JP2022128232A - 同期出力システム及び同期出力方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスタ装置の異常に起因するマスタ・スレーブ方式に従ったコンテンツの同期出力への影響を低減できる同期出力システムを提供する。【解決手段】同期出力システムは、複数の表示装置に複数のコンテンツを同期して出力する複数の表示制御装置と、複数のコンテンツを同期して出力するための同期信号を送信可能な同期制御装置と、を備える。複数の表示制御装置は、マスタ装置とスレーブ装置とからなり、マスタ装置は、同期信号をスレーブ装置に送信するとともに、第1のコンテンツを第1の表示装置に出力し、スレーブ装置は、同期信号を受信し、同期信号に基づいて第2のコンテンツを第2の表示装置に出力し、同期制御装置は、マスタ装置の異常を検出した場合、同期信号のスレーブ装置への送信を開始する。【選択図】図5

Description

本開示は、同期出力システム及び同期出力方法に関する。
従来、サイネージシステムにおいて、マスタ・スレーブ方式に従って、コンテンツの同期再生を行う表示システムが知られている(例えば特許文献1参照)。この表示システムは、画像データに基づくマスタ画像を表示するマスタ装置と、画像データに基づくスレーブ画像を表示するスレーブ装置と、を有する。このスレーブ装置は、マスタ装置から受信した指示に基づくタイミングを基準にして、所定の間隔でのスレーブタイミング信号の発生を開始するスレーブ信号発生手段と、スレーブ画像を表示する準備が完了したことを示す完了通知をマスタ装置に送信するスレーブ通信手段と、マスタ装置から受信した表示指示に対応するスレーブタイミング信号に同期してスレーブ画像を表示するスレーブ表示手段と有する。また、このマスタ装置は、所定の間隔でマスタタイミング信号を発生するマスタ信号発生手段と、マスタタイミング信号の発生タイミングに基づいて生成される指示をスレーブ装置に送信するとともに、スレーブ装置から完了通知を受信し、かつマスタ画像を表示する準備が完了した後に、表示指示をスレーブ装置に送信するマスタ通信手段と、表示指示に対応するマスタタイミング信号に同期してマスタ画像を表示するマスタ表示手段と有する。
特開2016-133608号公報
特許文献1の表示システムは、仮にマスタ装置が故障した場合、マスタタイミング信号の生成ができないため、スレーブタイミング信号を生成できない。そのため、スレーブ装置が故障した場合には、当該スレーブ装置に接続される装置のみの表示がされないのに対し、マスタ装置が故障した場合には、マスタタイミング信号に同期してマスタ画像を表示することも、スレーブタイミング信号に同期してスレーブ画像を表示することもできない。つまり、マスタ装置が故障すると、マスタ装置による表示及びそのマスタ装置から同期信号を受け取る全てのスレーブ装置による表示が全て停止してしまうという大きな放映事故となってしまう。
本開示は、上記事情を鑑みてなされたものであり、マスタ装置の異常に起因するマスタ・スレーブ方式に従ったコンテンツの同期出力への影響を低減できる同期出力システム及び同期出力方法を提供する。
本開示の一態様は、複数の表示装置に複数のコンテンツを同期して出力する複数の表示制御装置と、前記複数のコンテンツを同期して出力するための同期信号を送信可能な同期制御装置と、を備え、前記複数の表示制御装置は、マスタ装置とスレーブ装置とからなり、前記マスタ装置は、前記同期信号を前記スレーブ装置に送信するとともに、第1のコンテンツを第1の表示装置に出力し、前記スレーブ装置は、前記同期信号を受信し、前記同期信号に基づいて第2のコンテンツを第2の表示装置に出力し、前記同期制御装置は、前記マスタ装置の異常を検出した場合、前記同期信号の前記スレーブ装置への送信を開始する、同期出力システム、である。
本開示の一態様は、複数の表示装置に複数のコンテンツを同期して出力する複数の表示制御装置と、前記複数のコンテンツを同期して出力するための同期信号を送信可能な同期制御装置と、を備える同期出力システムにおける同期出力方法であって、前記複数の表示制御装置は、マスタ装置とスレーブ装置とからなり、前記マスタ装置が、前記同期信号を前記スレーブ装置に送信するステップと、前記マスタ装置が、第1のコンテンツを第1の表示装置に出力するステップと、前記スレーブ装置が、前記同期信号を受信するステップと、前記スレーブ装置が、前記同期信号に基づいて第2のコンテンツを第2の表示装置に出力するステップと、前記同期制御装置が、前記マスタ装置の異常を検出した場合、前記同期信号の前記スレーブ装置への送信を開始するステップと、を有する同期出力方法である。
本開示によれば、マスタ装置の異常に起因するマスタ・スレーブ方式に従ったコンテンツの同期出力への影響を低減できる。
第1の実施形態における表示制御システムの構成例を示すブロック図 表示スケジュールの一例を示す模式図 マスタ装置及びスレーブ装置による同期再生を説明するためのシーケンス図 表示制御システムの動作例を示すシーケンス図 表示制御システムの動作例を示すシーケンス図(図4の続き) 表示制御システムによるマスタ用のコンテンツ表示に係る動作例を示すシーケンス図 表示制御システムによるスレーブ用のコンテンツ表示に係る動作例を示すシーケンス図 コンテンツの同時再生及び同時表示の復旧時のコンテンツの内容の一例を示す図 比較例の同期再生及び同期表示を説明するための図 本実施形態の同期再生及び同期表示を説明するための図 表示制御システムの第1変形構成例を示す図 表示制御システムの第2変形構成例を示す図 表示制御システムの第3変形構成例を示す図 表示制御システムの第4変形構成例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
例えば、実施の形態でいう「部」又は「装置」とは単にハードウェアによって機械的に実現される物理的構成に限らず、その構成が有する機能をプログラムなどのソフトウェアにより実現されるものも含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成により実現されても、又は2つ以上の構成の機能が例えば1つの物理的構成によって実現されていてもかまわない。
(表示制御システムの構成)
図1は、本開示の第1の実施形態の表示制御システム5の構成例を示すブロック図である。表示制御システム5は、複数の表示制御装置10と、複数の表示装置20と、サーバ装置30と、操作端末40と、代替マスタ装置50、を含む構成である。表示制御装置10及びサーバ装置30は、ネットワークNWを介してデータ通信可能に接続される。図1では、2台の表示制御装置10がネットワークNWに接続される場合を示すが、3台以上の表示制御装置10が接続されてもよい。
表示制御システム5は、複数の表示制御装置10が同期して複数のコンテンツを再生して(単に同期再生とも称する)出力する(単に同期出力とも称する)システムとして動作可能である。表示制御システム5は、複数の表示装置20が同期してコンテンツを表示する(単に同期表示とも称する)よう制御するシステムとして動作可能である。
ネットワークNWは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、モバイルネットワーク、電力線通信ネットワーク、又はインターネット等の通信ネットワークである。
表示制御装置10は、表示装置20に各種コンテンツの画像を表示させる。具体的には、複数の表示制御装置10のそれぞれは、複数の表示装置20のそれぞれによるコンテンツ(例えばサイネージコンテンツ)の表示の制御を指示する。表示制御装置10は、例えば表示装置20が設置される場所に配置されてもよいし、その他の位置に配置されてもよい。
コンテンツは、企業広告、企業PR、メニュー、又はその他のコンテンツを含む。コンテンツは、放送コンテンツを含んでもよい。コンテンツは、少なくとも画像を含み、音声データを含んでもよい。画像は、動画、静止画、及びその他の画像(例えばテロップ画像)の少なくとも1つを含む。コンテンツは、表示制御装置10により出力され、各表示装置20により再生される表示スケジュールが定められている。
複数の表示制御装置10は、同期再生、同期出力、又は同期表示等を行うための同期信号に基づいて、同期して動作し、同期して各出力先の表示装置20にコンテンツを出力して表示を指示する。複数の表示制御装置10は、マスタ装置10Mと、1つ以上のスレーブ装置10Sと、を含む。マスタ装置10Mは、同期信号を送信し、マスタ用のコンテンツを出力して表示させる。スレーブ装置10Sは、同期信号を受信し、スレーブ用のコンテンツを出力して表示させる。
表示装置20は、例えば、各種店舗、商業施設、電車、又は街頭等の任意の場所に設置されるサイネージ端末である。表示装置20は、1つの表示制御装置10に対応して1つ設けられてよいし、1つの表示制御装置10に対応して複数設けられてよい。例えば、マスタ装置10Mに対応してマスタ用の表示装置20Mが設けられてよい。スレーブ装置10Sに対応してスレーブ用の表示装置20Sが設けられてよい。また、1つの表示装置20が、複数の表示制御装置10に対応して設けられてもよい。複数の表示装置20のそれぞれは、同じコンテンツを表示してもよいし、異なるコンテンツを表示してもよいし、関連のあるコンテンツを表示してもよい。複数の表示装置20のそれぞれは、コンテンツを同期して表示する。この場合、複数の表示装置20のそれぞれは、コンテンツを表示する。
サーバ装置30は、表示制御システム5の各装置(例えば表示制御装置10、表示装置20又は操作端末40)を管理し、コンテンツの同期再生(同期出力)又は同期表示等を管理する。サーバ装置30は、任意の位置に配置され、例えば、店舗のバックヤードに配置されてもよいし、クラウド上に配置されてもよいし、その他の位置に配置されてもよい。
操作端末40は、表示制御システム5の運用者によって操作される。操作端末40は、例えばPC、スマートフォン、携帯端末、又はその他の操作端末である。操作端末40は、固定して設置されてもよいし、運用者に携帯して移動可能であってもよい。また、操作端末40が複数あってもよい。
代替マスタ装置50は、マスタ装置10Mに代替してマスタ装置10Mとして動作可能である。代替マスタ装置50は、動作状態を切替可能である。代替マスタ装置50の動作状態は、マスタ装置10Mとして動作しないスタンバイ状態と、マスタ装置10Mとして動作する同期稼働状態と、を有する。代替マスタ装置50は、表示制御システム5における他の装置とは独立して設けられ、専用装置であってよい。また、表示制御システム5におけるマスタ装置10M以外の装置が、代替マスタ装置50としての機能を兼ねてもよい。
