JP2022127470A - 膨張機一体型圧縮機及び冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を向上させた膨張機一体型圧縮機を提供する。【解決手段】膨張機一体型圧縮機100は、回転軸120、圧縮機構102、膨張機構104、発熱体124、及び温度センサ140を備えている。圧縮機構102は冷媒を圧縮する。膨張機構104は、回転軸120を支持する第1気体軸受118、及び回転軸120に取り付けられたタービンホイール105を有している。膨張機構104は、回転軸120を介して圧縮機構102と接続され、冷媒を膨張させる。温度センサ140は、第1気体軸受118の温度又は第1気体軸受118の周囲の温度を検出する。発熱体124は、温度センサ140の検出結果に応じて第1気体軸受118を加熱する。【選択図】図1

Description

本開示は、膨張機一体型圧縮機及び冷凍装置に関する。
特許文献1は、膨張機一体型圧縮機を開示する。この膨張機一体型圧縮機は、モータ、圧縮機、膨張機、圧縮機と膨張機との間に配置される非接触型軸受及びこれらの要素を収納するケーシングを備える。非接触型軸受は、ラジアル磁気軸受である。
特開2015-94259号公報
膨張機一体型圧縮機では、起動前、空気の温度差によってラジアル軸受及びその周囲に凝縮水が発生することがある。凝縮水はラジアル軸受を損傷するおそれがある。ラジアル軸受が損傷すると、膨張機一体型圧縮機の耐久性が低下する。
本開示は、耐久性を向上させた膨張機一体型圧縮機を提供する。
本開示の膨張機一体型圧縮機は、
回転軸と、
冷媒を圧縮する圧縮機構と、
前記回転軸を支持する気体軸受と前記回転軸に取り付けられたタービンホイールとを有し、前記回転軸を介して前記圧縮機構と接続され、前記冷媒を膨張させる膨張機構と、
前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサの検出結果に応じて前記気体軸受を加熱する発熱体と、
を備える。
本開示の冷凍装置は、
上記本開示の膨張機一体型圧縮機を備える。
本開示によれば、耐久性を向上させた膨張機一体型圧縮機を提供できる。
本開示の実施の形態1における膨張機一体型圧縮機の断面図 回転軸の軸方向に垂直な第1気体軸受の断面図 実施の形態1における膨張機一体型圧縮機の動作を示す特性図 実施の形態1における発熱体及び回転軸の制御を示すフローチャート 本開示の実施の形態2における冷凍装置の構成図
(本開示の基礎となった知見等)
自然冷媒の1つである空気を冷媒として用いた冷凍装置が知られている。空気を冷媒として用いた冷凍装置は、-50℃以下の超低温用途において、フロンなどの既存の冷媒を用いた冷凍装置と同等以上の効率を得ることができるため、注目を集めている。膨張機一体型圧縮機は、空気を冷媒として用いた冷凍装置に採用されうる。
特許文献1は、膨張機一体型圧縮機のラジアル軸受として磁気軸受が使用されている。しかし、磁気軸受には、高価である、小型化が難しい、停電時のバックアップが必要である、消費電力が大きい、といった欠点がある。そこで、本発明者らは、膨張機一体型圧縮機に気体軸受を採用することによって、膨張機一体型圧縮機の小型化及び高効率化を試みた。しかし、何らかの原因によって、気体軸受に不具合が生じ、膨張機一体型圧縮機を起動することができなかったり、気体軸受が損傷したりすることがあった。不具合の原因について鋭意検討を行った結果、本発明者らは、温度変化又は温度差に起因して気体軸受及びその周囲で空気中の水分が結露し、凝縮水が発生することを突き止めた。
膨張機一体型圧縮機の膨張機構は、冷凍庫のような冷却対象に接続されており、低温である。そのため、膨張機構の気体軸受は冷却されやすい環境に置かれている。気体軸受及びその周囲の温度が空気の露点を下回ると、空気中の水分の一部が水滴となり、結露が発生する。このような状況は、特に、膨張機一体型圧縮機の運転が停止したときに発生しやすい。
ラジアル軸受、特に気体軸受に凝縮水が侵入すると、摩擦が増大したり、気体軸受から得られる反力が不均一化したりすることにより、気体軸受を含む回転系の安定性が損なわれ、気体軸受が損傷するおそれがある。また、膨張機一体型圧縮機の始動性が悪化するおそれがある。よって、本発明者らは、上記課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、温度センサの検出結果に応じて気体軸受を加熱する発熱体によって、気体軸受及びその周囲に発生した凝縮水を蒸発させることにより、気体軸受の耐久性を向上させた膨張機一体型圧縮機を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、又は、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1から図4を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
