本体部61と、前記第2コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第2コネクタハウジング部72とを含む。【選択図】図1

Description

本開示は、中継コネクタに関する。
特許文献1は、中子と二次成形部とを備える中継コネクタを開示する。中子は、コネクタの後面を構成している。中子の後面等が上型等によって位置決めされた状態で、二次成形部が金型成形される。
特開2009-66858号公報
ここにおいて、金型内において、端子の変形を抑制しつつ、端子を保持した部品をより確実に位置決めできるようにすることが望まれている。
そこで、本開示は、金型内において、端子の変形を抑制しつつ、端子を保持する部品をより確実に位置決めできるようにすることを目的とする。
本開示の中継コネクタは、第1コネクタ端子部と第2コネクタ端子部と中間部とを含む端子と、前記端子を保持する第1樹脂部と、前記第1樹脂部をインサート部として金型成形された第2樹脂部と、を備え、前記第1樹脂部は、前記第2樹脂部内に配置される第1樹脂本体部と、前記第2樹脂部から露出する露出部とを含み、前記第1樹脂本体部は、前記中間部の一部を覆い、前記露出部は、前記第1コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第1コネクタハウジング部を含み、前記第2樹脂部は、前記第1樹脂本体部と前記中間部の他の一部とを覆う第2樹脂本体部と、前記第2コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第2コネクタハウジング部とを含む、中継コネクタである。
本開示によれば、金型内において、端子の変形を抑制しつつ、端子を保持する部品をより確実に位置決めできる。
図1は中継コネクタを示す斜視図である。 図2は中継コネクタを示す斜視図である。 図3は中継コネクタの分解斜視図である。 図4は図1のIV-IV線断面図である。 図5は端子及び第1樹脂部を金型内に配置した状態を示す説明図である。 図6は第2樹脂部を金型成形する工程を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の中継コネクタは、次の通りである。
(1)第1コネクタ端子部と第2コネクタ端子部と中間部とを含む端子と、前記端子を保持する第1樹脂部と、前記第1樹脂部をインサート部として金型成形された第2樹脂部と、を備え、前記第1樹脂部は、前記第2樹脂部内に配置される第1樹脂本体部と、前記第2樹脂部から露出する露出部とを含み、前記第1樹脂本体部は、前記中間部の一部を覆い、前記露出部は、前記第1コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第1コネクタハウジング部を含み、前記第2樹脂部は、前記第1樹脂本体部と前記中間部の他の一部とを覆う第2樹脂本体部と、前記第2コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第2コネクタハウジング部とを含む、中継コネクタである。
本開示によると、第2樹脂部を金型成形する際、金型内において第1樹脂本体部によって端子が保持される。これにより、端子の変形が抑制される。また、第2樹脂部を金型成形する際、第1コネクタ端子部の外周りを囲む第1コネクタハウジング部を利用して第1樹脂部を位置決めできるため、端子を保持する第1樹脂部がより確実に位置決めされる。
(2)(1)の中継コネクタであって、前記露出部に対して、前記第1コネクタハウジング部の軸方向に対して交差する方向に、前記第1樹脂本体部が連なっている、中継コネクタである。
これにより、第1コネクタハウジング部の底部の内外面等を利用して第1コネクタハウジング部を位置決めすることができ、第1樹脂部がより確実に位置決めされる。
(3)(2)の中継コネクタであって、前記露出部のうち前記第1コネクタハウジング部の開口とは反対側の外向き部分に、位置決め凹部が形成されている、中継コネクタである。
位置決め凹部を利用して、第1コネクタハウジング部を位置決めできるため、第1樹脂部がより確実に位置決めされる。
(4)(1)から(3)のいずれか1つの態様に係る中継コネクタであって、前記露出部の外向き部分に、前記第1コネクタハウジング部の開口から底側に向う位置決め溝が形成されている、中継コネクタである。
位置決め溝の内面を利用して露出部が位置決めされるため、第1樹脂部がより確実に位置決めされる。
(5)(1)から(4)のいずれか1つの態様に係る中継コネクタであって、前記第2樹脂本体部が前記中間部のうち前記第1樹脂本体部から延出する部分を覆っており、前記第1樹脂本体部が、細部と、前記細部よりも前記第2コネクタ端子部寄りに位置し前記細部よりも太い太部とを含む、中継コネクタである。
第2樹脂本体部のうち第2コネクタ端子部寄りの部分は第1樹脂本体部を覆わなくてもよい。このため、中継コネクタのうち第2コネクタハウジング部寄りの部分を小型化できる。また、第2樹脂部を金型成形する際、端子を変形させようとする力が、太部によって受止められる。これにより、端子の変形が抑制され得る。
(6)(5)の中継コネクタであって、前記太部が前記細部に対して前記中間部の周りの一部で他の部分よりも大きく突出している、中継コネクタである。
この場合、中継コネクタの外周りのうちの前記他の部分で、太部の突出量を小さくできる。これにより、中継コネクタの外環境におけるコネクタと他の機器との位置関係等に応じて、中継コネクタの形状を調整できる。
