JP2022128734A - 接合装置及び接合方法 - Google Patents

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昭彦 ▲高▼橋
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健太 瓦井
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Abstract

【課題】ワークの被接合部間に隙間が発生することによる接合不良を抑制でき、接合品質を向上させること。【解決手段】第1被接合部を有する第1ワークと第2被接合部を有する第2ワークの少なくとも一方を他方に向けて押圧することによって、第1被接合部と第2被接合部とを互いに接近させる押圧力付与手段と、第1被接合部と第2被接合部との接近部位に対してレーザ光を照射することによって、第1被接合部及び第2被接合部を溶融させるレーザ光照射手段と、接近部位における第1被接合部と第2被接合部との間の距離を測定する距離測定手段と、押圧力付与手段及びレーザ光照射手段を制御する制御部とを備える。制御部は、距離測定手段によって測定される距離が基準距離を超えた場合に、押圧力を上昇させるように押圧力付与手段を制御すること、レーザ光の焦点を接近部位に近づけるようにレーザ光照射手段を制御することの少なくともいずれかを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、接合装置及び接合方法に関する。
従来より、2つのワークにそれぞれ線状に延在する被接合部にレーザ光を照射して被接合部同士を接合する接合方法が知られている。このような接合方法として、被接合部の表面に施された亜鉛メッキ層をレーザ光によって除去するとともに被接合部を溶融させ、ワークを一対のローラで押圧することによって、被接合部同士を接合する方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-75596号公報
2つのワークを接合する際、被接合部同士は接近して配置され、その接近部位におけるそれぞれの被接合部に合焦するようにレーザ光が照射される。しかし、ワークの押圧力が不足したり、除去しきれなかった亜鉛メッキ層が被接合部に堆積したりすると、被接合部間に隙間が発生する場合がある。被接合部間に隙間が発生すると、レーザ光が被接合部に適切に合焦せず、被接合部の溶融不足による接合不良が生じ、接合品質が低下する、という課題がある。
そこで、本発明は、2つのワークの被接合部間に隙間が発生することによる接合不良を抑制でき、接合品質を向上させることができる接合装置及び接合方法を提供することを目的とする。
(1) 線状に延在する第1被接合部(例えば、後述の被接合部Wa)を有する第1ワーク(例えば、後述のワークW1)と、線状に延在する第2被接合部(例えば、後述の被接合部Wb)を有する第2ワーク(例えば、後述のワークW2)と、を接合する接合装置(例えば、後述の接合装置1)であって、前記第1ワークと前記第2ワークとのうちの少なくとも一方を他方に向けて押圧することによって、前記第1被接合部と前記第2被接合部とを互いに接近させる押圧力付与手段(例えば、後述の押圧力付与手段2)と、前記第1被接合部と前記第2被接合部との接近部位(例えば、後述の接近部位Ap)に対してレーザ光を照射することによって、前記第1被接合部及び前記第2被接合部を溶融させるレーザ光照射手段(例えば、後述のレーザ光照射手段4)と、前記接近部位における前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離を測定する距離測定手段(例えば、後述の距離測定手段5)と、前記押圧力付与手段及び前記レーザ光照射手段を制御する制御部(例えば、後述の制御部6)と、を備え、前記制御部は、前記距離測定手段によって測定される距離が予め設定された基準距離を超えた場合に、押圧力を上昇させるように前記押圧力付与手段を制御すること、及び、レーザ光の焦点を前記接近部位に近づけるように前記レーザ光照射手段を制御すること、のうちの少なくともいずれかを実行する。
(2) 上記(1)に記載の接合装置において、前記第1被接合部と前記第2被接合部との接合部位のナゲット径(例えば、後述のナゲット径d)を測定するナゲット径測定手段(例えば、後述のナゲット径測定手段7)を備え、前記制御部は、前記ナゲット径が予め設定された基準径よりも長い場合に、前記第1被接合部及び前記第2被接合部の溶融量を増加させるように前記レーザ光照射手段を制御する。
