JP2022126477A - 発電装置、制御装置、始動方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

発電装置、制御装置、始動方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ランキンサイクル装置における膨張機の始動の信頼性を向上させることに適した技術を提供する。【解決手段】始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行される。第1回転運転では、発電機6が力行駆動することによってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。第2回転運転では、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力との圧力差によってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、発電装置、制御装置、始動方法、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
特許文献1は、ランキンサイクル装置を制御する制御器を開示する。制御器は、第1の制御、第2の制御及び第3の制御をこの順に実行する。第1の制御は、コンバータを用いて発電機に直流電流を流してロータを拘束して、膨張機が作動流体を膨張することを禁止する。第2の制御は、コンバータを用いて発電機の端子間電圧をゼロにする又は発電機を流れる電流をゼロにして、膨張機が作動流体を膨張させることを許可する。第3の制御は、発電機の回転数を調整するように、コンバータを用いて発電機を制御する。
特開2015-83829号公報
本開示は、ランキンサイクル装置における膨張機の始動の信頼性を向上させることに適した技術を提供する。
本開示は、
膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置と、
前記ランキンサイクル装置の始動運転を実行する制御装置と、を備え、
前記始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行され、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との圧力差によって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
発電装置を提供する。
本開示は、
膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置の始動運転を実行する制御装置であって、
前記始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行され、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに前記圧力差によって前記シャフトが回転することが許可されるように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
制御装置を提供する。
本開示は、
膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置の始動方法であって、
第1回転運転を実行することと、前記第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含み、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との圧力差によって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
始動方法を提供する。
本開示は、
コンピュータによる実行時において、ランキンサイクル装置の始動方法をコンピュータに実行させる指示を備えた、コンピュータプログラムであって、
前記ランキンサイクル装置は、膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れる装置であり、
前記始動方法は、第1回転運転を実行することと、前記第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含み、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに前記圧力差によって前記シャフトが回転することが許可されるように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
コンピュータプログラムを提供する。
本開示に係る技術は、ランキンサイクル装置における膨張機の始動の信頼性を向上させることに適している。
実施の形態に係る発電装置の構成図 実施の形態に係るコンバータの構成図 実施の形態に係るコンバータ制御部の構成図 dq座標系及びγδ座標系の説明図 実施の形態に係るコンバータ制御部の動作シーケンス図 実施の形態に係る膨張機の構成図 実施の形態に係る膨張機の構成部品の位置関係を説明する上面視図 実施の形態に係る発電機の電流波形を示す図 実施の形態に係るポンプ用駆動回路の構成図 実施の形態に係る系統連系用電力変換器の構成図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者が本開示に想到するに至った当時、膨張機を始動する技術について検討されていた。膨張機を始動する際には、例えば、膨張機の入口における作動流体の圧力と膨張機の出口における作動流体の圧力との圧力差を利用することが考えられる。
膨張機を始動する際に必要なトルクは、常に一定であるとは限らない。例えば、膨張機が、シャフトを回転させながら膨張動作を行うものであるとする。第1静止状態では、シャフトが第1の回転位置で静止しているとする。第2静止状態では、シャフトが第2の回転位置で静止しているとする。第1静止状態にある膨張機を始動する際に必要なトルクと、第2静止状態にある膨張機を始動する際に必要なトルクとは、異なる場合がある。このため、第1静止状態から膨張機を始動する場合と第2静止状態から膨張機を始動する場合とでは、上記圧力差とが同一であったとしても、シャフトの回転加速度に差が生じることがある。回転加速度が過度に大きいと、駆動機構部のストレスが増加しうる。また、回転加速度が過度に大きいと、回転機制御系が十分な応答性で制御に追従できず、脱調判定がなされ、起動の失敗に至ることがある。本発明者の検討によれば、例えばレシプロ式の膨張機において、このような事態が生じうる。
また、膨張機の容量が大きい場合には、上記圧力差が不足することによって、膨張機が始動しないという事態が生じることがある。本発明者の検討によれば、レシプロ式、スクロール式、ロータリ式等の様々な種類の膨張機において、このような事態が生じうる。
そこで、本開示は、ランキンサイクル装置における膨張機の始動の信頼性を向上させることに適した技術を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、又は、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態)
以下、図1から図10を用いて、実施の形態を説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.発電装置の構成]
図1は、本実施の形態に係る発電装置1の構成図である。図1に示すように、発電装置1は、ランキンサイクル装置2及び発電制御装置3を備える。発電装置1は、外部の電力系統4に接続されうる。電力系統4は、ランキンサイクル装置2に電力を供給することができる。電力系統4には、ランキンサイクル装置2から電力が供給されることもある。電力系統4は、例えば、商用の交流電源である。
ランキンサイクル装置2は、流体回路5、発電機6及び電動機7を有する。流体回路5では、作動流体が流れる。流体回路5は、ランキンサイクルを構成している。
流体回路5は、ポンプ8、蒸発器9、膨張機10及び凝縮器11を有する。これらは複数の配管によってこの順で環状に接続されている。流体回路5における蒸発器9の出口と膨張機10の入口との間の部分には、温度センサ12が設けられている。流体回路5は、さらに、バイパス路13を有する。バイパス路13は、膨張機10をバイパスしている。バイパス路13の上流端は、流体回路5における蒸発器9の出口と膨張機10の入口との間の部分に接続されている。バイパス路13の下流端は、流体回路5における膨張機10の出口と凝縮器11の入口との間の部分に接続されている。バイパス路13は、開閉装置14を有する。本実施の形態では、開閉装置14は、バイパス弁である。以下、バイパス弁14という表記を用いる。ただし、以下の説明において、「バイパス弁14」を「開閉装置14」と読み替えてもよい。
温度センサ12で検出された蒸発器9を通過した作動流体の温度に基づき、蒸発器9の出口の作動流体に液体成分が含まれているか否かが判断される。
発電機6は、膨張機10に連結されている。電動機7は、ポンプ8に連結されている。発電機6は、膨張機10によって駆動される。電動機7は、ポンプ8を駆動する。