図1は、実施の形態1における膨張機一体型圧縮機の断面図である。膨張機一体型圧縮機100は、回転軸120、圧縮機構102、膨張機構104、発熱体124、及び温度センサ140を備えている。圧縮機構102は冷媒を圧縮する。膨張機構104は、回転軸120を支持する第1気体軸受118、及び回転軸120に取り付けられたタービンホイール105を有している。第1気体軸受118はラジアル軸受である。膨張機構104は、回転軸120を介して圧縮機構102と接続され、冷媒を膨張させる。温度センサ140は、第1気体軸受118の温度又は第1気体軸受118の周囲の温度を検出する。発熱体124は、温度センサ140の検出結果に応じて第1気体軸受118を加熱する。以下、第1気体軸受118の温度又はその周囲の温度を「温度Ti」と表記する。温度センサ140の検出結果は、温度Tiであってもよく、温度Tiに対応する別の情報であってもよい。
タービンホイール105は、回転軸120とともに回転する。タービンホイール105によって、冷媒から仕事が引き出される。膨張機一体型圧縮機100では、膨張機構104によって回収された冷媒の膨張エネルギーが圧縮機構102において冷媒を圧縮するための仕事の一部として使用される。
膨張機一体型圧縮機100において、発熱体124が、温度センサ140の検出結果に応じて第1気体軸受118を加熱することにより、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を蒸発させて除去することができる。これにより、第1気体軸受118の摩擦の低減及び反力の安定化が図れるので、第1気体軸受118の損傷を抑制できる。
発熱体124は、回転軸120の軸方向において、タービンホイール105の背面側の第1空間126に配置されている。第1空間126は、膨張機構104の出口に近いことから、膨張機一体型圧縮機100の運転停止期間において温度が低下しやすい。発熱体124が第1空間126に配置されていると、より確実に、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去することができる。
本実施の形態において、第1気体軸受118は、動圧軸受である。ここで、気体軸受とは、流体の膜によって支持力を発生させるように構成された軸受である。気体軸受として、静圧軸受と動圧軸受とが挙げられる。静圧軸受は、圧縮された流体を外部から静圧軸受に供給することを必要とする。動圧軸受は、外部からの圧縮された流体の供給を必要とせず、流体に発生する動圧を支持力として用いる。第1気体軸受118が動圧軸受であることにより、流体を予め圧縮するための加圧機構を必要としない。そのため、膨張機構104の小型化を図ることができる。
本実施の形態において、第1気体軸受118は、フォイル軸受である。フォイル軸受は、動圧軸受の1つである。フォイル軸受では、可とう性を有する1又は複数の薄板(フォイル)によって軸受面が構成されている。フォイル軸受は、流体の膜の不安定化作用を軸受面の弾性変形とフォイルの摩擦により吸収し、安定化する。フォイルに水分が介在すると、摩擦による不具合が発生する。そのため、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去することが特に重要である。
図2は、回転軸120の軸方向に垂直な第1気体軸受118の断面図である。第1気体軸受118は、フォイルホルダ118a及び少なくとも1つのフォイル118bを有する。フォイルホルダ118aは、円筒の形状を有する部材である。フォイルホルダ118aの内部に、フォイル118bが設けられている。フォイル118bは、回転軸120の周囲に配置されて軸受面を構成している部材である。フォイル118bは、典型的には、金属製の薄板である。フォイル軸受は、高い剛性を示し、高速回転で運転される回転機械に適している。
図2に示すように、第1気体軸受118は、フォイルホルダ118a及び複数のリーフフォイル118bを有していてもよい。第1気体軸受118は、リーフ型のフォイル軸受であってもよい。リーフフォイル118bの一端部は、フォイルホルダ118aに固定された固定端である。リーフフォイル118bの他端部は、半径方向に揺動可能な自由端である。
第1気体軸受118は、フォイルホルダ、トップフォイル及びバンプフォイルを有していてもよい。第1気体軸受118は、バンプ型のフォイル軸受でありうる。バンプフォイルは、波形の形状を有するフォイルであり、フォイルホルダの内周面上に配置される。バンプフォイルの上に平坦なトップフォイルが配置される。トップフォイルと回転軸との間に気体膜が形成される。
第1気体軸受118において気体膜を形成する気体の種類は特に限定されない。気体膜を形成する気体は、膨張機一体型圧縮機100の冷媒であってもよい。気体膜を形成する気体は、例えば、空気である。
発熱体124は、例えば、第1気体軸受118のフォイルホルダ118aに取り付けられている。運転停止期間において、フォイルホルダ118aの表面及びその周囲において、特に結露による凝縮水が発生しやすい。発熱体124がフォイルホルダ118aに取り付けられていることにより、より確実に、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去することができる。
発熱体124は、例えば、第1気体軸受118に取り付けられた抵抗加熱ヒータを含む。発熱体124としての抵抗加熱ヒータは、軸受118に巻き付けられていてもよく、軸受118に貼り付けられていてもよい。抵抗加熱ヒータの例として、リボンヒータ、テープヒータ、シースヒータ、セラミックヒータ、PTCヒータなどが挙げられる。
膨張機一体型圧縮機100は、さらに、回転軸120を回転させる電動機106を備えている。電動機106は、第1空間126に配置されている。電動機106は、固定子110、及び回転軸120に固定された回転子108を有する。電動機106は、誘導電動機であってもよく、直流電動機であってもよい。