表示制御装置10は、プロセッサ11と、通信デバイス12と、メモリ13と、を含む構成である。表示制御装置10は、例えば、STB(Set Top Box)、コントローラ、又はPC(Personal Computer)で構成されてよい。
プロセッサ11は、メモリ13に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサ11は、MPU(Micro processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はGPU(Graphical Processing Unit)等を含んでよい。プロセッサ11は、各種集積回路(例えばLSI(Large Scale Integration)、FPGA(Field Programmable Gate Array))により構成されてもよい。プロセッサ11は、メモリ13に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサ11は、表示制御装置10の各部を統括的に制御し、各種処理を行う。
プロセッサ11は、各コンテンツを再生して表示するための表示スケジュールをサーバ装置30等から取得する。表示スケジュールは、表示装置20によるコンテンツの表示予定を示す。プロセッサ11は、各コンテンツをサーバ装置30等から取得する。また、プロセッサ11は、各種データ、情報、又はコンテンツ等を表示装置20に表示させる。この場合、プロセッサ11は、表示入出力デバイス(例えばHDMI(登録商標)やディスプレイポート)(図示せず)を介して、表示装置20に画像を含むコンテンツ等を出力(送信)し、コンテンツ等の表示を指示する表示指示情報を送ってよい。プロセッサ11は、表示スケジュールに従って、出力されたコンテンツを表示装置20に表示させてよい。
通信デバイス12は、ネットワークNWとの接続を制御するネットワークインターフェスを有し、ネットワークNWに接続されたサーバ装置30とデータ通信可能に接続される。通信デバイス12は、各種データ、情報、又はコンテンツ等を外部装置(例えばサーバ装置30、又は操作端末40)と通信する。通信デバイス12は、同期表示を行うための同期信号を通信する。また、通信デバイス12は、各種コンテンツ又は表示スケジュール等を、サーバ装置30から取得してもよいし、その他の装置から取得してもよい。
メモリ13は、一次記憶装置(例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory))を含む。メモリ13は、二次記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive))又は三次記憶装置(例えば光ディスク又はSDカード)等を含んでよい。また、メモリ13は、外部記憶媒体であってもよい。メモリ13は、各種データ又は情報等を記憶し、コンテンツ又は表示スケジュール等を記憶する。なお、プロセッサ11が、通信デバイス12を介して表示制御装置10と同期をとり、この表示スケジュールを適宜更新してメモリ13に保持してよい。
表示装置20は、不図示であるが、プロセッサと、表示入出力デバイスと、通信デバイスと、メモリと、表示デバイスと、を含む構成である。表示デバイスは、液晶表示デバイス、有機ELデバイス、又はその他の表示デバイスを含んでよい。
表示装置20は、表示制御装置10による制御に従って、コンテンツを表示する。この場合、表示装置20のプロセッサは、HDMI(登録商標)やディスプレイポート等の表示入出力デバイスを介して、表示制御装置10から表示指示情報を取得し、表示指示情報に従ってコンテンツを表示してよい。
サーバ装置30は、プロセッサ31、通信デバイス32及びメモリ33を有する。
プロセッサ31は、例えばプロセッサにより構成され、メモリ33に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサは、MPU、CPU、DSP、又はGPU等を含んでよい。プロセッサ31は、各種集積回路(例えばLSI、FPGA)により構成されてもよい。プロセッサ31は、メモリ33に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサ31は、サーバ装置30の各部を統括的に制御し、各種処理を行う。
プロセッサ31は、各表示装置20に表示されるコンテンツを取得する。例えば、プロセッサ31は、コンテンツを生成してよい。また、プロセッサ31は、例えば通信デバイス32を介して、外部装置(例えば操作端末40)からコンテンツを取得してもよい。
プロセッサ31は、表示スケジュールを取得する。例えば、プロセッサ31は、表示スケジュールを生成してよい。また、プロセッサ31は、例えば通信デバイス32を介して、外部装置(例えば操作端末40)から表示スケジュールを取得してもよい。表示スケジュールは、マスタ装置10M用又は代替マスタ装置50用のマスタスケジュールと、スレーブ装置10S用のスレーブスケジュールと、があり、他の装置用のスケジュールがあってもよい。
プロセッサ31は、マスタ装置10Mの死活監視を行い、マスタ装置10Mが正常に動作しているか否かを判定する。死活監視では、例えば所定のハートビート信号を用いたハートビート監視を行う。ハートビート監視では、プロセッサ31は、例えば、通信デバイス32を介して、マスタ装置10Mとの間でハートビート信号を所定間隔で通信する。プロセッサ31は、ハートビート信号を正常に通信可能である場合には、マスタ装置10Mの動作が正常であることを検出し、ハートビート信号を正常に通信できない場合にはマスタ装置10Mの動作が異常であることを検出する。
プロセッサ31は、代替マスタ装置50の管理を行い、代替マスタ装置50の状態を切り替える。代替マスタ装置50の状態は、スタンバイ状態と同期稼働状態とを含む。スタンバイ状態は、代替マスタ装置50が同期信号を送信せず、マスタ装置10Mの代替装置として動作しない状態である。同期稼働状態は、代替マスタ装置50が同期信号を送信し、マスタ装置10Mの代替装置として動作する状態である。
通信デバイス32は、ネットワークNWとの接続制御を行うネットワークインターフェスを有し、ネットワークNWに接続された表示制御装置10とデータ通信可能に接続される。また、通信デバイス32は、無線通信インターフェース又は専用線等の通信インターフェースを有し、操作端末40とデータ通信可能に接続される。通信デバイス32は、各種データ、情報、又はコンテンツ等を通信してよい。通信デバイス32は、コンテンツ又は表示スケジュール等を表示制御装置10へ送信してよい。
メモリ33は、一次記憶装置(例えばRAM又はROM)を含む。メモリ33は、二次記憶装置(例えばHDD又はSSD)又は三次記憶装置(例えば光ディスク又はSDカード)等を含んでよい。また、メモリ33は、外部記憶媒体であってもよい。メモリ33は、各種データ又は情報等を記憶し、コンテンツ又は表示スケジュール等を記憶する。
操作端末40は、図示はしないが、例えば、プロセッサと、通信デバイスと、メモリと、操作デバイスと、表示デバイスと、を含む構成である。操作端末40は、ネットワークNWを介して、表示制御システム5の各装置が有する情報を取得して表示したり、各装置で使用される情報を入力して提供したりしてよい。操作端末40は、例えば、複数の表示制御装置10によるコンテンツの同期再生(同期出力)若しくは複数の表示装置20によるコンテンツの同期表示を支援するための入力を受け付け、又は各種情報を表示する。また、操作端末40は、同期再生又は同期表示等の異常が発生した場合に、運用者に現場に携帯され、各種操作や表示が可能である。
代替マスタ装置50は、プロセッサ51と、通信デバイス52と、メモリ53と、を含む構成である。代替マスタ装置50は、例えばマスタ装置10Mと同様の構成を有する。
プロセッサ51は、メモリ53に保持されたプログラムを実行することで、各種機能を実現する。プロセッサ51は、MPU、CPU、DSP、又はGPU等を含んでよい。プロセッサ51は、各種集積回路(例えばLSI、FPGA)により構成されてもよい。プロセッサ51は、代替マスタ装置50の各部を統括的に制御し、各種処理を行う。
プロセッサ51は、通信デバイス52を介して、サーバ装置30から状態切替信号を取得する。状態切替信号は、代替マスタ装置50の状態を切り替えるための信号である。プロセッサ51は、状態切替信号を取得した場合には、代替マスタ装置50の状態をスタンバイ状態から同期稼働状態に切り替える。プロセッサ51は、同期稼働状態では、通信デバイス52を介して、各スレーブ装置10Sに同期信号を送信し、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力する。一方、状態切替信号を取得しない場合、代替マスタ装置50の状態をスタンバイ状態に維持する。スタンバイ状態では、各スレーブ装置10Sに同期信号を送信すること以外の任意の処理を実施してよく、さらにいえば、同期信号送信以外はマスタ装置10Mと同じスケジュールでの映像出力も含め同じ状態で動作してよい。
プロセッサ51は、表示入出力デバイスを介して、表示装置20に画像を含むコンテンツ等を出力(送信)し、表示装置20にコンテンツを出力させることが可能である。
通信デバイス52は、ネットワークNWとの接続を制御するネットワークインターフェスを有し、ネットワークNWに接続されたサーバ装置30とデータ通信可能に接続される。通信デバイス52は、各種データ、情報、又はコンテンツ等を外部装置(例えば表示装置20、サーバ装置30、又は操作端末40)と通信可能である。また、通信デバイス52は、各種コンテンツ又は表示スケジュール等を、サーバ装置30から取得してもよいし、その他の装置から取得してもよい。通信デバイス52は、同期信号を通信する。通信デバイス52は、マスタ装置10Mに代替して動作する場合には、同期信号を送信し、マスタ装置10Mに代替して動作しない場合には、同期信号を受信可能である。
