JP6720604B2 - レーザ溶接加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二枚の金属板を重ね溶接するためのレーザ溶接加工装置及びレーザ溶接継手の製造方法に関する。
従来から自動車や自販機筐体などに対し、防錆鋼板として薄肉の亜鉛めっき鋼板が広く使用されている。亜鉛めっき鋼板の接合においては、スポット溶接法が一般的に適用されている。しかし、スポット溶接法は、断続的な溶接のため、強度面やシール性を要求される部位には適用できないなどの問題があった。一方、レーザ溶接はファイバーレーザを中心とした近年のレーザ発振器の進歩により、高エネルギー密度による連続的な低入熱局所加熱接合が可能になり、従来アーク溶接の置き換えとして適用展開が加速している。
しかしながら、レーザにより、亜鉛めっき鋼板を重ね溶接する場合、鋼板母材よりも融点が低い亜鉛の気化による発生ガスが外部放出されずに、溶接金属中に取り込まれ、ポロシティなどの空孔欠陥として残留してしまう問題がある。この亜鉛めっき鋼板のポロシティ欠陥発生を抑制する方法として、様々な方法が提案されている。
めっき鋼板に予めプレス加工で突起状のギャップを形成することで、溶接時に発生する亜鉛ガスを外部放出させる、重ねレーザ溶接方法が知られている(例えば、特許文献1)。また、めっき鋼板表面をブラスト処理し、表面に凹凸を設けることで亜鉛ガスの放出経路を確保する、メッキ鋼板のレーザ溶接構造が知られている(例えば、特許文献2)。これらの方法では、鋼板に対して事前処理が必要であり、コスト面が課題となる。
また、リンやジルコニア、フッ素などの固体粉末状の添加物を油に分散させて鋼板の重ね部に介在させ、溶接時に亜鉛と添加物の反応による亜鉛化合物を生成させることで、ガス発生を防止する亜鉛めっき鋼板のレーザ溶接方法が提案されている(例えば、特許文献3)。しかしながら、この提案についても、表面への塗布作業や添加剤によるコスト上昇となる。
さらに、重ね密着させた状態で上側鋼板のみ、レーザ照射で加熱することにより、上側鋼板を熱変形させ、ギャップを設ける金属製板材のレーザ溶接方法が提案されている(例えば、特許文献4)。この方法は、前処理なしに溶接冶具で拘束した状態で実施可能である。しかし、加熱工程と溶接工程が別々であるため、施工に時間を要する。また、熱変形を付与する際に、安定したレーザ入熱が必須であるが、鋼板の密着状態や冶具への熱拡散などにより、ギャップのバラツキが大きくなることが懸念され、実行性に疑問がある。
特許第3614062号公報 特開平11-226765号公報 特開2010-89138号公報 特開2012-35303号公報
本発明は亜鉛めっき鋼板に代表されるような、母材よりも融点が低く、溶接時に気化してガス化する皮膜を有する金属板をレーザにより重ね溶接するための、簡便でかつ実用的な装置及び方法を提供する。
本発明者らは、事前加工や化学薬品による処理を要することなく、より簡単な装置及び方法により、溶接中に発生したガスを溶接部から逃すために、溶接部位に対し、溶接時にその場で加工を施し、かつ、レーザ重ね溶接を実施する方法及びそのための装置構成に想到し、本発明を完成するに至った。
[1]本発明は、一実施形態によれば、母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね溶接するためのレーザ溶接加工装置であって、レーザヘッドと、前記レーザヘッドに対向して設けられる保持機構とを備え、前記保持機構が、前記二枚の金属板を密着させる加圧機構と、前記金属板の一方を、レーザ照射部位にて部分的に変形し、前記金属板間に重ねギャップを形成する吸引機構とを備える、レーザ溶接加工装置に関する。
[2]前記[1]のレーザ溶接加工装置において、前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッド側から押圧する可動加圧ローラを備え、前記吸引機構が、前記レーザ照射部位を挟んで設けられた、対の可動吸引ローラであって、電磁石により磁化されて前記金属板の一方をレーザヘッド側に吸引する可動吸引ローラを備え、前記可動加圧ローラと前記対の可動吸引ローラとが同軸に設けられ、前記可動加圧ローラの半径が前記対の可動吸引ローラの半径よりも大きく、前記可動加圧ローラと前記可動吸引ローラの半径差に相当する重ねギャップが形成されることが好ましい。