膨張機一体型圧縮機100は、さらに、ケーシング122を備えている。圧縮機構102及び膨張機構104は、ケーシング122の内部に収容されている。ケーシング122の内表面には、電動機106の固定子110が固定されている。ケーシング122の内部において、第1気体軸受118と電動機106との間に第1空間126が存在している。第1空間126は、第1気体軸受118の周方向に形成された環状の空間である。
温度センサ140は、第1気体軸受118又はその周囲に設けられている。温度センサ140は、ケーシング122の内部に配置されていてもよい。温度センサ140は、第1空間126に配置されており、第1気体軸受118に取り付けられていてもよい。第1気体軸受118に設けられた孔に温度センサ140が挿入されていてもよい。
膨張機一体型圧縮機100は、さらに、温度センサ141を備えている。温度センサ141は、外気温TEを検出する外気温度センサである。温度センサ141は、ケーシング122の外部に配置されている。「外気温TE」は、膨張機一体型圧縮機100が置かれた環境の温度である。
圧縮機構102は、インペラ103及び吸入口102aを備えている。インペラ103は、冷媒を圧縮するための部品であり、回転軸120に取り付けられている。吸入口102aは、インペラ103に向かって開口している。吸入口102aを通じて、圧縮機構102に冷媒が流入する。
膨張機一体型圧縮機100は、さらに、温度センサ142を備えている。温度センサ142は、圧縮機構102の吸入口102aにおける冷媒の吸入温度を検出する吸入温度センサである。温度センサ142は、吸入口102aに配置されている。温度センサ142は、吸入口102aの内壁に取り付けられていてもよく、吸入口102aの内壁に設けられた孔に挿入されていてもよい。
温度センサ140,141及び142の種類は特に限定されない。温度センサ140,141及び142は、接触式のセンサであってもよいし、非接触式のセンサであってもよい。接触式のセンサの例には、サーミスタを用いた温度センサ、及び熱電対を用いた温度センサが含まれる。非接触式のセンサの例には、赤外線温度センサ及びサーモビューアが含まれる。
膨張機一体型圧縮機100は、さらに、制御部130を備えている。制御部130は、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、記憶装置などを含むDSP(Digital Signal Processor)でありうる。制御部130には、膨張機一体型圧縮機100を適切に運転するためのプログラムが格納されている。制御部130は、発熱体124を制御する。具体的には、制御部130は、発熱体124への通電開始/通電停止を制御する。発熱体124の制御には、温度センサ140と、温度センサ141及び/又は温度センサ142との検出結果が参照されうる。
圧縮機構102は、第2気体軸受114及び第3気体軸受116を備えている。第2気体軸受114はラジアル軸受である。第3気体軸受116はスラスト軸受である。第3気体軸受116は、スラストカラー116aを有する。第3気体軸受116は、回転軸120に発生する軸方向の推力を支持し、回転軸120を適切な位置に保持する役割を担っている。
本実施の形態では、回転軸120に、タービンホイール105、第1気体軸受118、第2気体軸受114、第3気体軸受116のスラストカラー116a、及びインペラ103が取り付けられて、回転体111が形成されている。回転体111は、第1気体軸受118、第2気体軸受114、及び第3気体軸受116によって回転自在に支持されている。
ケーシング122の内部において、第2気体軸受114と電動機106との間に第2空間125が存在している。第2空間125は、第2気体軸受114の周方向に形成される略環状の空間である。
[1-2.動作]
以上のように構成された膨張機一体型圧縮機100の動作について、図3を参照しながら説明する。図3は、膨張機一体型圧縮機100の動作を示す特性図である。図3の上図において、縦軸は、温度センサ140によって検出された第1気体軸受118又はその周囲の温度Tiを示す。図3の中図において、縦軸は、回転軸120の回転数を示す。図3の下図において、縦軸は、発熱体124の消費電力を示す。図3において、横軸は時間を示す。
回転軸120の回転が停止した状態において、温度センサ140によって温度Tiが検出され、かつ、温度センサ140の検出結果に応じて第1気体軸受118が加熱される。
温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T1未満である場合、発熱体124が気体軸受118を加熱する。詳細には、発熱体124への通電を開始する。図3では、このタイミングが「時間A」で示されている。温度Tiが閾値温度T1を下回る場合、第1気体軸受118の周囲の空気が冷却されて凝縮水が発生することがある。しかし、そのような場合にも、上記の構成によれば、必要以上に第1気体軸受118の温度を上昇させることなく、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去することができる。
閾値温度T1は、例えば、制御プログラムに記述された設定値である。閾値温度T1は、結露が発生すると予測される温度よりも高い温度に設定されうる。閾値温度T1は、予め定めた温度であってもよく、外気温TEと共に測定した外気の露点に基づいて定めてもよい。