メモリ53は、一次記憶装置(例えばRAM又はROM)を含む。メモリ53は、二次記憶装置(例えばHDD又はSSD)又は三次記憶装置(例えば光ディスク又はSDカード)等を含んでよい。また、メモリ53は、外部記憶媒体であってもよい。メモリ53は、各種データ又は情報等を記憶可能し、コンテンツ又は表示スケジュール等を記憶可能である。また、メモリ53は、マスタ装置10Mのメモリ53に保持される表示スケジュールと同様の表示スケジュールを保持している。プロセッサ51が、通信デバイス52を介してサーバ装置30と同期をとり、この表示スケジュールを適宜更新してメモリ53に保持してよい。
(表示スケジュールの具体例)
次に、表示スケジュールの詳細について説明する。
図2は、表示スケジュールの一例を示す模式図である。
表示スケジュールSLは、複数の表示制御装置10が同期してコンテンツを出力する予定を示すものであり、つまり複数の表示装置20が同期してコンテンツを表示する予定を示すものである。図2では、コンテンツのことを、単に「CTx_M」、「CTx_S1」、又は「CTx_S2」等とも記載する。「x」は、コンテンツを識別するIDである。「M」、「S1」、又は「S2」等は、コンテンツを再生する表示制御装置10を識別する識別情報である。例えば、「CT1_M」で示される場合、ID=1のコンテンツであるコンテンツCT1であって、マスタ装置10Mが同期再生時に再生するコンテンツであることを示す。
表示スケジュールSLは、コンテンツの表示時間(再生時間)、表示順序(再生順序)、表示開始時刻(再生開始時刻)、表示終了時刻(再生終了時刻)、又は表示日時(再生日時)等の情報を含む。表示制御装置10は、表示スケジュールSLを、コンテンツCT(CT1,CT2,…)、同期プレイリストPL(PL1,PL2,…)、同期スケジュールN(N1,N2,…)、又は同期カレンダcd(cd1,cd2,…)等の単位で、メモリ13に登録してよい。
同期カレンダcdには、日付毎に同期スケジュールNが登録されてよい。各同期スケジュールNには、時間帯毎に同期プレイリストPLが登録されてよい。各同期プレイリストPLには、コンテンツCTを表示するためのフレームパターンF(F1,F2,…)が登録されてよい。各フレームパターンFは、同期を行う表示制御装置10(マスタ装置10M及びスレーブ装置10S)毎に、各表示制御装置10が出力するコンテンツに関する情報を含む。このコンテンツに関する情報は、例えば、コンテンツCTの再生時間、コンテンツCTの種別、及びコンテンツの表示枠w(w1,w2,…)を含んでよい。コンテンツCTの種別は、例えば動画、静止画、又はテロップ画像を含む。表示枠wは、1画面で表示される画像内に含まれる複数の領域(画像領域)の配置関係を規定する。画面レイアウトに従って区画された表示枠wには、再生されるコンテンツCTが表示される。
図2の表示スケジュールSLでは、同期カレンダcd1には、表示日付(例えば1日~8日)毎に、同期スケジュールN(N1,N2,…)が登録されている。同期スケジュールN1には、表示時刻(例えば9:00~12:00、12:00~14:00、14:00~16:00)毎に、同期プレイリストPL(PL1,PL2,…)が登録されている。同期プレイリストPL1には、複数のフレームパターンF(F1,F2,…)が登録されている。図2では、フレームパターンFは、マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sのそれぞれで共通に用いられる。つまり、マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sのそれぞれで同じフレームパターンFを用いる。
フレームパターンF1は、一例として、表示枠w1、再生時間:60秒、及びマスタ装置10M及びスレーブ装置10SのそれぞれのコンテンツCT1,CT2等の情報を含む。表示枠w1は、複数の画面に分割されておらず、1つの画面である。コンテンツCT1、CT2は、時分割で表示枠w1のH1フレームに再生されてよい。コンテンツCT1は、例えば静止画で15秒間再生される。コンテンツCT2は、例えば動画で45秒間再生される。
フレームパターンF1では、マスタ装置10Mが、コンテンツCT1_M及びコンテンツCT2_Mを再生する。スレーブ装置10S1が、コンテンツCT1_S1及びコンテンツCT2_S1を再生する。スレーブ装置10S2が、コンテンツCT1_S2及びコンテンツCT2_S2を再生する。
フレームパターンF2は、一例として、表示枠w2、再生時間:90秒、マスタ装置10M及びスレーブ装置10SのそれぞれのコンテンツCT3,CT4,CT5,CT6,CT7,CT8、等の情報を含む。表示枠w2は、複数(例えば3つ)の画面に分割されている。表示枠w2の画面レイアウトは、例えば、H1フレーム、H2フレーム及びSF1フレームの3つから構成されてよい。コンテンツCT3,CT4は、H1フレームに再生され、コンテンツCT5,CT6は、H2フレームに再生され、コンテンツCT7,CT8は、SF1フレームに再生されてよい。また、H1フレームは例えば動画領域であり、H2フレームは静止画領域であり、SF1フレームは例えばテロップ画像領域であってよい。
フレームパターンF2では、H1フレームにおいて、マスタ装置10Mが、コンテンツCT3_M及びコンテンツCT4_Mを再生し、スレーブ装置10S1が、コンテンツCT3_S1及びコンテンツCT4_S1を再生し、スレーブ装置10S2が、コンテンツCT3_S2及びコンテンツCT4_S2を再生する。H2フレームにおいて、マスタ装置10Mが、コンテンツCT5_M及びコンテンツCT6_Mを再生し、スレーブ装置10S1が、コンテンツCT5_S1及びコンテンツCT6_S1を再生し、スレーブ装置10S2が、コンテンツCT5_S2及びコンテンツCT6_S2を再生する。SF1フレームにおいて、マスタ装置10Mが、コンテンツCT7_M及びコンテンツCT8_Mを再生し、スレーブ装置10S1が、コンテンツCT7_S1及びコンテンツCT8_S1を再生し、スレーブ装置10S2が、コンテンツCT7_S2及びコンテンツCT8_S2を再生する。
図2に示した表示スケジュールSLに従って画像を表示する場合、各表示制御装置10(マスタ装置10M及びスレーブ装置10S)は、例えば、〇〇月1日の同期スケジュールN1に従い、表示時刻09:00~12:00に同期プレイリストPL1を実行する。各表示制御装置10は、同期プレイリストPL1に含まれるフレームパターンF1に従い、表示枠w1のH1フレームに各表示制御装置10用のコンテンツCT1及びコンテンツCT2を併せて60秒間表示させる。または、各表示制御装置10は、同期プレイリストPL1に含まれるフレームパターンF2に従い、表示枠w2のH1フレームに各表示制御装置10用のコンテンツCT3,CT4を、H2フレームに各表示制御装置10用のコンテンツCT5,CT6を、及びSF1フレームに各表示制御装置10用のコンテンツCT7,CT8を、それぞれ90秒間表示させる。各フレームパターンF1,F2は、個別に実施されても、順番に連続して実施されてもよい。連続して実施される場合、前述のように、この場合9:00-16:00の間はこの同期プレイリストPL1に従い表示されるので、この時間帯はフレームパターンF1、F2の計150秒の同期番組が繰り返されることになる。
なお、図2の表示スケジュールSLのフレームパターンFは、マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sのそれぞれで共通に用いられることを例示したが、これに限られない。マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sのそれぞれで異なるフレームパターンFが用意され、個別に用いられてもよい。
なお、図2に示した表示スケジュールSLは一例であり、他の表示スケジュールが用意されてもよい。本実施形態では、表示スケジュールSLは、少なくとも、複数の再生対象(出力対象、表示対象)のコンテンツの識別情報と、複数の再生対象のコンテンツの再生タイミング(例えば後述する番組表が有する「State」との関連付け)の情報と、を含む。また、表示スケジュールSLは、複数の再生対象のコンテンツの再生順序の情報を含んでもよい。なお、マスタ装置10Mもスレーブ装置10Sも表示スケジュールSLを保持するが、マスタ装置10Mが扱うマスタスケジュールと、スレーブ装置10Sが扱うスレーブスケジュールとは、異なってもよい。例えば、マスタスケジュールには、マスタ用のコンテンツの情報のみが含まれ、スレーブ用のコンテンツの情報が含まれなくてよい。
次に、複数の表示制御装置10による同期再生の具体例について説明する。
図3は、マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sによる同期再生を説明するためのシーケンス図である。なお、マスタ装置10Mの故障後における代替マスタ装置50及びスレーブ装置10Sによる同期再生においても同様である。
なお、本実施形態では、複数の表示制御装置10によりコンテンツが同期再生されることで、コンテンツが同期出力されることになる。そのため、同期再生についての説明は同期出力についても適用可能であり、同期出力についての説明は同期再生についても適用可能である。
マスタ装置10M、スレーブ装置10S、及び代替マスタ装置50は、メモリ13に、番組表(Presentation)を保持している。番組表PRは、1つ以上の番組に含まれるコンテンツの状態及び遷移に関する情報を含む。1つの番組は、1つ以上のコンテンツを含んで構成される。番組表PRは、コンテンツ再生中の状態(コンテンツの出力状態)を表す「State」と、連続するstate間の遷移を示す「Transition」を含んで構成される。「State1、「State2」、・・・は、異なるコンテンツが再生される状態を示す。つまり、番組表PRは、コンテンツの再生に係る状態を示す情報(例えばState)と遷移を示す情報(例えばTransition)とを有する状態遷移情報の一例である。
マスタ装置10Mは、番組表PR(PR1)に従って各state間を自律的に遷移し、マスタスケジュールに従って再生対象のコンテンツを決定する。マスタスケジュールは、Stateとコンテンツとの関連付けの情報を保持している。
例えば、マスタ装置10Mは、タイマで現在時刻を計時し、「State1」の時間帯である場合、「State1」に対応するコンテンツCT11(不図示)を再生する。マスタ装置10Mは、タイマで現在時刻を計時し、State1の終了時刻(コンテンツCT11の再生終了時刻)であることを検出すると、コンテンツCT11の再生を終了し、Transitionによって次のState(「State2」)に遷移し、「State2」に対応するコンテンツCT12(不図示)の再生を開始する。つまり、マスタ装置10Mでは、「State」が変わると、異なるコンテンツが出力される。