ポンプ8は、電動式のポンプである。ポンプ8は、液体の作動流体を循環させることができる。本実施の形態では、ポンプ8は、容積型のポンプである。具体的には、ポンプ8はギヤポンプである。本実施の形態では、ポンプ8は、膨張機10とは連結されていないため、膨張機10から独立して動作できる。
本実施の形態では、ランキンサイクル装置2の熱源は、工場、焼却炉等の施設である。つまり、ランキンサイクル装置2は、排熱エネルギーを利用して発電を行う。蒸発器9は、そのような施設から排出された排熱エネルギーを吸収する熱交換器である。蒸発器9は、フィンチューブ熱交換器である。施設からの排気ガスとランキンサイクル装置2の作動流体とが蒸発器9において熱交換する。これにより、作動流体が加熱され、蒸発する。
膨張機10は、作動流体を膨張させることによって作動流体の熱エネルギーを回転動力に変換する。膨張機10及び発電機6は、シャフト45を共有している。膨張機10によって発電機6が駆動される。本実施の形態では、膨張機10は、容積型の膨張機である。具体的には、膨張機10は、レシプロ膨張機である。
凝縮器11は、膨張機10から吐出された作動流体を、図示を省略する熱媒体回路の中の熱媒体等と熱交換させる。これにより、作動流体が冷却される。熱媒体は、例えば、冷却水、冷却空気等である。本実施の形態では、凝縮器11は、フィンチューブ熱交換器である。
本実施の形態では、バイパス弁14は、開度を変更可能である。バイパス弁14の開度を変更することによって、膨張機10をバイパスする作動媒体の流量を調節できる。バイパス弁14として、電磁式の開閉弁を用いてもよい。
本実施の形態では、発電機6は、同期発電機である。具体的には、発電機6は、永久磁石同期発電機である。また、本実施の形態では、発電機6は、4極の発電機である。
本実施の形態では、電動機7は、同期電動機である。具体的には、電動機7は、永久磁石同期電動機である。
本実施の形態では、ランキンサイクル装置2の作動流体は、有機作動流体である。有機作動流体として、ハロゲン化炭化水素が例示される。
ランキンサイクル装置2の動作の概要は以下の通りである。ポンプ8は、作動流体を圧送し、循環させる。蒸発器9は、熱源からの熱を用いて作動流体を加熱する。これにより、作動流体が過熱蒸気の状態となる。膨張機10には、過熱蒸気の作動流体が流入する。流入した作動流体は、膨張機10内で断熱膨張する。これにより、膨張機10に駆動力が生じ、膨張機10が動作する。つまり、膨張機10によって、熱エネルギーが機械エネルギーへと変換される。膨張機10の動作に伴い、発電機6が発電する。つまり、発電機6によって、機械エネルギーが電気エネルギーへと変換される。凝縮器11は、冷却水、冷却空気等を用いて、膨張機10から吐出された作動流体を冷却する。これにより、作動流体が凝縮して液体の状態となる。液体の作動流体は、ポンプ8に吸い込まれる。温度センサ12は、蒸発器9を通過した作動流体の温度を検出する。この温度を表す検出信号等に基づいて、図示しないバイパス弁制御回路は、バイパス弁14の開度を制御する。これにより、バイパス路13を流れる作動流体の流量が調整される。
発電制御装置3は、ランキンサイクル装置2を制御する。発電制御装置3は、コンバータ15、ポンプ用駆動回路16、系統連系用電力変換器17及び制御器18を備える。コンバータ15は、3相配線19を介して発電機6に接続されている。ポンプ用駆動回路16は、3相配線20を介して電動機7に接続されている。系統連系用電力変換器17は、電力系統4に接続されうる。コンバータ15と系統連系用電力変換器17とは、直流配線21によって接続されている。
制御器18は、ランキンサイクル装置2の始動運転において、ポンプ8が動作中で、蒸発器9の出口の作動流体に液体成分が含まれているとき、膨張機10が作動流体を膨張させることを禁止するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する禁止運転を実行する。制御器18は、図示しない演算処理部及び記憶部を備える。演算処理部としては、MPU、CPUが例示される。記憶部は、制御プログラムを記憶する。記憶部としては、メモリが例示される。
系統連系用電力変換器17は、電力系統4から得た交流電力を直流電力へと変換する。得られた直流電力は、ポンプ用駆動回路16に供給される。得られた直流電力は、コンバータ15にも供給される。発電機6が発電しているときには、コンバータ15は、発電機6で発電された交流電力を直流電力へと変換する。得られた直流電力は、ポンプ用駆動回路16に供給される。得られた直流電力がポンプ用駆動回路16に供給するべき直流電力よりも大きい場合には、得られた直流電力の一部である余剰電力は系統連系用電力変換器17によって交流電力へと変換される。この交流電力は、電力系統4へと逆潮流される。発電制御装置3のこのような構成により、コンバータ15は、発電機6を介して膨張機10に制動トルク又は駆動トルクを与えることができる。また、ポンプ用駆動回路16は、別途の電源回路を要さずとも、電動機7を介してポンプ8を駆動することができる。
図2は、本実施の形態に係るコンバータ15の構成図である。図2に示すように、コンバータ15は、発電機6を制御する。コンバータ15は、コンバータ回路部22、コンバータ制御部23及び電流センサ24を備える。
コンバータ回路部22は、直流配線21により、系統連系用電力変換器17に結線されている。直流配線21は、プラス側配線25及びマイナス側配線26を有する。コンバータ回路部22は、3相配線19により、発電機6に結線されている。3相配線19は、U相配線27、V相配線28及びW相配線29を有する。U相配線27にはU相電流iuが流れる。V相配線28にはV相電流ivが流れる。W相配線29にはW相電流iwが流れる。コンバータ回路部22は、コンバータ制御部23から出力された制御信号30に基づいて駆動する。これにより、コンバータ回路部22において、3相交流電力が直流電力へと変換される。また、コンバータ回路部22において、直流電力が3相交流電力へと変換される。本実施形態では、制御信号30は、いわゆるPWM(Pulse Width Modulation)信号である。また、コンバータ回路部22は、パルス幅変調を行うためのスイッチング素子を有している。
コンバータ制御部23は、発電機6の目標回転数ω*、U相電流iu及びV相電流ivに基づいて、制御信号30を出力する。U相電流iu及びV相電流ivは、電流センサ24により検出される。
図3は、本実施の形態に係るコンバータ制御部23の構成図である。図3に示すように、コンバータ制御部23は、電流指令生成部31、電圧指令生成部32、座標変換部33A、PWM信号生成部34、位置・回転数推定部35及び座標変換部33Bを備える。
[1-2.動作]
[1-2-1.コンバータ制御部23の動作]
図4は、dq座標系及びγδ座標系の説明図である。コンバータ制御部23の構成要素の動作は、γδ座標系を用いて説明される。γδ座標系について、dq座標系を参照しつつ、図4を用いて説明する。
dq座標系は、回転座標系である。d軸及びq軸は、永久磁石6Aが作る磁束の回転数と同じ回転数で回転する。図面の見易さを考慮して、図4ではq軸を省略している。反時計回り方向が、位相の進み方向である。永久磁石6Aは、発電機6のロータ6Xにおける永久磁石を表す。d軸は、永久磁石6Aが作る磁束の方向に延びる軸として設定されている。q軸は、d軸を進み方向に90度回転させた軸として設定されている。U軸はU相巻線、V軸はV相巻線、W軸はW相巻線にそれぞれ対応する。U軸、V軸及びW軸は、ロータ6Xが回転しても、回転しない。つまり、U軸、V軸及びW軸は、固定軸である。実ロータ位置θは、U軸からみたd軸の進み角である。回転数ωは、ロータ6Xの回転数を表す。この文脈において、角度は電気角を意味する。
γδ座標系は、回転座標系である。γ軸は、d軸に対応する推定軸又は制御軸として設定されている。δ軸は、γ軸を進み方向に90度回転させた軸として設定されている。図面の見易さを考慮して、図4ではδ軸を省略している。推定位置θeは、U軸からみたγ軸の進み角である。推定回転数ωeは、γ軸の回転数である。
軸誤差Δθは、γ軸から見たd軸の進み角である。軸誤差Δθは、Δθ=θ-θeで与えられる。
図3に戻って、コンバータ制御部23の各要素について説明する。以下では、説明の便宜上、コンバータ制御部23にU相電流iu及びV相電流ivが入力されてから、コンバータ制御部23から制御信号30が出力されるまでが、同一の制御周期内に行われることとする。
座標変換部33Aは、U相電流iu、V相電流iv及び推定位置θeに基づいて、γ軸電流iγ及びδ軸電流iδを算出し、出力する。U相電流iu及びV相電流ivは、電流センサ24によって検出された電流の値である。座標変換部33Aが用いる推定位置θeは、過去の制御周期において位置・回転数推定部35によって算出された位置である。過去の制御周期は、例えば1制御周期前である。
位置・回転数推定部35は、γ軸電流iγ、δ軸電流iδ、γ軸目標電圧vγ *及びδ軸目標電圧vδ *に基づいて、推定位置θe及び推定回転数ωeを算出し、出力する。位置・回転数推定部35が用いるγ軸目標電圧vγ *及びδ軸目標電圧vδ *は、過去の制御周期において電圧指令生成部32によって算出された電圧値である。過去の制御周期は、例えば1制御周期前である。