(7)(6)の中継コネクタであって、前記中間部が前記第1樹脂部外でかつ前記第2樹脂部内で曲る曲げ部を含み、前記第2樹脂本体部が前記中間部のうち少なくとも前記曲げ部よりも前記第1コネクタ端子部側の部分を覆っており、前記太部が、前記中間部の周りにおいて、前記曲げ部から前記第2コネクタ端子部に向う方向で他の部分よりも大きく突出している、中継コネクタである。
これにより、端子が途中で曲っている場合において、その曲っている部分の外側部分の小型化が可能となる。
(8)(1)から(7)のいずれか1つの態様に係る中継コネクタであって、前記第2樹脂部にシール部材が設けられる、中継コネクタである。
この場合、第1樹脂部をインサート部として第2樹脂部が形成されるため、第2樹脂部の表面をより滑らかに形成することができる。これにより、シール部材によるシール性を良好にすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の中継コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態に係る中継コネクタについて説明する。図1及び図2は中継コネクタ20を示す斜視図である。図3は中継コネクタ20の分解斜視図である。図4は図1のIV-IV線断面図である。図1のIV-IV線断面は一つの端子30に沿う面である。図4において、中継コネクタ20が装着される機器の筐体19及び中継コネクタ20に接続されるコネクタ16、18が2点鎖線で示される。
<全体構成について>
中継コネクタ20は、コネクタ16に接続される第1コネクタ部22と、コネクタ18に接続される第2コネクタ部24とを備え、コネクタ16、18(図4参照)を中継接続するものである。
中継コネクタ20は、端子30と、第1樹脂部40と、第2樹脂部60とを備える。
端子30は、第1コネクタ端子部32と、第2コネクタ端子部34と、中間部36とを含む(図3参照)。第1コネクタ端子部32は、上記第1コネクタ部22用のコネクタ端子である。第2コネクタ端子部34は、第2コネクタ部24用のコネクタ端子である。中間部36は、第1コネクタ端子部32と第2コネクタ端子部34とを接続する部分である。
第1樹脂部40は、端子30を保持する部分であり、第1樹脂本体部41と、露出部50とを含む。第1樹脂本体部41は、中間部36の一部を覆った状態で、第2樹脂部60内に配置される部分である。露出部50は、第2樹脂部60から露出する部分である。この露出部50に、第1コネクタ端子部32の外周を囲む有底筒状の第1コネクタハウジング部52が設けられる。
第2樹脂部60は、第2樹脂本体部61と、第2コネクタハウジング部72とを含む。第2樹脂本体部61は、上記第1樹脂本体部41と中間部36の他の一部を覆っている。第2コネクタハウジング部72は、第2コネクタ端子部34の外周を囲む有底筒状部分である。
第1樹脂部40と第2樹脂部60とは同じ樹脂によって形成されてもよい。樹脂は、例えば、PP(ポリプロピレン)、ポリアミド等であってもよい。
この中継コネクタ20では、第1コネクタ端子部32と第1コネクタハウジング部52とによって第1コネクタ部22が構成される。コネクタ16が第1コネクタ部22に接続されることで、第1コネクタ端子部32がコネクタ16内のコネクタ端子16aに挿入接続される。また、第2コネクタ端子部34と第2コネクタハウジング部72とによって第2コネクタ部24が形成される。コネクタ18が第2コネクタ部24に接続されることで、第2コネクタ端子部34がコネクタ18内のコネクタ端子18aに接続される。また、第1樹脂本体部41と第2樹脂本体部61とが、第1コネクタ部22と第2コネクタ部24とを連結しつつ第1コネクタ部22と第2コネクタ部24とを一定姿勢に保ち、かつ、端子30の中間部36を覆って当該端子30を一定姿勢に保持する。
中継コネクタ20の各部構成についてより具体的に説明する。
<端子>
本実施形態では、中継コネクタ20は、2本の端子30を備える。なお、中継コネクタ20が備える端子の数は任意であり、1本でもよいし、複数本でもよい。中継コネクタが3本以上の端子を備える場合、複数の端子は、一列に並ぶように配置されてもよいし、縦横に並ぶように配置されてもよい。
端子30は、銅又は銅合金等の金属によって形成される。端子30は、例えば、金属板をプレス加工することによって形成される。
端子30は細長い形状に形成されており、第1コネクタ端子部32と、第2コネクタ端子部34と、中間部36とを備える。第1コネクタ端子部32は、端子30の一端部に形成された細長い板状又はピン状の部分である。第2コネクタ端子部34は、端子30の他端部に形成された細長い板状又はピン状の部分である。中間部36は、第1コネクタ端子部32と第2コネクタ端子部34との間に設けられ、第1コネクタ端子部32と第2コネクタ端子部34とを電気的及び機械的に接続する部分である。
本実施形態では、端子30は、2箇所で曲る形状に形成される。より具体的には、中間部36のうち第1コネクタ端子部32寄りの部分36aが当該中間部36の厚み方向一方側に曲っている。ここでは、曲げ部分36aが実質的に直角に曲っている。また、中間部36のうち第2コネクタ端子部34寄りの部分36bが当該中間部36の厚み方向他方側に曲っている。ここでは、曲げ部分36bが実質的に直角に曲っている。つまり、端子30の両側の曲げ部分36a、36bが互いに逆側に曲っており、第1コネクタ端子部32と第2コネクタ端子部34とが互いに逆方向を向いている。これにより、第1コネクタ端子部32を含む第1コネクタ部22に対するコネクタ16の接続方向と、第2コネクタ端子部34を含む第2コネクタ部24に対するコネクタ18の接続方向とが、互いに逆となるように設定され得る。