[3]前記[2]のレーザ溶接加工装置において、前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から押圧する固定加圧ローラを備え、前記吸引機構が、前記二枚の金属板の他方を前記レーザヘッドと反対側に吸引する固定吸引ローラとを備えることが好ましい。
[4]前記[2]のレーザ溶接加工装置において、前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から支持する定盤を備えることが好ましい。
[5]前記[1]のレーザ溶接加工装置において、前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッド側から押圧する可動加圧ローラを備え、
前記吸引機構が、前記レーザ照射部位を挟んで設けられた対の可動保持ローラと、前記金属板の一方をレーザヘッド側に吸引する電磁石とを備え、
前記可動加圧ローラと前記対の可動保持ローラとが同軸に設けられ、前記可動加圧ローラの半径が前記対の可動保持ローラの半径よりも大きく、前記可動加圧ローラと前記可動保持ローラの半径差に相当する重ねギャップが形成されることが好ましい。
[6]前記[5]のレーザ溶接加工装置において、前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から押圧する固定加圧ローラを備え、前記吸引機構が、前記二枚の金属板の他方を保持する固定保持ローラと、前記二枚の金属板の他方を前記レーザヘッドと反対側に吸引する電磁石とを備えることが好ましい。
[7]前記[5]のレーザ溶接加工装置において、前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から支持する定盤を備えることが好ましい。
[8]前記[1]〜[7]のいずれかのレーザ溶接加工装置において、可動加圧ローラの押圧力が、前記可動加圧ローラを支持する可動ホルダと、前記レーザヘッドとの間に設けられるエアシリンダもしくは加圧ばねにより調節されることが好ましい。
[9]本発明は、別の局面によれば、母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね合わせ溶接してなるレーザ溶接継手の製造方法であって、溶接部位において、前記金属板の少なくとも一方を部分的に変形させて、前記金属板間に重ねギャップを形成する工程と、前記重ねギャップを形成した状態で、前記部分的に変形させた部位にレーザを照射する工程とを含む方法に関する。
[10]前記方法において、前記重ねギャップを形成する工程が、レーザが照射される部位を、レーザ光源側に磁力により吸引する工程を含み、前記重ねギャップの幅を、前記金属板に対しレーザ光源側に設けられる複数のローラの半径差により調節することが好ましい。
[11]本発明は、また別の局面によれば、母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね合わせ溶接してなるレーザ溶接継手であって、前記[9]または[10]に記載の方法により製造されたレーザ溶接継手に関する。
[12]本発明は、また母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね合わせ溶接してなるレーザ溶接継手であって、溶接線の側方に重ねギャップに由来する空隙が存在するレーザ溶接継手に関する。
本発明のレーザ溶接方法及びレーザ溶接加工装置によれば、亜鉛めっき鋼板に代表されるような、母材よりも融点が低く、溶接時に気化してガス化する皮膜を有する磁性体をレーザにより重ね溶接する際に、発生したガスが外部放出されずに、溶接金属中に取り込まれ、ポロシティなどの空孔欠陥として残留してしまう問題に対し、溶接前処理などの経済的な負荷を伴う施策なしに、溶け落ち等の溶接不具合を生じさせない適正な重ねギャップを、簡便かつ安定的に確保し、適正な重ねギャップにより、発生したガスを溶接部より逃がすことで、ポロシティ欠陥の発生を抑制することが可能となる。また、本発明のレーザ溶接方法及びレーザ溶接加工装置によれば、ポロシティ欠陥や溶け落ち欠陥のない、信頼性の高いレーザ溶接継手を製造することができる。