閾値温度T1は、外気温TEよりも低い温度であってもよい。第1気体軸受118又はその周囲の温度Tiが外気温TEよりも低い場合、圧縮機構102から流入した空気中の水分が冷却されて凝縮水が発生することがある。しかし、そのような場合にも、閾値温度T1が外気温TEよりも低い温度であると、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去することができる。閾値温度T1は、外気温TEよりも10度低い温度であってもよい。外気温TEは、膨張機一体型圧縮機100の使用環境によるが、例えば、摂氏15度から20度である。外気温TEは、温度センサ141によって検出されうる。
閾値温度T1は、吸入口102aにおける冷媒の吸入温度TSよりも低い温度であってもよい。膨張機一体型圧縮機100の運転を開始すると圧力差が生じ、圧力差により電動機106が収納された空間を通って圧縮機構102から膨張機構104へわずかに空気が流れる。第1気体軸受118又はその周囲の温度Tiが吸入温度TSよりも低い場合、圧縮機構102から流入した空気中の水分が冷却されて凝縮水が発生することがある。しかし、そのような場合にも、閾値温度T1が吸入温度TSよりも低い温度であると、運転を開始する前に発熱体124が気体軸受118を加熱することで、第1気体軸受118及びその周囲に凝縮水が発生することを抑制できる。吸入温度TSは、膨張機一体型圧縮機100の仕様によるが、例えば、摂氏20度から40度である。吸入温度TSは、温度センサ142によって検出されうる。吸入温度TSは、膨張機一体型圧縮機100の運転時に吸入口102aにおいて冷媒が到達する最高温度でありうる。
閾値温度T1は、外気温TE及び吸入温度TSの両方よりも低い温度であってもよい。
1つの具体例では、閾値温度T1は、摂氏10度である。ただし、閾値温度T1は特に限定されない。閾値温度T1は、温度センサ140の位置に応じて設定されてもよい。
温度センサ140がケーシング122の内部に配置されているときの発熱体124の作動条件は次の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出されたケーシング122の内部の温度が閾値温度T1未満である場合、発熱体124が気体軸受118の加熱を開始する。このような構成によれば、必要以上に第1気体軸受118の温度を上昇させることなく、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去することができる。
温度センサ140が第1空間126に配置されているときの発熱体124の作動条件は次の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出された第1空間126の温度が閾値温度T1未満である場合、発熱体124が気体軸受118の加熱を開始する。このような構成によれば、必要以上に第1気体軸受118の温度を上昇させることなく、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を確実に除去することができる。
温度センサ140が第1気体軸受118の構成部品の表面に配置されているときの発熱体124の作動条件は次の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出された上記構成部品の表面の温度が閾値温度T1未満である場合、発熱体124が気体軸受118の加熱を開始する。このような構成によれば、必要以上に第1気体軸受118の温度を上昇させることなく、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水をより確実に除去することができる。
制御部130は、温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T1未満であるとき、発熱体124への通電を開始するように構成されていてもよい。
温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T2を超えた場合、発熱体124による第1気体軸受118の加熱を停止する。言い換えると、発熱体124への通電を停止する。図3では、このタイミングが「時間C」で示されている。このような構成によれば、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去した後に、発熱体124によって第1気体軸受118が加熱されることを回避できる。
閾値温度T2は、例えば、制御プログラムに記述された設定値である。ここで、閾値温度T2は、結露により発生した凝縮水がすべて蒸発すると予測される温度よりも高い温度に設定されうる。
閾値温度T2は、外気温TEよりも高い温度である。閾値温度T2は、後述する閾値温度T3よりも高い温度であってもよい。閾値温度T2は、閾値温度T3よりも10度高い温度であってもよい。閾値温度T2は、吸入口102aにおける冷媒の吸入温度TSよりも高い温度であってもよい。1つの具体例では、閾値温度T2は、摂氏50度である。ただし、閾値温度T2は特に限定されない。閾値温度T2は、温度センサ140の位置に応じて設定されてもよい。