端子の形状は上記例に限られない。例えば、中間部が1箇所でのみ曲る形状、つまり、端子がL字状に形成されていてもよい。この場合、第1コネクタ端子部を含む第1コネクタ部に対するコネクタの接続方向と、第2コネクタ端子部を含む第2コネクタ部に対するコネクタの接続方向とが、互いに交差するように、例えば、直交するように設定され得る。端子の形状は直線的な形状であってもよい。
第1コネクタ端子部32及び第2コネクタ端子部34は、端子30の長手方向中間部分よりも細い。本実施形態では、上記曲げ部分36aよりも中央寄りの位置から第1コネクタ端子部32の先端側に向う領域が、端子30の中間領域よりも細く形成される。また、曲げ部分36bよりも第2コネクタ端子部34寄りの位置から第2コネクタ端子部34の先端側に向う領域が、端子30の中間領域よりも細く形成される。後述するように、第1樹脂部40より露出する曲げ部分36bが第1樹脂部40内の曲げ部分36aよりも太いため、第2樹脂部60を金型成形する際に、曲げ部分36bが変形し難い。端子30における上記太さの設定は任意である。例えば、第1コネクタ端子部32及び第2コネクタ端子部34が、端子30の中間領域よりも細く形成されることは必須ではなく、例えば、端子30の長手方向全体で同じ幅に形成されていてもよい。
また、第1コネクタ端子部32及び第2コネクタ端子部34の先端部は、相手側のコネクタ端子に挿入し易いように、先端側に向って徐々に細くなるように形成されている。
中間部36に貫通孔36hが形成される。本実施形態では、中間部36の長手方向に沿って間隔をあけて複数(ここでは2つ)の貫通孔36hが形成される。第2樹脂部60を形成する樹脂が本貫通孔36h内に充填配置されることによって、第2樹脂部60に対して端子30がより確実に位置決めされる。貫通孔36hは省略されてもよい。
中間部36のうち第2コネクタ端子部34寄りの部分に、端子30の幅方向に沿う溝36gが形成される。ここでは、中間部36における当該部分の両面に、端子30の幅方向に沿う溝36gが形成される。中間部36における当該部分の両面のそれぞれにおいて、複数の溝36gが形成されており、複数の溝36gは、端子30の長手方向に沿って互い違いに配置される。溝36gは、後述する樹脂を充填する際に生じる可能性がある気泡を、当該溝36g内に集めることで、端子30の長手方向に沿った隙間が形成されることを抑制する役割を果す。溝36gが形成されることは必須ではない。
複数の端子30は、間隔をあけて隣合った姿勢で、第1樹脂部40及び第2樹脂部60によって一定の姿勢で保持される。中継コネクタ20を製造する際、まず、端子30をインサート部品として第1樹脂部40が金型成形される。これにより、端子30を保持した第1樹脂部40をインサート部品として、第2樹脂部60が金型成形される。第1樹脂部40は一次樹脂成形部であり、第2樹脂部60は二次樹脂成形部であると把握されてもよい。本中継コネクタ20においては、第1樹脂部40と第2樹脂部60との組合せによって、端子30を一定姿勢に保持する機能、コネクタ16、18に対する接続状態を保つための機能が実現され得る。
中継コネクタ20のうち樹脂部分を、第1樹脂部40と第2樹脂部60とに分けて金型成形することによって、それぞれの金型成形時において、端子30のうち金型空間内に露出する部分の長さを短くすることができ、端子30の変形及び位置ずれが生じ難くなる。
<第1樹脂部>
第1樹脂部40は、上記したように、第1樹脂本体部41と、露出部50とを含む。
より具体的には、第1樹脂本体部41は、ベース部42と、突出部44とを含む。ベース部42は、平たい形状、ここでは、円板状に形成されている。ベース部42の一方面側に突出部44が突出している。突出部44は、ベース部42のうちその中心から偏った位置、ここでは、外周部から突出している。突出部44は、ベース部42の一方面に対して交差する方向、ここでは、直交する方向に突出している。
ベース部42の他方面側にベース枠部43が突設されている。ベース枠部43は、一方側が開口し、他の3方向が閉じられたU字枠状に形成される。このベース枠部43に、後述する中間枠部58が連なる。
端子30の中間部36の一部は、突出部44内に当該突出部44の延在方向に沿って配置される。中間部36のうち第2コネクタ端子部34寄りの部分は、突出部44から外側に延出している。曲げ部分36bは、突出部44の外側に位置する。第2コネクタ端子部34は、曲げ部分36bで曲って突出部44に対して交差(ここでは直交)する方向に沿って延びる。中間部36のうち第1コネクタ端子部32寄りの部分は、突出部44からベース部42を貫通し、ベース枠部43の底部43aを通って露出部50に向う。中間部36は、露出部50内において、曲げ部分36aで上記第2コネクタ端子部34とは反対側に曲っており、第1コネクタ端子部32は、第2コネクタ端子部34とは反対側に向って延びる。
露出部50は、中間枠部58と、第1コネクタハウジング部52とを含む。