マスタ装置10Mは、Transitionによる遷移時に、スレーブ装置10Sへ同期信号(syncronize信号)を通知する。例えば、「State1」から「State2」への遷移時には、マスタ装置10Mは、同期信号としての「Syncronize1」を各スレーブ装置10Sに送信する。
スレーブ装置10Sは、マスタ装置10Mからの同期信号に従って各state間を遷移し、スレーブスケジュールに従って再生対象のコンテンツを決定する。スレーブスケジュールも、Stateとコンテンツとの関連付けの情報を保持している。スレーブ装置10Sは、同期信号を受信すると、次のstateへ遷移する。
例えば、スレーブ装置10Sは、「Syncronize1」の受信前に、「State1」であり、State1に対応するコンテンツCT21(不図示)を再生しているとする。スレーブ装置10Sは、「State1」の状態で「Syncronize1」を受信すると、コンテンツCT21の再生を終了して「State2」に遷移し、「State2」に対応するコンテンツCT22の再生を開始する。つまり、スレーブ装置10Sにおいても、「State」が変わると、異なるコンテンツが出力される。
「State2」以降においても、マスタ装置10Mは、番組表PR1のTransitionに従ってStateを順次遷移し(State3、State4、・・・)、遷移時には同期信号(Syncronize2、Syncronize3、・・・)を順次送信する。スレーブ装置10Sは、同期信号に従ってStateを順次遷移する(State3、State4、・・・)。そして、マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sは、1つの番組が終了するまで、Stateを遷移する。図3の例では、State4の後に、再生中の番組が終了していない場合には、State2に進み、状態遷移をループする。一方、再生中の番組が終了した場合には、次の番組(図3に示すNEXT)に遷移する。
図3の例では、マスタ用の番組表PR1とスレーブ用の番組表PR(PR2)とが組み合わされた状態となっている。なお、スレーブ装置10Sは同期信号を送信せずに受信するのみであるので、スレーブ用の番組表PR2では、遷移情報としてのTransitionが不在であってよい。
このように、表示制御システム5は、マスタ装置10Mがスレーブ装置10Sに同期信号を継続して送信することで、マスタ装置10Mとスレーブ装置10Sとの間でコンテンツの同期再生を実現できる。なお、スレーブ装置10Sは、ハードウェアが動作していても、同期信号を受信しない場合には、次のstateに遷移しない。この場合、スレーブ装置10Sは、次のコンテンツを表示しないこととなり、放映事故となり得る。
マスタ装置10Mと各スレーブ装置10Sとが正常に同期再生すると、マスタ装置10Mと各スレーブ装置10Sとが再生する各コンテンツの切り替えタイミングが同じタイミングとなり、コンテンツ再生中のフレームも同じになる。つまり、マスタ装置10Mと各スレーブ装置10Sとでフレームの切替タイミングが一致することで、複数の表示装置20において高精度に同期が可能である。
一つのスレーブ装置10Sだけの故障であれば、当該スレーブ装置10Sに対応した表示装置20Sの表示が異常となるだけであるが、一方、マスタ装置10Mの故障等により、マスタ装置10Mからスレーブ装置10Sに同期信号を送信できなくなると、各スレーブ装置10Sは、同期信号を受信しないので、同期信号に基づくStateの遷移を実施せず、同じコンテンツの再生を継続することになる。そのため、マスタ装置10Mと各スレーブ装置10Sとは正常に同期再生できず、全体としての放映事故となってしまう。これに対し、本実施形態では、以下に説明する具体的な動作例等により、マスタ装置10Mの故障等による同期再生への影響を極力低減できる。
(表示制御システムの動作例)
次に、表示制御システム5の動作例について説明する。
図4は、表示制御システム5の動作例を示すシーケンス図である。図5は、図4の続きの、表示制御システム5で、マスタ装置10Mに故障発生した場合の動作例を示すシーケンス図である。図6は、マスタ用のコンテンツ表示に係る動作例を示すシーケンス図である。図7は、表示制御システム5によるスレーブ用のコンテンツ表示に係る動作例を示すシーケンス図である。なお、図4及び図5では、スレーブ装置10Sの一例として、2つのスレーブ装置10S1,10S2が設けられることを例示しているが、スレーブ装置10Sは1つでも3つ以上でもよい。
図4は、通常運用時、つまりマスタ装置10Mの故障発生前の表示制御システム5の動作例を示す。通常運用時には、代替マスタ装置50はスタンバイ状態である。つまり、代替マスタ装置50は、同期信号の送信及びマスタ用のコンテンツ出力を行っていない。
図4に示すように、マスタ装置10Mは、プロセッサ11が、番組表PR及び表示スケジュールSLに基づいて、「State」に対応するマスタ用のコンテンツを再生する(S101)。この場合、図6に示すように、マスタ装置10Mは、プロセッサ11が、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに映像出力する(S201)。マスタ用の表示装置20Mは、マスタ装置10Mからマスタ用のコンテンツを取得し、このコンテンツを表示する(S202)。この表示は、正常なコンテンツの同期表示である。
図4に戻り、マスタ装置10Mは、通信デバイス12が、所定のタイミングで、各スレーブ装置10Sに同期信号を送信する(S102)。所定のタイミングは、例えば前述した「Transition」のタイミングであり、他のタイミング(一定間隔のタイミング)であってもよい。スレーブ装置10S1,10S2は、通信デバイス12が、マスタ装置10Mから同期信号を受信する。スレーブ装置10S1,10S2は、プロセッサ11が、同期信号及び表示スケジュールSLに基づいて、「State」に対応するスレーブ用のコンテンツを再生する(S103)。この場合、図7に示すように、スレーブ装置10S1,10S2は、プロセッサ11が、スレーブ装置10S用のコンテンツをスレーブ用の表示装置20S1,20S2に出力(送信)する(S211)。スレーブ用の表示装置20S1,S2は、プロセッサ11が、スレーブ装置10S1,10S2からスレーブ用のコンテンツを取得し、このコンテンツを表示する(S212)。この表示は、正常なコンテンツの同期表示である。
図4に戻り、サーバ装置30は、プロセッサ31が、マスタ装置10Mが通常運用中、通信デバイス32を介してマスタ装置10Mとの間で定期的に又は不定期にハートビート信号を通信し(S104)、ハートビート信号の通信状況に応じてマスタ装置10Mの死活監視を行う(S105)。サーバ装置30は、マスタ装置10Mの動作が正常であることを検出すると、マスタ装置10Mの動作が正常であることを示す正常通知を操作端末40に送信する(S106)。正常通知は、例えばメールによる通知、又はアプリケーションによる通知等であってよい。
操作端末40は、サーバ装置30から正常通知を受信すると、正常通知に基づいて、マスタ装置10Mが正常に運用中であることを示す情報を表示する(S107)。これにより、操作端末40のユーザである運用者は、表示制御システム5において正常に同期再生及び同期表示が実施されていることを確認できる。なお、正常動作中の場合には、サーバ装置30は改めて操作端末に正常通知をしなくてもよいし、操作端末40も正常運用中の表示をしなくとも支障ない。
図5は、非通常運用時、つまりマスタ装置10Mの故障発生後の表示制御システム5の動作例を示す。図5のタイミングT1において、マスタ装置10Mの故障が発生したとする。マスタ装置10Mは、故障発生後には、プロセッサ11が、マスタ用コンテンツの表示を停止する(S111)。または、プロセッサ11がマスタ用のコンテンツを再生できずに、コンテンツの再生が停止された状態となる(S111)。この場合、図6に示すように、マスタ装置10Mは、プロセッサ11が、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力しない、又は不正規な情報を出力する(S203)。マスタ用の表示装置20Mは、マスタ装置10Mからマスタ用のコンテンツを取得しない、又は不正規な情報を取得する。したがって、マスタ用の表示装置20Mは、マスタ用のコンテンツを表示しない、又は不正規な情報を出力する(S204)。この表示は、コンテンツの正常な表示ではなく、異常な表示である。
図5に戻り、マスタ装置10Mは、プロセッサ11が、故障発生後には、番組表PRの「Transition」のタイミングを検出できず、同期信号の送信を停止する(S112)。マスタ装置10Mは、同期信号の送信を停止することで、マスタ装置10Mの故障後にスレーブ装置10Sが中途半端な同期状態となることを抑制でき、後のタイミングでの同期再生の復旧を実現し易くできる。または、プロセッサ11が同期信号を送信できずに、同期信号の送信が停止された状態となる(S112)。
スレーブ装置10S1,10S2は、通信デバイス12が、マスタ装置10Mから同期信号を受信しない。そのため、スレーブ装置10S1は、同期信号に基づいて「State」を切り替えできず、同じ「State」の状態が継続する。そのため、表示中のコンテンツを次のコンテンツに切り替えできず、不正規な「State」に対応する不正規なスレーブ用のコンテンツを再生する(S113)。この再生は、コンテンツの正常な同期再生でなく、異常な再生である。
この場合、図7に示すように、スレーブ装置10S1,10S2は、プロセッサ11が、不正規なスレーブ用のコンテンツをスレーブ用の表示装置20S1,S2に出力する(S213)。スレーブ用の表示装置20S1,20S2は、スレーブ装置10S1,10S2から不正規なスレーブ用のコンテンツを取得し、このコンテンツを表示する(S214)。この表示は、コンテンツの正常な同期表示ではなく、異常な表示である。