図1は、本発明の第1実施形態によるレーザ溶接加工装置を概念的に示す図である。 図2は、図1のレーザ溶接加工装置の保持機構を可動ホルダ方向から見た平面図である。 図3は、本発明に係る重ね溶接における、2枚の金属板の溶接前の重ねギャップ保持状態を示す概念図である。 図4は、可動加圧ローラと可動吸引ローラの外径寸法の関係を示す概念図である。 図5は、本発明に係る重ね溶接中の、2枚の金属板の溶接の溶け込み状態と亜鉛ガスの流れを示す概念図である。 図6は、重ねギャップ量と、溶け込み品質との関係を示す概念図である。 図7は、本発明の第2実施形態によるレーザ溶接加工装置を概念的に示す図である。 図8は、図7のレーザ溶接加工装置の保持機構を、可動ホルダ方向から見た平面図である。 図9は、本発明の第3実施形態によるレーザ溶接加工装置を概念的に示す図である。 図10は、本発明の第4実施形態によるレーザ溶接加工装置を概念的に示す図である。 図11は、本発明の実施例に係るレーザ溶接継手の断面写真である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではない。また、図面は本発明を説明するための例示的な概略図であって、装置を構成する各部材の寸法や相対的な関係は、本発明を限定するものではない。
本発明は、一実施形態によれば、二枚の金属板を重ね合わせ溶接してなるレーザ溶接継手の製造方法に関する。本明細書においては、レーザ溶接継手の製造方法という用語を、レーザ溶接方法と互換的に使用する場合がある。当該方法は、溶接部位において、前記金属板の少なくとも一方を部分的に変形させて、前記金属板間に重ねギャップを形成する工程と、前記ギャップを形成した状態で、前記部分的に変形させた溶接部位にレーザを照射する工程とを含む。
本実施形態において重ね合わせ溶接される金属板は、母材の表面に、当該母材よりも融点の低い金属皮膜を備える金属板である。また、母材となる金属板としては、磁性体の金属からなるものが好ましく、典型的には鉄もしくは鉄合金からなる鋼板であるが、これらには限定されない。典型的には、亜鉛めっき鋼板や、すずめっき鋼板が挙げられるが、これらには限定されない。また、二枚の金属板の材質は、典型的には同一であるが、上記条件を満たす限り、母材及び/または金属皮膜の異なる二枚の金属板であってよい。
金属板の厚みは特には限定されず、レーザ溶接により接合可能な一般的な厚みであればよい。例えば、0.5mm以上、0.8mm以上、1.0mm以上であって、2mm程度のものが挙げられる。重ね合わせ溶接される二枚の金属板は、同一の厚みであってもよく、異なる厚みであってもよい。
本発明に係る方法は、レーザヘッド1と、保持機構とを備えてなるレーザ溶接加工装置により実施することができる。以下に、具体的なレーザ溶接加工装置の例を挙げて、本発明に係る方法を説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態によるレーザ溶接加工装置と、これを用いた溶接方法を概念的に示す図である。レーザ溶接加工装置は、レーザヘッド1と、可動ホルダ2及び固定ホルダ3から構成される保持機構とを備える。以下、図1、及び図1の矢印の向きの平面図である図2を参照して、本実施形態によるレーザ溶接加工装置について説明する。
レーザヘッド1は、通常のレーザ溶接において用いるレーザヘッド1であってよい。レーザヘッド1に使用可能なレーザ装置としては、ファイバーレーザ、ディスクレーザ、YAGレーザなど、波長が赤外波長域(λ=約1〜10μm)にあるレーザ装置が挙げられるが、これらには限定されない。また、レーザの出力等の条件は特には限定されず、溶接対象となる金属板の仕様等により、通常の重ね合わせ溶接が実施可能な範囲に、当業者が適宜決定することができる。
保持機構は、接合対象となる二枚の金属板10a、10bを保持し、かつ、レーザ照射部位において、金属板の一方10aを部分的に変形させて、金属板間に重ねギャップを形成する機構である。図1において、保持機構は、可動ホルダ2と固定ホルダ3を備えている。可動ホルダ2は、可動加圧ローラ21と、2つの可動吸引ローラ22、22’を保持し、かつレーザ光Lの照射経路を確保するために、図2に示されるように、コの字形状(U字形状)に形成される。可動ホルダ2は、エアシリンダ4により、レーザヘッド1に対し、移動可能に構成される。可動ホルダ2の移動方向は、図1において矢印で示す上下方向であり、エアシリンダ4は、可動ホルダ2が、金属板10a、10bを固定ホルダ3側へ押圧する圧力を調製する圧力調節機構として機能する。固定ホルダ3は、固定加圧ローラ31と、固定吸引ローラ32とを備え、レーザヘッド1に対して固定されている。そして、可動加圧ローラ21と、固定加圧ローラ31が加圧機構を構成し、対の可動吸引ローラ22、22’と、固定吸引ローラ32とが吸引機構を構成する。