中間枠部58は、他の3方向が閉じられたU字枠状に形成されている。中間枠部58は、上記ベース枠部43に連なる。これにより、ベース部42の他方面と、第1コネクタハウジング部52のうちベース部42側を向く面と、ベース枠部43と中間枠部58とによる対向する2つの内向き面及び内向き底面とによって囲まれる方形状の空間が形成される(図4参照)。この空間は、第1コネクタハウジング部52の開口と同じ側に開口している。
第1コネクタハウジング部52は、第1コネクタ端子部32の外周りを囲む有底筒状に形成されている。ここでは、第1コネクタハウジング部52は、一方側が開口する有底角筒状に形成されている。第1コネクタハウジング部52は、その他の有底筒形状、例えば、楕円筒形状、円筒形状等に形成されてもよい。
第1コネクタハウジング部52は、4つの周壁部53、54、55、56と、底部57とを含む。対向する2つの周壁部53、54及び底部57から周壁部55側に延び出るようにして上記中間枠部58が形成される。この中間枠部58の延長上に上記ベース枠部43が連なる。これにより、第1コネクタハウジング部52の一側部が中間枠部58を介して第1樹脂本体部41におけるベース枠部43に連なる。なお、第1コネクタハウジング部52における一側の周壁部53には、相手側のコネクタ18の係止用の突起が係止する係止孔53hが形成されている。
この状態で、第1コネクタハウジング部52の軸方向と、第1樹脂本体部41内における中間部36の延在方向とは交差(ここでは直交)している。よって、第1樹脂本体部41は、露出部50に対して、第1コネクタハウジング部52の軸方向に対して交差(ここでは直交)する方向に連なっている。第1コネクタハウジング部52の向きは、中間部36に対する第1コネクタ端子部32の向きに応じて設定されてもよい。
端子30の中間部36は、中間枠部58の底側部分を通って第1コネクタハウジング部52の底部57に達する。中間部36は、当該底部37内において、曲げ部分36aで曲る。これにより、第1コネクタ端子部32が、底部37から出て第1コネクタハウジング部52内でその軸方向に沿って延びる。
第1樹脂部40の一部構成についてより具体的に説明する。
突出部44は、細部45と、太部46とを含む。細部45は、突出部44のうちベース部42側の部分である。
細部45は、2つの端子30が並ぶ方向(ベース部42の外周縁において端子30が設けられた部分における接線方向でもある)の寸法が、当該端子30が並ぶ方向及び端子30の延在方向に対して直交する方向(ベース部42の径方向)の寸法よりも長い直方体状に形成される。細部45の一部はベース部42の外周縁から外側にはみ出ているが、これは必須ではない。
太部46は、細部45よりも第2コネクタ部24寄りに設けられる。太部46は、細部45よりも太く形成される。本実施形態では、太部46は、細部45に対して中間部36の周りの一部で他の部分よりも大きく突出するように形成される。ここでは、太部46は、中間部36の周りにおいて、曲げ部分36bから第2コネクタ端子部34に向う方向で他の部分よりも大きく突出している。
より具体的には、太部46は、直方体状部分を含む。直方体状部分は、細部45に対して第2コネクタ端子部34の先端部が向う方向に突出しており、他の3つの方向では、細部45に対して同一平面をなしている。直方体状部分のうち細部45に対して突出する部分は、細部45とは、斜面を介して連なっている。太部46のうち細部45とは反対側の部分は、細部45の延在方向に対して直交する平面に形成されており、この部分から端子30の中間部36が延出している。
細部45に、中間部36を第1樹脂部40の外に露出させる窓部45h1、45h2が形成される。窓部45h1は、細部45のうち太部46寄りの部分に形成される。窓部45h1では、2つの中間部36の一部が共通して露出している。窓部45h2は、2つの中間部36に対応して2つ形成される。各窓部45h2において、中間部36の一部が露出している。中間部36のうち窓部45h1に露出する部分には、1つの貫通孔36hが形成されている。上記窓部45h1、45h2、貫通孔36hは、第2樹脂部60が充填される。
ベース枠部43のうち開口とは反対側の底部43aには、窓部43hが形成される。窓部43hは、2つの中間部36に対応して2つ形成される。各窓部43hにおいて、中間部36の一部が露出している。中間部36のうち窓部43hに露出する部分には、1つの貫通孔36hが形成されている。この窓部43h、貫通孔36hには、第2樹脂部60が充填される。
上記窓部45h1、45h2、43hが形成されることは必須ではない。
露出部50のうち第1コネクタハウジング部52の開口とは反対側の部分に、位置決め凹部51が形成される。位置決め凹部51は、第1コネクタハウジング部52の開口とは反対側に開口する凹部である。位置決め凹部51は、例えば、第1コネクタハウジング部52の開口とは反対側を向く底面51aと、4つの側面51fとによって規定される凹みである。4つの側面51fは、底面51aに対して直交する部分を含んでもよい。側面51fは、長方形(正方形を含む)の各辺に対応する位置に配置されていてもよい。なお、位置決め凹部51の開口縁部は、外向き傾斜する傾斜面に形成されているが、これは必須ではない。
第2樹脂部60を金型成形する際、金型側の位置決め面を、位置決め凹部51の底面51aと、側面51fに接触させることによって、それらの5つの面が向く5つの向きにおいて、露出部50を位置決めすることができる。
本実施形態では、位置決め凹部51は、第1コネクタハウジング部52の底部57の外向き部分から中間枠部58の底部の外向き部分にかけて形成される。位置決め凹部は、第1コネクタハウジング部52の底部57のみに形成されていてもよいし、中間枠部58の底部の外向き部分のみに形成されていてもよい。