電流指令生成部31は、目標回転数ω*と推定回転数ωeとに基づいて、γ軸目標電流iγ *及びδ軸目標電流iδ *を算出し、出力する。目標回転数ω*は、図示を省略する上位制御装置で生成されうる。
電圧指令生成部32は、γ軸電流iγ、δ軸電流iδ、γ軸目標電流iγ *及びδ軸目標電流iδ *に基づいて、γ軸目標電圧vγ *及びδ軸目標電圧vδ *を算出し、出力する。
座標変換部33Bは、推定位置θe、γ軸目標電圧vγ *及びδ軸目標電圧vδ *に基づいて、3相目標電圧vu *、vv *、vw *を算出し、出力する。3相目標電圧vu *、vv *、vw *は、U相目標電圧vu *、V相目標電圧vv *及びW相目標電圧vw *をまとめて記載したものである。
PWM信号生成部34は、3相目標電圧vu *、vv *、vw *に基づいて、制御信号30を生成し、出力する。制御信号30は、コンバータ回路部22に入力される。コンバータ回路部22は、3相目標電圧vu *、vv *、vw *に対応する3相電圧が発電機6に印加されるように動作する。
[始動運転]
次に、始動運転時のコンバータ制御部23の動作シーケンスについて説明する。図5は、本実施の形態に係るコンバータ制御部23の動作シーケンス図である。
始動運転は、ランキンサイクル装置2の運転を開始すべき旨の指令が外部から発電制御装置3の制御器18に入力されたときに開始される。指令は、典型的には信号である。
ステップS100は、系統連系を開始するステップである。ステップS100では、まず、系統連系用電力変換器17の運転を開始する。これにより、電力系統4から系統連系用電力変換器17へと交流電力が供給される。この交流電力は、系統連系用電力変換器17によって、直流電力へと変換される。これにより、プラス側配線25とマイナス側配線26との間に直流電圧がかかる。系統連系用電力変換器17は、この直流電圧の大きさが所定の大きさとなるように、電力系統4から系統連系用電力変換器17へと供給される電力の大きさを調整する。
次に、ステップS110では、バイパス弁14を開く。ステップS110において、バイパス弁14の開度をゼロから全開にする。また、バイパス弁14を一気に開く。
次に、ステップS120では、制御器18がコンバータ15を用いて発電機6を制御することにより、膨張機10が作動流体を膨張させることを禁止する禁止運転を実行する。本実施形態では、制御器18がコンバータ15を用いて発電機6に直流電流を流すことにより、膨張機10が作動流体を膨張させることを禁止する。膨張機10及び発電機6がシャフト45を共有しているので、発電機6に電流を流すと、膨張機10に制動力が働く。膨張機10の入口と出口との間に圧力差が生じても膨張機10は動かない。
次に、ステップS130は、ポンプ8の運転を開始するステップである。ポンプ8は流体回路5の内部で作動流体を循環させる。また、ポンプ8の動作を開始したときは、作動流体の温度が低く作動流体に液体成分が含まれている可能性が高い。しかし、ステップS120により膨張機10に作動流体が膨張させることが禁止されているめ、作動流体が膨張機10に流れ込むことはない。従って、全ての作動流体が、ポンプ8、蒸発器9、バイパス路13及び凝縮器11を、この順に流れる。
次に、ステップS140では、膨張機10の入口の作動流体の温度が閾値温度よりも大きいか否かを判断する。ステップS140において、作動流体の温度が閾値温度を上回ったと判断されると、ステップS150に進む。本実施形態では、膨張機10の入口の作動流体の温度として、温度センサ12による検出値が使用される。このステップの閾値温度は、膨張機10の入口の作動流体に液体成分が含まれない作動流体の温度に設定される。
ここで、ステップS150以降の説明をする前に、膨張機10の構成及び動作について説明する。図6は、本実施の形態に係る膨張機10の構成図である。図7は、本実施の形態に係る膨張機10の構成部品の位置関係を説明する上面視図である。
図6に示すように、膨張機10及び発電機6は、筐体10h内に収容されている。シャフト45は、膨張機10の回転軸及び発電機6の回転軸を兼ねている。
図6に示す膨張機10はレシプロ式の膨張機である。膨張機10は、吸入口36、バルブ37、第1ピストン38A、第2ピストン38B、第3ピストン38C、第4ピストン38D、第5ピストン38E、第6ピストン38F、吐出口39、シリンダブロック42及び斜板43を有する。図6において、シリンダブロック42は、シャフト45を取り囲むように拡がる側壁部と、側壁部に接続された上壁部と、を有する。この例では、上壁部は、環状かつ板状の部材である。上壁部は、ピストン38Aから38Fの上方において拡がっている。上壁部は、ヘッドと称されうる。バルブ37において、吸入溝40及び吐出溝41が、互いに対向する位置に設けられている。
シリンダブロック42とピストン38Aから38Fとの間には、作動室が形成されうる。以下、シリンダブロック42と第1ピストン38Aとの間に形成される作動室を、第1作動室38ASと称する。シリンダブロック42と第2ピストン38Bとの間に形成される作動室を、第2作動室38BSと称する。シリンダブロック42と第3ピストン38Cとの間に形成される作動室を、第3作動室38CSと称する。シリンダブロック42と第4ピストン38Dとの間に形成される作動室を、第4作動室38DSと称する。シリンダブロック42と第1ピストン38Eとの間に形成される作動室を、第5作動室38ESと称する。シリンダブロック42と第1ピストン38Fとの間に形成される作動室を、第6作動室38FSと称する。
吸入口36は、筐体10hの外部から筐体10hの内部へと作動流体を導く吸入管に設けられている。作動流体は、吸入口36からバルブ37に流れ、次に作動室38ASから38FSに流れ、次に吐出口39に流れる。その後、作動流体は、吐出管44により筐体10hの外に流出する。吸入口36は、上述の説明における膨張機10の入口に対応する。吐出口39は、上述の説明における膨張機10の出口に対応する。
筐体10hの最下部には、オイル室46が設けられている。オイル室46からシャフト45の内部を経由して可動部へと、オイルが供給される。可動部は、ピストン38Aから38F、斜板43、バルブ37等である。
バルブ37が回転すると、膨張機10内の連通状態が変化する。また、バルブ37が回転すると、斜板43も回転し、これにより作動室38ASから38FSの容積が変化する。以下、これらについて説明する。なお、膨張機10の入口と出口との間の圧力差により膨張機10が駆動されるとき、バルブ37は、図7の時計回りに回転する。発電機6の力行駆動により膨張機10が駆動されるときについても同様である。
バルブ37の回転位置に応じて、吸入口36及び吸入溝40に作動室38ASから38FSのいずれが連通するのかが定まる。バルブ37の回転位置に応じて、作動室38ASから38FSのいずれが吐出溝41に連通するのかが定まる。バルブ37の回転位置に応じて、ピストン38Aから38Fのいずれが吸入口36にも吐出溝41にも連通しないのかが定まる。
ある回転位置にバルブ37があるときに、高温高圧の作動流体が、作動室38ASから38FSのうち吸入口36及び吸入溝40に連通したものに流入する。バルブ37の回転に伴い、その作動室が吸入口36にも吐出溝41にも連通しない状態となる。この非連通状態でバルブ37が回転することにより、斜板43も回転し、作動室の容積が増大し、これにより作動流体が膨張する。バルブ37の回転により作動室が吐出溝41に連通したときに、非連通状態が解除され、膨張した作動流体が吐出溝41から吐出される。吐出された作動流体は、吐出口39から筐体10hの外部へと流出する。
図7に示す状態において、吸入口36及び吸入溝40は、第1作動室38ASと連通している。このため、作動流体は、吸入口36から吸入溝40を介して第1作動室38ASに流入する。作動室38BS及び38CSは、吸入口36にも吐出溝41にも連通していない。このため、作動室38BS及び38CSにおける作動流体は、バルブ37の回転に伴い膨張する。作動室38DSから38FSは、吐出溝41と連通している。このため、作動室38DSから38FSの作動流体は、吐出溝41から吐出される。作動室38DSから38FSの作動流体は、低圧状態にある。
膨張機10及び発電機6による発電は、連通状態が順次切り替わることにより行われる。具体的には、図7のピストン38Aのような、高温高圧の作動流体が流入する期間にある作動室を区画するピストンが、斜板43を押し下げる。この押し下げにより、斜板43とともにシャフト45及びバルブ37が回転する。バルブ37の回転により、作動室は、吸入口36にも吐出溝41にも連通しない非連通状態となり、作動室における作動流体は膨張する。作動室はやがて吐出溝41と連通し、その作動室の膨張期間は終了する。この連通状態において、膨張期間を経た作動流体が、作動室から吐出溝41及び吐出空間をこの順に経由して吐出管44へと流れ、吐出管44から吐出される。これにより、残圧が解放される。このように、作動室及びそこに位置する作動流体の状態が順次切り替わりながら、斜板43とともにシャフト45及び発電機6のロータ6Xが回転する。こうして、発電機6が発電する。