サーバ装置30は、プロセッサ31が、マスタ装置10Mが故障した後も、少なくともマスタ装置10Mの故障が検出されるまで、マスタ装置10Mの死活監視を行う(S114)。プロセッサ31は、通信デバイス32を介して、マスタ装置10Mからのハートビート信号が受信されない場合、つまりハートビート信号の通信の停止が検出された場合(S115)、マスタ装置10Mの動作に異常が発生したことを検出する。プロセッサ31は、マスタ装置10Mの動作が異常であることを検出すると、通信デバイス32を介して、マスタ装置10Mの動作が異常であることを示す異常通知を操作端末40に送信する(S116)。異常通知は、例えばメールによる通知、又はアプリケーションによる通知等であってよい。
操作端末40は、サーバ装置30から異常通知を受信すると、異常通知に基づいて、マスタ装置10Mに異常があることを示す情報を表示する(S117)。これにより、操作端末40のユーザである運用者は、表示制御システム5において同期再生及び同期表示に異常があることを確認できる。
サーバ装置30は、プロセッサ31が、マスタ装置10Mの動作が異常であることを検出すると、通信デバイス32を介して、代替マスタ装置50に状態切替信号を送信する(S118)。代替マスタ装置50は、プロセッサ51が、通信デバイス32を介して状態切替信号を取得すると、マスタ装置10Mに異常があることを検出(認識)し、代替マスタ装置50の状態をスタンバイ状態から同期稼働状態に切り替える。これにより、代替マスタ装置50は、マスタ装置10Mに代替した動作が可能となる。
図6に示すように、代替マスタ装置50は、同期稼働状態に遷移すると、プロセッサ51が、マスタ用の表示装置20Mに入力切替信号を送信する(S205)。入力切替信号は、代替マスタ装置50から表示装置20Mへのコンテンツの入力可否を切り替える信号である。マスタ用の表示装置20Mは、入力切替信号を代替マスタ装置50から受信し、入力切替信号に基づいて、マスタ装置10Mからのコンテンツの入力から、代替マスタ装置50からのコンテンツの入力に切り替える。
図5に戻り、代替マスタ装置50は、プロセッサ51が、番組表PR及び表示スケジュールSLに基づいて、「State」に対応するマスタ用のコンテンツを再生する(S119)。この場合、図6に示すように、代替マスタ装置50は、プロセッサ51が、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力する(S206)。マスタ用の表示装置20Mは、代替マスタ装置50からマスタ用のコンテンツを取得し、このコンテンツを表示する(S207)。この表示は、正常なコンテンツの同期表示である。
つまり、ここでは、マスタ装置10Mの故障により停止していたマスタ装置10Mによる同期再生が代替マスタ装置50によって復旧しており、表示装置20Mによる同期再生が復旧している。
図5に戻り、代替マスタ装置50は、通信デバイス52が、所定のタイミングで、各スレーブ装置10Sに同期信号を送信する(S120)。所定のタイミングは、例えば前述した「Transition」のタイミングであり、他のタイミング(一定間隔のタイミング)であってもよい。スレーブ装置10S1,10S2は、通信デバイス12が、代替マスタ装置50から同期信号を受信する。スレーブ装置10S1,10S2は、プロセッサ11が、同期信号及び表示スケジュールSLに基づいて、「State」に対応するスレーブ用のコンテンツを再生する(S121)。この場合、図7に示すように、スレーブ装置10S1,10S2は、プロセッサ11が、スレーブ装置10S用のコンテンツをスレーブ用の表示装置20S1,20S2に出力する(S215)。スレーブ用の表示装置20S1,S2は、スレーブ装置10S1,10S2からスレーブ用のコンテンツを取得し、このコンテンツを表示する(S216)。この表示は、正常なコンテンツの同期表示である。
つまり、ここでは、マスタ装置10Mの故障により停止していた各スレーブ装置10S1,10S2等による同期再生が復旧しており、表示装置20S1,20S2による同期再生が復旧している。
図5に戻り、サーバ装置30は、プロセッサ31が、代替マスタ装置50が通常運用中に、つまり同期稼働状態にある場合に、通信デバイス32を介して代替マスタ装置50との間で定期的に又は不定期にハートビート信号を通信し(S122)、ハートビート信号の通信状況に応じて代替マスタ装置50の死活監視を行う。サーバ装置30は、プロセッサ31が、代替マスタ装置50の動作が正常であることを検出すると、通信デバイス32を介して復旧通知を操作端末40に送信する(S123)。この復旧通知は、代替マスタ装置50の動作が正常であること、つまり代替マスタ装置50の動作により同期再生及び同期表示が復旧したことを示す通知である。復旧通知は、例えばメールよる通知、又はアプリケーションによる通知等であってよい。
操作端末40は、サーバ装置30から復旧通知を受信すると、復旧通知に基づいて、代替マスタ装置50が正常に運用中であることを示す情報、つまり代替マスタ装置50の動作により同期再生及び同期表示が復旧したことを示す情報を表示する(S124)。これにより、操作端末40のユーザである運用者は、表示制御システム5において正常な同期再生及び同期表示が復旧されていることを確認できる。
なお、図4~図7では、各スレーブ装置10Sにより出力され各表示装置20Sに表示される各スレーブ用のコンテンツが同じであることを例示したが、異なってもよい。例えば、スレーブ1用(スレーブ装置10S1用)のコンテンツと、スレーブ2用(スレーブ装置10S2用)のコンテンツと、が異なってもよい。よって、各スレーブ装置10S1,10S2は、異なるスレーブ1用のコンテンツとスレーブ2用のコンテンツとをそれぞれ出力してもよい。したがって、各表示装置20S1,20S2は、異なるスレーブ1用のコンテンツとスレーブ2用のコンテンツとを表示してもよい。
例えば、複数の表示装置20(表示パネル)によるコンテンツの表示を組合せて1つの統合したコンテンツを表示する番組がある場合に、同期をとる装置が故障すると、全表示装置20によるコンテンツ表示が不可能となり、全滅し得る。表示制御システム5は、図4~図7に示した動作例によれば、同期をとるマスタ装置10Mが故障した場合でも、代替マスタ装置50によりマスタ機能を復旧でき、同期表示を復旧できる。
次に、コンテンツの同時再生及び同時表示の復旧時のコンテンツの内容について説明する。
コンテンツの同時再生及び同時表示の復旧時には、マスタ装置10Mは、表示スケジュールSLに保持された最初のコンテンツから改めて再生を再開してもよいし、表示スケジュールSLにおいて復旧時の時刻に再生されるべきコンテンツから再生を再開してもよい。
図8は、コンテンツの同時再生及び同時表示の復旧時のコンテンツの内容の一例を示す図である。図8では、マスタ装置10M、代替マスタ装置50、及び各スレーブ装置10Sが、それぞれ表示スケジュールSLをメモリ13又はメモリ53に保持している。それぞれに保持された各表示スケジュールSLは、いずれも、コンテンツA、コンテンツB、コンテンツC、・・・の順にコンテンツが再生されるという情報を有している。また、マスタ装置10M及び代替マスタ装置50は、番組表PRも保持している。また、番組表PRには、Transitionに対応する遷移時刻(Stateを遷移させる遷移時刻)の情報が含まれている。
マスタ装置10Mは、その故障前には、番組表PR及び表示スケジュールSLに基づいて、表示スケジュールSLの先頭のコンテンツAから順に、コンテンツの同期再生及び同期表示を行う。ここで、コンテンツBの再生中又は再生直後にマスタ装置10Mの故障が発生し、その直後に代替マスタ装置50が同期稼働状態となり通常運用を開始することで、同期が復旧することになる。この場合、代替マスタ装置50のスタンバイ状態が同期信号を送信する以外はマスタ装置10Mと同じ動作をしている状態であれば、代替マスタ装置50は、マスタ装置10Mが保持する番組表と同じ番組表に基づいてコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力している(ただしマスタ用の表示装置20M側では代替マスタ装置50からのコンテンツ入力に切り替えられていないので表示はされずに待機状態となる)。したがって、代替マスタ装置50は、新たにその時点での同期信号を各スレーブ装置10Sに対して送信開始するだけでよい。
なお、代替マスタ装置50のスタンバイ状態が、マスタ装置10Mと同じ動作状態ではなかった場合には、現在時刻(復旧時刻)を計時して、復旧時刻に対応するState(例えば「State3」)の位置を認識し、認識されたStateに対応するコンテンツ(例えばコンテンツC)の再生を開始してもよい。この場合、代替マスタ装置50は、プロセッサ51が、スレーブ装置10S1,10S2,10S3においても代替マスタ装置50のStateと同じStateであることを認識するよう、現在時刻と番組表PRが有する遷移時刻の情報とに基づいて、複数のTransitionに基づく複数の同期信号のうち送信対象の同期信号を決定することになる。そして、通信デバイス52が、決定された同期信号(例えば「Syncronize2」)を各スレーブ装置10Sに送信する。各スレーブ装置10Sは、取得された同期信号に基づくState(例えば「State3」)に遷移し、認識されたStateに対応するコンテンツ(例えばコンテンツC)の再生を開始する。
これにより、表示制御システム5は、代替マスタ装置50に設定されたスケジュールの情報(例えば番組表PR、表示スケジュールSL)を解析し、本来のスケジュール(故障したマスタ装置10Mが元々予定していたスケジュール)に沿った、適切な同期信号の送信を再開できる。よって、スレーブ装置10S1,10S2,10S3も本来のスケジュールに沿って即復帰が可能である。したがって、表示制御システム5は、本来のスケジュールに沿った時間位置のStateに対応するコンテンツから同期再生及び同期表示を再開可能である。
なお、コンテンツの同時再生及び同時表示の復旧時には、代替マスタ装置50は、番組表PRが保持する最初のStateに対応するコンテンツ(例えば表示スケジュールSLに保持された最初のコンテンツ(例えばコンテンツA))から、改めて再生を再開してもよい。
(比較例の同期出力及び同期表示)
図9は、比較例の同期再生及び同期表示を説明するための図である。なお、図9では、各構成部の符号として、本実施形態において対応する構成部の符号の末尾に「X」を付して説明している。