露出部50の外向き部分に、第1コネクタハウジング部52の開口から底部57側に向う位置決め溝59が形成される。位置決め溝59は、例えば、外側に向く底面59aと、当該底面59aの両側の側面59b、59bによって規定される溝である(図2参照)。
より具体的には、中間枠部58の一方の側部の外向き部分のうちベース枠部43寄りの部分が外方に突出するように肉厚に形成されている。第1コネクタハウジング部52の一側の周壁部53が、中間枠部58の一方の側部よりも外側寄りの位置に形成される。露出部50のうち上記肉厚に形成された部分と、第1コネクタハウジング部52の一側の周壁部53との間に、位置決め溝59が形成される。位置決め溝59は、露出部50のうちの他の部分、例えば、第1コネクタハウジング部52の外周に形成されていてもよい。
第2樹脂部60を金型成形する際、金型側の位置決め面を、位置決め溝59の底面59a、両側面59bに接触させることによって、それらの面が向く3つの方向において、第1樹脂部40を位置決めすることができる。
なお、本実施形態では、中間枠部58の他方の側部の外向き部分のうちベース枠部43寄りの部分も外方に突出するように肉厚に形成されている。
<第2樹脂部>
第2樹脂部60は、上記したように、第2樹脂本体部61と、第2コネクタハウジング部72とを含む。
第2樹脂本体部61は、ベース部62と、突出部64とを含む。ベース部62は、平たい形状、ここでは、円板状に形成されている。このベース部62が、第1樹脂本体部41のベース部42の外周囲及び両面を覆っている。ベース部62の一方面側に突出部64が突出している。突出部64は、ベース部62の中心から偏った位置から突出している。突出部64は、第1樹脂本体部41の突出部44を覆っている。突出部64は、突出部44の先端部をも覆っている。このため、第2樹脂本体部61、より具体的には、突出部64は、突出部44の延長上で、端子30の中間部36のうち突出部44と曲げ部分36bとの間の部分を覆う。つまり、第2樹脂本体部61は、中間部36のうち少なくとも曲げ部分36bよりも第1コネクタ端子部32側の部分を覆う。第2樹脂部60のうち太部46を覆う部分は、第2コネクタ端子部34が延び出る方向において、ベース部62よりも突出している。
なお、ベース部62には、中継コネクタ20を筐体19に取付けるための次の構成が設けられる。すなわち、ベース部62の外周部のうち第1コネクタハウジング部52寄りの部分に周溝62gが形成される。周溝62gに環状シール部材80が嵌め込まれている。環状シール部材80は、例えば、ゴムリングである。中継コネクタ20が取付対象機器(例えばトランスミッション)の筐体19に取付けられた状態で、ベース部62のうち第1コネクタハウジング部52側の部分が、筐体19の取付孔19hに嵌め込まれる(図4参照)。この状態で、環状シール部材80が、第2樹脂本体部61と取付孔19hの内周面との間に圧縮状態で介在し、取付孔19hと中継コネクタ20との間を通った液体の通過を規制する。中継コネクタ20の用途によっては、環状シール部材80は省略されてもよい。
また、第2樹脂本体部61の外周部の一部にネジ止部68が突出している。ネジ止部68は、第1コネクタハウジング部52と第2コネクタハウジング部72とを繋ぐ方向において平たい形状に形成される。ネジ止部68にネジ挿通孔68hが形成される。ネジ止部68のうちネジ挿通孔68hを形成する部分に、金属環状部材68a(金属カラーとも呼ばれる)が設けられてもよい。そして、ネジが本ネジ挿通孔68hを通って筐体19側のネジ孔に螺合されることで、中継コネクタ20が当該筐体にネジ止固定される。尚、中継コネクタ20はネジ止によって固定される必要は無く、他の嵌込構造等によって固定されてもよい。
第2コネクタハウジング部72は、第2コネクタ端子部34の外周りを囲む有底筒状に形成されている。ここでは、第2コネクタハウジング部72は、一方側が開口しかつ各コーナー部が丸められた有底角筒状に形成されている。第2コネクタハウジング部72は、その他の有底筒形状、例えば、楕円筒形状、円筒形状等に形成されてもよい。
第2コネクタハウジング部72は、周壁部73と、底部77とを含む。周壁部73は筒状、ここでは、角筒の角を丸めた形状をなしている。第2コネクタハウジング部72の底部77の一部と突出部64側の周壁部73のうち底部77寄りの部分とが上記第2樹脂本体部61の突出部64に連なっている。つまり、第2コネクタハウジング部72は、突出部64によって片持ち状に支持されている。この状態で、第2コネクタハウジング部72の軸方向と、第2樹脂本体部61内における中間部36の延在方向とは交差(ここでは直交)している。なお、第2コネクタハウジング部72の向きは、中間部36に対する第2コネクタ端子部34の向きに応じて設定されてもよい。
第2コネクタハウジング部72のうち底部77の内向き部分であって第2コネクタ端子部34が延出する部分に、シール用凹部77hが形成される(図4参照)。中間部36のうち溝36gが形成された部分は、シール用凹部77h内に設けられる。シール用凹部77h内に端子シール部材82が設けられる。端子シール部材82は、ポリウレタン等のポッティング(potting)材がシール用凹部77h内に充填配置され固化することによって形成される。端子シール部材82は、熱によって柔らかくなるホットメルト樹脂等によって構成されていてもよい。