温度センサ140がケーシング122の内部に配置されているときの発熱体124の停止条件は次の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出されたケーシング122の内部の温度が閾値温度T2を超えた場合、発熱体124が気体軸受118の加熱を停止する。このような構成によれば、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去した後に、発熱体124によって第1気体軸受118が加熱されることを回避できる。
温度センサ140が第1空間126に配置されているときの発熱体124の停止条件は次の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出された第1空間126の温度が閾値温度T2を超えた場合、発熱体124が気体軸受118の加熱を停止する。このような構成によれば、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去した後に、発熱体124によって第1気体軸受118が加熱されることを回避できる。
温度センサ140が第1気体軸受118の構成部品の表面に配置されているときの発熱体124の停止条件は次の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出された上記構成部品の表面の温度が閾値温度T2を超えた場合、発熱体124が気体軸受118の加熱を停止する。このような構成によれば、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去した後に、発熱体124によって第1気体軸受118が加熱されることを回避できる。
制御部130は、温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T2を超えたとき、発熱体124への通電を停止するように構成されていてもよい。
温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T3を超えた場合、回転軸120の回転を開始してもよい。言い換えれば、電動機106の運転を開始する。閾値温度T3は、外気温TEよりも高い温度である。このような構成によれば、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を除去した状態で、膨張機一体型圧縮機100の運転を開始させることができる。そのため、膨張機一体型圧縮機100の耐久性が向上する。
閾値温度T3は、例えば、制御プログラムに記述された設定値である。閾値温度T3は、結露により発生した凝縮水がすべて蒸発すると予測される温度に設定されうる。
温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T2を超えた場合、発熱体124が気体軸受118の加熱を停止し、温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T3を超えた場合、回転軸120の回転を開始してもよい。閾値温度T3は、閾値温度T2よりも低い温度である。このような構成によれば、仮に、膨張機一体型圧縮機100の運転開始後にサイクル内の冷媒(空気)の流れにより温度変化が生じて第1気体軸受118で凝縮水が発生しても、発熱体124により凝縮水を蒸発させることができる。
閾値温度T3は、外気温TEよりも高い温度であってもよい。閾値温度T3は、外気温TEよりも10度高い温度であってもよい。1つの具体例では、閾値温度T3は、摂氏40度である。ただし、閾値温度T3は特に限定されない。閾値温度T3は、温度センサ140の位置に応じて設定されてもよい。
温度センサ140がケーシング122の内部に配置されているときの回転軸120の回転の開始条件は以下の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出されたケーシング122の内部の温度が閾値温度T3を超えた場合、回転軸120の回転を開始する。このような構成によれば、凝縮水を十分に除去した後、膨張機一体型圧縮機100をより安全に起動することができる。
温度センサ140が第1空間126に配置されているときの回転軸120の回転の開始条件は以下の通りである。すなわち、温度センサ140によって検出された第1空間126の温度が閾値温度T3を超えた場合、回転軸120の回転を開始する。このような構成によれば、凝縮水を十分に除去した後、膨張機一体型圧縮機100をより安全に起動することができる。
温度センサ140が第1気体軸受118の構成部品の表面に配置されているときの回転軸120の回転の開始条件は以下の通りである。すなわち、場合、温度センサ140によって検出された上記構成部品の表面の温度が閾値温度T3を超えた場合、回転軸120の回転を開始する。このような構成によれば、凝縮水を十分に除去した後、膨張機一体型圧縮機100をより安全に起動することができる。
制御部130は、温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T3を超えたとき、回転軸120の回転を開始するように構成されていてもよい。