可動加圧ローラ21と、固定加圧ローラ31からなる加圧機構は、レーザ照射部位から離間して、二枚の金属板10a、10bを固定、保持するものである。固定加圧ローラ31は固定ホルダ3に収容され、可動加圧ローラ21は可動ホルダ2に収容されている。固定加圧ローラ31と可動加圧ローラ21の回転方向は、溶接線100すなわち溶接方向dと平行に設けられる。可動加圧ローラ21は、可動ホルダ2から、固定ホルダ3に向けて突出しており、同様に、固定加圧ローラ31は、固定ホルダ3から可動ホルダ2に向けて突出している。そして、固定加圧ローラ31と可動加圧ローラ21は、ローラの回転面が同一になるように、対向して設けられている。対向した固定加圧ローラ31と可動加圧ローラ21は、エアシリンダ4の空気圧力を利用して加工対象となる2枚の金属板10a、10bを挟み込むことにより、金属板10a、10bを押圧し、密着状態を確保する。加圧機構は、レーザ照射部位に対して、一方の側方のみに設けられることが好ましい。両側から挟み込むように設けると、金属板10aの吸引が難しくなるためである。したがって、一方の側方のみであれば、複数の加圧機構を設けてもよい。
本発明において、「レーザ照射部位」とはレーザ光Lが照射される金属板10aの部位をいうものとし、「レーザ照射部位」を「溶接部位」と指称する場合もある。本発明によるレーザ溶接加工装置においては、レーザヘッド1は実質的に固定され、レーザ光は、固定ホルダ3の固定吸引ローラ32に向けて照射されるように構成される。溶接時には、固定吸引ローラ32とレーザヘッド1の間に金属板10a、10bが配置され、金属板10aにレーザ光Lが照射される。金属板10a、10bを、レーザヘッド1及び固定ホルダ3に対し、相対的に移動することで、金属板10a上のレーザ照射部位(溶接部位)が移動し、溶接線100が帯状となる連続溶接が可能になる。
固定加圧ローラ31、可動加圧ローラ21のローラの半径は略同一であってよいが、これらの径の関係は、同一であっても異なっていてもよい。また、固定加圧ローラ31、可動加圧ローラ21の材質は、非磁性体の金属部材やセラミックであることが好ましい。後述する電磁石の影響を受けないためである。非磁性体の金属部材としては、例えば、アルミニウム材やオーステナイト系ステンレス鋼が挙げられるが、これらには限定されない。
吸引機構は、レーザ照射部位において、レーザが直接照射される金属板10aを選択的にレーザヘッド1の向きに吸引し、かつレーザが直接照射されない金属板10bを固定、保持する。これにより、レーザ照射部位において2枚の金属板10a、10bに重ねギャップを形成する機構である。固定吸引ローラ32は、レーザ照射部位の直下にて、固定ホルダ3に収容されている。2つの可動吸引ローラ22、22’は、レーザ照射部位を挟んで対向しており、可動ホルダ2に収容されている。可動吸引ローラ22、22’の回転方向は、溶接線100、すなわち溶接進行方向dに平行であり、溶接線100に対し、2つの可動吸引ローラ22、22’が略対称の位置に設けられていることが好ましい。そして、2つの可動吸引ローラ22、22’間の距離は、レーザ光Lを阻害しない範囲でなるべく狭く設けることが好ましい。固定吸引ローラ32の回転方向も、同様に、溶接線100、すなわち溶接進行方向dに平行に設けられる。
固定吸引ローラ32、可動吸引ローラ22、22’の近傍にはそれぞれ電磁石33、23、23’が配設される。これにより、電磁石33、23、23’に通電した際に、磁性体からなる固定吸引ローラ32、可動吸引ローラ22、22’を磁化することが可能に構成されている。吸引ローラの材料となりうる磁性体としては、炭素鋼やフェライト系ステンレス鋼などが挙げられるが、これらには限定されない。
吸引機構は、レーザ照射部位(溶接部位)を挟んで対に設けられれば、1対である必要はなく、複数対設けることもできる。
