JP2022127397A - メディア搬送装置およびプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】メディアの幅に応じて異なる長さの巻芯を使用することができ、かつ、巻き取り後のロールメディアの回収が容易なメディア搬送装置を提供する。【解決手段】メディア搬送装置は、巻取装置60と本体11とを備える。巻取装置60の一対の第1支持部材70L、70Rは、水平面に沿って延びる第1ガイド部材61が挿通された挿通部73と、挿通部73よりも下方に設けられた巻芯の装着部71と、をそれぞれ備える。一対の第1支持部材70L、70Rの少なくとも一方は、第1ガイド部材61に沿って摺動する。装着部71の下方には、巻芯に巻き取られた後のメディアが収容される収容空間が設けられている。収容空間は、本体11の設置面F1に達するように下端が開放され、かつ、メディアと設置面F1との間に隙間ができるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、メディア搬送装置およびそれを備えたプリンタに関する。
ロール状に巻回されたメディアをロールから繰り出して画像を印刷し、印刷後のメディアをロール状に巻き戻す、いわゆるロール・トゥー・ロール方式のプリンタが従来から知られている。ロール・トゥー・ロール方式のプリンタにおいてメディアを巻き取る巻取装置には、メディアの幅に関係なく予め定められた長さの巻芯でメディアを巻き取るものと、メディアの幅に対応した巻芯でメディアを巻き取るものとが存在する。例えば特許文献1には、予め定められた長さの巻芯の両端を保持する一対の保持部と、一方の保持部を回転させることによって巻芯にメディアを巻いていく駆動部とを備えたプリンタが開示されている。
また、例えば特許文献2には、メディアの幅に応じて異なる長さの巻芯を選択可能な巻取装置を備えたプリンタが開示されている。特許文献2に開示されたプリンタの巻取装置は、平行に延びる一対のレールと、一対のレールに沿って互いに接近または離反する一対の壁部とを備えている。巻芯は、一対の壁部によって両端を保持される。メディアの幅に応じて異なる長さの巻芯を選択可能な巻取装置によれば、例えば、使用済みの同種類のメディアの芯を巻芯として再利用できる等の利点がある。
特開2018-094769号公報 特開2018-012599号公報
巻取装置によって巻き取られた後のロール状のメディア(以下、ロールメディアとも呼ぶ)を巻取装置から取り外すと、ロールメディアは落下しようとするが、ロールメディアは一般に重量が大きい。そのため、落下しようとするロールメディアの下方に台車等を差し入れ、台車等によってロールメディアを受けることがある。しかしながら、例えば特許文献2に開示されたようなプリンタでは、取り外したロールメディアは、一対の壁部を支持するレール上に落下する。そのため、取り外したロールメディアを台車等によって受けることができない。このような場合には、例えば、重いロールメディアをユーザーが台車等に移し替える作業が発生する。
一方で、メディアの幅に応じて異なる長さの巻芯を選択可能な巻取装置は、上記したような利点を有する。
上記した課題に鑑み、本発明は、メディアの幅に応じて異なる長さの巻芯を使用することができ、かつ、巻き取り後のロールメディアの回収が容易なメディア搬送装置を提供することを目的とする。
ここに開示するメディア搬送装置は、メディアを巻き取る巻取装置と、前記巻取装置を支持する本体と、を備えている。前記巻取装置は、第1ガイド部材と、一対の第1支持部材と、を備えている。前記第1ガイド部材は、前記本体に支持されるとともに、水平面に沿った第1方向に延びている。前記一対の第1支持部材は、前記第1ガイド部材が挿通された挿通部と、前記挿通部よりも下方に設けられメディアの巻芯が装着される装着部と、をそれぞれ備えている。前記一対の第1支持部材は、少なくとも一方が前記第1ガイド部材に沿って前記第1方向に摺動可能に構成されている。前記装着部の周囲には、前記巻芯に巻き取られた後のメディアが収容される収容空間が設けられている。前記収容空間は、前記本体が設置される設置面に達するように下端が開放され、かつ、前記収容された巻き取り後のメディアと前記設置面との間に隙間ができるように構成されている。
上記メディア搬送装置によれば、第1ガイド部材に沿って第1支持部材を摺動させることにより、メディアの幅に応じて異なる長さの巻芯を使用することができる。また、上記メディア搬送装置によれば、メディアの巻芯が第1ガイド部材よりも下方に装着されるため、下端が第1ガイド部材によって仕切られないロールメディアの収容空間を設けることができる。収容空間は、本体が設置される設置面(例えば、設置場所の床面)に達するように下端が開放されており、かつ、収容された巻き取り後のロールメディアと設置面との間に隙間ができるように構成されている。そのため、巻き取り後のロールメディアの下方に台車等を容易に差し入れることができる。そして、その状態でロールメディアを装着部から取り外せば、ロールメディアの下方は第1ガイド部材によって仕切られていないため、ロールメディアを台車等に容易に載せることができる。従って、上記メディア搬送装置によれば、メディアの幅に応じて異なる長さの巻芯を使用することができ、かつ、巻き取り後のロールメディアを容易に回収できる。
一実施形態に係るプリンタを示す斜視図である。 プリンタの右側面図である。 プリンタの背面側からの斜視図である。 プリンタ1の左側の脚付近の斜視図である。 アームの側面図である。 フィーダーの斜視図である。 位置調整前のフィーダーを模式的に示す正面図である。 メディアの幅に合わせて移動させた後のフィーダーを模式的に示す正面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。以下の説明では、インクジェットプリンタを正面から見たときに、インクジェットプリンタから遠ざかる方を前方、インクジェットプリンタに近づく方を後方とする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタの設置態様等を限定するものではない。
また、以下では、左右一対で構成される部材(後述するが、例えば、左右一対のフィーダー70Lおよび70R等)は、特に断らない限り、左右互い違いに構成されている。以下で、「一対の部材Aと他の一対の部材Bとは同じ部材である」と言うとき、それは、「一対の部材Aのうちの左部材A1は、一対の部材Bのうちの左部材B1または右部材B2と同じ部品であり、一対の部材Aのうちの右部材A2は、一対の部材Bのうちの右部材B2または左部材B1と同じ部品である」ことを意味する。言い換えると、同じ部材AとBとが異なる向きで使用されている場合があり得る。同じ部材には、異なる向きで使用されることに起因する構成の相違がある場合も含まれる。また、付加的な構成が追加されている場合を積極的に除くものではなく、共通化によって部品の種類を削減する目的が達成できればよい。部材の正確な対応関係(例えば、一対の部材Aの左部材A1が一対の部材Bの左部材B1、右部材B2のいずれと同じ部材であるか)については都度説明する。