温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T3を超え、かつ閾値温度T2未満である場合、回転軸120は第1速度で回転してもよい。図3では、0rpmから第1速度に増速するタイミングが「時間B」で示されている。温度センサ140によって検出された温度Tiが閾値温度T2を超えた場合、回転軸120は第1速度よりも速い第2速度で回転してもよい。図3では、第1速度から第2速度に増速するタイミングが「時間C」で示されている。膨張機一体型圧縮機100の起動初期に回転軸120の回転数を制限することで、回転体111に作用する電動機106のトルク、インペラ103及びタービンホイール105からの負荷などを小さく維持できる。そのため、システムの状態が安定する前の過渡期に、仮に凝縮水が発生しても第1気体軸受118が損傷するリスクを抑制できる。
第1速度は、第1気体軸受118、第2気体軸受114及び第3気体軸受116によって回転体111を浮上した状態で支持可能な回転数であってもよい。1つの具体例では、第1速度は、3000rpmである。ただし、第1速度は特に限定されない。第1速度は、各気体軸受の特性、回転体111の特性などに応じて設定されうる。
第1速度は、回転軸120(詳細には回転体111)の危険速度の範囲外に設定された速度でありうる。第1速度は、回転軸120の最も低い危険速度よりも低い速度であってもよい。例えば、3000rpm超かつ4000rpm未満の範囲に共振点が存在し、回転軸120が共振することがある。この場合、まず、回転軸120を第1速度で回転させ、温度Tiが上昇して閾値温度T2を超えたときに、回転軸120を加速させて危険速度を速やかに通過し、第2速度に移行する。これにより、回転軸120の共振を回避することができる。
第2速度は、第1速度よりも速い速度であり、定格回転速度に対応している。1つの具体例では、第2速度は、70000rpmである。ただし、第2速度は特に限定されない。
次に、以上のように構成された膨張機一体型圧縮機100の発熱体124及び回転軸120の制御について、図4を参照しながら説明する。図4は、実施の形態1における発熱体124及び回転軸120の制御を示すフローチャートである。膨張機一体型圧縮機100を起動するとき、制御部130は以下のフローチャートの各処理を実行する。
まず、膨張機一体型圧縮機100の起動指令の有無を確認する(ステップS0)。次に、温度センサ140によって温度Tiを検出する(ステップS1)。温度Tiが閾値温度T1未満であるかどうか判断する(ステップS2)。温度Tiが閾値温度T1未満であるとき、発熱体124による気体軸受118の加熱を開始する(ステップS3)。発熱体124が気体軸受118の加熱を開始した後、温度センサ140によって温度Tiを検出する(ステップS4)。温度Tiが閾値温度T3を超え、かつ閾値温度T2未満であるかどうか判断する(ステップS5)。温度Tiが閾値温度T3を超え、かつ閾値温度T2未満であるとき、回転軸120の回転を第1速度で開始する(ステップS6)。回転軸120を第1速度で回転しながら、温度センサ140によって温度Tiを検出する(ステップS7)。温度Tiが閾値温度T2を超えたかどうか判断する(ステップS8)。温度Tiが閾値温度T2を超えたとき、発熱体124による気体軸受118の加熱を停止する(ステップS9)とともに、回転軸120の回転を第2速度に上げて、膨張機一体型圧縮機100の定格回転速度運転を開始する(ステップS10)。
ステップS5において、温度Tiが閾値温度T3を超えない場合には、温度Tiが閾値温度T3を超え、かつ閾値温度T2未満になるまで、ステップS4からステップS5までの処理を繰り返す。ステップS8において、温度Tiが閾値温度T2を超えない場合には、温度Tiが閾値温度T2を超えるまで、ステップS7からステップS8までの処理を繰り返す。
ステップS2において、温度Tiが閾値温度T1以上である場合には、回転軸120の回転を第2速度まで加速させて、膨張機一体型圧縮機100の定格回転速度運転を開始する(ステップS10)。すなわち、ステップS2において、温度Tiが閾値温度T1以上である場合には、発熱体124による気体軸受118の加熱を行わない。
図2に示す第1気体軸受118のフォイル118bは、柔軟性を有する。電動機106を起動し、回転軸120が回転し始めると、フォイル118bと回転軸120との間に微小な隙間が形成される。この隙間において、くさび効果により冷媒(空気)の圧力が上昇する。第1気体軸受118に凝縮水が侵入し、フォイル118bが濡れると、フォイル118bが回転軸120に張り付いて摩擦が増大することがある。また、フォイル118bの動きが阻害されて、各フォイル118bから得られる反力が不均一になることがある。これらの理由により、軸受を含む回転系の支持状態が不安定になることがある。このとき、温度センサ140の検出結果である温度Tiに応じて発熱体124が第1気体軸受118を加熱することによって、第1気体軸受118及びその周囲に発生した結露による凝縮水を蒸発させて除去する。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、膨張機一体型圧縮機100は、回転軸120、圧縮機構102、膨張機構104、発熱体124、及び温度センサ140を備えている。膨張機構104は、回転軸120を支持する第1気体軸受118を有している。温度センサ140は、第1気体軸受118の温度又は第1気体軸受118の周囲の温度を検出する。発熱体124は、温度センサ140の検出結果に応じて第1気体軸受118を加熱する。
このような構成によれば、発熱体124が、温度センサ140の検出結果に応じて第1気体軸受118を加熱することにより、第1気体軸受118及びその周囲に発生した凝縮水を蒸発させて除去することができる。