(3) 上記(2)に記載の接合装置において、前記制御部は、前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離が前記基準距離を超えている場合には、押圧力を上昇させないように前記押圧力付与手段を制御する。
(4) 線状に延在する第1被接合部(例えば、後述の被接合部Wa)を有する第1ワーク(例えば、後述のワークW1)と、線状に延在する第2被接合部(例えば、後述の被接合部Wb)を有する第2ワーク(例えば、後述のワークW2)と、のうちの少なくとも一方を他方に向けて押圧することによって、前記第1被接合部と前記第2被接合部とを互いに接近させ、接近部位(例えば、後述の接近部位Ap)に対してレーザ光を照射して前記第1ワークと前記第2ワークとを接合する接合方法であって、前記接近部位における前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離を測定し、測定される距離が予め設定された基準距離を超えた場合に、押圧力を上昇させること、及び、前記レーザ光の焦点を前記接近部位に近づけること、のうちの少なくともいずれかを実行する。
(5) 上記(4)に記載の接合方法において、前記第1被接合部と前記第2被接合部との接合部位のナゲット径(例えば、後述のナゲット径d)を測定し、前記ナゲット径が予め設定された基準径よりも長い場合に、前記レーザ光による前記第1被接合部及び前記第2被接合部の溶融量を増加させる。
(6) 上記(5)に記載の接合方法において、前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離が前記基準距離を超えている場合には、押圧力を上昇させない。
上記(1)に記載の接合装置によれば、第1被接合部と第2被接合部との間に隙間が発生した場合に、ワークを押圧する押圧力を調整すること、及び、レーザ光の焦点位置を調整することの少なくともいずれかによって、レーザ光を第1被接合部と第2被接合部との接近部位に合焦させて適切に溶融させることができる。そのため、接合不良の発生を抑制でき、接合品質を向上させることができる。
上記(2)に記載の接合装置によれば、接合部位のナゲット径が基準径よりも長い場合は、レーザ光による第1被接合部及び第2被接合部の溶融量を増加させるため、ワークの適切な接合強度を確保することができる。
上記(3)に記載の接合装置によれば、接合部位のナゲット径が基準径よりも長い場合であっても、第1被接合部と第2被接合部との間の距離が基準距離を超えている場合には、押圧力を上昇させることなく溶融量を増加させるため、過剰な加圧による溶け込み幅の減少を抑制でき、ワークのより適切な接合強度を確保することができる。
上記(4)に記載の接合方法によれば、第1被接合部と第2被接合部との間に隙間が発生した場合に、ワークを押圧する押圧力を調整することによって、及び、レーザ光の焦点位置を調整することの少なくともいずれかによって、レーザ光を第1被接合部と第2被接合部との接近部位に合焦させて溶融させることができる。そのため、接合不良の発生を抑制でき、接合品質を向上させることができる。
上記(5)に記載の接合方法によれば、接合部位のナゲット径が基準径よりも長い場合は、レーザ光による第1被接合部及び第2被接合部の溶融量を増加させるため、ワークの適切な接合強度を確保することができる。
上記(6)に記載の接合方法によれば、接合部位のナゲット径が基準径よりも長い場合であっても、第1被接合部と第2被接合部との間の距離が基準距離を超えている場合には、押圧力を上昇させることなく溶融量を増加させるため、過剰な加圧による溶け込み幅の減少を抑制でき、ワークのより適切な接合強度を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る接合装置を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る接合装置における被接合部同士の接近部位にレーザ照射する様子を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る接合装置において被接合部同士の接近部位にレーザが合焦している様子を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る接合装置において被接合部同士の接近部位にレーザが合焦していない様子を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る接合装置において押圧力を上昇させる様子を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る接合装置においてレーザ光の焦点位置を調整する様子を示す模式図である。 