[インクジェットプリンタの構成]
図1は、一実施形態に係る大判のインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」とする。)10の斜視図である。図2は、プリンタ10の右側面図である。図3は、プリンタ10の背面側からの斜視図である。図4は、図3の一部を拡大した図であって、プリンタ10の左側の脚13L付近の斜視図である。プリンタ10は、ロール状に巻回されたメディア5を繰り出しながら前後方向に移動させるとともに、左右方向に移動するキャリッジ15に搭載されたプリントヘッド16からインクを吐出することによって、メディア5上に画像を形成する。
本実施形態では、プリンタ10は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」とは、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む従来公知の各種の手法によるインクジェット式のことをいう。
メディア5は、画像が印刷される対象物である。メディア5は、シート状の記録媒体である。メディア5の材料は特に限定されない。メディア5は、例えば、普通紙やインクジェット用印刷紙等の紙類であってもよいし、樹脂製などの透明なシートであってもよい。金属製やゴム製等のシートであってもよい。また、布帛であってもよい。以下では、図2に示すように、印刷前のメディア5が巻回されたものをロールメディア6と表し、印刷後に再度巻回されたメディア5のロールをロールメディア7と表すこととする。
図2に示すように、プリンタ10は、プリンタ本体11と、プリントヘッド16と、メディア供給装置20と、送り装置50と、巻取装置60と、を備えている。メディア供給装置20には、印刷前のロールメディア6が装着される。メディア供給装置20は、前後方向に回転可能にロールメディア6を支持している。メディア供給装置20は、ロールメディア6からメディア5を供給する。送り装置50は、ロールメディア6からメディア5を繰り出し、繰り出したメディア5を前後方向に搬送する。プリントヘッド16は、メディア供給装置20から供給されたメディア5に画像を形成する。巻取装置60は、画像が形成された後のメディア5を巻き取る。プリンタ10は、その他に、キャリッジ15を左右方向に移動させる、図示しないキャリッジ移動装置などを備えている。
プリンタ本体11は、ケーシング12と、一対の脚13L、13Rとを備えている。箱状のケーシング12には、図2に示すように、プリントヘッド16、送り装置50、プラテン14などが収容されている。また、プリンタ本体11は、メディア供給装置20および巻取装置60を支持している。詳しくは、図3に示すように、プリンタ本体11は、脚13L、13Rに取り付けられた一対のアーム40L、40Rを介してメディア供給装置20を支持している。プリンタ本体11は、脚13L、13Rに取り付けられた一対のアーム90L、90Rを介して巻取装置60を支持している。一対の脚13Lおよび13Rのうち左側の脚13Lは、ケーシング12の左側部分から下方に向かって延びている。右側の脚13Rは、ケーシング12の右側部分から下方に向かって延びている。一対の脚13Lおよび13Rは、ケーシング12を支持している。左側の脚13Lと右側の脚13Rとの間には空間が形成されている。
図2に示すように、プリントヘッド16は、メディア供給装置20よりもメディア5の搬送方向下流、ここでは前方側に設けられている。プリントヘッド16は、キャリッジ15に搭載され、プラテン14の上方に配置されている。プリントヘッド16は、プラテン14上のメディア5に向かってインクを吐出するように構成されている。プリントヘッド16は、図示しないキャリッジ移動装置によってキャリッジ15が左右方向に移動されることにより、左右方向に移動する。プリントヘッド16は、左右方向に移動しながらインクを吐出することによりメディア5に画像を形成する。
プラテン14は、メディア5を支持する支持台である。プラテン14は、前後方向および左右方向に延びている。プラテン14上のメディア5は、送り装置50によって前後方向に移動される。図2に示すように、送り装置50は、ピンチローラ51と、グリットローラ52と、図示しないフィードモータとを備えている。ピンチローラ51はプラテン14の上方に設けられ、メディア5を上から押下する。グリットローラ52は、プラテン14に設けられている。グリットローラ52は、ピンチローラ51と対向する位置に設けられている。グリットローラ52は、フィードモータに連結されている。ピンチローラ51とグリットローラ52との間にメディア5が挟まれた状態でグリットローラ52が回転すると、メディア5は前後方向に搬送される。
図3に示すように、メディア供給装置20は、プリンタ10の背面側に設けられている。メディア供給装置20のロールメディア6は、メディア5が送り装置50に引っ張られることにより従動的に回転する。図3に示すように、メディア供給装置20は、左右方向に延びる一対のガイドパイプ21および22と、一対のガイドパイプ21および22に沿って左右方向に摺動可能な一対のフィーダー30Lおよび30Rと、メディア供給装置20に装着される前のロールメディア6を仮置きするための一対の仮置き部材36Lおよび36Rと、を備えている。一対の仮置き部材36Lおよび36Rは、それぞれ、一対のガイドパイプ21と22との間に架橋されている。左右方向は、ここでは、ロールメディア6の軸線方向に平行な方向である。
一対のガイドパイプ21、22は、プリンタ本体11(さらに詳しくは、プリンタ本体11の一対の脚13Lおよび13R)に支持された部材であって、前後方向に並んで設けられている。前後方向は、ロールメディア6の軸線方向である左右方向に直交する方向であり、メディア5の送り方向である。一対のガイドパイプ21、22は、それぞれ水平に設けられている。一対のガイドパイプ21、22は、ここでは、同じ高さに設けられている。ただし、一対のガイドパイプ21、22の高さは、互いに異なっていてもよい。一対のガイドパイプ21および22は、ここでは、それぞれ丸パイプによって構成されている。図3に示すように、プリンタ本体11(さらに詳しくはプリンタ本体11の一対の脚13Lおよび13R)は、左右一対のアーム40Lおよび40Rを介して、前後一対のガイドパイプ21、22を支持している。