図5に戻って、ステップS150では、第1回転運転を実行する。本実施の形態の第1回転運転では、制御器18は、発電機6が力行駆動するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。これにより、発電機6のロータ6Xが回転する。
具体的には、本実施の形態では、発電機6のステータ6Yは、周方向に並んだ複数の巻線を有する。第1回転運転では、複数の巻線への励磁電流の通電状態が順次切り替わることによって、回転磁界が形成される。これにより、発電機6のロータ6Xが回転する。ロータ6Xの回転に伴い、シャフト45及び斜板43が回転する。このように、本実施の形態では、発電機6のロータ6Xが強制的に回転させられることにより、シャフト45及び斜板43が強制的に回転させられる。
ステップS150の第1回転運転の作用について説明する。図7に示す作動室38BS及び38CSのような、膨張期間にある作動室は、吸入溝40と連通していないため、高温高圧の作動流体は供給されない。膨張期間では、斜板43の回転により、作動室の容積が増大し、作動室における作動流体の圧力は低下する。作動室における作動流体の圧力は、やがて吐出口39の圧力よりも低くなる。
ランキンサイクル装置2の始動時において、図7に示すピストン38B及び38Cのような、低い圧力の作動流体を収容する作動室を区画するピストンは、斜板43を静止させるように作用する。しかし、ステップS150の第1回転運転により、この静止力に打ち勝つ回転力が、膨張機10に与えられる。このようにして斜板43を強制的に回転させる。
図7に示す作動室38BS及び38CSは、吸入口36にも吐出溝41にも連通していない作動室である。ステップS150の第1回転運転の一例では、第1回転運転開始時にそのような非連通状態にある作動室が少なくとも吐出溝41に連通するまでは、発電機6のロータ6Xが回転させられる。別例では、ステップS150の第1回転運転により、発電機6のロータ6Xは、機械角で1回転する。
本実施の形態では、ステップS150の第1回転運転中に、発電機6のロータ6Xの回転位置の指令に追従してロータ6Xが回転する。第1回転運転で用いたロータ6Xの回転位置の指令は、後述のステップS160における推定位置θeの初期値として利用される。第1回転運転では発電機6の力行駆動がなされるため、ロータ6Xの実際の回転位置は、高い精度で指令に追従する。このため、第1回転運転で用いられたロータ6Xの回転位置の指令は、第1回転運転におけるロータ6Aの回転位置を高い精度で表す情報として、第2回転運転に好適に利用されうる。なお、本実施の形態では、回転位置は、磁極位置とも称されうる。この文脈において、ロータ6Xの回転位置、推定位置θe及び磁極位置は、電気角に基づいた位置である。
次に、ステップS160では、制御器18は、コンバータ15を用いてゼロ電圧制御を実行する。ゼロ電圧制御は、発電機6の端子間電圧をゼロにする制御である。これにより、膨張機10が作動流体を膨張させることが許可される。この許可により、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力との差に基づいて、膨張機10が動作する。つまり、作動流体が、バイパス路13のみならず、膨張機10にも流れる。
ゼロ電圧制御中に、コンバータ制御部23は、発電機6のロータ6Xの位置及び回転数を推定する。つまり、発電機6の推定位置θe及び推定回転数ωeを算出する。この文脈において、推定位置θe及び推定回転数ωeは、電気角に基づいた位置である。
次に、ステップS170では、コンバータ制御部23が、推定回転数ωeが切替回転数BCよりも大きいか否かを判断する。ステップS170において、推定回転数ωeが切替回転数BCよりも大きいと判断されると、ステップS180に進む。
次に、ステップS180では、制御器18は、コンバータ15を用いた発電機6の回転数の調整により、発電機6の回転数を制御する。この制御では、発電機6の回転数をさらに増加させる。本実施の形態では、コンバータ制御部23は、発電機6の推定回転数ωeが、制御器18から指令された目標回転数になるよう、発電機6の回転数を制御する。
次に、ステップS190では、推定回転数ωeが切替回転数CNよりも大きいか否かを判断する。ステップS190において、推定回転数ωeが切替回転数CNよりも大きいと判断されると、ステップS200に進む。
次に、ステップS200では、バイパス弁14を閉じる。バイパス弁14を閉じると、膨張機10を流れる作動流体の流量が増える。ステップS200では、バイパス弁14の開度を全開からゼロにする。また、バイパス弁14を、一気に閉じる。
その後、ステップS210では、通常運転に移行する。これにより、始動運転は終了する。通常制御では、位置センサレス制御が行われる。位置センサレス制御は、エンコーダ、レゾルバ等の位置センサを用いずに行われる制御である。
通常運転では、公知の制御を行うことができる。膨張機10の出入口の状態量の差に基づき膨張機10の回転数が制御される。状態量としては、圧力、温度等が例示される。例えば、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力との差が所定の大きさとなるように、発電機6の回転数を制御する。これらの圧力は、図示しない圧力センサにより検出されうる。また例えば、蒸発器9の出口における作動流体の圧力すなわちいわゆる高圧側圧力の推定値に基づいて、発電機6の回転数を制御する。高圧側圧力の推定値は、発電機6を流れる電流と、蒸発器9の出口における作動流体の温度とから得ることができる。高圧側圧力の推定値を用いた制御によれば、圧力センサを省略できる。これらの技術については、例えば特開2008-106946号公報を参照されたい。
図8は、本実施の形態に係る発電機6の電流波形を示す図である。具体的には、図8は、ステップS120からステップS210における発電機6の電流波形を示す。図8において、横軸は、時間である。縦軸は、電流である。
期間Aは、ステップS120に対応する。期間Aでは、発電機6に直流電流が印加されている。直流電流の印加により、膨張機10の膨張動作が禁止されうる。
期間Bは、ステップS150に対応する。期間Bでは、複数の巻線への励磁電流の通電状態が順次切り替えられている。これにより、疑似的な交流電流が形成され、回転磁界が形成される。回転磁界の形成により、発電機6のロータ6Xと、膨張機10のシャフト45及び斜板43等と、が強制的に回転させられる。図示の例では、期間Bにおける疑似的な交流電流の振幅は、期間Aにおける直流電流の大きさよりも大きい。
なお、期間Bにおける3相電流波形は、励磁電流が2周期にわたり印加されていることを示している。上述のとおり、本実施の形態では、発電機6は、極数は4極の発電機である。このため、期間Bにおける3相電流波形は、発電機6のロータ6Xが機械角で1回転することを意味している。
期間Cは、ステップS160からステップS200に対応する。期間Cでは、疑似的な交流電流の周波数が上昇することにより、回転磁界の回転速度が上昇し、ロータ6X、シャフト45及び斜板43等の回転数が上昇する。図示の例では、期間Cにおける疑似的な交流電流の振幅は、期間Bにおける疑似的な交流電流の振幅と同じである。
期間Dは、ステップS210に対応する。期間Dでは、位置センサレス制御が行われる。図示の例では、期間Dにおける疑似的な交流電流の振幅は、期間Cにおける疑似的な交流電流の振幅よりも小さい。
[1-2-2.ポンプ用駆動回路16の詳細な構成と動作]
図9は、本実施の形態に係るポンプ用駆動回路16の構成図である。上述のとおり、電動機7は、ポンプ8を駆動する。ポンプ用駆動回路16は、その電動機7を制御する。
ポンプ用駆動回路16は、駆動回路部47、駆動回路制御部48及び電流センサ49を備える。駆動回路部47は、直流配線21のプラス側配線25及びマイナス側配線26により、系統連系用電力変換器17に結線されている。駆動回路部47は、3相配線20により、電動機7に結線されている。3相配線20の各相の配線は、電動機7の対応する相に接続されており、これにより該対応する相に電流が流れる。駆動回路部47は、駆動回路制御部48から出力された制御信号50に基づいて駆動する。これにより、駆動回路部47において、直流電力が3相交流電力へと変換される。本実施形態では、制御信号50は、いわゆるPWM(Pulse Width Modulation)信号である。また、駆動回路部47は、パルス幅変調を行うためのスイッチング素子を有している。
[1-2-3.系統連系用電力変換器17の構成と動作]
図10は、本実施の形態に係る系統連系用電力変換器17の構成図である。系統連系用電力変換器17は、電力系統4に接続されうる。
発電装置1が始動する際には、電力系統4から系統連系用電力変換器17に電力が給電される。一方、膨張機10及び発電機6からの回生電力によってポンプ8等の補機の消費電力を上回る発電電力が得られた際には、余剰電力が系統連系用電力変換器17を介して電力系統4へ逆潮流される。
系統連系用電力変換器17は、系統連系回路部51、系統連系制御部52、出力フィルタ53、電圧センサ54、出力電流センサ55、系統電圧センサ56、出力回路57を備える。電圧センサ54は、直流配線21の電圧を検出する。直流配線21の電圧は、詳細には、プラス側配線25とマイナス側配線26との間の電圧である。出力電流センサ55は、電力系統4への出力電流を検出する。系統電圧センサ56は、電力系統4の電圧を検出する。出力回路57は、高周波フィルタ及び連系リレーを有する。