マスタ装置10MXの故障発生前では、マスタ装置10MXが運用中である。そのため、マスタ装置10MXは、所定のタイミングで、コンテンツを切り替えて再生することで、出力先としてのマスタ用の表示装置20MXへ次のコンテンツを出力する。マスタ用の表示装置20MXは、マスタ装置10MXから取得された次のコンテンツを表示する。また、マスタ装置10MXは、この所定のタイミングで、コンテンツを切り替えるためのコンテンツ切替信号を、各スレーブ装置10SXに送信する。
各スレーブ装置10SXは、マスタ装置10MXからコンテンツ切替信号を受信する。各スレーブ装置10SXは、コンテンツ切替信号に従ったタイミングで、コンテンツを切り替えて再生することで、出力先としてのスレーブ用の各表示装置20SXへ次のコンテンツを出力する。スレーブ用の各表示装置20SXは、各スレーブ装置10SXから取得された次のコンテンツを表示する。
このように、マスタ装置10MXの故障発生前では、マスタ装置10MX及び各スレーブ装置10SXは、正常にコンテンツ切替信号を通信でき、コンテンツ切替信号に基づいて同期再生を継続できる。また、表示装置20MX及び各表示装置20SXは、同期出力されたコンテンツを取得して表示するので、同期表示を継続できる。つまり、表示装置20MX及び各表示装置20SXによる同期表示はいずれも正常である。
次に、マスタ装置10MXの故障発生後では、マスタ装置10MXが故障により停止している。そのため、マスタ装置10MXは、所定のタイミングで、コンテンツを切り替えて再生できず、マスタ用の表示装置20MXへ次のコンテンツを出力しない。そのため、マスタ用の表示装置20MXは、次のコンテンツを表示しない。また、マスタ装置10MXは、各スレーブ装置10SXに、ネットワークNWXを介してコンテンツ切替信号を送信できない。
各スレーブ装置10SXは、マスタ装置10MXからコンテンツ切替信号を受信しない。よって、各スレーブ装置10SXは、コンテンツ切替信号に従ったタイミングでコンテンツを切り替えないので、出力先としてのスレーブ用の各表示装置20SXへ次のコンテンツを出力しない。そのため、スレーブ用の各表示装置20SXは、次のコンテンツを表示しない。
このように、マスタ装置10MXの故障発生後では、マスタ装置10MX及び各スレーブ装置10SXは、正常にコンテンツ切替信号を通信できず、コンテンツ切替信号に基づく同期再生を継続できない。また、表示装置20MX及び各表示装置20SXは、同期出力されたコンテンツを取得しないので、同期表示を継続できない。つまり、表示装置20MX及び各表示装置20SXによる同期表示は、いずれも異常であり、放映事故となり得る。
(第1の実施形態の同期出力及び同期表示)
図10は、本実施形態の同期再生及び同期表示を説明するための図である。
マスタ装置10Mの故障発生前では、マスタ装置10Mが運用中である。そのため、マスタ装置10Mは、所定のタイミングで、コンテンツを切り替えて再生することで、出力先としてのマスタ用の表示装置20Mへ次のコンテンツを出力する。マスタ用の表示装置20Mは、マスタ装置10Mから取得された次のコンテンツを表示する。また、マスタ装置10Mは、この所定のタイミングで、上述の同期信号を各スレーブ装置10Sに送信する。
また、マスタ用の表示装置20Mは、代替マスタ装置50との間でシリアル接続され、シリアル制御のためのシリアル通信が可能である。表示装置20Mは、代替マスタ装置50から入力切替信号を入力可能になっている。表示装置20Mは、代替マスタ装置50から入力切替信号を受信すると、代替マスタ装置50からのコンテンツを入力可能になる。なお、シリアル接続が必須ではなく、入力切替信号がシリアル通信以外の通信方式(例えば表示入出力デバイス経由で映像信号と共に)で通信されてもよい。
また、代替マスタ装置50は、マスタ装置10Mの故障発生前には、スタンバイ状態である。そのため、代替マスタ装置50は、同期信号を送信せず、マスタ用のコンテンツを出力しない。
各スレーブ装置10Sは、マスタ装置10Mから同期信号を受信する。各スレーブ装置10Sは、同期信号に従ったタイミングで、コンテンツを切り替えて再生することで、出力先としてのスレーブ用の各表示装置20Sへ次のコンテンツを出力する。スレーブ用の各表示装置20Sは、各スレーブ装置10Sから取得された次のコンテンツを表示する。
このように、マスタ装置10Mの故障発生前では、マスタ装置10M及び各スレーブ装置10Sは、正常に同期信号を通信でき、同期信号に基づいて同期再生を継続できる。また、表示装置20M及び各表示装置20Sは、同期出力されたコンテンツを取得して表示するので、同期表示を継続できる。つまり、表示装置20M及び各表示装置20Sによる同期表示はいずれも正常である。
次に、マスタ装置10Mの故障発生後では、マスタ装置10Mが故障により停止している。例えば、サーバ装置30が、ハートビート監視によりマスタ装置10Mの故障を検出し、代替マスタ装置50に状態切替信号を送信する。代替マスタ装置50は、状態切替信号に基づいて、同期稼働状態となる。同期稼働状態では、代替マスタ装置50は、マスタ装置10Mに代替して同期再生を補助する。
同期再生の補助では、代替マスタ装置50は、マスタ用の表示装置20Mに入力切替信号を送信する。表示装置20Mは、入力切替信号を受信すると、入力切替信号に基づいて、マスタ装置10Mからのコンテンツの入力から、代替マスタ装置50からのコンテンツの入力に切り替える。代替マスタ装置50は、マスタ装置10Mと同じコンテンツを再生して出力先の表示装置20Mにコンテンツを出力する。表示装置20Mは、代替マスタ装置50からのコンテンツを入力して取得する。
また、同期再生の補助では、代替マスタ装置50は、マスタ装置10Mに代わって、各スレーブ装置10Sに同期信号を送信する。各スレーブ装置10Sは、代替マスタ装置50から同期信号を受信すると、同期信号に基づいて、代替マスタ装置50から取得されたコンテンツを表示する。
このように、マスタ装置10Mの故障発生後では、マスタ装置10M及び各スレーブ装置10Sは、代替マスタ装置50がマスタ装置10Mに代替して正常に同期信号を通信でき、同期信号に基づいて同期再生を継続できる。また、表示装置20M及び各表示装置20Sは、同期出力されたコンテンツを取得して表示するので、同期表示を継続できる。つまり、表示装置20M及び各表示装置20Sによる同期表示はいずれも正常である。
したがって、マスタ装置10Mの故障発生後に同期再生が困難な期間は、マスタ装置10Mの故障発生時から代替マスタ装置50が同期稼働状態となるまでの期間に短縮され得る。この期間に例えば各表示装置20による表示はブラックアウトした画面となる可能性があるが、この期間が短縮可能である。これにより、表示制御システム5は、マスタ装置10Mの故障によるシステムへの影響を最小化できる。また、全表示制御装置10(マスタ装置10M及び各スレーブ装置10S)によるコンテンツ再生の自動復旧が可能である。また、全表示装置20(表示装置20M及び各表示装置20S)によるコンテンツ表示の自動復旧が可能である。
(表示制御システムの構成の変形例)
次に、表示制御システムの構成の変形例について説明する。
本実施形態では、図1に示すように、各表示制御装置10(マスタ装置10M及びスレーブ装置10S)と、各表示装置20と、サーバ装置30と、操作端末40と、代替マスタ装置50と、を含む構成であることを主に例示したが、これに限られない。ここでは、図11~図14を用いて、表示制御システムの変形構成を例示する。なお、図11~図14では、マスタ装置10Mを「M」,「M1」,「M2」、・・・、スレーブ装置10Sを「S」、サーバ装置30を「SV」、とも記載する。なお、図11~図14では、表示装置20、サーバ装置30及び操作端末40の図示を省略することもある。
図11は、表示制御システムの第1変形構成例を示す概略図である。図11に示す表示制御システム5Aは、複数のスレーブ装置10Sのうちの1つのスレーブ装置10S1が、代替マスタ装置50を兼ねている。つまり、代替マスタ装置50としてのスレーブ装置10S1は、故障前にはスタンバイ状態ではなく、スレーブ装置10S1として動作している。スレーブ装置10S1は、サーバ装置30から状態切替信号を取得すると、代替マスタ装置50の同期稼働状態に遷移し、マスタ装置10Mに代替して動作する。この場合、代替マスタ装置50としてのスレーブ装置10S1は、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力してこのコンテンツを表示させてもよいし、マスタ装置10Mの故障前から継続してスレーブ用のコンテンツをスレーブ用の表示装置20Sに出力してこのコンテンツを表示させてもよい。さらにマスタ用の表示装置20Mと従来のスレーブ用の表示装置20Sそれぞれにそれぞれのコンテンツを表示させてもよい。また、代替マスタ装置50としてのスレーブ装置10S1は、他の各スレーブ装置10Sに同期信号を送信する。
図12は、表示制御システムの第2変形構成例を示す図である。図12に示す表示制御システム5Bは、サーバ装置30が、代替マスタ装置50を兼ねている。つまり、代替マスタ装置50としてのサーバ装置30は、故障前にはスタンバイ状態ではなく、サーバ装置30として動作している。サーバ装置30は、マスタ装置10Mの動作が異常であることを検出すると、代替マスタ装置50の同期稼働状態に遷移し、サーバ装置30としての動作とともに、マスタ装置10Mに代替しても動作する。この場合、代替マスタ装置50としてのサーバ装置30は、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力してこのコンテンツを表示させても表示させなくてもよい。また、代替マスタ装置50としてのサーバ装置30は、各スレーブ装置10Sに同期信号を送信する。第2変形構成例では、サーバ装置30が他の装置に状態切替信号を送信することが不要である。
図13は、表示制御システムの第3変形構成例を示す図である。図13に示す表示制御システム5Cは、表示制御システムとは異なる外部システムの1つの装置(外部装置)が、代替マスタ装置50を兼ねている。つまり、代替マスタ装置50としての外部装置60は、故障前にはスタンバイ状態ではなく、外部システムにおいて外部装置として動作している。外部装置は、サーバ装置30から状態切替信号を取得すると、代替マスタ装置50の同期稼働状態に遷移し、マスタ装置10Mに代替して動作する。この場合、外部装置60は、外部システムの1つの装置として動作も継続して実施してもよいし、外部システムの1つの装置として動作を継続せずに、マスタ装置10Mに代替して動作することに専念してもよい。この場合、外部装置60は、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力してこのコンテンツを表示させても表示させなくてもよい。また、外部装置60は、各スレーブ装置10Sに同期信号を送信する。