図3に示すように、右側のアーム40Rは、プリンタ本体11と一対のガイドパイプ21、22とに接続されている。右側のアーム40Rは、前後一対のガイドパイプ21および22をプリンタ本体11の一対の脚13Lおよび13Rに支持させるための部材であって、前後方向および上下方向に延びる平板状の部材である。図2に示すように、アーム40Rは、ガイドパイプ21、22が接続されるガイド接続部41と、プリンタ本体11に接続可能に構成された第1本体接続部42と、同じくプリンタ本体11に接続可能に構成された第2本体接続部43と、を備えている。図5は、アーム40Rの側面図である。図5に示すように、第1本体接続部42および第2本体接続部43は、アーム40Rの前方部分であって後方部分よりも上下方向の幅が長い部分(以下、根元部40aとも言う)に設けられている。第2本体接続部43は、第1本体接続部42よりも前方に設けられている。ガイド接続部41は、、アーム40Rのうち、根元部40aよりも上下方向の幅が短い後方部分(以下、先端部40bとも呼ぶ)に設けられている。第1本体接続部42と第2本体接続部43とは、ガイド接続部41からの距離が異なっている。ここでは、第2本体接続部43とガイド接続部41との間の距離は、第1本体接続部42とガイド接続部41との間の距離よりも長い。
アーム40Rは、第2本体接続部43がプリンタ本体11に接続されることによってプリンタ本体11に接続されている。詳しくは、図2に示すように、第2本体接続部43は、右側の脚13Rの右側面に設けられた上方取付部13aに接続されている。先端部40bは、脚13Rよりも後方に突出している。先端部40bに設けられたガイド接続部41は、脚13Rよりも後方に位置している。ガイド接続部41は、ガイドパイプ21、22の右端部を支持している。アーム40Rにおいては、第1本体接続部42は使用されていない。
図5に示すように、ガイド接続部41には、前後方向に並び、それぞれガイドパイプ21、22が装着される2つの貫通孔が設けられている。第1本体接続部42と第2本体接続部43とは、合わせて6つのネジ孔を有している。6つのネジ孔は、上下方向に並んだ2つの貫通孔40H1と、2つの貫通孔40H1よりも前方において上下方向に並んだ2つの貫通孔40H2と、2つの貫通孔40H2よりもさらに前方において上下方向に並んだ2つの貫通孔40H3と、を含んでいる。2つの貫通孔40H1と2つの貫通孔40H2とは、第1本体接続部42の4つのネジ孔を構成している。2つの貫通孔40H2と2つの貫通孔40H3とは、第2本体接続部43の4つのネジ孔を構成している。真ん中の2つの貫通孔40H2は、第1本体接続部42と第2本体接続部43とに共用されている。真ん中の2つの貫通孔40H2を共用することにより、貫通孔の数を減らし、アーム40L、40Rのコストを削減している。アーム40Rは、4つの貫通孔40H2、40H3に挿通されたネジによってプリンタ本体11に締結されている。
左側のアーム40Lは、右側のアーム40Rと左右互い違いに構成されている。右側のアーム40Rと同じ符号を用いて説明すると、左側のアーム40Lの第2本体接続部43は、左側の脚13Lの左側面に設けられた図示しない上方取付部に接続されている。左側のアーム40Lのガイド接続部41は、ガイドパイプ21、22の左端部を支持している。左側のアーム40Lにおいても、第1本体接続部42は使用されていない。
一対のフィーダー30L、30Rは、ロールメディア6を支持可能に構成された支持部材の一例である。左右一対のフィーダー30L、30Rには、ガイドパイプ21、22が挿通されている。一対のフィーダー30Lおよび30Rは、それぞれ、ガイドパイプ21、22に沿って左右方向に移動可能に構成されている。また、後述するが、一対のフィーダー30Lおよび30Rは、ガイドパイプ21、22に対して固定可能である。一対のフィーダー30Lおよび30Rは、ガイドパイプ21および22に沿って左右方向の位置を調整された後、固定される。
図6は、右側のフィーダー30Rの左方からの斜視図である。図6に示すように、フィーダー30Rは、フランジ31と、本体部32と、本体部32に設けられた挿通部33と、本体部32に設けられたフランジ31の回転軸34と、固定部35と、を備えている。フランジ31は、ロールメディア6の巻芯6aが装着される装着部の一例である。右側のフィーダー30Rのフランジ31には、巻芯6aの右端部が装着される。フランジ31は、ロールメディア6の軸線方向の外方、ここでは右方から巻芯6aを支持する。
図6に示すように、フランジ31は、左右方向に延びる段付きの円柱状に構成されている。フランジ31は、ロールメディア6の軸線方向の内方から順に、第1挿入部31a、第2挿入部31b、およびハンドル31cの3つの部分によって構成されている。フランジ31の先端を構成する第1挿入部31aは、比較的細い巻芯6aの内部に挿入される部位である。第1挿入部31aよりもロールメディア6の軸線方向外方に設けられた第2挿入部31bは、比較的太い巻芯6aの内部に挿入される部位である。第2挿入部31bの直径は、第1挿入部31aの直径よりも大きく構成されている。ハンドル31cは、必要時に手動でフランジ31を回転させるためのものである。
本体部32は、フランジ31よりもロールメディア6の軸線方向の外方、ここでは右方に設けられている。本体部32は、前後方向および上下方向に延びている。本体部32は、ここでは、左右方向視において下方が広がった略三角形形状を有している。本体部32は、一対のガイドパイプ21および22が挿通された挿通部33を備えている。挿通部33は、後方側のガイドパイプ21が挿通された第1挿通部33aと、前方側のガイドパイプ22が挿通された第2挿通部33bと、を含んでいる。第1挿通部33aは、本体部32の略三角形の下方の2頂点のうち後方側の頂点に設けられている。第1挿通部33aは、左右方向に延びる円筒状に構成されている。第2挿通部33bは、本体部32の略三角形の下方の2頂点のうち前方側の頂点に設けられている。第2挿通部33bは、左右方向視において、前方側が開いた略C字の形状を有している。
フランジ31の回転軸34は、本体部32の略三角形の上方の頂点付近に設けられている。回転軸34は、左右方向に延びている。図3に示すように、フランジ31は、一対のガイドパイプ21、22および一対の仮置き部材36L、36Rよりも上方に位置している。一対のフィーダー30L、30Rは、一対のガイドパイプ21、22および仮置き部材36L、36Rよりもフランジ31が上方に位置するような向きで、一対のガイドパイプ21、22によって支持されている。ロールメディア6は、一対のフィーダー30L、30Rに装着されたとき、複数のガイドパイプ21、22および一対の仮置き部材36L、36Rよりも上方においてフランジ31によって支持される。第1挿通部33aに後方側のガイドパイプ21が挿通され、第2挿通部33bに前方側のガイドパイプ22が挿通されることにより、フィーダー30Rの姿勢と、前後方向および上下方向に関する位置とが定まっている。