以下、逆潮流時における、系統連系用電力変換器17の制御動作を説明する。系統連系制御部52は、制御信号58を出力する。制御信号58は、系統連系回路部51の半導体スイッチをオンオフ制御する。これにより、余剰電力が、直流配線21、系統連系回路部51、出力フィルタ53及び出力回路57をこの順に介して電力系統4へと出力される。
具体的には、以下のようにして、指令電流が生成される。指令電流は、出力フィルタ53を流れる電流の指令である。すなわち、系統電圧センサ56が、電力系統4の電圧を検出する。電圧センサ54は、直流配線21の電圧を検出する。出力電流センサ55は、電力系統4への出力電流を検出する。系統連系制御部52は、センサ56、54及び55の検出値に基づいて、指令電流を生成する。系統連系制御部52は、指令電流に相当する電流を出力フィルタ53に流すための、系統連系回路部51の変調率を演算する。系統連系制御部52は、この変調率を実現するための制御信号58を生成する。制御信号58は、系統連系回路部51の複数の半導体スイッチのスイッチング信号である。これらの半導体スイッチは、スイッチング信号に基づいてオンオフ動作する。
本実施の形態では、電力系統4との保護協調の観点から、電圧に関する保護継電器、周波数に関する保護継電器、単独運転に関する保護継電器、出力電力に関する保護継電器等が設けられている。これらは一般的な保護継電器であるため、説明は省略する。
[1-3.実施の形態に適用可能な特徴]
上記の実施の形態では、温度センサ12は、蒸発器9の出口から膨張機10の入口に至るまでの流体回路5に設けられている。ただし、温度センサは、蒸発器9を通過した作動流体の温度を検出可能であるなら、いずれの箇所に設けられてもよい。ここで、蒸発器9を通過した作動流体の温度とは、蒸発器9の出口から凝縮器11の入口に至るまでの流体回路5を流れる作動流体の温度を意味する。蒸発器9を通過した作動流体の温度として、バイパス路13に設けられた温度センサでバイパス路13を流れる作動流体の温度を検出してもよい。また、バイパス路13の下流端から凝縮器11に至るまでの流体回路5に設けられた温度センサで、この流体回路5を流れる作動流体の温度を検出してもよい。バイパス路13を作動流体が流れているときに、これらの位置に設けられた温度センサの検出温度に基づき蒸発器9の出口の作動流体に液体成分が含まれているか否かを判断できる。
膨張機10の出口から凝縮器11の入口に至るまでの流体回路5に設けられた温度センサでこの流体回路5を流れる作動流体の温度を検出してもよい。膨張機10を作動流体が流れているときに、この位置に設けられた温度センサの検出温度と推定される膨張機10での作動流体の温度低下量に基づき蒸発器9の出口の作動流体に液体成分が含まれているか否かを判断できる。
上記の実施の形態では、ポンプ8として、容積型のポンプを例示した。容積型のポンプとして、ピストンポンプ、ギヤポンプ、ベーンポンプ、ロータリポンプ等が例示される。ポンプ8は、ターボ型のポンプであってもよい。ターボ型のポンプとして、遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプ等が例示される。
上記の実施の形態では、ランキンサイクル装置2は、排熱エネルギーを利用して発電を行う。蒸発器9は、そのような施設から排出された排熱エネルギーを吸収する熱交換器である。ただし、ランキンサイクル装置2は、ボイラーの熱を利用して発電を行うものであってもよい。
上記の実施の形態では、膨張機10はレシプロ膨張機である。ただし、膨張機10は、スクロール膨張機、ロータリ膨張機等の他の種類の容積型膨張機であってもよい。
上記の実施の形態では、凝縮器11は、フィンチューブ熱交換器である。ただし、凝縮器11は、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器等の他の種類の熱交換器であってもよい。具体的には、凝縮器11の種類は、熱媒体回路における熱媒体の種類に応じて適宜選択されうる。熱媒体回路における熱媒体が空気等の気体である場合、凝縮器11としてフィンチューブ熱交換器が採用されうる。熱媒体回路における熱媒体が水等の液体である場合、凝縮器11としてプレート式熱交換器又は二重管式熱交換器が採用されうる。
上記の実施の形態では、作動流体は、ハロゲン化炭化水素等の有機作動流体である。ハロゲン化炭化水素としては、R-123、R-245fa、R-1234ze等が例示される。作動流体は、炭化水素であってもよい。炭化水素として、アルカンが例示される。アルカンとして、プロパン、ブタン、ペンタン、イソペンタン等が例示される。作動流体は、アルコールであってもよい。アルコールとして、エタノール等が例示される。作動流体は、単一の有機作動流体であってもよく、2種類以上の有機作動流体の混合物であってもよい。作動流体は、無機作動流体であってもよい。無機作動流体として、水、二酸化炭素、アンモニア等が例示される。
上記の実施の形態では、ステータ6Yが複数の巻線を有し、ロータ6Xが永久磁石6Aを有する。ただし、ステータ6Yが永久磁石を有し、ロータ6Xが複数の巻線を有していてもよい。
制御器18は、集中制御を行う単独の制御器であってもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。また、制御器18には、コンバータ制御部23、駆動回路制御部48、系統連系制御部52の制御機能の一部又は全部が組み込まれていてもよい。
上記の実施の形態では、ステップS110において、バイパス弁14の開度をゼロから全開にする。また、ステップS110において、バイパス弁14を一気に開く。ただし、バイパス弁14の開度が全開にならない程度に、バイパス弁14の開度を大きくしてもよい。また、バイパス弁14を徐々に開いてもよい。要するに、ステップS110は、バイパス弁14の開度を大きくするステップである。
上記の実施の形態では、ステップS120の後にステップS130を実行する。ただし、ステップS120を、ステップS130と同時に実行してもよい。始動運転において、ポンプ8の動作開始前又は動作開始時に膨張機10により作動流体が膨張されることを禁止すれば、液体成分を含む作動流体が膨張機10に流れ込む可能性が低くなる。
ステップS120の前にステップS130を実行してもよい。ポンプ8の動作期間と、膨張機10による作動流体の膨張が禁止される期間とが少なくとも部分的に重複していてば、膨張機10への作動流体の液体成分の流入が抑制されうる。
上記の実施の形態では、膨張機10の入口の作動流体の温度として、温度センサ12による検出値を使用する。ただし、膨張機10の入口の作動流体の圧力を圧力センサにより検出し、検出された圧力から膨張機10の入口の作動流体の温度を推定してもよい。
上記の実施の形態では、膨張機10の入口の作動流体の温度を検出する。ただし、蒸発器9の出口の温度を検出してもよい。
上記の実施の形態では、ステップS160において、制御器18がコンバータ15を用いてゼロ電圧制御を行うことによって、膨張機10が作動流体を膨張することを許可する。ただし、ステップS160において、制御器18がコンバータ15を用いてゼロ電流制御を行うことによって、膨張機10が作動流体を膨張することを許可してもよい。ゼロ電流制御は、発電機6に流れる電流をゼロにする制御である。ゼロ電圧制御及びゼロ電流制御の詳細については、特許文献1を参照されたい。また、ステップS160は必須ではない。
以下、第2回転運転という表現を用いることがある。第2回転運転は、第1回転運転の後に実行される制御である。第2回転運転は、ステップS160のゼロ電圧制御に対応していてもよい。第2回転運転は、ステップS160のゼロ電流制御に対応していてもよい。第2回転運転は、ステップS180の制御に対応していてもよい。より一般的には、第2回転運転は、ステップS160のゼロ電圧制御、ステップS160のゼロ電流制御及びステップS180の制御から選択される少なくとも1つを含みうる。図5の例では、第2回転運転は、ステップS160のゼロ電圧制御及びステップS180の制御を含む。
上記の実施の形態では、ステップS200において、バイパス弁14の開度を全開からゼロにする。また、バイパス弁14を一気に閉じる。ただし、バイパス弁14の開度がゼロにならない程度に、バイパス弁14の開度を小さくしてもよい。また、バイパス弁14を、徐々に閉じてもよい。要するに、ステップS200は、バイパス弁14の開度を小さくするステップである。
一具体例では、ステップS200でバイパス弁14を閉じてから所定時間経過後に始動運転が終了する。ただし、実際の制御では、バイパス弁14を閉じた時点を始動運転の終了時点としてもよい。
上記の実施の形態で説明した例では、ステップS150の第1回転運転により、発電機6のロータ6Xは、機械角で1回転する。ただし、発電機6のロータ6Xを、機械角で1回転に満たない範囲で回転させてもよい。例えば、発電機6のロータ6Xを、機械角で3分の1回転させてもよい。
[1-4.本開示から導かれうる技術及び効果等]
以下、本開示から導かれうる技術及び効果等を説明する。