図1中のA-A線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る接合装置を示す模式図である。図2は、本発明の一実施形態に係る接合装置における被接合部同士の接近部位にレーザ照射する様子を示す斜視図である。
接合装置1は、2つのワークW1,W2をX方向に向けて搬送しながら、各ワークW1,W2の長さ方向に沿って線状に延在する被接合部Wa,Wb同士をレーザ溶接する装置である。本実施形態において、ワークW1は第1ワークであり、ワークW2は第2ワークである。被接合部Waは第1被接合部であり、被接合部Wbは第2被接合部である。本実施形態のワークW1,W2は、表面に亜鉛メッキが施された長尺帯板状の亜鉛メッキ鋼板によって構成される。
接合装置1は、図示しないモータによってそれぞれ回転駆動する一対の押圧ローラ2a,2b及び一対の送出ローラ3a,3bを有する。ワークW1,W2は、互いに離隔して配置される図示しない巻回ロールからそれぞれ繰り出され、押圧ローラ2a,2b間に導入される。
押圧ローラ2a,2bは、2つのワークW1,W2のうちの少なくとも一方を他方に向けて押圧することによって、後述のレーザ光が合焦し得るように被接合部Wa,Wb同士を互いに接近させる。ワークW1,W2は、押圧ローラ2a,2b間のギャップGを通過することによって押圧されながら、押圧ローラ2a,2bの回転によってX方向に向けて搬送される。押圧ローラ2a,2bを通過したワークW1,W2は、さらに搬送方向下流側に配置される送出ローラ3a,3bに挟着され、送出ローラ3a,3bの回転によって接合装置1から送り出される。
一対の押圧ローラ2a,2bのうちの一方の押圧ローラ2bは、押圧力調整部2cに接続されている。押圧力調整部2cは、一方の押圧ローラ2bを他方の押圧ローラ2aに対して接近方向及び離隔方向に移動させる移動機構によって構成される。これによって、押圧ローラ2a,2b間のギャップGの大きさが調整され、このギャップGを通過する際にワークW1,W2に付与される押圧力が調整される。具体的には、押圧力調整部2cは、一方の押圧ローラ2bを他方の押圧ローラ2aに対して接近方向に移動させることによって、押圧ローラ2a,2b間のギャップGを小さくし、ギャップGの通過時にワークW2をワークW1に向けて押圧する押圧力を上昇させる。本実施形態の接合装置1において、押圧ローラ2a,2b及び押圧力調整部2cは、被接合部Wa,Wbを互いに接近させる押圧力付与手段2を構成する。
接合装置1において、押圧ローラ2a,2bよりもワークW1,W2の搬送方向上流側には、レーザ照射部4aが配置される。レーザ照射部4aは、押圧ローラ2a,2b間のギャップGに向かって搬送されるワークW1,W2の間に配置され、押圧ローラ2a,2bで押圧されることによって互いに接近した被接合部Wa,Wbの接近部位Apに合焦するようにレーザ光を照射する。接近部位Apは、ワークW1,W2において、押圧ローラ2a,2bによって互いに接近した被接合部Wa,Wb間の距離が最も小さくなる部位(ギャップGの部位)のやや搬送方向上流側の部位であり、レーザ光による溶融対象部位である。
レーザ照射部4aは、被接合部Wa,Wbの接近部位Apに合焦するようにレーザ光を照射することによって、接近部位Apに配置される被接合部Wa,Wb表面の亜鉛メッキ層を除去するとともに、亜鉛メッキ層が除去された領域の被接合部Wa,Wbを溶融する。被接合部Wa,Wbが溶融したワークW1,W2は、押圧ローラ2a,2b間のギャップGを通過することによって押圧されて密接し、接合される。
レーザ照射部4aは、焦点位置調整部4bに接続されている。焦点位置調整部4bは、レーザ照射部4aを接近部位Apに対して接近方向及び離隔方向に移動させる移動機構によって構成される。本実施形態のレーザ照射部4aは、焦点距離が固定されており、焦点位置調整部4bによって移動することによって、レーザ光の焦点位置が調整される。本実施形態の接合装置1において、レーザ照射部4a及び焦点位置調整部4bは、被接合部Wa,Wbを溶融させるレーザ光照射手段4を構成する。