固定部35は、フィーダー30Rをガイドパイプ21に固定する操作および固定解除する操作を行う機構である。図6に示すように、固定部35は、レバー35aと、ストッパ35bと、図示しない偏心カムと、を備えている。図示しない偏心カムは、本体部32内に埋設されている。偏心カムは、レバー35aを上下方向に回動させることにより回転する。レバー35aを上方に向かって回動させると、偏心カムは回転し、ストッパ35bを上方に押し上げる。これにより、ストッパ35bが第1挿通部33a内に出現する。ストッパ35bがガイドパイプ21に当接することにより、フィーダー30Rは、ガイドパイプ21に固定される。レバー35aを下方に向かって回動させると、偏心カムの押圧がなくなったストッパ35bは、第1挿通部33aの外部に退避する。これにより、ストッパ35bがガイドパイプ21から離間する。フィーダー30Rは、レバー35aを操作することにより、ガイドパイプ21に固定され、または固定解除される。
左側のフィーダー30Lは、右側のフィーダー30Rと左右互い違いに構成されている。右側のフィーダー30Rと同じ符号を用いて説明すると、左側のフィーダー30Lは、ガイドパイプ21および22が挿通された挿通部33と、挿通部33よりも上方に設けられロールメディア6の巻芯6aが装着されるフランジ31と、を備えている。左側のフィーダー30Lのフランジ31には、巻芯6aの左端が装着される。
図3に示すように、一対の仮置き部材36Lおよび36Rは、それぞれ、一対のガイドパイプ21と22との間に架橋され、左側の仮置き部材36Lと、右側の仮置き部材36Rとによって構成されている。一対の仮置き部材36Lおよび36Rは、フィーダー30L、30Rに装着される前のロールメディア6を仮置き可能に構成されている。一対の仮置き部材36Lおよび36Rを介して一対のガイドパイプ21および22にロールメディア6を仮置きすることで、ロールメディア6と一対のガイドパイプ21および22との間に形成される隙間を利用してロールメディア6を持ち上げることができる。そのため、ロールメディア6の取り扱いが容易になる。ここでは、左側の仮置き部材36Lと右側の仮置き部材36Rとは同じ部材である。そのため、左側の仮置き部材36Lについて説明すると、左側の仮置き部材36Lは、図4に示すように、前後方向の中央部に、下方に向かって凹んだ載置部36L1を備えている。載置部36L1は、フィーダー30L、30Rに装着される前のロールメディア6が載置される部位である。載置部36L1が下方に向かって凹んでいることにより、円筒状のロールメディア6を安定的に仮置きすることが可能である。右側の仮置き部材36Rも同様に構成されている。左側の仮置き部材36Lおよび右側の仮置き部材36Rは、いずれも、一対のガイドパイプ21および22に沿って左右方向に移動可能に構成されている。
図1に示すように、巻取装置60は、プリンタ10の前面側に設けられている。巻取装置60は、一対のガイドパイプ61、62と、左右一対のフィーダー70L、70Rと、巻取モータ80と、テンションバー85とを備えている。一対のガイドパイプ61、62は、前後方向に並んで設けられ、それぞれ左右方向に延びている。一対のガイドパイプ61、62は、それぞれ水平に設けられている。一対のガイドパイプ61、62は、ここでは、同じ高さに設けられている。ただし、一対のガイドパイプ61、62の高さは、互いに異なっていてもよい。一対のガイドパイプ61および62は、ここでは、それぞれ丸パイプによって構成されている。図1に示すように、プリンタ本体11(さらに詳しくはプリンタ本体11の一対の脚13Lおよび13R)は、左右一対のアーム90Lおよび90Rを介して、ガイドパイプ61、62を支持している。
巻取装置60側の一対のアーム90L、90Rと、メディア供給装置20側の一対のアーム40L、40Rとは同じ部材である。より詳しくは、巻取装置60側の左側のアーム90Lは、メディア供給装置20側の右側のアーム40Rと同じ部材である。巻取装置60側の右側のアーム90Rは、メディア供給装置20側の左側のアーム40Lと同じ部材である。アームには表裏が設定されており、所定の方向を外側に向けるようになっている。そこで、巻取装置60側のアームは、メディア供給装置20側のアームと左右を入れ替えて使用される。ただし、アームは、表裏の区別がないように構成されていてもよい。
図5に、巻取装置60側の左側のアーム90Lの各部の符号を括弧書きで示す(右側のアーム90Rが図示された図2も参照)。巻取装置60側の左側のアーム90Lは、ガイドパイプ61、62が接続されるガイド接続部91と、プリンタ本体11に接続可能に構成された第1本体接続部92と、同じくプリンタ本体11に接続可能に構成された第2本体接続部93と、を備えている。第1本体接続部92および第2本体接続部93は、根元部90aに設けられている。ガイド接続部91は、先端部90bに設けられている。第1本体接続部92は、ガイド接続部91と第2本体接続部93との間に設けられている。第1本体接続部92と第2本体接続部93とは、ガイド接続部91からの距離が異なっている。ここでは、第2本体接続部93とガイド接続部91との間の距離は、第1本体接続部92とガイド接続部91との間の距離よりも長い。ガイド接続部91、第1本体接続部92、および第2本体接続部93の詳細その他、アーム90Lの全ての構成は、ここでは、メディア供給装置20側の右側のアーム40Rと同じである。
図2に示すように、右側のアーム90Rは、第1本体接続部92がプリンタ本体11に接続されることによってプリンタ本体11に接続されている。詳しくは、アーム90Rの第1本体接続部92は、右側の脚13Rの右側面に設けられた下方取付部13bに接続されている。下方取付部13bは、メディア供給装置20側のアーム40Rが取り付けられた上方取付部13aよりも下方に設けられている。アーム90Rの先端部90bは、脚13Rよりも前方に突出している。先端部90bに設けられたガイド接続部91は、脚13Rよりも前方に位置している。ただし、第1本体接続部92は、第2本体接続部93よりもガイド接続部91の近くに配置されているため、巻取装置60側のアーム90Rの脚13Rからの突出量は、メディア供給装置20側のアーム40Rの脚13Rからの突出量よりも小さい。