図14は、表示制御システムの第4変形構成例を示す図である。図14に示す表示制御システム5Dは、1つのマスタ装置10M及び1つ以上のスレーブ装置10Sを含む同期グループG(G1,G2,G3,・・)を複数含んで構成される。図14では、同期グループG1がマスタ装置10M1及びスレーブ装置10S11,10S12を含み、同期グループG2がマスタ装置10M2及びスレーブ装置10S21,10S22を含む。図1では、マスタ装置10M1に対して予備的に設けられた代替マスタ装置50は1つであり、つまり代替マスタ装置50がマスタ装置10M毎に設けられることを例示した。図14では、複数の同期グループG1,G2,・・・に含まれる各マスタ装置10M1,10M2,・・・に対して、共通に1つ設けられている。
図14に示す代替マスタ装置50は、図1に示した代替マスタ装置50と同様に、故障前にはスタンバイ状態ではある。代替マスタ装置50は、所定の同期グループG(例えば同期グループG1)のサーバ装置30から状態切替信号を取得すると、同期稼働状態に遷移し、上記の所定の同期グループGのマスタ装置10M(例えばマスタ装置10M1)に代替して動作する。この場合、代替マスタ装置50は、例えば、同期グループG1のマスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20M1に出力してこのコンテンツを表示させる。また、代替マスタ装置50は、同期グループG1用の同期信号を各スレーブ装置10S11,10S12に送信する。
このように第4変形構成例の代替マスタ装置50は、各同期グループGに含まれるいずれのマスタ装置10Mが故障した場合でも、故障したマスタ装置10Mに代替して動作可能である。例えば、表示制御システム5が大規模なサイネージシステムである場合、1つのマスタ装置10Mと複数のスレーブ装置10Sとを合わせて合計10台の表示制御装置10を有する同期グループが複数構成されることがある。この場合に、表示制御システム5が、全同期グループGのマスタ装置10Mに代替する動作が可能な代替マスタ装置50を備えることで、同期グループ毎つまりマスタ装置10M毎に代替マスタ装置50を備えることを不要にできる。よって、表示制御システム5は、代替マスタ装置50の設置台数を抑制できるので、表示制御システム5内の各種装置の設置台数を抑制でき、コスト削減可能である。
このような表示制御システム5によれば、デジタルサイネージにおいて、異なる表示制御装置10間でのコンテンツ同期再生を実現できる。この場合、表示制御システム5は、各表示制御装置10がマスタ装置10M及びスレーブ装置10Sとなって役割分担をすることで、各表示制御装置10が連携せずに個別に時刻同期を行うよりも、コンテンツの同期再生の同期精度を高くできる。よって、広告又はエンターテイメント等の業界において広告価値を向上できる。また、表示制御システム5は、各表示制御装置10が同期再生することで、各表示装置20によるコンテンツの表示において、フレームの切替タイミングを一致させることができる。このフレームの切替タイミングを一致は、動画において特に有益であり、静止画においても有益である。また、コンテンツ再生時の同期ずれが許容されない場面でも、本実施形態によれば、同期再生及び同期表示が不能な時間を短縮でき、同期再生及び同期表示の自動復旧もできる。
また、例えばマスタ装置10Mのハードウェアが故障することを完全に回避することは困難であるので、放映事故を完全に回避することは困難である。これに対し、表示制御システム5は、代替マスタ装置50を稼働させることでマスタ機能を自動的に復旧でき、各スレーブ装置10Sとの間で同期再生が完全に停止する時間を短縮でき、放映事故の影響を抑制して最小化できる。また、表示制御システム5は、放映事故の影響を小さくすることで、運用コスト又はメンテナンスコスト等を削減できる。例えば、運用者等が直接現場に行って故障したマスタ装置10Mを入れ替えるという手間とコストを削減できる。
以上、図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現可能である。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「先ず、」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
上記実施形態では、代替マスタ装置50は、スタンバイ状態において、サーバ装置30の代わりにマスタ装置10Mの死活監視を行ってもよい。この場合、代替マスタ装置50は、通信デバイス52が、スレーブ装置10Sと同様に、マスタ装置10Mからの同期信号を受信する。プロセッサ51は、マスタ装置10Mから所定のタイミングに同期信号を受信しなかった場合、又は前回の同期信号の受信から所定時間以上経過した場合に、マスタ装置10Mの動作に異常があるとして検出してもよい。この場合、プロセッサ51は、代替マスタ装置50の状態をスタンバイ状態から同期稼働状態に切り替え、マスタ装置10Mに代替して動作を開始する。
上記実施形態では、サーバ装置30が表示制御装置10へ表示スケジュールを送信することで、サーバ装置30が主導してサーバ装置30と表示制御装置10とが表示スケジュールを共有することを例示したが、これに限られない。例えば、表示制御装置10が表示スケジュールを取得(例えば生成)してサーバ装置30へ送信することで、表示制御装置10が主導してサーバ装置30と表示制御装置10とが表示スケジュールを共有してもよい。なお、番組表PRについても同様である。
上記実施形態では、サーバ装置30が表示制御装置10へコンテンツを送信することで、サーバ装置30が主導してサーバ装置30と表示制御装置10とがコンテンツを共有することを例示したが、これに限られない。例えば、表示制御装置10がコンテンツを取得(例えば生成)してサーバ装置30へ送信することで、表示制御装置10が主導してサーバ装置30と表示制御装置10とがコンテンツを共有してもよい。
上記実施形態では、表示装置20と表示制御装置10とが別体の装置であることを例示したが、一体の装置であってもよい。この場合、表示装置20に表示制御装置10が内蔵されてもよいし、表示制御装置10の筐体に表示装置20が配置されてもよい。また、表示制御装置10は、サーバ装置30に内蔵されてもよい。この場合、サーバ装置30が表示装置20に対する表示制御を行ってよい。また、サーバ装置30は、表示制御装置10を内蔵すると共に、サーバ装置30の筐体に表示装置20を配置し、オールインワンの装置として構成されてもよい。この場合、サーバ装置30から複数の表示装置20に向けて、それぞれスケジュールされたコンテンツが直接配信されてもよい。
以上のように、上記実施形態の同期出力システム(例えば表示制御システム5)は、複数の表示装置20に複数のコンテンツを同期して出力する複数の表示制御装置10と、複数のコンテンツを同期して出力するための同期信号を送信可能な同期制御装置(例えば代替マスタ装置50)と、を備える。複数の表示制御装置10は、マスタ装置10Mと1以上のスレーブ装置10Sとからなる。マスタ装置10Mは、同期信号をスレーブ装置10Sに送信し、マスタ用のコンテンツ(第1のコンテンツの一例)をマスタ用の表示装置20M(第1の表示装置の一例)に出力する。スレーブ装置10Sは、同期信号を受信し、同期信号に基づいてスレーブ用のコンテンツ(第2のコンテンツの一例)をスレーブ用の表示装置20S(第2の表示装置の一例)に出力する。同期制御装置は、マスタ装置10Mの異常を検出した場合、同期信号のスレーブ装置10Sへの送信を開始する。
これにより、同期出力システムは、マスタ装置10Mに異常(例えば故障)が発生した場合でも、同期制御装置がマスタ装置10Mに代替して同期信号の送信を開始できる。よって、この同期信号を受けたスレーブ装置10Sは、同期信号に従って同期してコンテンツを出力できる。よって、スレーブ装置10Sによるコンテンツの同期出力を早期に復旧でき、コンテンツの同期出力及び表示装置20による同期表示を継続して実施できる。
また、同期出力システムは、マスタ装置10Mに通信可能に接続されたサーバ装置30を備えてよい。サーバ装置30は、マスタ装置10Mの異常を検出し、マスタ装置10Mの異常が検出されたことを示す異常検出情報を同期制御装置に送信してよい。同期制御装置は、サーバ装置30から異常検出情報を受信し、異常検出情報に基づいて、マスタ装置10Mの異常を検出してよい。
これにより、同期出力システムは、サーバ装置30が、例えばハートビート監視によりマスタ装置10Mの異常を検出可能であり、同期制御装置によるマスタ装置10Mの異常を検出するための監視に係る処理負荷を低減できる。
また、同期制御装置は、マスタ装置から同期信号を受信可能であり、マスタ装置10Mからの同期信号の受信の状況に基づいて、マスタ装置10Mの異常の有無を検出してよい。
これにより、同期出力システムは、例えば、通常運用時にマスタ装置10Mがスレーブ装置10Sに送信する同期信号を監視し、同期信号が正常に受信できない場合に、マスタ装置10Mに異常があることを検出可能である。この場合、サーバ装置30による死活監視が不要であり、サーバ装置30がマスタ装置10Mの監視に係る処理負荷を低減できる。
また、マスタ用の表示装置20Mは、マスタ用のコンテンツを入力してよい。同期制御装置は、マスタ装置10Mの異常を検出した場合、マスタ用の表示装置20Mに、マスタ用のコンテンツの入力元をマスタ装置10Mから同期制御装置に切り替えるよう指示し、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力してよい。
これにより、同期出力システムは、マスタ用の表示装置20Mが、マスタ用のコンテンツの入力元を同期制御装置に切り替えることができる。よって、マスタ用の表示装置20Mは、異常が発生したマスタ装置10Mからマスタ用のコンテンツを入力できない場合でも、同期制御装置からマスタ用のコンテンツを入力できる。この場合、表示装置20Mは、入力切替時に出力画像が一瞬乱れ得るが、その後迅速にマスタ用のコンテンツの表示を復旧できる。