接合装置1において、レーザ照射部4aの近傍には、カメラ5aが配置される。カメラ5aは、押圧ローラ2a,2b間のギャップGに向かって搬送されるワークW1,W2の間に配置され、被接合部Wa,Wbの接近部位Apを含む押圧ローラ2a,2b間のギャップGの周囲の所定の領域を撮像する。
カメラ5aは、距離測定部5bに接続されている。距離測定部5bは、カメラ5aが撮像した画像データを取り込み、画像解析することによって、接近部位Apにおける被接合部Wa,Wb間の距離を測定する。なお、ワークW1,W2の厚みは既知であり、ワークW1,W2は決まった経路上を搬送されるため、距離測定部5bは、カメラ5aによって撮像された画像データから押圧ローラ2a,2b間のギャップGの大きさを測定することによって、被接合部Wa,Wb間の距離を算出してもよい。本実施形態の接合装置1において、カメラ5a及び距離測定部5bは、接近部位Apにおける被接合部Wa,Wb間の距離を測定する距離測定手段5を構成する。
接合装置1は、押圧力調整部2c、焦点位置調整部4b及び距離測定部5bと接続される制御部6を有する。制御部6は、距離測定部5bによって測定された被接合部Wa,Wb間の距離を入力し、その距離に基づいて、押圧力調整部2c及び焦点位置調整部4bのうちの少なくとも一方を制御する。
具体的には、制御部6は、距離測定部5bによって測定された被接合部Wa,Wb間の距離を、予め設定された基準距離と比較し、測定された距離が基準距離を超えたかどうかを判断することによって、押圧力調整部2c及び焦点位置調整部4bのうちの少なくとも一方の制御の要否を判断する。押圧力調整部2cが制御されることによって、押圧ローラ2bが移動し、ワークW1,W2に付与される押圧力が調整される。焦点位置調整部4bが制御されることによって、レーザ照射部4aが移動し、レーザ光の焦点位置が調整される。
次に、接合装置1におけるワークW1,W2の具体的な接合方法について、図3~図6を参照して説明する。図3は、レーザ照射部4aから照射されるレーザ光が、ワークW1,W2の被接合部Wa,Wbの接近部位Apに適正に合焦した状態を示している。このとき、距離測定部5bによって測定される被接合部Wa,Wb間の距離は適切に維持されている。そのため、被接合部Wa,Wbの接近部位Apは、高いエネルギー密度のレーザ光によって良好に溶融した後、押圧ローラ2a,2b間のギャップGを通過することによって押圧される。押圧されたワークW1,W2は、良好に密接して接合するため、高い接合品質を有する。
図4は、ワークW1,W2の被接合部Wa,Wb間に隙間が発生した状態を示している。ワークW1,W2が押圧ローラ2a,2b間のギャップGを通過する際に、押圧力が十分でなかったり、レーザ光によって除去しきれなかった亜鉛メッキ層が被接合部Wa,Wb間に堆積したりすると、被接合部Wa,Wb同士が密接せず、被接合部Wa,Wb間に隙間が発生する。被接合部Wa,Wb間の隙間が大きくなると、レーザ光によって溶融すべき接近部位Apは、レーザ光の焦点位置よりも搬送方向下流側に配置されるため、レーザ光が照射されても非合焦状態になる。そのため、接近部位Apに照射されるレーザ光のエネルギー密度が低下して被接合部Wa,Wbの溶融不足が発生する。この場合では、ワークW1,W2は適切に密接せず、接合品質が低下し、それが原因で、その後連続して溶着される被接合部Wa,Wbの隙間がさらに大きくなっていく。
制御部6は、距離測定部5bの測定結果から、接近部位Apにおける被接合部Wa,Wb間の距離が基準距離を超えたと判断すると、押圧力調整部2c及び焦点位置調整部4bのうちの少なくとも一方を制御して、押圧ローラ2a,2bによる押圧力及びレーザ照射部4aから照射されるレーザ光の焦点位置を調整する。
図5は、押圧ローラ2a,2bによる押圧力が調整される様子を示している。被接合部Wa,Wb間の隙間が大きくなると、レーザ光によって溶融すべき接近部位Apは、レーザ光の焦点位置よりも搬送方向下流側に配置される。制御部6は、押圧力調整部2cを制御することによって、距離測定部5bによって測定された距離に応じて、押圧ローラ2bを押圧ローラ2aに向けて移動させ、ワークW2がワークW1を押圧する押圧力を上昇させる。これによって、被接合部Wa,Wb間の隙間は小さくなり、接近部位Apがレーザ光の焦点位置に近づく方向に調整される。