左側のアーム90Lも、同様に、第1本体接続部92がプリンタ本体11(詳しくは、左側の脚13Lの図示しない下方取付部)に接続されることによってプリンタ本体11に接続されている。左右のアーム90Lおよび90Rのガイド接続部91は、それぞれ、ガイドパイプ61、62の左端部および右端部を支持している。アーム90Lおよび90Rにおいては、第2本体接続部93は使用されていない。
ガイドパイプ61、62は、左右一対のフィーダー70L、70Rに挿通されている。一対のフィーダー70L、70Rは、それぞれ、ガイドパイプ61、62に沿って左右方向に摺動可能である。巻取装置60の一対のフィーダー70L、70Rは、ここでは、メディア供給装置20の一対のフィーダー30L、30Rと同じ部材である。詳しくは、巻取装置60の左側のフィーダー70Lは、メディア供給装置20の左側のフィーダー30Lと同じ部材である。巻取装置60の右側のフィーダー70Rは、メディア供給装置20の右側のフィーダー30Rと同じ部材である。図1および図3に示すように、巻取装置60の一対のフィーダー70L、70Rは、印刷終了後のロールメディア7の巻芯7a(図7B参照)が装着されるフランジ71と、ガイドパイプ61および62が挿通された挿通部73と、固定部75と、をそれぞれ備えている。
図1および図3に示すように、巻取装置60の一対のフィーダー70L、70Rは、メディア供給装置20の一対のフィーダー30L、30Rとは上下方向の向きを入れ替えて取り付けられている。例えば、巻取装置60の左側のフィーダー70Lの向きは、図4に示すように、メディア供給装置20の左側のフィーダー30Lをガイドパイプ61、62の軸線と平行な軸周りに180度回転させた向きである。第1挿通部73aが設けられた本体部72の頂点は、略逆三角形の本体部72の上方かつ前方の頂点である。第1挿通部73aには、前方側のガイドパイプ61が挿通されている。第2挿通部73bが設けられた本体部72の頂点は、略逆三角形の本体部72の上方かつ後方の頂点である。第2挿通部73bには、後方側のガイドパイプ62が挿通されている。巻取装置60の一対のフィーダー70L、70Rは、このように、ガイドパイプ61、62によって吊り下げられている。フランジ71は、略逆三角形の本体部72の下方の頂点に位置している。巻取装置60のフランジ71は、挿通部73よりも下方に設けられている。なお、かかるフィーダー70Lの回転により、固定部75(図1参照)は、前方側に面するように移動している。
図1に示すように、右側のフィーダー70Rには、巻取モータ80が設けられている。巻取モータ80は、右側のフィーダー70Rのフランジ71を回転軸(図示は省略するが、図6の回転軸34と同じものである)周りに回転させる。
左右一対のフィーダー70Lおよび70Rは、メディア5の左右方向の幅、およびメディア供給装置20の一対のフィーダー30Lおよび30Rの位置に合わせて、それぞれ左右方向の位置を調整される。一対のフィーダー70Lおよび70Rは、ガイドパイプ61および62に沿って左右方向の位置を調整された後、固定される。巻取モータ80は、右側のフィーダー70Rとともにガイドパイプ61、62に沿って左右方向に移動する。図7Aおよび図7Bは、一対のフィーダー70Lおよび70Rの移動を模式的に示す正面図である。図7Aは、位置調整前の一対のフィーダー70Lおよび70Rを示している。図7Bは、メディア5の幅およびメディア供給装置20のフィーダー30L、30Rの位置に合わせて移動させた後の一対のフィーダー70Lおよび70Rを示している。図7Aおよび図7Bに示すように、巻取装置60は、フィーダー70Lおよび70Rをそれぞれ左右方向に移動させることにより、様々な長さの巻芯7aを保持することができる。巻芯7aとしては、同じ種類のロールメディアの巻芯であって使用済みのものを好適に利用することができる。左右のフィーダー70L、70Rが巻芯7aを保持した状態で巻取モータ80を駆動させると、回転するフランジ71により巻芯7aが回転する。これにより、印刷終了後のメディア5が巻取装置60に巻き取られ、印刷後のロールメディア7を形成する。巻き取り後のロールメディア7は、一対のフィーダー70Lおよび70Rを介して一対のガイドパイプ61および62に吊り下げ支持される。
テンションバー85は、フィーダー70L、70Rよりも前方に設けられている。テンションバー85は、上下方向に揺動するように構成されている。メディア5のプラテン14上での張力は、巻芯7aよりも搬送方向上流でメディア5がテンションバー85に巻き掛けられることにより所定の張力に維持される。
図7Aに示すように、一対のフィーダー70L、70Rのフランジ71の周囲には、巻芯7aに巻き取られた後のロールメディア7が収容される収容空間S1が設けられている。収容空間S1は、プリンタ本体11が設置される設置面F1(例えば、プリンタ10の設置場所の床面)に達するように下端が開放されている。収容空間S1は、部材によって下端が仕切られることがないように構成されている。
図2および図7Bに、巻き取り終了後のロールメディア7を示す。図2および図7Bには、使用可能なロールメディアの中で最も直径が大きいロールメディア7が図示されている。図2および図7Bに示すように、収容空間S1は、収容された巻き取り後のロールメディア7とプリンタ10の設置面F1との間に隙間ができるように構成されている。上記隙間の上下方向の長さは、好ましくは、最小のとき(ロールメディア7の直径が最も大きいとき)に100mm以上であることが好ましい。より好適には、上記隙間の上下方向の長さは、最小のときに200mm以上であることが好ましい。かかる高さの隙間は、ロールメディア7の下方に、例えば台車等を差し込める隙間である。この隙間の利用方法については、印刷前のロールメディア6のセッティングから印刷後のロールメディア7の回収までの流れに関する以下の説明の中で説明する。
[ロールメディアのセッティングから回収までの流れ]
以下では、印刷前のロールメディア6のセッティングから印刷後のロールメディア7の回収までの流れについて説明する。メディア供給装置20へのロールメディア6のセッティング作業では、まず、ロールメディア6を仮置き部材36L、36R上に仮置きする。また、メディア供給装置20の左右のフィーダー30Lおよび30Rを固定解除状態とする。これにより、フィーダー30Lおよび30Rがガイドパイプ21および22に沿って左右方向に移動可能となる。次に、フィーダー30Lおよび30Rの左右方向の位置をロールメディア6の幅に合わせて調整しながら、ロールメディア6を左右のフランジ31の間にセットする。ロールメディア6を装着する前には、左右のフィーダー30Lおよび30Rのうちの一方をガイドパイプ21および22固定しておくとよい。この印刷前のロールメディア6のセッティング作業では、ロールメディア6の左右の端部のうちの一方をユーザーが持ち上げて一方のフランジ31に装着し、その後、他方の端部をユーザーが持ち上げて他方のフランジ31に装着するとよい。本実施形態では、かかる作業が円滑に行えるよう、フランジ31は、ガイドパイプ21、22および仮置き部材36L、36Rよりも上方に設けられている。ロールメディア6がメディア供給装置20にセットされた状態では、左右のフランジ31の先端部が巻芯6aの内部空間に挿入される。