固定ホルダ3において、固定加圧ローラ31と、固定吸引ローラ32とは、それぞれのローラの回転方向(回転面)が平行であり、かつ、固定加圧ローラ31と固定吸引ローラ32との回転軸Lが同軸となる態様で配設される。また、固定加圧ローラ31及び固定吸引ローラ32の半径は同一である。一方、可動ホルダ2において、可動加圧ローラ21と、2つの可動吸引ローラ22、22’とは、それぞれのローラの回転方向(回転面)が平行であり、かつ、可動加圧ローラ21と、2つの可動吸引ローラ22、22’の回転軸Lが同軸となる態様で配設される。ローラの回転方向(回転面)を平行とするのは、金属板10a、10bの溶接方向dへのスムーズな移動を確保するためである。なお、図示する可動加圧ローラ21と、2つの可動吸引ローラ22、22’は駆動機構を備えていないが、駆動機構を備えるものであってもよい。可動加圧ローラ21の半径Rは、可動吸引ローラ22、22’の半径Rよりも大きく設計される。そして、回転軸L、Lが平行になるように、固定ホルダ3及び可動ホルダ2を配設することで、回転軸L、L、金属板10a、10bの接合面を、すべて平行に保持することができる。
本実施形態によるレーザ溶接加工装置は、図示しない多軸ロボットに固定して使用することができる。当該装置は、装置内にレーザヘッド1と保持機構とを備えているため、自販機の外箱など大型構造物の組立工程等においても、大掛かりな鋼板固定冶具を使用せず、フレキシブルに対応可能であるという利点を備える。
次に、本実施形態によるレーザ溶接加工装置の作用について説明する。本発明に係る方法において、レーザヘッド1から、レーザ光Lを所定の出力及びパワー密度で、固定吸引ローラ32の直上にあたる金属板10aの溶接部位に連続照射する。この際、レーザヘッド1をロボット等の駆動装置に装着して、2枚の金属板10a、10bに対し、一定の速度で溶接方向dに移動させる。あるいはレーザヘッド1を固定して、金属板10a、10bを移動させることもできる。移動速度は特には限定されず、金属板10a、10bの種類や、レーザの出力、パワー密度等により、当業者が適宜決定することができる。保持機構においては、加圧機構と吸引機構の作用により、レーザ照射部位において、レーザ照射側にある金属板10aのみを選択的にレーザ光源1の方向に吸引し、かつレーザ光が直接照射されない金属板10bを固定、保持する。これにより、レーザ照射部位において金属板10a、10b間に重ねギャップを形成する。
図3を参照すると、母材101の表面に、亜鉛めっき皮膜102を備える2枚の金属板10a、10bが、一方向から、可動加圧ローラ21、可動吸引ローラ22、22’で、それらとは反対の方向から固定加圧ローラ31、固定吸引ローラ32で挟み込まれている。電磁石23、23’、33に電流を印加することで、可動吸引ローラ22、22’により、金属板10aには接合面からレーザヘッド1へ向かう力Mが、金属板10bには、固定吸引ローラ32により接合面からレーザヘッド1と逆に向かう力Mが作用する。これにより、金属板10aがレーザヘッド1側に吸引される。一方、可動加圧ローラ21、固定加圧ローラ31は、エアシリンダ4により、金属板10a、10bに互いに押圧する力Pを与えて、密着させる。
図4に示すように、可動加圧ローラ21と、可動吸引ローラ22、22’は、同軸に、かつそれぞれの半径が、R>Rの関係で設けられる。固定加圧ローラ31、固定吸引ローラ32も、同軸に、かつそれぞれの半径(外径)が同一であるように設けられる。さらに、可動加圧ローラ21、可動吸引ローラ22、22’の軸Lと、固定加圧ローラ31、固定吸引ローラ32の軸Lとが平行に設けられる。これにより、金属板10a、10bの接合面と、軸L2、がすべて実質的に平行になる。したがって、金属板10aには、半径差にあたる、およそR1−の可動域が与えられ、金属板10bはそれぞれの軸L2、と平行に保持される。そして、可動吸引ローラ22、22’に吸引力が生じた際に、金属板10aが選択的に、かつその場で部分的に変形され、およそR1−の重ねギャップgが、部分的に形成される(図3)。適正な重ねギャップは、対象となる金属板10a、10bの特性によって異なるが、本発明の装置においては、所望の重ねギャップに合せて、可動加圧ローラ21と、可動吸引ローラ22、22’の半径差R1−を設定するように設計することができる。
そして、これにより、レーザ照射部位の鋼板間に適正な重ねギャップgを形成することができる。そして、適正な重ねギャップgを確保した上で、レーザ光を照射することで欠陥のない良好な溶接を実現する。
図5は、金属板10aを選択的に変形しながら、レーザ光Lを照射して、重ね溶接を実施する際の、溶接線100に垂直な断面を模式的に示す図である。レーザ光Lの照射により、金属板10a、10bは部分的に溶融し、溶融金属103の状態になる。溶融金属103からは、亜鉛めっき皮膜102に由来する亜鉛ガス104が発生する。そして、吸引ローラ22、22’、32により確保された重ねギャップにより、亜鉛ガス104は、溶融金属103内に残留することなく、外部に放出される。この時、溶融金属103部は磁気変態点温度(鉄鋼の場合770℃)以上となり、磁性を持たないため、磁場の直接的な影響を受けることはない。