図6は、レーザ光の焦点位置が調整される様子を示している。被接合部Wa,Wb間の隙間が大きくなると、レーザ光によって溶融すべき接近部位Apは、レーザ光の焦点位置よりも搬送方向下流側に配置される。制御部6は、焦点位置調整部4bを制御することによって、距離測定部5bによって測定された距離に応じて、レーザ照射部4aを接近部位Apに向けて移動させる。これによって、レーザ光の焦点位置が接近部位Apに近づく方向に調整される。
制御部6は、被接合部Wa,Wb間の距離が基準距離を超えたと判断した場合に、距離測定部5bによって測定された距離に応じて、押圧力付与手段2及びレーザ光照射手段4の両方を制御することによって、押圧ローラ2a,2bによる押圧力及びレーザ光の焦点位置の両方を調整してもよい。
このように、接合装置1は、ワークW1,W2の接近部位Apにおける被接合部Wa,Wb間の距離が予め設定された基準距離を超えた場合に、押圧ローラ2a,2bの押圧力を上昇させるように押圧力付与手段2を制御すること、及び、レーザ光の焦点を接近部位Apに近づけるようにレーザ光照射手段4を制御すること、のうちの少なくともいずれかを実行する。これによって、レーザ光を被接合部Wa,Wbの接近部位Apに合焦させて被接合部Wa,Wbを適切に溶融させることができる。そのため、ワークW1,W2の接合不良の発生を抑制でき、接合品質を向上させることができる。
図1に示すように、本実施形態の接合装置1は、超音波センサ7a及び超音波測定部7bを有する。超音波センサ7aは、押圧ローラ2a,2bの搬送方向下流側且つ送出ローラ3a,3bの搬送方向上流側に配置され、押圧ローラ2a,2b間のギャップGを通過して接合された後のワークW1,W2の接合部位を超音波検査する。超音波センサ7aによる接合部位の検査データは超音波測定部7bに送られる。超音波測定部7bは、超音波センサ7aの検査データから、被接合部Wa,Wb同士が溶融して押圧されることによって接合部位に形成されるナゲットNの径(ナゲット径)dを測定する(図7参照)。ナゲット径dは、被接合部Wa,Wbの延在方向(X)と直交する方向に沿うナゲットNの長さである。本実施形態の接合装置1において、超音波センサ7a及び超音波測定部7bは、ナゲット径測定手段7を構成する。
ナゲット径dは、ワークW1,Wの被接合部Wa,Wbの接合状態を表す。押圧ローラ2a,2bによるワークW1,W2の押圧力が十分でない場合、及び、レーザ光による被接合部Wa,Wbの溶融量が十分でない場合、ナゲット径dが短くなる。短いナゲット径は、接合不良の原因となる。また、レーザ光による被接合部Wa,Wbの溶融量が不十分で、ワークW1,W2の押圧力が過剰な場合には、ナゲット径dは十分であるが、溶け込み幅wが少なくなり、接合不良の原因となる。溶け込み幅wは、被接合部Wa,Wbを境にしたワークW1,W2の板厚方向に沿うナゲットNの幅である。制御部6は、超音波測定部7bによって測定されたナゲット径dを入力し、そのナゲット径dに基づいて、押圧力付与手段2またはレーザ光照射手段4を制御する。
具体的には、制御部6は、超音波測定部7bによって測定される接合部位のナゲット径dを、予め設定された基準径と比較する。被接合部Wa,Wb間の距離が基準距離を超えていない場合で、測定されたナゲット径dが基準径よりも短い場合、制御部6は、ナゲット径dに応じて押圧力調整部2cを制御して押圧ローラ2bを押圧ローラ2aに向けて移動させる。この場合には、隙間がないことからレーザ光による加熱が適切に行われて、被接合部Wa,Wbの溶融量が十分であり、ワークW2がワークW1を押圧する押圧力が上昇し、押圧ローラ2a,2b間のギャップGを通過したワークW1,W2の被接合部Wa,Wb同士がより密接する。その結果、ナゲット径dは長くなりワークW1,W2の適切な接合強度が確保される。被接合部Wa,Wb間の距離が基準距離を超えていない場合で、測定されたナゲット径dが基準径よりも長い場合には、押圧力を減少させればよい。
次に、制御部6は、被接合部Wa,Wb間の距離が基準距離を超えている場合で接合部位のナゲット径dが基準径よりも長いと判断した場合には、押圧ローラ2a,2bの押圧力を上昇させることなく、焦点位置調整部4bを制御して、接近部位Apにおける被接合部Wa,Wbの溶融量が増加するようにレーザ光の焦点位置又はレーザ光の出力を調整する。押圧力が上昇しないため、過剰な加圧による溶け込み幅wの減少を抑制し、ワークW1,W2の適切な接合強度が確保される。