発電装置1は、ランキンサイクル装置2及び制御装置3を備える。ランキンサイクル装置2は、ポンプ8、蒸発器9、膨張機10、発電機6及びコンバータ15を有する。ポンプ8は、作動流体を送出する。蒸発器9は、作動流体を蒸発させる。発電機6は、シャフト45によって膨張機10に連結されている。発電機6は、ロータ6Xを有する。コンバータ15は、発電機6を制御する。ランキンサイクル装置2では、作動流体が流れる。具体的には、ランキンサイクル装置2では、ポンプ8、蒸発器9及び膨張機10をこの順に作動流体が流れる流体回路5が構成されている。制御装置3は、ランキンサイクル装置2の始動運転を実行する。
始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行される。第1回転運転では、発電機6が力行駆動することによってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。第2回転運転では、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力との圧力差によってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。この構成によれば、第1回転運転により、膨張機10の始動をアシストできる。このため、この構成は、ランキンサイクル装置2における膨張機10の始動の信頼性を向上させることに適している。
膨張機10は、レシプロ式膨張機である。この構成によれば、第1回転運転により膨張機10の始動の信頼性が向上するという効果を享受し易い。
以下、膨張機10がレシプロ式膨張機である場合に奏される効果について、詳細に説明する。膨張機10を始動する際に必要なトルクは、常に一定であるとは限らない。例えば、図7の例では、上述のとおり、ピストン38B及び38Cは、斜板43を静止させるように作用する。より一般的には、吸入口36にも吐出溝41にも連通していない作動室を区画するピストンは、斜板43を静止させるように作用する。斜板43を静止させる力の大きさは、バルブ37の回転位置に応じて脈動しうる。例えばこのようなメカニズムで、膨張機10を始動する際に必要なトルクに、ばらつきが生じうる。必要なトルクのばらつきは、膨張機10の始動を不安定にしうる。この不安定性は、始動時に膨張機10の膨張機構が過大な回転加速度で回転する原因となりうる。しかし、第2回転運転の前に第1回転運転が実行される構成では、第1回転運転により膨張機10における膨張機構内の圧力の均一性を高めることができる。このことは、膨張機10を始動する際に必要なトルクのばらつきを抑制し、膨張機10の始動の不安定を緩和しうる。このため、この構成は、ランキンサイクル装置2における膨張機10の始動の信頼性を向上させることに適している。
第1回転運転により生じうる圧力の均一化作用について、さらに説明する。ランキンサイクル装置2の始動運転を実行する前において、膨張機10内に、大きな負圧を有する領域が偏在することがある。例えば、図7の例では、作動室38BS及び38CSが、そのような領域に該当する。しかし、第1回転運転によれば、この偏在が緩和され、膨張機10内の圧力が全体として均一化されうる。
始動運転では、第1回転運転を実行する前に、禁止運転が実行される。禁止運転では、膨張機10が作動流体を膨張させることを禁止するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。この構成によれば、禁止運転により、作動流体の液体成分が膨張機10に流入することを防止できる。このことは、膨張機10の信頼性を向上させる観点から有利である。具体的には、仮に、液体成分を含む作動流体が膨張機10に吸い込まれるとする。この場合、液体成分は、膨張機10から潤滑オイルを吐出させ、膨張機10における潤滑オイルの不足を招く。潤滑オイルの不足は、膨張機10の摩耗を早めたり、膨張機10における損失を大きくしたりする。また、膨張機10がターボ型膨張機のような潤滑オイルを使用しない膨張機である場合、液体の作動流体は、膨張機10の物理的な腐食を招く。しかし、この構成によれば、このような事態を回避できる。
ここで、流体回路5における蒸発器9よりも下流側かつ膨張機10よりも上流側における部分を、特定流路5xと定義する。禁止運転が行われる期間は、ポンプ8が動作しており、かつ、特定流路5xにおける作動流体に液体成分が含まれている期間を含みうる。第1回転運転が行われる期間では、禁止運転が行われる期間に比べ、特定流路5xにおける作動流体の温度が高い。第1回転運転が行われる期間では、禁止運転が行われる期間に比べ、特定流路5xにおける作動流体に含まれる液体成分は少ない。第1回転運転が行われる期間において、特定流路5xにおける作動流体が液体成分を含んでいなくてもよい。
禁止運転では、コンバータ15を用いて発電機6に直流電流を流すことによって、ロータ6Xを拘束し、これによりシャフト45を拘束する。この構成によれば、ロータ6X及びシャフト45を拘束するための拘束力を確保し易い。
発電機6の回転数がゼロであるときに、第1回転運転が開始される。この構成によれば、第1回転運転により膨張機10の始動の信頼性が向上するという効果を享受し易い。
第1回転運転では、回転磁界が形成されることによってロータ6Xが回転し、これによりシャフト45が回転する。この構成の具体例は、以下のとおりである、すなわち、発電機6は、周方向に並んだ複数の巻線を有する。第1回転運転では、複数の巻線への通電状態が切り替わり回転磁界が形成されることによって、ロータ6Xが回転する。典型的には、ロータ6Xの回転は、回転磁界の回転に追従する。具体的には、ロータ6Xは、回転磁界の回転に同期して回転しうる。
第1回転運転では、予め定められた回転を行う回転磁界が形成されることによってロータ6Xが回転し、これによりシャフト45が回転する。この構成は、第1回転運転の制御構成の簡易化に寄与しうる。この構成の具体例は、以下のとおりである、すなわち、発電機6は、周方向に並んだ複数の巻線を有する。第1回転運転では、複数の巻線への通電状態が予め定められたタイミングで切り替わり回転磁界が形成されることによって、ロータ6Xが回転する。
第1回転運転では、一定の速度で回転する回転磁界が形成されることによってロータ6Xが回転し、これによりシャフト45が回転する。この構成によれば、第1回転運転においてシャフト45の回転を安定させ易い。このことは、膨張機10の始動の信頼性を向上させうる。具体的には、第2回転運転のみならず、第1回転運転にも、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力の圧力差は存在しうる。この構成によれば、第1回転運転において回転磁界が一定の速度で回転するため、第1回転運転由来のトルクを安定させ易い。このため、第1回転運転由来のトルクと上記の圧力差に基づくトルクとの合計トルクも安定し易い。このことは、膨張機10の膨張機構が過大な回転加速度で回転することを回避し、高い信頼性で膨張機10を始動させる観点から有利である。この構成の具体例は、以下のとおりである、すなわち、発電機6は、周方向に並んだ複数の巻線を有する。第1回転運転では、複数の巻線への通電状態が一定の期間毎に切り替わり回転磁界が形成されることによって、ロータ6Xが回転する。
第1回転運転における発電機6の回転数は、第2回転運転における発電機6の回転数よりも低い。この構成によれば、回転磁界の回転にロータ6Xの回転を追従させ易い。このため、第1回転運転により膨張機10の始動の信頼性が向上するという効果を享受し易い。
発電機6は、同期発電機である。この構成によれば、回転磁界の回転にロータ6Xの回転を追従させ易い。このため、第1回転運転により膨張機10の始動の信頼性が向上するという効果を享受し易い。
第1回転運転における発電機6に印加される交流電流の振幅は、禁止運転において発電機6に印加される直流電流の大きさ以上である。この構成によれば、回転磁界の回転にロータ6Xの回転を追従させ易い。このため、第1回転運転により膨張機10の始動の信頼性が向上するという効果を享受し易い。具体的には、第1回転運転における発電機6に印加される交流電流の振幅は、禁止運転において発電機6に印加される直流電流の大きさよりも大きい。なお、発電機6に印加される交流電流は、図8を参照して説明した疑似的な交流電流を包含する概念である。
第1回転運転では、シャフト45は、予め定められた角度回転する。この構成は、第1回転運転の制御構成の簡易化に寄与しうる。この文脈において、角度は、機械角である。
第1回転運転では、シャフト45は、機械角にして0度よりも大きく360度以下の範囲で回転する。この構成によれば、第2回転運転に素早く移行し易い。第1回転運転では、シャフト45は、機械角にして0度よりも大きく180度以下の範囲で回転してもよい。第1回転運転では、シャフト45は、機械角にして0度よりも大きく120度以下の範囲で回転してもよい。