巻取装置60側の巻芯7aは、印刷前のロールメディア6をメディア供給装置20にセットするのと同様の手順により、巻取装置60にセットされる。巻取装置60への巻芯7aのセッティング作業では、まず、巻取装置60の左右のフィーダー70Lおよび70Rを固定解除状態とする。これにより、フィーダー70Lおよび70Rがガイドパイプ61および62に沿って左右方向に移動可能となる。次に、フィーダー70Lおよび70Rの左右方向の位置を、メディア供給装置20のフィーダー30L、30Rの位置および巻芯7aの幅に合わせて調整しながら、巻芯7aを左右のフランジ71の間にセットする(図7Aおよび図7Bを参照)。この巻芯7aの装着作業では、前方側のガイドパイプ61とテンションバー85との間から、左右のフランジ71の間に、巻芯7aを挿入するとよい。巻芯7aが巻取装置60にセットされた状態では、左右のフランジ71の先端部が巻芯7aの内部空間に挿入される。
次に、メディア供給装置20にセットされたロールメディア6からメディア5を繰り出す。メディア5の繰り出し作業では、ユーザーによりロールメディア6からメディア5の前端が引き出され、プリンタ本体11の背面開口部11a(図3参照)に差し込まれる。背面開口部11aを経由してプラテン14上までメディア5が繰り出されると、ユーザーは、ピンチローラ51を降ろす。これにより、プラテン14上でメディア5が押さえられる。この後、グリットローラ52が駆動され、前端が巻取装置60に達するまでメディア5が前方に搬送される。メディア5の前端は、テンションバー85を経由して、巻取装置60に保持された巻芯7aにセットされる。
送り装置50は、印刷の進行とともにメディア5を前方に送る。巻取装置60は、送り装置50によって送られてきたメディア5を順次巻き取る。メディア5に対する印刷が終了し、メディア5の全部がロールメディア7として巻き取られた後、ユーザーは、ロールメディア7を回収する。1つの好適な方法では、ロールメディア7の回収に際して、ユーザーはまず、収容空間S1のロールメディア7の下方の空間に台車T1を差し込んでもよい(図2参照)。本実施形態では、ロールメディア7の巻芯7aは、ガイドパイプ61、62よりも下方に装着される。そのため、ロールメディア7の収容空間S1の下端は、ガイドパイプ61、62によって仕切られていない。収容空間S1は、プリンタ本体11の設置面F1に達するように下端が開放されている。また、収容空間S1は、収容された巻き取り後のロールメディア7と設置面F1との間に隙間ができるように構成されている。そのため、台車T1を設置面F1上で走行させるだけで、ロールメディア7の下方に台車T1を容易に差し入れることができる。
台車T1をロールメディア7の下方に差し入れた後は、巻芯7aを装着したのと逆の手順で、巻芯7aに巻かれたロールメディア7を巻取装置60から取り外す。巻取装置60から取り外されたロールメディア7は、台車T1上に落下する。この後は、台車T1を収容空間S1から引き出すだけでプリンタ10からのロールメディア7の回収は終了する。
[本実施形態の作用効果]
以下、本実施形態に係るプリンタ10が奏する作用効果について説明する。
本実施形態では、巻取装置60の一対のフィーダー70L、70Rは、それぞれ、ガイドパイプ61、62に沿って左右方向に摺動可能に構成されている。さらに、フィーダー70L、70Rにおける巻芯7aの装着部であるフランジ71は、ガイドパイプ61、62の挿通部73よりも下方に位置している。かかる巻取装置60によれば、ガイドパイプ61、62に沿ってフィーダー70Lおよび70Rを摺動させることにより、メディア5の幅に応じて異なる長さの巻芯7aを使用することができる。これにより、例えば、巻取装置60の巻芯7aとして、使用済みのロールメディア6の巻芯6aの再利用が可能となる。また、前述したように、本実施形態では、巻き取り後のロールメディア7の下方に台車T1等を容易に差し入れることができる。そして、その状態でロールメディア7をフランジ71から取り外せば、ロールメディア7の下方にはガイドパイプが存在しないため、ロールメディア7を台車T1等に容易に載せることができる。これにより、巻き取り後のロールメディア7を容易に回収できる。前述したように、従来のプリンタは、一対の装着部の間隔をメディアの幅に合わせて変えることと、巻き取り後のロールメディアの下方に台車等を差し込むこととの両方が可能なようには構成されていなかった。本実施形態に係るプリンタ10によれば、一対のフランジ71の間隔をメディア5の幅に合わせて変えることと、巻き取り後のロールメディア7を台車T1等に容易に載せることとを両立できる。
本実施形態では、巻取装置60は、1本ではなく2本のガイドパイプ61、62を備え、フィーダー70L、70Rは、ガイドパイプ61および62がそれぞれ挿通される第1挿通部73aおよび第2挿通部73bを備えている。かかる構成によれば、第1挿通部73aに一方のガイドパイプ61が挿通され、第2挿通部73bに他方のガイドパイプ62が挿通されることにより、フィーダー70L、70Rの姿勢と前後方向および上下方向に関する位置とを決めることができる。例えばガイドパイプを1本の角パイプで構成することによりフィーダーの姿勢と位置とを決めることは可能である。しかし、そのような構成では、フィーダーを回転させようとする力がガイドパイプおよび挿通部の角に集中するため、ガイドパイプおよび挿通部を強固に構成する必要が生じる。また、ガイドパイプおよび挿通部が破損しやすい。ガイドパイプを2本とすれば、フィーダーを回転させようとする力がガイドパイプおよび挿通部の角に集中することはなく、また、入手容易かつ安価な丸パイプでガイドパイプを構成することもできる。メディア供給装置20のガイドパイプ21、22についても同様である。
本実施形態では、メディア供給装置20の一対のフィーダー30Lおよび30Rは、巻取装置60の一対のフィーダー70Lおよび70Rと同じ部材である。かかる構成によれば、メディア供給装置20のフィーダー30L、30Rと巻取装置60のフィーダー70L、70Rとを共通化できるため、プリンタ10の部品の種類を削減することができる。