なお、第2コネクタハウジング部72の外周部の一部、ここでは、周壁部73のうち第1コネクタハウジング部52とは反対側の部分に係止凸部75a及び一対のガイド凸部75bが形成される。係止凸部75aは、第2コネクタハウジング部72の開口側に向けて徐々に低くなる形状に形成される。一対のガイド凸部75bは、第2コネクタハウジング部72の軸方向に沿って延びる凸形状であり、係止凸部75aの両側に間隔を隔てて設けられる。そして、相手側のコネクタ18が第2コネクタ部24に接続されると、コネクタ18に設けられたロック片18Pが周壁部73の外面に沿って一対のガイド凸部75b内に嵌り込み、上記係止凸部75aがロック片18Pに形成された係止孔18Phに係止される。
<筐体への取付状態>
中継コネクタ20が筐体19に取付けられた状態で、上記したようにベース部62が取付孔19hに嵌め込まれると共に、ネジ止部68が筐体19にネジ止固定される(図4参照)。
筐体19は、例えば、モータ、ギヤ等の可動機構を有する機器の筐体である。第1コネクタ部22が筐体19内に露出し、第2コネクタ部24が筐体19の外に露出する。第1コネクタ部22には、例えば、筐体内の小電流信号機器(例えばセンサ)から引出された配線端部のコネクタ16が接続される。第2コネクタ部24には、例えば、機器外ワイヤーハーネス端部のコネクタ18が接続される。これにより、中継コネクタ20は、機器外ワイヤーハーネスと機器内配線とを中継接続する。この場合、中継コネクタ20は、信号中継用の中継コネクタである。信号中継用の端子30は、電源用の端子よりも細いことが多く、かかる場合において、端子の変形を抑制することがより要請される。
中継コネクタ20において液体の浸入を抑制する環状シール部材80及び端子シール部材82が、第2樹脂部60に設けられる。第2樹脂部60は、第1樹脂部40をインサート部として金型成形されるため、第2樹脂部60の表面は、第1樹脂部40の表面よりも滑らかであることが期待され得る。かかる第2樹脂部60に環状シール部材80及び端子シール部材82が設けられるため、第2樹脂部60と環状シール部材80及び端子シール部材82との間を液体が浸入することが有効に抑制され得る。
特に、第2樹脂部60の一部である第2コネクタハウジング部72が筐体19の外に露出している。このため、筐体19内の第1コネクタハウジング部52よりも筐体19外の第2コネクタハウジング部72の方が被水し易い。この第2コネクタハウジング部72を第2樹脂部60によって形成することによって、その表面形状を滑らかにすることができる。この第2コネクタハウジング部72に端子シール部材82を設けることによって、端子シール部材82とシール用凹部77hの内表面とを伝った水が端子30に達することを抑制でき、端子30に対する止水性がより向上する。
なお、コネクタ18と第2コネクタハウジング部72との間に環状シール部材84が設けられてもよい(図4参照)。環状シール部材84はコネクタ18に取付けられている場合もある。この環状シール部材84も、第2樹脂部60の一部である第2コネクタハウジング部72の内周面に押付けられる。当該内周面についても、上記のように滑らかな面に仕上げられることが期待されるため、当該環状シール部材84による止水性も向上する。
<金型による中継コネクタ製造例>
中継コネクタ20の第2樹脂部60を金型成形する製造例について説明する。
図5は端子30をインサート部として金型成形された第1樹脂部40を、第2樹脂部60を金型成形するための金型100、110内に配置した状態を示す例である。第1金型100及び第2金型110は一例として示される。第1金型100は、第2樹脂部60のうち第1コネクタハウジング部52が開口する側から観察可能な面を形成するための金型面102を有する。第2金型110は、第2樹脂部60のうち第2コネクタハウジング部72が開口する側から観察可能な面を形成するための金型面112を有する。第1金型100と第2金型110とが合体することで、第2樹脂部60を形成する金型空間が形成される。第1金型100及び第2金型110による形成に適さない表面が存在する場合、適宜、スライド金型等の他の金型が組合わされる。
第1金型100には、第1コネクタハウジング部52を位置決めする位置決め環状溝104が形成される。位置決め環状溝104は、周壁部53、54、55、56を嵌込可能な環状形状に形成される。より具体的には、位置決め環状溝104の内側面は、第1コネクタハウジング部52の内周面形状に対応する形状(同じ表面形状又は(僅かに)小さい相似形状)に形成される。位置決め環状溝104の外側面は、第1コネクタハウジング部52の外周面形状に対応する形状(同じ表面形状又は(僅かに)大きい相似形状)に形成される。
第1コネクタハウジング部52を位置決め環状溝104に嵌め込んだ状態で、第1コネクタハウジング部52の周壁部53、54、55、56の外向き面が位置決め環状溝104の外側表面に接触する。また、第1コネクタハウジング部52の周壁部53、54、55、56の内向き面が位置決め環状溝104の内側表面に接触する。これにより、第1コネクタハウジング部52がその軸に対して直交し、かつ、互いに直交する2軸方向に位置決めされる。また、第1金型100のうち位置決め環状溝104の内側部分105は、底部77の内向き面に接触する。これにより、第1コネクタハウジング部52がその開口側に向う方向においても位置決めされる。