ランキンサイクル装置2は、さらに、オイル室46を有する。シャフト45が回転することによって、オイル室46から膨張機10にオイルが供給される。現実的には、ランキンサイクル装置2では、発電機6を力行駆動させる場合、発電機6の消費電力が過大になるような運転条件は採用され難い。その場合、発電機6のロータ6Xの回転を制御に追従させつつロータ6Xの回転数を十分に高めるのは、必ずしも容易ではない。しかし、このオイル供給構成を、第1回転運転におけるシャフト45の回転量を制限するという上記構成と組み合わせることが可能である。このようにすれば、第2回転運転に素早く移行し、第2回転運転においてシャフト45を十分に高い回転数で回転させることによって、オイル室46から膨張機10にオイルを供給できる。これにより、膨張機10における潤滑が必要な箇所にオイルを素早く行き渡らせることができる。なお、上記オイル供給構成と、第1回転運転におけるシャフト45の回転量を制限するという上記構成と、の両方が採用されていても一方のみが採用されていてもよい。
シャフト45がとりうる回転位置は、膨張機10を始動するのに必要なトルクを極大にする極大位置を有する。第1回転運転では、シャフト45は、少なくとも極大位置を超えて回転する。この構成によれば、第1回転運転により膨張機10における膨張機構内の圧力の均一性を高めるという効果が好適に発揮され易い。なお、図7では、ピストンの数が6つの6気筒の構成が採用されている。図7例では、機械角にして360°÷6=60°毎に極大位置が現れる。例えば、第2回転運転開始時におけるバルブ37の回転位置を、図7の状態から時計回りにずらしていくことを考える。時計回りにずらしていくと、膨張機10を動かすのに必要なトルクは増大していく。そして、吐出溝41が作動室38CSに連通する直前に、シャフト45の位置は極大位置となる。極大位置を超え、吐出溝41が作動室38CSに連通すると、膨張機10を動かすのに必要なトルクは低下する。
第1回転運転では、ロータ6Xの回転位置の指令にロータ6Xの回転位置が追従するようにロータ6Xを回転させることによってシャフト45を回転させる。第2回転運転が実行される期間は、第1回転運転で用いたロータ6Xの回転位置の指令を用いてロータ6Xの回転を制御する期間を含む。この構成によれば、第2回転運転をスムーズに開始し易い。
発電機6の端子間電圧をゼロにする制御を、ゼロ電圧制御と定義する。発電機6に流れる電流をゼロにする制御を、ゼロ電流制御と定義する。このとき、第2回転運転が実行される期間は、制御装置3がゼロ電圧制御及びゼロ電流制御から選択される少なくとも1つを実行する期間を含む。ゼロ電圧制御及びゼロ電流制御は、第2回転運転を実現しうる。
発電機6の力行駆動から発電機6のゼロ電圧制御又はゼロ電流制御に直接的に切り替えられうる。ただし、発電機6の力行駆動から図5のステップS180の制御に直接的に切り替えてもよい。
典型的には、第2回転運転が実行される期間は、膨張機10の入口の圧力と膨張機10の出口の圧力の差によって膨張機10の回転数が上昇する期間を含む。
制御装置3が実行する始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行される。第1回転運転では、発電機6が力行駆動することによってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。第2回転運転では、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに圧力差によってシャフト45が回転することが許可されるように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。
ランキンサイクル装置2の始動方法は、第1回転運転を実行することと、第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含む。第1回転運転では、発電機6が力行駆動することによってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。第2回転運転では、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力との圧力差によってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。
ランキンサイクル装置2の始動方法は、以下のようにも説明されうる。すなわち、ランキンサイクル装置2の始動方法は、第1回転運転を実行することと、第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含む。第1回転運転では、発電機6が力行駆動することによってシャフト45が回転するように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。第2回転運転では、膨張機10の入口における作動流体の圧力と膨張機10の出口における作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに圧力差によってシャフト45が回転することが許可されるように、コンバータ15を用いて発電機6を制御する。
コンピュータによる実行時において、ランキンサイクル装置2の上記始動方法をコンピュータに実行させる指示を備えた、コンピュータプログラムを実現可能である。上記コンピュータプログラムが記録された、コンピュータ読出可能な非一過性の記録媒体を実現可能である。記録媒体は、オフラインの記録媒体であってもよく、オンライン上の記録媒体であってもよい。オフラインの記録媒体は、例えば、HDD、SDカード、USBメモリ等の半導体記録媒体、フレキシブルディスク等の磁気記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、CD、DVD等の光学記録媒体、等である。オンライン上の記録媒体は、例えば、クラウドサーバー、FTPサーバー、ネットワークストレージ等である。
本開示は、膨張機を用いた熱発電装置に適用可能である。
1 発電装置
2 ランキンサイクル装置
3 発電制御装置
4 電力系統
5 流体回路
5x 特定流路
6 発電機
6A 永久磁石
6X ロータ
6Y ステータ
7 電動機
8 ポンプ
9 蒸発器
10 膨張機
10h 筐体
11 凝縮器
12 温度センサ
13 バイパス路
14 バイパス弁(開閉装置)
15 コンバータ
16 ポンプ用駆動回路
17 系統連系用電力変換器
18 制御器
19、20 3相配線
21 直流配線
22 コンバータ回路部
23 コンバータ制御部
24 電流センサ
25 プラス側配線
26 マイナス側配線
27 U相配線
28 V相配線
29 W相配線
30 制御信号
31 電流指令生成部
32 電圧指令生成部
33A、38B 座標変換部
34 PWM信号生成部
35 位置・回転数推定部
36 吸入口
37 バルブ
38A~38F ピストン
38AS~38FS 作動室
39 吐出口
40 吸入溝
41 吐出溝
42 シリンダブロック
43 斜板
44 吐出管
45 シャフト
46 オイル室
47 駆動回路部
48 駆動回路制御部
49 電流センサ
50 制御信号
51 系統連系回路部
52 系統連系制御部
53 出力フィルタ
54 電圧センサ
55 出力電流センサ
56 系統電圧センサ
57 出力回路
58 制御信号
本開示は、
膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置と、
前記発電機を制御するコンバータを有し、前記ランキンサイクル装置の始動運転を実行する制御装置と、を備え、
前記始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行され、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との圧力差によって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
発電装置を提供する。
本開示は、
膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置の始動運転を実行する制御装置であって、
前記発電機を制御するコンバータを有し、
前記始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行され、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに前記圧力差によって前記シャフトが回転することが許可されるように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
制御装置を提供する。
本開示は、
膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置を、前記発電機を制御するコンバータを用いて始動する始動方法であって、
第1回転運転を実行することと、前記第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含み、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との圧力差によって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
始動方法を提供する。
本開示は、
コンピュータによる実行時において、ランキンサイクル装置の始動方法をコンピュータに実行させる指示を備えた、コンピュータプログラムであって、