さらに、制御部6は、被接合部Wa,Wb間の距離が基準距離を超えている場合で接合部位のナゲット径dが基準径よりも短いと判断した場合には、押圧ローラ2a,2bの押圧力を上昇させ、かつ焦点位置調整部4bを制御して、接近部位Apにおける被接合部Wa,Wbの溶融量が増加するようにレーザ光の焦点位置又はレーザ光の出力を調整する。
接合装置1は、上記実施形態に限定されない。例えば、押圧力調整部2cは、一対の押圧ローラ2a,2bの両方を移動させることによって押圧力を調整してもよい。レーザ照射部4aが焦点位置を調整可能な焦点レンズを有する場合、焦点位置調整部4bは、レーザ照射部4aの焦点レンズを移動させることによってレーザ光の焦点位置を調整してもよい。被接合部Wa,Wb間の距離は、カメラ5aに代えて、接触式センサや距離センサを用いて測定してもよい。
1 接合装置
2 押圧力付与手段
4 レーザ光照射手段
5 距離測定手段
6 制御部
7 ナゲット径測定手段
Ap 接近部位
W1,W2 ワーク
Wa,Wb 被接合部
d ナゲット径

Claims (6)

  1. 線状に延在する第1被接合部を有する第1ワークと、線状に延在する第2被接合部を有する第2ワークと、を接合する接合装置であって、
    前記第1ワークと前記第2ワークとのうちの少なくとも一方を他方に向けて押圧することによって、前記第1被接合部と前記第2被接合部とを互いに接近させる押圧力付与手段と、
    前記第1被接合部と前記第2被接合部との接近部位に対してレーザ光を照射することによって、前記第1被接合部及び前記第2被接合部を溶融させるレーザ光照射手段と、
    前記接近部位における前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離を測定する距離測定手段と、
    前記押圧力付与手段及び前記レーザ光照射手段を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記距離測定手段によって測定される距離が予め設定された基準距離を超えた場合に、押圧力を上昇させるように前記押圧力付与手段を制御すること、及び、レーザ光の焦点を前記接近部位に近づけるように前記レーザ光照射手段を制御すること、のうちの少なくともいずれかを実行する、接合装置。
  2. 前記第1被接合部と前記第2被接合部との接合部位のナゲット径を測定するナゲット径測定手段を備え、
    前記制御部は、前記ナゲット径が予め設定された基準径よりも長い場合に、前記第1被接合部及び前記第2被接合部の溶融量を増加させるように前記レーザ光照射手段を制御する、請求項1に記載の接合装置。
  3. 前記制御部は、前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離が前記基準距離を超えている場合には、押圧力を上昇させないように前記押圧力付与手段を制御する、請求項2に記載の接合装置。
  4. 線状に延在する第1被接合部を有する第1ワークと、線状に延在する第2被接合部を有する第2ワークと、のうちの少なくとも一方を他方に向けて押圧することによって、前記第1被接合部と前記第2被接合部とを互いに接近させ、接近部位に対してレーザ光を照射して前記第1ワークと前記第2ワークとを接合する接合方法であって、
    前記接近部位における前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離を測定し、
    測定される距離が予め設定された基準距離を超えた場合に、押圧力を上昇させること、及び、前記レーザ光の焦点を前記接近部位に近づけること、のうちの少なくともいずれかを実行する、接合方法。
  5. 前記第1被接合部と前記第2被接合部との接合部位のナゲット径を測定し、
    前記ナゲット径が予め設定された基準径よりも長い場合に、前記レーザ光による前記第1被接合部及び前記第2被接合部の溶融量を増加させる、請求項4に記載の接合方法。
  6. 前記第1被接合部と前記第2被接合部との間の距離が前記基準距離を超えている場合には、押圧力を上昇させない、請求項5に記載の接合方法。
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