内側部分105には、第1コネクタ端子部32が挿入される第1端子位置決め孔106が形成される。第1コネクタ端子部32が第1端子位置決め孔106に挿入されることによって、端子30の位置決めがなされる。
なお、第1金型100には、中間枠部58の両側部を嵌込可能な溝107が形成されている。中間枠部58の両側部が溝107に嵌まり込むことによっても、中間枠部58の両側部及び底部の内面が位置決めされる。
また、第1金型100のうち位置決め環状溝104の外側面と溝107の外側面とに、上記位置決め溝59に面接触可能な位置決め面108fが形成される。位置決め溝59は、第1コネクタハウジング部52の開口から底部77に向う溝であるため、露出部50を位置決め環状溝104及び溝107に嵌め込む際、当該位置決め面108fも位置決め溝59内に容易に配置され得る。
第2金型110には、第1コネクタハウジング部52の底部77及び中間枠部58の底部の外向き面を位置決めする底部位置決め面113が形成される。底部位置決め面113は、上記位置決め凹部51内に配置可能な位置決め凸部113Pによって形成される面を含む。位置決め凸部113Pは、位置決め凹部51に配置可能な凸形状であり、その表面は、位置決め凹部51の底面51a、側面51fに面接触可能に形成されている。このため、底部位置決め面113が露出部50に対して第1金型100とは反対側から面接触することで、第1コネクタハウジング部52の底部77及び中間枠部58の底部が、底面51a、側面51fのそれぞれが向く方向において位置決めされる。
また、第2金型110のうち第2コネクタハウジング部72を形成する部分の内側に、第2コネクタ端子部34を挿入可能な第2端子位置決め孔114が形成される。第2コネクタ端子部34が第2端子位置決め孔114に挿入されることによって、端子30が位置決めされる。
第1樹脂部40の露出部50が第1金型100と第2金型110とによって支持された状態で、第1樹脂本体部41が金型面102、112から離れた位置に配置される。端子30の中間部36は、突出部44から延び出て金型空間を通り、曲げ部分36bで曲って第2端子位置決め孔114に向う。
この状態で、図6に示すように、金型空間内に溶融した樹脂が注入される。注入口120は例えばベース部62を形成する部分に面するように形成される。溶融した樹脂は、第1樹脂部40及び中間部36と金型面102、112の間を通って、第2樹脂部60を形成する空間に流れ込む。溶融した樹脂が冷却固化することによって、第2樹脂部60が金型成形される。
<効果等>
このように構成された中継コネクタ20によると、第2樹脂部60を金型成形する際、金型100、110内の金型空間において、第1樹脂本体部41によって端子30の一部を保持できる。このため、金型100、110内において、端子30が掛渡されるように支持される部分の長さを短くすることができ、樹脂圧等による端子30の変形が抑制される。また、第2樹脂部60を金型成形する際、第1コネクタハウジング部52を利用して第1樹脂部40を位置決めできる。第1コネクタハウジング部52は、第1コネクタ端子部32を囲む有底筒形状であるため、当該有底筒状部分の周壁部53、54、55、56、底部57を利用して多方向で第1樹脂部40を位置決めできる。このため、端子30を保持する第1樹脂部40をより確実に位置決めできる。これにより、中継コネクタ20における端子30の変形が抑制されると共に複数の端子30の整列状態が設計通りに良好に保たれる。
また、露出部50に対して、第1コネクタハウジング部52の軸方向に対して交差する方向に、第1樹脂本体部41が連なっている。このため、第1コネクタハウジング部52の底部57の外向き面が外部に露出する。これにより、第1コネクタハウジング部52の底部57の内外面を利用して、第1樹脂部40を互いに直交する3軸方向で位置決めすることができ、第1樹脂部40をより確実に位置決めできる。
また、露出部50のうち第1コネクタハウジング部52の開口とは反対側の部分に位置決め凹部51が形成されているため、当該位置決め凹部51をも利用して、第1樹脂部40をより確実に位置決めできる。
また、露出部50の外向き部分に、第1コネクタハウジング部52の開口から底部57に向う位置決め溝59が形成される。このため、位置決め溝59の内面をも利用して、第1樹脂部40をより確実に位置決めできる。
また、第1樹脂本体部41の突出部44が、細部45と太部46とを含む。中間部36は、突出部44の太部46より延出しており、この部分は第2樹脂部60によって直接的に覆われる。このため、第2樹脂部60のうち第2コネクタ端子部34寄りの部分は第1樹脂本体部41を覆わなくてもよい。これにより、中継コネクタ20のうち第2コネクタハウジング部72寄りの部分を小型化できる。例えば、第2樹脂本体部61のうち第2コネクタハウジング部72が突出する方向とは逆側の部分を小型化できる。また、第2樹脂部60を金型成形する際、樹脂圧によって端子30を変形させようとする力は、突出部44のうちの先端部である太部46に作用し易い。しかし、この力が太部46によって受止められる。このため、端子30の変形がより有効に抑制される。
また、太部46は、細部45の周りの一部で他の部分よりも太い。このため、中継コネクタ20の外環境に応じて、中継コネクタ20の形状を調整し易い。