図6は、重ねギャップ量と各種欠陥の発生状態を示した一例である。図6(a)は適正な重ねギャップのもと、金属板10の溶接を行った場合の品質イメージを示した概念図である。溶融金属103部には欠陥の発生がなく、良好な接合品質が確保できている。なお、適正な重ねギャップ量の範囲は磁性体(金属板)の板厚やレーザ出力、送り速度、アシストガス条件などによって変動するため、特定の数値範囲に限定されるものではない。
図6(b)は、重ねギャップゼロで金属板10の溶接を行った場合の溶け込み品質イメージを示した概念図である。溶融金属103には金属板のめっき皮膜の気化により発生したガスの逃げ道がなく、ポロシティ欠陥105を生じてしまう。図6(c)は重ねギャップが適正範囲を超えて金属板10の溶接を行った場合の溶け込み品質イメージを示した概念図である。ビード表面が大きく窪み、アンダーフィルや溶け落ち106などの溶接欠陥が生じる。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態によるレーザ溶接加工装置を示す概念図である。図7に示す装置においても、レーザヘッド1、可動ホルダ2、固定ホルダ3を備える点、及びこれらの位置関係は第1実施形態と同様である。また、加圧機構を構成する可動加圧ローラ21と、固定加圧ローラ31の構成も、第1実施形態と同様である。本実施形態においては、レーザ照射部位において金属板10aを部分的に変形させるために、電磁石26を吸引手段として用い、また、金属板10bを保持するために、電磁石36を吸引手段として用いる点で、第1実施形態とは異なっている。そして、可動ホルダ2には、可動保持ローラ25、25’を、固定ホルダ3には固定保持ローラ35を備える。これらの保持ローラには、吸引作用はない。図8に示されるように、可動ホルダ2における電磁石26の装着位置はレーザ光Lの照射位置に対して、溶接の進行方向前方とすることが好ましい。金属板10aと可動保持ローラ25、25’を、確実に隙間なく吸引させるためには、各ローラと電磁石の距離を一定にする必要があるためである。固定ホルダ3における電磁石36の装着位置は、固定保持ローラ35の近傍であればよく、レーザ光の照射位置の真下が好ましいが、固定保持ローラ35と金属板10bが隙間なく吸引できれば、特に装着位置を限定するものではない。
可動加圧ローラ21と、可動保持ローラ25、25’との半径の関係が、可動加圧ローラ21の半径>可動保持ローラ25、25’の半径であること、固定加圧ローラ31と、固定保持ローラ35との半径が同一であること、及び軸L2、軸L3、金属板10a、10bが平行であることは、先の実施形態と同様である。したがって、電磁石26、36が、金属板10a、10bを直接吸引する点は異なるものの、磁力により、金属板10aが選択的に、かつその場で部分的に変形され、可動加圧ローラ21と、可動保持ローラ25、25’の半径差に相当する重ねギャップが、部分的に形成される作用機序は、図3と同様である。すなわち、可動保持ローラ25、25’および固定保持ローラ35には、吸引の作用はないものの、それぞれ、金属板10a、10bの可動域を制限し、重ねギャップを一定範囲に保持する。そして、その状態においてレーザ光Lを照射することで、図5と同様の態様で、好適な溶接を可能にする。
[第3実施形態]
図9は、本発明の第3実施形態によるレーザ溶接加工装置を示す概念図である。図9に示すレーザ溶接加工装置においても、レーザヘッド1、可動ホルダ2を備える点は、第1実施形態と同様である。また、レーザヘッド1と可動ホルダ2の位置関係が、紙面上下方向には可動であり、紙面前後、すなわち溶接進行方向には固定されている点も図1に示す実施形態と同様である。しかし、図9に示す実施形態においては、定盤6を備えており、定盤6に対し、金属板10a、10bが相対的に移動不可能に固定される。そして、レーザヘッド1及び可動ホルダ2は、定盤6及び金属板10a、10bに対して、溶接進行方向に相対的に移動可能に構成される。