なお、発熱体124による加熱が終了しても、膨張機一体型圧縮機100の運転に伴い電動機106が発熱するので、第1気体軸受118の温度及び第1気体軸受118の周囲の温度が低下することはない。
本実施の形態は、第1気体軸受118が動圧軸受である場合に、特にフォイル軸受である場合に有効である。
本実施の形態における膨張機構104は、膨張機単体としても作用しうる。
(実施の形態2)
以下、図5を用いて、実施の形態2を説明する。実施の形態1と同一の構成要素には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
[2-1.構成]
図5は、実施の形態2における冷凍装置の構成図である。冷凍装置200は、実施の形態1における膨張機一体型圧縮機100を備えている。
冷凍装置200は、さらに、第1熱交換器202、第2熱交換器204、及び冷凍庫206を備えている。冷凍装置200の熱サイクルは、冷媒として空気を使用する空気冷凍サイクルである。冷凍装置200によって生成された低温の空気は、冷凍庫206に導かれる。冷凍装置200は、航空機の客室用空調に使用されてもよい。空気のGWP(Global Warming Potential)はゼロなので、地球環境を保護する観点から、空気を冷媒として使用することは望ましい。また、冷媒として空気を使用すれば、冷凍装置200を開放型のシステムとして構築することが可能である。
膨張機一体型圧縮機100、第1熱交換器202、第2熱交換器204、及び冷凍庫206は、流路10aから10fによって互いに接続されている。流路10aは、圧縮機構102の吐出口と第1熱交換器202の入口とを接続している。流路10bは、第1熱交換器202の冷媒出口と第2熱交換器204の高圧側入口とを接続している。流路10cは、第2熱交換器204の高圧側出口と膨張機構104の吸入口とを接続している。流路10dは、膨張機構104の吐出口と冷凍庫206の入口とを接続している。流路10eは、冷凍庫206の出口と第2熱交換器204の低圧側入口とを接続している。流路10fは、第2熱交換器204の低圧側出口と圧縮機構102の吸入口とを接続している。流路10aから10fには、別の熱交換器、霜取り装置などの他の機器が配置されていてもよい。
第1熱交換器202は、外気と圧縮機構102から吐出された高温高圧の空気を熱交換させることによって、空気を冷却し、外気へ熱を放出する。第1熱交換器202として、フィンチューブ熱交換器などの公知の熱交換器を使用できる。
第2熱交換器204は、冷凍庫206から吸入した冷たい空気と、第1熱交換器202で冷却された高圧かつ外気温より温度の高い空気とを熱交換させる。第2熱交換器204として、例えば、プレート式熱交換器を使用できる。
[2-2.動作]
圧縮機構102で圧縮された冷媒は、第1熱交換器202及び第2熱交換器204において冷却される。冷却された冷媒は、膨張機構104において膨張する。これにより、冷媒の温度がさらに低下する。低温の冷媒は、冷凍庫206に供給される。冷凍庫206から排出された冷媒は、第2熱交換器204において加熱され、その後、圧縮機構102に導入される。一例において、圧縮機構102の入口における冷媒の温度は、20℃である。圧縮機構102の出口における冷媒の温度は、85℃である。第1熱交換器202の冷媒出口における冷媒の温度は、40℃である。膨張機構104の入口における冷媒の温度は、-30℃である。膨張機構104の出口における冷媒の温度は、-70℃である。
膨張機構104において、空気の膨張により得られた動力は、圧縮機構102の動力として回生される。
本実施の形態の冷凍装置200は、膨張機一体型圧縮機100を備えたものである。本実施の形態によれば、膨張機一体型圧縮機100の耐久性を向上させた冷凍装置200を提供できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1及び2を説明した。しかし、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1及び2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
上記実施の形態1では、ステップS2において、温度Tiが閾値温度T1以上である場合に、回転軸120の回転を第2速度まで加速させて、膨張機一体型圧縮機100の定格回転速度運転を開始する(ステップS10)。ステップS2において、温度Tiが閾値温度T1以上である場合、温度Tiが閾値温度T2を超えるまでは、回転軸120を第1速度で回転させてもよい。すなわち、温度Tiが閾値温度T2を超えたとき、回転軸120の回転を第2速度に上げて、膨張機一体型圧縮機100の定格回転速度運転を開始するようにしてもよい。
第1気体軸受118は、マルチリセス型などの静圧軸受であってもよい。このような構成によれば、凝縮水により各リセスへの圧力供給が阻害されることを抑制できるので、摩擦低減と反力の安定化が図れる。よって、第1気体軸受118の損傷を抑制し、膨張機一体型圧縮機100の耐久性を向上することができる。
第1気体軸受118は、ティルティングパット軸受、ヘリングボーン溝付き軸受など、フォイル軸受以外の他の方式の動圧気体軸受であってもよい。このような構成によっても、摩擦低減と反力の安定化が図れる。