前記ランキンサイクル装置は、膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、を有し、作動流体が流れる装置であり、
前記始動方法では、前記発電機を制御するコンバータが用いられ、
前記始動方法は、第1回転運転を実行することと、前記第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含み、
前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに前記圧力差によって前記シャフトが回転することが許可されるように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
コンピュータプログラムを提供する。
発電装置1は、ランキンサイクル装置2及び制御装置3を備える。ランキンサイクル装置2は、ポンプ8、蒸発器9、膨張機10及び発電機6を有する。ポンプ8は、作動流体を送出する。蒸発器9は、作動流体を蒸発させる。発電機6は、シャフト45によって膨張機10に連結されている。発電機6は、ロータ6Xを有する。コンバータ15は、発電機6を制御する。ランキンサイクル装置2では、作動流体が流れる。具体的には、ランキンサイクル装置2では、ポンプ8、蒸発器9及び膨張機10をこの順に作動流体が流れる流体回路5が構成されている。制御装置3は、コンバータ15を有する。制御装置3は、ランキンサイクル装置2の始動運転を実行する。

Claims (17)

  1. 膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置と、
    前記ランキンサイクル装置の始動運転を実行する制御装置と、を備え、
    前記始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行され、
    前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
    前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との圧力差によって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
    発電装置。
  2. 前記始動運転では、前記第1回転運転を実行する前に、禁止運転が実行され、
    前記禁止運転では、前記膨張機が前記作動流体を膨張させることを禁止するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
    請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記発電機は、ロータを有し、
    前記禁止運転では、前記コンバータを用いて前記発電機に直流電流を流すことによって、前記ロータを拘束し、これにより前記シャフトを拘束する、
    請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記発電機の回転数がゼロであるときに、前記第1回転運転が開始される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の発電装置。
  5. 前記発電機は、ロータを有し、
    前記第1回転運転では、予め定められた回転を行う回転磁界が形成されることによって前記ロータが回転し、これにより前記シャフトが回転する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の発電装置。
  6. 前記発電機は、ロータを有し、
    前記第1回転運転では、一定の速度で回転する回転磁界が形成されることによって前記ロータが回転し、これにより前記シャフトが回転する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の発電装置。
  7. 前記第1回転運転では、前記シャフトは、予め定められた角度回転する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の発電装置。
  8. 前記第1回転運転では、前記シャフトは、機械角にして0度よりも大きく360度以下の範囲で回転する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の発電装置。
  9. 前記ランキンサイクル装置は、オイル室をさらに有し、
    前記シャフトが回転することによって、前記オイル室から前記膨張機にオイルが供給される、
    請求項8に記載の発電装置。
  10. 前記シャフトがとりうる回転位置は、前記膨張機を始動するのに必要なトルクを極大にする極大位置を有し、
    前記第1回転運転では、前記シャフトは、少なくとも前記極大位置を超えて回転する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の発電装置。
  11. 前記発電機は、ロータを有し、
    前記第1回転運転では、前記ロータの回転位置の指令に前記ロータの回転位置が追従するように前記ロータを回転させることによって前記シャフトを回転させ、
    前記第2回転運転が実行される期間は、前記第1回転運転で用いた前記ロータの回転位置の前記指令を用いて前記ロータの回転を制御する期間を含む、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の発電装置。
  12. 前記発電機の端子間電圧をゼロにする制御をゼロ電圧制御と定義し、
    前記発電機に流れる電流をゼロにする制御をゼロ電流制御と定義したとき、
    前記第2回転運転が実行される期間は、前記制御装置が前記ゼロ電圧制御及び前記ゼロ電流制御から選択される少なくとも1つを実行する期間を含む、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の発電装置。
  13. 前記膨張機は、レシプロ式膨張機である、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の発電装置。
  14. 膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置の始動運転を実行する制御装置であって、
    前記始動運転では、第1回転運転及び第2回転運転がこの順に実行され、
    前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
    前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに前記圧力差によって前記シャフトが回転することが許可されるように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
    制御装置。
  15. 膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れるランキンサイクル装置の始動方法であって、
    第1回転運転を実行することと、前記第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含み、
    前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
    前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との圧力差によって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
    始動方法。
  16. コンピュータによる実行時において、ランキンサイクル装置の始動方法をコンピュータに実行させる指示を備えた、コンピュータプログラムであって、
    前記ランキンサイクル装置は、膨張機と、シャフトによって前記膨張機に連結された発電機と、前記発電機を制御するコンバータと、を有し、作動流体が流れる装置であり、
    前記始動方法は、第1回転運転を実行することと、前記第1回転運転を実行した後に第2回転運転を実行することと、を含み、
    前記第1回転運転では、前記発電機が力行駆動することによって前記シャフトが回転するように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御し、
    前記第2回転運転では、前記膨張機の入口における前記作動流体の圧力と前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力との間に圧力差が生じたときに前記圧力差によって前記シャフトが回転することが許可されるように、前記コンバータを用いて前記発電機を制御する、
    コンピュータプログラム。
  17. 請求項16に記載のコンピュータプログラムが記録された、コンピュータ読出可能な非一過性の記録媒体。
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