本実施形態においては、固定ホルダ及び固定ローラが存在しない点で、第1実施形態と異なっている。金属板10a、10bを、定盤6に冶具や吸引装置などでしっかりと固定することが可能な場合は、固定ホルダ及び固定ローラを設けて挟み込む必要はないためである。この場合、圧力調整機構であるエアシリンダ4により金属板10a、10bを、定盤6にの向きに加圧しながら、非磁性体の金属部材やセラミックからなる可動加圧ローラ21及び磁化可能な可動加圧ローラ22、22’により金属板10aを選択的にかつその場で部分的に変形し、可動加圧ローラ21と可動吸引ローラ22、22’との半径差に相当する重ねギャップを形成することができる。そして、同時に、金属板10a、10bに対してレーザヘッド1を走査してレーザ光Lを照射し、重ね合せ溶接を行うことができる。
なお、図示はしないが、本実施形態における可動ホルダ2に設けられる可動加圧ローラ22、22’に代えて、図7の可動ホルダにおける電磁石と可動保持ローラを用いてもよい。このような実施形態も、本発明に包含される。
[第4実施形態]
図10は、本発明の第4実施形態によるレーザ溶接加工装置を示す概念図である。図10に示すレーザ溶接加工装置においては、レーザヘッド1、可動ホルダ2、及び定盤6を備える点は第3実施形態と同様である。第4実施形態においては、コイルバネ5を、可動ホルダ2の圧力調整機構として用いる点で、エアシリンダを用いる第3実施形態と異なる。コイルバネ5は、機構的に簡便な構成とすることができる点が特徴である。そして、対象に応じてコイルバネの種類を変えることで、可動ホルダ2の金属板10a、10bへの押付け圧力の調整を行うことができる。
可動ホルダ2の可動加圧ローラ21及び可動加圧ローラ22、22’により、重ねギャップを形成する作用機序については、先の第1、第3実施形態と同様である。また、可動加圧ローラ22、22’に代えて、図7に示す可動ホルダにおける電磁石と可動保持ローラを用いても同様の作用効果を達成することができる。
[実施例]
本発明に係る方法により、図1、2に示す装置を用いて、2枚の金属板を重ね溶接した。重ね合わせる2枚の金属板は、厚みが0.65mmの鋼材の表面全体に5μmの亜鉛めっき膜を施したものとした。2枚の金属板を重ね合わせ、図1に示す装置に、5m/分の送り速度で供給した。レーザヘッド1のレーザ光源としては、出力が2kWのファイバーレーザ(IPG社製)を用い、レーザ光をレーザ照射面に対して垂直に入射し、連続照射した。可動加圧ローラと、可動吸引ローラとの半径差は、0.1mmとした。得られた重ね溶接継ぎ手の、溶接方向に垂直な断面写真を、図11に示す。図11中、矢印はレーザ照射の向きである。写真から、ポロシティ欠陥や、溶け落ち欠陥のない、良好な接合状態が視認できる。また、断面写真から、本発明の重ね溶接継ぎ手の製造方法に起因する特徴として、溶接時に形成された重ねギャップに起因する、2枚の金属板10a、10bの間に空隙が確認される。
[実験例]
実施例において、可動加圧ローラと、可動吸引ローラとの半径差を、0〜0.25mmの範囲内で変更し、その他の条件は全て実施例と同様として、接合性を確認した。結果を表1に示す。評価基準について、溶け落ち欠陥は、溶接線に明らかな凹みが視認できたものを×とし、それ以外のものを○とした。ポロシティ欠陥については、断面観察によりポロシティの存在が視認できたものを×とし、それ以外のものを○とした。スパッタについては、溶接後に溶融飛来物が金属板上に目視で確認できるものを×とし、それ以外のものを○とした。実施例で用いた金属板及び接合条件においては、重ねギャップ量0.06〜0.15mmの範囲において、欠陥がなく、良好な接合が可能であった。ただし、適切なギャップ量は、接合対象や接合条件により異なるため、本発明は、特定のギャップ量に限定されるものではない。
本発明に方法及び装置は、自動販売機の外箱などの製造において特に有用である。
1 レーザヘッド
2 可動ホルダ
21 可動加圧ローラ
22、22’ 可動吸引ローラ
23、23’ 電磁石
25、25’ 可動保持ローラ
26 電磁石
3 固定ホルダ
31 固定加圧ローラ
32 固定吸引ローラ
33 電磁石
35 固定保持ローラ
36 電磁石
4 エアシリンダ
5 加圧ばね
6 定盤
10 金属板
10a 金属板(レーザ照射側)
10b 金属板
100 溶接線
101 母材金属
102 亜鉛めっき皮膜
103 溶融金属
104 亜鉛ガス
105 ポロシティ
L レーザ光
d 溶接進行方向
g 重ねギャップ

Claims (9)

  1. レーザヘッドと、前記レーザヘッドに対向して設けられる保持機構とを備える、母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね溶接するためのレーザ溶接加工装置であって、