本実施形態では、メディア供給装置20の一対のフィーダー30L、30Rは、それぞれ、フランジ31が一対のガイドパイプ21、22および一対の仮置き部材36L、36Rよりも上方に位置するような向きでガイドパイプ21、22に支持されている。ここでは、一対のフィーダー30L、30Rは、巻取装置60のフィーダー70L、70Rと上下逆に取り付けられている。前述したようにメディア供給装置20にロールメディア6を装着する際には、仮置き部材36Lおよび36R上にロールメディア6をいったん置くことが好ましいため、本実施形態に係るメディア供給装置20は、ロールメディア6をフランジ31に装着しやすいように、フランジ31が仮置き部材36Lおよび36Rよりも上方に配置している。また、フランジ31にロールメディア6を装着する際にガイドパイプ21、22が邪魔にならないように、仮置き部材36Lおよび36Rがガイドパイプ21と22との間に架橋されている。
本実施形態では、巻取装置60のガイドパイプ61、62をプリンタ本体11と連結する巻取装置60側のアーム90L、90Rと、メディア供給装置20のガイドパイプ21、22をプリンタ本体11と連結するメディア供給装置20側のアーム40L、40Rとは、同じ部材である。これにより、プリンタ10の部品の種類をさらに削減することができる。さらに、本実施形態では、アーム40L、40R、90L、および90Rは、それぞれ、プリンタ本体11に接続可能な第1本体接続部42または92と、プリンタ本体11に接続可能な第2本体接続部43または93と、の2つの本体接続部を備えている。巻取装置60側のアーム90L、90Rは、第1本体接続部92がプリンタ本体11に接続されることによってプリンタ本体11に接続されている。メディア供給装置20側のアーム40L、40Rは、第2本体接続部43がプリンタ本体11に接続されることによってプリンタ本体11に接続されている。かかる構成によれば、巻取装置60側とメディア供給装置20側とでアームを共通化しつつ、プリンタ本体11に対して異なる態様でアームを取り付けることができる。例えば、巻取装置60の脚13L、13Rからの距離と、メディア供給装置20の脚13L、13Rからの距離とを異なる距離とすることができる。
具体的には、アーム40R、90Lまたは40L、90Rにおいて、第2本体接続部43または93とガイド接続部41または91との間の距離は、第1本体接続部42または92とガイド接続部41または91との間の距離よりも長く設定されている。そのため、メディア供給装置20の方が巻取装置60よりもプリンタ本体11から離れている。印刷後のメディア5を十分に乾燥させる点から、メディア5の搬送経路はプリントヘッド16の上流側よりも下流側において長いことが好ましい。プリントヘッド16より下流のメディア5の搬送経路は、テンションバー85を経由するため、巻取装置60が脚13L、13Rに近い方が長くなる。そのため、本実施形態では、巻取装置60側のアーム90L、90Rは、第2本体接続部93によってプリンタ本体11と接続されている。
本実施形態では、メディア供給装置20の一対のフィーダー30Lおよび30Rは、いずれもガイドパイプ21、22に沿って左右方向に移動可能に構成されており、巻取装置60の一対のフィーダー70Lおよび70Rも、それぞれガイドパイプ21、22に沿って左右方向に移動可能に構成されている。そのため、ロールメディア6の幅に応じてガイドパイプ21、22に固定されたメディア供給装置20の一対のフィーダー30Lおよび30Rの位置に巻取装置60の一対のフィーダー70Lおよび70Rの位置を合わせることが容易にできる。なお、本実施形態では、右側のフランジ71を回転させる巻取モータ80が右側のフィーダー70Rとともに左右方向に移動するため、フィーダー70Lおよび70Rの位置を移動させてもメディア5を巻き取ることが可能である。
[他の実施形態]
以上、好適な一実施形態について説明した。しかし、ここに開示するプリンタは、上記した実施形態には限定されない。
例えば、上記した実施形態では、巻取装置60のフランジ71は、挿通部73よりも下方に設けられていた。しかし、巻取装置60のフランジ71は、挿通部73の側方に設けられていてもよい。フランジ71が挿通部73の側方にある場合でも、下端がガイドパイプ61、62によって仕切られない収容空間S1を設けることができる。ただし、巻取装置60のフランジ71が挿通部73よりも下方に設けられている方が、プリンタ10の幅が広くなりにくい点で、より好適である。また、巻取装置60のフランジ71が挿通部73よりも下方に設けられている方が、フィーダー70L、70Rおよびガイドパイプ61、63に強度が要求されない点で、より好適である。巻取装置60のフランジ71が挿通部73よりも下方に設けられている場合には、フィーダー70L、70Rおよびロールメディア7は、ガイドパイプ61、63にぶら下がっているだけである。それに対して、巻取装置60のフランジ71が挿通部73の側方に設けられている場合には、フィーダー70L、70Rおよびガイドパイプ61、63には、フィーダー70L、70R、ガイドパイプ61、63、およびロールメディア7の重量による回転トルクが作用する。そのため、フィーダー70L、70Rおよびガイドパイプ61、63に強度が要求される。
上記した実施形態では、メディア供給装置20のフィーダー30L、30Rは、巻取装置60のフィーダー70L、70Rと共通の部材であったが、別の種類の部材であってもよい。巻取装置60側のアーム90L、90Rとメディア供給装置20側のアーム40L、40Rとについても同様である。
上記した実施形態では、ガイドパイプは、メディア供給装置20および巻取装置60のそれぞれにおいて2本ずつであったが、前述したように各1本であってもよい。または、ガイドパイプは、メディア供給装置20および巻取装置60のそれぞれにおいて3本以上であってもよい。また、上記した実施形態では、仮置き部材36Lおよび36Rは、左右一対であったが、1つの部材であってもよい。
上記した実施形態では、巻取装置60の一対のフィーダー70Lおよび70Rの両方がガイドパイプ61、62に沿って摺動可能に構成されていたが、巻取装置60は巻芯7aを設定範囲内の任意位置に設置可能に構成されていればよく、一対のフィーダー70Lおよび70Rの一方だけが移動可能に構成されていてもよい。メディア供給装置20の一対のフィーダー30Lおよび30Rについても同様である。すなわち、上記した実施形態では、メディア供給装置20の一対のフィーダー30Lおよび30Rの両方がガイドパイプ21、22に沿って摺動可能に構成されていたが、メディア供給装置20は、ロールメディア6の左右方向の幅に合わせて左右方向の位置を調整可能に構成されていればよく、一対のフィーダー30Lおよび30Rの一方だけが移動可能な構成であってもよい。