電動機106は、圧縮機構102と膨張機構104との間に設けられていなくてもよい。圧縮機構102と膨張機構104を隣接させ、電動機106を外側に配置してもよい。言い換えると、膨張機一体型圧縮機は、回転軸120の軸方向に沿って、膨張機構104、圧縮機構102及び電動機106がこの順番で並ぶように構成されていてもよい。このような構成によれば、膨張機一体型圧縮機100の運転開始後、電動機106から膨張機構104への熱移動が低減されるので、冷凍装置200の効率を向上することができる。
冷凍装置200において、第1熱交換器202の放熱先は、外気に限らず、水などの他の媒体であってもよい。
本明細書に開示された膨張機一体型圧縮機は、特に、気体軸受を用いた膨張機一体型圧縮機及びこれを用いた冷凍装置に有用である。本明細書に開示された冷凍装置は、冷凍庫、冷凍倉庫、食品冷凍機器などに適用可能である。
100 膨張機一体型圧縮機
102 圧縮機構
102a 圧縮機構入口
102b 圧縮機構出口
103 インペラ
104 膨張機構
104a 膨張機構入口
104b 膨張機構出口
105 タービンホイール
106 電動機
108 回転子
110 固定子
111 回転体
114 第2気体軸受
116 第3気体軸受
116a スラストカラー
118 第1気体軸受
118a フォイルホルダ
118b フォイル
120 回転軸
122 ケーシング
124 発熱体
125 第2空間
126 第1空間
130 制御部
140,141,142 温度センサ
200 冷凍装置
202 第1熱交換器
204 第2熱交換器
206 冷凍庫
10a,10b,10c,10d,10e,10f 流路

Claims (12)

  1. 回転軸と、
    冷媒を圧縮する圧縮機構と、
    前記回転軸を支持する気体軸受と前記回転軸に取り付けられたタービンホイールとを有し、前記回転軸を介して前記圧縮機構と接続され、前記冷媒を膨張させる膨張機構と、
    前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの検出結果に応じて前記気体軸受を加熱する発熱体と、
    を備えた、膨張機一体型圧縮機。
  2. 前記回転軸の回転が停止した状態において、前記温度センサによって前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が検出され、かつ、前記温度センサの検出結果に応じて前記気体軸受が加熱される、
    請求項1に記載の膨張機一体型圧縮機。
  3. 前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が閾値温度T1未満である場合、前記発熱体が前記気体軸受を加熱する、
    請求項2に記載の膨張機一体型圧縮機。
  4. 前記閾値温度T1は、外気温よりも低い温度である、
    請求項3に記載の膨張機一体型圧縮機。
  5. 前記圧縮機構は、吸入口を有し、
    前記閾値温度T1は、前記吸入口における前記冷媒の吸入温度よりも低い温度である、
    請求項3に記載の膨張機一体型圧縮機。
  6. 前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が閾値温度T2を超えた場合、前記発熱体が前記気体軸受の加熱を停止する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機。
  7. 前記閾値温度T2は、外気温よりも高い温度である、
    請求項6に記載の膨張機一体型圧縮機。
  8. 前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が閾値温度T3を超えた場合、前記回転軸の回転を開始し、
    前記閾値温度T3は、外気温よりも高い温度である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機。
  9. 前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が閾値温度T2を超えた場合、前記発熱体が前記気体軸受の加熱を停止し、
    前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が閾値温度T3を超えた場合、前記回転軸の回転を開始し、
    前記閾値温度T3は、前記閾値温度T2よりも低い温度である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機。
  10. 前記閾値温度T2及び前記閾値温度T3は、外気温よりも高い温度である、
    請求項9に記載の膨張機一体型圧縮機。
  11. 前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が前記閾値温度T3を超え、かつ前記閾値温度T2未満である場合、前記回転軸は第1速度で回転し、
    前記気体軸受の温度又は前記気体軸受の周囲の温度が前記閾値温度T2を超えた場合、前記回転軸は前記第1速度よりも速い第2速度で回転する、
    請求項9又は10に記載の膨張機一体型圧縮機。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機を備えた、冷凍装置。
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