また、マスタ用のコンテンツは、連続する複数のコンテンツを有してよい。同期制御装置は、マスタ用のコンテンツの出力状態を示す複数の状態情報(例えば「State」)と、出力状態を遷移させる複数の遷移情報(Transition)と、を有する状態遷移情報(例えば番組表PR)を保持してよい。同期制御装置は、マスタ装置10Mの異常を検出しない期間に、状態遷移情報に基づいて、マスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力し、マスタ用の表示装置20Mに同期制御装置からのマスタ用のコンテンツの表示を待機させてよい。
これにより、同期出力システムは、マスタ装置10Mと同様に、マスタ用のコンテンツ出力用の状態遷移情報を有している。よって、同期制御装置は、マスタ装置10Mに代替して動作する前のスタンバイ状態には、マスタ装置10Mが有する状態遷移情報と同様の状態遷移情報に基づいて、マスタ装置10Mと同様のマスタ用のコンテンツをマスタ用の表示装置20Mに出力できる。また、マスタ用の表示装置20Mは、同期制御装置がスタンバイ状態である期間には、マスタ装置10Mからのマスタ用のコンテンツを表示しており、同期制御装置からのマスタ用のコンテンツの表示を待機できる。よって、マスタ装置10Mに異常が発生した場合でも、同期制御装置からのマスタ用のコンテンツを迅速に表示でき、マスタ用のコンテンツの表示を速やかに再開できる。
また、同期制御装置は、マスタ用のコンテンツの出力状態を示す複数の状態情報と、出力状態を遷移させる遷移時刻を含む複数の遷移情報と、を有する状態遷移情報を保持してよい。同期制御装置は、現在時刻を計時し、計時された現在時刻と遷移時刻とに基づいて、複数の遷移情報に基づく複数の同期信号のうち送信対象の同期信号を決定し、決定された同期信号をスレーブ装置に送信してよい。
これにより、同期出力システムは、現在時刻(例えばマスタ装置10Mの異常が検出された時刻)を基にいずれの同期信号(例えば「Syncronize1」、「Syncronize2」、・・・)を送信すべきか決定できる。同期制御装置は、この同期信号を送信することで、マスタ装置10Mが主導した同期を引き継いで、マスタ装置10Mにより送信済みのコンテンツに後続するコンテンツから出力を再開できる。
また、同期制御装置は、マスタ装置10M毎に1つ設けられてよい。これにより、例えば複数のマスタ装置10Mに同時に異常が発生した場合でも、マスタ装置10M毎に用意された同期制御装置が、各マスタ装置10Mに代替してマスタ機能(例えば同期信号の送信、マスタ用のコンテンツの出力)を実施できる。
また、スレーブ装置10Sは、複数設けられてよい。同期制御装置は、複数のスレーブ装置10Sのうちの1つのスレーブ装置10S(例えばスレーブ装置10S1)でよい。これにより、同期出力システムは、予備的にスタンバイ状態の専用装置を備えることを不要にでき、通常運用時に使用しているスレーブ装置10Sを一層有効に活用でき、システム内の装置の設置数を小さくできる。
また、同期制御装置は、マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sに通信可能に接続されたサーバ装置30でよい。これにより、同期出力システムは、予備的にスタンバイ状態の専用装置を備えることを不要にでき、通常運用時に使用しているサーバ装置30を一層有効に活用でき、システム内の装置の設置数を小さくできる。また、同期制御装置は、マスタ装置10Mの異常を検出した後にマスタ装置10Mの代替動作を開始するための信号送信等が不要であり、迅速にマスタ装置10Mの代替動作を開始できる。
また、同期制御装置は、マスタ装置10M及びスレーブ装置10Sに通信可能に接続された外部装置60でよい。これにより、同期出力システムは、予備的にスタンバイ状態の専用装置を備えることを不要にでき、通常運用時に外部システムで動作している外部装置60を活用でき、システム内の装置の設置数を小さくできる。
また、複数の表示制御装置10を含む同期グループGが複数設けられてよい。同期制御装置は、複数の同期グループGに対して共通に1つ設けられてよい。これにより、同期出力システムは、例えばマスタ装置10Mに異常が発生し難い場合でも、使用頻度の低い同期制御装置が多数設置されることを抑制でき、同期制御装置の設置コストを低減でき、同期制御装置の費用対効果が高い運用が可能である。
本開示は、マスタ装置の異常に起因するマスタ・スレーブ方式に従ったコンテンツの同期出力への影響を低減できる同期出力システム及び同期出力方法等に有用である。
5,5A,5B,5C,5D 表示制御システム
10 表示制御装置
10M マスタ装置
10S スレーブ装置
11 プロセッサ
12 通信デバイス
13 メモリ
20,20M,20S 表示装置
30 サーバ装置
31 プロセッサ
32 通信デバイス
33 メモリ
40 操作端末
50 代替マスタ装置
51 プロセッサ
52 通信デバイス
53 メモリ
60 外部装置
G1,G2,G3 同期グループ

Claims (12)

  1. 複数の表示装置に複数のコンテンツを同期して出力する複数の表示制御装置と、
    前記複数のコンテンツを同期して出力するための同期信号を送信可能な同期制御装置と、
    を備え、
    前記複数の表示制御装置は、マスタ装置とスレーブ装置とからなり、
    前記マスタ装置は、前記同期信号を前記スレーブ装置に送信するとともに、第1のコンテンツを第1の表示装置に出力し、
    前記スレーブ装置は、前記同期信号を受信し、前記同期信号に基づいて第2のコンテンツを第2の表示装置に出力し、
    前記同期制御装置は、前記マスタ装置の異常を検出した場合、前記同期信号の前記スレーブ装置への送信を開始する、
    同期出力システム。
  2. 前記マスタ装置に通信可能に接続されたサーバ装置、を更に備え、
    前記サーバ装置は、
    前記マスタ装置の異常を検出し、
    前記マスタ装置の異常が検出されたことを示す異常検出情報を前記同期制御装置に送信し、
    前記同期制御装置は、
    前記サーバ装置から前記異常検出情報を受信し、
    前記異常検出情報に基づいて、前記マスタ装置の異常を検出する、
    請求項1に記載の同期出力システム。
  3. 前記同期制御装置は、
    前記マスタ装置から前記同期信号を受信可能であり、
    前記マスタ装置からの前記同期信号の受信の状況に基づいて、前記マスタ装置の異常の有無を検出する、
    請求項1に記載の同期出力システム。
  4. 前記第1の表示装置は、前記第1のコンテンツを入力し、
    前記同期制御装置は、
    前記マスタ装置の異常を検出した場合、前記第1の表示装置に、前記第1のコンテンツの入力元を前記マスタ装置から前記同期制御装置に切り替えるよう指示し、
    前記第1のコンテンツを前記第1の表示装置に出力する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の同期出力システム。
  5. 前記第1のコンテンツは、連続する複数のコンテンツを有し、
    前記同期制御装置は、
    前記第1のコンテンツの出力状態を示す複数の状態情報と、前記出力状態を遷移させる複数の遷移情報と、を有する状態遷移情報を保持し、
    前記マスタ装置の異常を検出しない期間は、前記状態遷移情報に基づいて、前記第1のコンテンツを前記第1の表示装置に出力し、前記第1の表示装置に前記同期制御装置からの前記第1のコンテンツの表示を待機させる、
    請求項4に記載の同期出力システム。
  6. 前記同期制御装置は、
    前記第1のコンテンツの出力状態を示す複数の状態情報と、前記出力状態を遷移させる遷移時刻と、を含む複数の遷移情報と、を有する状態遷移情報を保持し、
    現在時刻を計時し、
    計時された現在時刻と前記遷移時刻とに基づいて、複数の前記遷移情報に基づく複数の同期信号のうち送信対象の同期信号を決定し、
    決定された前記同期信号を前記スレーブ装置に送信する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の同期出力システム。
  7. 前記同期制御装置は、前記マスタ装置毎に1つ設けられた、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の同期出力システム。
  8. 前記スレーブ装置は、複数設けられ、
    前記同期制御装置は、複数のスレーブ装置のうちの1つのスレーブ装置である、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の同期出力システム。
  9. 前記同期制御装置は、前記マスタ装置及び前記スレーブ装置に通信可能に接続されたサーバ装置である、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の同期出力システム。
  10. 前記同期制御装置は、前記マスタ装置及び前記スレーブ装置に通信可能に接続された外部装置である、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の同期出力システム。
  11. 前記マスタ装置と前記スレーブ装置とからなる同期グループが複数設けられ、
    前記同期制御装置は、前記複数の同期グループに対して共通に1つ設けられた、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の同期出力システム。
  12. 複数の表示装置に複数のコンテンツを同期して出力する複数の表示制御装置と、
    前記複数のコンテンツを同期して出力するための同期信号を送信可能な同期制御装置と、を備える同期出力システムにおける同期出力方法であって、
    前記複数の表示制御装置は、マスタ装置とスレーブ装置とからなり、
    前記マスタ装置が、前記同期信号を前記スレーブ装置に送信するステップと、
    前記マスタ装置が、第1のコンテンツを第1の表示装置に出力するステップと、
    前記スレーブ装置が、前記同期信号を受信するステップと、
    前記スレーブ装置が、前記同期信号に基づいて第2のコンテンツを第2の表示装置に出力するステップと、
    前記同期制御装置が、前記マスタ装置の異常を検出した場合、前記同期信号の前記スレーブ装置への送信を開始するステップと、
    を有する同期出力方法。
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