上記した実施形態では、メディア供給装置20のフィーダー30L、30Rと巻取装置60のフィーダー70L、70Rとは上下逆に取り付けられていた。しかし、メディア供給装置20のフィーダー30L、30R、および、巻取装置60のフィーダー70L、70Rの設置態様は、特に限定されない。メディア供給装置20のフィーダー30L、30Rと巻取装置60のフィーダー70L、70Rとは、180度ではない所定の角度だけずれて取り付けられていてもよく、同じ向きで取り付けられていてもよい。メディア供給装置20のフィーダー30L、30Rと巻取装置60のフィーダー70L、70Rとは、左右を入れ替えて使用されてもよい。
プリンタの構成は、特に言及されない限り、上記した構成には限定されない。例えば、フィーダーの形状や構成などは限定されない。
さらに、ここに開示する技術は、インクジェットプリンタだけでなく、シート状のメディアが巻回されたロールメディアからメディアを繰り出しながら搬送するメディア搬送装置を備えた他の装置にも利用することができる。例えば、ここに開示する技術は、メディアをカッターで所望の形状に切断するカッティング装置などに利用されてもよい。また、ここに開示する技術は、インクジェット方式以外のプリンタに適用されてもよい。
5 メディア
6 ロールメディア(印刷前)
7 ロールメディア(印刷後)
7a 巻芯
10 プリンタ
11 プリンタ本体(本体)
16 プリントヘッド
20 メディア供給装置(供給装置)
21、22 ガイドパイプ(第2ガイド部材)
30L、30R フィーダー(第2支持部材)
31 フランジ(装着部)
33 挿通部
36L、36R 仮置き部材
40L、40R アーム(第2アーム)
50 送り装置
60 巻取装置
61、62 ガイドパイプ(第1ガイド部材)
70L、70R フィーダー(第1支持部材)
71 フランジ(装着部)
73 挿通部
80 巻取モータ
90L、90R アーム(第1アーム)
91 ガイド接続部
92 第1本体接続部
93 第2本体接続部
F1 設置面
S1 収容空間
T1 台車

Claims (7)

  1. メディアを巻き取る巻取装置と、
    前記巻取装置を支持する本体と、を備え、
    前記巻取装置は、
    前記本体に支持されるとともに、水平面に沿った第1方向に延びる第1ガイド部材と、
    前記第1ガイド部材が挿通された挿通部と、前記挿通部よりも下方に設けられメディアの巻芯が装着される装着部と、をそれぞれ備え、少なくとも一方が前記第1ガイド部材に沿って前記第1方向に摺動可能な一対の第1支持部材と、を備え、
    前記装着部の周囲には、前記巻芯に巻き取られた後のメディアが収容される収容空間が設けられ、
    前記収容空間は、前記本体が設置される設置面に達するように下端が開放され、かつ、前記収容された巻き取り後のメディアと前記設置面との間に隙間ができるように構成されている、
    メディア搬送装置。
  2. 前記巻取装置は、前記第1方向に延びるとともに、前記第1方向に直交する方向に前記第1ガイド部材と並んで設けられた他の第1ガイド部材を備え、
    前記一対の第1支持部材は、それぞれ、前記他の第1ガイド部材が挿通された他の挿通部を備えている、
    請求項1に記載のメディア搬送装置。
  3. 前記本体に支持され、ロールからメディアを供給する供給装置をさらに備え、
    前記供給装置は、
    それぞれ前記本体に支持されるとともに、前記第1方向に延びる複数の第2ガイド部材と、
    前記一対の第1支持部材とそれぞれ同じ部材であって、前記複数の第2ガイド部材が挿通され、少なくとも一方が前記複数の第2ガイド部材に沿って前記第1方向に摺動可能な一対の第2支持部材と、
    前記複数の第2ガイド部材の間に架橋され、前記一対の第2支持部材に装着される前のメディアのロールを仮置き可能な仮置き部材と、を備え、
    前記一対の第2支持部材は、前記複数の第2ガイド部材および前記仮置き部材よりも前記装着部が上方に位置するような向きで前記複数の第2ガイド部材によって支持され、
    前記メディアのロールは、前記複数の第2ガイド部材および前記仮置き部材よりも上方において前記一対の装着部によって支持され、
    前記巻き取り後のメディアは、前記一対の第1支持部材を介して前記第1ガイド部材および前記他の第1ガイド部材に吊り下げ支持される、
    請求項2に記載のメディア搬送装置。
  4. 前記本体に支持され、ロールからメディアを供給する供給装置をさらに備え、
    前記供給装置は、
    前記本体に支持されるとともに、前記第1方向に延びる第2ガイド部材と、
    前記一対の第1支持部材とそれぞれ同じ部材であって、前記第2ガイド部材が挿通され、少なくとも一方が前記第2ガイド部材に沿って前記第1方向に摺動可能な一対の第2支持部材と、を備え、
    前記本体と前記第1ガイド部材とに接続された一対の第1アームと、
    前記一対の第1アームと同じ部材であって、前記本体と前記第2ガイド部材とに接続された一対の第2アームと、をさらに備え、
    前記本体は、それぞれ前記一対の第1アームおよび前記一対の第2アームを介して前記第1ガイド部材および前記第2ガイド部材を支持し、
    前記第1アームおよび前記第2アームは、それぞれ、
    前記第1ガイド部材および前記第2ガイド部材が接続されるガイド接続部と、
    前記本体に接続可能な第1本体接続部と、
    前記本体に接続可能な第2本体接続部と、を備えており、
    前記第1アームは、前記第1本体接続部が前記本体に接続されることによって前記本体に接続され、
    前記第2アームは、前記第2本体接続部が前記本体に接続されることによって前記本体に接続されている、
    請求項1~3のいずれか一つに記載のメディア搬送装置。
  5. 前記第2本体接続部と前記ガイド接続部との間の距離は、前記第1本体接続部と前記ガイド接続部との間の距離よりも長い、
    請求項4に記載のメディア搬送装置。
  6. 前記本体に支持され、ロールからメディアを供給する供給装置をさらに備え、
    前記供給装置は、
    前記第1方向に延びる第2ガイド部材と、
    メディアのロールを支持可能に構成され、それぞれ前記第2ガイド部材に沿って前記第1方向に移動可能なように前記第2ガイド部材に挿通された一対の第2支持部材と、を備え、
    前記一対の第1支持部材は、いずれも前記第1ガイド部材に沿って前記第1方向に移動可能に構成されている、
    請求項1~5のいずれか一つに記載のメディア搬送装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一つに記載のメディア搬送装置と、
    メディアに画像を形成するプリントヘッドと、を備えた、
    プリンタ。
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