ここでは、太部46は、中間部36の周りにおいて、第2コネクタ端子部34に向う方向で他の部分よりも大きく突出している。このため、第2樹脂本体部61のうち第2コネクタハウジング部72に向う部分ではベース部62よりも外方に突出させて、太部46を覆う樹脂厚みを得ることができるように設定している。これに対して、第2樹脂本体部61のうち中間部36からベース部62の中心に向う側では、太部46が細部45に対して突出していないため、太部46を覆う部分をベース部62の中心側に大きく突出させて形成する必要は無い。これにより、ベース部62のうち第2コネクタハウジング部72が設けられる側の他方面では、多くの部分を平面形状に保つことができる。これにより、例えば、中継コネクタ20が筐体19に取付けられた状態で、中継コネクタ20の上方に他部品が存在する場合等において、中継コネクタ20と他部品との干渉を有効に抑制することができる。
また、第1樹脂部40の表面よりも第2樹脂部60の表面の方が滑らかに形成されることが期待される。そこで、第2樹脂部60に、環状シール部材80、84、端子シール部材82等のシール部材が設けられる構成とすることで、当該シール部材によるシール性が良好となることが期待される。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
16、18 コネクタ
16a、18a コネクタ端子
18P ロック片
18Ph 係止孔
19 筐体
19h 取付孔
20 中継コネクタ
22 第1コネクタ部
24 第2コネクタ部
30 端子
32 第1コネクタ端子部
34 第2コネクタ端子部
36 中間部
36a、36b 曲げ部分
36g 溝
36h 貫通孔
40 第1樹脂部
41 第1樹脂本体部
42 ベース部
43 ベース枠部
43a 底部
43h 窓部
44 突出部
45 細部
45h1、45h2 窓部
46 太部
50 露出部
51 位置決め凹部
51a 底面
51f 側面
52 第1コネクタハウジング部
53、54、55、56 周壁部
53h 係止孔
57 底部
58 中間枠部
59 位置決め溝
59a 底面
59b 側面
60 第2樹脂部
61 第2樹脂本体部
62 ベース部
62g 周溝
64 突出部
68 ネジ止部
68a 金属環状部材
68h ネジ挿通孔
72 第2コネクタハウジング部
73 周壁部
75a 係止凸部
75b ガイド凸部
77 底部
77h シール用凹部
80、84 環状シール部材
82 端子シール部材
100 第1金型
102、112 金型面
104 位置決め環状溝
105 内側部分
106 第1端子位置決め孔
107 溝
108f 位置決め面
110 第2金型
113 底部位置決め面
113P 位置決め凸部
114 第2端子位置決め孔
120 注入口

Claims (8)

  1. 第1コネクタ端子部と第2コネクタ端子部と中間部とを含む端子と、
    前記端子を保持する第1樹脂部と、
    前記第1樹脂部をインサート部として金型成形された第2樹脂部と、
    を備え、
    前記第1樹脂部は、前記第2樹脂部内に配置される第1樹脂本体部と、前記第2樹脂部から露出する露出部とを含み、
    前記第1樹脂本体部は、前記中間部の一部を覆い、
    前記露出部は、前記第1コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第1コネクタハウジング部を含み、
    前記第2樹脂部は、前記第1樹脂本体部と前記中間部の他の一部とを覆う第2樹脂本体部と、前記第2コネクタ端子部の外周りを囲む有底筒状の第2コネクタハウジング部とを含む、中継コネクタ。
  2. 請求項1に記載の中継コネクタであって、
    前記露出部に対して、前記第1コネクタハウジング部の軸方向に対して交差する方向に、前記第1樹脂本体部が連なっている、中継コネクタ。
  3. 請求項2に記載の中継コネクタであって、
    前記露出部のうち前記第1コネクタハウジング部の開口とは反対側の外向き部分に、位置決め凹部が形成されている、中継コネクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の中継コネクタであって、
    前記露出部の外向き部分に、前記第1コネクタハウジング部の開口から底側に向う位置決め溝が形成されている、中継コネクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の中継コネクタであって、
    前記第2樹脂本体部が前記中間部のうち前記第1樹脂本体部から延出する部分を覆っており、
    前記第1樹脂本体部が、細部と、前記細部よりも前記第2コネクタ端子部寄りに位置し前記細部よりも太い太部とを含む、中継コネクタ。
  6. 請求項5に記載の中継コネクタであって、
    前記太部が前記細部に対して前記中間部の周りの一部で他の部分よりも大きく突出している、中継コネクタ。
  7. 請求項6に記載の中継コネクタであって、
    前記中間部が前記第1樹脂部外でかつ前記第2樹脂部内で曲る曲げ部を含み、
    前記第2樹脂本体部が前記中間部のうち少なくとも前記曲げ部よりも前記第1コネクタ端子部側の部分を覆っており、
    前記太部が、前記中間部の周りにおいて、前記曲げ部から前記第2コネクタ端子部に向う方向で他の部分よりも大きく突出している、中継コネクタ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の中継コネクタであって、
    前記第2樹脂部にシール部材が設けられる、中継コネクタ。
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