    前記保持機構が、
    前記二枚の金属板を密着させる加圧機構と、
    前記金属板の一方を、レーザ照射部位にて部分的に変形し、前記金属板間に重ねギャップを形成する吸引機構と
    を備え、
    前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッド側から押圧する可動加圧ローラを備え、
    前記吸引機構が、前記レーザ照射部位を挟んで設けられた、対の可動吸引ローラであって、電磁石により磁化されて前記金属板の一方をレーザヘッド側に吸引する可動吸引ローラを備え、
    前記可動加圧ローラと前記対の可動吸引ローラとが同軸に設けられ、前記可動加圧ローラの半径が前記対の可動吸引ローラの半径よりも大きく、前記可動加圧ローラと前記可動吸引ローラの半径差に相当する重ねギャップが形成される、レーザ溶接加工装置。
  2. 前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から押圧する固定加圧ローラを備え、
    前記吸引機構が、前記二枚の金属板の他方を前記レーザヘッドと反対側に吸引する固定吸引ローラとを備える、請求項に記載のレーザ溶接加工装置。
  3. 前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から支持する定盤を備える、請求項に記載のレーザ溶接加工装置。
  4. レーザヘッドと、前記レーザヘッドに対向して設けられる保持機構とを備える、母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね溶接するためのレーザ溶接加工装置であって、
    前記保持機構が、
    前記二枚の金属板を密着させる加圧機構と、
    前記金属板の一方を、レーザ照射部位にて部分的に変形し、前記金属板間に重ねギャップを形成する吸引機構と
    を備え、
    前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッド側から押圧する可動加圧ローラを備え、
    前記吸引機構が、前記レーザ照射部位を挟んで設けられた対の可動保持ローラと、前記金属板の一方をレーザヘッド側に吸引する電磁石とを備え、
    前記可動加圧ローラと前記対の可動保持ローラとが同軸に設けられ、前記可動加圧ローラの半径が前記対の可動保持ローラの半径よりも大きく、前記可動加圧ローラと前記可動保持ローラの半径差に相当する重ねギャップが形成される、レーザ溶接加工装置。
  5. 前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から押圧する固定加圧ローラを備え、
    前記吸引機構が、前記二枚の金属板の他方を保持する固定保持ローラと、前記二枚の金属板の他方を前記レーザヘッドと反対側に吸引する電磁石とを備える、請求項に記載のレーザ溶接加工装置。
  6. 前記加圧機構が、前記二枚の金属板を前記レーザヘッドと反対側から支持する定盤を備える、請求項に記載のレーザ溶接加工装置。
  7. 前記可動加圧ローラの押圧力が、前記可動加圧ローラを支持する可動ホルダと、前記レーザヘッドとの間に設けられるエアシリンダもしくは加圧ばねにより調節される、請求項のいずれか1項に記載のレーザ溶接加工装置。
  8. 母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね合わせ溶接してなるレーザ溶接継手の製造方法であって、
    溶接部位において、前記金属板の少なくとも一方を部分的に変形させて、前記金属板間に重ねギャップを形成する工程と、
    前記重ねギャップを形成した状態で、前記部分的に変形させた部位にレーザを照射する工程とを含み、
    前記重ねギャップを形成する工程が、レーザが照射される部位を、レーザ光源側に磁力により吸引する工程を含み、前記重ねギャップの幅を、前記金属板に対しレーザ光源側に設けられる複数のローラの半径差により調節する、方法。
  9. 母材よりも融点の低い金属皮膜を備える二枚の金属板を重ね合わせ溶接してなるレーザ溶接継手であって、請求項に記載の方法により製造されたレーザ溶接継手。
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